JP5814095B2 - ダクト装置及びトンネル内の集塵システム - Google Patents
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Description
〔請求項1記載の発明〕
ガイドレールに懸架されるダクトと、このダクトの先端開口を前後に移動する移動機構と、を有するダクト装置であって、
前記ダクトは、前記移動機構が備わる前後方向に伸縮することのない固定長の懸架部と、この懸架部から前方に延出する延出部と、を有し、
前記移動機構は、前記懸架部に取り付けられ、かつ前記ガイドレールに懸架された前記懸架部を前記ガイドレールに懸架する支点部材と、この支点部材の後方において前記懸架部に取り付けられた駆動輪と、を有し、
前記延出部の重量によって前記支点部材を支点として前記駆動輪が前記ガイドレールに下方から押し付けられる構成とされた、
ことを特徴とするダクト装置。
ガイドレールの先端部を切羽面等に対して近付けることができないとしても、ダクトをガイドレール先端部の先方まで延出(オーバーハング)させれば、ダクトの先端開口を切羽面等に近付けることができる。しかるに、例えば、図7に示すように、ダクト101の先端部を延出すると、この延出部(オーバーハング部)103の重量によってガイドレール7の上を転がるピニオンや車輪等の駆動輪104が浮き上がってしまい、駆動力を十分に確保できなくなる。しかも、ガイドレール7の上に小石等が乗り上げ、駆動輪104の噛み込みトラブル等が発生するおそれは解消されない。
一方、例えば、図6に示すように、ダクト10が、移動機構20が備わる前後方向に伸縮することのない固定長の懸架部12と、この懸架部12から前方に延出する延出部(オーバーハング部)11とを有し、移動機構20は、懸架部12に取り付けられ、かつガイドレール7に懸架された懸架部12をガイドレール7に懸架するベアリング等からなる支点部材21と、この支点部材21の後方において懸架部12に取り付けられたタイヤ等からなる駆動輪22とを有し、延出部11の重量によって支点部材21を支点として駆動輪22がガイドレール7に下方から押し付けられる構成とされていると、駆動輪22に十分なトルクがかかるため、駆動力を十分に確保でき、ダクト11の先端開口を確実に、かつ迅速に前後移動することができる。もちろん、ダクト10の延出部11はガイドレール先端部7Aの先方に延出するため、ダクト10の先端開口を切羽面等に十分近付けることができる。しかも、駆動輪22はガイドレール7に対して下方から押し付けられるため、ガイドレール7の上に小石等が乗り上げていたとしても噛み込みトラブル等が発生するおそれはない。なお、支点部材21は、駆動力を確保するための部材ではなく、小石等の噛み込みによって駆動力が失われるおそれがない。
前記駆動輪の後方において前記懸架部に取り付けられ、かつ前記ガイドレールの上方に位置する上側拘束部材と、
前記駆動輪の後方において前記懸架部に取り付けられ、かつ前記ガイドレールの下方に位置する下側拘束部材と、を有する、
請求項1記載のダクト装置。
例えば、図6に示すように、駆動輪22の後方において懸架部12に取り付けられ、かつガイドレール7の上方に位置する上側拘束部材23Aと、駆動輪22の後方において懸架部12に取り付けられ、かつガイドレール7の下方に位置する下側拘束部材23Bとを有すると、ダクト10の前後移動時における上下ぶれが抑えられ、駆動輪22にトルクが確実にかかる。また、ダクト10を前方に移動している状態において、仮に延出部11に損壊等が生じて当該延出部11の重量が軽くなったとしても、上側拘束部材23Aの存在によって駆動輪22が下方に落ち込むのが防止されるため、駆動輪22にかかるトルクが完全に失われるおそれはなく、ダクト10を後方に戻すことができる。
前記延出部は、ポリカーボネートシート及びプラ段シートの少なくともいずれか一方からなる断面円弧状の壁材が、周方向に連結されて円筒状とされている、
請求項1又は請求項2記載のダクト装置。
ポリカーボネートは素材的に、また、プラ段シートは構造的に、軽量でありながら十分な強度を有する材料である。したがって、これらのシートによって延出部の壁材が形成されていると、当該延出部全体が軽くなり、延出長を長く確保することができる。
また、当該シートからなる壁材が断面円弧状とされ、周方向に連結されて円筒状の延出部が構成されると、複数の壁材を、方向を揃えて上下に重ね合わせ、トラック等に積み込むことができるため、トンネル内への搬入等が極めて容易となる。
トンネルの内壁面に敷設されるガイドレールと、このガイドレールに懸架されるダクトと、このダクトの先端開口を前後に移動する移動機構と、を有し、
前記トンネルの切羽直下の粉塵を前記ダクトの先端開口から吸引するトンネル内の集塵システムであって、
前記ダクトは、前記移動機構が備わる前後方向に伸縮することのない固定長の懸架部と、この懸架部から前方に延出する延出部と、を有し、
前記移動機構は、前記懸架部に取り付けられ、かつ前記ガイドレールに懸架された前記懸架部を前記ガイドレールに懸架する支点部材と、この支点部材の後方において前記懸架部に取り付けられた駆動輪と、を有し、
前記延出部の重量によって前記支点部材を支点として前記駆動輪が前記ガイドレールに下方から押し付けられる構成とされた、
ことを特徴とするトンネル内の集塵システム。
請求項1記載の発明の作用効果から明らかなように、本発明によると、ダクトの先端開口を切羽面に十分近付けることができるため、粉塵が拡散希釈する前に吸引することができ、集塵効率に優れるトンネル内の集塵システムとなる。
図1及び図2に、本形態の集塵システムを示した。本形態の集塵システムは、吸引捕集方式であり、トンネルT内の切羽(切羽面Ty)直下において発生した粉塵の集塵(捕集)を得意とする。
本形態の集塵システムは吸引捕集方式であるが、適宜送気を組み合わせた送気・吸引捕集方式とすることもできる。また、本形態のダクト11は、吸引風量等に応じて適宜強度を変えることができる。なお、当該吸引風量は切羽直下における粉塵の発生量によって決定されるものではなく、トンネル内(坑内)をフレッシュエアで封じ込めるために必要な捕集制御風速(坑内風速)に基づいて決定される。
Claims (4)
- ガイドレールに懸架されるダクトと、このダクトの先端開口を前後に移動する移動機構と、を有するダクト装置であって、
前記ダクトは、前記移動機構が備わる前後方向に伸縮することのない固定長の懸架部と、この懸架部から前方に延出する延出部と、を有し、
前記移動機構は、前記懸架部に取り付けられ、かつ前記ガイドレールに懸架された前記懸架部を前記ガイドレールに懸架する支点部材と、この支点部材の後方において前記懸架部に取り付けられた駆動輪と、を有し、
前記延出部の重量によって前記支点部材を支点として前記駆動輪が前記ガイドレールに下方から押し付けられる構成とされた、
ことを特徴とするダクト装置。 - 前記駆動輪の後方において前記懸架部に取り付けられ、かつ前記ガイドレールの上方に位置する上側拘束部材と、
前記駆動輪の後方において前記懸架部に取り付けられ、かつ前記ガイドレールの下方に位置する下側拘束部材と、を有する、
請求項1記載のダクト装置。 - 前記延出部は、ポリカーボネートシート及びプラ段シートの少なくともいずれか一方からなる断面円弧状の壁材が、周方向に連結されて円筒状とされている、
請求項1又は請求項2記載のダクト装置。 - トンネルの内壁面に敷設されるガイドレールと、このガイドレールに懸架されるダクトと、このダクトの先端開口を前後に移動する移動機構と、を有し、
前記トンネルの切羽直下の粉塵を前記ダクトの先端開口から吸引するトンネル内の集塵システムであって、
前記ダクトは、前記移動機構が備わる前後方向に伸縮することのない固定長の懸架部と、この懸架部から前方に延出する延出部と、を有し、
前記移動機構は、前記懸架部に取り付けられ、かつ前記ガイドレールに懸架された前記懸架部を前記ガイドレールに懸架する支点部材と、この支点部材の後方において前記懸架部に取り付けられた駆動輪と、を有し、
前記延出部の重量によって前記支点部材を支点として前記駆動輪が前記ガイドレールに下方から押し付けられる構成とされた、
ことを特徴とするトンネル内の集塵システム。
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JP2011266101A JP5814095B2 (ja) | 2011-12-05 | 2011-12-05 | ダクト装置及びトンネル内の集塵システム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011266101A JP5814095B2 (ja) | 2011-12-05 | 2011-12-05 | ダクト装置及びトンネル内の集塵システム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2013117364A JP2013117364A (ja) | 2013-06-13 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011266101A Active JP5814095B2 (ja) | 2011-12-05 | 2011-12-05 | ダクト装置及びトンネル内の集塵システム |
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