JP2015039281A - 送電装置、送電方法、および、送電システム - Google Patents

送電装置、送電方法、および、送電システム Download PDF

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Abstract

【課題】電力の伝送効率の低下を抑制するとともに、2次コイルの載置可能な面積を拡大することを目的とする。【解決手段】隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第1の1次コイル5Aと、隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第2の1次コイル5Bと、第1または第2の1次コイル5Aおよび5Bへ給電する送電部と、前記送電部の給電先を前記第1および第2の1次コイルのいずれか一方から選択可能な制御部と、を備え、第1の1次コイル5Aの少なくとも1つの巻回部は、第2の1次コイル5Bの隣り合う巻回部の間に位置することを特徴とする。【選択図】図8

Description

本発明は、コイル間の電磁誘導を利用して、電子機器にワイヤレスで電力を伝送する送電装置、送電方法、送電システムに関する。
従来、送電装置に設けられた1次側コイルと、受電装置に設けられた2次側コイルとの間の電磁誘導作用を利用して電力伝送を行う無線電力伝送システムが開発されている。電力伝送をワイヤレスで行うことにより、送電装置および受電装置は接点部分の露出がないために防水性の確保が容易になる。また、電気的接点部分の不良や劣化を気にしなくてもよく、受電装置の着脱が容易になるなどの利点がある。
それぞれの状況において効率良く電力を伝送するために、1次側コイルおよび2次側コイルは様々な形態が考案されている。例えば、特許文献1および2に開示される1次コイルは、同一の軸に巻回された第1の1次コイルと第2の1次コイルを有し、第1および第2の1次コイルは、異なる方向に巻回される場合、同位相の電流が流され、同じ方向に巻回される場合、逆位相の電流が流される。そして、2次コイルは、第1および第2の1次コイルの巻回軸の垂直方向に位置する。これにより、第1および第2の1次コイルそれぞれで発生する磁束はこの2つの1次コイル間で同位相となり、2次コイルに給電される。
さらに、上記第1および第2の1次コイルの数を上記巻回軸方向に増加させることにより、径の異なる2次コイルにも給電可能としている。このとき、2次コイルの径の大きさに応じて、複数の1次コイルの中からいくつかの1次コイルが選択され、給電される。例えば、特許文献1および2の図11に示すように隣り合う1次コイルは互いに逆方向の電流が流され、電圧、電流、位相、等を監視することにより、2次コイルに最も近い1次コイルが選択される。
US2013/0093252A1 US2013/0093253A1
しかしながら、このように隣り合う1次コイルに互いに逆方向の電流が流される場合、一部の位置に磁界強度が小さいヌル点(不感地帯)が発生する。仮に2次コイルが上記ヌル点付近に位置する場合、1次コイルに対する2次コイルの位置を正確に特定することが困難であった。すなわち、適する1次コイルは選択されず、結果として、2次コイルへの伝送効率は低下し、2次コイルを有する電子機器等に十分な電力を伝送することができなかった。
上述の課題に鑑み、本願は、電力の伝送効率の低下を抑制するとともに、2次コイルの載置可能な面積を拡大することを目的とする。
上記課題を解決するひとつの手段として、本願発明は、電子機器へワイヤレスで電力を伝送する送電装置であって、隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第1の1次コイルと、隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第2の1次コイルと、前記第1または第2の1次コイルへ給電する送電部と、前記送電部の給電先を前記第1および第2の1次コイルのいずれか一方から選択可能な制御部と、を備え、前記第1の1次コイルの少なくとも1つの巻回部は、前記第2の1次コイルの隣り合う巻回部の間に位置することを特徴とする。
以上の構成により、電子機器を広範囲に載置可能としながらも、電力の伝送効率低下を抑制することができる。
実施の形態におけるワイヤレス電力伝送システムの機能ブロック図 実施の形態におけるワイヤレス電力伝送システムの斜視図 実施の形態における第1の送電コイルの斜視図 実施の形態における第1の送電コイルの上面、第1側面、第2側面を示す図 (A)実施の形態における第2の送電コイルの斜視図、(B)実施の形態における第2の送電コイルの断面図、(C)実施の形態における第2の送電コイルのZ方向の磁界強度分布を示す図 実施の形態における送電コイルの斜視図 実施の形態における送電コイルのZ軸方向の磁界強度分布を示す図 (A)実施の形態における送電コイルへの給電方法の第1例を示す概略構成図、(B)実施の形態における送電コイルへの給電方法の第2例を示す概略構成図、(C)実施の形態における送電コイルへの給電方法の第3例を示す概略構成図、(D)実施の形態における送電コイルへの給電方法の第4例を示す概略構成図 実施の形態における給電開始前のフローチャートを示す図 実施の形態における給電開始後のフローチャートを示す図 実施の形態におけるコイルユニットの第1例の斜視図 (A)図11のコイルユニットのZ軸方向の磁界強度分布を示す図、(B)図11のコイルユニットのY軸方向の磁界強度分布を示す図、(C)図11のコイルユニットのX軸方向の磁界強度分布を示す図 実施の形態におけるコイルユニットの第2例の側面図
下記実施の形態に記載される第1の発明は、電子機器へワイヤレスで電力を伝送する送電装置であって、隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第1の1次コイルと、隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第2の1次コイルと、前記第1または第2の1次コイルへ給電する送電部と、前記送電部の給電先を前記第1および第2の1次コイルのいずれか一方から選択可能な制御部と、を備え、前記第1の1次コイルの少なくとも1つの巻回部は、前記第2の1次コイルの隣り合う巻回部の間に位置する送電装置である。
第1の発明によれば、第2の1次コイルの隣り合う巻回部は、これらの間に位置する第1の1次コイルの巻回部周辺の磁界強度のヌルポイントを補完するので、送電装置は電子機器を広範囲に載置可能としながらも、電力の伝送効率低下を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第2の発明は、第1の発明に記載の送電装置であって、前記電子機器内の2次コイルの位置に応じて、前記第1および第2の1次コイルのいずれか一方に給電するように前記送電部を制御する制御部をさらに備える送電装置である。
第2の発明によれば、送電装置は電子機器内の2次コイルの位置に応じて、第1および第2の1次コイルのうち、適切な1次コイルを利用して電子機器へ給電することができる。よって、電子機器への電力伝送の効率低下を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第3の発明は、第2の発明に記載の送電装置であって、前記制御部は所定時間が経過する場合、前記送電部の給電先を前記第1および第2の1次コイルの一方から他方に切り替えるように制御する送電装置である。
第3の発明によれば、送電装置は、時間経過に伴い電子機器の位置がずれ、給電に適する1次コイルが変化したとしてもその変化に対応することができる。よって、電子機器への電力伝送の効率低下を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第4の発明は、第2の発明に記載の送電装置であって、前記第1および第2の1次コイルの状態変化を検出する検出部をさらに備え、前記制御部は、前記状態変化に基づいて、前記第1および第2の1次コイルのいずれか一方に給電するように前記送電部を制御する送電装置である。
第4の発明によれば、送電装置は第1および第2の1次コイルの状態変化に基づいて、第1および第2の1次コイルのうち、適切な1次コイルを利用して電子機器へ給電することができる。よって、電子機器への電力伝送の効率低下を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第5の発明は、第4の発明に記載の送電装置であって、前記第1および第2の1次コイルのいずれか一方の状態変化が所定値以上である場合、前記制御部は状態変化が所定値以上の1次コイルに給電するように前記送電部を制御する送電装置である。
第5の発明によれば、送電装置は第1および第2の1次コイルの状態変化に基づいて、第1および第2の1次コイルのうち、適切な1次コイルを利用して電子機器へ給電することができる。よって、電子機器への電力伝送の効率低下を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第6の発明は、第4の発明に記載の送電装置であって、前記第1の1次コイルの状態変化よりも前記第2の1次コイルの状態変化の方が大きい場合、前記制御部は前記第2の1次コイルに給電するように前記送電部を制御する送電装置である。
第6の発明によれば、送電装置は第1および第2の1次コイルの状態変化に基づいて、第1および第2の1次コイルのうち、適切な1次コイルを利用して電子機器へ給電することができる。よって、電子機器への電力伝送の効率低下を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第7の発明は、第4の発明に記載の送電装置であって、前記送電部が前記第1の1次コイルに給電後に所定時間経過した場合、前記制御部は前記第2の1次コイルに給電するように前記送電部を制御する送電装置である。
第7の発明によれば、時間経過に伴い電子機器の位置がずれ、給電に適する1次コイルが電子機器への給電中に変化したとしてもその変化に対応することができる。よって、電子機器への電力伝送の効率低下を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第8の発明は、第4の発明に記載の送電装置であって、前記送電部が前記第1の1次コイルに給電後に、前記検出部が所定値以上の前記第1の1次コイルの状態変化を検出する場合、前記制御部は前記第2の1次コイルに給電するように前記送電部を制御する送電装置である。
第8の発明によれば、送電装置は、時間経過に伴い電子機器の位置がずれ、給電に適する1次コイルが電子機器への給電中に変化したとしてもその変化に対応することができる。よって、電子機器への電力伝送の効率低下を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第9の発明は、第2〜第8の発明いずれか1つに記載の送電装置であって、前記状態変化は、前記第1または第2の1次コイルの温度、電流、電圧、電流の位相、またはインピーダンスのいずれか1つの変化を含む送電装置である。
第9の発明によれば、送電装置は、第1または第2の1次コイルの温度、電流、電圧、電流の位相、またはインピーダンスのいずれか1つの変化を監視することで、第1および第2の1次コイルのうち、適切な1次コイルを利用して電子機器へ給電することができる。よって、電子機器への電力伝送の効率低下を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第10の発明は、第2の発明に記載の送電装置であって、前記送電部は前記第1の1次コイルに給電する第1の送電部と、前記第2の1次コイルに給電する第2の送電部と、を有する送電装置である。
第10の発明によれば、各1次コイルは各送電部から給電されるので、各送電部は効率よく各1次コイルに給電することができる。よって、電子機器への電力伝送の効率低下を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第11の発明は、第2の発明に記載の送電装置であって、前記送電部の給電先を前記制御部の制御によって、前記第1および第2の1次コイルの一方から他方に切り替える切替部をさらに備える送電装置である。
第11の発明によれば、送電装置は、2つの1次コイルは1つの送電部によって給電されるように構成されるため、送電装置の製造コストを抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第12の発明は、第2の発明に記載の送電装置であって、前記送電部は前記第1の1次コイルに給電する第1の送電部と、前記第2の1次コイルの端子間の電気的な接続状態を制御する接続制御部と、を備える送電装置である。
第12の発明によれば、送電装置は、第1の送電部からの電力を分岐せずに複数の1次コイルへの給電を可能とし、電力の損失を抑制しつつも、送電装置の回路の大型化及びコストの増大を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第13の発明は、第12の発明に記載の送電装置であって、前記制御部は、前記送電部が第1の1次コイルを用いて前記電子機器に給電する場合、前記接続制御部が前記第2の1次コイルの端子間を電気的に非接続となるように制御する送電装置である。
第13の発明によれば、送電装置は、第1の送電部からの電力を分岐せずに複数の1次コイルのうちの特定の1次コイルへの給電を可能とする。
下記実施の形態に記載される第14の発明は、第12の発明に記載の送電装置であって、前記制御部は、前記送電部が第2の1次コイルを用いて前記電子機器に給電する場合、前記接続制御部が前記第2の1次コイルの端子間を電気的に接続するように制御する送電装置である。
第14の発明によれば、送電装置は、第1の送電部からの電力を分岐せずに複数の1次コイルのうちの特定の1次コイルへの給電を可能とする。
下記実施の形態に記載される第15の発明は、第1の発明に記載の送電装置であって、前記第1の1次コイルの複数の巻回部はそれぞれ直列に接続されると共に、前記第2の1次コイルの複数の巻回部はそれぞれ直列に接続される送電装置である。
第15の発明によれば、送電装置は、複数の巻回部が直列に接続されるため、複数の巻回部に対して1つの送電部で給電することができる。
下記実施の形態に記載される第16の発明は、第1の発明に記載の送電装置であって、前記第1の1次コイルの各巻回部と前記第2の1次コイルの各巻回部とは交互に配置される送電装置である。
第16の発明によれば、第1および第2の1次コイルは互いに磁界強度のヌルポイントを補完することができる。
下記実施の形態に記載される第17の発明は、電子機器へワイヤレスで電力を供給する送電方法であって、隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第1の1次コイルに給電するステップと、隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第2の1次コイルに給電するステップと、給電する1次コイルを前記第1および第2の1次コイルのいずれか一方から選択するステップと、を備え、前記第1の1次コイルの少なくとも1つの巻回部は、前記第2の1次コイルの隣り合う巻回部の間に位置する送電方法である。
第17の発明によれば、第2の1次コイルの隣り合う巻回部は、これらの間に位置する第1の1次コイルの巻回部周辺の磁界強度のヌルポイントを補完するので、電子機器を広範囲に載置可能としながらも、電力の伝送効率低下を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第18の発明は、第17の発明に記載の送電方法であって、前記第1の1次コイルの第1の状態変化を検出するステップと、前記第2の1次コイルの第2の状態変化を検出するステップと、をさらに備え、前記第1および第2の状態変化に基づいて、前記給電する1次コイルを選択する給電方法である。
第18の発明によれば、第1および第2の1次コイルの状態変化に基づいて、第1および第2の1次コイルのうち、適切な1次コイルを利用して電子機器へ給電することができる。よって、電子機器への電力伝送の効率低下を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第19の発明は、隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第1の1次コイルと、隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第2の1次コイルと、前記第1または第2の1次コイルへ給電する送電部と、前記送電部の給電先を前記第1および第2の1次コイルのいずれか一方から選択可能な制御部と、前記制御部から選択された前記第1または第2の1次コイルの磁束を受信する2次コイルと、を備え、前記第1の1次コイルの少なくとも1つの巻回部は、前記第2の1次コイルの隣り合う巻回部の間に位置する送電システムである。
第19の発明によれば、第2の1次コイルの隣り合う巻回部は、これらの間に位置する第1の1次コイルの巻回部周辺の磁界強度のヌルポイントを補完するので、2次コイルを広範囲に載置可能としながらも、電力の伝送効率低下を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第20の発明は、電子機器へワイヤレスで電力を伝送する送電装置であって、同一の軸に導体が巻回される第1および第2の巻回部を有する第1の1次コイルと、同一の軸に導体が巻回される第3および第4の巻回部を有する第2の1次コイルと、前記第1または第2の1次コイルへ給電する送電部と、を備え、前記第1および第2の巻回部は互いに逆方向に電流が流れると共に、前記第3および第4の巻回部は互いに逆方向に電流が流れ、前記第3および第4の巻回部のいずれか一方は、前記第1および第2の巻回部の間に位置する送電装置である。
第20の発明によれば、第1および第2の巻回部はこれらの間に位置する第3または第4の巻回部の周辺の磁界強度のヌルポイントを補完するので、電子機器を広範囲に載置可能としながらも、電力の伝送効率低下を抑制することができる。
下記実施の形態に記載される第21の発明は、電子機器へワイヤレスで電力を伝送する送電装置であって、隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第1の1次コイルと、隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第2の1次コイルと、前記第1または第2の1次コイルへ給電する送電部と、を備え、前記第1および第2の1次コイルは互いのヌルポイントを補完し合うように、各巻回部が配置される送電装置である。
第21の発明によれば、送電装置は、電子機器を広範囲に載置可能としながらも、電力の伝送効率低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係るワイヤレス電力伝送システムの機能ブロック図である。このワイヤレス電力伝送システムは、送電装置1から携帯電話などの電子機器2にワイヤレス(無接点)で電力伝送を行うものであり、電子機器2は、搭載された図示しない部品を動作させるための電力を供給する2次電池3を備え、送電装置1から送られる電力で2次電池3の充電が行われる。
このワイヤレス電力伝送システムでは、電磁誘導により電力伝送を行うために、送電装置1が送電コイル(1次コイル)5を備え、電子機器2が受電コイル(2次コイル)6を備えている。送電装置1の送電コイル5に交流電力が供給されると、この送電コイル5が電子機器2の受電コイル6と磁気結合して、受電コイル6に交流電圧が誘起され、これにより交流電力が送電コイル5から受電コイル6に伝送される。
送電装置1は、AC/DCコンバータ11と、送電制御部12と、送電回路部13と、を有している。AC/DCコンバータ11では、電源(商用電源)8から供給される交流電力を直流電力に変換する。送電制御部12は、送電回路部13の動作を制御する。送電回路部13は、AC/DCコンバータ11から送電制御部12を介して送られる直流電力を所定の周波数の交流電圧に変換して送電コイル5に供給する。
送電制御部12は、制御回路14と、電圧監視部15と、温度監視部16と、を有している。制御回路14は、送電回路部13の動作を制御する。電圧監視部15は、送電回路部13から送電コイル5に供給される交流電力の電圧を監視する。温度監視部16は、送電コイル5の温度を監視する。この電圧監視部15および温度監視部16で電圧および温度の異常が検知されると、送電コイル5への給電が停止される。
送電回路部13は、ドライバ17と、共振回路18と、を有している。ドライバ17は、AC/DCコンバータ11から送電制御部12を介して送られる直流電力を所定の周波数の交流電圧に変換する。共振回路18は、内部のコンデンサと送電コイル5とにより共振回路を構成し、ドライバ17から印加される交流電圧に応じて所定の共振周波数で送電コイル5を発振させる。
電子機器2は、受電回路部21と、受電制御部22と、充電制御回路23と、を有している。受電回路部21は、送電装置1の送電コイル5との間での電磁誘導により受電コイル6に誘起された交流電流を所定の電圧の直流電力に変換する。受電制御部22は、受電回路部21の動作を制御する。充電制御回路23は、受電回路部21から受電制御部22を介して送られる電力を2次電池3に供給して2次電池3の充電を行う。
受電回路部21は、整流回路24と、レギュレータ25と、を有している。整流回路24は、受電コイル6に誘起された交流電力を直流電力に変換する。レギュレータ25は、整流回路24から送られる直流電力を、2次電池3の充電に適合する所定の電圧に変換する。
受電制御部22は、制御回路26と、電圧監視部27と、を有している。制御回路26は、受電回路部21の動作を制御する。電圧監視部27は、受電コイル6に誘起される交流電力の電圧を監視する。この他、受電制御部22は、電子機器2に搭載された機器の状態、例えば、受電コイル6の温度や、2次電池3の充電状態等を監視し、異常が検知されると、受電動作を停止する。
また、本実施の形態では、送電装置1に、その電子機器載置面上に電子機器2が載置されたことを検知する電子機器検知部31が設けられている。この電子機器検知部31の検知結果に基づいて、送電装置1の送電動作が制御される。すなわち、電子機器載置面上に電子機器2が載置されると、送電コイル5への交流電力の供給を開始し、電子機器2が送電装置1から離れると、送電コイル5への交流電力の供給を停止する。
この電子機器検知部31では、電子機器2の受電コイル6が送電装置1の送電コイル5に近接することで負荷インピーダンスが変化することにより送電コイル5に生じる電圧値(または電流値)の変動に基づいて、電子機器2が電子機器載置面上に載置されたことを検知する。このとき、送電コイル5の電圧値(または電流値)の変動量を予め設定されたしきい値と比較して、電子機器2が電子機器載置面上に載置されたか否かの判定を行えばよい。
また、本実施の形態では、電子機器2にも、自身が送電装置1の電子機器載置面上に載置されたことを検知する送電装置検知部41が設けられている。この送電装置検知部41の検知結果に基づいて、電子機器2の受電動作が制御される。
この送電装置検知部41では、電子機器2の受電コイル6が送電装置1の送電コイル5に近接することで負荷インピーダンスが変化することにより受電コイル6に生じる電圧値(または電流値)の変動に基づいて、電子機器2が電子機器載置面上に載置されたことを検知する。このとき、受電コイル6の電圧値(または電流値)の変動量を予め設定されたしきい値と比較して、電子機器2が電子機器載置面上に載置されたか否かの判定を行えばよい。
また、本実施の形態では、送電装置1および電子機器2がそれぞれ情報送受信部32、42を備えており、送電装置1と電子機器2との間で送電コイル5および受電コイル6を介して所要の情報を送受信する情報伝送ができるようになっている。なお、この情報伝送は、単純なビット通信であってもよいし、コード化通信であってもよい。
送電装置1および電子機器2の各情報送受信部32、42はそれぞれ、情報を含む信号の変復調を行う変復調回路33、43を有している。この変復調回路33、43では、送信元の変復調回路33、43で生成した変調信号が、送電コイル5および受電コイル6を介して送信先に送られ、送信先では、送電コイル5または受電コイル6の出力から取り出された変調信号を変復調回路33、43で復調して送信情報を取得する。
ここで、送電装置1から電子機器2に情報を送信する場合、情報送受信部32から出力される変調信号を送電回路部13で電力伝送用の交流信号に重畳することで、電力伝送と同時に情報送信を行うことができる。また、電力伝送が行われていないときに情報伝送を行うようにしてもよい。なお、電子機器2の受電回路部21は、図示しない情報伝送用のドライバおよび共振回路を備えており、これらを駆動して情報送受信部42から出力される変調信号を送電装置1に向けて送信する。
ここで送電装置1と電子機器2との間でやりとりされる情報としては、送電装置1および電子機器2の各々の状態に関する状態情報である。状態情報として、例えば2次電池3の充電中に、2次電池3の充電状態に関する情報を電子機器2から送電装置1に送信し、2次電池3の充電が必要な場合は電力伝送を継続し、2次電池3の充電が完了すると電力伝送を停止する。また、状態情報として、温度や電圧などの情報を送電装置1と電子機器2との間でやりとりし、状態情報が異常を示しているときにも電力伝送を停止する制御を行う。
また、本実施の形態では、送電装置1および電子機器2がそれぞれ認証部34、44を備えており、送電装置1と電子機器2との間で相互認証が行われる。送電装置1および電子機器2では、各々が備える情報送受信部32、42により、相互認証に用いられる送電装置1および電子機器2の各識別情報などの認証情報がやりとりされ、この認証情報に基づいて認証部34、44において互いに相手方の認証を行う。
この相互認証は、送電装置1から電子機器2への電力伝送を開始する際に行われる。すなわち、送電装置1および電子機器2がそれぞれ、送電装置1の電子機器載置面上に電子機器2が載置されたことを検知すると、送電装置1と電子機器2との間で識別情報をやりとりして、互いに相手方の認証を行う。この相互認証が成功すると、送電装置1から電子機器2への電力伝送が開始される。相互認証が失敗したときは電力伝送が行われない。
図2は実施の形態におけるワイヤレス電力伝送システム100の斜視図である。
電子機器2はディスプレイ28および入力キー29を備える携帯電話である。ディスプレイ28は様々な情報を表示する表示部であり、入力キー29はディスプレイ28に表示する情報を制御する操作部である。また、この操作部は、入力キー29のような機械的なボタンではなく、タッチパネル技術を用いた電子的なボタンで構成されてもよい。
電子機器2は送電装置1の載置台10に載置されると、送電装置1の送電コイル5を介して電力が供給される。なお、送電コイル5は載置台10の下に配置される。
ここで図3および図4を用いて送電コイル5の一部である第1の送電コイル(第1の1次コイル)5Aについて詳細に説明する。図3は実施の形態における第1の送電コイルの斜視図であり、図4は実施の形態における第1の送電コイルの上面、第1側面、第2側面を示す図である。
第1の送電コイル5Aは端子51Aおよび52Aを有する1本の線状導体を巻回し、第1巻回部53A1と、第2巻回部53A2と、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2を直列に接続する接続部55A12を形成する。
第1巻回部53A1の線状導体は、図4の第1側面図における右回りに複数回巻回される。つまり、第1巻回部53A1の線状導体は、Y軸の負方向に対して右回りに巻回される。また、第1巻回部53A1の線状導体はY軸の負方向に複数のループを形成する。以上より、第1巻回部53A1の巻回軸はY軸と略平行である。また、第1巻回部53A1の断面は、図4の第1側面に示すように略長方形の形状をしており、長辺と短辺を有する。
同様に、第2巻回部53A2の線状導体は図4の第1側面図における左回りに複数回巻回される。つまり、第2巻回部53A2の線状導体はY軸の負方向に対して左回りに巻回される。また、第2巻回部53A2の線状導体はY軸の負方向に複数のループを形成する。以上より、第2巻回部53A2の巻回軸はY軸と略平行である。また、第2巻回部53A2の断面は、図4の第1側面に示すように略長方形の形状をしており、長辺と短辺を有する。
そして、接続部55A12は第1巻回部53A1の長辺および第2巻回部53A2の長辺に略直交する。すなわち、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2は接続部55A12の長さだけ距離が離される。よって、第1の送電コイル5Aは、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2間に開口部56A12を有する。
上述のように、第1巻回部53A1はY軸(巻回軸)の負方向に対して右回りに巻回される。一方、第2巻回部53A2はY軸(巻回軸)の負方向に対して左回りに巻回される。すなわち、第2巻回部53A2は第1巻回部53A1と同一の巻回軸を有するものの、第1巻回部53A1とは反対回りに巻回される。換言すると、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2は共通の巻回軸を有し、互いに逆回りに巻回される。したがって、第1巻回部53A1を流れる電流は、第2巻回部53A2を流れる電流に対して反対方向となる。図4の上面および第2側面に示すように、方向A1は第1巻回部53A1を流れる電流の向きであり、方向A2は第2巻回部53A2を流れる電流の向きである。
以上より、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2を流れる電流は逆方向である。したがって、図4の第2側面に示す断面を見ると、第1巻回部53A1は左回りに磁界を形成し、第2巻回部53A2は右回りに磁界を形成する。このため、開口部56A12付近では、第1巻回部53A1から発生される磁界と第2巻回部53A2から発生される磁界とは同一方向(Z軸の正方向または負方向)となる。よって、開口部56A12付近では、第1巻回部53A1から発生される磁界と第2巻回部53A2から発生される磁界とは強め合い、第1の送電コイル5Aから見てZ軸の正方向に位置する電子機器2に対して十分な電力を伝送することができる。
また、図4の第2側面から明らかなように、第1の送電コイル5Aの上部または下部付近において、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2から発生される磁界はY軸と略平行となる。そして、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2は互いに逆回りの磁界を発生させるため、Y軸方向への磁界は互いに弱め合う。よって、第1の送電コイル5AはZ軸方向に磁界を発生させながらも、Y軸方向への磁界を抑制させることができる。
一般に、ワイヤレス電力伝送用の受電コイル6を有する携帯電話などの電子機器2は、受電コイル6が電子機器2の下面側(送電装置1の載置台10側)に配置される。このため、上述したZ軸方向の磁界で電力が伝送される。そして、電子機器2内部の基板等の金属部材の多くは、上記受電コイルよりも電子機器2の上面側(ディスプレイ28側)に配置される。したがって、多くの面積を占有するプリント基板の平面方向はY軸方向と略平行となる。そして、本実施の形態はY軸方向の磁界は2つの巻回部が互いに弱め合うため、プリント基板を貫く磁束は低減される。よって、渦電流の発生を抑制でき、電子機器2の発熱を抑制することができる。
第1の送電コイル5Aは電子機器2に十分な電力を送電しつつも、渦電流による電子機器2の発熱を抑制することができる。
次に、図5(A)を用いて第2の送電コイル(第2の2次コイル)5Bの構成について説明する。図5(A)は、実施の形態における第2の送電コイルの斜視図である。
第2の送電コイル5Bは上述した第1の送電コイル5Aと実質的に同様に構成される。つまり、第2の送電コイル5Bは、同一軸に巻回され、間隔を空けて配置される複数の巻回部を有する。そして、この複数の巻回部の隣り合う巻回部は互いに異なる方向の電流が流れる。さらに、第2の送電コイル5Bは3つの巻回部を有するため、第1の送電コイル5Aに比べて広い範囲で電子機器2への給電が可能である。
第2の送電コイル5Bは端子51Bおよび52B、第3巻回部53B3、第4巻回部53B4、第5巻回部53B5、接続部55B34および55B45を備える。第3巻回部53B3、第4巻回部53B4、第5巻回部53B5、接続部55B34および55B45は端子51Bおよび52Bを有する1本の線状導体を巻回することによって形成される。
第3〜第5巻回部53B3〜5は、第3巻回部53B3、第4巻回部53B4、第5巻回部53B5の順に配置され、各巻回部53B3〜5の長辺方向はそれぞれ略平行である。また、第3巻回部53B3および第4巻回部53B4の間の導体が存在しないエリアを開口部56B34とし、第4巻回部53B4および第5巻回部53B5の間の導体が存在しないエリアを開口部56B45とする。
第3〜第5巻回部53B3〜5は、略同一の軸の周囲に巻回される。ここでは、第3〜第5巻回部53B3〜5の軸はY軸であり、上記長辺方向に対しては略垂直となる。そして、第3巻回部53B3および第5巻回部53B5はY軸の負方向に対して右回り(時計回り)に複数回巻回される。一方、第3巻回部53B3および第5巻回部53B5の間に位置する第4巻回部53B4はY軸の負方向に対して左回り(反時計回り)に複数回巻回される。よって、第2の送電コイル5Bは隣り合う巻回部の巻回方向はそれぞれ逆である。すなわち、第2の送電コイル5Bは隣り合う巻回部はそれぞれ逆方向に電流が流れる。方向B3は第3巻回部53B3の電流方向を示す。同様に、方向B4は第4巻回部53B4の電流方向を示し、方向B5は第5巻回部53B5の電流方向を示す。
接続部55B34は第3巻回部53B3と第4巻回部53B4とを直列に接続する。同様に、接続部55B45は第4巻回部53B4と第5巻回部53B5とを直列に接続する。よって、第3〜第5巻回部53B3〜5はそれぞれ直列に接続される。
また、接続部55B34およびB45は共に、第2の送電コイル5Bの端部に位置する。本実施の形態では、接続部55B34は第2の送電コイル5Bの一方の端部に位置し、接続部55B45は他方の端部に位置する。
次に、図5(B)、(C)を用いて第2の送電コイル5Bが発生する磁界について説明する。図5(B)は、実施の形態における第2の送電コイルの断面図、図5(C)は、実施の形態における第2の送電コイルのZ方向の磁界強度分布を示す図である。なお、図5(B)、(C)は、図5(A)をX軸の正方向から見たときの図ある。
上述したように第3巻回部53B3および第5巻回部53B5の電流方向は同じであるため、同様の磁界を発生させる。一方、第4巻回部53B4は逆方向の磁界は発生させる。よって、上述した第1の送電コイル5Aと同様に、隣り合う巻回部の磁界の方向は逆方向となる。よって、開口部56B34および56B45付近の磁束はZ軸方向に強め合い、図5(B)に示すように、合成磁束58B34および合成磁束58B45が発生する。
このように第2の送電コイル5Bを構成することにより、受電コイル6を載置可能な範囲を広げることができる。しかし、図5(B)からわかるように、各巻回部53B3〜5のそれぞれ左右のZ軸方向の磁束は逆方向である。例えば、合成磁束58B34の上側(載置台10側)はZ軸の負方向に磁束が発生し、合成磁束58B45の上側(載置台10側)はZ軸の正方向に磁束が発生する。このため、図5(C)に示すように、各第3〜第5巻回部53B3〜5の上部(Z軸の正方向)付近では、ヌルポイント(不感地帯)が発生する。なお、図示してないが、各第3〜第5巻回部53B3〜5の下側(Z軸の負方向)付近でも、同様にヌルポイント(不感地帯)が発生する。
例えば、第4巻回部53B4の場合について説明する。図5(B)において、第4巻回部53B4は右回りに磁界を発生させているため、第4巻回部53B4の右側の磁界はZ軸の正方向となり、第4巻回部53B4の左側の磁界はZ軸の負方向となる。同様に、合成磁界58B34および58B45の磁界も逆方向である。よって、第4巻回部53B4を挟んで左右のZ軸方向の磁界が逆なので互いに相殺される。その結果として、第4巻回部53B4の上部の磁界強度は極端に減衰し、ヌルポイントとなる。
したがって、電子機器2または受電コイル6の載置可能な面積を広げるために、巻回部の数を巻回部の軸方向に増やしたとしても、各巻回部の上部付近の磁界強度が弱くなる。このため、受電コイル6が各巻回部の上部付近に載置される場合、電子機器2へ十分な電力を供給することが困難となる。結果として、電子機器2の載置可能な場所は限定されてしまう。
また、特許文献1および2の図11に示すように隣り合う巻回部は互いに逆方向の電流が流され、電圧、電流、位相、等を監視することにより、2次コイルに最も近い巻回部が選択される場合においても、巻回部近傍はヌルポイントとなる。このため、2次コイルがこのヌルポイントの近傍に位置する場合と位置しない場合と、電圧、電流、位相、等の監視結果は異なることが予想される。したがって、給電する巻回部を適切に選択することが困難である。
そこで、本実施の形態の送電コイル5は上記ヌルポイントが減少するように構成される。以下、図6を用いて送電コイル5について説明する。
送電コイル5は、上述した第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bを備える。第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの各巻回部は互いの間に位置する。本実施の形態の場合、第1巻回部53A1は第4巻回部53B4と第5巻回部53B5との間に位置する。すなわち、第1巻回部53A1は開口部56B45に配置される。また、第2巻回部53A2は第3巻回部53B3と第4巻回部53B4との間に位置する。すなわち、第2巻回部53A2は開口部56B34に配置される。
よって、送電コイル5は、Y軸方向に、第3巻回部53B3、第2巻回部53A2、第4巻回部53B4、第1巻回部53A1、第5巻回部53B5の順に配置される。換言すると、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの各巻回部は交互に配置される。よって、端以外の巻回部(53A2、53B4、53A1)は隣接する一方の巻回部の電流は異なる向きとなるが、隣接する他方の巻回部の電流は同じ向きとなる。
次に、図7(A)、(B)を用いて送電コイル5のZ軸方向の磁界強度について説明する。図7(A)は、実施の形態における第1および第2の送電コイルのZ軸方向の磁界強度分布を示す図、図7(B)は、実施の形態における送電コイルのZ軸方向の磁界強度分布を示す図、である。
図7(A)からわかるように、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bは各巻回部の上部付近に磁界強度のヌルポイントが発生している。しかし、第1または第2の送電コイルのうち、一方の送電コイルで発生しているヌルポイントは、他方の送電コイルによって強力な磁界が発生される。すなわち、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bは互いのヌルポイントを補完し合っている。その結果、図7(B)に示すように、送電コイル5のヌルポイントを減少させることができる。または、送電コイル5のヌルポイントの発生を抑制することができる。
しかし、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bが同時に給電され、磁界を発生させると、お互いに干渉し合い、図7(A)とは異なる位置にヌルポイントが発生する可能性がある。そこで、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bは同時に給電されず、電子機器2に内蔵される受電コイル6の位置に応じて給電されるコイルが選択される。この選択方法の詳細は後述する。
次に、図8(A)、(B)を用いて、送電コイル5への給電方法について説明する。図8(A)は、実施の形態における送電コイルへの給電方法の第1例を示す概略構成図、図8(B)は、実施の形態における送電コイルへの給電方法の第2例を示す概略構成図である。
上述したように、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bは同時には給電されず、ある時刻ではいずれか一方が給電される。
図8(A)の場合、送電回路部13は送電回路部13Aおよび13Bを備える。送電回路部13Aは実質的に図1に示す送電回路部13と同じであり、ドライバおよび共振回路をそれぞれ有する。同様に、送電回路部13Bは実質的に図1に示す送電回路部13と同じであり、ドライバおよび共振回路をそれぞれ有する。
送電回路部13Aは送電制御部12と第1の送電コイル5Aとの間に電気的に接続されると共に、送電制御部12からの制御信号に基づいて第1の送電コイル5Aに給電する。また、送電回路部13Bは送電制御部12と第2の送電コイル5Bとの間に電気的に接続されると共に、送電制御部12からの制御信号に基づいて第2の送電コイル5Bに給電する。
送電制御部12は送電回路部13の送電先を任意に選択可能であり、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bのいずれか一方に給電するように送電回路部13Aおよび13Bを制御する。すなわち、送電制御部12は送電回路部13Aおよび13Bが同時にそれぞれ接続される1次コイルに給電しないように制御する。例えば、送電回路部13Aが給電中のとき、送電回路部13Bは第2の送電コイル5Bへ給電しない。
このように送電制御部12が送電回路部13の給電先を制御することにより、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの不要な干渉を抑制することができる。さらに、各送電コイル5Aおよび5Bにそれぞれの送電回路部13Aおよび13Bで給電するため、送電回路部13Aおよび13Bはその給電先を切り替える必要がない。よって、送電回路部13Aおよび13Bによる損失を低減することができる。すなわち、電子機器2への送電効率低下を抑制することができる。
また、図8(B)の場合、送電コイル5は切替部(スイッチ)19に電気的に接続される。詳細に説明すると、切替部19は送電回路部13と第1の送電コイル5Aとの間に電気的に接続されると共に、送電回路部13と第2の送電コイル5Bとの間に電気的に接続される。
切替部19はスイッチ機能を有し、送電回路部13の給電先を切り替え可能である。この給電先の切り替えは送電制御部12によって制御される。すなわち、送電制御部12は送電回路部13の給電先を第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの一方から他方に切り替え可能である。例えば、第1の送電コイル5Aに給電する場合、送電制御部12は、送電回路部13と第1の送電コイル5Aとを電気的に接続すると共に、送電回路部13と第2の送電コイル5Bとを電気的に遮断するように切替部19を制御する。すなわち、切替部19は各給電先へ接続または遮断することができる。このような切替部19の機能により、送電回路部13の出力先を自在に変更することができる。
このように送電制御部12が送電回路部13の給電先を制御することにより、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの不要な干渉を抑制することができる。さらに、切替部19によって送電回路部13の出力先が変更可能であるため、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bに対する給電を1つの送電回路部13で行うことができる。すなわち、送電装置1の製造コストを抑制することができる。
なお、図8(A)(B)では、送電回路部13が2つの送電コイル5Aおよび5Bに給電可能な構成を開示したが、送電回路部13の給電先の数に特に限定はない。つまり、送電回路部13は3つ以上の送電コイルに給電できるように構成されてもよい。
次に、図8(C)を用いて、送電コイル5への給電方法の他の例について説明する。図8(C)は、実施の形態における送電コイルへの給電方法の第3例を示す概略構成図である。
図8(C)は、並列に接続されたN個の送電コイルによって構成される送電コイル5の例を開示する。送電コイル5は第1の送電コイル5A、第2の送電コイル5B及び第Nの送電コイル5Nを含む。
図8(C)における送電回路部13は、第1の送電コイル5Aに電力を供給するドライバ17Aを有する。このドライバ17Aは上述したドライバ17と実質的に同じである。第1の送電コイル5Aはコンデンサ18Aと直列に接続され、共振回路を形成する。また、同様に第2の送電コイル5Bはコンデンサ18Bに接続される。第Nの送電コイル5Nはコンデンサ18Nに並列に接続され、共振回路を形成する。このように共振回路を構成するコンデンサは、送電コイルに対して直列に接続されてよく、並列に接続されてもよい。図8(C)のおける共振回路18は、N個のコンデンサを含む。
また、図8(C)における送電回路部13は、さらに、送電制御部12によって制御される接続制御部20を備える。接続制御部20はN−1個の開閉回路部20B〜Nを有し、第2〜第Nの送電コイル5B〜Nそれぞれの電気的な接続状態を制御する。例えば、開閉回路部20Bは第2の送電コイル5Bの2つ端子に接続され、この2端子間の接続状態の切替えを制御する。具体的には、この2端子は開閉回路部20Bによって電気的に接続または遮断(非接続に)される。
第2の送電コイル5Bの2端子間が接続される場合、第2の送電コイル5Bは閉回路となり、ドライバ17Aによって給電された第1の送電コイル5Aからの磁界と結合し、電力が誘起される。そして、第2の送電コイル5Bは磁束を生成し、受電コイルへ電力を供給する。つまり、受電コイルはドライバ17Aからの電力を第1の送電コイル5A、第2の送電コイル5Bを介して送電される。
このようにして第2の送電コイル5Bを介して電子機器2を給電する場合、送電制御部12は他の開閉回路部を開放する。他の送電コイルは閉回路を形成せず、第1の送電コイル5Aの磁界に結合しないので、様々な送電コイルがそれぞれ磁界を生成することは抑制される。つまり、上述したようなヌルポイント発生を抑制することができる。
以上のようにして受電コイルに電力を送電するために、送電制御部12は接続制御部20を制御する。これにより、送電制御部12は受電コイルへ電力を伝送するための磁束を生成する送電コイルを選択する。
受電コイルが送電コイル5の近くに位置する場合、送電制御部12は受電コイルの位置に応じて適切な送電コイルを選択し、選択された送電コイルによって電力伝送を行う。例えば、第1の送電コイル5Aが選択される場合、ドライバ17Aに接続されない全ての送電コイル5B〜5Nは磁界を発生しないよう制御される。つまり、送電制御部12が第1の送電コイル5Aを選択する場合、送電制御部12は全ての開閉回路部20B〜20Nの接続を遮断(開放)する。つまり、各送電コイル5B〜5Nの2端子間は非接続となる。
また、送電制御部12が第Nの送電コイル5Nを選択する場合、第Nの送電コイルの2端子間を接続するよう開閉回路部20Nを制御する。一方、開閉回路部20N以外の開閉回路部は2端子間を開放するよう送電制御部12によって制御される。
ここで、上述した図8(A)、(B)と比較して図8(C)の効果について説明する。
図8(A)の場合、各送電コイル5A、5Bに各送電回路部13A、13Bが接続される。このため、送電装置1はインバータ回路であるドライバ17を複数有し、回路規模が大きくなった。よって、送電装置1の小型化は困難となり、コストの増大にも影響した。
図8(B)の場合、送電回路部13は複数の送電コイル5A、5Bへ給電可能であるが、送電装置1は送電回路部13の給電先を切替えるための切替部19を有する。この切替部19が送電回路部13と送電コイル5との間に挿入されるため、送電コイル5へ給電される電力はこの切替部19によって損失する。さらに、各送電コイル5A、5Bは切替部19を介して送電回路部13に接続されるため、送電回路部からの電力を各送電コイル5A、5Bへ送るための分岐路が必要となる。このため、各送電コイル5A、5Bへ給電するための伝送線路長が長くなり、伝送線路による損失が増加した。
一方、図8(C)の場合、送電回路部13は1つのドライバ17Aによって複数の送電コイル5A〜5Nに対して給電可能であるため、送電装置1の回路の大型化及びコスト増大を抑制することができる。また、このようにドライバ17Aの数を増大せずに送電コイル5を構成する複数の送電コイルの数を容易に増加させることができるため、送電装置1の給電可能な範囲を容易に拡大することができる。さらに、送電装置1は、送電回路部13と送電コイル5との間に切替部19を挿入せずとも各送電コイル5A〜5Nへ給電可能であるため、切替部19の挿入によって生じる電力の損失を抑制することができる。
次に、図8(D)を用いて、送電コイル5への給電方法の他の例について説明する。図8(D)は、実施の形態における送電コイルへの給電方法の第4例を示す概略構成図である。
図8(D)における接続制御部20は複数の送電コイル5B〜5Nに接続可能な開閉回路部201と、開閉回路部201の接続先を切り替え可能な切替部(スイッチ)202とを備える。なお、切替部202は電気的に構成されてもよく、機械的に構成されてもよい。
切替部202は、開閉回路部201と複数の送電コイル5B〜5Nとの間に接続され、開閉回路部201が接続される送電コイルを選択する。例えば、第2の送電コイル5Bを介して受電コイルへの送電を行う場合、切替部202は第2の送電コイル5Bと開閉回路部201とを電気的に接続する。このとき、切替部202は第2の送電コイル5B以外の送電コイルと開閉回路部201との接続を遮断する。第2の送電コイル5B以外の送電コイルは開回路となり、第1の送電コイル5Aの磁界に結合しない。
このように切替部202は開閉回路部201の接続先を選択し、開閉回路部201は接続先として選択された送電コイルの2端子間を接続する。これにより、この選択された送電コイルを用いて受電コイルへの送電は行われる。
図8(D)のように送電回路部13を構成することにより、送電回路部13は1つのドライバ17Aによって複数の送電コイル5A〜5Nに対して給電可能であるため、送電装置1の回路の大型化及びコスト増大を抑制することができる。また、このようにドライバ17Aの数を増大せずに送電コイル5を構成する複数の送電コイルの数を容易に増加させることができるため、送電装置1の給電可能な範囲を容易に拡大することができる。さらに、送電装置1は、送電回路部13と送電コイル5との間に切替部19を挿入せずとも各送電コイル5A〜5Nへ給電可能であるため、切替部19の挿入によって生じる電力の損失を抑制することができる。
なお、第1の送電コイル5Aを用いて受電コイルに送電する場合、開閉回路部201が接続されている送電コイルの2端子間を非接続にすればよい。これにより、この送電コイルは閉回路を形成しないため、送電装置1は第1の送電コイル5Aによって受電コイルへ送電する。または、切替部202が開閉回路部201と送電コイル5B〜5N間の接続を遮断してもよい。これにより、各送電コイル5B〜5Nはいずれも閉回路を形成しない。
なお、図8(D)において、コンデンサ18Nは第Nの送電コイル5Nに対して直列に接続される。よって、共振回路18は各送電コイルに対してすべて直列共振となる。このように、共振回路18は統一した回路構成である方が好ましい。但し、共振回路18はコンデンサ18A〜18Nが各送電コイル対していずれも並列に接続されるように構成されてもよい。
また、図8(C)、(D)の例において、説明した接続制御部20に接続される送電コイルの数は1つでもよい。また、ドライバ17Aは図8(A)、(B)のように、複数の送電コイルに給電してもよい。
次に、図9を用いて電子機器2への給電開始前の手順の一例について説明する。図9は実施の形態における給電開始前のフローチャートを示す図である。
電子機器検知部31(図1参照)が載置台10付近に電子機器2(または受電コイル6)が位置することを検知する場合(ステップS101のYES)、送電制御部12は送電回路部13を介して第1の送電コイル5Aに給電する(ステップS102)。そして、状態検知部(詳細は後述する)は第1の送電コイル5Aの状態変化を監視する(ステップS103)。次に、送電制御部12は送電回路部13の給電先を第1の送電コイル5Aから第2の送電コイル5Bに切り替え、第2の送電コイル5Bに給電する(ステップS104)。そして、状態検知部(詳細は後述する)は第2の送電コイル5Bの状態変化を監視する(ステップS105)。
さらに、送電制御部12は第1の送電コイル5Aと第2の送電コイル5Bとの状態変化に基づいて(ステップS106およびS107)、送電回路部13の供給先を決定する(ステップS108)。その後、決定された送電コイルを利用して認証部34が電子機器2を認証できれば(ステップS109のYES)、送電制御部12は、ステップS108にて選択された送電コイル(第1の送電コイル5Aまたは第2の送電コイル5B)を介して電子機器2への給電を開始する(ステップS110)。一方、認証部34が電子機器2を認証できなければ(ステップS109のNO)、電子機器2への給電は開始されない。
ここで、ステップS102〜105の説明を補足するために、上記状態検知部(図示せず)を説明する。状態検知部は、例えば、上述した電圧監視部15や温度監視部16、などによって構成される。すなわち、状態検知部は、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bのパラメータを監視および検知する。このパラメータは、例えば、電流、電圧、電流の位相、インピーダンス、などの電気的パラメータや、温度、結合度などである。状態検知部は第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの物理量(上記パラメータ)を取得し、取得した物理量を送電制御部12に通知する。
給電された送電コイル(第1の送電コイル5Aまたは第2の送電コイル5B)の近傍に受電コイル6が位置する場合、その送電コイルは受電コイル6と結合することにより、上記物理量が変化する。送電制御部12はこの物理量の変化に基づいて、受電コイル6への給電に適する送電コイルを第1の送電コイル5Aまたは第2の送電コイル5Bから選択する。すなわち、送電制御部12はこの物理量の変化が所定条件を満たす送電コイルを選択する。これにより、高い磁界強度で受電コイル6へ給電することができる。
例えば、ステップS106のように、送電制御部12は第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの物理量の変化を比較し、この比較結果に基づいて給電先の送電コイルを決定する。一般的に、受電コイル6との結合度が高くなる方が上記物理量の変化も大きくなるので、送電制御部12は物理量の変化が大きい方の送電コイルを利用して電子機器2へ給電する。しかし、どういった基準で給電先を決定するかは特に限定するものではないので、上記物理量の変化が小さい方が選択されてもよい。
さらに、本実施の形態では、ステップS107において、送電制御部12はステップS106の比較により選択された送電コイルの物理量の変化が所定値以上かどうかを確認する。所定値以上である場合(ステップS107のYES)、ステップS106の比較により選択された送電コイルは送電回路部13の給電先として決定される。また、所定値未満である場合(ステップS107のNO)、給電は開始されない。これにより、予想外の機器や、異物などが載置された場合に、不要に給電を開始することを抑制することができる。また、電子機器2が載置台10の不適切な位置(例えば、受電コイル6の一部が載置台10からはみ出す位置)に載置される場合、電子機器2への給電が開始されないので、ユーザは伝送効率の良い適切な位置に電子機器を置き直すこととなり、伝送効率の低下を抑制することができる。
なお、ステップS106のみで(ステップS107なしで)送電回路部13の給電先を決定してもよい。しかし、電子機器2が存在していないにも関わらず、例えば、異物などの影響により、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの物理量に差が生じる場合も想定されるので、ステップS107も実行する方が好ましい。
また、ステップS107のみで(ステップS106なしで)送電回路部13の給電先を決定してもよい。しかし、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの物理量が共に所定値以上となり、給電先の選択が困難となる場合も想定されるので、ステップS106も実行する方が好ましい。なお、ステップS106およびS107はどちらを先に実行してもよい。
また、上述した状態変化を取得するために、少なくともステップS103(およびS105)にて給電された第1の送電コイル5A(および第2の送電コイル5B)の物理量(パラメータ値)を取得すればよい。さらに、この物理量と予め(給電される前に)取得していた物理量(パラメータ値)との差を上記状態変化の値として算出してもよい。
なお、ステップS109における認証処理は、ステップS101とステップS102との間に行ってもよい。ただし、認証処理に関する信号が送電コイル5を用いて送受信される場合、ステップS108で決定された送電コイルは、受電コイル6の位置に高い磁界強度の磁界を供給できるので、信号の送受信が行いやすくなる。よって、給電する送電コイルを選択した後に、この送電コイルを用いて認証処理を行う方が好ましい。
なお、送電装置1は電子機器2が載置台10上に載置されずとも、近接すれば、電子機器2へ電力電送可能である。よって、載置台10は、送電装置1の設置面に対して略平行である必要はなく、この設置面に対して傾きを有しても良いし、略垂直でも良い。載置台10が送電装置1の設置面に対して略平行でない場合、電子機器2の位置を固定するのが困難であるため、送電装置1に電子機器2を保持するための機構を設ける方が好ましい。
なお、ステップS104において、第2の送電コイル5Bに給電する場合、図8(A)、(B)のように、ドライバ17から直接的に電力を供給してもよいし、図8(C)、(D)のように第1の送電コイル5Aを介して間接的に電力を供給してもよい。また、ステップS108も同様に、給電先として決定された送電コイルは、図8(A)、(B)のように、ドライバ17から直接的に電力を供給されてもよいし、図8(C)、(D)のように第1の送電コイル5Aを介して間接的に電力を供給されてもよい。
次に、図10を用いて電子機器2への給電開始後の手順の一例について説明する。図10は実施の形態における給電開始後のフローチャートを示す図である。一例として、第1の送電コイル5Aを介して電子機器2への給電中のときについて説明する。
第1の送電コイル5Aが給電される場合、送電制御部12は、第1の送電コイル5Aの状態変化(物理量の変化またはパラメータの変化)を監視するように上記状態検知部を制御する(ステップS201)。そして、送電制御部12は、検出された状態変化が所定値未満である場合(ステップS202のYES)、送電回路部13の出力先の再選択処理を行う(ステップS204)。一方、送電制御部12は、検出された状態変化が所定値未満でなければ(ステップS202のNO)、第1の送電コイル5Aへ給電を開始した時間から所定時間経過したかどうかを確認する(ステップS203)。所定時間経過していなければ(ステップS203のNO)、第1の送電コイル5Aへの給電は継続される。一方、所定時間経過している場合(ステップS203のYES)、送電制御部12は送電回路部13の出力先の再選択処理を行う(ステップS204)。
ステップS204では、例えば、図9に示すような手順で、受電コイル6への給電に適する送電コイルを再度決定する。再選択処理の場合、ステップS101の載置検知処理や、ステップS109の認証処理等は省略してもよい。
以上より、所定値以上の状態変化が検出される場合(ステップS202のYES)、または、給電開始から所定時間が経過する場合(ステップS203のYES)、上記再選択処理が行われるため、電子機器2への充電が開始された後に、電子機器2の位置がずれたとしても、適する送電コイルを再選択することができる。すなわち、電子機器2への充電が開始された後であったとしても、送電制御部12は状況に応じて送電回路部13の出力先を第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bのいずれか一方から他方に切り替えることができる。
なお、所定値以上の状態変化が検出される場合(ステップS202のYES)、受電コイル6の位置がずれた可能性が高いので、上記再選択処理を行わずに、送電回路部13の出力先を第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bのいずれか一方から他方に切り替えてもよい。
ここで、図6を用いて送電コイル5について補足する。第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bが備える複数の巻回部は隣り合う巻回部が互いに異なる方向に電流が流れるように、異なる巻回方向で巻回される。しかし、この限りではなく、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bは他の構成で構成されてもよい。以下、この他の構成について、第2の送電コイル5Bを用いて説明する。
例えば、第3〜5巻回部53B3〜5は、接続部55B34および接続部55B45が取り除かれ、直列に接続されなくてもよい。この場合、各巻回部53B3〜5は、それぞれ異なる送電回路部から供給される。このとき、図5および6のように隣り合う巻回部が異なる巻回方向を有する場合、各送電回路部は略同じ位相で各巻回部に給電する方が好ましい。または、図5および6とは異なり、隣り合う巻回部が同じ巻回方向に巻回されてもよい。この場合、複数の送電回路部はそれぞれ異なる位相(より好ましくは180度異なる位相)で各巻回部に給電する方が好ましい。例えば、第3〜5巻回部53B3〜5が同一の巻回方向を有する場合、第3巻回部53B3に接続される送電回路部および第5巻回部53B5に接続される送電回路部は、略同じ位相で各巻回部に給電する。一方、第4巻回部53B4に接続される送電回路部は前記位相と180度異なる位相で第4巻回部53B4に給電する。
以上より、本実施の形態において、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bは共に、隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有するが、上述したように、この複数の巻回部は、巻回方向が同じでも良いし、逆向きでも良い。すなわち、隣り合う巻回部の巻回方向が逆向きである場合、隣り合う巻回部は互いに同位相の電流が供給されれば良く、隣り合う巻回部の巻回方向が同じ向きである場合、隣り合う巻回部は互いに逆位相の電流が供給されれば良い。
なお、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bを構成する複数の巻回部の数は特に限定するものではない。しかし、上述したように、各巻回部の周辺にヌルポイントが発生する。よって、図6のように、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの各巻回部が交互に配置される場合、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの巻回部の数の差は1以内であることが好ましい。例えば、第1の送電コイル5Aの巻回部の数がN個である場合、例えば、第2の送電コイル5Bの巻回部の数はN個、N−1個、N+1個のいずれかであることが好ましい。
これにより、送電コイル5が備える複数の巻回部のうち、外側に位置する巻回部(図6の場合、第3巻回部53B3および第5巻回部53B5)以外の巻回部、すなわち、内側の巻回部(図6の場合、第1巻回部53A1、第2巻回部53A2および第4巻回部53B4)の周辺に発生するヌルポイントを補うことができる。
次に、コイルユニット60について説明する。図11は実施の形態におけるコイルユニットの第1例の斜視図である。なお、同一の構成、機能を有する要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
コイルユニット60は上述した端子51A、52A、第1巻回部53A1、第2巻回部53A2、接続部55A12、開口部56A12を有する第1の送電コイル5Aに加えて、さらに磁性体57を備える。
図11に示すように、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2はコアユニットである磁性体57の周囲に巻回される。このように磁性体57の周囲に線状導体が巻回されることにより、コイルユニット60は磁界をより遠い場所まで送電することができる。また、磁性体57の透磁率の影響により、磁性体57がない場合に比べて少ない巻き数で高インダクタンスを得ることができる。また、第1の送電コイル5Aそのものの高周波抵抗分は低減され、伝送効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態のコイルユニット60の寸法は長さLが90mm、高さHが6mm、幅W30mmである。また第1巻回部53A1の幅W1および第2巻回部53A2の幅W2は512mmである。すなわち、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2の巻回数を同一とした。このコイルユニット60の磁界強度を図12(A)〜(C)に示す。
図12(A)は図11のコイルユニットのZ軸方向の磁界強度分布を示す図、図12(B)は図11のコイルユニットのY軸方向の磁界強度分布を示す図、図12(C)は図11のコイルユニットのX軸方向の磁界強度分布を示す図である。
上述した第1の送電コイル5Aと同様に、コイルユニット60はZ軸方向に強力な磁界強度分布を発生させる。また、Y軸方向への磁界は打ち消し合われるため、ほとんど磁界は発生しない。X軸方向への磁界は、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2の巻回方向と同一であるため、そもそも発生する磁界は小さい。
以上より、コイルユニット60は電子機器2に十分な電力を送電しつつも、渦電流による電子機器2の発熱を抑制することができる。
なお、長さLに特に制限はなく、90mm以上であってもよい。幅Wは23〜35mmであればよく、幅W1およびW2は510〜15mmであればよい。
なお、上述のコイルユニット60について第1の送電コイル5Aを用いて説明したが、第2の送電コイル5Bおよび送電コイル5も同様に構成されてもよい。すなわち、第2の送電コイル5Bを構成する複数の巻回部53B3〜5は磁性体57の周囲に巻回されてもよい。また、送電コイル5を構成する複数の巻回部53A1〜2および53B3〜5は磁性体57の周囲に巻回されてもよい。
次に図13を用いてコイルユニット70を説明する。図13は実施の形態におけるコイルユニットの第2例の側面を示す図である。なお、同一の構成、機能を有する要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
コイルユニット70は、第1の送電コイル5A、コアユニット71、底面磁性シート75、側面磁性シート76〜79、および上面磁性シート80、81を備える。
コアユニット71は、本実施の形態の磁性体57と同様に第1の送電コイル5Aが巻回される。さらに、コアユニット71は、ベース部72、磁性シート73、74を備える。ベース部72は樹脂等で構成され、上面および下面にそれぞれ磁性シート73および74が取り付けられる。よって、磁性シート73および74の特性により、コイルユニット70は本実施の形態の磁性体57による効果と同様の効果を奏する。
さらに、本実施の形態では、コアユニット71は複数層によって形成されるため、耐圧等の強度を強くすることができる。さらに、ベース部72の強度は、磁性シートの強度よりも強い素材で構成される。以上より、コアユニット71は変形しないように構成されるため、その外周に形成される第1の送電コイル5Aの変形を抑制することができる。つまり、送電コイル5の変形によって、磁界特性が変化することによるコイルユニット70の故障を抑制することができる。
また、コイルユニット70は、送電コイル5の下側(載置台10の反対側)に底面磁性シート75を備える。これにより、コイルユニット70の下側に発生する不要な磁界を抑制することができる。たとえば、送電装置1が金属製の机等に置かれる場合、第1の送電コイル5Aが発生させる磁界によって、上記机が発熱する可能性があるが、本実施の形態のコイルユニット70はこの発熱を抑制することができる。よって、送電装置1周辺の物体による発熱を抑制することができ、より安全性を高めることができる。
また、コイルユニット70は、送電コイル5の外側に側面磁性シート76〜79を備える。そして、コイルユニット70は、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2の上側(載置台側)の一部に上面磁性シート80、81を備える。ワイヤレス電力伝送システム100において、電子機器2の受電コイル6は、開口部56A12の上側に位置する。このため、側面磁性シート76〜79および上面磁性シート80、81は受電コイル6への電力伝送に寄与しない横方向の磁束と、一部の上方向の磁束の発生を抑制することができる。
なお、上述のコイルユニット70について第1の送電コイル5Aを用いて説明したが、第2の送電コイル5Bおよび送電コイル5も同様に構成されてもよい。すなわち、第2の送電コイル5Bを構成する複数の巻回部53B3〜5は周辺に底面磁性シート75や、側面磁性シート76〜79や、上面磁性シート80および81、等が取り付けられても良い。また、送電コイル5を構成する複数の巻回部53A1〜2および53B3〜5は周辺に底面磁性シート75や、側面磁性シート76〜79や、上面磁性シート80および81、等が取り付けられても良い。
また、電子機器2はタブレット機器や、PCでもよい。第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bを構成する線状導体は1本の線状導体でもよいし、複数の素線を束ねたリッツ線等でもよい。
本発明は、携帯電話、タブレット機器、PC等の電子機器へのワイヤレス電力伝送分野において利用可能である。
1 送電装置
2 電子機器
3 2次電池
5 送電コイル
5A 第1の送電コイル
5B 第2の送電コイル
5N 第Nの送電コイル
6 受電コイル
8 電源
10 載置台
11 AC/DCコンバータ
12 送電制御部
13、13A、13B 送電回路部
14 制御回路
15 電圧監視部
16 温度監視部
17、17A ドライバ
18 共振回路
19 切替部
20 接続制御部
20B、20N、201 開閉回路部
202 切替部
21 受電回路部
22 受電制御部
23 充電制御回路
24 整流回路
25 レギュレータ
26 制御回路
27 電圧監視部
28 ディスプレイ
29 入力キー
31 電子機器検知部
32、42 情報送受信部
33、43 変復調回路
34、44 認証部
41 送電装置検知部
51A、51B、52A、52B 端子
53A1 第1巻回部
53A2 第2巻回部
53B3 第3巻回部
53B4 第4巻回部
53B5 第5巻回部
55A12、55B34、55B45 接続部
56A12、56B34、56B45 開口部
57 磁性体
58B34、58B45 合成磁束
60、70 コイルユニット
71 コアユニット
72 ベース部
73、74 磁性シート
75 底面磁性シート
76、77、78、79 側面磁性シート
80、81 上面磁性シート
100 ワイヤレス電力伝送システム

Claims (21)

  1. 電子機器へワイヤレスで電力を伝送する送電装置であって、
    隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第1の1次コイルと、
    隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第2の1次コイルと、
    前記第1または第2の1次コイルへ給電する送電部と、
    前記送電部の給電先を前記第1および第2の1次コイルのいずれか一方から選択可能な制御部と、を備え、
    前記第1の1次コイルの少なくとも1つの巻回部は、前記第2の1次コイルの隣り合う巻回部の間に位置する送電装置。
  2. 請求項1に記載の送電装置であって、
    前記電子機器内の2次コイルの位置に応じて、前記第1および第2の1次コイルのいずれか一方に給電するように前記送電部を制御する制御部をさらに備える送電装置。
  3. 請求項2に記載の送電装置であって、
    前記制御部は所定時間が経過する場合、前記送電部の給電先を前記第1および第2の1次コイルの一方から他方に切り替えるように制御する送電装置。
  4. 請求項2に記載の送電装置であって、
    前記第1および第2の1次コイルの状態変化を検出する検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記状態変化に基づいて、前記第1および第2の1次コイルのいずれか一方に給電するように前記送電部を制御する送電装置。
  5. 請求項4に記載の送電装置であって、
    前記第1および第2の1次コイルのいずれか一方の状態変化が所定値以上である場合、前記制御部は状態変化が所定値以上の1次コイルに給電するように前記送電部を制御する送電装置。
  6. 請求項4に記載の送電装置であって、
    前記第1の1次コイルの状態変化よりも前記第2の1次コイルの状態変化の方が大きい場合、前記制御部は前記第2の1次コイルに給電するように前記送電部を制御する送電装置。
  7. 請求項4に記載の送電装置であって、
    前記送電部が前記第1の1次コイルに給電後に所定時間経過した場合、前記制御部は前記第2の1次コイルに給電するように前記送電部を制御する送電装置。
  8. 請求項4に記載の送電装置であって、
    前記送電部が前記第1の1次コイルに給電後に、前記検出部が所定値以上の前記第1の1次コイルの状態変化を検出する場合、前記制御部は前記第2の1次コイルに給電するように前記送電部を制御する送電装置。
  9. 請求項2〜8いずれか1項に記載の送電装置であって、
    前記状態変化は、前記第1または第2の1次コイルの温度、電流、電圧、電流の位相、またはインピーダンスのいずれか1つの変化を含む送電装置。
  10. 請求項2に記載の送電装置であって、
    前記送電部は前記第1の1次コイルに給電する第1の送電部と、前記第2の1次コイルに給電する第2の送電部と、を有する送電装置。
  11. 請求項2に記載の送電装置であって、
    前記送電部の給電先を前記制御部の制御によって、
    前記第1および第2の1次コイルの一方から他方に切り替える切替部をさらに備える送電装置。
  12. 請求項2に記載の送電装置であって、
    前記送電部は前記第1の1次コイルに給電する第1の送電部と、前記第2の1次コイルの端子間の電気的な接続状態を制御する接続制御部と、を備える送電装置。
  13. 請求項12に記載の送電装置であって、
    前記制御部は、前記送電部が第1の1次コイルを用いて前記電子機器に給電する場合、前記接続制御部が前記第2の1次コイルの端子間を電気的に非接続となるように制御する送電装置。
  14. 請求項12に記載の送電装置であって、
    前記制御部は、前記送電部が第2の1次コイルを用いて前記電子機器に給電する場合、前記接続制御部が前記第2の1次コイルの端子間を電気的に接続するように制御する送電装置。
  15. 請求項1に記載の送電装置であって、
    前記第1の1次コイルの複数の巻回部はそれぞれ直列に接続されると共に、前記第2の1次コイルの複数の巻回部はそれぞれ直列に接続される送電装置。
  16. 請求項1に記載の送電装置であって、
    前記第1の1次コイルの各巻回部と前記第2の1次コイルの各巻回部とは交互に配置される送電装置。
  17. 電子機器へワイヤレスで電力を供給する送電方法であって、
    隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第1の1次コイルに給電するステップと、
    隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第2の1次コイルに給電するステップと、
    給電する1次コイルを前記第1および第2の1次コイルのいずれか一方から選択するステップと、を備え、
    前記第1の1次コイルの少なくとも1つの巻回部は、前記第2の1次コイルの隣り合う巻回部の間に位置する送電方法。
  18. 請求項17に記載の送電方法であって、
    前記第1の1次コイルの第1の状態変化を検出するステップと、
    前記第2の1次コイルの第2の状態変化を検出するステップと、をさらに備え、
    前記第1および第2の状態変化に基づいて、前記給電する1次コイルを選択する給電方法。
  19. 隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第1の1次コイルと、
    隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第2の1次コイルと、
    前記第1または第2の1次コイルへ給電する送電部と、
    前記送電部の給電先を前記第1および第2の1次コイルのいずれか一方から選択可能な制御部と、
    前記制御部から選択された前記第1または第2の1次コイルの磁束を受信する2次コイルと、を備え、
    前記第1の1次コイルの少なくとも1つの巻回部は、前記第2の1次コイルの隣り合う巻回部の間に位置する送電システム。
  20. 電子機器へワイヤレスで電力を伝送する送電装置であって、
    同一の軸に導体が巻回される第1および第2の巻回部を有する第1の1次コイルと、
    同一の軸に導体が巻回される第3および第4の巻回部を有する第2の1次コイルと、
    前記第1または第2の1次コイルへ給電する送電部と、を備え、
    前記第1および第2の巻回部は互いに逆方向に電流が流れると共に、前記第3および第4の巻回部は互いに逆方向に電流が流れ、
    前記第3および第4の巻回部のいずれか一方は、前記第1および第2の巻回部の間に位置する送電装置。
  21. 電子機器へワイヤレスで電力を伝送する送電装置であって、
    隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第1の1次コイルと、
    隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第2の1次コイルと、
    前記第1または第2の1次コイルへ給電する送電部と、を備え、
    前記第1および第2の1次コイルは互いのヌルポイントを補完し合うように、各巻回部が配置される送電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015139147A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 パイオニア株式会社 電話装置及び送電装置
JP2018512034A (ja) * 2015-02-27 2018-04-26 クアルコム,インコーポレイテッド 金属バックプレート上の多巻きコイル
JP2018078754A (ja) * 2016-11-10 2018-05-17 ローム株式会社 ワイヤレス送電装置およびその制御方法、送電制御回路
WO2022085194A1 (ja) * 2020-10-23 2022-04-28 ウルトラメモリ株式会社 通信装置

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