JP5812573B2 - 折り畳み式地図表示装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の発明は、「折り畳み式情報表示装置」に関するものであり、具体的には「少なくとも1枚の両面表示可能な情報表示用パネルと、少なくとも片面表示可能な1枚の情報表示用パネルとを含む複数枚の情報表示用パネルをヒンジで連結し、折り畳んで重ねて構成した」ものである。
このため、操作が簡便で無駄にバッテリーを消耗しない畳み式地図表示装置が望まれる。拡大操作や縮小操作を簡素化し、装置を回さなくても目的地までの経路を把握することが容易な折り畳み式地図表示装置が望まれる。
また、折り畳み可能な表示装置を提供することにより、広いスペースで地図を閲覧するときには大画面で見やすく、街中で地図を閲覧するときには邪魔にならずに人目を気にせず地図を閲覧することを可能にする。
次に本発明に係る折り畳み式地図表示装置の実施の形態について述べる。
図1は、本発明に係る折り畳み式地図表示装置の一実施の形態を示す平面外観図である。
本実施の形態では折り畳み式地図表示装置1000が4つ折り式の場合で説明する。同図に示す折り畳み式地図表示装置1000は折り畳んだ状態(例えばA4サイズ)を示している。
表示用パネル100−1の中心部にはユーザーの現在の位置がシンボル300として表示され、隅には縮尺及び磁石が表示されている。磁石は、鋭角三角形が地図上の北を示し、星印が実際の北を示す(図では地図上の北が下方向となっており、実際の北が上方向となっている。これとは逆に、鋭角三角形が実際の北を示し、星印が地図上の北を示すように設定してもよい。)。これはユーザーが三十三間堂の近傍で北を向いて折り畳み式地図表示装置1000を水平に持っている状態を示している。表示用パネル100−1には凡例が表示されていても良い。表示用パネル100−1の右側及び下側には操作部207が設けられており、上側及び左側にはヒンジ部151〜154が設けられている。
左スクロールボタン105は、表示用パネル100−1に表示された地図を左方向にスクロール表示させるためのボタンであり、下スクロールボタン106は、表示用パネル100−1に表示された地図を下方向にスクロール表示させるためのボタンである。上スクロールボタン107は、表示用パネル100−1に表示された地図を上方向にスクロール表示させるためのボタンであり、右スクロールボタン108は、表示用パネル100−1に表示された地図を右方向にスクロール表示させるためのボタンである。また、上スクロールボタンに地図を拡大表示するための機能を、下スクロールボタンに地図を縮小表示する機能を割り当てることもできる。
図2は、図1に示した折り畳み式地図表示装置1000のブロック図の一例である。
CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、バックライト部204、I/O(Input Output)205、メモリーカード206、操作部207、センサ群208、GPS部209、表示用パネル群100、タッチパネル101群がバスライン211に接続されている。バスライン211には、外部(例えばネットワーク)から地図データ、観光情報、店舗情報等のデータを受信する通信部210がオプションで接続されていてもよい。
タッチパネル群101は、タッチ入力の他、ドラッグやドロップを含むジェスチャー入力にも対応できるようになっている。
図3(a)、図4(d)は4つ折り状態を示し、図3(b)、図4(c)は縦二つ折り状態を示し、図3(c)、図4(b)は横二つ折り状態を示し、図3(d)、図4(a)は完全展開状態をそれぞれ示している。
折り畳み式地図表示装置1000は、四つ折り状態から横二つ折り状態、縦二つ折り状態、もしくは完全展開状態に広げた場合には四つ折り状態で表示した地図を4倍に拡大した状態を表示するように設定されている。
例えば、図3(a)では、関東地方全域(例えば、160万分の1とする)を表示し、図3(b)の縦二つ折り状態では図3(a)を四倍に拡大したときの関東地方(40万分の1)の一部である東海地方を表示用パネル100−2に表示すると共に房総半島を表示用パネル100−1に表示する。
図3(b)の縦二つ折り状態では、図3(a)に示した地図を四倍に拡大したときの関東地方の一部である伊豆半島周辺を表示用パネル100−2に表示すると共に、房総半島周辺を表示用パネル100−1に表示する。
図3(c)の横二つ折り状態では、図3(a)に示した地図を四倍に拡大したときの関東地方の一部である房総半島周辺を表示用パネル100−1に表示すると共に、茨城県周辺を表示用パネル101−3に表示する。
図3(d)の完全展開状態では、図3(a)に示した地図を4倍に拡大したときの関東地方を表示用パネル101−1〜101−4に表示する。
図5(a)は完全展開状態を示し、図5(b)は横二つ折り状態を示し、図5(c)は縦二つ折り状態を示し、図5(d)は四つ折り状態をそれぞれ示している。
折り畳み式地図表示装置1000は、折り畳むことにより自動的に完全展開状態で表示した地図のサイズを4分の1のサイズに縮小表示する(図3(a)参照)が、図5(a)に示すように、例えばユーザーが手120で表示用パネル100−1の前面に設けられたタッチパネル101−1をタッチすると、折り畳み式地図表示装置1000を折り畳んでもタッチされた地図(この場合房総半島)のサイズを変えずにそのまま表示用パネル100−1に表示するようにしても良い。
図6は、図1に示した折り畳み式地図表示装置を作動させてから完全展開状態にするまでのフローチャートの一例を示し、図7は、図1に示した折り畳み式地図表示装置を完全展開状態から四つ折り状態にして停止するまでのフローチャートの一例を示す。
動作の主体はCPU201(図2参照)である。
図6において、CPU201は、折り畳み式地図表示装置1000の電源ボタン109(いずれも図1参照)がオンされると(ステップS1)、センサ群208からの信号に基づいて、四つ折り状態であるか否かを判断する(ステップS2)。
CPU201は、センサ群208からの信号に基づいて、ステップS4で折り畳み式地図表示装置1000が広げられたか否かを判断し、折り畳み式地図表示装置1000が広げられたと判断した場合(ステップS4/Yes)、ステップS5に進み、折り畳み式地図表示装置1000が広げられていないと判断した場合(ステップS4/No)、ステップS3に戻る。
CPU201は、センサ群208からの信号に基づいて、折り畳み式地図表示装置1000が横二つ折り状態であると判断した場合(ステップS9/Yes)、操作部207を有する表示用パネル101−1及び表示用パネル101−1に隣接する表示用パネル101−3に所定縮尺の4倍のサイズ(40万分の1)の地図を表示することにより、縦長表示し、ステップS11に進む。
CPU201は、センサ群208からの信号に基づいて、折り畳み式地図表示装置1000が横二つ折り状態でないと判断した場合(ステップS19/No)、操作部207を有する表示用パネル100−1に所定縮尺(160万分の1)の地図を表示する(ステップS18)。
図を参照して、本発明に係る折り畳み式地図表示装置の他の動作について説明する。
図8は、ユーザーが京都の三十三間堂の近傍で折り畳み式地図表示装置1000を水平にもって北に向いた状態の表示画面の一例である。
図9は、ユーザーが京都の三十三間堂の近傍で折り畳み式地図表示装置1000に対してジェスチャー入力を行い、表示を回転させたときの表示画面の一例である。ジェスチャーとは、表示用パネル100−1に、タッチペン113で矢印を記入する方法などが考えられる。
図10は、ユーザーが京都の三十三間堂の近傍で折り畳み式地図表示装置1000は、同様の方法で表示画像を125度回転させたときの表示画面の一例である。
このように、本折り畳み式地図表示装置100は、装置を回すことなく、表示用パネルの地図の画像だけを回転させることができる。
図を参照して、本発明に係る折り畳み式地図表示装置のさらに他の動作について説明する。
図11〜15は、本発明に係る折り畳み式地図表示装置の他の動作についての説明図である。
図11に示すように、例えば表示用パネル100−1に表示された清水寺の位置をペン113でタッチすると表示用パネル100−1に「メモ書きできます」の吹き出しが表示される。例えば図12のようにユーザーがペン113で吹き出しに「2010年3月21日見学」と書くと、その吹き出しに「データを保存しますか。→Yes、No」が表示され、ユーザーがペン113で「Yes」にタッチすると、データはRAM203に保存され、その吹き出しに「データを保存しました。終了しますか。→Yes、No」が表示され、ユーザーがペン113で「Yes」をタッチすると終了して図11に示した画像に戻り、ユーザーがペン113で「No」をタッチすると、前述のメモ書きに追記することができるようになっている。
以上で説明した本発明にかかる折り畳み式地図表示装置は、コンピュータで処理を実行させるプログラムによって実現されている。コンピュータとしては、例えばパーソナルコンピュータやワークステーションなどの汎用的なものが挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではない。よって、一例として、プログラムにより本発明を実現する場合の説明を以下で行う。
複数の表示用パネルを折り畳み自在に連結した折り畳み式地図表示装置のコンピュータに、
記憶手段が地図情報を記憶する手順、
制御手段が、表示用パネル群を折り畳んだときには操作部を有する表示用パネルのみ地図情報に基づく地図を表示し、表示用パネル群を広げたときには地図を拡大表示するように制御する手順、を実行させるプログラムが挙げられる。
このようなプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。
ここで、記憶媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(CD Recordable)などのコンピュータで読み取り可能な記憶媒体、フラッシュメモリー、RAM、ROM、FeRAM(強誘電体メモリ)等の半導体メモリやHDD(Hard Disc Drive)が挙げられる。
また、上述した実施の形態では複数のパネル群をヒンジで連結して表示用パネルとした場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、1枚のパネルで表示用パネルを構成してもよい。
100−1〜100−4 表示用パネル
101 タッチパネル群
101−1〜101−4 タッチパネル
104 バックライトボタン
105 左スクロールボタン
106 下スクロールボタン
107 上スクロールボタン
108 右スクロールボタン
109 電源ボタン
110 左回転ボタン
111 右回転ボタン
112 メモリーカード挿入口
113 ペン
151〜154 ヒンジ部
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 バックライト部
205 I/O
206 メモリーカード
207 操作部
208 センサ群
209 GPS部
210 通信部
211 バスライン
300 シンボル
1000 折り畳み式地図表示装置
Claims (4)
- 少なくとも地図を表示可能なディスプレイと前記ディスプレイに重畳され座標入力を受け付けるタッチパネルと前記ディスプレイに表示された地図の表示領域を移動するスクロールボタンを含む操作部とを有する1の表示用パネルと、前記ディスプレイと前記タッチパネルとを有し前記操作部を有しない他の複数の表示用パネルとを縦方向と横方向とに折り畳み自在に接続した折り畳み式地図表示装置であって、
前記表示用パネルが縦または横のいずれか一方向に折り畳まれると前記1の表示用パネルを含んで前面となる前記表示用パネルに表示された地図の縮尺を変更せず、前記表示用パネルが縦方向および横方向に折り畳まれると前記1の表示用パネルを含んで前面となる前記表示用パネルに表示された地図の縮尺を全開時の前記表示用パネルと折り畳み時に前面となる前記表示用パネルとの面積比に応じて変更して前記地図を表示する制御手段と、を備えたことを特徴とする折り畳み式地図表示装置。 - 前記制御手段は、前記タッチパネルに回転のジェスチャー入力が行われると、前記地図を所望の角度に回転表示するように制御することを特徴とする請求項1記載の折り畳み式地図表示装置。
- 前記制御手段は、人工衛星を用いて現在位置を検知するGPS部により検知されたユーザーの過去における位置を時系列で連結したユーザーの移動経路を前記表示用パネルに表示するように制御することを特徴とする請求項1または2記載の折り畳み式地図表示装置。
- 前記表示用パネルに表示された地図における前記タッチパネルへの入力により指定された場所に対応してユーザーが入力した情報であるメモ書き情報を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の折り畳み式地図表示装置。
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