JP5609994B2 - ズームレンズ,撮像光学装置及びデジタル機器 - Google Patents

ズームレンズ,撮像光学装置及びデジタル機器 Download PDF

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Description

本発明はズームレンズ,撮像光学装置及びデジタル機器に関するものである。例えば、被写体の映像を撮像素子(例えば、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサ,CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の固体撮像素子)で取り込むデジタルカメラ等の画像入力機能付きデジタル機器に適した高変倍のズームレンズと、そのズームレンズ及び撮像素子で取り込んだ被写体の映像を電気的な信号として出力する撮像光学装置と、その撮像光学装置を搭載したデジタルカメラ等の画像入力機能付きデジタル機器と、に関するものである。
近年、パーソナルコンピュータの普及に伴い、手軽に画像を取り込めるデジタルカメラが普及してきている。それに伴い、より小型のデジタルカメラが求められるようになってきており、撮像光学系にもより一層の小型化が要望されている。一方、撮像素子の画素数が年々増加の傾向にあるため、撮像素子の高画素化に対応した高い光学性能と、製品サイクルの短縮に対応できる作り易さと、が撮像光学系に求められている。
また、ビデオカメラ用・デジタルカメラ用の撮像光学系として、ズーム比が10倍を超える高変倍ズームレンズが各種提案されている。ズーム比が10倍を超えるような高変倍ズームレンズでも、カメラの小型化・薄型化に対する要望に応えるため、レンズ群のスライディング等の技術により小型化・薄型化が進んできており、ズーム比が20倍を超える高変倍ズームレンズの小型化・薄型化も期待されている。こういった要求に応えるべく様々なタイプのズームレンズが従来より提案されている。例えば、特許文献1では18倍程度のズーム比で正負正正正の5群ズームレンズが提案されており、特許文献2では20倍程度のズーム比で正負正正の4群ズームレンズが提案されており、特許文献3では40倍程度のズーム比で正負正正の4群ズームレンズが提案されている。
特開2007−3554号公報 特開2009−282439号公報 特開2008−158062号公報
高変倍ズームレンズの小型化・薄型化を達成するには、ズーム時のレンズ移動量やレンズの光軸方向の厚みを小さくすることが必要である。しかし、特許文献1,2で提案されているズームレンズは、全長が大きくレンズの光軸方向の厚みも大きいため、小型化・薄型化を効果的に達成することができない。
また、デジタルカメラ用のズームレンズでは、ワイド側で画角(2ω)75度〜80度程度まで広角化されてきているが、超高変倍ズームレンズにおいて高変倍化と広角化の要求は相反する点があるため、広角化への対応は不十分となっている。例えば、特許文献1,2で提案されているズームレンズは、ワイド端の画角が75度〜80度程度であり、ズーム比も20倍弱であるため、広角化・高変倍化とも十分ではない。特許文献3で提案されているズームレンズは、40倍のズーム比を持っているが、ワイド端の画角が80度弱であるため、広角化が十分ではない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、ズーム比が18倍を超える高変倍でありながら小型化・薄型化が達成された高性能のズームレンズ,それを備えた撮像光学装置及びデジタル機器を提供することにある。また、ズーム比が30倍を超える超高変倍でありながらワイド側の画角が88度〜90度まで広角化された高性能のズームレンズ,それを備えた撮像光学装置及びデジタル機器を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明のズームレンズは、物体側から順に、正パワーを有する第1群と、負パワーを有する第2群と、正パワーを有する第3群と、正パワーを有する第4群と、を含み、前記第1群から前記第4群がそれぞれ移動して各群間隔を変化させることにより変倍を行うズームレンズであって、前記第3群が、複数のレンズを接合した接合レンズから成るレンズ成分と、単レンズから成るレンズ成分と、の2つのレンズ成分から成り、その2つのレンズ成分のうち、少なくとも一方が非球面を有し、物体側のレンズ成分が、物体側から順に、正レンズ,負レンズ及び正レンズから成る接合レンズであり、前記第3群が以下の条件式(A2)を満たすことを特徴とする。
0.3<CR32/f3<0.65 …(A2)
ただし、
CR32:接合レンズを構成している負レンズの像側面の曲率半径、
f3:第3群の焦点距離、
である。
第2の発明のズームレンズは、物体側から順に、正パワーを有する第1群と、負パワーを有する第2群と、正パワーを有する第3群と、正パワーを有する第4群と、を含み、前記第1群から前記第4群がそれぞれ移動して各群間隔を変化させることにより変倍を行うズームレンズであって、前記第3群が、複数のレンズを接合した接合レンズから成るレンズ成分と、単レンズから成るレンズ成分と、の2つのレンズ成分から成り、その2つのレンズ成分のうち、少なくとも一方が非球面を有し、物体側のレンズ成分が、物体側から順に、正レンズ,負レンズ及び正レンズから成る接合レンズであり、前記第1群が、物体側から順に、負レンズ及び正レンズから成る接合レンズと、正の単レンズと、で構成され、以下の条件式(A3)及び(A4)を満たすことを特徴とする。
1.86<Nd11<2 …(A3)
30<νd11<40 …(A4)
ただし、
Nd11:第1群を構成している負レンズのd線に関する屈折率、
νd11:第1群を構成している負レンズのd線に関するアッべ数、
である。
第3の発明のズームレンズは、物体側から順に、正パワーを有する第1群と、負パワーを有する第2群と、正パワーを有する第3群と、正パワーを有する第4群と、を含み、前記第1群から前記第4群がそれぞれ移動して各群間隔を変化させることにより変倍を行うズームレンズであって、前記第3群が、複数のレンズを接合した接合レンズから成るレンズ成分と、単レンズから成るレンズ成分と、の2つのレンズ成分から成り、その2つのレンズ成分のうち、少なくとも一方が非球面を有し、物体側のレンズ成分が、物体側から順に、正レンズ,負レンズ及び正レンズから成る接合レンズであり、以下の条件式(A5)を満たすことを特徴とする。
0.3<β4t/β4w<0.7 …(A5)
ただし、
β4t:テレ端での第4群の横倍率、
β4w:ワイド端での第4群の横倍率、
である。
第4の発明のズームレンズは、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記第3群が以下の条件式(A1)を満たすことを特徴とする。
0.5<f3/√(fw×ft)<0.9 …(A1)
ただし、
f3:第3群の焦点距離、
fw:ワイド端における全系の焦点距離、
ft:テレ端における全系の焦点距離、
である。
第5の発明のズームレンズは、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記接合レンズを構成している最物体側の正レンズが非球面を有し、その非球面は光軸を離れるほど曲率半径が参照曲率半径に対し大きくなることを特徴とする
第6の発明のズームレンズは、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、以下の条件式(A6)を満たすことを特徴とする。
−10<{(ywmax−Ymax)/Ymax}×100<−25 …(A6)
ただし、
ywmax:ワイド端での実像高の最大像高、
Ymax:理想像高の最大像高、
である。
第7の発明のズームレンズは、上記第1〜第6のいずれか1つの発明において、以下の条件式(B1)〜(B3)を満たすことを特徴とする。
7<β2t/β2w<10 …(B1)
5<β3t/β3w<12 …(B2)
0.7<(β2t/β2w)/(β3t/β3w)<1.65 …(B3)
ただし、
β2t:テレ端での第2群の横倍率、
β2w:ワイド端での第2群の横倍率、
β3t:テレ端での第3群の横倍率、
β3w:ワイド端での第3群の横倍率、
である。
の発明の撮像光学装置は、上記第1〜第のいずれか1つの発明に係るズームレンズと、受光面上に形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、を備え、前記撮像素子の受光面上に被写体の光学像が形成されるように前記ズームレンズが設けられていることを特徴とする。
の発明のデジタル機器は、上記第の発明に係る撮像光学装置を備えることにより、被写体の静止画撮影,動画撮影のうちの少なくとも一方の機能が付加されたことを特徴とする。
10の発明のデジタル機器は、上記第の発明において、デジタルカメラ,監視カメラ又は画像入力機能付き携帯端末であることを特徴とする。
本発明に係るズームレンズでは、少なくとも一方に非球面を有する2つのレンズ成分で第3群を構成し、そのうちの物体側のレンズ成分として、物体側から順に、正レンズ,負レンズ及び正レンズから成る接合レンズを用いた構成にすることによって、第3群のパワー負担を大きくしてズーム比が18倍を超える高変倍比を得ながら、ズーム時のレンズ移動量と光軸方向のレンズ厚みの低減により小型化・薄型化と高性能化を達成することを可能としている。したがって、小型・高性能で高変倍のズームレンズを備えた撮像光学装置を実現することができる。そして、本発明に係る撮像光学装置をデジタルカメラ等のデジタル機器に用いることによって、デジタル機器に対し高性能の画像入力機能をコンパクトに付加することが可能となる。
本発明に係るズームレンズでは、物体側から順に正負正正の4群を含むズームレンズにおいて、第2群と第3群の変倍負担が所定の条件を満たした構成にすることによって、ズーム比が30倍を超える超高変倍化を達成しながら、ワイド側の画角を88度〜90度まで広角化し、かつ、高い光学性能を達成することを可能としている。したがって、小型・高性能で広角・超高変倍のズームレンズを備えた撮像光学装置を実現することができる。そして、本発明に係る撮像光学装置をデジタルカメラ等のデジタル機器に用いることによって、デジタル機器に対し高性能の画像入力機能をコンパクトに付加することが可能となる。
第1の実施の形態(実施例1)のレンズ構成図。 第2の実施の形態(実施例2)のレンズ構成図。 第3の実施の形態(実施例3)のレンズ構成図。 第4の実施の形態(実施例4)のレンズ構成図。 第5の実施の形態(実施例5)のレンズ構成図。 第6の実施の形態(実施例6)のレンズ構成図。 第7の実施の形態(実施例7)のレンズ構成図。 第8の実施の形態(実施例8)のレンズ構成図。 第9の実施の形態(実施例9)のレンズ構成図。 第10の実施の形態(実施例10)のレンズ構成図。 実施例1の収差図。 実施例2の収差図。 実施例3の収差図。 実施例4の収差図。 実施例5の収差図。 実施例6の収差図。 実施例7の収差図。 実施例8の収差図。 実施例9の収差図。 実施例10の収差図。 撮像光学装置を搭載したデジタル機器の概略構成例を示す模式図。
以下、本発明に係るズームレンズ,撮像光学装置及びデジタル機器を、2つのタイプに分けて説明する。本発明に係る第1のタイプのズームレンズは、物体側から順に、正パワーを有する第1群と、負パワーを有する第2群と、正パワーを有する第3群と、正パワーを有する第4群と、を含み、前記第1群から前記第4群がそれぞれ移動して各群間隔を変化させることにより変倍を行うズームレンズであって、前記第3群が少なくとも一方に非球面を有する2つのレンズ成分から成り、そのうちの物体側のレンズ成分が、物体側から順に、正レンズ,負レンズ及び正レンズから成る接合レンズであることを特徴としている(パワー:焦点距離の逆数で定義される量)。
ズームレンズの小型化を実現しながら高変倍化を達成する場合、各ズーム群のパワーを強くするのが一般的であるが、ここでは特に第3群のパワーを強くすることの可能な構成を採用している。従来の正負正正の4群を含むズームタイプでは、主な変倍を第2群で負担し、高変倍化する場合も第2群のパワーを強くすることによって高変倍化及び小型化が図られる。それに対し、本発明に係るズームレンズでは比較的変倍負担の少なかった第3群の変倍負担を増やして、高変倍化を達成している。この場合、第3群のパワーを増やすと誤差感度が非常に強くなり、特にレンズブロック間の球面収差誤差が強くなって製造が困難になることが予想される。そこで、誤差感度の強いレンズブロック間を接合にすることにより、製造難度を低減し、かつ、設計的にも曲率の自由度を高くし、接合面で発生する高次収差を利用して第3群内で良好に収差補正を行うことを可能としている。
上記特徴的構成によると、ズーム比が18倍を超える高変倍でありながら、ズーム時のレンズ移動量と光軸方向のレンズ厚みの低減により小型化・薄型化が達成された高性能のズームレンズ及びそれを備えた撮像光学装置を実現することが可能である。また、撮像光学装置が軽量小型化されるため、その撮像光学装置をデジタルカメラ,携帯情報端末等のデジタル機器に用いれば、デジタル機器に対し高性能の画像入力機能を軽量・コンパクトに付加することが可能となる。したがって、デジタル機器のコンパクト化,低コスト化,高性能化,高機能化等に寄与することができる。こういった効果をバランス良く得るとともに、更に高い光学性能,小型化等を達成するための条件等を以下に説明する。
高い光学性能を保持しつつコンパクトで高変倍比のズームレンズを実現する上で、ズーム比は18〜38であることが望ましい。18〜38倍程度の高いズーム比を得ようとすれば、ズームレンズの小型化,高性能化等は通常困難になるが、第3群の接合レンズ等に関する前記特徴的構成によれば、小型化,高性能化等を達成しながら高いズーム比を得ることができる。したがって、小型化と高性能化とを両立させながら高変倍化を達成することが可能となる。
第3群は以下の条件式(A1)を満たすことが望ましい。
0.5<f3/√(fw×ft)<0.9 …(A1)
ただし、
f3:第3群の焦点距離、
fw:ワイド端における全系の焦点距離、
ft:テレ端における全系の焦点距離、
である。
条件式(A1)は第3群の好ましい焦点距離を規定する条件式であり、条件式(A1)を満たすことにより第3群は比較的強い屈折力を持つことになる。条件式(A1)の上限を越えると、第3群の焦点距離が長くなりすぎるため、変倍の負担が小さくなり、小型化を図る上では望ましくない。また、第3群の焦点距離が長くなっても小型化を効果的に行おうとすると、第2群の変倍負担を大きくする必要が生じてしまう。そのために第2群の屈折力を強くすると、非点収差や像面湾曲が大きくなるおそれがある。逆に、条件式(A1)の下限を越えると、第3群の焦点距離が短くなりすぎて、第3群内で発生する収差、特に球面収差を第3群内で補正することが困難になる。
第3群は以下の条件式(A2)を満たすことが望ましい。
0.3<CR32/f3<0.65 …(A2)
ただし、
CR32:接合レンズを構成している負レンズの像側面の曲率半径、
f3:第3群の焦点距離、
である。
条件式(A2)は、第3群において接合レンズを構成している負レンズに関し、その像側面の好ましい曲率半径を規定している。負レンズの像側面は像側に強い凹面を向けた曲率を有しており、条件式(A2)を満たすことにより、その強い凹面で高次収差を発生させて第3群内で良好な収差補正を行うことが可能となる。特にコマ収差の補正に対して有効であり、条件式(A2)の範囲を外れるとコマ収差が増大する傾向となるが、なかでも条件式(A2)の下限を越えるとコマ収差の補正が困難になり、また条件式(A2)の上限を越えると非点収差の補正が困難になる。
前述したように第3群は正負正の接合レンズを有しているが、その接合レンズを構成している最物体側の正レンズが非球面を有し、その非球面は光軸を離れるほど曲率半径が参照曲率半径に対し大きくなることが望ましい。第3群は強い正の屈折力を持つが、主な正の屈折力は上記の最物体側の正レンズで発生させている。このときに強い正パワーによって強いアンダーの球面収差が発生するため、これを光軸から離れるほど曲率半径が参照球面に対して大きくなる非球面によって補正することができる。
第1群は、物体側から順に、負レンズ及び正レンズから成る接合レンズと、正の単レンズと、で構成され、以下の条件式(A3)及び(A4)を満たすことが望ましい。
1.86<Nd11<2 …(A3)
30<νd11<40 …(A4)
ただし、
Nd11:第1群を構成している負レンズのd線に関する屈折率、
νd11:第1群を構成している負レンズのd線に関するアッべ数、
である。
高変倍ズームレンズではテレ側の色収差の補正が困難となり、特に第1群で発生する色収差を低減することが必要となる。特に2次スペクトルが増大するため、一般的に第1群の正レンズに異常分散性を持つレンズを採用して低減を図ることが多い。また、小型化のためには負レンズの屈折力を強くする必要があるが、そのようにすると曲率が強くなるためコマ収差や非点収差が強く発生することになる。よって、負レンズの屈折率を高くし、曲率の増大を招かないようにする必要があるが、一般的に1.85を超える硝材量は異常分散性がプラス側の特性を持っており、正レンズに異常分散レンズを用いても2次スペクトルを補正することが困難になる。
条件式(A3)及び(A4)を満たす硝材を選択すれば、異常分散性が小さく、かつ、屈折力が強い硝材を選択することができる。条件式(A3)の下限を越えると、屈折力が弱くなりすぎて光学系が大型化するので望ましくない。また、同等のパワーを保持しようとすると、曲率が強くなって球面収差の発生が大きくなり、その補正が困難になる。条件式(A3)の上限を越えると、面の屈折力が強くなり、特に非球面的なうねりの製造誤差感度が強くなって製造が非常に困難になるため望ましくない。条件式(A4)の上限を越えると、分散値が大きくなりすぎて色収差の補正が困難になる。条件式(A4)の下限を越えると、異常分散性が高い硝材を選択することになるため、色収差の補正が困難になる。
本ズームレンズでは、第1群の正レンズに1枚の異常分散レンズを採用して、2次スペクトルの低減を図ることが好ましい。本光学系のようにテレ端がいわゆる超望遠レンズと呼ばれるような領域では、2次スペクトルの補正が問題となり、異常分散レンズを複数枚使用したり、蛍石のような非常に強い異常分散性を持つレンズを使用したりしている場合がある。この補正で問題となるのは負レンズ側の色収差補正であるが、負レンズにはアッベ数の小さい領域の硝子を選択することになる。一般的な光学硝材では、アッベ数が小さいと正の異常分散性が大きくなり、正レンズで使用した異常分散性の効果が相殺されて2次スペクトルの補正が不十分になる。したがって、条件式(A3),(A4)を満たすことが好ましいと言える。
以下の条件式(A5)を満たすことが望ましい。
0.3<β4t/β4w<0.7 …(A5)
ただし、
β4t:テレ端での第4群の横倍率、
β4w:ワイド端での第4群の横倍率、
である。
条件式(A5)は第4群のテレとワイドでの好ましい横倍率の比を規定する条件式であり、テレ側での全長を抑えるためにはこの条件式(A5)を満たすことが有効である。本光学系は18倍を超えるズーム比を持ちながらテレ側の全長を小さく抑えており、鏡胴の小型化、カメラの小型化に寄与している。単純にテレ側の全長を抑えると全体的な各群のレンズパワーが強くなり収差補正が困難となるが、条件式(A5)を満たすようにテレ端での第4群の横倍率を比較的小さくすれば、全長の小型化を図ることができる。
条件式(A5)の上限を越えると、第1群〜第3群の合成の焦点距離が短くなるため、収差補正が困難になり、なかでも像面湾曲の補正が困難になる。条件式(A5)の下限を越えると、全長が大きくなるため小型化という点では好ましくない。また、条件式(A5)の下限を越えると、第2群の屈折力を強くする必要が生じてしまうため非点収差が増大したり、第3群の屈折力を強くする必要が生じてしまうため球面収差が増大したりするおそれがある。
以下の条件式(A6)を満たすことが望ましい。
−10<{(ywmax−Ymax)/Ymax}×100<−25 …(A6)
ただし、
ywmax:ワイド端での実像高の最大像高、
Ymax:理想像高の最大像高、
である。
条件式(A6)は、ワイド端での歪曲比を規定している。条件式(A6)の範囲の歪曲をワイド端で発生させることは、特に第1群の外径の小型化に有効である。発生している歪曲は電子的な手段によって補正することにより、問題のないレベルの歪曲比に補正することが可能である。条件式(A6)の上限を越えると、歪曲比が大きくなり過ぎて、電子的な手段で歪曲を補正する際に補間誤差が大きくなり過ぎて、性能劣化を起こしてしまうため好ましくない。条件式(A6)の下限を越えると、歪曲比の発生量が少ないため第1群の外径が大型化して、カメラ全体のサイズが大型化するため、コンパクト化の点から好ましくない。
正負正正の第3群の物体側に絞りが位置する構成では、ワイド端で非対称性が強くなるため、強い負の歪曲が発生する。その歪曲は主に第2群で発生するので、それを主に第1群と第3群で補正することになる。第3群は絞り面に近いため歪曲の補正効果は少ないが、第3群の最像側レンズで補正効果を発生させることによって補正することができる。その際に球面収差が発生するため、歪曲の補正量を条件式(A6)の範囲内に抑えれば、第3群内で良好に球面収差を補正することが可能となる。
次に、本発明に係る第2のタイプのズームレンズを説明する。本発明に係る第2のタイプのズームレンズは、物体側から順に、正パワーを有する第1群と、負パワーを有する第2群と、正パワーを有する第3群と、正パワーを有する第4群と、を含み、前記第1群から前記第4群がそれぞれ移動して各群間隔を変化させることにより変倍を行うズームレンズであって、以下の条件式(B1)〜(B3)を満たすことを特徴としている(パワー:焦点距離の逆数で定義される量)。
7<β2t/β2w<10 …(B1)
5<β3t/β3w<12 …(B2)
0.7<(β2t/β2w)/(β3t/β3w)<1.65 …(B3)
ただし、
β2t:テレ端での第2群の横倍率、
β2w:ワイド端での第2群の横倍率、
β3t:テレ端での第3群の横倍率、
β3w:ワイド端での第3群の横倍率、
である。
正負正正の4群を含む高変倍ズームレンズでは、主な変倍負担を第2群で行い、第3群はほとんど変倍を負担をしないか、あるいは補助的な変倍を行うのが一般的である。ここでは、変倍の作用を第3群に多く分担させることで、高変倍化に伴う収差変動を抑え、小型化・高性能化を達成している。
条件式(B1)は、第2群のテレとワイドの横倍率の比を規定する条件式である。条件式(B1)の上限を越えると、第2群での変倍負担が強くなりすぎて、第2群で発生するコマ収差を補正することが困難となる。条件式(B1)の下限を越えると、第3群での変倍負担が強くなりすぎて、第3群で発生する球面収差の補正が困難となる。
条件式(B2)は、第3群のテレとワイドの横倍率の比を規定する条件式である。条件式(B2)の上限を越えると、第3群での変倍負担が強くなりすぎて、第3群で発生する球面収差を補正することが困難となる。条件式(B2)の下限を越えると、第2群での変倍負担が強くなりすぎて、第2群で発生するコマ収差の補正が困難となる。
条件式(B3)は、第2群と第3群の変倍負担比を規定する条件式である。条件式(B3)の上限を越えると、第2群での変倍負担が強くなりすぎて、第2群で発生するコマ収差を補正することが困難となる。条件式(B3)の下限を越えると、第3群での変倍負担が強くなりすぎて、第3群で発生する球面収差の補正が困難となる。
上記特徴的構成によると、ズーム比が30倍を超える超高変倍でありながら、ワイド側の画角が88度〜90度まで広角化された小型・高性能で超高変倍のズームレンズ及びそれを備えた撮像光学装置を実現することが可能である。また、撮像光学装置が軽量小型化されるため、その撮像光学装置をデジタルカメラ,携帯情報端末等のデジタル機器に用いれば、デジタル機器に対し高性能の画像入力機能を軽量・コンパクトに付加することが可能となる。したがって、デジタル機器のコンパクト化,低コスト化,高性能化,高機能化等に寄与することができる。こういった効果をバランス良く得るとともに、更に高い光学性能,小型化等を達成するための条件等を以下に説明する。
高い光学性能を保持しつつコンパクトで広角・高変倍比のズームレンズを実現する上で、ズーム比は30〜38であることが望ましい。30〜38倍程度の高いズーム比を得ようとすれば、ズームレンズの小型化,広角化,高性能化等は通常困難になるが、第2群と第3群の変倍負担が所定の条件を満たした前記特徴的構成によれば、小型化,広角化,高性能化等を達成しながら高いズーム比を得ることができる。したがって、小型化と高性能化とを両立させながら広角・高変倍化を達成することが可能となる。
第1群は、物体側から順に、負レンズ及び正レンズから成る接合レンズと、正の単レンズと、で構成され、以下の条件式(B4)及び(B5)を満たすことが望ましい。
1.86<Nd11<2 …(B4)
30<νd11<40 …(B5)
ただし、
Nd11:第1群を構成している負レンズのd線に関する屈折率、
νd11:第1群を構成している負レンズのd線に関するアッべ数、
である。
高変倍ズームレンズではテレ側の色収差の補正が困難となり、特に第1群で発生する色収差を低減することが必要となる。特に2次スペクトルが増大するため、一般的に第1群の正レンズに異常分散性を持つレンズを採用して低減を図ることが多い。また、小型化のためには負レンズの屈折力を強くする必要があるが、そのようにすると曲率が強くなるためコマ収差や非点収差が強く発生することになる。よって、負レンズの屈折率を高くし、曲率の増大を招かないようにする必要があるが、一般的に1.85を超える硝材量は異常分散性がプラス側の特性を持っており、正レンズに異常分散レンズを用いても2次スペクトルを補正することが困難になる。
条件式(B4)及び(B5)を満たす硝材を選択すれば、異常分散性が小さく、かつ、屈折力が強い硝材を選択することができる。条件式(B4)の下限を越えると、屈折力が弱くなりすぎて光学系が大型化するので望ましくない。また、同等のパワーを保持しようとすると、曲率が強くなって球面収差の発生が大きくなり、その補正が困難になる。条件式(B4)の上限を越えると、面の屈折力が強くなり、特に非球面的なうねりの製造誤差感度が強くなって製造が非常に困難になるため望ましくない。条件式(B5)の上限を越えると、分散値が大きくなりすぎて色収差の補正が困難になる。条件式(B5)の下限を越えると、異常分散性が高い硝材を選択することになるため、色収差の補正が困難になる。
本ズームレンズでは、第1群の正レンズに1枚の異常分散レンズを採用して、2次スペクトルの低減を図ることが好ましい。本光学系のようにテレ端がいわゆる超望遠レンズと呼ばれるような領域では、2次スペクトルの補正が問題となり、異常分散レンズを複数枚使用したり、蛍石のような非常に強い異常分散性を持つレンズを使用したりしている場合がある。この補正で問題となるのは負レンズ側の色収差補正であるが、負レンズにはアッベ数の小さい領域の硝子を選択することになる。一般的な光学硝材では、アッベ数が小さいと正の異常分散性が大きくなり、正レンズで使用した異常分散性の効果が相殺されて2次スペクトルの補正が不十分になる。したがって、条件式(B4),(B5)を満たすことが好ましいと言える。
以下の条件式(B6)を満たすことが望ましい。
0.3<β4t/β4w<0.7 …(B6)
ただし、
β4t:テレ端での第4群の横倍率、
β4w:ワイド端での第4群の横倍率、
である。
条件式(B6)は第4群のテレとワイドでの好ましい横倍率の比を規定する条件式であり、テレ側での全長を抑えるためにはこの条件式(B6)を満たすことが有効である。本光学系は30倍を超えるズーム比を持ちながらテレ側の全長を小さく抑えており、鏡胴の小型化、カメラの小型化に寄与している。単純にテレ側の全長を抑えると全体的な各群のレンズパワーが強くなり収差補正が困難となるが、条件式(B6)を満たすようにテレ端での第4群の横倍率を比較的小さくすれば、全長の小型化を図ることができる。
条件式(B6)の上限を越えると、第1群〜第3群の合成の焦点距離が短くなるため、収差補正が困難になり、なかでも像面湾曲の補正が困難になる。条件式(B6)の下限を越えると、全長が大きくなるため小型化という点では好ましくない。また、条件式(B6)の下限を越えると、第2群の屈折力を強くする必要が生じてしまうため非点収差が増大したり、第3群の屈折力を強くする必要が生じてしまうため球面収差が増大したりするおそれがある。
以下の条件式(B7)を満たすことが望ましい。
−10<{(ywmax−Ymax)/Ymax}×100<−25 …(B7)
ただし、
ywmax:ワイド端での実像高の最大像高、
Ymax:理想像高の最大像高、
である。
条件式(B7)は、ワイド端での歪曲比を規定している。条件式(B7)の範囲の歪曲をワイド端で発生させることは、特に第1群の外径の小型化に有効である。発生している歪曲は電子的な手段によって補正することにより、問題のないレベルの歪曲比に補正することが可能である。条件式(B7)の上限を越えると、歪曲比が大きくなり過ぎて、電子的な手段で歪曲を補正する際に補間誤差が大きくなり過ぎて、性能劣化を起こしてしまうため好ましくない。条件式(B7)の下限を越えると、歪曲比の発生量が少ないため第1群の外径が大型化して、カメラ全体のサイズが大型化するため、コンパクト化の点から好ましくない。
正負正正の第3群の物体側に絞りが位置する構成では、ワイド端で非対称性が強くなるため、強い負の歪曲が発生する。その歪曲は主に第2群で発生するので、それを主に第1群と第3群で補正することになる。第3群は絞り面に近いため歪曲の補正効果は少ないが、第3群の最像側レンズで補正効果を発生させることによって補正することができる。その際に球面収差が発生するため、歪曲の補正量を条件式(B7)の範囲内に抑えれば、第3群内で良好に球面収差を補正することが可能となる。なお、高変倍比化を達成しようとすると第2群で主に歪曲収差が発生するが、条件式(B1)〜(B3)では第3群の変倍負担を少し強くして第2群の変倍負担を少し弱くしているため、条件式(B7)を満たす範囲内であれば、第2群で発生する歪曲収差を第1群と第3群でバランス良く補正することが可能となる。
第3群の最物体側面は非球面で構成されていることが望ましい。第3群での変倍負担を従来の構成と比較して大きくするには、第3群での球面収差の補正を十分に行う必要がある。したがって、第3群の最物体側のレンズに非球面を有することが望ましい。第3群は強い正の屈折力を持ち、その正の屈折力は主に最物体側のレンズ面で負担している。強い屈折面の最物体側レンズに非球面を用いることで、効果的に球面収差を補正することが可能となる。
第2群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、で構成されていることが望ましい。一般的には、両凹レンズと両凸レンズから成る接合レンズを用いるよりも、両凹レンズと両凸レンズを接合せずに単レンズとして構成する方が、収差補正上効果的である。しかし、両凹レンズと両凸レンズとの空気間隔があると、間隔の誤差に対して球面収差が大きく変動するため、製造上困難になる。上記のように、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、で第2群を構成すると、製造上問題の無いレベルの誤差で構成することが可能となる。
以下の条件式(B8)を満たすことが望ましい。
−0.3<m3/TLt<−0.2 …(B8)
ただし、
m3:ワイド端からテレ端へズーミングする際の第3群の絶対的な移動量(符号は物体側への移動をマイナスとする。)、
TLt:テレ端での光学全長、
である。
条件式(B8)の上限を越えると、第3群の移動量が小さくなるため、第3群で変倍がとりにくくなる。結果として、第2群の変倍負担が増加して収差補正上不利になり、非点収差と像面湾曲の補正が困難になる。逆に条件式(B8)の下限を越えると、第3群の移動量が大きくなるため、テレ端での全長が大きくなって小型化に対して不利になる。第3群の移動量が大きくなっても小型化を効果的に行おうとすると、第2群の変倍負担を大きくする必要が生じてしまう。そのために第2群の屈折力を強くすると、球面収差が大きくなるおそれがある。
以下の条件式(B9)を満たすことが望ましい。
−0.25<m4/TLt<−0.1 …(B9)
ただし、
m4:ワイド端からテレ端へズーミングする際の第4群の絶対的な移動量(符号は物体側への移動をマイナスとする。)、
TLt:テレ端での光学全長、
である。
条件式(B9)の上限を越えると、第4群の移動量が小さくなるため、ワイド端とテレ端とで横倍率の差が小さくなる。結果として、第1群から第3群の合成焦点距離が短くなってテレ側での収差補正が困難になり、像面湾曲の補正が困難になる。逆に条件式(B9)の下限を越えると、第4群の移動量が大きくなるため、テレ端での全長が大きくなって小型化に対して不利になる。
上述した第1,第2のタイプのズームレンズは、画像入力機能付きデジタル機器(例えば、デジタルカメラ)用の撮像レンズとしての使用に適しており、これを撮像素子等と組み合わせることにより、被写体の映像を光学的に取り込んで電気的な信号として出力する撮像光学装置を構成することができる。撮像光学装置は、被写体の静止画撮影や動画撮影に用いられるカメラの主たる構成要素を成す光学装置であり、例えば、物体(すなわち被写体)側から順に、物体の光学像を形成するズームレンズと、そのズームレンズにより形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、を備えることにより構成される。そして、撮像素子の受光面(すなわち撮像面)上に被写体の光学像が形成されるように、前述した特徴的構成を有するズームレンズが配置されることにより、小型・低コストで高変倍・高性能の撮像光学装置やそれを備えたデジタル機器(例えば、デジタルカメラ,携帯電話)を実現することができる。
カメラの例としては、デジタルカメラ,ビデオカメラ,監視カメラ,車載カメラ,テレビ電話用カメラ等が挙げられ、また、パーソナルコンピュータ,デジタル機器(例えば、携帯電話,モバイルコンピュータ等の小型で携帯可能な情報機器端末),これらの周辺機器(スキャナー,プリンター等),その他のデジタル機器等に内蔵又は外付けされるカメラが挙げられる。これらの例から分かるように、撮像光学装置を用いることによりカメラを構成することができるだけでなく、各種機器に撮像光学装置を搭載することによりカメラ機能を付加することが可能である。例えば、カメラ付き携帯電話等の画像入力機能付きデジタル機器を構成することが可能である。
図21に、画像入力機能を有するデジタル機器DUの概略構成例を模式的断面で示す。図21に示すデジタル機器DUに搭載されている撮像光学装置LUは、物体(すなわち被写体)側から順に、物体の光学像(像面)IMを変倍可能に形成するズームレンズZL(AX:光軸,ST:絞り)と、平行平面板PT(撮像素子SRのカバーガラス;必要に応じて配置される光学的ローパスフィルター,赤外カットフィルター等の光学フィルター等に相当する。)と、ズームレンズZLにより受光面SS上に形成された光学像IMを電気的な信号に変換する撮像素子SRと、を備えている。この撮像光学装置LUで画像入力機能付きデジタル機器DUを構成する場合、通常そのボディ内部に撮像光学装置LUを配置することになるが、カメラ機能を実現する際には必要に応じた形態を採用することが可能である。例えば、ユニット化した撮像光学装置LUをデジタル機器DUの本体に対して着脱自在又は回動自在に構成することが可能である。
撮像素子SRとしては、例えば複数の画素を有するCCD型イメージセンサ,CMOS型イメージセンサ等の固体撮像素子が用いられる。ズームレンズZLは、撮像素子SRの光電変換部である受光面SS上に被写体の光学像IMが形成されるように設けられているので、ズームレンズZLによって形成された光学像IMは、撮像素子SRによって電気的な信号に変換される。
デジタル機器DUは、撮像光学装置LUの他に、信号処理部1,制御部2,メモリ3,操作部4,表示部5等を備えている。撮像素子SRで生成した信号は、信号処理部1で所定のデジタル画像処理や画像圧縮処理等が必要に応じて施され、デジタル映像信号としてメモリ3(半導体メモリ,光ディスク等)に記録されたり、場合によってはケーブルを介したり赤外線信号等に変換されたりして他の機器に伝送される(例えば携帯電話の通信機能)。制御部2はマイクロコンピュータから成っており、撮影機能(静止画撮影機能,動画撮影機能等),画像再生機能等の機能の制御;ズーミングやフォーカシングのためのレンズ移動機構の制御等を集中的に行う。例えば、被写体の静止画撮影,動画撮影のうちの少なくとも一方を行うように、制御部2により撮像光学装置LUに対する制御が行われる。表示部5は液晶モニター等のディスプレイを含む部分であり、撮像素子SRによって変換された画像信号あるいはメモリ3に記録されている画像情報を用いて画像表示を行う。操作部4は、操作ボタン(例えばレリーズボタン),操作ダイヤル(例えば撮影モードダイヤル)等の操作部材を含む部分であり、操作者が操作入力した情報を制御部2に伝達する。
ズームレンズZLは、前述したように、正負正正の4群を含むズーム構成になっており、第1群から第4群がそれぞれ光軸AXに沿って移動して各群間隔を変化させることにより変倍(すなわちズーミング)を行い、撮像素子SRの受光面SS上に光学像IMを形成する構成になっている。なお、後述する各実施の形態(図1〜図10)では、ズーム群として第1群Gr1〜第4群Gr4が移動群を構成しており、5群ズームレンズでは第5群Gr5が固定群を構成している。
次に、第1〜第10の実施の形態を挙げて、ズームレンズZLの具体的な光学構成を更に詳しく説明する。図1〜図10は、第1〜第10の実施の形態を構成するズームレンズZLにそれぞれ対応するレンズ構成図であり、ワイド端(W)でのレンズ配置を光学断面で示している。各レンズ構成図中、di(i=1,2,3,...)が付された軸上面間隔は、物体側から数えてi番目の軸上面間隔のうち、ズーミングにおいて変化する可変間隔である。各レンズ構成図中の矢印m1,m2,m3,m4は、ワイド端(W)からテレ端(T)へのズーミングにおける第1群Gr1,第2群Gr2,第3群Gr3,第4群Gr4の移動をそれぞれ模式的に示している。また、最も像面IM側の矢印m5は、第5群Gr5及び平行平面板PTがズーミングにおいて位置固定であることを示しており、最も像面IM側の矢印mPは、平行平面板PTがズーミングにおいて位置固定であることを示している。なお、第8,第9の実施の形態では第3群Gr3が正レンズ,負レンズ及び正レンズから成る接合レンズを有していないため、この点で第8,第9の実施の形態は本発明の参考のための一形態にすぎず、本発明には属さないものである。
第1の実施の形態(図1)では、正負正正正の5群ズーム構成において各群が以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズ及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成る接合レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズと、で構成されている。第2群Gr2は、物体側から順に、両凹の負レンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズ(像側面が非球面)から成る接合レンズと、で構成されている。第3群Gr3は、物体側から順に、絞りSTと、物体側に凸の正メニスカスレンズ(物体側面が非球面),像側に凹の負メニスカスレンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズL31(第1レンズ成分)と、物体側に凹の負メニスカスレンズ(両面非球面)L32(第2レンズ成分)と、で構成されている。第4群Gr4は、両凸の正レンズ及び両凹の負レンズから成る接合レンズで構成されている。第5群Gr5は、両凸の正レンズ(両面非球面)1枚のみで構成されている。
第2の実施の形態(図2)では、正負正正正の5群ズーム構成において各群が以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズと、で構成されている。第2群Gr2は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、で構成されている。第3群Gr3は、物体側から順に、絞りSTと、物体側に凸の正メニスカスレンズ(物体側面が非球面),像側に凹の負メニスカスレンズ及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成る接合レンズL31(第1レンズ成分)と、像側に凸の正メニスカスレンズ(両面非球面)L32(第2レンズ成分)と、で構成されている。第4群Gr4は、両凸の正レンズ及び両凹の負レンズから成る接合レンズで構成されている。第5群Gr5は、物体側に凸の正メニスカスレンズ(両面非球面)1枚のみで構成されている。
第3の実施の形態(図3)では、正負正正正の5群ズーム構成において各群が以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズと、で構成されている。第2群Gr2は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、物体側に凹の負メニスカスレンズ(両面非球面)と、で構成されている。第3群Gr3は、物体側から順に、絞りSTと、両凸の正レンズ(物体側面が非球面),両凹の負レンズ及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成る接合レンズL31(第1レンズ成分)と、物体側に凸の正メニスカスレンズ(両面非球面)L32(第2レンズ成分)と、で構成されている。第4群Gr4は、両凸の正レンズ及び両凹の負レンズから成る接合レンズで構成されている。第5群Gr5は、物体側に凸の正メニスカスレンズ(両面非球面)1枚のみで構成されている。
第4の実施の形態(図4)では、正負正正正の5群ズーム構成において各群が以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズと、で構成されている。第2群Gr2は、物体側から順に、両凹の負レンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズ(像側面が非球面)から成る接合レンズと、で構成されている。第3群Gr3は、物体側から順に、絞りSTと、両凸の正レンズ(物体側面が非球面),両凹の負レンズ及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成る接合レンズL31(第1レンズ成分)と、両凸の正レンズ(両面非球面)L32(第2レンズ成分)と、で構成されている。第4群Gr4は、両凸の正レンズ及び両凹の負レンズから成る接合レンズで構成されている。第5群Gr5は、物体側に凸の正メニスカスレンズ(両面非球面)1枚のみで構成されている。
第5の実施の形態(図5)では、正負正正の4群ズーム構成において各群が以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズ及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成る接合レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズと、で構成されている。第2群Gr2は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、で構成されている。第3群Gr3は、物体側から順に、絞りSTと、物体側に凸の正メニスカスレンズ(物体側面が非球面),像側に凹の負メニスカスレンズ及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成る接合レンズL31(第1レンズ成分)と、両凸の正レンズ(両面非球面)L32(第2レンズ成分)と、で構成されている。第4群Gr4は、両凸の正レンズ及び両凹の負レンズから成る接合レンズで構成されている。
第6の実施の形態(図6)では、正負正正正の5群ズーム構成において各群が以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズと、で構成されている。第2群Gr2は、物体側から順に、両凹の負レンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズ(像側面が非球面)から成る接合レンズと、で構成されている。第3群Gr3は、物体側から順に、絞りSTと、両凸の正レンズ(物体側面が非球面),両凹の負レンズ及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成る接合レンズと、両凸の正レンズ(両面非球面)と、で構成されている。第4群Gr4は、両凸の正レンズ及び両凹の負レンズから成る接合レンズで構成されている。第5群Gr5は、両凸の正レンズ(両面非球面)1枚のみで構成されている。
第7の実施の形態(図7)では、正負正正正の5群ズーム構成において各群が以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズと、で構成されている。第2群Gr2は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、物体側に凹の負メニスカスレンズ(両面非球面)と、で構成されている。つまり、第2群Gr2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、で構成されている。第3群Gr3は、物体側から順に、絞りSTと、両凸の正レンズ(物体側面が非球面),両凹の負レンズ及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成る接合レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズ(両面非球面)と、で構成されている。第4群Gr4は、両凸の正レンズ及び両凹の負レンズから成る接合レンズで構成されている。第5群Gr5は、物体側に凸の正メニスカスレンズ(両面非球面)1枚のみで構成されている。
第8の実施の形態(図8)では、正負正正正の5群ズーム構成において各群が以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズと、で構成されている。第2群Gr2は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズと、両凹の負レンズ(両面非球面)と、両凸の正レンズと、で構成されている。第3群Gr3は、物体側から順に、絞りSTと、両凸の正レンズ(両面非球面)と、像側に凹の負メニスカスレンズと、像側に凹の負メニスカスレンズ及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成る接合レンズと、で構成されている。第4群Gr4は、両凸の正レンズ及び両凹の負レンズから成る接合レンズで構成されている。第5群Gr5は、像側に凸の正メニスカスレンズ(両面非球面)1枚のみで構成されている。
第9の実施の形態(図9)では、正負正正正の5群ズーム構成において各群が以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズと、で構成されている。第2群Gr2は、物体側から順に、両凹の負レンズと、両凹の負レンズ(物体側面が非球面)及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、で構成されている。第3群Gr3は、物体側から順に、絞りSTと、両凸の正レンズ(物体側面が非球面)及び両凹の負レンズから成る接合レンズと、像側に凹の負メニスカスレンズ及び両凸の正レンズ(像側面が非球面)から成る接合レンズと、で構成されている。第4群Gr4は、両凸の正レンズ及び両凹の負レンズから成る接合レンズで構成されている。第5群Gr5は、像側に凸の正メニスカスレンズ(両面非球面)1枚のみで構成されている。
第10の実施の形態(図10)では、正負正正の4群ズーム構成において各群が以下のように構成されている。第1群Gr1は、物体側から順に、像側に凹の負メニスカスレンズ及び両凸の正レンズから成る接合レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズと、で構成されている。第2群Gr2は、物体側から順に、両凹の負レンズと、両凹の負レンズ及び両凸の正レンズ(像側面が非球面)から成る接合レンズと、で構成されている。第3群Gr3は、物体側から順に、絞りSTと、両凸の正レンズ(物体側面が非球面),両凹の負レンズ及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成る接合レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズ(両面非球面)と、で構成されている。第4群Gr4は、両凸の正レンズ及び両凹の負レンズから成る接合レンズで構成されている。
以下、本発明を実施したズームレンズの構成等を、実施例のコンストラクションデータ等を挙げて更に具体的に説明する。ここで挙げる実施例1〜10(EX1〜10)は、前述した第1〜第10の実施の形態にそれぞれ対応する数値実施例であり、第1〜第10の実施の形態を表す光学構成図(図1〜図10)は、対応する実施例1〜10のレンズ構成をそれぞれ示している。したがって、第8,第9の実施の形態に対応する実施例8,9は本発明の単なる参考例であり、本発明に属さないものである。
各実施例のコンストラクションデータでは、面データとして、左側の欄から順に、物体側からi番目の曲率半径ri(mm),軸上面間隔di(mm),d線(波長587.56nm)に関する屈折率Ni,d線に関するアッベ数νi,各レンズ素子の焦点距離(mm)を示す。曲率半径riに*が付された面は非球面であり、その面形状は面頂点を原点とするローカルな直交座標系(x,y,z)を用いた以下の式(AS)で定義される。非球面データとして、非球面係数等を示す。なお、各実施例の非球面データにおいて表記の無い項の係数は0であり、すべてのデータに関してE−n=×10-nである。
z=(c・h2)/{1+√(1−ε・c2・h2)}+Σ(Aj・hj) …(AS)
ただし、
h:z軸(光軸AX)に対して垂直な方向の高さ(h2=x2+y2)、
z:高さhの位置での光軸AX方向のサグ量(面頂点基準)、
c:面頂点での曲率(曲率半径rの逆数)、
ε:2次曲面パラメータ、
Aj:j次の非球面係数、
である。
各種データとして、ズーム比,全系の焦点距離(f,mm),画角(2ω,°),バックフォーカス(BF,mm),レンズ全長(TL,mm),Fナンバー(Fno.),像高(Y’,mm)を示し、ズームレンズ群データとして、各レンズ群の焦点距離(mm)を示す。ただし、ここで使っているBFは、カバーガラス(平行平面板PTに相当する。)の像側面から像面までの距離を表すものとする。また、表1及び表2に各実施例の条件式対応値を示す。
図11〜図20は、実施例1〜実施例10(EX1〜EX10)にそれぞれ対応する収差図であり、(W)はワイド端,(M)は中間焦点距離状態,(T)はテレ端における諸収差(左から順に、球面収差等,非点収差,歪曲収差である。)を示している。図11〜図20中、FNOはFナンバー、Y’(mm)は撮像素子SRの受光面SS上での最大像高(光軸AXからの距離に相当する。)である。球面収差図において、実線dはd線に対する球面収差(mm)をそれぞれ表しており、破線SCは正弦条件不満足量(mm)を表している。非点収差図において、破線DMはメリディオナル面、実線DSはサジタル面でのd線に対する各非点収差(mm)を表している。また、歪曲収差図において実線はd線に対する歪曲(%)を表している。
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※dist={(ywmax−Ymax)/Ymax}×100
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※dist={(ywmax−Ymax)/Ymax}×100
DU デジタル機器
LU 撮像光学装置
ZL ズームレンズ
Gr1 第1群
Gr2 第2群
Gr3 第3群
Gr4 第4群
Gr5 第5群
L31 第1レンズ成分(接合レンズ)
L32 第2レンズ成分
ST 絞り(開口絞り)
SR 撮像素子
SS 受光面(撮像面)
IM 像面(光学像)
AX 光軸
1 信号処理部
2 制御部
3 メモリ
4 操作部
5 表示部

Claims (10)

  1. 物体側から順に、正パワーを有する第1群と、負パワーを有する第2群と、正パワーを有する第3群と、正パワーを有する第4群と、を含み、前記第1群から前記第4群がそれぞれ移動して各群間隔を変化させることにより変倍を行うズームレンズであって、
    前記第3群が、複数のレンズを接合した接合レンズから成るレンズ成分と、単レンズから成るレンズ成分と、の2つのレンズ成分から成り、その2つのレンズ成分のうち、少なくとも一方が非球面を有し、物体側のレンズ成分が、物体側から順に、正レンズ,負レンズ及び正レンズから成る接合レンズであり、前記第3群が以下の条件式(A2)を満たすことを特徴とするズームレンズ;
    0.3<CR32/f3<0.65 …(A2)
    ただし、
    CR32:接合レンズを構成している負レンズの像側面の曲率半径、
    f3:第3群の焦点距離、
    である。
  2. 物体側から順に、正パワーを有する第1群と、負パワーを有する第2群と、正パワーを有する第3群と、正パワーを有する第4群と、を含み、前記第1群から前記第4群がそれぞれ移動して各群間隔を変化させることにより変倍を行うズームレンズであって、
    前記第3群が、複数のレンズを接合した接合レンズから成るレンズ成分と、単レンズから成るレンズ成分と、の2つのレンズ成分から成り、その2つのレンズ成分のうち、少なくとも一方が非球面を有し、物体側のレンズ成分が、物体側から順に、正レンズ,負レンズ及び正レンズから成る接合レンズであり、前記第1群が、物体側から順に、負レンズ及び正レンズから成る接合レンズと、正の単レンズと、で構成され、以下の条件式(A3)及び(A4)を満たすことを特徴とするズームレンズ;
    1.86<Nd11<2 …(A3)
    30<νd11<40 …(A4)
    ただし、
    Nd11:第1群を構成している負レンズのd線に関する屈折率、
    νd11:第1群を構成している負レンズのd線に関するアッべ数、
    である。
  3. 物体側から順に、正パワーを有する第1群と、負パワーを有する第2群と、正パワーを有する第3群と、正パワーを有する第4群と、を含み、前記第1群から前記第4群がそれぞれ移動して各群間隔を変化させることにより変倍を行うズームレンズであって、
    前記第3群が、複数のレンズを接合した接合レンズから成るレンズ成分と、単レンズから成るレンズ成分と、の2つのレンズ成分から成り、その2つのレンズ成分のうち、少なくとも一方が非球面を有し、物体側のレンズ成分が、物体側から順に、正レンズ,負レンズ及び正レンズから成る接合レンズであり、以下の条件式(A5)を満たすことを特徴とするズームレンズ;
    0.3<β4t/β4w<0.7 …(A5)
    ただし、
    β4t:テレ端での第4群の横倍率、
    β4w:ワイド端での第4群の横倍率、
    である。
  4. 前記第3群が以下の条件式(A1)を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のズームレンズ;
    0.5<f3/√(fw×ft)<0.9 …(A1)
    ただし、
    f3:第3群の焦点距離、
    fw:ワイド端における全系の焦点距離、
    ft:テレ端における全系の焦点距離、
    である。
  5. 前記接合レンズを構成している最物体側の正レンズが非球面を有し、その非球面は光軸を離れるほど曲率半径が参照曲率半径に対し大きくなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 以下の条件式(A6)を満たすことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のズームレンズ;
    −10<{(ywmax−Ymax)/Ymax}×100<−25 …(A6)
    ただし、
    ywmax:ワイド端での実像高の最大像高、
    Ymax:理想像高の最大像高、
    である。
  7. 以下の条件式(B1)〜(B3)を満たすことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のズームレンズ;
    7<β2t/β2w<10 …(B1)
    5<β3t/β3w<12 …(B2)
    0.7<(β2t/β2w)/(β3t/β3w)<1.65 …(B3)
    ただし、
    β2t:テレ端での第2群の横倍率、
    β2w:ワイド端での第2群の横倍率、
    β3t:テレ端での第3群の横倍率、
    β3w:ワイド端での第3群の横倍率、
    である。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のズームレンズと、受光面上に形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、を備え、前記撮像素子の受光面上に被写体の光学像が形成されるように前記ズームレンズが設けられていることを特徴とする撮像光学装置。
  9. 請求項8記載の撮像光学装置を備えることにより、被写体の静止画撮影,動画撮影のうちの少なくとも一方の機能が付加されたことを特徴とするデジタル機器。
  10. デジタルカメラ,監視カメラ又は画像入力機能付き携帯端末であることを特徴とする請求項9記載のデジタル機器。
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