JP5817171B2 - 音響制御用コントローラー - Google Patents
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Description
しかしながら、選択chに関係する他chをコントローラーにおけるスライダの操作対象chとして割り当てる作業には次のような問題点があった。
・1chずつあるいは1バンクずつ順に、chあるいはバンクをずらしてスライダの操作対象chを変更しなければならず、ボタンを何回も押さなければならない。
・操作対象chが希望するchへ変更されたかを確認しながら、操作対象chをずらさなければならない。
・一般に、1楽曲を構成するch(1個の楽曲ファイルに含まれるch)の数は100個(ときには200個)などの膨大な数となり、操作対象chを希望するchへ変更する作業に大変な手間がかかる。
そこで、本発明は、スライダに簡単な操作により操作対象chを割り当てることができる音響制御用コントローラーを提供することを目的としている。
図1において、PC1には音響信号の記録や再生、あるいはエフェクト付与やミキシング等の音響処理機能を実現するためのDAW(Digital Audio Workstation)と呼ばれるアプリケーションソフトであるDAWソフトがインストールされている。PC1はDAWを起動する装置であり、PC1においてDAWソフトを起動することで、音響信号の記録や再生、あるいはエフェクト付与やミキシング等の音響信号処理機能が実現される。PC1に、電子楽器5、デジタルミキサ6およびスピーカアンプ7を接続すると、電子楽器5やデジタルミキサ6からの音声信号をDAWに入力することができ、DAWから出力される音声信号をスピーカアンプ7に供給することができる。PC1にはマウス3とキーボード4が接続されており、マウス3とキーボード4とによりDAW等のアプリケーションを操作することができる。また、DAWを操作するためのDAW用の音響制御用コントローラーであるコントローラー2がPC1に接続されている。例えば、コントローラー2は、PC1にUSB(Universal Serial Bus)接続されている。また、PC1と、コントローラー2、マウス3およびキーボード4との間では制御信号の授受が行われ、PC1と、電子楽器5、デジタルミキサ6およびスピーカアンプ7との間では音声信号の授受が行われる。
図2に示すようにコントローラー2におけるCPU(Central Processing Unit)30が管理プログラム(OS:Operating System)を実行しており、コントローラー2の全体の動作をOS上で制御している。コントローラー2は、コントローラー2の動作プログラムや各種データが格納される不揮発性のフラッシュメモリ31と、CPU30のワークエリアや各種データが記憶されるRAM(Random Access Memory)32を備えている。また、外部I/O 33はコントローラー2をPC1に接続するための通信インタフェースであり、USBやイーサネット(登録商標)などのインタフェースとされる。表示器34は設定レベルや入力レベルのレベル表示を行うスライダ21のタッチパネルの内側に配置された複数個のLEDとされている。また、操作子35は割当ch変更の指示を行うshiftボタン22、ch−ボタン23、ch+ボタン24、bk−ボタン25、bk+ボタン26とされている。各部はバス36に接続されている
図3に示すようにPC1におけるCPU10が管理プログラム(OS)を実行しており、PC1の全体の動作をOS上で制御している。PC1は、PC1の動作プログラムや各種データが格納される不揮発性のフラッシュメモリ11と、CPU10のワークエリアや各種データが記憶されるRAM12を備えている。また、外部I/O 13はPC1にキーボード、マウス、ディスプレイなどの外部機器やコントローラー2を接続するための通信インタフェースであり、DVI(Digital Visual Interface)、USBやイーサネット(登録商標)などのインタフェースとされる。PC1において起動されたDAWの各種画面は、外部I/O 13を介して接続されているディスプレイに表示され、外部I/O 13を介して接続されているキーボードおよびマウスによりDAWの操作が行われる。また、外部I/O 13には、電子楽器5等からアナログ音声信号を入力するアナログ入力ポート、スピーカアンプ7等にアナログ音声信号を出力するアナログ出力ポート、デジタルミキサ6等からディジタル音声信号を入力したりデジタルミキサ6等にディジタル音声信号を出力するディジタル入力/出力ポートも含まれている。各部はバス14に接続されている。
DAWの表示画面には、スライダ用GUIの画面とされるスライダ制御部D1のウィンドウと、選択ch用GUIの画面とされる選択ch制御部D2のウィンドウと、その他用GUIの画面とされるその他制御部D3のウィンドウが表示されている。スライダ制御部D1には、DAWが扱う全ch分(16本)のスライダ画像を表示するスライダ部15と、選択された1個のch(現在の選択ch)を表示する選択ch表示部16と、コントローラー2の各スライダに現在割り当てられているch(割当ch)を表示する割当ch表示部17が表示されている。スライダ部15の16本のスライダ画像は左から順に、ch番号順に1つずつのch(ch1,ch2,ch3,・・・)と対応しており、いずれかのスライダ画像の摘みをマウスでドラッグして上下に移動させることにより、当該スライダ画像に対応するchのレベルを制御することができる。
なお、DAWでは、選択chとして1個のchを選択でき、選択chとして選択できるchは1度に1個のみとされる。この選択chは、選択ch制御部D2の制御対象のchとされ、選択ch制御部D2ではヘッドアンプ、パン、ハイパスフィルタやイコライザの選択chのパラメータの編集を詳細に行うことができる。また、現在の選択chの情報は、DAW(PC1)のPCカレントメモリとされるRAM12へ記録され、さらに、コントローラー2へ送られて、コントローラーカレントメモリとされるRAM32へも記録される。
そこで、上記した各ボタンを操作した際の割当chの移動について以下に説明する。まず、ch−ボタン23を操作した際の割当chの移動の態様の一例を図5に示す。図5の上段には、DAWの表示画面には表示されないが、理解を容易にするためにch1〜ch16のch番号とバンク1(bk1)〜バンク4(bk4)のバンク構成を示している。図5の中段には、操作前の選択ch表示部16と割当ch表示部17の表示態様の一例が示されており、図5の下段には、ch−ボタン23の操作後の選択ch表示部16と割当ch表示部17の表示態様の一例が示されている。
コントローラー2においてch+ボタン24を押すと、ch番号増加方向(ch番号が大きくなる方向)へ1個のch分だけ割当chを変更する指示がコントローラー2で検出されてch単位の変更の処理(右)が実行される。このch単位の変更の処理(右)では、スライダ21にそれぞれ、1つ右のch(1つだけch番号が大きいch)が新たな割当chとして割り当てられる。図6に示す例では、ch10が選択chとされており、操作前においてはSlider-a1,Slider-a2,Slider-a3,Slider-a4にch3,ch4,ch5,ch6がそれぞれ割り当てられている。そこで、Slider-a1,Slider-a2,Slider-a3,Slider-a4の割当chが1つずつ左のchへ変更されて、Slider-a1,Slider-a2,Slider-a3,Slider-a4にch4,ch5,ch6,ch7が新たな割当chとして割り当てられる。
コントローラー2においてbk−ボタン25を押すと、ch番号減少方向へ1個のバンク分だけ割当chを変更する指示がコントローラー2で検出されてバンク単位の変更の処理(左)が実行される。このバンク単位の変更の処理(左)では、左側直近のバンクを検出し、そのバンクに含まれるchを新たな割当chとし、ch番号順で左端のスライダ21から順に新たな割当chが割り当てられる。図7に示す例では、ch10が選択chとされており、操作前においてはSlider-a1,Slider-a2,Slider-a3,Slider-a4にch3,ch4,ch5,ch6がそれぞれ割り当てられている。そこで、左側直近のバンクがbk1と検出されて、Slider-a1,Slider-a2,Slider-a3,Slider-a4にbk1を構成するch1,ch2,ch3,ch4が新たな割当chとして割り当てられる。
コントローラー2においてbk+ボタン26を押すと、ch番号増加方向へ1個のバンク分だけ割当chを変更する指示がコントローラー2で検出されてバンク単位の変更の処理(右)が実行される。このバンク単位の変更の処理(右)では、右側直近のバンクを検出し、そのバンクに含まれるchを新たな割当chとし、ch番号順で左端のスライダ21から順に新たな割当chが割り当てられる。図8に示す例では、ch10が選択chとされており、操作前においてはSlider-a1,Slider-a2,Slider-a3,Slider-a4にch3,ch4,ch5,ch6がそれぞれ割り当てられている。そこで、右側直近のバンクがbk2と検出されて、Slider-a1,Slider-a2,Slider-a3,Slider-a4にbk2を構成するch5,ch6,ch7,ch8が新たな割当chとして割り当てられる。
いずれかのスライダ21がユーザによって操作されたことが検出されて、スライダが操作された時の処理がコントローラー2で起動されると、ステップS10にて操作されたスライダ21の操作量と、当該スライダ21の割当chである操作対象chとが確認され、確認された操作量に基づいて操作対象パラメータの新たな値(更新値)が決定される。そして、操作対象chの操作対象パラメーターの値を更新値へ変更する指示がDAWへ送られる。次いで、ステップS11にて更新値にあわせて操作対象chの各種の設定変更やスライダ21における操作対象chのLEDの表示を変更する表示変更が行われる。そして、ステップS11の処理が終了するとスライダが操作された時の処理がコントローラー2において終了される。
操作対象chの操作対象パラメーターの値を更新値へ変更する指示をDAWが受け取り、スライダが操作された時の処理がDAW(PC1)で起動されると、ステップS20にて受け付けた更新値に基づいて操作対象chの操作対象パラメータの値が更新される。次いで、ステップS21にて更新値にあわせて操作対象chの各種の設定変更や、ディスプレイのスライダ制御部D1に表示されているスライダ部15において操作対象chが割り当てられているスライダ画像の摘みの位置が更新値にあわせて変更される表示変更が行われる。そして、ステップS21の処理が終了するとスライダが操作された時の処理がDAW(PC1)において終了される。
選択chを変更する指示が検出されてDAW(PC1)において選択chの変更の処理が起動されると、ステップS30にて選択chを変更する指示で指定されたchが新たな選択chとして設定される。この際に、以前の選択chが解除されて、指定されたchが選択chとしてPCカレントメモリ(RAM12)へ書き込まれ、新たな選択chが選択ch制御部D2の制御対象のchとして設定される。さらに、選択ch表示部16に表示されている「-sel-」を新たな選択chの位置に表示すると共に、選択chに関する各種表示の内容が新たな選択chにあわせて更新される。次に、ステップS31にてコントローラー2がDAW(PC1)に外部接続されているか否かが判断され、コントローラー2がDAW(PC1)に外部接続されていると判断された場合は、ステップS32に進む。ステップS32では、新たな選択chのch番号がコントローラー2へ通知される。また、ステップS31にてコントローラー2がDAW(PC1)に外部接続されていないと判断された場合、あるいは、ステップS32の処理が終了した場合は選択chの変更の処理がDAW(PC1)において終了される。
新たな選択chのch番号の通知をコントローラー2が受け取り、選択chの変更の処理がコントローラー2で起動されると、ステップS40にて受信した新たな選択chのch番号の情報に基づいて、コントローラーカレントメモリ(RAM32)に保持されている選択chの情報が、新たな選択chの情報に更新される。ステップS40の処理が終了すると選択chの変更の処理がコントローラー2において終了する。この選択chの変更の処理がコントローラー2で実行されることにより、コントローラー2は、DAWで設定されている選択chについて、最新の情報を常に保持するようになる。
なお、選択chが変更されてもスライダ21の割当chは変更されない。
まず、第1実施例の割当chの変更の処理について説明する。図14にshiftボタン22とボタン23〜26との組み合わせと、選択chの位置とに応じてコントローラー2で実行される割当chをスライダ21に割り当てる割当手法のテーブルを示す。このテーブルでは、割当手法が手法1ないし手法9のいずれかに決定されるが、これらの手法の内容については後述する。
この場合、選択chの位置1とは、選択ch以降のch数が3個より多い(選択ch以降のch数がスライダ数より多い)位置で、かつ、選択ch以前のch数が3個より多い(選択ch以前のch数がスライダ数より多い)位置である。また、選択chの位置2とは、選択ch以降のch数が3個より多い(選択ch以降のch数がスライダ数より多い)位置で、かつ、選択ch以前のch数が3個以下(選択ch以前のch数がスライダ数より少ない)位置である。さらに、選択chの位置3とは、選択ch以降のch数が3個以下(選択ch以降のch数がスライダ数より少ない)位置で、かつ、選択ch以前のch数が3個より多い(選択ch以前のch数がスライダ数より多い)位置である。
shiftボタン22とボタン23〜26とが組み合わされて操作したことがコントローラー2において検出されると、図13に示す割当ch変更の処理がコントローラー2において起動され、ステップS50にて自機のコントローラーカレントメモリ(RAM32)に記録されている選択chを参照して現在の選択chを確認する。続いて、ステップS51にて操作されたボタンが確認される。この操作されたボタンの確認では、shiftボタン22とch−ボタン23ないしbk+ボタン26のいずれかとの組み合わせが確認される。次いで、ステップS52へ進み、ステップS50にて確認された選択chの位置(位置1か位置2か位置3か)と、ステップS51で確認された操作されたボタンの組み合わせ(Shift&ch-かShift&ch+かShift&bk-/bk+か)(操作の種類)との組み合わせ、つまり、選択chの位置と操作の種類との組み合わせに基づいて図14に示すテーブルが参照されて、手法1ないし手法9の内のいずれかの割当chの割当手法が決定される。そして、決定された割当手法に基づいてステップS53にて新たな割当ch群が決定され、決定された新たな割当ch群がステップS54にてスライダ21のSlider-a1,Slider-a2,Slider-a3,Slider-a4に割り当てられる。この際に、以前の割当ch群が解除されて、新たな割当ch群がスライダ21の操作対象のchとして設定され、コントローラー2のカレントメモリ(RAM32)の割当chの情報を新たな割当ch群のch番号へ書き替える。さらに、新たな割当ch群にあわせてスライダ21におけるLEDによる表示を新たな割当ch群の内容に変更する。さらにまた、新たな割当ch群の設定内容をDAW(PC1)へ送る。ステップS54の処理が終了すると割当ch変更の処理がコントローラー2において終了する。
なお、DAWにおける選択chの変更時に新たな選択chのch番号をコントローラー2は受けとらず、ステップS50において選択chのch番号をDAWに要求する要求指示を送り、DAWからの回答を受けて現在の選択chのch番号を確認するようにしてもよい。この場合、DAWは、コントローラー2からの要求指示を受けたときに、現在の選択chのch番号あるいは選択chを識別できる情報を、要求に対する回答として、要求を出したコントローラー2に送るようにする。
新たな割当chの設定内容をDAWが受け取り、割当ch変更の処理がDAW(PC1)で起動されると、ステップS55にて割当chに関する各種設定を、受け取った新たな割当ch群の設定内容にあわせて更新する。この更新では、PCカレントメモリ(RAM12)の割当chの情報や、選択ch表示部16と割当ch表示部17における割当chに関する表示の内容を受け取った新たな割当ch群の設定内容にあわせて更新する。ステップS55の処理が終了すると割当ch変更の処理がDAW(PC1)において終了する。
まず、手法1について図16を参照しながら説明する。図16の上段にはch1〜ch16のch番号とバンク1(bk1)〜バンク4(bk4)のバンク構成を示している。図16の中段には、操作前の選択ch表示部16と割当ch表示部17の表示態様の一例が示されており、図16の下段には、shiftボタン22とch−ボタン23との操作後の選択ch表示部16と割当ch表示部17の表示態様の一例が示されている。shiftボタン22を押しながらch−ボタン23が押されたことがコントローラー2で検出されると、図13に示す割当ch変更の処理が起動され、そのステップS50にて選択chがch10であることが確認される。選択chがch10の場合は、選択ch以降のch数が7chで選択ch以前のch数が10chとされていることから、選択chの位置が位置1と検出される。また、ステップS51では操作されたボタンがshiftボタン22とch−ボタン23と確認される。
さらに、新たな割当ch群の設定内容がDAW(PC1)へ送られ、PC1のカレントメモリ(RAM12)の割当chの情報が新たな割当ch群にあわせて更新されると共に、割当ch表示部17の表示を新たな割当ch群にあわせて、図16の下段に示すように更新される。
さらに、新たな割当ch群の設定内容がDAW(PC1)へ送られ、PC1のカレントメモリ(RAM12)の割当chの情報が新たな割当ch群にあわせて更新されると共に、割当ch表示部17の表示を新たな割当ch群にあわせて、図17の下段に示すように更新される。
また、操作されたボタンがshiftボタン22とbk−ボタン25あるいはbk+ボタン26と確認された場合は、ステップS52にて図14に示すテーブルが参照されて、割当手法が手法4と決定される。手法4の割当手法と決定された場合は、選択chを含むバンクのch群が新たな割当chとしてスライダ21に割り当てられる。すなわち、現在の選択chのchを含むバンクのch群がスライダ21の新たな割当ch群とされる。選択chを含むバンクはbk3でありch9,ch10,ch11,ch12で構成されていることから、Slider-a1,Slider-a2,Slider-a3,Slider-a4にch9,ch10,ch11,ch12の連続するch群が新たな割当ch群として割り当てられる。
さらに、新たな割当ch群の設定内容がDAW(PC1)へ送られ、PC1のカレントメモリ(RAM12)の割当chの情報が新たな割当ch群にあわせて更新されると共に、割当ch表示部17の表示を新たな割当ch群にあわせて、割当手法が手法3の場合は図18の3段目に示すように、手法4の場合は図18の最下段に示すように更新される。
また、操作されたボタンがshiftボタン22とbk−ボタン25あるいはbk+ボタン26と確認された場合は、ステップS52にて図14に示すテーブルが参照されて、割当手法が手法6と決定される。手法6の割当手法と決定された場合は、選択chを含む最初のバンクのch群が新たな割当chとしてスライダ21に割り当てられる。すなわち、スライダ21にスライダ数分の連続する最初のバンクを構成するchが、新たな割当ch群とされる。最初のバンクは選択chを含むbk1でありch1,ch2,ch3,ch4で構成されていることから、Slider-a1,Slider-a2,Slider-a3,Slider-a4にch1,ch2,ch3,ch4の連続するch群が新たな割当ch群として割り当てられる。
そして、以前の割当ch群が解除されて、新たな割当ch群がスライダ21の操作対象のchとして設定され、コントローラー2のカレントメモリ(RAM32)の割当chの情報を新たな割当ch群のch番号へ書き替える。さらに、新たな割当ch群にあわせてスライダ21におけるLEDによる表示が新たな割当chの内容に変更される。
さらに、新たな割当ch群の設定内容がDAW(PC1)へ送られ、PC1のカレントメモリ(RAM12)の割当chの情報が新たな割当ch群にあわせて更新されると共に、割当ch表示部17の表示を新たな割当ch群にあわせて、割当手法が手法5の場合は図19の3段目に示すように、手法6の場合は図19の4段目に示すように、手法7の場合は図19の最下段に示すように更新される。
また、操作されたボタンがshiftボタン22とch+ボタン24と確認された場合は、ステップS52にて図14に示すテーブルが参照されて、割当手法が手法9と決定される。手法9の割当手法と決定された場合は、現在の選択chをスライダ21の右端のSlider-a4へ割り当て、ch番号減少方向に連続するchを残りのSlider-a3,Slider-a2,Slider-a1へ割り当てる新たな割当ch群がステップS53で決定される。そして、ステップS54にて現在の選択chであるch14がSlider-a4へ割り当てられ、ch番号減少方向に連続するch13,ch12,ch11がSlider-a3,Slider-a2,Slider-a1の連続するch群が新たな割当ch群として割り当てられる。
さらに、新たな割当ch群の設定内容がDAW(PC1)へ送られ、PC1のカレントメモリ(RAM12)の割当chの情報が新たな割当ch群にあわせて更新されると共に、割当ch表示部17の表示を新たな割当ch群にあわせて、割当手法が手法8の場合は図20の3段目に示すように、手法9の場合は図20の最下段に示すように更新される。
以上説明した手法1ないし手法9の割当手法においては、新たな割当ch群は選択chを含むようになる。そして、選択chと関係するch群は選択chの前後にまとめられており、手法1ないし手法9の割当手法では選択ch前後のch群をスライダ21へ割り当てることから、選択chと関係するch群をスライダ21へ割り当てることができるようになる。
ここで、shiftボタン22を押しながらch−ボタン23が押されたことがコントローラー2において検出されると、第2実施例の割当ch変更の処理が起動され、DAW(PC1)における現在の選択chのch番号が確認される。そして、自機のコントローラーカレントメモリ(RAM32)に記録されている選択chが参照されて確認された選択chと照合される。照合されると、操作されたボタンがshiftボタン22とch−ボタン23とされているか確認される。次いで、確認された選択chの位置から図21に示すテーブルが参照されて、手法1、手法5、手法2の内のいずれかの割当chの割当手法が決定される。そして、決定された割当手法に基づいて新たな割当ch群が決定され、決定された新たな割当ch群がスライダ21のSlider-a1,Slider-a2,Slider-a3,Slider-a4に割り当てられる。
第2実施例で採用する操作の種類はShift&ch-に限られず、Shift&ch+、Shift&bk-、Shift&bk+など他の操作の種類を採用してもよい。さらに、第1実施例で使う図14に示すテーブル,第2実施例で使う図21に示すテーブルにおける操作の種類、選択chの位置、割当手法の組み合わせは、最も好ましいと考えられるものを例示してあるが、図14や図21に示すテーブルの組み合わせに限られず、他の組み合わせを採用してもよい。
また、本発明の音響制御用コントローラーではshiftボタンと他のボタンとの組み合わせにより3種類の指示方法としたが、指示方法は少なくとも1種類あればよく2種類あるいは4種類以上としてもよい。例えば、(1)shiftボタンとch−ボタンとの組み合わせのみとする、(2)shiftボタンとch+ボタンとの組み合わせのみとする、(3)shiftボタンとbk−/bk+ボタンとの組み合わせは採用せず、shiftボタンとch−ボタンとの組み合わせおよびshiftボタンとch+ボタンとの組み合わせとする、(4)shiftボタンとbk−/bk+ボタン23との組み合わせのみとする、ことが考えられる。この場合、指示方法と選択chの位置の組み合わせと決定される割当手法の対応関係は図14に示すテーブルに限らず、適宜に対応関係を調整することができる。例えば、(1)shiftボタンとch−ボタンとの組み合わせのみとする場合は、位置1で手法1,位置2で手法5,位置3で手法2とする、(2)shiftボタンとch+ボタンとの組み合わせのみとする場合は、位置1で手法3,位置2で手法6,位置3で手法9とすることが考えられる。
Claims (3)
- 音響処理機能を操作するための音響制御用コントローラーであって、
複数本のスライダと、
前記複数本のスライダのそれぞれにはチャンネルが1つずつ割り当てられており、各スライダに割り当てられているチャンネルの変更を指示する変更指示手段と、
前記音響処理機能においては、編集対象とされる1つの任意のチャンネルが選択チャンネルとして選択されており、前記変更指示手段により変更が指示された時に、前記音響処理機能において選択されている選択チャンネルを確認し、当該選択チャンネルを含む複数個のチャンネルを前記複数本のスライダのそれぞれに割り当てる割当変更手段と、
を備えることを特徴とする音響制御用コントローラー。 - 前記割当変更手段が前記選択チャンネルを含む複数のチャンネルを前記複数本のスライダのそれぞれに割り当てる際に、前記選択チャンネルからはじまり、チャンネル番号が連続する複数個のチャンネルを、チャンネル番号順で前記複数本のスライダにそれぞれ割り当てることを特徴とする請求項1記載の音響制御用コントローラー。
- 前記変更指示手段は、複数の指示方法のいずれかで割当チャンネルを変更する指示を行うことができ、
前記割当変更手段は、前記変更指示手段からの割当チャンネルを変更する指示が検出された時に、前記指示が前記複数の指示方法のいずれであるかを検出すると共に、前記選択チャンネルの位置を検出し、検出された前記指示方法と前記選択チャンネルの位置とにより割当手法を決定して、該決定された割当手法により前記選択チャンネルを含む複数個のチャンネルを前記複数本のスライダにそれぞれ割り当てることを特徴とする請求項1記載の音響制御用コントローラー。
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