JP5826225B2 - 表面処理装置及び洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は表面処理装置及び洗浄装置に関する。具体的には、対象物(ワーク)に各種メッキや電着塗装、陽極酸化などのための一連の工程を施すための表面処理装置に関する。また、対象物を予備洗浄し、あるいは処理後の対象物を洗浄し、必要に応じて乾燥させるための洗浄装置に関する。
メッキ処理には、数多くの工程が必要とされる。たとえば、特許文献1に開示されている(無電解)メッキ処理装置では、脱脂工程、水洗工程、エッチング処理工程、水洗工程、ジンケート処理工程、水洗工程、硝酸処理工程、水洗工程、ジンケート処理工程、水洗工程、Niメッキ処理工程、水洗工程、Auメッキ処理工程、水洗工程を順次必要としており、各工程毎に各工程の処理に応じた処理槽が必要となる。
また、メッキ処理装置では、メッキの種類やメッキする対象物などが異なると、メッキ処理装置を構成する処理工程の種類や組み合わせ、設置順序などが異なってくる。そのため、メッキの種類やメッキ対象物が異なると、それに応じて処理槽の構成が変更になる。その場合、従来のメッキ処理装置では、ボルト・ナットや連結金具で互いに連結されている処理槽どうしを相互に分離し、また共通の排水メインダクトに接続されている各処理槽の排水パイプを排水メインダクトから取り外して各処理槽をメッキ処理装置の架台から取り出さなければならない。そして、新しい構成に合った各処理槽をメッキ処理装置の架台に設置し、ボルト・ナットや連結金具によって処理槽どうしを連結し、あるいはボルト・ナットなどでフレームに固定し、また各処理槽の排水パイプを排水メインダクトに接続しなければならない。よって、従来のメッキ処理装置では、処理槽の組み替えのたびに大掛かりな工事が必要となり、また工事所要時間も長かった。
一方、近年のメッキ処理装置では、酸、アルカリやメッキ液からの蒸発物や水蒸気を工場内に散逸させて工場内の環境を悪化させないよう、処理槽の周囲を筐体(ブース)で囲うとともに筐体に換気装置を設けている。この筐体は、工場の床面に複数本の床フレーム材を水平に設置してベースフレームを組み、床フレーム材の上に柱フレーム材を立て、その上に梁フレーム材を渡してあり、適宜外壁面をパネルによって覆っている。
そのため、入れ替えるための処理槽を抱えて運搬する場合には、ベースフレームに足先を引っかける恐れがあり、作業が困難であった。また仮に、処理槽を台車に乗せて運ぼうとしても、工場の床面に設置された床フレーム材が台車の移動の邪魔になり、台車で処理槽を筐体内へ運び込むことができなかった。この結果、各処理槽を数人で持ち上げ、人手作業によって運ばなければならず、多大の労力を要していた。
特開2010−109298号公報
本発明は、上記のような技術的背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、周囲を筐体で囲われた表面処理装置において、表面処理装置を構成する処理槽の構成を容易に変更することのできる表面処理装置を提供することにある。また、同様な洗浄装置を提供することにある。
本発明の請求項1に係る表面処理装置は、設置場所の床面に設置する複数本の床フレーム材によって組まれたベースフレーム、及び前記ベースフレームの上に構築されたブースによって構成された筐体と、前記ベースフレームの全面又は一部領域の上に設置された床パンと、前記床パンの上面に設置された、移動可能な複数の処理槽ユニットとを備えたことを特徴としている。
本発明の表面処理装置にあっては、筐体のベースフレームの全面又は一部領域の上に床パンを設置し、床パンの上面に複数の処理槽ユニットを設置しているので、筐体のベースフレームを構成する床フレーム材に妨げられることなく処理槽ユニットを移動させることができる。よって、表面処理装置において、処理工程の変更に伴って処理槽ユニットの順序を入れ替えたり、ある処理工程のために必要となった処理槽ユニットを筐体内に運び込んだり、使用されない処理槽ユニットを筐体の外へ運び出したりする作業を容易に行えるようになり、省力化と工事時間の短縮を図ることができる。
本発明の請求項2に係る表面処理装置は、請求項1に記載の表面処理装置において、前記床パンの上面に排水溝が形成されていることを特徴としている。
本発明の請求項2に係る表面処理装置にあっては、床パンの上面に排水溝が形成されているので、処理槽ユニットから床パンの上にこぼれた洗浄用の水や酸、アルカリ液、メッキ液などの漏液は排水溝から廃液回収槽へ集められ、床パンの上面を汚しにくくなる。
本発明の請求項3に係る表面処理装置は、請求項2に記載の表面処理装置において、前記排水溝には、上面が前記床パンの上面と同じ高さとなった排水溝カバーが納められていることを特徴としている。
本発明の請求項3に係る表面処理装置にあっては、前記排水溝に、上面が前記床パンの上面と同じ高さとなった排水溝カバーが納められているので、処理槽ユニットが排水溝を通過するときに、処理槽ユニットの脚部やキャスタなどが排水溝に落ち込むことがない。
本発明の請求項4に係る表面処理装置は、請求項3に記載の表面処理装置において、前記排水溝カバーが、前記排水溝に着脱自在に納められていることを特徴としている。かかる表面処理装置によれば、処理槽ユニットを移動させない場合には、排水口カバーを排水溝から取り除いておくことにより、床パンの上面から排水溝への排水性を良好にできる。また、排水溝の掃除も容易になる。
本発明の請求項5に係る表面処理装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載の表面処理装置において、前記床パンの上面に設置された処理槽ユニットの直下に、前記床フレーム材のうちいずれかの床フレーム材が位置していることを特徴としている。
本発明の請求項5に係る表面処理装置にあっては、処理槽ユニットの荷重を床フレーム材によって支持することができるので、床パンが処理槽ユニットの荷重によって撓みにくくなり、床パンの耐久性が向上する。また、処理槽ユニットも安定に支持される。
本発明の請求項6に係る表面処理装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載の表面処理装置において、前記処理槽ユニットが、前記床パンの上面で移動可能となった架台の上に処理槽を載置したものである。
本発明の請求項6に係る表面処理装置にあっては、従来表面処理装置内に固定されていた架台を移動可能にしたので、各処理槽を架台に載せたままで移動させることができ、処理槽の出し入れ、あるいは移動を容易にすることができる。
本発明の請求項7に係る表面処理装置は、請求項6に記載の表面処理装置において、前記架台が、その下面にキャスタを備え、前記床パンの上面に設備された処理槽ユニットの前記キャスタが、前記床フレーム材のうちいずれかの床フレーム材の真上に位置していることを特徴としている。
本発明の請求項7に係る表面処理装置にあっては、架台の下面にキャスタを備えているので、処理槽ユニットを小さな力で移動させることができ、処理槽ユニットの交換作業などを容易にすることができる。しかも、設置された処理槽ユニットのキャスタは、床フレーム材の真上に位置しているので、床パンが処理槽ユニットの荷重によって撓みにくくなり、床パンの耐久性が向上する。また、処理槽ユニットも安定に支持される。
本発明の請求項8に係る表面処理装置は、請求項1から7のいずれか1項に記載の表面処理装置において、前記筐体に対して固定され、前記処理槽ユニットの配列方向に沿って延びたユニット固定用部材と、前記処理槽ユニットに設けられていて、前記ユニット固定用部材と連結させることによって前記処理槽ユニットを固定するためのユニット固定治具とを備えたことを特徴としている。
本発明の請求項8に係る表面処理装置にあっては、処理槽ユニットに設けられたユニット固定治具を、前記筐体に対して固定されたユニット固定用部材に連結させることにより、処理槽ユニットを簡単に固定することができる。しかも、ユニット固定用部材は、処理槽ユニットの配列方向に沿って延びているので、処理槽ユニットの配列方向の任意の位置で処理槽ユニットを固定することができる。
本発明の請求項9に係る表面処理装置は、請求項8に記載の表面処理装置において、前記ユニット固定治具が、前記処理槽ユニットの固定位置を調整するための調整機構を備えていることを特徴としている。このような表面処理装置によれば、ユニット固定治具によって固定された処理槽ユニットどうしの位置ずれなどを修正することができる。
本発明の請求項10に係る表面処理装置は、請求項1から9のいずれか1項に記載の表面処理装置において、前記処理槽ユニットの配列方向に沿って延在した排水メインドレンを備え、前記処理槽ユニットに設けられた排水パイプの排水端を、前記排水メインドレンの上方に位置させたことを特徴としている。
本発明の請求項10に係る表面処理装置にあっては、処理槽ユニットの配列方向に沿って延在した排水メインドレンを設け、処理槽ユニットに設けた排水パイプの排水端を排水メインドレンの上方に位置させているので、処理槽ユニット内の洗浄用の水などを排水する場合には、排水メインドレンへ排水させることができる。しかも、処理槽ユニットの排水パイプと排水メインドレンとは直接に結合されていないので、処理槽ユニットを交換する場合にも、排水パイプと排水メインドレンとを結合したり分解したりする作業が必要ない。
本発明の請求項11に係る洗浄装置は、設置場所の床面に設置する複数本の床フレーム材によって組まれたベースフレーム、及び前記ベースフレームの上に構築されたブースによって構成された筐体と、前記ベースフレームの全面又は一部領域の上に設置された床パンと、前記床パンの上面に設置された、移動可能な複数の洗浄用の処理槽ユニットとを備えたことを特徴としている。
本発明の洗浄装置にあっては、筐体のベースフレームの全面又は一部領域の上に床パンを設置し、床パンの上面に複数の処理槽ユニットを設置しているので、筐体のベースフレームを構成する床フレーム材に妨げられることなく処理槽ユニットを移動させることができる。よって、洗浄装置において、処理工程の変更に伴って処理槽ユニットの順序を入れ替えたり、ある処理工程のために必要となった処理槽ユニットを筐体内に運び込んだり、使用されない処理槽ユニットを筐体の外へ運び出したりする作業を容易に行えるようになり、省力化と工事時間の短縮を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る表面処理装置の正面図である。 図2は、図1に示す表面処理装置の内部を示す正面断面図である。 図3は、図1に示す表面処理装置の側面断面図である。 図4は、図1に示す表面処理装置の概略平断面図である。 図5は、床パンの斜視図である。 図6(A)は、図3のX部を拡大して示す図である。図6(B)は、排水溝カバーの平面図である。図6(C)は、排水溝カバーの側面図である。図6(D)は、異なる構造の排水溝カバーの側面図である。 図7(A)は、処理槽ユニットのユニット固定治具をレール部材に固定した状態を示す断面図である。図7(B)は、ユニット固定治具とレール部材の斜視図である。 図8は、図1に示す表面処理装置において処理ユニットを出し入れする様子を示す概略図である。 図9は、表面処理装置内に処理槽ユニットを出し入れする様子を示す側面断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々設計変更することができる。
(実施形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施形態1による表面処理装置の構成を説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る表面処理装置21を示す正面図である。図2は、表面処理装置21の内部を示す正面断面図である。図3は、表面処理装置21の側面断面図である。図4は、表面処理装置21の概略平断面図である。
表面処理装置21は、Niメッキやハンダメッキ等の各種メッキ処理、あるいは電着塗装等のための一連の工程を実施するための複数の処理槽42を有しており、各処理槽42は筐体22内において、その幅方向に沿って並べて設置されている。
筐体22は、ベースフレーム26aとブース26bとからなり、ベースフレーム26aの上にブース26bが構築されている。ベースフレーム26aは、図4に示すように、角型鋼管やアルミ角パイプなどからなる床フレーム材23を格子状に組んだものであって、工場の床面に設置される。ブース26bは、図1に示すように、ベースフレーム26aの上に角型鋼管やアルミ角パイプなどからなる柱フレー材24を立て、柱フレー材24間に角型鋼管やアルミ角パイプなどからなる梁フレー材25を横架し、柱フレー材24と梁フレー材25からなる骨組みに透明プラスチック板などのパネル27を取り付けて構成されている。パネル27は、処理槽ユニット41を出し入れするための出入口28以外の部分に貼り付けているが、出入口28にも開閉自在な扉を設けていてもよい。これによって、表面処理装置21の内部空間の上面及び周囲は、筐体22又はブース26bによって囲まれている。また、必要に応じて筐体22内には換気装置が設置され、表面処理装置21で発生した水蒸気やガスは排気ダクトを通じて屋外へ排気される。
ベースフレーム26aの上面には、床パン31が設置されている。床パン31は、正面から見た場合には、図1及び図2に示すように、表面処理に必要な台数の処理槽ユニット41を並べるのに十分な幅を有しており、側面から見た場合には図3に示すように、出入口28に位置する床フレーム材23の外側の縁から処理槽ユニット41の設置領域まで延びている。
床パン31は、強度と耐蝕性、耐薬品性のある硬質プラスチックス、例えば硬質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、FRPなどによって成形されている。また、耐酸処理を施した金属板によって床パン31を作製してもよい。床パン31は、図5に示すように、前縁(出入口側の縁)を除く3辺の縁の全長に、床パン31の上面よりも高くなった止水部32を有している。また、床パン31の上面には、その前縁の近傍において、床パン31の前縁と平行に延びた排水溝33が凹設されている。床パン31の上面の、止水部32及び排水溝33以外の領域は平坦に形成されていることが望ましい。したがって、処理槽ユニット41から床パン31の上面にこぼれた洗浄水やメッキ液など(以下、漏液という)が、床パン31の上面を後方や両側部へ流れていっても、止水部32によって床パン31の外へ流れ出るのを防止される。また、床パン31の上面を前方へ流れてきた漏液は、排水溝33内に流れ込み、排水溝33内を流れて外部の廃液回収槽(図示せず)に回収される。なお、床パン31の上面は、排水溝33に向けて緩やかに下り傾斜していてもよい。床パン31が、仮に工場の床面(すなわち、ベースフレーム26aの下)に設置されている場合には、床パン31の上にこぼれた漏液が見えにくくなるが、この実施形態のようにベースフレーム26aの上に床パン31が設置されていれば、床パン31の上にこぼれた漏液を確認しやすくなる。
床パン31の上面に排水溝33を設けていると、処理槽ユニット41が排水溝33の上を通過するときに、処理槽ユニット41のキャスタ44や脚部が排水溝33に引っ掛かったり、排水溝33内に落ち込んだりするおそれがある。そのため、図3及び図6(A)に示すように、排水溝33内には、その全長にわたって排水溝カバー36を納めている。排水溝カバー36は、ステンレス型鋼からなり、排水溝33の深さと等しい高さを有している。したがって、排水溝カバー36を排水溝33内に納めたとき、排水溝カバー36の上面は床パン31の上面と同じ高さ(面一)となり、スムーズに処理槽ユニット41を通過させることができる。
排水溝カバー36の上面部36aには、図6(A)及び図6(B)に示すように多数の排水孔37が開口されており、排水溝33へ流れてきた漏液は排水孔37を通って排水溝33内に流れ込み、外部の廃液回収槽へ送られる。
排水溝カバー36は排水溝33から着脱可能となっていてもよく、処理槽ユニット41を移動させる場合には、排水溝33内に排水溝カバー36を納めておき、それ以外のときには排水溝33から排水溝カバー36を取り出しておくようにしてもよい。普段は、排水溝カバー36を排水溝33から取り除いておけば、排水溝33での排水がスムーズになる。また、酸、アルカリなどの薬液で排水溝カバー36が腐食するおそれも小さくなる。
また、排水溝カバー36の側面部36bは、図6(C)に示すように全体が塞がっていてもよいが、図6(D)に示すように、側面部36bの下端部に排水用の排水用切欠38を設けていてもよい。排水溝カバー36を排水溝33内に納めたままにしておく場合には、側面部36bに排水用切欠38を設けてあれば、排水溝カバー36の側面部36bと排水溝33の側壁面との間の隙間に流れ込んだ水や薬液が排水用切欠38から排水溝カバー36内に入り、排水溝33内でスムーズに排水されるようになる。
処理槽ユニット41は、図3に示すように、フレーム材で組まれた架台43の上に処理槽42を載置したものである。処理槽42は、各処理工程毎に異なるものであり、例えば処理前のワーク(メッキ対象物)を収容したバスケットやバレルなどの容器81をセットするためのローダー、表面処理後のワークを収容した容器81を置くためのアンローダー、ワークを洗浄及び脱脂するための電解脱脂用の処理槽、各種メッキ液とメッキ用電極を有するメッキ処理用のメッキ槽、電着塗装用の電着処理槽、陽極酸化用の処理槽、メッキ後のワークを洗浄するための溶剤や純水を溜めた洗浄槽、酸処理用の処理槽、その他諸々の電解・浸漬処理などのための処理槽がある。
各処理槽ユニット41の架台43は、処理槽のサイズに合わせて異なるサイズを有しているが、いずれも同様な構造を有している。架台43の下面には4個のキャスタ44が設けられており、処理槽ユニット41はキャスタ44によって床パン31の上をスムーズに移動させられるようになっている。なお、架台43の下面には、キャスタでなく、床パン31の上面で滑りやすい材料(たとえば樹脂材料)からなる脚部を設けていてもよい。従来の表面処理装置では、架台は表面処理装置内で固定されていたので、処理槽入れ替え時には処理槽だけを運ばなければならなかったが、本実施形態の表面処理装置21では、架台43を移動可能とし、しかも各処理槽ユニット41ごとに架台43を独立させているので、いずれの処理槽42も架台43に載せたままでスムーズに移動させることができる。
一方、処理槽ユニット41は、ユニット固定治具52によって筐体22に固定できるようになっている。図3又は図7(A)に示すように、処理槽ユニット41の架台43の左右両側部にそれぞれ設けたスリーブ56には、ユニット固定治具52のシャフト53が摺動可能に挿通されている。図7(B)に示すように、シャフト53の基端部は、雄ねじを形成されたネジ部59となっており、シャフト53の先端にはシャフト53の長さ方向と直交する方向に長くなった係止部55が設けられている。シャフト53の基端部には、シャフト53の長さ方向と直交する方向に長くなったハンドル54が設けられており、ハンドル54の長さ方向と係止部55の長さ方向とは平行となっている。位置調整つまみ61は内周面に雌ねじが形成されていて、シャフト53のネジ部59と螺合している。位置調整つまみ61の外周面には、滑り止めの加工、たとえばローレット加工などが施されている。位置調整つまみ61の前面側には、リング62が一体に形成されている。リング62は、スリーブ56の端面に溶接されたリング押え63によって回転自在に保持されている。位置調整つまみ61とハンドル54の中間では、ネジ部59にロックナット64が取り付けられている。
ブース26bの背面部分には、フレーム材によってラック82を組んであり、ラック82の前面には、ユニット固定治具52と同じ高さにおいて、左右方向に沿って水平にユニット固定用部材であるレール部材51が設けられている。このレール部材51はリップ溝型鋼からなり、左右全長に延びた開口58内にはリップ部57を有している。
また、スリーブ56の端面には、レール部材51の前面と当接する位置に当たり60が設けられている。
しかして、処理槽ユニット41を筐体22内に運び込み、レール部材51の前の所定位置に設置した後、ハンドル54を横に倒して係止部55を横にした状態で処理槽ユニット41を少し前に押す。そうすると、当たり60がレール部材51の前面に当たって止まるとともに、係止部55がレール部材51の開口58からレール部材51の内部に入るので、ハンドル54を回して縦にする。ハンドル54を縦にすると係止部55も縦になるので、係止部55はレール部材51のリップ部57に係合してレール部材51から抜けなくなる。
これで処理槽ユニット41は、レール部材51とユニット固定治具52によって所定位置で固定される。このとき、処理槽ユニット41の各キャスタ44は、床パン31の下で幅方向に沿って延びている2本の床フレーム材23の上に乗るようになっている。すなわち、予め2本の床フレーム材23の距離は、前後方向におけるキャスタ44間の距離に等しくなるようにしてある。このように処理槽ユニット41を所定位置に設置した状態では、処理槽ユニット41のキャスタ44が床フレーム材23の真上に位置しているので、床パン31が撓むことがなく、処理槽ユニット41が安定に支持される。
処理槽ユニット41のキャスタ44が床フレーム材23の真上からずれている場合(床フレーム材23の位置が分かるように、床パン31を透明にしておいてもよく、床パン31の上面に床フレーム材23の位置を示す印が施されていてもよい。)には、位置調整つまみ61を回して位置調整する。位置調整つまみ61を回すと、係止部55がレール部材51に固定されたままで位置調整つまみ61がネジ部59に沿って前後するので、処理槽ユニット41が前後に移動する。処理槽ユニット41の位置が調整されてキャスタ44が床フレーム材23の上に乗ったら、ロックナット64を位置調整つまみ61に締め付けて位置調整つまみ61が回らないようにする。
また、図3及び図4に示すように、ラック82の前面には、処理槽42内の洗浄水や薬液を排出するための排水メインドレン47が筐体22の幅方向に沿って設けられている。上記のようにして処理槽ユニット41が所定位置に設置された状態では、処理槽42に設けられている排水パイプ46の排水端が排水メインドレン47の真上に位置する。よって、排水パイプ46のバルブ48を開くと、処理槽42内の洗浄水や薬液などが排水パイプ46から排水メインドレン47へ排出され、排水メインドレン47から外部の廃液回収槽へ送られる。このように排水パイプ46は、排水メインドレン47に接続されておらず、排水端が排水メインドレン47の真上に位置するだけであるので、従来のような排水パイプ46の接続作業が必要なくなる。
つぎに、ワークを入れた容器81を各処理槽42に運ぶための機構について説明する。上記ラック82の上面には、筐体22の幅方向(処理槽ユニット41の並んでいる方向)と平行にレール73が設置されている。水平搬送部71は、そのスライダ74がレール73を掴んでいて、モータ75によってレール73と平行に移動可能となっている。また、水平搬送部71は、昇降アーム72を備えており、昇降アーム72はモータ76によって上下に移動させられる。昇降アーム72は、容器81の取っ手83を掴んだり離したりすることのできるハンドル77を有している。
昇降アーム72は、たとえばローダーとなる処理槽ユニット41にセットされているワーク入りの容器81をハンドル77で掴み、昇降アーム72とともに容器81を上昇させ、水平搬送部71によって次の工程の処理槽ユニット41(たとえば、予備洗浄用の処理槽ユニット41)へ運び、昇降アーム72を下降させて容器81を次工程の処理槽ユニット41に渡す。このようにして、ある工程の処理が終了したら順次次の工程の処理槽ユニット41へ運び、表面処理や洗浄処理などを行なってゆき、すべての工程が終了した容器81をアンローダとなる処理槽ユニット41に渡して表面処理工程を終了する。
表面処理装置においては、しばしば処理工程の変更が必要になることがある。たとえばメッキ用の処理槽ユニット41をNiメッキ用からZnメッキ用に変更したり、初段の処理槽ユニット41(ローダー)や最終段の処理槽ユニット41(アンローダー)をそれぞれ複数台にしたい場合や、洗浄用の処理槽ユニット41を増加させたい場合などがある。このような場合、この表面処理装置21では、図8に示すように、不要な処理槽ユニット41を床パン31の上を移動させて筐体22の外へ運び出し、あるいは必要となった処理槽ユニット41を床パン31の上に載せて移動させることができる。また、ユニット固定治具52によって各処理槽ユニット41を所定位置に固定することもできる。よって、表面処理装置21によれば、処理工程の変更を短時間で行うことができ、省力化することができる。
図9は、処理槽ユニット41を表面処理装置21のブース26bから出し入れする方法の一例を示す図である。処理槽ユニット41は、台車91に載せて表面処理装置21内に出し入れされる。台車91は下面に93を有するテーブル92を備えており、テーブル92の上面は床パン31の上面と同じ高さとなっている。また、テーブル92の後部には、取っ手94が設けられている。したがって、台車91のテーブル92の上に処理槽ユニット41を載せて運ぶことができ、テーブル92の前端を床パン31の端に当てた状態で処理槽ユニット41の出し入れを行うことにより、処理槽ユニット41の出し入れを軽作業で行うことができる。
(実施形態2)
図示しないが、上記表面処理装置の構成は、洗浄装置にも適用することができる。上記表面処理装置は、メッキや電着塗装、陽極酸化等の表面処理のための処理槽(ユニット)を備えているが、洗浄装置では、これらの表面処理のための処理槽(ユニット)を備えておらず、前処理や後処理のための洗浄用の処理槽(ユニット)と必要に応じて乾燥用の処理槽(ユニット)などから構成されている。
21 表面処理装置
22 筐体
23 床フレーム材
24 柱フレー材
25 梁フレー材
26a ベースフレーム
26b ブース
31 床パン
32 止水部
33 排水溝
36 排水溝カバー
37 排水孔
41 処理槽ユニット
42 処理槽
43 架台
44 キャスタ
46 排水パイプ
47 排水メインドレン
51 レール部材
52 ユニット固定治具

Claims (11)

  1. 設置場所の床面に設置する複数本の床フレーム材によって組まれたベースフレーム、及び前記ベースフレームの上に構築されたブースによって構成された筐体と、
    前記ベースフレームの全面又は一部領域の上に設置された床パンと、
    前記床パンの上面に設置された、移動可能な複数の処理槽ユニットと、
    を備えたことを特徴とする表面処理装置。
  2. 前記床パンの上面に排水溝が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の表面処理装置。
  3. 前記排水溝には、上面が前記床パンの上面と同じ高さとなった排水溝カバーが納められていることを特徴とする、請求項2に記載の表面処理装置。
  4. 前記排水溝カバーが、前記排水溝に着脱自在に納められていることを特徴とする、請求項3に記載の表面処理装置。
  5. 前記床パンの上面に設置された処理槽ユニットの直下に、前記床フレーム材のうちいずれかの床フレーム材が位置していることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の表面処理装置。
  6. 前記処理槽ユニットは、前記床パンの上面で移動可能となった架台の上に処理槽を載置したものであることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の表面処理装置。
  7. 前記架台は、その下面にキャスタを備え、
    前記床パンの上面に設備された処理槽ユニットの前記キャスタは、前記床フレーム材のうちいずれかの床フレーム材の真上に位置していることを特徴とする、請求項6に記載の表面処理装置。
  8. 前記筐体に対して固定され、前記処理槽ユニットの配列方向に沿って延びたユニット固定用部材と、
    前記処理槽ユニットに設けられていて、前記ユニット固定用部材と連結させることによって前記処理槽ユニットを固定するためのユニット固定治具と、
    を備えたことを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の表面処理装置。
  9. 前記ユニット固定治具は、前記処理槽ユニットの固定位置を調整するための調整機構を備えていることを特徴とする、請求項8に記載の表面処理装置。
  10. 前記処理槽ユニットの配列方向に沿って延在した排水メインドレンを備え、
    前記処理槽ユニットに設けられた排水パイプの排水端が前記排水メインドレンの上方に位置していることを特徴とする、請求項1から9のいずれか1項に記載の表面処理装置。
  11. 設置場所の床面に設置する複数本の床フレーム材によって組まれたベースフレーム、及び前記ベースフレームの上に構築されたブースによって構成された筐体と、
    前記ベースフレームの全面又は一部領域の上に設置された床パンと、
    前記床パンの上面に設置された、移動可能な複数の洗浄用の処理槽ユニットと、
    を備えたことを特徴とする洗浄装置。
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