JP5814172B2 - 口腔内センサの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、口腔内に挿入される口腔内センサの製造方法に関する。
特許文献1には、口腔内に挿入され、歯牙等を撮影する撮像センサが記載されている。特許文献1に記載されたセンサは、撮像素子を含む回路基板と、回路基板等が収容されたセンサボディと回路基板に電気的に接続されたケーブルとを有している。このケーブルは、センサボディに設けられたケーブルコネクタに固定されている。
米国特許第6652141号明細書 特開2009―95464号公報
口腔内センサは、口腔内に挿入されるため、使用毎に消毒する場合がある。撮像センサの消毒には、例えばイソプロピルアルコールを含ませた布でセンサボディを拭く方法がある。この方法よりもより簡易に実施可能であり、確実に消毒できる方法として、消毒液にセンサボディを浸す方法がある。
しかしながら、特許文献1に記載された撮像センサのような構成では、一般に、センサボディにケーブルが接着材により固定(以下「接着固定」とも言う)される。ケーブルは、センサボディに固定された部分が屈曲され、応力が発生する場合がある。この応力により接着材自体が損傷して、気密性が低下する虞があった。
そこで、本発明は、パッケージ内の気密性が向上された口腔内センサの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、撮像装置と、外被を含む信号ケーブルと、撮像装置を収容するパッケージと、を備え、パッケージは撮像装置を収容するケースとケースの開口を覆うカバーとを有し、カバーは信号ケーブルが接続されるケーブル接続部とケーブル接続部をケースに連結する連結部とを有する口腔内センサの製造方法である。この製造方法は、第1の金型に信号ケーブルを配置した後、第1の金型に第1の樹脂を充填して加熱することにより、信号ケーブルの外被が溶着されたケーブル接続部を成形する第1の工程と、連結部を準備する第2の工程と、第2の金型を用いて連結部における所定の位置にケーブル接続部を配置する第3の工程と、連結部とケーブル接続部との間を樹脂封止する第4の工程と、を有する。
上述した製造方法によれば、信号ケーブルの外被がケーブル接続部に溶着により固定(以下「溶着固定」ともいう)される。従って、信号ケーブルの外被とケーブル接続部との間の隙間が確実に埋まる。さらに、溶着固定によれば、信号ケーブルとケーブル接続部とが互いに固定された部分に応力が作用した場合であっても、接続部の損傷が抑制される。従って、パッケージの気密性を向上させた口腔内センサを製造することができる。
また、第1の工程では、第1の樹脂によりケーブル接続部を成形しつつ、第1の樹脂を外被に直接に溶着してもよい。この第1の工程によれば、ケーブル接続部の形成と同時に、ケーブル接続部に対する信号ケーブル2の外被2cの溶着が行われるので、信号ケーブル2の外被2cと、ケーブル接続部14とがより一体的に形成される。
また、第1の工程は、ケーブル接続部を準備する工程と、信号ケーブルとケーブル接続部とを第1の金型に配置する工程と、第1の金型に第1の樹脂を充填してケーブル接続部と信号ケーブルとの間に第1の樹脂を配置して加熱することにより、第1の樹脂を信号ケーブルの外被に溶着すると共に第1の樹脂をケーブル接続部に溶着する工程と、を含んでいてもよい。この第1の工程によれば、信号ケーブルの外被とケーブル接続部とは、直接に溶着されず、信号ケーブルがケーブル接続部に第1の樹脂を介して固定される。従って、信号ケーブルの外被をケーブル接続部に直接に溶着できない場合であっても、信号ケーブルをケーブル接続部に固定して、パッケージの気密性を向上させた口腔内センサを製造することができる。
また、第4の工程の後、信号ケーブルを撮像装置に電気的に接続し、該撮像装置をケースに配置する第5の工程と、第5の工程の後、ケースの開口にカバーを固定する第6の工程と、を更に含んでいてもよい。これら第5の工程及び第6の工程によれば、パッケージの気密性を向上させた口腔内センサを製造することができる。
また、第6の工程では、ケースとカバーとは接着固定されてもよい。この第6の工程によれば、ケースとカバーとを容易に固定することができる。
本発明によれば、パッケージ内の気密性を向上させた口腔内センサの製造方法が提供される。
第1実施形態に係る口腔内センサの外観を示す図である。 第1実施形態に係る口腔内センサの断面構造を示す図である。 第1実施形態に係る口腔内センサの製造工程を示す図である。 第1実施形態に係る口腔内センサの製造工程における一工程を説明する図である。 第1実施形態に係る口腔内センサの製造工程における一工程を説明する図である。 第1実施形態に係る口腔内センサの製造工程における一工程を説明する図である。 第2実施形態に係る口腔内センサの一部断面構造を示す図である。 第2実施形態に係る口腔内センサの製造工程を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明による口腔内センサの製造方法の一実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、各図面において、3次元直交座標系を設定し、以下必要な場合にXYZ座標系を用いて説明する。ここで、パッケージ10の長手方向がX軸方向であり、パッケージ10の短手方向がY軸方向であり、パッケージ10の厚さ方向がZ方向であるとする。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る製造方法により製造される口腔内センサについて説明する。口腔内センサは、患者の口腔内に挿入され、口腔内の歯牙等のX線像を撮像するためのセンサである。図1及び図2に示すように、口腔内センサ1は、信号ケーブル2と、撮像装置3と、パッケージ10とを備えている。信号ケーブル2はパッケージ10に固定されている。撮像装置3はパッケージ10内に配置されている。
信号ケーブル2は、一端が撮像装置3へ接続され、他端が口腔内センサ1を制御する外部の制御装置に接続されている。信号ケーブル2は、所定の電気信号が導通する複数のワイヤ2aと、ワイヤ2aの一端に配置されたコネクタ2bと、複数のワイヤ2aの周囲に配置された外被2cとを備えている。外被2cは、例えばポリ塩化ビニル(PVC)からなる。
撮像装置3は、X線像を電気的な画像信号に変換する光検出素子と、光検出素子の出力信号を処理する回路基板3aと、回路基板3a上に設けられたコネクタ3bとを備えている。コネクタ3bには、信号ケーブル2のコネクタ2bが接続される。
口腔内センサ1のパッケージ10は、ケース11とカバー12とを備えている。このパッケージ10は、気密性が向上された封止・防水構造を有している。
ケース11は、撮像装置3を収容する部材である。ケース11は、矩形の開口11aを有する直方体の箱状部材である。ケース11は、例えば、アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂(ABS)からなる。ケース11は、底部11bと側壁部11cとを備えている。側壁部11cは底部11bの周縁から底部11b上に延び、底部11bと共に撮像装置3を収容する収容部を画成している。
カバー12は、ケース11の開口11aを覆う部材である。カバー12は、連結部13と、ケーブル接続部14とを有している。カバー12は、連結部13とケーブル接続部14との間に封止部12aを有している。この封止部12aは、連結部13と、ケーブル接続部14との間に形成される隙間(図5の(a)部の22に対応)に充填された樹脂により形成されている。この樹脂は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)を含むABSからなる。
連結部13は、ケーブル接続部14をケース11に連結する部材であり、例えば、PBTを含むABSからなる。連結部13は、矩形の開口13aを有する直方体の形状の部材16と、突出部18とを有する。部材16は、側壁部17を有する。側壁部17は部材16の周縁からケース11の側に延びている。開口11a側の側壁部17の端部は、ケース11の側壁部11cの開口11a側の端部に当接し、この側壁部11cと互いに接着材により固定(接着固定)されている。連結部13の部材16上には、ケース11とカバー13とから離れる方向(負のZ方向)に突出した突出部18が設けられている。突出部18には、ケーブル接続部14が配置されている。
ケーブル接続部14は、パッケージ10に信号ケーブル2を接続する部材であり、例えば、PBTを含むABSからなる。ケーブル接続部14は、X方向に延びた第1の部分14aと、X方向に延びると共に第1の部分14aに対してZ方向に離間している第2の部分14bと、第1の部分14aと第2の部分14bとの間に延在している第3の部分14cとを備えている。
また、ケーブル接続部14は、第3の部分14cに形成されたケーブル固定部19を有している。ケーブル固定部19は、第3の部分14cに設けられた開口19aを画成している。開口19aには、信号ケーブル2が挿入されており、ケーブル固定部19は、信号ケーブル2の周囲に設けられている。ケーブル固定部19には、信号ケーブル2の外被2cが溶着されている。ケーブル固定部19と外被2cとの間には、溶着部21が形成されている。この溶着部21により、ケーブル固定部19と外被2cとが互いに固定されている。
溶着部21は、PBTを含むABSと、PVCとが熱によって混合された樹脂により構成されている。溶着部21では、外被2cの近傍からケーブル固定部19に向かう方向に沿って樹脂の組成が連続的に変化している。すなわち、溶着部21では、PBTを含むABSとPVCとの混合比が連続的に変化している。したがって、外被2cとケーブル固定部19とが接合された界面を確認することは困難である。開口19aにおいて、ケーブル固定部19と、外被2cとは、溶着部21によって封止されている。
次に、図3、図4、図5及び図6を参照して、口腔内センサ1の製造方法について説明する。図3は、第1実施形態に係る口腔内センサの製造工程を示す図である。図4、図5及び図6は、第1実施形態に係る口腔内センサの製造工程における一工程を説明する図である。
<第1の工程S1>
第1の工程S1では、信号ケーブル2の外被2cが直接に溶着されたケーブル接続部14を成形する。より詳細には、この第1の工程S1では、ケーブル接続部14の成形と、ケーブル接続部14に対する外被2cの溶着とが同時に行われる。第1の金型(図示せず)を準備する。第1の金型は、ケーブル接続部14を成形するための金型である。次に、第1の金型に信号ケーブル2を配置する。続いて、第1の金型に第1の樹脂を充填する。ここで、本実施形態における第1の樹脂は、ケーブル接続部14を成形するための外装成形樹脂であり、一例としてPBTを含むABSである。このような構成を有する樹脂には、主成分としてPBTとABSとを含むダイセルポリマー株式会社製ノバロイBシリーズ(B14M0)がある。続いて、ケーブル固定部19と外被2cとが互いに接触する領域において、ケーブル固定部19を構成するPBTを含むABSと、外被2cを構成するPVCとが溶けて混ざり合うまで、第1の樹脂が充填された第1の金型を加熱する。第1の金型を加熱すると、ケーブル固定部19と外被2cとが互いに接触する領域で、ケーブル固定部19を構成するPBTを含むABSと、外被2cを構成するPVCとが溶けて混ざり合う領域が生じる。そして、第1の金型を冷却する。第1の金型を冷却すると、第1の金型に充填された第1の樹脂が固化してケーブル接続部14が成形される。さらに、ケーブル接続部14の成形と同時に、ケーブル固定部19と外被2cとの間に生じていたPBTを含むABSと、PVCとが混ざり合った領域が固化し、溶着部21が形成される。以上、第1の工程S1により、信号ケーブル2が直接に溶着されたケーブル接続部14が成形される。
<第2の工程S2>
第2の工程S2では、連結部13を準備する。連結部13は、ケーブル接続部14と同様に、外装成形樹脂の一例であるPBTを含むABSからなる。連結部13は、この時点において、PBTを含むABSからなる樹脂を金型に充填させて成形してもよい。また、予め製造された連結部13を用いてもよい。この連結部13には、ケーブル接続部14を連結部13に取り付けるための開口13bが設けられている(図5の(a)部参照)。この開口13bは、ケーブル接続部14の形状にあわせて形成されている。
<第3の工程S3>
第3の工程S3では、第2の金型(図示せず)を用いて連結部13の開口13b(所定の位置)にケーブル接続部14を配置する。第2の金型に連結部13とケーブル接続部14とを配置したとき、連結部13の開口13bを画成する周壁部13cとケーブル接続部14の周壁部14dとの間には、隙間22が形成されている(図5の(a)部参照)。
<第4の工程S4>
第4の工程S4では、連結部13とケーブル接続部14との間の隙間22を樹脂により封止する。この第4の工程S4により、カバー12が成形される。まず、第2の金型に第2の樹脂を充填する。第2の樹脂は、例えば、外装成形樹脂の一例であるPBTを含むABSを用いることができる。第2の金型に第2の樹脂を充填すると、第2の樹脂により隙間22が覆われて埋められる。次に、連結部13、ケーブル接続部14、及び第2の樹脂をそれぞれ構成するPBTを含むABSが溶解するまで第2の金型を加熱する。そして、第2の金型を冷却する。第2の金型を冷却すると、PBTを含むABSが固化し、封止部12aが形成される。第2の樹脂が固化した後、カバー12を第2の金型から取り出す。以上、第3の工程S3及び第4の工程S4により、ケーブル接続部14と連結部13とが一体化されたカバー12が成形される。
<第5の工程S5>
第5の工程S5を説明する。第5の工程S5では、信号ケーブル2を撮像装置3に電気的に接続し(S5a)、次に、撮像装置3をケース11に配置する(S5b)。
<第6の工程S6>
第6の工程S6では、ケース11にカバー12を固定する。まず、カバー12の側壁部17の端面、又は、ケース11の側壁部11cの端面に接着材を塗布する。そして、図6の(b)部に示すように、ケース11にカバー12を圧着することにより、ケース11にカバー12が接着材を介して固定(接着固定)される。この接着材として、例えば、エポキシ樹脂系接着剤、シリコーン系接着剤を用いることができる。以上の工程S1〜S6により、信号ケーブル2とパッケージ10とが一体化された口腔内センサ1が製造される。
本実施形態の口腔内センサの製造方法によれば、信号ケーブル2の外被2cがケーブル接続部14のケーブル固定部19に溶着部21を介して直接に固定される。従って、信号ケーブル2の外被2cとケーブル固定部19との間の隙間を確実に塞ぐことができる。さらに、信号ケーブル2とケーブル固定部19との接合部において応力による損傷が抑制される。従って、パッケージ10の気密性を向上させた口腔内センサ1を製造することができる。
第1の工程S1によれば、ケーブル接続部14の形成と同時に、ケーブル接続部14に対する信号ケーブル2の溶着が行われるので、信号ケーブル2の外被2cとケーブル接続部14とがより一体的に形成される。
<実施例1>
口腔内センサ1の気密性を確認するリーク試験をおこなった。この試験では、口腔内センサ1を水に浸し、信号ケーブル2の内部を介してパッケージ10内に空気を供給し、パッケージ10の内部から外部への空気の漏れが発生するか否かを確認した。パッケージ10内へは、所定の圧力を有する空気を供給した。
まず、従来の製造方法により製造された口腔内センサを準備した。従来の口腔内センサは、信号ケーブルとケーブル接続部との間が接着材により固定(接着固定)されている点とケーブル接続部と連結部との間が接着固定されている点とが口腔内センサ1と相違していた。また、ケース、連結部及びケーブル接続部のそれぞれが、ABSで成形されている点が口腔内センサ1と相違していた。
この従来の口腔内センサを水に浸し、信号ケーブルの内部を介してパッケージ内に空気を供給した。空気圧が0.02MPaのとき、信号ケーブルとケーブル接続部との間から気泡が発生し、空気の漏れが発生していることが目視で確認された。
一方、口腔内センサ1では、空気圧が0.1MPa、0.12MPa及び0.15MPaであってもパッケージ10からは空気が漏れていないことが確認された。従って、口腔内センサ1は従来の口腔内センサよりも気密性が向上していることが確認できた。
この結果は、IP67の試験に相当するものである。IP規格とは、固形異物及び水に対する電気機器等の保護に関する規格である。IP67規格に基づく試験では、粉塵が電気機器への内部へ侵入することなく、且つ、規定の圧力と時間とで水中に浸漬した場合でも有害な影響を受けないことを確認する。具体的には、IP67規格に沿った試験では、電気機器を水深1mに30分間浸漬させて、水の侵入の有無を確認する。実施例1の条件では、0.1MPaの圧力で空気をパッケージ10内に供給した場合が、これに相当する。従って、第1の実施形態に係る製造方法により製造された口腔内センサ1は、IP67相当の気密性を有していることが確認できた。
<実施例2>
口腔内センサ1の気密性を確認する別のリーク試験をおこなった。この試験では、口腔内センサ1を水深数センチメートルの水槽に30日間浸した。その結果、口腔内センサ1のパッケージ10の内部への水の侵入がないことが確認された。従って、第1の実施形態に係る製造方法により製造された口腔内センサ1は、十分な気密性を有していることが確認された。
<第2実施形態>
まず、第2実施形態に係る口腔内センサ50について説明する。図7は、口腔内センサ50の構造を部分的に示す図である。口腔内センサ50は、第1の樹脂からなる樹脂部31を有している点で口腔内センサ1と相違する。
樹脂部31は、主成分がPBTである樹脂からなる。樹脂部31は、第1の溶着部32と、第2の溶着部33と、第3の溶着部34とを有している。
第1の溶着部32は、外被2cと樹脂部31との間に形成され、外被2cを構成するPVCと樹脂部31を構成するPBTとが混合された樹脂からなる。この樹脂は、PVCとPBTとの混合比が外被2cから樹脂部31に向かう方向に沿って連続的に変化している。
第2の溶着部33は、ケーブル固定部19と樹脂部31との間に形成され、ケーブル固定部19を構成するABSと樹脂部31を構成するPBTとが混合された樹脂からなる。この樹脂は、ABSとPBTとの混合比がケーブル固定部19から樹脂部31に向かう方向に沿って連続的に変化している。
第3の溶着部34は、ケーブル接続部14の第1の部分14aと樹脂部31との間に形成され、ケーブル接続部14を構成するABSと樹脂部31を構成するPBTとが混合された樹脂からなる。この樹脂は、ABSとPBTとの混合比がケーブル接続部14から樹脂部31に向かう方向に沿って連続的に変化している。
第1の溶着部32と第2の溶着部33と第3の溶着部34とを形成することにより、信号ケーブル2とケーブル接続部14との間が確実に封止される。このような構成では、信号ケーブル2の外被2cとケーブル接続部14とは直接に溶着されていないが、樹脂部31が外被2cとケーブル固定部19とに溶着されているため、信号ケーブル2とケーブル接続部14との間が封止される。
第2実施形態に係る口腔内センサ1の製造方法について説明する。図8は、第2実施形態に係る口腔内センサの製造工程を示す図である。第2実施形態の製造方法は、第1の工程S11がケーブル接続部14を準備する工程S11aと、第1の樹脂を信号ケーブルの外被に溶着すると共に第1の樹脂をケーブル接続部に溶着する工程S11bと、を有する点で第1実施形態の製造方法の第1の工程S1と相違する。
さらに、第2の工程S12において、連結部13を成形する材料が第1実施形態の製造方法の第2の工程S2で用いられた材料と相違する。更に、第4の工程S14でケーブル接続部14と連結部13との間の隙間を埋める材料が第1実施形態の製造方法の第4の工程S4で用いられた材料と相違する。
第2実施形態に係る製造方法の第3の工程S3、第5の工程S5、及び第6の工程S6と同様の工程は、第1実施形態に係る製造方法においても用いられる。以下、第2実施形態の第1の工程S11、第2の工程S12及び第4の工程S14について詳細に説明する。
<第1の工程S11>
第1の工程S11は、ケーブル接続部14を準備する工程S11aと、信号ケーブル2をケーブル接続部14に第1の樹脂を介して固定する工程S11bを有する。
まず、ケーブル接続部14を準備する。ケーブル接続部14は、所定の金型に外装用成形樹脂を充填させることにより成形される。この外装用成形樹脂として、例えば、ABSを用いることができる。このような樹脂には、例えば、主成分としてABSを含む電気化学工業株式会社製デンカABS QF−Tを用いることができる。
続いて、第1の金型を準備して、第1の金型に信号ケーブル2とケーブル接続部14とを配置する。次に、第1の金型に第1の樹脂を充填する。
ここで、第2実施形態における第1の樹脂は、溶着用成形樹脂の一例としてPBTが用いられる。このような溶着用成形樹脂として、例えば、主成分としてPBTを含むポリプラスチック株式会社製ジュラネックス353RAを用いることができる。
続いて、外被2cと樹脂部31とが互いに接触する領域で溶けて混ざり合い、ケーブル固定部19と樹脂部31とが互いに接触する領域で溶けて混ざり合い、ケーブル接続部14の第1の部分14aと樹脂部31とが互いに接触する領域で溶けて混ざり合うまで、第1の樹脂が充填された第1の金型を加熱する。第1の金型を加熱すると、外被2cと樹脂部31とが互いに接触する領域で、PVCとPBTとが溶けて混ざり合う領域が生じる。また、ケーブル固定部19と樹脂部31とが互いに接触する領域で、ABSとPBTとが溶けて混ざり合う領域が生じる。さらに、ケーブル接続部14と樹脂部31とが互いに接触する領域で、ABSとPBTとが溶けて混ざり合う領域が生じる。
そして、第1の金型を冷却する。外被2cと樹脂部31との間に生じていたPVCとPBTとが溶けて混ざり合った領域が固化して、第1の溶着部32が形成される。ケーブル固定部19と樹脂部31との間に生じていたABSとPBTとが溶けて混ざり合った領域が固化して、第2の溶着部33が形成される。ケーブル接続部14と樹脂部31との間に生じていたABSとPBTとが溶けて混ざり合った領域が固化して、第3の溶着部34が形成される。以上、第1の工程S11により、信号ケーブル2が溶着されたケーブル接続部14が成形される。
<第2の工程S12>
第2の工程S12では、連結部13を準備する。第2の工程S12で用いる連結部13は、ケーブル接続部14と同様に、外装成形樹脂の一例であるABSからなる。
<第4の工程S14>
まず、第2の金型に第2の樹脂を充填する。第2の樹脂は、例えば、ABSを用いることができる。第2の金型に第2の樹脂を充填すると、第2の樹脂により隙間22が覆われて埋められる。次に、連結部13、ケーブル接続部14、及び第2の樹脂をそれぞれ構成するABSが溶解するまで第2の金型を加熱する。第2の金型を冷却すると、隙間22を覆った第2の樹脂が固化し、封止部12aが形成される。
第2実施形態の口腔内センサの製造方法によれば、第1実施形態の口腔内センサの製造方法と同様に、パッケージ10の気密性を向上させた口腔内センサ50を製造することができる。更に、第2実施形態の口腔内センサの製造方法によれば、信号ケーブル2の外被2cとケーブル接続部14とは、直接に溶着されず、樹脂部31を介して信号ケーブル2がケーブル接続部14に固定されている。従って、信号ケーブル2の外被2cをケーブル固定部19に直接に溶着できない場合であっても、信号ケーブル2をケーブル固定部19に固定して、パッケージ10の気密性を向上させた口腔内センサ50を製造することができる。
なお、上述した第1及び第2実施形態は、本発明に係る口腔内センサの製造方法の一例を示すものである。本発明に係る口腔内センサの製造方法は、第1及び第2実施形態に限られるものではない。例えば、第1の樹脂、第2の樹脂及び外被2cを構成する樹脂は、上述した樹脂以外の樹脂から選択することができる。
例えば、第1実施形態に係る製造方法において、信号ケーブル2の外被2cの材料としてPVCを選択した場合、第1の樹脂には、PVCと好適に溶着することができる種々の樹脂を選択することができる。例えば、PVCと好適に溶着することができる樹脂には、ABS、ポリアミド6(PA6)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリカーボネート(PC)、ポリアレート(PAR)、熱可塑性エラストマー(TPE)がある。
また、信号ケーブル2の外被2cの材料として架橋ポリエチレンを選択することもできる。この架橋ポリエチレンに対して好適に密着することができる樹脂には、ABS、PA6、PPSがあり、これらを第1の樹脂として選択することができる。
また、信号ケーブル2の外被2cの材料として架橋ポリウレタンを選択することもできる。この架橋ポリウレタンに対して好適に密着することができる樹脂には、ABS、PA6、PBT、PPS、TPEがあり、これらを第1の樹脂として選択することができる。
また、第1実施形態に係る製造方法は、第1の工程の後に、更に、樹脂部31を形成する工程を備えていてもよい。このような製造方法によれば、気密性が更に向上された口腔内センサ1を製造することができる。
また、ケース11とカバー12とは、溶着により互いに固定されてもよい。このような構成によれば、パッケージの気密性を更に向上させた口腔内センサ1,50を製造することができる。
1,50…口腔内センサ、2…信号ケーブル、2a…ワイヤ、2b…コネクタ、2c…外被、3…撮像装置、3a…回路基板、3b…コネクタ、10…パッケージ、11…ケース、11a…開口、11b…底部、11c…側壁部、12…カバー、12a…封止部、13…連結部、13a…開口、13b…開口、13c…周壁部、14…ケーブル接続部、14a…第1の部分、14b…第2の部分、14c…第3の部分、14d…周壁部、16…部材、17…側壁部、18…突出部、19…ケーブル固定部、19a…開口、21…溶着部、22…隙間、31…樹脂部、32…第1の溶着部、33…第2の溶着部、34…第3の溶着部、50…口腔内センサ、S1,S11…第1の工程、S2,S12…第2の工程、S3…第3の工程、S4,S14…第4の工程、S5…第5の工程、S6…第6の工程。

Claims (5)

  1. 撮像装置と、外被を含む信号ケーブルと、前記撮像装置を収容するパッケージと、を備え、前記パッケージは前記撮像装置を収容するケースと前記ケースの開口を覆うカバーとを有し、前記カバーは前記信号ケーブルが接続されるケーブル接続部と前記ケーブル接続部を前記ケースに連結する連結部とを有する口腔内センサの製造方法であって、
    第1の金型に前記信号ケーブルを配置した後、前記第1の金型に第1の樹脂を充填して加熱することにより、前記信号ケーブルの前記外被が溶着された前記ケーブル接続部を成形する第1の工程と、
    前記連結部を準備する第2の工程と、
    第2の金型を用いて前記連結部における所定の位置に前記ケーブル接続部を配置する第3の工程と、
    前記連結部と前記ケーブル接続部との間を樹脂封止する第4の工程と、を有することを特徴とする口腔内センサの製造方法。
  2. 前記第1の工程では、前記第1の樹脂により前記ケーブル接続部を成形しつつ、前記第1の樹脂を前記外被に直接に溶着する、ことを特徴とする請求項1に記載の口腔内センサの製造方法。
  3. 撮像装置と、外被を含む信号ケーブルと、前記撮像装置を収容するパッケージと、を備え、前記パッケージは前記撮像装置を収容するケースと前記ケースの開口を覆うカバーとを有し、前記カバーは前記信号ケーブルが接続されるケーブル接続部と前記ケーブル接続部を前記ケースに連結する連結部とを有する口腔内センサの製造方法であって、
    前記ケーブル接続部を準備する工程と、
    前記信号ケーブルと前記ケーブル接続部とを第1の金型に配置する工程と、
    前記第1の金型に第1の樹脂を充填して前記ケーブル接続部と前記信号ケーブルとの間に前記第1の樹脂を配置して加熱することにより、前記第1の樹脂を前記信号ケーブルの前記外被に溶着すると共に前記第1の樹脂を前記ケーブル接続部に溶着する工程と、を含む第1の工程と、
    前記連結部を準備する第2の工程と、
    第2の金型を用いて前記連結部における所定の位置に前記ケーブル接続部を配置する第3の工程と、
    前記連結部と前記ケーブル接続部との間を樹脂封止する第4の工程と、
    を有することを特徴とする口腔内センサの製造方法
  4. 前記第4の工程の後、前記信号ケーブルを前記撮像装置に電気的に接続し、該撮像装置を前記ケースに配置する第5の工程と、
    前記第5の工程の後、前記ケースの前記開口に前記カバーを固定する第6の工程と、を更に含む、ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の口腔内センサの製造方法。
  5. 前記第6の工程では、前記ケースと前記カバーとは接着固定される、ことを特徴とする請求項4に記載の口腔内センサの製造方法。
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