JP5818522B2 - スクリュー圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、スクリュー圧縮機に関し、特に、運転圧力比に応じて吐出開始のタイミングを調整する可変内部容積比Vi弁を備えたスクリュー圧縮機に関するものである。
従来のスクリュー圧縮機において、吐出開始のタイミングを調整して内部容積比Viを可変にする可変Vi弁を備え、運転圧力比に応じて駆動機構からの駆動力により可変Vi弁の開度を調整するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
従来の可変Vi弁は、図7、図8に示されるように、吐出圧力HPと吸入圧力LPとから最適Vi値を演算し、位置検出手段から現Vi値を求め、現Vi値と最適Vi値との差が小さくなるように可変Vi弁に連結した駆動機構により制御される。さらに、実運転時の最適Vi値に近づけるために、モーター駆動電力が最小となるように可変Vi弁の開度調整を行っている。
ここで、スクリュー圧縮機における内部容積比Viというのは、例えば特許文献2に示されているように、吸込み時の歯溝空間容積と吐出寸前の歯溝空間容積との比であり、吸込みが完了したときの容積と吐出ポートが開くときの容積との比を表している。そして、Vi弁が固定タイプのスクリュー圧縮機の場合、例えば中圧縮比のスクリュー圧縮機で低圧縮比の運転を行うと、吐出ポートが開く前にガスは吐出圧力以上に過圧縮され、余分な圧縮仕事を行うことになる。また逆に高圧縮比で運転を行うと、吐出圧力に到達する前に吐出ポートが開くため、ガスの逆流が生じる不足圧縮の状態となる。これらはいずれも動力のロスを生じ、効率の低下を招く。
特許第4147891号公報(図1、図2) 特開昭62−87687号公報(第2頁)
そこで、従来より可変Vi式のスクリュー圧縮機が提案されているが、かかる可変Vi式スクリュー圧縮機では、可変Vi弁の開度調整に吐出圧力、吸入圧力から演算された最適Vi値を用いるため、実際の最適Vi値とのずれが生じる問題があった。
また、このずれを小さくする従来の方法として、モーター駆動電力の変化推移を位置制御にフィードバックさせる制御が開示されているが、制御方法が複雑で制御装置が高価になる問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、可変Vi弁の内面吐出側端部より歯溝内圧を取り出し、制御に利用することで、運転圧力比の変更や、歯溝内圧が漏れなどによって変化した場合にも実際の吐出開始前後の歯溝内圧を検出し、吐出圧力との内部容積比が最適となるように可変Vi弁を移動させ、精度良く可変Vi弁を制御することで、簡素な機構で高効率なスクリュー圧縮機を提供することを目的とする。
また、前記可変Vi弁の内面吐出側端部から取り出された歯溝内圧を可変Vi弁に連結されたピストンを収納するシリンダー室へ導き、吐出開始前後の歯溝内圧力と吐出圧力との差により、最適な位置へ自動的に可変Vi弁を移動させることで、複雑な制御装置を必要とせず、簡素で安価な機構で高効率なスクリュー圧縮機を提供することを目的とする。
本発明に係るスクリュー圧縮機は、内部容積比Viを可変にするための可変Vi弁を含む内部容積比可変機構を備えたスクリュー圧縮機において、前記可変Vi弁は、吐出開始前後の歯溝内圧を取り出すための穴を有し、ロッドを介して前記内部容積比可変機構に連結され、前記内部容積比可変機構は、シリンダーと、前記シリンダー内の空間を隔てるピストン隔壁と、前記ピストン隔壁の両側に設けられた2つのピストンと、を有し、前記可変Vi弁に連結されたロッドは、前記ピストン隔壁と前記2つのピストンと前記シリンダーを貫通して設けられ、前記シリンダーの内部は、前記ピストン隔壁と前記2つのピストンにより4つの空間室に区画され、前記4つの空間室は、2つの吐出圧力室、前記穴と連結された歯溝内圧室、吸入圧力室から構成され、前記2つのピストンは、前記吐出圧力室、前記歯溝内圧室、前記吐出圧力室、吸入圧力室に導入された各圧力で前記内部容積比可変機構を駆動することにより前記可変Vi弁の位置制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、特別な制御装置や、制御フローを必要とせず、吐出開始前後の歯溝内圧を検出することで可変Vi弁を制御、駆動させることができ、簡素な構成かつ安価にスクリュー圧縮機の性能を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機の概略構成図である。 可変Vi弁の正面図である。 本発明の実施の形態1に係る内部容積比可変機構の概要図である。 不足圧縮状態でのp−v線図およびピストン荷重を示す図である。 過圧縮状態でのp−v線図およびピストン荷重を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るスクリュー圧縮機の概略構成図である。 従来技術の可変Vi式スクリュー圧縮機の概略構成図である。 従来技術の可変Vi式スクリュー圧縮機の制御系を示す図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機の概略構成図である。
この実施の形態1に係るスクリュー圧縮機は、シングルスクリュー圧縮機であり、図1に概略の構成を示すように、筒状のケーシング本体1と、このケーシング本体1内に収容されたスクリューローター3と、このスクリューローター3を回転駆動するモーター2とを備えている。このモーター2は、ケーシング本体1に内接して固定されたステーター2aと、ステーター2aの内側に配置されたモーターローター2bとから構成され、インバーター方式で回転数が制御されるようになっている。スクリューローター3とモーターローター2bとは互いに同一軸線上に配置されており、いずれもスクリュー軸4に固定されている。また、スクリューローター3は、複数の螺旋状の溝(スクリュー溝)が形成されており、スクリュー軸4に固定されたモーターローター2bに連結されて回転駆動される。また、スクリューローター3の円筒面に形成された隣接する溝の空間は、ケーシング本体1の内筒面およびこの溝に噛み合い係合する一対のゲートローター(図示せず)によって囲まれて圧縮室5を形成する。また、ケーシング本体1は隔壁(図示せず)により吐出圧力側と吸入圧力側とが隔てられ、吐出圧力側には吐出室6に開口する一対の吐出口7が形成されている。さらに、ケーシング本体1には一対のロッド9および駆動装置10に連結され軸方向に移動可能な一対の可変Vi弁8が設けられており、吐出口7の一部を形成している。なお、もう一方の可変Vi弁8に連結する駆動装置10については図示を省略している。
図2は、可変Vi弁8を内面側から見た正面図である。
図2に示すように、可変Vi弁8は、弁本体8aと、ガイド部8bと、連結部8cとから構成されており、ガイド部8bの内面吐出側端部8eには連結部8cが設けられ、駆動装置10側端面8fには上記ロッド9が連結されている。また、弁本体8aとガイド部8bとの間は連結部8cによって連結されるとともに、上記吐出口7に連通する空隙を形成している。そして、弁本体8aの内面吐出側端部8dの近傍に歯溝内圧取り出し穴14が設けられている。この歯溝内圧取り出し穴14を通じて吐出開始前後の圧縮ガスの歯溝内圧が検出可能となっている。
図3は駆動装置10を含む内部容積比可変機構の概要図である。
駆動装置10は、内部容積比可変機構の一部であり、シリンダー11内に設けられたピストン12、13と、可変Vi弁8とをロッド9にて連結する構成となっている。
駆動装置10は図3に示すようにシリンダー11内の空間を隔てるピストン隔壁15を設け、このピストン隔壁15の両側に第1ピストン12と第2ピストン13を設けたものである。可変Vi弁8に連結するロッド9は、これら第1ピストン12、ピストン隔壁15、及び第2ピストン13を貫通している。第1ピストン12、第2ピストン13のシリンダー嵌合部およびピストン隔壁等にはシール部材18が装着されている。
また、ピストン隔壁15に対して前側(可変Vi弁方向)にある第1ピストン12の両側には2つの第1シリンダー室16a、16bが形成され、ピストン隔壁15に対して後ろ側(反可変Vi弁方向)にある第2ピストン13の両側にも同様に2つの第2シリンダー室17a、17bが形成される。つまり、シリンダー11の内部は、ピストン隔壁15と2つのピストン12、13とによって、前方から順に4つのシリンダー室16a、16b、17a、17bに分けられている。
また、各シリンダー室16a、16b、17a、17bには、それぞれ吐出室6、歯溝内圧取り出し穴14、吐出室6、ケーシング本体1内の吸入圧力室と連結する圧力導入孔116a、116b、117a、117bを設けている。
次に、歯溝内圧取り出し穴14と圧力導入孔116bとの連通経路を図1を用いて説明する。
ケーシング本体1には歯溝内圧取り出し穴14に連通する連通路19が設けられ、この連通路19と歯溝内圧取り出し穴14とは可変Vi弁8の表面(外周面)において軸方向に延びる溝状の凹部20を介して連通している。すなわち、凹部20は、可変Vi弁8が所定の距離を移動しても常に連通路19が凹部20内にあるような範囲に設けており、連通路19と歯溝内圧取り出し穴14とが確実に連結するように構成されている。
連通路19はケーシング本体1の壁内部をシリンダー11の方向に延ばして設けてあり、上記の第1シリンダー室16bに接続されている。
次に可変Vi弁8の動作について説明する。
(i)不足圧縮状態からの動作
図4に不足圧縮状態からの動作説明図を示す。図4において(a)は圧力バランス前の圧縮室内の圧力変化、(b)は圧力バランス後の圧縮室内の圧力変化、(c)は(a)の状態における可変Vi機構内の圧力分布図である。
スクリュー圧縮機では冷媒ガスが圧縮され、圧力が上昇した後、吐出口7が開いて吐出されることになるが、図4(a)に示すように高圧縮比運転時の場合には、吐出が開始する時点においても歯溝内圧が吐出圧力に到達しておらず、不足圧縮状態となっている。このように、不足圧縮状態では吐出が開始される時点においても歯溝内圧が吐出圧力に到達していないため、冷媒ガスの逆流が発生し、それにより動力ロスが発生する。
次に、各ピストンと可変Vi弁に作用する圧力と動作を図4(c)を用いて説明する。
弁本体8aの吸入側端部には吸入圧力が作用し、端部8dには吐出直後の圧力が作用している。またガイド8bの端部8eには端部8dに作用するのと同じ圧力が作用し、端部8fには吐出室6の圧力が作用している。すなわち、可変Vi弁内部の端面8dと8eに作用する荷重は相殺されるので、可変Vi弁には両端に作用する吸入圧力と吐出圧力の差圧による荷重が作用することになる。
第2シリンダー室17において、第2ピストン13のロッド9を連結した端面側には吐出室6の圧力を導入、反対側には吸入圧力が導入される。第2ピストン13に作用する圧力方向が可変Vi弁とは逆方向に作用し、さらに作用面積についてもロッド9の有無を一致しているので、可変Vi弁に作用する荷重が第2ピストンに作用する荷重で相殺される。
一方、第1シリンダー室16においては、第1ピストン12の可変Vi側に吐出室6の圧力を導入し、反対側には歯溝取り出し内圧が導入される。不足圧縮状態では、吐出圧力と吐出開始前後の歯溝内圧力との圧力差によって可変Vi弁8が、駆動装置10側(破線矢印の方向)に移動する。すなわち、吐出開始のタイミングを遅らせる方向(Vi値を大きくする方向)へと可変Vi弁8が移動し、歯溝内圧と吐出開始圧力がほぼ一致する状態(最適Vi値)に達する。圧縮室内の圧力変化は、動力ロスの大きい図4(a)から動力ロスの小さい図4(b)のように変化し、可変Vi弁を駆動する第1シリンダー室16との差圧も小さくなるため、動力ロスの小さい状態で運転が継続される。
なお、可変Vi弁8の内面吐出側端部の歯溝内圧取り出し穴14より取り出される歯溝内圧は図4の白抜き矢印のように検出範囲があり、歯溝内圧取り出し穴14の穴径や位置によって調整可能である。
これらのことから、不足圧縮による動力ロスが小さくなる運転が可能となり、スクリュー圧縮機の効率を向上させることができる。
(ii)過圧縮状態からの動作
図5に過圧縮状態からの動作説明図を示す。図5において(a)は可変Vi機構圧力バランス前の圧縮室内の圧力変化、(b)は可変Vi機構圧力バランス後の圧縮室内の圧力変化、(c)は(a)における可変Vi機構に作用する圧力と可変Vi機構の駆動方向である。
図5(a)に示すように低圧縮比運転時の場合には、逆に冷媒ガスの吐出が開始する前に歯溝内圧力が既に吐出圧力を超えており、過圧縮状態となっている。このように、過圧縮状態では吐出が開始される前に既に歯溝内圧力が吐出圧力を超えているため、余分な圧縮仕事がなされており、それにより動力ロスが発生する。また、可変Vi弁8の内面吐出側端部の歯溝内圧取り出し穴14より取り出された歯溝内圧は図5(a)に示すような圧力検出範囲となっている。このような状態から吐出圧力と吐出開始前後の歯溝内圧の関係は吐出圧力が吐出開始前後歯溝内圧より低くなることにより、第1シリンダー室は可変Vi弁(図5(c)中右)方向へ荷重が作用することとなり、ピストンおよび可変Vi弁は可変Vi弁(図5(c)中右)方向すなわち内部容積比が小さくなる方向へ移動することとなる。そして、可変Vi弁8が可変Vi弁(図5(c)中右)方向すなわち内部容積比が小さくなる方向へ移動することにより、吐出口が開くタイミングが早くなるため、吐出開始前後の歯溝取り出し圧力は低下する。このとき、不足圧縮状態の場合同様、第2シリンダー内に設けられているピストン13の荷重と可変Vi弁8に作用される荷重はどちらも吐出圧力と吸入圧力の差圧となるため、相殺されている。これらのことから可変Vi弁8は図5(b)に示すような歯溝取り出し圧力と吐出圧力の差圧が小さい位置すなわち最適Vi値となる位置まで移動する。そのため、過圧縮による動力ロスが小さくなる運転が可能となり、スクリュー圧縮機の効率を向上させることができる。
以上のように本実施の形態1によれば、可変Vi弁に作用する荷重を圧力バランスにより相殺させる(機能をもつ)第2シリンダー室および第2ピストンを設けるとともに、可変Vi弁に設けた歯溝内圧取り出し穴からの歯溝内圧と吐出圧力との差圧を利用して可変Vi弁8を最適な位置へ自動的に移動・調整する機能をもつ第1シリンダー室および第1ピストンからなる駆動機構を設けたので、特別な装置を必要とせず、簡素で安価な機構で高効率なスクリュー圧縮機を得ることができる。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2に係るスクリュー圧縮機の概略構成図である。
上記の実施の形態1では可変Vi弁8の軸方向移動を各圧力の差圧およびバランスにより自動的に制御する駆動装置10をそれぞれの弁に対して一つ設ける構成を示したが、この実施の形態2では可変Vi弁8の内面吐出側端部近傍に設けた歯溝内圧取り出し穴14より検出された歯溝内圧を参照し、内部容積比可変機構を構成する駆動装置21により可変Vi弁8の軸方向へ駆動するとともに、この駆動装置21および可変Vi弁8の位置を制御する内部容積比制御装置22を設ける構成とする。
実施の形態2において可変Vi弁8は、ロッド9により駆動装置21に連結されて軸方向に移動する。この駆動装置21は、内部容積比可変機構の一例を示すものであり、例えばシリンダー23内に設けられたピストン24と、可変Vi弁8に連結されたロッド9とを連結板25で連結する構成となっている。したがって、ピストン24の軸方向への移動に応じて、可変Vi弁8が移動し、可変Vi弁8によって形成されている吐出口7が移動することで内部容積比Viを連続的に変化させることができる。
また、歯溝内圧取り出し穴14から取り出された歯溝内圧は、図6に示すように、内部容積比制御装置22に導かれる。つまり、内部容積比制御装置22が歯溝内圧取り出し穴14を通じて吐出開始前後の歯溝内圧を検出する。そして、この内部容積比制御装置22は、検出された歯溝内圧が運転条件(運転圧縮比)に対応する最適な値となるように流体の供給量を制御し、上記駆動装置21のピストン24前後のシリンダー室26a、26bに供給し、可変Vi弁8を軸方向に最適な位置へ移動制御するのである。
以上のように本実施の形態2によれば、可変Vi弁8の内面吐出側端部近傍に設けた歯溝内圧取り出し穴14より取り出された歯溝内圧を参照し、内部容積比制御装置22にて駆動装置21のシリンダー室26へ供給する流体の供給量を制御することなどにより、可変Vi弁8の軸方向移動、すなわち内部容積比を制御し、簡易な構造で動力ロスを低減してスクリュー圧縮機の性能を向上させることができる。
実施の形態3.
以上に説明した実施の形態1、2において、可変Vi弁8の内面吐出端部近傍の穴より取り出された圧力は圧縮ガスの歯溝内圧であるため、図4、図5に示されるように検出範囲内で圧力変化があること、また、歯溝間を跨ぐ際にも圧力変化が発生するため、圧力脈動が発生し、この圧力脈動が可変Vi弁8の駆動へ微小な振動などの影響を与える場合がある。したがって、この圧力脈動がピストン12、13などの内部容積比駆動機構へ伝播することを低減する必要があり、そのためには、可変Vi弁8の歯溝内圧取り出し穴14より取り出された圧力の経路内に絞り機構(図示せず)を設ける構成とする。これにより、可変Vi弁8の歯溝内圧取り出し穴14より取り出された圧力の検出時に発生する圧力脈動を低減でき、精度良く内部容積比を制御することが可能となり、より安定したスクリュー圧縮機の性能向上が可能なる。
また、可変Vi弁8に連結されたピストン12、13、24は、図6に示すように可変Vi弁2個に対してピストン1個であってもよく、図1に示すように可変Vi弁1個に対してピストン1個であってもよく、可変Vi弁8に対するピストンの個数は限定しないものとする。
さらに、ピストン12、13、24およびピストン隔壁15の外周、内周にシール部材18を設けることで、シリンダー室間のガス漏れを防止し、各シリンダー室内の圧力を正確に保持することができ、精度良く可変Vi弁8を駆動させることができる。
また、さらに内部容積比Viの調整は可変Vi弁8が吸入側へのガスバイパス操作を併用するものであってもよい。
また、内部容積比可変機構は油圧シリンダーであってもよく、位置制御機能を持つモーターであってもよい。
また、実施の形態1では、歯溝内圧取り出し穴14を一対設けたが、2個の可変Vi弁8のどちらか一方に設けてもよく、加工コストを低減できる効果がある。
また、さらに所望の運転圧力比を得るための容量制御をモーター2のインバーター駆動による回転数制御することで実現することができる。
1 ケーシング本体、2 モーター、2a ステーター、2b モーターローター、3 スクリューローター、4 スクリュー軸、5 圧縮室、6 吐出室、7 吐出口、8 可変Vi弁、8a 弁本体、8b ガイド部、8c 連結部、8d 内面吐出側端部、9 ロッド、10 駆動装置、11 シリンダー、12 第1ピストン、13 第2ピストン、14 歯溝内圧取り出し穴、 15 ピストン隔壁、16、16a、16b 第1シリンダー室、17、17a、17b 第2シリンダー室、18 シール部材、19 連通路、20 凹部、21 駆動装置、22 内部容積比制御装置、23 シリンダー、24 ピストン、25 連結板、26、26a、26b シリンダー室、116a、116b、117a、117b 圧力導入孔。

Claims (5)

  1. 内部容積比Viを可変にするための可変Vi弁を含む内部容積比可変機構を備えたスクリュー圧縮機において、
    前記可変Vi弁は、吐出開始前後の歯溝内圧を取り出すための穴を有し、ロッドを介して前記内部容積比可変機構に連結され、
    前記内部容積比可変機構は、
    シリンダーと、前記シリンダー内の空間を隔てるピストン隔壁と、前記ピストン隔壁の両側に設けられた2つのピストンと、を有し、
    前記可変Vi弁に連結されたロッドは、
    前記ピストン隔壁と前記2つのピストンと前記シリンダーを貫通して設けられ、
    前記シリンダーの内部は、
    前記ピストン隔壁と前記2つのピストンにより4つの空間室に区画され、
    前記4つの空間室は、
    2つの吐出圧力室、前記穴と連結された歯溝内圧室、吸入圧力室から構成され、
    前記2つのピストンは、
    前記吐出圧力室、前記歯溝内圧室、前記吐出圧力室、吸入圧力室に導入された各圧力で前記内部容積比可変機構を駆動することにより前記可変Vi弁の位置制御を行うことを特徴とするスクリュー圧縮機。
  2. 内部容積比Viを可変にするための可変Vi弁を含む内部容積比可変機構を備えたスクリュー圧縮機において、
    前記可変Vi弁は、吐出開始前後の歯溝内圧を取り出すための穴を有し、ロッドを介して前記内部容積比可変機構に連結され、
    前記内部容積比可変機構は、
    シリンダーと、前記シリンダー内の空間を隔てるピストン隔壁と、前記ピストン隔壁の両側に設けられた2つのピストンと、を有し、
    前記可変Vi弁に連結されたロッドは、
    前記ピストン隔壁と前記2つのピストンと前記シリンダーを貫通して設けられ、
    前記シリンダーの内部は、
    前記ピストン隔壁と前記2つのピストンにより4つの空間室に区画され、
    前記4つの空間室は、
    前記可変Vi弁に近い順に、吐出圧力室、前記穴と連結された歯溝内圧室、吐出圧力室、吸入圧力室として配置されており、
    前記2つのピストンは、
    前記吐出圧力室、前記歯溝内圧室、前記吐出圧力室、吸入圧力室に導入された各圧力で前記内部容積比可変機構を駆動することにより前記可変Vi弁の位置制御を行うことを特徴とするスクリュー圧縮機。
  3. 前記歯溝内圧を取り出すための穴は、
    前記可変Vi弁の内面吐出側端部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクリュー圧縮機。
  4. 前記穴から取り出された歯溝内圧が前記内部容積比可変機構に連通する径路に、絞り機構を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のスクリュー圧縮機。
  5. 前記歯溝内圧を取り出すための穴に連通する連通路をケーシング本体に設け、前記穴と前記連通路とは前記可変Vi弁の外周面に設けた軸方向に長い凹部を介して連通していることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のスクリュー圧縮機。
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