JPWO2013005415A1 - 無線電力伝送装置および方法、ならびに、中継器 - Google Patents
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Abstract
無線電力伝送装置(1)は、磁界共鳴により電力を送電する送電器(100)と、送電器(100)から送電された電力を受電する受電器(150)と、を備え、送電器(100)および受電器(150)のうち少なくともいずれか一方が、他方との間の磁界共鳴により電力の伝送に携わる、異なる共振周波数を有する複数の共鳴素子(第1送電用コイル(110)および第2送電用コイル(120))を有し、送電器(100)と受電器(150)の間の結合状態に応じて、電力の伝送に携わる複数の共鳴素子(第1送電用コイル(110)および第2送電用コイル(120))が切り替わる。
Description
本発明は、無線電力伝送装置および方法、ならびに、中継器に関し、特に、磁界共鳴型の無線電力伝送装置および方法、ならびに、中継器に関する。
近年、無線電力伝送装置、特に、磁界共鳴型の無線電力伝送装置の実用化が図られている。
この種の無線電力伝送装置の一例が、特許文献1(特開2011−29799号公報)に記載されている。特許文献1の非接触給電通信装置および非接触受電通信装置においては、送電側である供給元の共鳴素子と受電側である供給先の共鳴素子の共振周波数を同一としている。これにより、その電力伝送効率を高めている。
この種の無線電力伝送装置の一例が、特許文献1(特開2011−29799号公報)に記載されている。特許文献1の非接触給電通信装置および非接触受電通信装置においては、送電側である供給元の共鳴素子と受電側である供給先の共鳴素子の共振周波数を同一としている。これにより、その電力伝送効率を高めている。
しかしながら、この電力伝送効率は、送電器と受電器の距離に応じて変化する。特に、共振周波数がスプリットする密結合状態と呼ばれる状態においては、電力伝送効率が低下、ないしは、ゼロになる。
このような問題点を解決する技術が、特許文献2(特開2010−239847号公報)が記載されている。この特許文献2に記載の技術では、スプリットした共振周波数のピークを検知し、送電周波数を、そのピークに切り替えることで、この密結合状態を回避している。
また、特許文献3(特開2010−200563号公報)では、複数の送電器を有し、その送電器をスイッチで切り替える技術が記載されている。
また、特許文献4(特開2010−183812号公報)では、複数の周波数を重畳して送電することで、周波数や送電器の切り替えを用いない技術が記載されている。
上述した技術においては、無線電力伝送における送受電器間の距離が変化すると、高い電力伝送効率を維持することが困難であるという問題点があった。その理由は、無線電力伝送における送受電器間の距離が変化する場合、高い電力伝送効率を得るための最適な周波数や送電器を選択する必要があるが、その際、共振周波数のピーク検知、ならびに、その検知後の切り替えにある有限の時間がかかるため、距離の変化に追随させることが困難であるためである。
本発明の目的は、上述した課題である無線電力伝送における送受電器間の距離が変化すると、高い電力伝送効率を維持することが困難であるという問題点を解決する無線電力伝送装置および方法、ならびに、中継器を提供することにある。
本発明の第1の無線電力伝送装置は、
磁界共鳴により電力を送電する第1の電力伝送手段と、
前記第1の電力伝送手段から送電された前記電力を受電する第2の電力伝送手段と、を備え、
前記第1の電力伝送手段および前記第2の電力伝送手段のうち少なくともいずれか一方の電力伝送手段が、他方の電力伝送手段との間の磁界共鳴により前記電力の伝送に携わる、異なる共振周波数を有する複数の共鳴素子を有し、
前記第1の電力伝送手段と前記第2の電力伝送手段の間の結合状態に応じて、前記電力の伝送に携わる前記複数の共鳴素子が切り替わる。
磁界共鳴により電力を送電する第1の電力伝送手段と、
前記第1の電力伝送手段から送電された前記電力を受電する第2の電力伝送手段と、を備え、
前記第1の電力伝送手段および前記第2の電力伝送手段のうち少なくともいずれか一方の電力伝送手段が、他方の電力伝送手段との間の磁界共鳴により前記電力の伝送に携わる、異なる共振周波数を有する複数の共鳴素子を有し、
前記第1の電力伝送手段と前記第2の電力伝送手段の間の結合状態に応じて、前記電力の伝送に携わる前記複数の共鳴素子が切り替わる。
本発明の第2の無線電力伝送装置は、
電力を磁界共鳴により受電器に送電する送電器を備え、
前記送電器は、異なる共振周波数を有する複数の送電用共鳴素子を有し、
前記送電器の少なくとも1つの前記送電用共鳴素子は、前記受電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記送電器の少なくとも1つの他の前記送電用共鳴素子は、前記受電器と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記受電器の共振周波数と同じ周波数を有する。
電力を磁界共鳴により受電器に送電する送電器を備え、
前記送電器は、異なる共振周波数を有する複数の送電用共鳴素子を有し、
前記送電器の少なくとも1つの前記送電用共鳴素子は、前記受電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記送電器の少なくとも1つの他の前記送電用共鳴素子は、前記受電器と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記受電器の共振周波数と同じ周波数を有する。
本発明の第3の無線電力伝送装置は、
電力を磁界共鳴により送電器から受電する受電器を備え、
前記受電器は、異なる共振周波数を有する複数の受電用共鳴素子を有し、
前記受電器の少なくとも1つの前記受電用共鳴素子は前記送電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記受電器の少なくとも1つの他の前記受電用共鳴素子は前記送電器と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記送電器の共振周波数と同じ周波数を有する。
電力を磁界共鳴により送電器から受電する受電器を備え、
前記受電器は、異なる共振周波数を有する複数の受電用共鳴素子を有し、
前記受電器の少なくとも1つの前記受電用共鳴素子は前記送電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記受電器の少なくとも1つの他の前記受電用共鳴素子は前記送電器と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記送電器の共振周波数と同じ周波数を有する。
本発明の第4の無線電力伝送装置は、
電力を磁界共鳴により送電する送電器と、
前記送電器から前記電力を受電する受電器との間に配置される中継器と、を備え、
前記受電器と前記中継器は、同一の共振周波数を有し、
前記送電器は、異なる共振周波数を有する複数の送電用共鳴素子を有し、
前記送電器の少なくとも1つの前記送電用共鳴素子は、前記中継器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記送電器の少なくとも1つの他の前記送電用共鳴素子は、前記中継器と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記中継器の共振周波数と同じ周波数を有する。
電力を磁界共鳴により送電する送電器と、
前記送電器から前記電力を受電する受電器との間に配置される中継器と、を備え、
前記受電器と前記中継器は、同一の共振周波数を有し、
前記送電器は、異なる共振周波数を有する複数の送電用共鳴素子を有し、
前記送電器の少なくとも1つの前記送電用共鳴素子は、前記中継器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記送電器の少なくとも1つの他の前記送電用共鳴素子は、前記中継器と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記中継器の共振周波数と同じ周波数を有する。
本発明の第5の無線電力伝送装置は、
電力を磁界共鳴により送電器から受電する受電器と、
前記送電器と前記受電器との間に配置される中継器と、を備え、
前記送電器と前記中継器は、同一の共振周波数を有し、
前記受電器は、異なる共振周波数を有する複数の受電用共鳴素子を有し、
前記受電器の少なくとも1つの前記受電用共鳴素子は前記中継器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記受電器の少なくとも1つの他の前記受電用共鳴素子は前記中継器と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記中継器の共振周波数と同じ周波数を有する。
電力を磁界共鳴により送電器から受電する受電器と、
前記送電器と前記受電器との間に配置される中継器と、を備え、
前記送電器と前記中継器は、同一の共振周波数を有し、
前記受電器は、異なる共振周波数を有する複数の受電用共鳴素子を有し、
前記受電器の少なくとも1つの前記受電用共鳴素子は前記中継器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記受電器の少なくとも1つの他の前記受電用共鳴素子は前記中継器と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記中継器の共振周波数と同じ周波数を有する。
本発明の第6の無線電力伝送装置は、
磁界共鳴により電力を送電する送電器と、
前記送電器から送電された前記電力を受電する受電器と、
前記送電器と前記受電器との間に少なくとも1つの中継器と、を備え、
前記中継器は、前記送電器または前記受電器との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる3個以上の複数の中継用共鳴素子を有し、
前記中継器の前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
前記中継器の少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記送電器または前記受電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記中継器の他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記送電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記送電器の共振周波数と同じ周波数を有し、
前記中継器のさらなる他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記受電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記受電器の共振周波数と同じ周波数を有する。
磁界共鳴により電力を送電する送電器と、
前記送電器から送電された前記電力を受電する受電器と、
前記送電器と前記受電器との間に少なくとも1つの中継器と、を備え、
前記中継器は、前記送電器または前記受電器との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる3個以上の複数の中継用共鳴素子を有し、
前記中継器の前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
前記中継器の少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記送電器または前記受電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記中継器の他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記送電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記送電器の共振周波数と同じ周波数を有し、
前記中継器のさらなる他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記受電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記受電器の共振周波数と同じ周波数を有する。
本発明の中継器は、
磁界共鳴により電力を送電する送電器と、前記送電器から送電された前記電力を受電する受電器との間に設けられ、
前記送電器または前記受電器との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる3個以上の複数の中継用共鳴素子を有し、
前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記送電器または前記受電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記送電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記送電器の共振周波数と同じ周波数を有し、
さらなる他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記受電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記受電器の共振周波数と同じ周波数を有する。
磁界共鳴により電力を送電する送電器と、前記送電器から送電された前記電力を受電する受電器との間に設けられ、
前記送電器または前記受電器との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる3個以上の複数の中継用共鳴素子を有し、
前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記送電器または前記受電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記送電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記送電器の共振周波数と同じ周波数を有し、
さらなる他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記受電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記受電器の共振周波数と同じ周波数を有する。
本発明の第7の無線電力伝送装置は、
磁界共鳴により電力を送電する送電器と、
前記送電器から送電された前記電力を受電する受電器と、
前記送電器および前記受電器の間に、中継器1、中継器2、・・・、中継器xの順に直列に配置される、複数の中継器(中継器1、中継器2、・・・、中継器x、xは1以上の整数)と、を備え、
前記複数の中継器のうち少なくとも1つの中継器yは(yは、1以上x以下の整数)、前記中継器yに隣接する他の前記中継器、前記送電器、または前記受電器との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる3個以上の複数の中継用共鳴素子を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
前記送電器、前記受電器、および他の前記中継器は、同一の共振周波数を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記中継器yに隣接する前記送電器または前記中継器y−1の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記中継器yと隣接する前記送電器または前記中継器y−1との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記送電器または前記中継器y−1の共振周波数と同じ周波数を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうちさらなる他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記中継器yと隣接する前記中継器y+1または前記受電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記中継器y+1または前記受電器の共振周波数と同じ周波数を有する。
磁界共鳴により電力を送電する送電器と、
前記送電器から送電された前記電力を受電する受電器と、
前記送電器および前記受電器の間に、中継器1、中継器2、・・・、中継器xの順に直列に配置される、複数の中継器(中継器1、中継器2、・・・、中継器x、xは1以上の整数)と、を備え、
前記複数の中継器のうち少なくとも1つの中継器yは(yは、1以上x以下の整数)、前記中継器yに隣接する他の前記中継器、前記送電器、または前記受電器との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる3個以上の複数の中継用共鳴素子を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
前記送電器、前記受電器、および他の前記中継器は、同一の共振周波数を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記中継器yに隣接する前記送電器または前記中継器y−1の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記中継器yと隣接する前記送電器または前記中継器y−1との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記送電器または前記中継器y−1の共振周波数と同じ周波数を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうちさらなる他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記中継器yと隣接する前記中継器y+1または前記受電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記中継器y+1または前記受電器の共振周波数と同じ周波数を有する。
本発明の無線電力伝送方法は、
磁界共鳴により電力を、第1の電力伝送装置および第2の電力伝送装置間で伝送する無線電力伝送方法であって、
前記第1の電力伝送装置および前記第2の電力伝送装置のいずれか一方の電力伝送装置は、異なる共振周波数を有する複数の共鳴素子を有し、
前記一方の電力伝送装置において、
前記複数の共鳴素子のうち少なくとも1つの一共鳴素子は、前記一方の電力伝送装置と前記電力を伝送する他方の電力伝送装置の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記複数の共鳴素子のうち少なくとも1つの他の共鳴素子は、前記他方の電力伝送装置と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記他方の電力伝送装置の共振周波数と同じ周波数を有し、
前記第1の電力伝送装置および前記第2の電力伝送装置の距離が離れた疎結合状態の場合、前記一方の電力伝送装置の前記一共鳴素子と前記他方の電力伝送装置の間で電力を伝送し、
前記第1の電力伝送装置および前記第2の電力伝送装置の距離が近接した密結合状態の場合、前記一方の電力伝送装置の前記他の共鳴素子と前記他方の電力伝送装置の間で前記電力を伝送する無線電力伝送方法である。
磁界共鳴により電力を、第1の電力伝送装置および第2の電力伝送装置間で伝送する無線電力伝送方法であって、
前記第1の電力伝送装置および前記第2の電力伝送装置のいずれか一方の電力伝送装置は、異なる共振周波数を有する複数の共鳴素子を有し、
前記一方の電力伝送装置において、
前記複数の共鳴素子のうち少なくとも1つの一共鳴素子は、前記一方の電力伝送装置と前記電力を伝送する他方の電力伝送装置の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記複数の共鳴素子のうち少なくとも1つの他の共鳴素子は、前記他方の電力伝送装置と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記他方の電力伝送装置の共振周波数と同じ周波数を有し、
前記第1の電力伝送装置および前記第2の電力伝送装置の距離が離れた疎結合状態の場合、前記一方の電力伝送装置の前記一共鳴素子と前記他方の電力伝送装置の間で電力を伝送し、
前記第1の電力伝送装置および前記第2の電力伝送装置の距離が近接した密結合状態の場合、前記一方の電力伝送装置の前記他の共鳴素子と前記他方の電力伝送装置の間で前記電力を伝送する無線電力伝送方法である。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
また、本発明の方法には複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法を実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
さらに、本発明の方法の複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
本発明によれば、無線電力伝送における送受電器間の距離の変化に関わらず、高い電力伝送効率が得られる無線電力伝送装置および方法、ならびに、中継器が提供される。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置1の構成を示す構成図である。
本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置1は、磁界共鳴により電力を送電する第1の電力伝送部(送電器100)と、送電器100から送電された電力を受電する第2の電力伝送部(受電器150)と、を備え、送電器100および受電器150のうち少なくともいずれか一方の電力伝送部(図1では送電器100)が、他方の電力伝送部(図1では受電器150)との間の磁界共鳴により電力の伝送に携わる、異なる共振周波数を有する複数の共鳴素子(第1送電用コイル、第2送電用コイル、・・・、第n送電用コイル、nは1以上の整数。図1では、第1送電用コイル110および第2送電用コイル120)を有し、送電器100と受電器150の間の結合状態に応じて、電力の伝送に携わる複数の共鳴素子(図1では第1送電用コイル110および第2送電用コイル120)が切り替わる。
図1は、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置1の構成を示す構成図である。
本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置1は、磁界共鳴により電力を送電する第1の電力伝送部(送電器100)と、送電器100から送電された電力を受電する第2の電力伝送部(受電器150)と、を備え、送電器100および受電器150のうち少なくともいずれか一方の電力伝送部(図1では送電器100)が、他方の電力伝送部(図1では受電器150)との間の磁界共鳴により電力の伝送に携わる、異なる共振周波数を有する複数の共鳴素子(第1送電用コイル、第2送電用コイル、・・・、第n送電用コイル、nは1以上の整数。図1では、第1送電用コイル110および第2送電用コイル120)を有し、送電器100と受電器150の間の結合状態に応じて、電力の伝送に携わる複数の共鳴素子(図1では第1送電用コイル110および第2送電用コイル120)が切り替わる。
そして、一方の電力伝送部(図1では送電器100)において、複数の共鳴素子のうち少なくとも1つの第1共鳴素子(図1では第1送電用コイル110)は、他方の電力伝送部(図1では受電器150)と、同じ共振周波数を有し、さらに、複数の共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2共鳴素子(図1では第2送電用コイル120)は、他方の電力伝送部(図1では受電器150)との密結合状態において、2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが、他方の電力伝送部(図1では受電器150)の共振周波数と同じ周波数を有する。
上述するように、本発明の無線電力伝送装置は、送電器100および受電器150のいずれか一方が、切替手段として機能する、結合状態に応じて異なる伝送効率が異なる2個以上の複数の共鳴素子を有していればよいが、本実施形態では、図1に示すように、送電器100が、切替手段として機能する2つの共鳴素子を有する場合を例として説明する。受電器、または他の電力伝送装置、たとえば、中継器などが、本発明の切替手段として機能する複数の共鳴素子を有する構成については、後述する。
すなわち、図1に示すように、本実施形態の無線電力伝送装置1は、電力を磁界共鳴により受電器150に送電する送電器100を備え、送電器100は、異なる共振周波数を有する送電用共鳴素子(第1送電用コイル110および第2送電用コイル120)を有し、送電器100の少なくとも1つの送電用共鳴素子(第1送電用コイル110)は、受電器150の共振周波数と同じ共振周波数を有し、送電器100の少なくとも1つの他の送電用共鳴素子(第2送電用コイル120)は、受電器150と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが受電器150の共振周波数と同じ周波数を有する。
具体的には、図1に示すように、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置1は、送電器100と、受電器150と、を備える。なお、図1において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
送電器100は、磁界共鳴により無線で電力を送電する装置である。受電器150は、磁界共鳴により送電器100からの電力を無線で受電する装置である。送電器100は、電力供給源102と、電力分配器104と、第1送電用コイル110と、第2送電用コイル120とを有している。
第1送電用コイル110は、1次コイル112および2次コイル114を含む。第2送電用コイル120は、1次コイル122および2次コイル124を含む。各送電用コイルは、磁気エネルギーを貯め、送電用コイル近傍に電磁場を形成する役目を果たす。図2に示すように、受電器150(図2(a))と第1送電用コイル110(図2(b))の共振周波数は、同一の周波数(f1)であり、第2送電用コイル120(図2(c))の共振周波数は、第1送電用コイル110(図2(b))と異なる。
さらに、図4(b)に示すように、第2送電用コイル120は、受電器150と密結合状態において2つにスプリットした共振周波数(f2、f3)のうち低周波側の周波数(f2)が前記共振周波数(f1)と同じであるコイルである。
電力供給源102は、電力を発生し、その電力を電力分配器104に供給する役割を果たす。
電力分配器104は、第1送電用コイル110の1次コイル112、および第2送電用コイル120の1次コイル122にそれぞれ電気的に結線される。電力分配器104は、電力供給源102から供給される電力を、第1送電用コイル110の1次コイル112および第2送電用コイル120の1次コイル122に分配すると共に、第1送電用コイル110の1次コイル112と第2送電用コイル120の1次コイル122との間のアイソレーションを取る機能を果たしている。
電力分配器104は、第1送電用コイル110の1次コイル112、および第2送電用コイル120の1次コイル122にそれぞれ電気的に結線される。電力分配器104は、電力供給源102から供給される電力を、第1送電用コイル110の1次コイル112および第2送電用コイル120の1次コイル122に分配すると共に、第1送電用コイル110の1次コイル112と第2送電用コイル120の1次コイル122との間のアイソレーションを取る機能を果たしている。
本実施形態では、第1送電用コイル110および第2送電用コイル120は、一次コイルおよび二次コイルの2つのコイルで構成されているが、これに限定されず、それぞれ単一のコイルからのみで構成されていてもよい。
各コイルの種類は、特に限定されないが、1次コイル112および1次コイル122は、たとえば、円形のループコイルとすることができる。また、2次コイル114および2次コイル124は、たとえば、導電体線を円筒形に所定数巻いた形状を有するヘリカルコイルとすることができる。
また、第1送電用コイル110および第2送電用コイル120は、直線の導電体、曲線の導電体、または、直線と曲線からなる導電体で構成されていてもよい。
さらに、第1送電用コイル110および第2送電用コイル120は、インダクタと容量で構成されていてもよい。
また、第1送電用コイル110および第2送電用コイル120は、直線の導電体、曲線の導電体、または、直線と曲線からなる導電体で構成されていてもよい。
さらに、第1送電用コイル110および第2送電用コイル120は、インダクタと容量で構成されていてもよい。
第2送電用コイル120は、上述したように、受電器150と密結合状態において2つにスプリットした共振周波数(f2、f3)(図4(b))のうち高周波側の周波数(f3)が前記共振周波数(f1)と同じであるコイルであってもよい。
また、スプリットした共振周波数は、図6(b)に示すように、2つ以上にスプリットしていてもよい。
また、本実施形態は2つの送電用コイルを備えた構成としているが、3つ以上の送電用コイルを備えてもよい。たとえば、第1送電用コイル110および第2送電用コイル120に加え、さらに第3送電用コイル(不図示)を備えてもよい。第3送電用コイルは、たとえば、受電器150とは異なる共振周波数を有する他の受電器、または中継器との密結合状態において、2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが他の受電器または中継器の共振周波数と同じ周波数を有してもよい。
すなわち、送電器100が移動し、受電器150との磁界共鳴による結合が維持できない状態になったとき、異なる位置に設けられた他の受電器または中継器との磁界共鳴により密結合状態になった場合には、他の受電器または中継器へ電力を供給することが可能になる。なお、磁界共鳴による結合が維持できない状態とは、たとえば、送電器100と受電器150の距離が離れ、送電器100の送電用コイルが形成する電磁場が受電器150に届かない場合や、送電用コイルの円筒の中心軸が受電器150に向いていない場合などが想定される。
本実施形態において、第1送電用コイル110の共振周波数と受電器150の共振周波数が同じ場合について説明したが、第1送電用コイル110の共振周波数が受電器150の共振周波数と異なり、その代わりに、第1送電用コイル110と第2送電用コイル120で決まる共振周波数、すなわち、送電器100を構成する複数の送電用コイルの組み合わせで決まる共振周波数と、受電器150の共振周波数が同じであってもよい。
なお、一方の電力伝送部(図1では送電器100)の複数の共鳴素子の個数や、各共鳴素子の共振周波数は、互いに電力を伝送する装置間で必要となる電力の伝送効率や、装置間の距離、装置間距離の変化量、速度など、条件に応じて、適宜選択して適用することができる。
電力分配器104は、ウィルキンソン型電力分配器などで構成されていてもよい。
電力分配器104は、ウィルキンソン型電力分配器などで構成されていてもよい。
本実施形態において、無線電力伝送装置1の送電器100は、第1送電用コイル110および第2送電用コイル120として、パッシブ回路であるコイルのみを用い、トランジスタやダイオードなどでなどからなるアクティブ回路を新たに付加していない。
なお、本発明において、送電器と受電器の間の距離が変化することを想定している。たとえば、送電器または受電器の少なくともいずれか一方が移動手段(不図示)を備えてもよく、たとえば、可動ロボット、自動車、エレベータなどの移動型の装置に含まれてもよい。または、送電器または受電器の少なくともいずれか一方が、携帯端末など携帯型の装置に含まれてもよい。
以上、詳細に本実施形態の構成を述べたが、送電用コイル以外の送電器100の構成、ならびに、受電器150は、当業者にとってよく知られており、また本発明の本質とは直接関係しないので、これらの詳細な構成の説明は省略する。
このように構成された本実施形態の無線電力伝送装置1の動作について、以下に説明する。図3〜図6は、本実施形態の無線電力伝送装置1の動作を説明するための図である。
本発明の無線電力伝送方法は、磁界共鳴により電力を、第1の電力伝送装置(図1の送電器100)および第2の電力伝送装置(図1の受電器150)間で伝送する無線電力伝送方法であって、送電器100および受電器150のいずれか一方の電力伝送装置(図1では送電器100)は、異なる共振周波数を有する複数の共鳴素子(図1の第1送電用コイル110および第2送電用コイル120)を有し、一方の電力伝送装置(図1では送電器100)において、複数の共鳴素子のうち少なくとも1つの第1共鳴素子(図1では第1送電用コイル110)は、一方の電力伝送装置(図1では送電器100)と電力を伝送する他方の電力伝送装置(図1では受電器150)の共振周波数と同じ共振周波数を有し、複数の共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2共鳴素子(図1では第2送電用コイル120)は、他方の電力伝送装置(図1では受電器150)と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが他方の電力伝送装置(図1では受電器150)の共振周波数と同じ周波数を有し、送電器100および受電器150の距離が離れた疎結合状態の場合、一方の電力伝送装置(送電器100)の第1共鳴素子(第1送電用コイル110)と他方の電力伝送装置(受電器150)の間で電力を伝送し、送電器100および受電器150の距離が近接した密結合状態の場合、一方の電力伝送装置(送電器100)の第2共鳴素子(第2送電用コイル120)と他方の電力伝送装置(受電器150)の間で電力を伝送する。
本発明の無線電力伝送方法は、磁界共鳴により電力を、第1の電力伝送装置(図1の送電器100)および第2の電力伝送装置(図1の受電器150)間で伝送する無線電力伝送方法であって、送電器100および受電器150のいずれか一方の電力伝送装置(図1では送電器100)は、異なる共振周波数を有する複数の共鳴素子(図1の第1送電用コイル110および第2送電用コイル120)を有し、一方の電力伝送装置(図1では送電器100)において、複数の共鳴素子のうち少なくとも1つの第1共鳴素子(図1では第1送電用コイル110)は、一方の電力伝送装置(図1では送電器100)と電力を伝送する他方の電力伝送装置(図1では受電器150)の共振周波数と同じ共振周波数を有し、複数の共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2共鳴素子(図1では第2送電用コイル120)は、他方の電力伝送装置(図1では受電器150)と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが他方の電力伝送装置(図1では受電器150)の共振周波数と同じ周波数を有し、送電器100および受電器150の距離が離れた疎結合状態の場合、一方の電力伝送装置(送電器100)の第1共鳴素子(第1送電用コイル110)と他方の電力伝送装置(受電器150)の間で電力を伝送し、送電器100および受電器150の距離が近接した密結合状態の場合、一方の電力伝送装置(送電器100)の第2共鳴素子(第2送電用コイル120)と他方の電力伝送装置(受電器150)の間で電力を伝送する。
すなわち、本発明の無線電力伝送方法は、送電器100および受電器150の距離が離れた疎結合状態の場合、他方の電力伝送装置(受電器150)の共振周波数と同じ共振周波数を有する、一方の電力伝送装置(送電器100)の第1共鳴素子(第1送電用コイル110)が、他方の電力伝送装置(受電器150)と磁界共鳴により結合し、電力供給源から一方の電力伝送装置(送電器100)に供給された電力を、一方の電力伝送装置(送電器100)から他方の電力伝送装置(受電器150)に伝送する。
一方、送電器100および受電器150の距離が近接した密結合状態の場合、他方の電力伝送装置(受電器150)と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが他方の電力伝送装置(受電器150)の共振周波数と同じ周波数を有する、一方の電力伝送装置(送電器100)の第2共鳴素子(第2送電用コイル120)が、他方の電力伝送装置(受電器150)と磁界共鳴により結合し、電力供給源から一方の電力伝送装置(送電器100)に供給された電力を、一方の電力伝送装置(送電器100)から他方の電力伝送装置(受電器150)に伝送する。
一方、送電器100および受電器150の距離が近接した密結合状態の場合、他方の電力伝送装置(受電器150)と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが他方の電力伝送装置(受電器150)の共振周波数と同じ周波数を有する、一方の電力伝送装置(送電器100)の第2共鳴素子(第2送電用コイル120)が、他方の電力伝送装置(受電器150)と磁界共鳴により結合し、電力供給源から一方の電力伝送装置(送電器100)に供給された電力を、一方の電力伝送装置(送電器100)から他方の電力伝送装置(受電器150)に伝送する。
図3は、送電器100と受電器150の間の距離が離れた疎結合状態にある時の伝送効率の周波数特性を示す図である。図4は、送電器100と受電器150の間の距離が近接した密結合状態にある時の伝送効率の周波数特性を示す図である。図5は、送電器100と受電器150の間の距離が変化し、疎結合状態と密結合状態の中間の結合状態にある時の伝送効率の周波数特性を示す図である。
本実施形態においては、送電器100と受電器150の間の距離が離れた疎結合状態においては、第1送電用コイル110の共振周波数と、受電器150の共振周波数が同一のf1であるため、図3(a)で示すように、その共振周波数f1で第1送電用コイル110と受電器150の間で給電が行われる。一方、このとき、第2送電用コイル120の共振周波数はf1でないため、図3(b)で示すように、第2送電用コイル120は動作することはない。
さらに、送電器100と受電器150の間の距離が近接した密結合状態においては、図4(b)に示すように、第2送電用コイル120のスプリットした共振周波数のいずれか片方(図では、低周波側のf2)がf1となることで、共振周波数f1で第2送電用コイル120と受電器150の間で給電が行われる。一方、このとき、第1送電用コイル110は、受電器150と密結合状態になり、図4(a)に示すように、共振周波数がf1からスプリットし、共振周波数がf1でなくなるため、動作することはない。
さらに、送電器100と受電器150の間の距離が変化して、疎結合状態と密結合状態の中間の結合状態においては、図5(a)および図5(b)に示すように、第1送電用コイル110と第2送電用コイル120の共振周波数が、いずれもスプリットするものの、完全にスプリットしないため、共振周波数f1で第1送電用コイル110と受電器150の間、並びに、第2送電用コイル120と受電器150の間で給電が行われる。
以上、図3〜図5では動作を説明するために、概念的な周波数特性を示した。そのため、たとえば、図4や図5で伝送効率が、2つに等価に、かつ、対称にスプリットした図で説明したが、これに限定されるものではなく、たとえば、図6(a)および図6(b)で示すように非対称であってもよいし、3つ以上にスプリットしてもよい。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置1によれば、結合状態に応じて異なる伝送効率を有する複数の共鳴素子を有することで、送電器100と受電器150の間の距離によらず、高い無線伝送効率を得ることが可能になる。その理由は、送電器100と受電器150の間の距離によって変化する結合状態が、密結合状態で高効率が得られる共鳴素子(第2送電用コイル120)と、疎結合状態で高効率が得られる共鳴素子(第1送電用コイル110)を送電器100が混載しているからである。
さらに、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置1によれば、低コストで、送電器100と受電器150の間の距離によらず、高い無線伝送効率を得ることが可能になる。その理由は、トランジスタやダイオードなどで構成された高価なアクティブ回路を新たに付加せずに、結合状態に応じて異なる伝送効率を有する複数の共鳴素子を混載するだけで、結合状態に応じて伝送に携わる共鳴素子を切り替えることができるからである。
さらに、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置1によれば、切り替え回路などを用いずコンパクトな構成で、送電器100と受電器150の距離や位置関係が常にまたは高速に変化しても、その距離や位置関係の変化に追随して、高い無線伝送効率を得ることが可能になる。その理由は、共振周波数のピーク検知、ならびに、その検知後の切り替え機構を用いずに、パッシブ回路であるコイルのみを用いて構成しているためである。
たとえば、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置1を、受電器150を内蔵した可動ロボットなどに適用した場合に、ロボットは常に移動しているため、送電器100と受電器150の距離や位置関係が固定されないが、ロボットの移動に追随して、高い無線伝送効率で、電力を伝送することができる。
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置2の構成を示す図である。図7に示すように、本実施形態の無線電力伝送装置2は、図1の上記実施形態の無線電力伝送装置1とは、第1送電用コイル130と第2送電用コイル140が互いに並行ではなく、傾いて構成される点で相違する。
図7は、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置2の構成を示す図である。図7に示すように、本実施形態の無線電力伝送装置2は、図1の上記実施形態の無線電力伝送装置1とは、第1送電用コイル130と第2送電用コイル140が互いに並行ではなく、傾いて構成される点で相違する。
本実施形態において、図7で示すように、第1送電用コイル130と第2送電用コイル140は、互いに並行ではなく、傾いていてもよい。この場合、送電用コイルのコイル面の各々が、受電器150の方向を向いていることが望ましい。すなわち、第1送電用コイル130および第2送電用コイル140が円筒状で、互いに距離dだけ離隔して配置されている場合、各コイルの円筒の中心軸(L1、L2)の延長線上に受電器150が配置するように、各コイルの向きを調整するのが望ましい。
また、図7では、送電器100の2つの送電用共鳴素子(第1送電用コイル130および第2送電用コイル140)のコイル面がともに受電器150の方向を向くように構成されているが、これに限定されるものではない。たとえば、一方の電力伝送部の複数の共鳴素子を、結合状態に応じて電力を伝送する相手となる他方の電力伝送部に対して、磁界共鳴による結合を維持できる向きにそれぞれ向ければよい。
このように構成された本実施形態の無線電力伝送装置2の動作は、上記実施形態の無線電力伝送装置1と同様であるので、説明は省略する。
本実施形態の無線電力伝送装置2によれば、上記実施形態と同様な効果を奏する。
本実施形態の無線電力伝送装置2によれば、上記実施形態と同様な効果を奏する。
(第3の実施の形態)
図8は、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置3の構成を示す図である。図8に示すように、本実施形態の無線電力伝送装置3は、図1または図7の上記実施形態の無線電力伝送装置とは、送電器100と受電器150との間に、さらに中継器160を備える点で相違する。
図8は、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置3の構成を示す図である。図8に示すように、本実施形態の無線電力伝送装置3は、図1または図7の上記実施形態の無線電力伝送装置とは、送電器100と受電器150との間に、さらに中継器160を備える点で相違する。
本実施形態の無線電力伝送装置3は、電力を磁界共鳴により送電する送電器100と、送電器100から電力を受電する受電器150との間に配置される中継器160と、を備え、受電器150と中継器160は、同一の共振周波数を有し、送電器100は、異なる共振周波数を有する複数の送電用共鳴素子(第1送電用コイル110および第2送電用コイル120)を有し、送電器100の少なくとも1つの送電用共鳴素子(第1送電用コイル110)は、中継器160の共振周波数と同じ共振周波数を有し、送電器100の少なくとも1つの他の送電用共鳴素子(第2送電用コイル120)は、中継器160と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが中継器160の共振周波数と同じ周波数を有する。
言い換えれば、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置3は、磁界共鳴により電力を送電する第1の電力伝送部(送電器100)と、送電器100から送電された電力を受電する第2の電力伝送部(中継器160)と、を備え、送電器100および中継器160のうち少なくともいずれか一方の電力伝送部(図8では送電器100)が、他方の電力伝送部(図8では中継器160)との間の磁界共鳴により電力の伝送に携わる、異なる共振周波数を有する複数の共鳴素子(第1送電用コイル110、第2送電用コイル120)を有し、送電器100と中継器160の間の結合状態に応じて、電力の伝送に携わる複数の共鳴素子(図8では第1送電用コイル110および第2送電用コイル120)が切り替わる。
そして、一方の電力伝送部(図8では送電器100)において、複数の共鳴素子のうち少なくとも1つの第1共鳴素子(図1では第1送電用コイル110)は、他方の電力伝送部(図8では中継器160)と、同じ共振周波数を有し、さらに、複数の共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2共鳴素子(図8では第2送電用コイル120)は、他方の電力伝送部(図8では中継器160)との密結合状態において、2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが、他方の電力伝送部(図8では中継器160)の共振周波数と同じ周波数を有する。
具体的には、本実施形態において、図8に示すように、無線電力伝送装置3は、送電器100と受電器150の間に、さらに中継器160を備える。
送電器100は、図1の上記実施形態の無線電力伝送装置1の送電器100または図7の上記実施形態の無線電力伝送装置2の送電器100のいずれでもよい。
送電器100は、図1の上記実施形態の無線電力伝送装置1の送電器100または図7の上記実施形態の無線電力伝送装置2の送電器100のいずれでもよい。
中継器160は、送電器100からの電力を受電し、受電器150に電力を送電する。この構成の場合、第1送電用コイル110と受電器150と中継器160の共振周波数(f1)(不図示)は同一であり、第2送電用コイル120は中継器160と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数(f2、f3)(不図示)のうちいずれか一つが前記共振周波数(f1)と同じであるコイルであることが望ましい。
なお、中継器160は、送電器100と受電器150の間に、複数あってもよい。複数の中継器160は、互いに電力を無線で伝送し、無線電力伝送装置の伝送距離を長くする役目を果たす。
以上、実施形態の構成を述べたが、送電用コイル以外の送電器100の構成、並びに、受電器150は、中継器160は、当業者にとってよく知られており、また本発明の本質とは直接関係しないので、これらの詳細な構成の説明は省略する。
このように構成された本実施形態の無線電力伝送装置3における送電器100と中継器160の間の動作は、上記実施形態の無線電力伝送装置1における送電器100と受電器150の間の動作と同様であるので、説明は省略する。
本実施形態の無線電力伝送装置3によれば、送電器100と中継器160の間で、上記実施形態と同様な効果を奏する。
(第4の実施の形態)
図9は、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置4の構成を示す図である。本実施形態の無線電力伝送装置4は、上記実施形態の無線電力伝送装置とは、さらに、受電器200が、切替手段として機能する結合状態に応じて異なる伝送効率が異なる複数の共鳴素子(第1受電用コイル、第2受電用コイル、・・・、第n受電用コイル、nは1以上の整数。)を有し、高い電力伝送効率を得る点で相違する。
図9は、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置4の構成を示す図である。本実施形態の無線電力伝送装置4は、上記実施形態の無線電力伝送装置とは、さらに、受電器200が、切替手段として機能する結合状態に応じて異なる伝送効率が異なる複数の共鳴素子(第1受電用コイル、第2受電用コイル、・・・、第n受電用コイル、nは1以上の整数。)を有し、高い電力伝送効率を得る点で相違する。
本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置4は、磁界共鳴により電力を送電する第1の電力伝送部(図9では送電器250)と、第1の電力伝送部(送電器250)から送電された電力を受電する第2の電力伝送部(図9では受電器200)と、を備え、送電器250および受電器200のうち少なくともいずれか一方の電力伝送部(図9では受電器200)が、他方の電力伝送部(図9では送電器250)との間の磁界共鳴により電力の伝送に携わる、異なる共振周波数を有する複数の共鳴素子(第1受電用コイル、第2受電用コイル、・・・、第n受電用コイル、nは1以上の整数。図9では、第1受電用コイル210および第2受電用コイル220)を有し、第1の電力伝送部(図9では受電器200)と第2の電力伝送部(図9では送電器250)の間の結合状態に応じて、電力の伝送に携わる複数の共鳴素子(第1受電用コイル、第2受電用コイル、・・・、第n受電用コイル)が切り替わる。
そして、一方の電力伝送部(図9では受電器200)において、複数の共鳴素子のうち少なくとも1つの第1共鳴素子(図9では第1受電用コイル210)は、他方の電力伝送部(図9では送電器250)と、同じ共振周波数を有し、さらに、複数の共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2共鳴素子(図9では第2受電用コイル220)は、他方の電力伝送部(図9では送電器250)との密結合状態において、2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが、他方の電力伝送部(図9では送電器250)の共振周波数と同じ周波数を有する。
本発明の実施の形態の無線電力伝送装置4は、上述したように、その基本的構成は上記実施形態と同様であるが、複数の共鳴素子を有する受電器200の場合についてさらに工夫している。図9において、受電器200の複数の共鳴素子は、図1の上記実施形態に対して、さらに電力伝送効率を高くする役目を果たす。
すなわち、本実施形態の無線電力伝送装置4は、電力を磁界共鳴により送電器250から受電する受電器200を備え、受電器200は、異なる共振周波数を有する複数の受電用共鳴素子(第1受電用コイル210および第2受電用コイル220)を有し、受電器200の少なくとも1つ受電用共鳴素子(たとえば、第1受電用コイル210)は送電器250の共振周波数と同じ共振周波数を有し、受電器200の少なくとも1つ他の受電用共鳴素子(たとえば、第2受電用コイル220)は送電器250と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが送電器250の共振周波数と同じ周波数を有する。
また、本実施形態の無線電力伝送装置4において、送電器250は、図1または図7の上記実施形態の送電器100と同様な構成としてもよい。
本実施形態の無線電力伝送装置4は、さらに、図8の上記実施形態と同様な中継器160を、送電器250と受電器200との間に備えてもよい。
すなわち、本実施形態の無線電力伝送装置4は、電力を磁界共鳴により送電器250から受電する受電器200と、送電器250と受電器200との間に配置される中継器160と、を備え、送電器250と中継器160は、同一の共振周波数を有し、受電器200は、異なる共振周波数を有する複数の受電用共鳴素子(第1受電用コイル210および第2受電用コイル220)を有し、受電器200の少なくとも1つ受電用共鳴素子(第1受電用コイル210)は中継器160の共振周波数と同じ共振周波数を有し、受電器200の少なくとも1つ他の受電用共鳴素子(第2受電用コイル220)は中継器160と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが中継器160の共振周波数と同じ周波数を有することができる。
すなわち、本実施形態の無線電力伝送装置4は、電力を磁界共鳴により送電器250から受電する受電器200と、送電器250と受電器200との間に配置される中継器160と、を備え、送電器250と中継器160は、同一の共振周波数を有し、受電器200は、異なる共振周波数を有する複数の受電用共鳴素子(第1受電用コイル210および第2受電用コイル220)を有し、受電器200の少なくとも1つ受電用共鳴素子(第1受電用コイル210)は中継器160の共振周波数と同じ共振周波数を有し、受電器200の少なくとも1つ他の受電用共鳴素子(第2受電用コイル220)は中継器160と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが中継器160の共振周波数と同じ周波数を有することができる。
具体的には、図9に示すように、本実施形態の無線電力伝送装置4は、送電器250と、受電器200と、を備える。
受電器200は、第1受電用コイル210と、第2受電用コイル220と、電力合成器204と、負荷202とを有している。
受電器200は、第1受電用コイル210と、第2受電用コイル220と、電力合成器204と、負荷202とを有している。
第1受電用コイル210は、1次コイル212および2次コイル214を含む。第2受電用コイル220は、1次コイル222および2次コイル224を含む。第1受電用コイル210と送電器250の共振周波数は同一の周波数(f1)(不図示)であり、第2受電用コイル220は、送電器250と密結合状態において2つ以上にスプリット(f2、f3)(不図示)した共振周波数のうちの一つが前記共振周波数(f1)と同じであるコイルである。
第1受電用コイル210の1次コイル212および第2受電用コイル220の1次コイル222は、電力合成器204と電気的に結線される。電力合成器204は、第1受電用コイル210の1次コイル212と第2受電用コイル220の1次コイル222から供給される電力を合成し、負荷202に電力を供給すると共に、第1受電用コイル210の1次コイル212と第2受電用コイル220の1次コイル222との間のアイソレーションを取る機能を果たしている。
負荷202は、供給された電力を蓄え、消費する機能を果たす。
負荷202は、供給された電力を蓄え、消費する機能を果たす。
電力合成器204は、ウィルキンソン型電力合成器などで構成されていてもよい。
以上、詳細に本実施形態の構成を述べたが、送電器250、ならびに、受電用共鳴素子(第1受電用コイル210、第2受電用コイル220)以外の受電器の構成は、当業者にとってよく知られており、また本発明の本質とは直接関係しないので、これらの詳細な構成の説明は省略する。
また、このように構成された本実施形態の無線電力伝送装置4は、上記実施形態と同様に動作するので、ここでは説明を省略する。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置4によれば、上記実施形態と同様な効果を奏する。
すなわち、送電器250と受電器200の間の距離によらず、高い無線伝送効率を得ることが可能になる。その理由は、送電器250と受電器200の間の距離によって変化する結合状態が、密結合状態で高効率が得られる共鳴素子(第2受電用コイル220)と、疎結合状態で高効率が得られる共鳴素子(第1受電用コイル210)を受電器200が混載しているからである。
すなわち、送電器250と受電器200の間の距離によらず、高い無線伝送効率を得ることが可能になる。その理由は、送電器250と受電器200の間の距離によって変化する結合状態が、密結合状態で高効率が得られる共鳴素子(第2受電用コイル220)と、疎結合状態で高効率が得られる共鳴素子(第1受電用コイル210)を受電器200が混載しているからである。
さらに、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置4によれば、受電器200が複数の共鳴素子を有することで、たとえ、受電器200のいずれかの受電用共鳴素子(第1受電用コイル210または第2受電用コイル220)が送電器250との間で給電を行っていなくても、損失になることはない。そのため、より高い電力伝送効率を得ることが可能になる。
(第5の実施の形態)
図10は、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置5の構成を示す図である。本実施形態の無線電力伝送装置5は、上記実施形態の無線電力伝送装置とは、中継器260が、切替手段として機能する結合状態に応じて異なる伝送効率が異なる複数の共鳴素子を有し、高い電力伝送効率を得る点で相違する。
図10は、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置5の構成を示す図である。本実施形態の無線電力伝送装置5は、上記実施形態の無線電力伝送装置とは、中継器260が、切替手段として機能する結合状態に応じて異なる伝送効率が異なる複数の共鳴素子を有し、高い電力伝送効率を得る点で相違する。
図10の例では、中継器260は、送電器250と中継器160の間に設けられているが、図8の中継器160と受電器150の間に設けることもできる。また、中継器260は、複数の中継器の間に設けることもできる。さらに、無線電力伝送装置5において、中継器260は、受電器150と送電器250の間の任意の位置に、複数、設けることもできる。
本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置5において、中継器260は、磁界共鳴により電力を送電する送電器250と、送電器250から送電された電力を受電する受電器(図10では中継器160)との間に設けられ、送電器250または受電器(中継器160)との間の磁界共鳴により電力の伝送にそれぞれ携わる3個以上の複数の中継用共鳴素子(第1の中継用コイル、第2の中継用コイル、・・・、第mの中継用コイル、mは1以上の整数。図10では、第1中継用コイル262、第2中継用コイル264、および第3中継用コイル266)を有し、複数の中継用共鳴素子(第1中継用コイル262、第2中継用コイル264、および第3中継用コイル266)の共振周波数は各々が異なり、少なくとも1つの第1中継用共鳴素子(図10では第1中継用コイル262)は、送電器または受電器(図10では送電器250)の共振周波数と同じ共振周波数を有し、他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子(図10では第2中継用コイル264)は、送電器250との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが送電器250の共振周波数と同じ周波数を有し、さらなる他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子(図10では第3中継用コイル266)は、受電器(図10では中継器160)との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが受電器(図10では中継器160)の共振周波数と同じ周波数を有する。
具体的には、中継器260の第1中継用コイル262は、送電器250の共振周波数と同じ共振周波数(f1)(不図示)を有する。
中継器260の第2中継用コイル264は、送電器250と密結合状態において2つにスプリットした共振周波数の低周波側の周波数が送電器250の共振周波数と同じ周波数を有する。
中継器260の第3中継用コイル266は、中継器160と密結合状態において2つにスプリットした共振周波数のいずれか片方が中継器160の共振周波数と同じ周波数を有する。
中継器260の第2中継用コイル264は、送電器250と密結合状態において2つにスプリットした共振周波数の低周波側の周波数が送電器250の共振周波数と同じ周波数を有する。
中継器260の第3中継用コイル266は、中継器160と密結合状態において2つにスプリットした共振周波数のいずれか片方が中継器160の共振周波数と同じ周波数を有する。
このように構成された本実施形態の無線電力伝送装置5の動作について、以下に説明する。
本実施形態においては、送電器250と中継器260の間の距離が離れた疎結合状態においては、第1中継用コイル262の共振周波数と、送電器250の共振周波数が同一のf1であるため、その共振周波数f1で第1中継用コイル262と送電器250の間で給電が行われる。一方、このとき、第2中継用コイル264および第3中継用コイル266の共振周波数はf1でないため、第2中継用コイル264および第3中継用コイル266は動作することはない。
本実施形態においては、送電器250と中継器260の間の距離が離れた疎結合状態においては、第1中継用コイル262の共振周波数と、送電器250の共振周波数が同一のf1であるため、その共振周波数f1で第1中継用コイル262と送電器250の間で給電が行われる。一方、このとき、第2中継用コイル264および第3中継用コイル266の共振周波数はf1でないため、第2中継用コイル264および第3中継用コイル266は動作することはない。
さらに、送電器250と中継器260の間の距離が近接した密結合状態においては、第2中継用コイル264のスプリットした共振周波数のいずれか片方がf1となることで、共振周波数f1で第2中継用コイル264と送電器250の間で給電が行われる。一方、このとき、第1中継用コイル262と送電器250とは密結合状態になり、共振周波数がf1からスプリットし、共振周波数がf1でなくなるため、動作することはない。また、第3中継用コイル266の共振周波数はf1でないため、第3中継用コイル266も動作することはない。
さらに、中継器260と中継器160の間の距離が近接した密結合状態においては、第3中継用コイル266のスプリットした共振周波数のいずれか片方が、中継器160の共振周波数と同じになることで、その共振周波数で第3中継用コイル266と中継器160の間で給電が行われる。一方、このとき、第1中継用コイル262および第2中継用コイル264の共振周波数は、中継器160の共振周波数とは異なるため、第1中継用コイル262および第2中継用コイル264は動作することはない。
さらに、送電器250、中継器260、中継器160の間の距離が変化した場合も、上記実施形態と同様に、それぞれの状態に応じて給電が行われる。
このように、中継器260が、異なる共振周波数を有する複数の中継用共鳴素子を有しているので、送電器と中継器の間の距離、もしくは、中継器間の距離、もしくは、中継器と受電器の間の距離が変わっても、高い効率を得ることが可能になる。
以上、説明したように、本実施形態の無線電力伝送装置5によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、中継器により伝送距離の長距離化が図れるとともに、隣接する他の電力伝送部(図10では、送電器250、中継器260、および中継器160)との間の距離が変化し、結合状態が変化した場合でも、高い伝送効率を得ることができる。
(第6の実施の形態)
図11は、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置6の構成を示す図である。本実施形態の無線電力伝送装置6は、上記実施形態の無線電力伝送装置とは、複数の中継器を有し、さらに、中継器が切替手段として機能する結合状態に応じて異なる伝送効率が異なる複数の共鳴素子(第1中継用コイル、第2中継用コイル、・・・、第n中継用コイル、nは1以上の整数。)を有し、高い電力伝送効率を得る点で相違する。
図11は、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置6の構成を示す図である。本実施形態の無線電力伝送装置6は、上記実施形態の無線電力伝送装置とは、複数の中継器を有し、さらに、中継器が切替手段として機能する結合状態に応じて異なる伝送効率が異なる複数の共鳴素子(第1中継用コイル、第2中継用コイル、・・・、第n中継用コイル、nは1以上の整数。)を有し、高い電力伝送効率を得る点で相違する。
本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置6は、磁界共鳴により電力を送電する第1の電力伝送部(図11では送電器350、または受電器360)と、第1の電力伝送部(送電器350または受電器360)から送電された電力を受電する第2の電力伝送部(図11では中継器310、または中継器330)と、を備え、送電器350(または受電器360)および中継器310(または中継器330)のうち少なくともいずれか一方の電力伝送部(図11では中継器310、または中継器330)が、他方の電力伝送部(図11では送電器350、または受電器360)との間の磁界共鳴により電力の伝送に携わる、異なる共振周波数を有する複数の共鳴素子(第1中継用コイル、第2中継用コイル、・・・、第n中継用コイル、nは1以上の整数。図11では、第1コイル312、第2コイル314および第3コイル316、または、第1コイル332、第2コイル334および第3コイル336)を有し、第1の電力伝送部(図11では送電器350、または受電器360)と第2の電力伝送部(図11では中継器310、または中継器330)の間の結合状態に応じて、電力の伝送に携わる複数の共鳴素子(第1中継用コイル、第2中継用コイル、・・・、第n中継用コイル)が切り替わる。
そして、一方の電力伝送部(図11では中継器310、または中継器330)において、複数の共鳴素子のうち少なくとも1つの第1共鳴素子(図11では第1コイル312、または第1コイル332)は、他方の電力伝送部(図11では送電器350、または受電器360)と、同じ共振周波数を有し、さらに、複数の共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2共鳴素子(図11では第2コイル314、または第2コイル334)は、他方の電力伝送部(図11では送電器350、または受電器360)との密結合状態において、2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが、他方の電力伝送部(図11では送電器350、または受電器360)の共振周波数と同じ周波数を有する。
さらに、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置6において、複数の共鳴素子のうち他の少なくとも1つの共鳴素子(図11では第3コイル316、または第3コイル336)は、他方の電力伝送部(図11では中継器2、または中継器x−1)との密結合状態において、2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが、他方の電力伝送部(図11では中継器2、または中継器x−1)の共振周波数と同じ周波数を有する。
本発明の実施の形態の無線電力伝送装置6は、上述したように、その基本的構成は上記実施形態と同様であるが、複数の中継器がある場合についてさらに工夫している。その構成を図11に示す。本図において、中継器は、無線電力伝送装置の伝送距離を長くする役目を果たす。
すなわち、本実施形態の無線電力伝送装置6は、磁界共鳴により電力を送電する送電器350と、送電器350から送電された電力を受電する受電器360と、送電器350および受電器360の間に、中継器1、中継器2、・・・、中継器xの順に直列に配置される、複数の中継器(中継器310、中継器320、および中継器330、中継器1、中継器2、・・・、中継器x、xは1以上の整数)と、を備え、複数の中継器のうち少なくとも1つの中継器yは(yは、1以上x以下の整数、図11では、中継器310および中継器330)、中継器yに隣接する他の中継器320、送電器350、または受電器360との間の磁界共鳴により電力の伝送にそれぞれ携わる3個以上の複数の中継用共鳴素子(第1コイル312、第2コイル314および第3コイル316、または、第1コイル332、第2コイル334および第3コイル336)を有し、中継器yの複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、送電器350、受電器360、および他の中継器320(図11では、中継器2から中継器x、ただし、yが1またはx以外の場合は、中継器1から中継器y−1、および中継器y+1から中継器x)は、同一の共振周波数を有する。
中継器y(図11の中継器1)の複数の中継用共鳴素子のうち少なくとも1つの第1中継用共鳴素子(図11の第1コイル312)は、中継器yに隣接する送電器または中継器y−1(図11では送電器350)の共振周波数と同じ共振周波数を有し、中継器yの複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子(図11の第2コイル314)は、中継器yと隣接する送電器または中継器y−1(図11では送電器350)との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、送電器または中継器y−1(図11では送電器350)の共振周波数と同じ周波数を有し、中継器yの複数の中継用共鳴素子のうちさらなる他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子(図11の第3コイル316)は、中継器yと隣接する中継器y+1または受電器(図11では中継器2)との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、中継器y+1または受電器(図11では中継器2)の共振周波数と同じ周波数を有する。
一方、中継器y(図11の中継器x)の複数の中継用共鳴素子のうち少なくとも1つの第1中継用共鳴素子(図11の第1コイル332)は、中継器yに隣接する送電器または中継器y−1(図11では中継器x−1)の共振周波数と同じ共振周波数を有し、中継器yの複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子(図11の第2コイル334)は、中継器yと隣接する送電器または中継器y−1(図11では中継器x−1)との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、送電器または中継器y−1(図11では中継器x−1)の共振周波数と同じ周波数を有し、中継器yの複数の中継用共鳴素子のうちさらなる他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子(図11の第3コイル336)は、中継器yと隣接する中継器y+1または受電器(図11では受電器360)との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、中継器y+1または受電器(図11では受電器360)の共振周波数と同じ周波数を有する。
具体的には、図11に示すように、本発明の実施の形態の無線電力伝送装置6は、送電器350と、受電器360と、複数の中継器1、中継器2、中継器3、・・・、中継器x−1、中継器xと、を備える。本実施形態において、xは2以上の整数である。前記複数の中継器は、送電器350と受電器360の間に、中継器1、中継器2、中継器3、・・・、中継器x−1、中継器xの順に直列に配置されている。中継器2から中継器x−1は、送電器350および受電器360と同一の共振周波数(f1)を有する中継器320から構成される。
中継器1および中継器xは、それぞれ複数の中継用コイルを含む中継器310および中継器330から構成される。
中継器1は、第1コイル312、第2コイル314、および第3コイル316を有する。中継器xは、第1コイル332、第2コイル334、および第3コイル336を有する。中継器310の第1コイル312、第2コイル314、および第3コイル316の共振周波数は各々が異なる。さらに、中継器330の第1コイル332、第2コイル334、および第3コイル336の共振周波数は各々が異なる。
中継器1は、第1コイル312、第2コイル314、および第3コイル316を有する。中継器xは、第1コイル332、第2コイル334、および第3コイル336を有する。中継器310の第1コイル312、第2コイル314、および第3コイル316の共振周波数は各々が異なる。さらに、中継器330の第1コイル332、第2コイル334、および第3コイル336の共振周波数は各々が異なる。
中継器310の第1コイル312は、送電器350の共振周波数と同じ共振周波数(f1)を有する。
中継器310の第2コイル314は、送電器350と密結合状態において2つにスプリットした共振周波数の低周波側の周波数が送電器350の共振周波数と同じ周波数を有する。
中継器320の第3コイル316は、中継器2と密結合状態において2つにスプリットした共振周波数のいずれか片方が中継器2の共振周波数と同じ周波数を有する。
中継器310の第2コイル314は、送電器350と密結合状態において2つにスプリットした共振周波数の低周波側の周波数が送電器350の共振周波数と同じ周波数を有する。
中継器320の第3コイル316は、中継器2と密結合状態において2つにスプリットした共振周波数のいずれか片方が中継器2の共振周波数と同じ周波数を有する。
中継器330の第1コイル332は、受電器360の共振周波数と同じ共振周波数を有する。
中継器330の第2コイル334は、受電器360と密結合状態において2つにスプリットした共振周波数のいずれか片方が受電器360の共振周波数と同じ周波数を有する。
中継器330の第3コイル336は、中継器x−1と密結合状態において2つにスプリットした共振周波数のいずれか片方が中継器x−1の共振周波数と同じ周波数を有する。
中継器330の第2コイル334は、受電器360と密結合状態において2つにスプリットした共振周波数のいずれか片方が受電器360の共振周波数と同じ周波数を有する。
中継器330の第3コイル336は、中継器x−1と密結合状態において2つにスプリットした共振周波数のいずれか片方が中継器x−1の共振周波数と同じ周波数を有する。
このように構成された本実施形態の無線電力伝送装置6の動作は、上記実施形態の無線電力伝送装置と同様であるので、説明は省略する。
本実施形態では、中継器を複数配置しているので、伝送距離の長距離化が図れるだけでなく、送電器と中継器の間の距離、もしくは、中継器間の距離、もしくは、中継器と受電器の間の距離が変わっても、高い効率を得ることが可能になる。
本実施形態では、中継器を複数配置しているので、伝送距離の長距離化が図れるだけでなく、送電器と中継器の間の距離、もしくは、中継器間の距離、もしくは、中継器と受電器の間の距離が変わっても、高い効率を得ることが可能になる。
本構成においては、複数のコイルを有する中継器を2つとしたが、3つ以上であっても効果は変わらない。
本構成においては、中継器が有する中継用コイルの個数を3個としたが、2個、乃至、4個以上であってもよい。
本構成においては、中継器が有する中継用コイルの個数を3個としたが、2個、乃至、4個以上であってもよい。
以上、説明したように、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、送電器と受電器、もしくは、送電器と中継器、もしくは、中継器と中継器の距離によらず、高い無線伝送効率を得られることが可能になる。その理由は、密結合状態で高効率が得られるコイルと、疎結合状態で高効率が得られるコイルを混載しているからである。
また、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置によれば、複数の中継器を設けることで、伝送距離の長距離化が図れる。
さらに、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置によれば、低コストで、送電器と受電器、もしくは、送電器と中継器、もしくは、中継器と中継器の距離によらず、高い無線伝送効率を得られることが可能になる。その理由は、トランジスタやダイオードなどで構成された高価なアクティブ回路を新たに付加せずに、結合状態に応じて異なる伝送効率を有する複数の共鳴素子を混載するだけで、各装置間の結合状態に応じて伝送に携わる共鳴素子を切り替えることができるからである。
また、本発明の実施の形態に係る無線電力伝送装置によれば、送電器、中継器、そして、受電器の距離や位置関係が常にまたは高速に変化していても、その距離や位置関係の変化に追随して、高い効率を得ることが可能になる。その理由は、共振周波数のピーク検知、ならびに、その検知後の切り替え機構を用いずに、パッシブ回路のみで構成しているからである。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、上記実施形態では、たとえば、図1の送電器100、または図9の受電器200は、2つのコイルをそれぞれ有していたが、3個以上のコイルを用いることができる。たとえば、図9の受電器200が移動手段を備えていて、複数の異なる送電器から電力の供給を受ける場合、受電器200は、さらに、他の送電器との密結合状態において、2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが他の送電器の共振周波数と同じ周波数を有する受電用コイルをさらに備えることができる。
たとえば、上記実施形態では、たとえば、図1の送電器100、または図9の受電器200は、2つのコイルをそれぞれ有していたが、3個以上のコイルを用いることができる。たとえば、図9の受電器200が移動手段を備えていて、複数の異なる送電器から電力の供給を受ける場合、受電器200は、さらに、他の送電器との密結合状態において、2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが他の送電器の共振周波数と同じ周波数を有する受電用コイルをさらに備えることができる。
この構成によれば上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、受電器が複数の送電器間を移動しながら、各送電器から安定的に電力の供給を受けることが可能になる。または、送電器が複数の受電器間を移動しながら、各受電器に安定的に電力を供給することが可能になる。
また、送電器が、複数の異なる受電器に電力を供給する構成も考えられる。その場合、送電器は、さらに、他の受電器との密結合状態において、2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが他の送電器の共振周波数と同じ周波数を有する受電用コイルをさらに備えることができる。この構成においても、上記と同様な効果を奏する。
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
磁界共鳴により電力を受電器に送電する送電器と、
前記送電器および前記受電器の間に、中継器1、中継器2、・・・、中継器xの順に直列に配置される、複数の中継器(中継器1、中継器2、・・・、中継器x、xは1以上の整数)と、を備え、
前記複数の中継器のうち少なくとも1つの中継器yは(yは、1以上x以下の整数)、前記中継器yに隣接する前記送電器または他の中継器との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる、複数の中継用共鳴素子を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
前記送電器および前記他の中継器は、同一の共振周波数を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記中継器yに隣接する前記送電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記送電器、前記中継器、および前記受電器の間の結合状態に応じて、前記中継器yにおいて、前記電力の伝送に携わる前記複数の共鳴素子が切り替わる無線電力伝送装置。
(付記2)
付記1に記載の無線電力伝送装置において、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記中継器yと隣接する前記送電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記送電器の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。
(付記3)
付記1または付記2に記載の無線電力伝送装置において、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記中継器yと隣接する前記他の中継器y+1との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記他の中継器y+1の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。
(付記1)
磁界共鳴により電力を受電器に送電する送電器と、
前記送電器および前記受電器の間に、中継器1、中継器2、・・・、中継器xの順に直列に配置される、複数の中継器(中継器1、中継器2、・・・、中継器x、xは1以上の整数)と、を備え、
前記複数の中継器のうち少なくとも1つの中継器yは(yは、1以上x以下の整数)、前記中継器yに隣接する前記送電器または他の中継器との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる、複数の中継用共鳴素子を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
前記送電器および前記他の中継器は、同一の共振周波数を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記中継器yに隣接する前記送電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記送電器、前記中継器、および前記受電器の間の結合状態に応じて、前記中継器yにおいて、前記電力の伝送に携わる前記複数の共鳴素子が切り替わる無線電力伝送装置。
(付記2)
付記1に記載の無線電力伝送装置において、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記中継器yと隣接する前記送電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記送電器の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。
(付記3)
付記1または付記2に記載の無線電力伝送装置において、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記中継器yと隣接する前記他の中継器y+1との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記他の中継器y+1の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。
(付記4)
磁界共鳴により送電器から送電された電力を受電する受電器と、
前記送電器および前記受電器の間に、中継器1、中継器2、・・・、中継器xの順に直列に配置される、複数の中継器(中継器1、中継器2、・・・、中継器x、xは1以上の整数)と、を備え、
前記複数の中継器のうち少なくとも1つの中継器yは(yは、1以上x以下の整数)、前記中継器yに隣接する他の前記中継器または前記受電器との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる、複数の中継用共鳴素子を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
他の前記中継器および前記受電器は、同一の共振周波数を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記中継器yに隣接する前記受電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記送電器、前記中継器、および前記受電器の間の結合状態に応じて、前記中継器yにおいて、前記電力の伝送に携わる前記複数の共鳴素子が切り替わる無線電力伝送装置。
(付記5)
付記4に記載の無線電力伝送装置において、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記中継器yと隣接する前記受電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記受電器の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。
(付記6)
付記4または付記5に記載の無線電力伝送装置において、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記中継器yと隣接する前記他の中継器y−1との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記他の中継器y−1の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。
磁界共鳴により送電器から送電された電力を受電する受電器と、
前記送電器および前記受電器の間に、中継器1、中継器2、・・・、中継器xの順に直列に配置される、複数の中継器(中継器1、中継器2、・・・、中継器x、xは1以上の整数)と、を備え、
前記複数の中継器のうち少なくとも1つの中継器yは(yは、1以上x以下の整数)、前記中継器yに隣接する他の前記中継器または前記受電器との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる、複数の中継用共鳴素子を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
他の前記中継器および前記受電器は、同一の共振周波数を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記中継器yに隣接する前記受電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記送電器、前記中継器、および前記受電器の間の結合状態に応じて、前記中継器yにおいて、前記電力の伝送に携わる前記複数の共鳴素子が切り替わる無線電力伝送装置。
(付記5)
付記4に記載の無線電力伝送装置において、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記中継器yと隣接する前記受電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記受電器の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。
(付記6)
付記4または付記5に記載の無線電力伝送装置において、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記中継器yと隣接する前記他の中継器y−1との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記他の中継器y−1の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。
(付記7)
電力を磁界共鳴により送電する送電器と、
前記送電器から前記電力を受電する受電器と、
前記送電器および前記受電器の間に、中継器1、中継器2、・・・、中継器xの順に直列に配置される、複数の中継器(中継器1、中継器2、・・・、中継器x、xは1以上の整数)と、を備え、
前記複数の中継器のうち少なくとも1つの中継器zは(zは、2以上x−1以下の整数)、前記中継器zに隣接する他の中継器z−1または他の中継器z+1との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる、複数の中継用共鳴素子を有し、
前記中継器zの前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
前記送電器、前記受電器、および前記他の中継器は、同一の共振周波数を有し、
前記中継器zの前記複数の中継用共鳴素子のうち少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記中継器zに隣接する前記他の中継器z−1または前記他の中継器z+1の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記他の中継器との間の結合状態に応じて、前記中継器zにおいて、前記電力の伝送に携わる前記複数の共鳴素子が切り替わる無線電力伝送装置。
(付記8)
付記7に記載の無線電力伝送装置において、
前記中継器zの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記中継器zと隣接する前記他の中継器z−1との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記他の中継器z−1の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。
(付記9)
付記7または付記8に記載の無線電力伝送装置において、
前記中継器zの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記中継器zと隣接する前記他の中継器z+1との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記他の中継器z+1の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。
電力を磁界共鳴により送電する送電器と、
前記送電器から前記電力を受電する受電器と、
前記送電器および前記受電器の間に、中継器1、中継器2、・・・、中継器xの順に直列に配置される、複数の中継器(中継器1、中継器2、・・・、中継器x、xは1以上の整数)と、を備え、
前記複数の中継器のうち少なくとも1つの中継器zは(zは、2以上x−1以下の整数)、前記中継器zに隣接する他の中継器z−1または他の中継器z+1との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる、複数の中継用共鳴素子を有し、
前記中継器zの前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
前記送電器、前記受電器、および前記他の中継器は、同一の共振周波数を有し、
前記中継器zの前記複数の中継用共鳴素子のうち少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記中継器zに隣接する前記他の中継器z−1または前記他の中継器z+1の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記他の中継器との間の結合状態に応じて、前記中継器zにおいて、前記電力の伝送に携わる前記複数の共鳴素子が切り替わる無線電力伝送装置。
(付記8)
付記7に記載の無線電力伝送装置において、
前記中継器zの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記中継器zと隣接する前記他の中継器z−1との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記他の中継器z−1の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。
(付記9)
付記7または付記8に記載の無線電力伝送装置において、
前記中継器zの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記中継器zと隣接する前記他の中継器z+1との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記他の中継器z+1の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。
この出願は、2011年7月4日に出願された日本出願特願2011−148696号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
Claims (10)
- 磁界共鳴により電力を送電する第1の電力伝送手段と、
前記第1の電力伝送手段から送電された前記電力を受電する第2の電力伝送手段と、を備え、
前記第1の電力伝送手段および前記第2の電力伝送手段のうち少なくともいずれか一方の電力伝送手段が、他方の電力伝送手段との間の磁界共鳴により前記電力の伝送に携わる、異なる共振周波数を有する複数の共鳴素子を有し、
前記第1の電力伝送手段と前記第2の電力伝送手段の間の結合状態に応じて、前記電力の伝送に携わる前記複数の共鳴素子が切り替わる無線電力伝送装置。 - 請求項1に記載の無線電力伝送装置において、
前記一方の電力伝送手段において、
前記複数の共鳴素子のうち少なくとも1つの第1共鳴素子が、前記他方の電力伝送手段と、同じ共振周波数を有し、
さらに、前記複数の共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2共鳴素子が、前記他方の電力伝送手段との密結合状態において、2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが、前記他方の電力伝送手段の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。 - 電力を磁界共鳴により受電器に送電する送電器を備え、
前記送電器は、異なる共振周波数を有する複数の送電用共鳴素子を有し、
前記送電器の少なくとも1つの前記送電用共鳴素子は、前記受電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記送電器の少なくとも1つの他の前記送電用共鳴素子は、前記受電器と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記受電器の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。 - 電力を磁界共鳴により送電器から受電する受電器を備え、
前記受電器は、異なる共振周波数を有する複数の受電用共鳴素子を有し、
前記受電器の少なくとも1つの前記受電用共鳴素子は前記送電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記受電器の少なくとも1つの他の前記受電用共鳴素子は前記送電器と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記送電器の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。 - 電力を磁界共鳴により送電する送電器と、
前記送電器から前記電力を受電する受電器との間に配置される中継器と、を備え、
前記受電器と前記中継器は、同一の共振周波数を有し、
前記送電器は、異なる共振周波数を有する複数の送電用共鳴素子を有し、
前記送電器の少なくとも1つの前記送電用共鳴素子は、前記中継器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記送電器の少なくとも1つの他の前記送電用共鳴素子は、前記中継器と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記中継器の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。 - 電力を磁界共鳴により送電器から受電する受電器と、
前記送電器と前記受電器との間に配置される中継器と、を備え、
前記送電器と前記中継器は、同一の共振周波数を有し、
前記受電器は、異なる共振周波数を有する複数の受電用共鳴素子を有し、
前記受電器の少なくとも1つの前記受電用共鳴素子は前記中継器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記受電器の少なくとも1つの他の前記受電用共鳴素子は前記中継器と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記中継器の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。 - 磁界共鳴により電力を送電する送電器と、
前記送電器から送電された前記電力を受電する受電器と、
前記送電器と前記受電器との間に少なくとも1つの中継器と、を備え、
前記中継器は、前記送電器または前記受電器との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる3個以上の複数の中継用共鳴素子を有し、
前記中継器の前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
前記中継器の少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記送電器または前記受電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記中継器の他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記送電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記送電器の共振周波数と同じ周波数を有し、
前記中継器のさらなる他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記受電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記受電器の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。 - 磁界共鳴により電力を送電する送電器と、前記送電器から送電された前記電力を受電する受電器との間に設けられ、
前記送電器または前記受電器との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる3個以上の複数の中継用共鳴素子を有し、
前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記送電器または前記受電器の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記送電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記送電器の共振周波数と同じ周波数を有し、
さらなる他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記受電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記受電器の共振周波数と同じ周波数を有する中継器。 - 磁界共鳴により電力を送電する送電器と、
前記送電器から送電された前記電力を受電する受電器と、
前記送電器および前記受電器の間に、中継器1、中継器2、・・・、中継器xの順に直列に配置される、複数の中継器(中継器1、中継器2、・・・、中継器x、xは1以上の整数)と、を備え、
前記複数の中継器のうち少なくとも1つの中継器yは(yは、1以上x以下の整数)、前記中継器yに隣接する他の前記中継器、前記送電器、または前記受電器との間の磁界共鳴により前記電力の伝送にそれぞれ携わる3個以上の複数の中継用共鳴素子を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子の共振周波数は各々が異なり、
前記送電器、前記受電器、および他の前記中継器は、同一の共振周波数を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち少なくとも1つの第1中継用共鳴素子は、前記中継器yに隣接する前記送電器または前記中継器y−1の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうち他の少なくとも1つの第2中継用共鳴素子は、前記中継器yと隣接する前記送電器または前記中継器y−1との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記送電器または前記中継器y−1の共振周波数と同じ周波数を有し、
前記中継器yの前記複数の中継用共鳴素子のうちさらなる他の少なくとも1つの第3中継用共鳴素子は、前記中継器yと隣接する前記中継器y+1または前記受電器との密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか一つが、前記中継器y+1または前記受電器の共振周波数と同じ周波数を有する無線電力伝送装置。 - 磁界共鳴により電力を、第1の電力伝送装置および第2の電力伝送装置間で伝送する無線電力伝送方法であって、
前記第1の電力伝送装置および前記第2の電力伝送装置のいずれか一方の電力伝送装置は、異なる共振周波数を有する複数の共鳴素子を有し、
前記一方の電力伝送装置において、
前記複数の共鳴素子のうち少なくとも1つの一共鳴素子は、前記一方の電力伝送装置と前記電力を伝送する他方の電力伝送装置の共振周波数と同じ共振周波数を有し、
前記複数の共鳴素子のうち少なくとも1つの他の共鳴素子は、前記他方の電力伝送装置と密結合状態において2つ以上にスプリットした共振周波数のいずれか1つが前記他方の電力伝送装置の共振周波数と同じ周波数を有し、
前記第1の電力伝送装置および前記第2の電力伝送装置の距離が離れた疎結合状態の場合、前記一方の電力伝送装置の前記一共鳴素子と前記他方の電力伝送装置の間で電力を伝送し、
前記第1の電力伝送装置および前記第2の電力伝送装置の距離が近接した密結合状態の場合、前記一方の電力伝送装置の前記他の共鳴素子と前記他方の電力伝送装置の間で前記電力を伝送する無線電力伝送方法。
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