JP5813811B2 - 裏込め材注入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、裏込め材注入装置に係り、特に、シールド掘進機を用いたシールド工法による工事において掘削坑壁と覆工体との間の空隙部に地盤を固めるために裏込め材を注入するための裏込め材注入装置に関する。
シールド掘進機を用いたシールド工法においては、裏込め材注入装置においては、モルタル材等の主材(A液)と凝結材(B液)とが供給され、混合領域にて混合されて掘削坑壁と覆工体との間の空隙部に供給される。
従来、例えば図9に示されているような裏込め材注入装置100が知られている。この裏込め材注入装置100において、モルタル材等の主材(A液)がA液供給管101から供給され、凝結材(B液)が凝結材供給管102から供給される。A液供給管101はベント管105に接続されており、ベント管105は注入管3の前部の注入口104に開口している。凝結材供給管102は外部からA液供給管101内に案内され先端部がA液供給管101内で保持されている。A液供給管101中を圧送されるA液と凝結材供給管102中を圧送されるB液とは混合領域としてのベント管105内へ送られる。凝結材供給管102の先端部には弾性ゴム材等で被覆された逆止弁が設けられており、圧送されたB液が弾性ゴム材等を拡げて逆止弁の孔から射出され、ベント管105内で混合される。
混合して生成された混合液は、注入管103の前部の注入口104に送られ、プッシャー106が実線で示す位置から点線に示す位置へ移動することによって混合液が注入口104の左方にある掘削坑壁と覆工体との間の空隙部へ送られる。プッシャー106の中央部には洗浄水の供給する洗浄水供給路107が設けられており、開口部108から注入管103の壁面へ洗浄水が供給可能であり、また、プッシャー106が点線に示す位置へ移動しているタイミングで開口部108からベント管105内に洗浄水が供給されA液供給管101及び凝結材供給管102は洗浄液で洗浄される。
特開平10−280884号公報
しかしながら、図9に示されているような従来の裏込め材注入装置においては、次のような欠点を有していた。
すなわち、従来は、主材(A液)と凝結材(B液)とはベント管105内に形成された混合領域で混合されるようになっており、生成される混合液を送出する注入口104の近傍領域で混合されるようにはなっておらず、混合領域と生成される混合液を送出する注入口104の近傍領域とは別々の領域になっていた。このために、ベント管105内の混合領域で混合した混合液は一部が注入口104から送出されるまでにベント管105内で固化することもあった。ベント管105内に残留し固化した残留混合物は時間の経過とともに増え、このため、作業を中断して頻繁にベント管105を洗浄する必要が生じていた。
また、プッシャー106が点線に示す位置へ前進移動する場合に開口部108からベント管105を介してA液供給管101及び凝結材供給管102に洗浄液を供給するようになっているので、凝結材供給管102の先端部にある逆止弁孔を十分に洗浄することができず、凝結材供給管102の先端部にある逆止弁孔が凝結材(B液)で塞がれるという問題があった。
また、凝結材供給管102の先端部にある逆止弁孔が凝結材(B液)や混合液で塞がれた場合においては、凝結材供給管102の先端部を分解して逆止弁を洗浄する必要があり、この洗浄に要する時間帯においては凝結材供給管102の先端部の逆止弁を機能させることができないために裏込め材注入装置100全体の稼働を休止させる必要があり、工事効率を著しく低下させるという問題があった。
そこで、本願発明の目的は、上記従来技術の有する問題を解消し、凝結材射出管等における混合液の固化に対して裏込め材注入装置の稼働を休止させる必要をなくして工事効率を著しく向上させることが可能な裏込め材注入装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本件発明に係る裏込め材注入装置は、主材と凝結材とを混合領域で混合し生成した混合液を掘削坑壁と覆工体との間の空隙部に注入する裏込め材注入装置であって、前端側に前記混合領域が形成される注入管と、先端部に前記注入管内を摺動的に進退するプッシャーヘッドを有し、前記混合領域に生成される前記混合液を前記空隙部に圧送可能なプッシャーと、前記プッシャーと一体的に進退可能に前記プッシャー内に配設され、前記プッシャーヘッドの先端から突出する突出部を有し、前記突出部から凝結材を前記混合領域に射出可能な凝結材射出管と、前記凝結材射出管に凝結材を供給するための凝結材供給管と、前記混合領域に開口するように接続口にて前記注入管に接続され、主材を前記混合領域に供給するための主材供給管と、前記注入管に接続され、前記主材供給管内に洗浄水を供給し前記主材供給管内を洗浄するための洗浄水供給管と、を備え、前記プッシャーは前記混合領域に前記混合液が生成されるように後退した位置である後退位置と前記混合領域に生成された前記混合液を前記空隙部へ圧送するように前進した位置である前進位置との間で前記注入管内を進退可能であることを特徴とする。
また、前記凝結材射出管は前記プッシャーの内側に取り付けられた収納管に収納されており、前記凝結材供給管は、前記収納管の外壁と前記プッシャーの内壁との間の軸方向に伸びる隙間として形成されていることを特徴とする。
また、前記後退位置において前記プッシャーヘッドの先端部は前記接続口より後側に位置し、前記前進位置において前記プッシャーヘッドの後端部は前記接続口より前側に位置することを特徴とする。
また、前記凝結材射出管は前記凝結材射出管から供給された凝結材を射出可能な逆止弁を前記突出部に有し、前記逆止弁は、前記プッシャーが前記後退位置にある状態で前記混合領域において前記接続口に面して位置することを特徴とする。
また、前記洗浄水供給管は、前記プッシャーが前記前進位置に位置して前記プッシャーヘッドが前記混合領域の前方部を塞いだ状態で、前記主材供給管内に洗浄水を供給可能であることを特徴とする。
また、前記プッシャーが前記後退位置が前記前進位置に位置するかを識別表示するプッシャー位置識別手段を有することを特徴とする。
また、前記凝結材射出管は複数の単位射出管が直列的に連結されて形成されていることを特徴とする。
また、最前側に連結された単位射出管は、前記プッシャーが前記前進位置に位置する状態において前記凝結材射出管が最後側から前方へ押圧させられることによって後側に隣接して連結する単位射出管との連結が解除され、前記プッシャーから押し出されて前記空隙部へ放出可能であることを特徴とする。
また、最前側に連結された前記単位射出管は、最後側から前記単位射出管の長さに相当する長さのねじ棒部材を挿入することによって、後側に隣接して連結する前記凝結材単位管との連結が解除され前記注入管から前記空隙部へ放出される
ことを特徴とする。
また、各々の前記単位射出管は、自動拡開可能なバネ部を一端側に有し、前側に隣接する他の単位射出管の前記バネ部が被させられた状態を維持することによって前記他の単位射出管との連結を可能にするバネ被せ部を他端側に有し、前記バネ部と前記バネ被せ部の間に凝結材を射出可能な逆止弁を有することを特徴とする。
また、新たな前記単位射出管が最後側の前記単位射出管に対して前側へ押されることによって、前記最後側の前記単位射出管の前記バネ被せ部または前記バネ部が前記新たな単位射出管の前記バネ部または前記バネ被せ部に被さり連結可能であることを特徴とする。
また、前記凝結材供給管は、最前側に位置する前記単位射出管に凝結材を供給することを特徴とする。
本願発明の構成によれば、プッシャーと一体的に進退可能にプッシャー内に配設されプッシャーヘッドの先端から突出する突出部を有し突出部から凝結材を混合領域に射出可能な凝結材射出管を備えるので、主材供給管によって混合領域に送出される主材と凝結材射出管によって射出される凝結材とを確実に混合することができ、混合領域を進退するプッシャーヘッドによって生成した混合物を効率的に空隙部へ送出することができる。
また、凝結材射出管は複数の単位射出管が直列的に連結されて形成されており、最前側に連結された単位射出管は、プッシャーが前進位置に位置する状態において凝結材射出管が最後側から前方へ押圧させられることによって後側に隣接して連結する単位射出管との連結が解除され、プッシャーから押し出されて空隙部へ放出可能であるので、洗浄することに頼ることなく機能が不十分の単位射出管を新たな単位射出管に置換することができ、洗浄のために裏込め材注入装置の稼働を休止させる必要をなくして工事効率を著しく向上させることができる。
本願発明の実施の形態に係る裏込め材注入装置の前部を示す断面図。 図2に対応する裏込め材注入装置の中間部を示す断面図。 本願発明の実施の形態に係る裏込め材注入装置において、プッシャーが前進位置にある状態(a)と後退位置にある状態(b)を示す図。 図3に対応する裏込め材注入装置の側面を説明する図。 単位射出管の一部断面を示す図(a)と後側端面を示す図(b)。 プッシャーが後退位置(a)と前進位置(b)との間で進退することを示す図。 凝結材射出管が最後側から押されて最前側の単位射出管がプッシャーから押し出されること(b)と、後側に隣接する単位射出管との連結が解除されて放出されること(b)を示す図。 図2に対応する裏込め材注入装置の後部を示す断面図。 従来の裏込め材注入装置の一例を示す図。
以下に図面を参照し、本願発明の裏込め材注入装置1の実施の形態について説明する。
シールド方式に従ってトンネル等の穴を掘削するシールド掘進機は、地中に掘削坑を掘削しながら同時的に掘削坑壁の内側にコンクリート材からなる覆工体を敷設してゆく。裏込め材注入装置1は、シールド掘進機の後部外周部に複数台、例えば180度間隔で2基または90度間隔で4基設置され、掘削坑壁覆工体1は主材(A液)と凝結材(B液)とを混合領域で混合し生成した混合液を掘削坑壁と覆工体との間の空隙部に注入するものである。
主材(A液)は例えばモルタル材であり、凝結材(B液)はアルカリ性の凝結材であり、主材と凝結材とは例えば9:1の混合比で供給され、混合されると短時間、例えば10秒程度で固化するものである。
図1及び図2に示すように、裏込め材注入装置1は、その中央部に注入管2を備え、注入管2の前端側には主材(A液)と凝結材(B液)とを混合する領域である混合領域3が形成されている。注入管2の内部には、混合領域3で生成された混合液を掘削坑壁と覆工体との間の注入管2の前方に位置する空隙部5へ送出するプッシャー4が配設されている。プッシャー4は先端部に注入管3内を摺動的に進退するプッシャーヘッド4aを有する。プッシャー4のプッシャーヘッド4aよりも後方に位置する後方部と注入管2の内壁との間には、洗浄水が供給可能に隙間が形成されている。
プッシャー4内には収納管9が固定的に取り付けられており、収納管9内には凝結材を供給するための凝結材射出管6が収納されている。凝結材射出管6はプッシャー4及び収納管9と一体的に軸方向に進退可能である。凝結材射出管6はプッシャーヘッド4aの先端端面から突出した突出部6aを有する。突出部6aには逆止弁7が設けられており、突出部6aに位置する逆止弁7から凝結材を混合領域3に射出可能である。凝結材射出管6は、収納管9の内壁に対し密閉的に収納されているが、後側から前側へ押圧された場合には前側へスライド移動可能に収納管9内に収納されている。
プッシャー4は、注入管2の前端側の混合領域3に混合液が生成されるように後退した位置である後退位置と、混合領域3に生成された混合液を空隙部5へ送出するように前進した位置である前進位置との間で注入管2内を進退可能である。図1においてはプッシャー4は後退位置にあり、プッシャーヘッド4aは主材供給管10の接続口11よりも後側に位置する。
次に、凝結材射出管6に凝結材を供給するための凝結材供給管8について説明する。
凝結材供給管8は、凝結材射出管6を収納する収納管9の外壁とプッシャー4の内壁との間の軸方向に伸びる隙間空間として円筒リング状に形成されている。凝結材供給管8の先端部は後述する最前側の単位射出管15の供給口15cに接続され、ここから凝結材が凝結材供給管8へ供給される。最前側の単位射出管15の供給口15cの位置に対応する収納管9の部位には、供給口15cに連通可能な供給孔9aが収納管9の先端側に形成されている。図3に示すように、凝結材供給管8と収納管9はプッシャー4の後端部を越えて後側にはみ出て配設されている。凝結材を圧送する凝結材圧送管8aがプッシャー4の後端部近傍で接続されており、凝結材圧送管8aによって収納管9の外壁とプッシャー4の内壁との間の隙間空間として形成されている凝結材供給管8中を凝結材が圧送され、供給孔9aから最前側の単位射出管15の供給口15cへ送られる。
注入管2の外側には、主材を混合領域3に供給するための主材供給管10が設けられている。主材供給管10は、混合領域3に開口するように接続口11にて注入管2に接続されており、主材供給管10は接続口11において混合領域3に対面して開口している。
凝結材射出管6の突出部6aに設けられた逆止弁7は、プッシャー4が後退位置にある状態で軸方向に関して接続口11とほぼ同じ位置範囲にあり、逆止弁7から射出される凝結材と接続口11から送出される主材との混合が効率的に行われるようになっている。
このように、凝結材を射出する逆止弁7はプッシャーヘッド4aの前端から突出した凝結材射出管6の突出部6aに設けられているので、凝結材をプッシャーヘッド4a等に付着させにくくしつつ凝結材を混合領域3に確実に射出することができ、また、逆止弁7は接続口11に面して位置するので逆止弁7から射出される凝結材と主材供給管10から供給される主材とを混合領域3において確実に効率的に混合させることが可能になる。
注入管2の外側には、主材供給管10内に洗浄水を供給し主材供給管10内を洗浄するための洗浄水供給管12が配設されている。洗浄水供給管12は、混合領域3よりも後側で注入管2に接続されている。洗浄水供給管12で圧送される洗浄水は、プッシャーヘッド4aが前側位置にある状態で、注入管2の内壁とプッシャー4のプッシャーヘッド4aよりも後方に位置する後部外壁との間の隙間を通って接続口11を介して主材供給管10内へ供給される。
図3(a)に示すように、前進位置においてプッシャーヘッド4aの後端部は接続口11より前側に位置し、また、図3(b)に示すように、プッシャー4の後退位置においてプッシャーヘッド4aの先端部は接続口11より後側に位置する。
プッシャー4が前進位置に位置するときに、プッシャーヘッド4aが混合領域3の前方部を塞いだ状態になるので洗浄水供給管12によって圧送される洗浄水は空隙部5へは送られず、洗浄水は、プッシャーヘッド4aよりも後方に位置するプッシャー4の後方部外壁と注入管2の内壁との間を通って主材供給管10内に供給され、主材供給管10の内壁の洗浄に寄与する。
図3に示されるように、裏込め材注入装置1において、プッシャー4は二つの油圧ピストン装置21,22によって注入管2に対して前進位置と後退位置との間で進退駆動される。油圧ピストン装置21,22は各々、油圧制御管23、24によって駆動制御される。油圧制御管23、24は各々、前進指示部23a、24aと後退指示部23b、24bとから構成されており、図3(a)に示されるように、前進指示部23a、24aが駆動されプッシャー4は前進位置をとり、図3(b)に示されるように、後退指示部23b、24bが駆動されプッシャー4は後退位置をとる。
油圧制御管23には所定間隔を置いた二つの近接センサ27、27が取り付けられている。また、図3に示されるように、収納管9と凝結材射出管6の後端側の部位は、プッシャー4の後端よりも後側にはみ出て配設されている。収納管9の後端側の部位であるはみ出し部には、LED光源29が取り付けられている。LED光源29が前側の近接センサ27によって検出されたときがプッシャー4が前進位置に位置することに対応し(図3(a))、LED光源29が後側の近接センサ28によって検出されたときがプッシャー4が後退位置に位置することに対応する(図3(b))。近接センサ27が作動したときは、信号ケーブル25(図4)を介してプッシャー4が前進位置に位置することが図示しない表示部に識別表示され、同様にして、近接センサ28が作動したときは、信号ケーブル26(図4)を介してプッシャー4が後退位置に位置することが図示しない表示部に識別表示される。作業者は、表示部を見ることによってプッシャー4が前進位置か後退位置に位置するかを知ることができる。作業者は、例えば、プッシャー4が後退位置に位置することを確認し、このタイミングで洗浄水供給管12から洗浄水を圧送することを指示し、主材供給管10の内壁等を洗浄することができる。
次に、プッシャー4と一体的に進退可能に収納管9内に収納された凝結材射出管6について説明する。
凝結材射出管6は複数の例えば12本の長さが約12cmの同型の単位射出管15が直列的に連結されて形成され、収納管9内に収納されている。
図5に、単位射出管15を示し、(a)は一部断面を示し、(b)は後部端面を示す。単位射出管15は、収納管9に挿入されていない無拘束の状態では自動拡開するバネ部15aを後端側に有し、バネ被せ部15bを前端側に有し、バネ部15aとバネ被せ部15bの間の前側に凝結材を射出可能な逆止弁7を有する。バネ部15aは180度対面する位置に一対の板バネ状のバネ片として形成されており、バネ被せ部15bはバネ部15aが被さる突起部を有する。なお、ここでは、単位射出管15は後端側にバネ部15aを有し前端側にバネ被せ部15bを有するとしたが、前端側にバネ部15aを有し後端側にバネ被せ部15bを有することも可能である。バネ被せ部15bは、前側に隣接する他の単位射出管15のバネ部15aが被させられた状態を収納管9内に収納されることによって維持し、他の単位射出管15との連結を可能にする。
バネ部15aとバネ被せ部15bの間には、バネ被せ部15bの近傍に凝結材を射出可能な逆止弁7を有する。逆止弁7は180度の対向する位置に弁穴7aが形成され、これらの弁穴7aと90度ずれた方向には軸方向に変位した位置に弁穴7aが形成されている。弁穴7aの外側には円筒状の弾性ゴム材からなる被覆部7bが配設されている。
バネ部15aとバネ被せ部15bの間の位置にはバネ部15aの近傍に、凝結材供給管8から凝結材を供給するための供給口15cが90度の角度間隔でリング状に分布して例えば4個形成されている。
凝結材供給管8の凝結材の供給先端部は収納管9に形成された供給孔9aを有し、供給孔9aに対して供給口15cが滑り嵌まり込み位置決めされる関係になっている。後述するように凝結材供給管8が前方側へ所定長さだけ押し出されて収納管9内を移動する場合において、凝結材供給管8の供給先端部の供給孔9aに対して、嵌合していた単位射出管15の供給口15cは滑り外れて、後側に隣接する単位射出管15の供給口15cが新たに供給孔9aに滑り嵌まり込むことができる。これによって、凝結材が付着した使い古した例えば単位射出管15を空隙部5へ放出して、新たな単位射出管15を最前側に設定することが可能になる。
単位射出管15の前側内部は無垢状に形成されたバネ被せ部15bによって塞がれているので、凝結材供給管8を介して供給口15cから圧送された凝結材は、逆止弁7の被覆部7bを膨らませ弁孔7aから混合領域3へ噴射される。
プッシャーヘッド4aの先端から突出した凝結材射出管6の突出部6aには、最前側の単位射出管15の逆止弁7とバネ被せ部15bが設けられている。
次に、図6及び図7を参照して、凝結材射出管6を形成する複数に連結された単位射出管15の作用について説明する。
プッシャー4は、最前側の単位射出管15を変えることなく複数の単位射出管15が連結された状態で、図6(a)に示す後退位置と図6(b)に示す前進位置との間を例えば約100回に渡って進退動作を繰り返す。プッシャー4の100回に渡る進退動作の間に、100回に渡って混合領域3に混合物が生成され、生成された混合物が空隙部5へ送られる。100回に渡って逆止弁7から凝結材を射出した最前側の単位射出管15には、時間の経過とともに混合物が弁穴7a等に固化してくる可能性がある。そこで、後述するように、これまで最前側にあった単位射出管15を空隙部5に放出処分して後側に隣接する単位射出管15を新たな最前側の単位射出管15として活用する。
図6(a)に示す後退位置において、凝結材射出管6の突出部6aに設けられた逆止弁7から、すなわち、最前側の単位射出管15の逆止弁7から、凝結材が注入管2の前端側にある混合領域3へ噴射され、主材供給管10から主材が混合領域3へ供給され、混合領域3に主材と凝結材との混合物が生成される。逆止弁7はプッシャーヘッド4aの前端から突出した突出部6aに設けられているので、逆止弁7はプッシャーヘッド4aよりも前方に位置する注入管2の周壁方向及び軸方向に凝結材を噴射させることができる。そして、混合領域3に接続口11から混合領域3へ送出された主材に凝結材を効率的に接触混合させることができ、凝結材をプッシャーヘッド4a等に付着させることなく混合領域3に効率的に射出することができ、また、逆止弁7は主材が供給される接続口11に面して位置するので逆止弁7から射出される凝結材と主材供給管10から供給される主材とは混合領域3において確実に効率的に混合される。
また、主材供給管10は主材をプッシャー4の前進方向に対して鋭角的な角度で混合領域3へ送出するので、プッシャー4の前進移動に伴って逆止弁7が前進移動しながら凝結材を噴出する方向と重なる方向に主材が主材供給管10から送出されることになり、混合領域3における主材と凝結材との混合をいわば平行的に走りながら行うことになり両者を短い混合時間で効率的に混合することができ混合領域3において混合物が固化することを低減することができる。
プッシャー4が図6(b)に示す前進位置へ前進しプッシャーヘッド4aが注入管3内の混合領域3を摺動することによって混合領域3に生成された混合物が間隙部5へ送出される。
洗浄水供給管12によって供給される洗浄水による主材供給管10の内壁の洗浄は、図6(a)に示す後退位置において行われるが、プッシャーヘッド4aが後退位置に位置する度に毎度に渡って行う必要はなく、例えば、前進位置との間を往復動が10回行われる毎に1回の洗浄を行うことで十分である。
次に、図7を参照して、最前側の単位射出管15を間隙部5へ放出処分することについて説明する。前述したように、最前側の単位射出管15を変えることなく逆止弁7から凝結材を約100回に渡って射出すると時間の経過とともに混合物が弁穴7a等に固化してくる。本実施の形態においては、混合物が付着して機能不十分となった逆止弁7を洗浄剤で洗浄して逆止弁7の機能改善を図るのではなく、機能不十分となった逆止弁7を有する最前側の単位射出管15を放出処分する。
図8に、複数の単位射出管15が収納管9内に収納されて連結された凝結材供給管6の後端側の部位を示す。3個の単位射出管15が収納管9に収納された状態でプッシャー4の後端から後側に配設されている。最後側の単位射出管30(15)はその後端側で留め部31によって留められ収納管9に収納されており、この状態でプッシャー4は進退動を繰り返す。
次に、機能不十分となった逆止弁7を有する最前側の単位射出管15を放出処分する場合には、留め部31から単位射出管15の長さに相当する長さのねじ棒部材32を留め部3に形成されたねじと螺合させながらねじ棒部材32を前進させ、凝結材射出管6を最後側から前方へ押圧する。
ねじ棒部材32によって単位射出管15の長さに相当する長さだけが凝結材射出管6が最後側から前方へ押圧されると、凝結材射出管6はプッシャー4に一体的に取り付けられた収納管9内を前方へ移動し、図7(a)に示すように、最前側の単位射出管15はプッシャー4から押し出される。図7(a)においては、最前側の単位射出管15がプッシャー4から押し出された瞬間の状態を示しバネ部15aは未だ自動拡開していないが、収納管9内に滞在する拘束が解けるとただちに自動拡開し始める。
図7(b)に示すように、プッシャー4から押し出された単位射出管15のバネ部15aはもはや収納管9内に拘束されていないので自動拡開し、後側に隣接する単位射出管15との連結が解除され、空隙部5へ放出処分される。
次に、ねじ棒部材32を留め部30から外し、新たな単位射出管15を凝結材射出管6を最後側に補充し、再び留め部30で留める。この状態で、新たな最前側の単位射出管15が設定され、プッシャー4の進退動が繰り返される。
上述したように、最前側の単位射出管15は新たな単位射出管15に置換することができるので、逆止弁7等に混合物が付着して機能不十分となった状態になることを確実に回避することができる。
また、逆止弁7等に混合物が付着して機能不十分となった最前側の単位射出管15をほぼ自動的に間隙部5へ放出処分するようにしたので、迅速に新たな最前側の単位射出管15を設定することができる。
また、混合物が付着して機能不十分となった逆止弁7を洗浄水を用いて洗浄するのではなく新たな逆止弁7に置換するので、逆止弁7の機能を確実に確保することができる。
なお、上述の説明においては、複数の連結された単位射出管15は収納管9内に収納するとしたが、収納管9を設ける代わり凝結材供給管をリング状の円筒管として形成し、このリング状の円筒管内に複数の連結された単位射出管15を収納するようにしてもよい。
1 裏込め材注入装置
2 注入管
3 混合領域
4 プッシャー
4aプッシャーヘッド
6 凝結材射出管
6a 先端部
7逆止弁
8 凝結材供給管
9 収納管
10 主材供給管
12 洗浄水供給管
15 単位射出管
15a バネ部
15b バネ被せ部
15c 供給口
30(15) 最後側の単位射出管

Claims (11)

  1. 主材と凝結材とを混合領域で混合し生成した混合液を掘削坑壁と覆工体との間の空隙部に注入する裏込め材注入装置であって、
    前端側に前記混合領域が形成される注入管と、
    先端部に前記注入管内を摺動的に進退するプッシャーヘッドを有し、前記混合領域に生成される前記混合液を前記空隙部に圧送可能なプッシャーと、
    前記プッシャーと一体的に進退可能に前記プッシャー内に配設され、前記プッシャーヘッドの先端から突出する突出部を有し、前記突出部から凝結材を前記混合領域に射出可能な凝結材射出管と、
    前記凝結材射出管に凝結材を供給するための凝結材供給管と、
    前記混合領域に開口するように接続口にて前記注入管に接続され、主材を前記混合領域に供給するための主材供給管と、
    前記注入管に接続され、前記主材供給管内に洗浄水を供給し前記主材供給管内を洗浄するための洗浄水供給管と、
    を備え、
    前記プッシャーは前記混合領域に前記混合液が生成されるように後退した位置である後退位置と前記混合領域に生成された前記混合液を前記空隙部へ圧送するように前進した位置である前進位置との間で前記注入管内を進退可能であり、
    記凝結材射出管は前記プッシャーの内側に取り付けられた収納管に収納されており、
    前記凝結材供給管は、前記収納管の外壁と前記プッシャーの内壁との間の軸方向に伸びる隙間として形成されている
    ことを特徴とする裏込め材注入装置。
  2. 前記後退位置において前記プッシャーヘッドの先端部は前記接続口より後側に位置し、前記前進位置において前記プッシャーヘッドの後端部は前記接続口より前側に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の裏込め材注入装置。
  3. 前記凝結材射出管は前記凝結材射出管から供給された凝結材を射出可能な逆止弁を前記突出部に有し、
    前記逆止弁は、前記プッシャーが前記後退位置にある状態で前記混合領域において前記接続口に面して位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の裏込め材注入装置。
  4. 前記洗浄水供給管は、前記プッシャーが前記前進位置に位置して前記プッシャーヘッドが前記混合領域の前方部を塞いだ状態で、前記主材供給管内に洗浄水を供給可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の裏込め材注入装置。
  5. 前記プッシャーが前記後退位置が前記前進位置に位置するかを識別表示するプッシャー位置識別手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の裏込め材注入装置。
  6. 主材と凝結材とを混合領域で混合し生成した混合液を掘削坑壁と覆工体との間の空隙部に注入する裏込め材注入装置であって、
    前端側に前記混合領域が形成される注入管と、
    先端部に前記注入管内を摺動的に進退するプッシャーヘッドを有し、前記混合領域に生成される前記混合液を前記空隙部に圧送可能なプッシャーと、
    前記プッシャーと一体的に進退可能に前記プッシャー内に配設され、前記プッシャーヘッドの先端から突出する突出部を有し、前記突出部から凝結材を前記混合領域に射出可能な凝結材射出管と、
    前記凝結材射出管に凝結材を供給するための凝結材供給管と、
    前記混合領域に開口するように接続口にて前記注入管に接続され、主材を前記混合領域に供給するための主材供給管と、
    前記注入管に接続され、前記主材供給管内に洗浄水を供給し前記主材供給管内を洗浄するための洗浄水供給管と、
    を備え、
    前記プッシャーは前記混合領域に前記混合液が生成されるように後退した位置である後退位置と前記混合領域に生成された前記混合液を前記空隙部へ圧送するように前進した位置である前進位置との間で前記注入管内を進退可能であり、
    前記凝結材射出管は複数の単位射出管が直列的に連結されている
    ことを特徴とする裏込め材注入装置。
  7. 最前側に連結された単位射出管は、前記プッシャーが前記前進位置に位置する状態において前記凝結材射出管が最後側から前方へ押圧させられることによって後側に隣接して連結する単位射出管との連結が解除され、前記プッシャーから押し出されて前記空隙部へ放出可能である
    ことを特徴とする請求項6に記載の裏込め材注入装置。
  8. 最前側に連結された前記単位射出管は、最後側から前記単位射出管の長さに相当する長さのねじ棒部材を挿入することによって、後側に隣接して連結する前記凝結材単位管との連結が解除され前記注入管から前記空隙部へ放出される
    ことを特徴とする請求項7に記載の裏込め材注入装置。
  9. 各々の前記単位射出管は、自動拡開可能なバネ部を一端側に有し、前側に隣接する他の単位射出管の前記バネ部が被させられた状態を維持することによって前記他の単位射出管との連結を可能にするバネ被せ部を他端側に有し、前記バネ部と前記バネ被せ部の間に凝結材を射出可能な逆止弁を有する
    ことを特徴とする請求項6に記載の裏込め材注入装置。
  10. 新たな前記単位射出管が最後側の前記単位射出管に対して前側へ押されることによって、前記最後側の前記単位射出管の前記バネ被せ部または前記バネ部が前記新たな単位射出管の前記バネ部または前記バネ被せ部に被さり連結可能である
    ことを特徴とする請求項9に記載の裏込め材注入装置。
  11. 前記凝結材供給管は、最前側に位置する前記単位射出管に凝結材を供給する
    ことを特徴とする請求項6に記載の裏込め材注入装置。
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