JP5823549B2 - 測定装置 - Google Patents

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本発明は、測定対象体についての物理量を測定して表示する測定装置に関するものである。
この種の測定装置として、特開2001−56349号公報において出願人が開示したピーク値測定装置が知られている。このピーク値測定装置は、入力部、レンジアンプ、半波整流回路、波形反転回路、ピーク値ホールド回路、A/D変換器、制御手段および表示器を備えて、測定対象体を流れる電流のピーク値を測定可能に構成されている。このピーク値測定装置では、クランプセンサなどの検出器からの被測定交流信号を入力部が入力し、その被測定交流信号をレンジアンプが増幅する。次いで、半波整流回路がレンジアンプによって増幅された被測定交流信号を半波整流し、波形反転回路がその負極側の半波整流波形を正極側に反転する。続いて、ピーク値ホールド回路が、整流された被測定交流信号のピーク値を保持し、A/D変換器が、そのピーク値をディジタル信号に変換して出力する。次いで、制御手段がディジタル信号に基づき、被測定交流信号のピーク値を表示器に表示させる。
特開2001−56349号公報(第3−4頁、第1−2図)
ところが、上記のピーク値測定装置を含むこの種の測定装置には、以下の改善すべき課題がある。すなわち、この種の測定装置では、A/D変換器がアナログ信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号に基づいて、測定対象体を流れる電流の電流値(上記のピーク値測定装置では、ピーク値)を表示部に表示させている。この場合、A/D変換器によるアナログ信号からデジタル信号への変換には、一般的に、200msec以上の時間を要する。また、この種の測定装置は、レンジアンプの測定レンジを測定対象信号の大きさに適した測定レンジに自動で切り替えるオートレンジ機能を備えており、電流値の測定までに数回のレンジ切り替えが行われ、測定レンジ数分だけA/D変換器による変換処理が行われる。このため、この種の測定装置では、測定を開始してから表示部に電流値が表示されるまでに、200msec〜1sec程度の時間を要している。一方、測定対象体としての電源供給ライン(例えば、商用電源)に電気機器を接続している状態において、その電源供給ラインに流れる電流を測定する際に、例えば、電機機器の内部に短絡などの故障が発生しているときには、電源供給ラインに過大電流が流れることとなる。この場合、ブレーカの動作時間は、一般的に、測定装置が電流値を表示するのに必要な200msec〜1sec程度の時間よりも短い100msec程度であるため、このような状況においては、電源供給ラインに流れる電流を測定して表示させることができないこととなる。しかしながら、このような状況においても、どの程度の電流が電源供給ラインに流れていたかを把握したいとの要望があり、このような要望に対応可能な手段の開発が望まれている。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、測定対象体についての物理量がどの程度であるかを短時間で把握し得る測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、入力したアナログ信号をアナログデジタル変換したデジタル信号に基づいて測定対象体についての物理量を測定する測定部と、当該測定部によって測定された前記物理量の測定値を表示部に表示させる第1表示処理を実行する制御部とを備えた測定装置であって、前記アナログ信号の値と予め決められた比較値とを比較して比較結果を出力する比較部を備え、前記測定部は、測定レンジを切り替え可能に構成されて、前記測定した物理量が測定レンジ内に収まるまで前記測定レンジを切り替えると共に、当該物理量が測定レンジ内に収まったときには当該物理量を前記測定値として確定し、前記制御部は、前記比較部から出力された前記比較結果を前記表示部における予め決められた表示エリアに表示させる第2表示処理を実行し、当該第2表示処理の実行中において前記測定部による前記測定値が確定した時点で、前記第1表示処理を実行して前記比較結果に代えて前記確定した測定値を前記表示エリアに表示させる。
また、請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、前記比較値を任意に設定可能に構成されている。
請求項1記載の測定装置では、アナログ信号の値と予め決められた比較値とを比較して比較結果を出力する比較部を備え、制御部が、比較部から出力された比較結果を表示部に表示させる第2表示処理を実行する。この場合、比較部は、アナログ信号をデジタル信号に変換する変換処理を行うことなく比較結果を出力する。このため、例えば測定対象体としての電源ラインに流れる電流の電流値を測定する際に、比較結果を出力する比較処理を電源ラインに接続されているブレーカが作動する時間よりも短い時間で実行することができる。したがって、この測定装置によれば、例えば、電気回路に短絡等の故障が生じている電機機器を測定対象体としての電源ラインに接続した場合において、ブレーカが作動する以前に電源ラインに流れていた電流の電流値が比較値以上であるか否かを短時間で表示することができる結果、電源ラインにどの程度の電流が流れていたか(測定対象体についての物理量がどの程度であるか)を使用者に対して確実に把握させることができる。
また、請求項2記載の測定装置によれば、比較値を任意に設定可能に構成したことにより、測定対象体の種類や、測定対象体に接続する電機機器の種類に応じて比較値を変更することで、測定対象体や電機機器の種類が異なる各種の使用形態において、測定対象体についての物理量がどの程度であるかを確実に把握することができる。
電流測定装置1の構成を示す構成図である。 レンジアンプ11の構成を示す構成図である。 測定処理40のフローチャートである。 表示部5の表示画面を説明する第1の説明図である。 表示部5の表示画面を説明する第2の説明図である。
以下、本発明に係る測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、測定装置の一例としての電流測定装置1の構成について説明する。図1に示す電流測定装置1は、測定対象体としての電源ライン100に流れる電流(測定対象体についての物理量の一例であって、例えば交流電流)の電流値を測定可能に構成されている。また、電流測定装置1は、測定する電流値に適した測定レンジを複数の測定レンジの中から自動的に切り替えるオートレンジ機能を備えている。具体的には、電流測定装置1は、同図に示すように、電流センサ2、信号処理回路3、比較部4、表示部5、操作部6および制御部7を備えて構成されている。
電流センサ2は、クランプ型の電流センサであって、図1に示すように、電源ライン100を取り囲んだ(クランプした)状態において、電源ライン100を流れる電流を検出して、その電流値に対応する電圧値の交流電圧Va(アナログ信号)を出力する。
信号処理回路3は、図1に示すように、レンジアンプ11、ローパスフィルタ12、コンデンサ13、RMS(Root Mean Square)/DCコンバータ14、アンプ15、AC/DCコンバーター16を備えて構成され、電流センサ2から出力される交流電圧Vaを電圧データDvに変換する変換処理を実行する。
レンジアンプ11は、一例として、図2に示すように、オペアンプ21、抵抗22a〜22c(以下、区別しないときには「抵抗22」ともいう)、抵抗23、およびスイッチ24a〜24c(以下、区別しないときには「スイッチ24」ともいう)を備えて構成されている。オペアンプ21は、制御部7の制御に従い、電流センサ2から出力される交流電圧Vaを増幅する。抵抗22a〜22cは、抵抗値が互いに異なるレンジ切り替え用の抵抗であって、スイッチ24によってこれらの1つ以上がオペアンプ21の負帰還経路に接続される。抵抗23は、オペアンプ21の利得を決めるための基準抵抗として機能する。したがって、オペアンプ21は、スイッチ24a〜24cによってオペアンプ21の負帰還経路に接続された抵抗22a〜22cのいずれか1つ以上の抵抗値と、抵抗22dの抵抗値とで決まる利得で交流電圧Vaを増幅する。
ローパスフィルタ12は、レンジアンプ11によって増幅された交流電圧Vaを入力して、A/Dコンバータ16のサンプリングクロックよりも低い周波数成分(例えば、サンプリングクロックの1/2以下の周波数成分)を通過させる。コンデンサ13は、直流成分除去用のコンデンサであって、ローパスフィルタ12を通過した交流電圧Vaに含まれている直流成分を除去する。
RMS/DCコンバータ14は、ローパスフィルタ12およびコンデンサ13を通過した交流電圧VaをRMS変換して直流電圧Vcを出力する。アンプ15は、RMS/DCコンバータ14から出力された直流電圧Vcを増幅する。A/Dコンバータ16は、一例として、二重積分方式のA/Dコンバータであって、アンプ15によって増幅された直流電圧Vc(アナログ信号)を予め決められたサンプリング周期でアナログ−デジタル変換して電圧データDv(デジタル信号)を出力する。
比較部4は、コンパレータ31、電源部32を備えて構成されている。コンパレータ31は、一例として、差動増幅器で構成されている。この場合、コンパレータ31は、反転入力端子に入力される比較電圧Vrefの電圧値(比較値)と、電流センサ2から出力されて非反転入力端子に入力される交流電圧Vaの電圧値とを比較して、交流電圧Vaの電圧値が比較電圧Vrefの電圧値よりも高いときに比較結果を示す比較結果信号S1(一例としてハイレベル信号)を出力する比較処理を実行する。電源部32は、制御部7の制御に従ってコンパレータ31による比較処理に用いられる比較電圧Vrefを生成する。
表示部5は、一例として、液晶パネルで構成されて、制御部7の制御に従って各種の画像を表示する。また、表示部5には、図4に示すように、表示エリアA1,A2が設定されている。この場合、同図に示すように、表示エリアA1には、比較部4による比較結果を示す比較結果画像Gcが表示され、図5に示すように、表示エリアA2には、制御部7によって測定された電流値(測定値)を示す測定値画像Gmが表示される。操作部6は、各種の操作ボタンを備えて構成されて、各操作ボタンの操作に対応する操作信号S2を制御部7に出力する。
制御部7は、操作部6から出力される操作信号S2に従い、信号処理回路3、比較部4および表示部5を制御する。また、制御部7は、信号処理回路3と共に測定部を構成し、電流センサ2から出力されたアナログ信号としての交流電圧Vaをアナログデジタル変換したデジタル信号としての電圧データDvに基づいて、電源ライン100を流れる電流の電流値を測定する。また、制御部7は、測定値画像Gmを表示部5に表示させる第1表示処理を実行すると共に、比較結果画像Gcを表示部5に表示させる第2表示処理を実行する。
次に、電流測定装置1を用いて電源ライン100に流れる電流の電流値を測定する方法およびその際の電流測定装置1の動作について、図面を参照して説明する。なお、図1に示すように、電源ライン100は、ブレーカ300を経由して図外の商用電源に接続されているものとする。
測定に先立ち、操作部6を操作して、設定値Isとして、例えば「10.00mA」を入力する。この設定値Isは、電源ライン100に流れる電流の電流値がどの程度の大きさであるかを使用者に把握させるための電流値であって(図4参照)、制御部7によって実行される第2表示処理において、電源ライン100に流れる電流の電流値がこの設定値Isを超えているか否かを示す比較結果画像Gcが表示部5に表示される。
次いで、制御部7が、操作部6から出力される操作信号S2に基づき、入力された設定値Isに対応する電圧値(比較値)の比較電圧Vrefを特定し、比較部4の電源部32を制御して、電源部32の出力電圧を、特定した比較電圧Vrefに設定する。
次に、図1に示すように、電源ライン100の周囲を電流センサ2で取り囲む(クランプする)。次いで、操作部6を操作して、測定開始を指示する。この際に、制御部7が、操作部6から出力たれた操作信号S2に従い、図3に示す測定処理40を実行する。この測定処理40では、制御部7は、信号処理回路3を構成する各構成要素を変換処理の実行開始の待機状態に移行させる(ステップ41)。また、制御部7は、比較部4を構成する各構成要素を比較処理の実行開始の待機状態に移行させる(ステップ42)。続いて、制御部7は、比較部4から比較結果信号S1が出力されたか否かを判別する処理を予め決められた時間間隔で繰り返して実行する(ステップ43)。
次に、図1に示すように、電源ライン100に電機機器200を接続して作動させる。この場合、電機機器200に故障がなく正常に作動する状態では、消費電力相当分の電流が電源ライン100を流れて電機機器200に対して供給される。この際に、電源ライン100を取り囲んでいる電流センサ2が、電源ライン100を流れる電流を検出して、その電流値に対応する交流電圧Vaを出力する。
この際に、待機状態の比較部4では、コンパレータ31が、比較処理を実行して、反転入力端子に入力されている比較電圧Vrefの電圧値と、電流センサ2から出力される交流電圧Vaの電圧値とを比較する。具体的には、コンパレータ31は、交流電圧Vaの電圧値が比較電圧Vrefの電圧値よりも高いときには、比較結果信号S1を出力し、交流電圧Vaの電圧値が比較電圧Vrefの電圧値以下のときには、比較結果信号S1の出力を停止する。この場合、コンパレータ31から比較結果信号S1が出力されたときには、制御部7は、第2表示処理を実行する(ステップ44)。この第2表示処理では、制御部7は、比較部4による比較結果を示す画像として、図4に示すように、電流値が設定値Is(この例では、10.00mA)を超えている旨を示す比較結果画像Gcを表示部5の表示エリアA1に表示させる。続いて、制御部7は、信号処理回路3から電圧データDvが出力されたか否かを判別する処理を予め決められた時間間隔で繰り返して実行する(ステップ45)。
一方、待機状態の信号処理回路3では、電流センサ2から交流電圧Vaが出力された際に、レンジアンプ11がその交流電圧Vaを増幅する。この場合、制御部7は、レンジアンプ11のスイッチ24を制御して、各抵抗22a〜22cのうちの抵抗値が最大の抵抗22をオペアンプ21の負帰還経路に接続させることにより、測定レンジを最小のレンジに設定する。
次いで、ローパスフィルタ12が、レンジアンプ11によって増幅された交流電圧Vaを入力して、低い周波数成分を通過させ、コンデンサ13が、ローパスフィルタ12を通過した交流電圧Vaに含まれている直流成分を除去する。続いて、RMS/DCコンバータ14が、ローパスフィルタ12およびコンデンサ13を通過した交流電圧VaをRMS変換して直流電圧Vcを出力し、アンプ15が、RMS/DCコンバータ14から出力された直流電圧Vcを増幅する。次いで、A/Dコンバータ16が、アンプ15によって増幅された直流電圧Vcをアナログ−デジタル変換して電圧データDvを出力する。
次いで、制御部7は、A/Dコンバータ16から出力された電圧データDvに基づいて、電源ライン100に流れる電流値を特定する。この場合、特定した電流値がレンジアンプ11に対して最初に設定した測定レンジを超えているときには、制御部7は、スイッチ24を制御して、オペアンプ21の負帰還経路に最初に接続した抵抗22の次に抵抗値が大きい抵抗22を負帰還経路に接続させて、最初に設定した測定レンジのよりも1つ大きい測定レンジに切り替える。この際に、ローパスフィルタ12、コンデンサ13、RMS/DCコンバータ14、アンプ15およびA/Dコンバータ16が上記したように動作することにより、電圧データDvが出力される。
続いて、制御部7は、電圧データDvに基づいて、電源ライン100に流れる電流値を特定する。この場合、特定した電流値が2番目に設定した測定レンジを超えているときには、制御部7は、抵抗22の接続を切り替えてさらに大きい測定レンジに切り替える。以後、制御部7は、特定した電流値が設定した測定レンジ内に収まるまで同様にして測定レンジを切り替える。次いで、特定した電流値が設定した測定レンジ内に収まったときには、その電流値を測定値として確定して、制御部7は、第1表示処理を実行する(ステップ46)。この第1表示処理では、制御部7は、図5に示すように、測定値として確定した電流値(この例では、12.42mA)を示す測定値画像Gmを表示部5の表示エリアA2に表示させる。
ここで、この電流測定装置1のA/Dコンバータ16は、二重積分方式のA/Dコンバータであって、コンデンサの放電、正積分および逆積分を1回の処理として実行する。この場合、一般的に、ハムノイズの影響を軽減するためには、正積分および逆積分にそれぞれ100msec程度の時間を必要とする。また、コンデンサの放電にもある程度の時間を必要とする。このため、A/Dコンバータ16が直流電圧Vcをアナログ−デジタル変換して電圧データDvを出力する1回の処理には、少なくとも200msec程度の時間を必要とする。したがって、上記したように、測定レンジの切り替えが行われたときには、電流値が確定するまでに測定レンジ数×200msec程度の時間を必要とする結果、電源ライン100に電機機器200が接続されてから電流値が表示部5に表示されるまでには、200msec〜1sec程度の時間が必要となる。一方、比較部4による比較処理は、コンデンサの放電、正積分および逆積分などの比較的長い時間を必要とする処理を含んでいないため、数msec〜10msec程度で終了する。このため、電源ライン100に電機機器200が接続されてから数msec〜10msec程度で比較結果画像Gcが表示部5に表示される。この結果、この電流測定装置1では、電源ライン100に電機機器200が接続されてから短時間のうちに比較結果画像Gcが表示され、その後に電流値が表示される。
一方、例えば、電気回路に短絡等の故障が生じている電機機器200を電源ライン100に接続したときには、電源ライン100に過大な電流が流れる。この際には、電源ライン100に接続されているブレーカ300が作動して、電源の供給が停止する。この場合、ブレーカ300の動作時間は、一般的に、100msec程度となっている(電気設備技術基準では、定格動作電流における動作時間が100msec以内と規定されている)。このため、電機機器200を電源ライン100に接続してから100msec程度の時間が経過した時点で、電源ライン100における電流が停止し、これに伴い、電流センサ2からの交流電圧Vaの出力も停止する。したがって、この場合には、電源ライン100に電機機器200が接続されてから200msec以上の時間を要する第1表示処理が実行されることはなく、表示部5の表示エリアA2は、非表示の状態に維持される。
一方、比較部4による比較処理は、数msec〜10msec程度で終了するため、故障が生じている電機機器200を電源ライン100に接続してブレーカ300が作動したとしても、ブレーカ300が作動する100msecの時間を経過する以前に比較結果信号S1が出力される。したがって、この電流測定装置1では、このような場合においても、第2表示処理が実行されて表示エリアA1に比較結果画像Gcが表示される結果、ブレーカ300が作動する以前に電源ライン100に流れていた電流の電流値が設定値Is以上であるか否かを使用者に対して確実に把握させることが可能となっている。
このように、この電流測定装置1では、交流電圧Vaの値と予め決められた比較電圧Vrefの値とを比較して比較結果としての比較結果信号S1を出力する比較部4を備え、制御部7が、比較部4から出力された比較結果信号S1に基づいて比較結果を示す比較結果画像Gcを表示部5に表示させる第2表示処理を実行する。この場合、比較部4は、交流電圧Vaをデジタル信号(デジタルデータ)に変換する変換処理を行うことなく比較結果を出力するため、この比較結果を出力する比較処理をブレーカ300が作動する時間よりも短い時間で実行することができる。したがって、この電流測定装置1によれば、電気回路に短絡等の故障が生じている電機機器200を測定対象体としての電源ライン100に接続した場合においても、ブレーカ300が作動する以前に電源ライン100に流れていた電流の電流値が設定値Is以上であるか否かを短時間で表示することができる結果、電源ライン100にどの程度の電流が流れていたかを使用者に対して確実に把握させることができる。
また、この電流測定装置1によれば、比較電圧Vref(比較電圧Vrefに対応する設定値Is)を任意の値に設定可能に構成したことにより、測定対象体の種類や、測定対象体に接続する電機機器の種類に応じて比較電圧Vrefを変更することで、測定対象体や電機機器の種類が異なる各種の使用形態において、測定対象体にどの程度の電流が流れていたかを確実に把握することができる。
なお、クランプ型の電流センサ2を用いて電源ライン100を流れる電流を非接触で検出する例について上記したが、電源ライン100の露出部分にプローブを接触させて、信号処理回路3に電流を直接入力する構成を採用することもできる。また、比較結果画像Gcおよび測定値画像Gmを表示部5における異なる表示エリアA1,A2に別々に表示させる構成例について上記したが、1つの表示エリアに比較結果画像Gcおよび測定値画像Gmを順番に表示させる構成を採用することもできる。この構成では、先に完了する第2表示処理によって比較結果画像Gcを表示部5の予め決められた表示エリアに表示させ、次に、電流値が確定した時点で、比較結果画像Gcに代えて測定値画像Gmをその表示エリアに表示させることができる。
また、測定レンジの自動切り替え(オートレンジ切り替え)機能を備えた例について上記したが、測定レンジを手動で切り替える構成や、測定レンジが1種類に固定されている構成に適用することもできる。
また、電源ライン100に流れる電流の電流値を測定対象体についての物理量として測定する構成例について上記したが、これに限定されず、例えば、測定対象体についての抵抗値、電圧値、電力値、回転数および流量などの物理量を測定する各種の測定装置に適用することができる。
1 電流測定装置
3 信号処理回路
4 比較部
5 表示部
7 制御部
100 電源ライン
Dv 電圧データ
Gm 測定値画像
Is 設定値
S1 比較結果信号
Va 交流電圧
Vref 比較電圧

Claims (2)

  1. 入力したアナログ信号をアナログデジタル変換したデジタル信号に基づいて測定対象体についての物理量を測定する測定部と、当該測定部によって測定された前記物理量の測定値を表示部に表示させる第1表示処理を実行する制御部とを備えた測定装置であって、
    前記アナログ信号の値と予め決められた比較値とを比較して比較結果を出力する比較部を備え、
    前記測定部は、測定レンジを切り替え可能に構成されて、前記測定した物理量が測定レンジ内に収まるまで前記測定レンジを切り替えると共に、当該物理量が測定レンジ内に収まったときには当該物理量を前記測定値として確定し、
    前記制御部は、前記比較部から出力された前記比較結果を前記表示部における予め決められた表示エリアに表示させる第2表示処理を実行し、当該第2表示処理の実行中において前記測定部による前記測定値が確定した時点で、前記第1表示処理を実行して前記比較結果に代えて前記確定した測定値を前記表示エリアに表示させる測定装置。
  2. 前記比較値を任意に設定可能に構成されている請求項1記載の測定装置。
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