JP5824529B2 - 疎水性カテーテルおよび組成物 - Google Patents

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Description

(関連出願の相互参照)
本願は、2010年12月29日に出願された米国特許出願第12/981,292号明細書に対する優先権を主張し、これらの出願は全て、本明細書に全て記載されたものとして本明細書により参照して援用される。
(技術分野)
本開示は、カテーテルなどの医療機器に関する。特に、本開示は、1つ以上の疎水性バリア層を含むカテーテルに関する。さらに、本開示は、疎水性を有する組成物に関する。
カテーテルは、ますます多くの手技に使用されている。例えば、ほんの数例を挙げると、カテーテルは、診断法、治療法、および切除術に使用される。電気生理学的(「EP」)手術では、例えば、カテーテルが、患者の血管系を通して、目標とする部位、例えば、患者の心臓内の部位へと操作されることがある。カテーテルが、切除、診断などに使用されてもよい、電極などの、1つ以上の機器、センサー、または手術器具を有することがある。
手技の間、カテーテルが、例えば、患者の血管系および/または心臓内の血液および/または他の体液を含む水性環境に曝されることがある。カテーテルの操作者が手技を通してどの時点でもカテーテルの応答および性能に依拠することができるように、カテーテルの機械的特性および材料特性は、このような手技の間一定に保たれるべきであり、カテーテルに接触する環境に影響されてはならない。
上記の説明は、本開示の分野および背景をあくまで例示するものであり、特許請求の範囲の否定として解釈されるものではない。
様々な実施形態において、カテーテルが提供される。少なくとも1つの実施形態において、カテーテルは、第2のポリマー層に結合される第1のポリマー層を含むことができる。これらの実施形態において、第2のポリマー層は、エチレン−パーフルオロエチレンプロピレン(「EFEP」)コポリマーを含むことができる。
少なくとも1つの実施形態において、カテーテルは、第2のポリマー層に結合される第1のポリマー層を含むことができる。これらの実施形態において、第1のポリマー層は、反応性極性ポリマーを含むことができる。
様々な実施形態において、カテーテルを製造する方法が提供される。少なくとも1つの実施形態において、本方法は、第1のポリマーを押し出して、第1のポリマー層を形成する工程と、次に、第2のポリマーを第1のポリマー層上に押し出す工程とを含むことができる。これらの実施形態において、第2のポリマーは、EFEPコポリマーを含むことができる。
少なくとも1つの実施形態において、本方法は、第1のポリマーを押し出して、第1のポリマー層を形成する工程と、次に、第2のポリマーを第1のポリマー層上に押し出す工程とを含むことができる。これらの実施形態において、第2のポリマーは、反応性極性ポリマーを含むことができる。
少なくとも1つの実施形態において、本方法は、第1のポリマーを第2のポリマーと共押出しして、第1のポリマー層および第2のポリマー層を形成する工程を含むことができる。これらの実施形態において、第2のポリマーは、EFEPコポリマーを含むことができる。
少なくとも1つの実施形態において、本方法は、第1のポリマーを第2のポリマーと共押出しして、第1のポリマー層および第2のポリマー層を形成する工程を含むことができる。これらの実施形態において、第1のポリマーは、反応性極性ポリマーを含むことができる。
様々な実施形態において、組成物が提供される。組成物は、EFEPコポリマーに結合される反応性極性ポリマーを含むことができる。
本発明の上記のおよび他の態様、特徴、詳細、有用性、および利点は、以下の説明および特許請求の範囲を読み、添付の図面を検討することから明らかとなろう。
非限定的な実施形態に係るカテーテルの斜視図である。 図1に示される線2−2に沿った、図1のカテーテルのシャフトの一部の部分断面図である。 第1の非限定的な実施形態に係るカテーテルシャフトの一部の部分断面図である。 第2の非限定的な実施形態に係るカテーテルシャフトの一部の部分断面図である。 第3の非限定的な実施形態に係るカテーテルシャフトの一部の部分切り欠き図である。 第4の非限定的な実施形態に係るカテーテルシャフトの一部の部分切り欠き図である。 末端官能化エチレン−パーフルオロエチレンプロピレン(「EFEP」)コポリマーの非限定的な実施形態の化学式である。
ここで、特定の例示的実施形態が、本明細書に開示される機器および方法の構造、機能、製造、および使用の原理の全面的な理解を与えるために説明される。これらの実施形態の1つ以上の例が、添付の図面に示される。当業者は、本明細書に具体的に記載され、添付の図面に示される機器および方法が、非限定的な例示的実施形態であることおよび本開示の様々な実施形態の範囲が、特許請求の範囲のみによって規定されることを理解するであろう。例示的一実施形態に関連して示されるかまたは記載される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせられてもよい。このような変更形態および変形形態は、本開示の範囲内に含まれることが意図される。
ここで、類似の参照数字が、様々な図中の同一または類似の構成要素を特定するのに使用される図面を参照すると、図1は、例えば、ヒトまたは動物の心臓内で行われる多くの診断および治療法と関連して使用するための医療機器のカテーテル実施形態を示す。明瞭さおよび簡潔さのために、以下の説明は、主に、心臓の用途に使用するための、シャフト100などのシャフトを含む、カテーテル10などの医療機器に関する。しかしながら、以下の説明が、カテーテル以外の医療機器および装置、ならびに心臓の用途以外の用途と関連して使用されるカテーテル、医療機器、および装置に適用可能であることが当業者によって理解されよう。したがって、カテーテル以外の装置および医療機器ならびに心臓の用途以外の用途に使用するための装置、医療機器、およびカテーテルが、本開示の趣旨および範囲内にとどまる。さらに、本明細書において使用される際の「カテーテル」は、体腔、管、および/または血管中におよび/またはそれらを通して挿入されてもよい細長い構造を意味する。少なくとも1つの実施形態において、カテーテルが、中空であってもよく、および/または例えばガイドワイヤまたは別のカテーテルなどの別の医療機器を通すためのルーメンを画定してもよい。しかしながら、様々な実施形態において、カテーテルが、少なくともその遠位端において閉じられてもよい。
図1を参照して、例示的実施形態において、カテーテル10は、遠位部20および近位部30を含む。遠位部20は、血管を含むヒト患者の血管系などの、身体通路または別の解剖学的構造中におよび/またはそれを通して少なくとも部分的に挿入されるように構成されるシャフト100をさらに含んでいてもよい。遠位部20は、シャフト100の上、シャフト100の中、および/またはシャフト100に隣接して位置する1つ以上の電極あるいは他の治療、診断、および/またはナビゲーション機構(feature)も含んでいてもよい。近位部30は、遠位部20および/またはシャフト100を操作するためのハンドルおよび制御装置を含んでいてもよい。さらに、以下により詳細に説明されるように、シャフト100は、一般に、内側および外側高分子層を含む管状構造と、任意に、それらの間で層状に重ねられる金属製の編組を有していてもよい(例えば図5および6および以下に説明されるカテーテルシャフト100’’’および100’’’’を参照)。シャフト100はまた、ルーメン140などの1つ以上のルーメンを画定してもよい(図2を参照)。シャフト100および/またはルーメン140は、エネルギー、流体、および/または別の医療機器などの1つ以上のものを、遠位部20および/またはシャフト100に供給するように構成されてもよい。ルーメン140は、縦軸「L」を画定してもよく、中に医療機器を受けるような大きさにされ、そのように構成されてもよい。さらに、シャフト100は、直線形態を有してもよく、あるいは、固定曲線形状/形態を有してもよい。例示的なカテーテルおよび/または医療機器に関するさらなる詳細は、それぞれ全体が参照により本明細書に援用される、STEERABLE CATHETER USING FLAT PULL WIRES AND METHOD OF MAKING SAMEという発明の名称の米国特許出願第11/647,313号明細書、VIRTUAL ELECTRODE ABLATION CATHETER WITH ELECTRODE TIP AND VARIABLE RADIUS CAPABILITYという発明の名称の米国特許出願第11/617,524号明細書、および/または、ACTUATION HANDLE FOR A CATHETERという発明の名称の米国特許出願第11/170,550号明細書の1つ以上に見出すことができる。
ここで、図2を参照すると、線2−2または縦軸Lに沿った、図1のカテーテルのシャフト100の一部の部分断面図が示される。少なくとも1つの実施形態において、カテーテルシャフト100は、第2のポリマー層120などの外側高分子層に結合された、第1のポリマー層110などの内側高分子層を含んでいてもよい。図示されるように、第1のポリマー層110は、外側高分子層111および内側高分子層112などの一連の副層を含んでいてもよい。第1のポリマー層110と第2のポリマー層120との間の化学結合性を得るために、これらの層を作製するのに使用される高分子材料は、化学的適合性を有するべきであり、これは、互いに併用するのに利用可能な高分子材料のタイプを制限してもよい。
現在の工業的実施では、カテーテルシャフト本体の内層および外層を構成するのに典型的に使用されるベースポリマーは、ポリアミドまたはナイロン(すなわち、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン612、ナイロン6、ナイロン66など)、ポリウレタン、ポリエステル(すなわち、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)など)、ポリ(炭酸ビスフェノール−A)などを含む、極性熱可塑性樹脂などの、適合する処理方法および条件を有する材料から選択される。ポリエーテル−タイプのソフトセグメントおよびポリアミド−、ポリウレタン−、またはポリエステル−タイプのハードセグメントに基づく材料化学を有する熱可塑性エラストマーは、それぞれのクラスの異なるグレード間のそれらの化学的適合性および広範な機械的特性のために、様々なカテーテルシャフトの構成のためにかなり一般的に使用される。しかしながら、典型的なポリオレフィンおよびフルオロポリマーなどの、非極性高分子材料は、本質的に不活性で、他の高分子材料との化学的適合性がないため、カテーテルシャフトの構成のためにめったに使用されない。いくつかのカテーテルシャフトの設計では、別の高分子材料と接触しているPTFE表面が化学エッチングなどの不都合な表面処理を用いて化学的に活性化される場合、ポリテトラフルオロエチレン(「PTFE」)などの典型的なフルオロポリマーが、表面摩擦を減少させるためのカテーテルシャフトライナーとして使用されてもよい。これは、少なくともある程度は、後述される第1のポリマー層110および第2のポリマー層120のポリマーと異なり、PTFEを溶融押出しできないという見解による。
引き続き、様々な実施形態によれば、第1のポリマー層120は、極性ポリマーを含んでいてもよい。例えば、外側高分子層111および/または内側高分子層112は、極性ポリマーを含んでいてもよい。このような実施形態において、外側高分子層111および/または内側高分子層112は、以下のうちの1つ以上を含んでいてもよい:ポリアミドまたはナイロン(すなわち、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン612、ナイロン6、ナイロン66など)、ポリウレタン、ポリエステル(すなわち、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)など)、ポリ(炭酸ビスフェノール−A)などを含む極性熱可塑性樹脂;ならびに例えば、ポリ(エーテルブロックアミド)(「PEBA」)コポリマーなどの、ポリエーテル−タイプのソフトセグメントおよび/またはポリアミド−、ポリウレタン−、またはポリエステル−タイプのハードセグメントに基づく材料化学を有する熱可塑性エラストマー。
第2のポリマー層120は、疎水性バリア層を形成してもよく、フッ素含有ポリマー(「FCP」)を含んでもよく、FCPは、疎水性FCP、または溶融加工性熱可塑性フルオロポリマーであってもよい。例示的なFCPとしては、限定はされないが、ポリ(フッ化ビニリデン)(「PVDF」)および/またはエチレン−パーフルオロエチレンプロピレン(「EFEP」)コポリマーが挙げられる。少なくとも1つの実施形態において、FCPは、例えば、第1のポリマー層110の極性ポリマーなどの1つ以上の極性ポリマーにFCPが結合するように官能化されてもよい。このような実施形態において、FCPは、1つまたは2つの変性された末端基、−Xおよび/または−Yを有していてもよい。このような官能化FCPは、以下の一般化化学式で表される:
X−FCP−Y
上述されるように、少なくとも1つの実施形態において、第2のポリマー層120は、EFEPコポリマーを含んでいてもよい。様々な実施形態において、EFEPコポリマーは、官能化EFEPコポリマーおよび/または末端官能化EFEPコポリマーを含んでいてもよい。本明細書において使用される際の「末端化」は、ポリマーの化学修飾の際のポリマー鎖の1つ以上の非末端すなわち鎖中の位置への反応性官能基の付加を指す「グラフト」とは対照的に、ポリマー鎖の1つ以上の末端への1つ以上の反応性官能基の付加を指す。このような末端官能化EFEPコポリマーの化学式は、図7に見られ、以下の通りにも示される:
Figure 0005824529
文字m、n、およびpは、自然数を表し、官能末端基、−Xおよび−Yも見られる。様々な実施形態によれば、末端官能基、−Xおよび/または−Yとしては、限定はされないが、カルボキシル基、炭酸基、ハロゲン化カルボキシル基、および/またはハロゲン化カルボニル基が挙げられる。
より詳細には、少なくとも1つの実施形態によれば、例示的なカルボキシル基は、以下の式で表される:
−C(=O)O−R
また、例示的な炭酸基は、少なくとも1つの実施形態によれば、以下の式で表される:
−OC(=O)O−R
カルボキシル基および炭酸基についての上の化学式中、Rが、水素原子または、例えば、1〜30個の炭素原子を有するアルキル基もしくは2〜30個の炭素原子およびエーテルカップリングを有するアルキル基のような有機基であってもよい。例示的な炭酸基としては、以下のものが挙げられる:
−OC(=O)OCH
−OC(=O)OC
−OC(=O)OCHCH−O−CHCHCH
さらに、少なくとも1つの実施形態において、例示的なハロゲン化カルボキシル基は、以下の式で表される:
−C(=O)O−Z
式中、Zが、塩素、フッ素などのハロゲン原子である。したがって、例示的なハロゲン化カルボキシル基としては、以下のものが挙げられる:
−C(=O)OCl
−C(=O)OF
最後に、少なくとも1つの実施形態において、例示的なハロゲン化カルボニル基は、以下の式で表される:
−CO−Z
式中、Zが、塩素、フッ素などのハロゲン原子である。したがって、例示的なハロゲン化カルボニル基としては、以下のものが挙げられる:
−COCl
−COF
簡潔に述べると、EFEPコポリマーは、一般に、異なる重合技術による異なるモル百分率における、テトラフルオロエチレン(「TFE」)と、ヘキサフルオロプロピレン(「HFP」)と、エチレンモノマーとの共重合から得られる。例えば、EFEPコポリマーは、20〜90モル百分率のTFE;10〜80モル百分率のエチレン;および1〜70モル百分率のHFPを含有してもよい。様々な実施形態において、上記の官能化EFEPコポリマーは、TFE、HFP、およびエチレンによるモノマー単位に加えて、1つ以上のタイプの他のモノマーを含有してもよい。これらの追加のモノマーは、得られるEFEPコポリマーが、その固有の疎水性を維持するように選択されてもよい。少なくとも1つの実施形態において、例えば、カテーテルシャフトの作製の際の溶融加工の利便性のために、このようなEFEPコポリマーは、例えば、示差走査熱量計(「DSC」)によって測定した際に約160℃〜240℃であってもよい比較的低い融点を有していてもよい。様々な実施形態において、末端官能化EFEPコポリマーなどの官能化FCPは、半結晶性であり、約250℃未満の融点を有してもよく、少なくとも1つの実施形態において、約220℃未満の融点を有してもよい。商業的供給源から現在入手可能な官能化EFEPコポリマーの例は、NEOFLON(商標)RPシリーズの樹脂(Daikin America,Inc.,Orangeburg,New York,USA)である。末端官能化EFEPコポリマー、およびそれらの製造を含む、EFEPコポリマーに関するさらなる詳細は、全体が参照により本明細書に援用される、FUNCTIONAL FLUOROPOLYMERS AND PROCESS THEREFORという発明の名称の米国特許第6,911,509号明細書、および/またはPROCESS OF PREPARING FUNCTIONAL FLUOROPOLYMERSという発明の名称の米国特許第7,220,807号明細書に見出すことができる。
再度、図2を参照すると、様々な実施形態によれば、第1のポリマー層110は、反応性極性ポリマーを含んでいてもよい。本明細書において使用される際の「反応性極性ポリマー」は、例えば、EFEPコポリマーおよび/または末端官能化EFEPコポリマーのような、FCPなどの、非極性ポリマーに直接結合および/または共有結合し得る1つ以上のポリマーの組成物である。少なくとも1つの実施形態において、反応性極性ポリマーは、アミン末端の、ポリアミド/ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル、関連する熱可塑性エラストマーなどの、アミン富化またはアミン末端極性ポリマーを含んでいてもよい。さらに、少なくとも1つの実施形態において、アミン末端極性ポリマーは、例えば、アミン末端ポリ(エーテルブロックアミド)(「PEBA」)またはポリアミドを含んでいてもよい。例示的な変性またはアミン末端PEBAとしては、Evonik Degussa GmbH(Essen,Germany)によって販売されるVESTAMID(登録商標)BS−1144および/またはBS−1145が挙げられる。例示的な変性またはアミン末端ポリアミドとしては、Cognis Corporation(Cincinnati,Ohio,USA)によって販売されるVERSAMID(登録商標)728が挙げられる。あるいは、反応性極性ポリマーは、熱可塑性ポリウレタンを含んでいてもよい。反応性極性ポリマーが、もう1つのアミン官能基で末端化またはグラフトされているために反応性であってもよく、例えばオキサゾリンまたはエポキシなどの他の官能基は、極性ポリマーを反応性にしてもよい。
さらに図2を参照すると、第2のポリマー層120中の末端官能化EFEPコポリマーおよび/または第1のポリマー層110中の反応性極性ポリマーのために、第1のポリマー層110は、第2のポリマー層120に直接結合されてもよい。少なくとも1つの実施形態において、第1のポリマー層110は、第2のポリマー層120に共有結合されてもよい。さらに、少なくとも1つの実施形態において、第1のポリマー層110の上記の反応性極性ポリマーは、後述される溶融プロセス中、第2のポリマー層120の末端官能化EFEPコポリマーとの、良好な溶融接着性を生じることができ、これは、高い溶融温度における、(共)押出しされたポリマー中の反応性極性ポリマーおよびEFEPコポリマーのそれぞれの、例えば、アミン官能基と炭酸官能基との界面化学反応による。
EFEPコポリマーを含むものなどの疎水性バリア層が、カテーテルまたは医療機器の様々な部分に適用されてもよい。例えば、図2に示されるように、第2のポリマー層120は、カテーテルシャフト100の外層または最外層を形成することができ、それによって、EFEPコポリマーを含む外層を提供する。あるいは、図3を参照するとおり、第2のポリマー層120は、カテーテルシャフト100とほぼ同様の、カテーテルシャフト100’の内層または最内層を形成してもよい。さらに、少なくとも1つの実施形態において、図4に示されるように、カテーテルシャフト100’’(これも、カテーテルシャフト100とほぼ同様である)は、外層または第2のポリマー層120に加えて、中間層または第1のポリマー層110に結合される内層または第3のポリマー層130をさらに含んでいてもよい。第2のポリマー層120と同様に、第3のポリマー層130も、EFEPコポリマーを含んでいてもよい。さらに、上記の疎水性バリア層または第2のポリマー層120と同様に、EFEPコポリマーは、第3のポリマー層130中の官能化EFEPコポリマーおよび第1のポリマー層110中の反応性極性ポリマーが、互いに直接結合および/または共有結合され得るように官能化されてもよい。
少なくとも1つの実施形態において、上述されるように、図5に見られるシャフト100’’’などの、カテーテルシャフト100とほぼ同様のカテーテルシャフトは、外側高分子層111と内側高分子層112との間に金属製の編組層113をさらに含んでいてもよい。このような金属製の編組層113は、シャフト100’’’を可撓性または柔軟に保ちながら、カテーテルシャフト100’’’にさらなるフープ強度を与えてもよい。編組パターンのため、開口部114が、金属製の編組層内に画定されてもよい。編組開口部114を通して、外側高分子層111は、内側高分子層112に結合または付着してもよい。さらに、外側高分子層111は、金属製の編組層113自体に結合または付着してもよい。さらに、上述されるように、疎水性バリア層120は、それが外側高分子層111中の反応性極性ポリマーに直接結合および/または共有結合され得るように、官能化EFEPコポリマーを含んでいてもよい。
少なくとも1つの実施形態において、図6に見られるシャフト100’’’’などの、カテーテルシャフト100とほぼ同様のカテーテルシャフトは、疎水性バリア層120と内側高分子層112との間に外側高分子層(図5に見られる層111など)を有さなくてもよい。言い換えると、疎水性バリア層120は、編組開口部114を通して内側高分子層におよび/または金属製の編組層113に直接結合され得る。上述されるように、疎水性バリア層120は、それが内側高分子層112中の反応性極性ポリマーに直接結合および/または共有結合され得るように、官能化EFEPコポリマーを含んでいてもよい。
上記のカテーテルシャフト100などのカテーテルシャフトを製造するために様々な方法を用いることができる。様々な実施形態において、単一押出し(mono−extrusion)、逐次押出し、共押出し、および/または熱積層(リフロー)などの溶融プロセスは、カテーテルシャフトを製造するのに用いることができる。より詳細には、2つのこのようなカテーテルシャフト製造プロセスは、逐次単一押出しおよび熱積層、またはリフローである。逐次単一押出しシャフト製造プロセスでは、内側高分子層が、まず、層の押出し温度のそれより高い溶融温度を有する連続した支持芯金の上に押し出される。次に、所与の織りパターンの金属製メッシュが、編組によって内層に導入される。次に、外側高分子層、または「被覆層(overlayer)」が、編組された内側高分子層上に重ねて押出しされる(over−extruded)。
リフローカテーテルシャフト製造プロセスでは、管状構造の内側および外側高分子層が、ポリマー押出しプロセスによって製造される。次に、所与の織りパターンの金属製メッシュが、編組によって予め作製される。次に、内層、金属製編組、および外層は、金属製の支持芯金の上に交互に積層して(layer−by−layer)導入され、形成されるシャフト本体の周囲を完全に囲む適切な収縮チューブ上に外部熱源を適用することによって、熱積層プロセス、またはリフロープロセスによって単一の円筒形のシャフト本体に組み込まれる。複雑な人体構造における臨床デリバリー性能(clinical deliverability)を含む、複合構造のこのようなカテーテルシャフトの最終使用性能に潜在的に必要とされるように、内側および外側高分子層は、加圧および加熱下で化学結合可能であってもよい。この2つの層は、概して、間に金属製の編組を含んでもよく、理想的には、金属製の編組の層におよび/または層を通して結合されてもよい。したがって、結合される高分子層の含まれる編組は、例えば、カラム強度、破壊エネルギー、および/またはキンク耐性(kink resistance)などの点でシャフト本体にいくつかの補強効果を与えてもよい。
したがって、少なくとも1つの実施形態において、図2を参照すると、例えば、カテーテルシャフト100が、逐次押出しまたは逐次単一押出し技術を用いて製造されてもよい。このような実施形態において、アミン末端PEBAなどの第1のポリマーが押し出されて、第1のポリマー層110が形成され、次に、EFEPコポリマー(末端官能化されていてもよい)などの第2のポリマーが、第1のポリマー層110上に押し出されて、第2のポリマー層120が形成される。単一押出しプロセスは、通常の一軸押出機を用いて行われてもよい。上述されるように、第1のポリマー層110は、外側高分子層111および内側高分子層112を含んでいてもよい。図2に示されるように、疎水性バリア層または第2のポリマー層120は、例えば、第1のポリマー層110の外側高分子層111に直接結合および/または共有結合されるカテーテルシャフト100の外層を形成してもよい。押出しプロセスおよび/またはリフロー/熱積層プロセスの熱エネルギーは、これらが加えられる場合、第2のポリマー層120と外側高分子層111との間のこのような直接結合および/または共有結合の形成を補助してもよい。あるいは、図3を参照すると、第2のポリマー層120は、例えば、第1のポリマー層110の内側高分子層112に直接結合および/または共有結合されるカテーテルシャフト100’の内層を形成してもよい。この場合も、押出しプロセスおよび/またはリフロー/熱積層プロセスの熱エネルギーは、これらが加えられる場合、第2のポリマー層120と内側高分子層112との間のこのような直接結合および/または共有結合の形成を補助してもよい。さらに、少なくとも1つの実施形態において、図4を参照すると、別の疎水性バリア層または第3のポリマー層130が、第1のポリマー層110および/または第2のポリマー層120を形成する押出し工程の前または後に、EFEPコポリマー(上記の第2のポリマーと同じかまたは同様であってもよい)などの第3のポリマーを押し出すことによって形成されてもよい。このような実施形態において、疎水性バリア層120および130は、カテーテルシャフト100’’の内部層および外部層を形成してもよく、第1のポリマー層110の層111、112にそれぞれ直接結合および/または共有結合されてもよい。この場合も、押出しプロセスおよび/またはリフロー/熱積層プロセスの熱エネルギーは、これらが加えられる場合、第2のポリマー層120と外側高分子層111との間および第3のポリマー層130と内側高分子層112との間のこのような直接結合および/または共有結合の形成を補助してもよい。さらに、少なくとも1つの実施形態において、図5を参照すると、カテーテルシャフト100’’’の内側高分子層112が、まず、押し出され、次に、金属製の編組層113が、ステンレス鋼のフラットワイヤ(flat wire)を、例えば、内側高分子層112上に編組することによって形成されてもよい。このような実施形態において、外側高分子層111は、例えばアミン末端PEBAなどのポリマーを、金属製の編組層上に、その後、EFEPコポリマー(末端官能化されてもよい)などの別のポリマー上に押し出すことによって形成され得、押し出されて、例えば、上記の外側高分子層111に直接結合および/または共有結合されてもよい疎水性バリア層120が形成されてもよい。この場合も、押出しプロセスおよび/またはリフロー/熱積層プロセスの熱エネルギーは、これらが加えられる場合、疎水性バリア層120と外側高分子層111との間のこのような直接結合および/または共有結合の形成を補助してもよい。最後に、少なくとも1つの実施形態において、図6を参照すると、カテーテルシャフト100’’’’の内側高分子層112が、例えばアミン末端PEBAなどの第1のポリマーを押し出すことによってまず形成されてもよく、次に、金属製の編組層113が、ステンレス鋼製のフラットワイヤを、例えば、内側高分子層112上に編組することによって形成されてもよい。その後、疎水性バリア層120は、EFEPコポリマー(末端官能化されてもよい)などのポリマーを、金属製の編組層113上に直接押し出すことによって形成されてもよい。疎水性バリア層120および内側高分子層112は、互いに直接結合および/または共有結合されてもよい。この場合も、押出しプロセスおよび/またはリフロー/熱積層プロセスの熱エネルギーは、これらが加えられる場合、疎水性バリア層120と内側高分子層112との間のこのような直接結合および/または共有結合の形成を補助してもよい。
あるいは、少なくとも1つの実施形態において、図2を参照すると、例えば、カテーテルシャフト100などのカテーテルシャフトが、アミン末端PEBAなどの第1のポリマーを、EFEPコポリマー(末端官能化されてもよい)などの第2のポリマーに共押出しして、第1のポリマー層110および第2のポリマー層120を形成することよって製造されてもよい。共押出しプロセスは、層の望ましいそれぞれの厚さを得るために2つの相乗的に制御される押出機を用いて行われてもよい。上述されるように、第1のポリマー層110は、外側高分子層111および内側高分子層112を含んでいてもよい。図2に示されるように、疎水性バリア層または第2のポリマー層120は、例えば、第1のポリマー層110の外側高分子層111に直接結合および/または共有結合されるカテーテルシャフト100の外層を形成してもよい。共押出しプロセスの熱エネルギーは、第2のポリマー層120と外側高分子層111との間のこのような直接結合および/または共有結合の形成を補助してもよい。あるいは、図3を参照すると、第2のポリマー層120は、例えば、第1のポリマー層110の内側高分子層112に直接結合および/または共有結合されるカテーテルシャフト100’の内層を形成してもよい。この場合も、共押出しプロセスの熱エネルギーは、第2のポリマー層120と内側高分子層112との間のこのような直接結合および/または共有結合の形成を補助してもよい。さらに、少なくとも1つの実施形態において、図4を参照すると、別の疎水性バリア層または第3のポリマー層130が、EFEPコポリマー(上記の第2のポリマーと同じかまたは同様であってもよい)などの第3のポリマーを、第1および第2のポリマーとともに共押出することによって形成されてもよい。このような実施形態において、疎水性バリア層120および130は、カテーテルシャフト100’’の内部層および外部層を形成してもよく、第1のポリマー層110の層111、112にそれぞれ直接結合および/または共有結合されてもよい。この場合も、共押出しプロセスの熱エネルギーは、第2のポリマー層120と外側高分子層111との間および第3のポリマー層130と内側高分子層112との間のこのような直接結合および/または共有結合の形成を補助してもよい。最後に、少なくとも1つの実施形態において、図5を参照すると、カテーテルシャフト100’’’の内側高分子層112は、まず、押し出されてもよく、次に、金属製の編組層113が、ステンレス鋼のフラットワイヤを、例えば、内側高分子層112上に編組することによって形成されてもよい。このような実施形態において、疎水性バリア層120および外側高分子層111は、疎水性バリア層120のポリマー、例えば、EFEPコポリマー(末端官能化されてもよい)が、例えば、外側高分子層111に直接結合および/または共有結合されるように、共押出しプロセスによって形成されてもよい。
臨床診断法の間、カテーテルシャフトが、血管および人体構造の水性の周囲環境に長時間曝されることがあり、カテーテルシャフトの曝される任意の極性高分子材料が、結果として、不可避的に水を吸収することがあり、これは、曝される極性高分子シャフトのための可塑剤として働くことがある。試験により、例えば、疎水性バリア層を含まないPEBAベースのカテーテルが、生理食塩水に浸漬した際に最大で2重量%の量の水を吸収し得ることが示された。材料に吸収された水分は、可塑剤として働くことがあり、カテーテルシャフトの機械的強度および剛性/硬さを低下させる可能性がある。結果として、このようなシャフトは、時間が経つにつれて機械的軟化現象を示すおそれがあり、これにより、機械的強度、カラム剛性、押しやすさ(pushability)、回転性(torqueability)などが低下されてもよい。結果として、この軟化により、血管に沿ったカテーテルシャフトデリバリー性能の低下および目標とする人体構造内の低いシャフト操縦性などの、最終使用性能の変化が引き起こされることがある。さらに、何らかのこのような手技の間の性能の変化は、操作する医師の使用感に影響するおそれがある。
上記の疎水性バリア層は、水または何らかの水性媒体がカテーテルシャフトによって吸収されるのを防止または抑制するのに有用であってもよい。上述されるように、典型的に、カテーテルシャフトは、極性高分子材料で構成されており、疎水性バリア層を設けることで、極性高分子材料が事前に水性環境に曝され、水および/または他の流体を吸収する場合に起こり得る機械的特性の低下を防ぐことができる。したがって、カテーテルシャフトの外部に疎水性バリア層を設けることは、外科手術の際のシャフトデリバリー性能および/または操縦性の変化を最小限に抑えるかまたはなくすのに有用であろう。また、カテーテルシャフトの内部に疎水性バリア層を設けることは、例えば、カテーテルの壁の、潅注ルーメン、中心ルーメンまたは1つ以上のこのようなルーメンのいずれかからの生理食塩水に起因するシャフトデリバリー性能および/または操縦性の変化を最小限に抑えるかまたはなくすのに有用であろう。さらに、例えば、図2に見られる第2のポリマー層120などの疎水性バリア層が、例えば、図2の第1のポリマー層110などの極性ポリマー層に直接結合および/または共有結合され得るため、疎水性バリア層は、使用中に極性ポリマー層から層間剥離または分離することがない。
1つまたは複数のEFEPコポリマーの代わりのカテーテルシャフト材料としては、ポリオレフィン(例えば、高密度ポリエチレン(「HDPE」)、低密度ポリエチレン(「LDPE」)、直鎖状低密度ポリエチレン(「LLDPE」)、ポリプロピレン(「PP」)など)およびエンジニアリングフルオロポリマー(例えば、パーフルオロアルコキシ(「PFA」)、フッ素化エチレンプロピレン(「FEP」)、ポリフッ化ビニリデン(「PVDF」)、エチレンテトラフルオロエチレン(「ETFE」)など)などの他の非極性ポリマーが挙げられるが、それは、これらの他の非極性ポリマーが固有の耐化学薬品性および防湿特性を有するためである。しかしながら、それらの非極性ポリマーは、一般に、カテーテル本体を作製するのに望ましくない熱的特性または機械的特性を有し、接着、溶接などの二次的な製造技術を用いて他のカテーテル構成要素と好都合に組み立てられないほど化学的に不活性である。人体構造におけるカテーテルシャフトの機械的柔軟性および熱挙動を概ね維持するために、極性ポリマーが、カテーテルシャフトの少なくとも一部に依然として使用される必要があってもよい。しかしながら、上に挙げた非極性高分子材料を、カテーテルシャフトに化学結合させるために、好ましくは非極性ポリマーの末端基における化学的官能化が有用であろう。1つ以上の官能化された非極性高分子材料が、水性環境と接触するカテーテルの少なくとも一部または全ての表面のための薄い防湿層、または疎水性バリア層として使用される場合、カテーテルは、透水から十分に保護されるはずである。
(実験例)
カテーテルシャフトのための疎水性バリア層として官能化EFEPコポリマーを用いた様々な非限定的な実験例が以下に説明される。
(実験例1)
参照として図5を用いて、非反応性の極性非フッ素含有高分子材料、ポリ(エーテルブロックアミド)(「PEBA」)コポリマー(特に、30重量%の硫酸バリウムが充填されたPEBAX(登録商標)7233(Arkema Inc.,Philadelphia,Pennsylvania,USAによって販売される))を、カテーテルシャフト100’’’の内径を画定する支持アセタールモノフィラメント(図示せず)上に内側高分子層112として押し出した。次に、約0.001インチ×0.004インチのサイズを有する8本のステンレス鋼製のフラットワイヤを、1アンダー2(one−under−two)、1オーバー2(one−over−two)のパターンで内側高分子層112に編組して、金属製の編組層113を作製し、その上に、内側高分子層112(30%の硫酸バリウムが充填されたPEBAX(登録商標)7233)を押し出すのに使用される同じ高分子材料を用いて外側高分子層111を押し出した。最後に、官能化FCP、EFEPコポリマー(特に、Daikin America,Inc.によって販売されるNEOFLON(商標)RP−5000)を、上記の逐次単一押出し技術によって外側高分子層111上に押し出して、カテーテルシャフト100’’’の外周上に疎水性バリア層120を形成した。この実施例において、シャフト100’’’の曲げ試験が、外側高分子層111からの疎水性バリア層120の層間剥離を生じたため、疎水性バリア層120は、外側高分子層111に共有結合していないようであった。
(実験例2)
参照として図5を用いて、非反応性の極性非フッ素含有高分子材料、PEBAコポリマー化合物(30重量%の硫酸バリウムが充填されたPEBAX(登録商標)7233)を、カテーテルシャフト100’’’の内径を画定する支持アセタールモノフィラメント(図示せず)上に内側高分子層112として押し出した。次に、約0.001インチ×0.004インチのサイズを有する16本のステンレス鋼製のフラットワイヤを、1アンダー2、1オーバー2のパターンで内側高分子層112に編組して、金属製の編組層113を作製し、その上に外側高分子層111を押し出した。外側高分子層111を、内層112に使用される高分子材料と異なる高分子材料、30重量%の硫酸バリウムが充填されたRILSAN(登録商標)BESNOナイロン−11ホモポリマー(Arkema Inc.によって販売される)から押し出した。最後に、官能化FCP、EFEPコポリマー(特に、Daikin America,Inc.によって販売されるNEOFLON(商標)RP−4200)を、上記の逐次単一押出し技術によって外側高分子層111上に押し出して、カテーテルシャフト100’’’の外周上に疎水性バリア層120を形成した。この実施例において、カテーテルシャフト100’’’の曲げ試験が、外側高分子層111からの疎水性バリア層120の層間剥離を生じたため、疎水性バリア層120は、外側高分子層111に共有結合していないようであった。
(実験例3)
参照として図6を用いて、アミン末端基を含有する変性されたPEBAコポリマー、VESTAMID(登録商標)BS−1145を、カテーテルシャフト100’’’’の内径を画定する支持アセタールモノフィラメント(図示せず)上に内側高分子層112として押し出した。次に、約0.001インチ×0.004インチのサイズを有する8本のステンレス鋼製のフラットワイヤを、1アンダー2、1オーバー2のパターンで内側高分子層112に編組して、金属製の編組層113を作製し、その上に官能化FCP、EFEPコポリマー(特に、Daikin America,Inc.によって販売されるNEOFLON(商標)RP−4200)を、直接押し出して、疎水性バリア層120を形成した。この実施例において、疎水性バリア層120は、金属製の編組層113と直接隣接しており、さらなる外側高分子層(図5に見られる層111など)は不要であった。さらに、この実施例において、カテーテルシャフト100’’’’の曲げ試験が、内側高分子層112からの疎水性バリア層120の層間剥離を生じなかったため、疎水性バリア層120は、編組開口部114を通して内側高分子層112と共有結合しているようであった。
(実験例4)
参照として図5を用いて、内側高分子層112および金属製の編組層113を、実施例番号1および番号2に上述されるように製造した。官能化EFEPコポリマー(NEOFLON(商標)RP−5000,Daikin America,Inc.)を、金属製の編組層113上に、硫酸バリウムが充填された、放射線不透過性のPEBAコポリマー(PEBAX(登録商標)7233,Arkema Inc.)化合物とともに共押出しして、外側高分子層111(PEBAX(登録商標)7233を含む)および疎水性バリア層120(NEOFLON(商標)RP−5000を含む)を形成した。したがって、この実施例において、カテーテルシャフト100’’’の最外面は、疎水性バリア層120の形態でカテーテルシャフト100’’’に疎水性保護を与える官能化EFEPコポリマーのみからなる。この実施例において、カテーテルシャフト100’’’の曲げ試験が、外側高分子層111からの疎水性バリア層120の層間剥離を生じたため、疎水性バリア層120は、外側高分子層111に共有結合していないようであった。
(実験例5)
参照として図5を用いて、内側高分子層112および金属製の編組層113を、実施例番号1および番号2に上述されるように製造した。官能化EFEPコポリマー(NEOFLON(商標)RP−5000)を、金属製の編組層113上に、アミン末端基を有する官能化PEBAコポリマー(VESTAMID(登録商標)BS−1145)とともに共押出しして、外側高分子層111(VESTAMID(登録商標)BS−1145を含む)および疎水性バリア層120(NEOFLON(商標)RP−5000を含む)を形成した。したがって、この実施例において、疎水性バリア層120は、疎水性バリア層120の官能化EFEPコポリマーによってカテーテルシャフト100’’’に疎水性保護を与えるために、カテーテルシャフト100’’’の最外面を形成した。この実施例において、カテーテルシャフト100’’’の曲げ試験が、外側高分子層111からの疎水性バリア層120の層間剥離を生じなかったため、疎水性バリア層120は、外側高分子層111に共有結合しているようであった。
(実験例6)
参照として図6を用いて、官能化EFEPコポリマー(NEOFLON(商標)RP−5000)を、カテーテルシャフトの内径を画定する支持アセタールモノフィラメント(図示せず)上に内側高分子層112として押し出した。次に、約0.001インチ×0.004インチのサイズを有する8本のステンレス鋼製のフラットワイヤを、1アンダー2、1オーバー2のパターンで内側高分子層112に編組して、金属製の編組層113を作製し、その上に疎水性バリア層120を、内側高分子層112(NEOFLON(商標)RP−5000)と同じ高分子材料を用いて押し出した。この実施例において、カテーテルシャフト100’’’の曲げ試験が、内側高分子層112からの疎水性バリア層120の層間剥離を生じなかったため、疎水性バリア層120は、内側高分子層112(これも疎水性であった)に共有結合しているようであった。
(実験例7)
内側高分子層(非反応性PEBAコポリマー、PEBAX(登録商標)7233を含む)および金属製の編組層を、実施例番号1および番号2に上述されるように製造した。この実施例のために、内側高分子層における金属製の編組層の組合せは、編組された内側高分子層と呼ばれる。EFEPチューブの内径が、編組された内側高分子層の外径よりわずかに大きくなるように、EFEPチューブをNEOFLON(商標)RP−5000から押し出した。次に、EFEPチューブを、編組された内側高分子層上に配置してから、ポリテトラフルオロエチレン(「PTFE」)収縮チューブを、EFEPチューブ上に適用した。最後に、PEBAコポリマーの熱積層またはリフロープロセスによって、PEBAコポリマーの融点より高いがEFEPコポリマーの融点よりわずかに低い温度でPTFE収縮チューブにわたって熱を加えて、管状の構成要素の全てを、結合された複合構造に組み込んだ。次に、PTFE収縮チューブを除去した。この実施例において、カテーテルシャフト100’’’の曲げ試験が、PEBAコポリマー層からのEFEPチューブ層の層間剥離を生じたため、外側EFEP層は、PEBAコポリマー層に共有結合していないようであった。
(実験例8)
参照として図5を用いて、内側高分子層112および金属製の編組層113を、実施例番号1および番号2に上述されるように製造した。官能化EFEPコポリマー(NEOFLON(商標)RP−5000,Daikin America,Inc.)を、金属製の編組層113上に、30重量%の硫酸バリウムが充填された半可撓性のナイロン−11(RILSAN(登録商標)BESNO,Arkema Inc.)ポリマー化合物とともに共押出しして、外側高分子層111(RILSAN(登録商標)BESNOを含む)および疎水性バリア層120(NEOFLON(商標)RP−5000を含む)を形成した。したがって、この実施例において、カテーテルシャフト100’’’の最外面は、疎水性バリア層120の形態でカテーテルシャフト100’’’に疎水性保護を与えるために官能化EFEPコポリマーを含んでいた。この実施例において、カテーテルシャフト100’’’の曲げ試験が、外側高分子層111からの疎水性バリア層120の層間剥離を生じたため、疎水性バリア層120は、外側高分子層111に共有結合していないようであった。RILSAN(登録商標)BESNOおよびBESNO P20 TLが同じかまたは類似の樹脂化学を有することにより、RILSAN(登録商標)BESNO P20 TLが、RILSAN(登録商標)BESNOと同じかまたは類似の溶融接着を有するはずであるため、RILSAN(登録商標)BESNOより可撓性にするために可塑剤を含有するナイロン−11ポリマー化合物のグレードであるRILSAN(登録商標)BESNO P20 TL(Arkema Inc.)も、この実施例および/または上記の他の実施例に使用されるRILSAN(登録商標)BESNOの代わりに用いることができることに留意されたい。
上記の実験例の結果を以下の表に示す。表は、末端官能化EFEPコポリマー(NEOFLON(商標)RP−4200またはNEOFLON(商標)RP−5000のいずれか)を含む、疎水性バリア層(「HBL」)と最初に接触するポリマー層の特定の組成物、およびカテーテルシャフト曲げ試験の層間剥離の結果、すなわち、HBLが、曲げの際に最初に接触したポリマー層から層間剥離したか否かを示す。
Figure 0005824529
上記の表の結果に基づいて、層間剥離しなかった、したがってHBLに共有結合している可能性の高いHBLと接触するポリマー層は、VESTAMID(登録商標)BS−1145およびNEOFLON(商標)RP−5000であった。上述されるように、VESTAMID(登録商標)BS−1145は、アミン末端PEBAであり、NEOFLON(商標)RP−5000は、末端官能化EFEPコポリマーである。さらに、HBLはまた、末端官能化EFEPコポリマー(NEOFLON(商標)RP−4200またはNEOFLON(商標)RP−5000のいずれか)であった。したがって、末端官能化EFEPコポリマー上の末端官能基は、同じかまたは同様のコポリマー上の末端官能基に、あるいはアミン末端PEBA上の末端アミン基に共有結合していたようであり、これにより、層間剥離しなかったが、疎水性バリア層によって与えられる疎水性保護を有していた一連の層が得られた。
さらに、上記のNEOFLON(商標)RP樹脂などのEFEPコポリマーは、約210℃〜260℃の通常の溶融加工温度における、高温PEBAX(登録商標)、ナイロン−11、および官能化PEBAコポリマー溶融物および金属表面に対する良好な溶融加工性および接着特性を有することが分かった。さらに、官能化EFEP樹脂は、それらの固有の疎水性を維持するようであった。これは、成形された試料を24時間生理食塩水浴に完全に浸漬した後のその機械的特性に対する影響がほとんどまたは全くないことから明らかである。したがって、官能化EFEPコポリマーは、様々なカテーテルシャフトに使用するのに適した疎水性バリア材料であるようである。
本開示に係る組成物のさらなる使用が想定される。例えば、様々な実施形態において、組成物が、第2のポリマーに結合される第1のポリマーを含んでいてもよい。上述されるように、第1のポリマーは、アミン末端PEBAなどの、アミン末端化されてもよい反応性極性ポリマーを含んでいてもよく、第2のポリマーは、末端官能化EFEPコポリマーなどの、官能化されてもよいEFEPコポリマーを含んでいてもよい。このような組成物は、限定はされないが、例えば、医療機器、消費者製品、食品包装、工業的処理などの、多くの製品および/またはプロセスに、反応性極性ポリマーの機械的利点とともに疎水性バリア層を提供するのに有用であろう。
本発明の幾つかの実施形態をある程度の特殊性と共に上記において説明してきたが、当業者は、本発明の範囲を逸脱すること無く、開示される実施形態に多くの変更を加えることができるであろう。例えば、ここに開示されたものと相違する製品または装置においても、疎水性バリア層の利益を受けることができるであろう。全ての方向に関する指示は(例えば近位、遠位、上、下、上方、下方、左、右、左方、右方、最上部、底部、より上方に、より下方に、垂直の、水平の、時計回り、反時計回り)、読者の本発明についての理解を助けるべく、識別する目的で使用されているに過ぎず、特に本発明の位置、方向又は使用に関して制限を与えるものではない。結合に関する指示は(例えば取り付けられる、連結される、接続されるなど)、広義に解釈されるべきであり、要素の接続部と、要素の間の相対的な機構部分と、の間の中間部材を含んでいる場合がある。その様に、結合に関する指示は、2つの要素が直接的に接続されている及び互いに固定した関係にあることを必ずしも推定しているものではない。上記の説明に含まれる又は添付図面に示される全ての内容は、制限的なものとしてではなく、単に例示的なものとして解釈されるべきである。添付の特許請求の範囲で定義されている本発明から逸脱すること無く、細部又は構造に変更を加えることができる。
以下の項目は、本願出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
第2のポリマー層に結合される第1のポリマー層を含むカテーテルであって、前記第2のポリマー層が、エチレン−パーフルオロエチレンプロピレン(「EFEP」)コポリマーを含むカテーテル。
(項目2)
前記第1のポリマー層が、前記第2のポリマー層に直接結合される、項目1に記載のカテーテル。
(項目3)
前記第1のポリマー層が、前記第2のポリマー層に共有結合される、項目2に記載のカテーテル。
(項目4)
前記EFEPコポリマーが、カルボキシル基、炭酸基、ハロゲン化カルボキシル基、およびハロゲン化カルボニル基からなる群から選択される末端官能基を含む、項目1に記載のカテーテル。
(項目5)
前記第1の層が、反応性極性ポリマーを含む、項目1に記載のカテーテル。
(項目6)
前記反応性極性ポリマーが、アミン末端極性ポリマーを含む、項目5に記載のカテーテル。
(項目7)
前記アミン末端極性ポリマーが、アミン末端ポリ(エーテルブロックアミド)(「PEBA」)を含む、項目6に記載のカテーテル。
(項目8)
前記EFEPコポリマーが、カルボキシル基、炭酸基、ハロゲン化カルボキシル基、およびハロゲン化カルボニル基からなる群から選択される末端官能基を含む、項目7に記載のカテーテル。
(項目9)
前記第2のポリマー層が、前記カテーテルの外層である、項目1に記載のカテーテル。
(項目10)
前記第2のポリマー層が、前記カテーテルの内層である、項目1に記載のカテーテル。
(項目11)
EFEPコポリマーを含む第3のポリマー層をさらに含む、項目1に記載のカテーテル。
(項目12)
前記第3のポリマー層が、前記第1のポリマー層に結合される、項目11に記載のカテーテル。
(項目13)
第2のポリマー層に結合される第1のポリマー層を含むカテーテルであって、前記第1のポリマー層が、反応性極性ポリマーを含むカテーテル。
(項目14)
前記反応性極性ポリマーが、アミン末端極性ポリマーを含む、項目13に記載のカテーテル。
(項目15)
前記アミン末端極性ポリマーが、アミン末端ポリ(エーテルブロックアミド)(「PEBA」)を含む、項目14に記載のカテーテル。
(項目16)
前記第2のポリマー層が、非極性ポリマーを含む、項目13に記載のカテーテル。
(項目17)
EFEPコポリマーに結合される反応性極性ポリマーを含む組成物。
(項目18)
前記反応性極性ポリマーが、アミン末端極性ポリマーを含む、項目16に記載の組成物。
(項目19)
前記アミン末端極性ポリマーが、アミン末端ポリ(エーテルブロックアミド)(「PEBA」)を含む、項目17に記載の組成物。
(項目20)
前記EFEPコポリマーが、カルボキシル基、炭酸基、ハロゲン化カルボキシル基、およびハロゲン化カルボニル基からなる群から選択される末端官能基を含む、項目16に記載の組成物。
(項目21)
前記第1のポリマーが、前記第2のポリマーに共有結合される、項目16に記載の組成物。

Claims (9)

  1. 遠位部と、近位部とを含む細長構造を有するカテーテルであって、
    前記遠位部は、シャフトを含み、
    前記シャフトは、疎水性の第2のポリマー層に共有結合される第1のポリマー層を含み、
    前記第1のポリマー層が、反応性極性ポリマーを含み、
    前記第2のポリマー層が、末端官能化エチレン−パーフルオロエチレンプロピレン(「EFEP」)コポリマーを含む、カテーテル。
  2. 前記反応性極性ポリマーが、アミン末端極性ポリマーを含む、請求項に記載のカテーテル。
  3. 前記アミン末端極性ポリマーが、アミン末端ポリ(エーテルブロックアミド)を含む、請求項に記載のカテーテル。
  4. 前記末端官能化EFEPコポリマーが、カルボキシル基、炭酸基、ハロゲン化カルボキシル基、およびハロゲン化カルボニル基からなる群から選択される末端官能基を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のカテーテル。
  5. 前記第2のポリマー層が、前記カテーテルの外層である、請求項1〜のいずれか一項に記載のカテーテル。
  6. 前記第2のポリマー層が、前記カテーテルの内層である、請求項1〜のいずれか一項に記載のカテーテル。
  7. EFEPコポリマーを含む第3のポリマー層をさらに含む、請求項1〜のいずれか一項に記載のカテーテル。
  8. 前記第3のポリマー層が、前記第1のポリマー層に共有結合される、請求項に記載のカテーテル。
  9. 前記第1のポリマー層が、前記第2のポリマー層の内側にある、請求項1〜のいずれか一項に記載のカテーテル。
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