JP5821968B2 - 変倍光学系 - Google Patents

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Description

本発明は、変倍光学系に関するものである。更に詳しくは、被写体の映像を撮像素子(例えば、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサ,CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の固体撮像素子)で取り込む撮像光学装置と、それを搭載した画像入力機能付きデジタル機器と、撮像素子の受光面上に被写体の光学像を形成する小型の変倍光学系と、に関するものである。
近年、CCD型イメージセンサやCMOS型イメージセンサ等の固体撮像素子を用いた撮像装置が普及するに伴い、変倍機能を有する光学系にも一層の小型化が求められている。従来より、変倍光学系を小型化する手段として、光学系内に反射部材を配置し、光路を屈曲させることによって厚さ方向のサイズを小型化する提案がなされている。また、屈曲光学系の中に、光軸に対して直交する複数の異なる方向毎に異なる屈折力を有するアナモルフィックな光学素子を適用し、光学系の厚さ方向に相当する光束の幅を小さくするものが、例えば特許文献1に開示されている。
特開2007−65528号公報
しかしながら、上記特許文献1には、アナモルフィックな光学素子を光学系内に適用した際に発生する、方向毎のレンズバックの差を補正する方法については記載されていない。このため、上記特許文献1に記載の構成では、方向毎のレンズバックの差によって結像性能の悪化を招くおそれがある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、良好な結像性能と光学系の薄型化とが両立した変倍光学系を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の変倍光学系は、少なくとも3つの群から成り、各群間隔を変化させることにより変倍を行い、撮像素子の撮像面に被写体像を結像させるための変倍光学系であって、撮像面に対して垂直かつ撮像面の短辺方向に平行で光軸を含む断面を第1断面とし、前記第1断面と直交して光軸を含む断面を第2断面としたとき、第1断面と第2断面とでパワーの異なるアナモルフィックなパワーを有する群を少なくとも3群有し、前記アナモルフィックなパワーを有する群のうち、少なくとも2つの群が変倍時の位置が固定の固定群であり、少なくとも1つの群が変倍時に移動する移動群であり、以下の条件式(1)〜(3)を満足することを特徴とする。
0.6<fw1/fw2<0.9 …(1)
0.6<ft1/ft2<0.9 …(2)
1.03<f1_g/f2_g<1.50 …(3)
ただし、
fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
fw2:広角端における第2断面上での焦点距離、
ft1:望遠端における第1断面上での焦点距離、
ft2:望遠端における第2断面上での焦点距離、
f1_g:アナモルフィックなパワーを有するいずれかの群の第1断面上での焦点距離、
f2_g:アナモルフィックなパワーを有するいずれかの群の第2断面上での焦点距離、
である。
第2の発明の変倍光学系は、上記第1の発明において、4つ以上の群から成り、最も物体側の群が前記固定群であり、光路を第1断面内で略直角に折り曲げる反射部材を更に有することを特徴とする。
第3の発明の変倍光学系は、上記第1又は第2の発明において、最も物体側の群が前記アナモルフィックなパワーを有する群であり、以下の条件式(4)を満足することを特徴とする。
0.6<f1_1G/f2_1G<0.95 …(4)
ただし、
f1_1G:最も物体側の群の第1断面上での焦点距離、
f2_1G:最も物体側の群の第2断面上での焦点距離、
である。
第4の発明の変倍光学系は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、光学的なパワーを有する群のうち最も像側に配置されている群が、以下の条件式(5)を満足することを特徴とする。
0.1<f1_lg/f2_lg<0.9 …(5)
ただし、
f1_lg:最も像側の群の第1断面上での焦点距離、
f2_lg:最も像側の群の第2断面上での焦点距離、
である。
第5の発明の変倍光学系は、上記第の発明において、光路を第1断面内で略直角に折り曲げる反射部材を更に有し、最も物体側の群が前記反射部材の物体側にアナモルフィックな光学面を有することを特徴とする。
第6の発明の変倍光学系は、上記第の発明において、光路を第1断面内で略直角に折り曲げる反射部材を更に有し、最も物体側の群が前記反射部材の物体側及び像側にアナモルフィックな光学素子を有することを特徴とする。
第7の発明の変倍光学系は、上記第1〜第6のいずれか1つの発明において、以下の条件式(6)を満足することを特徴とする。
1.02<(f1_1G×fw2)/(f2_1G×fw1)<1.25 …(6)
ただし、
fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
fw2:広角端における第2断面上での焦点距離、
f1_1G:最も物体側の群の第1断面上での焦点距離、
f2_1G:最も物体側の群の第2断面上での焦点距離、
である。
第8の発明の変倍光学系は、上記第1〜第7のいずれか1つの発明において、最も物体側の群が負のパワーを有し、以下の条件式(7)を満足することを特徴とする。
1.00≦(fw1×ft2)/(fw2×ft1)<1.15 …(7)
ただし、
fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
fw2:広角端における第2断面上での焦点距離、
ft1:望遠端における第1断面上での焦点距離、
ft2:望遠端における第2断面上での焦点距離、
である。
第9の発明の変倍光学系は、上記第1〜第7のいずれか1つの発明において、最も物体側の群が正のパワーを有し、以下の条件式(8)を満足することを特徴とする。
1.00≦(fw2×ft1)/(fw1×ft2)<1.15 …(8)
ただし、
fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
fw2:広角端における第2断面上での焦点距離、
ft1:望遠端における第1断面上での焦点距離、
ft2:望遠端における第2断面上での焦点距離、
である。
第10の発明の変倍光学系は、上記第1〜第9のいずれか1つの発明において、以下の条件式(9)を満足することを特徴とする。
2.0<ft1/fw1<5.0 …(9)
ただし、
fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
ft1:望遠端における第1断面上での焦点距離、
である。
第11の発明の撮像光学装置は、上記第1〜第10のいずれか1つの発明に係る変倍光学系と、撮像面上に形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、を備え、前記撮像素子の撮像面上に被写体の光学像が形成されるように前記変倍光学系が設けられていることを特徴とする。
第12の発明のデジタル機器は、上記第11の発明に係る撮像光学装置を備えることにより、被写体の静止画撮影,動画撮影のうちの少なくとも一方の機能が付加されたことを特徴とする。
本発明の構成を採用することにより、良好な結像性能と光学系の薄型化とが両立した変倍光学系と、それを備えた撮像光学装置を実現することができる。そして、本発明に係る撮像光学装置を携帯電話,携帯情報端末等のデジタル機器に用いることによって、デジタル機器に対し高性能の画像入力機能をコンパクトに付加することが可能となる。
第1の実施の形態(実施例1)の光学構成を撮像面の短辺側から示す第1断面図。 第1の実施の形態(実施例1)の光学構成を撮像面の長辺側から示す第2断面図。 第2の実施の形態(実施例2)の光学構成を撮像面の短辺側から示す第1断面図。 第2の実施の形態(実施例2)の光学構成を撮像面の長辺側から示す第2断面図。 第3の実施の形態(実施例3)の光学構成を撮像面の短辺側から示す第1断面図。 第3の実施の形態(実施例3)の光学構成を撮像面の長辺側から示す第2断面図。 第4の実施の形態(実施例4)の光学構成を撮像面の短辺側から示す第1断面図。 第4の実施の形態(実施例4)の光学構成を撮像面の長辺側から示す第2断面図。 第5の実施の形態(実施例5)の光学構成を撮像面の短辺側から示す第1断面図。 第5の実施の形態(実施例5)の光学構成を撮像面の長辺側から示す第2断面図。 実施例1の歪曲図。 実施例2の歪曲図。 実施例3の歪曲図。 実施例4の歪曲図。 実施例5の歪曲図。 実施例1のスポットダイアグラム。 実施例2のスポットダイアグラム。 実施例3のスポットダイアグラム。 実施例4のスポットダイアグラム。 実施例5のスポットダイアグラム。 変倍光学系を搭載したデジタル機器の概略構成例を示す模式図。
以下、本発明に係る変倍光学系等を説明する。本発明に係る変倍光学系は、少なくとも3つの群から成り、各群間隔を変化させることにより変倍を行い、撮像素子の撮像面(例えば、固体撮像素子の光電変換部)に被写体像を結像させるための変倍光学系であって、撮像面に対して垂直かつ撮像面の短辺方向に平行で光軸を含む断面を第1断面とし、前記第1断面と直交して光軸を含む断面を第2断面としたとき、第1断面と第2断面とでパワーの異なるアナモルフィックなパワーを有する群を少なくとも3群有し(パワー:焦点距離の逆数で定義される量)、前記アナモルフィックなパワーを有する群のうち、少なくとも2つの群が変倍時の位置が固定の固定群であり、少なくとも1つの群が変倍時に移動する移動群であり、以下の条件式(1)〜(3)を満足することを特徴としている。
0.6<fw1/fw2<0.9 …(1)
0.6<ft1/ft2<0.9 …(2)
1.03<f1_g/f2_g<1.50 …(3)
ただし、
fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
fw2:広角端における第2断面上での焦点距離、
ft1:望遠端における第1断面上での焦点距離、
ft2:望遠端における第2断面上での焦点距離、
f1_g:アナモルフィックなパワーを有するいずれかの群の第1断面上での焦点距離、
f2_g:アナモルフィックなパワーを有するいずれかの群の第2断面上での焦点距離、
である。
変倍光学系のレンズ群のうち、3つ以上の群にアナモルフィックなパワーを持たせるとともに、そのアナモルフィックなパワーを持つ群の少なくとも1つの群を移動群とすることにより、第1断面(撮像面の短辺方向断面)と第2断面(撮像面の長辺方向断面)での焦点距離の違いに起因して変倍時に発生する、第1断面上と第2断面上でのレンズバックのズレを補正することが可能となる。
条件式(1)と条件式(2)は、広角端と望遠端における第1断面での焦点距離と第2断面での焦点距離との関係を規定するものである。第1断面の焦点距離が短い構成を取ることにより、第1断面内の光学有効領域を減らし、第1断面内でのサイズ低減が可能となる。条件式(1)又は条件式(2)の上限を上回ると、薄型化の効果が小さくなる。条件式(1)又は条件式(2)の下限を下回ると、アナモ比が大きくなり、変倍に伴う撮像面の短辺方向と撮像面の長辺方向のレンズバック差の変化を補正することが困難になる。
条件式(3)は、上記少なくとも3つのアナモルフィックな群のうちの1つの群において、撮像面の短辺方向断面の焦点距離が、撮像面の長辺方向断面の焦点距離よりも長くなることを規定するものである。この条件式(3)を満足するアナモルフィック群を配置することにより、撮像面の短辺方向の焦点距離を、撮像面の長辺方向の焦点距離よりも短くしつつ、撮像面の短辺方向と長辺方向とで光軸上でのレンズバックの差を小さくすることが可能となる。条件式(3)の下限を下回ると、撮像面の短辺方向断面と長辺方向断面とでレンズバックを合わせることができなくなる。条件式(3)の上限を上回ると、特定のズームポジションではレンズバックを合わせることができるものの、撮像面の短辺方向と長辺方向でレンズバックの差が大きくなるズームポジションが発生してしまう。また、条件式(3)の上限を上回ると、第1断面及び第2断面の中心軸上でのレンズバック長さの差を補正することはできるものの、軸外光束の非点収差、コマ収差が増大することになる。なお、最も物体側の群及び最も像側の群を除く群が、条件式(3)を満たすアナモルフィックなパワーを有する群であることが好ましい。
上記特徴的構成によると、良好な結像性能と光学系の薄型化とが両立した変倍光学系及びそれを備えた撮像光学装置を実現することが可能である。そして、その撮像光学装置をデジタルカメラ,携帯電話,携帯情報端末等のデジタル機器に用いれば、デジタル機器に対し高性能の画像入力機能をコンパクトに付加することが可能となり、そのコンパクト化,高性能化,高機能化等に寄与することができる。こういった効果をバランス良く得るとともに、更に高い光学性能,小型化等を達成するための条件等を以下に説明する。
以下の条件式(1a)を満たすことが望ましい。
0.7<fw1/fw2<0.9 …(1a)
この条件式(1a)は、前記条件式(1)が規定している条件範囲のなかでも、前記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、好ましくは条件式(1a)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
以下の条件式(2a)を満たすことが望ましい。
0.7<ft1/ft2<0.9 …(2a)
この条件式(2a)は、前記条件式(2)が規定している条件範囲のなかでも、前記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、好ましくは条件式(2a)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
以下の条件式(3a)を満たすことが望ましい。
1.03<f1_g/f2_g<1.25 …(3a)
この条件式(3a)は、前記条件式(3)が規定している条件範囲のなかでも、前記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、好ましくは条件式(3a)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
前述した変倍光学系は、4つ以上の群から成り、最も物体側の群が前記固定群であり、光路を第1断面内で略直角に折り曲げる反射部材を更に有することが望ましい。最も物体側の群を固定群として、その中に光路を第1断面内で折り曲げる反射部材を持たせることにより、最も効果的に光学系の厚さを低減することができる。また、第1断面の焦点距離を短くすることで第1断面の有効領域を小さくしつつ、光路を折り曲げることにより一層の厚さ低減が可能である。
最も物体側の群が前記アナモルフィックなパワーを有する群であり、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
0.6<f1_1G/f2_1G<0.95 …(4)
ただし、
f1_1G:最も物体側の群の第1断面上での焦点距離、
f2_1G:最も物体側の群の第2断面上での焦点距離、
である。
最も物体側の群(すなわち第1群)にアナモルフィックなパワーを持たせ、条件式(4)を満たす構成とすることで、第1群以降の撮像面の短辺方向の有効領域幅を縮小できるため、光学系の薄型化に効果的である。条件式(4)の下限を下回ると、第1群のアナモ比が大きくなり、第1断面と第2断面でのレンズバックを合わせるために、その他のアナモ群(例えば最終群)のアナモ比も大きくしなければならなくなるため、ズーム領域全体にわたって第1断面と第2断面でのレンズバックの差を小さくすることが困難となる。例えば、広角端でレンズバックが合っていても望遠端では合わなくなるおそれがある。条件式(4)の上限を上回ると、薄型化の効果を十分発揮することができなくなる。
以下の条件式(4a)を満足することが更に望ましい。
0.7<f1_1G/f2_1G<0.9 …(4a)
この条件式(4a)は、前記条件式(4)が規定している条件範囲のなかでも、前記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、好ましくは条件式(4a)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
光学的なパワーを有する群のうち最も像側に配置されている群が、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
0.1<f1_lg/f2_lg<0.9 …(5)
ただし、
f1_lg:最も像側の群の第1断面上での焦点距離、
f2_lg:最も像側の群の第2断面上での焦点距離、
である。
最も像側の群をアナモルフィックな群とすることにより、光学系内で発生する撮像面の短辺方向と長辺方向のレンズバックの差の補正に効果的な構成を実現することができる。第1群と最も像側の群については、撮像面の短辺方向の焦点距離を撮像面の長辺方向の焦点距離よりも短くし、第1群と像側の群に挟まれた群のいずれかにおいて、撮像面の短辺方向の焦点距離を撮像面の長辺方向の焦点距離よりも長くすることが、光学系全系において短辺方向の焦点距離が長辺方向の焦点距離よりも短く、かつ、ズームポジション全体にわたって短辺方向と長辺方向のレンズバックの差が小さい構成を実現する上で有効である。条件式(5)の上限を上回ると、最も像側の群のアナモ比が小さくなり、薄型化の効果が十分得られない、撮像面の短辺方向と長辺方向のレンズバック差が大きくなる、という課題が発生する。条件式(5)の下限を下回ると、最も像側の群のアナモ比が大きくなり、ズーム領域全体にわたってレンズバック差を補正することが困難になる。
負リードの変倍光学系では条件式(5a)を満たすことが望ましく、正リードの変倍光学系では条件式(5b)を満たすことが望ましい。
0.5<f1_lg/f2_lg<0.9 …(5a)
0.005<f1_lg/f2_lg<0.3 …(5b)
この条件式(5a),(5b)は、前記条件式(5)が規定している条件範囲のなかでも、前記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、好ましくは条件式(5a),(5b)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
前述した変倍光学系は、光路を第1断面内で略直角に折り曲げる反射部材を更に有し、最も物体側の群が前記反射部材の物体側にアナモルフィックな光学面を有することが望ましい。第1群の反射部材よりも物体側にアナモフィック素子を配置することにより、さらに薄型化に効果的な構成とすることができる。アナモルフィックな光学面としては、レンズで構成してもよく、反射部材をプリズムで構成してそのプリズムの端面に曲率を付けてもよい。
前述した変倍光学系は、光路を第1断面内で略直角に折り曲げる反射部材を更に有し、最も物体側の群が前記反射部材の物体側及び像側にアナモルフィックな光学素子を有することが望ましい。反射部材の前後にアナモフィックな光学素子を配置することにより、撮像面の短辺方向と長辺方向の第1群の主平面位置をずらすことができるため、第1群のアナモ比を確保しつつ、第1群の焦点位置の差を小さくすることができる。したがって、ズームポジション全体にわたってレンズバックの差を小さくする上で有利な構成となる。
以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
1.02<(f1_1G×fw2)/(f2_1G×fw1)<1.25 …(6)
ただし、
fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
fw2:広角端における第2断面上での焦点距離、
f1_1G:最も物体側の群の第1断面上での焦点距離、
f2_1G:最も物体側の群の第2断面上での焦点距離、
である。
条件式(6)は、第1群のアナモ比と光学系全体のアナモ比に関する好ましい条件範囲を規定している。条件式(6)の上限を上回ると、第1群のアナモ比が過剰に大きくなり、ズームポジション全体にわたって撮像面の短辺方向と長辺方向のレンズバックを合わせることが困難になる。条件式(6)の下限を下回ると、第1群のアナモ比が小さくなり、薄さ低減の効果を十分発揮することができなくなる。
以下の条件式(6a)を満足することが更に望ましい。
1.02<(f1_1G×fw2)/(f2_1G×fw1)<1.20 …(6a)
この条件式(6a)は、前記条件式(6)が規定している条件範囲のなかでも、前記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、好ましくは条件式(6a)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
最も物体側の群が負のパワーを有し、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
1.00≦(fw1×ft2)/(fw2×ft1)<1.15 …(7)
ただし、
fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
fw2:広角端における第2断面上での焦点距離、
ft1:望遠端における第1断面上での焦点距離、
ft2:望遠端における第2断面上での焦点距離、
である。
負リードの構成においては、ズーム時の第2群での変倍比変化が大きいため、レンズバック差を補正するためには第2群のアナモ比を小さくする必要がある。広角側から望遠側へのズーム時には、第1群と第2群との間隔が小さくなることから、第1群と第2群との合成焦点距離のアナモ比が、広角時には望遠時よりも大きくなるため、条件式(7)を満足することにより、全ズーム領域において、撮像面の短辺方向と長辺方向のレンズバックの差がより補正しやすくなる。なお、負リードでは、広角端でのアナモ比>望遠端でのアナモ比となる。
最も物体側の群が正のパワーを有し、以下の条件式(8)を満足することが望ましい。
1.00≦(fw2×ft1)/(fw1×ft2)<1.15 …(8)
ただし、
fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
fw2:広角端における第2断面上での焦点距離、
ft1:望遠端における第1断面上での焦点距離、
ft2:望遠端における第2断面上での焦点距離、
である。
正リードの構成においては、ズーム時の第2群での変倍比変化が大きいため、レンズバック差を補正するためには第2群のアナモ比を小さくする必要がある。広角側から望遠側へのズーム時には、第1群と第2群との間隔が大きくなることから、第1群と第2群との合成焦点距離のアナモ比が、望遠時には広角時よりも大きくなるため、条件式(8)を満足することにより、全ズーム領域において、撮像面の短辺方向と長辺方向のレンズバックの差がより補正しやすくなる。なお、正リードでは、広角端でのアナモ比<望遠端でのアナモ比となる。
以下の条件式(9)を満足することが望ましい。
2.0<ft1/fw1<5.0 …(9)
ただし、
fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
ft1:望遠端における第1断面上での焦点距離、
である。
条件式(9)は、上述した変倍光学系の好ましい変倍比を規定している。条件式(9)の上限を上回ると、ズーム比が大きくなるため、撮像面の短辺方向と長辺方向のレンズバックの差を全ズームポジションにわたって補正することが困難になる。
本発明に係る変倍光学系は、画像入力機能付きデジタル機器(例えば、デジタルカメラ)用の変倍光学系としての使用に適しており、これを撮像素子等と組み合わせることにより、被写体の映像を光学的に取り込んで電気的な信号として出力する撮像光学装置を構成することができる。撮像光学装置は、被写体の静止画撮影や動画撮影に用いられるカメラの主たる構成要素を成す光学装置であり、例えば、物体(すなわち被写体)側から順に、物体の光学像を形成する変倍光学系と、その変倍光学系により形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、を備えることにより構成される。そして、撮像素子の受光面(すなわち撮像面)上に被写体の光学像が形成されるように、前述した特徴的構成を有する変倍光学系が配置されることにより、小型・低コストで高変倍・高性能の撮像光学装置やそれを備えたデジタル機器(例えば、デジタルカメラ,携帯電話)を実現することができる。
画像入力機能付きデジタル機器の例としては、デジタルカメラ,ビデオカメラ,監視カメラ,車載カメラ,テレビ電話用カメラ等のカメラが挙げられ、また、パーソナルコンピュータ,携帯端末(例えば、携帯電話,モバイルコンピュータ等の小型で携帯可能な情報機器端末),これらの周辺機器(スキャナー,プリンター等),その他のデジタル機器等に内蔵又は外付けされるカメラが挙げられる。これらの例から分かるように、撮像光学装置を用いることによりカメラを構成することができるだけでなく、各種機器に撮像光学装置を搭載することによりカメラ機能を付加することが可能である。例えば、カメラ付き携帯電話等の画像入力機能付きデジタル機器を構成することが可能である。
図21に、画像入力機能付きデジタル機器の一例として、デジタル機器DUの概略構成例を模式的断面で示す。図21に示すデジタル機器DUに搭載されている撮像光学装置LUは、物体(すなわち被写体)側から順に、物体の光学像(像面)IMを変倍可能に形成する変倍光学系ZL(AX:光軸)と、平行平板PT(撮像素子SRのカバーガラス;必要に応じて配置される光学的ローパスフィルタ,赤外カットフィルタ等の光学フィルタ等に相当する。)と、変倍光学系ZLにより長方形状の受光面(撮像面)SS上に形成された光学像IMを電気的な信号に変換する撮像素子SRと、を備えている。この撮像光学装置LUで画像入力機能付きデジタル機器DUを構成する場合、通常そのボディ内部に撮像光学装置LUを配置することになるが、カメラ機能を実現する際には必要に応じた形態を採用することが可能である。例えば、ユニット化した撮像光学装置LUをデジタル機器DUの本体に対して着脱自在又は回動自在に構成することが可能である。
変倍光学系ZLは、前述したように、少なくとも3つの群から成り、各群間隔を変化させることにより変倍(すなわちズーミング)を行い、撮像素子SRの撮像面SS上に光学像IMを形成する構成になっている。撮像素子SRとしては、例えば複数の画素を有するCCD型イメージセンサ,CMOS型イメージセンサ等の固体撮像素子が用いられる。変倍光学系ZLは、撮像素子SRの光電変換部である撮像面SS上に被写体の光学像IMが形成されるように設けられているので、変倍光学系ZLによって形成された光学像IMは、撮像素子SRによって電気的な信号に変換される。
デジタル機器DUは、撮像光学装置LUの他に、信号処理部1,制御部2,メモリ3,操作部4,表示部5等を備えている。撮像素子SRで生成した信号は、信号処理部1で所定のデジタル画像処理や画像圧縮処理等が必要に応じて施され、デジタル映像信号としてメモリ3(半導体メモリ,光ディスク等)に記録されたり、場合によってはケーブルを介したり赤外線信号等に変換されたりして他の機器に伝送される(例えば携帯電話の通信機能)。制御部2はマイクロコンピュータから成っており、撮影機能(静止画撮影機能,動画撮影機能等),画像再生機能等の機能の制御;ズーミングやフォーカシングのためのレンズ移動機構の制御等を集中的に行う。例えば、被写体の静止画撮影,動画撮影のうちの少なくとも一方を行うように、制御部2により撮像光学装置LUに対する制御が行われる。表示部5は液晶モニター等のディスプレイを含む部分であり、撮像素子SRによって変換された画像信号あるいはメモリ3に記録されている画像情報を用いて画像表示を行う。操作部4は、操作ボタン(例えばレリーズボタン),操作ダイヤル(例えば撮影モードダイヤル)等の操作部材を含む部分であり、操作者が操作入力した情報を制御部2に伝達する。
次に、第1〜第5の実施の形態を挙げて、変倍光学系ZLの具体的な光学構成を更に詳しく説明する。図1,図3,図5,図7,図9は、第1〜第5の実施の形態を構成する変倍光学系ZLにそれぞれ対応する光学断面図であり、広角端(W)でのレンズ配置,光路等を撮像面SSの短辺側から示している(YZ断面図)。これらの図中の矢印mk(k=2,3,4)は、広角端(W)から望遠端(T)へのズーミングにおける移動群(第i群Gri)の移動をそれぞれ模式的に示している。また、図2,図4,図6,図8,図10は、第1〜第5の実施の形態を構成する変倍光学系ZLにそれぞれ対応する光学断面図(光路展開図)であり、広角端(W)でのレンズ配置,光路等を撮像面SSの長辺側から示している(XZ断面図)。なおここでは、直交座標系(X,Y,Z)において、撮像面SSに対して垂直かつ撮像面SSの短辺方向に平行で光軸AXを含む断面を第1断面YZとしており、第1断面YZと直交して光軸AXを含む断面を第2断面XZとしている。
第1〜第4の実施の形態(図1〜図8)の変倍光学系ZLは負正負正の4群から成る負リードのズーム構成になっており、第5の実施の形態(図9,図10)の変倍光学系ZLは正負正正正の5群から成る正リードのズーム構成になっている。いずれの変倍光学系ZLも、第1断面YZと第2断面XZとでパワーの異なるアナモルフィックなパワーを有する群を少なくとも3群有している。そして、アナモルフィックなパワーを有する群のうち、少なくとも2つの群は変倍時の位置が固定の固定群であり、少なくとも1つの群は変倍時に移動する移動群である。なお、撮像面SSと隣り合うように変倍光学系ZLの像側に配置されている平行平板PTは、光学的ローパスフィルタ,IRカットフィルタ,固体撮像素子のシールガラス等を想定したものである。
各実施の形態では、撮像面SSの短辺方向(Y方向)の有効領域を小さくして薄型化を達成するために、撮像面SSの短辺方向(Y方向)の焦点距離を、撮像面SSの長辺方向(X方向)の焦点距離よりも短くしている。そして、撮像面SSの短辺方向(Y方向)に短軸をとった楕円形の絞りSTを採用することにより、撮像面SSの短辺方向(Y方向)と、撮像面SSの長辺方向(X方向)とのF値を揃えている。楕円絞りSTの短軸を撮像面SSの短辺方向(Y方向)に配置できることも、薄型化に有利である。
第1の実施の形態(図1)では、第1群Gr1,第3群Gr3及び第4群Gr4がアナモルフィックなパワーを有する群であり、第2群Gr2は光軸AXに関して回転対称なパワーを有する群である。第2〜第5の実施の形態(図3〜図10)では、全ての群がアナモルフィックなパワーを有する群である。第1〜第4の実施の形態(図1〜図8)では、第2群Gr2と第3群Gr3が移動群であり、第1群Gr1と第4群Gr4が固定群である。また、絞りSTは第2群Gr2内において最も物体側に配置されており、ズーミングにおいて第2群Gr2と共に移動する。第5の実施の形態(図9,図10)では、第2群Gr2と第4群Gr4が移動群であり、第1群Gr1と第3群Gr3と第5群Gr5が固定群である。また、絞りSTは第3群Gr3内において最も物体側に配置されており、ズーミングにおいて第3群Gr3と共に位置固定である。
以下、本発明を実施した変倍光学系の構成等を、実施例のコンストラクションデータ等を挙げて更に具体的に説明する。ここで挙げる実施例1〜5(EX1〜5)は、前述した第1〜第5の実施の形態にそれぞれ対応する数値実施例であり、第1〜第5の実施の形態を表す光学構成図(図1〜図10)は、対応する実施例1〜5のレンズ構成をそれぞれ示している。
各実施例のコンストラクションデータでは、面データとして、左側の欄から順に、面Si(i:面番号),曲率半径r(mm),軸上面間隔d(mm),d線(波長:587.56nm)に関する屈折率nd,d線に関するアッベ数vdを示す(最終軸上面間隔BFはバックフォーカス(mm)であり、カバーガラス(平行平板PTに相当する。)の像側面から像面IMまでの距離である。)。面番号に「*」が付された面は回転対称な非球面であり、その面形状は面頂点を原点とするローカルな直交座標系(X,Y,Z)を用いた以下の式(AS)で定義される。面番号に「**」が付された面はアナモルフィック面(ANAMO)であり、その面形状は面頂点を原点とするローカルな直交座標系(X,Y,Z)を用いた以下の式(BS)で定義される(X,Y:Z軸に対して垂直な平面内での直交座標であり、光軸AX方向にZ軸をとり、光軸AXとの交点に対する撮像面SSの長辺方向の座標をX、撮像面SSの短辺方向の座標をYとする。)。各実施例の非球面データとアナモルフィック面データを示す。ただし、表記の無い項の係数は0であり、すべてのデータに関してE−n=×10-nである。
Figure 0005821968

…(AS)
Figure 0005821968

…(BS)
ただし、
h:Z軸(光軸AX)に対して垂直な方向の高さ(h2=X2+Y2)、
Z:高さhの位置(座標(X,Y)の位置)での光軸AX方向(Z軸方向)の変位量(面頂点基準)、
R:基準曲率半径(曲率半径rに相当する。)、
Rx:面頂点でのX軸方向の曲率半径、
Ry:面頂点でのY軸方向の曲率半径、
K:円錐定数、
Kx:X軸方向の円錐定数、
Ky:Y軸方向の円錐定数、
Ai:i次の非球面係数、
AR,BR,CR,DR:コーニックの4次,6次,8次,10次の回転対称成分の係数、
AP,BP,CP,DP:コーニックの4次,6次,8次,10次の非回転対称成分の係数、
である。
各種データとして、可変面間隔Di(i:面番号,mm)とレンズ全長(TL,mm)を各焦点距離状態(W),(M),(T)について示し、撮像面の短辺方向(Y)と長辺方向(X)における半画角(ω,°),F値(Fno.),全系の焦点距離(mm)を各焦点距離状態(W),(M),(T)について示す。また、撮像面の短辺方向(Y)と長辺方向(X)における各群の焦点距離(mm)と絞り半径(mm)を示す。なお、レンズ全長TLはレンズ最前面S1から像面IMまでの距離(平行平板PTに相当するカバーガラスの空気換算無し)である。
表1に各群の構成,並びに全系及び各群の焦点距離(mm)を各実施例について示し、表2に条件式対応値を各実施例について示す。また表3に、撮像面SSの短辺方向(Y),長辺方向(X)及び対角方向における像高(Y’,mm)を各焦点距離状態(W),(M),(T)について示し、第1断面YZと第2断面XZの近軸レンズバック値の差(第1断面YZの近軸像面位置を基準としたときの第2断面XZの近軸像面位置,mm)を各焦点距離状態(W),(M),(T)について示す。
各実施例の光学性能を歪曲図(図11〜図15)とスポットダイアグラム(図16〜図20)で示す。各図中、(A)は広角端(W)での光学性能を示しており、(B)は中間ポジション(M)での光学性能を示しており、(C)は望遠端(T)での光学性能を示している。歪曲図は、TV歪曲(mm)を各ズームポジション(W),(M),(T)について計算したものであり、実線が各実施例の歪曲格子であり、点線がアナモ比を考慮した理想像点の格子(歪曲無し)である。各実施例では、広角端(W)での歪曲を画像処理によって補正することにより、光学系全長の短縮を図っている。スポットダイアグラムは、TV歪曲格子の各格子点(各スポットのフィールドポジションを半画角(°)で示す。)における結像特性(mm)を計算したものである。
実施例1の変倍光学系ZL(図1,図2)は、8枚のレンズ部材と、1つの光路折り曲げ用の反射プリズムPRと、開口絞りSTと、から成る負正負正の4群ズームレンズであり、第2群Gr2と第3群Gr3が各々物体側に移動することによりズーミングを行う構成になっている。近軸の面形状で各レンズを見た場合、各群は以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズと、反射プリズムPRと、両凹の負レンズ及び物体側に凸の正メニスカス形状(X方向)と両凸形状(Y方向)を有する正レンズから成る接合レンズと、から構成されており、面S1,S2,S7がアナモルフィック面である。第2群Gr2は、物体側から順に、開口絞りSTと、両凸の正レンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、から構成されており、面S9,S10,S13が回転対称な非球面である。第3群Gr3は、両凹の負レンズ1枚から構成されており、面S14,S15がアナモルフィック面である。第4群Gr4は、両凸の正レンズ1枚から構成されており、面S16がアナモルフィック面であり、面S17が回転対称な非球面である。
実施例2の変倍光学系ZL(図3,図4)は、8枚のレンズ部材と、1つの光路折り曲げ用の反射プリズムPRと、開口絞りSTと、から成る負正負正の4群ズームレンズであり、第2群Gr2と第3群Gr3が各々物体側に移動することによりズーミングを行う構成になっている。近軸の面形状で各レンズを見た場合、各群は以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズと、反射プリズムPRと、両凹の負レンズ及び物体側に凸の正メニスカス形状(X方向)と両凸形状(Y方向)を有する正レンズから成る接合レンズと、から構成されており、面S1,S2,S7がアナモルフィック面である。第2群Gr2は、物体側から順に、開口絞りSTと、両凸の正レンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、から構成されており、面S9,S10が回転対称な非球面であり、面S13がアナモルフィック面である。第3群Gr3は、両凹形状(X方向)と物体側に凹の負メニスカス形状(Y方向)を有する負レンズ1枚から構成されており、面S14,S15がアナモルフィック面である。第4群Gr4は、両凸の正レンズ1枚から構成されており、面S16がアナモルフィック面であり、面S17が回転対称な非球面である。
実施例3の変倍光学系ZL(図5,図6)は、8枚のレンズ部材と、1つの光路折り曲げ用の反射プリズムPRと、開口絞りSTと、から成る負正負正の4群ズームレンズであり、第2群Gr2と第3群Gr3が各々物体側に移動することによりズーミングを行う構成になっている。近軸の面形状で各レンズを見た場合、各群は以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズと、反射プリズムPRと、両凹の負レンズ及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成る接合レンズと、から構成されており、面S1,S7がアナモルフィック面であり、面S5が回転対称な非球面である。第2群Gr2は、物体側から順に、開口絞りSTと、両凸の正レンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、から構成されており、面S9,S13が回転対称な非球面であり、面S10がアナモルフィック面である。第3群Gr3は、両凹の負レンズ1枚から構成されており、面S14がアナモルフィック面であり、面S15が回転対称な非球面である。第4群Gr4は、両凸の正レンズ1枚から構成されており、面S16,S17がアナモルフィック面である。
実施例4の変倍光学系ZL(図7,図8)は、8枚のレンズ部材と、1つの光路折り曲げ用の反射プリズムPRと、開口絞りSTと、から成る負正負正の4群ズームレンズであり、第2群Gr2と第3群Gr3が各々物体側に移動することによりズーミングを行う構成になっている。近軸の面形状で各レンズを見た場合、各群は以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズと、反射プリズムPRと、両凹の負レンズ及び物体側に凸の正メニスカス形状(X方向)と両凸形状(Y方向)を有する正レンズから成る接合レンズと、から構成されており、面S1,S2,S7がアナモルフィック面である。第2群Gr2は、物体側から順に、開口絞りSTと、両凸の正レンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、から構成されており、面S9,S10が回転対称な非球面であり、面S13がアナモルフィック面である。第3群Gr3は、両凹形状(X方向)と物体側に凹の負メニスカス形状(Y方向)を有する負レンズ1枚から構成されており、面S14,S15がアナモルフィック面である。第4群Gr4は、両凸の正レンズ1枚から構成されており、面S16がアナモルフィック面であり、面S17が回転対称な非球面である。
実施例5の変倍光学系ZL(図9,図10)は、9枚のレンズ部材と、1つの光路折り曲げ用の反射プリズムPRと、開口絞りSTと、から成る正負正正正の5群ズームレンズであり、第2群Gr2と第4群Gr4が各々物体側に移動することによりズーミングを行う構成になっている。近軸の面形状で各レンズを見た場合、各群は以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズと、反射プリズムPRと、両凸の正レンズと、から構成されており、面S1,S5,S6がアナモルフィック面である。第2群Gr2は、物体側から順に、両凹の負レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズと、から構成されており、面S7,S8が回転対称な非球面である。第3群Gr3は、物体側から順に、開口絞りSTと、両凸の正レンズと、から構成されており、面S12,S13がアナモルフィック面である。第4群Gr4は、両凸の正レンズ及び物体側に凹の負メニスカスレンズから成る接合レンズ1枚から構成されており、面S14がアナモルフィック面である。第5群Gr5は、両凹の負レンズと、両凸の正レンズと、から構成されており、面S19,S20がアナモルフィック面である。
Figure 0005821968
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DU デジタル機器
LU 撮像光学装置
ZL 変倍光学系
Gr1 第1群
Gr2 第2群
Gr3 第3群
Gr4 第4群
Gr5 第5群
PR 反射プリズム(反射部材)
ST 絞り(開口絞り)
SR 撮像素子
SS 撮像面(受光面)
IM 像面(光学像)
AX 光軸
1 信号処理部
2 制御部
3 メモリ
4 操作部
5 表示部

Claims (12)

  1. 少なくとも3つの群から成り、各群間隔を変化させることにより変倍を行い、撮像素子の撮像面に被写体像を結像させるための変倍光学系であって、
    撮像面に対して垂直かつ撮像面の短辺方向に平行で光軸を含む断面を第1断面とし、前記第1断面と直交して光軸を含む断面を第2断面としたとき、第1断面と第2断面とでパワーの異なるアナモルフィックなパワーを有する群を少なくとも3群有し、
    前記アナモルフィックなパワーを有する群のうち、少なくとも2つの群が変倍時の位置が固定の固定群であり、少なくとも1つの群が変倍時に移動する移動群であり、
    以下の条件式(1)〜(3)を満足することを特徴とする変倍光学系;
    0.6<fw1/fw2<0.9 …(1)
    0.6<ft1/ft2<0.9 …(2)
    1.03<f1_g/f2_g<1.50 …(3)
    ただし、
    fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
    fw2:広角端における第2断面上での焦点距離、
    ft1:望遠端における第1断面上での焦点距離、
    ft2:望遠端における第2断面上での焦点距離、
    f1_g:アナモルフィックなパワーを有するいずれかの群の第1断面上での焦点距離、
    f2_g:アナモルフィックなパワーを有するいずれかの群の第2断面上での焦点距離、
    である。
  2. 4つ以上の群から成り、最も物体側の群が前記固定群であり、光路を第1断面内で略直角に折り曲げる反射部材を更に有することを特徴とする請求項1記載の変倍光学系。
  3. 最も物体側の群が前記アナモルフィックなパワーを有する群であり、以下の条件式(4)を満足することを特徴とする請求項1又は2記載の変倍光学系;
    0.6<f1_1G/f2_1G<0.95 …(4)
    ただし、
    f1_1G:最も物体側の群の第1断面上での焦点距離、
    f2_1G:最も物体側の群の第2断面上での焦点距離、
    である。
  4. 光学的なパワーを有する群のうち最も像側に配置されている群が、以下の条件式(5)を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の変倍光学系;
    0.1<f1_lg/f2_lg<0.9 …(5)
    ただし、
    f1_lg:最も像側の群の第1断面上での焦点距離、
    f2_lg:最も像側の群の第2断面上での焦点距離、
    である。
  5. 光路を第1断面内で略直角に折り曲げる反射部材を更に有し、最も物体側の群が前記反射部材の物体側にアナモルフィックな光学面を有することを特徴とする請求項に記載の変倍光学系。
  6. 光路を第1断面内で略直角に折り曲げる反射部材を更に有し、最も物体側の群が前記反射部材の物体側及び像側にアナモルフィックな光学素子を有することを特徴とする請求項に記載の変倍光学系。
  7. 以下の条件式(6)を満足することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の変倍光学系;
    1.02<(f1_1G×fw2)/(f2_1G×fw1)<1.25 …(6)
    ただし、
    fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
    fw2:広角端における第2断面上での焦点距離、
    f1_1G:最も物体側の群の第1断面上での焦点距離、
    f2_1G:最も物体側の群の第2断面上での焦点距離、
    である。
  8. 最も物体側の群が負のパワーを有し、以下の条件式(7)を満足することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の変倍光学系;
    1.00≦(fw1×ft2)/(fw2×ft1)<1.15 …(7)
    ただし、
    fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
    fw2:広角端における第2断面上での焦点距離、
    ft1:望遠端における第1断面上での焦点距離、
    ft2:望遠端における第2断面上での焦点距離、
    である。
  9. 最も物体側の群が正のパワーを有し、以下の条件式(8)を満足することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の変倍光学系;
    1.00≦(fw2×ft1)/(fw1×ft2)<1.15 …(8)
    ただし、
    fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
    fw2:広角端における第2断面上での焦点距離、
    ft1:望遠端における第1断面上での焦点距離、
    ft2:望遠端における第2断面上での焦点距離、
    である。
  10. 以下の条件式(9)を満足することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の変倍光学系;
    2.0<ft1/fw1<5.0 …(9)
    ただし、
    fw1:広角端における第1断面上での焦点距離、
    ft1:望遠端における第1断面上での焦点距離、
    である。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の変倍光学系と、撮像面上に形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、を備え、前記撮像素子の撮像面上に被写体の光学像が形成されるように前記変倍光学系が設けられていることを特徴とする撮像光学装置。
  12. 請求項11記載の撮像光学装置を備えることにより、被写体の静止画撮影,動画撮影のうちの少なくとも一方の機能が付加されたことを特徴とするデジタル機器。
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