JP5813231B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、枠体の内部に収納された回転子及び固定子を冷却流体により冷却するようにした回転電機、特に枠体の外部に設けられた冷却流体ダクト内に冷却流体を冷却する冷却装置を備えた回転電機に関するものである。
枠体の内部に回転子と固定子を収納し、これ等の回転子及び固定子を枠体の内部に例えば加圧して封入した水素ガス等の冷却流体により冷却するようにした回転電機は周知である。通常、この種の回転電機に於いて、枠体内部の冷却流体は、枠体内部に設置された冷却装置により冷却される(例えば、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3参照)。
又、従来、回転子と固定子を収納した枠体の外部に冷却流体ダクトを備え、枠体内部に封入した例えば低圧の水素ガス等の冷却流体により回転子及び固定子を冷却すると共に、その冷却流体は冷却流体ダクト内に設置して冷却装置により冷却するようにした回転電機が存在する。
図18は、特許文献1に示されたような従来の回転電機を示す構成図で、(a)は縦断面で示す構成図、(b)は横断面で示す構成図である。図28に於いて、円筒状に形成された枠体1の内部に収納された回転子2は、軸受(図示せず)により回動自在に支持されている。枠体1の内部に収納された固定子4は、固定子巻線5を備えている。固定子4の内側空間部には回転子2が挿入され、固定子4の内周面が回転子2の外周面に対して所定の空隙6を介して対向している。
固定子4は、固定子4の径方向に延びる複数の固定子ダクト8を備えており、空隙6と枠体1の内部に於ける枠体内部空間7とをこれ等の固定子ダクト8により連通させている。回転子2の軸方向の両端部に固定された一対の冷却ファン91、92は、固定子4と回転子2の軸方向両端部に夫々対向して設けられ、その軸方向両端部から冷却流体を空隙6内に圧送する。
枠体1の内部に於ける枠体内部空間7に設置された冷却装置10a、10bは、固定子4の上方部の両側に固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って配置されている。各冷却装置10a、10bは、冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102は、平行に配置されている。
冷却装置10a、10bは、第1の端面部101と第2の端面部102とに沿って延びる複数の冷却管(図示せず)を備えている。これ等の冷却管は、一対のヘッダー103、104により往路と復路に分けて並列に接続されている。流入管105からヘッダー103に流入した冷却水等の冷却媒体は、複数の往路の冷却管からヘッダー104に至り、復路の冷却管からヘッダー103に戻り、流出管106から流出して外部の冷却媒体冷却装置(図示せず)により冷却される。
図18の(a)に良く示されているように、各冷却装置10a、10bの第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11と直交する直交面に平行となるように配置されている。又、各冷却装置10a、10bの第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12と直交する直交面に平行となるように配置されている。
このように構成された従来の回転電機に於いて、冷却流体は、回転する冷却ファン91、92により圧送されて固定子4及び回転子2の軸方向両端部から空隙6内に流入する。空隙6内に圧送された冷却流体は、複数の固定子ダクト8を流通して枠体内部空間7へ流出する。枠体内部空間7に流出した冷却流体は、各冷却装置10a、10bの第1の端面部101から流入して冷却され、各冷却装置10a、10bの第2の端面部102から枠体内部空間7へ流出する。各冷却装置10a、10bの第2の端面部102から枠体内部空間7へ流出した冷却流体は、再び冷却ファン91、92により圧送されて回転子2の軸方向両端部から空隙6へ流入する。このようにして枠体1の内部を循環する冷却流体により、回転子2、固定子4、及び固定子巻線5は冷却される。
図19は、枠体の外部に冷却流体ダクトを備えた別の従来の回転電機を示す構成図で、(a)は縦断面で示す構成図、(b)は横断面で示す構成図である。図19に於いて、冷却流体ダクト1a、1bは、円筒状の形成された枠体1の外部に設けられており、その内部空間が枠体1の内部に連通している。その他の構成は、前述の図18に示す従来の装置と同様である。
冷却流体ダクト1a、1bの内部には、冷却装置10a、10bが夫々設置されている。冷却流体の流れる方向に対する各冷却装置10a、10bの配置は、前述の図18の場合と同様である。回転子2及び固定子4の軸方向両端部に対応する枠体1の内部から各冷却流体ダクト1a、1b内に流入した高温の冷却流体は、各冷却装置10a、10bにより冷却されて低温となり、再び各冷却流体ダクト1a、1bから枠体1の内部へ供給される。この枠体1の内部の低温の冷却流体は、前述の図18に示す従来の装置と同様に、固定子ダクト(図18参照)から空隙6内に供給され、固定子及び回転子を冷却する。冷却ファン(図18参照)により回転子及び固定子の軸方向両端部の枠体1の内部空間に吸引された高温の冷却流体は、再び前述のように各冷却流体ダクト1a、1b内に流入し、前述の循環を繰り返す。
特開平6−339251号公報 特開2007−282366号公報 実開昭61−117577号公報
前述のように構成された従来の回転電機に於ける冷却装置は、端面部が冷却流体の流入及び流出する方向と直交する直交面に平行となるように配置されているので、冷却装置の熱交換性能を大きくするためには、回転電機の冷却流体ダクトを大きくして冷却装置の流路面積を大きくするか、若しくは冷却装置の厚さ方向の寸法を大きくして体積の拡大を図る必要がある。
このように、従来の回転電機は、冷却装置の熱交換性能を高めるために冷却装置を大型化する必要があり、その結果、回転電機の冷却流体ダクトも大型化するという課題があった。又、冷却装置を大型化できない場合は、冷却装置の熱交換性能が劣るという課題があった。
この発明は、従来の回転電機に於ける前述のような課題を解決するためになされたもので、小型且つ軽量でありしかも十分な熱交換性能を発揮できる冷却装置を備え、全体として小型且つ軽量な回転電機を提供することを目的としたものである。
この発明による回転電機は、下記のように構成されていることを特徴とするものである。
即ち、
回動自在に支持された回転子と、
前記回転子の外周面に対して空隙を介して対向する内周面を備えた固定子と、
前記回転子と固定子とを内部に収納すると共に、前記内部に前記回転子及び固定子を冷却する冷却流体を封入した枠体と、
前記枠体の外部に設けられ、前記枠体の内部に連通する内部空間を備えた冷却流体ダクトと、
前記冷却流体ダクトの前記内部空間に配置され、前記冷却流体を冷却する冷却装置と、
を備えた回転電機であって、
前記冷却装置は、前記冷却流体が流入する第1の端面部と、前記第1の端面部に対向する位置に設けられ、冷却した前記冷却流体を流出させる第2の端面部とを備え、
下記(1)と(2)のうちの少なくとも一方の構成を備えていることを特徴とする回転電機。
(1)前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうちの少なくとも一方は、前記冷却装置の近傍に於ける前記冷却流体ダクトの前記内部空間の最小幅の方向に対して、傾斜して配置されている。
(2)前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうちの少なくとも一方は、前記冷却流体が流入する方向と前記冷却流体が流出する方向とのうちの少なくとも一方に対して、傾斜して配置されている。
この発明による回転電機によれば、冷却流体ダクトに配置されて冷却流体を冷却する冷却装置は、冷却流体が流入する第1の端面部と、前記第1の端面部に対向する位置に設けられ、冷却した前記冷却流体を流出させる第2の端面部とを備え、前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうちの少なくとも一方は、前記冷却装置の近傍に於ける前記冷却流体ダクトの内部空間の最小幅の方向に対して、傾斜して配置され、又は、前記冷却流体が流入する方向と前記冷却流体が流出する方向とのうちの少なくとも一方に対して、傾斜して配置されているので、冷却流体ダクトが十分な大きさを有しない場合でも冷却装置の流路面積を大きくすることができ、小型且つ軽量でありしかも十分な熱交換性能を発揮できる冷却装置とすることができ、全体として小型且つ軽量な回転電機を得ることができる。
この発明による回転電機の冷却装置を、従来の回転電機の冷却装置と対比して示す概念図である。 この発明の実施の形態1による回転電機の構成図である。 この発明の実施の形態1による回転電機を従来の回転電機と対比して示す説明図である。 この発明の実施の形態2による回転電機の構成図である。 この発明の実施の形態2による回転電機を従来の回転電機と対比して示す説明図である。 この発明の実施の形態3による回転電機の構成図である。 この発明の実施の形態3による回転電機を従来の回転電機と対比して示す説明図である。 この発明の実施の形態4による回転電機の構成図である。 この発明の実施の形態4による回転電機を従来の回転電機と対比して示す説明図である。 この発明の実施の形態5による回転電機の構成図である。 この発明の実施の形態5による回転電機を従来の回転電機と対比して示す説明図である。 この発明の実施の形態6による回転電機の構成図である。 この発明の実施の形態6による回転電機を従来の回転電機と対比して示す説明図である。 この発明の実施の形態7による回転電機の構成図である。 この発明の実施の形態7による回転電機を従来の回転電機と対比して示す説明図である。 この発明の実施の形態8による回転電機の構成図である。 この発明の実施の形態8による回転電機を従来の回転電機と対比して示す説明図である。 従来の回転電機を示す構成図である。 別の従来の回転電機を示す構成図である。
先ず、この発明による回転電機の冷却装置の基本的構成について説明する。図1は、この発明による回転電機の冷却装置を、従来の回転電機の冷却装置と対比して示す概念図であり、(a)は従来の回転電機の冷却装置、(b)はこの発明による回転電機の冷却装置を示している。図1の(a)に示す従来の回転電機の冷却装置10は、高温ガスである冷却流体の流入する方向11に対して第1の端面部101が直交するように配置されている。換言すれば、第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向101と直交する第1の直交面S1に対して平行に配置されている。又、冷却された低温ガスである冷却流体の流出する方向12に対して第2の端面部102が直交するように配置されている。換言すれば、第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12と直交する第2の直交面S2に対して平行に配置されている。更に、図1の(a)に示す従来の回転電機の冷却装置10は、冷却流体が流入する側の冷却流体ダクトの内部空間71の最小幅の方向DW1に対して第1の端面部101が平行に配置され、冷却流体が流出する側の冷却流体ダクト72の内部空間の最小幅の方向DW2に対して第2の端面部102が平行に配置されている。
これに対して、図1の(b)に示すこの発明による回転電機の冷却装置10は、冷却流体の流入する方向11に対して第1の端面部101が傾斜して配置され、冷却流体の流出する方向12に対して第2の端面部102が傾斜して配置されている。換言すれば、第1及び第2の端面部101、102は、冷却流体の流入する方向11及び流出する方向12に対して直交する第1及び第2の直交面S1、S2に対して、傾斜して配置されている。尚、第1の端面部101と第2の端面部102は対向する位置に設けられている。又、図1の(b)に示すこの発明の回転電機の冷却装置10は、冷却流体が流入する側の冷却流体ダクト71の内部空間の最小幅の方向DW1に対して第1の端面部101が傾斜して配置され、冷却流体が流出する側の冷却流体ダクト72の内部空間の最小幅の方向DW2に対して第2の端面部102が傾斜して配置されている。尚、冷却流体ダクトの内部空間の最小幅DW1、DW2の方向に対して第1及び第2の端面部101、102が最大の傾斜である垂直に配置されることもあり得る。冷却装置10を小型化するためには、第1の端面部101と第2の端面部102とが平行であることが望ましいが、冷却装置10を設置するスペース等の関係で平行でない場合もあり得る。
図1の(a)に示す従来の回転電機の冷却装置10の場合、第1の端面部101と第2の端面部102の縦寸法Laは、冷却流体が流入する側の冷却流体ダクト71の内部空間の縦寸法DW1と冷却流体が流出する側の冷却流体ダクト72の内部空間の縦寸法DW2(=DW1)に等しい。この従来の冷却装置10に於ける端面部面積Aは、[A=端面部の縦寸法La×端面部の横寸法(紙面に垂直方向の寸法;図示せず)]となる。
一方、図1の(b)に示すこの発明による回転電機の冷却装置10の場合、第1の端面部101と第2の端面部102の縦寸法Lbは、冷却流体が流入する側の冷却流体ダクトの内部空間71の縦寸法DW1と冷却流体が流出する側の冷却流体ダクトの内部空間72の縦寸法DW2(=DW1)よりも大きい。この発明による回転電機の冷却装置10に於ける端面部面積Bは、[B=端面部の縦寸法Lb×端面部の横寸法(紙面に垂直方向の寸法;図示せず)]となる。
従って、前述の従来の冷却装置10の第1の端面部101及び第2の端面部102の横寸法(前述)と、この発明による冷却装置10の第1の端面部101及び第2の端面部102の横寸法(前述)とが同一であるとすると、この発明による冷却装置10の端面部面積Bは、従来の冷却装置10の端面部面積Aよりも大きくなることは明らかである。冷却装置の端面部面積が大きくなると、冷却装置内に流入した冷却流体の流速が遅くなり、冷却流体が冷却管107に長時間接触することになる。その結果、図1の(b)に示すこの発明の実施の形態1の冷却装置10は、図1の(a)に示す従来の冷却装置10に比べて高い熱交換性能を備えることになる。
このように、この発明による回転電機の冷却装置10は、冷却流体ダクトの内部空間から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した前記冷却流体を前記冷却流体ダクトの内部空間へ流出させる第2の端面部102とを備え、前記第1の端面部101と前記第2の端面部102とのうちの少なくとも一方は、冷却装置10の近傍に於ける冷却流体ダクトの内部空間71、72の最小幅の方向DW1、DW2に対して傾斜して配置され、又は、前記第1の端面部101と前記第2の端面部102とのうちの少なくとも一方は、冷却流体が流入する主たる方向11と冷却流体が流出する主たる方向12とのうちの少なくとも一方に対して傾斜して配置されている、ことを特徴とする。
尚、冷却流体が流入する方向と流出する方向とが異なる場合もあり得るが、この発明による回転電機の冷却装置は、第1の端面部101と第2の端面部102とのうちの少なくとも一方が、冷却流体が流入する方向と冷却流体が流出する方向とのうちの少なくとも一方に対して、傾斜して配置されるように構成される。又、冷却流体の流入する方向11と冷却流体の流出する方向12は、夫々、複数の方向を含んでいる場合があるが、本願発明に於いて、冷却流体が流入する方向は、それらの流入する複数の方向のうちの何れであっても良く、又、冷却流体が流出する方向は、それらの流出する複数の方向のうちの何れであってもよいが、望ましくは、冷却流体が流入する方向は、それらの流入する複数の方向のうちの最も流入量が多い方向であり、冷却流体が流出する方向は、それらの流出する複数の方向のうちの最も流出量が多い方向である。
実施の形態1.
次に、この発明の実施の形態1による回転電機について説明する。図2は、この発明の実施の形態1による回転電機の構成図で、(a)は縦断面で示す構成図、(b)は横断面で示す構成図である。図2に於いて、回転子2及び固定子4を収納する枠体1は、円筒形に形成されている。第1の冷却流体ダクト1aは、枠体1の上部で且つ前記固定子4の軸方向の一端部側に配置されている。第2の冷却流体ダクト1bは、枠体1の上部で且つ前記固定子4の軸方向の他端部側に配置され、第1の冷却流体ダクト1aに対して独立した構成となっている。第1及び第2の冷却流体ダクト1a、1bの内部空間701、702は、冷却流体を流通させる流路を形成しており、夫々枠体1の内部空間7連通している。
第1の冷却装置10aは、第1の冷却流体ダクト1aの内部空間701に配置されており、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第2の冷却装置10bは、第2の冷却流体ダクト1bの内部空間702に配置されており、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第1及び第2の冷却装置10a、10bの傾斜方向は逆となっている。
第1の冷却装置10aは、第1の冷却流体ダクト1aの内部空間701から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を第1の冷却流体ダクト1aの内部空間701へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。更に、第1の冷却装置10aの第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置され、その端縁が第1の冷却流体ダクト1aの内面部に接している。前述の第1の冷却装置10aの第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第1の冷却流体ダクト1aの内面部に対向している。又、第1の冷却装置10aの第1及び第2の端面部101、102は、第1の冷却流体ダクト1aの冷却装置の近傍の内部空間701である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
第2の冷却装置10bは、第2の冷却流体ダクト1bの内部空間702から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を第2の冷却流体ダクト1bの内部空間702へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第2の冷却装置10bの第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置され、その端縁が第2の冷却流体ダクト1bの内面部に接している。
前述の第2の冷却装置10bの第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第2の冷却流体ダクト1bの内面部に対向している。更に、第2の冷却装置10bの第1及び第2の端面部101、102は、第2の冷却流体ダクト1bの冷却装置の近傍の内部空間702である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
第1及び第2の冷却装置10a、10bは、第1の端面部101と第2の端面部102とに沿って延びる複数の冷却管(図1の冷却管107に相当する)を備えているが、それらの構成は、前述の図1及び図18に示す構成と同様である。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態1による回転電機に於いて、第1及び第2の冷却装置10a、10bにより冷却された低温の冷却流体は、第1及び第2の冷却流体ダクト1a、1bから枠体1の内部空間7へ流入し、更に固定子4の固定子ダクト(図示せず)を介して空隙6に至る。そして回転子2及び固定子4の軸方向両端部から冷却ファン(図示せず)により吸引されて枠体1の内部空間7から第1及び第2の冷却流体ダクト1a、1bの内部空間701、702に流入し、第1及び第2の冷却装置10a1、10a2の第1の端面部101から各冷却装置の内部へ流入して前述の冷却管により冷却される。このようにして循環する冷却流体により、回転子2、固定子4、及び固定子巻線5は冷却される。
尚、冷却流体の循環の方向は図2示す矢印の方向とは逆方向であっても良い。この場合、第1及び第2の冷却装置10a、10bに於ける第1の端面部101と第2の端面部102は、図2に示す配置に対して逆の配置となり、且つ冷却ファンが冷却流体を圧送する方向は前述とは逆となる。
図3は、この発明の実施の形態1による回転電機を、図1の(a)に示すように冷却装置を配置した従来の回転電機と対比して示す構成図であり、(a)は従来の回転電機、(b)はこの発明の実施の形態1による回転電機を示す。図3の(a)に示す従来の回転電機に比して、図3の(b)に示すこの発明の実施の形態1による回転電機は、冷却装置を前述のように構成しているので、冷却装置の大きさを破線で示す従来の場合よりも小さくすることができ、その結果、冷却流体ダクト1a、1bの外形寸法を大きくすることなく熱交換性能の高い冷却装置を備えた回転電機を得ることができる。
以上述べたように、この発明の実施の形態1による回転電機は、下記の特徴を備えている。
(1)枠体の上部で且つ固定子の軸方向の一端部側に配置された第1の冷却流体ダクトと、前記枠体の上部で且つ前記固定子の軸方向の他端部側に配置され、前記第1の冷却流体ダクトに対して独立した第2の冷却流体ダクトとを備えている。
(2)前記第1の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第1の冷却装置と、前記第2の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第2の冷却装置とを備え、これ等の冷却装置は、固定子の軸方向端部側が高位置となるように傾斜して配置されている。第1及び第2の冷却装置は、固定子の軸方向端部側が固定子から最も離れる位置となるように傾斜されて配置される。
(3)前記第1及び第2の冷却装置は、夫々前記第1の端面部と前記第2の端面部とを備え、前記第1の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記軸線の延びる方向に沿って前記第1の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置されている。
(4)前記第2の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記軸線の延びる方向に沿って前記第2の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置されている。
(5)第1及び第2の冷却装置は、夫々、図1により説明したこの発明による回転電機の冷却装置の基本的構成を備えている。
(6)枠体は、円筒形に形成されている。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2による回転電機について説明する。図4は、この発明の実施の形態2による回転電機の構成図で、(a)は縦断面で示す構成図、(b)は横断面で示す構成図である。図4に於いて、回転子2及び固定子4を収納する枠体1は、長方形の箱型に形成されている。第1の冷却流体ダクト1aは、枠体1の上部で且つ前記固定子4の軸方向の一端部側に配置されている。第2の冷却流体ダクト1bは、枠体1の上部で且つ前記固定子4の軸方向の他端部側に配置され、第1の冷却流体ダクト1aに対して独立した構成となっている。第1及び第2の冷却流体ダクト1a、1bの内部空間701、702は、夫々枠体1の内部空間7に連通している。
第1の冷却装置10aは、第1の冷却流体ダクト1aの内部空間701に配置されており、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第2の冷却装置10bは、第2の冷却流体ダクト1bの内部空間702に配置されており、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第1及び第2の冷却装置10a、10bの傾斜方向は逆となっている。
第1の冷却装置10aは、第1の冷却流体ダクト1aの内部空間701から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を第1の冷却流体ダクト1aの内部空間701へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第1の冷却装置10aの第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。第1の冷却装置10a1の端縁が第1の冷却流体ダクト1aの内面部に接している。
前述の第1の冷却装置10aの第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第1の冷却流体ダクト1aの内面部に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向している。更に、第1の冷却装置10aの第1及び第2の端面部101、102は、第1の冷却流体ダクト1aの冷却装置の近傍の内部空間701である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
第2の冷却装置10bは、第2の冷却流体ダクト1bの内部空間702から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を第2の冷却流体ダクト1bの内部空間702へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第2の冷却装置10bの第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。第2の冷却装置10bの端縁が第1の冷却流体ダクト1aの内面部に接している。
前述の第2の冷却装置10bの第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第2の冷却流体ダクト1bの内面部に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向している。更に、第2の冷却装置10bの第1及び第2の端面部101、102は、第2の冷却流体ダクト1bの冷却装置の近傍の内部空間702である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
第1及び第2の冷却装置10a、10bは、第1の端面部101と第2の端面部102とに沿って延びる複数の冷却管(図1の冷却管107に相当する)を備えているが、それらの構成は、前述の図1及び図18に示す構成と同様である。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態2による回転電機に於いて、第1及び第2の冷却装置10a、10bにより冷却された低温の冷却流体は、第1及び第2の冷却流体ダクト1a、1bから枠体1の内部空間7へ流入し、更に固定子4の固定子ダクト(図示せず)を介して空隙6に至る。
そして回転子2及び固定子4の軸方向両端部から冷却ファン(図示せず)により吸引されて枠体1の内部空間7から第1及び第2の冷却流体ダクト1a、1bの内部に流入し、第1及び第2の冷却装置10a1、10a2の第1の端面部101から各冷却装置の内部へ流入して前述の冷却管により冷却される。このようにして循環する冷却流体により、回転子2、固定子4、及び固定子巻線5は冷却される。
尚、冷却流体の循環の方向は図4示す矢印の方向とは逆方向であっても良い。この場合、第1及び第2の冷却装置10a、10bに於ける第1の端面部101と第2の端面部102は、図4に示す配置に対して逆の配置となり、且つ冷却ファンが冷却流体を圧送する方向は前述とは逆となる。
図5は、この発明の実施の形態2による回転電機を、図1の(a)に示すように冷却装置を配置した従来の回転電機と対比して示す構成図であり、(a)は従来の回転電機、(b)はこの発明の実施の形態2による回転電機を示す。図5の(a)に示す従来の回転電機に比して、図5の(b)に示すこの発明の実施の形態2による回転電機は、冷却装置を前述のように構成しているので、冷却装置の大きさを破線で示す従来の場合よりも小さくすることができ、その結果、冷却流体ダクト1a、1bの外形寸法を大きくすることなく熱交換性能の高い冷却装置を備えた回転電機を得ることができる。
以上述べたように、この発明の実施の形態2による回転電機は、下記の特徴を備えている。
(1)枠体の上部で且つ固定子の軸方向の一端部側に配置された第1の冷却流体ダクトと、前記枠体の上部で且つ前記固定子の軸方向の他端部側に配置され、前記第1の冷却流体ダクトに対して独立した第2の冷却流体ダクトとを備えている。
(2)前記第1の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第1の冷却装置と、前記第2の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第2の冷却装置とを備え、これ等の冷却装置は、固定子の軸方向端部側が固定子に最も近い位置となるように傾斜して配置されている。
(3)前記第1及び第2の冷却装置は、夫々前記第1の端面部と前記第2の端面部とを備え、前記第1の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記軸線の延びる方向に沿って前記第1の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置されている。
(4)前記第2の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記軸線の延びる方向に沿って前記第2の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置されている。
(5)第1及び第2の冷却装置は、夫々、図1により説明したこの発明による回転電機の冷却装置の基本的構成を備えている。
(6)枠体は、円筒形に形成されている。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3による回転電機について説明する。図6は、この発明の実施の形態3による回転電機の構成図で、(a)は縦断面で示す構成図、(b)は横断面で示す構成図である。図6に於いて、回転子2及び固定子4を収納する枠体1は、長方形の箱型に形成されている。冷却流体ダクト1cは、枠体1の上部に配置され、固定子の軸方向の両端部間に亘って連続しており、その内部空間703は枠体1の内部空間7に連通している。
第1の冷却装置10aは、冷却流体ダクト1cの水平方向幅に等しい幅寸法を備え、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第2の冷却装置10bは、冷却流体ダクト1cの水平方向幅に等しい幅寸法を備え、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第1及び第2の冷却装置10a、10bの傾斜方向は逆となっており、又、相互に分離して配置されている。
第1の冷却装置10aは、冷却流体ダクト1cの内部から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を冷却流体ダクト1c内へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第1の冷却装置10aの第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。更に、第1の冷却装置10aの第1及び第2の端面部101、102は、冷却流体ダクト1cの冷却装置の近傍の内部空間703である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第1の冷却装置10aの第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って冷却流体ダクト1cの内面部に対向している。
第2の冷却装置10bは、冷却流体ダクト1cの内部から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を冷却流体ダクト1c内へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第1の冷却装置10aの第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。更に、第2の冷却装置10bの第1及び第2の端面部101、102は、第1の冷却流体ダクト1aの冷却装置の近傍の内部空間703である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第2の冷却装置10bの第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って冷却流体ダクト1cの内面部に対向している。
第1及び第2の冷却装置10a、10bは、第1の端面部101と第2の端面部102とに沿って延びる複数の冷却管(図1の冷却管107に相当する)を備えているが、それらの構成は、前述の図1及び図18に示す構成と同様である。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態3による回転電機に於いて、第1及び第2の冷却装置1a、1bにより冷却された冷却流体は、冷却流体ダクト1cの内部空間703から枠体1の内部空間7へ流入し、更に回転子2及び固定子4の軸方向両端部から冷却ファン(図示せず)により空隙6内へ圧送される。そして固定子4の固定子ダクト(図示せず)から枠体1の内部空間7へ流出して後、冷却流体ダクト1cの内部に流入して第1及び第2の冷却装置10a、10bの第1の端面部101から各冷却装置の内部へ流入して前述の冷却管により冷却される。このようにして循環する冷却流体により、回転子2、固定子4、及び固定子巻線5は冷却される。
尚、冷却流体の循環の方向は図6示す矢印の方向とは逆方向であっても良い。この場合、第1及び第2の冷却装置10a、10bに於ける第1の端面部101と第2の端面部102は、図6に示す配置に対して逆の配置となり、且つ冷却ファンが冷却流体を圧送する方向は前述とは逆となる。
図7は、この発明の実施の形態3による回転電機を、図1の(a)に示すように冷却装置を配置した従来の回転電機と対比して示す構成図であり、(a)は従来の回転電機、(b)はこの発明の実施の形態3による回転電機を示す。図7の(a)に示す従来の回転電機に比して、図7の(b)に示すこの発明の実施の形態3による回転電機は、冷却装置を前述のように構成しているので、冷却装置の大きさを破線で示す従来の場合よりも小さくすることができ、その結果、冷却流体ダクト1cの外形寸法を大きくすることなく熱交換性能の高い冷却装置を備えた回転電機を得ることができる。
以上述べたように、この発明の実施の形態3による回転電機は、下記の特徴を備えている。
(1)冷却流体ダクトは、枠体の上部で固定子の軸方向の両端部間に亘って連続する冷却流体ダクトにより構成されている。
(2)前記冷却流体ダクト内に、固定子の軸線の延びる方向に屈曲して並置された第1及び第2の冷却装置が配置され、これ等の冷却装置は、固定子の軸方向端部側が固定子に最も近い位置となるように傾斜して配置されている。
(3)前記第1及び第2の冷却装置は、夫々前記第1の端面部と前記第2の端面部とを備え、前記第1及び第2の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置されている。
(4)前記第1及び第2の冷却装置は、前記軸線の延びる方向に分離して配置されている。
(5)第1及び第2の冷却装置は、夫々、図1により説明したこの発明による回転電機の冷却装置の基本的構成を備えている。
(6)枠体は、長方形の箱型に形成されている。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4による回転電機について説明する。図8は、この発明の実施の形態4による回転電機の構成図で、(a)は縦断面で示す構成図、(b)は横断面で示す構成図である。図8に於いて、回転子2及び固定子4を収納する枠体1は、長方形の箱型に形成されている。冷却流体ダクト1cは、枠体1の上部に配置され、枠体1の上部で固定子の軸方向の両端部間に亘って連続しており、その内部空間703は枠体1の内部空間7に連通している。
第1の冷却装置10aは、冷却流体ダクト1cの水平方向幅に等しい幅寸法を備え、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第2の冷却装置10bは、冷却流体ダクト1cの水平方向幅に等しい幅寸法を備え、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第1及び第2の冷却装置10a、10bの傾斜方向は逆となっており、又、相互に分離して配置されている。
第1の冷却装置10aは、冷却流体ダクト1cの内部から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を冷却流体ダクト1c内へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第1の冷却装置10aの第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。更に、第1の冷却装置10aの第1及び第2の端面部101、102は、第1の冷却流体ダクト1cの冷却装置の近傍の内部空間703である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第1の冷却装置10aの第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って冷却流体ダクト1cの内面部に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向している。
第2の冷却装置10bは、冷却流体ダクト1cの内部から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を冷却流体ダクト1c内へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第1の冷却装置10aの第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。更に、第2の冷却装置10bの第1及び第2の端面部101、102は、第1の冷却流体ダクト1cの冷却装置の近傍の内部空間703である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第2の冷却装置10bの第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って冷却流体ダクト1cの内面部に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向している。
第1及び第2の冷却装置10a、10bは、第1の端面部101と第2の端面部102とに沿って延びる複数の冷却管(図1の冷却管107に相当する)を備えているが、それらの構成は、前述の図1及び図18に示す構成と同様である。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態3による回転電機に於いて、第1及び第2の冷却装置1a、1bにより冷却された冷却流体は、冷却流体ダクト1cの内部空間703から枠体1の内部空間7へ流入し、更に回転子2及び固定子4の軸方向両端部から冷却ファン(図示せず)により空隙6内へ圧送される。そして固定子4の固定子ダクト(図示せず)から枠体1の内部空間7へ流出して後、冷却流体ダクト1cの内部空間703に流入して第1及び第2の冷却装置10a、10bの第1の端面部101から各冷却装置の内部へ流入して前述の冷却管により冷却される。このようにして循環する冷却流体により、回転子2、固定子4、及び固定子巻線5は冷却される。
尚、冷却流体の循環の方向は図8示す矢印の方向とは逆方向であっても良い。この場合、第1及び第2の冷却装置10a、10bに於ける第1の端面部101と第2の端面部102は、図8に示す配置に対して逆の配置となり、且つ冷却ファンが冷却流体を圧送する方向は前述とは逆となる。
図9は、この発明の実施の形態4による回転電機を、図1の(a)に示すように冷却装置を配置した従来の回転電機と対比して示す構成図であり、(a)は従来の回転電機、(b)はこの発明の実施の形態4による回転電機を示す。図9の(a)に示す従来の回転電機に比して、図9の(b)に示すこの発明の実施の形態4による回転電機は、冷却装置を前述のように構成しているので、冷却装置の大きさを破線で示す従来の場合よりも小さくすることができ、その結果、冷却流体ダクト1cの外形寸法を大きくすることなく熱交換性能の高い冷却装置を備えた回転電機を得ることができる。
以上述べたように、この発明の実施の形態4による回転電機は、下記の特徴を備えている。
(1)冷却流体ダクトは、枠体の上部で固定子の軸方向の両端部間に亘って連続する冷却流体ダクトにより構成されている。
(2)前記冷却流体ダクト内に、固定子の軸線の延びる方向に屈曲して並置された第1及び第2の冷却装置が配置され、これ等の冷却装置は、固定子の軸方向端部側が固定子から最も離れる位置となるように傾斜して配置されている。
(3)前記第1及び第2の冷却装置は、夫々前記第1の端面部と前記第2の端面部とを備え、前記第1及び第2の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置されている。
(4)前記第1及び第2の冷却装置は、前記軸線の延びる方向に分離して配置されている。
(5)第1及び第2の冷却装置は、夫々、図1により説明したこの発明による回転電機の冷却装置の基本的構成を備えている。
(6)枠体は、長方形の箱型に形成されている。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5による回転電機について説明する。図10は、この発明の実施の形態5による回転電機の構成図で、(a)は縦断面で示す構成図、(b)は横断面で示す構成図である。図10に於いて、回転子2及び固定子4を収納する枠体1は、長方形の箱型に形成されている。第1の冷却流体ダクト1cは、枠体1の上部に配置され、枠体1の上部で固定子の軸方向の両端部間に亘って連続しており、その内部空間703は枠体1の内部空間7に連通している。第2の冷却流体ダクト1dは、枠体1の下部に配置され、枠体1の下部で固定子の軸方向の両端部間に亘って連続しており、その内部空間704は枠体1の内部空間7に連通している。
第1の冷却装置10a1は、第1の冷却流体ダクト1c内に配置されており、第1の冷却ダクト1c水平方向幅に等しい幅寸法を備えている。この第1の冷却装置10a1は、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第2の冷却装置10a2は、第1の冷却流体ダクト1c内に配置されており、第1の冷却流体ダクト1cの水平方向幅に等しい幅寸法を備えている。この第2の冷却装置10a2は、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第1及び第2の冷却装置10a1、10a2の傾斜方向は逆となっている。又、第1及び第2の冷却装置10a1、10a2は、軸線Xの延びる方向に屈曲し、相互に分離されている。
第1及び第2の冷却装置10a1、10a2は、枠体内部空間7から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を枠体内部空間7へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第1及び第2の冷却装置10a1、10a2の第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。更に、第1及び第2の冷却装置10a1、10a2の第1及び第2の端面部101、102は、第1の冷却流体ダクト1cの冷却装置の近傍の内部空間703である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第1及び第2の冷却装置10a1、10a2の第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第1の冷却流体ダクト1cの内面部に対向している。
第3の冷却装置10b1は、第2の冷却流体ダクト1d内に配置されており、第2の冷却ダクト1dの水平方向幅に等しい幅寸法を備えている。この第3の冷却装置10b1は、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第4の冷却装置10b2は、第2の冷却流体ダクト1d内に配置されており、第2の冷却流体ダクト1dの水平方向幅に等しい幅寸法を備えている。この第4の冷却装置10b2は、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第3及び第4の冷却装置10b1、10b2の傾斜方向は逆となっている。又、第3及び第4の冷却装置10b1、10b2は、軸線Xの延びる方向に屈曲し、相互に分離されている。
第3及び第4の冷却装置10b1、10b2は、枠体内部空間7から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を枠体内部空間7へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第3及び第4の冷却装置10b1、10b2の第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。更に、第2及び第4の冷却装置10b1、10b2の第1及び第2の端面部101、102は、第2の冷却流体ダクト1dの冷却装置の近傍の内部空間704である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第3及び第4の冷却装置10b1、10b2の第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第2の冷却流体ダクト1dの内面部若しくは固定子4を設置している床面に対向している。
第1乃至第4の冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2は、第1の端面部101と第2の端面部102とに沿って延びる複数の冷却管(図1の冷却管107に相当する)を備えているが、それらの構成は前述の図1及び図18に示す構成と同様である。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態5による回転電機に於いて、第1乃至第4の冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2により冷却された低温の冷却流体は、回転子2及び固定子4の軸方向両端部から冷却ファン(図示せず)により圧送されて空隙6内に流入する。空隙6内に圧送された冷却流体は、複数の固定子ダクトを流通して、第1及び第2の冷却装置10a1、10a2の下側の枠体内部空間7へ流出すると共に、第3及び第4の冷却装置10b1、10b2の上側へ流出し、矢印に示すようにほぼ垂直方向に各冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2の第1の端面部101から各冷却装置の内部へ流入して前述の冷却管により冷却され、各冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2の第2の端面部102から、夫々第1及び第2の冷却流体ダクト1c、1dの内部空間703、704へ流出する。
第1及び第2の冷却流体ダクト1c、1dの内部空間703、704へ流出した低温の冷却流体は、再び冷却ファンにより回転子2の軸方向両端部から空隙6へ圧送される。このようにして循環する冷却流体により、回転子2、固定子4、及び固定子巻線5は冷却される。
尚、冷却流体の循環の方向は図10に示す矢印の方向とは逆方向であっても良い。この場合、第1乃至第4の冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2に於ける第1の端面部101と第2の端面部102は、図10に示す配置に対して逆の配置となり、且つ冷却ファンが冷却流体を圧送する方向は前述とは逆となる。
図11は、この発明の実施の形態5による回転電機を、図1の(a)に示すように冷却装置を配置した従来の回転電機と対比して示す構成図であり、(a)は従来の回転電機、(b)はこの発明の実施の形態5による回転電機を示す。図11の(a)に示す従来の回転電機に比して、図11の(b)に示すこの発明の実施の形態5による回転電機は、冷却装置を前述のように構成しているので、冷却装置の大きさを破線で示す従来の場合よりも小さくすることができ、その結果、第1及び第2の冷却流体ダクト1c、1dの外形寸法を大きくすることなく熱交換性能の高い冷却装置を備えた回転電機を得ることができる。
以上述べたように、この発明の実施の形態5による回転電機は、下記の特徴を備えている。
(1)枠体の上部で固定子の軸方向の両端部間に亘って連続する第1の冷却流体ダクトと、前記枠体の下部で前記固定子の軸方向の両端部間に亘って連続する第2の冷却流体ダクトとを備えている。
(2)前記第1の冷却流体ダクトの内部空間に前記固定子の軸線の延びる方向に屈曲して並置された第1及び第2の冷却装置と、前記第2の冷却流体ダクトの内部空間に前記固定子の軸線の延びる方向に屈曲して並置された第3及び第4の冷却装置とを備えている。これ等の冷却装置は、固定子の軸方向端部側が固定子に最も近い位置となるように傾斜して配置されている。
(3)第1及び第2の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記軸線の延びる方向に沿って前記枠体の内面部に対向するように配置されている。
(4)前記第3及び第4の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記軸線の延びる方向に沿って前記枠体の内面部又は前記固定子を設置している床面側に対向するように配置されている。
(5)前記第1及び第2の冷却装置は、前記軸線の延びる方向に相互に分離されており、且つ第3及び第4の冷却装置は、前記軸線の延びる方向に相互に分離されている。
(6)第1乃至第4の冷却装置は、夫々、図1により説明したこの発明による回転電機の冷却装置の基本的構成を備えている。
(7)枠体は、長方形の箱型に形成されている。
実施の形態6.
次に、この発明の実施の形態6による回転電機について説明する。図12は、この発明の実施の形態6による回転電機の構成図で、(a)は縦断面で示す構成図、(b)は横断面で示す構成図である。図12に於いて、回転子2及び固定子4を収納する枠体1は、長方形の箱型に形成されている。第1の冷却流体ダクト1cは、枠体1の上部に配置され、枠体1の上部で固定子の軸方向の両端部間に亘って連続しており、その内部空間703は枠体1の内部空間7に連通している。第2の冷却流体ダクト1dは、枠体1の下部に配置され、枠体1の下部で固定子の軸方向の両端部間に亘って連続しており、その内部空間704は枠体1の内部空間7に連通している。
第1の冷却装置10a1は、第1の冷却流体ダクト1c内に配置されており、第1の冷却ダクト1c水平方向幅に等しい幅寸法を備えている。この第1の冷却装置10a1は、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第2の冷却装置10a2は、第1の冷却流体ダクト1c内に配置されており、第1の冷却流体ダクト1cの水平方向幅に等しい幅寸法を備えている。この第2の冷却装置10a2は、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第1及び第2の冷却装置10a1、10a2の傾斜方向は逆となっている。又、第1及び第2の冷却装置10a1、10a2は、軸線Xの延びる方向に屈曲し、相互に分離されている。
第1及び第2の冷却装置10a1、10a2は、枠体内部空間7から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を枠体内部空間7へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第1及び第2の冷却装置10a1、10a2の第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。更に、第1及び第2の冷却装置10a1、10a2の第1及び第2の端面部101、102は、第1の冷却流体ダクト1cの冷却装置の近傍の内部空間703である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第1及び第2の冷却装置10a1、10a2の第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第1の冷却流体ダクト1cの内面部に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向している。
第3の冷却装置10b1は、第2の冷却流体ダクト1d内に配置されており、第2の冷却ダクト1dの水平方向幅に等しい幅寸法を備えている。この第3の冷却装置10b1は、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第4の冷却装置10b2は、第2の冷却流体ダクト1d内に配置されており、第2の冷却流体ダクト1dの水平方向幅に等しい幅寸法を備えている。この第4の冷却装置10b1は、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第3及び第4の冷却装置10b1、10b2の傾斜方向は逆となっている。又、第3及び第4の冷却装置10b1、10b2は、軸線Xの延びる方向に屈曲し、相互に分離されている。
第3及び第4の冷却装置10a1、10a2は、枠体内部空間7から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を枠体内部空間7へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第3及び第4の冷却装置10b1、10b2の第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。更に、第3及び第4の冷却装置10b1、10b2の第1及び第2の端面部101、102は、第2の冷却流体ダクト1dの冷却装置の近傍の内部空間704である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第3及び第4の冷却装置10b1、10b2の第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第2の冷却流体ダクト1dの内面部若しくは固定子4を設置している床面に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向している。
第1乃至第4の冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2は、第1の端面部101と第2の端面部102とに沿って延びる複数の冷却管(図1の冷却管107に相当する)を備えているが、それらの構成は前述の図1及び図18に示す構成と同様である。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態6による回転電機に於いて、第1乃至第4の冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2により冷却された低温の冷却流体は、回転子2及び固定子4の軸方向両端部から冷却ファン(図示せず)により圧送されて空隙6内に流入する。空隙6内に圧送された冷却流体は、複数の固定子ダクトを流通し、矢印に示すように第1及び第2の冷却流体ダクト1c、1dの内部空間703、704からほぼ垂直方向に各冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2の第1の端面部101へ流入し、各冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2の冷却管により冷却され、各冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2の第2の端面部102から、夫々第1及び第2の冷却流体ダクト1c、1dの内部空間703、704を介して枠体1の内部空間7へ至る。
第1及び第2の冷却流体ダクト1c、1dの内部空間703、704へ流出した低温の冷却流体は、再び冷却ファンにより回転子2の軸方向両端部から空隙6へ圧送される。このようにして枠体1の内部を循環する冷却流体により、回転子2、固定子4、及び固定子巻線5は冷却される。
尚、冷却流体の循環の方向は図12に示す矢印の方向とは逆方向であっても良い。この場合、第1乃至第4の冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2に於ける第1の端面部101と第2の端面部102は、図12に示す配置に対して逆の配置となり、且つ冷却ファンが冷却流体を圧送する方向は前述とは逆となる。
図13は、この発明の実施の形態6による回転電機を、冷却装置を図1の(a)に示すように配置した従来の回転電機と対比して示す構成図であり、(a)は従来の回転電機、(b)はこの発明の実施の形態6による回転電機を示す。図13の(a)に示す従来の回転電機に比して、図11の(b)に示すこの発明の実施の形態6による回転電機は、冷却装置を前述のように構成しているので、冷却装置の大きさを破線で示す従来の場合よりも小さくすることができ、その結果、第1及び第2の冷却流体ダクト1c、1dの外形寸法を大きくすることなく熱交換性能の高い冷却装置を備えた回転電機を得ることができる。
以上述べたように、この発明の実施の形態6による回転電機は、下記の特徴を備えている。
(1)枠体の上部で固定子の軸方向の両端部間に亘って連続する第1の冷却流体ダクトと、前記枠体の下部で前記固定子の軸方向の両端部間に亘って連続する第2の冷却流体ダクトとを備えている。
(2)前記第1の冷却流体ダクトの内部空間に前記固定子の軸線の延びる方向に屈曲して並置された第1及び第2の冷却装置と、前記第2の冷却流体ダクトの内部空間に前記固定子の軸線の延びる方向に屈曲して並置された第3及び第4の冷却装置とを備えている。これ等の冷却装置は、固定子の軸方向端部側が固定子から最も離れる位置となるように傾斜して配置されている。
(3)第1及び第2の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記軸線の延びる方向に沿って前記枠体の内面部に対向するように配置されている。
(4)前記第3及び第4の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記軸線の延びる方向に沿って前記枠体の内面部又は前記固定子を設置している床面側に対向するように配置されている。
(5)前記第1及び第2の冷却装置は、前記軸線の延びる方向に相互に分離されており、且つ第3及び第4の冷却装置は、前記軸線の延びる方向に相互に分離されている。
(6)第1乃至第4の冷却装置は、夫々、図1により説明したこの発明による回転電機の冷却装置の基本的構成を備えている。
(7)枠体は、長方形の箱型に形成されている。
実施の形態7.
次に、この発明の実施の形態7による回転電機について説明する。図14は、この発明の実施の形態7による回転電機の構成図で、(a)は縦断面で示す構成図、(b)は横断面で示す構成図である。図14に於いて、回転子2及び固定子4を収納する枠体1は、長方形の箱型に形成されている。第1の冷却流体ダクト1aは、枠体1の上部で且つ前記固定子4の軸方向の一端部側に配置されている。第2の冷却流体ダクト1bは、枠体1の上部で且つ前記固定子4の軸方向の他端部側に配置され、第1の冷却流体ダクト1aに対して独立した構成となっている。第1及び第2の冷却流体ダクト1a、1bの内部空間701、702は、夫々枠体1の内部空間7に連通している。
第3の冷却流体ダクト1cは、枠体1の下部で且つ前記固定子4の軸方向の一端部側に配置されている。第4の冷却流体ダクト1dは、枠体1の下部で且つ前記固定子4の軸方向の他端部側に配置され、第3の冷却流体ダクト1cに対して独立した構成となっている。第3及び第4の冷却流体ダクト1c、1dの内部空間703、704は、夫々枠体1の内部空間7に連通している。
第1の冷却装置10a1は、第1の冷却流体ダクト1a内に配置されており、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第2の冷却装置10a2は、第2の冷却流体ダクト1b内に配置されており、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第1及び第2の冷却装置10a1、10a2の傾斜方向は逆となっている。
第1の冷却装置10a1は、第1の冷却流体ダクト1aの内部701から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を第1の冷却流体ダクト1aの内部701へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第1の冷却装置10a1の第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。第1の冷却装置10a1の端縁が第1の冷却流体ダクト1aの内面部に接している。更に、第1の冷却装置10a1の第1及び第2の端面部101、102は、第1の冷却流体ダクト1aの冷却装置の近傍の内部空間701である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第1の冷却装置10a1の第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第1の冷却流体ダクト1aの内面部に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向している。
第2の冷却装置10a2は、第2の冷却流体ダクト1bの内部702から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を第2の冷却流体ダクト1bの内部702へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第2の冷却装置10bの第2の端面部102は、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。第2の冷却装置10a2の端縁が第2の冷却流体ダクト1bの内面部に接している。更に、第2の冷却装置10a2の第1及び第2の端面部101、102は、第2の冷却流体ダクト1bの冷却装置の近傍の内部空間702である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第2の冷却装置10a2の第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第2の冷却流体ダクト1bの内面部に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向している。
第3の冷却装置10b1は、第3の冷却流体ダクト1c内に配置されており、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第4の冷却装置10b2は、第4の冷却流体ダクト1d内に配置されており、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第3及び第4の冷却装置10b1、10b2の傾斜方向は逆となっている。
第3の冷却装置10b1は、第3の冷却流体ダクト1cの内部703から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を第3の冷却流体ダクト1cの内部703へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第3の冷却装置10b1の第2の端面部102は、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。第3の冷却装置10a3の端縁が第3の冷却流体ダクト1cの内面部に接している。更に、第3の冷却装置10b1の第1及び第2の端面部101、102は、第3の冷却流体ダクト1cの冷却装置の近傍の内部空間703である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第3の冷却装置10b1の第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第3の冷却流体ダクト1cの内面部に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向している。
第4の冷却装置10b2は、第4の冷却流体ダクト1dの内部704から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を第4の冷却流体ダクト1dの内部704へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第4の冷却装置10b2の第2の端面部102は、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。第4の冷却装置10b2の端縁が第4の冷却流体ダクト1dの内面部に接している。更に、第4の冷却装置10b2の第1及び第2の端面部101、102は、第4の冷却流体ダクト1dの冷却装置の近傍の内部空間704である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第4の冷却装置10a2の第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第4の冷却流体ダクト1dの内面部に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向している。
第1乃至第4の冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2は、第1の端面部101と第2の端面部102とに沿って延びる複数の冷却管(図1の冷却管107に相当する)を備えているが、それらの構成は、前述の図1及び図18に示す構成と同様である。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態7による回転電機に於いて、第1乃至第4の冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2により冷却された低温の冷却流体は、第1乃至第4の冷却流体ダクト1a、1b、1c、1dから枠体1の内部空間7へ流入し、更に固定子4の固定子ダクト(図示せず)を介して空隙6に至る。そして回転子2及び固定子4の軸方向両端部から冷却ファン(図示せず)により吸引されて枠体1の内部空間7から第1乃至第4の冷却流体ダクト10a1、10a2、10b1、10b2の内部空間701、702、703、704に流入し、各冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2の第1の端面部101から各冷却装置の内部へ流入して前述の冷却管により冷却される。このようにして循環する冷却流体により、回転子2、固定子4、及び固定子巻線5は冷却される。
尚、冷却流体の循環の方向は図14示す矢印の方向とは逆方向であっても良い。この場合、第1乃至第4の冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2に於ける第1の端面部101と第2の端面部102は、図14に示す配置に対して逆の配置となり、且つ冷却ファンが冷却流体を圧送する方向は前述とは逆となる。
図15は、この発明の実施の形態7による回転電機を、図1の(a)に示すように冷却装置を配置した従来の回転電機と対比して示す構成図であり、(a)は従来の回転電機、(b)はこの発明の実施の形態7による回転電機を示す。図15の(a)に示す従来の回転電機に比して、図15の(b)に示すこの発明の実施の形態7による回転電機は、冷却装置を前述のように構成しているので、冷却装置の大きさを破線で示す従来の場合よりも小さくすることができ、その結果、冷却流体ダクト1a、1bの外形寸法を大きくすることなく熱交換性能の高い冷却装置を備えた回転電機を得ることができる。
以上述べたように、この発明の実施の形態7による回転電機は、下記の特徴を備えている。
(1)枠体の上部で且つ固定子の軸方向の一端部側に配置された第1の冷却流体ダクトと、前記枠体の上部で且つ前記固定子の軸方向の他端部側に配置され、前記第1の冷却流体ダクトに対して独立した第2の冷却流体ダクトと、枠体の下部で且つ固定子の軸方向の一端部側に配置された第3の冷却流体ダクトと、前記枠体の下部で且つ前記固定子の軸方向の他端部側に配置され、前記第3の冷却流体ダクトに対して独立した第4の冷却流体ダクトとを備えている。
(2)前記第1の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第1の冷却装置と、前記第2の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第2の冷却装置と、前記第3の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第3の冷却装置と、前記第4の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第4の冷却装置とを備え、これ等の冷却装置は、固定子の軸方向端部側が固定子に最も近い位置となるように傾斜して配置されている。
(3)前記第1及び第2の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記軸線の延びる方向に沿って前記第1の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置されている。
(4)前記第3及び第4の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記軸線の延びる方向に沿って前記枠体の内面部又は前記固定子を設置している床面部側に対向するように配置されている。
(5)第1乃至第4の冷却装置は、夫々、図1により説明したこの発明による回転電機の冷却装置の基本的構成を備えている。
(6)枠体は、長方形の箱型に形成されている。
実施の形態8.
次に、この発明の実施の形態8による回転電機について説明する。図16は、この発明の実施の形態8による回転電機の構成図で、(a)は縦断面で示す構成図、(b)は横断面で示す構成図である。図16に於いて、回転子2及び固定子4を収納する枠体1は、長方形の箱型に形成されている。第1の冷却流体ダクト1aは、枠体1の上部で且つ前記固定子4の軸方向の一端部側に配置されている。第2の冷却流体ダクト1bは、枠体1の上部で且つ前記固定子4の軸方向の他端部側に配置され、第1の冷却流体ダクト1aに対して独立した構成となっている。第1及び第2の冷却流体ダクト1a、1bの内部空間701、702は、夫々枠体1の内部空間7に連通している。
第3の冷却流体ダクト1cは、枠体1の下部で且つ前記固定子4の軸方向の一端部側に配置されている。第4の冷却流体ダクト1dは、枠体1の下部で且つ前記固定子4の軸方向の他端部側に配置され、第3の冷却流体ダクト1cに対して独立した構成となっている。第3及び第4の冷却流体ダクト1c、1dの内部空間703、704は、夫々枠体1の内部空間7に連通している。
第1の冷却装置10a1は、第1の冷却流体ダクト1a内に配置されており、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第2の冷却装置10a2は、第2の冷却流体ダクト1b内に配置されており、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第1及び第2の冷却装置10a1、10a2の傾斜方向は逆となっている。
第1の冷却装置10a1は、第1の冷却流体ダクト1aの内部701から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を第1の冷却流体ダクト1aの内部701へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第1の冷却装置10a1の第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。第1の冷却装置10a1の端縁が第1の冷却流体ダクト1aの内面部に接している。更に、第1の冷却装置10a1の第1及び第2の端面部101、102は、第1の冷却流体ダクト1aの冷却装置の近傍の内部空間701である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第1の冷却装置10a1の第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第1の冷却流体ダクト1aの内面部に対向している。
第2の冷却装置10a2は、第2の冷却流体ダクト1bの内部702から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を第2の冷却流体ダクト1bの内部702へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第2の冷却装置10bの第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。第2の冷却装置10a2の端縁が第2の冷却流体ダクト1bの内面部に接している。更に、第2の冷却装置10a2の第1及び第2の端面部101、102は、第2の冷却流体ダクト1bの冷却装置の近傍の内部空間702である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第2の冷却装置10a2の第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第2の冷却流体ダクト1bの内面部に対向している。
第3の冷却装置10b1は、第3の冷却流体ダクト1c内に配置されており、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第4の冷却装置10b2は、第4の冷却流体ダクト1d内に配置されており、固定子4の軸線Xに対して傾斜して配置されている。第3及び第4の冷却装置10b1、10b2の傾斜方向は逆となっている。
第3の冷却装置10b1は、第3の冷却流体ダクト1cの内部703から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を第3の冷却流体ダクト1cの内部703へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第3の冷却装置10b1の第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。第3の冷却装置10a3の端縁が第3の冷却流体ダクト1cの内面部に接している。更に、第3の冷却装置10b1の第1及び第2の端面部101、102は、第3の冷却流体ダクト1cの冷却装置の近傍の内部空間703である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第3の冷却装置10b1の第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第3の冷却流体ダクト1cの内面部に対向している。
第4の冷却装置10b2は、第4の冷却流体ダクト1dの内部704から冷却流体が流入する第1の端面部101と、冷却した冷却流体を第4の冷却流体ダクト1dの内部704へ流出させる第2の端面部102とを備えている。第1の端面部101と第2の端面部102とは平行に配置されている。第1の端面部101は、冷却流体の流入する方向11に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流入する方向11と直交する第1の直交面(図1のS1)に対して傾斜して配置されている。又、第4の冷却装置10b2の第2の端面部102は、冷却流体の流出する方向12に対して傾斜して配置されている。換言すれば、冷却流体が流出する方向12と直交する第2の直交面(図1のS2)に対して傾斜して配置されている。第4の冷却装置10b2の端縁が第4の冷却流体ダクト1dの内面部に接している。更に、第4の冷却装置10b2の第1及び第2の端面部101、102は、第4の冷却流体ダクト1dの冷却装置の近傍の内部空間704である流路の最小幅の方向DWに対して、傾斜して配置されている。
前述の第4の冷却装置10a2の第1の端面部101は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って固定子4の外周面側に対向し、第2の端面部102は、固定子4の軸線Xの延びる方向に沿って第4の冷却流体ダクト1dの内面部に対向している。
第1乃至第4の冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2は、第1の端面部101と第2の端面部102とに沿って延びる複数の冷却管(図1の冷却管107に相当する)を備えているが、それらの構成は、前述の図1及び図18に示す構成と同様である。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態8による回転電機に於いて、第1乃至第4の冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2により冷却された低温の冷却流体は、第1乃至第4の冷却流体ダクト1a、1b、1c、1dから枠体1の内部空間7へ流入し、更に固定子4の固定子ダクト(図示せず)を介して空隙6に至る。そして回転子2及び固定子4の軸方向両端部から冷却ファン(図示せず)により吸引されて枠体1の内部空間7から第1乃至第4の冷却流体ダクト10a1、10a2、10b1、10b2の内部空間701、702、703、704に流入し、各冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2の第1の端面部101から各冷却装置の内部へ流入して前述の冷却管により冷却される。このようにして循環する冷却流体により、回転子2、固定子4、及び固定子巻線5は冷却される。
尚、冷却流体の循環の方向は図16示す矢印の方向とは逆方向であっても良い。この場合、第1乃至第4の冷却装置10a1、10a2、10b1、10b2に於ける第1の端面部101と第2の端面部102は、図16に示す配置に対して逆の配置となり、且つ冷却ファンが冷却流体を圧送する方向は前述とは逆となる。
図17は、この発明の実施の形態8による回転電機を図1の(a)に示すように、冷却装置を配置した従来の回転電機と対比して示す構成図であり、(a)は従来の回転電機、(b)はこの発明の実施の形態8による回転電機を示す。図17の(a)に示す従来の回転電機に比して、図17の(b)に示すこの発明の実施の形態8による回転電機は、冷却装置を前述のように構成しているので、冷却装置の大きさを破線で示す従来の場合よりも小さくすることができ、その結果、冷却流体ダクト1a、1bの外形寸法を大きくすることなく熱交換性能の高い冷却装置を備えた回転電機を得ることができる。
以上述べたように、この発明の実施の形態8による回転電機は、下記の特徴を備えている。
(1)枠体の上部で且つ固定子の軸方向の一端部側に配置された第1の冷却流体ダクトと、前記枠体の上部で且つ前記固定子の軸方向の他端部側に配置され、前記第1の冷却流体ダクトに対して独立した第2の冷却流体ダクトと、枠体の下部で且つ固定子の軸方向の一端部側に配置された第3の冷却流体ダクトと、前記枠体の下部で且つ前記固定子の軸方向の他端部側に配置され、前記第3の冷却流体ダクトに対して独立した第4の冷却流体ダクトとを備えている。
(2)前記第1の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第1の冷却装置と、前記第2の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第2の冷却装置と、前記第3の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第3の冷却装置と、前記第4の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第4の冷却装置とを備え、これ等の冷却装置は、固定子の軸方向端部側が固定子に最も離れた位置となるように傾斜して配置されている。
(3)前記第1及び第2の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記軸線の延びる方向に沿って前記第1の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置されている。
(4)前記第3及び第4の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記軸線の延びる方向に沿って前記枠体の内面部又は前記固定子を設置している床面部側に対向するように配置されている。
(5)第1乃至第4の冷却装置は、夫々、図1により説明したこの発明による回転電機の冷却装置の基本的構成を備えている。
(6)枠体は、長方形の箱型に形成されている。
尚、以上述べた各実施の形態に於いて、枠体内に封入される冷却流体は、水素ガスであり得るが、これに限定されるものではなく他の冷却流体であっても良い。又、枠体は、前述のような円筒形や箱形に限られるものではなくその他の形状であってもよい。
又、この発明は、その発明の範囲内に於いて、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
この発明による回転電機は、電動機や発電機等の回転電機の分野、とりわけ床面等に設置される大型の回転電機の分野に利用することができる。
1 枠体、1a、1b、1c、1d 冷却流体ダクト、2 回転子、4 固定子、5 固定子巻線、6 空隙、7 枠体内部空間、701、702、703、704 冷却流体ダクト内部空間、8 固定子ダクト、91、92 冷却ファン、10a、10a1、10a2、10b、10b1、10b2 冷却装置、101 第1の端面部、102 第2の端面部、103、104 ヘッダー、105 流入管、106 流出管、107 冷却管

Claims (20)

  1. 回動自在に支持された回転子と、
    前記回転子の外周面に対して空隙を介して対向する内周面を備えた固定子と、
    前記回転子と固定子とを内部に収納すると共に、前記内部に前記回転子固定子を冷却する冷却流体を封入した枠体と、
    前記枠体の外部に設けられ、前記枠体の内部に連通する冷却流体ダクトと、
    前記冷却流体ダクトに配置され、前記冷却流体を冷却する冷却装置と、
    を備えた回転電機であって、
    前記冷却装置は、前記冷却流体が流入する第1の端面部と、前記第1の端面部に対向する位置に設けられ、冷却した前記冷却流体を流出させる第2の端面部とを備え、
    下記(1)と(2)のうちの少なくとも一方を備えていることを特徴とする回転電機。
    (1)前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうちの少なくとも一方は、前記冷却装置の近傍に於ける前記冷却流体ダクトの最小幅の方向に対して、傾斜して配置されている。
    (2)前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうちの少なくとも一方は、前記冷却流体が流入する方向と前記冷却流体が流出する方向とのうちの少なくとも一方に対して、傾斜して配置されている。
  2. 前記冷却流体ダクトは、
    前記枠体の上部で且つ前記固定子の軸方向の一端部側に配置された第1の冷却流体ダクトと、
    前記枠体の上部で且つ前記固定子の軸方向の他端部側に配置され、前記第1の冷却流体ダクトに対して独立した第2の冷却流体ダクトと、
    により構成され、
    前記冷却装置は、
    前記第1の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第1の冷却装置と、
    前記第2の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第2の冷却装置と、
    により構成され、
    前記第1及び第2の冷却装置は、夫々前記第1の端面部と前記第2の端面部とを備え、
    前記第1の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記固定子の軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記固定子の軸線の延びる方向に沿って前記第1の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置され、
    前記第2の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記固定子の軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記固定子の軸線の延びる方向に沿って前記第2の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記第1の冷却装置は、前記第1の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第2の端面部が前記第1の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置され、
    前記第2の冷却装置は、前記第1の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第2の端面部が前記第2の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記第1の冷却装置は、前記第2の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第1の端面部が前記第1の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置され、
    前記第2の冷却装置は、前記第2の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第1の端面部が前記第2の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  5. 前記冷却流体ダクトは、
    前記枠体の上部で前記固定子の軸方向の両端部間に亘って連続する冷却流体ダクトにより構成され、
    前記冷却装置は、
    前記固定子の軸線の延びる方向に屈曲して並置された第1及び第2の冷却装置により構成され、
    前記第1及び第2の冷却装置は、夫々前記第1の端面部と前記第2の端面部とを備え、
    前記第1及び第2の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  6. 前記第1の冷却装置は、前記第1の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第2の端面部が前記第1の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置され、
    前記第2の冷却装置は、前記第1の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第2の端面部が前記第2の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の回転電機。
  7. 前記第1の冷却装置は、前記第2の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第1の端面部が前記第1の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置され、
    前記第2の冷却装置は、前記第2の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第1の端面部が前記第2の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の回転電機。
  8. 前記第1及び第2の冷却装置は、前記軸線の延びる方向に分離して配置されている、
    ことを特徴とする請求項5乃至7のうちの何れか一項に記載の回転電機。
  9. 前記冷却流体ダクトは、
    前記枠体の上部で前記固定子の軸方向の両端部間に亘って連続する第1の冷却流体ダクトと、
    前記枠体の下部で前記固定子の軸方向の両端部間に亘って連続する第2の冷却流体ダクトと、
    により構成され、
    前記冷却装置は、
    前記第1の冷却流体ダクトの内部空間に前記固定子の軸線の延びる方向に屈曲して並置された第1及び第2の冷却装置と、
    前記第2の冷却流体ダクトの内部空間に前記固定子の軸線の延びる方向に屈曲して並置された第3及び第4の冷却装置と、
    により構成され、
    前記第1乃至第4の冷却装置は、夫々前記第1の端面部と前記第2の端面部とを備え、
    前記第1及び第2の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記軸線の延びる方向に沿って前記枠体の内面部に対向するように配置され、
    前記第3及び第4の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記軸線の延びる方向に沿って前記枠体の内面部又は前記固定子を設置している床面側に対向するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  10. 前記第1及び第2の冷却装置は、前記第1の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第2の端面部が前記第1の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置され、
    前記第3及び第4の冷却装置は、前記第1の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第2の端面部が前記第2の冷却流体ダクトの内面部又は前記固定子を設置している床面側に対向するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項9に記載の回転電機。
  11. 前記第1及び第2の冷却装置は、前記第2の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第1の端面部が前記第1の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置され、
    前記第3及び第4の冷却装置は、前記第2の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第1の端面部が前記第2の冷却流体ダクトの内面部又は前記固定子を設置している床面側に対向するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項9に記載の回転電機。
  12. 前記冷却流体ダクトは、
    前記枠体の上部で且つ前記固定子の軸方向の一端部側に配置された第1の冷却流体ダクトと、
    前記枠体の上部で且つ前記固定子の軸方向の他端部側に配置された第2の冷却流体ダクトと、
    前記枠体の下部で且つ前記固定子の軸方向の一端部側に配置された第3の冷却流体ダクトと、
    前記枠体の下部で且つ前記固定子の軸方向の他端部側に配置された第4の冷却流体ダクトと、
    により構成され、
    前記第1乃至第4の冷却流体ダクトは、相互に独立しており、
    前記冷却装置は、
    前記第1の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第1の冷却装置と、
    前記第2の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第2の冷却装置と、
    前記第3の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第3の冷却装置と、
    前記第4の冷却流体ダクトの内部空間に配置された第4の冷却装置と、
    により構成され、
    前記第1乃至第4の冷却装置は、夫々前記第1の端面部と前記第2の端面部とを備え、
    前記第1及び第2の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記固定子の軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記固定子の軸線の延びる方向に沿って前記第1の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置され、
    前記第3及び第4の冷却装置の前記第1の端面部と前記第2の端面部とのうち、一方は前記固定子の軸線の延びる方向に沿って前記固定子の外周面側に対向し、他方は前記固定子の軸線の延びる方向に沿って前記枠体の内面部又は前記固定子を設置している床面部側に対向するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  13. 前記第1の冷却装置は、前記第2の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第1の端面部が前記第1の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置され、
    前記第2の冷却装置は、前記第2の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第1の端面部が前記第2の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置され、
    前記第3の冷却装置は、前記第2の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第1の端面部が前記第3の冷却流体ダクトの内面部又は前記固定子を設置している床面側に対向するように配置され、
    前記第4の冷却装置は、前記第2の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第1の端面部が前記第2の冷却流体ダクトの内面部又は前記固定子を設置している床面側に対向するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項12に記載の回転電機。
  14. 前記第1の冷却装置は、前記第1の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第2の端面部が前記第1の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置され、
    前記第2の冷却装置は、前記第1の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第2の端面部が前記第2の冷却流体ダクトの内面部に対向するように配置され、
    前記第3の冷却装置は、前記第1の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第2の端面部が前記第3の冷却流体ダクトの内面部又は前記固定子を設置している床面側に対向するように配置され、
    前記第4の冷却装置は、前記第1の端面部が前記固定子の外周面側に対向し、前記第2の端面部が前記第4の冷却流体ダクトの内面部又は前記固定子を設置している床面側に対向するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項12に記載の回転電機。
  15. 前記冷却装置は、前記冷却流体を冷却する冷却媒体を流通させる複数の冷却管を備え、
    前記複数の冷却管は、前記第1の端面部と前記第2の端面部に沿って延びるように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至14のうちの何れか一項に記載の回転電機。
  16. 前記回転子は、前記回転子の軸方向両端部に夫々対向した一対の冷却ファンを備え、
    前記固定子は、前記固定子の径方向に延びて前記空隙と前記枠体内部空間とを連通させる複数の固定子ダクトを備え、
    前記冷却流体は、前記夫々の冷却ファンにより圧送されて前記枠体の内部と、前記空隙と、前記固定子ダクトと、前記冷却流体ダクトとを循環する、
    ことを特徴とする請求項1乃至15のうちの何れか一項に記載の回転電機。
  17. 前記冷却流体ダクトの内面部は、前記固定子の軸心の延びる方向に湾曲した形状を備えている、
    ことを特徴とする請求項1乃至4、請求項12乃至16のうちの何れか一項に記載の回転電機。
  18. 前記冷却流体ダクトは、前記内面部と同一形状の外面部を備えている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の回転電機。
  19. 前記冷却流体ダクトの内面部は、
    垂直に延びて相対向する一対の平面状の内側面部と、
    前記一対の内側面部の上端に連結され、水平方向に延びる平面状の内上面部と、
    を備えている、
    ことを特徴とする請求項1乃至11、請求項15、16のうちの何れか一項に記載の回転電機。
  20. 前記冷却流体ダクトは、前記内面部と同一形状の外面部を備えている、
    ことを特徴とする請求項19に記載の回転電機。
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