JP3646040B2 - 糸巻収納ケース及び糸巻収納体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、糸巻収納ケース及び糸巻収納体に関し、詳しくは、内周部に複数のリブが設けられた筒状胴部の外周面に糸が巻回された糸巻を収納する糸巻収納ケース、及び、この糸巻収納ケースに当該糸巻が収納された糸巻収納体に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、釣り糸等の長尺糸は、筒状胴部を有する円形のスプール等の糸巻に巻回された形態でケースに収納され、市場に提供される。このような糸巻を取り扱う際には、糸巻がその円形状ゆえにケース内で回転してしまうことがあるが、こうなると、糸巻に貼付されたラベルの文字や図柄の視認方向が不揃いとなってしまい不都合である。
【0003】
従来、このようなケース内での糸巻の回転を防止するには、糸巻をケースに接着したり、糸巻を収納したときに生じるケース内の空間部を埋めるスペーサーを用いたり、或いは、ケースに回転止め機能を持たせる等の方法が取られていた。これらのなかで、ケースに回転止め機能を持たせたものとしては、例えば、登録実用新案第3040019号公報、特開平10−316187号公報等に記載のものが挙げられる。前者の糸巻収納用ケースは、ケースの横内蓋の一部を糸巻に設けられた糸の係止用切り込みに差し込むことにより、糸巻の回転を防止するものである。また、後者の釣り糸用カートンは、カートンの側壁に設けられた突起片を、糸巻に設けられた切り込みに嵌め込むようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、糸巻をケースに接着する方法では、接着が強固なほど糸巻の回転が防止されるものの、そうなると糸巻をケースから取り出し難く、且つ、再接着が困難になるといった課題があった。一方、スペーサー部材を用いると、部品点数が増大するといった問題があった。他方、糸巻に設けられた切り込みにケースの一部を差し込んだり又は嵌め込むものでは、切り込み部分が小さく又は狭隘であり、ケースの一部を差し込み難い。よって、糸巻をケースに収納して固定する作業が煩雑で手間が掛かる傾向にある。
【0005】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、糸巻のケース内における回転を十分に防止できると共に、糸巻の収納及び取り出しが簡易であり、糸巻を位置決めし易く、且つ、部品点数の増大を抑えることが可能な糸巻収納ケース及び糸巻収納体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明者らは鋭意研究を重ね、筒状胴部の外周面に糸が巻回された糸巻において、その内周部に主として補強のために設けられたリブを利用して、糸巻のケース内における移動を抑制できることを見出し、本発明に到達した。すなわち本発明の糸巻収納ケースは、内周部に複数のリブが設けられた筒状胴部の外周面に糸が巻回された糸巻を収納するものであって、複数のリブのうち隣り合う二つのリブ間に位置することが可能であり、これら二つのリブの各長手方向と交差する方向に配置されるように設けられ、且つ、当該ケース内における移動が制限された糸巻止定部を備えることを特徴とする。
【0007】
このように構成された糸巻収納ケースに複数のリブを有する上記糸巻が収納されると、隣り合うリブ間に、それらの各長手方向と交差する方向に糸巻止定部が配置される。これにより、ケース内で糸巻が回転する方向に力が作用しても、いずれか一方のリブが糸巻止定部に当接し、糸巻止定部自体は動かないので、糸巻は時計回り又は反時計回りのいずれの方向への回転も制限される。糸巻止定部が両方のリブに実質的に当接するような形状であれば、糸巻の僅かな回転もほぼ完全に防止され得る。
【0008】
また、糸巻止定部は、糸巻が収納されたときに該糸巻の側面部に対向する側に一端部が結合され、他端部が前記隣り合う二つのリブ間に挿入又は挿嵌可能な自由端とされていると好ましい。こうすれば、糸巻止定部が確実に固定されると共に、リブ間へ糸巻止定部を挿入し易く、引き抜き易い。
【0009】
さらに、本発明の糸巻収納ケースは、糸巻が収納されたときにこの糸巻の側面部に対向する二つの側壁と、これら二つの側壁を結合する二つの側板を有しており、それら二つの側壁のうち少なくともいずれか一方の側壁の端部に、蓋板、及び、糸巻止定部の一端部が結合された差込片が連接されたものであると好適である。このような構成においては、二つの側壁と二つの側板で略角柱体が形成される。この略角柱体の開放端には、糸巻止定部及び差込片がその順に挿入され、開放端が蓋板で閉止される。これにより、糸巻止定部は糸巻収納ケースの内部に位置し且つ固定される。なお、糸巻止定部の形状としては、収納される糸巻に設けられた隣り合うリブ間に配置可能な所定の形状が適宜選択され得る。
【0010】
加えて、本発明の糸巻収納ケースは、より好ましくは、糸巻止定部が一端部から他端部に向かって幅が狭くなるように設けられたものである。こうすれば、糸巻止定部を糸巻のリブ間に一層挿入し易く、一層引き抜き易くなる。
【0011】
また、本発明の糸巻収納体は、本発明による糸巻収納ケースに、内周部に複数のリブを有する筒状胴部の外周面に糸が巻回された糸巻が収納されて成り、糸巻収納ケースの糸巻止定部が複数のリブのうち隣り合う二つのリブ間に挿入又は挿嵌されたものである。さらに、本発明の糸巻収納体は、特に釣糸が巻回されたスプールを糸巻とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、上下左右等の位置関係については、特に規定しない限り、図面の上下左右等の位置関係に基づくものとする。
【0013】
図1は、本発明による糸巻収納ケースの好適な実施形態を示す展開図である。また、図2は、本発明による糸巻収納ケースの好適な実施形態を示す斜視図である。図示の如く、スプール収納ケース1は、各構成部位が一体的に形成された直方体形状を成すものである。つまり、二つの側壁11,12が二つの側板13,14を介して結合されており、側壁11から側板13を介して延設された接合しろ43に側壁12の一端が接合されて略角柱体が形成される。
【0014】
この略角柱体の一方の開放端においては、側板13,14の長手方向の一端にそれぞれ延設された横内蓋23,24が内側に折り返され、更に差込片25が略角柱体の内部に挿入され、その開放端が蓋板15で閉止される。同様に、他方の開放端においては、側板13,14の他端にそれぞれ延設された横内蓋33,34が内側に折り返され、差込片26が略角柱体の内部に挿入され、その開放端が蓋板16で閉止される。
【0015】
この差込片26の一端部には、略台形状の止定部10が差込片26と一体的に設けられている。そして、図2に示す如く、スプール収納ケース1の開放端が蓋板16で閉じられた状態において、止定部10は蓋板16と略平行となるようにスプール収納ケース1の内部に突設するように折り曲げられている。すなわち、止定部10は、その台形状の下底部(一端部)が差込片26に固定されており、スプール収納ケース1内での移動が制限されると共に、上底部(他端部)が自由端となっている。
【0016】
また、スプール収納ケース1は、樹脂、紙等の材料で形成されており、加工容易性、耐久性等の観点から樹脂製であると好適であり、さらに、収納物の視認性の点で、透明樹脂で形成されるとより好ましい。そして、スプール収納ケース1は、例えば、図1に示す一枚の展開形状に加工され、各構成部の境界部に折返し予定線が設けられた後、接合しろ43に側壁12を接合することにより略角柱体に組み立てられる。次に、開放端のいずれか一方を閉じ(図2参照)、又は、閉じない状態で糸巻を内部に挿入した後、開放端を閉じ、糸巻を収納した製品が完成される。
【0017】
このスプール収納ケース1に収納される糸巻としては、例えば、図3に示すものが挙げられる。図3は、本発明の糸巻収納ケースに収納される糸巻の一例を示す斜視図である。スプール6(糸巻)は、筒状を成す胴部61(筒状胴部)の両端部にそれぞれ前面側フランジ62及び後面側フランジ63が結合されたものであり、胴部61の外周面61aに糸としての釣糸7が巻回されるようになっている。前面側フランジ62は略円板状とされており、前面側フランジ62と胴部61とで、胴部61の内周部に凹部66が形成されている。この前面側フランジ62の外表面62a、すなわち胴部61と連結している面の反対面には、文字や図柄が表されたラベルを貼付できるようになっている。一方、後面側フランジ63は、所定の幅を有するリング状とされている。
【0018】
また、胴部61の内周部つまり凹部66には、胴部61と同軸状に環状凸部60が設けられている。この環状凸部60の一方端は、前面側フランジ62の裏面62bに結合されている。さらに、この環状凸部60の外周面、胴部61の内周面61b及び前面側フランジ62の裏面62bに結合された複数のリブ64が、凹部66に収容されるように放射状に配設されており、これらのリブ64により胴部61の機械的強度が高められている。
【0019】
図4は、本発明による糸巻収納ケースの好適な実施形態に糸巻を収納した状態を示す斜視図であり、図5は、本発明による糸巻収納ケースの好適な実施形態に糸巻を収納した状態を模式的に示す概略側面図であって、それぞれ、図2に示すスプール収納ケース1に図3のスプール6を収納した状態を示すものである。なお、図4においては、釣糸7の図示を省略した。
【0020】
この場合、まず、スプール6を、前面側フランジ62及び後面側フランジ63(つまりスプール6の両側面部)がそれぞれスプール収納ケース1の側壁11及び12と対向するように、蓋板15側の開放端から挿入する。スプール6が挿入されていくと、後面側フランジ63がスプール収納ケース1内に突設する止定部10に当接する。このとき、スプール収納ケース1が樹脂等で形成されて適度の柔軟性を有する厚さであれば、止定部10は適度に折れ曲がり又は湾曲し、スプール6の挿入は阻害されない。
【0021】
そして、リブ64が設けられた部位が止定部10と対向する位置までスプール6が挿入されると、隣り合うリブ64間に止定部10を挿嵌させることができる。すなわち、図4及び5に示すように、止定部10は、スプール6の内部に放射状に設けられたリブ64のうち隣り合う二つのリブ64の各長手方向と交差する方向に配置される。こうしてスプール6全体をスプール収納ケース1に収納し、横内蓋23,24を内側に折り曲げ、差込片25をスプール収納ケース1の内部に差し込んで蓋板15で開放端を閉止すると、図4及び5に示す状態となる。ここで、止定部10が適度の弾性を有していると、リブ64間への挿入がより容易となるので好ましい。また、その弾性により止定部10がリブ64間から脱抜され易くなり、差込片25又は差込片26を開放してスプール6をスプール収納ケース1から取り出し易くなる。
【0022】
このように構成されたスプール収納ケース1によれば、スプール収納ケース1内でスプール6が回転する方向に力が作用しても、止定部10の両側に位置するリブ64のいずれか一方が止定部10の側端部に当接する。上述の如く、止定部10は、その一端部が差込片26に結合されて固定されているので、スプール6は時計回り及び反時計回りのいずれの方向へも回転しない。また、止定部10が隣り合う二つのリブ64の両方に当接していれば、より確実にスプール6の回転を抑えることができる。
【0023】
よって、スプール6をスプール収納ケース1に接着することなく、スプール収納ケース1内の空間部を埋めることなく、且つ、従来のようなスプール6に設けられた小さく又は狭隘な切り込みにケースの一部を差し込むことなく、スプール6の回転を確実に防止できるので、スプール6をスプール収納ケース1へ収納し易く且つスプール収納ケース1から取り出し易く、スプール6の位置決めが容易であり、且つ、部品点数の増大を抑制できる。そして、スプール6の前面側フランジ62に文字や図柄が表されたラベル等が貼付されている場合に、そのラベルの文字や図柄の視認方向が不揃いとなるおそれがない。
【0024】
また、止定部10が台形状であり、その上底部がスプール6のリブ64間へ挿入されるので、止定部10をリブ64間に円滑に挿嵌できるとともにリブ間64から引き抜き易い。さらに、止定部10の一端部(台形状の下底部)が固定され、他端部(同上底部)が自由端とされているので、止定部10がスプール収納ケース1内で移動することが確実に防止され、且つ、リブ64間への挿入容易性が更に高められる。
【0025】
次に、図6は、本発明による糸巻収納ケースの他の実施形態を示す展開図である。図6に示すスプール収納ケース5は、差込片26に止定部10が連接されておらず、且つ、側壁12の内面となる側に止定部50が接合されたこと以外は、図1に示すスプール収納ケース1と同様に構成されている。止定部50は、図示の如く折り曲げられた状態で台形状を成す凸片部51と接合しろ52,53が一体的に形成されたものである。
【0026】
このような構成のスプール収納ケース5においては、側壁12が側板13に連接された接合しろ43に接合されると、止定部50がスプール収納ケース5の内部に位置する。この状態で、例えばスプール6が収納されると、止定部50の凸片部51がスプール6に設けられた隣り合うリブ64間に挿着される。よって、スプール収納ケース1内のスプール6の回転が十分に防止される。また、止定部50が、凸片部51の両側で接合により固定されているので、側壁12から突設された状態の保持性が高められ、凸片部51を一層確実にリブ64間へ挿嵌できる。
【0027】
次に、図7は、本発明による糸巻収納体の好適な実施形態を示す斜視図である。なお、図7においては、釣糸7の図示を省略した。図7に示すスプール収納体90(糸巻収納体)は、スプール収納ケース8にスプール6を収納したものである。このスプール収納ケース8は、透明樹脂で形成され、且つ、図1に示すスプール収納ケース1の側壁12の上部に、孔部22aを有するパネル部22が側壁12と一体的に設けられたものである。このスプール収納体90は、パネル部22の孔部22aが、例えば、棒状部材に掛止されて保管、陳列等が行われる。そして、スプール収納ケース8の止定部10により、収納されたスプール6の回転が抑止されるので、保管や陳列時等に前面に貼付されたラベルの不揃いがなく、ラベルの視認性を良好に維持できる。
【0028】
次に、図8は、スプール収納ケース1,8の止定部10を示す平面図であり、図9は、スプール6における隣り合う二つのリブ64を含む部位を示す平面図である。止定部10の幅d(図8参照)は、隣り合うリブ64の対向面間の距離D(図9参照)と同程度又は距離Dよりもやや大きいと好ましい。特に、幅dが距離Dよりも大きいと、スプール6の回転を確実に、しかも僅かな回転をも抑止できる。また、止定部10の自由端の幅dmin(図8参照)がリブ24間の距離Dmax(図9参照)よりも小さいと、止定部10をリブ24間に挿入し易く且つリブ24間から脱抜し易くなる。さらに止定部10の固定端の幅dmax(図8参照)がリブ64間の距離Dより小さくとも、止定部10が両リブ64の各長手方向に交差する方向に延在して配置される形状であればよい。
【0029】
なお、スプール収納ケース1の蓋板16側を開けた状態で、スプール6全体をスプール収納ケース1に挿入してから、横内蓋33,34を折り曲げ、止定部10及び差込片26を差し込むことにより、止定部10をスプール6のリブ64間に挿嵌してもよい。また、スプール6のリブ64の配置は、特に限定されないが、少なくとも二つのリブ64が対面して隣設されると好ましい。さらに、リブ64の形状についても特に制限されず、四辺形状以外に三つ以上の辺を有する形状、例えば、図10に示すような5辺形状であってもよく、面内にスリット又は孔部を有していても構わない。
【0030】
さらに、止定部10の形状は台形状に限られるものではなく、隣り合うリブ64間に挿入又は挿嵌可能な形状であればよい。またさらに、差込片25を差込片26と同等形状として、差込片25の先端に止定部10を連接又は延設してもよい。さらにまた、スプール収納ケース1,5にパネル部22を設けてもよく、一方、スプール収納体90に備わるスプール収納ケース8にパネル部22は必ずしも必要ない。
【0031】
また、止定部10のリブ64間への配置状態は、図7に示す状態に限定されるものではない。図11(a)〜(h)は、リブ64間に配置された止定部10の他の状態の例を示す模式図である。止定部10は、図11(a)〜(e)に示すように湾曲された状態で配置されてもよく、その湾曲の度合(又は曲率)、湾曲の方向、変曲点の数及び位置等は特に制限されない。さらに、図11(f)及び(g)に示すように、斜め又は傾いた状態で配置されてもよい。またさらに、図11(h)に示すように止定部10を複数設けてもよく、これらが湾曲された状態で配置されても構わない。このように、本発明において、「二つのリブの各長手方向と交差する方向に配置」された状態とは、図7及び図11(a)〜(h)に示す止定部10の配置状態を含む。加えて、止定部10は湾屈された状態でリブ64間に配置されてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の糸巻収納ケース及び糸巻収納体によれば、糸巻止定部が糸巻に設けられた隣り合うリブ間に挿入又は挿嵌されることにより、糸巻収納ケース内における糸巻の回転が防止される。したがって、糸巻に貼付されたラベルの文字や図柄の視認方向が不揃いとなってしまうおそれがない。そして、このように、糸巻を糸巻収納ケースに接着することなく、糸巻収納ケース内の空間部を埋めることなく、且つ、従来のようなスプール6に設けられた小さく又は狭隘な切り込みにケースの一部を差し込むことなく、糸巻の回転を確実に防止できるので、糸巻を糸巻収納ケースへ収納し易く且つ糸巻収納ケースから取り出し易く、糸巻の位置決めが容易であり、且つ、部品点数の増大を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による糸巻収納ケースの好適な実施形態を示す展開図である。
【図2】本発明による糸巻収納ケースの好適な実施形態を示す斜視図である。
【図3】本発明の糸巻収納ケースに収納される糸巻の一例を示す斜視図である。
【図4】本発明による糸巻収納ケースの好適な実施形態に糸巻を収納した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明による糸巻収納ケースの好適な実施形態に糸巻を収納した状態を模式的に示す概略側面図である。
【図6】本発明による糸巻収納ケースの他の実施形態を示す展開図である。
【図7】本発明による糸巻収納体の好適な実施形態を示す斜視図である。
【図8】本発明によるスプール収納ケース(糸巻収納ケース)の止定部(糸巻止定部)を示す平面図である。
【図9】スプール(糸巻)における隣り合う二つのリブを含む部位を示す平面図である。
【図10】他の形状を有するリブを備えるスプール(糸巻)を示す斜視図である。
【図11】(a)〜(h)は、リブ64間に配置された止定部10の他の状態の例を示す模式図である。
【符号の説明】
1,5,8…スプール収納ケース(糸巻収納ケース)、6…スプール(糸巻)、7…釣糸(糸)、10,50…止定部(糸巻止定部)、11,12…側壁、13,14…側板、15,16…蓋板、22…パネル部、23,24,33,34…横内蓋、25,26…差込片、51…凸片部、60…環状凸部、61…胴部(筒状胴部)、61a…胴部の外周面、61b…胴部の内周面、62…前面側フランジ、62a…前面側フランジの外表面、62b…前面側フランジの裏面、63…後面側フランジ、64…リブ、66…凹部、90…スプール収納体(糸巻収納体)。

Claims (5)

  1. 内周部に複数のリブが設けられた筒状胴部の外周面に糸が巻回された糸巻を収納する糸巻収納ケースであって、
    前記糸巻が当該糸巻収納ケースに収納されたときに、該糸巻の側面部に対向する二つの側壁と、
    前記二つの側壁を結合し、前記二つの側壁と協働して略角柱体を構成する二つの側板と、
    一端が前記二つの側壁のうち少なくとも一方の側壁の内面に直接的に固定され又は隣接配置され、他端が他方の側壁に向かって延びる糸巻止定部と
    を備え、
    前記糸巻止定部は、前記糸巻を前記略角柱体の開放端から挿入した場合に該糸巻の挿入が可能となるように折れ曲がり又は湾曲し、該糸巻全体が前記略角柱体に収容された場合に弾性的に復帰して、前記複数のリブのうち隣り合う二つのリブ間に位置すると共に、該二つのリブの各長手方向と交差する方向に配置されるようになっている、ことを特徴とする糸巻収納ケース。
  2. 前記二つの側壁及び二つの側板により構成された前記略角柱体の一方の開放端を閉じるべく、前記二つの側壁のうち一方の側壁の端部に折曲げ可能に連接された蓋板と、
    前記略角柱体の内部に差し込まれ、前記二つの側壁のうち他方の側壁に隣接配置されるよう、前記蓋板の自由端に折曲げ可能に連接された差込片と
    を備え、
    前記糸巻止定部の一端が前記差込片の自由端に折曲げ可能に連接され、前記二つの側壁のうち他方の側壁に隣接配置されるようになっている、ことを特徴とする請求項1記載の糸巻収納ケース。
  3. 前記糸巻止定部は、前記一端部から前記他端部に向かって幅が狭くなるように設けられた、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の糸巻収納ケース。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の糸巻収納ケースに、内周部に複数のリブを有する筒状胴部の外周面に糸が巻回された糸巻が収納されて成り、前記糸巻収納ケースの前記糸巻止定部が前記複数のリブのうち隣り合う二つのリブ間に挿入又は挿嵌されたものである、ことを特徴とする糸巻収納体。
  5. 前記糸巻は、釣り糸が巻回されたスプールである、ことを特徴とする請求項4記載の糸巻収納体。
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