JP4310042B2 - シールド掘進機後部での裏込め材注入方法とその装置 - Google Patents

シールド掘進機後部での裏込め材注入方法とその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールド掘進機のテール部から掘削坑壁と覆工セグメントとの間に生じる空間部に対する裏込め材の注入を合理的に行わせるとともに、注入口近傍での閉塞の発生を予防できてメンテナンスを容易にしたシールド掘進機後部での裏込め材注入方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シールド掘進機の後方で覆工される掘削坑壁と覆工材(セグメント)との間に裏込め材を注入するには、既に種々の形態のものが提案されて実用に供されている。その多くは主材となる細骨材を含むモルタルと凝結剤を注入口の手前で混合して注入するようにされている。
【0003】
このような裏込め材注入装置については、注入するモルタルと凝結剤とを混合した後に、掘進機のテール部に取付く注入管に導いて覆工部に送り出すようにされている。そのために、モルタルと凝結剤との混合後の輸送管路が長くなることから次第に管路内壁面に注入材の一部が付着凝結して管路を狭め、注入を阻害することになる。そして、その注入管内を水洗するには混合部から前記注入管までの流入管路が長くなると、実質的に内部を洗浄することが困難であるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような問題を解決する手段として、特開平10−280884号公報によって開示されるように、シールド掘進機のテール部にプッシャーを内蔵される裏込め材注入管の開口部寄りに混合部が設けられ、この混合部に対してモルタル供給管と先端にチェック弁を備える凝結剤供給管とが脱着可能に取付けられ、これらモルタル供給管,凝結剤供給管およびチェック弁が分割脱着可能に接続される構成とされた裏込め注入装置が知られている。
【0005】
この公報によって開示される裏込め注入装置では、裏込め材の注入口近傍でモルタルと凝結剤とを混合して速やかに覆工部へ注入できるようにされ、その注入口にプッシャーを設けて裏込め材の注入を停止した後に混合部を外部と遮断して、混合要部が分解清掃可能な構造にされている。しかしながら、この方式においても、注入操作を停止してプッシャーにより混合部を閉鎖した後、どうしても注入口の一部に混合後の裏込め材が残留してその注入口を閉塞する状態となる。また、裏込め注入が終わるとその都度混合部を分解して清掃しておかないと、次回の注入作業に支障を来たすことになるので、分解清掃を必要とし、その分多くの手数を要するという問題点がある。
【0006】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、裏込め材の注入操作を中断しても注入材の混合部において分解清掃を行うことなく継続して裏込め注入が行えるシールド掘進機後部での裏込め材注入方法とその装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前述された目的を達成するために、第1発明によるシールド掘進機後部での裏込め材注入方法は、
シールド掘進機のテール部からトンネル掘削壁覆工部の空間内部に裏込め材を注入するに際し、モルタル注入管の内部にチェック弁を先端に取付けた凝結剤供給管を挿入して、前記モルタル注入管出口外において前記凝結剤供給管のチェック弁を開かせてモルタルと凝結剤の混合を行わせつつ注入することを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、裏込め材の注入に際して注入管内でモルタルと凝結剤との混合を行わないので、注入後に注入口をモルタルで充填するようにすれば注入材による凝固閉塞が防止され、長期間注入を行わない限り次の裏込め注入までに供給管の清掃を省略することができ、分解洗浄などの作業に要する手間が省け作業効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0009】
前記凝結剤供給管は、モルタル注入管内に挿通して、裏込め材注入時には先端のチェック弁がモルタル注入管の出口から外に突出され、裏込め材注入停止時には前記モルタル注入管内に位置するように進退させ、凝結剤供給管先端部での残圧処理を行うようにするのがよい。こうすると、裏込め材の注入時には注入口の外側でモルタルと凝結剤の混合が行われつつ注入され、注入停止後はモルタルが充満している注入管内に凝結剤供給管が引き込まれるとともに、その供給圧を下げることによってチェック弁を確実に閉じ、凝結剤の漏洩をなくして次回の注入操作時まで待機させ、注入材による一部凝結の発生を解消して分解清掃の手数を省き作業性を高めることが可能になるという効果がある。なお、モルタルには遅延剤を混入されているので、凝結剤が混じらない限り注入管内は閉塞されない。
【0010】
前記モルタル注入管は、長時間注入作業を行わない場合、凝結剤供給管を系外に引出し、管内を硬化しない高粘性材で置換しておくようにするのがよい。こうすると、モルタル注入管内を定常に保持させるとともに、凝結剤供給管とチェック弁のメンテナンスが容易になる。そして、次の注入作業時には凝結剤供給管を注入管内に挿入することにより速やかに注入作業を再開することができるという効果がある。なお、前記高粘性材としては、例えばグリースやベントナイト液などが採用できる。
【0011】
次に、前記裏込め材注入方法を具体的に実施できるように、第2発明による裏込め材注入装置は、
シールド掘進機のテール部に設けられる裏込め材注入装置において、モルタル注入管の内部にチェック弁を先端に取付けた可撓性の凝結剤供給管を挿入して、その凝結剤供給管を系外に設けた進退操作手段により裏込め注入時に前記モルタル注入管出口に凝結剤供給管の先端部チェック弁を突出開弁させてモルタルと凝結剤の混合を行わせつつ注入できる構成とされることを特徴とするものである。
【0012】
本発明においては、裏込め材注入時モルタルを供給するモルタル注入管に挿通された凝結剤供給管を進退操作手段によって、その先端に取付くチェック弁をモルタル注入管の出口から外に突出させ、モルタル注入管にモルタルを供給すると同時に凝結剤供給管に凝結剤を圧送してチェック弁を開くと、モルタル注入管出口から噴出するモルタルに凝結剤が混合されて裏込め部に注入される。したがって、モルタルと凝結剤とは注入管の外で混合されるので、管内で凝結付着することがない。また、裏込め注入の停止時には凝結剤供給管をその進退操作手段によってモルタル供給管の開口部寄り内側に引っ込めておくことで、閉弁したチェック弁部分が裏込め材中に残置されず、モルタルで囲われることになるので、次回の注入時まで安全に保たれる。その結果、次の注入操作を行うとき直ちに作動させることができる。
【0013】
また、本発明では、前記テール部には裏込め材注入口に向かって進退自在なプッシャーが設けられ、モルタル注入管はそのプッシャーのヘッドにより開口端を開閉されるようにして、前記凝結剤供給管の先端部が、前記モルタル注入管の開口端から前記裏込め材注入口に進退するように配されているのがよい。こうすると、プッシャーを前進させるとモルタル注入管開口端並びに凝結剤供給管端部を裏込め側と完全に遮断できるとともに、プッシャーのヘッドにより裏込め材注入口を閉じ、注入された裏込め材による影響が生じないようにすることができる。言い換えると、裏込め材注入口の閉塞が生じることがない。
【0014】
また、前記プッシャーにおけるヘッドは、その前半部のモルタル注入管開口端と対応する部分を前端側へ切削いだ形状にされるのがよい。こうしておくと、裏込め注入に際して注入口でのモルタルの流れをよくするとともに、凝結剤供給管の注入口開口部への進出を容易にできて、前記凝結剤供給管の進退操作手段にかかる負荷を低減でき、円滑に動かすことができるという効果がある。
【0015】
前記プッシャーのヘッドが進退する注入口部には外部から潤滑剤が注入できる潤滑剤受入れ部が形成されているのがよい。こうすると、プッシャーを移動させて裏込め材注入口を閉じた状態で長時間保持される場合、プッシャーの作動時における潤滑機能が保たれて、その移動を阻害されることがない。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、第1発明によるシールド掘進機後部での裏込め材注入方法および第2発明による裏込め材注入装置の具体的な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0017】
図1に本実施例の裏込め材注入装置を備えるシールド掘進機の概要図が示されている。図2に要部を表わす模式図が、図3に凝結剤供給管の先端部を表わす図が、図4に裏込め材注入装置の主要部を示す図が、それぞれ示されている。
【0018】
本実施例のシールド掘進機1は、そのテール部2に裏込め材注入装置10を備えたものであり、テール部2の円周に沿って所要の配分で複数箇所にその裏込め材注入装置10が設けられている。なお、この裏込め材注入装置10については、説明の都合上一箇所のものを代表して説明する。
【0019】
裏込め材注入装置10は、シールド掘進機1のテール部2のスキンプレート外周面もしくは内周面に、軸線方向に沿わせて注入口11を後方に開口させて装着されている。そして、この裏込め材注入装置10はプッシャー12を内蔵された注入管3がスキンプレートの内または外に取付けられ、その注入管3の先端部が注入口11とされ、この注入口11端からややテール部2内側寄りの位置にベンド管14aの開口端が直結されてモルタル注入管14が接続されている。
【0020】
前記モルタル注入管14は、その他端部を二股に分岐され、その一方管端部14bをモルタル供給部に接続され、他方管端部14cにはエアシリンダ17aを主体とする凝結剤供給管15の進退操作手段17が組み付けられている。そして、そのモルタル注入管14内には、進退操作手段17を介して可撓性で比較的硬質の凝結剤供給管15が前記ベンド管14aの開口端まで貫通して挿入され、その凝結剤供給管15の後端部が凝結剤供給部に接続されている。
【0021】
前記凝結剤供給管15は、その先端に所定圧力以上が作用すると開くチェック弁16が取付けられている。その進退操作手段17としては、前記モルタル注入管14の分岐端部14cに着脱可能に取付くエアシリンダ17aにてなり、このエアシリンダ17aのピストン17bに凝結剤供給管15が取付けられて、エアシリンダ17aのピストン17bが1ストローク前進すると凝結剤供給管先端のチェック弁16が前記裏込め材注入口11の外まで突き出され、最後退すると前記チェック弁16がモルタル供給管14の開口端より内部に引き込まれるようにされている。なお、前記エアシリンダ17aをモルタル注入管14の分岐端部14cに装着した状態でエアシリンダ17aの先端側とそのモルタル注入管の分岐端部14c内にはグリース18を充填して、供給されるモルタルがシリンダ側に流入しないようにされる。
【0022】
前記モルタル供給部20は、モルタル調整タンク21からモルタル圧送ポンプ22により流量計23を介してモルタル供給管14に接続される。また、凝結剤の供給部25は、凝結剤調整タンク26から圧送ポンプ27により流量計28を介して凝結剤供給管15に接続される。そして、それらモルタル供給管路ならびに凝結剤供給管路には自動操作盤30によって操作される開閉弁31,32が設けられ、各圧送ポンプ22,27も自動操作盤30からの指令によって制御されるように構成されている。
【0023】
前記注入口11に設けられているプッシャー12は、図4に示されるように、エアシリンダ12bによって進退されるヘッド部12aを、前半部において下向き斜め(図において)に切り削いだ形状にされている。そして、エアシリンダ12bの操作によって最後退したとき、前記モルタル供給管14のベンド管14a開口端を全開させて凝結剤供給管15の先端部が注入口11端から外に突き出す動作が容易なようにされている。なお、ヘッド部12aの外周にはシールリング12cが取付けられ、逆流を防止できるようにされている。また、このプッシャー設置部にはプッシャー12のヘッド部12aが閉位置にある個所に外部から潤滑剤(グリースまたはオイル)が送り込まれる管路19を設けて、閉止時に潤滑剤がヘッド部12aの周囲に供給できるようにされ、休止時など時々潤滑剤を供給することにより進退動作を円滑にするようにされている。さらに、長時間の注入作業休止に際して、必要に応じてモルタル供給管14内の水洗ができるようにプッシャー12内部でヘッド部12aより後方位置に洗浄水供給配管40が接続できるようになされている。
【0024】
このように構成される裏込め材注入装置10によってシールド掘進機1のテール部2後方に裏込め材を注入するには、自動操作盤30上で予め設定されているプログラムによってモルタル供給部30ならびに凝結剤供給部25でそれぞれ所要の割合で調整されたモルタルおよび凝結剤を、モルタル供給管14ならびに凝結剤供給管15によって供給する指令を与えるとともに、図5(a),(b)に示されるプッシャーの動作態様説明図で示されるように、プッシャー12のエアシリンダ12bを作動させてヘッド部12aを後退させる。なお、ここで使用される裏込め材となるモルタルおよび凝結剤については周知の成分のものが使用される。また、モルタルには適宜遅延剤を混入させ、裏込め後に適宜時間経過して凝結するようにされる。
【0025】
この動作指令により、まずコンプレッサー35を駆動して、凝結剤供給管15の進退操作手段17であるエアシリンダ17aを作動させ、エアシリンダ17aのピストン17bを1ストローク前進させると、これに取付く凝結剤供給管15が前進されて、その先端部に取付くチェック弁16が注入口11端から外側に突き出される。これに対応してモルタル供給管14内を流れるモルタルが注入口11に送られてテール部2後方位置の掘削壁面と覆工セグメントとの空間部に注入される。このモルタルの注入口11からモルタルが噴出する中に位置する凝結剤供給管15端のチェック弁16が供給圧によって開かれると、その周囲を取り巻くように噴出するモルタルと凝結剤が混合されつつ裏込めされる。
【0026】
注入操作を終えて停止するには、まず凝結剤の供給を停止させ、進退操作手段17のエアシリンダ17aを逆作動させてピストン17bを後退させ、このピストン17bに繋がる凝結剤供給管15をモルタル供給管14内で後退させる。凝結剤供給管15は可撓性管で比較的硬質のものであり、モルタル供給管14内ではモルタルが流動状態にあるので、その凝結剤供給管15が彎曲を通じての移動に支障はない。そこで、その凝結剤供給管15を先端のチェック弁16がモルタル供給管14開口端(ベンド管14a開口端)以内に後退させると、その凝結剤供給管15の開閉弁32(進退操作手段17の後方位置に設けられている)近傍に設けられた排圧弁34を開いて管内を減圧する(凝結剤の残留分を一部排出する)。こうすることによって、チェック弁16は完全に閉じ、モルタルの内部に凝結剤を漏洩させることなく保たれる。
【0027】
このようにチェック弁16が後退すると、その次に図5(a)で示されるように、プッシャー12のエアシリンダ12bが前進作動してヘッド部12aによりモルタル供給管14開口端(ベンド管14a開口端)を閉じる。すると、そのプッシャー12のヘッド部12aによってモルタル供給管14の開口部が閉じられ、裏込め側と裏込め材(モルタルおよび凝結剤)の供給路が切離され、しかも前述のように流動性を保つモルタル内に凝結剤の出口部(チェック弁16)が包まれるので注入休止中に注入口11端での裏込め材の凝結付着が発生することはない。
【0028】
シールド掘進機1の進捗で裏込め材注入作業を開始するには、後退させている凝結剤供給管15を、その進退操作手段17を作動させて前進させる。なお、この前にプッシャー12を作動させてヘッド部12aを後退させ、注入口11を開放させる。この際、プッシャー12のヘッド部12aは、先頭部分を斜めに切り削がれているので、一旦一部を突き出すように作動させた後に後退させると、テール部2の後方に充填されて凝結している裏込め材に対して注入口11の開口端部に存在する裏込め材を簡単に排出して開口できる。凝結剤供給管15の前進に際しては、流動性のあるモルタルの中を突き進むことになるので何ら支障なく移動させることができる。それ以後は、前述のようにして所要量の裏込め材を注入する。
【0029】
本実施例においては、前述のようにして裏込め材の注入操作を行うので、注入の休止時間が短いときは、注入・休止を繰り返し行うことができ、従来のように頻繁に注入作業を停止して注入管部の分解洗浄作業を必要とせず、長時間にわたって作業を行えるのである。したがって、裏込め注入作業の能率が格段に向上し、作業性も容易になるという利点がある。なお、例えば1週間に1回水洗作業を実施すれば、全体としての作業性がよくなる。このような水洗作業を実施する場合は、モルタル供給部30ならびに凝結剤供給部25と各供給管を切離し、プッシャー12のヘッド部12aを最大に前進させることにより注入口11端を閉鎖して、洗浄水供給配管40に洗浄水を送ることによりプッシャー12の内部空間とモルタル供給管14の開口端が連通するので、この開口端からモルタル供給管14内に洗浄水を逆流させて水洗することができる。
【0030】
凝結剤供給管15は可撓性管であるので、彎曲部であっても全体の長さが短く構成しておけば簡単にモルタル供給管14内から外部に引き抜いて洗浄・点検することができる。この凝結剤供給管15の引き抜きに際しては、エアシリンダ17aをその取付け部から外すことにより行える。なお、凝結剤供給管15を元に戻すときにはエアシリンダ17aの装着部管内にグリ−ス18を再充填してシール機能を与える。
【0031】
以上に説明した裏込め材注入装置10は、トンネル掘進機1のテール部においてスキンプレートの内周もしくは外周面に装着するものであるが、他の実施例として、シールドのスキンプレートの一部を切欠いて裏込め注入装置を組み込むことができる。この実施の形態を図6によって示している。
【0032】
この裏込め材注入装置1Aは、基本的に前記実施例のものと同様である。したがって、その構成において前記実施例と同一もしくは同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0033】
この裏込め材注入装置1Aは、シールドのスキンプレート5の一部を軸線方向に所要幅で切り込み、その切込み部に所要長さで内部に注入管3となる穴を軸線方向に穿設してなるブロック体42をスキンプレート5の外周面に揃えて一体に設けられ、その注入管3穴の先端はテール端に開口し、反対端にシールド内部に向けて注入管接続部3aが設けられている。この注入管3はモルタル供給管14と連結され、前述の装置と同様にモルタル供給部30に繋がれる。また、凝結剤供給管15は先端にチェック弁16を取付けられた可撓性管で比較的硬質のものであり、前記モルタル供給管14から注入管3内に挿通されて開口部からチェック弁16部分が突き出し可能に設けられている。
【0034】
前記凝結剤供給管15は前記実施例と同様にシールド内部において進退操作手段17によって分岐されたモルタル供給管14の他端部14bを通じて外部に出され、凝結剤供給部25に接続されている。なお、前記ブロック体42に設けられた注入管3穴の先端は、内周部を丸く面取りして流れをよくするようにされている。また、凝結剤供給管15の先端部外周にはモルタルの流れを阻害しない形状の浮かし部材43が付され、チェック弁16が開口端から突き出されたときにその周囲をモルタルが噴出して混合をよくするようにされている。
【0035】
このように構成される裏込め材注入装置1Aによって裏込め注入するに当てっては、前記実施例と同様にして行い同様の作業効果が得られる。この形式の場合には、注入を休止するとき、凝結剤供給管15を進退操作手段17によって後退させると、チェック弁16が注入管内に引き込まれて残置するモルタルの中に収まるので、残圧を抜いてチェック弁16が閉じられるようにすれば凝結が生じることなく、次の操作時まで待機できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施例の裏込め材注入装置を備えるシールド掘進機の概要図である。
【図2】図2は、要部を表わす模式図である。
【図3】図3は、凝結剤供給管の先端部を表わす図である。
【図4】図4は、裏込め材注入装置の主要部を示す図である。
【図5】図5(a),(b)は、プッシャーの動作態様説明図である。
【図6】図6は、裏込め材注入装置の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機
2 テール部
3 注入管
10,10A 裏込め材注入装置
11 注入口
12 プッシャー
12a ヘッド部
12b プッシャーのエアシリンダ
14 モルタル供給管
14a ベンド管
14b モルタル供給管の一方の分岐端部
14c モルタル供給管の他方の分岐端部
15 凝結剤供給管
16 チェック弁
17 進退操作手段
17a エアシリンダ
17b ピストン
19 潤滑剤の供給管路
20 モルタル供給部
25 凝結剤供給部
30 自動操作盤
31,32 開閉弁
34 排圧バルブ
40 洗浄水供給配管

Claims (7)

  1. シールド掘進機のテール部からトンネル掘削壁覆工部の空間内部に裏込め材を注入するに際し、モルタル注入管の内部にチェック弁を先端に取付けた凝結剤供給管を挿入して、前記モルタル注入管出口外において前記凝結剤供給管のチェック弁を開かせてモルタルと凝結剤の混合を行わせつつ注入することを特徴とするシールド掘進機後部での裏込め材注入方法。
  2. 前記凝結剤供給管は、モルタル注入管内に挿通して、裏込め材注入時には先端のチェック弁がモルタル注入管の出口から外に突出され、裏込め材注入停止時には前記モルタル注入管内に位置するように進退させ、凝結剤供給管先端部での残圧処理を行うようにする請求項1に記載のシールド掘進機後部での裏込め材注入方法。
  3. 前記モルタル注入管は、長時間注入作業を行わない場合、凝結剤供給管を系外に引出し、管内を硬化しない高粘性材で置換しておくようにする請求項1に記載のシールド掘進機後部での裏込め材注入方法。
  4. シールド掘進機のテール部に設けられる裏込め材注入装置において、モルタル注入管の内部にチェック弁を先端に取付けた可撓性の凝結剤供給管を挿入して、その凝結剤供給管を系外に設けた進退操作手段により裏込め注入時に前記モルタル注入管出口に凝結剤供給管の先端部チェック弁を突出開弁させてモルタルと凝結剤の混合を行わせつつ注入できる構成とされることを特徴とするシールド掘進機後部での裏込め材注入装置。
  5. 前記テール部には裏込め材注入口に向かって進退自在なプッシャーが設けられ、モルタル注入管はそのプッシャーのヘッドにより開口端を開閉されるようにして、前記凝結剤供給管の先端部が、前記モルタル注入管の開口端から前記裏込め材注入口に進退するように配されている請求項4に記載のシールド掘進機後部での裏込め材注入装置。
  6. 前記プッシャーにおけるヘッドは、その前半部のモルタル注入管開口端と対応する部分を前端側へ切削いだ形状にされる請求項4または5に記載のシールド掘進機後部での裏込め材注入装置。
  7. 前記プッシャーのヘッドが進退する注入口部には外部から潤滑剤が注入できる潤滑剤受入れ部が形成されている請求項5または6に記載のシールド掘進機後部での裏込め材注入装置。
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