JP5811210B2 - 磁気検出器 - Google Patents

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Description

本発明は、直流および交流磁場の強さあるいは磁気変動の検出に好適な磁気検出器に関するものである。
従来の磁気インピーダンスセンサは、高感度な磁気検出ができるので、理化学・工業分野で地磁気およびその他の精密磁気測定、微弱磁気変動の検出のセンサとして用いられている。
近年、地震予知など地磁気・その他により精密な磁気測定、微弱磁気測定の用途のために、さらなる高感度化および高精度化が、磁気インピーダンスセンサに要求されるようになってきた。
従来の磁気検出器以上に高精度な磁気検出器を実現するためには、動作の基準となるゼロ点の安定度を向上することと、信号処理を行う電子回路が基本的に持っている半導体ノイズに対して検出感度を向上することが必要である。
従来の磁気インピーダンスセンサは、アモルファスワイヤを感磁体とする磁気インピーダンス素子に対して、パルス電流を印加して、印加するパルス電流の立ち上がりまたは立ち下がりのいずれか一方のタイミングに出力される交流減衰振動電圧の大きさに基づいて、磁気を検出して信号処理する信号処理装置を備えるものであった(例えば、特許文献1、2参照)。
WO2005−8268号公報 WO2010−97932号公報
上記従来の磁気インピーダンスセンサは、図1に示されるように前記磁気インピーダンス素子のアモルファスワイヤにパルス電流を印加すると、その出力端子にアモルファスワイヤが置かれている周囲の磁場に対応する交流減衰振動電圧が出力される。この出力は、図2に示されるように印加するパルス電流が立ち上がる時と、立ち下がる時に現れる。
例えば前記アモルファスワイヤが或る方向の磁場内に置かれている場合には、このアモルファスワイヤにパルス電流が印加されると、図2に示されるようにそのパルスの立ち上がり時に前記磁場の強さに対応する正の極性の方向に交流減衰振動電圧Vrを出力し、立ち下がり時に負の極性の方向へ交流減衰振動電圧−Vfが出力される。この際、従来技術による磁気インピーダンスセンサは、パルス電流の立ち上がりあるいは立ち下がりのいずれか一方の交流減衰振動電圧Vrまたは−Vfに基づいて信号処理することで磁気検出をしていたが、前記パルス電流の立ち上がりおよび立ち下がり時の両方の交流減衰振動電圧Vrと−Vfに基づいて、信号処理する場合に対して、処理する情報(信号電圧)がほぼ半分に欠落することになるため、折角得られる出力を一部しか活かしておらず、その結果磁気検出感度が低かった。
また、磁気インピーダンス素子のアモルファスワイヤに磁気飽和させるほどの過度な磁場を印加した後には、磁場を零に戻しても履歴現象により出力に履歴成分としてオフセット電圧が生じてゼロ点が狂い、ゼロ点不安定という現象が生じるおそれがある。
たとえば、ある磁場雰囲気においてアモルファスワイヤに対して前記図2(イ)に示されるようなパルス電流を印加すると、パルス電流が印加されたアモルファスワイヤに磁気的な履歴がない場合には、前記図2(ロ)に示されるよに磁気インピーダンス素子は周囲の磁場に対応して前記パルスの立ち上がり時に減衰振動Vrを出力し、パルスの立ち下がり時には減衰振動−Vfを出力する。 ここにおいて基本的に印加されたパルスの立ち上がり時の交流減衰振動電圧Vrとパルスの立ち下がり時には減衰振動−Vfとは、以下の数1のような関係である。
Figure 0005811210
しかしながら前記アモルファスワイヤに或る極性方向に磁気飽和するほどの過度な磁場が印加された後には、その履歴成分Vhが生じ、前記図2(ハ)に示されるように例えばパルスの立ち上がり時の減衰振動出力がVr−Vh、立ち下がり時の出力が−Vf−Vhになることがある。
このときパルスの立ち上がり時の減衰振動出力Vr−Vhと立ち下がり時の出力が−Vf−Vhとは、以下の数2のような関係である。
Figure 0005811210
すなわち、パルスの立ち上がり時の磁気インピーダンス素子の出力と立ち下がり時の出力の絶対値は、等しくないのである。
また過度な磁場が上述とは反対極性に印加された後には履歴により前記図2(ニ)に示されるように立ち上がり時の出力がVr+Vh、立ち下がり時の出力が−Vf+Vhになる。
このときパルスの立ち上がり時の減衰振動出力Vr+Vhと立ち下がり時の出力が−Vf+Vhとは、以下の数3のような関係である。
Figure 0005811210
すなわち、パルスの立ち上がり時の磁気インピーダンス素子の出力と立ち下がり時の出力の絶対値は等しくないのである。
従来の磁気インピーダンスセンサは、パルス電流の立ち上がり時あるいは立ち下がり時に出力される交流減衰振動電圧の何れか一方のみの電圧にもとづいて信号処理を行いアモルファスワイヤ周辺の磁気信号として出力していた。
すなわち磁気インピーダンス素子の出力の一部の情報を利用しているのみであり、わずかながら前記のごとく履歴成分の絶対値|Vh|に起因するオフセットとして誤差が混入するおそれがあり、その対策をする手がかりが無かった。
すなわち、この履歴成分であるオフセット誤差を無くすことが履歴現象による効果を抑制することであり、これによってゼロ点安定度が向上し、より高精度の磁気検出器を実現する鍵になる。
また、磁気インピーダンス素子の出力をより大きな電圧として取得する工夫によって磁気インピーダンスセンサを構成する信号処理装置の電子回路のノイズに対する割合を向上することが高精度の磁気検出器を実現するもうひとつの鍵である。
本発明の磁気インピーダンスセンサは、上記課題を解決するためになされたものであり前記履歴成分すなわち|Vh|の誤差成分の影響を抑制してゼロ点安定度を向上させるとともに、磁気インピーダンス素子の出力を高い電圧となるように取得して高感度化することで電子回路のノイズに対する検出磁気信号の大きさ割合を向上させたより高精度な磁気インピーダンスセンサを提供可能とすることを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために、アモルファスワイヤにパルスが通電印加された場合に、該パルスの立ち上がり時と立ち下がり時の両方の時点で出力される交流減衰振動電圧の立ち上がり時と立ち下がり時の両方の出力を利用することによって信号処理し、前記二つの交流減衰振動電圧に基づいて、外部磁界に対応する出力信号を出力するという本発明の第1の技術的思想に着眼した。そして、さらに研究開発を重ねた結果、前記磁気インピーダンス素子の出力をより大きな電圧として取得することにより、磁気インピーダンスセンサを構成する信号処理装置の電子回路のノイズに対する検出信号の大きさの割合を向上させることによる本発明に到達した。
また本発明者らは、前記信号処理装置が備える外部磁界演算手段が、印加された前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧の絶対値の和を求めることにより、前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界を演算するという本発明の題2の技術的思想に着眼して、信号処理装置の電子回路のノイズに対する前記磁気インピーダンス素子の出力の割合を向上し、より高感度の磁気検出器を実現するという目的を達成する本発明に到達した。
さらに本発明者らは、前記信号処理装置が備える履歴成分相殺手段が、印加された前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧に含まれる磁場が印加された後に生ずる履歴成分を相殺するという本発明の第3の技術的思想に着眼して、オフセット誤差を無くすことにより、ゼロ点安定度が向上し、より高精度の磁気検出器を実現するという目的を達成する本発明に到達した。
以上の検討の結果得られた本発明(請求項1に記載の第1発明)の磁気検出器は、
アモルファスワイヤにパルスが通電された場合に、該パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界に対応する交流減衰振動電圧を出力する磁気インピーダンス素子と、
前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧を信号処理して出力信号を出力する信号処理装置から成り、
前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧に基づいて、前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界に対応する出力信号を出力するように構成され
前記信号処理装置が、経過した磁場変化の履歴により、前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧に含まれる磁場が印加された場合に生ずる履歴成分を相殺する履歴成分相殺手段を備えているものである。
本発明(請求項2に記載の第2発明)の磁気検出器は、
前記第1発明において、
前記磁気インピーダンス素子が、前記アモルファスワイヤの二つの電極間に前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時の交流減衰振動電圧が出力されるように構成されているものである。
本発明(請求項3に記載の第3発明)の磁気検出器は、
前記第1発明において、
前記磁気インピーダンス素子が、前記アモルファスワイヤの周囲に巻回された検出コイルの二つの電極間に前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時の交流減衰振動電圧が出力されるように構成されていることを特徴とする磁気検出器。
本発明(請求項4に記載の第4発明)の磁気検出器は、
前記第1発明ないし第3発明のいずれかにおいて、
前記履歴成分相殺手段が、前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される前記履歴成分が含まれる二つの交流減衰振動電圧の絶対値の和を求めることにより、前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界を演算する外部磁界演算手段によって構成されているものである。
本発明(請求項5に記載の第5発明)の磁気検出器は、
前記第1発明ないし第発明のいずれかにおいて、
前記信号処理装置として、前記交流減衰振動電圧をサンプルホールドするサンプルホールド手段を備えており、該サンプルホールド手段が、前記磁気インピーダンス素子に接続されたスイッチ手段に一端を接地したコンデンサのみを接続し、前記磁気インピーダンス素子が出力する前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時の前記履歴成分が含まれる交流減衰振動電圧をそれぞれサンプルホールドする2個のサンプルホールド回路より成るものである。
本発明(請求項6に記載の第6発明)の磁気検出器は、
記第5発明において、
前記履歴成分相殺手段が、前記2個のサンプルホールド回路より出力される前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時の前記履歴成分が含まれる交流減衰振動電圧の二つのサンプルホールドされた電圧の差を演算する手段より成るものである。
本発明(請求項7に記載の第7発明)の磁気インピーダンス素子による磁気測定の測定精度改善方法は、
アモルファスワイヤにパルスが通電された場合に、前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界に対応する交流減衰振動電圧を出力する磁気インピーダンス素子により測定される磁気測定の測定精度改善方法であって、
磁気インピーダンス素子のアモルファスワイヤに過度な磁場が印加された後において、
前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧を信号処理し、
前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧の絶対値の和または二つの交流減衰振動電圧を信号処理した電圧の差を求めることにより、
前記した過度な磁場が印加された場合に生ずる履歴成分を相殺するものである。
上記構成より成る第1発明の磁気検出器は、アモルファスワイヤにパルスが通電された場合に、該パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界に対応する交流減衰振動電圧を出力する磁気インピーダンス素子と、前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧を信号処理して出力信号を出力する信号処理装置から成る磁気検出器において、前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に前記磁気インピーダンス素子より出力される二つの交流減衰振動電圧に基づいて、前記信号処理装置が前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界に対応する出力信号を出力するので、従来技術に比べて前記磁気インピーダンス素子の出力をより大きな電圧として取得することによって磁気インピーダンスセンサを構成する信号処理装置の電子回路のノイズに対する割合を向上するとともに、高精度の磁気検出器を実現するとともに、前記信号処理装置が備えている前記履歴成分相殺手段が、経過した磁場変化の履歴により、前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧に含まれる磁場が印加されたような場合でも、それによって生ずる履歴成分を相殺するので、オフセット誤差を無くすことができ、ゼロ点安定度を向上するとともに、より高精度の磁気検出器を実現するという効果を奏する。
上記構成より成る本第2発明の磁気検出器は、前記第1発明において、前記磁気インピーダンス素子によって出力される前記アモルファスワイヤの二つの電極間に前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時の両方の交流減衰振動電圧に基づいて、前記信号処理装置が前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界に対応する出力信号を出力することにより、前記磁気インピーダンス素子の出力をより大きな電圧として取得することによって磁気インピーダンスセンサを構成する信号処理装置の電子回路のノイズに対する割合を向上するとともに、高精度の磁気検出器を実現するという効果を奏するとともに、オフセット誤差を無くすことにより、ゼロ点安定度を向上するとともに、より高精度の磁気検出器を実現するという効果を奏する。
上記構成より成る本第3発明の磁気検出器は、前記第1発明において、前記磁気インピーダンス素子を構成する前記アモルファスワイヤの周囲に巻回された検出コイルによって、第2発明と同様に二つの電極間に発生する前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時の両方の交流減衰振動電圧を利用しているため、第2発明と同様の効果が得られるとともに、該検出コイルが出力する交流減衰振動電圧は一般的にアモルファスワイヤの二つの電極間に出力される交流減衰振動電圧よりも高いので、前記第2発明に比べて出力をより大きな電圧として取得することができ、より高精度の磁気検出器を実現するという効果を奏する。
上記構成より成る本第4発明の磁気検出器は、前記第1発明ないし第3発明のいずれかにおいて、前記履歴成分相殺手段を構成する前記外部磁界演算手段が、前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧の絶対値の和を求めることにより、前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界を演算するので、従来技術による磁気インピーダンスセンサのほぼ2倍程度の情報量(信号電圧)が得られるため、信号処理装置の電子回路のノイズに対する前記磁気インピーダンス素子の出力の割合を向上して、高感度の磁気検出を実現するという効果を奏する。
上記構成より成る本第5発明の磁気検出器は、前記第1発明ないし第発明のいずれかにおいて、前記信号処理装置として備える、前記交流減衰振動電圧をサンプルホールドする前記サンプルホールド手段を構成する前記磁気インピーダンス素子に接続されたスイッチ手段に一端を接地したコンデンサのみを接続した前記2個のサンプルホールド回路が、前記磁気インピーダンス素子が出力する前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時の前記履歴成分が含まれる交流減衰振動電圧をそれぞれサンプルホールドするので、前記履歴成分が含まれる交流減衰振動電圧のサンプルホールドを可能にするという効果を奏する。
上記構成より成る本第6発明の磁気検出器は、前記第5発明において、前記履歴成分相殺手段を構成する前記電圧の差を演算する手段が、サンプルホールドされた前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時の前記履歴成分が含まれる交流減衰振動電圧の差を演算することにより、前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧の和を求めることにり、前記信号処理装置の電子回路のノイズに対する前記磁気インピーダンス素子の出力の割合を向上して、高感度の磁気検出を実現するとともに、経過した磁場変化の履歴により、前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧に前記履歴成分が含まれる場合でもそれによって生ずる履歴成分を相殺するので、オフセット誤差を無くすことができ、ゼロ点安定度を向上し、より高精度の磁気検出を可能にするとともに、かかる高精度の磁気検出器を実現するという効果を奏する。
上記構成より成る第7発明の磁気インピーダンス素子による磁気測定の測定精度改善方法は、アモルファスワイヤにパルスが通電された場合に、前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界に対応する交流減衰振動電圧を出力する磁気インピーダンス素子により測定される磁気測定の測定精度改善方法であって、磁気インピーダンス素子のアモルファスワイヤに過度な磁場が印加された後において、前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧を信号処理し、前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧の絶対値の和または二つの交流減衰振動電圧を信号処理した電圧の差を求めることにより、前記した過度な磁場が印加された場合に生ずる履歴成分を相殺するので、磁気インピーダンス素子による磁気測定の測定精度を改善するという効果を奏する。
前記二つの交流減衰振動電圧の信号処理としては、AD変換する方法、サンプルホールドする方法、その他の方法がある。
従来の磁気インピーダンスセンサの要部を示すブロック回路図である。 従来の磁気インピーダンスセンサにおけるアモルファスワイヤの印加パルスと条件の異なる出力波形を示す線図である。 本発明の第1実施形態の磁気検出器の要部を示すブロック回路図およびアモルファスワイヤの印加パルスと出力波形を示す線図である。 本発明の第2実施形態の磁気検出器の要部を示すブロック回路図である。 本発明の第3実施形態の磁気検出器の要部を示すブロック回路図である。 本発明の第4実施形態の磁気検出器の要部を示すブロック回路図である。 本発明の第1実施例の磁気検出器の詳細を示す詳細回路図である。 本第1実施例におけるアモルファスワイヤの印加パルスと出力波形を示す線図である。 本第1実施例におけるマイクロコンピュータMCにおける信号処理の基本になる制御フローを示すチャート図である。 本第1実施例における検出磁場と出力の関係を示す線図、および従来の磁気インピーダンスセンサにおける検出磁場と出力の関係を示す線図である。 本第1実施例における電子機器から発生する磁気ノイズを検出した測定例を示す線図である。 本発明の第2実施例の磁気検出器の詳細を示す詳細回路図である。 本第2実施例におけるアモルファスワイヤの印加パルスと出力波形を示す線図である。 本発明の第1変形例の磁気検出器の詳細を示す詳細回路図である。 本発明の第2変形例の磁気検出器の詳細を示す詳細回路図である。
以下、本発明の最良の実施形態について、実施形態および実施例に基づき図面を用いて説明する。
実施形態1
本第1実施形態の磁気検出器は、図3(a)に示されるように磁気インピーダンス素子1のアモルファスワイヤにパルス発振回路2によってパルス電流を通電し、該パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に磁気インピーダンス素子より出力される二つの交流減衰振動電圧にもとづいて、信号処理装置3が前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界信号として出力するように構成されている。
なお前記の交流減衰振動電圧またはその波形にもとづいて前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界に対応する出力信号を出力するとは、たとえば前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に前記磁気インピーダンス素子より出力される二つの交流減衰振動電圧それぞれのピーク値、瞬時値、平均値、実効値あるいはそれらの絶対値ならびに前記パルス電流の立ち上がり時の前記交流減衰振動電圧のピーク値と立ち下がり時の交流減衰振動電圧のピーク値とのピーク トゥ ピーク値などに由来して信号処理を行うことである。これにより、従来のように、立ち上がり時と立ち下がり時のいずれか一方の出力電圧を利用する場合に比べ、より高い出力を得ることができ、高感度な磁気検出器を構成できる。
本第1実施形態の磁気検出器は、磁気インピーダンス素子1のアモルファスワイヤにパルス発振回路2によって図3(b)の(イ)に示されるパルス電流を通電し、該パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に前記磁気インピーダンス素子より出力される図3(b)の(ロ)に示される二つの交流減衰振動電圧にもとづいて、信号処理装置3が前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界信号として出力するものであり、磁気インピーダンス素子1が出力する磁場情報を欠落することなく利用するため、前記の通り高い出力を得ることができ、高感度かつ高精度な磁気インピーダンスセンサとしての磁気検出器を実現するという効果を奏する。
実施形態2
本第2実施形態の磁気検出器は、図4に示されるように磁気インピーダンス素子1は前記パルス発振回路2によってパルス電流が印加されるため、前記磁気インピーダンス素子1を構成するアモルファスワイヤ10の二つの電極間から前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時の交流減衰振動電圧を出力するものであり、信号処理装置3が出力された交流減衰振動電圧の信号を処理して前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界信号として出力するように構成されている。
本第2実施形態の磁気検出器は、前記磁気インピーダンス素子1を構成するアモルファスワイヤ10の二つの電極間から前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧にもとづいて、前記信号処理装置3が前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界信号として出力するので、磁気インピーダンス素子が出力する磁場情報を欠落することなく利用するため前記した理由により、高感度かつ高精度な磁気検出を可能にするとともに、高感度かつ高精度な磁気インピーダンスセンサとしての磁気検出器を実現するという効果を奏する。
実施形態3
本第3実施形態の磁気検出器は、図5に示されるように磁気インピーダンス素子1を構成するアモルファスワイヤ10に巻回した検出コイル11の二つの電極間に前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時の交流減衰振動電圧を出力するものであり、前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に前記検出コイルより出力される二つの交流減衰振動電圧にもとづいて、信号処理装置3が前記アモルファスワイヤ10周辺の磁界信号として出力するように構成されている。
本第3実施形態の磁気検出器は、前記アモルファスワイヤ10に巻回した前記検出コイル11の二つの電極間に前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧にもとづいて、前記信号処理装置3が前記アモルファスワイヤ10の周辺の磁界信号として出力するので、磁気インピーダンス素子の出力情報を欠落することなく利用するため、前記した理由により、前記第2実施形態に比べてより高感度かつ高精度な磁気検出を可能にするとともに、高感度かつ高精度な磁気インピーダンスセンサとしての磁気検出器を実現するという効果を奏する。
実施形態4
本第4実施形態の磁気検出器は、第3実施形態において、図6に示されるように信号処理装置3が、前記磁気インピーダンス素子1の検出コイル11が出力する前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時の交流減衰振動電圧をそれぞれサンプルホールドする2個のサンプルホールド回路31、32と、この2個のサンプルホールドされた電圧を差動演算する外部磁界演算手段および履歴成分相殺手段としての差動演算装置33によって構成されている。
本第4実施形態の磁気検出器は、前記信号処理装置3において、2個のサンプルホールド回路31、32が、前記磁気インピーダンス素子1の検出コイル11が出力する前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時の交流減衰振動電圧をそれぞれサンプルホールドし、前記差動演算装置33が、この二つのサンプルホールドされた電圧を差動演算することにより、前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧の和を求めることにより、前記信号処理装置の電子回路のノイズに対する前記磁気インピーダンス素子の出力の割合を向上して、高感度の磁気検出を実現するとともに、磁気飽和するような過度の磁場が印加された場合であってもそれを原因として生じた前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に前記検出コイル11から出力される二つの交流減衰振動電圧に含まれる履歴成分を相殺して、除去するので、その結果オフセット誤差を無くすことができ、ゼロ点安定度を向上し、より高精度の磁気検出を可能にするとともに、かかる高精度の磁気検出器を実現するという効果を奏する。
本第1実施例の磁気検出器は、前記第1実施形態および第2実施形態に基づくもので、図7に示されるように信号処理装置としてマイクロコンピュータを用いて、演算処理するもので、磁気変化を時系列的に表示することにより、高感度・高精度の磁気検出器を実現するものである。
磁気インピーダンス素子1は、図7に示されるように検出すべき外部磁界中に配置され、一端が接地されたアモルファスワイヤ10によって構成され、後述するバルス発振回路2によって図8(イ)に示されるパルス電流が他端に印加されると、図8(ロ)に示される前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧が含まれている出力信号が前記他端の出力端子から出力される。
前記パルス発振回路2は、図7に示されるようにロジックICすなわち論理回路I1およびI2と該ロジックICの論理回路I1の入力および出力端子に接続された抵抗器r1およびロジックICの論理回路I1の入力端子およびI2の出力端子に接続されたコンデンサC1によって構成されるマルチバイブレータより成り、前記アモルファスワイヤ10の出力端子である他端に接続され、図8(イ)に示されるパルス電流が所定の周期で出力される。
信号処理装置3は、一方の入力端子が前記アモルファスワイヤ10の出力端子である他端に接続されるとともに、他方の入力端子が接地されたA/D コンバータADと、A/D コンバータADの出力端子に接続され、印加される前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧が含まれている出力信号を用いて後述の通り演算する集中演算装置CPUと、該集中演算装置CPUに接続されたメモリMと、前記集中演算装置CPUに接続され、磁気変化を時系列的に表示するための表示装置としてのディスプレイDとから成るマイクロコンピュータMCによって構成されている。
前記マイクロコンピュータMCの前記メモリMには、印加された前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧が含まれている出力信号を後述のように演算して、信号処理するためのプログラムが格納されているとともに、磁気インピーダンス素子の出力電圧がA/DコンバータADによってデジタル量に変換され、記憶される。
すなわち前記マイクロコンピュータMCにおける信号処理は、図9に示されるフローチャートに従い行われる。
スタートすると、まずステップ101において、印加された前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧が含まれている前記磁気インピーダンス素子1の出力信号がデータとして取り込まれる。
ステップ102において、立ち上がり時の交流減衰振動電圧Vr−Vhが後述する方法で抽出され、ステップ103において、立ち下がり時の交流減衰振動電圧−Vf−Vhが抽出され、ステップ104において、立ち下がり時の交流減衰振動電圧−Vf−Vhに対して負の符号が与えられ、Vf+Vhが求められる。
次にステップ105において、立ち上がり時の交流減衰振動電圧Vr−Vhのデータと符号が反転された立ち下がり時の交流減衰振動電圧Vf+Vhが加算され、履歴成分−Vhと履歴成分+Vhが相殺され、Vr+Vfが求められ、ステップ106において、Vhが相殺された後のVr+VfがディスプレイDに表示され、終了する。
上記構成より成る第1実施例の磁気検出器は、前記パルス発振回路2によって、図8の(イ)に示されるパルス電流が前記アモルファスワイヤ10に印加されると、該アモルファスワイヤ10の二つの電極間には、図8の(ロ)に示されるアモルファスワイヤ周辺の磁場に対応する立ち上がり時の交流減衰振動電圧Vr−Vhと、立ち下がり時の交流減衰振動電圧−Vf−Vhが発生する。
該立ち上がり時の交流減衰振動電圧Vr−Vhには、前記パルス発振回路2によって前記アモルファスワイヤ10に加えられたパルス電圧Vpが重畳している。ここで−Vhは前記履歴成分である。
信号処理装置3を構成する前記マイクロコンピュータMCは、これらパルス電圧Vpが重畳している立ち上がり時の交流減衰振動電圧Vr−Vh+Vp と、立ち下がり時の交流減衰振動電圧−Vf−Vhを含む磁気インピーダンス素子の出力電圧を、A/D コンバータADによってデジタル量に変換し、メモリMに記憶する。
次に重畳しているVpを取り除いて、立ち上がり時の交流減衰振動電圧Vr−Vhが抽出されるとともに、−Vfは、Vrに対して極性が反転(正に対して負)しているので、立ち下がり時の交流減衰振動電圧(−Vf−Vh)に負の符号を与えて、以下の数4に示されるようにVf+Vhを求める。
Figure 0005811210
次に、立ち上がり時の交流減衰振動電圧Vr−Vhと符号が変換された立ち下がり時の交流減衰振動電圧Vf+Vhを、以下の数5に示されるように加算する。
なお、以下の数5は前記パルスの立ち上がり時の交流減衰振動電圧と前記パルスの立ち下がり時の交流減衰振動電圧の絶対値の和を演算したことと等価である。
Figure 0005811210
加算して得られたVr+Vfを、前記ディスプレイDにおける画面において表示する。
上述したように前記パルス発振回路2が所定の周期でパルス電流を繰り返し印加すると、時系列的に検出された磁気信号が、時間推移としてグラフで表示することが出来る。
上記作用を奏する本第1実施例の磁気検出器は、履歴成分相殺手段としての機能を実現する前記マイクロコンピュータMCが、磁気飽和するような過度の磁場が印加されることによって従来のように片方の交流減衰振動電圧しか検出しない場合に精度低下の原因となっていた履歴成分が生じた場合でも、二つの検出した交流減衰振動電圧を使って上述した通り演算することにより、履歴成分を相殺し除去して、オフセット誤差を無くすことができるため、ゼロ点安定度が向上するとともに、より高精度の磁気検出器を実現するという効果を奏する。
すなわち、本第1実施例の磁気検出器は、前記立ち上がり時の交流減衰振動電圧Vr−Vhと立ち下がり時の交流減衰振動電圧−Vf−Vhの両方の磁気情報を使うことにより、磁気飽和するような過度の磁場が印加された後に生ずる履歴成分の絶対値|Vh|の影響を排除することができ、その結果、ゼロ点の安定度を向上することができるとともに、信号処理装置の電子回路が持つノイズに対する信号の大きさ(SN比)を約2倍向上した高精度な磁気検出器を実現できるという効果を奏する。
すなわち図10(a)に示されるように磁場に対する出力が約±4μT(マイクロテスラ)の領域の磁場に対して線形性の良好な特性を得ることが出来た。
一方、±4μT以上の領域では前記アモルファスワイヤ10が磁気的に飽和するが、その飽和領域から戻っても履歴現象は抑圧されてオフセットは見られず、印加する磁場が零になれば出力もゼロVになりゼロ点が狂うことがない。
これに対して、立上がり時またはたち下がり時の何れか一方の減衰振動にもとづいて信号処理する従来の磁気検出器においては、図10(b)に示されるようにアモルファスワイヤが±4μT以上の領域で飽和するとともに±4μT以内の領域に戻るとそれまでに経過した磁場変化の履歴により、磁場零における出力がpまたはqという二つの値のいずれかになり、ゼロ点不安定という現象になる。 これによって、本第1実施例の磁気検出器は、ゼロ点安定度を向上するという一つ目の技術的課題を解決することが出来たことになる。
また磁場の大きさに対する出力電圧の変化、すなわち図10(a)および(b)において、それぞれの直線の勾配で表現される検出感度は、本第1実施例の図10(a)に示される特性は、従来技術による立ち上がり時または立ち下がり時の何れか一方の減衰振動にもとづいて信号処理する図10(b)に示される特性の約1.8倍高感度であった。
よって検出した磁気信号の前記信号処理回路3が持つ半導体ノイズに対する比を、1.8 倍向上することが出来た。
よって信号処理装置の電子回路のノイズに対する検出磁気信号の大きさ割合を大きくするという二つ目の課題を解決することが出来た。
以上により本第1実施例の磁気検出器の有効性を確認することが出来た。
また本第1実施例の磁気検出器によって、電子機器が発する磁気ノイズを検出した測定例を、横軸は時間(秒)、縦軸は磁場(nT)の図11に示したが、約40nT(ナノテスラ)の電子機器の磁気ノイズを検出することが出来た。
本第2実施例の磁気検出器は、前記第1実施形態、第3実施形態および第4実施形態に基づくもので、図12に示されるように磁気インピーダンス素子1がアモルファスワイヤ10の周囲に巻回された検出コイル11を備え、信号処理装置3が、前記磁気インピーダンス素子1の検出コイル11が出力する前記アモルファスワイヤ10に印加されるパルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時の交流減衰振動電圧をそれぞれサンプルホールドする2個のサンプルホールド回路31、32と、この2個のサンプルホールドされた電圧を差動演算する外部磁界演算手段および履歴成分相殺手段としての差動演算装置33によって構成されている。
前記磁気インピーダンス素子1は、図12に示されるように検出すべき外部磁界中に配置され、一端が接地されたアモルファスワイヤ10によって構成され、後述するバルス発振回路によって図13(イ)に示されるバルス電流が出力端子に印加されると、図13(ロ)に示される前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧が含まれている出力信号が出力される。
前記磁気インピーダンス素子1を構成するアモルファスワイヤ10に巻回された検出コイル11の二つの電極間に前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時の交流減衰振動電圧を出力するものであり、前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に高感度で出力される二つの交流減衰振動電圧にもとづいて、信号処理装置3が前記アモルファスワイヤ10周辺の磁界信号として出力するように構成されている。
前記パルス発振回路2は、図12に示されるようにロジックICすなわち論理回路I1およびI2と該ロジックICの論理回路I1の入力端子および出力端子に接続された抵抗器r1およびロジックICの論理回路I1の入力端子とI2の出力端子に接続されたコンデンサC1によって構成されるマルチバイブレータより成り、該マルチバイブレータすなわち発振回路2の出力端子は前記アモルファスワイヤ10に接続され、前記アモルファスワイヤ10に時間幅T のパルス電流を印加するように構成されている。
前記信号処理装置3は、一方の端子が接地されている前記検出コイル11のもう一方の端子に接続された第1のアナログスイッチSW1 と、該第1のアナログスイッチSW1 と接地との間に接続された第1のホールドコンデンサCh1 とから成り、前記パルス発振回路2に同期して印加される前記パルス電流の立ち上がり時の前記検出コイル11からの交流減衰振動電圧を所定のタイミングでサンプルホールドする第1のサンプルホールド回路31と、前記検出コイル11の前記第1のアナログスイッチSW1が接続されている端子に接続された第2のアナログスイッチSW2と、該第2のアナログスイッチSW2と接地との間に接続された第2のホールドコンデンサCh2とから成り、前記パルス発振器2に同期して前記パルス電流の立ち下がり時の交流減衰振動電圧を所定のタイミングでサンプルホールドする第2のサンプルホールド回路32と、プラス側入力端子が前記第1のホールドコンデンサCh1の出力端に接続され、マイナス側入力端子が前記第2のホールドコンデンサCh2の出力端に接続され、前記パルス電流の立ち上がり時の交流減衰振動電圧と前記パルス電流の立ち下がり時の交流減衰振動電圧との差が演算される差動増幅器Aから成る差動演算装置33と、前記パルス発振回路2の出力端子に接続され、該パルス発振回路2から出力されるパルス電流と同期して、それぞれ所定のタイミングで前記第1のアナログスイッチSW1および前記第2のアナログスイッチSW2を開閉するための制御信号を出力するタイミング回路34とから成る。
すなわち前記タイミング回路34は、前記パルス発振器2の出力端子に一端が接続されたコンデンサC2と、該コンデンサC2の他端とロジックICI3の入力端および回路電源Qに接続された抵抗r2とが接続され、第1のアナログスイッチSW1の開閉制御信号を出力するように構成されているとともに、前記パルス発振器2の出力端子に接続されたロジックICI4の出力端子に一端が接続されたコンデンサC3と、該コンデンサC3の他端とロジックICI5の入力端および回路電源Qに接続された抵抗器r3とが接続され、第2のアナログスイッチSW2の開閉制御信号を出力するように構成されている。
上記構成より成る本第2実施例の磁気検出器は、任意の磁場内におかれた前記磁気インピーダンス素子1の前記アモルファスワイヤに図13(イ)に示される前記パルス電流が所定の周期で印加されると、前記検出コイル11には図13(ロ)のごとく印加された前記パルス電流の立ち上がりおよび立ち下がりに対応して立ち上がりおよび立下る交流減衰振動電圧Vr−Vhおよび−Vf−Vhが発生する。
前記タイミング回路34は、前記パルス発振回路2から印加されるパルス電流と同期して所定のタイミングで第1のアナログスイッチSW1 および第2のアナログスイッチSW2 に開閉信号を印加する。
すなわち前記第1のサンプルホールド回路31の第1のアナログスイッチSW1 は、前記アモルファスワイヤ10にパルス電流を通電する際の立ち上がり時に前記コンデンサC2と前記抵抗器r2によって決まる所定の時間オンとなりその後オフに戻ることにより、立ち上がり時の交流減衰振動電圧Vr−Vhをサンプルして、前記第1のホールドコンデンサCh1に直流電圧としてホールドする。
前記第2のサンプルホールド回路32の第2のアナログスイッチSW2は、前記パルス電流が立ち下がる時に前記コンデンサC3と前記抵抗器r3によって決まる所定の時間オンとなりその後オフに戻ることにより、立下がる時の交流減衰振動電圧Vf−Vhをサンプルして、前記第2のホールドコンデンサCh2に直流電圧としてホールドする。
上記により第1および第2のサンプルホールド回路31、32の前記第1および第2のホールドコンデンサCh1 および Ch2は、前記立ち上がり時および立ち下がり時の交流減衰振動電圧であるVr−Vh、−Vf−Vhの磁気信号をそれぞれホールドする。
2個のサンプルホールド回路31、32は、前記差動増幅器Aのそれぞれの極性の異なる二つの入力端子に接続され、前記差動増幅器Aにおいて増幅して磁気信号として出力される。
前記立ち上がり時の交流減衰振動電圧Vr−Vhは、前記差動増幅器Aの非反転入力端子に入力され、前記立ち上がり時の交流減衰振動電圧−Vf−Vhは反転入力端子に入力される。
ここにおいて、−Vfは、Vrに対して極性が反転しているが、前記差動増幅器Aにおいて、差動増幅されると、以下の数6に示されるように極性が反転して増幅される。
なお、数6における(Vr+Vf)は前記パルスの立ち上がり時の交流減衰振動電圧と前記パルスの立ち下がり時の交流減衰振動電圧の絶対値の和を演算したことと等価である。
Figure 0005811210
K:差動増幅器の増幅度
という演算結果になり磁気信号VrとVfは略等しいので加算となり、ほぼ2倍の入力信号になる。
すなわち本第2実施例の磁気検出器は、履歴成分相殺手段としての機能を備えた前記差動増幅器Aが、前記磁気インピーダンス素子1が出力する前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時の交流減衰振動電圧を2個のサンプルホールド回路31、32がそれぞれサンプルホールドし、この二つのサンプルホールドされた電圧の差を前記差動演算装置33が演算することにより、前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に前記検出コイル11から出力される二つの交流減衰振動電圧に含まれる磁気飽和するような過度の磁場が印加された後に生ずる履歴成分Vhを相殺した結果、オフセット誤差を無くすことができるため、ゼロ点安定度を向上し、より高精度の磁気検出を可能にするとともに、かかる高精度の磁気検出器を実現するという効果を奏する。
また本第2実施例においては、前記差動増幅器Aに入力される信号は、上述したように約2倍に大きくなり高感度になるとともに、処理装置としての電子回路の持つ半導体ノイズに対して信号対ノイズの比が約2倍向上するという効果を奏する。
さらに本第2実施例においては、前記検出コイル11から磁気信号を出力を取り出すため、前記第1 実施例のようにVrがパルス電圧Vpに重畳することがないので、簡単なサンプルホールド回路31、32と差動増幅器Aを用いることによって前記履歴成分Vhを抑制してゼロ点の安定度を向上しつつVrを約2倍の感度で抽出することが出来、安価で高精度な磁気検出器を実現できるという効果を奏する。
また本第2実施例の磁気検出器は、前記アモルファスワイヤ10に巻回した前記検出コイル11の二つの電極間に前記パルス電流の立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧にもとづいて、前記信号処理装置3が前記アモルファスワイヤ10の周辺の磁界信号として出力するので、磁気インピーダンス素子の出力情報を洩らすことなく利用するため、より高感度かつ高精度な磁気検出を可能にするとともに、高感度かつ高精度な磁気検出を可能にするとともに、高感度かつ高精度な磁気インピーダンスセンサとしての磁気検出器を実現するという効果を奏するものである。
上述の実施形態および実施例は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することが出来る本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
たとえば図12に示した前記差動増幅器Aを用いないで図14に示すごとく演算増幅器OP1と抵抗器r11とr12および演算増幅器OP2と抵抗器r21、r22、r23からなる増幅回路を組み合わせることで履歴成分相殺手段の機能を実現し、本発明の効果を達成する第1変形例を採用することが出来る。
すなわち図14において、サンプルホールド回路31がホールドする前記磁気信号Vr−Vhは入力抵抗器である抵抗器r11を含んでr12および演算増幅器OP1とからなる増幅度−1倍の極性反転増幅器に接続される。これにより該極性反転増幅器の出力は(−1)×(Vr−Vh)となり、さらに該出力に接続される一方の加算入力抵抗器である抵抗器r22を含んでr21、r23および演算増幅器OP2とからなる増幅度−K倍の極性反転加算増幅器で増幅されるので、その出力端子には−K×(−1)×(Vr−Vh)すなわちK×(Vr−Vh)として出力される。
また、前記サンプルホールド回路32がホールドする前記磁気信号−Vf−Vhは、もう一方の加算入力抵抗器である前記抵抗器r21に接続され、前記増幅度−K倍の極性反転加算増幅器で増幅されてその出力端子に−K×(Vf−Vh)すなわちK×(Vf+Vh)として出力される。
したがって該極性反転加算増幅器の出力端子には前記K×(Vr−Vh)と前記K×(Vf+Vh)が加算による和が演算されたK×(Vr−Vh)+K×(Vf+Vh)=K×(Vr+Vf)が出力され、前記履歴成分であるVhが消去されるので前記差動増幅器と同様に履歴成分相殺手段の機能を実現し本発明の効果を得ることができる。
上記本第1変形例においては、演算増幅器であるICや抵抗器など必要なパーツの数は増加するものの、通常の演算増幅器は高精度でありながら安価であるため、精度および価格ともに高い差動増幅器(計装増幅器)に比べて低コストで実装することができるので、コスト低減にメリットがある。
また、図15に示すような一般的に知られる倍電圧整流回路を使うことで前記図2における(ロ)ないし(ニ)のいずれの場合においても、前記パルス電流の立ち上がり時の前記検出電圧Vrのピーク値とパルス電流の立ち下がり時の前記検出電圧−Vfのピーク値とのピーク トゥ ピーク値を演算することで前記外部磁界演算手段および前記履歴成分相殺手段の機能を実現し、本発明の効果を達成する第2変形例を採用することが出来る。
さらに本発明は、前記検出コイルの出力をADコンバータを用いてコンピュータに取り込みソフトウエアーを用いて、前記ピーク トゥ ピーク値を求めることにより、上述の実施例と同様の作用効果を奏する第3変形例を採用することが出来る。
また上述の第2実施例においては、差動増幅器Aを用いることにより、パルス電流の立ち上がり時の前記検出コイルの交流減衰振動電圧と、パルス電流の立ち下がり時の前記検出コイルの交流減衰振動電圧との差を求めることにより、高感度で高精度の磁気検出を可能にするとともに、履歴成分Vhを相殺してオフセット誤差を無くしてゼロ点安定度の向上を達成する例について説明したが、本発明としてはそれに限定するものでは無く、例えばパルス電流の立ち下がり時の前記検出コイルの交流減衰振動電圧の符号を反転変換して、パルス電流の立ち上がり時の前記検出コイルの交流振動電圧に加算することにより、第2実施例と同様の作用効果を達成する第4変形例や、パルス電流の立ち上がり時および立ち下がり時の交流減衰振動電圧の両方を前記信号処理装置における信号処理において利用することにより、高感度の磁気検出のみを可能にする第5変形例や、履歴成分を利用して、相殺することによりオフセット誤差を無くしてゼロ点安定度のみを向上する第6変形例を採用することができる。
さらに上述の第1実施例においては、パルス電流の立ち上がり時および立ち下がり時の磁気インピーダンス素子から出力される二つの交流減衰振動電圧波形を利用する例について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、図8におけるパルス電流の立ち上がり時の交流減衰振動電圧波形(Vr−Vh+Vp)と立ち下がり時の交流減衰振動電圧波形(−Vf−Vh)との間の交流減衰振動電圧であるパルス電圧波形Vpを利用して、パルス電流の立ち上がり時の交流減衰振動電圧波形(Vr−Vh+Vp)から、パルス電圧波形Vpを除去するのであり、パルス電圧Vpを利用して、高精度な磁気検出を行う第7変形例を採用することが出来るのである。
また前記パルス電流の立ち上がり時および立ち下がり時における前記アモルファスワイヤの二つの電極間に出力される交流減衰振動電圧と前記アモルファスワイヤ周囲に巻回された前記検出コイルの二つの電極間に出力される交流減衰振動電圧の両方に基づいて高感度の磁気検出を行う第8変形例を採用することも出来る。
上述の実施例においては、一例として信号処理回路としての前記差動演算装置33に接続する回路および装置を備えていない例について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、前記差動演算装置33の出力端子に対して、コンパレータ回路が付加接続され、磁気ノイズすなわち前記信号処理回路の出力端子Pから出力される出力信号が、基準電圧以上の大きさの場合には、前記コンパレータ回路の出力端子に対して接続された発光ダイオードが、発光して報知する報知手段を用いる態様や、異物の検出結果および検査結果を検査時または必要に応じてディスプレイに常時表示する表示装置を採用することが出来るものである。
上述した実施例においては、一例として、サンプルホールド回路のアナログスイッチの開閉のタイミングは、1個の前記パルス発振回路2およびタイミング回路34によって、前記アモルファスワイヤ10に印加されるパルス電流と一定の位相関係にある2個の開閉制御信号によって閉じる例について、説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、2個の前記パルス発振回路2または2個のタイミング回路によって、前記アモルファスワイヤ10に印加されるパルス電流に先立ちまたは少し遅れて前記サンプルホールド回路のアナログスイッチを閉じるような開閉のタイミングを採用することが出来るものである。
理化学分野の高精度磁気検出器、微弱磁気検出などの用途に好適である。
1 磁気インピーダンス素子
2 パルス発振回路
3 信号処理装置
10 アモルファスワイヤ
11 検出コイル
31、32 サンプルホールド回路
33 差動演算装置
34 タイミング回路

Claims (7)

  1. アモルファスワイヤにパルスが通電された場合に、該パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界に対応する交流減衰振動電圧を出力する磁気インピーダンス素子と、
    前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧を信号処理して出力信号を出力する信号処理装置から成り、
    前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧に基づいて、前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界に対応する出力信号を出力するように構成され
    前記信号処理装置が、経過した磁場変化の履歴により、前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧に含まれる磁場が印加された場合に生ずる履歴成分を相殺する履歴成分相殺手段を備えていることを特徴とする磁気検出器。
  2. 前記請求項1において、
    前記磁気インピーダンス素子が、前記アモルファスワイヤの二つの電極間に前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時の交流減衰振動電圧が出力されるように構成されていることを特徴とする磁気検出器。
  3. 前記請求項1において、
    前記磁気インピーダンス素子が、前記アモルファスワイヤの周囲に巻回された検出コイルの二つの電極間に前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時の交流減衰振動電圧が出力されるように構成されていることを特徴とする磁気検出器。
  4. 前記請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、
    前記履歴成分相殺手段が、前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される前記履歴成分が含まれる二つの交流減衰振動電圧の絶対値の和を求めることにより、前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界を演算する外部磁界演算手段によって構成されていることを特徴とする磁気検出器。
  5. 前記請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、
    前記信号処理装置として、前記交流減衰振動電圧をサンプルホールドするサンプルホールド手段を備えており、該サンプルホールド手段が、前記磁気インピーダンス素子に接続されたスイッチ手段に一端を接地したコンデンサのみを接続し、前記磁気インピーダンス素子が出力する前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時の前記履歴成分が含まれる交流減衰振動電圧をそれぞれサンプルホールドする2個のサンプルホールド回路より成ることを特徴とする磁気検出器。
  6. 前記請求項5において、
    前記履歴成分相殺手段が、前記2個のサンプルホールド回路より出力される前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時の前記履歴成分が含まれる交流減衰振動電圧の二つのサンプルホールドされた電圧の差を演算する手段より成ることを特徴とする磁気検出器。
  7. アモルファスワイヤにパルスが通電された場合に、前記アモルファスワイヤ周辺の外部磁界に対応する交流減衰振動電圧を出力する磁気インピーダンス素子により測定される磁気測定の測定精度改善方法であって、
    磁気インピーダンス素子のアモルファスワイヤに過度な磁場が印加された後において、
    前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧を信号処理し、
    前記パルスの立ち上がり時と立ち下がり時に出力される二つの交流減衰振動電圧の絶対値の和または二つの交流減衰振動電圧を信号処理した電圧の差を求めることにより、
    前記した過度な磁場が印加された場合に生ずる履歴成分を相殺することを特徴とする磁気インピーダンス素子による磁気測定の測定精度改善方法。
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