JP5812886B2 - ワイヤシールの取付方法 - Google Patents

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本発明は、ワイヤシール取付方法に関し、特に絶縁被覆電線にワイヤシールを取り付けやすくする技術に関する。
例えば、自動車の電装品等に接続される電線は、複数の銅線からなる芯線の外周を絶縁被覆で覆われたものよりなり、その端末部は、所定長さ絶縁被覆が除去されている。その芯線部分及び絶縁被覆部分に接続端子が圧着され、この接続端子及び電線端末部を覆うようにコネクタハウジングが取り付けられている。
この種のコネクタにおいて、特に自動車のエンジンルーム等に配設されるようなものにあっては、コネクタ内部への雨水等の侵入を防止するために、電線の端末部周辺の絶縁被覆外周にワイヤシールが取り付けられている。このワイヤシールは、ゴム製であって略円筒状に形成されており、その内径が電線の外径よりも僅かに小径に形成されている。そして、電線にワイヤシールを取り付ける際には、ワイヤシールに電線を挿入し、電線の端末部を所定寸法だけワイヤシールの端部から突出させるようにして行うことになる。そして、その際、ワイヤシールの内径が電線の外径よりも僅かに小径に形成されているために、このワイヤシールは、その径方向に僅かに弾性変形することになる。つまり、電線がワイヤシールの内径を押し広げながら、このワイヤシールに挿入されることになる。そして、このようにして電線が挿入されると、ワイヤシールの径方向の弾性変形に伴う弾性力によって絶縁被覆とワイヤシールとが密着して防水機能が発揮されるようになっている。ところが、このワイヤシールに電線を挿入する際、このワイヤシールは、その径方向に弾性変形するばかりでなく、電線外周面とワイヤシール内周面との間での挿入摩擦抵抗によって、ワイヤシールの内周面及びその周辺部が電線の挿入方向に向って僅かに変形することになり、この変形が弾性域を越えたような場合には、この変形が残留されてしまうことになる。そして、このようにワイヤシールの内周面及びその周辺部が変形したような場合、ワイヤシールの内周面の一部が絶縁被覆の外周面から離隔されてしまったり、十分な弾性力が発揮されなくなって防水機能が低下してしまう。また、電線の挿入によってワイヤシールが弾性変形しているような場合、この電線挿入後に、該電線及びワイヤシールのクランプ状態を解除すると、ワイヤシールの弾性変形が解除され、これに伴って電線に対するワイヤシールの取り付け位置がずれてしまって、ワイヤシールを最適な位置に取り付けることができなくなり、これによってもワイヤシールの防水機能が低下してしまうといった不具合がある。
そこで、例えば、特許文献1のように、筒状のゴム栓の電線挿入孔に電線の端末部を挿入して電線の軸線方向の規定位置にゴム栓を取り付けるゴム栓の取付方法が知られている。この取り付け方法では、規定位置を超える位置まで電線をゴム栓の電線挿入孔に挿入するようにゴム栓を電線に対して相対移動する第1相対移動ステップを実行した後、少なくとも規定位置まで電線をゴム栓に対して引き戻すようにゴム栓を電線に対して相対移動する第2相対移動ステップを実行し、その後、さらに、第1相対移動ステップと第2相対移動ステップとをこの順で少なくとも1回ずつ実行する繰り返しステップを実行し、そして繰り返しステップ終了時に規定位置にゴム栓を位置決めするようにゴム栓と電線の相対移動が停止されるようにしている。
特開2007−317495号公報
上記特許文献1のワイヤシールの取付方法では、上下2分割のゴム栓ホルダを上下に開いた状態で下側ホルダの収容空間にフィールドピンが挿入されたゴム栓を収容した後、ゴム栓ホルダを閉じ、フィールドピンを後退させ、その後、電線を電線挿入孔に挿入するようにし、挿入と引き戻しの動作を少なくとも2回繰り返してゴム栓を規定位置に位置決めするようにしている。
しかしながら、この方法では、ゴム栓ホルダを開閉するスペース及び機構が必要となる。また、外周面の段差が明確なワイヤシール(ゴム栓)には適用できるものの、段差が明確でなく、比較的薄くて柔らかいワイヤシールには適用できないという問題があった。
つまり、比較的薄くて柔らかいワイヤシールを上記特許文献1の取付方法で使用した場合、ワイヤシールに電線を挿入させることはできるが、ワイヤシールの段差が僅かしかないため、ワイヤシールの大径部が、ゴム栓ホルダの段差部で、保持されずにゴム栓ホルダの小径部に食込むように入り込んでしまう。
次に、電線を引き戻してもワイヤシールの大径部がゴム栓ホルダの大径部空間に抜け出るまでワイヤシールを十分引き戻す空間がないため、ワイヤシールの大径部がゴム栓ホルダの小径部に留まり、ワイヤシールの正確な位置決めができなくなる。
また、ゴム栓ホルダの小径部にワイヤシール大径部が留まった状態で、電線を前後移動すると、薄いワイヤシールに大きな負荷がかかり、ワイヤシールが、亀裂する恐れがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、外周面の段差が明確でない柔軟性の高いワイヤシールでも電線に確実に位置決めができるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、電線挿入前と電線挿入後とでホルダ側段差に当接させる箇所を異なる部分にした。
具体的には、第1の発明では、
絶縁被覆電線の外径寸法よりも小径のワイヤ挿入孔を備えた弾性部材よりなるワイヤシールに上記電線を挿入することによって、該電線端末部の絶縁被覆外周にワイヤシールを取り付けるワイヤシールの取付方法を前提とする。
そして、上記取付方法は、
上記電線の外径よりも大きい収容孔を有し、該収容孔における上記ワイヤシール挿入側が該収容孔よりも大きくなるようにホルダ側段差が形成された、該ワイヤシールよりも剛性の高いワイヤシールホルダを用意する準備工程と、
上記ワイヤシールの先端側を上記収容孔に挿入し、該ワイヤシールの先端側よりも大径のシール側段差が上記ホルダ側段差を超えないように該ワイヤシールを供給するシール供給工程と、
上記シール側段差を上記ホルダ側段差に当接させた状態で上記電線の端末部の先端を上記ワイヤシールの先端付近まで相対的に押し込む第1挿入工程と、
一旦上記電線を上記ワイヤシールと共に上記ワイヤシールホルダから相対的に引き戻す引き戻し工程と、
再び上記電線を上記ワイヤシールホルダに相対的に差し込んで、上記ワイヤシールを上記シール側段差よりも先端の部分で上記ホルダ側段差に当接させる第2挿入工程とを含む。
上記の構成によると、ワイヤシール供給工程では、ワイヤ挿入孔に電線が挿入されていないので、ワイヤシールの外径は膨らんでおらず、シール側段差がホルダ側段差を超えないようにワイヤシールがワイヤシールホルダの収容孔内に供給される。そして、第1挿入工程において、シール側段差よりも先端側が収容孔内に入り込む。その状態でワイヤ挿入孔に電線を挿入すると、ワイヤ挿入孔の内径が電線の外径よりも小さいため、ワイヤシールが変形しながら電線がワイヤシール内に挿入される。このとき、ワイヤシールホルダは該ワイヤシールよりも剛性が高いので、ワイヤシールは径方向に広がることができず、電線の長さ方向に撓む。そして、引き戻し工程で、ワイヤシールの長さ方向の撓みを開放すると共に、径方向にも径が広がる。すると、次の第2挿入工程において、ワイヤシールの外径が電線挿入前よりも大きくなっているので、シール側段差がホルダ側段差に当接する前に、シール側段差よりも先端の部分がホルダ側段差に当接してワイヤシールが収容孔の方に入り込まずに電線のみが収容孔を滑るように進み、ワイヤシールの長さ方向の撓みが軽減される。
第2の発明では、第1の発明において、
上記第2挿入工程で、上記ワイヤシールの先端を上記ホルダ側段差に当接させる構成とする。
上記の構成によると、ワイヤシールの外周に1つの段差しか設けられていないときには、電線挿入前には、シール側段差がホルダ側段差に当接し、電線挿入後の第2挿入工程では、電線挿入により膨らんだワイヤシール先端がホルダ側段差に当接する。このため、ワイヤシールが必要以上に収容孔の方に入り込まずに電線のみが収容孔を進み、ワイヤシールが滑ってその長さ方向の撓みが軽減される。なお、ワイヤシールの外周に複数の段差が設けられているときでも、電線挿入により膨らんだワイヤシール先端をホルダ側段差に当接するようにしてもよい。
第3の発明では、第1の発明において、
上記第2挿入工程で、上記ワイヤシールの上記シール側段差よりも小径の第2シール側段差を上記ホルダ側段差に当接させる。
上記の構成によると、ワイヤシールの外周に複数の段差が設けられているときには、電線挿入前には、シール側段差がホルダ側段差に当接し、電線挿入後の第2挿入工程では、電線挿入により膨らんだ第2シール側段差がホルダ側段差に当接する。このため、ワイヤシールが収容孔の方に必要以上に入り込まずに電線のみが収容孔を進み、ワイヤシールが滑ってその長さ方向の撓みが軽減される。
第4の発明では、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、
上記第2挿入工程の後、上記電線を引き戻して上記ワイヤシールを規定位置に調整する調整工程を含む。
上記の構成によると、調整工程でワイヤシールホルダの外で最終的に規定位置に調整されることでワイヤシールの撓みを防ぎながら正確な位置決めが行われる。
第5の発明では、上記調整工程において、上記ワイヤシールを上記ホルダ側段差に当接させる上記第2挿入工程と、上記ガイド体に当接させる引き戻し工程とを複数回繰り返すことにより徐々に規定位置に位置決めするようにしてもよい。
上記の構成によると、電線の前後移動を繰り返し、少しずつ規定位置に移動することで、ワイヤシールの弾性変形を確実に解消することができ、ワイヤシールを最適な状態に取り付けることができる
以上説明したように、本発明によれば、ワイヤシールの先端側を該ワイヤシールよりも剛性の高いワイヤシールホルダの収容孔に挿入し、ワイヤシールの先端側よりも大径のシール側段差をホルダ側段差に当接させた状態でワイヤシールを供給し、電線の端末部の先端をワイヤシールの先端付近まで押し込み、一旦電線をワイヤシールと共にワイヤシールホルダから引き戻す方向に移動させて、再び電線をワイヤシールホルダに差し込んで、ワイヤシールをシール側段差よりも先端の部分でホルダ側段差に当接させることにより、外周面の段差が明確でない柔軟性の高いワイヤシールでも確実に電線に取り付けることができる。
本発明の実施形態に係るワイヤシールの取付方法の第1挿入工程を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るワイヤシールの取付方法の第1挿入工程を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るワイヤシールホルダの収容孔にワイヤシールが収容された状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るワイヤシールの取付方法の第1引き戻し工程を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るワイヤシールの取付方法の第2挿入工程を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るワイヤシールの取付方法の第2引き戻し工程を示す断面図である。 ワイヤシールの拡大正面図である。 その他の実施形態に係るワイヤシールの拡大正面図である。 その他の実施形態に係るワイヤシールの取付方法の第2挿入工程を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態のワイヤシール5の取付装置10の要部を示し、この取付装置10は、電線処理装置(全体は図示せず)に設けられている。この取付装置10は、図示しない相対移動制御部で制御され、銅線等よりなる芯線1の外周が塩化ビニルなどの絶縁被覆2で覆われた絶縁被覆電線3の端末部3aにチューブ状のワイヤシール5を取り付けるように構成されている。
電線処理装置の大部分は、従来と同様に構成すればよく、詳しい説明は省略するが、電線送給ラインに沿って所定方向に所定量だけ送給された電線3が切断処理され、それら各電線3の端末部3aの絶縁被覆2外周にワイヤシール5がそれぞれ取り付けられるようになっている。そして、剥ぎ取り部により、ワイヤシール5の取付後、各端末部3aのワイヤシール5の取付位置よりも先端側の絶縁被覆2を剥ぎ取り、芯線1を露出させる被覆剥取処理が行われる。そして、端子圧着部により、その被覆剥取部分に接続端子(図示せず)が圧着処理され、ワイヤシール5が取り付けされた状態で、接続端子が圧着処理されたハーネスが順次製造されるように構成されている。
詳しくは図示しないが、ワイヤシール5を供給するシール供給部は、電線処理装置の本体架台とは、異なる別の分離架台上に設置され、例えば、ワイヤシール5を順次整列供給する振動式パーツフィーダを備えている。そして、パーツフィーダから順次整列供給されるワイヤシール5を単一ごとワイヤシールホルダ11に圧縮空気を利用して供給するようになっている。
図3〜図7に示すように、ワイヤシール5は、絶縁被覆電線3の絶縁被覆2で覆われた部分の外径寸法(D1)よりも小さい内径(D2)のワイヤ挿入孔6を備え(D1>D2)、例えばシリコンゴムなどの弾性部材よりなる。ワイヤシール5は、例えば、外周に複数の段差、すなわち、最も大きい外径D3部分の先端側に形成された第1シール側段差7と、この第1シール側段差7よりも外径D4が小さい部分の先端側の第2シール側段差8とを有する(D4<D3)。図7に示すように、第1シール側段差7は、一部垂直面があるように描いているが、第2シール側段差8は、テーパ状に外径が小さくなることで段差状に形成されている。このように本発明では、段差が、垂直面を有する場合だけでなく、垂直面は有さず傾斜面のみを有していてもよい。
そして、図3に示すように、上記ワイヤシールホルダ11は、電線3の外径D1よりも大きい内径D5の収容孔11aを有し(D5>D1)、この収容孔11aにおけるワイヤシール5の挿入側が収容孔11aよりも大きい内径D6となるようにホルダ側段差11bが形成されるように内径が大きくなっている。本実施形態での寸法関係は、D2(ワイヤ挿入孔6の内径)<D1(電線3の外径)<D4(電線3挿入前の第2シール側段差8の外径)≦D5(収容孔11aの内径)<D3(第1シール側段差7の外径)<D6(ホルダ側段差11bの内径)となっている。このワイヤシールホルダ11は、絶縁被覆電線3の挿入時にワイヤシール5を保持する役割を果たす。ワイヤシールホルダ11は、アルミ合金や鉄等の金属材、硬質樹脂やワイヤシールよりも硬質のゴム等からなる剛体構造が望ましいが、少なくともワイヤシール5よりも硬く、電線3を挿入することで膨らんだワイヤシール5によって変形しない剛性を有するようにするとよい。
図1及び図2に示すように、取付装置10は、電線3をワイヤシールホルダ11に案内するガイド体としての電線ガイド12を備えている。この電線ガイド12は、少なくとも上下に昇降可能な上側アーム12aと下側アーム12bとを備え、これら上側アーム12aのガイド用凹部12cと、下側アーム12bのガイド用凹部12cとで、電線3がワイヤシールホルダ11の収容孔に進入できるようガイド孔を形成するようになっている。そのため、ガイド用凹部12cの内径は、電線3の外径D1以上となっている。
次に、ワイヤシール5を電線3に装着する工程を、図面を用いて説明する。
まず、シール供給工程において、図3に示されるように、パーツフィーダによって順次整列供給されてきたワイヤシール5が、圧縮エアにより、その先端側が収容孔11aに挿入され、その先端側よりも大径となる第1シール側段差7がホルダ側段差11bに当接させるように収容孔11aに収容される。このとき、図3に示すように、第1シール側段差7がホルダ側段差11bに当接する手前で止まっていてもよい。このシール供給工程では、ワイヤ挿入孔6に電線3が挿入されていないので、ワイヤシール5の外径は膨らんでおらず、第2シール側段差8は、収容孔11a内に入り込んでいる。
次に、第1挿入工程において、電線クランプ(図示せず)により把持された電線3が、電線ガイド12に案内されて、ワイヤシールホルダ11の収容孔に収容されているワイヤシール5に挿入される。図1に示すように、第1シール側段差7を上記ホルダ側段差11bに当接させた状態で電線3の端末部3aを少なくともその先端がワイヤシール5の第2シール側段差8を超えるまで押し込む。このとき、第2シール側段差8は、収容孔11aの中に入り込んでおり、ワイヤ挿入孔6の内径D5が電線3の外径D1よりも小さいため、ワイヤシール5が変形しながら電線3がワイヤシール5内に挿入される。しかし、ワイヤシールホルダ11はワイヤシール5よりも剛性が高いので、ワイヤシール5は径方向に広がることができず、電線3の長さ方向に撓む。ワイヤシール5は、第1シール側段差7がホルダ側段差11bに当接しているので、それ以上収容孔11a内に入り込まない。このことから、電線挿入時に電線が入り込まないように第1シール側段差7の外径D3と、ホルダ側段差11bの内径D6との差を設定するとよい。
次に、第1引き戻し工程において、電線ガイド12にガイドされた状態で、一旦電線3をワイヤシール5と共にワイヤシールホルダ11から引き戻す。電線3が若干引き戻し操作されると、ワイヤシール5のワイヤ挿入孔6に電線3の端末部3aが僅かに圧入状態で挿入されており、その摩擦抵抗により電線3と共にワイヤシール5も収容孔11aより離脱する方向に移動される。そして、図4に示すように、ワイヤシール5が電線ガイド12のガイド用凹部12c周縁に当接した状態が得られる。このとき、ワイヤシール5が絶縁被覆2の上を滑るようにワイヤシール5の長さ方向の撓みが開放されると共に、径方向にも広がる。
次いで、第2挿入工程において、図5に示すように、再び電線3をワイヤシールホルダ11に差し込んで、ワイヤシール5を第1シール側段差7よりも先端の部分でホルダ側段差11bに当接させる。つまり、ワイヤシール5の外径D4が電線3挿入前よりも大きくなっているので、第1シール側段差7がホルダ側段差11bに当接する前に、第1シール側段差7よりも先端側の第2シール側段差8がホルダ側段差11bに当接する。そして、この第2シール側段差8がホルダ側段差11bに対するストッパとなり、第1挿入工程のときのように第2シール側段差8がホルダ側段差11bよりも奥に入り込まないので、電線3のみが収容孔11aを滑るように進み、ワイヤシール5の長さ方向の撓みが軽減される。このことから、2回目の電線3の挿入時に電線3が入り込まないように、電線3の挿入後の第2シール側段差8の外径D4と、ホルダ側段差11bの内径D6との差を設定するとよい。このときの、電線3は、ワイヤシール5に対して規定長さを超える位置まで挿入されている。
次に、第2引き戻し工程において、電線ガイド12により、再び電線3をワイヤシール5と共にワイヤシールホルダ11から引き戻す。そして、ワイヤシール5が再び電線ガイド12のガイド用凹部12c周縁に当接した状態が得られる。
次いで、調整工程において、図6に示すように、このワイヤシール5がガイド用凹部12c周縁に当接した状態で、さらに、電線3を若干引き戻し操作することにより、ワイヤシール5の移動が規制された状態で電線3が引き戻されて、ワイヤシール5の装着位置が調整される。これにより、電線3の端末部3aの製品としての規定長さ位置に対応する規定位置にワイヤシール5が装着された状態が得られる。この調整工程でワイヤシールホルダ11の外で最終的に規定位置とされることでワイヤシール5の撓みを防ぎながら正確な位置決めが行われる。例えば、この調整工程において、タイマーを設けて一旦停止し、ワイヤシール5の変形を、その弾性により回復させるようにしてもよい。
なお、上記調整工程において、最終的な規定位置に位置決めする工程として、図5と図6の第2挿入工程と引き戻し工程とを複数回に分けて前後移動させ、徐々に規定位置に位置決めするように移動するようにしてもよい。こうすることで、ワイヤシール5の弾性変形を解消することができ、ワイヤシール5を最適な状態に取り付けることができる。
次いで、剥ぎ取り工程において、ワイヤシール5が取り付けられた状態でワイヤシール5よりも先端側の絶縁被覆2を所定長さだけ剥ぎ取る。
次いで、端子圧着工程において、露出した電線3の芯線1と絶縁被覆2とに接続端子を圧着させる。このように、ワイヤシール5の取付と、接続端子の圧着とが1台のワイヤシール取付装置10で行える。
したがって、本実施形態に係るワイヤシールの取付方法によると、外周面の段差が明確でない柔軟性の高いワイヤシールでも確実に電線3に取り付けることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、ワイヤシール5の先端側に第2シール側段差8を設けたが、必ずしもこの段差を設ける必要はなく、図8に示すように、ワイヤシール105に第1シール側段差107のみを設けてもよい。この場合には、例えば、先端側まで上記実施形態の第2シール側段差8と同等の外径D4を保つようにすればよい。このように、ワイヤシール5の外周に1つの段差しか設けられていないときには、第1挿入工程では、上記実施形態と同様に第1シール側段差7がホルダ側段差11bに当接し、第2挿入工程では、図9に示すように、電線3の挿入により膨らんだ先端108がホルダ側段差11bに当接する。このため、ワイヤシール105が収容孔11aの方にそれ以上入り込まずに電線3のみが収容孔11aを進み、ワイヤシール105の長さ方向の撓みが軽減される。このように、2回目の電線3の挿入時に電線3が入り込まないように、電線3の挿入後の先端108の外径D4と、ホルダ側段差11bの内径D6との差を設定するとよい。
また、上記実施形態では、ワイヤシールホルダ11は、上下分割式としていないが、上下分割式としてもよい。また、ワイヤシールホルダ11のホルダ側段差11bを形成するために、ワイヤシールホルダ11内に収容孔11aと同じ内径を持つカラーを嵌め込み、このカラーの端部でホルダ側段差11bを形成してもよい。
また、上記実施形態では、ワイヤシールホルダ11に対して、電線3が移動してワイヤシール5に挿入しているが、電線3に対して、ワイヤシールホルダ11が移動して電線3に挿入するようにしてもよく、相対移動することで挿入できればどちらでもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、ワイヤシール取付方法及びワイヤシール取付装置について有用である。
1 芯線
2 絶縁被覆
3 絶縁被覆電線
3a 端末部
5 ワイヤシール
6 ワイヤ挿入孔
7 第1シール側段差
8 第2シール側段差
10 ワイヤシール取付装置
11 ワイヤシールホルダ
11a 収容孔
11b ホルダ側段差
12 電線ガイド(ガイド体)
12a 上側アーム
12b 下側アーム
12c ガイド用凹部
105 ワイヤシール
107 第1シール側段差
108 先端

Claims (5)

  1. 絶縁被覆電線の外径寸法よりも小径のワイヤ挿入孔を備えた弾性部材よりなるワイヤシールに上記電線を挿入することによって、該電線端末部の絶縁被覆外周にワイヤシールを取り付けるワイヤシールの取付方法において、
    上記電線の外径よりも大きい収容孔を有し、該収容孔における上記ワイヤシール挿入側が該収容孔よりも大きくなるようにホルダ側段差が形成された、該ワイヤシールよりも剛性の高いワイヤシールホルダを用意する準備工程と、
    上記ワイヤシールの先端側を上記収容孔に挿入し、該ワイヤシールの先端側よりも大径のシール側段差が上記ホルダ側段差を超えないように該ワイヤシールを供給するシール供給工程と、
    上記シール側段差を上記ホルダ側段差に当接させた状態で上記電線の端末部の先端を上記ワイヤシールの先端付近まで相対的に押し込む第1挿入工程と、
    一旦上記電線を上記ワイヤシールと共に上記ワイヤシールホルダから相対的に引き戻す引き戻し工程と、
    再び上記電線を上記ワイヤシールホルダに相対的に差し込んで、上記ワイヤシールを上記シール側段差よりも先端の部分で上記ホルダ側段差に当接させる第2挿入工程とを含む
    ことを特徴とするワイヤシールの取付方法。
  2. 請求項1に記載のワイヤシールの取付方法において、
    上記第2挿入工程で、上記ワイヤシールの先端を上記ホルダ側段差に当接させる
    ことを特徴とするワイヤシールの取付方法。
  3. 請求項1に記載のワイヤシールの取付方法において、
    上記第2挿入工程で、上記ワイヤシールの上記シール側段差よりも小径の第2シール側段差を上記ホルダ側段差に当接させる
    ことを特徴とするワイヤシールの取付方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載のワイヤシールの取付方法において、
    上記第2挿入工程で規定位置を越える位置まで電線を挿入した後、上記電線を上記ワイヤシールごと引き戻す方向に移動して該ワイヤシールをワイヤシールホルダの収容孔近傍で電線を案内しているガイド体に当接させ、電線を後退させることにより規定位置に調整する調整工程を含む
    ことを特徴とするワイヤシールの取付方法。
  5. 請求項4に記載のワイヤシールの取付方法において、
    上記調整工程は、上記ワイヤシールを上記ホルダ段差に当接させる上記第2挿入工程と、上記ガイド体に当接させる引き戻し工程とを複数回繰り返すことにより徐々に規定位置に位置決めする
    ことを特徴とするワイヤシールの取付方法。
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