JP5822244B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、報知(AT遊技実行する権利を付与するスロットマシンに関するものである。
従来のスロットマシンにおいて、役の当選時に、遊技者によるストップスイッチの操作タイミング又は押し順に応じて有効ラインに停止する図柄の組合せが異なるとともに、有効ラインに停止する図柄の組合せに応じて、遊技者が受ける利益が異なるようにした特定小役を設けたスロットマシンが知られている。
そして、所定の条件を満たしたときは、前記特定小役の当選時に、遊技者にとって有利となるストップスイッチの操作タイミング又は押し順に係る操作情報を報知する報知遊技(AT遊技)を行うものである。
特開2003−210661号公報
本発明が解決しようとする課題は、フリーズの実行に応じて遊技者に対して特典(報知遊技を実行する権利)を付与することである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。なお、かっこ書きにて、対応する実施形態を示す。
請求項1の発明は、
複数種類の図柄を表示した複数のリール(31)と、
役の抽選を行う役抽選手段(61)と、
前記リールの回転開始命令を受けたとき(スタートスイッチ41が操作されたとき)に前記リールの回転を開始するとともに、遊技者によりストップスイッチ(42)が操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づく位置で、そのストップスイッチに対応する前記リールを停止させるように制御するリール制御手段(64)と
を備え、
前記役抽選手段は、
その役の当選時に、遊技者による前記ストップスイッチの操作態様に応じて有効ラインに停止する図柄の組合せが異なるとともに、前記ストップスイッチの操作情報が報知されたときは、その操作情報が報知されないときよりも、遊技者にとって有利な図柄の組合せが有効ラインに停止する確率を高めることができる特定役(小役2、リプレイ1〜リプレイ3)と、
その役に当選したときは、その役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで、その役の当選を次遊技以降に持ち越す特別役(BB1、BB2、RB1、RB2)と
を含めて役の抽選を行い、
前記役抽選手段で前記特定役に当選したことに基づいて前記操作情報を報知する報知遊技(AT遊技)を有し、
前記役抽選手段で前記特別役に当選した後、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの内部中遊技において、所定の条件を満たしたことで所定数の前記報知遊技を実行する権利を付与し、遊技の進行を遅延させるフリーズを実行したことで前記所定数よりも大きい特定数の前記報知遊技を実行する権利を付与する
ことを特徴とする。
本発明によれば、内部中遊技において、所定の条件を満たすと、所定数の報知遊技を実行する権利を付与する。さらに、フリーズを実行したことで所定数よりも大きい特定数の報知遊技を実行する権利を付与することができる。これにより、フリーズの実行の有無によって、報知遊技の回数に差を持たせることができる。
スロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 本実施形態におけるリールの図柄配列を示す図である。 表示窓とリールとの関係、及び有効ラインを示す図である。 役の種類、払出し枚数等、及び有効ラインに停止可能な図柄の組合せを示す図である。 通常遊技中の役抽選テーブルを示す図である。 設定値ごとの特別役の当選確率(小役との重複当選確率)を示す図である。 特別遊技中の役抽選テーブルを示す図である。 遊技状態の移行を説明する図である。 内部中遊技における設定値ごとの貯留抽選の当選確率を示す図である。 AT遊技の実行回数の抽選において、設定値ごとの当選確率を示す図である。 設定値ごとの貯留数下限値を示す図である。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、遊技(メイン)制御手段50と演出(サブ)制御手段70とを備える。
遊技制御手段50は、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行を制御するものであり、メイン制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
また、演出制御手段70は、遊技中及び遊技待機中における演出や遊技情報等の出力等を制御するものである。演出制御手段70は、サブ制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、演出用のデータ等(演出パターン等)を記憶しておくROM、CPUが各種の演出を出力するときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
なお、サブ制御基板は、メイン制御基板の下位に属する制御基板である。そして、遊技制御手段50と演出制御手段70とは電気的に接続されており、遊技制御手段50から演出制御手段70に一方向で信号や情報(コマンド)が送信されるように形成されている。
図1に示すように、遊技制御手段50の入力側(図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、ストップスイッチ42、及び設定変更スイッチ44が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態でのベットスイッチ40は、3枚(max)投入専用のスイッチであり、遊技者は、いずれの遊技状態(通常遊技及び特別遊技)においても、常に3枚のメダルを投入して遊技を行うようになっている。
なお、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
また、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらにまた、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらに、設定変更スイッチ44は、スロットマシン10の設定値を変更・設定するときに操作されるものである。設定値は、設定1から設定6までの6段階有し、設定値が高くなるほど遊技者にとって有利となるように(出玉率が高くなるように)設定されている。なお、設定変更スイッチ44は、遊技者が操作するものではなく、スロットマシン10の設置店(ホール)側で操作するものであり、遊技者からは操作できないようにスロットマシン10の内部に配置されている。
遊技制御手段50の出力側(図1中、右側)には、3つのモータ32が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄)を印刷したリールテープを貼付したものである。図2は、本実施形態におけるリール31の図柄配列を示す図である。図2では、図柄番号を併せて図示している。図2に示すように、本実施形態では、各リール31ごとに、21個の図柄が等間隔で配置されている。
また、図3は、スロットマシン10のフロントマスク部(前面扉。図示せず。)に設けられた表示窓(透明窓)11と、各リール31との位置関係を示す図である。各リール31は、本実施形態では横方向に並列に3つ(左リール31、中リール31、及び右リール31)設けられている。さらに、各リール31は、表示窓11から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓11から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
なお、本明細書では、図3中、左リール31の「スイカ」、中及び右リール31の「赤チェリー」の図柄が停止している位置を「上段」、左、中及び右リール31の「赤7」の図柄が停止している位置を「中段」、左及び右リール31の「ベル」の図柄並びに中リール31の「白チェリー」の図柄が停止している位置を「下段」と称する。
さらにまた、図3に示すように、スロットマシン10の表示窓11を含む部分には、有効ラインL1〜L4が設けられている。
ここで、「有効ライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させる図柄組合せラインであり、かつ、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。本実施形態では、図3に示すように、水平方向上段の有効ラインL1、水平方向中段の有効ラインL2、斜め右下がり一直線の有効ラインL3、斜め右上がり一直線の有効ラインL4から構成されている。
また、本実施形態の有効ラインの特徴として、中リール31における有効ラインが通過する位置が挙げられる。中リール31の下段を通過する有効ラインは、本実施形態では設けられていない。また、中リール31の上段を通過する有効ラインは、有効ラインL1の1本である。さらにまた、中リール31の中段を通過する有効ラインは、有効ラインL2、L3及びL4の3本を有する。
なお、有効ラインL1〜L4以外の図柄組合せラインは、本実施形態では、すべて無効ラインである。例えば、図3中、左リール31、中リール31、及び右リール31のそれぞれ下段を通過する図柄組合せラインも考えられるが、このようなラインは、本実施形態では無効ラインとなっている。無効ラインは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
また、従来より、メダルの投入枚数に応じて有効ライン数が異なるスロットマシンが知られている。例えば、メダル投入枚数が1枚のときは有効ラインは1本、メダル投入枚数が2枚のときは有効ライン数は3本、メダル投入枚数が3枚のときは有効ライン数は5本に設定すること等が挙げられる。これに対し、本実施形態では、いずれの遊技中においても、3枚のメダルを投入して遊技を行うとともに、すべての遊技において、有効ラインL1〜L4の4本すべてが当該遊技での有効ラインとなる。
さらに、図1において、演出制御手段70の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や、後述するAT遊技中におけるストップスイッチ42の押し順等を表示するものである。
図4は、本実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、払出し枚数等、及び有効ラインに停止可能な図柄の組合せを示す図である。図4に示すように、役としては、大別して、特別役、小役、制御役、及びリプレイが設けられている。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルが払い出される(ただし、特別役を除く)。また、制御役は、払出し枚数が「0枚」に設定されているが、後述するように、有効ラインに停止することはない。
役において、まず、特別役とは、通常遊技から特別遊技に移行させる役である。本実施形態では、図4に示すように、特別役として、BB(第1種ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス)が設けられている。
BB、RB、及びSBが入賞すると、それぞれ、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技であるBB遊技、RB遊技、及びSB遊技に移行する。特別遊技は、出玉率が1を超えるように設定されていることで、通常遊技以上にメダル獲得が期待できる、遊技者にとって有利な遊技である。
また、BBは、本実施形態ではBB1及びBB2の2種類設けられており、図柄の組合せが異なるように設定されている。
同様に、RBは、本実施形態ではRB1及びRB2の2種類設けられており、図柄の組合せが異なるように設定されている。
なお、他の特別役としては、MB(ミドルボーナス。第2種ビッグボーナスともいう。)が挙げられるが、本実施形態では設けられていない。
また、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役であり、本実施形態では、小役1〜小役3の3種類を備えており、各小役ごとに図柄の組合せが異なるように設定されている。なお、小役1及び小役2における「any」とは、任意の図柄を意味する。すなわち、例えば小役2では、中リール31の「ベル」の図柄がいずれかの有効ライン(上段又は中段)に停止した時点で、左リール31及び右リール31の停止図柄にかかわらず、小役2の入賞が確定する。
さらにまた、制御役は、後述するように、小役2と重複当選するように設定された役であり、当選時にも有効ラインに停止することはない。制御役は、小役2の当選時に、ストップスイッチの押し順に応じて小役2に対応する図柄の組合せが停止する有効ラインを異ならせるために設けられた役である。
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数(本実施形態では3枚)を維持した再遊技が行えるようにした役である。本実施形態では、リプレイは、リプレイ1〜リプレイ3の3種類を備え、それぞれ図柄の組合せが異なるように設定されている。
さらに、図4において、各役の払出し枚数は、1本の有効ラインあたりの払出し枚数を意味する。すなわち、例えば小役2に対応する図柄の組合せがいずれか1本の有効ラインに停止したときは、メダル払出し枚数は3枚という意味である。したがって、小役2に対応する図柄の組合せが当該遊技で同時に3本の有効ラインに停止したときは、有効ライン1本あたりのメダル払出し枚数に有効ライン数を乗じた枚数が払い出されるので、この場合は9枚の払出しとなる。
具体的には、中リール31の停止時に、上段に「ベル」の図柄が停止したときは、図3中、有効ラインL1(1本)に小役2に対応する図柄の組合せが停止したこととなるので、3枚のメダルが払い出される。
これに対し、中リール31の停止時に、中段に「ベル」の図柄が停止したときは、図3中、有効ラインL2、L3及びL4の3本に小役2に対応する図柄の組合せが停止したこととなるので、3枚×3=9枚のメダルが払い出される。
上述した各役において、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
持ち越される役としては、特別役であるBB及びRBが挙げられる。BB又はRBに当選したときは、リール31の停止時に、BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
このように、BB及びRBの当選は持ち越されるのに対し、BB及びRB以外の役(SB、小役、制御役及びリプレイ)は、持ち越されない。役の抽選において、BB及びRB以外の役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止(入賞)可能なようにリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
なお、BB又はRBに当選していない遊技中(BB又はRBの当選が持ち越されていない遊技中)を、「非内部中」という。また、当該遊技以前の遊技においてBB又はRBに当選しているが、当選したBB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技中(BB又はRBの当選が持ち越されている遊技中)を「内部中」という。
遊技の開始時には、遊技者は、ベットスイッチ40を操作して予め貯留されたメダルを投入するか、又はメダル投入口43からメダルを投入し、スタートスイッチ41を操作(オン)する。スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号が遊技制御手段50に入力される。遊技制御手段50(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、すべてのモータ32を駆動制御して、すべてのリール31を回転させるように制御する。このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓11内で上下方向に移動表示される。
そして、遊技者は、ストップスイッチ42を押すことで、そのストップスイッチ42に対応するリール31(例えば、左ストップスイッチ42に対応する左リール31)の回転を停止させる。ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号が遊技制御手段50に入力される。遊技制御手段50(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を駆動制御して、そのモータ32に係るリール31の停止制御を行う。そして、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき(その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
図1に示すように、遊技制御手段50は、以下の設定値変更手段60等を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段50は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
設定値変更手段60は、スロットマシン10の出玉率を定める設定値を変更・決定するためのものである。特に本実施形態では、設定値として設定1〜設定6までの6段階が設けられており、設定値が高いほど、出玉率が高く(特別役の当選確率が高く、かつAT遊技の実行回数期待値が多く)なるように設定されている。
本実施形態では、電源ユニット(図示せず)に設けられている電源スイッチ(図示せず)を操作してオフにし、設定キー挿入口(図示せず)に設定キーを差し込んで、時計回りに90度回転させる。この状態でオンとなり、電源を投入すると、設定変更モードとなる。したがって、この場合には、通常の立ち上げ処理が行われない。なお、設定キー挿入口に設定キーを差し込んで、時計回りに90度回転させ、この状態で電源を一旦オフにした後、電源を再投入しても良い。
そして、設定変更モードでは所定の表示部に、現在の設定値が表示される。
設定値を変更するときは、設定変更スイッチ44を押す操作を行う。設定変更スイッチ44を1回押すごとに、設定値の表示が、・・・→「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「1」→「2」→・・・と順次変化する。設定変更スイッチ44を押すことで、所望の設定値とした状態で、本実施形態ではスタートスイッチ41をオンする。この操作で設定値が確定するとともに、所定の表示部には、設定値が確定したことを示すため、「0」と表示される。
そして、設定値変更手段60には、設定値を記憶するための設定値記憶手段60a(RAM等のメモリ)が設けられており、確定した設定値を設定値記憶手段60aに記憶する。
次に、電源をオフにし、設定キーを反時計回りに90度回して(オフにして)抜き、電源を再投入するか、又は設定キーを反時計回りに90度回して抜いた後電源をオフにし、再度電源を入れれば、変更後の設定値での通常の立ち上げ処理が行われる。
なお、設定値記憶手段60aに記憶された設定値は、演出制御手段70に送信され、演出制御手段70側でも設定値が設定される。
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役、制御役、及びリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数は、例えば200n(ナノ)secで1カウントを行うカウンターが0〜65535の範囲を1サイクルとしてカウントし続ける乱数であり、スロットマシン10の電源が投入されている間は、乱数をカウントし続ける。
乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41が操作(オン)された時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する役抽選テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値がBB1の当選領域に属する場合は、BB1の当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。図5及び図7は、本実施形態における役抽選テーブル62(62A〜62F)を示す図である。役抽選テーブル62は、遊技状態ごとに設けられている。役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
まず、本実施形態の「遊技状態」としては、通常遊技と特別遊技とを備える。さらに、通常遊技は、非RT遊技、RT1遊技、RT2遊技、RT3遊技(以上、すべて非内部中遊技)、及び内部中遊技を備える。なお、これらの遊技状態の特徴については後述する。
また、特別遊技は、BB遊技、RB遊技、及びSB遊技を備える。
図5の役抽選テーブル62において、「+」とは、重複(同時)当選を意味する。例えば図5中、「BB1+小役1」とあるのは、BB1と小役1とが当該遊技で重複(同時)当選することを意味する。
特に本実施形態では、特別役であるBB及びRBは、単独当選する場合はなく、必ず他の役(小役1又は小役3)との重複当選となる。
また、制御役1〜制御役3は、必ず小役2との重複当選となる。
さらにまた、リプレイ1及びリプレイ3は、単独当選の場合と重複当選の場合とを有する。さらに、リプレイ2は、リプレイ1との重複当選のみに設定されている。
また、小役2は、単独当選する場合と、制御役と重複当選する場合とを有するように定められている。
さらにまた、図5中、小役2といずれかの制御役とが重複当選する合算の確率が1/10に設定されているとともに、その当選確率が5分割(5等分)されている。したがって、小役2+制御役1の当選確率が1/50、小役2+制御役2の当選確率が1/50、・・・、小役2+制御役1+制御役3の当選確率が1/50に設定されている。
役抽選テーブル62Aは、非RT遊技で用いられる役抽選テーブル62である。役抽選テーブル62Aでは、リプレイ1やリプレイ3の単独当選はなく、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選、並びにリプレイ1及びリプレイ3の重複当選に設定されている。役抽選テーブル62Aでは、リプレイの合算当選確率は、7/10と高確率に設定されている。
また、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選、並びにリプレイ1及びリプレイ3の重複当選は、それぞれ5通り設けられている(重複当選A〜重複当選E)。そして、図5に示した当選確率は、これらの合算値である。
例えば、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選全体の当選確率が1/5に設定されているとともに、この当選確率が5分割(5等分)されている。すなわち、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選Aが1/25、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選Bが1/25、・・・、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選Eが1/25に設定されている。
リプレイ1及びリプレイ3の重複当選についても上記と同様に設定されている。
また、役抽選テーブル62Bは、RT1遊技で用いられる役抽選テーブル62である。役抽選テーブル62Bでは、役抽選テーブル62Aと比較すると、リプレイは、リプレイ3の単独当選だけが設けられている。
さらにまた、役抽選テーブル62Cは、RT2遊技で用いられる役抽選テーブルである。役抽選テーブル62Cは、役抽選テーブル62Aと比較すると、リプレイの当選確率が異なる。役抽選テーブル62Cでは、リプレイ1の単独当選のみを有し、かつその当選確率は1/1.2と高く設定されている。
さらに、役抽選テーブル62Dは、RT3遊技で用いられる役抽選テーブル62である。役抽選テーブル62Dは、役抽選テーブル62Cと比較すると、リプレイ1の当選確率のみが異なる。役抽選テーブル62Dでは、リプレイ1の当選確率は1/7.3である。
また、役抽選テーブル62Eは、内部中遊技で用いられる役抽選テーブル62である。通常遊技の非内部中においてBB又はRBに一旦当選すると、そのBB又はRBが入賞して特別遊技に移行し、その特別遊技が終了して通常遊技の非内部中に移行するまで、特別役の抽選は行われない。したがって、内部中遊技では、小役及びリプレイのみが抽選される。
図6は、BB又はRBと小役1又は小役3との重複当選確率を示す図である。
図6に示すように、BB又はRBと小役1又は小役3の重複当選確率は、設定値ごとに異なる(異なる設定値でも同一当選確率の場合もある)。特に、設定値が高い(設定6)ほど、これらの当選確率が高く設定されているとともに、設定1から設定6になるに従って、徐々に特別役の当選確率が高くなるように設定されている。
なお、これらの当選確率は、非RT遊技、RT1遊技、RT2遊技、及びRT3遊技におうて共通である。なお、内部中遊技では、BB及びRBは抽選されないので、BBと小役1との重複当選確率、及びRBと小役3との重複当選確率は、それぞれ小役1や小役3の単独当選確率を示すものとなる。すなわち、内部中における小役1の単独当選確率は、非内部中の小役1の当選確率に「BB1+小役1」と「BB2+小役1」の当選確率が加算された形となっている。RB1又はRB2と小役3との重複当選についても同様である。
さらにまた、図7に示す役抽選テーブル62Fは、特別遊技で用いられる役抽選テーブル62である。役抽選テーブル62Fは、小役のみが抽選される。また、役抽選テーブル62Fでは、小役2の(単独)当選確率は、1/1.05と高確率に(ほぼ毎遊技当選するように)設定されている。
説明を図1に戻す。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役(図4)に対応するように、BB1、BB2、RB1、RB2、SB、小役1、小役2、小役3、制御役1、制御役2、制御役3、リプレイ1、リプレイ2、及びリプレイ3の14個の当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。
例えば、通常遊技の非内部中遊技において小役1に当選したときは、小役1に係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままである。また、例えば通常遊技の非RT遊技においてリプレイ1及びリプレイ2に重複当選したときは、リプレイ1に係る当選フラグ63a及びリプレイ2に係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役に係る当選フラグ63aはオフのままである。
さらにまた、上述したように、SB、小役、制御役、及びリプレイの当選は持ち越されないので、当該遊技で小役、制御役、リプレイに当選し、これらの役の当選フラグ63aがオンにされても、当該遊技の終了時にその当選フラグ63aがオフにされる。
これに対し、BB及びRBの当選は持ち越されるので、当該遊技でBB(BB1若しくはBB2)又はRB(RB1若しくはRB2)に当選し、BB又はRBに係る当選フラグ63aが一旦オンになったときは、そのBB又はRBが入賞するまでオンの状態が維持され、BB又はRBが入賞した時点でオフにされる。
例えば、通常遊技の非内部中において、役抽選手段61でBB1及び小役1に重複当選したときは、BB1及び小役1の2つの当選フラグ63aがオンにされ、当該遊技の終了時に、小役1の当選フラグ63aはオフにされるが、BB1の当選フラグ63aのオンの状態は維持される(当該遊技でBB1が非入賞の場合)。そして、次遊技の内部中の遊技で、例えば小役3に当選したときは、すでにオンであるBB1に係る当選フラグ63aのほか、小役3の当選フラグ63aがオンにされる。そして、当該遊技の終了時に、BB1に係る当選フラグ63aのオンの状態が維持されるとともに、小役3の当選フラグ63aはオフにされる(当該遊技でBB1が非入賞の場合)。
図1において、リール制御手段64は、リール31の回転開始命令を受けたとき、特に本実施形態ではスタートスイッチ41が操作されたときに、すべて(3つ)のリール31の回転を開始するように制御するものである。さらに、リール制御手段64は、役抽選手段61により役の抽選が行われた後、当該遊技における当選フラグ63aのオン/オフを参照して当選フラグ63aのオン/オフに対応する停止位置決定テーブル65を選択するとともに、ストップスイッチ42が操作されたときに、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングに基づいて、そのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
例えば、リール制御手段64は、少なくとも1つの当選フラグ63aがオンである遊技では、リール31の停止制御の範囲内において、当選役(当選フラグ63aがオンになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能にリール31を停止制御するとともに、当選役以外の役(当選フラグ63aがオフになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31を停止制御する。
ここで、「リール31の停止制御の範囲内」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでのリール31の回転量(移動図柄数)の範囲内を意味し、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からの移動図柄数が4図柄以内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内)に設定されている。いいかえると、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでの時間は、190ms以内に設定されている。
これにより、ストップスイッチ42の操作を検知した瞬間の図柄から数えてリール31の停止制御の範囲内にある図柄のいずれかが有効ラインに停止させるべき図柄であるときは、ストップスイッチ42が操作されたときに、その図柄が有効ラインに停止するように制御されることとなる。
すなわち、役の当選時にストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選した役に係るその図柄が有効ラインに停止しないときには、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選した役に係る図柄ができる限り有効ラインに停止させるように制御するものである。
また逆に、ストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止してしまうときは、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように制御する。
さらに、リール制御手段64は、ストップスイッチ42の押し順(操作順番)を検出する押し順検出手段64aを備える。押し順検出手段64aは、遊技者によりストップスイッチ42が操作されたときに、左、中、及び右ストップスイッチ42のうち、いずれが操作されたかを検出するものである。押し順検出手段64aは、毎遊技、一律にストップスイッチ42の押し順を検出してもよいが、特に本実施形態では、小役2と制御役との重複当選時、リプレイ1とリプレイ2との重複当選時、及び、リプレイ1とリプレイ3との重複当選時に、操作されたストップスイッチ42が左、中又は右のいずれであるかを検出する。
ストップスイッチ42が操作されると、そのストップスイッチ42が操作された旨の信号が押し順検出手段64aに入力されるようになっている。この信号を判別することで、押し順検出手段64aは、どのストップスイッチ42が操作されたかを検出する。
停止位置決定テーブル65は、当選フラグ63aのオン/オフの状態ごと、すなわち役抽選手段61による役の抽選結果ごとに対応して設けられており、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置に対する、リール31の停止位置を定めたものである。例えば、図5及び図7で示した各当選役ごとに、「BB1+小役1」、「BB2+小役1」、・・・、「リプレイ1+リプレイ3重複当選D」、「リプレイ1+リプレイ3重複当選E」及び「非当選」に対応する停止位置決定テーブル65が設けられている。そして、各停止位置決定テーブル65には、例えば0番の図柄(左リール31であれば「RP」の図柄)が上段を通過する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、何図柄だけ移動制御して、何番の図柄を上段に停止させる、というように停止位置が定められている。
停止位置決定テーブル65は、以下のBBテーブル等を備える。
BB1テーブルは、BB1の当選フラグ63aのみがオンであるとき、すなわち当該遊技以前にBB1に当選し、かつ当該遊技で非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、BB1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、BB1以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
また、BB2テーブル、RB1テーブル、及びRB2テーブルについても、BB1テーブルと同様である。BB2テーブル、RB1テーブル、及びRB2テーブルは、それぞれ、上記BB1テーブル中、「BB1」を「BB2」、「RB1」及び「RB2」と読み替えたものに相当する。
BB1・小役1テーブルは、BB1及び小役1の当選フラグ63aがオンであるとき、すなわち非内部中の遊技でBB1及び小役1に重複当選したとき、又はBB1内部中の遊技で小役1に当選したときに用いられ、まず、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、次に、BB1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにし、さらに、BB1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができない場合には、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止させないようにリール31の停止位置を定めたものである。
なお、小役1よりもBB1に対応する図柄の組合せを優先して有効ラインに停止させるように設定することも可能である。
また、BB2・小役1テーブルについても、上記BB1・小役1テーブルと同様である。BB2・小役1テーブルは、上記BB1・小役1テーブル中、「BB1」を「BB2」と読み替えたものに相当する。
さらにまた、RB1・小役3テーブルについても、上記BB1・小役1テーブルと同様である。RB1・小役3テーブルは、上記BB1・小役1テーブル中、「BB1」を「RB1」と読み替えるとともに「小役1」を「小役3」に読み替えたものに相当する。
さらに、RB2・小役3テーブルについても、上記BB1・小役1テーブルと同様である。RB2・小役3テーブルは、上記BB1・小役1テーブル中、「BB1」を「RB2」と読み替えるとともに「小役1」を「小役3」に読み替えたものに相当する。
SBテーブルは、SBの当選フラグ63aがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、SBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、SB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
さらに、SBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、SBコボシ目を有効ラインに停止させるように制御する。ここで、SBコボシ目は、図4に示すように、「ベル」−「赤チェリー」−「ベル」、又は「ベル」−「BAR」−「ベル」に設定されている。
SBテーブルが用いられた場合において、左リール31の12番の「青7」の図柄、中リール31の19番の「赤7」の図柄、及び右リール31の6番の「青チェリー」の図柄がそれぞれ有効ラインに停止可能なタイミングで各ストップスイッチ42が操作されたときは、いずれかの有効ラインに、SBに対応する図柄の組合せである「青7」−「赤7」−「青チェリー」が停止する。
これに対し、上記以外のタイミングで各ストップスイッチ42が操作されたときは、いずれかの有効ラインに、SBコボシ目である「ベル」−「赤チェリー(又はBAR)」−「ベル」が停止する。
小役1テーブルは、小役1(のみ)の当選フラグ63aがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、小役1以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
なお、小役1テーブルにおいて、左リール31の停止時に、上段に「赤チェリー」の図柄を停止可能であるときは、上段に停止させることを優先する。「赤チェリー」の図柄が上段に停止すれば、2ライン(有効ラインL1及びL3)に停止したこととなるので、2枚のメダルが払い出される。
これに対し、上段に「赤チェリー」の図柄を停止不可能であるときは、次に、中段又は下段に「赤チェリー」の図柄を停止させるようにする。この場合のメダル払出し枚数は1枚である。
小役2テーブルは、小役2(のみ)の当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられる停止位置決定テーブル65であり、リール31の停止制御の範囲内において、(ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、)小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、小役2以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
ここで、小役2テーブルが用いられたときは、中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させるように、リール31の停止位置が定められている。したがって、小役2テーブルが用いられたときの小役2入賞時の払出し枚数は、9枚となる。
小役2重複当選テーブルAは、小役2及び制御役1の当選フラグ63aがオンであるとき(小役2+制御役1当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」であるときは、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる、すなわち中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる(9枚のメダルの払出しとなる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」以外のときは、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる、すなわち中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる(3枚のメダルの払出しとなる)ようにリール31の停止位置を定めている。
なお、上記の場合に、制御役1に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止することはない。
小役2重複当選テーブルBは、小役2及び制御役2の当選フラグ63aがオンであるとき(小役2+制御役2当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」であるときは、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」以外のときは、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
なお、上記の場合に、制御役2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止することはない。
小役2重複当選テーブルCは、小役2及び制御役3の当選フラグ63aがオンであるとき(小役2+制御役3当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」又は「中右左」であるとき(すなわち、最初に操作されたストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であるとき)は、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」又は「中右左」以外であるとき(すなわち、最初に操作されたストップスイッチ42が左又は右ストップスイッチ42であるとき)は、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
なお、上記の場合に、制御役3に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止することはない。
小役2重複当選テーブルDは、小役2、制御役1及び制御役2の当選フラグ63aがオンであるとき(小役2+制御役1+制御役2当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」であるときは、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」以外のときは、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
なお、上記の場合に、制御役1や制御役2に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止することはない。
小役2重複当選テーブルEは、小役2、制御役1及び制御役3の当選フラグ63aがオンであるとき(小役2+制御役1+制御役3当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」であるときは、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインL2〜L4に停止させる(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」以外のときは、小役2に対応する図柄の組合せを有効ラインL1に停止させる(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄を停止させる)ようにリール31の停止位置を定めている。
なお、上記の場合に、制御役1や制御役3に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止することはない。
小役3テーブルは、小役3の当選フラグ63aのみがオンであるときに用いられる停止位置決定テーブル65であり、リール31の停止制御の範囲内において、小役3に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、小役3以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
リプレイ1テーブルは、リプレイ1(のみ)の当選フラグ63aがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、リプレイ1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、リプレイ1以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
また、リプレイ3テーブルについても、リプレイ1テーブルと同様である。リプレイ3テーブルは、上記リプレイ1テーブル中、「リプレイ1」を「リプレイ3」と読み替えたものに相当する。
リプレイ1・リプレイ2重複当選テーブルAは、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選Aとなったときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」であるときは、リプレイ2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイ1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
リプレイ1・リプレイ2重複当選テーブルBは、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選Bとなったときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「左右中」であるときは、リプレイ2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイ1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
また、リプレイ1・リプレイ2重複当選テーブルCは、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選Cとなったときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」又は「中右左」であるとき(最初に中ストップスイッチ42が操作されたとき)は、リプレイ2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイ1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
さらにまた、リプレイ1・リプレイ2重複当選テーブルDは、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選Dとなったときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」であるときは、リプレイ2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイ1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
さらに、リプレイ1・リプレイ2重複当選テーブルEは、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選Eとなったときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」であるときは、リプレイ2に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、ストップスイッチ42の押し順が上記以外のときは、リプレイ1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
また、リプレイ1及びリプレイ3の重複当選A〜Eとなったときに用いられる停止位置決定テーブル65として、リプレイ1・リプレイ3重複当選テーブルA〜リプレイ1・リプレイ3重複当選テーブルEが設けられている。
これらのリプレイ1・リプレイ3重複当選テーブルA〜リプレイ1・リプレイ3重複当選テーブルEは、それぞれ、上記リプレイ1・リプレイ2重複当選テーブルA〜リプレイ1・リプレイ2重複当選テーブルE中、「リプレイ2」を「リプレイ3」と読み替えたものに相当する。
非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるとき(すなわち、非内部中の遊技又は特別遊技における役の非当選時)に用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
なお、詳細は省略するが、内部中遊技において小役又はリプレイに当選したときは、当該遊技で当選した小役又はリプレイを優先するとともに、小役又はリプレイを入賞させることができないときは、当選を持ち越している特別役を入賞させるように制御する停止位置決定テーブル65が用いられる。
次に、リール31の図柄配列と停止制御との関係について説明する。
図2に示すように、すべてのリール31において、「ベル」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、常に、所望の位置に「ベル」の図柄を停止させることができる。よって、小役2の当選時には、上段に「ベル」の図柄を停止させることもでき、中段に「ベル」の図柄を停止させることもできる。
同様に、図2に示すように、すべてのリール31において、「RP」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、所望の有効ラインに「RP」の図柄を停止させることができる。よって、リプレイ1に当選したときは、リール制御手段64は、常に、所望の有効ラインに、リプレイ1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる。
さらに、「ベル」及び「RP」の図柄からなるリプレイ2及びリプレイ3についても、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、所望の有効ラインにリプレイ2及びリプレイ3に対応する図柄の組合せを停止させることができる。
また、SBテーブルが用いられた場合において、SBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、常に、SBコボシ目を有効ラインに停止させることができる。左リール31及び右リール31については「ベル」の図柄を所望の有効ラインにも停止させることができ、かつ中リール31については「赤チェリー」又は「BAR」の図柄を所望の有効ラインに停止させることができるからである。
一方、「赤7」、「青7」、「スイカ」、左リール31の「赤チェリー」、右リール31の「青チェリー」の各図柄については、間隔が5図柄を超えて配置されている。これにより、BB、RB、SB、小役1、及び小役3の当選時には、当選役に対応する図柄が有効ラインに停止するタイミングでストップスイッチ42が操作されなければ、当選役に対応する図柄の組合せは有効ラインに停止しない。
説明を図1に戻す。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
払出し手段67は、停止図柄判断手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判断され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイ1〜リプレイ3の入賞時には、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数(3枚)を自動投入するように制御する。
また、払出し手段67は、役に対応する図柄の組合せが複数の有効ラインに同時に停止したときは、その有効ライン数分を乗じた枚数を払い出すように制御する。
ここで、小役3、小役4、リプレイ1〜リプレイ3に対応する図柄の組合せは、いずれも、同時に複数の有効ラインに停止することはない。
これに対し、小役1は、1本の有効ラインL2又はL4に停止するとき(左リール31の停止時に中段又は下段に「赤チェリー」の図柄が停止したとき)と、2本の有効ラインL1及びL3に同時に停止するとき(左リール31の停止時に上段に「赤チェリー」の図柄が停止したとき)とを有する。前者の場合には、払出し枚数は、1枚×1(有効ライン数)=1枚であるが、後者の場合には、払出し枚数は、1枚×2(有効ライン数)=2枚となる。
また、小役2は、1本の有効ラインL1に停止するとき(中リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄が停止したとき)と、3本の有効ラインL2、L3及びL4に同時に停止するとき(中リール31の停止時に中段に「ベル」の図柄が停止したとき)とを有する。前者の場合には、払出し枚数は、3枚×1(有効ライン数)=3枚であるが、後者の場合には、払出し枚数は、3枚×3(有効ライン数)=9枚となる。
特別遊技制御手段68は、特別遊技の開始、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了を制御するものである。
通常遊技中に、BB(BB1若しくはBB2)、RB(RB1若しくはRB2)又はSBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、それぞれBB、RB又はSBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からそれぞれBB遊技、RB遊技又はSB遊技を開始するように制御する。
BB遊技、RB遊技又はSB遊技では、上述した役抽選テーブル62Fを用いて役の抽選が行われる。これにより、特別遊技は、小役2の当選確率が高くなる。
また、本実施形態では、BB遊技の終了条件として、BB遊技中に払い出されたメダル枚数が397枚以上になったことに設定されている。また、RBの終了条件として、RB遊技中に払い出されたメダル枚数が205枚以上になったことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、BB遊技又はRB遊技では、メダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもってBB遊技又はRB遊技を終了するように制御する。
また、SB遊技は、1遊技のみ行われる。したがって、SBが入賞すると、次遊技(1遊技)でSB遊技が行われ、役の入賞の有無にかかわらず、当該遊技をもってSB遊技を終了するように制御する。
遊技状態制御手段69は、遊技状態間の移行を制御するものである。図8は、遊技状態の移行を説明する図である。
先ず、通常遊技の非内部中(非RT遊技、RT1遊技、RT2遊技又はRT3遊技)においてBB又はRBに当選し、当該遊技で当選したBB又はRBが入賞すると、BB遊技又はRB遊技に移行する。また、BB又はRBに当選し、当該遊技で当選したBB又はRBが入賞しなかったときは、内部中遊技に移行する。内部中遊技は、当選したBB又はRBが入賞するまで継続される。
なお、通常遊技の非内部中においてSBに当選し、当該遊技でSBが入賞すると、次遊技ではSB遊技が実行されるが、そのSB遊技が終了すると、再度、SB遊技移行前の遊技状態に戻るように制御する。
BB遊技が終了するとRT1遊技に移行する。また、RB遊技が終了するとRT3遊技に移行する。
RT1遊技は、SBコボシ目が停止するまで継続される。SBコボシ目が停止すると、非RT遊技に移行するように制御する。
なお、後述するように、RT1遊技は、必ずAT遊技となり、小役2と制御役との重複当選時には、当選した小役2を3本の有効ラインL2〜L4に停止させるためのストップスイッチ42の押し順が報知される。
また、RT1遊技中でSBに当選したときは、SBが入賞する確率は低い。したがって、SB当選時は、通常、SBコボシ目が停止する。これにより、RT1遊技から非RT遊技に移行する。なお、RT1遊技においてSBコボシ目が停止しない限り、RT1遊技は継続される。
非RT遊技は、AT遊技であるときと非AT遊技であるときがある。
非RT遊技では、リプレイ1又はリプレイ2が入賞するまで継続される。リプレイ1の入賞時はRT3遊技に移行するように制御する。これに対し、リプレイ2の入賞時はRT2遊技に移行するように制御する。
また、非RT遊技では、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選、並びにリプレイ1及びリプレイ3の重複当選となる場合がある。そして、AT遊技時には、リプレイ2又はリプレイ3を入賞させるためのストップスイッチ42の押し順が遊技者に報知される。したがって、AT遊技時は、押し順を遊技者が間違えない限りリプレイ1が入賞することはない。また、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選時には、報知された押し順に従うことでリプレイ2を入賞させ、RT2遊技に移行することができる。
これに対し、非RT遊技において、非AT遊技時には、上記押し順が報知されないので、リプレイ1が入賞する場合がある。
RT2遊技に移行したときは、20遊技継続される。そして、20遊技目の終了後に再度、非RT遊技に戻る。なお、RT2遊技において、SBコボシ目が停止したときや、いずれかのリプレイが入賞しても遊技状態の移行はない。
また、RT3遊技に移行したときは、38遊技継続される。そして、38遊技目の終了後に再度、非RT遊技に戻る。なお、RT3遊技においてもRT2遊技と同様に、SBコボシ目が停止したり、いずれかのリプレイが入賞しても遊技状態の移行はない。
出玉率については後述するが、図8に示すように、非RT遊技のAT遊技中、及びRT2遊技では、出玉率が1(100%)を超えており、遊技者にとって有利となる。
これに対し、RT3遊技は、出玉率が1を下回っており、遊技者にとって不利な遊技となる。
また、AT遊技中は、非RT遊技とRT2遊技との間を行き来することができるので、メダルを増加させつつ特別役の当選を待つことができる。
演出制御手段70は、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段70は、遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、演出パターンを選択する。特に本実施形態では、複数種類の演出パターンが予め設けられている。そして、演出制御手段70は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によっていずれか1つの演出パターンを選択する。
また、演出パターンは、当選役に応じて、それぞれ複数種類が設けられている。例えば、特別役当選時、小役当選時、リプレイ当選時、非当選時等ごとに、それぞれ複数種類の演出パターンが設けられている。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段70は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
また、演出制御手段70は、AT遊技制御手段71を備える。
ここで、「AT(Assist Time )遊技(報知遊技)」とは、ストップスイッチ42の押し順又は操作タイミングによって入賞する場合と入賞しない場合とを有する特定役(特別役、小役又はリプレイのいずれも含む)を設けるとともに、通常遊技中は、偶然でしか特定役を入賞させることができないが、AT遊技中は、特定役を入賞させるためのストップスイッチ42の押し順又は操作タイミング(有効ラインに狙う図柄等)が報知されることで、遊技者は、その報知に従ってストップスイッチ42を操作すれば、特定役の入賞率を高めることができる(確実に特定役を入賞させることができる)遊技をいう。
なお、上記のような押し順を報知しない遊技を、「非AT遊技」と称する。
そして、本実施形態では、上記特定役に相当する役として、小役2、リプレイ1〜リプレイ3が設けられている。小役2と制御役との重複当選時は、ストップスイッチ42の押し順によって、小役2の払出し枚数が3枚になる場合と9枚になる場合とを有する。
そして、本実施形態では、AT遊技中(RT1遊技、非RT遊技、及びRT2遊技)に小役2と制御役とに重複当選したときは、小役2の払出し枚数が9枚になるためのストップスイッチ42の押し順を遊技者に対して報知する。
また、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選時は、ストップスイッチ42の押し順によって、リプレイ1が入賞する場合とリプレイ2が入賞する場合とを有する。
そして、本実施形態では、AT遊技(非RT遊技)中にリプレイ1及びリプレイ2が重複当選したときは、リプレイ2を入賞させる(リプレイ1を入賞させない)ストップスイッチ42の押し順を遊技者に対して報知する。
リプレイ1及びリプレイ3の重複当選時についても上記と同様である。
本実施形態では、AT遊技(非RT遊技)中にリプレイ1及びリプレイ3が重複当選したときは、リプレイ3を入賞させる(リプレイ1を入賞させない)ストップスイッチ42の押し順を遊技者に対して報知する。
なお、ストップスイッチ42の押し順の報知方法としては、例えば小役2と制御役1との重複当選時には、「左→中→右の順でストップスイッチ42を操作してください」と画像表示装置23に画像表示する。さらに、上記内容とともに、スピーカ22から音声を出力するようにしてもよい。
さらに、AT遊技制御手段71は、以下のAT遊技回数貯留手段71a、AT遊技回数決定手段71b、及び貯留数判断手段71cを備える。
AT遊技回数貯留手段71aは、AT遊技の実行回数を貯留する条件を満たしたときに、予め定められた回数又は抽選によって決定した回数をそれまでに貯留した回数に加算していくものである。貯留回数を記憶しておく場合は、例えば16ビットカウンタが用いられ、「65535」まで貯留(記憶)可能となっている。
ここで、「AT遊技の実行回数」とは、本実施形態では非RT遊技からRT2遊技への移行回数を示す。
また、本実施形態では、貯留回数として、a)予め定められた回数を加算する場合と、b)抽選によって決定した回数を加算する場合とを有する。
そして、貯留回数が加算される契機としては、
(1)毎遊技行われる貯留抽選での当選時
(2)BB又はRB当選時
(3)BB遊技中又はRB遊技中における役の非当選時
(4)フリーズ発生時
(5)内部中遊技
が挙げられる。
第1に、特別遊技以外では、毎遊技(当選役の種類にかかわらず)、1/150で当選する抽選(ソフトウエア乱数を用いた抽選)を行っており、この抽選で当選したときは、貯留回数に「1」を加算する。
また第2に、BB又はRBに当選した遊技では、貯留回数として、無条件に「1」を加算する。第3に、BB遊技中又はRB遊技中における役の非当選時には、貯留回数として、無条件に「3」を加算する。
第4に、フリーズ発生時には、貯留回数として、無条件に「3」を加算する。ここで、「フリーズ」とは、BB又はRBの当選遊技又は内部中遊技であることを条件として遊技制御手段50が選択するものであって、スタートスイッチ41が操作された後、所定時間(例えば5秒間)、リール31を回転させず、所定時間の経過後にリール31の回転を開始させる動作(演出)である。すなわち、フリーズが選択されたときは、リール制御手段64は、定められたフリーズ動作に従って、スタートスイッチ41が操作された後、所定時間の経過後にリール31の回転を開始するように制御する。
また、フリーズが選択されたときは、その旨の情報を演出制御手段70に送信する。演出制御手段70は、フリーズ時専用の演出パターンを選択し、フリーズ中に、特別役に当選していることを意味する演出を出力するように制御する。
第5に、内部中遊技では、毎遊技、スタートスイッチ41が操作されたときに、抽選によって貯留するか否かをソフトウエア乱数を用いて決定するとともに、貯留することに決定されたときは、貯留回数に「1」を加算する。なお、内部中遊技では、当選役にかかわらず、上記抽選が行われる。
図9は、内部中遊技における貯留抽選の当選確率を示す図である。図9に示すように、当選確率は、設定値ごとに異なるように定められている。例えば設定1では、1/2.0の確率で当選するように定められている。すなわち、内部中遊技では、毎遊技、1/2.0の確率で当選する抽選を行うとともに、この抽選に当選したときは、貯留回数に「1」を加算する。本実施形態では、この抽選で当選したときの加算値は、いずれも「1」であるが、抽選によって加算値を決定してもよい。
図9より、設定値が低いほど当選確率が高くなるように(加算されやすいように)設定されている。特に、設定6では、1/100の確率でしか当選しないので、内部中遊技で貯留回数が増加することは稀である。このため、高設定ほど、内部中遊技を引き延ばしても(意図的に特別役を入賞させないようにしても)、遊技者には実益がない。特に、設定5及び設定6では、内部中遊技の遊技回数が少ないほど、BB遊技やAT遊技を含めたトータルの出玉率が高くなるように設計されている。
具体的には、例えば設定5の場合に内部中遊技に移行すると、内部中遊技で平均で30遊技消化しなければ、貯留回数が「1」加算されない。いいかえれば、貯留回数が「1」加算されるためには、平均で30遊技を必要とする。
ここで、詳細は後述するが、内部中遊技における1遊技の差枚数の期待値は、「−1.95(枚)」である。
よって、内部中遊技で30遊技を消化したときは、
−1.95×30=−58.5枚
となる。
これに対し、RT2遊技のAT遊技における1遊技の差枚数の期待値は、「+0.62(枚)」である。
よって、RT2遊技(AT遊技)で20遊技を消化したときは、
+0.62×20=+12.4枚
となる。
ゆえに、RT2遊技(AT遊技)が1回(20遊技)増加するよりも、内部中遊技を30遊技消化した方が遊技者にとって不利となる。したがって、設定5では、内部中遊技を引き延ばしても(意図的に特別役を入賞させないようにしても)、遊技者には実益がない。設定6についても同様である。特に設定6では、内部中遊技では1/100の確率でしか貯留回数が「1」加算されないので、設定5以上に、内部中遊技を引き延ばしても実益がない。
AT遊技回数決定手段71bは、AT遊技を実行する条件を満たしたときに、予め定められた回数又は抽選によって決定した回数をAT遊技の実行(放出)回数に決定するとともに、上述のAT遊技回数貯留手段71aに貯留されている回数から、決定された実行回数を減算するものである。なお、詳細は後述するが、ここで最初に決定されるAT遊技の実行回数は、仮の値である。
本実施形態では、BB遊技の終了後に、AT遊技を実行する。このため、BBの当選時に、AT遊技を実行する条件を満たしたと判断する。
そして、BBの当選時には、当選したBBの種類、設定値、及び貯留数に基づいて、AT遊技の実行回数を抽選によって決定する。
なお、実行回数の抽選は、BB当選時、BBの内部中遊技、BB入賞時、BB遊技中、BB遊技終了時、RT1遊技中、又は非RT遊技中のいつ行ってもよいが、本実施形態では、BB遊技の終了時(BB遊技の最後の遊技におけるメダル払出し終了時)に、ソフトウエア乱数を用いて上記抽選を行う。
図10は、BBの種類と、設定値と、AT遊技の実行回数との関係を示す図である。上述のように、BBにはBB1とBB2とを有するが、BB2に当選した方がBB1当選時よりもAT遊技の実行回数の期待値が高くなるように設定されている。さらに、設定値が高いほど(高設定であるほど)、AT遊技の実行回数の期待値が高くなるように設定されている。AT遊技の実行回数は、本実施形態では、「1」、「3」、「5」、「7」、「10」、「15」、「20」の中からいずれか1つが選択される。
図10において、例えば、BB2当選時に、設定値が設定2であるときは、1%の確率で実行回数が「1」に決定され、4%の確率で実行回数が「3」に決定され、10%の確率で実行回数が「5」に決定され、30%の確率で実行回数が「7」に決定され、30%の確率で実行回数が「10」に決定され、20%の確率で実行回数が「15」に決定され、5%の確率で実行回数が「20」に決定される。
なお、抽選によることなく、BBの種類と設定値とに応じて、AT遊技の実行回数が一義的に決定されるようにしてもよい。例えば、BBの種類と設定値に対応する、AT遊技の実行回数を定めたデータテーブルを設けておくことが挙げられる。
また、AT遊技制御手段71は、AT遊技の実行回数が上記抽選で決定されたときに、AT遊技の貯留数を参照し、最終的なAT遊技の実行回数を決定する(AT遊技の実行回数を確定する)。
ここで、「決定されたAT遊技の実行回数≦AT遊技の貯留数」であるときは、AT遊技回数決定手段71bにより決定された実行回数を、最終的な実行回数に決定する。
これに対し、「決定されたAT遊技の実行回数>AT遊技の貯留数」であるときは、「AT遊技の実行回数=AT遊技の貯留数」と処理するように制御する。すなわち、AT遊技の貯留数の最大値を、最終的な実行回数に決定するように制御する。
そして、「決定されたAT遊技の実行回数≦AT遊技の貯留数」であるときは、その時点でのAT遊技の貯留数から、決定されたAT遊技の実行回数を減じた値を、新たなAT遊技の貯留数として記憶(更新)するように制御する。例えば、貯留数が「40」であり、実行回数が「15」に決定されたときは、新たな貯留数を「25」に設定する。
これに対し、「AT遊技の実行回数=AT遊技の貯留数」であるときは、新たな貯留数を「0」に設定する。
なお、本実施形態では、BB又はRBの当選時には、無条件で貯留数に「1」が加算されるので、AT遊技の実行回数が決定されるときに、貯留数が「0」である場合はない。また、図10に示すように、本実施形態でのAT遊技の実行回数の最低値は「1」であるので、実行回数が「0」に決定される場合はない。
以上のように、AT遊技の貯留数は、低設定であるほど貯留されやすく、高設定であるほど貯留されにくい。これに対し、AT遊技の実行(放出)回数は、低設定であるほど少なく、高設定であるほど多くなる。
また、「AT遊技の実行回数」が決定(確定)したときは、その値を初期値としてセットする。例えば、実行回数が「15」に決定されたときは、実行回数の初期値を「15」に設定するとともに、RT2遊技(20遊技)を1回消化するごとに、実行回数の値を「−1」ずつ減算(カウント)し続ける。AT遊技の実行回数のカウントは、本実施形態では、非RT遊技においてリプレイ2が入賞し、RT2遊技に移行した時に、それまでの値から「1」を減算する。なお、RT2遊技中や、RT2遊技において20遊技消化時(RT2遊技から非RT遊技への移行時)に上記減算を行ってもよい。そして、この実行回数が「0」となって非RT遊技に移行したときは、AT遊技制御手段71は、それ以降は、遊技状態を非AT遊技に設定するように制御する。
したがって、この非RT遊技かつ非AT遊技では、リプレイ1及びリプレイ2の重複当選時や、リプレイ1及びリプレイ3の重複当選時に、ストップスイッチ42の押し順が報知されないので、リプレイ1が入賞する場合がある。非RT遊技でリプレイ1が入賞したときはRT3遊技に移行する。これに対し、リプレイ2が入賞したときは、RT2遊技に移行する。ただし、この場合のRT2遊技は、非AT遊技となる。
また、図1に示すように、演出制御手段70は、図柄告知手段72を備える。図柄告知手段72は、役抽選手段61で特別役(BB1、BB2、RB1、又はRB2)に当選した後、当選した特別役に対応する図柄の組合せを遊技者に告知するものである。
さらにまた、各設定値ごとに、特定の遊技回数で、AT遊技回数貯留手段71aで貯留されるべき数の下限値(閾値)が予め定められている。図11は、この下限値を示す図である。本実施形態では、3000遊技回数における貯留数の下限値が予め定められている。例えば設定1では、3000遊技回数における貯留数の下限値は、「25」に設定されている。
そして、貯留数判断手段71cは、特別遊技を除く過去3000遊技の間に、AT遊技回数貯留手段71aで貯留された数を判断し、貯留数が上記下限値に到達したか否かを判断する。なお、下限値に到達するか否かを、一定の規則に従って推測するようにしてもよい。
そして、下限値に到達していないと判断したときは、図柄告知手段72は、特別役に当選した遊技から、当選した特別役に対応する図柄の組合せを遊技者に告知するまでの遊技回数(以下、非告知遊技回数という。)を長く設定するように制御する。
例えば、当該遊技でBB1に当選したときは、貯留数判断手段71cは、当該遊技から過去3000遊技での貯留数が下限値以下であるか否かを判断する。そして、下限値以下であると判断したとき、例えば設定1の場合に過去3000遊技での貯留回数が「21」であったときは、内部中遊技における貯留数を増加させるため、非告知遊技回数を「7」に設定する。これに対し、下限値を上回ると判断したときは、非告知遊技回数を「4」に設定する。このように制御することで、貯留数が予定数よりも少ないときは、内部中遊技の遊技回数が増加しやすくすることで、貯留数を増やすように努める。
なお、特別役に対応する図柄の組合せは、図4に示すように4種類有するので、特別役に当選した後、直ちに特別役が入賞することは稀である。特別役に当選した遊技から、特別役に当選していることを遊技者が知るまでには、ある程度の遊技回数が必要であるし、さらに、遊技者が特別役の当選を知っても、4種類の特別役のうち、どの特別役に当選しているかを知らなければ、その特別役を入賞させることはできないからである。当選した特別役に係る図柄を推測して遊技者が目押しをしたとしても、入賞する確率よりも非入賞となる確率の方が高い。
さらに、内部中遊技においても小役やリプレイの抽選は行われており、小役又はリプレイの当選時には、当選した小役又はリプレイの入賞が優先されるので、当該遊技では特別役を入賞させることができない(ただし、上述したように、当該遊技でも貯留するか否かが抽選される)。したがって、内部中遊技は、平均的に5〜6遊技となる。
以上より、特別役の当選をすぐに察することができない遊技者や、どの種類の特別役に当選しているのかを知っても目押しが正確でないためにすぐに入賞させることができない遊技者(すなわち、初心者)の多いホールでは、貯留数が増加する傾向となる。
これに対し、特別役の当選をすぐに察することができる遊技者や、どの種類の特別役に当選しているのかを知ればすぐに入賞させることができる遊技者(すなわち、上級者)の多いホールでは、貯留数がさほど増加しない。
よって、遊技者のレベルに応じて、スロットマシン10内部で自動的に出玉の均衡をとることができる。
さらに、設定1でP(例えば300)遊技→設定2でP遊技→設定3でP遊技→設定4でP遊技→設定5でP遊技を行い、次に設定6で遊技を行ったときの出玉率(又はAT遊技の実行回数)の期待値をX1とする。
これに対し、設定1でP遊技を行った後、次に設定6で遊技を行ったときの出玉率(又はAT遊技の実行回数)の期待値をX2としたとき、
X2>X1
に設定されている。
特に本実施形態では、設定1〜設定3では、「(所定遊技回数における)AT遊技の貯留数の期待値>(所定遊技回数における)AT遊技の実行回数の期待値」となるように設定されている。すなわち、上記設定値では、所定遊技回数における貯留数の期待値が実行回数の期待値を上回る(貯留数が遊技回数の増加に伴い増えていく)ように設定されている。
さらに、設定4〜設定6では、「(所定遊技回数における)AT遊技の貯留数の期待値<(所定遊技回数における)AT遊技の実行回数の期待値」となるように設定されている。すなわち、上記設定値では、所定遊技回数における実行回数の期待値が貯留数の期待値を上回る(貯留回数が遊技回数の増加に伴い減っていく)ように設定されている。
なお、「(所定遊技回数における)AT遊技の貯留数の期待値−AT遊技の実行回数の期待値=Y」とし、さらに設定1におけるY=Y1、設定2におけるY=Y2、・・・、設定6におけるY=Y6としたとき、
Y1≧Y2≧・・・≧Y6
となるように設定されている。
したがって、設定1から設定5まで、順次、1つの設定値に対して所定遊技回数を行った後の設定値6での出玉率よりも、設定1で所定遊技回数を行った後、いきなり設定6にしたときの出玉率の方が高い。設定1で多くの貯留数が溜められた後に設定6にすると、多くの貯留数が実行(放出)されるからである。
これに対し、設定1から順次設定値を高くしていくと、設定値が高くなるに従って徐々にAT遊技の実行回数が増加していくので、例えば設定4及び設定5を経て設定6にしても、設定1からいきなり設定6にしたときよりは、出玉率は低くなる。
なお、他のパターンも同様である。例えば設定1→設定2→設定5としたときは、設定1→設定4→設定5としたときよりも、AT遊技の実行回数が増加する。
次に、出玉率等について説明する。
まず、「1遊技あたりのメダルの払い出し枚数の期待値」とは、1遊技における役の入賞確率×払出し枚数をいう。そして、1遊技あたりの「差枚数」の期待値とは、1遊技あたりのメダルの増減数の期待値をいい、「払出し枚数の期待値−投入枚数」で表すことができる。差枚数の期待値が正の値であるときは、遊技の進行に伴ってメダルが増加していく遊技状態であり、負の値であるときは、遊技の進行に伴ってメダルが減少していく遊技状態である。
また、「出玉率」は、「払出し枚数の期待値/投入枚数」で表すことができ、1を超える値であるときは、遊技の進行に伴ってメダルが増加していく遊技状態であり、1未満の値であるときは、遊技の進行に伴ってメダルが減少していく遊技状態である。
また、AT遊技中は、小役2と制御役との重複当選時には、9枚のメダルの払出しを受けることができる。一方、非AT遊技中は、1/5の確率で9枚の払出しを受けるが、4/5の確率で3枚の払出しを受ける。
ここで、小役1の当選時には、常に1枚の払出しを受けるものとし、小役3の当選時には、常に6枚の払出しを受けるものとする。また、リプレイ1〜リプレイ3の入賞時は、3枚のメダルの払出しがあるものと仮定すると、RT1遊技中(かつAT遊技)における1遊技あたりのメダル払出し数の期待値は、
1×1/100+9×1/100+9×1/10+6×1/50+3×1/7.3
≒1.53(枚)
となる。
よって、差枚数の期待値は、
1.53−3
=−1.47(枚)
となる。
また、出玉率は、
1.47/3
=0.49
となる。
また、RT3遊技中(非AT遊技)及び内部中遊技では、
1×1/100+9×1/100+9×1/10×1/5+3×1/10×4/5+6×1/50+3×1/7.3
≒1.05(枚)
となる。
よって、差枚数の期待値は、
1.05−3
=−1.95(枚)
となる。
また、出玉率は、
1.05/3
=0.35
となる。
さらにまた、RT2遊技かつAT遊技中では、
1×1/100+9×1/100+9×1/10+6×1/50+3×1/1.2
=3.62(枚)
となる。
よって、差枚数の期待値は、
3.62−3
=+0.62(枚)
となる。
また、出玉率は、
3.62/3
≒1.21
となる。
これに対し、RT2遊技かつ非AT遊技中では、
1×1/100+9×1/100+9×1/10×1/5+3×1/10×4/5+6×1/50+3×1/1.2
=3.14(枚)
となる。
よって、差枚数の期待値は、
3.14−3
=+0.14(枚)
となる。
また、出玉率は、
3.14/3
≒1.05
となる。
また、非RT遊技かつAT遊技中では、
1×1/100+9×1/100+9×1/10+6×1/50+3×1/5+3×1/2
=3.22(枚)
となる。
よって、差枚数の期待値は、
3.22−3
=+0.22(枚)
となる。
また、出玉率は、
3.22/3
≒1.08
となる。
これに対し、非RT遊技かつ非AT遊技中では、
1×1/100+9×1/100+9×1/10×1/5+3×1/10×4/5+6×1/50+3×1/5+3×1/2
=2.74(枚)
となる。
よって、差枚数の期待値は、
2.74−3
=−0.26(枚)
となる。
また、出玉率は、
2.74/3
≒0.91
となる。
これにより、非RT遊技のAT遊技中、及びRT2遊技中(非AT遊技及びAT遊技)では、遊技の進行とともにメダルが増加していく遊技状態(遊技者にとって有利な遊技状態)である。
一方、通常遊技において上記遊技状態以外は、遊技の進行とともにメダルが減少していく遊技状態(遊技者にとって不利な遊技状態)である。ただし、非RT遊技の非AT遊技中は、メダル所有枚数がほぼ現状維持される遊技状態である。
なお、特別遊技中における1遊技あたりのメダル払出し数の期待値は、
1×1/100+9×1/1.05+6×1/50
≒8.70(枚)
となる。
よって、差枚数の期待値は、
8.70−3
=+5.70(枚)
となる。
また、出玉率は、
5.70/3
=1.9
となる。
ゆえに、特別遊技は、遊技の進行とともにメダルが急激に増加していく遊技状態であり、遊技者にとって有利な遊技状態である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)AT遊技の貯留数の抽選は、必ずしも実施形態で示したときに行うことに限られず、遊技中のどのようなタイミングで(どのような条件を満たしたときに)行ってもよい。
(2)同様に、AT遊技の実行回数の抽選は、上記実施形態で示したときに行うことに限らず、非RT遊技、RT1遊技、RT2遊技、RT3遊技等に行ってもよい。さらに、その抽選は、毎遊技、所定確率(例えば1/400)で当選する抽選でもよく、あるいは、特定役(例えば小役1)の当選時又は入賞時に所定確率(例えば、1/3)で当選する抽選を行ってもよい。さらに、特定役の当選時又は入賞時には、無条件で(抽選を行うことなく)AT遊技を実行するようにしてもよい。この場合には、AT遊技の実行回数を一律に定めてもよく、抽選で決定してもよい。
(3)本実施形態では、AT遊技の実行回数の抽選を行うようにした。すなわち、AT遊技の開始前に、事前に実行回数を決定した。しかし、これに限らず、非RT遊技からRT2遊技に移行するか否か(非RT遊技において、リプレイ2を入賞させるための報知を行うか否か)の抽選を毎回行うようにしてもよい。そして、例えば高設定であるほど、この当選確率が高くなるように設定してもよい。具体的には、設定1では65%、設定2では、68%、・・・、設定6では85%に設定することが挙げられる。なお、この場合、貯留数が「0」となったときは、上記抽選を中止し、リプレイ2に当選しても報知を行わないように制御する。
(4)本実施形態では、設定値は、設定1〜設定6までの6段階を設けたが、例えば3段階にする等、いくつの設定値を設けてもよい。
(5)AT遊技の実行回数の貯留する条件は、抽選に当選したとき、所定の条件を満たしたとき、又は、所定の条件を満たしたことを条件に抽選を行い、かつこの抽選に当選したときのいずれであってもよい。また、貯留数は、予め定められた数又は抽選で決定した数のいずれでもよい。
AT遊技を実行するか否か、及び実行回数を何回に設定するかについても上記と同様である。抽選に当選したとき、所定の条件を満たしたとき、又は、所定の条件を満たしたことを条件に抽選を行い、かつこの抽選に当選したときのいずれかにAT遊技を実行するように制御する。さらに、AT遊技の実行回数は、予め定められた回数又は抽選で決定した回数のいずれでもよい。
(6)本実施形態では、BB遊技の終了後、RT1遊技、非RT遊技を介してRT2遊技に移行するようにしたが、RT1遊技から非RT遊技に移行するための条件、及び非RT遊技からRT2遊技に移行するための条件は、種々設定することができ、本実施形態のように役の入賞を条件にしないようにすることも可能である。また、RT2遊技から非RT遊技への移行は、遊技回数に限らず、例えば特定役の入賞等に設定することも可能である。
(7)本実施形態では、BB遊技の終了後にAT遊技が実行されるようにし、RB遊技の終了後は、RT3遊技に移行するようにした。しかし、これに限らず、RB遊技の終了後にRT1遊技に移行してAT遊技を実行するようにしてもよい。あるいは、RB遊技の終了後は、所定の条件を満たしたとき(抽選で当選したときを含む)にAT遊技を実行するようにしてもよい。
(8)本実施形態では、貯留抽選が行われる内部中遊技のリプレイの当選確率を1/7.3に設定した。しかし、例えば1/3程度に(通常遊技のRT3遊技よりも)高く設定することで、それだけ内部中遊技(貯留抽選される遊技)を長くすることができる。したがって、その分だけ、貯留数を増加させることができる。
<付記>
本願の出願当初の請求項に係る発明(当初発明)が解決しようとする課題、当初発明に係る課題を解決するための手段及び当初発明の効果は、以下の通りである。
(1)当初発明が解決しようとする課題
当初発明が解決しようとする課題は、高設定であるほど出玉率が高いという点を維持しつつ、AT遊技の実行回数(又は移行率等)が当日の設定値にのみ影響されないようにすることで、スロットマシンの出玉率に適切な波を与え、稼働率を高めることである。
(2)当初発明に係る課題を解決するための手段(なお、かっこ書きで、対応する実施形態を記載する。)
第1の解決手段は、複数種類の図柄を表示した複数のリール(31)と、出玉率がそれぞれ異なる複数の設定値の中からいずれか1つの設定値を定める出玉率設定手段(設定変更スイッチ44、設定値変更手段60)と、前記出玉率設定手段で定められた設定値に従って役の抽選を行う役抽選手段(61)と、前記リールの回転開始命令を受けたとき(スタートスイッチ41が操作されたとき)に前記リールの回転を開始するとともに、遊技者によりストップスイッチ(42)が操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づく位置で、そのストップスイッチに対応する前記リールを停止させるように制御するリール制御手段(64)とを備え、前記役抽選手段は、その役の当選時に、遊技者による前記ストップスイッチの操作タイミング又は押し順に応じて有効ラインに停止する図柄の組合せが異なるとともに、前記ストップスイッチの操作タイミング又は押し順に係る操作情報が報知されたときは、その操作情報が報知されないときよりも、遊技者にとって有利な図柄の組合せが有効ラインに停止する確率を高めることができる特定役(小役2、リプレイ1〜リプレイ3)を含めて役の抽選を行い、遊技状態として、前記役抽選手段で前記特定役に当選したときに、前記操作情報を報知する報知遊技(AT遊技)を有し、前記報知遊技の実行回数を貯留する条件を満たしたときに、予め定められた回数又は抽選によって決定した回数をそれまでに貯留した回数に加算していく報知遊技回数貯留手段(AT遊技回数貯留手段71a)と、前記報知遊技を実行する条件を満たしたときに、予め定められた回数又は抽選によって決定した回数を前記報知遊技の実行回数に決定するとともに、前記報知遊技回数貯留手段に貯留されている回数から、決定された実行回数を減算する報知遊技回数決定手段(AT遊技回数決定手段71b)とを備え、前記役抽選手段は、遊技者にとって有利となる特別遊技(BB遊技及びRB遊技)に移行するための特別役(BB及びRB)を含めて役の抽選を行い、前記役抽選手段で前記特別役に当選したときは、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで、前記特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御する特別役当選持越し手段(63)を備え、前記報知遊技回数貯留手段は、前記役抽選手段で前記特別役に当選した後、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技(内部中遊技)において、前記報知遊技の実行回数を貯留するか否かの抽選を行うとともに、複数の前記設定値のうちいずれか1つの設定値では、他のいずれか1つの設定値よりも当該抽選における当選確率が高くなるように制御し、前記報知遊技回数決定手段は、前記いずれか1つの設定値では、前記他のいずれか1つの設定値よりも前記報知遊技を実行する条件を満たしにくくするか又は少ない実行回数に決定されやすくなるように制御することを特徴とする。
第2の解決手段は、第1の解決手段において、前記報知遊技回数決定手段は、前記報知遊技を実行する条件を満たしたと判断した場合において、前記報知遊技回数貯留手段に貯留されている回数が決定された実行回数以上であるときは、その実行回数に決定するとともに、貯留されている回数が決定された実行回数未満であるときは、貯留されている回数の最大値を実行回数に決定することを特徴とする。
第3の解決手段は、第1又は第2の解決手段において、複数の前記設定値のうち、最も出玉率の高い前記設定値(設定6)では、前記役抽選手段で前記特別役に当選した後、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技回数が少ないほど、遊技者にとって有利となるように出玉率が設定されていることを特徴とする。
第4の解決手段は、第1〜第3の解決手段において、複数の前記設定値は、設定1、設定2、・・・、設定N(設定6)までのN個(Nは、3以上の整数)設けられており、前記設定1から前記設定Nまで、順次、各前記設定値で所定遊技回数の遊技を行ったときの前記設定Nでの前記所定遊技回数における前記報知遊技の実行回数の期待値をX1とし、前記設定1で前記所定遊技回数の遊技を行った後、次に前記設定Nとしたときの前記設定Nでの前記所定遊技回数における前記報知遊技の実行回数の期待値をX2としたとき、X2>X1に設定されていることを特徴とする。
第5の解決手段は、第1〜第4の解決手段において、前記報知遊技は、第1遊技(非RT遊技)及び第2遊技(RT2遊技)を有し、所定の条件を満たしたとき(RT1遊技でSBコボシ目が停止したとき)に前記第1遊技に移行するように制御し、前記役抽選手段は、前記第1遊技では、前記第2遊技に移行するための役であって、その役の当選時に、遊技者による前記ストップスイッチの操作タイミング又は押し順に応じて有効ラインに停止する図柄の組合せが異なるとともに、前記ストップスイッチの操作タイミング又は押し順に係る操作情報が報知されたときは、その操作情報が報知されないときよりも、前記第2遊技に移行するための特定の図柄の組合せが有効ラインに停止する確率を高めることができる遊技状態移行役(リプレイ2)を含めて役の抽選を行い、前記報知遊技の実行回数が1以上であるときは、前記第1遊技において前記役抽選手段で前記遊技状態移行役に当選したときに、前記特定の図柄の組合せを有効ラインに停止させるための前記操作情報を報知し、前記第1遊技において前記特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記第2遊技に移行するように制御し、前記第1遊技から前記第2遊技に移行したときは、前記報知遊技の実行回数から1を減算し、前記第2遊技において前記第2遊技の終了条件を満たしたとき(20遊技消化時)は、前記第1遊技に戻るように制御し、前記第1遊技において前記報知遊技の実行回数が0であるときは、前記第1遊技において前記役抽選手段で前記遊技状態移行役に当選したときであっても、前記操作情報を報知しないように制御し、前記リール制御手段は、前記役抽選手段で前記遊技状態移行役に当選した場合において、前記特定の図柄の組合せが有効ラインに停止しないときは、遊技者にとって不利となる第3遊技(RT3遊技)に移行するための図柄の組合せ(リプレイ1)を有効ラインに停止させるように制御し、前記第1遊技において前記役抽選手段で前記遊技状態移行役に当選し、前記第3遊技に移行するための図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、前記第3遊技に移行するように制御することを特徴とする。
第6の解決手段は、第1〜第5の解決手段において、前記特別役は、図柄の組合せが異なる複数種類(BB1、BB2、RB1、RB2)を有し、前記役抽選手段で前記特別役に当選した後、当選した前記特別役に対応する図柄の組合せを遊技者に告知する図柄告知手段(72)を備え、少なくとも1つの前記設定値では、特定の遊技回数で、前記報知遊技回数貯留手段で貯留されるべき回数の下限値が予め定められており、前記出玉率設定手段により前記下限値の定めのある設定値に設定されている場合において、それまでの遊技回数及び前記報知遊技回数貯留手段で貯留された回数に基づいて、前記特定の遊技回数の範囲内で前記下限値に到達するか否か又は現に到達したか否かを判断する貯留数判断手段(71c)を備え、前記図柄告知手段は、前記貯留数判断手段により前記下限値に到達しない又は現に到達していないと判断したときは、前記下限値に到達する又は現に到達したと判断したときと比べて、前記役抽選手段で前記特別役に当選した遊技から、前記図柄告知手段により告知するまでの遊技回数を長く設定することを特徴とする。
第7の解決手段は、複数種類の図柄を表示した複数のリールと、出玉率がそれぞれ異なる複数の設定値の中からいずれか1つの設定値を定める出玉率設定手段と、前記出玉率設定手段で定められた設定値に従って役の抽選を行う役抽選手段と、前記リールの回転開始命令を受けたときに前記リールの回転を開始するとともに、遊技者によりストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づく位置で、そのストップスイッチに対応する前記リールを停止させるように制御するリール制御手段とを備え、前記役抽選手段は、その役の当選時に、遊技者による前記ストップスイッチの操作タイミング又は押し順に応じて有効ラインに停止する図柄の組合せの停止態様が異なるとともに、前記ストップスイッチの操作タイミング又は押し順に係る操作情報が報知されたときは、その操作情報が報知されないときよりも、遊技者にとって有利な停止態様となる確率を高めることができる特定役を含めて役の抽選を行い、遊技状態として、前記役抽選手段で前記特定役に当選したときに、前記操作情報を報知する報知遊技を有し、前記報知遊技の実行回数を貯留する条件を満たしたときに、予め定められた回数又は抽選によって決定した回数をそれまでに貯留した回数に加算していく報知遊技回数貯留手段と、前記報知遊技を実行する条件を満たしたときに、予め定められた回数又は抽選によって決定した回数を前記報知遊技の実行回数に決定するとともに、前記報知遊技回数貯留手段に貯留されている回数から、決定された実行回数を減算する報知遊技回数決定手段とを備え、前記報知遊技回数貯留手段は、複数の前記設定値のうちいずれか1つの設定値では、他のいずれか1つの設定値よりも当該抽選における当選確率が高くなるように制御し、前記報知遊技回数決定手段は、前記いずれか1つの設定値では、前記他のいずれか1つの設定値よりも前記報知遊技を実行する条件を満たしにくくするか又は少ない実行回数に決定されやすくなるように制御することを特徴とする。
(作用)
当初発明においては、遊技中には、報知遊技回数貯留手段により、抽選等によって貯留数が加算されていく。特に、特別役の当選後、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(特別役が入賞する)までの内部中遊技では、報知遊技の実行回数を貯留するか否かの抽選が行われる。
ここで、いずれか1つの設定値(本実施形態では例えば設定1等の低設定)では、他のいずれか1つの設定値(本実施形態では例えば設定6等の高設定)よりも当該抽選における当選確率が高くなる。
一方、報知遊技を実行する条件を満たしたときに、報知遊技の実行回数が決定される。
そして、前記いずれか1つの設定値では、前記他のいずれか1つの設定値よりも報知遊技を実行する条件を満たしにくいか、又は少ない実行回数に決定されやすくなる。
(3)当初発明の効果
当初発明によれば、低設定時は、報知遊技は実行されにくいが貯留されやすくなる。これに対し、高設定時は、報知遊技は貯留されにくいが実行されやすくなる。したがって、例えば高設定の状態が数日間にわたって続いたときの高設定時よりも、低設定が数日間続いた後の高設定時の方が、報知遊技はより実行されやすくなる。これにより、当日に設定値のみに依存されない出玉とすることができる。
10 スロットマシン
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
44 設定変更スイッチ
50 遊技制御手段
60 設定値変更手段
60a 設定値記憶手段
61 役抽選手段
62(62A〜62F) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 リール制御手段
64a 押し順検出手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 遊技状態制御手段
70 演出制御手段
71 AT遊技制御手段
71a AT遊技回数貯留手段
71b AT遊技回数決定手段
71c 貯留数判断手段
72 図柄告知手段
L1〜L4 有効ライン(図柄組合せライン)

Claims (1)

  1. 複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
    役の抽選を行う役抽選手段と、
    前記リールの回転開始命令を受けたときに前記リールの回転を開始するとともに、遊技者によりストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づく位置で、そのストップスイッチに対応する前記リールを停止させるように制御するリール制御手段と
    を備え、
    前記役抽選手段は、
    その役の当選時に、遊技者による前記ストップスイッチの操作態様に応じて有効ラインに停止する図柄の組合せが異なるとともに、前記ストップスイッチの操作情報が報知されたときは、その操作情報が報知されないときよりも、遊技者にとって有利な図柄の組合せが有効ラインに停止する確率を高めることができる特定役と、
    その役に当選したときは、その役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで、その役の当選を次遊技以降に持ち越す特別役と
    を含めて役の抽選を行い、
    前記役抽選手段で前記特定役に当選したことに基づいて前記操作情報を報知する報知遊技を有し、
    前記役抽選手段で前記特別役に当選した後、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの内部中遊技において、所定の条件を満たしたことで所定数の前記報知遊技を実行する権利を付与し、遊技の進行を遅延させるフリーズを実行したことに基づいて前記所定数よりも大きい特定数の前記報知遊技を実行する権利を付与する
    ことを特徴とするスロットマシン。
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