JP5204932B1 - 高分子電解質形燃料電池及びそれを備える燃料電池システム - Google Patents

高分子電解質形燃料電池及びそれを備える燃料電池システム Download PDF

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Abstract

本発明に係る高分子電解質形燃料電池は、電解質層−電極接合体(5)と、第1反応ガス通流領域が設けられている第1セパレータ(6A)と、第2反応ガス通流領域が設けられている第2セパレータ(6B)と、を備え、第1セパレータ(6A)には、1以上の第1折り返し部(28)のうち、少なくとも1の第1折り返し部(28)に、第1窪み部(48)と第1突起部(58)が設けられ、第2セパレータ(6B)には、1以上の第2折り返し部(29)のうち、少なくとも1の第2折り返し部(29)に、第2窪み部(49)と第2突起部(59)が設けられ、第1セパレータ(6A)の厚み方向から見て、第1窪み部(48)と、第2窪み部(49)と、が互いに重なる面積の合計である重なり面積が、全ての第1窪み部(48)の面積と全ての第2窪み部(49)の面積との合計の面積である総面積の5%以下である。

Description

本発明は、高分子電解質形燃料電池及びそれを備える燃料電池システム、特に高分子電解質形燃料電池のセパレータの構造に関する。
高分子電解質形燃料電池(以下、PEFCという)は、水素が含有された燃料ガスと空気等の酸素が含有された酸化剤ガスとを電気化学反応させることにより、電力と熱とを同時に発生させるものである。PEFCの単電池(セル)は、高分子電解質膜及び一対のガス拡散電極(アノード及びカソード)から構成されるMEA(Membrane−Electrode−Assembly)と、ガスケットと、導電性の板状のセパレータと、を有している。
また、セパレータの主面には、燃料ガス又は酸化剤ガス(これらを反応ガスという)を供給し、排出するためのマニホールドを形成するマニホールド孔(反応ガス供給用マニホールド孔と反応ガス排出用マニホールド孔)が設けられており、ガス拡散電極と当接する主面には、反応ガスが通流する溝状でサーペンタイン状に形成された反応ガス流路がこれらのマニホールド孔と連通するように設けられている。
このようなサーペンタイン状の反応ガス流路において、流路の折り返し部に発電ガスを混合する窪み部を設け、該窪み部の底面から立設された島状の複数の突起が配置されている、燃料電池用セパレータおよび燃料電池セルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている燃料電池用セパレータおよび燃料電池セルでは、流路溝の延長上に突起を配置することにより、発電ガスの混合を適正に図ることができる。
特開2007−48486号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている燃料電池用セパレータおよび燃料電池セルであっても、低加湿で供給された反応ガスで発電を行った際の電池性能を改善するという観点からは、未だ改善の余地があることを本発明者等は見出した。
すなわち、反応ガスが低加湿である場合には、発電による生成水が滞留しやすいセパレータのガス拡散層と接触する部分(リブ)で反応が行われることから、上記特許文献1に開示されている燃料電池セルでは、窪み部の突起では、他の領域(例えば、リブ)と比較して、ガス拡散層との接触する面積が小さくなる。このため、窪み部の突起では、他の領域と比較して、発電が集中することになる。そして、燃料電池セルの積層方向から見て、一方のセパレータに設けられた窪み部と、他方のセパレータに設けられた窪み部とが重なる部分では、特に、発電集中が大きくなり、発熱量が増加して、高分子電解質膜が劣化するおそれがあった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、従来の燃料電池に比して、セパレータと電極との間の電気的な接触抵抗を低減し、高分子電解質膜の劣化を抑制することができる高分子電解質形燃料電池及びそれを備える燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る高分子電解質形燃料電池は、電解質層と該電解質層を挟む一対の電極を有する電解質層−電極接合体と、板状で、前記電解質層−電極接合体の前記一対の電極のうち一方の電極と接触するように配設され、前記電極と接触する一方の主面に溝状の複数の第1直線部と1以上の第1折り返し部とを有し、屈曲状に形成され、第1反応ガスが通流する第1反応ガス通流領域が設けられている導電性の第1セパレータと、板状で、前記電解質層−電極接合体の前記一対の電極のうち他方の電極と接触するように配設され、前記電極と接触する一方の主面に溝状の複数の第2直線部と1以上の第2折り返し部とを有し、屈曲状に形成され、第2反応ガスが通流する第2反応ガス通流領域が設けられている導電性の第2セパレータと、を備え、前記第1セパレータには、1以上の前記第1折り返し部のうち、少なくとも1の第1折り返し部には、第1窪み部と該第1窪み部の底面から立設された複数の第1突起部が設けられ、前記第2セパレータには、1以上の前記第2折り返し部のうち、少なくとも1の第2折り返し部には、第2窪み部と該第2窪み部の底面から立設された複数の第2突起部が設けられ、前記第1セパレータの厚み方向から見て、前記第1セパレータに設けられている前記第1窪み部と、前記第2セパレータに設けられている前記第2窪み部と、が互いに重なる面積の合計である、重なり面積が、前記第1セパレータに設けられている全ての前記第1窪み部の面積と前記第2セパレータに設けられている全ての前記第2窪み部の面積との合計の面積である、総面積の5%以下である。
これにより、従来の燃料電池に比して、窪み部及び突起部が設けられた折り返し部におけるセパレータと電極との間の電気的な接触抵抗を低減することができる。
また、本発明に係る燃料電池システムは、前記高分子電解質形燃料電池と、前記第1反応ガスを前記第1反応ガス通流領域に供給するように構成されている第1反応ガス供給器と、前記第2反応ガスを前記第2反応ガス通流領域に供給するように構成されている第2反応ガス供給器と、前記冷却媒体を前記冷却媒体通流領域に供給するように構成されている冷却媒体供給器と、前記第1反応ガス通流領域に供給される前記第1反応ガスの露点及び前記第2反応ガス通流領域に供給される前記第2反応ガスの露点を前記冷却媒体通流領域に供給される前記冷却媒体の温度よりも低くなるように、前記第1反応ガス供給器、前記第2反応ガス供給器、及び前記冷却媒体供給器を制御する制御器と、を備える。
これにより、特に、燃料電池に低加湿の反応ガスを供給するような場合に、従来の燃料電池システムに比して、窪み部及び突起部が設けられた折り返し部におけるセパレータと電極との間の電気的な接触抵抗を低減することができる。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施形態の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の燃料電池及びそれを備える燃料電池システムによれば、従来の燃料電池に比して、窪み部及び突起部が設けられた折り返し部におけるセパレータと電極との間の電気的な接触抵抗を低減することが可能となる。
図1は、本実施の形態1に係る高分子電解質形燃料電池を備える、燃料電池スタックの概略構成を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示す燃料電池スタックにおける燃料電池の概略構成を模式的に示す断面図である。 図3は、図2に示す高分子電解質形燃料電池におけるアノードセパレータ及びカソードセパレータの内面の概略構成を示す模式図である。 図4は、図2に示す高分子電解質形燃料電池をアノードセパレータの厚み方向から見た透視図である。 図5は、本実施の形態1における変形例1の高分子電解質形燃料電池におけるアノードセパレータ及びカソードセパレータの内面の概略構成を示す模式図である。 図6は、本実施の形態2に係る燃料電池システムの概略構成を模式的に示すブロック図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、全ての図面において、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、全ての図面において、本発明を説明するために必要となる構成要素のみを抜粋して図示しており、その他の構成要素については図示を省略している。さらに、本発明は、以下の実施の形態に限定されない。
(実施の形態1)
本実施の形態1に係る高分子電解質形燃料電池は、電解質層と該電解質層を挟む一対の電極を有する電解質層−電極接合体と、板状で、電解質層−電極接合体の一対の電極のうち一方の電極と接触するように配設され、電極と接触する一方の主面に溝状の複数の第1直線部と1以上の第1折り返し部とを有し、屈曲状に形成され、第1反応ガスが通流する第1反応ガス通流領域が設けられている導電性の第1セパレータと、板状で、電解質層−電極接合体の一対の電極のうち他方の電極と接触するように配設され、電極と接触する一方の主面に溝状の複数の第2直線部と1以上の第2折り返し部とを有し、屈曲状に形成され、第2反応ガスが通流する第2反応ガス通流領域が設けられている導電性の第2セパレータと、を備え、第1セパレータには、1以上の第1折り返し部のうち、少なくとも1の第1折り返し部には、第1窪み部と該第1窪み部の底面から立設された複数の第1突起部が設けられ、第2セパレータには、1以上の第2折り返し部のうち、少なくとも1の第2折り返し部には、第2窪み部と該第2窪み部の底面から立設された複数の第2突起部が設けられ、第1セパレータの厚み方向から見て、第1セパレータに設けられている第1窪み部と、第2セパレータに設けられている第2窪み部と、が互いに重なる面積の合計である、重なり面積が、第1セパレータに設けられている全ての第1窪み部の面積と第2セパレータに設けられている全ての第2窪み部の面積との合計の面積である、総面積の5%以下である態様を例示するものである。
なお、重なり面積は、第1反応ガス通流領域又は第2反応ガス通流領域の設計変更を容易にする観点から、総面積の5%以下と設定している。また、重なり面積は、折り返し部におけるセパレータと電極との間の電気的な接触抵抗をより低減する観点から、総面積に占める割合が低いほど好ましく、例えば、その割合を、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、と適宜設定することができる。
また、本実施の形態1に係る高分子電解質形燃料電池では、第1窪み部は、第1反応ガス通流領域の上流部分に設けられていてもよい。
また、本実施の形態1に係る高分子電解質形燃料電池では、第2窪み部は、第2反応ガス通流領域の上流部分に設けられていてもよい。
また、本実施の形態1に係る高分子電解質形燃料電池では、第1反応ガス通流領域と第2反応ガス通流領域は、並行流、かつ、第1セパレータの厚み方向から見て、第1反応ガス通流領域の上流から下流に辿った場合に電極と最初に重なる第1直線部を通流する第1反応ガスと、第2反応ガス通流領域の上流から下流に辿った場合に電極と最初に重なる第2直線部を通流する第2反応ガスと、が、互いに対向するように構成され、第1窪み部は、第1セパレータの厚み方向から見て、第1反応ガス通流領域の上流から下流に辿った場合に、一方の電極と最初に重なる第1折り返し部に設けられ、第2窪み部は、第2セパレータの厚み方向から見て、第2反応ガス通流領域の上流から下流に辿った場合に、他方の電極と最初に重なる第2折り返し部に設けられていてもよい。
また、本実施の形態1に係る高分子電解質形燃料電池では、第2窪み部の方が、第1窪み部よりも設けられている数が多くてもよい。
さらに、本実施の形態1に係る高分子電解質形燃料電池では、第1セパレータ及び第2セパレータの少なくとも一方のセパレータの電極と接触しない他方の主面には、冷却媒体が通流する冷却媒体通流領域が設けられていてもよい。
以下、本発明の実施の形態1に係る高分子電解質形燃料電池の一例について、図面を参照しながら説明する。
[燃料電池スタックの構成]
図1は、本実施の形態1に係る高分子電解質形燃料電池(以下、単に燃料電池という)を備える、燃料電池スタックの概略構成を模式的に示す斜視図である。なお、図1において、燃料電池スタックの上下方向を図における上下方向として表している。
図1に示すように、本実施の形態1に係る燃料電池スタック61は、セル積層体62を有している。セル積層体62は、複数の燃料電池100が、その厚み方向に積層されることにより、形成されている。セル積層体62の両端には、それぞれ、端板63、64が配置されている。また、端板63とセル積層体62の間、及び端板64とセル積層体62の間には、集電板及び絶縁板がそれぞれ配設されている(図示せず)。そして、セル積層体62等は、図示されない締結具により、締結されている。
セル積層体62における一方の側部(図面左側の側部:以下、第1の側部という)の上部には、該セル積層体62の燃料電池100の積層方向に貫通するように、燃料ガス供給マニホールド131が設けられており、その下部には、酸化剤ガス排出マニホールド134が設けられている。また、セル積層体62の第1の側部の燃料ガス供給マニホールド131が配設されている上部の内側には、該セル積層体62の燃料電池100の積層方向に貫通するように、冷却媒体供給マニホールド135が設けられている。
さらに、セル積層体62における他方の側部(図面右側の側部:以下、第2の側部)の上部には、該セル積層体62の燃料電池100の積層方向に貫通するように、酸化剤ガス供給マニホールド133が設けられており、その下部には、該セル積層体62の燃料電池100の積層方向に貫通するように、燃料ガス排出マニホールド132が設けられている。また、セル積層体62の第2の側部の燃料ガス排出マニホールド132が配設されている下部の内側には、該セル積層体62の燃料電池100の積層方向に貫通するように、冷却媒体排出マニホールド136が設けられている。
そして、それぞれのマニホールドには、適宜な配管が設けられている。これにより、適宜な配管を介して、燃料電池スタック61に燃料ガス、酸化剤ガス、及び冷却媒体が供給され、排出される(実施の形態2参照)。なお、本実施の形態1においては、燃料電池100は、いわゆる内部マニホールド形の燃料電池スタックを採用したが、これに限定されず、外部マニホールド形の燃料電池スタックを採用してもよい。
[高分子電解質形燃料電池の構成]
次に、本実施の形態1に係る高分子電解質形燃料電池の構成について、図2を参照しながら説明する。
図2は、図1に示す燃料電池スタックにおける燃料電池の概略構成を模式的に示す断面図である。
図2に示すように、本実施の形態1に係る燃料電池100は、MEA(Membrane−Electrode−Assembly:膜−電極接合体)5と、ガスケット7と、アノードセパレータ(第1セパレータ)6Aと、カソードセパレータ(第2セパレータ)6Bと、を備えている。
MEA5は、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜1と、アノード電極4Aと、カソード電極4Bと、を有している。高分子電解質膜1は、略4角形(ここでは、矩形)の形状を有しており、高分子電解質膜1の両面には、その周縁部より内方に位置するようにアノード電極4Aとカソード電極4Bがそれぞれ設けられている。なお、高分子電解質膜1の周縁部には、燃料ガス供給マニホールド孔31、冷却媒体供給マニホールド孔35等の各マニホールド孔が厚み方向に貫通するように設けられている。
アノード電極4Aは、高分子電解質膜1の一方の主面上に設けられ、白金系金属触媒(電極触媒)を担持したカーボン粉末(導電性炭素粒子)からなる触媒担持カーボンと触媒担持カーボンに付着した高分子電解質を含むアノード触媒層2Aと、ガス通気性と導電性を兼ね備えたアノードガス拡散層3Aと、を有している。アノード触媒層2Aは、一方の主面が高分子電解質膜1と接触するように配置されている。アノード触媒層2Aの他方の主面には、アノードガス拡散層3Aが配置されている。
同様に、カソード電極4Bは、高分子電解質膜1の他方の主面上に設けられ、白金系金属触媒(電極触媒)を担持したカーボン粉末(導電性炭素粒子)からなる触媒担持カーボンと触媒担持カーボンに付着した高分子電解質を含むカソード触媒層2Bと、カソード触媒層2Bの上に設けられ、ガス通気性と導電性を兼ね備えたカソードガス拡散層3Bと、を有している。カソード触媒層2Bは、一方の主面が高分子電解質膜1と接触するように配置されていて、カソード触媒層2Bの他方の主面には、カソードガス拡散層3Bが配置されている。
なお、本実施の形態1においては、アノードセパレータ6Aの厚み方向から見て、アノード触媒層2Aは、その外端がアノードガス拡散層3Aの外端よりも外方に位置するように(はみ出すように)形成されており、また、カソード触媒層2Bは、その外端がカソードガス拡散層3Bの外端よりも外方に位置するように形成されているが、これに限定されず、アノード触媒層2Aは、その外端がアノードガス拡散層3Aよりも内方に位置するように形成されてもよく、カソード触媒層2Bは、その外端がカソードガス拡散層3Bよりも内方に位置するように形成されてもよい。
また、MEA5のアノード電極4A及びカソード電極4B(正確には、アノードガス拡散層3A及びカソードガス拡散層3B)の周囲には、高分子電解質膜1を挟んで一対のフッ素ゴム製でドーナツ状のガスケット7が配設されている。これにより、燃料ガスや酸化剤ガスが電池外にリークされることが防止され、また、燃料電池100内でこれらのガスが互いに混合されることが防止される。なお、ガスケット7の周縁部には、厚み方向の貫通孔からなる燃料ガス供給マニホールド孔31、冷却媒体供給マニホールド孔35等の各マニホールド孔が設けられている。
また、MEA5とガスケット7を挟むように、導電性のアノードセパレータ6Aとカソードセパレータ6Bが配設されている。これにより、MEA5が機械的に固定され、複数の燃料電池100をその厚み方向に積層したときには、MEA5が電気的に接続される。なお、アノードセパレータ6A及びカソードセパレータ6Bは、熱伝導性及び導電性に優れた金属、黒鉛、または、黒鉛と樹脂を混合したものを使用することができ、例えば、カーボン粉末とバインダー(溶剤)との混合物を射出成形により作製したものやチタンやステンレス鋼製の板の表面に金メッキを施したものを使用することができる。
アノードセパレータ6Aのアノード電極4Aと接触する一方の主面(以下、内面)には、燃料ガス(第1反応ガス)が通流するための燃料ガス通流領域8が設けられており、また、他方の主面(以下、外面)には、冷却媒体が通流するための溝状の冷却媒体通流領域10が設けられている。同様に、カソードセパレータ6Bのカソード電極4Bと接触する一方の主面(以下、内面)には、酸化剤ガス(第2反応ガス)が通流するための酸化剤ガス通流領域9が設けられており、また、他方の主面(以下、外面)には、冷却媒体が通流するための溝状の冷却媒体通流領域10が設けられている。
なお、アノードセパレータ6A及びカソードセパレータ6Bのそれぞれの主面の周縁部には、燃料ガス供給マニホールド孔31、冷却媒体供給マニホールド孔35等の各マニホールド孔が設けられている。また、冷却媒体通流領域10の形状は任意であり、例えば、いわゆるストレート状に形成されていてもよく、サーペンタイン状に形成されていてもよく、また、渦巻状に形成されていてもよい。さらに、冷却媒体通流領域10は、1つの燃料電池100において、アノードセパレータ6A及びカソードセパレータ6Bの少なくとも一方のセパレータの外面に設けられていればよい。
これにより、アノード電極4A及びカソード電極4Bには、それぞれ燃料ガス及び酸化剤ガスが供給され、これらのガスが反応して電気と熱が発生し、水が生成される。また、冷却水等の冷却媒体を冷却媒体通流領域10に通流させることにより、発生した熱の回収が行われる。
なお、このように構成された燃料電池100を単電池(セル)として使用してもよく、燃料電池100を複数積層して燃料電池スタック61として使用してもよい。
[セパレータの構成]
次に、アノードセパレータ6A及びカソードセパレータ6Bの構成について、図2乃至図4を参照しながら、さらに詳細に説明する。
図3は、図2に示す高分子電解質形燃料電池におけるアノードセパレータ及びカソードセパレータの内面の概略構成を示す模式図である。また、図4は、図2に示す高分子電解質形燃料電池をアノードセパレータの厚み方向から見た透視図である。なお、図3において、セパレータにおける上下方向を図における上下方向として表し、反応ガスが通流する溝は1本の太線で示している。また、図4においては、反応ガス及び冷却媒体が通流する溝は省略し、第1窪み部及び第1突起部を実線で示し、第2窪み部及び第2突起部を破線で示し、第1窪み部と第2窪み部が重なる部分にハッチングで示している。
図3に示すように、アノードセパレータ6Aは、板状で、かつ、略矩形に構成されている。アノードセパレータ6Aの主面の周縁部には、複数の貫通孔が形成されていて、これらの貫通孔は、燃料ガス供給マニホールド孔31等の各マニホールド孔を構成する。
具体的には、アノードセパレータ6Aの一方の側部(以下、第1の側部という)の上部には、燃料ガス供給マニホールド孔31が設けられていて、その下部には、酸化剤ガス排出マニホールド孔34が設けられている。また、燃料ガス供給マニホールド孔31の上部の内側には、冷却媒体供給マニホールド孔35が設けられている。
一方、アノードセパレータ6Aの他方の側部(以下、第2の側部という)の上部には、酸化剤ガス供給マニホールド孔33が設けられていて、その下部には、燃料ガス排出マニホールド孔32が設けられている。また、燃料ガス排出マニホールド孔32の下部の内側には、冷却媒体排出マニホールド孔36が設けられている。
同様に、カソードセパレータ6Bは、板状で、かつ、略矩形に構成されている。カソードセパレータ6Bの主面の周縁部には、複数の貫通孔が形成されていて、これらの貫通孔は、燃料ガス供給マニホールド孔31等の各マニホールド孔を構成する。なお、各マニホールド孔の位置関係は、カソードセパレータ6Bと同様に配置されているので、その説明は省略する。
また、アノードセパレータ6Aの内面には、燃料ガス供給マニホールド孔31と燃料ガス排出マニホールド孔32とを接続するように、屈曲状に形成された燃料ガス通流領域8が設けられている。燃料ガス通流領域8は、アノードセパレータ6Aの厚み方向から見て、全体として、サーペンタイン状に形成されている。また、燃料ガス通流領域8は、溝状の複数の第1直線部18と1以上(ここでは、4つ)の第1折り返し部28を有している。
第1直線部18は、流路溝で形成されていて、燃料ガスが通流(分流)するように構成されている。第1折り返し部28は、第1直線部18を通流する燃料ガスを反転するように(折り返すように)構成されている。また、1以上の第1折り返し部28の少なくとも1(本実施の形態1においては、2つ)の第1折り返し部28には、第1窪み部48A及び第1窪み部48B(以下、第1窪み部48と称することもある)が設けられている。
具体的には、アノードセパレータ6Aの厚み方向から見て、燃料ガス通流領域8を上流側から下流側に辿った場合に、最初にアノード電極4Aと重なる第1折り返し部28と、燃料ガス通流領域8を下流側から上流側に辿った場合に、最初にアノード電極4Aと重なる第1折り返し部28と、のそれぞれに、第1窪み部48が設けられている。
すなわち、第1窪み部48Aは、アノードセパレータ6Aの厚み方向から見て、燃料ガス通流領域8を上流側から下流側に辿った場合に、1つめの第1折り返し部28に設けられていて、第1窪み部48Bは、アノードセパレータ6Aの厚み方向から見て、燃料ガス通流領域8を上流側から下流側に辿った場合に、4つめの第1折り返し部28に設けられている。
なお、第1窪み部48が設けられる位置は、アノードセパレータ6Aの厚み方向から見て、第1窪み部48と、後述する第2窪み部49と、が重なる面積の合計である、重なり面積が、アノードセパレータ6Aに設けられている全ての第1窪み部48の面積とカソードセパレータ6Bに設けられている全ての第2窪み部49の面積との合計の面積である、総面積の5%以下であれば、任意の位置に設けることができ、その設ける数も任意に設定することができる。
例えば、第1窪み部48は、燃料ガス通流領域8の上流部分にのみ設けられていてもよい。ここで、燃料ガス通流領域8の上流部分は、一端を燃料ガス通流領域8の上流端とし、他端を式:L1≦{(1/2)×L2}を満たす部分とし、これらの間の部分をいう。なお、上記式中、L1は、燃料ガス通流領域8の上流部分の流路長を示し、L2は、燃料ガス通流領域8の全流路長を示す。また、上流部分の他端は、式:L1≦{(1/3)×L2}を満たす部分であることがより好ましい。
第1窪み部48は、第1直線部18を形成する流路溝と連通するように形成されている。第1窪み部48には、複数の第1突起部58が設けられている。第1突起部58は、第1窪み部48の底面からアノードセパレータ6Aの厚み方向に延びるように設けられていて、円柱状(正確には、真円柱状)に形成されている。
なお、複数の第1直線部18を構成する流路溝と流路溝との間の部分が、アノード電極4Aと当接する第1リブ部11を形成する(区画する)。換言すると、複数の第1直線部18を構成する流路溝と流路溝との間の部分が、アノード電極4Aと当接する第1リブ部11と定義される。
また、第1突起部58は、本実施の形態1においては、略円柱形により形成されているが、これに限定されず、三角柱形又は四角柱形に形成されていてもよい。また、ここでは、第1突起部58は、アノードセパレータ6Aの厚み方向に垂直な断面を、真円形としたが、これに限定されず、楕円形であってもよい。
同様に、カソードセパレータ6Bの一方の主面には、酸化剤ガス供給マニホールド孔33と酸化剤ガス排出マニホールド孔34とを接続するように、屈曲状に形成された酸化剤ガス通流領域9が設けられている。酸化剤ガス通流領域9は、カソードセパレータ6Bの厚み方向から見て、全体として、サーペンタイン状に形成されている。また、酸化剤ガス通流領域9は、溝状の複数の第2直線部19と1以上(ここでは、2つ)の第2折り返し部29を有している。
第2直線部19は、流路溝で形成されていて、酸化剤ガスが通流(分流)するように構成されている。第2折り返し部29は、第2直線部19を通流する酸化剤ガスを反転するように(折り返すように)構成されている。また、1以上の第2折り返し部29の少なくとも1(本実施の形態1においては、1つ)の第2折り返し部29には、第2窪み部49が設けられている。
具体的には、カソードセパレータ6Bの厚み方向から見て、酸化剤ガス通流領域9を上流側から下流側に辿った場合に、最初にカソード電極4Bと重なる第2折り返し部29(すなわち、1つめの第2折り返し部29)に、第2窪み部49が設けられている。なお、第2窪み部49が設けられる位置は、アノードセパレータ6Aの厚み方向から見て、第1窪み部48と、第2窪み部49と、が重なる面積の合計である、重なり面積が、アノードセパレータ6Aに設けられている全ての第1窪み部48の面積とカソードセパレータ6Bに設けられている全ての第2窪み部49の面積との合計の面積である、総面積の5%以下であれば、任意の位置に設けることができ、その設ける数も任意に設定することができる。
例えば、第2窪み部49は、酸化剤ガス通流領域9の上流部分にのみ設けられていてもよい。ここで、酸化剤ガス通流領域9の上流部分は、一端を酸化剤ガス通流領域9の上流端とし、他端を式:L3≦{(1/2)×L4}を満たす部分とし、これらの間の部分をいう。なお、上記式中、L3は、酸化剤ガス通流領域9の上流部分の流路長を示し、L4は、酸化剤ガス通流領域9の全流路長を示す。また、上流部分の他端は、式:L3≦{(1/3)×L4}を満たす部分であることがより好ましい。
第2窪み部49は、第2直線部19を形成する流路溝と連通するように形成されている。第2窪み部49には、複数の第2突起部59が設けられている。第2突起部59は、第2窪み部49の底面からカソードセパレータ6Bの厚み方向に延びるように設けられていて、円柱状(正確には、真円柱状)に形成されている。
なお、複数の第2直線部19を構成する流路溝と流路溝との間の部分が、カソード電極4Bと当接する第2リブ部12を形成する(区画する)。換言すると、複数の第2直線部19を構成する流路溝と流路溝との間の部分が、カソード電極4Bと当接する第2リブ部12と定義される。
また、第2突起部59は、本実施の形態1においては、略円柱形により形成されているが、これに限定されず、三角柱形又は四角柱形に形成されていてもよい。また、ここでは、第2突起部59は、カソードセパレータ6Bの厚み方向に垂直な断面を、真円形としたが、これに限定されず、楕円形であってもよい。
さらに、燃料ガス通流領域8と酸化剤ガス通流領域9は、いわゆる並行流となるように構成されている。ここで、並行流とは、燃料ガス通流領域8と酸化剤ガス通流領域9は、一部に燃料ガスと酸化剤ガスが互いに対向するように流れる部分を有するが、燃料電池100の厚み方向から見て、巨視的に(全体として)燃料ガスと酸化剤ガスの上流から下流への全体的な流れの方向が互いに一致するように構成されていることをいう。
なお、本実施の形態1においては、燃料ガス通流領域8及び酸化剤ガス通流領域9は、アノードセパレータ6Aの厚み方向から見て、燃料ガス通流領域8の上流から下流に辿った場合に、アノード電極4Aと最初に重なる第1直線部18を通流する燃料ガスと、酸化剤ガス通流領域9の上流から下流に辿った場合に、カソード電極4Bと最初に重なる第2直線部19を通流する酸化剤ガスと、が、互いに対向するように構成されている。
そして、図3及び図4に示すように、第1窪み部48と第2窪み部49は、アノードセパレータ6Aの厚み方向から見て、互いに重なる部分S1を有するように配設されている。より詳しくは、第1窪み部48と第2窪み部49は、部分S1の面積(重なり面積)が、アノードセパレータ6Aに設けられている全ての第1窪み部48(第1窪み部48Aと第1窪み部48B)の面積と、カソードセパレータ6Bに設けられている全ての第2窪み部49の面積と、の合計の面積である、総面積Sの5%以下となるように、配設されている。
このように構成された本実施の形態1に係る燃料電池100では、アノードセパレータ6Aに設けられた第1窪み部48と、カソードセパレータ6Bに設けられた第2窪み部49と、が重なる部分S1が総面積Sの5%以下となるように構成されている。このため、従来の燃料電池に比して、カソードセパレータ6Bとカソード電極4B及びアノードセパレータ6Aとアノード電極4Aがまったく接していない面積の減少を抑制することができ、これにより、電気的な接触抵抗の低減と発電集中の緩和を図ることができる。
また、本実施の形態1に係る燃料電池100では、第1窪み部48が上流部分に設けられている。このため、特に、燃料電池100を低加湿の条件(燃料ガス通流領域8を通流する燃料ガス及び酸化剤ガス通流領域9を通流する酸化剤ガスの露点が、冷却媒体流路10を通流する冷却媒体(ここでは、水)の温度よりも低い条件)で運転するような場合に、反応ガスの反応によって生成された水により、複数の流路のうち、ある流路で閉塞が生じた場合であっても、第1窪み部48で燃料ガスを混合、分配することで、閉塞が生じた流路の下流側にも反応ガスを供給することができる。このため、燃料ガスの供給不足で発電ができない状態を回避することができる。
同様に、本実施の形態1に係る燃料電池100では、第2窪み部49が上流部分に設けられているため、燃料電池100を低加湿の条件で運転する場合に、反応ガスの反応によって生成された水により、複数の流路のうち、ある流路で閉塞が生じた場合であっても、第2窪み部49で酸化剤ガスを混合、分配することで、閉塞が生じた流路の下流側にも反応ガスを供給することができる。このため、酸化剤ガスの供給不足で発電ができない状態を回避することができる。
また、本実施の形態1に係る燃料電池100では、燃料ガス通流領域8は、第1窪み部48よりも下流側の流路(第1窪み部48よりも下流側の第1直線部18)の方が、第1窪み部48よりも上流側の流路(第1窪み部48よりも上流側の第1直線部18)よりも、流路(第1直線部18)の本数が少なくなるように形成されている。このため、上記のように、複数の流路のうち、ある流路で閉塞が生じた場合に、第1窪み部48での燃料ガスの混合、分配をより促進することができる。このため、燃料ガスの供給不足による電池性能の低下をより抑制することができる。
さらに、本実施の形態1においては、燃料ガス通流領域8と酸化剤ガス通流領域9が並行流となるように構成されているので、上記作用効果が顕著となる。
なお、本実施の形態1においては、第1セパレータをアノードセパレータ6Aとし、第2セパレータをカソードセパレータ6Bとし、また、第1反応ガス通流領域を燃料ガス通流領域8とし、第2反応ガス流路を酸化剤ガス通流領域9としたが、これに限定されない。第1セパレータをカソードセパレータ6Bとし、第2セパレータをアノードセパレータ6Aとし、また、第1反応ガス通流領域を酸化剤ガス通流領域9とし、第2反応ガス通流領域を燃料ガス通流領域8としてもよい。
また、本実施の形態1においては、第1窪み部48の設ける個数と第2窪み部49の設ける個数が異なるように構成したが、これに限定されず、第1窪み部48と第2窪み部49を同じ数だけ設けるように構成してもよい。
さらに、本実施の形態1においては、酸化剤ガス通流領域9を、第2窪み部49よりも上流側の流路(第2窪み部49よりも上流側の第2直線部19)の本数と、第2窪み部49よりも下流側の流路(第2窪み部49よりも下流側の第2直線部19)の本数と、が同じになるように構成したが、これに限定されない。例えば、酸化剤ガス通流領域9は、第2窪み部49よりも下流側の流路(第2窪み部49よりも下流側の第2直線部19)の方が、第2窪み部49よりも上流側の流路(第2窪み部49よりも上流側の第2直線部19)よりも、流路(第2直線部19)の本数が少なくなるように形成してもよい。
[変形例1]
次に本実施の形態1における変形例について、説明する。
本実施の形態1における変形例1の高分子電解質形燃料電池は、第1セパレータの厚み方向から見て、第1セパレータに設けられている全ての第1窪み部と、第2セパレータに設けられている全ての第2窪み部と、が互いに重ならないように配置されている態様を例示するものである。
[高分子電解質形燃料電池の構成]
図5は、本実施の形態1における変形例1の高分子電解質形燃料電池におけるアノードセパレータ及びカソードセパレータの内面の概略構成を示す模式図である。
図5に示すように、本変形例1の燃料電池100は、実施の形態1に係る燃料電池100と基本的構成は同じであるが、酸化剤ガス通流領域9の構成が異なる。具体的には、酸化剤ガス通流領域9は、溝状の複数の第2直線部19と4つの第2折り返し部29を有している点が異なる。また、2つの第2折り返し部29には、第2窪み部49A及び第2窪み部49Bが設けられている点が異なる。
第2窪み部49Aは、カソードセパレータ6Bの厚み方向から見て、酸化剤ガス通流領域9を上流側から下流側に辿った場合に、最初にカソード電極4Bと重なる第2折り返し部29に設けられている。第2窪み部49Bは、酸化剤ガス通流領域9を下流側から上流側に辿った場合に、最初にカソード電極4Bと重なる第2折り返し部29に設けられている。
すなわち、第2窪み部49Aは、カソードセパレータ6Bの厚み方向から見て、酸化剤ガス通流領域9を上流側から下流側に辿った場合に、1つめの第2折り返し部29に設けられていて、第2窪み部49Bは、酸化剤ガス通流領域9を上流側から下流側に辿った場合に、4つめの第2折り返し部29に設けられている。
そして、図5に示すように、アノードセパレータ6Aに設けられている全ての第1窪み部48Aと第1窪み部48B(及び第1突起部58)と、カソードセパレータ6Bに設けられている全ての第2窪み部49Aと第2窪み部49B(及び第2突起部59)と、は、アノードセパレータ6Aの厚み方向から見て、互いに重ならないように配置されている。
このように構成された本変形例1の燃料電池100では、従来の燃料電池に比して、カソードセパレータ6Bとカソード電極4B及びアノードセパレータ6Aとアノード電極4Aがまったく接していない面積の減少をより抑制することができ、これにより、電気的な接触抵抗の低減と発電集中の緩和をより図ることができる。
また、本変形例1の燃料電池100では、酸化剤ガス通流領域9は、第2窪み部49よりも下流側の流路(第2窪み部49よりも下流側の第2直線部19)の方が、第2窪み部49よりも上流側の流路(第2窪み部49よりも上流側の第2直線部19)よりも、流路(第2直線部19)の本数が少なくなるように形成されている。このため、上記のように、複数の流路のうち、ある流路で閉塞が生じた場合に、第2窪み部49での酸化剤ガスの混合、分配をより促進することができる。このため、酸化剤ガスの供給不足による電池性能の低下をより抑制することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2に係る燃料電池システムは、実施の形態1に係る高分子電解質形燃料電池と、第1反応ガスを第1反応ガス通流領域に供給するように構成されている第1反応ガス供給器と、第2反応ガスを第2反応ガス通流領域に供給するように構成されている第2反応ガス供給器と、冷却媒体を冷却媒体通流領域に供給するように構成されている冷却媒体供給器と、第1反応ガス通流領域に供給される第1反応ガスの露点及び第2反応ガス通流領域に供給される第2反応ガスの露点を冷却媒体通流領域に供給される冷却媒体の温度よりも低くなるように、第1反応ガス供給器、第2反応ガス供給器、及び冷却媒体供給器を制御する制御器と、を備える態様を例示するものである。
以下、本実施の形態2に係る燃料電池システムの一例について、図面を参照しながら説明する。
[燃料電池システムの構成]
図6は、本実施の形態2に係る燃料電池システムの概略構成を模式的に示すブロック図である。
図6に示すように、本実施の形態2に係る燃料電池システム200は、実施の形態1に係る燃料電池100を有する燃料電池スタック61と、燃料ガス供給器201と、酸化剤ガス供給器202と、冷却媒体供給器203と、制御器210と、を備え、制御器210が、燃料ガス通流領域8を通流する燃料ガス及び酸化剤ガス通流領域9を通流する酸化剤ガスの露点が、冷却媒体通流領域10を通流する冷却媒体の温度よりも低くなるように、燃料ガス供給器201、酸化剤ガス供給器202、及び冷却媒体供給器203を制御するように構成されている。
燃料ガス供給器201は、燃料電池スタック61(燃料電池100)に燃料ガス(水素ガス)をその流量及び加湿量を調整ししながら供給することができれば、どのような構成であってもよい。燃料ガス供給器201としては、例えば、水素ボンベ又は水素吸蔵合金等の水素ガスを供給するように構成された機器と、タンク等に貯えられた水を水蒸気にして加湿する加湿器又は全熱交換器と、で構成されていてもよく、メタン等の原料と水とを改質反応させて、水素ガスを生成する水素生成器で構成されていてもよい。なお、燃料ガス供給器201を水素生成器で構成する場合には、燃料ガス供給器201を水素生成器単体で構成してもよく、水素生成器と加湿器又は全熱交換器で構成してもよい。
全熱交換器としては、燃料ガス通流領域8に供給される燃料ガスを加湿することができれば、どのような態様であってもよく、例えば、一次流体が通流するセパレータ、水蒸気透過膜、及び二次流体が通流するセパレータを有するセルが複数積層された静止型全熱交換器を用いてもよい。この場合、水蒸気透過膜の面積を小さくしたり、セルの積層数を少なくしたりして、燃料ガス通流領域8に供給される燃料ガスの加湿量を小さくするようにしてもよい。これにより、燃料ガス通流領域8を通流する燃料ガスの露点を、冷却媒体通流領域10を通流する冷却媒体の温度よりも低くすることができる。
燃料ガス供給器201には、燃料ガス供給流路71を介して、燃料電池スタック61(燃料ガス供給マニホールド131の入口)が接続されている。これにより、燃料ガス供給器201から、燃料ガス供給流路71及び燃料ガス供給マニホールド131を介して、燃料ガス通流領域8に燃料ガスが供給される。
酸化剤ガス供給器202は、燃料電池スタック61(燃料電池100)に酸化剤ガス(空気)をその流量及び加湿量を調整しながら供給することができれば、どのような態様であってもよい。酸化剤ガス供給器202としては、例えば、ファンやブロワ等のファン類と加湿器で構成されていてもよく、ファン類と全熱交換器で構成されていてもよい。
全熱交換器としては、酸化剤ガス通流領域9に供給される酸化剤ガスを加湿することができれば、どのような態様であってもよく、例えば、一次流体が通流するセパレータ、水蒸気透過膜、及び二次流体が通流するセパレータを有するセルが複数積層された静止型全熱交換器を用いてもよい。この場合、水蒸気透過膜の面積を小さくしたり、セルの積層数を少なくしたりして、酸化剤ガス通流領域9に供給される酸化剤ガスの加湿量を小さくするようにしてもよい。これにより、酸化剤ガス通流領域9を通流する酸化剤ガスの露点を、冷却媒体通流領域10を通流する冷却媒体の温度よりも低くすることができる。
酸化剤ガス供給器202には、酸化剤ガス供給流路72を介して、燃料電池スタック61(酸化剤ガス供給マニホールド133の入口)が接続されている。これにより、酸化剤ガス供給器202から、酸化剤ガス供給流路72及び燃料ガス排出マニホールド132を介して、酸化剤ガス通流領域9に酸化剤ガスが供給される。
冷却媒体供給器203は、冷却媒体を冷却媒体通流領域10にその流量と温度を調整して供給することができれば、どのような態様であってもよい。冷却媒体供給器203は、例えば、水の流量を調整する流量調整器と、温度調整器と、を有していてもよい。流量調整器としては、ポンプ単体で構成されていてもよく、また、ポンプと流量調整弁との組合せで構成されていてもよい。また、温度調整器としては、例えば、電気ヒータで構成されていてもよい。
冷却媒体供給器203には、冷却媒体供給流路73を介して、燃料電池スタック61(冷却媒体供給マニホールド135)が接続されている。これにより、冷却媒体供給器203から、冷却媒体供給流路73及び冷却媒体供給マニホールド135を介して、冷却媒体通流領域10に冷却媒体が供給される。
制御器210は、燃料電池システム200を構成する各機器を制御する機器であれば、どのような形態であってもよい。制御器210は、マイクロプロセッサ、CPU等に例示される演算処理部と、各制御動作を実行するためのプログラムを格納した、メモリ等から構成される記憶部を備えている。そして、制御器210は、演算処理部が、記憶部に格納された所定の制御プログラムを読み出し、これを実行することにより、これらの情報を処理し、かつ、これらの制御を含む燃料電池システム200に関する各種の制御を行う。
なお、制御器210は、単独の制御器で構成される形態だけでなく、複数の制御器が協働して燃料電池システム200の制御を実行する制御器群で構成される形態であっても構わない。また、制御器210は、マイクロコントロールで構成されていてもよく、MPU、PLC(Programmable Logic Controller)、論理回路等によって構成されていてもよい。
なお、制御器210は、冷却媒体供給器203の流量調整器の操作量を制御して(小さくして)、冷却媒体通流領域10を通流する冷却媒体の流速を小さくすることで、燃料ガス通流領域8を通流する燃料ガス及び酸化剤ガス通流領域9を通流する酸化剤ガスの露点を、冷却媒体通流領域10を通流する冷却媒体の温度よりも低くなるようにしてもよい。また、制御器210は、温度調整器の操作量を制御して(大きくして)、冷却媒体通流領域10を通流する冷却媒体の温度を高くすることで、燃料ガス通流領域8を通流する燃料ガス及び酸化剤ガス通流領域9を通流する酸化剤ガスの露点を、冷却媒体通流領域10を通流する冷却媒体の温度よりも低くなるようにしてもよい。
このように構成された本実施の形態2に係る燃料電池システム200は、実施の形態1に係る燃料電池100を備えているため、実施の形態1に係る燃料電池100と同様の作用効果を奏する。特に、本実施の形態2に係る燃料電池システム200では、燃料電池100を低加湿の条件で運転するように構成されているため、その作用効果が顕著となる。
なお、本実施の形態2においては、実施の形態1に係る燃料電池100を備える形態を採用したが、実施の形態1における変形例1燃料電池100を備える形態を採用してもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の形態を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の要旨を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
本発明の高分子電解質形燃料電池及びそれを備える燃料電池システムは、従来の燃料電池に比して、窪み部及び突起部が設けられた折り返し部におけるセパレータと電極との間の電気的な接触抵抗を低減することができるため、燃料電池の技術分野で有用である。
1 高分子電解質膜(電解質層)
2A アノード触媒層
2B カソード触媒層
3A アノードガス拡散層
3B カソードガス拡散層
4A アノード電極(電極)
4B カソード電極(電極)
5 MEA(Membrane−Electrode−Assembly:電解質層−電極接合体)
6A アノードセパレータ(第1セパレータ)
6B カソードセパレータ(第2セパレータ)
7 ガスケット
8 燃料ガス通流領域
9 酸化剤ガス通流領域
10 冷却媒体通流領域
11 第1リブ部
12 第2リブ部
18 第1直線部
19 第2直線部
28 第1折り返し部
29 第2折り返し部
31 燃料ガス供給マニホールド孔
32 燃料ガス排出マニホールド孔
33 酸化剤ガス供給マニホールド孔
34 酸化剤ガス排出マニホールド孔
35 冷却媒体供給マニホールド孔
36 冷却媒体排出マニホールド孔
48 第1窪み部
49 第2窪み部
58 第1突起部
59 第2突起部
61 燃料電池スタック
62 セル積層体
63 端板
64 端板
71 燃料ガス供給流路
72 酸化剤ガス供給流路
73 冷却媒体供給流路
100 燃料電池
131 燃料ガス供給マニホールド
132 燃料ガス排出マニホールド
133 酸化剤ガス供給マニホールド
134 酸化剤ガス排出マニホールド
135 冷却媒体供給マニホールド
136 冷却媒体排出マニホールド
200 燃料電池システム
201 燃料ガス供給器
202 酸化剤ガス供給器
203 冷却媒体供給器
210 制御器

Claims (8)

  1. 電解質層と該電解質層を挟む一対の電極を有する電解質層−電極接合体と、
    板状で、前記電解質層−電極接合体の前記一対の電極のうち一方の電極と接触するように配設され、前記電極と接触する一方の主面に溝状の複数の第1直線部と1以上の第1折り返し部とを有し、屈曲状に形成され、第1反応ガスが通流する第1反応ガス通流領域が設けられている導電性の第1セパレータと、
    板状で、前記電解質層−電極接合体の前記一対の電極のうち他方の電極と接触するように配設され、前記電極と接触する一方の主面に溝状の複数の第2直線部と1以上の第2折り返し部とを有し、屈曲状に形成され、第2反応ガスが通流する第2反応ガス通流領域が設けられている導電性の第2セパレータと、を備え、
    前記第1セパレータには、1以上の前記第1折り返し部のうち、少なくとも1の第1折り返し部には、第1窪み部と該第1窪み部の底面から立設された複数の第1突起部が設けられ、
    前記第2セパレータには、1以上の前記第2折り返し部のうち、少なくとも1の第2折り返し部には、第2窪み部と該第2窪み部の底面から立設された複数の第2突起部が設けられ、
    前記第1セパレータの厚み方向から見て、前記第1セパレータに設けられている前記第1窪み部と、前記第2セパレータに設けられている前記第2窪み部と、が互いに重なる面積の合計である重なり面積が、前記第1セパレータに設けられている全ての前記第1窪み部の面積と前記第2セパレータに設けられている全ての前記第2窪み部の面積との合計の面積である総面積の5%以下である、高分子電解質形燃料電池。
  2. 前記第1セパレータの厚み方向から見て、前記第1セパレータに設けられている全ての前記第1窪み部と、前記第2セパレータに設けられている全ての前記第2窪み部と、が互いに重ならないように配置されている、請求項1に記載の高分子電解質形燃料電池。
  3. 前記第1窪み部は、前記第1反応ガス通流領域の上流部分に設けられている、請求項1又は2に記載の高分子電解質形燃料電池。
  4. 前記第2窪み部は、前記第2反応ガス通流領域の上流部分に設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の高分子電解質形燃料電池。
  5. 前記第1反応ガス通流領域と前記第2反応ガス通流領域は、並行流となるように、かつ、前記第1セパレータの厚み方向から見て、前記第1反応ガス通流領域の上流から下流に辿った場合に前記電極と最初に重なる前記第1直線部を通流する前記第1反応ガスと、前記第2反応ガス通流領域の上流から下流に辿った場合に前記電極と最初に重なる前記第2直線部を通流する前記第2反応ガスと、が、互いに対向するように構成され、
    前記第1窪み部は、前記第1セパレータの厚み方向から見て、前記第1反応ガス通流領域の上流から下流に辿った場合に、前記一方の電極と最初に重なる前記第1折り返し部に設けられ、
    前記第2窪み部は、前記第2セパレータの厚み方向から見て、前記第2反応ガス通流領域の上流から下流に辿った場合に、前記他方の電極と最初に重なる前記第2折り返し部に設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の高分子電解質形燃料電池。
  6. 前記第2窪み部の方が、前記第1窪み部よりも設けられている数が多い、請求項1〜5のいずれか1項に記載の高分子電解質形燃料電池。
  7. 前記第1セパレータ及び前記第2セパレータの少なくとも一方のセパレータの前記電極と接触しない他方の主面には、冷却媒体が通流する冷却媒体通流領域が設けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の高分子電解質形燃料電池。
  8. 請求項7に記載の高分子電解質形燃料電池と、
    前記第1反応ガスを前記第1反応ガス通流領域に供給するように構成されている第1反応ガス供給器と、
    前記第2反応ガスを前記第2反応ガス通流領域に供給するように構成されている第2反応ガス供給器と、
    前記冷却媒体を前記冷却媒体通流領域に供給するように構成されている冷却媒体供給器と、
    前記第1反応ガス通流領域に供給される前記第1反応ガスの露点及び前記第2反応ガス通流領域に供給される前記第2反応ガスの露点を前記冷却媒体通流領域に供給される前記冷却媒体の温度よりも低くなるように、前記第1反応ガス供給器、前記第2反応ガス供給器、及び前記冷却媒体供給器を制御する制御器と、を備える、燃料電池システム。
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