JP5821478B2 - 電話装置および電話制御方法 - Google Patents
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ここでは、第1の電話番号と第2の電話番号とを自動応答確認記号である「*」で区切って、1つの電話番号として登録しておき、利用者電話端末の番号登録機能で当該電話番号が選択操作された場合、「*」までの第1の電話番号を含む呼制御メッセージを用いて、電話システムへ発信し、電話システムでの自動応答に応じて、「*」より後の第2の電話番号をPB信号で通話路を介して自動送出している。これにより、番号登録機能で任意の電話番号を選択操作するという極めて簡素な操作で、自動実行制御機能を利用することが可能となる。
これにより、利用者電話端末からは、第2の電話番号の後に数字以外のダイヤル、例えば「♯」がPB信号で自動送出されるため、電話システムの電話制御装置では、この「#」を検出した時点で、PB信号の送出完了を判定することができる。このため、特許文献1の技術のように、一定時間待機する必要がなくなり、当該PB信号で通知された番号に応じた処理を直ちに実行することが可能となる。
したがって、特許文献2の技術によれば、数字以外のダイヤルをPB信号により自動送出できない利用者電話端末については、自動実行制御機能として良好な応答性が得られないという問題点があった。
したがって、数字以外のダイヤルをPB信号により自動送出できない利用者電話端末についても、自動実行制御機能として極めて良好な応答性を得ることが可能となる。
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかる電話装置10について説明する。図1は、一実施の形態にかかる電話装置の構成を示すブロック図である。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる電話装置10の構成について詳細に説明する。
電話装置10には、主な機能部として、網I/F部11、内線I/F部12、記憶部13、および電話制御部14が設けられている。
プログラム13Pは、電話制御部14のCPUで実行されることにより、各種の処理部を実現するプログラムであり、外部装置や記録媒体(ともに図示せず)から読み込まれて記憶部13に予め保存される。
呼制御データ13Aは、通信回線L1や各内線電話端末20に割り当てられている電話番号や、通信回線L1や各内線電話端末20の状態のほか、本実施の形態にかかる自動実行制御処理におけるPB信号の送出完了判定に用いる判定データなど、電話制御部14での呼制御に用いる各種データからなる。
手動待機時間は、利用者電話端末30から手動でPB信号が送出されている場合に、そのダイヤル入力操作の際に生じる操作間隔の許容値を示す値である。PB信号の送出完了を判定する際、数字以外のダイヤルを用いない場合には、前述した従来技術と同様、一定期間継続してPB信号の送出が休止された時点で、PB信号の送出完了を判定することになる。
電話制御部14で実現される主な処理部として、呼制御部14A、ダイヤル判定部14B、信号計時部14C、自動送出判定部14D、送出完了判定部14E、および自動実行制御部14Fがある。
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかる電話装置10の動作について説明する。図3は、電話装置の自動実行制御処理を示すフローチャートである。
利用者電話端末30からの発呼に応じて、電話網40から自動応答用の電話番号に対する着信要求があった場合、電話装置10の電話制御部14は、図3の自動実行制御処理を開始する。
これと並行して、信号計時部14Cは、利用者電話端末30から通話路を介して送出されるPB信号ごとに当該PB信号と後続するPB信号との間の信号休止時間を計時するための、信号計時処理を開始する(ステップ102)。
また、信号休止時間については、通信状況によるPB信号の波形歪みや計時制度などの原因により、ばらつく可能性があるため、一定とみなす許容範囲を設けてもよい。
この判定に応じて、送出完了判定部14Eは、信号計時部14Cで計時中の信号休止時間と、記憶部13の呼制御データ13Aに予め登録されている自動待機時間とを比較することにより、PB信号の送出完了を判定する(ステップ111:NO)。
また、自動実行制御部14Fは、送出完了判定部14Eで得られた送出完了判定に応じて、当該PB信号で通知された番号に応じた処理の実行を開始し(ステップ122)、一連の処理を終了する。
この判定に応じて、送出完了判定部14Eは、信号計時部14Cで計時中の信号休止時間と、記憶部13の呼制御データ13Aに予め登録されている手動待機時間とを比較することにより、PB信号の送出完了を判定する(ステップ112:NO)。
また、自動実行制御部14Fは、送出完了判定部14Eで得られた送出完了判定に応じて、当該PB信号で通知された番号に応じた処理の実行を開始し(ステップ122)、一連の処理を終了する。
次に、本実施の形態にかかる電話装置10の動作例について説明する。
まず、図4および図5を参照して、利用者電話端末30からPB信号が自動送出された場合の動作について説明する。図4は、電話装置の自動実行制御動作(自動送出時)を示すシーケンス図である。図5は、PB信号の信号波形図(自動送出時)である。
これに応じて、電話網40から電話装置10へ、着信要求メッセージが送信される(ステップ152)。
ここで、3番目のダイヤルD3のPB信号の受信を開始した時点(図5の時刻T3A)で、最初のダイヤルD1のPB信号と2番目のダイヤルD2のPB信号のPB信号信号休止時間が一定(一致)であることから、自動送出判定部14Dは、利用者電話端末30からPB信号が自動送出されていると判定する(ステップ165)。
したがって、最後のダイヤルDmのPB信号に続く信号休止時間Qmが、自動待機時間QAを超過した時点TEで、送出完了判定部14Eは、PB信号の送出終了を判定する(ステップ166:YES)。
これに応じて、呼制御部14Aは、当該内線番号と対応する内線電話端末20へ呼出コマンドを送信し(ステップ170)、内線電話端末20で着信表示する(ステップ171)。
これに応じて、電話網40から電話装置10へ、着信要求メッセージが送信される(ステップ152)。
ここで、3番目のダイヤルD3のPB信号の受信を開始した時点(図7の時刻T3A)で、最初のダイヤルD1のPB信号と2番目のダイヤルD2のPB信号のPB信号信号休止時間が不定(不一致)であることから、自動送出判定部14Dは、利用者電話端末30からPB信号が手動送出されていると判定する(ステップ185)。
したがって、最後のダイヤルDmのPB信号に続く信号休止時間Qmが、手動待機時間QMを超過した時点TEで、送出完了判定部14Eは、PB信号の送出終了を判定する(ステップ186:YES)。
これに応じて、呼制御部14Aは、当該内線番号と対応する内線電話端末20へ呼出コマンドを送信し(ステップ170)、内線電話端末20で着信表示する(ステップ171)。
このように、本実施の形態は、利用者電話端末30から通話路を介してPB信号を受信中に、信号計時部14Cで、当該PB信号間の信号休止時間を順次計時し、信号休止時間が一定であるか否かに応じて、自動送出判定部14Dで、PB信号が利用者電話端末30から自動送出されているか手動送出されているかを判定し、PB信号が手動送出されていると判定した場合、送出完了判定部14Eで、PB信号のうち信号計時部14Cで計時された信号休止時間が、ダイヤル入力操作の際に生じる操作間隔の許容値を示す手動待機時間を越えた時点で、利用者電話端末30でのPB信号の送出が完了したと判定し、PB信号が自動送出されていると判定した場合、送出完了判定部14Eで、PB信号のうち信号計時部14Cで計時された信号休止時間が、手動待機時間より短い自動待機時間を越えた時点で、利用者電話端末30でのPB信号の送出が完了したと判定するようにしたものである。
したがって、数字以外のダイヤルをPB信号により自動送出できない利用者電話端末30についても、自動実行制御機能として極めて良好な応答性を得ることが可能となる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (5)
- 電話網を介して利用者電話端末と接続されて、当該利用者電話端末との通話路を介して当該利用者電話端末から間隔をあけて送出された一連のPB信号を検出し、これらPB信号で通知された一連の番号に応じた処理を自動実行する電話装置であって、
前記利用者電話端末から前記通話路を介して前記PB信号を受信中に、当該PB信号間の信号休止時間を順次計時する信号計時部と、
前記信号計時部で計時された複数の前記信号休止時間を互いに比較し、これら信号休止時間が一定であるか否かに応じて、前記PB信号が前記利用者電話端末から自動送出されているか手動送出されているかを判定する自動送出判定部と、
前記自動送出判定部で前記PB信号が手動送出されていると判定した場合、前記PB信号のうち前記信号計時部で計時された前記信号休止時間が、ダイヤル入力操作の際に生じる操作間隔の許容値を示す手動待機時間を越えた時点で、前記利用者電話端末での前記PB信号の送出が完了したと判定し、前記自動送出判定部で前記PB信号が自動送出されていると判定した場合、前記PB信号のうち前記信号計時部で計時された前記信号休止時間が、前記手動待機時間より短い自動待機時間を越えた時点で、前記利用者電話端末での前記PB信号の送出が完了したと判定する送出完了判定部と、
前記送出完了判定部での前記PB信号の送出完了判定に応じて、当該PB信号で通知された番号に応じた処理の実行を開始する自動実行制御部と
を備えることを特徴とする電話装置。 - 請求項1に記載の電話装置において、
前記自動送出判定部は、前記PB信号のうち、少なくとも2つのPB信号に関する前記信号休止時間が一定である否かに応じて、前記PB信号が前記利用者電話端末から自動送出されているか手動送出されているかを判定することを特徴とする電話装置。 - 請求項1に記載の電話装置において、
前記自動送出判定部は、前記PB信号のうち、最初に受信したPB信号と2番目に受信したPB信号とに関する前記信号休止時間が一定である否かに応じて、前記PB信号が前記利用者電話端末から自動送出されているか手動送出されているかを判定することを特徴とする電話装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の電話装置において、
前記信号計時部は、前記PB信号を受信中に、前記信号休止時間に加えて当該PB信号の送出周期を順次計時し、
前記自動送出判定部は、前記信号休止時間に代えて、前記送出周期が一定であるか否かに応じて、前記PB信号が前記利用者電話端末から自動送出されているか否かを判定する
ことを特徴とする電話装置。 - 電話網を介して利用者電話端末と接続されて、当該利用者電話端末との通話路を介して当該利用者電話端末から間隔をあけて送出された一連のPB信号を検出し、これらPB信号で通知された番号に応じた処理を自動実行する電話装置で用いられる電話制御方法であって、
信号計時部が、前記利用者電話端末から前記通話路を介して前記PB信号を受信中に、当該PB信号間の信号休止時間を順次計時する信号計時ステップと、
自動送出判定部が、前記信号計時ステップで計時された複数の前記信号休止時間を互いに比較し、これら信号休止時間が一定であるか否かに応じて、前記PB信号が前記利用者電話端末から自動送出されているか手動送出されているかを判定する自動送出判定ステップと、
送出完了判定部が、前記自動送出判定ステップで前記PB信号が手動送出されていると判定した場合、前記PB信号のうち前記信号計時ステップで計時された前記信号休止時間が、ダイヤル入力操作の際に生じる操作間隔を示す手動待機時間を越えた時点で、前記利用者電話端末での前記PB信号の送出が完了したと判定し、前記自動送出判定ステップで前記PB信号が自動送出されていると判定した場合、前記PB信号のうち前記信号計時ステップで計時された前記信号休止時間が、前記手動待機時間より短い自動待機時間を越えた時点で、前記利用者電話端末での前記PB信号の送出が完了したと判定する送出完了判定ステップと、
自動実行制御部が、前記送出完了判定ステップでの前記PB信号の送出完了判定に応じて、当該PB信号で通知された番号に応じた処理の実行を開始する自動実行制御ステップと
を備えることを特徴とする電話制御方法。
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