JP2015077041A - 送電装置、コイルユニット、および、送電システム - Google Patents

送電装置、コイルユニット、および、送電システム Download PDF

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Abstract

【課題】電力の伝送効率の低下を抑制することを目的とする。【解決手段】送電装置1は、方向A1に電流が流れる第1巻回部63A1と、方向A1とは異なる方向A2に電流が流れる第2巻回部63A2と、少なくとも送電面10Aを有する筐体10と、を備え、筐体10の第1の層における第1巻回部63A1と第2の巻回部63A2との距離は、前記第1の層よりも送電面10Aの近くに位置する第2の層における第1の巻回部63A1と第2巻回部63A2との距離よりも小さいことを特徴とする。【選択図】図8A

Description

本発明は、コイル間の電磁誘導を利用して、電子機器にワイヤレスで電力を伝送する送電装置、コイルユニット、送電システムに関する。
従来、送電装置に設けられた1次側コイルと、受電装置に設けられた2次側コイルとの間の電磁誘導作用を利用して電力伝送を行う無線電力伝送システムが開発されている。電力伝送をワイヤレスで行うことにより、送電装置および受電装置は接点部分の露出がないために防水性の確保が容易になる。また、電気的接点部分の不良や劣化を気にしなくてもよく、受電装置の着脱が容易になるなどの利点がある。
それぞれの状況において効率良く電力を伝送するために、1次側コイルおよび2次側コイルは様々な形態が考案されている。例えば、特許文献1および2に開示される1次コイルは、同一の軸に巻回された第1の1次コイルと第2の1次コイルを有し、第1および第2の1次コイルは、異なる方向に巻回される場合、同位相の電流が流され、同じ方向に巻回される場合、逆位相の電流が流される。そして、2次コイルは、第1および第2の1次コイルの巻回軸の垂直方向に位置する。これにより、第1および第2の1次コイルそれぞれで発生する磁束はこの2つの1次コイル間で同位相となり、2次コイルに給電される。
さらに、上記第1および第2の1次コイルの数を上記巻回軸方向に増加させることにより、径の異なる2次コイルにも給電可能としている。このとき、2次コイルの径の大きさに応じて、複数の1次コイルの中からいくつかの1次コイルが選択され、給電される。例えば、特許文献1および2の図11に示すように隣り合う1次コイルは互いに逆方向の電流が流され、電圧、電流、位相、等を監視することにより、2次コイルに最も近い1次コイルが選択される。
US2013/0093252A1 US2013/0093253A1
以上のように構成された従来の1次コイルは2次コイルと結合し、この2次コイルを搭載する電子機器へ電力を伝送していた。しかしながら、このような1次コイルは、実質的に上下左右対称の構造であるため、電子機器が位置する送電方向だけでなく、非送電方向にも不要な磁界を発生させた。例えば、1次コイルを搭載した送電装置の非送電方向に金属が存在する場合、この金属は1次コイルの磁界の影響により渦電流を発生させ、発熱した。その結果、これは電子機器への電力伝送以外の不要なエネルギーの消耗となり、電力伝送の効率は低下した。
上述の課題に鑑み、本発明は、非送電方向への不要な磁界を抑制することで電力の伝送効率の低下を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するひとつの手段として、本発明は、送電面を介して無線で電力を伝送する送電装置であって、第1の方向に電流が流れる第1の巻回部と、前記第1の方向とは異なる第2の方向に電流が流れる第2の巻回部と、少なくとも前記送電面を有する筐体と、を備え、前記筐体の第1の層における前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離は、前記第1の層よりも前記送電面の近くに位置する第2の層における前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離よりも小さいことを特徴とする。
以上の構成により、送電装置は不要な磁界の発生を抑制することができる。
実施の形態におけるワイヤレス電力伝送システムの機能ブロック図 実施の形態におけるワイヤレス電力伝送システムの斜視図 比較例を示す送電コイルの斜視図 比較例を示す送電コイルの上面、第1側面、第2側面を示す図 比較例を示す送電コイルユニットの斜視図 比較例を示す送電コイルユニットのZ方向の磁界分布を示す図 比較例を示す送電コイルユニットのZ方向の磁界強度分布を示す図 実施の形態1における送電コイルユニットの斜視図 実施の形態1における送電コイルユニットの一部を拡大した斜視図 実施の形態1における送電コイルユニットの上面図 実施の形態1における送電コイルユニットの断面図 実施の形態1における送電コイルユニットのZ方向の磁界分布を示す図 実施の形態1における送電コイルユニットのZ方向の磁界強度分布を示す図 実施の形態2における送電コイルユニットの斜視図 実施の形態2における送電コイルユニットの上面図 実施の形態2における送電コイルユニットの断面図 実施の形態2における送電コイルユニットのZ方向の磁界分布を示す図 実施の形態2における送電コイルユニットのZ方向の磁界強度分布を示す図 実施の形態3における送電コイルユニットの斜視図 実施の形態3における送電コイルユニットの上面図 実施の形態3における送電コイルユニットの断面図 実施の形態3における送電コイルユニットのZ方向の磁界分布を示す図 実施の形態3における送電コイルユニットのZ方向の磁界強度分布を示す図 実施の形態4における送電コイルユニットの斜視図 実施の形態4における送電コイルユニットの上面図 実施の形態4における送電コイルユニットの断面図 実施の形態4における送電コイルユニットのZ方向の磁界分布を示す図 実施の形態4における送電コイルユニットのZ方向の磁界強度分布を示す図 実施の形態5における送電コイルユニットの斜視図 実施の形態5における送電コイルユニットの上面図 実施の形態5における送電コイルユニットの断面図 実施の形態5における送電コイルユニットのZ方向の磁界分布を示す図 実施の形態5における送電コイルユニットのZ方向の磁界強度分布を示す図 実施の形態6における送電コイルユニットの断面図 実施の形態7における送電コイルユニットの斜視図 実施の形態7における送電コイルの斜視図 実施の形態7における送電コイルユニットの断面図 (A)実施の形態7における送電コイルへの給電方法の第1例を示す概略構成図、(B)実施の形態7における送電コイルへの給電方法の第2例を示す概略構成図 実施の形態7における給電開始前のフローチャートを示す図 実施の形態7における給電開始後のフローチャートを示す図 実施の形態4における送電コイルユニットの非送電面側の一部を示す図
以下、発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。下記記載の実施の形態1〜7において共通する説明を実施の形態として説明する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係るワイヤレス電力伝送システムの機能ブロック図である。このワイヤレス電力伝送システムは、送電装置1から携帯電話などの電子機器2にワイヤレス(無接点)で電力伝送を行うものであり、電子機器2は、搭載された図示しない部品を動作させるための電力を供給する2次電池3を備え、送電装置1から送られる電力で2次電池3の充電が行われる。
このワイヤレス電力伝送システムでは、電磁誘導により電力伝送を行うために、送電装置1が送電コイル(1次コイル)5を備え、電子機器2が受電コイル(2次コイル)6を備えている。送電装置1の送電コイル5に交流電力が供給されると、この送電コイル5が電子機器2の受電コイル6と磁気結合して、受電コイル6に交流電圧が誘起され、これにより交流電力が送電コイル5から受電コイル6に伝送される。
送電装置1は、AC/DCコンバータ11と、送電制御部12と、送電回路部13と、を有している。AC/DCコンバータ11では、電源(商用電源)8から供給される交流電力を直流電力に変換する。送電制御部12は、送電回路部13の動作を制御する。送電回路部13は、AC/DCコンバータ11から送電制御部12を介して送られる直流電力を所定の周波数の交流電圧に変換して送電コイル5に供給する。
送電制御部12は、制御回路14と、電圧監視部15と、温度監視部16と、を有している。制御回路14は、送電回路部13の動作を制御する。電圧監視部15は、送電回路部13から送電コイル5に供給される交流電力の電圧を監視する。温度監視部16は、送電コイル5の温度を監視する。この電圧監視部15および温度監視部16で電圧および温度の異常が検知されると、送電コイル5への給電が停止される。
送電回路部13は、ドライバ17と、共振回路18と、を有している。ドライバ17は、AC/DCコンバータ11から送電制御部12を介して送られる直流電力を所定の周波数の交流電圧に変換する。共振回路18は、内部のコンデンサと送電コイル5とにより共振回路を構成し、ドライバ17から印加される交流電圧に応じて所定の共振周波数で送電コイル5を発振させる。
電子機器2は、受電回路部21と、受電制御部22と、充電制御回路23と、を有している。受電回路部21は、送電装置1の送電コイル5との間での電磁誘導により受電コイル6に誘起された交流電流を所定の電圧の直流電力に変換する。受電制御部22は、受電回路部21の動作を制御する。充電制御回路23は、受電回路部21から受電制御部22を介して送られる電力を2次電池3に供給して2次電池3の充電を行う。
受電回路部21は、整流回路24と、レギュレータ25と、を有している。整流回路24は、受電コイル6に誘起された交流電力を直流電力に変換する。レギュレータ25は、整流回路24から送られる直流電力を、2次電池3の充電に適合する所定の電圧に変換する。
受電制御部22は、制御回路26と、電圧監視部27と、を有している。制御回路26は、受電回路部21の動作を制御する。電圧監視部27は、受電コイル6に誘起される交流電力の電圧を監視する。この他、受電制御部22は、電子機器2に搭載された機器の状態、例えば、受電コイル6の温度や、2次電池3の充電状態等を監視し、異常が検知されると、受電動作を停止する。
また、本実施の形態では、送電装置1に、その電子機器載置面上に電子機器2が載置されたことを検知する電子機器検知部31が設けられている。この電子機器検知部31の検知結果に基づいて、送電装置1の送電動作が制御される。すなわち、電子機器載置面上に電子機器2が載置されると、送電コイル5への交流電力の供給を開始し、電子機器2が送電装置1から離れると、送電コイル5への交流電力の供給を停止する。
この電子機器検知部31では、電子機器2の受電コイル6が送電装置1の送電コイル5に近接することで負荷インピーダンスが変化することにより送電コイル5に生じる電圧値(または電流値)の変動に基づいて、電子機器2が電子機器載置面上に載置されたことを検知する。このとき、送電コイル5の電圧値(または電流値)の変動量を予め設定されたしきい値と比較して、電子機器2が電子機器載置面上に載置されたか否かの判定を行えばよい。
また、本実施の形態では、電子機器2にも、自身が送電装置1の電子機器載置面上に載置されたことを検知する送電装置検知部41が設けられている。この送電装置検知部41の検知結果に基づいて、電子機器2の受電動作が制御される。
この送電装置検知部41では、電子機器2の受電コイル6が送電装置1の送電コイル5に近接することで負荷インピーダンスが変化することにより受電コイル6に生じる電圧値(または電流値)の変動に基づいて、電子機器2が電子機器載置面上に載置されたことを検知する。このとき、受電コイル6の電圧値(または電流値)の変動量を予め設定されたしきい値と比較して、電子機器2が電子機器載置面上に載置されたか否かの判定を行えばよい。
また、本実施の形態では、送電装置1および電子機器2がそれぞれ情報送受信部32、42を備えており、送電装置1と電子機器2との間で送電コイル5および受電コイル6を介して所要の情報を送受信する情報伝送ができるようになっている。なお、この情報伝送は、単純なビット通信であってもよいし、コード化通信であってもよい。
送電装置1および電子機器2の各情報送受信部32、42はそれぞれ、情報を含む信号の変復調を行う変復調回路33、43を有している。この変復調回路33、43では、送信元の変復調回路33、43で生成した変調信号が、送電コイル5および受電コイル6を介して送信先に送られ、送信先では、送電コイル5または受電コイル6の出力から取り出された変調信号を変復調回路33、43で復調して送信情報を取得する。
ここで、送電装置1から電子機器2に情報を送信する場合、情報送受信部32から出力される変調信号を送電回路部13で電力伝送用の交流信号に重畳することで、電力伝送と同時に情報送信を行うことができる。また、電力伝送が行われていないときに情報伝送を行うようにしてもよい。なお、電子機器2の受電回路部21は、図示しない情報伝送用のドライバおよび共振回路を備えており、これらを駆動して情報送受信部42から出力される変調信号を送電装置1に向けて送信する。
ここで送電装置1と電子機器2との間でやりとりされる情報としては、送電装置1および電子機器2の各々の状態に関する状態情報である。状態情報として、例えば2次電池3の充電中に、2次電池3の充電状態に関する情報を電子機器2から送電装置1に送信し、2次電池3の充電が必要な場合は電力伝送を継続し、2次電池3の充電が完了すると電力伝送を停止する。また、状態情報として、温度や電圧などの情報を送電装置1と電子機器2との間でやりとりし、状態情報が異常を示しているときにも電力伝送を停止する制御を行う。
また、本実施の形態では、送電装置1および電子機器2がそれぞれ認証部34、44を備えており、送電装置1と電子機器2との間で相互認証が行われる。送電装置1および電子機器2では、各々が備える情報送受信部32、42により、相互認証に用いられる送電装置1および電子機器2の各識別情報などの認証情報がやりとりされ、この認証情報に基づいて認証部34、44において互いに相手方の認証を行う。
この相互認証は、送電装置1から電子機器2への電力伝送を開始する際に行われる。すなわち、送電装置1および電子機器2がそれぞれ、送電装置1の電子機器載置面上に電子機器2が載置されたことを検知すると、送電装置1と電子機器2との間で識別情報をやりとりして、互いに相手方の認証を行う。この相互認証が成功すると、送電装置1から電子機器2への電力伝送が開始される。相互認証が失敗したときは電力伝送が行われない。
図2は実施の形態におけるワイヤレス電力伝送システム100の斜視図である。
送電装置1は、上述した送電コイル5及び各回路部を含む筐体10を備える。筐体10は送電面10Aを備え、電子機器2はこの送電面10Aを介して電力が伝送される。
電子機器2は筐体20、ディスプレイ28および入力キー29を備える携帯電話である。ディスプレイ28及び入力キー29は筐体20上に設けられる。ディスプレイ28は様々な情報を表示する表示部であり、入力キー29はディスプレイ28に表示する情報を制御する操作部である。また、この操作部は、入力キー29のような機械的なボタンではなく、タッチパネル技術を用いた電子的なボタンで構成されてもよい。
電子機器2は送電装置1の送電面10Aに載置されると、送電装置1の送電コイル5を介して電力が供給される。なお、送電コイル5は送電面10Aの下に配置される。
(比較例)
ここで、以下で説明する実施の形態1〜7の発明を明確にするために比較例として、送電コイル50及び送電コイルユニット59について図3および図4を用いて説明する。図3は比較例を示す送電コイルの斜視図であり、図4は比較例を示す送電コイルの上面、第1側面、第2側面を示す図である。
送電コイル50は端子51Aおよび52Aを有する1本の線状導体を巻回し、第1巻回部53A1と、第2巻回部53A2と、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2を直列に接続する接続部55A12を形成する。
第1巻回部53A1の線状導体は、図4の第1側面図における右回りに複数回巻回される。つまり、第1巻回部53A1の線状導体は、Y軸の負方向に対して右回りに巻回される。また、第1巻回部53A1の線状導体はY軸の負方向に複数のループを形成する。以上より、第1巻回部53A1の巻回軸はY軸と略平行である。また、第1巻回部53A1の断面は、図4の第1側面に示すように略長方形の形状をしており、長辺と短辺を有する。
同様に、第2巻回部53A2の線状導体は図4の第1側面図における左回りに複数回巻回される。つまり、第2巻回部53A2の線状導体はY軸の負方向に対して左回りに巻回される。また、第2巻回部53A2の線状導体はY軸の負方向に複数のループを形成する。以上より、第2巻回部53A2の巻回軸はY軸と略平行である。また、第2巻回部53A2の断面は、図4の第1側面に示すように略長方形の形状をしており、長辺と短辺を有する。
そして、接続部55A12は第1巻回部53A1の長辺および第2巻回部53A2の長辺に略直交する。すなわち、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2は接続部55A12の長さだけ距離が離される。よって、送電コイル50は、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2間に開口部56A12を有する。
上述のように、第1巻回部53A1はY軸(巻回軸)の負方向に対して右回りに巻回される。一方、第2巻回部53A2はY軸(巻回軸)の負方向に対して左回りに巻回される。すなわち、第2巻回部53A2は第1巻回部53A1と同一の巻回軸を有するものの、第1巻回部53A1とは反対回りに巻回される。換言すると、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2は共通の巻回軸を有し、互いに逆回りに巻回される。したがって、第1巻回部53A1を流れる電流は、第2巻回部53A2を流れる電流に対して反対方向となる。図4の上面および第2側面に示すように、方向A1は第1巻回部53A1を流れる電流の向きであり、方向A2は第2巻回部53A2を流れる電流の向きである。
以上より、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2を流れる電流は逆方向である。したがって、図4の第2側面に示す断面を見ると、第1巻回部53A1は左回りに磁界を形成し、第2巻回部53A2は右回りに磁界を形成する。このため、開口部56A12付近では、第1巻回部53A1から発生される磁界と第2巻回部53A2から発生される磁界とは同一方向(Z軸の正方向または負方向)となる。よって、開口部56A12付近では、第1巻回部53A1から発生される磁界と第2巻回部53A2から発生される磁界とは強め合い、送電コイル50から見てZ軸の正方向に位置する電子機器2に対して十分な電力を伝送することができる。
また、図4の第2側面から明らかなように、送電コイル50の上部または下部付近において、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2から発生される磁界はY軸と略平行となる。そして、第1巻回部53A1および第2巻回部53A2は互いに逆回りの磁界を発生させるため、Y軸方向への磁界は互いに弱め合う。よって、送電コイル50はZ軸方向に磁界を発生させながらも、Y軸方向への磁界を抑制させることができる。
一般に、ワイヤレス電力伝送用の受電コイル6を有する携帯電話などの電子機器2は、受電コイル6が電子機器2の下面側(送電装置1の送電面10A側)に配置される。このため、上述したZ軸方向の磁界で電力が伝送される。そして、電子機器2内部の基板等の金属部材の多くは、上記受電コイルよりも電子機器2の上面側(ディスプレイ28側)に配置される。したがって、多くの面積を占有するプリント基板の平面方向はY軸方向と略平行となる。そして、本実施の形態はY軸方向の磁界は2つの巻回部が互いに弱め合うため、プリント基板を貫く磁束は低減される。よって、渦電流の発生を抑制でき、電子機器2の発熱を抑制することができる。
送電コイル50は電子機器2に十分な電力を送電しつつも、渦電流による電子機器2の発熱を抑制することができる。
次に、上述した送電コイル50を用いて構成した送電コイルユニット59について説明する。図5は、比較例を示す送電コイルユニットの斜視図である。図6Aは、比較例を示す送電コイルユニットのZ方向の磁界分布を示す図である。図6Bは、比較例を示す送電コイルユニットのZ方向の磁界強度分布を示す図である。
送電コイルユニット59は磁性体57の周囲に送電コイルを巻回したものである。上記説明において、同一の機能を有するものは同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6A、Bは送電コイルユニット59をX軸の正方向に見たときのXY断面である。図6A、Bからわかるように、送電コイルユニット59は、磁性体57を挟んで上下対称に構成される。よって、送電コイルユニット59は、図6Aに示すように、実質的に上下対称の磁界分布を示す。すなわち、送電コイルユニット59は、図6Bに示すように、実質的に上下対称の磁界強度分布を示す。
図5、6では図示していないが、送電コイルユニット59の上側(Z軸の正方向)には、送電面10A(図2参照)が位置する。よって、送電コイルユニット59にとって、Z軸の正方向は送電方向であり、Z軸の負方向は非送電方向である。よって、送電コイルユニット59は、非送電方向に不要な磁界を発生させている。しかも、この不要な磁界は、送電方向の磁界と同等の強い磁界である。このように構成される送電コイルユニット59の非送電方向に金属製の構造物(例えば、机)が位置する場合、この金属製の構造物は1次コイルの磁界の影響により渦電流を発生させ、発熱した。その結果、これは電子機器2への電力伝送以外の不要なエネルギーの消耗となり、電力伝送の効率は低下した。
(実施の形態1)
次に、図7および図8を用いて実施の形態1について説明する。図7は、実施の形態1における送電コイルユニットの斜視図である。図8Aは、実施の形態1における送電コイルユニットの一部を拡大した斜視図である。図8Bは、実施の形態1における送電コイルユニットの上面図である。図8Cは、実施の形態1における送電コイルユニットの断面図である。なお、図8A、Bは後述するベース部61を省略している。
送電コイルユニット60は、送電方向については上述した比較例の送電コイルユニット59と同様の磁界を発生させることで電子機器2への給電を行う。一方、非送電方向については、上述した比較例とは異なり不要な磁界を抑制するように構成される。よって、以下の説明において、送電方向への磁界についての詳細な説明は省略し、非送電方向への磁界について詳細に説明する。
送電コイルユニット60は、送電コイル5及びベース部61を備える。送電コイル5は1本または複数の線状導体から構成される第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2を備える。また、ベース部61は磁性体(フェライトシート)62A及び基板(樹脂部材)62Bを備える。
第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は軸A3の周囲に巻回される。この軸A3はベース部61の平面方向と略平行である。すなわち、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は共にベース部61の周囲に巻回される。そして、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は電気的に直列に接続される。
さらに、上述した比較例と同様に、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は軸A3に対して互いに逆方向に巻回される。本実施の形態の場合、第1巻回部63A1は軸A3に対して右回りに巻回され、第2巻回部63A2は軸A3に対して左回りに巻回される。このように構成されるため、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2を流れる電流は互いに逆方向である。本実施の形態の場合、第1巻回部63A1は方向A1に電流が流れ、第2巻回部63A2は方向A2に電流が流れる。よって、送電コイルユニット60の載置台(送電面)10A側における磁界は、上述した比較例と同様である。非送電面10Bにおける磁界については後述する。なお、以下の説明では符号10Aを送電面として説明する。
第1巻回部63A1は上導体部63A11と、下導体部63A12と、上導体部63A11及び下導体部63A12間を接続する接続導体部63A13を備える。上導体部63A11及び下導体部63A12は送電面10Aに対して略平行である。そして、第1巻回部63A1は軸A1を中心軸として巻回される。このとき軸A1は軸A3に対して非平行である。つまり軸A1及び軸A3が成す角度は0度よりも大きく、90度以下となる。
第2巻回部63A2は上導体部63A21と、下導体部63A22と、上導体部63A21及び下導体部63A22間を接続する接続導体部63A23を備える。上導体部63A21及び下導体部63A22は送電面10Aに対して略平行である。また、上導体部63A21の少なくとも一部は上導体部63A11に対して略平行である。また、下導体部63A22の少なくとも一部は下導体部63A12に対して略平行である。そして、第2巻回部63A2は軸A2を中心軸として巻回される。このとき軸A2は軸A3に対して非平行である。つまり軸A2及び軸A3が成す角度は0度よりも大きく、90度以下となる。
接続部65A12は第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2を接続する。本実施形態では、接続部65A12は軸A3に対して略平行となるため、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2間を最短距離で接続することができる。
送電コイルユニット60は、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2間の距離が送電面10A側よりも非送電面10Bの方が近くに位置するように巻回される。つまり、下導体部63A12及び下導体部63A22間の距離は上導体部63A11及び上導体部63A21間の距離よりも近接している。
上述したように、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は互いに逆方向の電流が流れるため、送電面10Aでは、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は一定の距離を有するため、上導体部63A11及び上導体部63A21間においてZ軸方向への磁束を強め合い、この強め合った磁束を使って電子機器2への給電を行うことができる。一方、非送電面においては、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は近接するため、X軸、Y軸、Z軸のそれぞれの方向で磁束は互いに打ち消しあうことができる。
従って、送電コイルユニット60は、非送電面10Bへの不要な磁界を低減するため、送電装置1の周囲に位置する金属製の構造物の発熱を抑制することができる。よって、電力伝送以外の不要なエネルギーの消耗による電力伝送の効率低下を抑制することができる。
また、送電コイルユニット60は、送電面10Aの略平行な送電装置1(の筐体10)の断面(図8C)において、第1の層(図示せず)及び第2の層(図示せず)における第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2間の距離は異なる。ここでの第1の層及び第2の層は、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2と交差するXY平面である。第1の層は、第2の層よりも非送電面10Bに近接するXY平面である。第2の層は、第1の層よりも送電面10Aに近接するXY平面である。
また、第1の層は、下導体部63A12及び下導体部63A22を含むXY平面、このXY平面及び軸A3間に位置するXY平面、ベース部61及び非送電面10B間に位置するXY平面などでもよい。
また、第2の層は、上導体部63A11及び上導体部63A21を含むXY平面、このXY平面及び軸A3間に位置するXY平面、ベース部61及び送電面10A間に位置するXY平面などである。
送電コイルユニット60は、第1の層における第1巻回部63A1と第2巻回部63A2との距離は、第2の層における第1巻回部63A1と第2巻回部63A2との距離よりも小さくなるように構成される。また、第1の層における第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は、第2の層における第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2よりも内側に位置する。送電コイルユニット60は、互いに逆向きに電流が流れる第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は第1の層において近接するように構成されるため、電力伝送に不要な磁束の発生を抑制することができる。
図9Aは、実施の形態1における送電コイルユニットのZ方向の磁界分布を示す図、図9Bは実施の形態1における送電コイルユニットのZ方向の磁界強度分布を示す図である。
図9A、Bに示すように、送電コイルユニット60は送電面10A側(Z軸の正方向)に比べて、非送電面10B側(Z軸の負方向)の磁界及び磁界強度が低減されていることがわかる。
また、本実施の形態では、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は同一の回数で巻回される。すなわち、下導体部63A12及び下導体部63A22の線状導体の数はY軸方向において同一数となる。よって、下導体部63A12及び下導体部63A22による磁界の強度は略同一となる。これにより、より確実に互いに磁束が打ち消し合うため、非送電面10Bにおける不要な磁界発生を抑制することができる。
また、ベース部61は磁性体62Aのみで構成されてもよい。本実施の形態では、ベース部61の強度を高めるために、磁性体62A及び基盤62Bを一体としている。また、上述したように送電コイルユニット60は非送電面10B側の磁界発生を抑制するように構成される。このため、送電コイルユニット60は下導体部63A12及び下導体部63A22による磁束を遮断するために、下導体部63A12及び下導体部63A22の近傍に磁性体62Aを設けなくてもよい。すなわち、磁性体62AのZ軸方向への厚さを小さくすることができる。よって、少量の磁性体62Aで送電コイルユニット60を製造することができ、製造コストを低減することができる。
また、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2はベース部61に巻回されるため、送電コイルユニット60の強度を向上させることができる。なお、本実施の形態のようにベース部61が磁性体62Aを含む場合、第1の層は磁性体62AのZ軸の正方向側に位置し、第2の層は磁性体62AのZ軸の負方向側に位置する。
また、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は、共通の軸A3の周囲に巻回されて構成されるので、この2つの巻回部の電流方向は略平行となり、この2つの巻回部間における磁束の合成が容易となる。よって、送電コイルユニット60の伝送側となる上導体部63A11及び上導体部63A21は電力伝送のための合成磁束を生成し、非伝送側となる下導体部63A12及び下導体部63A22は不要な磁束発生を抑制する。
(実施の形態2)
次に、図10を用いて実施の形態2について説明する。図10Aは実施の形態2における送電コイルユニットの斜視図、図10Bは実施の形態2における送電コイルユニットの上面図、図10Cは実施の形態2における送電コイルユニットの断面図である。なお、以下の説明において、上記実施の形態1と同一の機能を有するものは同一の符号を付し、詳細な説明は省略し、上記実施の形態1と異なる点のみを説明する。
本実施の形態では、接続部65A12の長さを短くすることで、非送電面10B側の第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2間の距離を短くしている。これにより、非送電面10B側における第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2の最も近接する線状導体間の距離は、第1巻回部63A1における線状導体間の距離または第2巻回部63A2における線状導体間の距離と略同じとなる。または、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2の最も近接する線状導体間の距離が、第1巻回部63A1または第2巻回部63A2の幅より小さくてもよい。
本実施の形態の送電コイルユニット60は以上のように構成されるため、非送電面10B側における第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2をより近接させることができる。これにより、逆方向に電流が流れる第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2はさらに互いの磁束を打ち消しあうことができる。
従って、送電コイルユニット60は、非送電面10Bへの不要な磁界を低減するため、送電装置1の周囲に位置する金属製の構造物の発熱を抑制することができる。よって、電力伝送以外の不要なエネルギーの消耗による電力伝送の効率低下を抑制することができる。
また、下導体部63A12及び下導体部63A22は同一のXY平面上に位置するため、左右対称の関係となり、不要な磁束発生をより抑制することができる。
図11Aは、実施の形態2における送電コイルユニットのZ方向の磁界分布を示す図、図11Bは実施の形態2における送電コイルユニットのZ方向の磁界強度分布を示す図である。
図11A、Bに示すように、送電コイルユニット60は送電面10A側(Z軸の正方向)に比べて、非送電面10B側(Z軸の負方向)の磁界及び磁界強度が低減されていることがわかる。そして、磁界及び磁界強度は上記実施の形態1よりもさらに低減される。
また、本実施の形態では、図10Cに示す断面において、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は交差するように巻回される。換言すると、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は送電面10A側における位置関係と非送電面10B側における位置関係とが逆になっている。第1巻回部63A1は送電面10A側において第2巻回部63A2の左側(一方側)に位置するが、非送電面10B側において第2巻回部63A2の右側(他方側)に位置する。同様に、第2巻回部63A2は送電面10A側において第1巻回部63A1の右側(一方側)に位置するが、非送電面10B側において第1巻回部63A1の右側(他方側)に位置する。
本実施の形態の送電コイルユニット60はこのように構成されるため、第1巻回部63A1は第2巻回部63A2がY軸の正方向へ移動することを抑制することができる。同様に、第2巻回部63A2は第1巻回部63A1がY軸の負方向へ移動することを抑制することができる。よって、送電コイルユニット60は、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2が上述のように互いに交差するように巻回されるため、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2の横(Y軸)方向へのスライドが互いに抑制される。このため、送電コイルユニット60の強度を向上させることができる。よって、送電コイルユニット60を備える送電装置1が外部から衝撃を受けたとしても、この衝撃による送電コイルユニット60の故障を抑制することができる。
また、図10Cに示すように、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は交差するように巻回されるため、第1巻回部63A1は第2巻回部63A2の内側に位置する。なお、第2巻回部63A2が第1巻回部63A1の内側に位置するように構成されてもよい。
(実施の形態3)
次に、図12を用いて実施の形態3について説明する。図12Aは実施の形態3における送電コイルユニットの斜視図、図12Bは実施の形態3における送電コイルユニットの上面図、図12Cは実施の形態3における送電コイルユニットの断面図である。なお、以下の説明において、上記実施の形態1と同一の機能を有するものは同一の符号を付し、詳細な説明は省略し、上記実施の形態1と異なる点のみを説明する。なお、図12A、Bはベース部61を省略している。
本実施の形態では、接続部65A12の長さを短くすることで、非送電面10B側の第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2間の距離を短くしている。これにより、非送電面10B側における第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2の最も近接する線状導体間の距離は、第1巻回部63A1における線状導体間の距離または第2巻回部63A2における線状導体間の距離と略同じとなる。
本実施の形態の送電コイルユニット60は以上のように構成されるため、非送電面10B側における第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2をより近接させることができる。これにより、逆方向に電流が流れる第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2はさらに互いの磁束を打ち消しあうことができる。
従って、送電コイルユニット60は、非送電面10Bへの不要な磁界を低減するため、送電装置1の周囲に位置する金属製の構造物の発熱を抑制することができる。よって、電力伝送以外の不要なエネルギーの消耗による電力伝送の効率低下を抑制することができる。
また、下導体部63A12及び下導体部63A22は同一のXY平面上に位置するため、不要な磁束発生をより抑制することができる。
図13Aは、実施の形態3における送電コイルユニットのZ方向の磁界分布を示す図、図13Bは実施の形態3における送電コイルユニットのZ方向の磁界強度分布を示す図である。
図13A、Bに示すように、送電コイルユニット60は送電面10A側(Z軸の正方向)に比べて、非送電面10B側(Z軸の負方向)の磁界及び磁界強度が低減されていることがわかる。そして、磁界及び磁界強度は上記実施の形態1及び2よりもさらに低減される。
(実施の形態4)
次に、図14を用いて実施の形態3について説明する。図14Aは実施の形態4における送電コイルユニットの斜視図、図14Bは実施の形態4における送電コイルユニットの上面図、図14Cは実施の形態4における送電コイルユニットの断面図である。なお、以下の説明において、上記実施の形態1と同一の機能を有するものは同一の符号を付し、詳細な説明は省略し、上記実施の形態1と異なる点のみを説明する。なお、図14A、Bはベース部61を省略している。
本実施の形態では、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は、非送電面10B側において重なるように配置される。非送電面10B側において、第1巻回部63A1は第2巻回部63A2の下側(Z軸方向の負方向側)に位置し、第2巻回部63A2は第1巻回部63A1の上側(Z軸方向の正方向側)に位置する。よって、第1巻回部63A1の一部は、第2巻回部63A2と非送電面10Bとの間に位置する。また、第2巻回部63A2の一部は、第1巻回部63A1と送電面10Aとの間に位置する。
このように第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は重なるように配置されるので、非送電面10B側における第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2をより近接させることができる。これにより、逆方向に電流が流れる第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2はさらに互いの磁束を打ち消しあうことができる。
従って、送電コイルユニット60は、非送電面10Bへの不要な磁界を低減するため、送電装置1の周囲に位置する金属製の構造物の発熱を抑制することができる。よって、電力伝送以外の不要なエネルギーの消耗による電力伝送の効率低下を抑制することができる。
図15Aは、実施の形態4における送電コイルユニットのZ方向の磁界分布を示す図、図15Bは実施の形態4における送電コイルユニットのZ方向の磁界強度分布を示す図である。
図15A、Bに示すように、送電コイルユニット60は送電面10A側(Z軸の正方向)に比べて、非送電面10B側(Z軸の負方向)の磁界及び磁界強度が低減されていることがわかる。そして、磁界及び磁界強度は上記実施の形態1ないし3よりもさらに低減される。
また、送電コイルユニット60を図23のように構成してもよい。図23は実施の形態4における他の例であり、実施の形態4における送電コイルユニットの非送電面側の一部を示す図である。
図14の例では、非送電面10B側における第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は異なるXY平面に位置するが、図23の例では、非送電面側における第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は略同一平面上に位置する。さらに、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2の各線状導体は互い違いに配置されるので、隣り合う導体の流れる電流は逆方向となる。このため、隣り合う導体からの磁束は互いに打ち消しあい、不要な磁界発生を抑制することができる。
(実施の形態5)
次に、図16を用いて実施の形態5について説明する。図16Aは実施の形態5における送電コイルユニットの斜視図、図16Bは実施の形態5における送電コイルユニットの上面図、図16Cは実施の形態5における送電コイルユニットの断面図である。なお、以下の説明において、上記実施の形態1と同一の機能を有するものは同一の符号を付し、詳細な説明は省略し、上記実施の形態1と異なる点のみを説明する。なお、図16A、Bはベース部61を省略している。
第1巻回部63A1は軸A1を中心軸として巻回され、第2巻回部63A2は軸A2を中心軸として巻回される。本実施の形態では、軸A1及び軸A2は共に、軸A3に対して略垂直である。
接続導体部63A13及び接続導体部63A23は角を有し、L字のようにY軸及びZ軸方向に形成される。Y軸方向に伸びる接続導体部63A13は上導体部63A11に接続され、Y軸方向に伸びる接続導体部63A23は上導体部63A21に接続される。また、Z軸方向に伸びる接続導体部63A13は下導体部63A12に接続され、Z軸方向に伸びる接続導体部63A23は下導体部63A22に接続される。
以上のように本実施の形態における接続導体部63A13及び接続導体部63A23は上導体部と下導体部との間を直接的に接続しないため、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2を形成する線状導体の全長を長くすることができる。その結果、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2の巻回数(ターン数)を増やさずに、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2のL値を高くすることができる。つまり、電力伝送に必要な所望のL値とするために少ない巻回数で第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2を形成することができる。これにより、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2を小型化することができる。
さらに、接続導体部63A13及び接続導体部63A23をL字形状とすることにより、図16Cにおいて接続導体部63A13及び接続導体部63A23の少なくとも一部は、略平行となる。これにより、送電面10Aに対向する非送電面10Bだけでなく、送電面10Aと垂直する面においても、不要な磁束の発生を抑制することができる。
また、実施の形態2と同様に、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は交差するように構成されるため、送電コイルユニット60を備える送電装置1が外部から衝撃を受けたとしても、この衝撃による送電コイルユニット60の故障を抑制することができる。
図17Aは、実施の形態5における送電コイルユニットのZ方向の磁界分布を示す図、図17Bは実施の形態5における送電コイルユニットのZ方向の磁界強度分布を示す図である。
図17A、Bに示すように、送電コイルユニット60は送電面10A側(Z軸の正方向)に比べて、非送電面10B側(Z軸の負方向)の磁界及び磁界強度が低減されていることがわかる。そして、磁界及び磁界強度は上記実施の形態1ないし3よりもさらに低減される。
(実施の形態6)
次に、図18を用いて実施の形態6について説明する。図18は実施の形態6における送電コイルユニットの断面図である。なお、以下の説明において、上記実施の形態1と同一の機能を有するものは同一の符号を付し、詳細な説明は省略し、上記実施の形態1と異なる点のみを説明する。
まず、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は重なるように配置されるので、非送電面10B側における第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2をより近接させることができる。これにより、逆方向に電流が流れる第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2はさらに互いの磁束を打ち消しあうことができる。
従って、送電コイルユニット60は、非送電面10Bへの不要な磁界を低減するため、送電装置1の周囲に位置する金属製の構造物の発熱を抑制することができる。よって、電力伝送以外の不要なエネルギーの消耗による電力伝送の効率低下を抑制することができる。
さらに、図18に示すように、断面において、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は非対称に構成される。接続導体部63A13の長さは接続導体部63A23よりも短い。このため、下導体部63A12及び下導体部63A22は上導体部63A21よりも上導体部63A11側に位置する。
このように送電コイルユニット60は必ずしも左右対称に構成される必要はなく、下導体部63A12及び下導体部63A22はどちらか一方に偏った位置としてもよい。本実施の形態の場合、下導体部63A12及び下導体部63A22の右側に大きなスペースを確保できるため、制御回路等の他の部材を配置する等に利用することができる。従って、下導体部63A12及び下導体部63A22の位置を上導体部63A11及び上導体部63A21のいずれか一方に近づけることで、送電装置1内のスペースを有効に活用することができる。
また、本実施の形態のように送電コイルユニット60は非対称に構成される場合、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2を形成する線状導体の全長は異なる。このため、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2の巻回数は互いに異なる巻回数とすることで、互いのL値を近づける方が好ましい。
(実施の形態7)
次に、図19を用いて実施の形態7について説明する。図19Aは実施の形態7における送電コイルユニットの斜視図、図19Bは実施の形態7における送電コイルの斜視図、図19Cは実施の形態7における送電コイルユニットの断面図である。なお、以下の説明において、上記実施の形態1と同一の機能を有するものは同一の符号を付し、詳細な説明は省略し、上記実施の形態1と異なる点のみを説明する。
送電コイル5は第1の送電コイル5A及び第2の送電コイル5Bを備える。詳細は後述するが、第1の送電コイル5A及び第2の送電コイル5Bは電気的に並列に接続される。よって、送電コイルユニット60は複数の送電コイルを有するため、電子機器2へ給電可能な範囲を広げることができる。
第1の送電コイル5A及び第2の送電コイル5Bは上記実施の形態1〜6のいずれかで説明した送電コイル5に相当する。本実施の形態では、一例として、第1の送電コイル5A及び第2の送電コイル5Bは実施の形態4で説明した図14の送電コイル5に相当する。よって、第1の送電コイル5A及び第2の送電コイル5Bは実質的に同じ構成である。このため、第1の送電コイル5Aまたは第2の送電コイル5B単体による作用効果の説明は省略する。
第1の送電コイル5Aは電流方向が異なる第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2を有し、第2の送電コイル5Bは電流方向が異なる第3巻回部63B3及び第4巻回部63B4を有する。また、第1巻回部63A1は上導体部63A11、下導体部63A12、及び接続導体部63A13を有する。第2巻回部63A2は上導体部63A21、下導体部63A22、及び接続導体部63A23を有する。第3巻回部63B3は上導体部63B31、下導体部63B32、及び接続導体部63B33を有する。第4巻回部63B4は上導体部63B41、下導体部63B42、及び接続導体部63B43を有する。
そして、第3巻回部63B3の上導体部63B31は、上導体部63A11と上導体部63A21との間に位置する。同様に、第2巻回部63A2の上導体部63A21は上導体部63B31と上導体部63B41との間に位置する。また、第1の送電コイル5A及び第2の送電コイル5Bは共に、上述したように非送電面10B側の不要な磁界発生を抑制するように構成されるため、それぞれの下導体部は近接するように配置される。このため、上導体部63A21及び下導体部63A22間を接続する接続導体部63A23は、上導体部63B31及び下導体部63B32間を接続する接続導体部63B33と交差する。
上述したように、第1の送電コイル5A及び第2の送電コイル5Bは上導体部間でZ軸方向に磁束を強め合い、電子機器2へ送電する。この強め合った磁束に比べると、上導体部63A11、63A21、63B31、63B41の周辺では磁束は弱くなり、ヌルポイントが発生する。このため、電子機器2が上導体部63A11、63A21、63B31、63B41の周辺に位置する場合、電子機器2へ十分な電力を送電することは困難であった。
そこで、上記ヌルポイントを補うために本実施の形態の送電コイルユニット60は、隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有する第1の送電コイル5A及び第2の送電コイル5Bを備え、第1の送電コイル5Aの1つの巻回部の少なくとも一部(本実施の形態では、第2巻回部63A2の上導体部63A21)が第2の送電コイル5Bの隣り合う巻回部の間に位置するように構成される。これにより、第2巻回部63A2の上導体部63A21の周辺に位置する電子機器2への送電の効率低下を抑制することができる。
また、第1の送電コイル5A及び第2の送電コイル5Bに同時に給電すると、互いに磁界が干渉し合うことが想定される。そこで、電子機器2の位置に応じて、給電する送電コイルを選択する方が好ましい。以下、送電コイル5への給電方法について詳細に説明する。
以下、送電コイル5への給電方法について詳細に説明する。図20(A)は、実施の形態7における送電コイルへの給電方法の第1例を示す概略構成図、図20(B)は、実施の形態7における送電コイルへの給電方法の第2例を示す概略構成図である。
第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bは同時には給電されず、ある時刻ではいずれか一方が給電される。
図20(A)の場合、送電回路部13は送電回路部13Aおよび13Bを備える。送電回路部13Aは実質的に図1に示す送電回路部13と同じであり、ドライバおよび共振回路をそれぞれ有する。同様に、送電回路部13Bは実質的に図1に示す送電回路部13と同じであり、ドライバおよび共振回路をそれぞれ有する。
送電回路部13Aは送電制御部12と第1の送電コイル5Aとの間に電気的に接続されると共に、送電制御部12からの制御信号に基づいて第1の送電コイル5Aに給電する。また、送電回路部13Bは送電制御部12と第2の送電コイル5Bとの間に電気的に接続されると共に、送電制御部12からの制御信号に基づいて第2の送電コイル5Bに給電する。
送電制御部12は送電回路部13の送電先を任意に選択可能であり、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bのいずれか一方に給電するように送電回路部13Aおよび13Bを制御する。すなわち、送電制御部12は送電回路部13Aおよび13Bが同時にそれぞれ接続される1次コイルに給電しないように制御する。例えば、送電回路部13Aが給電中のとき、送電回路部13Bは第2の送電コイル5Bへ給電しない。
このように送電制御部12が送電回路部13の給電先を制御することにより、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの不要な干渉を抑制することができる。さらに、各送電コイル5Aおよび5Bにそれぞれの送電回路部13Aおよび13Bで給電するため、送電回路部13Aおよび13Bはその給電先を切り替える必要がない。よって、送電回路部13Aおよび13Bによる損失を低減することができる。すなわち、電子機器2への送電効率低下を抑制することができる。
また、図20(B)の場合、送電コイル5は切替部(スイッチ)19に電気的に接続される。詳細に説明すると、切替部19は送電回路部13と第1の送電コイル5Aとの間に電気的に接続されると共に、送電回路部13と第2の送電コイル5Bとの間に電気的に接続される。
切替部19はスイッチ機能を有し、送電回路部13の給電先を切り替え可能である。この給電先の切り替えは送電制御部12によって制御される。すなわち、送電制御部12は送電回路部13の給電先を第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの一方から他方に切り替え可能である。例えば、第1の送電コイル5Aに給電する場合、送電制御部12は、送電回路部13と第1の送電コイル5Aとを電気的に接続すると共に、送電回路部13と第2の送電コイル5Bとを電気的に遮断するように切替部19を制御する。すなわち、切替部19は各給電先へ接続または遮断することができる。このような切替部19の機能により、送電回路部13の出力先を自在に変更することができる。
このように送電制御部12が送電回路部13の給電先を制御することにより、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの不要な干渉を抑制することができる。さらに、切替部19によって送電回路部13の出力先が変更可能であるため、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bに対する給電を1つの送電回路部13で行うことができる。すなわち、送電装置1の製造コストを抑制することができる。
なお、図20(A)、(B)では、送電回路部13が2つの送電コイル5Aおよび5Bに給電可能な構成を開示したが、送電回路部13の給電先の数に特に限定はない。つまり、送電回路部13は3つ以上の送電コイルに給電できるように構成されてもよい。
次に、図21を用いて電子機器2への給電開始前の手順の一例について説明する。図21は実施の形態7における給電開始前のフローチャートを示す図である。
電子機器検知部31(図1参照)が送電面10A付近に電子機器2(または受電コイル6)が位置することを検知する場合(ステップS101のYES)、送電制御部12は送電回路部13を介して第1の送電コイル5Aに給電する(ステップS102)。そして、状態検知部(詳細は後述する)は第1の送電コイル5Aの状態変化を監視する(ステップS103)。次に、送電制御部12は送電回路部13の給電先を第1の送電コイル5Aから第2の送電コイル5Bに切り替え、第2の送電コイル5Bに給電する(ステップS104)。そして、状態検知部(詳細は後述する)は第2の送電コイル5Bの状態変化を監視する(ステップS105)。
さらに、送電制御部12は第1の送電コイル5Aと第2の送電コイル5Bとの状態変化に基づいて(ステップS106およびS107)、送電回路部13の供給先を決定する(ステップS108)。その後、決定された送電コイルを利用して認証部34が電子機器2を認証できれば(ステップS109のYES)、送電制御部12は、ステップS108にて選択された送電コイル(第1の送電コイル5Aまたは第2の送電コイル5B)を介して電子機器2への給電を開始する(ステップS110)。一方、認証部34が電子機器2を認証できなければ(ステップS109のNO)、電子機器2への給電は開始されない。
ここで、ステップS102〜105の説明を補足するために、上記状態検知部(図示せず)を説明する。状態検知部は、例えば、上述した電圧監視部15や温度監視部16、などによって構成される。すなわち、状態検知部は、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bのパラメータを監視および検知する。このパラメータは、例えば、電流、電圧、電流の位相、インピーダンス、などの電気的パラメータや、温度、結合度などである。状態検知部は第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの物理量(上記パラメータ)を取得し、取得した物理量を送電制御部12に通知する。
給電された送電コイル(第1の送電コイル5Aまたは第2の送電コイル5B)の近傍に受電コイル6が位置する場合、その送電コイルは受電コイル6と結合することにより、上記物理量が変化する。送電制御部12はこの物理量の変化に基づいて、受電コイル6への給電に適する送電コイルを第1の送電コイル5Aまたは第2の送電コイル5Bから選択する。すなわち、送電制御部12はこの物理量の変化が所定条件を満たす送電コイルを選択する。これにより、高い磁界強度で受電コイル6へ給電することができる。
例えば、ステップS106のように、送電制御部12は第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの物理量の変化を比較し、この比較結果に基づいて給電先の送電コイルを決定する。一般的に、受電コイル6との結合度が高くなる方が上記物理量の変化も大きくなるので、送電制御部12は物理量の変化が大きい方の送電コイルを利用して電子機器2へ給電する。しかし、どういった基準で給電先を決定するかは特に限定するものではないので、上記物理量の変化が小さい方が選択されてもよい。
さらに、本実施の形態では、ステップS107において、送電制御部12はステップS106の比較により選択された送電コイルの物理量の変化が所定値以上かどうかを確認する。所定値以上である場合(ステップS107のYES)、ステップS106の比較により選択された送電コイルは送電回路部13の給電先として決定される。また、所定値未満である場合(ステップS107のNO)、給電は開始されない。これにより、予想外の機器や、異物などが載置された場合に、不要に給電を開始することを抑制することができる。また、電子機器2が送電面10Aの不適切な位置(例えば、受電コイル6の一部が送電面10Aからはみ出す位置)に載置される場合、電子機器2への給電が開始されないので、ユーザは伝送効率の良い適切な位置に電子機器を置き直すこととなり、伝送効率の低下を抑制することができる。
なお、ステップS106のみで(ステップS107なしで)送電回路部13の給電先を決定してもよい。しかし、電子機器2が存在していないにも関わらず、例えば、異物などの影響により、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの物理量に差が生じる場合も想定されるので、ステップS107も実行する方が好ましい。
また、ステップS107のみで(ステップS106なしで)送電回路部13の給電先を決定してもよい。しかし、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの物理量が共に所定値以上となり、給電先の選択が困難となる場合も想定されるので、ステップS106も実行する方が好ましい。なお、ステップS106およびS107はどちらを先に実行してもよい。
また、上述した状態変化を取得するために、少なくともステップS103(およびS105)にて給電された第1の送電コイル5A(および第2の送電コイル5B)の物理量(パラメータ値)を取得すればよい。さらに、この物理量と予め(給電される前に)取得していた物理量(パラメータ値)との差を上記状態変化の値として算出してもよい。
なお、ステップS109における認証処理は、ステップS101とステップS102との間に行ってもよい。ただし、認証処理に関する信号が送電コイル5を用いて送受信される場合、ステップS108で決定された送電コイルは、受電コイル6の位置に高い磁界強度の磁界を供給できるので、信号の送受信が行いやすくなる。よって、給電する送電コイルを選択した後に、この送電コイルを用いて認証処理を行う方が好ましい。
なお、送電装置1は電子機器2が送電面10A上に載置されずとも、近接すれば、電子機器2へ電力伝送可能である。よって、送電面10Aは、送電装置1の設置面に対して略平行である必要はなく、この設置面に対して傾きを有しても良いし、略垂直でも良い。送電面10Aが送電装置1の設置面に対して略平行でない場合、電子機器2の位置を固定するのが困難であるため、送電装置1に電子機器2を保持するための機構を設ける方が好ましい。
次に、図22を用いて電子機器2への給電開始後の手順の一例について説明する。図22は実施の形態における給電開始後のフローチャートを示す図である。一例として、第1の送電コイル5Aを介して電子機器2への給電中のときについて説明する。
第1の送電コイル5Aが給電される場合、送電制御部12は、第1の送電コイル5Aの状態変化(物理量の変化またはパラメータの変化)を監視するように上記状態検知部を制御する(ステップS201)。そして、送電制御部12は、検出された状態変化が所定値未満である場合(ステップS202のYES)、送電回路部13の出力先の再選択処理を行う(ステップS204)。一方、送電制御部12は、検出された状態変化が所定値未満でなければ(ステップS202のNO)、第1の送電コイル5Aへ給電を開始した時間から所定時間経過したかどうかを確認する(ステップS203)。所定時間経過していなければ(ステップS203のNO)、第1の送電コイル5Aへの給電は継続される。一方、所定時間経過している場合(ステップS203のYES)、送電制御部12は送電回路部13の出力先の再選択処理を行う(ステップS204)。
ステップS204では、例えば、図21に示すような手順で、受電コイル6への給電に適する送電コイルを再度決定する。再選択処理の場合、ステップS101の載置検知処理や、ステップS109の認証処理等は省略してもよい。
以上より、所定値以上の状態変化が検出される場合(ステップS202のYES)、または、給電開始から所定時間が経過する場合(ステップS203のYES)、上記再選択処理が行われるため、電子機器2への充電が開始された後に、電子機器2の位置がずれたとしても、適する送電コイルを再選択することができる。すなわち、電子機器2への充電が開始された後であったとしても、送電制御部12は状況に応じて送電回路部13の出力先を第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bのいずれか一方から他方に切り替えることができる。
なお、所定値以上の状態変化が検出される場合(ステップS202のYES)、受電コイル6の位置がずれた可能性が高いので、上記再選択処理を行わずに、送電回路部13の出力先を第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bのいずれか一方から他方に切り替えてもよい。
(実施の形態1〜7の補足)
ここで、送電コイル5について補足する。第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2は、直列に接続されなくてもよい。この場合、各巻回部63A1、63A2は、それぞれ異なる送電回路部から供給される。このとき、上記実施の形態1〜7で説明したように隣り合う巻回部が異なる巻回方向を有する場合、各送電回路部は略同じ位相で各巻回部に給電する方が好ましい。または、上記実施の形態1〜7とは異なり、隣り合う巻回部が同じ巻回方向に巻回されてもよい。この場合、複数の送電回路部はそれぞれ異なる位相(より好ましくは180度異なる位相)で各巻回部に給電する方が好ましい。例えば、第1巻回部63A1及び第2巻回部63A2が軸A3に対して同一の巻回方向を有する場合、第1巻回部63A1に接続される送電回路部は、第2巻回部63B2に接続される送電回路部が給電する位相に対して180度異なる位相で第1巻回部63A1に給電する。第3巻回部63B3及び第4巻回部63B4に関しても同様である。
以上より、本実施の形態において、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bは共に、隣り合う巻回部の電流方向が互いに異なる複数の巻回部を有するが、上述したように、この複数の巻回部は、巻回方向が同じでも良いし、逆向きでも良い。すなわち、隣り合う巻回部の巻回方向が逆向きである場合、隣り合う巻回部は互いに同位相の電流が供給されれば良く、隣り合う巻回部の巻回方向が同じ向きである場合、隣り合う巻回部は互いに逆位相の電流が供給されれば良い。
なお、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bを構成する複数の巻回部の数は特に限定するものではない。しかし、上述したように、各巻回部の周辺にヌルポイントが発生する。よって、図19のように、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの各巻回部(の上導体部)が交互に配置される場合、第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bの巻回部の数の差は1以内であることが好ましい。例えば、第1の送電コイル5Aの巻回部の数がN個である場合、例えば、第2の送電コイル5Bの巻回部の数はN個、N−1個、N+1個のいずれかであることが好ましい。
これにより、送電コイル5が備える複数の巻回部のうち、外側に位置する巻回部(図19の場合、第1巻回部63A1および第4巻回部63B4)以外の巻回部、すなわち、内側の巻回部(図19の場合、第2巻回部63A2及び第4巻回部63B4)の周辺に発生するヌルポイントを補うことができる。
また、電子機器2はタブレット機器や、PCでもよい。第1の送電コイル5Aおよび第2の送電コイル5Bを構成する線状導体は1本の線状導体でもよいし、複数の素線を束ねたリッツ線等でもよい。また、送電装置1及び電子機器2は互いの筐体が接さずに電力を伝送してもよい。
(本発明の一実施の形態の概要)
本発明の一実施の形態の送電装置は、送電面を介して無線で電力を伝送する送電装置であって、第1の方向に電流が流れる第1の巻回部と、前記第1の方向とは異なる第2の方向に電流が流れる第2の巻回部と、少なくとも前記送電面を有する筐体と、を備え、前記筐体の第1の層における前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離は、前記第1の層よりも前記送電面の近くに位置する第2の層における前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離よりも小さい。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、請求項1に記載の送電装置であって、第1の巻回部及び前記第2の巻回部が巻回されるベース部をさらに備える。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、前記ベース部は前記第1の層と前記第2の層との間に位置する磁性体を含む。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、前記ベース部は前記磁性体よりも第2の層より離れて位置する樹脂部をさらに備える。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、第1及び第2の巻回部は導体が共通の軸の周囲に巻回されて構成される。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、前記第1の巻回部及び前記第2の巻回部を接続する導体は前記軸に対して略平行である。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、前記第1の層において、前記第1の巻回部及び前記第2の巻回部間の距離は前記第1の巻回部または前記第2の巻回部の幅より小さい。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、前記第1の層において、前記第1の巻回部の少なくとも一部は、前記第2の巻回部に対して略平行である。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、前記第1の層において、前記第1の巻回部を構成する複数の導体間に前記第2の巻回部を構成する導体の少なくとも一部が位置する。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、前記第2の層における前記第1の巻回部及び前記第2の巻回部は、前記送電面に対して略平行である。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、前記第2の層において、前記第1の巻回部の少なくとも一部は、前記第2の巻回部に対して略平行である。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、前記第1の層における第1の巻回部及び前記第2の層における第1の巻回部を接続する導体は、直線上に構成される。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、前記第1の層における前記第1の巻回部及び前記第2の層における第1の巻回部を接続する導体と、前記第1の層における第2の巻回部及び前記第2の層における第2の巻回部を接続する導体との少なくとも一部は略平行である。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、前記第1の層における第1の巻回部及び前記第2の層における第1の巻回部を接続する導体と、前記第1の層における第2の巻回部及び前記第2の層における第2の巻回部を接続する導体とは交差する。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、前記第1の巻回部の少なくとも一部は前記第2の巻回部の内側に位置する。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、送電面を介して無線で電力を伝送する送電装置であって、共通軸の周りに導体が巻回され、第1の方向に電流が流れる第1の巻回部と、前記共通軸の周りに導体が巻回され、前記第1の方向とは異なる第2の方向に電流が流れる第2の巻回部と、を備え、前記送電面の略平行方向の断面において、前記共通軸の前記送電面側の反対側における前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離は、前記共通軸の前記送電面における前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離よりも小さくなるように構成される。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、送電面を介して無線で電力を伝送する送電装置であって、第1の方向に電流が流れる第1の巻回部と、前記第1の方向とは異なる第2の方向に電流が流れる第2の巻回部と、少なくとも前記送電面及び非送電面を有する筐体と、を備え、前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離は、前記送電面側よりも前記非送電面側の方が小さい。
また、本発明の一実施の形態のコイルユニットは、無線で電力を伝送するコイルユニットであって、共通軸の周りに導体が巻回され、互いに電流方向が異なる第1の巻回部および第2の巻回部を備え、前記共通軸の垂直方向の断面において、前記第1の巻回部および前記第2の巻回部の少なくとも一部は、前記共通軸に対して非垂直である。
また、本発明の一実施の形態のコイルユニットは、無線で電力を伝送するコイルユニットであって、共通軸の周りに導体が巻回され、互いに電流方向が異なる第1の巻回部および第2の巻回部を備え、前記第1の巻回部は、前記共通軸に対して非垂直である第1の軸を中心軸として導体が巻回され、前記第2の巻回部は、前記共通軸に対して非垂直である第2の軸を中心軸として導体が巻回される。
また、本発明の一実施の形態の送電システムは、無線で電力を伝送する送電システムであって、第1の方向に電流が流れる第1の巻回部と、前記第1の方向とは異なる第2の方向に電流が流れる第2の巻回部と、を有する送電コイルと、少なくとも送電面を有し、前記送電コイルを格納する第1の筐体と、前記送電面を介して前記送電コイルから電力を受信する受電コイルと、を備え、前記第1の筐体の第1の層における前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離は、前記第1の層よりも前記送電面の近くに位置する第2の層における前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離よりも小さい。
また、本発明の一実施の形態の送電装置は、前記送電コイルに電力を供給する給電部と、前記受電コイルを介して電力を受信する受電部と、前記受電部からの電力を蓄電する蓄電部と、前記受電コイル、前記受電部及び前記蓄電部を格納する第2の筐体と、をさらに備える。
本発明は、携帯電話、タブレット機器、PC等の電子機器へのワイヤレス電力伝送分野において利用可能である。
1 送電装置
2 電子機器
3 2次電池
5 送電コイル
5A 第1の送電コイル
5B 第2の送電コイル
6 受電コイル
8 電源
10 筐体
10A 載置台(送電面)
10B 非送電面
11 AC/DCコンバータ
12 送電制御部
13、13A、13B 送電回路部
14 制御回路
15 電圧監視部
16 温度監視部
17 ドライバ
18 共振回路
19 切替部(スイッチ)
20 筐体
21 受電回路部
22 受電制御部
23 充電制御回路
24 整流回路
25 レギュレータ
26 制御回路
27 電圧監視部
28 ディスプレイ
29 入力キー
31 電子機器検知部
32、42 情報送受信部
33、43 変復調回路
34、44 認証部
41 送電装置検知部
50 送電コイル
51A、52A 端子
53A1 第1巻回部
53A2 第2巻回部
55A12 接続部
56A12 開口部
57 磁性体
59 送電コイルユニット
60 送電コイルユニット
61 ベース部
62A 磁性体
62B 基盤
63A1 第1巻回部
63A11 上導体部
63A12 下導体部
63A13 接続導体部
63A2 第2巻回部
63A21 上導体部
63A22 下導体部
63A23 接続導体部
63B3 第3巻回部
63B31 上導体部
63B32 下導体部
63B33 接続導体部
63B4 第4巻回部
63B41 上導体部
63B42 下導体部
63B43 接続導体部
65A12 接続部
100 ワイヤレス電力伝送システム

Claims (21)

  1. 送電面を介して無線で電力を伝送する送電装置であって、
    第1の方向に電流が流れる第1の巻回部と、
    前記第1の方向とは異なる第2の方向に電流が流れる第2の巻回部と、
    少なくとも前記送電面を有する筐体と、を備え、
    前記筐体の第1の層における前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離は、前記第1の層よりも前記送電面の近くに位置する第2の層における前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離よりも小さい送電装置。
  2. 請求項1に記載の送電装置であって、
    第1の巻回部及び前記第2の巻回部が巻回されるベース部をさらに備える送電装置。
  3. 請求項2に記載の送電装置であって、
    前記ベース部は前記第1の層と前記第2の層との間に位置する磁性体を含む送電装置。
  4. 請求項3に記載の送電装置であって、
    前記ベース部は前記磁性体よりも第2の層より離れて位置する樹脂部をさらに備える送電装置。
  5. 請求項1に記載の送電装置であって、
    第1及び第2の巻回部は導体が共通の軸の周囲に巻回されて構成される送電装置。
  6. 請求項5に記載の送電装置であって、
    前記第1の巻回部及び前記第2の巻回部を接続する導体は前記軸に対して略平行である送電装置。
  7. 請求項1に記載の送電装置であって、
    前記第1の層において、前記第1の巻回部及び前記第2の巻回部間の距離は前記第1の巻回部または前記第2の巻回部の幅より小さい送電装置。
  8. 請求項1に記載の送電装置であって、
    前記第1の層において、前記第1の巻回部の少なくとも一部は、前記第2の巻回部に対して略平行である送電装置。
  9. 請求項1に記載の送電装置であって、
    前記第1の層において、第1の巻回部を構成する複数の導体間に前記第2の巻回部を構成する導体の少なくとも一部が位置する送電装置。
  10. 請求項6に記載の送電装置であって、
    前記第2の層における前記第1の巻回部及び前記第2の巻回部は、前記送電面に対して略平行である送電装置。
  11. 請求項10に記載の送電装置であって、
    前記第2の層において、前記第1の巻回部の少なくとも一部は、前記第2の巻回部に対して略平行である送電装置。
  12. 請求項6に記載の送電装置であって、
    前記第1の層における第1の巻回部及び前記第2の層における第1の巻回部を接続する導体は、直線上に構成される送電装置。
  13. 請求項6に記載の送電装置であって、
    前記第1の層における前記第1の巻回部及び前記第2の層における第1の巻回部を接続する導体と、前記第1の層における第2の巻回部及び前記第2の層における第2の巻回部を接続する導体との少なくとも一部は略平行である送電装置。
  14. 請求項6に記載の送電装置であって、
    前記第1の層における第1の巻回部及び前記第2の層における第1の巻回部を接続する導体と、前記第1の層における第2の巻回部及び前記第2の層における第2の巻回部を接続する導体とは交差する送電装置。
  15. 請求項6に記載の送電装置であって、
    前記第1の巻回部の少なくとも一部は前記第2の巻回部の内側に位置する送電装置。
  16. 送電面を介して無線で電力を伝送する送電装置であって、
    共通軸の周りに導体が巻回され、第1の方向に電流が流れる第1の巻回部と、
    前記共通軸の周りに導体が巻回され、前記第1の方向とは異なる第2の方向に電流が流れる第2の巻回部と、を備え、
    前記送電面の略平行方向の断面において、前記共通軸の前記送電面側の反対側における前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離は、前記共通軸の前記送電面における前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離よりも小さくなるように構成される送電装置。
  17. 送電面を介して無線で電力を伝送する送電装置であって、
    第1の方向に電流が流れる第1の巻回部と、
    前記第1の方向とは異なる第2の方向に電流が流れる第2の巻回部と、
    少なくとも前記送電面及び非送電面を有する筐体と、を備え、
    前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離は、前記送電面側よりも前記非送電面側の方が小さい送電装置。
  18. 無線で電力を伝送するコイルユニットであって、
    共通軸の周りに導体が巻回され、互いに電流方向が異なる第1の巻回部および第2の巻回部を備え、
    前記共通軸の垂直方向の断面において、前記第1の巻回部および前記第2の巻回部の少なくとも一部は、前記共通軸に対して非垂直であるコイルユニット。
  19. 無線で電力を伝送するコイルユニットであって、
    共通軸の周りに導体が巻回され、互いに電流方向が異なる第1の巻回部および第2の巻回部を備え、
    前記第1の巻回部は、前記共通軸に対して非垂直である第1の軸を中心軸として導体が巻回され、
    前記第2の巻回部は、前記共通軸に対して非垂直である第2の軸を中心軸として導体が巻回されるコイルユニット。
  20. 無線で電力を伝送する送電システムであって、
    第1の方向に電流が流れる第1の巻回部と、前記第1の方向とは異なる第2の方向に電流が流れる第2の巻回部と、を有する送電コイルと、
    少なくとも送電面を有し、前記送電コイルを格納する第1の筐体と、
    前記送電面を介して前記送電コイルから電力を受信する受電コイルと、を備え、
    前記第1の筐体の第1の層における前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離は、前記第1の層よりも前記送電面の近くに位置する第2の層における前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との距離よりも小さい送電システム。
  21. 請求項20に記載の送電システムであって、
    前記送電コイルに電力を供給する給電部と、
    前記受電コイルを介して電力を受信する受電部と、
    前記受電部からの電力を蓄電する蓄電部と、
    前記受電コイル、前記受電部及び前記蓄電部を格納する第2の筐体と、をさらに備える送電システム。
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