JP2001311098A - マーブル模様石鹸およびその製造方法 - Google Patents
マーブル模様石鹸およびその製造方法Info
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Abstract
1種以上の色彩を有し、当該色彩の付与が顔料によりな
されているマーブル模様石鹸並びに(a)無色もしくは
1種以上の色彩を有する顔料により色づけされた基質ベ
ースを調製する工程、(b)1種以上の色彩を有する顔
料により色づけされたマーブルベースを調製する工程、
(c) 工程(a)及び(b)で調製された基質ベース
及びマーブルベースを混錬する工程を含む上記マーブル
模様石鹸の製造方法。
Description
およびその製造方法に関し、更に詳細には、石鹸自体の
色彩が連続的に変化するマーブル模様石鹸およびその製
造方法に関するものである。
どを表し、商品の外観を美しく保つとともに、商品の特
徴付けや石鹸を宣伝媒体として用いる試みがなされてい
た。例えば、石鹸表面に模様や文字等を表す穿孔部を形
成させ、表面模様を施したり、石鹸素地に染料や顔料等
の色素成分を混錬させ、石鹸全体に着色を施すことなど
が行われている。このような石鹸の色付け等には一般的
にはあざやかな色彩を有し、製造上の取り扱いも容易な
染料を用いる場合が多い。
鹸として、石鹸自体の色彩が連続的に変化し、大理石外
観や墨流し等に類似した外観を与えるマーブル模様石鹸
が知られている。
石鹸」と略称する)では、石鹸の表面のみならず、石鹸
の内部にまで着色を施す必要があるため、上記のような
表面に色彩を付与するものよりも、更に鮮明な着色剤が
必要となり、着色のためには専ら染料が使用されてい
る。
ーブル石鹸は、製造直後の製品では問題がないが、やや
もすると製品を保存中に、経時的にマーブル模様が脱落
してしまい、せっかくの外観が台無しになってしまうと
いう問題があった。
時的なマーブル模様の脱落を抑制し、マーブル石鹸の鮮
やかな色合いを維持するための手段の開発が求められて
おり、本発明の課題はこのような手段を提供することに
ある。
マーブル模様の脱落についてその原因を検討したとこ
ろ、マーブルベースと基質ベースとの間での色移りが主
な原因であることを知った。そこで、更に経時的な退色
のないマーブル石鹸を得べく鋭意研究を行った結果、マ
ーブル模様を付与する着色剤として顔料系の色素のみを
用いることにより、経時的な安定を持つ、色鮮やかなマ
ーブル石鹸を得られることを見出し、本発明を完成し
た。
変化する少なくとも1種以上の色彩を有し、当該色彩の
付与が顔料によりなされていることを特徴とするマーブ
ル石鹸を提供するものである。
程、 (a) 無色もしくは1種以上の色彩を有する顔料によ
り色づけされた基質ベースを調製する工程 (b) 1種以上の色彩を有する顔料により色づけされ
たマーブルベースを調製する工程 (c) 工程(a)及び(b)で調製された基質ベース
及びマーブルベースを混錬する工程 を含むことを特徴とするマーブル模様石鹸の製造方法及
び該方法により得られるマーブル石鹸を提供するもので
ある。
〜12質量%(以下、単に「%」で示す)である前記の
マーブル石鹸を提供するものである。
50%のヤシ系脂肪酸および50〜80%のパーム油脂
肪酸を含むものであるである上記マーブル石鹸をも提供
するものである。
ブル石鹸)とは、白色もしくは有色の石鹸素地に着色剤
を配合することにより、石鹸自体が連続的に変化する色
彩で着色され、大理石模様、墨流し模様などのような外
観となった石鹸をいう。
なる色彩の付与が顔料によりなされていれば良く、その
製法等は特に制約がなく、例えば法定色素に含まれる有
機顔料または無機顔料が使用される。しかし、染料を含
むことは退色による色彩の変化につながるため好ましく
ない。
る顔料は、水、油などに不溶の白色または有色の粉体状
の有機顔料または無機顔料である。具体的には、酸化
鉄、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム、カーボン
ブラック、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、カオリン、
マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機顔
料や、リソールルビンBCA(赤色202号)、レーキ
レッドC(赤色203号)、レーキレッドCBA(赤色
204号)、リソールレッド(赤色205号)、リソー
ルレッドCA(赤色206号)、リソールレッドBA
(赤色207号)、リソールレッドSR(赤色208
号)、ブリリアントレーキレッドR(赤色219号)、
ディープマルーン(赤色220号)、トルイジンレッド
(赤色221号)、パーマトンレッド(赤色228
号)、パーマネントオレンジ(だいだい色203号)、
ベンチジンオレンジG(だいだい色204号)、ベンチ
ジンエローG(黄色205号)、ブリリアントファスト
スカーレット(赤色404号)、パーマネントレッドF
5R(赤色405号)、ハンサオレンジ(だいだい色4
01号)、ハンザエロー(黄色401号)、フタロシア
ニンブルー(青色404号)等の有機顔料を挙げること
ができる。これらは1種または2種以上を組み合わせ用
いることができる。
や、有機顔料を使用すると、マーブル石鹸保存時の経時
的な色落ちが少ないため好ましく、特に、酸化チタン、
群青、赤色226号、黄色205号、青色404号から
選ばれる1種または2種以上を用いると鮮やかな色彩が
得られ好ましい。顔料の配合量は特に限定されないが、
最終製品に対し、0.001〜3%で、優れた色彩が得
られ、特に0.2〜0.5%が好ましい。
は、特に制約はないが、例えば次の(a)〜(c)工程
を含む方法で調製することが好ましい。 (a) 無色もしくは1種以上の色彩を有する顔料によ
り色づけされた基質ベースを調製する工程 (b) 1種以上の色彩を有する顔料により色づけされ
たマーブルベースを調製する工程 (c) 工程(a)及び(b)で調製された基質ベース
及びマーブルベースを混錬する工程
基質ベースとは、マーブル石鹸において主に色彩がない
か、比較的色彩の薄い基質部分を構成するものである。
これに対し、工程(b)で調製するマーブルベースと
は、マーブル石鹸において、色彩が濃く、目立つ模様部
分を構成するものである。基質ベースには、顔料を添加
しないか、あるいは添加したとしても、マーブルベース
にに比べて目立たない色彩、すなわち、マーブルベース
と基質ベースとの色彩が異なる場合にはそのいすれか
を、色彩が同一の場合には顔料の添加量の低い方を用い
て色付けする必要がある。また、マーブルベースには、
基質ベースより目立ちやすい種類、量の顔料等を添加す
ることが必要である。これらの場合、単独でなく複数の
顔料等を用いることもできる。
は、通常使用される石鹸素地を主成分として構成され
る。この石鹸素地中に配合される成分としては、油脂、
遊離アルカリ、食塩、グリセリン、不けん化物、エデト
酸塩等が挙げられる。
ヤシ系油(パーム核油及びヤシ油)、オリーブ油、ひま
し油等の植物性油脂や、牛脂、豚脂、羊脂肪等の動物性
油脂を1種または2種以上組み合わせて用いることがで
きるが、牛脂、羊脂等は狂牛病等により社会的問題にな
っていることから、植物性油脂を用いることが好まし
い。特に、植物性油脂であるヤシ系脂肪酸を石鹸素地中
20〜50%、パーム油脂肪酸を50〜80%とする
と、マーブル石鹸の使用感が良好となるため好ましい。
また、油脂から精製したオレイン酸、リノール酸、リノ
レン酸、ステアリン酸、パルミチン酸等の脂肪酸を使用
しても良い。更に、遊離アルカリとしては、苛性ソー
ダ、苛性カリ、炭酸ソーダ、炭酸カリ等のアルカリ金属
や、トリエタノールアミン等の有機アルカリを用いるこ
とができる。
である釜炊きけん化法(バッチ法)や中和法等により行
えばよい。
れず、通常の固形石鹸と同程度の量を配合すればよい
が、マーブル石鹸中の水分量が多すぎると、マーブル石
鹸中の顔料の色彩がぼやけてしまう場合もあり、また、
水分量が少なすぎると、石鹸の物性が硬化し使用感もや
や悪くなってしまうため、水分量は全量に対し、8〜1
5%とすることが好ましく、特に、10〜12%とすれ
ば、経時安定性、使用感、作業性等の面から好ましい。
成分以外にも、香料、保湿剤(エキス類、ソルビトール
等)、皮膚保護剤、キレート剤等通常の固形石鹸製造に
使用されている、各種の素材を用いてもよい。
機械練り法等)に従い製造することができ、生産性、作
業性等の点から機械練り法を用いることが好ましい。具
体的には、枠練法では、まず上記の石鹸素地成分を煮
沸、攪拌し、石鹸素地を調製する。これを基質ベースお
よびマーブルベース用に分け、それぞれを混和機に移
し、必要な顔料等や香料、その他の添加物を加えてよく
混合し、基質ベースおよびマーブルベースを適宜混練し
た後、冷却用枠に流し込んで冷却、固化し、その後切
断、型打して包装することによりマーブル石鹸が得られ
る。また、機械練り法では、石鹸素地を冷却固化した
後、薄片状または顆粒状にし、これを、基質ベース用お
よびマーブルベース用に分け、それぞれ必要な顔料等や
香料、その他の添加物を加え、適宜練合したものを押出
し成型機にて成型することによりマーブル石鹸を得るこ
とができる。特に、機械練り法が、生産性、使用感の点
から好ましい。
は、経時的なマーブル模様の脱落がなく、長期間マーブ
ル石鹸の鮮やかな色合いを維持することができるため、
極めて商品性の高いものである。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
マーブル石鹸を製造した。
ヤシ油30%)を苛性ソーダで中和(けん化)し石鹸素地
を造り、この石鹸素地を2つ(基質ベース・マーブルベ
ース)に分けて色素、香料を各々添加し基質ベース石鹸
とマーブルベース石鹸を得た。次にマーブル石鹸製造用
の押出し機(マゾニー社製)を使用し、各ベース石鹸に練
りと圧縮を加え、棒状に共押出しをし、型打ちしてマー
ブル石鹸を製造した。
ブル石鹸(本発明品1〜3および比較品1〜3)を室温
および40℃並びに室温および40℃での加湿条件で1
週間から1年間静置保存し、石鹸の色移りを観察した。
室温での結果を表2に、40℃での結果を表3に、室温
加湿条件での結果を表4に、40℃加湿条件での結果を
表5にそれぞれ示す。なお、判定の指標は以下の通りで
ある。
品1〜3)を配合すると各条件下において時間の大小は
あるが色移りの問題が生じた。しかし、顔料のみ(本発
明品1〜3)を配合した場合は、色移りの問題は一切な
かった。
ル石鹸(本発明品1〜3および比較品1〜3)の外観評価
を、専門パネラー5名により、次の指標を用い判定を行
った(なお、評価用サンプルは全て室温で保存したもの
である)。この結果を表6に示す。
様の製法により、固形のマーブル石鹸を調製した。
ついて、その硬さおよび起泡性を評価した結果は次の表
8の通りである。
のないレベルであったが、特にパーム油50〜80%、
ヤシ油20〜50%の範囲の石鹸素地を使用すると良好
であると思われた。また、これらは、水に浸ってもあま
り膨潤せず、乾燥によって変形せず、刺激が少なく、快
適な芳香を有していた。
様の製法により、固形のマーブル石鹸を調製した。な
お、石鹸素地はパーム油70%、ヤシ油30%である。
浄力などいずれも良好で、保存時の色移りも観察されな
かった。 以 上
Claims (5)
- 【請求項1】 石鹸自体が連続的に変化する少なくとも
1種以上の色彩を有し、当該色彩の付与が顔料によりな
されていることを特徴とするマーブル模様石鹸。 - 【請求項2】 次の(a)〜(c)工程、 (a) 無色もしくは1種以上の色彩を有する顔料によ
り色づけされた基質ベースを調製する工程 (b) 1種以上の色彩を有する顔料により色づけされ
たマーブルベースを調製する工程 (c) 工程(a)及び(b)で調製された基質ベース
及びマーブルベースを混錬する工程 を含むことを特徴とするマーブル模様石鹸の製造方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の方法により製造されたマ
ーブル模様石鹸。 - 【請求項4】 石鹸中の水分含量が10重量%〜12重
量%である請求項1又は3記載のマーブル模様石鹸。 - 【請求項5】 石鹸素地が、20重量%〜50重量%の
ヤシ系脂肪酸および50重量%〜80重量%のパーム油
脂肪酸を含むものである請求項4記載のマーブル模様石
鹸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000127219A JP2001311098A (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | マーブル模様石鹸およびその製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014012345A (ja) * | 2012-07-03 | 2014-01-23 | Panasonic Corp | 人造大理石の製造方法 |
-
2000
- 2000-04-27 JP JP2000127219A patent/JP2001311098A/ja active Pending
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