JP5821018B2 - 人造大理石の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、流れ模様を有する人造大理石の製造方法に関する。
従来より、人造大理石の成形品は、キッチンカウンター、洗面カウンター、洗面ボール、浴槽などに広く利用されている。特に、流れ模様と呼ばれる、異なる色調の流線模様を有する人造大理石は、その独特の風合いによって高級感を演出できることから高い人気を得ている。
本出願人は、特許文献1において、角度をつけて金型を傾斜させ、異なる色調の樹脂組成物を順次注入することで流れ模様を有する人造大理石を製造する方法を提案している。
特開2003−62840号公報
ただ、特許文献1の方法の場合には、注入した樹脂組成物が半硬化状態になった時に次の樹脂組成物を注入するため、製造にやや時間がかかるとともに、それぞれの樹脂が混ざりにくいことから、自然な流れ模様を形成することは容易ではなかった。
また、別の方法としては、例えば、硬化前の樹脂組成物を人為的に撹拌して模様を形成することも考えられるが、この場合には、異なる色調の樹脂組成物が混ざり過ぎたり、撹拌による軌跡が不自然であったりすることで、自然な流れ模様を形成することは難しい。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、自然な流れ模様を有する人造大理石を得ることのできる、人造大理石の製造方法を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の人造大理石の製造方法は、以下の工程、(1)抜出口を備えた金型の内部に、2種以上の異なる色調の樹脂組成物を供給する工程、(2)金型内の樹脂組成物の一部を前記抜出口から金型の外に抜き出して、金型内に残る樹脂組成物に、抜き出した樹脂組成物の方向に沿った流れ模様を形成する工程、(3)金型内の樹脂組成物を硬化させる工程を含むことを特徴としている。
この人造大理石の製造方法では、前記工程(2)の後に、金型内に樹脂組成物を供給する工程を含むことが好ましい。
本発明の人造大理石の製造方法によれば、自然な流れ模様を有する人造大理石を製造することができる。
(A)は、本発明に使用される金型の一形態を例示した斜視図である。(B)は、(A)の金型から取り出した人造大理石の一形態を例示した斜視図である。
本発明の人造大理石の製造方法に使用される樹脂組成物について説明する。
樹脂組成物は、主成分である熱硬化性樹脂に、充填剤、柄材、硬化剤などの添加物を適宜配合したものを使用することができる。
熱硬化性樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などのうちの1種または2種類以上を例示することができる。
充填剤としては、例えば、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、シリカ、ガラスパウダーのうちの1種または2種類以上を例示することができる。また、充填剤の配合量は、例えば、熱硬化性樹脂100重量部に対して100〜300重量部とすることが好ましい。充填剤の配合量がこの範囲であると、成形品の耐衝撃強度、耐熱性を確保することができる。さらに、充填剤の粒径は、小さいほど人造大理石の耐衝撃強度を向上することができるが、樹脂組成物の粘度を急激に上昇させて製造が困難となる場合があるため配合量とあわせて適宜設定することが望ましい。
硬化剤としては、例えば、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートやt−ヘキシルパーオキシ2−エチルヘキサノエートなどの有機過酸化物を例示することができる。また、エポキシ樹脂の場合には、酸無水物やアミン系の硬化剤を使用することが好ましい。例えば、熱硬化性樹脂としてビニルエステル樹脂を使用する場合は、硬化剤の配合割合は、熱硬化性樹脂と架橋剤との総量100重量部に対して0.5〜5重量部程度とするのが好ましい。
樹脂組成物は、さらに各種着色剤(トナー)を配合することで、所望の色調に着色された、色調の異なる樹脂組成物を形成することができる。また、より高い意匠性を表現するために各種の色調の異なる柄材、あるいは蓄光剤や蛍光剤を配合することもできる。
さらに、樹脂組成物には、その他、公知の紫外線吸収剤、減粘剤、離型剤、ガラス繊維などを配合することもできる。
また、樹脂組成物は、例えば20〜50Torr程度の減圧下で真空脱泡の処理をすることができる。このようにして脱泡処理された色調の異なる樹脂組成物を減圧状態から開放し、所定の金型内へ供給することができる。
次に、本発明の人造大理石の製造方法を構成する工程について説明する。本発明の人造大理石の製造方法は、以下の工程、
(1)抜出口を備えた金型の内部に、2種以上の異なる色調の樹脂組成物を供給する工程、
(2)金型内の樹脂組成物の一部を前記抜出口から金型の外に抜き出して、金型内に残る樹脂組成物に、抜き出した樹脂組成物の方向に沿った流れ模様を形成する工程、
(3)金型内の樹脂組成物を硬化させる工程、
を含む。
図1(A)は、本発明に使用される金型の一形態を例示した斜視図である。図1(B)は、図1(A)の金型から取り出した人造大理石の一形態を例示した斜視図である。
図1(A)に例示したように、本発明で使用される金型1は、内部に保持した樹脂組成物を、金型の外に排出するための抜出口1aを備えている。図1の形態では、対向する金型1の側面に2ヶ所ずつ(計4ヶ所)に、中空チューブ状の抜出口1aを配設している。
工程(1)では、例えば図1(A)に例示した金型1の注入口1bから、2種以上の異なる色調の樹脂組成物を供給する。樹脂組成物を供給する場合、例えば、予め容器内に2種以上の樹脂組成物を用意し、エアーで圧力を加えて金型1内に順次または同時に注入することなどが考慮される。さらに、金型1の抜出口1aは、樹脂組成物の注入完了までは閉鎖しておくが望ましい。例えば、抜出口1aを柔軟な材料で形成した場合には、抜出口1aを屈曲させることで抜出口1aからの樹脂組成物の流出を抑制することができ、抜出口1aの屈曲状態を開放し、直線状に伸展させることで樹脂組成物の抜き出しを行うことができる。
工程(2)では、金型1内に供給された樹脂組成物の一部を抜出口1aから金型1の外に抜き出す。例えば、樹脂組成物の供給時に閉鎖しておいた抜出口1aを開放し、樹脂組成物の一部を抜出口1aから金型1の外に抜き出すことができる。抜出口1aから金型1内の樹脂組成物を抜き出すことで、抜き出した樹脂組成物の方向(図1(A)の矢印方向)に沿って金型1内に残る樹脂組成物に流れが生じる。これによって、異なる色調の樹脂組成物が適度に混ざり合い、抜き出した樹脂組成物の方向に沿った流れ模様が形成された状態となる。
また、必要に応じて、樹脂組成物の抜き出し後に、金型1内に樹脂組成物を供給する工程を含むことができる。これによって、金型1内に保持される樹脂組成物の量を調整することができ、所望の厚さ、形状を有する人造大理石を製造することができる。
工程(3)では、金型内において流れ模様が形成された状態の樹脂組成物を硬化させ、形成された人造大理石2を取り出す(図1(B))。硬化の条件は、熱硬化性樹脂の種類、特性に応じて適宜設定することができるが、例えば、金型1を50〜110℃の温度で30〜120分間加熱して、樹脂組成物を硬化させる方法などが例示される。樹脂組成物の硬化後は、例えば、金型を開いて、流れ模様Rが形成された人造大理石2を取り出すことができる。
このように、本発明の人造大理石の製造方法では、金型1内の樹脂組成物の一部を抜出口1aから金型1の外に抜き出して、金型1内に残る樹脂組成物に、抜き出した樹脂組成物の方向に沿った流れ模様Rを形成した後、硬化させることで人造大理石2を製造する。このため、例えば、流れ模様Rを形成するために金型1の開閉を行う必要がなく、また、金型1内に供給された樹脂組成物の硬化を待つ必要もなく、少ない工程かつ短時間で容易に、流れ模様Rを有する人造大理石2を製造することができる。さらに、樹脂組成物の抜き出しに伴う流れを利用して流れ模様Rを描くため、異なる色調の樹脂組成物が混ざり過ぎることはなく、人造大理石2は、金型1の抜出口1aに対応する位置に自然な流れ模様Rが形成される。
本発明によって製造された人造大理石2は、自然な流れ模様Rを有することから、意匠性、デザイン性に優れ、商品価値が高い。このような人造大理石2の成形品は、例えば、洗面カウンター、キッチンカウンターなどのカウンター材、あるいはテーブル材、床材、壁面材などに有効利用することができる。
本発明の人造大理石の製造方法は、以上の形態に限定されるものではない。例えば、金型の抜出口の形状、大きさ、配設位置、配設数などは、所望の流れ模様に応じて適宜設計することができる。また、例えば、抜き出す樹脂組成物の量も、成形品の厚さや、形成すべき流れ模様の形態などに応じて適宜設計することができる。また、金型の抜出口からの樹脂組成物の抜き出しには、吸引装置などを適宜使用することもできる。さらに、抜出口の開閉には、適宜な開閉器具を使用することもできる。
1 金型
1a 抜出口
1b 注入口
2 人造大理石
R 流れ模様

Claims (2)

  1. 流れ模様を有する人造大理石の製造方法であって、以下の工程、
    (1)抜出口を備えた金型の内部に、2種以上の異なる色調の樹脂組成物を供給する工程、
    (2)金型内の樹脂組成物の一部を前記抜出口から金型の外に抜き出して、金型内に残る樹脂組成物に、抜き出した樹脂組成物の方向に沿った流れ模様を形成する工程、
    (3)金型内の樹脂組成物を硬化させる工程、
    を含むことを特徴とする人造大理石の製造方法。
  2. 前記工程(2)の後に、金型内に樹脂組成物を供給する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の人造大理石の製造方法。
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