JP5117499B2 - 電気器具用防水ケース、及び該防水ケースの製造方法 - Google Patents

電気器具用防水ケース、及び該防水ケースの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5117499B2
JP5117499B2 JP2009525317A JP2009525317A JP5117499B2 JP 5117499 B2 JP5117499 B2 JP 5117499B2 JP 2009525317 A JP2009525317 A JP 2009525317A JP 2009525317 A JP2009525317 A JP 2009525317A JP 5117499 B2 JP5117499 B2 JP 5117499B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
resin
cable
bush
subspace
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009525317A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009016916A1 (ja
Inventor
貴行 東海林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamura Corp
Original Assignee
Tamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamura Corp filed Critical Tamura Corp
Priority to JP2009525317A priority Critical patent/JP5117499B2/ja
Publication of JPWO2009016916A1 publication Critical patent/JPWO2009016916A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5117499B2 publication Critical patent/JP5117499B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/52Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/58Means for relieving strain on wire connection, e.g. cord grip, for avoiding loosening of connections between wires and terminals within a coupling device terminating a cable
    • H01R13/5845Means for relieving strain on wire connection, e.g. cord grip, for avoiding loosening of connections between wires and terminals within a coupling device terminating a cable the strain relief being achieved by molding parts around cable and connections

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Description

本発明は、機能部材を収納する電気器具用防水ケース、及び該防水ケースの製造方法に関する。
この種の防水ケースは例えばACアダプタに用いられており、電源基板がこのケースの内部に配設されている。機能部材としての電子部品がこの基板に実装され、当該部品は交流電力を直流電力に変換している。
また、この基板は、プラグを介して商用電源に接続される一方、ケーブルを介して電気機器等に接続される。なお、このプラグについては国際公開第07/116791号パンフレットにも開示される。
ここで、このケーブルの外被はブッシュに囲繞され、ブッシュはケーブルの折れ曲がりを防ぐ機能を有している。一方、当該ブッシュはケースの内部から外部に亘って配置されるため、水分等がこのケースの内部に浸入するとの懸念がある。そこで、当該ケースの内部に封入樹脂材を充填した技術が日本国特許第3815733号公報に開示されている。
ところで、この日本国特許第3815733号公報の技術では、ケースは、上側ケース本体と、下側ケース本体とからなり、ブッシュは下側ケース本体に配置される。そして、上側ケース本体を下側ケース本体に被せ、各ケース本体を超音波で溶着している。
しかしながら、各ケース本体とブッシュとの密着は図られておらず、これでは、ケースの防水性をより一層高められないとの問題がある。
なぜならば、このケース本体は、耐熱性及び絶縁性を有する合成樹脂(例えばABS/ポリカーボネート(PC)樹脂)であるのに対し、ブッシュは、可撓性を有する樹脂(例えば硬質塩化ビニル(PVC)樹脂)であり、溶着に関する相性が良くないからである。このように、当該技術では、ケースの防水性をより一層高める点については格別な配慮がなされていない。
また、当該問題の解決にあたり、ブッシュを分割する、換言すれば、ケースの内部に配置するブッシュと、ケースの外部に配置するブッシュとに分け、前者のブッシュには密着機能を、後者のブッシュには撓み機能をそれぞれ持たせることも考えられるが、これでは、ブッシュの製造工程が増えるとの問題が別途生じてしまう。
国際公開第07/116791号パンフレット 日本国特許第3815733号公報
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ケース本体とブッシュとの密着が良好になり、ケースの防水性をより一層高める電気器具用防水ケース、及び該防水ケースの製造方法を提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明の電気器具用防水ケースでは、機能部材を収納する樹脂製のケース本体と、機能部材に接続されており、ケース本体の外部に向けて延設されるケーブルと、ケーブルを囲繞する樹脂製のブッシュとを具備し、ブッシュは、ケース本体に当接可能であって、ケース本体と同一の成分を有する樹脂で形成された溶着部を備えている。
また、他の態様としては、機能部材を収納する主空間、及び主空間に連通する副空間をそれぞれ備える樹脂製のケース本体と、機能部材に接続されており、副空間を介してケース本体の外部に向けて延設されるケーブルと、ケーブルを囲繞し、副空間から外部に亘って形成される樹脂製のブッシュとを具備し、ブッシュは、ケーブルを外部にて囲繞するブーツ部と、ブーツ部に一体成形される一方、その外周面が副空間の内周面に当接可能であって、ケース本体と同一の成分を有する樹脂で形成された溶着部とを備えている。
このように、いずれの電気器具用防水ケースも、ケース本体、ケーブル、及びブッシュを少なくとも含み、このブッシュは、ケース本体と同一の成分を有する樹脂による溶着部を備え、この溶着部はケース本体に当接可能である。よって、従来に比してケース本体とブッシュとの密着が良好になり、ケース本体とブッシュとの気密性が向上する。この結果、防水ケースの防水性がより一層高められる。
しかも、後者の態様によれば、溶着部はブーツ部に一体成形されているので、ブッシュの製造工程が少なくて済む。
なお、本発明におけるケース本体と同一の成分を有する樹脂とは、ケース本体と同一材料の樹脂を含み、さらに、このケース本体の樹脂と共通の成分を有する樹脂をも意味する。
また、ブッシュは、溶着部とブーツ部との間に、ブーツ部に一体形成され、且つ、副空間の内周面に当接して副空間を埋める樹脂充填部をさらに備えることが好ましい。
このように、ブッシュは、溶着部とブーツ部との間に樹脂充填部を備えており、この樹脂充填部は、副空間を埋め、ケース本体とブッシュとの隙間をなくしている。よって、外部から主空間に向かう水分の浸入がさらに防止される。また、樹脂充填部もブーツ部に一体成形されているので、この点もブッシュの製造工程の簡略化に寄与する。
さらに好ましくは、樹脂充填部は、ケーブルの外被を副空間内に露出させる孔を有し、孔の開口部分は、ケーブルの外被のうち、2本の芯線の間に形成された溝に対峙して配置されている。
ケーブルの外被には、2本の芯線の間に溝が形成されており、この溝が水分の浸入を許容するとの懸念がある。しかし、ケーブルの外被を副空間内に露出させる孔が、樹脂充填部に形成されており、この孔の開口部分は上述の溝に対峙して配置されている。よって、外部から主空間に向かう水分の浸入は当該孔にて確実に抑えられる。
さらにまた、防水ケースは、商用電源から直流電力を生じさせるACアダプタに用いられることが好ましい。
上述の態様は、水分に接し得る種々の環境下で使用されるACアダプタでは特に顕著な効果を奏するからである。
次に、本発明の電気器具用防水ケースの製造方法では、機能部材を収納する主空間、及び主空間に連通する副空間をそれぞれ有する樹脂製のケース本体を備え、機能部材に接続されるケーブル、及びケース本体と同一の成分を有する樹脂で形成されており、副空間の内周面に当接される環状の溶着部をそれぞれ準備する工程と、溶着部をケーブルに遊嵌する工程と、ケーブルを金型に装填し、溶着部を金型内に配置する工程と、金型内に樹脂を注入し、ケーブルを囲繞するブッシュを形成する工程と、ブッシュをケース本体に配置する工程と、副空間の内周面と溶着部の外周面とを溶着する工程とを少なくとも含み、ブッシュを形成する工程では、ケース本体の外部に配置されるブーツ部と、ブーツ部に一体成形されており、副空間の内周面に当接するとともに、溶着部を狭持する樹脂充填部と、樹脂充填部を貫通しており、ケーブルの外被を副空間内に露出させる孔とを形成している。
このように、環状の溶着部がケース本体と同一の成分を有する樹脂で形成されている。そして、ケーブルに遊嵌された溶着部を金型内に配置し、続いて、この金型内に樹脂を注入し、ケーブルを囲繞するブッシュを形成する。当該ブッシュには、ケース本体の外部に配置されるブーツ部と、副空間を埋めるとともに、溶着部を挟持しており、さらに、ケーブルの外被を副空間内に露出させる孔を有する樹脂充填部とからなり、これらブーツ部及び樹脂充填部は一体成形される。よって、従来よりも防水ケースの製造コストの低廉化が達成される。
次いで、このブッシュをケース本体に配置し、少なくとも共通の成分を有する樹脂でそれぞれ形成された副空間の内周面と溶着部の外周面とを溶着するので、ケース本体とブッシュとの気密性が向上し、防水ケースの防水性がより一層高められる。
本実施例におけるACアダプタの斜視図、 図1のアダプタ部分断面側面図、 図1のアダプタの平面図、 図1のブッシュの平面図、 図4のブッシュの側面図、及び 図4のブッシュの成形を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本実施例のACアダプタ1を示している。このアダプタ1は、商用電源である交流電力から直流電力を作り出しており、この直流電力は電気機器の駆動用或いは二次電池の充電用等に用いられる。
このアダプタ1は、耐熱性及び絶縁性を有する合成樹脂(例えばABS/PC樹脂)による防水ケース2を有し、このケース2は、同図に示されるように、上側ケース本体(ケース本体)3及び下側ケース本体(ケース本体)13からなる。なお、このABS/PC樹脂とはABS成分とPC成分とを混合した樹脂であり、前者はアクリロニトリル(A)、ブタジエン(B)及びスチレン(S)であり、後者はポリカーボネートである。
このケース本体3は下方に向けて開口したカップ状をなし、その開口端4は略四角形状に形成されている。また、図1や図2で見て開口端4の右側には、突出部6が形成されており、この突出部6もまた下方に向けて開口している。
一方、ケース本体13は上方に向けて開口したカップ状をなしており、その開口端14も略四角形状に形成され、図1や図2で見て開口端14の右側にも、上方に向けて開口する突出部16が形成されている。また、このケース本体13は、その底面側の適宜位置に、下方に向けて膨出した膨出部18を備えている。この膨出部18はプラグ30を有しており、このケース2はコンセントに直接に差し込むことができる(ダイレクトプラグイン方式)。
そして、ケース本体3がケース本体13に被せられ、各開口端4,14及び各突出部6,16の開口は超音波で溶着される。これにより、ケース本体3はケース本体13に気密に嵌合し、その内部、つまり、各開口端4,14によって主空間Mを、各突出部6,16によって副空間Sをそれぞれ有したケース2になる。この副空間Sは、主空間Mに連通し、この主空間Mから離間するに連れて徐々に縮径して形成されている。
一方、図2や図3に示される如く、電源基板10はこの主空間Mに配設される。この基板10は機能部材としての電子部品を実装し、当該部品は交流電力を所定電圧の直流電力に変換している。また、基板10の図示しない交流入力端子はプラグ30に電気的に接続されている。このプラグ30は、2枚で1組の金属製のブレード31,31を有しており、下側ケース本体13にインサート成形によって配設される。
これに対し、基板10の図示しない直流出力端子はケーブル50に電気的に接続され、ケーブル50は、副空間Sを経由してケース2の外部に向けて延設されている。
このケーブル50はケーブル本体51有し、ケーブルの外側、換言すれば、ケーブル本体51の外被には、ブッシュ54が射出成形によって一体的に形成されている。これら本体51の外被及びブッシュ54は可撓性を有する合成樹脂(例えばPVC樹脂)で形成されている。
より詳しくは、図1にも示されるように、まず、ケーブル本体51は、2本の芯線を覆って形成され、その外被のうち、当該2本の芯線の間には溝52が形成されている(図3,4)。この溝52は、図5でみてケーブル本体51の上面側と下面側とにそれぞれ形成されており、いずれも主空間Mから外部に向けて設けられている。
次に、本実施例のブッシュ54は、副空間Sからケース2の外部に亘って形成されており、このブッシュ54は、ブーツ部56と、樹脂充填部58と、ケース溶着部(溶着部)70とからなる。
具体的には、ブーツ部56は、図2や図3で見て突出部6,16の右側にてケーブル本体51を囲繞して配置されており、その外径は、この突出部6,16から離間するに連れて徐々に縮径して形成されている。そして、ブーツ部56は、ケーブル本体51が許容曲げ径以下で屈曲しないように、この本体51を保護している。
また、樹脂充填部58は、ケーブル本体51を囲繞する段付の先端部60を有し(図3,4)、その大径部分の一端がブーツ部56に連結され、その他端が突出部6,16の端部に当接可能である。さらに、この先端部60の小径部分は、その外周面が突出部6,16の開口縁に当接しており、この開口縁から主空間Mに向かう水分の浸入を阻止している。
さらに、樹脂充填部58は中央部62を有している。この中央部62は裁頭角錐状に相当する形状で形成され、主空間Mから離間するに連れて徐々に縮径しており、ケーブル本体51を囲繞するとともに、副空間Sを埋めている。
より詳しくは、図2や図3に示される如く、当該中央部62は、上述した副空間Sの形状に略一致しており、その裁頭部分が先端部60の小径部分に連結し、且つ、上記突出部6,16の開口縁近傍に位置する副空間Sの内面に当接している。そして、この中央部62の外周面もまた、副空間Sの内周面に当接している。
一方、貫通孔(孔)64が当該中央部62に穿設されている。この貫通孔64は、長径が約2〜3mm程度の略楕円形の断面を有し、上下方向に向けて中央部62を貫通して形成されている。これにより、貫通孔64は、上述した各溝52に対峙し、ケーブル本体51の外被を副空間S内に露出させる(図3,4)。また、本体51を挟んで上下に配置された貫通孔64の各容積は、露出した上記溝52の容積よりも大きく形成されている。
これに対し、支持部65及び後端部66は上述した中央部62の後方に設けられている。この支持部65はケーブル本体51を囲繞する段付形状をなしており、その大径部分が、中央部62のうち、先端部60に連結される面とは反対側の面に連結され、その小径部分は主空間Mに向けて形成される(図4,5)。
一方、後端部66は、主空間Mと副空間Sとの境界近傍に配置されており(図2)、この後端部66もケーブル本体51を囲繞して支持部65の小径部分に連結されている。
そして、ケース溶着部70が、これら支持部65と後端部66との間に設けられる。
具体的には、この溶着部70は、環状に形成され、その内周面が上述した支持部65の小径部分の外周面に連なっており(図2)、溶着部70の両端面が支持部65と後端部66とで挟持される(図4,5)。また、この溶着部70の外周面は副空間Sをなす突出部6,16の内周面に当接可能である。
ところで、本実施例の溶着部70は、ケース本体3,13と同一の成分を有する樹脂で形成される。より詳しくは、上述の如くブッシュ54がPVC樹脂で形成されているのに対し、本実施例の溶着部70はABS/PC樹脂で形成され、このブッシュ54に一体成形されている。
この点について詳述すると、図6(a)に示されるように、まず、溝52が形成されたケーブル本体51を準備する。次いで、環状のケース溶着部70を準備し、同図(b)に示される如く、溶着部70の内周面と本体51の外周面とが対峙するように、溶着部70を本体51に遊嵌する。つまり、この段階では、溶着部70と本体51との間には空間が形成されている。
続いて、ケーブル本体51を、ブッシュ54を形成する金型に装填し、溶着部70を金型内に配置する。そして、この金型内に溶融したPVC樹脂を注入すると、同図(c)に示されるように、ブーツ部56や、先端部60、中央部62、支持部65、及び後端部66をそれぞれ有する樹脂充填部58が形成され、ケーブル本体51を囲繞するとともに、異材質の溶着部70を挟持固定する。また、同時に、貫通孔64も樹脂充填部58に形成される。
一方、上側ケース本体3や、ブレード31を有する下側ケース本体13は、ABS/PC樹脂で別途形成され、電源基板10を当該樹脂が固化したケース本体13に取り付ける。そして、この基板10とブレード31と接続するとともに、基板10とケーブル50とを接続し、ブッシュ54をケース本体13に配置する。つまり、後端部66、溶着部70、支持部65及び中央部62を突出部16の内側に、先端部60の小径部分を突出部16の開口部分に、先端部60の大径部分及びブーツ部56を突出部16の外側にそれぞれ配置し、ケーブル50を突出部16から引き出す。
続いて、上述した開口端4,14及び突出部6,16、特に、この突出部6,16の内周面と溶着部70の外周面とを超音波で溶着によって気密に嵌合すると、ケース2になる。
上述のケース2を有するアダプタ1は、プラグ30が商用電源のコンセントに直接に接続される一方、ケーブル50の図示しないコネクタが電気機器等に接続される。これにより、アダプタ1は交流電力を直流電力に変換し、電気機器の駆動や二次電池の充電が行われる。
以上のように、本実施例によれば、防水ケース2は、ケース本体3,13、ケーブル50、及びブッシュ54を少なくとも含み、ブッシュ54は、ケース本体3,13と同一材料のABS/PC樹脂で形成されたケース溶着部70を備え、この溶着部70の外周面は突出部6,16の内周面に当接可能である。
よって、従来の如くの適合し難い樹脂同士で形成された場合に比してケース本体3,13とブッシュ54との密着が良好になり、これらケース本体3,13とブッシュ54との気密性が向上する。この結果、防水ケース2の防水性がより一層高められる。
しかも、この溶着部70はブーツ部56に一体成形されているので、ブッシュ54の製造工程が少なくて済む。
また、ブッシュ54は、溶着部70とブーツ部56との間に樹脂充填部58を備えており、樹脂充填部58は副空間Sの内周面形状に合わされている。すなわち、樹脂充填部58の中央部62が突出部6,16を埋め、ケース本体3,13とブッシュ54との隙間をなくしている。よって、外部から主空間Mに向かう水分の浸入がさらに防止される。
さらに、突出部6,16の内側などに対する封入充填材も不要になり、従来に比してACアダプタ1の製造コストの低廉化も達成される。さらにまた、樹脂充填部58もブーツ部56に一体成形されているので、この点もブッシュ54の製造工程の簡略化に寄与する。
ここで、ケーブル本体51の外被には、2本の芯線の間に溝52が形成されており、この溝52が水分の浸入を許容するとの懸念がある。
しかし、ケーブル本体51の外被を副空間S内に露出させる貫通孔64が、樹脂充填部58の中央部62に形成され、この貫通孔64の開口部分は上述の溝52に対峙して配置されている。よって、仮に、外部から溝52を介して水分が浸入しても貫通孔64内に貯留され、外部から主空間Mに向かう水分の浸入は貫通孔64にて確実に抑えられる。
しかも、本体51の上下部分に形成された貫通孔64の各容積は溝52の容積よりも大きいので、この貫通孔64内の水分は、さらに主空間M側の溝52内には伝わり難くなり、外部から主空間Mに向かう水分の浸入がより一層確実に防止される。
さらに、上述の態様は、水分に接し得る種々の環境下で使用されるACアダプタ1では特に顕著な効果を奏する。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
例えば、上記実施例では、ケース溶着部70が副空間Sに配置されているが、この溶着部70は、各ケース本体3,13の双方に溶着される限り、例えば、主空間Mに、或いは、突出部6,16の開口縁やその近傍に配置されていても良い。
また、上記実施例では、ケース本体3,13とケース溶着部70とが、いずれも非結晶樹脂であるABS/PC樹脂で形成されているが、必ずしもこの形態に限定されるものではない。例えば、非結晶樹脂の例で云えば、ケース本体3,13とケース溶着部70とは、いずれもABS樹脂で形成されても良く、また、いずれもノリル(PPO)樹脂で形成されても良い。
さらに、本発明は、上述した同一材料の樹脂の他、ケース本体3,13とケース溶着部70とが共通の成分を有する樹脂で形成されていても良い。詳しくは、非結晶樹脂の例で云えば、ケース本体3,13がABS/PC樹脂で形成されるのに対し、ケース溶着部70はABS樹脂で形成されていても良い。この場合には、ABS成分が共通の成分に該当するからである。
同様に、ABS成分を共通の成分とすれば、ケース本体3,13がABS樹脂で形成されるのに対し、ケース溶着部70はABS/PC樹脂で形成されていても良い。
また、PC成分を共通の成分とすれば、ABS/PC樹脂のケース本体3,13とPC樹脂のケース溶着部70とで形成させ、或いは、PC樹脂のケース本体3,13とABS/PC樹脂のケース溶着部70とで形成させても良い。そして、これらいずれの場合にも、ケース本体3,13とブッシュ54との密着が良好になり、ケース2の防水性がより一層高められるとの効果を奏する。
さらに、上記実施例では、電気機器としてACアダプタに具現化した例を示しているが、本発明は、電気部品や電子部品等の機能部材を防水ケースに内蔵している限り、各種の電気機器にも当然に適用可能である。
つまり、ケーブルは電力ケーブルに必ずしも限定されるものではなく、例えば、通信用の電気ケーブルや光ケーブルであっても良い。さらに、上述したブレードの形状やその数も一例を示したものであり、丸棒状、L字状等の公知の形状であっても良く、3個以上のブレードであっても良い。

Claims (6)

  1. 電気器具用防水ケースは、
    機能部材を収納する樹脂製のケース本体と、
    前記機能部材に接続されており、前記ケース本体の外部に向けて延設されるケーブルと、
    該ケーブルを囲繞する樹脂製のブッシュとを具備し、
    該ブッシュは、
    前記ケース本体に当接可能であって、該ケース本体と同一の成分を有する樹脂で形成された溶着部を備えている。
  2. 電気器具用防水ケースは、
    機能部材を収納する主空間、及び該主空間に連通する副空間をそれぞれ備える樹脂製のケース本体と、
    前記機能部材に接続されており、前記副空間を介して前記ケース本体の外部に向けて延設されるケーブルと、
    該ケーブルを囲繞し、前記副空間から前記外部に亘って形成される樹脂製のブッシュとを具備し、
    該ブッシュは、
    前記ケーブルを前記外部にて囲繞するブーツ部と、
    該ブーツ部に一体成形される一方、その外周面が前記副空間の内周面に当接可能であって、前記ケース本体と同一の成分を有する樹脂で形成された溶着部と
    を備えている。
  3. 請求項2に記載の電気器具用防水ケースであって、
    前記ブッシュは、前記溶着部と前記ブーツ部との間に、該ブーツ部に一体形成され、且つ、前記副空間の内周面に当接して該副空間を埋める樹脂充填部をさらに備える。
  4. 請求項3に記載の電気器具用防水ケースであって、
    前記樹脂充填部は、前記ケーブルの外被を前記副空間内に露出させる孔を有し、該孔の開口部分は、前記ケーブルの外被のうち、2本の芯線の間に形成された溝に対峙して配置されている。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の電気器具用防水ケースであって、
    該防水ケースは、商用電源から直流電力を生じさせるACアダプタに用いられる。
  6. 電気器具用防水ケースの製造方法は、
    機能部材を収納する主空間、及び該主空間に連通する副空間をそれぞれ有する樹脂製のケース本体を備えており、
    前記機能部材に接続されるケーブル、及び前記ケース本体と同一の成分を有する樹脂で形成されており、前記副空間の内周面に当接される環状の溶着部をそれぞれ準備する工程と、
    該溶着部を前記ケーブルに遊嵌する工程と、
    該ケーブルを金型に装填し、前記溶着部を該金型内に配置する工程と、
    該金型内に樹脂を注入し、前記ケーブルを囲繞するブッシュを形成する工程と、
    該ブッシュを前記ケース本体に配置する工程と、
    前記副空間の内周面と前記溶着部の外周面とを溶着する工程とを含み、
    前記ブッシュを形成する工程では、
    前記ケース本体の外部に配置されるブーツ部と、
    該ブーツ部に一体成形されており、前記副空間の内周面に当接するとともに、前記溶着部を狭持する樹脂充填部と、
    該樹脂充填部を貫通しており、前記ケーブルの外被を前記副空間内に露出させる孔と
    を形成している。
JP2009525317A 2007-07-27 2008-07-03 電気器具用防水ケース、及び該防水ケースの製造方法 Expired - Fee Related JP5117499B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009525317A JP5117499B2 (ja) 2007-07-27 2008-07-03 電気器具用防水ケース、及び該防水ケースの製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007196566 2007-07-27
JP2007196566 2007-07-27
JP2009525317A JP5117499B2 (ja) 2007-07-27 2008-07-03 電気器具用防水ケース、及び該防水ケースの製造方法
PCT/JP2008/062064 WO2009016916A1 (ja) 2007-07-27 2008-07-03 電気器具用防水ケース、及び該防水ケースの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009016916A1 JPWO2009016916A1 (ja) 2010-10-14
JP5117499B2 true JP5117499B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=40304153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009525317A Expired - Fee Related JP5117499B2 (ja) 2007-07-27 2008-07-03 電気器具用防水ケース、及び該防水ケースの製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5117499B2 (ja)
WO (1) WO2009016916A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5814172B2 (ja) * 2012-03-30 2015-11-17 浜松ホトニクス株式会社 口腔内センサの製造方法
CN103094773B (zh) * 2013-01-22 2015-02-18 东莞市盛光电子有限公司 防水型电源插头及其制作方法
US9295436B2 (en) 2013-06-06 2016-03-29 Hamamatsu Photonics K.K. Method for manufacturing intraoral sensor

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0831498A (ja) * 1994-07-13 1996-02-02 Fujikura Ltd Icカード対ケーブル接続用コネクタ
JP2004047157A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Izumi Products Co 電源供給器
JP2007123180A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Icom Inc コードブッシュの止水構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0831498A (ja) * 1994-07-13 1996-02-02 Fujikura Ltd Icカード対ケーブル接続用コネクタ
JP2004047157A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Izumi Products Co 電源供給器
JP2007123180A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Icom Inc コードブッシュの止水構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2009016916A1 (ja) 2010-10-14
WO2009016916A1 (ja) 2009-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7789696B2 (en) Waterproof case for electrical apparatus
JP5573928B2 (ja) モジュール機器と外部との電気接続構造
US7682204B2 (en) Electrical apparatus and method of manufacturing the same
EP2487736B1 (en) Batteries for power tools and methods of mounting battery terminals to battery housings
EP2874240B1 (en) Connector and connector connection structure
US20110021076A1 (en) Molded connector
WO2014007297A1 (ja) 被覆電線付きコネクタ端子及び被覆電線付きコネクタ端子の止水方法
US8702450B2 (en) Connecting component for electrical conductors and method for sheathing such a connecting component
JP2012143130A (ja) 部分的にコンパウンドで満たされた電源ユニットおよびその製造方法
KR101982542B1 (ko) 방수 케이스, 전원 공급 장치 및 조립 방법
CN110112630B (zh) 线缆连接器组件的制造方法
US9515404B2 (en) Electrical contact plug and plug housing
JP5117499B2 (ja) 電気器具用防水ケース、及び該防水ケースの製造方法
JP2007287642A (ja) コンデンサ内蔵ジョイントコネクタ
JP7242199B2 (ja) 電気接続構造及びその製造方法
JP6740836B2 (ja) 蓄電装置
KR101229459B1 (ko) 차량용 센서 조립체 및 이의 제조 방법
KR101392997B1 (ko) 방수형 리셉터클 커넥터
CN109714687B (zh) 骨传导扬声装置
JP2015170588A (ja) コネクタ
JP2011018582A (ja) コネクタおよびコネクタの成形方法
KR20190006214A (ko) 커넥터 및 컨버터
JP7038006B2 (ja) コネクタ及びコネクタアセンブリ
JP5184305B2 (ja) 電気器具用防水ケース
WO2018159239A1 (ja) 電気部品の接続構造及びモータ、電気部品の接続方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110615

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120918

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5117499

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees