JP5823596B1 - 床材溶接具 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価かつ簡単な構成で、床材溶接棒をボビンから容易に引き出し可能な床材溶接具を提供すること。【解決手段】床材の継目を溶接する樹脂製の床材溶接棒110と、床材溶接棒110を巻装する円筒状の胴体部121と、胴体部121の軸方向の両端に配設され、胴体部121に巻装された床材溶接棒110の巻装位置を規制する一対のフランジ部122a,122bと、を有するボビン120と、床材溶接棒110が巻装されたボビン120を回転自在に収容可能な収容箱130と、を備え、収容箱130は、収容されたボビン120の胴体部121と対向する前面130bに、胴体部121の軸方向と略平行な方向を長手方向とし、胴体部121に巻装された床材溶接棒110を引っ張ることで収容箱130の中でボビン120を回転させながら引き出し可能に形成された略矩形状の開口部131を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂製の床材の継目溶接に使用される床材溶接棒が収容された床材溶接具に関する。
従来、塩化ビニル樹脂製の長尺床シート等の床材の継目を熱溶接するための溶接棒(以下、「床材溶接棒」という)は、紐状に形成されていることから、ボビンに巻装された状態で保存され、使用される。また、床材溶接棒が巻装されるボビンとしては、廃棄が容易であったり、軽量であったりすることから、一般に、スパイラル紙管とボール紙とを貼り合わせた紙製のボビンが使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−60074号公報
ここで、上述の床材溶接棒は、通常、ボビンに巻装された状態で収容箱に収容され、施工現場に搬入されたり、倉庫に保管されたりする。そして、使用する際には、収容箱から取り出され、ボビンから解かれながら使用される。また、ボビンは、床材溶接棒が巻装される胴体部の両側に、床材溶接棒の巻装位置を規制する一対のフランジ部を有しており、一対のフランジ部は、通常円形に形成されている。そのため、胴体部を略水平にした状態でボビンを置くと、床材溶接棒を引き出す際にボビンが不要に転がってしまう。一方、転がり防止のために胴体部を鉛直方向と略平行にした状態(以下、「立てた状態」という)でボビンを置くと、床材溶接棒が引き出し難くなるという問題がある。
また、床材溶接棒は、使用する前は、先端がボビンに固定されることで巻装状態が維持されているが、使用時等に先端の固定を解除すると、床材溶接棒の弾性力等の影響により、巻装状態が乱れ易くなる。特に、ボビンの転がり防止のために、胴体部を立てた状態にすると、床材溶接棒の自重等の影響も加わり、巻きが浅い部分の巻装状態が乱れやすい。床材溶接棒の巻装状態が乱れると、床材溶接棒をボビンから引き出し難くなるという問題があった。
そこで、本発明は、安価かつ簡単な構成で、床材溶接棒をボビンから容易に解き出し可能な床材溶接具を提供することを目的とする。
本発明は、床材溶接具において、床材の継目を溶接する樹脂製の床材溶接棒と、前記床材溶接棒を巻装する円筒状の胴体部と、前記胴体部の軸方向の両端に配設され、前記胴体部に巻装された前記床材溶接棒の巻装位置を規制する一対のフランジ部と、を有するボビンと、前記床材溶接棒が巻装された前記ボビンを回転自在に収容可能な収容箱と、
前記収容箱に設けられた開口部であって、収容された前記ボビンの前記胴体部と対向する第1の面に、前記胴体部の前記軸方向と略平行な方向を長手方向とし、前記胴体部に巻装された前記床材溶接棒を引っ張ることで前記収容箱の中で前記ボビンを回転させながら引き出し可能に形成された略矩形状の開口部前記開口部全体を過不足なく塞ぐことができる形状を有する折曲部であって、前記開口部の下側縁線において、それと一致した当該折曲部の下側縁線を中心として回転可能となるように、前記収容箱に連結される折曲部と、を有し、前記折曲部の縁線と前記開口部の縁線とが全周で一致することにより前記折曲部により前記開口部全体が過不足なく塞がれる第1の状態と、前記開口部の上縁線よりも前記開口部の下縁線に近い側にある前記第1の面の外縁線であって、前記長手方向に沿った前記第1の面の外縁線を接線として前記第1の面に連結する第2の面に、前記折曲部の前記下側縁線と対向する前記折曲部の縁線が接触する第2の状態とが選択されることができることを特徴とする。
また、本発明は、床材溶接具において、前記第2の状態において、前記床材溶接棒が前記折曲部により前記開口部まで案内されることを特徴とする。
本発明によれば、収容箱の内部でボビンを回転させながら床材溶接棒を引き出し可能な開口部を設けることで、安価かつ簡単な構成で、床材溶接棒をボビンから容易に解きながら使用することができる。
本発明の実施形態に係る床材溶接具を模式的に示す斜視図である。 本実施形態に係るボビンを模式的に示す斜視図である。 図2に示すボビンを示す図である。 本実施形態に係る収容箱を模式的に斜視図である。 図4に示す収容箱の正面図及びVb−Vb´断面図である。 図4に示す収容箱の展開図である。 本実施形態に係る床材溶接具の使用状態を示す図である。
本発明の実施形態に係る床材溶接具100について、図1から図7を参照しながら説明する。本実施形態に係る床材溶接具100は、例えば、塩化ビニル樹脂製の長尺床シート等の床材の継目の熱溶接に用いられるものである。本実施形態においては、塩化ビニル系の床シート(以下、単に「床シート」という)の継目を熱溶接する際に用いられる床材溶接具100を用いて説明する。まず、床材溶接具100の概略構成について、図1から図6を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る床材溶接具100を模式的に示す斜視図である。図2は、本実施形態に係るボビン120を模式的に示す斜視図である。図3(a)は、図2に示すボビン120の正面図であり、(b)は側面図である。図4は、本実施形態に係る収容箱130を模式的に斜視図である。図5(a)は、図4に示す収容箱130の正面図であり、(b)は、Vb−Vb´断面図である。図6は、図4に示す収容箱130の展開図である。
図1に示すように、床材溶接具100は、床シートの継目を熱溶接する際に用いられる紐状の溶接棒(以下、「床材溶接棒」という)110と、床材溶接棒110を巻装するボビン120と、床材溶接棒110を巻装したボビン120を回転自在に収容可能な収容箱130と、を備えている。
床材溶接棒110は、塩化ビニル樹脂により成形された長尺の紐状成形物であり、熱溶接機の先端(例えば、スピードノズル)に差し込み、熱溶接機によって床シートと共に溶融されることで床シートの継目を溶接する。塩化ビニル系の床材溶接棒としては、塩化ビニル樹脂を母体として、シリコーン樹脂やフッ素樹脂を添加してもよい。シリコーン樹脂やフッ素樹脂を添加することで、汚れ等が付き難くなる。
図2及び図3に示すように、ボビン120は、床材溶接棒110が巻装される略円筒状の胴体部121と、胴体部121の軸方向における両端に配設される一対のフランジ部122a,122bと、を備えている。
本実施形態においては、ボビン120は、胴体部121と一対のフランジ部122a,122bとが、透明なポリプロピレン樹脂(PP)を用いた射出成型により一体成型されている。胴体部121と一対のフランジ部122a,122bとを一体成型することで、一対のフランジ部122a,122bを胴体部121に取り付ける組み立て作業が不要となり、製造時におけるコストダウンを図ることができる。また、合成樹脂(本実施形態においてはポリプロピレン樹脂)を用いることで、ボール紙やダンボールを用いた場合よりも転がり抵抗を少なくすることが可能になり、巻装した床材溶接棒110を引き出す際の引出し性を向上させることができる。例えば、フッ素樹脂等を添加すると転がり抵抗を更に少なくすることができる。
胴体部121は、略円筒形状に形成されており、軸方向における一方側及び他方側に、床材溶接棒110を挿通可能な貫通穴123a,123bが設けられている。胴体部121に貫通穴123a,123bを設けることで、床材溶接棒110をボビン120に巻き付ける際に、床材溶接棒110の基端部を胴体部121の貫通穴123a,123bに係合させることが可能になり、床材溶接棒110のボビン120への巻き付けが容易となる。
ここで、胴体部121は、直径を小さくすると、床材溶接棒110に巻き癖が付くおそれがある。一方、ボビン全体の大きさを変えることなく胴体部121の直径を大きくすると、床材溶接棒110の巻き量が減ってしまう。そこで、本実施形態においては、直径約3.5mm、長さ約50mの床材溶接棒110を巻き付け可能なボビン120として、胴体部121は、直径約50mm、軸方向の長さ約100mmに形成されている。
フランジ部122aは、外縁が曲面状の略円形板状に形成されている。また、フランジ部122aは、厚さ方向に突出した第1補強部124及び第2補強部125と、を備えており、厚さ方向と直交する面方向の強度を向上させている。
第1補強部124は、胴体部121の放射方向と略平行にフランジ部122aの外面122c上に設けられている。本実施形態においては、第1補強部124は、図2及び図3(a)に示すように、胴体部121を中心にしてフランジ部122aの円周方向に45度ずつオフセットした4カ所にそれぞれ設けられている。
第2補強部125は、フランジ部122aの外面122c上の外縁部に沿って設けられている。また、第2補強部125は、図3(c)に示すように、外縁側の曲率半径R1がフランジ部122aの内面122d側の外縁部の曲率半径R2よりも小さくなるように形成されている。第2補強部125の外縁側の曲率半径R1をフランジ部122aの内面122d側の外縁部の曲率半径R2よりも小さくすることで、収容箱130の中でボビン120が回転する際に、ボビン120が収容箱130の後述する前面130bに対して傾動した場合においても、ボビン120が収容箱130に係止され難くなる。
なお、本実施形態においては、第2補強部125を外面122c側に設け、第2補強部125の一部に外面122cと略平行な平面部を設けることで、外縁側の曲率半径R1をフランジ部122aの内面122dの外縁部の曲率半径R2よりも小さくしたが、例えば、図5(d)に示すように、フランジ部122aの内面122d側に第2補強部125を設け、フランジ部122aの外面122c側の外縁の曲率半径R1を内面122d側の外縁の曲率半径R2よりも小さくしてもよい。つまり、フランジ部122aの外面122c側の外縁の曲率半径R1が内面122d側の外縁の曲率半径R2よりも小さければ、その構成は特に限定されない。
また、第2補強部125の近傍には、床材溶接棒110の先端部を挿通可能な貫通穴126a,126bが形成されている。貫通穴126a,126bは、例えば、使用途中の床材溶接棒110の先端を係合させて、床材溶接棒110のボビン120に対する巻装状態を維持させるために用いられる。例えば、直径3.5mmの床材溶接棒110を巻装する場合、φ4mmの貫通穴126a,126bが好ましい。
フランジ部122aの直径は、大きくすると床材溶接棒110の巻き量を増やすことができるが、全体が大きくなり、重量も増してしまう。そのため、本実施形態においては、直径約3.5mm、長さ約50mの床材溶接棒110を巻き付け可能なボビン120として、直径約50mm、軸方向の長さ約100mmの胴体部121に対してフランジ部122aは、直径約120mmに形成されている。
フランジ部122bは、フランジ部122aと構成が同一であるため、フランジ部122aの説明を援用することで、フランジ部122bの説明は省略する。
収容箱130は、ボビン120を立てた状態(胴体部121を鉛直方向と略平行にした状態)及び横にした状態(胴体部121を水平方向と略平行にした状態)に収容可能な矩形箱状に形成されており、立てた状態で搬送され、使用する際に横にした状態に入れ替えて使用される。
また、収容箱130は、図4に示すように、上面を蓋部130a、蓋部130aと連結する面を前面(第1の面)130bとすると、前面130bに略矩形状の開口部131が設けられている。開口部131は、横にした状態(使用時の状態)で収容されたボビン120の胴体部121の軸方向と略平行な方向が長手方向となるように形成されており、長手方向の長さは、一対のフランジ部122a,122bのフランジ間距離以下、フランジ間距離の半分よりも長くなるように形成されている。本実施形態においては、フランジ間距離が110mmなので、長手方向の長さは110mmに形成されている。
開口部131の短手方向の長さは、収容箱130の蓋部130aと対向する底面(第2の面)130cから開口部131の下端部までの鉛直方向の距離の2/√3倍以上、√2倍以下の長さに形成されている。本実施形態においては、下端までの高さが33mmなので、短手方向の長さは40mmに形成されている。開口部131の短手方向の長さを下端部(後述する折り曲げ線131a)までの距離の2/√3倍以上、√2倍以下の長さにすることで、後述する折曲部132の底面130cに対する傾斜角度α(図5(b)参照)を45〜60度にすることができる。
また、図5(a)に示すように、開口部131は、前面130bの高さ方向における中心X1よりも、開口部131の短手方向の中心X2が僅かに下方に位置するように設けられている。本実施形態においては、前面130bの高さ方向の中心X1の位置が底面130cから63mmであるのに対して、開口部131の短手方向の中心X2の位置は、底面130cから53mmの位置に位置している。つまり、開口部131の短手方向の中心X2は、前面130bの中心X1よりも10mm下方にオフセットされた位置に設けられている。
これは、図5(b)に示すように、ボビン120の胴体部121の下端の水平方向における位置が、開口部131の短手領域内に位置する範囲内でもある。本実施形態においては、一対のフランジ部122a、122bの直径が120、胴体部121の直径が50mmなので、胴体部121の下端は、底面130cから35mmの高さに位置しており、開口部131の短手領域の範囲内にある。
ここで、開口部131は、収容箱130の前面130bの一部を切り離し、折り曲げ可能に形成された折曲部132を収容箱130の内部側に折り曲げることにより形成されている。本実施形態においては、前面130bにおける開口部131を形成する位置に、開口部131の外縁となる3辺に切り込みを入れ、開口部131の下端となる位置に折り曲げ線131aを形成することで、折曲部132が構成され、折り曲げ線131aを中心に折曲部132を折り曲げることで、開口部131が形成される。なお、折曲部132は、四隅が曲線状になるように形成されており、前面130bから折曲部132を切り離す際に4隅に生じる応力を分散させて、4隅の不要な破れ等を低減させている。
また、折曲部132には、図6に示すように、短手方向における折り曲げ線132aとは反対側に係合突部(係合突起)133が形成されている。係合突部133は、底面130cに形成された係止部134に係止させて折曲部132を所定の角度で保持するためのものである。なお、ここでいう所定の角度とは、ボビン120に巻装された床材溶接棒110を開口部131に向けて案内可能な角度であり、本実施形態においては、底面130cに対する折曲部132の傾斜角度αが45〜60度になるように設定されている。同様に、底面130cに形成される係止部134も折曲部132の底面130cに対する角度が45〜60度になる位置に形成される。
本実施形態においては、係止部134は前面130bから約22mmの位置の底面130cに前面130bと略平行な切り込みを入れることで形成され、係合突部133は切れ込み状の係止部134に挿入されることで係止される。なお、底面130cに形成される係止部134の切れ込みには、前面130bと平行なものに加え、その両端に、前面130bと略直交する切れ込みも形成されており、係合突部133を入れ易くなっている。
また、収容箱130の底面130cには、ボビン120の一対のフランジ部122a,122bの軸方向への移動を規制する一対の規制部135a,135bが設けられている。一対の規制部135a,135bは、横にした状態で収容箱130に収容された一対のフランジ部122a,122bの内面122dと接触可能に形成されており、フランジ部122a,122bの内面122dと接触することで、一対のフランジ部122a,122bの軸方向への移動を規制し、且つ、一対のフランジ部122a,122bの傾動を防止する。
本実施形態においては、収容箱130は、図6に示すように、平面体からワンアクションで矩形箱状に変形可能な、所謂、ワンタッチ式のマイクロフルートダンボールにより形成されており、底面130cは、前面130b、背面130d及び側面130e,130fに連結された4つの部位136a,136b,136c,136dから構成されている。一対の規制部135a,135bは、4つの部位136a〜136dのうち、箱形状に変形させた際に一対のフランジ部122a,122bの下部に位置する部位136a,136bに形成されている。具体的には、一対の規制部135a,135bは、部位136a,136bの一部に、一対のフランジ部122a,122bと略平行な切欠きを形成することにより構成されている。部位136a,136bの一部に切欠きを形成することで、一対のフランジ部122a,122bの外縁が、切欠きの下方に位置する部位136c,136dに接触すると共に、一対のフランジ部122a,122bの内面122dが部位136a,136bの切欠きの縁に接触可能になる。
なお、本実施形態に係るワンタッチ式のマイクロフルートダンボールは、一般的なワンタッチ式のダンボールと構成が同様であるため、ここでは具体的な説明を省略する。ワンタッチ式のダンボールを用いることで、収容箱130を組み立てる際の作業性及び組み立てた後の収容箱130の強度等を好適に向上させることができる。なお、マイクロフルートダンボールとは、ダンボールの一種であり、中芯の段数が30cm当たり90以上、中芯の段の高さが1mm前後、あるいは1mm未満となる薄いダンボールである。マイクロフルートダンボールを用いることで、折り曲げ加工に優れる上、強い強度を発揮することができる。また、開口部131における裁断部(切込みが入れられた外縁となる3辺)において、床材溶接棒110との接触により発生する不要なカス等を低減させることができる。つまり、裁断部における不要なカスの発生を低減させることができる。
また、前面130bには、床材溶接棒110を挿通可能な貫通穴137が形成されている。貫通穴137は、使用途中の床材溶接棒110の先端を係合させて、床材溶接棒110のボビン120に対する巻装状態を維持させるために用いられる。例えば、直径3.5mmの床材溶接棒110を巻装する場合、φ4mmの貫通穴137が好ましい。
次に、床材溶接具100の使用方法について、図7を参照しながら説明する。図7は、本実施形態に係る床材溶接具100の使用状態を示す図である。
床材溶接具100は、流通状態においては、床材溶接棒110が巻装されたボビン120を立てた状態で収容箱130に収容されている。ボビン120を立てた状態で収容箱130に収容させることで、例えば、流通中に収容箱130が上から押された場合においても、収容箱130が押しつぶされることが防止される。
そこでユーザは、まず、図7(a)に示すように、収容箱130の蓋部130aを開き、立てられた状態のボビン120を収容箱130の中から取り出す。次に、ユーザは、図7(b)に示すように、収容箱130の折曲部132を内側に押圧して、折り曲げ線132aを中心に、折曲部132を内側に折り曲げる。折曲部132を内側に折り曲げることで、開口部131が形成される。内側に折り曲げられた折曲部132は、係合突部133を底面130cの係止部134に挿入させることで所定の角度で保持され、床材溶接棒110を案内可能になる。
次に、ユーザは、図7(c)に示すように、開口部131が形成された収容箱130に、ボビン120を横にした状態で入れる。このとき、ボビン120に巻装された床材溶接棒110の先端がボビン12等に固定されている場合には、床材溶接棒110の先端の固定を解除しておく。また、ユーザは、床材溶接棒110が折曲部132に沿って引き出される(所謂、下出しされる)ように、ボビン120を収容箱130に収容する。図7(d)に示すように、ボビン120を収容箱130に収容すると、床材溶接棒110の先端を開口部131から露出させ、収容箱130の蓋部130aと閉める。これにより、床材溶接棒110を使用可能な状態になる。
その後、ユーザは、床材溶接棒110を引っ張ることで、収容箱130の内部でボビン120が回転し、ボビン120に巻装された床材溶接棒110が解きほどかれながら引き出される。また、ボビン120は、収容箱130に収容された状態のまま使用されるので、床材溶接棒110のボビン120への巻装状態が乱れ難く、巻装状態が乱れることにより発生する引き出し不良が防止される。
なお、床材溶接棒110のボビン120への巻き数が少なくなると、ボビン120が収容箱130の内部で暴れやすくなるので、収容箱130の側面130e,130fにボビン120の胴体部121と係合可能な軸受け部を形成し、軸受け部を中心にボビン120が回転する構成にするとよい。軸受け部は、例えば、側面130e,130fに切り込みを形成し、切込みに沿って収容箱130の内部に切り込み部を押し込むことによって軸受け部を形成する構成が好ましい。
また、蓋部130aに一対のフランジ部122a,122bの位置を規制する規制溝を形成してもよい。規制溝は、ボビンの回転を阻害しない大きさに形成するとよい。また、規制溝は、蓋部以外にも、側面130e,130fに連結され、上面側に位置する耳部に形成してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る床材溶接具100は、ボビン120が収容される収容箱130に床材溶接棒110を引き出し可能な開口部131が形成されている。そのため、ボビン120を収容箱130に収容させた状態で、ボビン120に巻装された床材溶接棒110を使用することができる。このとき、ボビン120が収容箱130の中で転がりながら床材溶接棒110が引き出されるため、ユーザは、床材溶接棒110を引っ張るだけでボビン120から床材溶接棒110を解き出すことができる。
また、ボビン120が収容箱130の中に収容された状態で使用されるため、ボビン120に対する床材溶接棒110の巻装状態が乱れ難い。そのため、床材溶接棒110のボビン120からの引き出し不良の発生が起こりにくい。
また、開口部131は、収容箱130の一部を切り離して形成される折曲部132を折り曲げることにより形成され、折り曲げた折曲部132が床材溶接棒110を開口部131に案内するガイドを構成している。折曲部132が床材溶接棒110を開口部131に向けてガイドすることで、床材溶接棒1110の安定した引き出しが可能になる。
また、折曲部132は、底面130cに形成された係止部134に係合突部133を挿入させることで保持される。そのため、折曲部132の傾斜角度αを安定させることができる。
また、開口部131の短手方向の長さは、底面130cから下端(折り曲げ線131a)までの距離の2/√3以上、√2以下に形成されている。そのため、折曲部132の傾斜角度αを45〜60度にすることができる。これにより、床材溶接棒110を好適に開口部131に向かってガイドすることができる。例えば、引き出しが困難な状態であるフル巻装状態の床材溶接棒110を容易に引き出し可能に開口部131に案内することができる。
また、収容箱130は、底面130cに一対のフランジ部122a,122bの軸方向の移動を規制する一対の規制部135a,135bが設けられている。そのため、収容箱130の内部でボビン120が回転する際に、ボビン120が傾動して、収容箱130に係止される(ロックされる)ことを防止することができる。
また、ボビン120は、一対のフランジ部122a,122bと胴体部121とが合成樹脂により一体形成されている。そのため、一対のフランジ部122a,122bを胴体部121に組み付ける組み付け作業がなくなるため、製造時のコストダウンを図ることができる。
また、ボビン120の一対のフランジ部122a,122bは、外縁部が曲面状に形成されており、外面122c側の曲率半径R1が内面122d側の曲率半径R2よりも小さくなるように形成されている。そのため、ボビン120が傾動した場合においても、ボビン120と収容箱130との接触面積が小さくなり、収容箱130のボビン120への接触抵抗を減らすことができる。これにより、ボビン120が傾動した場合においても、ボビン120が収容箱130に係止されることが防止される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
例えば、本実施形態においては、収容箱をマイクロフルートダンボールにより形成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、収容箱は、合成樹脂で形成してもよい。特に、ボビンと同じ材料の合成樹脂(本実施形態においてはポリプロピレン)で形成するとよい。ボビンと同じ合成樹脂で形成することで、床材溶接棒がなくなった後、ボビンと共にリサイクル箱等に廃棄可能になる。また、収容箱を透明にすることで床材溶接棒の残量が容易に確認可能になる。更に、例えば、ポリプロピレンで形成した場合には、収容箱のリサイクルも可能になる。
また、本実施形態においては、ボビンを合成樹脂(ポリプロピレン)により形成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ボビンをダンボール等の紙で形成してもよい。ボビンを紙で形成することで、収容箱を紙で形成した場合、床材溶接棒がなくなった後、収容箱と共に廃棄可能になる。また、ボビンをダンボールで形成する場合、フランジ部をカットする際にフランジ部の外縁に形成されるテーパが内向き(内面側から外面側に向けて先細り)になるように胴体部に取り付けることで、別途、フランジ部の外縁にテーパを形成する処理を行う必要がなく、収容箱130との接触抵抗を減らすことができる。
また、本実施形態においては、収容箱130は、折曲部132を折り曲げることで開口部131を形成したが、本発明はこれに限定されない。収容箱130は、例えば、折曲部132を設けることなく開口部31を形成する構成であってもよい。つまり、最初から前面130bに開口部131が形成されている構成であってもよい。
100 床材溶接具
110 床材溶接棒
120 ボビン
121 胴体部
122a、122b 一対のフランジ部
130 収容箱
130b 前面(第1の面)
130c 底面(第2の面)
131 開口部
132 折曲部
133 係合突部(係合突起)
134 係止部
135a、135b

Claims (7)

  1. 床材の継目を溶接する樹脂製の床材溶接棒と、
    前記床材溶接棒を巻装する円筒状の胴体部と、前記胴体部の軸方向の両端に配設され、前記胴体部に巻装された前記床材溶接棒の巻装位置を規制する一対のフランジ部と、を有するボビンと、
    前記床材溶接棒が巻装された前記ボビンを回転自在に収容可能な収容箱と、
    前記収容箱に設けられた開口部であって、収容された前記ボビンの前記胴体部と対向する第1の面に、前記胴体部の前記軸方向と略平行な方向を長手方向とし、前記胴体部に巻装された前記床材溶接棒を引っ張ることで前記収容箱の中で前記ボビンを回転させながら引き出し可能に形成された略矩形状の開口部
    前記開口部全体を過不足なく塞ぐことができる形状を有する折曲部であって、前記開口部の下側縁線において、それと一致した当該折曲部の下側縁線を中心として回転可能となるように、前記収容箱に連結される折曲部と、
    を有し、
    前記折曲部の縁線と前記開口部の縁線とが全周で一致することにより前記折曲部により前記開口部全体が過不足なく塞がれる第1の状態と、前記開口部の上縁線よりも前記開口部の下縁線に近い側にある前記第1の面の外縁線であって、前記長手方向に沿った前記第1の面の外縁線を接線として前記第1の面に連結する第2の面に、前記折曲部の前記下側縁線と対向する前記折曲部の縁線が接触する第2の状態とが選択されることができることを特徴とする床材溶接具。
  2. 前記第2の状態において、前記床材溶接棒が前記折曲部により前記開口部まで案内されることを特徴とする請求項1に記載の床材溶接具。
  3. 前記ボビンの前記一対のフランジ部のそれぞれは、外縁部が曲面状に形成されており、
    外面側の曲率が内面側の曲率よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の床材溶接具。
  4. 前記折曲部は、前記第2の面に係合可能な係合突起を有し、
    前記第2の面は、前記床材溶接棒を案内可能な所定の角度で前記係合突起を係止する係止部を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の床材溶接具。
  5. 前記開口部の短手方向の長さは、前記第1の面と直交し、且つ前記胴体部と対向する第2の面からの下端までの鉛直方向の距離の2/√3倍以上、√2倍以下の長さに形成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の床材溶接具。
  6. 前記第1の面と直交し、且つ前記胴体部と対向する第2の面は、前記一対のフランジ部に当接して、前記一対のフランジ部の軸方向へ移動を規制する一対の規制部を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の床材溶接具。
  7. 前記ボビンは、前記胴体部と前記一対のフランジ部とが合成樹脂により一体形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の床材溶接具。
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