JP5818014B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムを搭載する燃料電池車両では、例えば、長い下り坂を走行しているときには、駆動モーターを回生させてエンジンブレーキ相当のトルクを発生させるとともに、回生により生ずる回生電力を二次電池であるバッテリーに充電させている。しかしながら、バッテリーの充電容量には限界があるため、バッテリーの充電容量を超えてもなおブレーキトルクを確保させようとすると、余剰の回生電力をどこかで消費させる必要がある。このような余剰回生電力をエアコンプレッサーで消費させる技術が知られている。そして、この技術では、エアコンプレッサーで酸化ガスを供給することによって生じ得るドライアップを防止するために、燃料電池に供給される酸化ガスの流量をバイパス弁と背圧弁によって制御している。
ところで、背圧弁は、一般的にモーターで弁開度を調整して圧力を調整する弁であるため、そのシール性は低くなる。特許文献1の技術では、回生時にエアコンプレッサーから供給される酸化ガスが燃料電池内に流入しないように、バイパス弁の弁開度を制御している。しかしながら、余剰回生電力の増大に伴ってコンプレッサーから供給される酸化ガスの流量が増大すると、シール性の低い背圧弁から酸化ガスが漏れ出してしまい、燃料電池内に必要以上に酸化ガスが流入してしまうことも考えられる。この場合には、燃料電池内が乾燥し、ドライアップになるおそれがある。
そこで下記特許文献1では、燃料電池内の乾燥を抑制することができる燃料電池システムが提案されている。下記特許文献1に記載されている燃料電池システムは、燃料電池と、酸化ガスを燃料電池に供給する酸化ガス供給流路と、酸化ガス供給流路に設けられるコンプレッサーと、酸化オフガスを排出する酸化オフガス排出流路と、酸化オフガス排出流路に設けられる背圧弁と、を備える。燃料電池システムは更に、酸化ガス供給流路のコンプレッサーの下流側から分岐し、燃料電池をバイパスして酸化オフガス排出流路に合流するバイパス流路と、バイパス流路に設けられ、酸化ガス供給流路から酸化オフガス排出流路に合流させる酸化ガスの流量を調整する調整弁と、酸化ガス供給流路のうちのバイパス流路への分岐点よりも下流側または酸化オフガス排出流路のうちのバイパス流路との合流点よりも上流側のいずれか一方に設けられる遮断弁と、燃料電池の電力で駆動する駆動部による回生動作時に、コンプレッサーを駆動させ、調整弁を開弁させ、遮断弁を閉弁させる制御手段と、を備える。
特開2010−146749号公報
上述した従来の燃料電池システムによれば、駆動部による回生動作が行われた場合に、コンプレッサーを駆動させることで回生電力を消費させることができ、調整弁を開弁させることでコンプレッサーから吐出される酸化ガスを、バイパス流路を介して酸化オフガス排出流路に排出させることができ、遮断弁を閉弁させることで燃料電池内への酸化ガスの流入を遮断することができる。従って、回生動作を継続させつつ、ドライアップを防止することができるものである。
しかしながら、上述した従来の技術では、酸化ガスを燃料電池に供給する流量と、酸化ガスをバイパス流路へ供給する流量とを調整する調整弁の具体的な制御方法が明らかになっていない。この調整弁として用いられる三方弁の誤差により、流量比が変化してしまうことから、正確な制御が必要になる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料電池を備える燃料電池システムであって、酸化ガスを燃料電池側とバイパス流路側とに振り分ける三方弁の開度誤差による影響を極力排除可能な燃料電池システムを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとの供給を受けて発電する複数の単セルからなるセルスタックを有する燃料電池と、前記燃料電池の発電によって駆動される負荷と、前記燃料電池に酸化剤ガスを送り込むための酸化剤ガス導入路と、前記燃料電池において発電反応に寄与した後の酸化剤オフガスを排出するための酸化剤ガス排出路と、前記酸化剤ガス導入路の前記燃料電池よりも上流側から分岐するバイパス流路と、前記酸化剤導入路と前記バイパス流路とが繋がれる部分に設けられた三方弁とを有する酸化剤ガス供給手段と、前記酸化剤ガス導入路に酸化剤ガスを送り込みエアコンプレッサーと、を備え、前記負荷側からの回生要求を消費する前記エアコンプレッサーの動作点に対応する狙いの体積流量と、前記燃料電池の高電位回避電圧発電に必要とされる酸化剤ガスの必要流量と、それらの差分として求められる前記バイパス流路側に流す酸化剤ガスの流量と、に基づいて、前記三方弁の開度を設定した際に前記燃料電池側及び前記バイパス流路側に流れるエア量を決める有効断面積が前記狙いの体積流量となるように決定され、前記三方弁の開度は、前記三方弁の開度と前記有効断面積との関係に基づいて、前記有効断面積の変動が抑制される開度に設定される。
本発明によれば、三方弁の開度に誤差が発生しても、有効断面積の変動を抑制することができる。
また本発明に係る燃料電池システムでは、動作点は、エアコンプレッサーの圧力比が小さく且つその体積流量が大きくなる点であることも好ましい。
この好ましい態様では、三方弁の開度に誤差が発生しても、有効断面積の変動をより確実に抑制することができる。
本発明によれば、酸化ガスを燃料電池側とバイパス流路側とに振り分ける三方弁の開度誤差による影響を極力排除可能な燃料電池システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す概略構成図である。 図1に示す燃料電池システムの運転制御を示すフローチャートである。 体積流量と圧力比との関係を示すグラフである。 図1の三方弁として用いられるバルブの一例を示す図である。 バルブ開度と有効断面積との関係を示すグラフである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
最初に、本発明の実施形態である燃料電池車両に搭載される燃料電池システムFSについて図1を参照しながら説明する。図1は燃料電池車両の車載電源システムとして機能する燃料電池システムFSのシステム構成を示す図である。燃料電池システムFSは、燃料電池自動車(FCHV)、電気自動車、ハイブリッド自動車などの車両に搭載することができる。
燃料電池システムFSは、燃料電池FCと、酸化ガス供給系ASSと、燃料ガス供給系FSSと、駆動系HVSと、冷却系CSと、を備えている。
酸化ガス供給系ASSは、酸化ガスとしての空気を燃料電池FCに供給するための系である。燃料ガス供給系FSSは、燃料ガスとしての水素ガスを燃料電池FCに供給するための系である。駆動系HVSは、駆動モーターDMaに電力を供給して駆動する系であって、ハイブリッドシステムを構成する系である。冷却系CSは、燃料電池FCを冷却するための系である。駆動モーターDMaは、車輪92,92を駆動するモーターである。
燃料電池系FCSについて説明する。燃料電池系FCSが含む燃料電池FCは、多数のセルCE(アノード、カソード、及び電解質を備える単一の電池(発電体))を直列に積層してなる固体高分子電解質形のセルスタックとして構成されている。燃料電池FCでは、通常の運転において、アノードにおいて(1)式の酸化反応が生じ、カソードにおいて(2)式の還元反応が生じる。燃料電池FC全体としては(3)式の起電反応が生じる。
2→2H++2e- (1)
(1/2)O2+2H++2e-→H2O (2)
2+(1/2)O2→H2O (3)
更に、燃料電池系FCSは、燃料電池FCと燃料ガス供給系FSSとを繋ぐ領域に、水素ポンプHPaと、排気排水弁EVcと、を有している。
燃料電池FCに供給された燃料ガスは、燃料電池FCの内部で起電反応に寄与し、オフガスとして燃料電池FCから排出される。燃料電池FCから排出された燃料オフガスは、一部は水素ポンプHPaによって還流され、燃料ガス供給系FSSから供給される燃料ガスと共に燃料電池FCに再供給される。また、燃料オフガスの一部は排気排水弁EVcの作動によって、燃料オフガス流路FS2を通って、酸化オフガスと共に排出される。
排気排水弁EVcは、コントローラーECUからの指令によって作動することにより、循環流路内の不純物を含む燃料オフガスと水分とを外部に排出するための弁である。排気排水弁EVcの開弁により、循環流路内の燃料オフガス中の不純物の濃度が下がり、循環系内を循環する燃料オフガス中の水素濃度を上げることができる。
排気排水弁EVcを介して排出される燃料オフガスは、酸化オフガス流路AS2を流れる酸化オフガスと混合され、希釈器(図1に明示せず)によって希釈されマフラー(図1に明示せず)に供給される。
続いて、燃料ガス供給系FSSについて説明する。燃料ガス供給系FSSは、高圧水素タンクFS1と、電磁弁DVaとを有している。
高圧水素タンクFS1は、高圧(例えば、35MPa〜70MPa)の水素ガスを貯蔵するものである。
電磁弁DVaは、燃料ガスの燃料電池FCに対する供給圧力を調整しつつ、燃料ガスの燃料電池FCへの供給・停止を調整する弁である。燃料ガスは、電磁弁DVaにより、例えば、200kPa程度まで減圧されて、燃料電池FCに供給される。
続いて、酸化ガス供給系ASSについて説明する。酸化ガス供給系ASSは、エアコンプレッサー62と、三方弁TVaと、統合弁DVbとを備えている。酸化ガス供給系ASSは、燃料電池FCのカソードに供給される酸化ガスとしての空気が流れる酸化ガス流路AS1と、燃料電池FCから排出される酸化オフガスが流れる酸化オフガス流路AS2とを有している。
エアコンプレッサー62と、三方弁TVaとは、酸化ガス流路AS1の入口側から燃料電池FCに向かって順に配置されている。統合弁DVbは、酸化オフガス流路AS2に配置されている。統合弁DVbは、背圧調整弁として機能する。
三方弁TVaは、酸化ガス流路AS1を燃料電池FC側に流す空気と、酸化ガス流路AS1と酸化オフガス流路AS2とを繋ぐバイパス流路69へ流す空気とを調整するための弁である。燃料電池FC側に多くの空気が必要とされる場合は、燃料電池FC側に多くの空気を流すように開度を調整し、燃料電池FC側に多くの空気が必要とされない場合は、バイパス流路69側へ多くの空気を流すように開度を調整する。燃料電池FCと統合弁DVbとの間には、圧力センサPtが設けられている。
続いて、駆動系HVSについて説明する。駆動系HVSは、燃料電池昇圧部と、パワーコントロールユニットと、二次電池BTaと、を備える。燃料電池昇圧部は、燃料電池昇圧コンバーター(出力供給部)と、リレーとを有している。燃料電池昇圧コンバーターは、燃料電池FCが発電した直流電力を昇圧してパワーコントロールユニットに供給する。この昇圧コンバーターによる電圧変換制御により、燃料電池FCの運転ポイント(出力端子電圧、出力電流)が制御される。
パワーコントロールユニットは、バッテリー昇圧コンバーターと、トラクションインバーターと、を有している。燃料電池昇圧コンバーターから供給された電力は、バッテリー昇圧コンバーター及びトラクションインバーターに供給される。
バッテリー昇圧コンバーターは、二次電池BTaから供給される直流電力を昇圧してトラクションインバーターに出力する機能と、燃料電池FCが発電した直流電力、回生制動により駆動モーターDMaが回収した回生電力を降圧して二次電池BTaに充電する機能を有する。
二次電池BTaは、余剰電力の貯蔵源、回生制動時の回生エネルギー貯蔵源、燃料電池車両の加速又は減速に伴う負荷変動時のエネルギーバッファとして機能する。二次電池BTaとしては、例えば、ニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル・水素蓄電池、リチウム二次電池等の二次電池が好適である。二次電池BTaには、充電率を測定するSOCセンサTgが設けられている。
トラクションインバーターは、駆動モーターDMaに繋がれている。トラクションインバーターは、例えば、パルス幅変調方式で駆動されるPWMインバーターである。トラクションインバーターは、コントローラーECUからの制御指令に従って、燃料電池FC又は二次電池BTaから出力される直流電圧を三相交流電圧に変換して、駆動モーターDMaの回転トルクを制御する。駆動モーターDMaは、例えば、三相交流モーターであり、燃料電池車両の動力源を構成する。
続いて、冷却系CSについて説明する。冷却系CSは、メインラジエーターRMaと、ウォーターポンプWPaとを有している。
メインラジエーターRMaには、メインラジエーターファンが設けられている。メインラジエーターRMaは、燃料電池FCを冷却するための冷却液を放熱して冷却するものである。
ウォーターポンプWPaは、冷却液を燃料電池FCとメインラジエーターRMaとの間で循環させるためのポンプである。ウォーターポンプWPaが作動することで、冷却液はメインラジエーターRMaから燃料電池FCへと冷却液往路を通って流れる。
この燃料電池システムFSは統合的な制御手段としてのコントローラーECU(出力供給部)を備えている。コントローラーECUは、CPU、ROM、RAM、及び入出力インタフェースを備えるコンピュータシステムであり、燃料電池システムFSの各部を制御するものである。例えば、コントローラーECUは、イグニッションスイッチから出力される起動信号IGを受信すると、燃料電池システムFSの運転を開始する。その後、コントローラーECUは、アクセルセンサから出力されるアクセル開度信号ACCや、車速センサから出力される車速信号VCなどを基に、燃料電池システムFS全体の要求電力を求める。燃料電池システムFS全体の要求電力は、車両走行電力と補機電力との合計値である。
ここで、補機電力には、車載補機類(加湿器、エアコンプレッサー、水素ポンプ、及び冷却水循環ポンプ等)で消費される電力、車両走行に必要な装置(変速機、車輪制御装置、操舵装置、及び懸架装置等)で消費される電力、乗員空間内に配設される装置(空調装置、照明器具、及びオーディオ等)で消費される電力などが含まれる。
そして、コントローラーECUは、燃料電池FCと二次電池BTaとのそれぞれの出力電力の配分を決定する。コントローラーECUは、燃料電池FCの発電量が目標電力に一致するように、酸化ガス供給系ASS及び燃料ガス供給系FSSを制御するとともに、FC昇圧部FDCを制御して、燃料電池FCの運転ポイント(出力電圧、出力電流)を制御する。
コントローラーECUは、アクセル開度に応じた目標トルクが得られるように、例えば、スイッチング指令として、U相、V相、及びW相の各交流電圧指令値をトラクションインバーターに出力し、駆動モーターDMaの出力トルク、及び回転数を制御する。更に、コントローラーECUは、冷却系CSを制御して燃料電池FCが適切な温度になるように制御する。
続いて、図2を参照しながら、回生要求時のバルブ開度設定のフローについて説明する。図2は、回生要求時のバルブ開度設定の手順を示すフローチャートである。ステップS01では、車両側(負荷である駆動モータDMa側)から回生要求が入り、指定の電力を消費するように要求される。
ステップS02では、ステップS01の回生要求に応じて、燃料電池FC側の酸化ガス流量を決定する。具体的には、高電位回避電圧要求値が入り、その要求値に応じた発電量が燃料電池FCに対して要求され、その要求に応じた動作電圧・電流が決定され、燃料電池FC側に必要とされる酸化剤ガス流量が決定される。
ステップS03では、エアコンプレッサー62の動作点が決定される。この決定にあたっては、大気圧及び吸気温度が取得される。ステップS01の回生要求における必要消費電力から、体積流量及び圧力比のマップ(図3参照)より動作点を決定する。
図3に示すマップは、体積流量を横軸に、圧力比を縦軸に、それぞれ取ったグラフである。動作点は、等パワーラインLaと、エアコンプレッサーACPの吐出温限界ラインLbと、三方弁TVaの有効面積最大ラインLcとで囲まれた領域ARa内から選択される。最も好ましい動作点DPaは、エアコンプレッサー62の圧力比が小さく且つその体積流量が大きくなる点として定義される。ステップS03により、狙いのACP出口圧及び狙いの体積流量が決定される。
ステップS04では、燃料電池FC側に送り込む空気の体積流量と、酸化オフガス流路AS2に向かわせる空気の体積流量との分流比を決定する。まず、ステップS03で求めた狙いの体積流量から、ステップS02で求めた必要流量を減じ、バイパス側流量を求める。分流比は、ステップS02で求めた必要流量と、このバイパス側流量との比として求められる。
ステップS05では、バルブ開度を決定する。これは、三方弁TVaの燃料電池FC側の開口断面積と、三方弁TVaのバイパス側の開口断面積との和である有効断面積が狙いの体積流量となり、狙いのエアコンプレッサー出口圧となるように決定される。
ステップS06では、三方弁TVa及びエアコンプレッサー62を動作させる。この場合、三方弁TVaは開側から、統合弁DVbは閉側から動作させる。尚、狙いの消費電力にならない場合や、狙いの発電量にならない場合は、フィードバックして補正する。ステップS07では、回生要求が停止した時点で動作を解除し、通常運転に戻る。
図4に、三方弁TVaの概略構成を示す。三方弁TVaは、モーター10と、弁体11と、バルブ本体12と、を備える。モーター10の動作によって弁体11が上下に動き、円環状部材11aも上下に動く。エアコンプレッサー62から送り込まれる空気は流路123に入る。本実施形態の場合、流路121は酸化オフガス流路AS2に繋がっており、流路122は燃料電池FCに繋がっている。
流路121側には、弁座121aが形成され、流路122側には、弁座122aが形成されている。流路121にはオリフィスSaが形成され、流路122にはオリフィスSdが形成される。弁体11aと弁座121aとの間ではカーテンSbが形成され、弁体11aと弁座122aとの間ではカーテンScが形成される。これらの関係を図5に示す。
図5は、三方弁TVaの開度と有効断面積との関係を示す図である。図5において開度が大きくなっていく場合に、弁体11aは弁座122aから離れ弁座121aに近づくものとして描いている。Leは、有効断面積を示している。三方弁TVaの開度は、下限開度Lfから上限開度Lgの間となるように制御される。狙いの動作点としては、動作点DPbが好ましい。動作点DPbを超えると、有効断面積が最大ではなくなり誤差が生じやすいためである。
ステップS06におけるフィードバックの態様としては、有効断面積を変化させることによる圧力比の増加と、流量増加による方法で動作点を変化させることが可能だが、有効断面積の誤差による流量比への影響を考慮し、三方弁TVaを動かすことなく、エアコンプレッサー62の消費電力が予想より少ない場合には、流量を増加させることで対応することが好ましい。また、燃料電池FCへの酸化剤ガスの流量が不足している場合においおいても、全体の流量を増加させることで燃料電池FCへの供給流量を増加させ、三方弁TVaの開度を変化させないことが好ましい。
特に、燃料電池FCのセル電圧が低下した場合などは、酸化剤ガス流量を増加させてセル電圧を維持することが好ましい。これは、三方弁TVaの開度を変化させて、有効断面積が低下すると、吐出圧力が低下して、狙いの消費電力を消費できないためである。また、動力のフィードバック制御を行う幅を持たせるために、等パワーラインLa上で動作させる点よりも若干流量の少ない点を動作点として選択することが好ましい。
燃料電池FCの発電量が多いなど、開度の変更を行う場合は、エアコンプレッサーACPの圧力を維持しながら有効断面積を変更することが好ましい。また、車両ごとに三方弁TVaの開度を変更した場合は、補正項として学習させることが好ましい。
三方弁TVaは、弁体11aが弁座121aにはりついている閉状態では、圧力と受圧面積から決まる力よりも、モータートルクが十分にある場合に開くことが可能となる。そのため、エアコンプレッサー62の吐出圧が高い状態では、モータートルクが不足して開かない場合がある。特にエンジンブレーキ(回生動作)で使用するエアコンプレッサー62の圧力は通常よりも高く、モーター10のトルク設計はこの点を考慮しないものである。もし考慮すれば、モーター10の体格が大きくなりすぎてしまう。吐出圧力を決めている要素は、エア流量と両バルブの有効断面積の合計である。
そのため、バルブの開タイミングとしては、三方弁TVaを先に開き、統合弁DVbを閉側に動作させて吐出圧力を増加させる。この場合において、エンジンブレーキ可能タイミング動作を早く行うためには、三方弁TVaと統合弁DVbの有効断面積の合計が、一定以上となるようにしながら、三方弁TVaを開側に動かし、現在の流量で想定される吐出圧が一定値以下となるようにする。エンジンブレーキを停止する場合には、三方弁TVaが閉となってから、燃料電池FCの出力を引くことを許容する。これは、バイパス流路である酸化オフガス流路AS2側が開いていると、燃料電池FCに空気が供給されないためである。
尚、三方弁TVaの応答性としては、バイパス流路である酸化オフガス流路AS2側が開く場合を優先することが好ましい。これは、エンジンブレーキ時の応答性を加速の応答性よりも優先させるためである。
62 エアコンプレッサー
69 バイパス流路
92,92 車輪
AS1 酸化ガス流路
AS2 酸化オフガス流路
ASS 酸化ガス供給系
BTa 二次電池
CE セル
CS 冷却系
DMa 駆動モーター
DVa 電磁弁
DVb 統合弁
ECU コントローラー
EVc 排気排水弁
FC 燃料電池
FCS 燃料電池系
FDC 昇圧部
FS 燃料電池システム
FS1 高圧水素タンク
FS2 燃料オフガス流路
FSS 燃料ガス供給系
HPa 水素ポンプ
HVS 駆動系
Pt 圧力センサ
RMa メインラジエーター
Td 温度センサ
Tf 温度センサ
Tg センサ
Th 温度センサ
TVa 三方弁
WPa ウォーターポンプ

Claims (3)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料ガスと酸化剤ガスとの供給を受けて発電する複数の単セルからなるセルスタックを有する燃料電池と、
    前記燃料電池の発電によって駆動される負荷と、
    前記燃料電池に酸化剤ガスを送り込むための酸化剤ガス導入路と、前記燃料電池において発電反応に寄与した後の酸化剤オフガスを排出するための酸化剤ガス排出路と、前記酸化剤ガス導入路の前記燃料電池よりも上流側から分岐するバイパス流路と、前記酸化剤導入路と前記バイパス流路とが繋がれる部分に設けられた三方弁とを有する酸化剤ガス供給手段と、
    前記酸化剤ガス導入路に酸化剤ガスを送り込みエアコンプレッサーと、を備え、
    前記負荷側からの回生要求を消費する前記エアコンプレッサーの動作点に対応する狙いの体積流量と、前記燃料電池の高電位回避電圧発電に必要とされる酸化剤ガスの必要流量と、それらの差分として求められる前記バイパス流路側に流す酸化剤ガスの流量と、に基づいて、前記三方弁の開度を設定した際に前記燃料電池側及び前記バイパス流路側に流れるエア量を決める有効断面積が前記狙いの体積流量となるように決定され、
    前記三方弁の開度は、前記三方弁の開度と前記有効断面積との関係に基づいて、前記有効断面積の変動が抑制される開度に設定されることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記有効断面積の変動が抑制される開度とは、前記三方弁の下限開度から上限開度までの範囲のうち最大の開度であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 記動作点は、前記エアコンプレッサーの圧力比が小さく且つその体積流量が大きくなる点であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
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