JP2014236542A - 送電装置およびコイルユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器の発熱による伝送効率低下を抑制することを目的とする。【解決手段】第1の位置に導体が巻回される第1巻回部53と、前記第1の位置とは異なる第2の位置に導体が巻回される第2巻回部54と、第1巻回部53および第2巻回部54を直列に接続する接続部55と、を備え、第1巻回部53および第2巻回部54は同一の巻回軸であり、前記巻回軸に対して互いに異なる方向に巻回されることを特徴とするコイルユニット。【選択図】図3

Description

本発明は、コイル間の電磁誘導を利用して、電子機器にワイヤレスで電力を伝送する送電装置に関する。
従来、送電装置に設けられた1次側コイルと、受電装置に設けられた2次側コイルとの間の電磁誘導作用を利用して電力伝送を行う無線電力伝送システムが開発されている。電力伝送をワイヤレスで行うことにより、送電装置および受電装置は接点部分の露出がないために防水性の確保が容易になる。また、電気的接点部分の不良や劣化を気にしなくてもよく、受電装置の着脱が容易になるなどの利点がある。
それぞれの状況において効率良く電力を伝送するために、1次側コイルおよび2次側コイルは様々な形態が考案されている。例えば、特許文献1の図11(C)には、磁性体コアに対して一方向を軸としてコイル線をスパイラル状に巻くことで形成された1次側コイルが開示される。また、特許文献2の図8には、2つの1次側コイルが給電側コアのスリットを挟んで巻回される給電ユニットが開示される。この2つの1次側コイルは巻線の巻回方向が同一であり、直列に接続される。そして、2つの1次側コイルの磁束の方向は同一となる。
特開2010−213414号公報 特開2009−182045号公報
しかしながら、特許文献1及び2は、1次側コイルが発生させる磁束による受電装置の発熱問題が考慮されていない。2次側コイルは受電装置内に搭載され、受電装置内部には多数の金属体があることが一般的である。例えば、特許文献1の図11(C)のように1次側コイルを形成すると、1次側コイルからの磁束は2次側コイルだけでなく、受電装置そのものも貫く。これにより、送電装置から受電装置にワイヤレスで電力を伝送する際に、磁束の一部は受電装置の金属体により熱に変換され、伝送効率は低下した。また、特許文献2の図8のように1次側コイルを形成すると、2つのコイルの巻回方向は同じであるため、電流の流れる方向は同じである。すなわち、2つのコイルのそれぞれの磁束は反対方向となり、2つのコイル間の磁束は弱め合うため、特許文献2のように複雑なC字型に給電側コアを形成しなければ、2つのコイル間に位置する2次側コイルに十分な電力を伝送することが出来なかった。
上述の課題に鑑み、本願は、電力の伝送効率の低下を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するひとつの手段として、本願発明は、電子機器へ電力をワイヤレスで伝送する送電装置であって、第1の位置に導体が巻回される第1巻回部と、前記第1の位置とは異なる第2の位置に導体が巻回される第2巻回部と、前記第1巻回部および第2巻回部を直列に接続する接続部と、を備え、前記第1巻回部および第2巻回部は同一の巻回軸であり、前記巻回軸に対して互いに異なる方向に巻回されることを特徴とする。
以上の構成により、十分な電力を送電しつつも、渦電流による電子機器の発熱を抑制することができる。したがって伝送効率の低下を抑制することができる。
実施の形態1におけるワイヤレス電力伝送システムの機能ブロック図 実施の形態1におけるワイヤレス電力伝送システムの斜視図 実施の形態1における送電コイルの斜視図 実施の形態1における送電コイルの上面、第1側面、第2側面を示す図 実施の形態2における送電コイルの斜視図 (A)図5のコイルユニットのZ軸方向の磁界強度分布を示す図、(B)図5のコイルユニットのY軸方向の磁界強度分布を示す図、(C)図5のコイルユニットのX軸方向の磁界強度分布を示す図 実施の形態3における送電コイルの側面図
第1の発明は、電子機器へ電力をワイヤレスで伝送する送電装置であって、第1の位置に導体が巻回される第1巻回部と、前記第1の位置とは異なる第2の位置に導体が巻回される第2巻回部と、前記第1巻回部および第2巻回部を直列に接続する接続部と、を備え、前記第1巻回部および第2巻回部は同一の巻回軸であり、前記巻回軸に対して互いに異なる方向に巻回されることを特徴とする送電装置に関する。
第2の発明は、第1の発明に記載の送電装置であって、前記第1巻回部および前記第2巻回部はコアユニットの周りに巻回される、送電装置に関する。
第3の発明は、第2の発明に記載の送電装置であって、前記コアユニットの少なくとも一部は磁性体によって構成される、送電装置に関する。
第4の発明は、第2の発明に記載の送電装置であって、前記コアユニットは、ベース部と、磁性体とをさらに備え、前記磁性体は、前記ベース部と、前記第1巻回部との間に位置する、送電装置に関する。
第5の発明は、第4の発明に記載の送電装置であって、前記電子機器を載置可能な載置台と、前記第1巻回部および前記第2巻回部から、前記載置台の反対側に配置される磁性体と、をさらに備える送電装置に関する。
第6の発明は、第5の発明に記載の送電装置であって、前記第1巻回部および第2巻回部から、前記載置台の垂直方向に配置される磁性体をさらに備える、送電装置に関する。
第7の発明は、第5の発明に記載の送電装置であって、前記第1巻回部と前記載置台との間に配置される磁性体をさらに備える、送電装置に関する。
第8の発明は、第1の発明に記載の送電装置であって、前記第1巻回部の前記巻回軸方向の長さである第1巻回幅は、前記第2巻回部の前記巻回軸方向の長さである第2巻回幅と略同一である、送電装置に関する。
第9の発明は、第1の発明に記載の送電装置であって、前記第1巻回部の巻回数は、前記第2巻回部の巻回数と同一である、送電装置に関する。
第10の発明は、第1の位置に導体が巻回される第1巻回部と、前記第1の位置とは異なる第2の位置に導体が巻回される第2巻回部と、前記第1巻回部および第2巻回部を直列に接続する接続部と、を備え、前記第1巻回部および第2巻回部は同一の巻回軸であり、前記巻回軸に対して互いに異なる方向に巻回されることを特徴とするコイルユニットに関する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムの機能ブロック図である。このワイヤレス電力伝送システムは、送電装置1から携帯電話などの電子機器2にワイヤレス(無接点)で電力伝送を行うものであり、電子機器2は、搭載された図示しない部品を動作させるための電力を供給する2次電池3を備え、送電装置1から送られる電力で2次電池3の充電が行われる。
このワイヤレス電力伝送システムでは、電磁誘導により電力伝送を行うために、送電装置1が送電コイル5を備え、電子機器2が受電コイル6を備えている。送電装置1の送電コイル5に交流電力が供給されると、この送電コイル5が電子機器2の受電コイル6と磁気結合して、受電コイル6に交流電圧が誘起され、これにより交流電力が送電コイル5から受電コイル6に伝送される。
送電装置1は、AC/DCコンバータ11と、送電制御部12と、送電回路部13と、を有している。AC/DCコンバータ11では、電源(商用電源)8から供給される交流電力を直流電力に変換する。送電制御部12は、送電回路部13の動作を制御する。送電回路部13は、AC/DCコンバータ11から送電制御部12を介して送られる直流電力を所定の周波数の交流電圧に変換して送電コイル5に供給する。
送電制御部12は、制御回路14と、電圧監視部15と、温度監視部16と、を有している。制御回路14は、送電回路部13の動作を制御する。電圧監視部15は、送電回路部13から送電コイル5に供給される交流電力の電圧を監視する。温度監視部16は、送電コイル5の温度を監視する。この電圧監視部15および温度監視部16で電圧および温度の異常が検知されると、送電コイル5への給電が停止される。
送電回路部13は、ドライバ17と、共振回路18と、を有している。ドライバ17は、AC/DCコンバータ11から送電制御部12を介して送られる直流電力を所定の周波数の交流電圧に変換する。共振回路18は、内部のコンデンサと送電コイル5とにより共振回路を構成し、ドライバ17から印加される交流電圧に応じて所定の共振周波数で送電コイル5を共振させる。
電子機器2は、受電回路部21と、受電制御部22と、充電制御回路23と、を有している。受電回路部21は、送電装置1の送電コイル5との間での電磁誘導により受電コイル6に誘起された交流電流を所定の電圧の直流電力に変換する。受電制御部22は、受電回路部21の動作を制御する。充電制御回路23は、受電回路部21から受電制御部22を介して送られる電力を2次電池3に供給して2次電池3の充電を行う。
受電回路部21は、整流回路24と、レギュレータ25と、を有している。整流回路24は、受電コイル6に誘起された交流電力を直流電力に変換する。レギュレータ25は、整流回路24から送られる直流電力を、2次電池3の充電に適合する所定の電圧に変換する。
受電制御部22は、制御回路26と、電圧監視部27と、を有している。制御回路26は、受電回路部21の動作を制御する。制御回路26は、受電回路部21の動作を制御する。電圧監視部27は、受電コイル6に誘起される交流電力の電圧を監視する。この他、受電制御部22は、電子機器2に搭載された機器の状態、例えば、受電コイル6の温度や、2次電池3の充電状態等を監視し、異常が検知されると、受電動作を停止する。
また、本実施形態では、送電装置1に、その電子機器載置面上に電子機器2が載置されたことを検知する電子機器検知部31が設けられている。この電子機器検知部31の検知結果に基づいて、送電装置1の送電動作が制御される。すなわち、電子機器載置面上に電子機器2が載置されると、送電コイル5への交流電力の供給を開始し、電子機器2が送電装置1から離れると、送電コイル5への交流電力の供給を停止する。
この電子機器検知部31では、電子機器2の受電コイル6が送電装置1の送電コイル5に近接することで負荷インピーダンスが変化することにより送電コイル5に生じる電圧値(または電流値)の変動に基づいて、電子機器2が電子機器載置面上に載置されたことを検知する。このとき、送電コイル5の電圧値(または電流値)の変動量を予め設定されたしきい値と比較して、電子機器2が電子機器載置面上に載置されたか否かの判定を行えばよい。
また、本実施形態では、電子機器2にも、自身が送電装置1の電子機器載置面上に載置されたことを検知する送電装置検知部41が設けられている。この送電装置検知部41の検知結果に基づいて、電子機器2の受電動作が制御される。
この送電装置検知部41では、電子機器2の受電コイル6が送電装置1の送電コイル5に近接することで負荷インピーダンスが変化することにより受電コイル6に生じる電圧値(または電流値)の変動に基づいて、電子機器2が電子機器載置面上に載置されたことを検知する。このとき、受電コイル6の電圧値(または電流値)の変動量を予め設定されたしきい値と比較して、電子機器2が電子機器載置面上に載置されたか否かの判定を行えばよい。
また、本実施形態では、送電装置1および電子機器2がそれぞれ情報送受信部32、42を備えており、送電装置1と電子機器2との間で送電コイル5および受電コイル6を介して所要の情報を送受信する情報伝送ができるようになっている。なお、この情報伝送は、単純なビット通信でもあってもよいし、コード化通信であってもよい。
送電装置1および電子機器2の各情報送受信部32、42はそれぞれ、情報を含む信号の変復調を行う変復調回路33、43を有している。この変復調回路33、43では、送信元の変復調回路33、43で生成した変調信号が、送電コイル5および受電コイル6を介して送信先に送られ、送信先では、送電コイル5または受電コイル6の出力から取り出された変調信号を変復調回路33、43で復調して送信情報を取得する。
ここで、送電装置1から電子機器2に情報を送信する場合、情報送受信部32から出力される変調信号を送電回路部13で電力伝送用の交流信号に重畳することで、電力伝送と同時に情報送信を行うことができる。また、電力伝送が行われていないときに情報伝送を行うようにしてもよい。なお、電子機器2の受電回路部21は、図示しない情報伝送用のドライバおよび共振回路を備えており、これらを駆動して情報送受信部42から出力される変調信号を送電装置1に向けて送信する。
ここで送電装置1と電子機器2との間でやりとりされる情報としては、送電装置1および電子機器2の各々の状態に関する状態情報である。状態情報として、例えば2次電池3の充電中に、2次電池3の充電状態に関する情報を電子機器2から送電装置1に送信し、2次電池3の充電が必要な場合は電力伝送を継続し、2次電池3の充電が完了すると電力伝送を停止する。また、状態情報として、温度や電圧などの情報を送電装置1と電子機器2との間でやりとりし、状態情報が異常を示しているときにも電力伝送を停止する制御を行う。
また、本実施形態では、送電装置1および電子機器2がそれぞれ認証部34、44を備えており、送電装置1と電子機器2との間で相互認証が行われる。送電装置1および電子機器2では、各々が備える情報送受信部32、42により、相互認証に用いられる送電装置1および電子機器2の各識別情報などの認証情報がやりとりされ、この認証情報に基づいて認証部34、44において互いに相手方の認証を行う。
この相互認証は、送電装置1から電子機器2への電力伝送を開始する際に行われる。すなわち、送電装置1および電子機器2がそれぞれ、送電装置1の電子機器載置面上に電子機器2が載置されたことを検知すると、送電装置1と電子機器2との間で識別情報をやりとりして、互いに相手方の認証を行う。この相互認証が成功すると、送電装置1から電子機器2への電力伝送が開始される。相互認証が失敗したときは電力伝送が行われない。
図2は実施の形態におけるワイヤレス電力伝送システム100の斜視図である。
電子機器2はディスプレイ28および入力キー29を備える携帯型情報端末等である。ディスプレイ28は様々な情報を表示する表示部であり、入力キー29はディスプレイ28に表示する情報を制御する操作部である。また、この操作部は、入力キー29のような機械的なボタンではなく、タッチパネル技術を用いた電子的なボタンで構成されてもよい。
電子機器2は送電装置1の載置台10に載置されると、送電装置1の送電コイル5を介して電力が供給される。なお、送電コイル5は載置台10の樹脂製の天板の下の裏面の下に配置される。なお、1本の線状導体は単線導体でも、複数の被覆線を撚り線状にしたリッツ線でもよい。
ここで図3および図4を用いて送電コイル5について詳細に説明する。図3は実施の形態1における送電コイルの斜視図であり、図4は実施の形態1における送電コイルの上面、第1側面、第2側面を示す図である。
送電コイル5は端子51および52を有する1本の線状導体を巻回し、第1巻回部53と、第2巻回部54と、第1巻回部53および第2巻回部54を直列に接続する接続部55を形成する。
第1巻回部53の線状導体は、図4の第1側面図における右回りに複数回巻回される。つまり、第1巻回部53の線状導体は、Y軸の負方向に対して右回りに巻回される。また、第1巻回部53の線状導体はY軸の負方向に複数のループを形成する。以上より、第1巻回部53の巻回軸はY軸と略平行である。また、第1巻回部53の断面は、図4の第1側面に示すように略長方形の形状をしており、長辺と短辺を有する。
同様に、第2巻回部54の線状導体は図4の第1側面図における左回りに複数回巻回される。つまり、第2巻回部54の線状導体はY軸の負方向に対して左回りに巻回される。また、第2巻回部54の線状導体は負方向に複数のループを形成する。以上より、第2巻回部54の巻回軸はY軸と略平行である。また、第1巻回部53の断面は、図4の第1側面に示すように略長方形の形状をしており、長辺と短辺を有する。
そして、接続部55は第1巻回部53の長辺および第2巻回部54の長辺に略直交する。すなわち、第1巻回部53および第2巻回部54は接続部55の長さだけ距離が離される。よって、送電コイル5は、第1巻回部53および第2巻回部54間に開口部56を有する。
上述のように、第1巻回部53はY軸(巻回軸)の負方向に対して右回りに巻回される。一方、第2巻回部54はY軸(巻回軸)の負方向に対して左回りに巻回される。すなわち、第2巻回部54は第1巻回部53と同一の巻回軸を有するものの、第1巻回部53とは反対回りに巻回される。換言すると、第1巻回部53および第2巻回部54は共通の巻回軸を有し、互いに逆回りに巻回される。したがって、第1巻回部53を流れる電流は、第2巻回部54を流れる電流に対して反対方向となる。図4の上面および第2側面に示すように、方向Aは第1巻回部53を流れる電流の向きであり、方向Bは第2巻回部54を流れる電流の向きである。
以上より、第1巻回部53および第2巻回部54を流れる電流は逆方向である。したがって、図4の第2側面に示す断面を見ると、第1巻回部53のZ軸の正方向では左回りに磁界を形成し、第2巻回部54のZ軸の正方向では右回りに磁界を形成する。このため、開口部56付近のZ軸の正方向では、第1巻回部53から発生される磁界と第2巻回部54から発生される磁界とは同一方向(Z軸の正方向)となる。よって、開口部56付近のZ軸の正方向では、第1巻回部53から発生される磁界と第2巻回部54から発生される磁界とは強め合い、送電コイル5から見てZ軸の正方向に位置する電子機器2に対して十分な電力を伝送することができる。
また、図4の第2側面から明らかなように、送電コイル5の上部または下部付近において、第1巻回部53および第2巻回部54から発生される磁界はY軸と略平行となる。そして、第1巻回部および第2巻回部は互いに逆回りの磁界を発生させるため、Y軸方向への磁界は互いに弱め合う。よって、送電コイル5はZ軸方向に磁界を発生させながらも、Y軸方向への磁界を抑制させることができる。
一般に、ワイヤレス電力伝送用の受電コイル6を有する携帯電話などの電子機器2は、受電コイル6が電子機器2の下面側(送電装置1の載置台10側)に配置される。このため、上述したZ軸方向の磁界で電力が伝送される。そして、電子機器2内部の基板等の金属部材の多くは、上記受電コイルよりも電子機器2の上面側(ディスプレイ28側)に配置される。したがって、多くの面積を占有するプリント基板の平面方向はY軸方向と略平行となる。そして、本実施の形態はY軸方向の磁界は2つの巻回部が互いに弱め合うため、プリント基板を貫く磁束を低減される。よって、渦電流の発生を抑制でき、電子機器2の発熱を抑制することができる。さらに、送電コイル5から見た外部負荷Q値の減少を抑えることができ、伝送効率の高い送電装置を提供することができる。
(実施の形態2)
以下、図5を用いて実施の形態2について説明する。図5は実施の形態2におけるコイルユニットの斜視図である。なお、同一の構成、機能を有する要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
コイルユニット60は上述した端子51、52、第1巻回部53、第2巻回部54、接続部55、開口部56を有する送電コイル5に加えて、さらに磁性体57を備える。
図5に示すように、第1巻回部53および第2巻回部54はコアユニットである磁性体57の周囲に巻回される。このように磁性体57の周囲に線状導体が巻回されることにより、コイルユニット60は磁界をより遠い場所まで送電することができる。また、磁性体57の透磁率の影響により、磁性体57がない場合に比べて少ない巻き数で高インダクタンスを得ることができる。また、送電コイル5そのものの高周波抵抗分は低減され、伝送効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態のコイルユニット60の寸法は長さLが90mm、高さHが6mm、幅W60mmである。また第1巻回部53の幅W1および第2巻回部54の幅W2は12mmである。すなわち、第1巻回部53および第2巻回部54の巻回数を同一とした。このコイルユニット60の磁界強度を図6(A)〜(C)に示す。
図6(A)は図5のコイルユニットのZ軸方向の磁界強度分布を示す図、図6(B)は図5のコイルユニットのY軸方向の磁界強度分布を示す図、図6(C)は図5のコイルユニットのX軸方向の磁界強度分布を示す図である。
実施の形態1と同様に、コイルユニット60はZ軸方向に強力な磁界強度分布を発生させる。また、Y軸方向への磁界は打ち消し合われるため、ほとんど磁界は発生しない。X軸方向への磁界は、第1巻回部53および第2巻回部54の巻回方向と同一であるため、そもそも発生する磁界は小さい。
以上より、本実施の形態は電子機器2に十分な電力を送電しつつも、渦電流による電子機器2の発熱を抑制することができる。
なお、長さLに特に制限はなく、90mm以上であってもよい。幅Wは45〜65mmであればよく、幅W1およびW2は5〜15mmであればよい。
(実施の形態3)
次に図7を用いてコイルユニット70を説明する。図7は実施の形態3におけるコイルユニットの側面を示す図である。なお、同一の構成、機能を有する要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
コイルユニット70は、送電コイル5、コアユニット71、底面磁性シート75、側面磁性シート76〜79、および上面磁性シート80、81を備える。
コアユニット71は、実施の形態2の磁性体57と同様に送電コイル5が巻回される。さらに、コアユニット71は、ベース部72、磁性シート73、74を備える。ベース部72は樹脂等で構成され、上面および下面にそれぞれ磁性シート73および74が取り付けられる。よって、磁性シート73および74の特性により、コイルユニット70は実施の形態2の磁性体57による効果と同様の効果を奏する。
さらに、本実施の形態では、コアユニット71は複数層によって形成されるため、耐圧等の強度を強くすることができる。さらに、ベース部72の強度は、磁性シートの強度よりも強い素材で構成される。以上より、コアユニット71は変形しないように構成されるため、その外周に形成される送電コイル5の変形を抑制することができる。つまり、送電コイル5の変形によって、磁界特性が変化することによるコイルユニット70の故障を抑制することができる。
また、コイルユニット70は、送電コイル5の下側(載置台10の反対側)に底面磁性シート75を備える。これにより、コイルユニット70の下側に発生する不要な磁界を抑制することができる。たとえば、送電装置1が金属製の机等に置かれる場合、送電コイル5が発生させる磁界によって、上記机が発熱する可能性があるが、本実施の形態のコイルユニット70はこの発熱を抑制することができる。よって、送電装置1周辺の物体による発熱を抑制することができ、より安全性を高めることができる。また、送電コイル5の下側(載置台10の反対側)に底面磁性シート75を備えることにより、送電装置1が金属製の机等に置かれた場合、送電コイル5が上記金属製の机や周辺の金属製構造物からの影響を抑えることができる。これら周囲からの影響を低減することにより、共振周波数のズレによる送電効率の低下や、送電コイル5自体の外部負荷Qの低下を低減することが可能となり、高効率伝送を維持可能となる。
また、コイルユニット70は、送電コイル5の外側に側面磁性シート76〜79を備える。そして、コイルユニット70は、第1巻回部53および第2巻回部54の上側(載置台側)の一部に上面磁性シート80、81を備える。ワイヤレス電力伝送システム100において、電子機器2の受電コイル6は、開口部56の上側に位置する。このため、側面磁性シート76〜79および上面磁性シート80、81は受電コイル6への電力伝送に寄与しない横方向の磁束と、一部の上方向の磁束の発生を抑制することができる。また、側面磁性シート76〜79および上面磁性シート80、81により、送電コイル5が周辺の金属製構造物からの影響を抑えることができる。これら周囲からの影響を低減することにより、共振周波数のズレによる送電効率の低下や、送電コイル5自体の外部負荷Qの低下を低減することが可能となり、高効率伝送を維持可能となる。
なお、上述した実施の形態1〜3は適宜組み合わせ可能である。また、電子機器2はタブレット機器や、PCでもよい。送電コイル5を構成する線状導体は1本の線状導体でもよいし、複数の素線を束ねたリッツ線等でもよい。
本発明は、携帯電話、タブレット機器、PC等の電子機器へのワイヤレス電力伝送分野において利用可能である。
1 送電装置
2 電子機器
3 2次電池
5 送電コイル
6 受電コイル
8 電源
10 載置台
11 AC/DCコンバータ
12 送電制御部
13 送電回路部
14 制御回路
15 電圧監視部
16 温度監視部
17 ドライバ
18 共振回路
21 受電回路部
22 受電制御部
23 充電制御回路
24 整流回路
25 レギュレータ
26 制御回路
27 電圧監視部
28 ディスプレイ
29 入力キー
31 電子機器検知部
32、42 情報送受信部
33、43 変復調回路
34、44 認証部
41 送電装置検知部
51、52 端子
53 第1巻回部
54 第2巻回部
55 接続部
56 開口部
57 磁性体
60、70 コイルユニット
71 コアユニット
72 ベース部
73、74 磁性シート
75 底面磁性シート
76、77、78、79 側面磁性シート
80、81 上面磁性シート
100 ワイヤレス電力伝送システム

Claims (10)

  1. 電子機器へ電力をワイヤレスで伝送する送電装置であって、
    第1の位置に導体が巻回される第1巻回部と、
    前記第1の位置とは異なる第2の位置に導体が巻回される第2巻回部と、
    前記第1巻回部および第2巻回部を直列に接続する接続部と、を備え、
    前記第1巻回部および第2巻回部は同一の巻回軸であり、前記巻回軸に対して互いに異なる方向に巻回されることを特徴とする送電装置。
  2. 請求項1に記載の送電装置であって、
    前記第1巻回部および前記第2巻回部はコアユニットの周りに巻回される、送電装置。
  3. 請求項2に記載の送電装置であって、
    前記コアユニットの少なくとも一部は磁性体によって構成される、送電装置。
  4. 請求項2に記載の送電装置であって、
    前記コアユニットは、ベース部と、磁性体とをさらに備え、
    前記磁性体は、前記ベース部と、前記第1巻回部との間に位置する、送電装置。
  5. 請求項4に記載の送電装置であって、
    前記電子機器を載置可能な載置台と、
    前記第1巻回部および前記第2巻回部から、前記載置台の反対側に配置される磁性体と、をさらに備える送電装置。
  6. 請求項5に記載の送電装置であって、
    前記第1巻回部および第2巻回部から、前記載置台の垂直方向に配置される磁性体をさらに備える、送電装置。
  7. 請求項5に記載の送電装置であって、
    前記第1巻回部と前記載置台との間に配置される磁性体をさらに備える、送電装置。
  8. 請求項1に記載の送電装置であって、
    前記第1巻回部の前記巻回軸方向の長さである第1巻回幅は、前記第2巻回部の前記巻回軸方向の長さである第2巻回幅と略同一である、送電装置。
  9. 請求項1に記載の送電装置であって、
    前記第1巻回部の巻回数は、前記第2巻回部の巻回数と同一である、送電装置。
  10. 第1の位置に導体が巻回される第1巻回部と、
    前記第1の位置とは異なる第2の位置に導体が巻回される第2巻回部と、
    前記第1巻回部および第2巻回部を直列に接続する接続部と、を備え、
    前記第1巻回部および第2巻回部は同一の巻回軸であり、前記巻回軸に対して互いに異なる方向に巻回されることを特徴とするコイルユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015046547A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 トヨタ自動車株式会社 受電装置、送電装置、および電力伝送システム

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