JP6236338B2 - 流体機械 - Google Patents

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Description

本発明は、流体機械に関する。
流体機械に関する技術として、特許文献1には、ベーンポンプの周囲にポンプカバーによって覆われた減衰空間が形成された負圧源供給装置、すなわち流体機械の1つであるバキュームポンプが開示されている。
特開2010−151065号公報
特許文献1のバキュームポンプでは、バキュームタンクから供給された負圧空気によって減衰空間が満たされ、その減衰空間の負圧空気によってベーンポンプの動作音が外側に漏れにくくなっている。つまり、特許文献1の技術では、減衰空間を形成するポンプカバーが騒音を小さくするための役割を果たしている。しかしながら、このポンプカバーを設けなければならないということは、バキュームポンプのサイズ、特にベーンポンプ側のサイズが大きくなる要因となっている。
そこで、本発明は、騒音を小さくしつつサイズを小さくした流体機械を提供することを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、気体を吸入する吸入口及び吸入された気体を排出する排出口を有するポンプ室を形成する第1ハウジングと、当該ポンプ室内に設けられて気体を流通させるための圧力を発生させる部材とを備えるポンプ部と、前記部材を駆動するモータと当該モータを囲う第2ハウジングとを備え、前記排出口から排出された気体が流通して外部に排出される第1流路が形成されているモータ部とを具備し、前記第1ハウジングには、外部から前記吸入口まで気体が流通する第2流路と、前記排出口から前記第1流路まで気体が流通する第3流路の全体とが形成されており、前記第2及び第3流路は、前記第1ハウジングのうち、前記ポンプ室及び前記第2ハウジングの中間に存在する中間部分を除く部分に形成されている流体機械を提供する。
また、本発明は、気体を吸入する吸入口及び吸入された気体を排出する排出口を有するポンプ室を形成する第1ハウジングと、当該ポンプ室内に設けられて気体を流通させるための圧力を発生させる部材とを備えるポンプ部と、前記部材を駆動するモータと当該モータを囲う第2ハウジングとを備え、前記排出口から排出された気体が流通して外部に排出される第1流路が形成されているモータ部とを具備し、前記第1ハウジングには、外部から前記吸入口まで気体が流通する第2流路と、前記排出口から前記第1流路まで気体が流通する第3流路の全体とが形成されており、前記第1流路は、前記モータ部のうち、前記モータの内部を除く部分に形成されている流体機械を提供する。
また、前記第1流路は、前記モータ部の外周面に沿った螺旋状の空間を有していてもよい。
また、本発明は、気体を吸入する吸入口及び吸入された気体を排出する排出口を有するポンプ室を形成する第1ハウジングと、当該ポンプ室内に設けられて気体を流通させるための圧力を発生させる部材とを備えるポンプ部と、前記部材を駆動するモータと当該モータを囲う第2ハウジングとを備え、前記排出口から排出された気体が流通して外部に排出され且つ当該モータの内部の空間を有する第1流路が形成されているモータ部とを具備し、前記第1ハウジングには、外部から前記吸入口まで気体が流通する第2流路と、前記排出口から前記第1流路まで気体が流通し且つ螺旋状又は波状になっている第3流路とが形成されている流体機械を提供する。
本発明によれば、騒音を小さくしつつサイズを小さくした流体機械を提供することを提供することができる。
本発明の実施形態に係るバキュームポンプを示す概略断面図 図1におけるII―II部を示す概略断面図 図1におけるIII―III部を示す概略断面図 変形例のバキュームポンプの一例を示す図。 変形例のバキュームポンプの一例を示す図。 変形例のバキュームポンプの一例を示す図。
[1]実施形態
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
[構成]
図1は、本発明の実施形態に係るバキュームポンプ1を示す概略断面図である。図2は、図1におけるII―II部を示す概略断面図である。図3は、図1におけるIII―III部を示す概略断面図である。以下、図1、図2、図3を参照しながらバキュームポンプ1について説明する。
バキュームポンプ1は、負圧を供給する装置であり、本実施形態では、自動車のエンジンルーム内に設けられ、ブレーキの倍力装置に負圧を供給する。バキュームポンプ1は、ポンプ部2と、モータ部5とを具備する。
ポンプ部2は、気体に圧力を加えて負圧を生じさせる部分であり、ハウジング6と、圧力発生部材7とを備える。ハウジング6は、ポンプ室113を形成する部材であり、本発明の「第1ハウジング」の一例である。ポンプ室113は、気体を吸入する吸入口114及び吸入された気体を排出する排出口115を有し、吸入口114から排出口115まで気体が流通する円柱状の空間である。
ハウジング6は、ポンプケーシング11と、カバー12とを備える。ポンプケーシング11は、概ね直方体の形をした部材であり、図1に示す面111がモータ部5に固定されている。面111とは反対側の面112には、ポンプ室113を形成することになる円柱状のくぼみが形成されている。カバー12は、板状の部材であり、面112を覆うように取り付けられている。ポンプケーシング11の4隅にはボルト孔D1が設けられており、カバー12の同じ位置に設けられたボルト孔を通してボルトを締め付けることで、カバー12がポンプケーシング11に固定されている。
こうして固定されたカバー12によりくぼみが閉鎖されてポンプ室113が形成されている。以下では、カバー12のうち、モータ部5側を向いてポンプ室113に面している面を面12aという。また、ポンプケーシング11のうち、くぼみの底面であった面を底面116といい、くぼみの側面であった面を側面117という。本実施形態では、底面116に、吸入口114及び排出口115が形成されている。
ハウジング6のポンプケーシング11には、排出口115から排出された気体が流通する流路40が形成されている。流路40は、一方の端が排出口115となっており、他方の端にある開口部118まで気体を流通させる第1流路401と、開口部118からポンプケーシング11の面111に設けられた開口部119まで気体を流通させる第2流路402とを含む。第1流路401は、円柱の形をした空間である。第2流路402は、円柱を途中で直角に折り曲げた形をした空間であり、円柱の一方の端が開口部119となっている。また、第2流路402の開口部119とは反対の端側の外周に開口部118が設けられている。第2流路402は、第1流路401よりも径が大きくなるように形成されている(つまり第1流路401は第2流路402よりも径が小さい)。
また、ハウジング6のポンプケーシング11には、バキュームポンプ1の外部から吸入口114まで気体が流通する流路50が形成されている。流路50は、バキュームポンプ1の外部に設けられた吸入ポート16に連結している。吸入ポート16は、配管を介して図示せぬ倍力装置に接続される。
圧力発生部材7は、ポンプ室113内に設けられて気体を流通させるための圧力を発生させる部材であり、本発明の「部材」の一例である。圧力発生部材7は、ロータ13と、ベーン14とを備える。ロータ13は、後述するモータ3によりポンプ室113の内部で回転する部材である。ベーン14は、ロータ13の回転に伴ってポンプ室113を複数の空間に区画する複数枚の部材である。ロータ13の中心は、ポンプ室113の中心に対して偏心した位置に設けられ、モータ3の駆動軸(大径部)21に連結部材を介して連結され、反時計回りに回転する。
また、ロータ13には、直径方向に対して傾斜した角度で等間隔に4つのスリット13aが配置され、このスリット13aにはそれぞれベーン14が出没可能に設けられている。ベーン14は、スリット13aにより出没しながらその先端をポンプ室113の内周面に接触させることで、ポンプ室113を複数の空間に区画する。このように、バキュームポンプ1では、ポンプ部2としていわゆるベーンポンプが用いられているが、これに限定されるわけではない。
次に、モータ部5について説明する。モータ部5は、圧力発生部材7を駆動させる部分であり、モータ3と、ハウジング4とを備える。モータ3は、いわゆる4極6スロットのブラシレスモータであり、ポンプ部2のロータ13に連結された駆動軸21と、円筒状のステータコア22と、ステータコア22の内部に設けるとともに駆動軸21を取り囲むように配置された6組のコイル23と、ステータコア22の外部に設けられてコイル23を制御する制御部24とを備える。なお、バキュームポンプ1では、モータ3としてブラシレスモータが用いられているが、これに限定されるわけではなく、例えばブラシモータやステッピングモータなど、どのような種類のモータが用いられてもよい。
ハウジング4は、モータ3を囲う部材であり、概ね直方体の形をしている。ハウジング4は、本発明の「第2ハウジング」の一例である。ハウジング4は、ポンプケーシング11に固定されて駆動軸21の先端側を回転可能に支持する第1部材25と、ステータコア22を囲んで保持する第2部材26と、第2部材26を挟んで第1部材25の反対側に設けられ、駆動軸21の後端側を回転可能に支持する第3部材27と、第3部材27を挟んで第2部材26の反対側に設けられた第4部材28とを備える。
第1部材25、第2部材26及び第3部材27により囲まれる空間には、モータ3が収められている。第4部材28は、第3部材27側の面が開口した箱状の部材である。第3部材27及び第4部材28により囲まれる空間には制御部24が収められている。第1部材25〜第4部材28の4隅には、ポンプケーシング11に設けられた各ボルト孔D1と同じ位置にボルト孔が形成されている。これらのボルト孔を通したボルトを各ボルト孔D1に締め付けることにより、ポンプ部2のポンプケーシング11の面111に第1部材25〜第4部材28が固定され、それによってモータ3も固定される。
駆動軸21は、ポンプ部2側に突出する小径部211と、コイル23の位置に合わせて配置された大径部212と、第3部材27側に突出する小径部213とを備える。ハウジング4の第1部材25には、小径部211を回転可能に支持する軸受291が設けられており、第3部材27には、小径部213を回転可能に支持する軸受292が設けられている。大径部212の外周面には、4つの永久磁石30が固定されている。これらは、隣り合う永久磁石30とは互いに磁極が異なるように配置されている。
ステータコア22は、ポンプ部2側の端がハウジング4の第1部材25と隙間なく密着し、その反対側の端が第3部材27と隙間なく密着している。これにより、ステータコア22の内部、すなわち駆動軸21の設けられたモータ3の内部の空間が、外部から区切られている。ステータコア22は、駆動軸21側に、ステータとして6個の突起221を有している。駆動軸21及びステータコア22は、駆動軸21の外周面と突起221の内周面との間に隙間ができるように配置されている。各突起221には、コイル23がそれぞれ巻き付けられている。各コイル23は、図示しない配線により制御部24に接続され、制御部24の制御によって磁界を発生させる。
本発明の実施形態では、図3に示すように、駆動軸21の回転軸に沿った方向に見た場合に、ステータコア22の中心P1が、ハウジング4の中心P2から離れた位置となるように、ステータコア22が配置されている。以下では、中心P2から中心P1に向かう方向を「ずれ方向A1」という。ステータコア22は、ずれ方向A1の反対方向側に、ハウジング4に密着していない外周面222を有する。ステータコア22の外周面222以外の外周面は、ハウジング4に密着している。
一方、ハウジング4は、外周面222に面する内側面422を有する。ステータコア22及びハウジング4には、これら外周面222及び内側面422に挟まれた空間が形成されている。この空間を気体が流通することで、ステータコア22が冷却される。以下ではこの空間を「第1冷却流路601」という。第1冷却流路601は、駆動軸21の回転軸に沿った方向に見た場合に、図3に示すように、ずれ方向A1に直交する直交方向A2に細長い形をしている。ハウジング4の第1部材25には、流路40及び第1冷却流路601を連結する連結流路603が形成されている。流路40を流れ出た気体は、連結流路603を流通して第1冷却流路601に流れ込む。連結流路603は、第1冷却流路601の直交方向A2の一方の端寄りに設けられている。
上述したハウジング4の第3部材27及び第4部材28により囲まれる空間を気体が流通することで、制御部24が冷却される。以下ではこの空間を「第2冷却流路602」という。ハウジング4の第2部材26及び第3部材27には、第1冷却流路601及び第2冷却流路602を連結する連結流路604が形成されている。連結流路604は、第2冷却流路602のずれ方向A1とは反対方向の端側に設けられている。また、連結流路604は、第1冷却流路601の直交方向A2の、連結流路603とは反対の端寄りに設けられている。このように連結流路603及び連結流路604が設けられることで、第1冷却流路601においてステータコア22の外周面に沿って気体が流通するようになっている。
ハウジング4の第4部材28には、第2冷却流路602を流通した気体を外部に排出する排出流路605が形成されている。排出流路605は、第2冷却流路602のずれ方向A1の端に設けられている。連結流路604及び排出流路605は、いずれも、円柱の形をした空間である。連結流路604及び排出流路605の径は、上述した流路40の径よりも大きくなっている。
流路40から流れ込んだ気体は、連結流路603、第1冷却流路601、連結流路604、第2冷却流路602及び排出流路605を順次流通して、外部に排出される。以下では、これらの流路全体を「流路60」という。流路60は、ポンプ室113の排出口115から排出された気体が流通して外部に排出される流路であり、本発明の「第1流路」の一例である。モータ部5には、このような流路60が形成されている。なお、外部からポンプ室113の吸入口114まで気体が流通する上記の流路50は、本発明の「第2流路」の一例であり、排出口115から第1流路の一例である流路60まで気体が流通する流路40は、本発明の「第3流路」の一例である。
流路60は、上記のとおり、ハウジング4の各部材によって囲まれた空間と、ステータコア22とハウジング4の第1部材25及び第2部材26とによって囲まれた空間となっている。一方、ステータコア22の内部、すなわち駆動軸21の設けられたモータ3の内部の空間は、上述したとおり、外部から区切られている。つまり、本実施形態では、流路60が、モータ部5のうち、モータ3の内部を除く部分に形成されている。
[動作]
バキュームポンプ1の動作について説明する。バキュームポンプ1は、モータ3を構成する制御部24を介してコイル23に電力を印加すると、コイル23に磁界が発生して駆動軸21に設けた永久磁石30が相互に接近または離隔し、これにより駆動軸21が回転する。ポンプ部2では、駆動軸21に連結されたロータ13がポンプケーシング11に形成されたポンプ室113で図1の反時計回り(図2中の矢印A3方向)に回転し、これによりベーン14がポンプ室113を複数の空間に区切った状態で移動する。
ロータ13の回転に伴って、ベーン14により区切られた空間が、ポンプ室113に配置された吸入口114を通過する際に、ベーン14により区切られた空間は、その後ロータ13の回転に伴って徐々に容積が増加することから、吸入口114から気体が吸引され、吸入ポート16を介して図示せぬ倍力装置に負圧を供給する。その後、ベーン14によって区切られた空間は、排出口115に向けてさらに容積が縮小するため、この空間が排出口115に繋がると、圧縮された気体が排出口115から流路40に流れ込み、流路40及び流路60を流通して外部に排出される。
[実施形態による効果]
本実施形態では、モータ部5のハウジング4に流路60が形成されている。これにより、例えばポンプ室113内の気体をバキュームポンプ1の外部に直接排出する場合に比べると、流路60でその気体の勢いを低減したり圧力波を干渉させたりして排出時に発生する騒音を小さくさせやすい。また、バキュームポンプ1では、ポンプ部2のハウジング6に流路40及び50が形成されており、バキュームポンプ1に吸入された気体は、流路40、50及び60を流通して外部に排出されるようになっている。このため、バキュームポンプ1においては、ポンプ部2及びモータ部5の外部に気体を流通させる必要がない。
騒音を小さくするためであれば、例えば、ポンプ部の周りにポンプ室を流通する気体を満たす空間を設けるという方法が考えられるが、この方法では、ポンプ部の外部にその空間を形成するための部材を設けなければならない。この方法に比べると、本実施形態では、ポンプ部2及びモータ部5の外部に気体を流通させるための部材を設ける必要がないため、バキュームポンプのサイズを小さくすることができる。このような本実施形態によれば、騒音を小さくしつつサイズを小さくしたバキュームポンプを提供することができる。
また、本実施形態では、上述したとおり、流路60が、モータ部5のうち、モータ3の内部を除く部分に形成されている。これにより、例えばポンプ室113で摩耗粉などの不純物が発生するような場合に、それらの不純物がモータ3の内部に入り込んで軸受29などに影響を与えるなどしてモータ3の動作に異常を発生させることを防ぐことができる。
また、本実施形態では、排出口115の径(第1流路401の径)が第2流路402の径よりも小さくなっているため、排出口115での排気抵抗に比べて、第1流路401の気体が第2流路402に流入する際の排気抵抗が小さくなっている。これにより、第1流路401の吸気性能を低下させないようにすることができ、ポンプ部2の効率が低下しないようにすることができる。
モータ3のコイル23が常時印加される電力によって発熱しており、伝熱によってこのコイル23の巻回された突起221の形成されたステータコア22も温度が上昇することとなる。本実施形態では、連結流路603及び連結流路604を上記のとおり設けたことで、第1冷却流路601に流入した気体が、ステータコア22の外周面に沿って流通するようになっている。このような本実施形態によれば、連結流路603及び連結流路604を例えば直交方向A2の同じ端寄りに設けたり、どちらも直交方向A2の中央に設けたりする場合に比べて、ステータコア22およびステータコア22の内部に保持されたコイル23を冷却する効果をより高めることができる。
[2]変形例
上述した実施形態は、本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
[2−1]不純物の除去
ポンプ部のハウジングに形成される第3流路には、例えばフィルタが設けられてもよい。これにより、摩耗粉などを含む不純物を取り除くことができる。特に、上述した変形例で述べたようにモータの内部に流路が形成されている場合に、不純物によってモータに異常が発生しにくいようにすることができる。なお、フィルタを設ける代わりにまたはそれに加えて、第3流路を螺旋状にしたり、波状にしたりすることで、第3流路を不純物が通り抜けにくいようにして、モータの異常の発生を防いでもよい。
[2−2]ポンプ部
ポンプ部は、実施形態では、ベーン型であったが、これに限らない。ポンプ部は、例えば、スクロール型やスクリュー型などであってもよい。要するに、ポンプ部は、気体を吸入する吸入口及び吸入された気体を排出する排出口を有するポンプ室を形成するハウジングと、ポンプ室内に設けられて気体を流通させるための圧力を発生させる部材とを備えるものであればよい。
[2−3]第2流路及び第3流路
第2流路及び第3流路は、実施形態で示したものに限らない。
図4は、本変形例のバキュームポンプの一例を示す図である。図4では、ポンプ部2a及びモータ部5aを具備するバキュームポンプ1aが示されている。ポンプ部2aは、本発明の第1ハウジングの一例であるハウジング6aを備え、モータ部5aは、本発明の第2ハウジングの一例であるハウジング4aを備える。モータ部5aは、駆動軸21aを備える。駆動軸21aのポンプ部2a側に突出する小径部211aは、図1に示す小径部211に比べて駆動軸の回転軸に沿った軸方向A4の寸法が短くなっている。
ハウジング6aには、ポンプ室113aと、流路40a及び流路50aとが形成されている。ポンプ室113aの側面117aには、吸入口114a及び排出口115aが設けられている。流路50aは、バキュームポンプ1aの外部に設けられた吸入ポート16aから吸入口114aまで気体が流通する空間である。流路40aは、排出口115aからハウジング6aのモータ部5a側の面111aに設けられた開口部119aまで気体が流通する空間である。図4に示すように、流路40a及び流路50aは、ハウジング6aのうち、ポンプ室113a及びハウジング4aの中間に存在する中間部分E1を除く部分に形成されている。
本変形例では、中間部分E1に第2流路及び第3流路が形成されていないため、この中間部分E1に流路が形成されている場合に比べて、ポンプ室をモータ部側の近くに配置することができる。これにより、中間部分E1に流路が形成されている場合に比べて、バキュームポンプの駆動軸21aの軸方向A4のサイズを小さくすることができる。図4では、図1に示すバキュームポンプ1を仮想的に示す仮想線F1で示し、軸方向A4の寸法が小さくなったことを表している。
[2−4]第1流路及び第3流路
第1流路及び第3流路は、実施形態や上記の変形例で示したものに限らない。
図5は、本変形例のバキュームポンプの一例を示す図である。図5では、ポンプ部2b及びモータ部5bを具備するバキュームポンプ1bが示されている。ポンプ部2bは、本発明の第1ハウジングの一例であるハウジング6bを備え、モータ部5bは、本発明の第2ハウジングの一例であるハウジング4bを備える。
ポンプ部2bのハウジング6bには、本発明の第3流路の一例である流路40bが形成されている。流路40bは、図1に示すものと同様のポンプ室113に設けられた排出口115から、ハウジング6bのモータ部5b側の面111bに設けられた開口部119bまで気体が流通する空間である。モータ部5bのハウジング4bには、流路60bが形成されている。流路60bには、モータ3bの内部である第1冷却流路601bが含まれている。第1冷却流路601bを気体が流通すると、流通する気体によってステータコア22が冷却される。
ハウジング4bには、流路40b及び第1冷却流路601bを連結する連結流路603bと、第1冷却流路601b及び第2冷却流路602bを連結する連結流路604bと、第2冷却流路602bから外部へ気体が排出される排出流路605bとが設けられている。このように、バキュームポンプ1bにおいては、本発明の第1流路の一例である流路60bが、第1空間(第1冷却流路601b)と、第2空間(連結流路603b)と、第3空間(第2冷却流路602b)と、第4空間(排出流路605b)とを有している。第1空間は、モータ3bの内部に形成されている流路であり、第2空間は、第1空間のポンプ部2b側とは反対側でその第1空間に連結し、その第1空間よりも体積が小さい流路である。また、第3空間は、第2空間に連結されてその第2空間よりも体積が大きい流路であり、第4空間は、第3空間に連結されてその第3空間よりも体積が小さく、且つ、流通されてきた気体が外部に排出される流路である。
一方で、バキュームポンプ1bにおいては、モータ3bのステータコア22の外周面222の外側には、流路が形成されていない。これは、流路60bの第1空間をモータ3bの内部に形成させることで、ステータコア22の外周面側に流路が形成されていなくても、第2、第3及び第4空間と合わせて、気体の排出時に発生する騒音を小さくするだけの流路(具体的には第1空間である第1冷却流路601b)を確保することができるためである。これにより、騒音を小さくしつつ、ステータコア22の外周面222の外側に流路が形成されている場合に比べて、バキュームポンプのサイズ(特に駆動軸21の軸方向A4に直交する方向のサイズ)を小さくすることができる。図5では、図1に示すバキュームポンプ1を仮想的に示す仮想線F2で示し、バキュームポンプのサイズが小さくなったことを表している。
本変形例に係るバキュームポンプは、例えば摩耗粉などの不純物がほとんど発生しないような種類のポンプ部を備える場合に適用されることが望ましい。または、上述した不純物を取り除くフィルタを第3流路に設けるようにするのもよい。
なお、本変形例においては、第3流路の形は図5に示すものに限らない。第3流路は、例えば排出口115から真っ直ぐに面111bに向かって伸びる流路であってもよい。この場合、図5に示す場合に比べて、第3流路においてステータコア22のより多くの面に沿って気体が流通しやすい。これにより、ステータコア22を冷却する効果をより高めることができる。
[2−5]第1流路
第1流路は、実施形態や上記の変形例で示したものに限らない。例えば、実施形態では、ステータコア22の一部だけが第1流路の一例である流路60の第1冷却流路601に露出しているが、モータ部のハウジングの形状を異ならせることにより、ステータコア22の全周を囲う第1流路が形成されていてもよい。このようにすることによって、第1流路を長くすることができ、第1流路が短い場合に比べて、消音効果の高い流路を形成しやすくすることができる。そのような第1流路が形成された具体例について、図6を参照して説明する。
図6は、本変形例のバキュームポンプの一例を示す図である。図6では、ポンプ部2c及びモータ部5cを具備するバキュームポンプ1cが示されている。ポンプ部2cは、本発明の第1ハウジングの一例であるハウジング6cを備え、モータ部5cは、本発明の第2ハウジングの一例であるハウジング4cを備える。ハウジング6cには、第3流路の一例である流路40cが形成され、ハウジング4cには、第1流路の一例である流路60cが形成されている。
実施形態では、ステータコア22の中心がハウジング4の中心から離れた位置となるようにステータコア22が配置されていたが、本変形例のバキュームポンプ1cでは、ステータコア22cの中心が、ハウジング4cの中心と一致するようにステータコア22cが配置されている。ハウジング4cには、このように配置されたステータコア22cの外周面222cに沿った螺旋状の空間であり、内部を流通する気体がステータコア22cを冷却する冷却流路601cが形成されている。
ハウジング4cには、流路40c及び冷却流路601cを連結する連結流路603cと、冷却流路601cを流通した気体がバキュームポンプ1cの外部に排出される排出流路605cとが形成されている。このように、流路60cには、これら冷却流路601c、連結流路603c及び排出流路605cが含まれている。ハウジング4cは、図1に示す第1部材25、第2部材26及び第3部材27に相当する部材を有し、それらの部材によって囲まれる空間にモータ3cが収められている。図6では、そのうちの第3部材27に相当する部材27cを示している。一方、ハウジング4cは、図1に示す第4部材28に相当する部材を有していない。このため、モータ3cにおける磁界の発生を制御する図示せぬ制御部は、例えば冷却流路601cに設けられている。
バキュームポンプ1cにおいては、第1流路が、ハウジング4cのうち、モータ3cのポンプ部2c側とは反対側の端よりもポンプ部2c側の部分に形成されている。以下では、ポンプ部2c側とは反対側の端のことを「反対端」という。モータ3cの反対端とは、モータ3cの駆動軸21cの反対端側で回転可能に支持する部材(図6の例では部材27c)における反対端をいう。このように第1流路が形成されていることで、モータ3cの反対端よりも先に第1流路が形成される場合に比べて、バキュームポンプの駆動軸21cの軸方向A4のサイズを小さくすることができる。図6では、図1に示すバキュームポンプ1を仮想的に示す仮想線F3で示し、軸方向A4の寸法が小さくなったことを表している。
なお、図6に示す冷却流路601cは、ステータコア22cの外周面222cに沿った螺旋状の空間であったが、これをさらに波打たせた形の空間にすることで、流路を長くして騒音を小さくする効果を高めるようにしてもよい。また、冷却流路601c以外の他の流路においても、流路を螺旋状にしたり、波打たせた形にしたりすることで、同様に騒音を小さくする効果を高めるようにしてもよい。
[2−6]流体機械
本発明は、実施形態等で述べたバキュームポンプに限らない。例えば、コンプレッサに本発明を適用してもよい。その場合、第1流路及び第3流路を流通した気体がコンプレッサによって圧縮され、第2流路を流通して排出されることになる。この場合は、吸入される気体によって発生する騒音が、第1流路によって小さくなる。このように、本発明は、前述したポンプ部を備えるものであれば、バキュームポンプやコンプレッサのような流体機械全般に適用することができる。ここでいう流体機械には、気体という流体と機械との間でエネルギー変換を行う装置が含まれる。
1…バキュームポンプ、2…ポンプ部、3…モータ、4、6…ハウジング、5…モータ部、7…圧力発生部材、11…ポンプケーシング、12…カバー、113…ポンプ室、114…吸入口、115…排出口、21…駆動軸、22…ステータコア、23…コイル、24…制御部、25…第1部材、26…第2部材、27…第3部材、28…第4部材、40、50、60…流路、401…第1流路、402…第2流路、601…第1冷却流路、602…第2冷却流路、603、604…連結流路、605…排出流路。

Claims (4)

  1. 気体を吸入する吸入口及び吸入された気体を排出する排出口を有するポンプ室を形成する第1ハウジングと、当該ポンプ室内に設けられて気体を流通させるための圧力を発生させる部材とを備えるポンプ部と、
    前記部材を駆動するモータと当該モータを囲う第2ハウジングとを備え、前記排出口から排出された気体が流通して外部に排出される第1流路が形成されているモータ部と
    を具備し、
    前記第1ハウジングには、外部から前記吸入口まで気体が流通する第2流路と、前記排出口から前記第1流路まで気体が流通する第3流路の全体とが形成されており、
    前記第2及び第3流路は、前記第1ハウジングのうち、前記ポンプ室及び前記第2ハウジングの中間に存在する中間部分を除く部分に形成されている
    流体機械。
  2. 気体を吸入する吸入口及び吸入された気体を排出する排出口を有するポンプ室を形成する第1ハウジングと、当該ポンプ室内に設けられて気体を流通させるための圧力を発生させる部材とを備えるポンプ部と、
    前記部材を駆動するモータと当該モータを囲う第2ハウジングとを備え、前記排出口から排出された気体が流通して外部に排出される第1流路が形成されているモータ部と
    を具備し、
    前記第1ハウジングには、外部から前記吸入口まで気体が流通する第2流路と、前記排出口から前記第1流路まで気体が流通する第3流路の全体とが形成されており、
    前記第1流路は、前記モータ部のうち、前記モータの内部を除く部分に形成されている
    流体機械。
  3. 前記第1流路は、前記モータ部の外周面に沿った螺旋状の空間を有する
    請求項2に記載の流体機械。
  4. 気体を吸入する吸入口及び吸入された気体を排出する排出口を有するポンプ室を形成する第1ハウジングと、当該ポンプ室内に設けられて気体を流通させるための圧力を発生させる部材とを備えるポンプ部と、
    前記部材を駆動するモータと当該モータを囲う第2ハウジングとを備え、前記排出口から排出された気体が流通して外部に排出され且つ当該モータの内部の空間を有する第1流路が形成されているモータ部と
    を具備し、
    前記第1ハウジングには、外部から前記吸入口まで気体が流通する第2流路と、前記排出口から前記第1流路まで気体が流通し且つ螺旋状又は波状になっている第3流路とが形成されている
    流体機械。
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