JP5812927B2 - 燃料電池装置 - Google Patents

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Description

本発明は、収納容器内に、原燃料を改質する改質器と、前記改質器にて改質された改質ガスと空気とを反応させて発電する固体酸化物形の燃料電池部と、その燃料電池部に隣接して配設されて前記燃料電池部での反応後に残存する改質ガスに酸化剤を混合させて燃焼させる燃焼部とが備えられ、前記燃焼部での燃焼により得られる熱を用いて前記改質器での改質を行う燃料電池装置に関する。
上記のような燃料電池装置として、従来、燃料電池部が、改質ガスが供給されるアノードと空気が供給されるカソードとを有するセルを並列状態で複数並べて構成されているものがある(例えば、特許文献1、2参照。)。この特許文献1、2に記載の装置では、燃焼部が燃料電池部の上方に隣接する空間にて構成されており、その燃焼部では、アノードを通過した改質ガス(アノードオフガス)とカソードを通過した空気(カソードオフガス)とを混合して燃焼させている。
このように、特許文献1、2に記載の装置では、燃料電池部における反応にて消費し切れなかった改質ガス(アノードオフガス)を燃焼させて、その燃焼によって得られる熱を改質器での改質に用いている。そして、燃料電池部における反応にて消費し切れなかった改質ガス(アノードオフガス)を燃焼させる際の酸化剤には、カソードを通過した空気(カソードオフガス)を用いている。
特開2010−225454号公報 特開2010−67547号公報
上述の如く、従来の燃料電池装置では、原燃料を、燃料電池部にて発電に使用するだけでなく、燃焼部での燃焼にも使用している。そして、例えば、供給される原燃料の全体量に対して燃料電池部にて発電に使用する原燃料は、70〜75%(以下、この割合を燃料利用率と呼称する)としており、残りの25〜30%の原燃料を燃焼部での燃焼に使用している。
最近、電力需要の高まりもあり、発電効率を更に向上させるために、燃料利用率をより高くすることが求められている。しかしながら、原燃料の供給量を同じとして、燃料利用率をより高くする場合には、燃料電池部にて発電に使用される原燃料の量が増加するので、その増加に伴って燃焼部での燃焼に使用される原燃料の量が減少することになる。したがって、上記特許文献1、2に記載の燃料電池装置の如く、燃焼部にて改質ガス(アノードオフガス)を燃焼させる際の酸化剤として、カソードを通過した空気(カソードオフガス)を用いている場合には、燃焼部での燃焼において、その空気(カソードオフガス)の供給量が変化することなく、燃料ガス成分の絶対量が減少して発熱量の低下を招くとともに、燃料ガス成分の濃度減少による燃焼性の悪化を招くことになる。発熱量の低下によって、収納容器の断熱性能及び熱回収性能を高める必要性が生じ、コストアップ及び構成の複雑化を招くことになるばかりでなく、燃焼部での燃焼により十分な熱を得られなくなる可能性もある。また、燃焼性の悪化によっても、十分な熱を得られなくなる可能性があり、更に、排ガス中に多量の未燃成分が残存して、その未燃成分の除去等を行うための排ガス処理触媒への負担が増大するものとなる。
燃料電池装置において燃料利用率は、発電効率を決める重要なパラメータであるので、発電状態により定められることがほとんどである。それに対して、供給される空気の全体量に対して燃料電池部にて発電に使用する空気の割合である空気利用率は、補機動力に費やされたりするものの、流量の変化が発電効率に直接的に影響を与えるものではない。むしろある程度以上の酸素分圧濃度を維持したいことから、空気利用率は低く運転されることが多い。そのために、例えば、燃料利用率を70%、空気利用率を35%で運転した場合には、燃焼部での空気比が4.5となり、かなりの希薄燃焼となる。よって、燃焼部での燃焼が過度な希薄燃焼となってしまい、燃焼性の悪化を招くことになる。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、供給される原燃料の全体量に対して燃料電池部にて発電に使用する原燃料の割合である燃料利用率をより高くしても、燃焼部での燃焼を安定して行い、発熱量の低下及び燃焼性の悪化を防止することができる燃料電池装置を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明に係る燃料電池装置の特徴構成は、収納容器内に、原燃料を改質する改質器と、前記改質器にて改質された改質ガスと空気とを反応させて発電する固体酸化物形の燃料電池部と、その燃料電池部に隣接して配設されて前記燃料電池部での反応後に残存する改質ガスに酸化剤を混合させて燃焼させる燃焼部とが備えられ、前記燃焼部での燃焼により得られる熱を用いて前記改質器での改質を行う燃料電池装置において、
前記燃料電池部は、セルを並列状態で複数並べて構成されており、改質ガスが通流する燃料通流部と空気が通流する空気通流部とを有し、
前記燃焼部は、前記燃料通流部を通流した改質ガスと前記空気通流部を通流した空気とを混合して燃焼させる燃焼空間として、前記セルにおける燃料通流方向の下流側端に隣接して備えられ、
前記燃料通流部は、改質ガスをその周囲が囲われた流路内を通流させ、前記セルにおける燃料通流方向の下流側端に配置された燃料噴出部から改質ガスを噴出するように構成され、
前記空気通流部は、空気を前記セルの並設方向で前記燃料通流部と前記燃料通流部との間に形成された空間を通流させるように構成され、
前記燃料電池部において並設された複数の前記セルの周囲を覆い、前記セルの並設方向に直交する方向での前記空気通流部の横側部を閉塞する覆い体を備え、
前記セルにおける燃料通流方向での前記覆い体の下流側端部は、前記セルの下流側端よりも上流側に間隔を隔てた位置に配置されている点にある。
本特徴構成によれば、燃料電池部において並設された複数の前記セルの周囲を覆う覆い体を備えることで、セルの並設方向に直交する方向での空気通流部の横側部を閉塞することができる。これにより、空気通流部は、セルの並設方向では燃料通流部にて囲まれており、且つ、セルの並設方向に直交する方向では覆い体にて囲まれており、燃料通流部及び覆い体にて囲まれた空間にて空気を通流させることができる。
燃料通流部を通流した改質ガスを噴出する燃料噴出部は、セルにおける燃料通流方向の下流側端に配置されている。それに対して、空気通流部の横側部を覆う覆い体は、セルにおける燃料通流方向での下流側端部が、燃料噴出部よりも上流側に間隔を隔てた位置に配置されている。
これにより、空気通流部としては、セルの並設方向に直交する方向で、セルにおける燃料通流方向の下流側端との間に空隙が形成されることになる。よって、空気通流部では、通流する空気の全量が、セルにおける燃料通流方向の下流側端から噴出されるのではなく、上述の空隙から流出する空気も存在することになる。その結果、セルにおける燃料通流方向の下流側端から燃焼部に噴出される空気供給量を減少させることができ、燃焼部での燃焼が過度な希薄燃焼になることがなく、燃焼部での燃焼を安定して行うことができる。また、燃焼部に供給される空気量を減少させることができることから、燃料利用率を上昇させても、燃焼部での燃焼において、空気成分に対する燃料ガス成分を相対的に増加させて、燃焼部での燃焼を安定して行い、発熱量の低下及び燃焼性の悪化を防止することができる。ちなみに、空隙から流出した空気は、燃焼部での排ガスに合流させて排気することができる。
本発明に係る燃料電池装置の更なる特徴構成は、前記セルの前記空気通流部側には、空気側電極が備えられ、前記セルにおける燃料通流方向での前記空気側電極の下流側端部が、前記セルの下流側端よりも上流側に間隔を隔てた位置に配置され、前記セルにおける燃料通流方向での前記覆い体の下流側端部は、前記空気側電極の下流側端部を基準として配置されている点にある。
覆い体の下流側端部をセルの下流側端よりも上流側に間隔を隔てた位置に配置させるに当たり、そのセルの下流側端から離れた位置にするほど、セルにおける燃料通流方向で大きな空隙を空気通流部の横側部に形成させることができる。よって、覆い体の下流側端部をセルの下流側端から離れた位置にするほど、燃焼部への空気供給量を減少させることができる。しかしながら、覆い体の下流側端部から離す距離を過剰に大きくすると、セルの下流側端まで通流する空気量が減少して空気側電極に供給される空気量が減少することになり、発電のために利用される空気量の減少を招く可能性がある。
そこで、本特徴構成によれば、空気側電極の下流側端部を基準として、その空気側電極の下流側端部までは十分な空気が供給されるように、覆い体の下流側端部を配置することができる。これにより、発電に寄与する空気側電極には適切に空気を通流させることができながら、燃焼部への空気供給量を減少させることができる。
本発明に係る燃料電池装置の更なる特徴構成は、前記覆い体は、断熱体にて構成されている点にある。
本特徴構成によれば、燃料電池部において並設された複数のセルの周囲を断熱体にて覆うので、燃料電池部からの放熱を防止することができながら、空気通流部における空気の通流方向を規制する部材として断熱体を用いることができ、構成の簡素化及びコストの低減を図ることができる。
セルの並設方向視での燃料電池装置の概略断面図 燃料電池部の要部の斜視図 セルの並設方向視での燃料電池部の要部の断面図 実験結果を示すグラフ
この燃料電池装置100は、図1に示すように、改質水M1を用いて原燃料G1を改質する改質器1と、改質器1にて改質された改質ガスG2と空気Aとを反応させて発電する固体酸化物形の燃料電池部2(セルスタック)と、その燃料電池部2の上方側に隣接して配設されて燃料電池部2での反応後に残存する改質ガスG2に酸化剤を混合させて燃焼させる燃焼部3とを備えている。
この燃料電池装置100は、改質器1や燃料電池部2等の機器に加えて、供給される改質水M1を用いて水蒸気を生成する蒸発器4を備えており、図外の脱硫器にて脱硫された原燃料G1と改質水M1とを混合させて蒸発器4に供給している。また、図示は省略するが、蒸発器4と改質器1とは連通接続されており、その連通接続により蒸発器4にて生成された水蒸気及び原燃料G1が改質器1に供給されている。改質器1は、蒸発器4にて生成された水蒸気を用いて、図外の脱硫器にて脱硫された原燃料G1を水蒸気改質するように構成されている。
燃料電池装置100は、収納容器5を備えており、その収納容器5内に、蒸発器4、改質器1、燃料電池部2、燃焼部3が備えられている。燃料電池部2は、収納容器5の左右方向(図1中X方向)に間隔を隔てて一対配設されており、それら一対の燃料電池部2の夫々に対して上方側に隣接する空間が燃焼部3として構成されている。
燃料電池部2(セルスタック)は、図1及び図2に示すように、セル9を並列状態で複数並べて構成されており、改質ガスG2が下方側から上方側に通流する燃料通流部7と空気Aが下方側から上方側に通流する空気通流部8とを有している。ここで、図2に示すように、セル9の並設方向をY方向とし、セル9の並設方向に直交する方向をX方向としており、収納容器5の左右方向とセル9の並設方向に直交する方向とは同一方向となっている。図1は、セル9の並設方向視での燃料電池装置100の概略断面図を示している。
そして、燃料通流部7を改質ガスG2が通流することで燃料側電極(図示省略)に改質ガスG2が供給され、空気通流部8を空気Aが通流することで空気側電極10(図2参照)に空気Aが供給され、燃料側電極と空気側電極10との間にはイットリアをドープしたジルコニア等で構成される固体酸化物電解質(図示省略)が設けられている。
図2に示すように、燃料通流部7は、中空平板状に形成された筒状体にて構成されており、その周囲が囲われた流路内を通流させて燃料噴出部11から改質ガスG2を噴出させるように構成されている。燃料噴出部11は、セル9における燃料通流方向の下流側端に配置されており、セル9の並設方向に直交する方向(X方向)に間隔を隔てる状態で燃料通流部7の上端面部に形成された複数の噴出孔にて構成されている。
空気通流部8は、空気Aをセル9の並設方向(Y方向)で燃料通流部7と燃料通流部7との間(セル9とセル9との間)に形成された空間を通流させるように構成されている。空気通流部8は、その空気Aの空気通流方向が燃料通流部7における燃料通流方向と同一方向になるように構成されている。そして、空気通流部8において、セル9における燃料通流方向の下流側端に相当する位置が、セル9の並設方向に直交する方向(X方向)の全長に亘って一連に形成された上方側開口12にて構成されており、この上方側開口12から空気通流部8を通流した空気Aを噴出可能に構成されている。
上述の如く、燃料噴出部11は、セル9の上端9a(セル9における燃料通流方向の下流側端)に配置されている。また、空気通流部8における上方側開口12も、セル9の上端9a(セル9における燃料通流方向の下流側端)に配置されている。このようにして、燃料通流部7は、燃料噴出部11からその上方側に改質ガスG2を噴出しており、空気通流部8は、上方側開口12からその上方側に空気Aを噴出している。
燃焼部3は、図1に示すように、複数のセル9の夫々における燃料噴出部11から噴出される改質ガスG2と上方側開口12から噴出される空気Aとを混合して燃焼させる燃焼空間として、セル9の上端9a(セル9における燃料通流方向の下流側端)に隣接して備えられている。ここで、燃焼部3は、並設された複数のセル9の上端9aと上方側に隣接する空間のみを燃焼空間としており、セル9の並設方向(Y方向)及びセル9の並設方向と直交する方向(X方向)において、その燃焼空間に隣接する空間は燃焼空間ではなく、燃焼部3での排ガスCを排ガス排気路16に導くための空間として構成されている。
燃焼部3の上部に改質器1及び蒸発器4が配置されており、燃焼部3の燃焼により得られた熱が、改質器1での改質及び蒸発器4での水蒸気の生成に用いられているとともに、空気供給路6にて燃料電池部2に供給する空気Aの予熱にも用いられている。ちなみに、燃料電池部2での反応によって発熱されるので、その熱も、改質器1での水蒸気改質、蒸発器4での水蒸気の生成及び燃料電池部2に供給する空気Aの予熱に用いられている。
燃料電池部2には、改質器1から流体供給路13を通して供給される改質ガスG2を受け入れるガスマニホールド14が備えられている。複数のセル9は、ガスマニホールド14の上方側に水平方向に並ぶように配置されている。そして、ガスマニホールド14と複数のセル9における燃料通流部7の夫々とが連通接続されており、ガスマニホールド14に供給された改質ガスG2が各燃料通流部7に対して下方側から供給される。これにより、燃料通流部7では、下方側から上方側に向けて改質ガスG2が通流するように構成されている。
燃料電池部2に空気Aを供給するために、収納容器5内に空気Aを通流させて空気流出口15から燃料電池部2に空気Aを供給する空気供給路6が備えられている。この空気供給路6は、第1空気流路部位6aと第2空気流路部位6bと第3空気流路部位6cとから構成されており、第3空気流路部位6cの下端部位に空気流出口15が備えられている。
第1空気流路部位6aは、収納容器5の左右方向の一端部(図1中X方向の右端部)にて収納容器5の外部から空気Aを受け入れて収納容器5の上端部まで通流させたのち、その空気Aを収納容器5の左右方向(図1中X方向)に沿ってその中央部に向けて通流させる。
第2空気流路部位6bは、収納容器5の左右方向の他端部(図1中X方向の左端部)にて収納容器5の外部から空気Aを受け入れて収納容器5の上端部まで通流させたのち、その空気Aを収納容器5の左右方向(図1中X方向)に沿ってその中央部に向けて通流させる。
第3空気流路部位6cは、収納容器5の左右方向の中央部において第1空気流路部位6aの空気Aと第2空気流路部位6bの空気Aとを合流させて上方側から下方側に向けて通流させる。
このように、収納容器5内に備えられた第1〜第3空気流路部位6a〜6cを空気Aが通流することで、燃焼部3での燃焼により得られる熱や燃料電池部2での反応によって発熱される熱によって、燃料電池部2に供給される空気Aの予熱が行われている。そして、第3空気流路部位6cの空気流出口15から収納容器5の左右方向に向けて噴出される空気Aは、セル9の横側方から空気通流部8の夫々に流入しており、空気通流部8は、下方側から上方側に向けて空気Aを通流させるように構成されている。
収納容器5には、燃焼部3での燃焼による排ガスCを収納容器5の外部に排気させる排ガス排気路16が備えられている。排ガス排気路16は、第1排気流路部位16aと第2排気流路部位16bと第3排気流路部位16cとから構成されている。
第1排気流路部位16aは、収納容器5の左右方向の一端部(図1中X方向の右端部)において燃焼部3からの排ガスCを受け入れている。第1排気流路部位16aは、その排ガスCを収納容器5の下端部まで通流させたのち、その混合気を収納容器5の左右方向に沿ってその中央部に通流させている。
第2排気流路部位16bも、第1排気流路部位16aと同様に、収納容器5の左右方向の他端部(図2中X方向の左端部)において排ガスCを受けており、その排ガスCを収納容器5の下端部まで通流させたのち、その混合気を収納容器5の左右方向に沿ってその中央部に通流させている。
第3排気流路部位16cは、収納容器5の左右方向の中央部において第1排気流路部位16aの排ガスCと第2排気流路部位16bの排ガスCとを合流させて、収納容器5の外部に排気させている。
上述の如く、図1及び図2に示すように、燃料電池部2は、複数のセル9を並設して構成されており、その燃料電池部2において並設された複数のセル9の周囲を覆う覆い体17が備えられている。この覆い体17は、図2に示すように、セル9の並設方向に直交する方向(X方向)での空気通流部8の横側部を閉塞するように備えられている。これにより、空気通流部8は、セル9の並設方向(Y方向)では燃料通流部7と燃料通流部7との間(セル9とセル9との間)に形成された空間で、且つ、セル9の並設方向に直交する方向(X方向)では覆い体17と覆い体17との間に形成された空間にて構成されている。
覆い体17は、断熱体(例えば、アルミナ・シリカ製の耐熱ボード)にて構成されており、並設された複数のセル9の周囲を全周に亘って一連に覆うように構成されている。つまり、セル9の並設方向(Y方向)及びセル9の並設方向に直交する方向(X方向)の夫々において、セル9の横側部と収納容器5においてそのセル9の横側部と対向する部位(第3空気流路部位6cを形成する部位、第1、第2排ガス排気路16a、16bを形成する部位)との間の空間が覆い体17にて充填されている。
そして、覆い体17の下端部17a(セル9における燃料通流方向の上流側端部)は、図1に示すように、空気供給路6の空気流出口15よりも上方側に配置されている。これにより、空気流出口15から噴出された空気Aが、燃料通流部7及び覆い体17にて囲まれた空気通流部8の下方側部位に流入し、その空気通流部8を下方側から上方側に向けて通流している。
また、覆い体17の上端部17b(セル9における燃料通流方向の下流側端部)は、平面状に形成されており、図2及び図3に示すように、セル9の上端9a(セル9における燃料通流方向の下流側端)から間隔を隔てた位置に配置されている。この実施形態では、例えば、セル9の上端9aから第1設定距離K1(K1>0)だけ下方側に離れた位置に、覆い体17の上端部17bを配置させている。また、燃料噴出部11は、セル9における燃料通流方向の下流側端に配置されているので、この例では、覆い体17の上端部17bは、燃料噴出部11からも下方側に第1設定距離K1だけ間隔を隔てた位置に配置されている。
このように、覆い体17の上端部17bを、セル9の上端9aよりも下方側に間隔を隔てた位置とすることで、セル9の並設方向(Y方向)では、セル9の上端9aまで燃料通流部7にて閉塞されているが、セル9の並設方向に直交する方向(X方向)では、セル9の上端9aまで覆い体17にて閉塞されていない。これにより、覆い体17の上端部17bの上方側に開放空間18が形成されており、空気通流部8を通流した空気の一部A1が、セル9の上端9aまで導かれることなく、開放空間18を通して上方側に通流するのを許容している。よって、空気通流部8を通流した空気の一部Aは、セル9の上端9aに形成された上方側開口12から上方側に噴出し、残りの一部A1は、開放空間18を通して上方側に噴出している。
このようにして、空気通流部8を通流する空気Aの全量を、セル9の上端9aまで導くのではなく、その一部Aだけセル9の上端9aに形成された上方側開口12から噴出させて、残りの一部A1を開放空間18を通して燃焼部3の横側方に供給できる。この燃焼部3の横側方の空間は、上述の如く、燃焼部3での排ガスCを排ガス排気路16に導くための空間であるので、残りの一部A1を、開放空間18を介して、燃焼部3での排ガスCに合流させることができる。したがって、燃焼部3に供給される空気量を減少させることができ、燃焼部3での燃焼が過度な希薄燃焼になることがなく、燃焼部3での燃焼を安定して行うことができる。また、燃焼部3に供給される空気量を減少させることができることから、燃料利用率を上昇させても、燃焼部3での燃焼において、空気成分に対する燃料ガス成分を相対的に増加させて、燃焼部3での燃焼を安定して行うことができる。
上述の如く、覆い体17の上端部17bをセル9の上端9aから下方側に間隔を隔てた位置に配置するに当たり、図3に示すように、セル9の空気通流部8側に設けられる空気側電極10の上端部10a(空気通流部8における空気通流方向での下流側端部)を基準として、覆い体17の上端部17bを配置させるようにしている。
セル9の空気通流部8側に設けられる空気側電極10は、その耐久性等を考慮して、空気側電極10の上端部10a(空気通流部8における空気通流方向での空気側電極10の下流側端部)が、セル9の上端9aよりも下方側(セル9における燃料通流方向の上流側)に第2設定距離K2(K2>0)だけ間隔を隔てた位置に配置されている。そこで、この空気側電極10の上端部10aを基準として設定範囲Sを設定しており、その設定範囲S内に覆い体17の上端部17bを配置させるようにしている。この実施形態では、例えば、図3に示すように、セル9の上端9aと空気側電極10の上端部10aとの間に覆い体17の上端部17bを配置させている。ここで、設定範囲Sについては、その空気側電極10の上端部10aまでは十分な空気Aが供給されるように設定されている。その設定範囲Sは、例えば、セル9における燃料通流方向において、空気側電極10の上端部10aからセル9の上端9aまでの間の範囲、或いは、空気側電極10の上端部10aよりも下方側に第3設定距離K3(例えば、セル9の上端9aと空気側電極10の上端部10aとの間の距離の1/2)だけ間隔を隔てた位置からセル9の上端9aまでの間の範囲に設定することができる。
ここで、覆い体17の上端部17bをセル9の上端9aから下方側に間隔を隔てた位置に配置することで、供給される原燃料の全体量に対して燃料電池部2にて発電に使用する原燃料の割合、すなわち燃料利用率を上昇させると、燃焼部3での燃焼性がどのように変化するかについて、模擬燃焼試験装置を用いて評価する模擬試験を行った。
この模擬試験では、燃焼部3での温度を計測することで、燃焼部3での燃焼が安定しているか否かを確認しており、図4中の棒グラフで示した領域が、燃焼部3での温度に基づいて、燃焼部3での燃焼が安定していると判別できる領域としている。
また、比較のために、覆い体17の上端部17bをセル9の上端9aと同一位置としたものを比較例として用いている。
図4に示すように、模擬試験では、本実施形態の方が、比較例よりも、燃焼部3での燃料が安定していると判断できる領域における燃料利用率(相当Uf)をより上昇させることができることが確認できた。これにより、覆い体17の上端部17bをセル9の上端9aよりも下方側に間隔を隔てた位置に配置することで、燃料利用率をより高くしても、燃焼部3での燃焼を安定させることができることが分かった。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、燃料電池部2では、下方側から上方側に向けて改質ガスG2及び空気Aを通流させるようにしているが、改質ガスG2及び空気Aを通流させる方向は上下方向に沿うものに限らず、例えば、燃料電池部2の横幅方向に沿うようにすることもでき、適宜変更が可能である。
(2)上記実施形態では、覆い体17を断熱体にて構成しているが、その他の部材を用いることもできる。
(3)上記実施形態において、セル9としては、燃料通流部及び空気通流部を備えた各種の形状や構成のセルが適応可能であり、その形状や構成については上記実施形態のものに限られない。
本発明は、収納容器内に、原燃料を改質する改質器と、前記改質器にて改質された改質ガスと空気とを反応させて発電する固体酸化物形の燃料電池部と、その燃料電池部に隣接して配設されて前記燃料電池部での反応後に残存する改質ガスに酸化剤を混合させて燃焼させる燃焼部とが備えられ、前記燃焼部での燃焼により得られる熱を用いて前記改質器での改質を行い、供給される原燃料の全体量に対して燃料電池部にて発電に使用する原燃料の割合である燃料利用率をより高くしても、燃焼部での燃焼を安定して行い、発熱量の低下及び燃焼性の悪化を防止することができる各種の燃料電池装置に適応可能である。
1 改質器
2 燃料電池部
3 燃焼部
5 収納容器
7 燃料通流部
8 空気通流部
9 セル
10 空気側電極
11 燃料噴出部
17 覆い体

Claims (3)

  1. 収納容器内に、原燃料を改質する改質器と、前記改質器にて改質された改質ガスと空気とを反応させて発電する固体酸化物形の燃料電池部と、その燃料電池部に隣接して配設されて前記燃料電池部での反応後に残存する改質ガスに酸化剤を混合させて燃焼させる燃焼部とが備えられ、前記燃焼部での燃焼により得られる熱を用いて前記改質器での改質を行う燃料電池装置であって、
    前記燃料電池部は、セルを並列状態で複数並べて構成されており、改質ガスが通流する燃料通流部と空気が通流する空気通流部とを有し、
    前記燃焼部は、前記燃料通流部を通流した改質ガスと前記空気通流部を通流した空気とを混合して燃焼させる燃焼空間として、前記セルにおける燃料通流方向の下流側端に隣接して備えられ、
    前記燃料通流部は、改質ガスをその周囲が囲われた流路内を通流させ、前記セルにおける燃料通流方向の下流側端に配置された燃料噴出部から改質ガスを噴出するように構成され、
    前記空気通流部は、空気を前記セルの並設方向で前記燃料通流部と前記燃料通流部との間に形成された空間を通流させるように構成され、
    前記燃料電池部において並設された複数の前記セルの周囲を覆い、前記セルの並設方向に直交する方向での前記空気通流部の横側部を閉塞する覆い体を備え、
    前記セルにおける燃料通流方向での前記覆い体の下流側端部は、前記セルの下流側端よりも上流側に間隔を隔てた位置に配置されている燃料電池装置。
  2. 前記セルの前記空気通流部側には、空気側電極が備えられ、前記セルにおける燃料通流方向での前記空気側電極の下流側端部が、前記セルの下流側端よりも上流側に間隔を隔てた位置に配置され、前記セルにおける燃料通流方向での前記覆い体の下流側端部は、前記空気側電極の下流側端部を基準として配置されている請求項1に記載の燃料電池装置。
  3. 前記覆い体は、断熱体にて構成されている請求項1又は2に記載の燃料電池装置。
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