JP2014049479A - コイルユニット - Google Patents

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Hideki Tatematsu
英樹 立松
Yasuhito Yuasa
安仁 湯浅
Katsuya Okamoto
克也 岡本
Futoshi Deguchi
太志 出口
Kazuhiro Eguchi
和弘 江口
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Abstract

【課題】電力伝送用コイルと通信用コイルとの間における干渉を抑制して、通信品質を落とすことなく、電力伝送と情報通信とを同時に行い、コイルを簡単な構成にすること。
【解決手段】通信用コイル102は、導電部材を巻回して形成している。電力伝送用コイル103は、通信用コイル102の周囲に設けられ、通信用コイル102の巻回軸Xと巻回軸Xに対して直交する直交軸Yとを対角線とする矩形状、かつ平面状に導電部材を巻回して形成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、送電装置から電子機器等に対して電磁誘導により非接触で電力を伝送するコイルユニットに関する。
従来、送電側であるワイヤレス電力伝送装置に設けられた1次側送電用コイルと、受電側である電子機器または車輌に設けられた2次側受電用コイルとの間で、電磁誘導作用を利用して電力伝送を行うものが知られている。ワイヤレス電力伝送装置では、接点部分が外部に露出しないため、防水性の確保が容易であり、電気的接点部分の不良または劣化がない。また、ワイヤレス電力伝送装置では、受電側の電子機器等との着脱を容易に行うことができる。
上記の1次側送電用コイル及び2次側受電用コイルには、コアに巻き線を巻いたもの、またはボビンに巻き線を巻いたものが一般的に用いられている。近年、受電側の電子機器等には、小型化、薄型化及び高機能化が求められている。このため、ワイヤレス電力伝送装置に設けられる1次側送電用コイルと、受電側の電子機器等に設けられる2次側受電用コイルとを、スパイラルで平面状に構成した平面コイルとし、受電側の電子機器等の小型化及び薄型化を図っている。
しかしながら、1次側送電用コイル及び2次側受電用コイルを平面コイルにした場合には、コアを用いることができない。従って、この場合には、1次側送電用コイル及び2次側受電用コイルから発生する磁界による不要輻射を抑制するとともに電力伝送の効率化を図る必要がある。
また、ワイヤレス電力伝送装置では、効率よく電磁誘導結合することができるように、1次側送電用コイルと2次側受電用コイルとを対向して配置する。ワイヤレス電力伝送装置では、商用電源からの電圧を高周波インバータ回路により高周波交流電圧に変換して1次側送電用コイルに加える。これにより、1次側送電用コイルは、60〜600kHzの高周波の交流磁束を発生する。そして、ワイヤレス電力伝送装置における電磁誘導作用により、受電側の電子機器等の内部の2次側受電用コイルにおいて該交流磁束により誘起された交流電圧を、2次側の整流平滑回路で直流に変換した後に2次電池に給電する。
特許文献1には、ワイヤレスで電力伝送を行う装置が記載されている。特許文献1では、電力伝送の効率化を図るために、1次側送電用平面コイルと2次側受電用平面コイルとの互いに対向する面の反対側の面に、磁性シートをそれぞれ設けている。これにより、コイルから発生する磁界による不要輻射を抑制することができる。
また、近年、非接触型ICカード、RFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)、またはFeliCa(フェリカ(登録商標))に代表されるNFC等のように、電気的な接点を用いずにデータ通信を行う非接触通信機能を搭載したものが一般化しつつある。このようなワイヤレス通信では、送信側機器のアンテナから送信された電波を、受信側機器のアンテナで受信することにより、データ通信が行われる。
例えば、NFCは、非接触型ICカードのための通信技術として開発され、13.56MHzの電波を使い、10cm程度の近距離で100〜400kbpsの双方向通信が可能である。非接触型ICカードでは、リーダ・ライタからキャリアを送信して、電磁誘導によりICカードに電力を供給し、キャリアの変調によりリーダ・ライタとの間で通信を行う。
また、特許文献2には、ワイヤレスで電力伝送を行うことに加えて、非接触通信を行うことが記載されている。即ち、特許文献2には、電力伝送用アンテナにより電力伝送を行うとともに、情報通信用アンテナにより情報通信を行うリーダ・ライタが記載されている。特許文献2に記載のリーダ・ライタは、電力伝送用アンテナと情報通信用アンテナとを同一平面内に配置するとともに、これらの両アンテナを構成するコイルの軸線を互いに直交させて両アンテナを配置する。これにより、両アンテナ間の電磁結合による干渉を防止することができる。
また、特許文献2に加えて、特許文献3〜特許文献6には、ワイヤレス電力伝送機能と非接触通信機能との両機能を備えた装置が記載されている。
特開2006−42519号公報 特開平11−122146号公報 特開平11−332135号公報 特開2008−206297号公報 特開2010−40901号公報 特開2011−24360号公報
しかしながら、従来のワイヤレス電力伝送機能と非接触通信機能との両機能を備えた装置においては、以下の課題がある。
(1)電力伝送用コイルに高周波電流を流すことによって生じる磁束が、自己のワイヤレス通信用コイルを用いた通信に対して干渉を与えるという問題がある。即ち、電力伝送用コイルと非接触通信用コイルとが近接して配置される場合、電力伝送用コイルと非接触通信用コイルとの間で電磁結合による相互干渉を生じ、非接触通信における誤動作を誘発するという問題がある。
(2)電力伝送用コイルから発生する高調波ノイズが非接触通信の使用周波数帯域に影響を及ぼし、非接触通信における信頼性が損なわれるという問題がある。
(3)特許文献6に記載の装置においては、電力伝送用コイルの裏面と情報伝送用コイルの裏面とに、それぞれ磁気シールド体を配置し、かつ磁気シールド体を配置した電力伝送用コイルと情報伝送用コイルとを積層配置する。このため、特許文献6では、コイルユニットの小型化及び薄型化を図ることができないという問題がある。さらに、特許文献6に記載の装置においては、情報伝送用コイルの位置が電力伝送用コイルに対して偏心した位置にあるため、通信伝送方向に角度依存があるという問題がある。
本発明の目的は、電力伝送用コイルと通信用コイルとの間における干渉を抑制して、通信品質を落とすことなく、電力伝送と情報通信とを同時に行うことができ、コイルを簡単な構成にすることができるコイルユニットを提供することである。
本発明のコイルユニットは、導電部材を巻回して形成した通信用コイルと、前記通信用コイルの周囲に設けられ、前記通信用コイルの巻回軸と前記巻回軸に対して直交する直交軸とを対角線とする矩形状かつ平面状に導電部材を巻回して形成した電力伝送用コイルと、を具備する構成を採る。
本発明によれば、電力伝送用コイルと通信用コイルとの間における干渉を抑制して、通信品質を落とすことなく、電力伝送と情報通信とを同時に行うことができ、コイルを簡単な構成にすることができる。
本発明の実施の形態1に係るコイルユニットの平面図 本発明の実施の形態1に係るコイルユニットの分解斜視図 図1のC−C線断面図 図1のB−B線断面図 本発明の実施の形態1における通信アンテナの一部の斜視図 本発明の実施の形態1における通信アンテナの分解斜視図 本発明の実施の形態1における下側フレキシブル基板のコアとの当接面より通信アンテナを見た図 本発明の実施の形態1における上側フレキシブル基板のコアとの当接面より通信アンテナを見た図 電力伝送用コイルの平面図 本発明の実施の形態1におけるワイヤレス電力伝送システムの平面図 本発明の実施の形態1に係るコイルユニットにおける磁束を示す図 本発明の実施の形態2におけるワイヤレス電力伝送システムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2におけるワイヤレス電力伝送システムの制御回路図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
<コイルユニットの構成>
本発明の実施の形態1に係るコイルユニット100の構成について、図1〜図4を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係るコイルユニット100の平面図である。図2は、本実施の形態に係るコイルユニット100の分解斜視図である。図3は、図1のC−C線断面図である。図4は、図1のB−B線断面図である。
コイルユニット100は、基板101と、電力伝送用コイル103と、通信用コイル102を内包する通信アンテナ500と、通信アンテナ500より引き出される接続線105a、105bとから主に構成されている。
基板101は、図1に示すように矩形かつ平面状であり、磁性シート等の絶縁性の材料により形成されている。基板101には、電力伝送用コイル103及び通信用アンテナ500が設けられている。基板101には、中心部から角部まで延設されて外部に連通する凹溝部201が形成されている。
基板101は、磁性シートであるフェライト等により形成されてもよい。この場合、基板101を形成するための材料は、通信用コイル102及び電力伝送用コイル103のそれぞれにおける周波数に応じて異なる。即ち、基板101を形成するための材料は、Ni−Zn系のフェライトシート(焼結体)、Mn−Zn系のフェライトシート(焼結体)、またはMg−Zn系のフェライトシート(焼結体)などを使うことができる。基板101には、アモルファス金属を用いてもよい。フェライトシートを使用する場合は電力伝送用コイル103の交流抵抗を低下させることができ、アモルファス金属を使用する場合は電力伝送用コイル103を薄型化することができる。
基板101は、単層構成としてもよいし、同一材料の磁性シートを厚み方向に複数枚積層した構成でもよいし、異なる材料の磁性シートを厚み方向に複数枚積層してもよい。
電力伝送用コイル103は、通信用コイル102を内包する通信アンテナ500の周囲において、1本の線状の導電部材を巻回して形成されている。電力伝送用コイル103は、通信用コイル102の巻回軸X上の対角線と、巻回軸Xに対して直交する直交軸Y上の対角線との、2つの対角線を有する矩形状かつ平面状に形成されている。電力伝送用コイル103は、電力伝送用コイル103の巻回軸Zに沿った方向から見た際に、通信用コイル102と重ならないように基板101に設けられている。電力伝送用コイル103は、巻回軸Zの周囲に、線状導体を巻回して形成されている。巻回軸Zは、矩形状の基板101の2つの対角線が交わる中心に位置し、巻回軸X及び直交軸Yの各々に対して直交している。電力伝送用コイル103には、導電部材の一端に端子部203aが形成されているとともに、導電部材の他端に端子部203bが形成されている。端子部203aと端子部203bとは、後述する送電回路部/送電制御部(図1〜図4では省略)または受電回路部/受電制御部(図1〜図4では省略)に接続されているとともに、凹溝部201の延設方向と平行な方向であって互いに平行に凹溝部201に配置されている。電力伝送用コイル103は、矩形状である方が望ましい。なぜならば、電力伝送用コイル103を内包する装置は、電力伝送用コイル103が矩形である方が円形である場合よりも、同程度の磁束強度を得ようとした場合に小型化できるためである。なお、小型化することができる理由については後述する。
接続線105aは、樹脂またはエナメルなどの絶縁体により被覆された電線により構成されている。ただし、接続部105aの両端部は、通信用コイル102及び後述する通信回路部/通信制御部(図1〜図4では省略、後述の図12、図13参照)との接続のために、絶縁体の被覆を除去された状態となっている。そして、接続部105aの一方の端部は、通信用コイル102に接続されている。接続線105aは、凹溝部201の延設方向と平行に凹溝部201に配置されているとともに、端子部203aと端子部203bとの間に配置されている。接続線105aの他方の端部は、後述する通信回路部/通信制御部(図1〜図4では省略、後述の図12、図13参照)に接続されている。
接続線105bは、樹脂またはエナメル等の絶縁体により被覆された電線により構成されている。ただし、接続部105bの両端部は、通信用コイル102及び後述する通信回路部/通信制御部(図1〜図4では省略、後述の図12、図13参照)との接続のために、絶縁体の被覆を除去された状態となっている。そして、接続部105bの一方の端部は、通信用コイル102に接続されている。接続線105bは、凹溝部201の延設方向と平行に凹溝部201に配置されているとともに、端子部203aと端子部203bとの間に配置されている。接続線105bは、接続線105aと平行に凹溝部201に配置されている。接続線105bの他方の端部は、後述する通信回路部/通信制御部(図1〜図4では省略、後述の図12、図13参照)に接続されている。
凹溝部201は、電力伝送用コイル103のコイル軸である巻回軸Zと、矩形状の電力伝送用コイル103の一つの角部205とを結ぶ直線に沿って設けられている。電力伝送用コイル103が有する2つの対角線は、矩形状を有する基板101が有する2つの対角線と、それぞれ一致するように設けられている。通信用コイル102の接続線105a、105bと、電力伝送用コイル103の端子部203a、203bとは、いずれも図1に示すB−B線に並行に、電力伝送用コイル103の角部205より外側へと平行に引き出される。端子部203aおよび203bの引き出し方向は、巻回軸Zと直交している。従って、電力伝送用コイル103が形成する磁界と、通信用コイル102の接続線105a、105bとの干渉は低減される。
通信アンテナ500は、巻回軸Xを有する通信用コイル102を内包する。通信アンテナ500は、電力伝送用コイル103が設けられていない基板101の中央部に設けられている。通信アンテナ500には、凹溝部201に配置されている接続線105a、105bが接続されている。接続線105aと接続線105bとは、後述する通信回路部/通信制御部(図1〜図4では省略)に接続し、凹溝部201の延設方向と平行な方向であって互いに平行に凹溝部201に配置されているとともに、端子部203aと端子部203bとの間に配置されている。接続線105a及び接続線105bは、半田301(図4参照)により通信用コイル102と接続している。通信用コイル102は、例えばNFC(Near Field Communication)またはRF−ID(Radio Frequency - Identification)と呼ばれている、13.56MHz帯の周波数を用いて電磁誘導により近距離無線通信を行う。
<通信アンテナの構成>
本発明の実施の形態1における通信アンテナ500の構成について、図5〜図8を用いて説明する。図5は、本実施の形態における通信アンテナ500の一部の斜視図である。図6は、本実施の形態における通信アンテナ500の分解斜視図である。図7は、下側フレキシブル基板502aのコア501との当接面より通信アンテナ500を見た図である。図8は、上側フレキシブル基板502bのコア501との当接面より通信アンテナ500を見た図である。
通信用コイル102を内包する通信アンテナ500は、コア501と、フレキシブル基板502と、両面接着テープ503と、両面接着テープ504と、両面接着テープ505とから主に構成されている。
コア501は、フェライト等により形成されている。この場合、コア501を形成するための材料は、通信用コイル102及び電力伝送用コイル103のそれぞれにおける周波数に応じて異なる。即ち、コア501は、Ni−Zn系のフェライトシート(焼結体)、Mn−Zn系のフェライトシート(焼結体)、またはMg−Zn系のフェライトシート(焼結体)などを使うことができる。コア501には、アモルファス金属を用いてもよい。フェライトシートを使用する場合はコア501の交流抵抗を低下させることができ、アモルファス金属を使用する場合はコア501を薄型化することができる。
コア501は、単層構成としてもよいし、同一材料の磁性シートを厚み方向に複数枚積層した構成でもよいし、異なる材料の磁性シートを厚み方向に複数枚積層してもよい。
ただし、電力伝送を行う際の電磁誘導の周波数は、WPC(Wireless Power Consortium)等の規格によって、100kHz〜200kHz程度(例えば120kHz)と決まっている。このような低周波数帯において、Mn−Zn系のフェライトシートは高効率となる。この点を考慮すると、電力伝送用コイル103を直接支持する基板101は、少なくとも、透磁率が250以上、かつ飽和磁束密度が350mT以上のものであることが好ましい。また、Ni−Zn系のフェライトシートは、高周波において高効率である。
従って、本実施の形態においては、約100kHz〜200kHzで電力伝送を行う電力伝送用コイル103のための基板101は、Mn−Zn系フェライトシートで構成されている。また、本実施の形態では、約13.56MHzで通信を行う通信用コイル102のためのコア501は、Ni−Zn系フェライトシートで構成されている。このように、本実施の形態では、コア501と基板101とを、異なる種類のフェライトで構成することによって、それぞれが効率的に通信及び電力伝送を行うことができる。また、本実施の形態では、コア501と基板101とを薄型化及び小型化しても、通信及び電力伝送のそれぞれにおいて十分な効率を得ることができる。
フレキシブル基板502は、コア501の周囲を包み込むように配置されている。フレキジブル基板502には、主に樹脂からなる支持体上に、パターンからなる通信用コイル102が形成されている。通信用コイル102は、図示しないICカードまたはICタグなどの無線通信媒体と通信を行うための磁力線を発生する。通信用コイル102は、巻回軸Xの周囲に巻回して形成されている。通信用コイル102は、例えばフレキシブル基板502が有する、ポリイミドフィルムとカバーレイあるいはレジストとの2つの樹脂層の間に銅箔によって形成されている。なお、通信用コイル102の構成の詳細については、後述する。
フレキシブル基板502は、図6に示すように、コア501を挟んで2つに分割されている。本実施の形態においては、便宜上、2つに分割されたフレキシブル基板502のうち、外部接続端子521、522を有する一方を下側フレキシブル基板502aとし、他方を上側フレキシブル基板502bとする。下側フレキシブル基板502aと上側フレキシブル基板502bとは、半田により接合されている。下側フレキシブル基板502aと上側フレキシブル基板502bとは、巻回軸Xと略平行なフレキシブル基板502の二辺において接合されている。
下側フレキシブル基板502aには、半田付けによる接着を可能とするためのパターン露出部507a及びパターン露出部507bが設けられている。複数の分割パターン511a(図7参照)は、それぞれ通信用コイル102の一部分を構成する。それら複数の分割パターン511aの両端の銅箔506a及び銅箔506bは、パターン露出部507a及びパターン露出部507bにおいて露出している。銅箔506a、506bと、銅箔によって形成された外部接続端子521、522とには、通信アンテナ500の組み立て前の状態において、あらかじめ金メッキ処理が施されている。また、外部接続端子521、522には、半田メッキ処理が施されている。
下側フレキシブル基板502aには、図7に示すように、通信用コイル102の一部となる複数の分割パターン511aが、互いに平行に、かつ巻回軸Xと交わるように形成されている。複数の分割パターン511aの一方の端部は、それぞれパターン露出部507aにおいて銅箔506aが露出された状態になっている。また、複数の分割パターン511bの他方の端部は、それぞれパターン露出部507bにおいて銅箔506bが露出された状態になっている。
上側フレキシブル基板502bには、半田付けによる接着を可能とするためのパターン露出部509aおよびパターン露出部509bが設けられている。通信用コイル102を複数に分割した分割パターン511b(図8参照)の両端の銅箔508a及び銅箔508bは、パターン露出部509aおよびパターン露出部509bにおいて露出している。パターン露出部509aにおいて露出している銅箔508a、及びパターン露出部509bにおいて露出している銅箔508bには、通信アンテナ500の組み立て前の状態において、あらかじめ半田メッキ処理が施されている。上側フレキシブル基板502bの巻回軸X方向の幅は、コア501がはみ出さないように設定されている。その理由は、特にコア501が割れやすいフェライトで構成されている場合、通信アンテナ500が組み込まれる通信装置(図示省略)内にコア501の破片または残渣が飛散し、通信装置に悪影響を与えることを防ぐためである。
上側フレキシブル基板502bには、図8に示すように、通信用コイル102の一部となる複数の分割パターン511bが、互いに平行に、かつ巻回軸Xと交わるように形成されている。複数の分割パターン511bの一方の端部は、それぞれパターン露出部509aにおいて銅箔508aが露出された状態になっている。また、複数の分割パターン511bの他方の端部は、それぞれパターン露出部509bにおいて銅箔508bが露出された状態になっている。
なお、本実施の形態においては、銅箔に金メッキ処理または半田メッキ処理が施された状態であっても、銅箔が「露出している」と表現する。
下側フレキシブル基板502aおよび上側フレキシブル基板502bは、可撓性を有している。なお、「下側」及び「上側」は、理解し易くするために便宜上使用しているものであり、通信アンテナ500をコイルユニット100に搭載する際には上下が逆になっても構わない。
両面接着テープ503は、コア501と下側フレキシブル基板502aとの間に貼付され、下側フレキシブル基板502aとコア501とを固定している。
両面接着テープ504は、両面接着テープ504はコア501と上側フレキシブル基板502bとの間に貼付され、上側フレキシブル基板502bとコア501とを固定している。
両面接着テープ504は、下側フレキシブル基板502aの両面接着テープ503が貼付されている面の反対側の面に貼付されている。両面接着テープ505は、下側フレキシブル基板502aと基板101との間に貼付され、通信アンテナ500と基板101とを固定している。
このような構成を有するフレキシブル基板502は、銅箔506aと銅箔508aとの位置、及び銅箔506bと銅箔508bとの位置がそれぞれ一致するように設計されている。これにより、一つの通信用コイル102が形成されるようになっている。
<通信用コイルの構成>
本発明の実施の形態1における通信用コイル102の構成について、図7及び図8を用いて説明する。
まず、通信用コイル102は、下側フレキシブル基板502a上にある外部接続端子521から、パターン露出部507aにより銅箔506aが露出されたランドjへと引き回される。通信アンテナ500の組み立て前の状態において、上側フレキシブル基板502b上を横断する複数の分割パターン511bの両端は、パターン露出部509a、509bにおいて銅箔508a、508bが露出している。また、下側フレキシブル基板502a上を横断する複数の分割パターン511aの両端は、パターン露出部507a、507bにおいて銅箔506a、506bが露出している。これより、通信アンテナ500の組み立て後の状態において、パターン露出部507aにおいて銅箔を露出させることにより形成されたランドjは、パターン露出部509aにおいて銅箔を露出させることにより形成されたランドkと半田により接合される。
ランドkは、上側フレキシブル基板502b上において、パターン露出部509bにおいて銅箔を露出させることにより形成されたランドmと、導体パターンnによって接続される。
パターン露出部509bにおいて銅箔を露出させることにより形成されたランドmは、パターン露出部507bにおいて銅箔を露出させることにより形成されたランドpと半田により接合される。ランドpは、パターン露出部507aにおいて銅箔を露出させることにより形成されたランドqと、導体パターンrによって接続される。
上記のように、コア501を挟んで分割された複数の導体パターン511aと導体パターン511bとの半田接合が繰り返されることにより、下側フレキシブル基板502a上にある外部接続端子521を出発した導体パターンは、コア501を周回した後、外部接続端子522へと接続される。この結果、巻回軸Xの周囲に、らせん状の導体パターンが形成される。このらせん状の導体パターンが、通信用コイル102である。
上記の構成を有する通信用コイル102は、ICカードまたはICタグなどの無線通信媒体と通信を行う。
<電力伝送用コイルを保持するための基材の大きさ>
電力伝送用コイルを保持するための基材(以下、「電力伝送用コイルの基材」と記載する)の大きさについて、図9を用いて説明する。
図9(a)は、本実施の形態における電力伝送用コイル103の平面図である。図9(b)は、電力伝送用コイル103と同程度の磁束強度が得られる円形状の電力伝送用コイル103aの平面図である。図9(c)は、矩形状の電力伝送用コイル103と、円形状の電力伝送用コイル103aとを、それぞれの中心を重ねて上面から見た図である。
本実施の形態では、電力伝送用コイル103の基材は、磁性シート(基板101)で形成されている。基材を磁性シートで形成するのは、以下の2つの理由による。
1つ目の理由は、電力伝送用コイル103で発生する磁束を、電力伝送用コイル103から見て、できるだけ磁性シートとは反対側に向かって飛ばすためである。また、2つ目の理由は、磁性シートの電力伝送用コイル103、103aの配置面とは反対側の面に、金属筐体または電気回路基板を配置することを想定しているためである。
もし、電力伝送用コイル103、103aが基材の外縁からはみ出した場合には、基材の電力伝送用コイル103、103aの配置面とは反対側の面に、電力伝送用コイル103、103aより生じた磁束が漏れる。この結果、上記の金属筐体または電気回路基板には、電力伝送用コイル103、103aで発生する磁束により、渦電流が発生する。そして、上記の金属筐体または電気回路基板には、その渦電流により、電力伝送用コイル103、103aで発生する磁束の方向とは反対方向の磁束が発生する。結果的には、これら反対方向の磁束が電力伝送用コイル103、103aで発生した磁束を弱めることになり、磁束強度の低下が生じる。従って、電力伝送用コイル103、103aが基材の外縁からはみ出した場合には、電力伝送用コイル103、103aで発生する磁束を、電力伝送用コイル103、103aから見て磁性シートとは反対側に向かって飛ばす力が弱くなる。
上記より、基材は、少なくとも電力伝送用コイル103、103aがはみ出さない大きさに形成する必要がある。
<電力伝送用コイルを矩形状にすることによる利点>
本実施の形態における電力伝送用コイル103を矩形状にすることによる利点について、図9を用いて説明する。
コイルユニット100は、電力伝送用コイル103を矩形状とすることにより、全体を小型化することができる。即ち、コイルユニット100は、占有面積を増やすことなく、充電と通信とを同時に行うことができる。
矩形状の電力伝送用コイル103の対角線の長さは、同程度の磁束強度が得られる円形形状の電力伝送用コイル103aの直径より長くなってしまう。この点だけをみれば、矩形状の電力伝送用コイル103aの方が、円形形状の電力伝送用コイル103aよりも、コイルユニット100における専有面積が大きくなるようにも思える。
しかしながら、矩形状の電力伝送用コイル103を用いたコイルユニット100は、基材の形状まで考えると、円形形状の電力伝送用コイル103aを用いたコイルユニットよりも小型化することができる。
即ち、電力伝送用コイル103、103aの基材は、上記の通り、平面から見て、電力伝送用コイル103、103aがはみ出さない大きさにしなければならない。仮に、電力伝送用コイル103と電力伝送用コイル103の基材とがほぼ同じ大きさである場合には、図9(a)に示す矩形状の電力伝送用コイル103の外縁が、基材の外縁となる。また、図9(b)に示す円形形状の電力伝送用コイル103aの基材は、上記の通り矩形状であるため、少なくとも図9(c)に破線で示す大きさの矩形状となる。この結果、図9(c)より、電力伝送用コイル103aの破線で示す矩形状の基材の外縁は、電力伝送用コイル103の外縁よりも、Lだけ大きくなる。即ち、基材を考慮した場合、円形形状の電力伝送用コイル103aを保持する基材の方が、矩形状の電力伝送用コイル103を保持する基材よりも大きくなる。この状況は、マージンを取って、電力伝送用コイル103、103aよりも基材を大きくした場合であっても変わらない。
従って、矩形状の電力伝送用コイル103を用いるコイルユニット100は、円形形状の電力伝送用コイル103aを用いたコイルユニットよりも、全体を小型化することができる。このことは、コイルユニット100を搭載するワイヤレス電力伝送システム全体の小型化にも繋がる。
さらに、通信用コイル102は、矩形状の電力伝送用コイル103を形成する巻き線の内側に設けられることにより、電力伝送用コイル103による占有面積を増やすことなく、充電と通信とを同時に行うことができる。この際、通信用コイル102は、矩形状を有する電力伝送用コイル103の内側に配置されるとともに、巻回軸Xが電力伝送用コイル103の巻回軸Zに対して直交するように配置されることにより、電力伝送用コイル103から生じる磁界により受ける影響を小さくすることができる。なお、磁界により受ける影響を小さくすることができる理由については、後述する。
以上、図9を用いて述べたことを、後述の図12及び図13に示すワイヤレス電力伝送システム600に応用して、1次側電力伝送用コイル103A及び2次側電力伝送用コイル103Bを矩形状とし、それぞれの内側に配置される1次側通信用コイル102A及び2次側通信用コイル102Bを円形形状とすれば、コイルユニット100A、100B全体を小型化することができる。
<通信時の送電装置と電子機器との位置関係>
本実施の形態における通信時の送電装置610と電子機器620との位置関係について、図10を用いて説明する。
図10は、送電装置610と、送電装置610上に配置された電子機器620とを巻回軸Z方向に沿った方向から見た図である。図10は、送電装置610の1次側通信用コイル102A及び1次側電力伝送用コイル103Aに対して、電子機器620の2次側通信用コイル102B及び2次側電力伝送用コイル103Bが、巻回軸Z方向に沿った方向から見て斜めに配置された場合を示す。
電子機器620は人間の手で送電装置610上に置かれるので、1次側通信用コイル102Aの巻回軸Xの方向と、2次側通信用コイル102Bの巻回軸Xの方向とが一致しない図10に示す状態は頻繁に起こり得る。しかしながら、通信性能の低下を防ぐためには、1次側通信用コイル102Aの巻回軸Xの方向と、2次側通信用コイル102Bの巻回軸Xの方向とを揃える必要がある。
上記より、1次側通信用コイル102Aの巻回軸Xの方向と、2次側通信用コイル102Bの巻回軸Xの方向とを揃えるために、送電装置610が有する1次側コイルユニット100Aには、中心部を回転軸として回転する回転機構を設けてもよい。この場合、例えば1次側通信用コイル102Aは、2次側通信用コイル102Bに対して、あらかじめ決められた信号を送信するようにする。1次側コイルユニット100Aは、1次側通信用コイル102Aと2次側通信用コイル102Bとの間の通信状態を確認しながら回転される。そして、1次側コイルユニット100Aは、最も通信状態が良い状態である、1次側通信用コイル102Aの巻回軸Xと2次側通信用コイル102Bの巻回軸Xとが一致した際に停止される。これにより、本実施の形態では、1次側通信用コイル102Aと2次側通信用コイル102Bとの間における位置合わせを容易にすることができるとともに通信性能を向上させることができる。
<コイルユニットにおける磁束>
本発明の実施の形態1に係るコイルユニット100における磁束について、図11を用いて説明する。
図11は、後述するワイヤレス電力伝送システムにおいて、送電装置が1次側電力伝送用コイル103Aから、電子機器が有する2次側電力伝送用コイル103Bへのワイヤレス電力伝送中に、1次側電力伝送用コイル103Aが発生させる磁界の状態を示す断面図である。ここで、1次側電力伝送用コイル103A及び2次側電力伝送用コイル103Bは、図1〜図4に示す電力伝送用コイル103と同一構成をそれぞれ有している。また、1次側通信用コイル102A及び2次側通信用コイル102Bは、図1〜図8に示す通信用コイル102と同一構成をそれぞれ有している。
図11(a)は、図1に示すB−B線断面における磁界の状態を示す図である。図11(b)は、図1に示すA−A線断面における磁界の状態を示す図である。
1次側電力伝送用コイル103Aより発生する磁力線は、矩形状の1次側電力伝送用コイル103Aの対角線において、1次側電力伝送用コイル103の対角線以外の部分(以下、「1次側電力伝送用コイル103の他の部分」と記載する)(例えば図1に示すC−C線に相当する辺部分)よりも集中する。従って、1次側電力伝送用コイル103Aの対角線の断面に発生する磁界の方が、1次側電力伝送用コイル103の他の部分の断面に発生する磁界よりも強くなる。即ち、図11(a)に示す磁力線の方が、図11(b)に示す磁力線よりも図9の上下方向における幅が大きくなる。
ここで、1次側電力伝送用コイル103Aの対角線と1次側電力伝送用コイル103Aの他の部分とにおいて、電力伝送用コイル103の巻回軸Z(図2参照)に沿った方向から見て、1次側電力伝送用コイル103Aの内側端面と1次側通信用コイル102Aの外側端面との間の距離が同じである場合には、以下の問題が生じる。即ち、1次側通信用コイル102Aは、1次側電力伝送用コイル103Aの対角線上(図1に示すA−A線およびB−B線に沿った方向)では、1次側電力伝送用コイル103Aの他の部分(例えば図1に示すC−C線に沿った方向)よりも、1次側電力伝送用コイル103Aより発生する磁界からの干渉を受けやすい。
また、1次側電力伝送用コイル103Aの対角線の1つである図1に示すA−A線は、1次側電力伝送用コイル103Aの内側に配置された1次側通信用コイル102Aの巻回軸Xと一致する。そして、1次側通信用コイル102Aから発生する磁束は、巻回軸X付近が最も強く、巻回軸Xから離れるに従って弱くなる。
ここで、通信アンテナ500が内包する通信用コイル102において、1次側電力伝送用コイル103Aの巻回軸Z(図2参照)に沿った方向から見て、通信用コイル102Aの巻回軸Xに直交する方向(以後、「図2におけるY軸の方向」と記載)の長さは、巻回軸X方向の長さよりも長くなっている。この構成により、図2におけるY軸の方向における端部と1次側電力伝送用コイル103Aとの間の距離は、1次側通信用コイル102Aの巻回軸X方向における端部と1次側電力伝送用コイル103Aとの間の距離よりも大きくなる。従って、本実施の形態では、1次側電力伝送用コイル103Aの巻回軸Zに沿った方向から見て、通信用コイル102Aの巻回軸Xが、矩形状の1次側電力伝送用コイル103Aの対角線と一致するにもかかわらず、図2におけるY軸の方向の端部と、1次側電力伝送用コイル103Aとの間の距離を確保することができる。これにより、1次側通信用コイル102Aが1次側電力伝送用コイル103Aから受ける干渉は、低減される。即ち、1次側通信用コイル102Aより発生する磁束が増加する。さらに、1次側通信用コイル102Aは、図2におけるY軸の方向が、矩形状の1次側電力伝送用コイル103Aが有する対角線に沿った方向と一致するよう配置されている。このことにより、1次側通信用コイル102Aの図2におけるY軸の方向の長さを、他の場合より大きく取ることができ、1次側通信用コイル102Aの巻回軸X方向に発生する磁束がさらに増加する。すなわち、1次側通信用コイル102Aによる通信品質が向上する。
なお、矩形状の1次側電力伝送用コイル103Aの対角線の1つと、1次側通信用コイル102Aの巻回軸Xとは一致するので、1次側通信用コイル102Aの図2におけるY軸の端部と、1次側電力伝送用コイル103Aとの間の距離が、巻回軸Xを中心として線対称となる。従って、1次側通信用コイル102Aが1次側電力伝送用コイル103Aから受ける干渉が最小となり、1次側通信用コイル102Aより発生する磁束が最大となる。
上記より、1次側電力伝送用コイル103Aから発生する磁界により1次側通信用コイル102Aが受ける影響を大きくすることなく、1次側通信用コイル102Aによる通信性能をさらに向上させることができる。また、1次側通信用コイル102Aから発生する磁界により1次側電力伝送用コイル103Aが受ける影響を大きくすることなく、1次側電力伝送用コイル103Aによる通信性能をさらに向上させることができる。
なお、上記は、2次側電力伝送用コイル103B及びその内側に配置された2次側通信用コイル102Bについても同様である。
上記に加えて、本実施の形態では、電力伝送用コイル103の巻回軸Zと、通信用コイル102の巻回軸Xとは互いに直交している。通信用コイル102から発生する磁束は、X軸方向に向かう。また、電力伝送用コイル103から発生する磁束は、Z軸方向に向かう。即ち、通信用コイル102から生じる磁束と電力伝送用コイル103から生じる磁束とは、互いに直交する方向に向かう。これにより、本実施の形態では、通信用コイル102と電力伝送用コイル103とを同時に使用しても、互いに及ぼす磁束の影響を最小限にすることができる。
また、通信用コイル102の接続線105a、105bは、本実施の形態においては直交軸Yの方向へと引き出される。直交軸Yの方向は、通信用コイル102の巻回軸Xの方向とは異なるとともに電力伝送用コイル103の巻回軸Zの方向に対して直交する方向である。従って、電力伝送用コイル103が形成する磁界と、通信用コイル102の接続線105a、105bとの干渉は低減される。
上記の通り、コイルユニット100では、通信用コイル102と電力伝送用コイル103との干渉を低減することができるので、電力伝送と通信とを同時に行うことができる。
<コイルユニットの組み立て方法>
本発明の実施の形態1に係るコイルユニット100の組み立て方法について、図5〜図8を用いて説明する。
まず、図5に示すように、コア501と下側フレキシブル基板502aとは、両面接着テープ503により固定される。
次に、コア501と上側フレキシブル基板502bとは、両面接着テープ504により固定される。
この際、分割パターン511aにおいて、銅箔506aはパターン露出部507aにおいて露出しているとともに、銅箔部506bはパターン露出部507bにおいて露出している。また、分割パターン511bにおいて、銅箔部508aはパターン露出部509aにおいて露出しているとともに、銅箔部508bはパターン露出部509bにおいて露出している。従って、次に、パターン露出部507aにおいて露出している銅箔506aと、パターン露出部509aにおいて露出している銅箔508aとは、半田により接合される。また、パターン露出部507bにおいて露出している銅箔506bと、パターン露出部509bにおいて露出している銅箔508bとは、半田により接合される。これにより、通信アンテナ500の通信用コイル102が形成されるとともに、通信アンテナ500が完成する。
次に、下側フレキシブル基板502aは、両面接着シート505により基板101に固定される。この際、通信アンテナ500は、基板101に貼付される箇所がたとえ曲面を有していても、その曲面に沿って貼付される。
次に、第1の導電端子部521に接続線105bを接続させるとともに、第2の導電端子部522に接続線105aを接続させる。
次に、基板101の中央部に通信アンテナ500を配置する。この際、通信用コイル102の巻回軸Xが基板101の対角線と一致するように通信アンテナ500を配置する。
次に、基板101上の通信アンテナ500の周囲に、導電性の線状導体を矩形状かつ平面状に巻回して、電力伝送用コイル103を形成する。この際、矩形状に巻回した電力伝送用コイル103は、1つの対角線が通信用コイル102の巻回軸Xと一致するように、導電部材を巻回して形成される。また、矩形状に巻回した電力伝送用コイル103は、上記対角線以外の他の対角線が直交軸Yと一致するように、導電部材を巻回して形成される。
なお、コア501のフレキシブル基板502への固定方法については、本実施の形態に示すように、コア501の両面への両面接着テープ503及び両面接着テープ504の貼付である必要は必ずしもない。例えば、両面接着テープ503、504のいずれか一方のみによる固定方法が考えられる。また、コア501と各フレキシブル基板との間に両面接着テープを貼る代わりに、巻回軸Xと略直交しかつ半田付けにより接合されていないフレキシブル基板502の二辺において、下側フレキシブル基板502aと上側フレキシブル基板502bとを接着する方法も考えられる。この時、下側フレキシブル基板502aと上側フレキシブル基板502bとは、コア501の外縁よりも巻回軸X方向の外側に延ばす必要がある。そして、この部分の接着については、先ほどと同様に両面接着テープによるものの他に、接着剤を直接塗布する方法などがある。
<本実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、電力伝送用コイルと通信用コイルとの間における干渉を抑制して、通信品質を落とすことなく、電力伝送と情報通信とを同時に行うことができ、コイルを簡単な構成にすることができる。
また、本実施の形態によれば、電力伝送用コイルを平面状にするので、小型化及び薄型化することができる。
(実施の形態2)
<ワイヤレス電力伝送システムの構成>
本発明の実施の形態2におけるワイヤレス電力伝送装置600の構成について、図12及び図13を用いて説明する。
図12は、本実施の形態におけるワイヤレス電力伝送システム600の構成を示すブロック図である。図13は、本実施の形態におけるワイヤレス電力伝送システム600の制御回路図である。
なお、図12及び図13において、1次側電力伝送用コイル103A及び2次側電力伝送用コイル103Bは、図1〜図4における電力伝送用コイル103と同一構成を有している。また、図12及び図13において、1次側通信用コイル102A及び2次側通信用コイル102Bは、図1〜図4における通信用コイル102と同一構成を有している。
図12に示すように、ワイヤレス電力伝送装置システム600は、送電装置610と、受電装置である電子機器620と、を含んで構成される。
送電装置610と電子機器620とは、電磁誘導結合することにより、ワイヤレスで電力伝送を行うワイヤレス電力伝送装置を形成する。
<送電装置の構成>
本発明の実施の形態2における送電装置610の構成について、図12及び図13を用いて説明する。
送電装置610は、電子機器620が載置されて、電子機器620の2次電池624(図13参照、以下同様)の充電を行う充電装置である。また、送電装置610は、電子機器620とNFC等の非接触通信を行う。
送電装置610は、1次側電力伝送用コイル103Aと、送電回路部/送電制御部611と、1次側通信用コイル102Aと、通信回路部/通信制御部612と、パーソナルコンピュータ614等を接続するインターフェイス613と、を備えている。
1次側電力伝送用コイル103Aは、電子機器620の2次電池624の充電を行う際の送電側のコイルである。なお、1次側電力伝送用コイル103Aは、図1〜図4に示す電力伝送用コイル103と同一構成であるので、その説明を省略する。
送電回路部/送電制御部611は、1次側電力伝送用コイル103Aへの電力供給とその制御を行う。
<電子機器の構成>
本発明の実施の形態2における電子機器620の構成について、図12及び図13を用いて説明する。
電子機器620は、受電側の電子機器である。ここでは、電子機器内の負荷として蓄電用の2次電池624を内蔵する電子機器に適用している。
電子機器620は、2次側電力伝送用コイル103Bと、受電回路部/受電制御部621と、2次側通信用コイル102Bと、通信回路部/通信制御部622と、を備えている。
2次側電力伝送用コイル103Bは、2次電池624の充電を行う際の受電側となる受電側のコイルである。なお、2次側電力伝送用コイル103Bは、図1〜図4に示す電力伝送用コイル103と同一構成であるので、その説明を省略する。
<ワイヤレス電力伝送システムの動作>
本発明の実施の形態2に係るワイヤレス電力伝送システム600の動作について説明する。
電子機器620の2次側電力伝送用コイル103Bが、送電装置610の1次側電力送電用コイル103Aに接近することで、両コイルの電磁誘導結合により2次側電力伝送用コイル103Bに交流電圧が誘起される。誘起された交流電圧は、受電回路部/受電制御部621に供給される。
商用電源である100〔V〕の交流電圧を、図示しないAC/DCコンバータにより所定の直流電圧に変換し、その直流電圧を所定の周波数の交流電圧を生成して、その生成された交流電圧を送電回路部/送電制御部611に送る。生成された交流電圧は、送電回路部/送電制御部611から1次側電力伝送用コイル103Aに供給され、1次側電力伝送用コイル103Aを所定の共振周波数で発振させる。共振コンデンサの容量は、電力伝送の信号の搬送波周波数F(Hz)と、コイルのインダクタンスから決定することができ、F=1/2π√LC、で与えられる。
一方、電子機器620では、送電装置610の1次側電力伝送用コイル103Aの発振によって2次側電力伝送用コイル103Bに交流電圧が誘起される。誘起された交流電圧は、図示しない整流回路を通じて整流され、平滑回路にて平滑化した直流電圧により2次電池624の充電を行う。
ここで、送電装置610の1次側電力伝送用コイル103Aの発振によって2次側電力伝送用コイル103Bに交流電圧が誘起され2次電池624の充電を行う前に、受電装置である電子機器620が送電装置610の端末載置台に設置されていることを検知する。
まず、送電装置610の端末載置台に電子機器620が置かれ、電子機器620の2次側電力伝送用コイル103Bと送電装置610の1次側電力伝送用コイル103Aとが近接配置される。この近接配置により、負荷インピーダンスが変化して、1次側電力伝送用コイル103Aに電圧又は電流値の変動が生じる。送電回路部/送電制御部611は、上記変動値を予め定めておいた値と比較して、充電対象である電子機器620が存在することを検知する。
同様に、受電側である電子機器620でも、送電装置610の端末載置台に電子機器620が置かれて、2次側電力伝送用コイル103Bと1次側電力伝送用コイル103Aとが近接配置されることで、負荷インピーダンスが変化することにより1次側電力伝送用コイル103Aに生じた電圧又は電流値の変動を検知する。受電回路部/受電制御部621は、上記変動値を予め定めておいた値と比較して、電子機器620が充電装置である送電装置610の載置台に置かれたことを検知する。
電子機器620が、送電装置610の載置台に置かれる際、コイル同士が適切な近接配置に置かれることにより高効率の電力伝送がなされる。しかし、電子機器620が不適切な位置に置かれると、電力電送効率は低下する傾向にある。そのため、適切な位置関係に置かれているかどうかをユーザに何らかの方法で通知し、適切な位置に置くように促すことが好ましい。
本実施の形態のワイヤレス電力伝送システム600は、両コイル間の少々の位置ずれがあったとしても、電力電送効率が大きく低下することがないため、比較的ラフな位置決めであっても一定の電力電送効率が得られる。
また、本実施の形態のワイヤレス電力伝送システム600は、送電装置610と電子機器620とは、1次側電力伝送用コイル103Aと2次側電力伝送用コイル103Bを介して双方の機器に関する情報信号の伝達が可能である。例えば、1次側電力伝送用コイル103Aと2次側電力伝送用コイル103Bとが近接配置され、そのときの電圧変動を検出して、適切な配置を検知した場合、1次側電力伝送用コイル103A及び2次側電力伝送用コイル103B間で各々の機器及び装置の識別情報をやりとりして、互いに相手方の認証を行う。そして、1次側電力伝送用コイル103Aと2次側電力伝送用コイル103Bとが適切な近接配置された検知し、各々の機器及び装置が互いに相手方を認証できた場合に、1次側電力伝送用コイル103Aから2次側電力伝送用コイル103Bに電力伝送が行われ、その伝送された電力により電子機器620の2次電池624の充電が行われる。
次に、送電装置610と電子機器620間でのワイヤレス電力伝送の制御について説明する。
<電力伝送制御>
図13に示すように、送電装置610は、1次側電力伝送用コイル103A、送電制御部611A、送電回路部611B、1次側通信用コイル102A、通信制御部612A、通信回路部612B、インターフェイス613、制御部615、及びデータ記憶部616を備える。
送電制御部611A及び送電回路部611Bは、図13の送電回路部/送電制御部611と同様の機能を有する。通信制御部612A及び通信回路部612Bは、図13の通信回路部/通信制御部612と同様の機能を有する。
制御部615は、マイクロプロセッサ等により構成され、データ記憶部616に記憶されたプログラム及びデータを基に送電装置610全体を制御する。
商用電源617から供給される交流電圧は、図示しないAC/DCコンバータを通じて所定の直流電圧に変換される。この直流電圧は、送電制御部611Aを介して送電回路部611Bへ供給される。
送電回路部611Bは、少なくともドライバ及び共振回路(いずれも図示略)を有している。ドライバは、送電制御部611Aによる制御によって、AC/DCコンバータからの直流電圧を所定の周波数を有する交流電圧に変換する。共振回路は、コンデンサの容量CとコイルのインダクタンスLからなる共振回路により、ドライバからの交流電圧に応じて共振する。これにより、1次側電力伝送用コイル103Aを所定の共振周波数で発振させる。
また、送電回路部611Bは、送電制御部611Aから供給される装置の状態や認証のための情報を含んだ変調信号を電力伝送用の交流信号に重畳するか又は、その情報のみを単独で電子機器620への情報送信も行うことが可能である。
送電制御部611Aは、送電装置610から電子機器620へ充電電力を伝送する場合には、送電回路部611Bのドライバを制御し、ドライバから1次側電力伝送用コイル103Aへ所定の周波数の交流電圧を供給させる。また、送電制御部611Aは、送電装置610の載置台へ電子機器620の接近配置や移動により1次側電力伝送用コイル103Aに発生する電圧又は電流変動を検知する。そして、送電装置610の載置台へ電子機器620の接近配置や移動の検知に基づいて、ドライバから1次側電力伝送用コイル103Aへの交流電圧の供給と停止の制御などを行う。さらに、送電制御部611Aは、送電装置610と電子機器620間での各々の機器状態の情報を送信する変復調回路(図示略)を有している。機器の状態の情報に応じて変調した信号を生成して送信を行うことにより、1次側電力伝送用コイル103Aから、2次側電力伝送用コイル103Bへ情報送信が行われる。
逆に、電子機器620から機器情報の受信を行う場合、電子機器620から送られてきた変調信号を取り出し、変復調回路で変調信号の復調が行われ、電子機器620から送られる情報の受信が行われる。
一方、電子機器620は、2次側電力伝送用コイル103B、受電制御部621A、受電回路部621B、2次側通信用コイル102B、通信制御部622A、通信回路部622B、充放電制御回路623、2次電池624、制御部625、及びデータ記憶部626を備える。
受電制御部621A及び受電回路部621Bは、図13の受電回路部/受電制御部621と同様の機能を有する。また、通信制御部622A及び通信回路部622Bは、図13の通信回路部/通信制御部622と同様の機能を有する。
2次電池624は、端末の動作電力を発生する。
制御部625は、マイクロプロセッサ等により構成され、データ記憶部626に記憶されたプログラム及びデータを基に電子機器620全体を制御する。
受電回路部621Bは、1次側電力伝送用コイル103Aからの電磁誘導により2次側電力伝送用コイル103Bに誘起された交流電圧を直流電圧に変換する整流回路(図示略)と、整流回路から送られた直流電圧を電子機器620の充電で使用される所定電圧に変換するレギュレータ(図示略)から構成される。また、送電装置610へ機器状態の情報を送るための2次側電力伝送用コイル103Bの共振回路とドライバ(いずれも図示略)を備えている。
レギュレータにより、所定電圧に変換された直流電圧は、受電制御部621Aに送られる。受電制御部621Aは、受電回路部621Bが受電した電力を、充放電制御回路623へ送り、2次電池624の充電を行う。また、受電制御部621Aは、電子機器620の機器状態、例えば温度上昇、2次電池624の充電状態、2次側電力伝送用コイル103Bに発生する電圧変動等を検出する。さらに、受電制御部621Aは、送電装置610へ機器情報に応じた変調した信号を受電回路部621Bへ送る変復調回路(図示略)を備える。
受電回路部621Bの発振回路は、電子機器620から送電装置610へ情報伝送を行う際、ドライバは受電制御部621Aにより、共振回路を共振させることにより、2次側電力伝送用コイル103Bを所定の共振周波数で発振させる。ドライバは、受電制御部621Aから供給される情報送信用の変調信号を送信する。
送電装置610と電子機器620間での情報信号の送受信は、単純なビット通信でもあってもよいし、コード化通信であってもよい。
また、本実施の形態では、送電装置610は、負荷インピーダンスの変化に基づく電圧値が予め定めた所定の電圧値にならなかった時や、相互の機器間での識別認証ができなかった時は何らかの異常な状態にあるものとして、1次側電力伝送用コイル103Aへの電力供給を行わないように制御される。
また、本実施の形態では、1次側電力伝送用コイル103Aと2次側電力伝送用コイル103Bの両コイルが、電磁誘導結合により2次側電力伝送用コイル103Bに交流電圧が誘起され、受電回路部621Bに供給され、電子機器620の2次電池624の充電が行われている場合、送電装置610と電子機器620との間で、1次側電力伝送用コイル103A及び2次側電力伝送用コイル103Bを介して2次電池624の充電情報の送信が行われる。例えば、2次電池624の充電の継続が必要な場合は、1次側電力伝送用コイル103Aからの電力伝送を継続する。また、2次電池624の充電が完了した場合は、電力伝送を停止する。また何らかの異常を示す情報が供給されたような場合にも電力伝送を停止する制御を行う。
<非接触通信制御>
送電装置610及び電子機器620は、RFID、NFC、無線LAN、3G通信モジュール、Bluetooth(登録商標)等のような電気的な接点を用いずに非接触で通信を行う機能を搭載する。具体的には、送電装置610は、1次側通信用コイル102A、通信制御部612A、及び通信回路部612Bを備え、電子機器620は、2次側通信用コイル102B、通信制御部622A、及び通信回路部622Bを備える。
1次側通信用コイル102A及び2次側通信用コイル102Bは、非接触通信に用いられるアンテナである。通信制御部612A、622A及び通信回路部612B、622Bは、非接触通信の信号処理及び制御を行うための非接触通信回路である。
電子機器620は、例えば、携帯情報端末、携帯電話機、ディジタルカメラ等である。送電装置610は、インターフェイス613を介してパーソナルコンピュータ614とデータのやり取りが可能である。
送電装置610には、電子機器620と非接触通信を行うための非接触通信アンテナである1次側通信用コイル102Aが設けられる。
データ記憶部616は、画像、音声又はテキストなどからなるデータを保存する。
通信回路部612Bは、例えば、NFCや、Bluetooth(登録商標)などで規定される通信方式に従って、通信制御部612Aの制御に基づいて、電子機器620と無線通信を行う。例えば、通信回路部612Bは、通信制御部612Aの制御に基づいて、データ記憶部616に記憶されているデータを読み出して、無線で、電子機器620に送信する。また、通信回路部612Bは、電子機器620との通信により電子機器620から送信されてくる情報データを受信し、通信制御部612Aに供給する。
電子機器620には、送電装置610と非接触通信を行うための非接触通信アンテナである2次側通信用コイル102Bが設けられる。
通信回路部622Bは、通信制御部622Aの制御に基づいて、データ記憶部626に記憶されているデータを読み出して、無線で、送電装置610に送信する。
電子機器620は、ユーザからの指示を受ける操作部(図示略)を備える。通信制御部622Aは、ユーザからの指示に応じて、通信回路部622Bを制御し、データ記憶部626に記憶されているデータを、電子機器620から送電装置610へ、又は送電装置610から電子機器620に送信する。また、電子機器620と送電装置610が磁気的に結合した段階で自動的に電子機器に蓄えられたデータ情報を、送電装置610に非接触通信して送信する方法も好ましい。
<本実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、送電装置610から電子機器620にワイヤレスで電力伝送されている間に、例えば、ユーザが、送電装置610から電子機器620にデータを送信するように、操作部からの指示が入力されると、送電装置610から電子機器620にデータが送信される。また、ユーザからの指示をまたずに磁気結合により電力電送されると、電子機器620から送電装置610にデータが送信される。これにより、上記実施の形態1の効果に加えて、電力電送される間にデータ通信が中断され、ユーザに対して待ち時間に伴うイライラ感を与えることを防ぐことができる。
<本実施の形態の変形例>
本実施の形態において、コイルユニットを充電装置及び電子機器、またワイヤレス電力伝送装置に用いたが、本発明はこれに限らず、コイルユニットは、携帯端末等どのような電子機器に適用してもよい。電磁誘導により非接触で電力を伝送する機器であれば、どのような装置でもよく、例えば携帯電話機等の携帯端末装置に適用してもよい。当然のことながら、コイルユニットは、送電コイル又は受電コイルのいずれであってもよい。
また、本実施の形態において、コイルユニット及び電力伝送装置という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、コイルユニットは平面コイル、送電コイル又は受電コイル、コイルユニット、電力伝送装置はワイヤレス電力伝送装置、非接触電力伝送システム等であってもよい。
また、本実施の形態において、上記コイルユニットを構成する各部、例えば線状導体等の種類・形状、取付方法などは前述した実施の形態に限られない。
本発明にかかるコイルユニットは、送電装置から電子機器等に対して電磁誘導により非接触で電力を伝送するのに好適である。
100 コイルユニット
101 基板
102 通信用コイル
103 電力伝送用コイル
105a、105b 接続線
201 凹溝部
500 通信アンテナ

Claims (5)

  1. 導電部材を巻回して形成した通信用コイルと、
    前記通信用コイルの周囲に設けられ、前記通信用コイルの巻回軸と前記巻回軸に対して直交する直交軸とを対角線とする矩形状かつ平面状に導電部材を巻回して形成した電力伝送用コイルと、
    を具備するコイルユニット。
  2. 前記通信用コイルの巻回軸と前記電力伝送用コイルの巻回軸とは直交する、
    請求項1記載のコイルユニット。
  3. 請求項1記載のコイルユニットを具備する送電装置。
  4. 請求項1記載のコイルユニットを具備する受電装置。
  5. 請求項3記載の送電装置と、
    請求項4記載の受電装置と、
    を具備する電力送電システム。
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