JP5820577B2 - 安全性の高い移動式のfrp製水力変換装置 - Google Patents
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Description
(2)本発明のFRP製水力変換装置は、上流側の前記底壁上に堰を備えたことが好ましい。
(3)本発明のFRP製水力変換装置は、前記FRP製導水装置の下流側の幅寸法が、前記FRP製導水装置の上流側の幅寸法より広いことが好ましい。
(4)本発明のFRP製水力変換装置は、前記FRP製パドル部が、前記FRP製円盤部の中心から放射状に前記FRP製円盤部に固定され、前記側壁との間に、及び前記堰との間に隙間を配して設けられていることが好ましい。
また、本発明のFRP製水力変換装置において導水装置の上にカバーを設けた構成であるので、人や動物が接触してもFRP製水力変換装置内に配置された水車や増速機の歯車に巻き込まれることが無いため、運転時の安全性を高めることができる。カバーの側面をメッシュ窓構造とすることで、水路と平行に吹く風による風圧に対して転倒防止策とすることができる。
また、本発明のFRP製水力変換装置において増速機と発電装置を付設した構造であるので、外部に設置された装置との接続のために水路中の位置を限定する必要がなく、自由に設置され、水車の回転力を効率的に伝達できる増速機を利用して発電できる。更に、水車の回転軸と増速機の接続部分と増速機並びに発電装置に接続される部分までを水流から隔離された収容部に納め、収容部の上部開口面をカバーで覆っているので、減速機に水が入らない構造にできる。
図1、図2は、本発明の実施形態に係るFRP製水力変換装置1の斜視図及び一部を断面にした側面図である。図1、2に示すFRP製水力変換装置1は、水2が図中矢印R方向に(図中、左側から右側に)流れる水路4に設置されている。
この実施形態の水路4は、農業用水路や排水路などのように、側壁4A,4Bと底壁4Cにより囲まれて構成された水路である。
FRP製水力変換装置1は、対向配置された2枚のFRP製円盤部16と、前記FRP製円盤部16と一体または別体として成形され前記FRP製円盤部16に固定されたFRP製パドル部20と、前記FRP製円盤部16の中心に固定された水車軸18とからなる水車12と、この水車12が水流の水力により回転運動するように前記水車軸18を軸支するとともに前記水路4中に配置されたFRP製導水装置14と、前記FRP製導水装置14に付設された発電装置19と、前記FRP製導水装置14の上に設けられて前記水車12を覆うカバー11と、を備えている。
図3に示すように、FRP製導水装置14は、長方形状の底壁14aとその長辺側から立設された側壁14bからなり、縦断面がコの字形に成形されている。FRP製導水装置14の底壁14aは、水路4の底壁に配置され、一対の側壁14bは、水路4の底壁に対して垂直に配置され、側壁14bの上部側は水路4の上に出されている。第1実施形態として、一対の側壁14bは、互いに平行であって、水流に対し平行に配置される。側壁14bの上部には、軸受け17が設けられており、水車軸18が回転自在に軸支されている。水車軸18は、側壁14bにおいて、水車12が水流により回転運動するような位置に、つまり側壁14bの下部側に位置するFRP製パドル部20が水流に当たるような位置に軸支される必要がある。
また、FRP製導水装置14の底壁14aと側壁14bはいずれもFRPにより成形されたものである。
堰22の高さは任意であり、水路や流量によっては設けなくともよい。
前記回転力伝達機構は、水車12の回転力を円滑に発電装置19に伝達できる機構であれば特に限定されないが、歯数の異なる複数の歯車とチェーンを組み合わせた機構が好ましい。
この実施形態においては、カバー11を2式製作し、カバー同士の開口部を合わせ、合わせ部の上部に丁番26を2個取り付けている。これにより、点検時には、一方のカバー11の取付ボルトを外し、丁番26を利用して、一方のカバー11を上方に開き、他方のカバー11の上に置くことができる。
図2に示すように、FRP製導水装置14は、発電機19aを設置する発電機台19dを水路4の上方に備えており、発電装置19は、浸水しない位置に配設されている。また、図4に示すように、導水装置14の一方の側壁14bに、側壁14bの外面から外側に突出した外壁14cが形成され、側壁14bの上端を延長するように隔壁25Aが形成されている。25Aと14cの間には増速機19bの収納部14dが形成されている。増速機19bを設置する収納部14dは、水路を流れる水の上に位置し、FRP製導水装置14の内側から隔壁25Aで仕切られており、水路4からの水流が増速機19b内に入らないようになっている。かかる隔壁25Aは、図4に示すように、FRP製導水装置14と別体に成形され、ボルト24を介してFRP製導水装置14の側壁14bに固定された構成でも、図5に示すように、導水装置14の側壁14bと一体の隔壁25Bであってもよい。
本実施形態の水力変換装置1は、FRP製導水装置14の上にカバー11を有する。
カバー11の形状としては、図7に示すような角型(カバー91)でもよく、図8で示すような丸型(カバー51)でもよい。風圧による水力変換装置1の転倒防止対策として、カバー11が角型の場合には、図7に示すようにカバーの正面、背面、及び側面がメッシュの窓構造を有していることが好ましく、図8に示すようにカバー51が丸型の場合には少なくとも側面がメッシュの窓構造を有していることが好ましい。水路4と平行に吹く風による風圧に対しては、カバー51の丸型構造により回避できる。更に、風圧による水力変換装置1の転倒防止対策として、水路4の両側の土壌Gに、ワイヤー27を金具28を用いて固定し、該ワイヤー27を導水装置14の側壁14bの一部に固定することにより、ワイヤー27を介して水力変換装置1を固定してもよい。
本実施形態において、FRP製導水装置34の下流側の幅寸法は、前記FRP製導水装置34の上流側の幅寸法より広くなるように形成されている。即ち、導水装置14の側壁14bと、水車12の側面との隙間において、上流側の隙間D3よりも、下流側の隙間D4を広くしておくことで、D4に落ち葉やごみなどの異物を詰まりにくくすることができる。
また、下流側の水位が上流側より低くなり、パドル部20が上方へ回転するときの下流の水を持ち上げる抵抗を低減できる。
他の構成については第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
本実施形態において、水車102は、FRPにより、FRP製円盤部106とFRP製パドル部120が一体に成形されたものである。パドル部120は、水流を捕らえやすくするためにL字状に形成されている。更に水流を捕らえやすくする工夫として、FRP製導水装置104の上流側の開口部104aに、2枚の集水板110が上流側に向かって開くようにハの字状に取り付けられている。
また、FRP製導水装置104に箱体の発電機台139dが設置されている。この箱体の傾斜した天井部には、発電機19aが取り付けられており、下部にはバッテリー90を収納するバッテリー収納部が設けられている。発電機19aは、回転力を取出すための歯車42、増速機の2枚の歯車41、発電機19aの歯車43を介して水車軸18の回転がチェーン58を介し、伝達され発電する。
更に、FRP製導水装置104の上部には、丸型のカバー191が設置されている。このカバー191は、2式のカバー側部191aとカバー中央部191bからなる。2式のカバー側部191aの開口部は、カバー中央部191bの開口部と合わされ、各々の合わせ部の上部に丁番126が2個取り付けられている。これにより点検時には、2つのカバー側部191aを同時に開けることができる。転倒防止対策として、2式の丸型のカバー側部191aは、側面にメッシュ窓191cを有している。
他の構成については第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
この第3実施形態のFRP製水力変換装置101においても、第1実施形態のFRP製水力変換装置1と同等の作用効果を得ることができる。
[FRP製導水装置の製造]
図11〜図16に本発明のFRP製水力変換装置71の一実施例を示す。図11(a)はFRP製導水装置34の側面図、図11(b)はFRP製導水装置34を下流側から見た正面図、図11(c)はFRP製導水装置34の平面図を示す。図11に示す如く、全体がプラスチック成形体からなり、歯車取り付け部39c(収納部14d)を側部に有するFRP製導水装置34を凸型の木型を用い次の積層順で成形した。
図11(c)に示す如く、水流の入り口34aを左側とし、その幅W1400mm、水流の出口34bを右側とし、その幅W2420mm、高さH1800mm、入り口端から出口端までの長さL11700mmの木型に離型ワックス(米国マグアイアーズ社製)を塗布した。
次いで、飽和ポリエステル樹脂製ゲルコート(商品名:NC−15、東罐マテリアル 株式会社製)にメチルエチルケトンパーオキサイドを主成分とする硬化剤(商品名:パーメックN、日油株式会社製)を1重量%配合し、スプレーガンにより、木型に厚さ0.3mmに塗布した。
次いで、この木型を60℃の恒温槽にいれて60分加熱し、ゲルコート樹脂を硬化させた。恒温槽から木型を取り出し、常温に戻した後、ガラス繊維からなるチョップドストランドマット(商品名:MC−450A、日東紡株式会社製)を木型の形状に切断し、木型に適用した。
次いで、不飽和ポリエステル樹脂(商品名:サンドーマ2188、ディーエイチマテリアル株式会社製)に硬化剤(商品名:パーメックN、日油株式会社製)を1重量%配合し、木型に適用したチョップドストランドマットに塗布し、ハンドローラーで気泡を除去し、密着させた。チョップドストランドマットと不飽和ポリエステル樹脂の比率は、重量比で1:2とした。
次いで、ロービングクロス(商品名:WR 570 C−100、日東紡株式会社製)を先のチョップドストランドマットの上に適用し、前記硬化剤(商品名:パーメックN、日油株式会社製)を1重量%配合した前記不飽和ポリエステル樹脂(商品名:サンドーマ2188、ディーエイチマテリアル株式会社製)を塗布し、ハンドローラーで気泡を除去し、密着させた。このときのロービングクロスと不飽和ポリエステル樹脂の比率は、重量比で1:1とした。
次いで、チョップドストランドマット3層と、ロービングクロス1層を同様に積層した。その後、60℃の恒温槽に収容して60分加熱し、樹脂を硬化させた。恒温槽から木型を取り出し、常温に戻した後、木型から積層した成形体を剥離し、FRP製導水装置34を得た。FRP製導水装置34の肉厚は5mmだった。
図12に本発明のFRP製水力変換装置71の一実施例の一部である水車12を示す。図12(a)は水車12の側面図、図12(b)は水車12の正面図を示す。図12に示すようなプラスチック成形体からなる水車12を、平板の木型、及び平板とその平板の左右から立ち下がり面のある凸型の木型を用い、部品を成形する木型に離型ワックス(米国マグアイアーズ社製)を塗布した。
次いで、飽和ポリエステル樹脂製ゲルコート(商品名:NC−15、東罐マテリアル 株式会社製)にメチルエチルケトンパーオキサイドを主成分とする硬化剤(商品名:パーメックN、日油株式会社製)を1重量%配合し、スプレーガンにより、木型に厚さ0.3mmに塗布した。
次いで、この木型を60℃の恒温槽にいれて60分加熱し、ゲルコート樹脂を硬化させた。恒温槽から木型を取り出し、常温に戻した後、ガラス繊維からなるチョップドストランドマット(商品名:MC−450A、日東紡株式会社製)を木型の形状に切断し、木型に適用した。
次いで、不飽和ポリエステル樹脂(商品名:サンドーマ2188、ディーエイチマテリアル株式会社製)に硬化剤(商品名:パーメックN、日油株式会社製)を1重量%配合し、木型に適用したチョップドストランドマットに塗布し、ハンドローラーで気泡を除去し、密着させた。チョップドストランドマットと不飽和ポリエステル樹脂の比率は、重量比で1:2とした。
次いで、ロービングクロス(商品名:WR 570 C−100、日東紡株式会社製)を先のチョップドストランドマットの上に適用し、前記硬化剤(商品名:パーメックN、日油株式会社製)を1重量%配合した前記不飽和ポリエステル樹脂(商品名:サンドーマ2188、ディーエイチマテリアル株式会社製)を塗布し、ハンドローラーで気泡を除去し、密着させた。このときのロービングクロスと不飽和ポリエステル樹脂の比率は、重量比で1:1とした。
次いで、チョップドストランドマット3層と、ロービングクロス1層を同様に積層した。その後、60℃の恒温槽にいれて60分加熱し、樹脂を硬化させた。恒温槽から木型を取り出し、常温に戻した後、木型から積層した成形体を剥離し、1300mmx1300mmの板を得た。この板を2枚作製し、直径1200mmの円盤状にジグゾーにより切断し、FRP製円盤部16を得た。
次いで、平板とその平板の左右から立ち下がり面のある凸型の木型に離型ワックス(米国マグアイアーズ社製)を塗布した。
次いで、飽和ポリエステル樹脂製ゲルコート(商品名:NC−15、東罐マテリアル 株式会社製)にメチルエチルケトンパーオキサイドを主成分とする硬化剤(商品名:パーメックN、日油株式会社製)を1重量%配合し、スプレーガンにより、木型に厚さ0.3mmに塗布した。
次いで、この木型を60℃の恒温槽にいれて60分加熱し、ゲルコート樹脂を硬化させた。恒温槽から木型を取り出し、常温に戻した後、ガラス繊維からなるチョップドストランドマット(商品名:MC−450A、日東紡株式会社製)を木型の形状に切断し、木型に適用した。
次いで、不飽和ポリエステル樹脂(商品名:サンドーマ2188、ディーエイチマテリアル株式会社製)に硬化剤(商品名:パーメックN、日油株式会社製)を1重量%配合し、木型に適用したチョップドストランドマットに塗布し、ハンドローラーで気泡を除去し、密着させた。チョップドストランドマットと不飽和ポリエステル樹脂の比率は、重量比で1:2とした。
次いで、ロービングクロス(商品名:WR 570 C−100、日東紡株式会社製)を先のチョップドストランドマットの上に適用し、前記硬化剤(商品名:パーメックN、日油株式会社製)を1重量%配合した前記不飽和ポリエステル樹脂(商品名:サンドーマ2188、ディーエイチマテリアル株式会社製)を塗布し、ハンドローラーで気泡を除去し、密着させた。このときのロービングクロスと不飽和ポリエステル樹脂の比率は、重量比で1:1とした。
次いで、チョップドストランドマット3層と、ロービングクロス1層を同様に積層した。その後、60℃の恒温槽にいれて60分加熱し、樹脂を硬化させた。恒温槽から木型を取り出し、常温に戻した後、木型から積層した成形体を剥離し、FRP製パドル部20を得た。同様の方法でFRP製パドル部20を11枚製造した、2枚のFRP製円盤部の間にこの11枚のFRP製パドル部20を等角度で配置し、ボルト23、座金、ばね座金、ナット(図示省略)で固定した。
次いで、図13に示すように、FRP製円盤部16の中心点に直径25mmの孔を設け、その孔の内面側にリング状の軸受け部材36を仮置きし、ボルト37を介してFRP製円盤部16に固定した。後述するように、水車軸18をFRP製円盤部16の中心点に設けた孔に通した後、ボルト35を介してリング状の軸受け部材36に固定した。
図14に示すように、FRP製導水装置34の歯車取り付け部39c(収納部14d)に、同様の方法で成形した仕切り板31(隔壁25A)を当て、水が流れる区域と分離した。次いで、図15に示すように、FRP製導水装置34の下面より上方に高さH2610mm、右端より長さL2700mmの位置に直径30mmの孔をFRP製導水装置34の両側に設けた。さらに、その外面に、ひしフランジ形軸受け17(商品名:F−UCFM204/LP03、NTN株式会社製)をボトルで取り付けた。この孔からさらに左に長さL3250mmの位置に直径30mmの孔を設け、増速機19bとして2枚組みの歯車40、41を取り付けるためのひしフランジ形軸受け17を取り付けた。
次いで、水車12をFRP製導水装置34の中に仮置きし、FRP製導水装置34に取り付けた軸受け17に、ステンレス製で直径25mmの水車軸18を通し、回転力を取出すための直径200mmの歯車42を取り付け、さらに、水車12のFRP製円盤部16の中心を位置合わせし、水車軸18を反対側のひしフランジ形軸受けまで通し、固定金具と軸受けのセットボルトを締め、水車軸18と固定した。
次いで、径の異なる歯車を組み合わせてなる増速機19bを水車軸18より、左に長さL3250mmの位置に取り付けた。丸棒やひしフランジ軸受けとしては、水車軸18と同様の部品を用いた。
次いで、FRP製導水装置34に発電機台19dを設置した。FRP製パドル部20と概略同形状のコの字成形体をオス木型より成形し、かかる成形体をFRP製導水装置34の歯車取り付け部39c(収納部14d)の左端の上面から角度45度でM5ボルト44を用いて取り付けた。この上に、直径70mmの歯車43を備えた直流12V発電機19aを取り付けた。そして、水車軸18の歯車42と増速機19bの直径50mmの歯車40をチェーン50で結び、増速機39bの直径200mmの歯車41と発電機39aの直径70mmの歯車43を同様のチェーン58で結んだ。
次いで、FRP製導水装置34の上部に取り付けるためのカバー11を製造した。図16に示すように、肉厚5mm、幅850mm、長さ1610mmの透明アクリル板(商品名:アクリライト、三菱レイヨン株式会社製)を用い、曲げ部をヒーターで250℃に昇温し、軟化させた後、曲げ加工を行ってコ字型のカバー本体60に加工した。
カバー本体60の面の無い開口部の一方に、410mmx600mmの透明アクリル板60aを合わせた。
次いで、メチルメタアクリレートを隙間に注入し、双方の透明アクリル板を溶解させ、溶着させた。図17に示すように、このカバー11を2式製作し、FRP製導水装置34の上部に載せた。この2つのカバー11の開口部を合わせ、合わせ部の上部に丁番56を2個取り付け、カバー11のフランジ部61をFRP製導水装置34のフランジ部62とボトル固定した。点検時は、一方のカバー11のボルト55を外し、丁番26を利用して、他方のカバー11の上に置くことができる。
[FRP製導水装置の製造]
繊維を敷き詰めた合わせ型に樹脂を注入するRTM法(レジントランスファーモールディング法)を用いて、実施例1と同形のFRP製導水装置14を製造したことに加えて、図18に示すように、FRP製導水装置14の底壁14aに堰22を設けた。
上記と同様にRTM法を用いてFRP製円盤部16及びFRP製パドル部20を別体として製造した後、2枚のFRP製円盤部16の間に11枚のFRP製パドル部20を等角度で配置し、ボルト23、座金、ばね座金、ナット(図示省略)で固定し、水車12を得た。
実施例1と同様の方法で、増速機19bをFRP製導水装置14に設置した。
次いで、FRP製導水装置14に箱体の発電機台39dを設置し、この箱体の上部に、直径70mmの歯車43を備えた直流12V発電機19aを取り付け、下部にバッテリー90を収納するバッテリー収納部を設けた。水車軸の歯車、増速機、発電機のチェーンによる結び方は実施例1と同様である。
次いで、FRP製導水装置の上部に取り付けるためのカバー91をFRPを用いて、メス木型より成形した。カバー91に開口を設け、風を通すエキスパンドメタルを設置した以外は、実施例1と同様の形態のカバーを製造した。
2 水
4 水路
4A、4B、14b 側壁
11、51、91、191 カバー
12、102 水車
14、34、104 FRP製導水装置
14a、4C 底壁
14c 外壁
14d 収納部
16、106 FRP製円盤部
17 軸受け
18 水車軸
19 発電装置
19a 発電機
19b 増速機
19d、39d、139d 発電機台
20、120 FRP製パドル部
22 堰
22a、22b 斜面
23、24、35、37、44、55 ボルト
25A、25B 隔壁
26、126 丁番
27 ワイヤー
28 金具
31 仕切り板
34a 水流の入り口
34b 水流の出口
36 軸受け部材
39c 歯車取り付け部
40、41、42、43 歯車
50、58 チェーン
60 カバー本体
60a 透明アクリル板
61、62 フランジ部
90 バッテリー
104a 開口部
110 集水板
191a カバー側部
191b カバー中央部
191c メッシュ窓
Claims (4)
- 水路に配置されたFRP製水力変換装置であって、
1枚以上のFRP製円盤部と、前記FRP製円盤部と一体または別体として成形され前記FRP製円盤部に固定されたFRP製パドル部と、前記FRP製円盤部の中心に固定された水車軸とからなる水車と、前記水車が水流の水力により回転運動するように前記水車軸を軸支するとともに前記水路中に配置されたFRP製導水装置と、前記FRP製導水装置内に設置された増速機と発電装置、を備え、
前記導水装置が、前記水路の底壁上に該水路に沿って設置される長方形状の底壁と、該底壁の長辺側に各々立設されて上部側を水路の上に出す側壁からなり、該側壁の上部側に前記水車軸を支持する軸受けが設けられ、
前記一方の側壁の上部側に該側壁の外面から外側に突出する外壁が形成され、該外壁形成部分の内側に前記側壁を延長するように隔壁を形成して該隔壁と前記外壁との間に収容部が形成され、該収容部が前記側壁間に流される水流から仕切られる構造であり、前記収容部に前記水車軸の回転を伝達する前記増速機が収容され、
前記一方の側壁上端と前記外壁の上端にフランジ部が、前記他方の側壁の上端にフランジ部がそれぞれ形成され、
前記対向された側壁の間であって前記収容部の上部開口面近くに前記増速機からの回転を受ける発電装置が設置されるとともに、
前記フランジ部の上に前記導水装置の上方に突出された水車の上部側と前記収容部の上部開口面を覆う断面コ字型のカバーが設置され、該カバーの両側面がメッシュ窓構造とされたことを特徴とするFRP製水力変換装置。 - 前記FRP製導水装置において、上流側の前記底壁上に堰を備えた請求項1に記載のFRP製水力変換装置。
- 前記FRP製導水装置の下流側の幅寸法は、前記FRP製導水装置の上流側の幅寸法より広い請求項1または2に記載のFRP製水力変換装置。
- 前記FRP製パドル部は、前記FRP製円盤部の中心から放射状に前記FRP製円盤部に固定され、前記側壁との間に、及び前記堰との間に隙間を配して設けられている請求項2または3に記載のFRP製水力変換装置。
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