JP6780552B2 - 燃料電池システム - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムについて図1〜図6を用いて説明する。この燃料電池システム1は例えば電気自動車に適用される。図1は本実施形態に係る燃料電池システム1の全体構成を示した図であり、図2は、燃料電池システム1の空気流路20を模式的に示した図である。
正極側:2H++1/2O2+2e-→H2O
これにより、上記電気化学反応に伴って、複数のセル10aを通して集電板11、12の間には電流が流れる。集電板11、12のうち一方の集電板は、セル10aに対してその面方向に分散化して電流を供給し、他方の集電板は、セル10aにその面方向に分散して流れる電流を集める。
本発明の第2実施形態について図7を参照して説明する。上記第1実施形態の端部供給ライン14は、空気分流機構70より導入された空気を、各セル10aのうち集電板12側の端部に配置された複数の端部セル10aに向けて集中的に供給している。これに対し、本実施形態の端部供給ライン14は、図7に示すように、空気分流機構70より導入された空気を、各セル10aのうち集電板11側と集電板12側の両側の端部に配置された複数の端部セル10aに向けて集中的に供給する。
本発明の第3実施形態について図8を参照して説明する。本実施形態の燃料電池システムは、上記第1実施形態の燃料電池システムに対し、さらに、端部供給ライン14から供給される空気を集電板12側の端部セル10aへ案内する仕切板18aを備えている。
本発明の第4実施形態について図9を用いて説明する。本実施形態の燃料電池システムは、上記第2実施形態の燃料電池システムに対し、さらに、端部供給ライン14から供給される空気を集電板12側の端部セル10aへ案内する仕切板18aと、集電板11側の端部セル10aへ案内する仕切板18bを備えている。
本発明の第5実施形態について図10を用いて説明する。上記第1〜第4実施形態の空気分流機構70は、モータ721の回転軸の回転に伴う回転弁722の回転およびシャット弁724の移動により空気入口マニホールド13、端部供給ライン14およびバイパスライン15に供給する空気の流量を調整している。これに対し、本実施形態の空気分流機構70は、ピニオンギア732および分流スリット731を有し、ピニオンギア732の回転に伴って分流スリット731が直線移動することにより空気入口マニホールド13、端部供給ライン14およびバイパスライン15に供給する空気の流量を調整する。なお、ピニオンギア732および分流スリット731は、流量調整機構に相当する。
本発明の第6実施形態について図11〜図12を用いて説明する。本実施形態の空気分流機構70は、モータ742の回転軸に固定された分流スリット741を有している。分流スリット741は、三角形板状部材741aにより構成されている。三角形板状部材741aの一辺には、2つのガイド壁741bが立設されている。2つのガイド壁741bの間には、スリット741cが形成されている。
本発明の第7実施形態について図13を用いて説明する。上記第1実施形態の空気分流機構70は、ピニオンギア723によりモータ721の回転軸の回転運動をラックギア724aの直線運動に変換している。これに対し、本実施形態の空気分流機構70は、筐体71、回転弁722、リンク機構753、シャット弁724を有し、リンク機構753によりモータ721の回転軸の回転運動をシャット弁724の直線運動に変換している。なお、リンク機構753は流量調整機構を構成している。
シャット弁724は、平板状のラックギア724aと、第2導出ポート71c内に配置され、ラックギア724aの一端に接続された弁機構724bと、を備えている。ラックギア724aの一端は、弁機構724bに接続され、ラックギア724aの他端は、板部材753bの他端にリベット等により接続されている。
本発明の第8実施形態について図14を用いて説明する。本実施形態の空気分流機構70は、筐体71、回転弁722、偏心カム763、シャット弁724を有し、偏心カム763によりモータ721の回転軸の回転運動をシャット弁724の直線運動に変換している。なお、偏心カム763は流量調整機構を構成している。
本発明の第9実施形態について図15〜図16を用いて説明する。本実施形態の空気分流機構70は、モータ772の回転軸に固定された分流スリット771を有している。分流スリット771は、底板部771aと、底板部771aの一面側に所定の間隔を設けて立設された2つのガイド部771bを有している。2つのガイド部771bの間にスリット771cが形成されている。
本発明の第10実施形態について図17を用いて説明する。本実施形態の燃料電池システムは、3つの空気ポンプ21a〜21cを備えている。各空気ポンプ21a〜21cは、制御部50に接続されている。制御部50は、空気入口マニホールド13、端部供給ライン14およびバイパスライン15に供給する空気の流量を調整する。
(1)上記各実施形態では、複数のセル10aの全体を含む範囲を第1の範囲とし、この第1の範囲に向けて空気入口マニホールド13から空気を供給するよう構成した。これに対し、必ずしも複数のセル10aの全体を含む範囲に向けて空気入口マニホールド13から空気を供給するよう構成しなくてもよい。
10a セル
11、12 集電板
13 空気入口マニホールド
14 端部供給ライン
15 バイパスライン
16 空気出口マニホールド
21 空気ポンプ
70 空気分流機構
71 筐体
71a 第1導入ポート
71b 第2導入ポート
71c 第3導入ポート
Claims (6)
- 空気に含まれる酸素と燃料ガスの電気化学反応により電気エネルギーを出力するセル(10a)を複数積層してなる燃料電池(10)を備えた燃料電池システムであって、
複数の前記セルのうち第1の範囲に向けて前記空気を供給する第1空気供給路(13)と、
複数の前記セルのうち前記第1の範囲と異なる第2の範囲に向けて前記空気を供給する第2空気供給路(14)と、
複数の前記セルを迂回させるよう前記空気を流すバイパスライン(15)と、
前記第1空気供給路に供給する前記空気の流量と前記第2空気供給路に供給する前記空気の流量を調整する流量調整部(70)と、
前記空気を圧送する空気ポンプ(21)と、を備え、
前記流量調整部は、
前記空気ポンプから圧送された前記空気を導入する導入ポート(71a)、前記第1空気供給路に前記空気を導出する第1導出ポート(71b)、前記第2空気供給路に前記空気を導出する第2導出ポート(71c)および前記バイパスラインに前記空気を導出する第3導出ポート(71d)と、を有する筐体(71)と、
前記筐体内に移動可能に配置され、前記第1導出ポート、前記第2導出ポートおよび前記第3導出ポートの開度を調整する流量調整機構(721〜724、731〜732、741〜742、753、763、771〜772)と、を有している燃料電池システム。 - 前記第1の範囲は、複数の前記セルの全体を含む範囲であり、
前記第2の範囲は、複数の前記セルのうち少なくとも一方の端部に配置された前記セルに対応する範囲である請求項1に記載の燃料電池システム。 - 前記流量調整機構は、モータ(721、771)の回転軸を中心として該回転軸の回転軸周り方向に回動する回転弁(722、771)を有し、
前記回転弁の位置に応じて前記第1導出ポートおよび前記第2導出ポートの開度を調整する請求項2に記載の燃料電池システム。 - 前記流量調整機構は、前記空気を流すスリット(731a)が形成されるとともに直線移動させられる板状の分流スリット(731)を有し、
前記スリットの位置に応じて前記第1導出ポートおよび前記第2導出ポートの開度を調整する請求項2に記載の燃料電池システム。 - 前記流量調整機構は、前記空気を流すスリット(741a)が形成されるとともにモータ(721、771)の回転軸に連動して回動する分流スリット(741)を有し、
前記スリットの位置に応じて前記第1導出ポートおよび前記第2導出ポートの開度を調整する請求項2に記載の燃料電池システム。 - 複数の前記セルから前記電気化学反応により生成された生成水を含む前記空気を外部へ排出する空気排出路(20b)と、
前記第1空気供給路から前記燃料電池を迂回させて前記空気排出路に前記空気を排出するバイパス路(15)と、を備え、
前記流量調整部は、前記第1空気供給路に供給する前記空気の流量、前記第2空気供給路に供給する前記空気の流量および前記バイパス路に供給する前記空気の流量を調整する請求項2に記載の燃料電池システム。
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