JP2013219136A - コイルユニット及びコイルユニットを備える電力伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力伝送用コイルと情報通信用コイルとの両コイル間での干渉を抑制して通信品質を落とすことなく、効率的なワイヤレス電力伝送を実現すること。
【解決手段】コイルユニット100は、平面状に巻回された非接触通信用の通信用コイル120と、それぞれ同じ向きに巻回された複数のコイルセグメントが通信用コイル120を囲んで平面状に直列配置された電力伝送用コイル110と、を備える。電力伝送用コイル110は、円形又は多角形状の外周又は外辺と、前記外周又は外辺の内側に形成する内周又は内辺と、前記外周又は外辺から前記内周又は内辺の方向へ導かれる線とによりループ形成される複数のコイルセグメントを有し、かつ、前記コイルセグメントは、磁界を同相の向きに生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイルユニット及びコイルユニットを備える電力伝送装置に関し、例えば送電装置から電子機器等に対して電磁誘導により非接触で電力を伝送するコイルユニット及び電力伝送装置に関する。
本発明は、送電装置に受電対象物である電子機器を着脱可能に装着し、送電装置から電子機器に対して電磁誘導を利用したワイヤレスで電力を伝送する機能(ワイヤレス電力伝送と称す)と、例えばRFID(Radio Frequency-Identification)、非接触型ICカード、NFC(Near Field Communication)、無線LAN、3G通信モジュール、Bluetooth(登録商標)等のような電気的な接点を用いずに非接触で通信を行う機能とを少なくとも搭載しているワイヤレス電力伝送装置に関する。
従来、ワイヤレス電力伝送装置として、送電装置に設けた1次側送電用コイルと、受電側である電子機器や車両側に設けた2次側受電用コイルとの間で、両コイル間の電磁誘導作用を利用して電力伝送を行うワイヤレス電力伝送装置がある。ワイヤレス電力伝送では接点部分の露出がないために防水性の確保が容易なことや、電気的接点部分の不良や劣化を気にしなくてもよく、電力送電装置と電力受電機器の着脱を容易に行うことができるなどの利点がある。
これらの電子機器等に搭載されている1次側送電コイル及び2次側受電コイルは、コアに巻き線を巻いたものやボビンに巻き線を巻いたものが一般的に用いられているが、受電側の携帯電子機器に対しては、小型化、薄型化、高機能化が必要である。小型化等に対して、送電装置及び受電側の電子機器に設ける送受電のコイルとして平面コイルを用いることが提案されている。
上記ワイヤレス電力伝送装置は、1次側送電コイルと2次側受電コイルを電磁誘導結合が効率化できるように対向して備える。商用電源からの電圧を高周波インバータ回路により高周波交流電圧に変換して1次側送電コイルに加えることで、この1次側送電コイルに60〜600kHzの高周波の交流磁束を発生させ、電磁誘導作用により、受電側の電子機器内の2次側受電コイルにて該交流磁束により誘起された交流電圧を2次側の整流平滑回路で直流に変換した後に充電手段である2次電池に給電される。
送受電のコイルとして用いられるコイルは、ワイヤレス電力伝送装置を小型化するため、スパイラルで平面状に構成された平面コイルを用いることにより、小型化、薄型化される。しかし、それを平面化した場合にはコアの使用ができないので、コイルから発生する磁界による不要輻射の抑制、及び電力伝送の効率化を図る必要がある。
特許文献1には、電力伝送の効率化を図るため1次側送電用平面コイル及び2次側受電平面コイルは、その両者が対向する面の反対側の面に、磁性シートをそれぞれ設ける装置が記載されている。
上記特許文献1に記載のワイヤレス電力伝送装置は、装置を小型化するため、小型化されたコイルが約60〜600kHzの高周波で用いられる。そして、1次側送電用平面コイル及び2次側受電平面コイルは、その両者が対向する面の反対側の面に、磁性シートをそれぞれ設けられている。これによりコイルから発生する磁界による不要輻射を抑制することができる。
一方、非接触型ICカード、RFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)や、FeliCa(フェリカ、登録商標)に代表されるNFC等のように、電気的な接点を用いずにデータ通信を行うための非接触通信機能を搭載したものが一般化しつつある。このワイヤレス通信では、送信側機器のアンテナから送信された電波を、受信側機器のアンテナにて受信することにより、データ通信が行われる。
例えば、NFCでは、13.56MHzの電波を使い、10cm程度のごく近距離で100〜400kbpsの双方向通信を可能とし、非接触型ICカードのための通信技術として開発された。非接触型ICカードは、リーダ・ライタからキャリアを送信して電磁誘導によりICカードに電力を供給し、キャリアの変調によりリーダ・ライタとカード間で通信を行う。1枚のカード(1つのチップ)にICカード乗車券、電子マネー、社員証など複数のサービスを搭載可能である。例えば駅の自動改札機に設けられた非接触通信リーダ・ライタや、店舗のレジに設けられた非接触通信リーダ・ライタなどを挙げることができる。
特許文献2には、電力伝送用アンテナにより電力伝送を行うと共に、情報通信用アンテナにより情報通信を行うリーダ・ライタが記載されている。特許文献2記載のリーダ・ライタは、電力伝送用アンテナと情報通信用アンテナとを同一平面内に配置すると共に、これら両アンテナを構成するコイルの軸線を互いに直交させて両アンテナを配置する。これにより、両アンテナの間の電磁結合による干渉を防止する。また、情報通信用アンテナを構成するコイルを複数のセグメントに分割し、外部ノイズの磁束により一部のセグメントで誘起される電圧と他のセグメントで誘起される電圧とが相殺されるように配置することで、情報通信用アンテナが外部ノイズの磁束により総じて受ける影響を低減させるようにして、効率的な電力伝送や高品質な情報通信等を実現可能とする。
特許文献3には、互いに対向する位置に配設されたコイル同士の電磁結合あるいは電磁誘導により電力転送及び信号転送する電子機器であって、相手方機器への電力転送の場合には、巻数が少ないコイルを用いる一方、前記相手方機器との信号転送の場合には、巻数が多いコイルを用いる装置が記載されている。特許文献3記載の装置は、互いに分離した2以上の機器間において、互いに対向する位置にそれぞれ配設されたコイルとの電磁結合あるいは電磁誘導によってデータ転送と電力転送との双方を実行する場合でも、両者の効率を両立して向上させることができる。
特許文献4には、無接点電力伝送の1次側機器が備えた1次側コイルとの間で電磁誘導を利用した電力伝送を行うための2次側コイルと、非接触により情報通信を行うための非接触通信アンテナとを備えた携帯端末が記載されている。特許文献4記載の携帯端末は、非接触通信アンテナを通じて他端末との間で情報通信を開始するのに先立ち、他端末との間で非接触通信が開始されることを通知し、その通知に基づいて、1次側機器に対して無接点電力伝送の実行停止を要求する情報を送信する。これにより、携帯端末が無接点電力伝送機能と非接触通信機能の両機能を備えている場合において、無接点電力伝送の特性を劣化させたり、携帯端末の通信性能へ悪影響を及ぼすことなく、非接触通信時のデータ通信の信頼性を確保することができる。
特許文献5には、RFIDタグと、このRFIDタグを読み取るリーダ・ライタを備えたRFIDシステムが記載されている。特許文献5記載のRFIDシステムは、RFIDタグを読み取りやすくしてリールの誤実装を起こしにくくすることを目的として、外輪側ループと内輪側ループとを有し、前記外輪側ループと前記内輪側ループとで磁界の向きが同相となる経路に前記線状導体を配線している。
特許文献6には、コイルを平面的に巻回させている平面コイルを使用するUSBデバイス用の電力伝送及びデータ伝送装置が記載されている。特許文献6記載の電力伝送及びデータ伝送装置は、平面に巻回したコイルとそのコイルの裏面に配置した磁気シールド体とで構成した電力伝送用コイルと、平面に巻回したコイルとそのコイルの裏面に配置した磁気シールド体とで構成した情報伝送用コイルとを備える。
特開2006−42519号公報 特開平11−122146号公報 特開平11−332135号公報 特開2008−206297号公報 特開2010−40901号公報 特開2011−24360号公報
しかしながら、このような従来のワイヤレス電力伝送機能と非接触通信機能の両機能を備えているワイヤレス電力伝送装置にあっては、以下の課題があった。
(1)電力伝送用コイルに高周波電流を流すことによって生ずる磁束が自己のワイヤレス通信用コイルに干渉することが起こる。その結果、2次電池への充電を非接触状態で行う電子機器において、電力伝送用コイルと近接非接触通信用のループアンテナが近接して配置される場合、電力伝送用コイルとワイヤレス通信用コイルとの間で電磁結合による相互干渉が生じてしまい、近接非接触通信の誤動作を誘発する可能性がある。
(2)また、ワイヤレス電力伝送では、静電容量CとインダクタンスLによる共振を利用して電力を伝送する。その共振周波数は例えば60kHz(キロヘルツ)から600kHz程度であり、一方で近接非接触通信の場合は、使用周波数帯域が例えば13MHz(メガヘルツ)程度であるため、ワイヤレス電力伝送と非接触通信とが同時に行われたとしても、基本的にはそれら両者間で影響し合うことはないが、コイルから発生する高調波ノイズが非接触通信の使用周波数帯域に影響を及ぼしてしまい、当該非接触通信の信頼性が損なわれてしまう可能性がある。
(3)特許文献6記載の装置は、電力伝送用コイルと情報伝送用コイルの裏面にそれぞれ磁気シールド体を配置し、かつ磁気シールド体を配置した電力伝送用コイルと情報伝送用コイルとを積層配置する構成であったため、コイルユニットの薄型・小型化が図れない課題があった。また、情報伝送用コイルの位置が電力伝送用コイルに対して偏心位置にあるため、通信伝送方向に角度依存がある欠点があった。
本発明の目的は、電力伝送用コイルと通信用コイルとの両コイル間での干渉を抑制して通信品質を落とすことなく、同時に電力伝送と情報通信を行うことができ、しかも簡単なコイル構成で実現できるコイルユニット及びコイルユニットを備える電力伝送装置を提供することである。
本発明に係るコイルユニットは、平面状に巻回された通信用コイルと、それぞれ同じ向きに巻回された複数のコイルセグメントが前記通信用コイルを囲んで平面状に直列配置された電力伝送用コイルと、を備える構成を採る。
本発明に係る電力伝送装置は、上記コイルユニットを用いて構成され、送電側の面に配置された送電コイルと、該送電コイルに電力を供給する送電部と、を含む送電装置と、上記コイルユニットを用いて構成され、前記送電側の面に対向する受電側の面に配置された受電コイルと、該受電コイルで受電された電力を出力する受電装置と、を備える構成を採る。
本発明によれば、簡単なコイル構成で、電力伝送用コイルからの磁束が情報通信用コイルへ干渉することを抑制でき、電力伝送と情報通信を同時に行っても両コイル間での干渉を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係るコイルユニットの構成を示す平面図 図1のA−A’矢視断面図 上記実施の形態1に係るコイルユニットの他の構成を示す平面図 図3のA−A’矢視断面図 上記実施の形態1に係るコイルユニットの他の構成を示す平面図 図5のA−A’矢視断面図 上記実施の形態1に係るコイルユニットの電力伝送用コイルが円形である場合の構成を示す平面図 上記実施の形態1に係るコイルユニットが円形である場合の構成を模式的に示す図 上記実施の形態1に係るコイルユニットの電力伝送用コイルの磁力強度を示す図 本発明の実施の形態1に係るコイルユニットの電力伝送効率を測定する回路図 上記実施の形態2に係るコイルユニットを備えるワイヤレス電力伝送装置の電子機器と送電装置の主要構成図 上記実施の形態2に係るコイルユニットの充電装置と電子機器端末間でのワイヤレス電力伝送の制御回路図である。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るコイルユニットの構成を示す平面図、図2は、図1のA−A’矢視断面図である。図1中の矢印は、電流の流れる方向を示す。
以下、本発明に係るコイルユニットを、ワイヤレス電力伝送装置に適用される平面コイルで具現化した例で説明する。
図1及び図2に示すように、コイルユニット100は、平面状に巻回された非接触通信用の通信用コイル120と、それぞれ同じ向きに巻回された複数のコイルセグメントが通信用コイル120を囲んで平面状に直列配置された電力伝送用コイル110と、電力伝送用コイル110及び通信用コイル120を保持する基板130(図2)と、電力伝送用コイル110の始端に接続された始端端子51と、電力伝送用コイル110の終端に接続された終端端子55と、通信用コイル120の始端に接続された始端端子140と、通信用コイル120の終端に接続された終端端子150と、を備える。
電力伝送用コイル110は、1次側送電コイル又は2次側受電コイルである。また、通信用コイル120は、通信用1次コイル又は通信用2次コイルである。
電力伝送用コイル110は、円形又は多角形状の外周又は外辺と、前記外周又は外辺の内側に形成する内周又は内辺と、前記外周又は外辺から前記内周又は内辺の方向へ導かれる線と、前記内周又は内辺から前記外周又は外辺の方向へ導かれる線とによりループ形成される複数のコイルセグメントを有し、かつ、前記コイルセグメントは、磁界を同相の向きに生成する。すなわち、電力伝送用コイル110は、外周又は外辺と内周又は内辺とを有し、外周又は外辺と内周又は内辺とで磁界の向きが同相となる経路を形成する線状導体からなる。電力伝送用コイル110は、線状導体でコイル始端から終端までを連続的に巻回し、かつ、前記外周又は外辺、前記外周又は外辺の内側に形成する内周又は内辺、前記外周又は外辺から前記内周又は内辺に導く線、及び前記内周又は内辺から前記外周又は外辺に導く線によりコイルセグメントを形成する、特殊巻回により作製される。また、電力伝送用コイル110は、内周又は内辺とを有する構成のため、電力伝送用コイル110の中心部には線状導体が存在しない、リング状(ドーナツ状)となっている。
通信用コイル120は、電力伝送用コイル110の円形又は多角形状の内周又は内辺よりも内側に配置される。通信用コイル120は、円形状又は多角形状に巻回して形成された平面渦巻きコイルである。
コイルユニット100の構成についてより詳細に説明する。
[基本構成]
本実施の形態に係るコイルユニットは、平面状に巻回された非接触通信用の通信用コイル120と、それぞれ同じ向きに巻回された複数のコイルセグメントが通信用コイル120を囲んで平面状に直列配置された電力伝送用コイル110と、を備える。電力伝送用コイル110は、円形又は多角形状の外周又は外辺と、前記外周又は外辺の内側に形成する内周又は内辺と、前記外周又は外辺から前記内周又は内辺の方向へ導かれる線と、前記内周又は内辺から前記外周又は外辺の方向へ導かれる線とによりループ形成される複数のコイルセグメントを有し、かつ、前記コイルセグメントは、磁界を同相の向きに生成する。通信用コイル120は、電力伝送用コイル110の前記円形又は多角形状の内周又は内辺よりも内側に配置される。すなわち、コイルユニット100は、中心位置に通信用コイル120が設置され、通信用コイル120の外周部に、通信用コイル120を取り囲むように電力伝送用コイル110が設置された、平面二重構造である。
このような構成により、電力を送受信するための複数のコイルセグメント毎からはZ方向に強い磁力を形成することができる。そしてコイルセグメント毎にループを形成していることにより、このZ方向に形成される磁力はコイルセグメントを形成する円形の外周のさらに外側や、内周のさらに内側には磁束を形成しない。そのため、コイルセグメントを形成する内周よりも内側に設置される通信用コイル120への干渉が生じにくい構造である。従って、同時に電力伝送と情報通信を行ったとしても、電力伝送用コイル110と情報通信用コイル120との間での干渉が抑制され、通信品質を落とすことなく、効率的なワイヤレス電力伝送を実現することができる。
[変形例1]
本実施の形態に係るコイルユニットは、通信用コイル120の外周又は外辺よりも外側で、かつコイルセグメント56の内周又は内辺よりも内側の位置に電流流路210(第1の電流経路)を設け、電流流路にはコイルセグメントを形成するコイルに流れる電流とは逆位相の向きに電流を流す構成とする。
これにより、電力伝送用コイル110の内周と通信用コイル120の外周間とに磁束の障壁的効果を作ることができ、電力伝送用コイル110と通信用コイル120間での干渉を抑制させることができる。
[変形例2]
本実施の形態に係るコイルユニットは、電力伝送用コイル110のコイルセグメントを形成する円形又は多角形状の外周又は外辺の最外側に、さらに磁界形成のための電流流路310(第2の電流経路)を形成するコイルを備える。
電力伝送用コイル110の最外側にさらに電流流路310(図5参照)を形成することにより、各セグメントから形成される磁力と相乗して、外周部付近における磁界強度を強めることができる。このため、電力伝送用の磁力をより高めることができ伝送効率の向上につながる。また、1次側と2次側コイル間の電力伝送用コイル110に少しの位置ずれがあったとしても、電力伝送効率が大きく低下することを抑えることができる。
[変形例3]
本実施の形態に係るコイルユニットは、電力伝送用コイル110の、同相の向きの磁界を生成する個々のコイルセグメントは、巻き始め端子から巻き終わり端子まで1本の線又は複数の線状導体を撚って1本にした撚り線で形成される。
このような構成により、電力伝送のための複数のコイルセグメントを有するコイル巻きの製造を容易にすることができる。始端端子から終端端子まで1本の線又は複数の線状導体を撚って1本にした撚り線で形成される構成とすることができる。また、素線の総表面積が大きくなり、高周波領域での実効抵抗の増大を抑制できる効果がある。なお、撚り線は、通信用コイル120の線状導体に適用してもよく、同様の効果を得ることができる。
[変形例4]
本実施の形態に係るコイルユニットは、電力伝送用コイル110の、コイルセグメントは、巻き始め端子から巻き終わり端子まで1本の線状導体によって、円形の外周線と、外周線の内側に形成する内周線と、外周線から円形の中心方向へ導かれる線とでドーナツ状に形成され、同相の向きに磁束を生成する複数のコイルセグメントからなる。
このような構成により、各コイルセグメントを、ドーナツを均等間隔で輪切りにした形状とすることにより、Z方向へのより均一な強い磁力を形成することができる。コイルセグメントの内周より内側に設置される通信用コイル120への磁束の干渉をより抑制することができる。
[変形例5]
本実施の形態に係るコイルユニットは、電力伝送用コイル110が、2個〜24個に分割されたコイルセグメントを有するコイル構成とする。
このような構成により、一定の数に分割されたセグメント毎から発生されるZ方向へ向かう個々の磁束がより均一になる。2個〜24個が適度な分割数である。
[変形例6]
本実施の形態に係るコイルユニットは、通信用コイル120の中心とその外周又は外辺との距離が、電力伝送用コイル110の内周又は内辺と中心との距離に対し、95%以下の大きさとする。
電力伝送用コイル110の内周側と通信用コイル120の外周側間とに緩衝地帯を設けることにより、電力伝送用コイル110から発生する磁束の影響をより抑制することができる。
以下、本実施の形態のコイルユニット100の具体的な構造について説明する。
電力伝送用コイル110は、電流流路である線状導体で円形、楕円形又は多角形を複数のコイルセグメントに分割した構成である。分割数は2分割から24分割が好ましく、より好ましくは4分割から12分割、さらに好ましくは6分割から12分割である。分割数を多くすれば、各セグメントからZ方向(紙面から垂直方向)に放出される磁力強度をより強くすることができる。但し、分割数が多くなりすぎると巻回の回数が増えてコイル製造タクトが増大する。線状導体の使用量も増大する。図1では、正方形を8つのコイルセグメントに分割した電力伝送用コイル110の構成を示している。
図1に示すように、まず、巻き始めの始端端子51から、図中上方の中心に矢印の方向に向かって導線52を導き、外周辺53−1から中心点までの約半分の長さまで導く。その後、内周辺54−1を形成すべく、向きを右方向に変え、始端端子51と中心点を結ぶ線から右方向45度の角度まで導線52を導く。その後、右下の頂点に向かって、導線52を導く。
右下の頂点に到達した導線52は、向きを左方向に変え、外周辺53−1に沿って左下の頂点まで導く。その後、中心に向かって導線52を導き、頂点から中心の約半分の長さまで導く。その後、内円周54−2を形成すべく、向きを右方向に変え、始端端子51と中心点を結ぶ線の近傍まで導く。向きを図中下方向に変え、始端端子51の方向で外周辺53−1まで導く。その後向きを左方向に変え、外周辺53−1に沿って左下の頂点まで導く。
左下の頂点に到達した導線52は、図中上方に向かって中間点まで導く。その後、向きを中心方向に変え、外周辺53−2と中心点の約半分の長さまで導く。その後向きを図中下方に変え、内周辺54−3を形成すべく始端端子51と中心点を結ぶ線から左方向45度の角度まで導線52を導く。その後、向きを左下頂点に向かって、導線52を導く。
左下の頂点に到達した導線52は、外周辺53−2を形成すべく図中上方に向かって左上頂点まで導く。その後、向きを中心方向に変え、頂点から中心の約半分の長さまで導く。その後、内周辺54−4を形成すべく、向きを図中下方に変え中間点まで導く。中間点まで到達した導線52は、向きを左方向に変え、外周辺53−2まで導く。その後、向きを図中上方に変え、外周辺53−2に沿って左上の頂点まで導く。
左上の頂点に到達した導線52は、外周辺53−3を形成すべく、図中右方向に向かってその中間点まで導く。その後、向きを中心方向に変え、外周辺53−3と中心点の約半分の長さまで導く。その後、向きを図中左方向に変え、内周辺54−5を形成すべく、始端端子51と中心点を結ぶ線から左方向135度の角度まで導線52を導く。その後、向きを左上頂点に向かって、導線52を導く。
左上の頂点に到達した導線52は、外周辺53−3を形成すべく、図中右方向に向かって右上頂点まで導く。その後、向きを中心方向に変え、頂点から中心の約半分の長さまで導く。その後、内周辺54−6を形成すべく、向きを図中左方向に変え中間点まで導く。中間点まで到達した導線52は向きを図中上方に変え、外周辺53−3まで導く。その後、向きを図中右方向に変え、外周辺53−3を形成すべく、右上の頂点まで導く。
右上の頂点に到達した導線52は、外周辺53−4を形成すべく、図中下方に向かってその中間点まで導く。その後、向きを中心方向に変え、外周辺53−4と中心点の約半分の長さまで導く。その後、向きを図中上方に変え、内周辺54−7を形成すべく、始端端子51と中心点を結ぶ線から右方向135度の角度まで導線52を導く。その後、向きを右上頂点に向かって、導線52を導く。
右上の頂点に到達した導線52は、外周辺53−4を形成すべく、図中下方に向かって右下頂点まで導く。その後、向きを中心方向に変え、頂点から中心の約半分の長さまで導く。その後、内周辺54−8を形成すべく、向きを図中上方に変え中間点まで導く。中間点まで到達した導線52は向きを図中右方向に変え、外周辺53−4まで導く。その後、向きを図中下方に変え、外周辺53−4を形成すべく、右下の頂点まで導く。
右下頂点に達した導線52は、外周辺53−1を形成すべく向きを図中左方向に変え、その中間点まで導く。そこから、始端端子51の位置近傍に終端端子55が形成される。始端端子51及び終端端子55は、送電回路部及び受電回路部(後述)に電気的に接続される。
この8つに分割されたコイルセグメント56を具備する電力伝送用コイル110は、始端端子51から終端端子55まで1本の連続した導線によりコイルセグメントが直列配置された、いわゆる一筆書きで形成される。
これにより、コイルの内周辺54及び外周辺53に矢印で示すように時計方向の電流流路が形成される。そして一つのコイルセグメントを形成する中心に向かう導線と、外周辺に向かう導線には相対する方向に電流路が形成される。その結果、磁束発生させる各セグメントは、周回状に同じ方向に電流が流れ、各セグメントから生成される磁界の向きが同相となる。このような構成により、分割された各コイルセグメント56からはZ方向に強い磁力を形成する。
さらに、電力伝送用コイル110を形成する内周辺54のさらに内側に、非接触通信用の通信用コイル120を設置する。通信用コイル120は、円形状又は多角形状に巻回して形成された渦巻きコイルである。そして、上記した送受電コイルの構成により、各コイルセグメントから発生する磁束は内周辺よりも内側には電力伝送用の磁界は形成されにくい構成である。従って、電力伝送のための磁束が、通信用コイル120に対して干渉が生じることが抑えられる。
内周辺54の占めうる位置は、通信を可能するコイルの巻き数、大きさによるが、磁束の干渉等を減らす観点からその領域の大きさが決められ、中心点から頂角までの距離の3分の1から3分の2の領域とすることが好ましい。
通信用コイル120における中心と外周辺との距離は、電力伝送用コイル110の内周辺と中心との距離に対し、95%以下の大きさとすることが好ましい。一定間隔を設けることで、磁束の干渉を避けることを目的とする。
次に、本実施の形態の好ましい一態様について説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係るコイルユニットの他の構成を示す平面図、図4は、図3のA−A’矢視断面図である。図1及び図2と同一構成部分には同一符号を付している。
図3及び図4に示すように、コイルユニット200は、さらにコイルセグメント56の内周辺54よりも内側で、かつ通信用コイル120の外周辺よりも外側に、導線による1回巻きの電流流路210(第1の電流流路)を備える。電流流路210は、電流端子211、212から電流が印加される。
電流流路210に流す電流の向きは、電力伝送用コイル110の内周辺54に流れる電流とは逆位相の向きである。電力伝送用コイル110のコイルセグメント56からは、通信用コイル120から発生する磁力よりも強い強度の磁束が発生する。そこで、通信用コイル120への磁束の干渉をより低減するため、通信用コイル120と電力伝送用のコイルセグメント56間に、コイルセグメント56に流す電流とは逆位相の電流を流す電流流路210を設け、コイルセグメン56から発生する磁束とは逆方向に磁束を発生させる。これにより、コイルセグメン56から発生して、通信用コイル120側に漏れ出す磁束をさえぎる障壁とする。電流流路210に逆位相として流す電力量は、コイルセグメント56に流す電力量及び通信用コイル120に流す電力量よりも小さくすることが好ましい。
図5は、本発明の実施の形態1に係るコイルユニットの他の構成を示す平面図、図6は、図5のA−A’矢視断面図である。図1及び図2と同一構成部分には同一符号を付している。
図5及び図6に示すように、コイルユニット300は、さらにコイルセグメント56の外周辺53よりもさらに外側に、導線による電流流路310(第2の電流流路)を備える。電流流路310は、電流端子311、312から電流が印加される。
始端端子55の位置まで導かれた導線は、分割されたコイルセグメント56の外周辺53に対して、一定の間隔を持って、さらにその外側に電流流路310が形成される。
コイルセグメントの外周よりもさらに外側に形成された電流流路310には、電力伝送用コイル110の各コイルセグメント56に流れる電流と同方向に、電流流路310に電流を流す。これにより、各コイルセグメント56から形成される磁力と相乗して、外周部付近における磁界強度を強めることができ、電力伝送用コイル110の位置合わせを容易にすることができる。
ここで、電流流路310の巻き数として、1次側送電コイルに対して、2次側受電コイルの巻き数の方を多くする構成が好ましい。電子機器(後述)の2次電池3を充電する場合、受電側の電子機器の2次側受電コイルに誘起される電圧は、電子機器2の2次電池3の電圧よりも高くするため、1次側送電コイルに対して、2次側受電コイルの巻き数を1.5倍から4倍とすることが好ましい。2次側受電コイルの巻き数の割合を1.5倍以上4倍以下とすることで、2次側受電コイルに誘起される電圧を高くすることができる。
また、本実施の形態の好ましい一実施形態として、始端端子51から終端端子55まで複数の導線を撚って1本に束ねた線状導体で形成される構成とすることも好ましい。電流流路210及び電流流路310の導線についても同様である。素線の総表面積が大きくなり、高周波領域での実効抵抗の増大を抑制できる効果が得られる。
次に、本発明の実施の形態1に係るコイルユニットの形状及び特性について説明する。
図1乃至図6では、コイルユニット100、200、300は、多角形状(四角形)である例を示した。しかしながら、コイルユニット100、200、300の平面コイルの形状が、円形であると、コイル特性向上からは好ましい。但し、コイルユニット100、200、300が、四角形等の多角形状の場合、電子機器に搭載する際の実装面積及び設計自由度の点で有利な場合がある。
図7は、コイルユニット100、200、300の電力伝送用コイル110Cが円形である場合の構成を示す平面図である。図7中の矢印は、電流の流れる方向を示す。
図7に示すように、各外周辺と内周辺は円弧であり、従って各コイルセグメントは扇形となる。
図8は、コイルユニット100、200、300が円形である場合の構成を模式的に示す図、図9は、図8の電力伝送用コイル110Cの磁力強度を示す図である。
図8に示すように、平面状に巻回された円形の通信用コイル120Cと、それぞれ同じ向きに巻回された複数のコイルセグメントが通信用コイル120Cを囲んで平面状に直列配置された円形の電力伝送用コイル110Cとが配置されている。すなわち、円形の電力伝送用コイル110Cの内周空間位置に、円形の通信用コイル120Cが配置されている。図9に示すように、電力伝送用コイル110Cの磁力強度(縦軸は磁界強度(A/m)を示す。)は、電力伝送用コイル110Cのコイルセグメント部分でリング状にZ方向に強い。特に、コイルユニット100、200、300の中心位置、すなわち電力伝送用コイル110Cの中心位置の、通信用コイル120Cの配置位置においては電力伝送用コイル110Cの磁力強度は、極めて小さい。電力伝送用コイル110Cの各コイルセグメントから発生する磁束は内周辺よりも内側には電力伝送用の磁界は形成されにくいので、電力伝送のための磁束が、通信用コイル120Cに対して干渉が生じることが抑えられる。電力伝送用コイル110Cと通信用コイル120Cとの干渉を未然に防止することができる。
以下、本発明に係るワイヤレス電力伝送についてより具体的な実施例を挙げて説明する。
[実施例1]
図1及び図2に示すコイルユニット100を使用してワイヤレス電力伝送を評価した。ワイヤレス電力伝送装置のコイル構成に使用する線状導体として、直径0.1mmの素線30本を束ねたリッツ線を使用した。
スイッチング周波数は150kHz、1次側送電コイルと2次側受電コイルとの伝送距離は40mm、送電装置からの送電電力は20Wで行った。
図10は、コイルユニット100の電力伝送効率を測定する回路図である。
図10に示すように、コイルユニット100の電力伝送用コイル110は、1次側送電コイル110Aと、1次側送電コイル110Aからの電力を受電する複数の2次側受電コイル110Bと、に用いられる。
以上の構成において、送電側の1次側送電コイル110Aと受電側の2次側受電コイル110Bとが近接して電磁誘導結合することにより、ワイヤレスで電力伝送を行うことができる。
測定回路400は、送電側が定電圧電源451、送電回路452及び1次側送電コイル110Aを備え、受電側が2次側受電コイル110B、受電回路453、及び負荷454を備える。
定電圧電源451により定電圧源供給される電流(I)、電圧(V)を、送電回路452を通じて1次側送電コイル110Aに送る。そして、電磁誘導により2次側受電コイル110Bに誘起された電圧を、受電回路453を通じて、電流(I)、負荷454にかかる電圧(V)から電力電送効率を測定した。
通信用コイル120の外径T1は15mm、電力伝送用コイル110の内径D1は17mm、外径D2は35mm、コイルセグメントは8分割とした。通信用コイル120は上記したリッツ線を10ターン巻きしたスパイラル構成として形成した。通信に使用した電力は300mWで行った。電力伝送効率ηは68%、NFCによる13.65MHzのNFCによる通信も良好に行えた。
[実施例2]
図3及び図4に示すコイルユニット200を使用してワイヤレス電力伝送を評価した。通信用コイル120の外径T1は15mm、電力伝送用コイル110の内径D1は17mm、外径D2は35mm、コイルセグメントは8分割とした。
通信用コイル120は、上記したリッツ線を10ターン巻きしたスパイラル構成として形成した。通信に使用した電力は300mWで行った。また、コイルセグメント56の内周辺54と、通信用コイル120の外周辺58の間に1回巻きループの電流流路を形成した。この電流流路にはコイルセグメント56の内周辺54に流れる電流とは逆位相の向きで0.2Wの電力で電流を流す構成とした。電力伝送効率ηは71%、NFCによる13.65MHzのNFCによる通信もより良好に行えた。
[実施例3]
図5及び図6に示すコイルユニット300を使用してワイヤレス電力伝送を評価した。 通信用コイル120のT1は、20mm、送受電コイルのD1は24mm、D2は48mm、送受電コイルを形成するコイルセグメントの外周辺の最外側に、さらに磁界形成のために形成した電流流路60の外径をE1は50mm、コイルセグメントは8分割とした。電力伝送効率ηは76%、NFCによる13.65MHzのNFCによる通信も良好に行えた。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、コイルユニット100、200、300は、平面状に巻回された非接触通信用の通信用コイル120と、それぞれ同じ向きに巻回された複数のコイルセグメントが通信用コイル120を囲んで平面状に直列配置された電力伝送用コイル110と、を備える。電力伝送用コイル110は、円形又は多角形状の外周又は外辺と、前記外周又は外辺の内側に形成する内周又は内辺と、前記外周又は外辺から前記内周又は内辺の方向へ導かれる線とによりループ形成される複数のコイルセグメントを有し、かつ、前記コイルセグメントは、磁界を同相の向きに生成する。
この構成により、簡単なコイル構成で、電力伝送用コイル110からの磁束が通信用コイル120へ干渉することを抑制でき、電力伝送と情報通信を同時に行っても両コイル間での干渉を抑制することができる。従って、同時に電力伝送と情報通信を行ったとしても、電力伝送用コイル110と情報通信用コイル120との間での干渉が抑制され、通信品質を落とすことなく、効率的なワイヤレス電力伝送を実現することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、コイルユニット100、200、300について説明した。
実施の形態2は、コイルユニット100、200、300を備えるワイヤレス電力伝送装置について説明する。
図11及び図12は、本発明の実施の形態2のコイルユニットを備えるワイヤレス電力伝送装置の構成を示す図である。図11は、上記ワイヤレス電力伝送装置の電子機器と送電装置の主要構成図、図12は、充電装置と電子機器端末間でのワイヤレス電力伝送の制御回路図である。図10と同一構成部分には同一符号を付している。
図11に示すように、ワイヤレス電力伝送装置500は、送電装置510と、受電装置である電子機器520と、を含んで構成される。
送電装置510と電子機器520とは、電磁誘導結合することにより、ワイヤレスで電力伝送を行うワイヤレス電力伝送装置を形成する。
<送電装置510>
送電装置510は、電子機器520が載置されて、電子機器520の2次電池524(図12参照、以下同様)の充電を行う充電装置である。また、送電装置510は、電子機器520とNFC等の非接触通信を行う。
送電装置510は、1次側送電コイル110Aと、送電回路部/送電制御部511と、1次側通信用コイル120Aと、通信回路部/通信制御部512と、パーソナルコンピュータ514等を接続するインターフェイス513と、を備える。
1次側送電コイル110Aは、電子機器520の2次電池524の充電を行う際の送電側のワイヤレス電力伝送コイルである。1次側送電コイル110Aは、本実施の形態のコイルユニット100、200、300の電力伝送用コイル110を用いる。また、1次側通信用コイル120Aは、本実施の形態のコイルユニット100、200、300の通信用コイル120を用いる。
送電回路部/送電制御部511は、1次側送電コイル110Aへ電力供給とその制御を行う。
<電子機器520>
電子機器520は、受電側の電子機器である。ここでは、電子機器内の負荷として蓄電用の2次電池524を内蔵する電子機器に適用している。
電子機器520は、2次側受電コイル110Bと、受電回路部/受電制御部521と、2次側通信用コイル120Bと、通信回路部/通信制御部522と、を備える。
2次側受電コイル110Bは、2次電池524の充電を行う際の受電側となる受電側のワイヤレス電力伝送コイルであり、本実施の形態のコイルユニット100、200、300の電力伝送用コイル110を用いる。また、2次側通信用コイル120Bは、本実施の形態のコイルユニット100、200、300の通信用コイル120を用いる。
次に、ワイヤレス電力伝送装置500の動作を説明する。
電子機器520の2次側受電コイル110Bが、送電装置510の1次側送電コイル110Aに接近することで、両コイルの電磁誘導結合により2次側受電コイル110Bに交流電圧が誘起される。誘起された交流電圧は、受電回路部/受電制御部521に供給される。
商用電源である100〔V〕の交流電圧を、図示しないAC/DCコンバータにより所定の直流電圧に変換し、その直流電圧を所定の周波数の交流電圧を生成して、その生成された交流電圧を送電回路部/送電制御部511に送る。生成された交流電圧は、送電回路部/送電制御部511から1次側送電コイル110Aに供給され、1次側送電コイル110Aを所定の共振周波数で発振させる。共振コンデンサの容量は、電力伝送の信号の搬送波周波数F(Hz)と、コイルのインダクタンスから決定することができ、F=1/2π√LC、で与えられる。
一方、電子機器520では、送電装置510の1次側送電コイル110Aの発振によって2次側受電コイル110Bに交流電圧が誘起される。誘起された交流電圧は、図示しない整流回路を通じて整流され、平滑回路にて平滑化した直流電圧により2次電池524の充電を行う。
ここで、送電装置510の1次側送電コイル110Aの発振によって2次側受電コイル110Bに交流電圧が誘起され2次電池524の充電を行う前に、受電装置である電子機器520が送電装置510の端末載置台に設置されていることを検知する。
まず、送電装置510の端末載置台に電子機器520が置かれ、電子機器520の2次側受電コイル110Bと送電装置510の1次側送電コイル110Aとが近接配置される。この近接配置により、負荷インピーダンスが変化して、1次側送電コイル110Aに電圧又は電流値の変動が生じる。送電回路部/送電制御部511は、上記変動値を予め定めておいた値と比較して、充電対象である電子機器520が存在することを検知する。
同様に、受電側である電子機器520でも、送電装置510の端末載置台に電子機器520が置かれて、2次側受電コイル110Bと1次側送電コイル110Aとが近接配置されることで、負荷インピーダンスが変化することにより1次側送電コイル110Aに生じた電圧又は電流値の変動を検知する。受電回路部/受電制御部521は、上記変動値を予め定めておいた値と比較して、電子機器520が充電装置である送電装置510の載置台に置かれたことを検知する。
電子機器520が、送電装置510の載置台に置かれる際、コイル同士が適切な近接配置に置かれることにより高効率の電力伝送がなされる。しかし、電子機器520が不適切な位置に置かれると、電力電送効率は低下する傾向にある。そのため、適切な位置関係に置かれているかどうかをユーザに何らかの方法で通知し、適切な位置に置くように促すことが好ましい。
本実施の形態のワイヤレス電力伝送装置500は、両コイル間の少々の位置ずれがあったとしても、電力電送効率が大きく低下することがないため、比較的ラフな位置決めであっても一定の電力電送効率が得られる。
また、本実施の形態のワイヤレス電力伝送装置500は、送電装置510と電子機器520とは、1次側送電コイル110Aと2次側受電コイル110Bを介して双方の機器に関する情報信号の伝達が可能である。例えば、1次側送電コイル110Aと2次側受電コイル110Bとが近接配置され、そのときの電圧変動を検出して、適切な配置を検知した場合、1次側送電コイル110A及び2次側受電コイル110B間で各々の機器及び装置の識別情報をやりとりして、互いに相手方の認証を行う。そして、1次側送電コイル110Aと2次側受電コイル110Bとが適切な近接配置された検知し、各々の機器及び装置が互いに相手方を認証できた場合に、1次側送電コイル110Aから2次側受電コイル110Bに電力伝送が行われ、その伝送された電力により電子機器520の2次電池524の充電が行われる。
次に、送電装置510と電子機器520間でのワイヤレス電力伝送の制御について説明する。
[電力伝送制御]
図12に示すように、送電装置510は、1次側送電コイル110A、送電制御部511A、送電回路部511B、1次側通信用コイル120A、通信制御部512A、通信回路部512B、インターフェイス513、制御部515、及びデータ記憶部516を備える。
送電制御部511A及び送電回路部511Bは、図10の送電回路部/送電制御部511と同様の機能を有する。通信制御部512A及び通信回路部512Bは、図10の通信回路部/通信制御部512と同様の機能を有する。
制御部515は、マイクロプロセッサ等により構成され、データ記憶部516に記憶されたプログラム及びデータを基に送電装置510全体を制御する。
商用電源517から供給される交流電圧は、図示しないAC/DCコンバータを通じて所定の直流電圧に変換される。この直流電圧は、送電制御部511Aを介して送電回路部511Bへ供給される。
送電回路部511Bは、少なくともドライバ及び共振回路(いずれも図示略)を有している。ドライバは、送電制御部511Aによる制御によって、AC/DCコンバータからの直流電圧を所定の周波数を有する交流電圧に変換する。共振回路は、コンデンサの容量CとコイルのインダクタンスLからなる共振回路により、ドライバからの交流電圧に応じて共振する。これにより、1次側送電コイル110Aを所定の共振周波数で発振させる。
また、送電回路部511Bは、送電制御部511Aから供給される装置の状態や認証のための情報を含んだ変調信号を電力伝送用の交流信号に重畳するか又は、その情報のみを単独で電子機器520への情報送信も行うことが可能である。
送電制御部511Aは、送電装置510から電子機器520へ充電電力を伝送する場合には、送電回路部511Bのドライバを制御し、ドライバから1次側送電コイル110Aへ所定の周波数の交流電圧を供給させる。また、送電制御部511Aは、送電装置510の載置台へ電子機器520の接近配置や移動により1次側送電コイル110Aに発生する電圧又は電流変動を検知する。そして、送電装置510の載置台へ電子機器520の接近配置や移動の検知に基づいて、ドライバから1次側送電コイル110Aへの交流電圧の供給と停止の制御などを行う。さらに、送電制御部511Aは、送電装置510と電子機器520間での各々の機器状態の情報を送信する変復調回路(図示略)を有している。機器の状態の情報に応じて変調した信号を生成して送信を行うことにより、1次側送電コイル110Aから、2次側受電コイル110Bへ情報送信が行われる。
逆に、電子機器520から機器情報の受信を行う場合、電子機器520から送られてきた変調信号を取り出し、変復調回路で変調信号の復調が行われ、電子機器520から送られる情報の受信が行われる。
一方、電子機器520は、2次側受電コイル110B、受電制御部521A、受電回路部521B、2次側通信用コイル120B、通信制御部522A、通信回路部522B、充放電制御回路523、2次電池524、制御部525、及びデータ記憶部526を備える。
受電制御部521A及び受電回路部521Bは、図11の受電回路部/受電制御部521と同様の機能を有する。また、通信制御部522A及び通信回路部522Bは、図11の通信回路部/通信制御部522と同様の機能を有する。
2次電池524は、端末の動作電力を発生する。
制御部525は、マイクロプロセッサ等により構成され、データ記憶部526に記憶されたプログラム及びデータを基に電子機器520全体を制御する。
受電回路部521Bは、1次側送電コイル110Aからの電磁誘導により2次側受電コイル110Bに誘起された交流電圧を直流電圧に変換する整流回路(図示略)と、整流回路から送られた直流電圧を電子機器520の充電で使用される所定電圧に変換するレギュレータ(図示略)から構成される。また、送電装置510へ機器状態の情報を送るための2次側受電コイル110Bの共振回路とドライバ(いずれも図示略)を備えている。
レギュレータにより、所定電圧に変換された直流電圧は、受電制御部521Aに送られる。受電制御部521Aは、受電回路部521Bが受電した電力を、充放電制御回路523へ送り、2次電池524の充電を行う。また、受電制御部521Aは、電子機器520の機器状態、例えば温度上昇、2次電池524の充電状態、2次側受電コイル110Bに発生する電圧変動等を検出する。さらに、受電制御部521Aは、送電装置510へ機器情報に応じた変調した信号を受電回路部521Bへ送る変復調回路(図示略)を備える。
受電回路部521Bの発振回路は、電子機器520から送電装置510へ情報伝送を行う際、ドライバは受電制御部521Aにより、共振回路を共振させることにより、2次側受電コイル110Bを所定の共振周波数で発振させる。ドライバは、受電制御部521Aから供給される情報送信用の変調信号を送信する。
送電装置510と電子機器520間での情報信号の送受信は、単純なビット通信でもあってもよいし、コード化通信であってもよい。
また、本実施の形態では、送電装置510は、負荷インピーダンスの変化に基づく電圧値が予め定めた所定の電圧値にならなかった時や、相互の機器間での識別認証ができなかった時は何らかの異常な状態にあるものとして、1次側送電コイル110Aへの電力供給を行わないように制御される。
また、本実施の形態では、1次側送電コイル110Aと2次側受電コイル110Bの両コイルが、電磁誘導結合により2次側受電コイル110Bに交流電圧が誘起され、受電回路部521Bに供給され、電子機器520の2次電池524の充電が行われている場合、送電装置510と電気機器2との間で、1次側送電コイル110A及び2次側受電コイル110Bを介して2次電池524の充電情報の送信が行われる。例えば、2次電池524の充電の継続が必要な場合は、1次側送電コイル110Aからの電力伝送を継続する。また、2次電池524の充電が完了した場合は、電力伝送を停止する。また何らかの異常を示す情報が供給されたような場合にも電力伝送を停止する制御を行う。
[非接触通信制御]
送電装置510及び電子機器520は、RFID、NFC、無線LAN、3G通信モジュール、Bluetooth(登録商標)等のような電気的な接点を用いずに非接触で通信を行う機能を搭載する。具体的には、送電装置510は、1次側通信用コイル120A、通信制御部512A、及び通信回路部512Bを備え、電子機器520は、2次側通信用コイル120B、通信制御部522A、及び通信回路部522Bを備える。
1次側通信用コイル120A及び2次側通信用コイル120Bは、非接触通信に用いられるアンテナである。通信制御部512A、522A及び通信回路部512B、522Bは、非接触通信の信号処理及び制御を行うための非接触通信回路である。
電子機器520は、例えば、携帯情報端末、携帯電話機、ディジタルカメラ等である。送電装置510は、インターフェイス513を介してパーソナルコンピュータ514とデータのやり取りが可能である。
送電装置510には、電子機器520と非接触通信を行うための非接触通信アンテナである1次側通信用コイル120Aが設けられる。
データ記憶部516は、画像、音声又はテキストなどからなるデータを保存する。
通信回路部512Bは、例えば、NFCや、Bluetooth(登録商標)などで規定される通信方式に従って、通信制御部512Aの制御に基づいて、電子機器520と無線通信を行う。例えば、通信回路部512Bは、通信制御部512Aの制御に基づいて、データ記憶部516に記憶されているデータを読み出して、無線で、電子機器520に送信する。また、通信回路部512Bは、電子機器520との通信により電子機器520から送信されてくる情報データを受信し、通信制御部512Aに供給する。
電子機器520には、送電装置510と非接触通信を行うための非接触通信アンテナである2次側通信用コイル120Bが設けられる。
通信回路部522Bは、通信制御部522Aの制御に基づいて、データ記憶部526に記憶されているデータを読み出して、無線で、送電装置510に送信する。
電子機器520は、ユーザからの指示を受ける操作部(図示略)を備える。通信制御部522Aは、ユーザからの指示に応じて、通信回路部522Bを制御し、データ記憶部526に記憶されているデータを、電子機器520から送電装置510へ、又は送電装置510から電子機器520に送信する。また、電子機器520と送電装置510が磁気的に結合した段階で自動的に電子機器に蓄えられたデータ情報を、送電装置510に非接触通信して送信する方法も好ましい。
以上のような構成により、送電装置510から電子機器520にワイヤレスで電力伝送されている間に、例えば、ユーザが、送電装置510から電子機器520にデータを送信するように、操作部からの指示が入力されると、送電装置510から電子機器520にデータが送信される。また、ユーザからの指示をまたずに磁気結合により電力電送されると、電子機器520から送電装置510にデータが送信される。これにより、電力電送される間にデータ通信が中断され、ユーザに待ちのイライラ感を与えることがない。
なお、本実施の形態では、コイルユニットを充電装置及び電子機器、またワイヤレス電力伝送装置に用いた例について説明したが、コイルユニットは、携帯端末等どのような電子機器に適用してもよい。電磁誘導により非接触で電力を伝送する機器であれば、どのような装置でもよく、例えば携帯電話機等の携帯端末装置に適用してもよい。当然のことながら、コイルユニットは、送電コイル又は受電コイルのいずれであってもよい。
以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されることはない。
また、上記実施の形態では、コイルユニット及び電力伝送装置という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、コイルユニットは平面コイル、送電コイル又は受電コイル、コイルユニット、電力伝送装置はワイヤレス電力伝送装置、非接触電力伝送システム等であってもよい。
さらに、上記コイルユニットを構成する各部、例えば線状導体等の種類・形状、取付方法などは前述した実施の形態に限られない。また、電力伝送用コイル110は、それぞれ同じ向きに巻回された複数のコイルセグメントが通信用コイル120を囲んで平面状に直列配置されていればよく、コイルセグメントの形状は円形のほか、矩形を含む多角形でもよい。
本発明のコイルユニット及びコイルユニットを備える電力伝送装置は、例えば充電装置などの送電装置に受電対象物である電子機器等を着脱可能に装着又は接近させ、送電装置から電子機器等に対して電磁誘導により非接触で電力伝送するためのコイルユニット及びコイルユニットを備える電力伝送装置全般に適用することが可能である。
51、140 始端端子
52 導線
55、150 終端端子
56 コイルセグメント
100、200、300 コイルユニット
110、110C 電力伝送用コイル
110A 1次側送電コイル
110B 2次側受電コイル
120、120C 通信用コイル
120A 1次側通信用コイル
120B 2次側通信用コイル
130 基板
210 電流流路(第1の電流流路)
310 電流流路(第2の電流流路)
500 ワイヤレス電力伝送装置
510 送電装置
511 送電回路部/送電制御部
512、522 通信回路部/通信制御部
520 電子機器
521 受電回路部/受電制御部
524 2次電池

Claims (8)

  1. 平面状に巻回された通信用コイルと、
    それぞれ同じ向きに巻回された複数のコイルセグメントが前記通信用コイルを囲んで平面状に直列配置された電力伝送用コイルと、
    を備えるコイルユニット。
  2. 前記通信用コイルは、円形状又は多角形状に巻回して形成された渦巻きコイルである、請求項1記載のコイルユニット。
  3. 前記電力伝送用コイルは、円形又は多角形のリング状に配置されている、請求項1記載のコイルユニット。
  4. 前記コイルセグメントは、円形又は多角形状の外周又は外辺、前記外周又は外辺の内側に形成する内周又は内辺、前記外周又は外辺から前記内周又は内辺に導く線、及び前記内周又は内辺から前記外周又は外辺に導く線によりループ形成され、かつ、同相の向きに磁界を生成する、請求項1記載のコイルユニット。
  5. 前記通信用コイルの中心とその外周又は外辺との距離は、前記電力伝送用コイルの内周又は内辺と中心との距離に対し、95%以下である、請求項1記載のコイルユニット。
  6. 前記通信用コイルの前記外周側と前記電力伝送用コイルの前記内周側との間に、前記コイルセグメントを形成する導体に流れる電流とは逆位相の向きに電流を流す第1の電流流路を設ける、請求項1記載のコイルユニット。
  7. 前記電力伝送用コイルの前記外周又は外辺の外側に、磁界を形成する第2の電流流路を設ける、請求項1記載のコイルユニット。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコイルユニットを用いて構成され、送電側の面に配置された送電コイルと、該送電コイルに電力を供給する送電部と、を含む送電装置と、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコイルユニットを用いて構成され、前記送電側の面に対向する受電側の面に配置された受電コイルと、該受電コイルで受電された電力を出力する受電装置と、
    を備える電力伝送装置。
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