JP5811031B2 - 車載通信システム及び通信装置 - Google Patents
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Description
従って、例えば、車車間センサなどの後付機器を、エンジンルーム等の金属面で囲まれた位置に設置することを考えた場合、エンジンルーム外に配置された他の機器との通信を無線によって実現することは困難であり、結局、ワイヤハーネスを使用した配線に頼らなければならないという問題があった。
[第1実施形態]
<全体構成>
車載通信システム1は、図1に示すように、車車間通信や路車間通信(以下総称して「外部通信」という)を行う車載機器(以下「送信側通信装置」という)2と、車両の乗員に対して各種音声出力を行う車載機器(以下「受信側通信装置」という)3と、両通信装置2,3間の通信において伝送媒体となる車体導電部位4とを備えている。
送信側通信装置2は、自装置2に割り当てられた主要機能である外部通信を行うメイン処理部21と、メイン処理部21から供給される音声データを用いて予め定められた周波数(以下「特定周波数」という)を有する搬送波をAM変調する変調器22と、変調器22からの出力信号を増幅する増幅器23と、増幅器23にて増幅された信号を伝送信号として、車体導電部位4に出力する車体インタフェース部(車体IF部)24とを備えている。
<受信側通信装置>
受信側通信装置3は、車体導電部位4から伝送信号を取り込む車体IF部35と、車体IF部35が取り込んだ伝送信号を増幅する増幅器33と、増幅器33が増幅した信号から、選局された周波数の信号を抽出し、抽出した信号を復調することで音声信号を生成するチューナ/復調部32と、チューナ/復調部32によって生成された音声信号に従って、自装置3に割り当てられた主要機能である音声出力を行うメイン処理部31と、増幅器33の出力から特定周波数の信号を抽出するフィルタを有し、特定周波数の信号が抽出された場合は、チューナ/復調部32に特定周波数を選局させる選局指令を出力する特定信号抽出部34を備えている。
次に、車体導電部位4は、図2(a)に示すように、車体のうち導電性を有する材料で形成された部位のことであり、車両の外縁やエンジンルームと車室との境界等を構成する。なお車体導電部位4は、必ずしも全てが一体に構成されている必要はなく、複数の部分に分割されている場合は、特定周波数において互いにショートしているとみなせる程度に低インピーダンスとなる構造を有していればよい。
このように構成された車載通信システム1では、送信側通信装置2の信号処理部20が外部通信によって各種情報を取得し、その取得した情報の内容に従った音声案内を行うための音声データをメモリから読み出し、その音声データによって特定周波数の搬送波を変調してなる伝送信号を、車体IF部24を介して車体導電部位4に出力する。
ここで、車載通信システム1の等価回路について説明する。
なお、図3(a)に示すように、送信側通信装置2の対地静電容量をCsg、車体導電部位4の対地静電容量をCbg、車体IF部(車載アンテナ)35の車体導電部位4に対する静電容量をCab、車体IF部35の対地静電容量をCag、送信側通信装置2の信号処理部20が発生させる伝送信号の振幅(送信強度)をVs、受信側通信装置3の信号処理部30にて受信される伝送信号の振幅(受信強度)をVrとする。
なお、車両M1の車体導電部位4の対地電圧をVbg1、車両M1の車体導電部位4と車両M2の車体導電部位4との間の車車間静電容量をCcc、車両M2の車体導電部位4の対地静電容量をCbg2、車両M2の車載アンテナ(車体IF部35)の車体導電部位4に対する静電容量をCab2、車両M2の車載アンテナの対地静電容量をCag2とする。
<効果>
以上説明したように車載通信システム1では、車両に搭載された送信側通信装置2と受信側通信装置3との通信の伝送媒体として車体導電部位4を使用している。
本実施形態では、搬送波をAM変調するように構成したが、使用できる変調方式はこれに限るものではなく、通信や放送に使用される変調方式であればどの変調方式を用いてもよい。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。
車載通信システム5は、図7に示すように、車車間通信や路車間通信(以下総称して「外部通信」という)を行う車載機器(以下「送信側通信装置」という)6と、車両の乗員に対する各種報知を行う車載機器(以下「受信側通信装置」という)7と、両通信装置6,7間の通信において伝送媒体となる車体導電部位4とを備えている。
<送信側通信装置>
送信側通信装置6は、当該通信装置6に割り当てられた主要機能(ここでは車車間通信や路車間通信)を実現するメイン処理部61と、メイン処理部61から供給される指令に従って、所定周波数の信号を発生させる電圧制御発振器(VCO)62と、変調器22からの出力信号を増幅する増幅器63と、増幅器63にて増幅された信号を伝送信号として、車体導電部位4に印加する車体インタフェース部(車体IF部)64とを備えている。
<受信側通信装置>
受信側通信装置7は、車体導電部位4から伝送信号を取り込む車体IF部74と、車体IF部74が取り込んだ伝送信号を増幅する増幅器73と、増幅器73が増幅した信号の周波数を識別する周波数識別部72と、ランプ、ブザー等の複数種類の報知機器で構成され、周波数識別部72にて識別される周波数に対応づけられた報知機器を作動させるメイン処理部71とを備えている。
<配置/等価回路>
送信側通信装置6は、図8(a)に示すように、第1実施形態における送信側通信装置2と同様、車体の前方下部に、車体導電部位4が形成する遮蔽空間の外側に位置するように取り付けられている。また、送信側通信装置6における車体IF部64は、第1実施形態の場合と同様に、信号処理部60を実装する基板上に形成された増幅器63の出力の取出端と、基板の直近に位置する車体導電部位4とを短絡する導電線からなる(図2(b)参照)。
<動作>
車載通信システム5では、送信側通信装置6の信号処理部60は、外部通信によって情報を取得すると、その取得した情報に対応づけられた周波数を有する伝送信号を、車体IF部64を介して車体導電部位4に出力する。
以上説明したように車載通信システム5では、車載通信システム1と同様に、車両に搭載された送信側通信装置6と受信側通信装置7との通信の伝送媒体として車体導電部位4を使用しているため、車載通信システム1と同様の効果を得ることができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な態様にて実施可能である。
Claims (10)
- 車両に搭載された複数の通信装置(2,3,6,7)が、前記車両の車体において導電性を有する部位である車体導電部位(4)を伝送媒体として使用し、
送信側の通信装置(2)は、ラジオ放送で使用される周波数帯の搬送波を音声信号によって変調した信号を伝送信号として送信し、
受信側の通信装置(3)として、車載のラジオ受信機を用いる
ことを特徴とする車載通信システム(1)。 - 前記通信装置(2,6)は、前記車体導電部位が形成する遮蔽空間の外側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車載通信システム。
- 前記通信装置間で送受信される伝送信号の波長は、前記車両の全長の3倍以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載通信システム。
- 同じ車両に搭載される複数の車載機器間の通信に使用する通信装置(2,3,6,7)であって、
予め設定された周波数帯の伝送信号の送信又は受信のうち少なくとも一方を行う信号処理部(20,30,60,70)と、
前記車両の車体において導電性を有する部位である車体導電部位と前記信号処理部の間で前記伝送信号を入出力する車体インタフェース部(24,35,64,74)と、
を備え、
前記車体インタフェース部(35)として、ラジオ放送を受信するために設置された車載アンテナを使用することを特徴とする通信装置。 - 前記車体インタフェース部(24,64)は、前記車体導電部位と前記信号処理部における前記伝送信号の入出力端とを短絡する導電線からなることを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
- 前記車体インタフェース部は、前記信号処理部における前記伝送信号の入出力端に接続され、かつ、前記伝送信号の周波数帯で低インピーダンスとなるコンデンサを前記車体導電部位と共に形成する金属プレートからなることを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
- 同じ車両に搭載される複数の車載機器間の通信に使用する通信装置(2,3,6,7)であって、
予め設定された周波数帯の伝送信号の送信又は受信のうち少なくとも一方を行う信号処理部(20,30,60,70)と、
前記車両の車体において導電性を有する部位である車体導電部位と前記信号処理部の間で前記伝送信号を入出力する車体インタフェース部(24,35,64,74)と、
を備え、
前記車体インタフェース部は、前記信号処理部における前記伝送信号の入出力端に接続され、かつ、前記伝送信号の周波数帯で低インピーダンスとなるコンデンサを前記車体導電部位と共に形成する金属プレートからなることを特徴とする通信装置。 - 前記金属プレートは、自装置の筐体の少なくとも一部を構成することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の通信装置。
- 前記信号処理部(30)は、
予め定められた特定周波数の伝送信号を抽出する抽出手段(34)と、
該抽出手段にて信号が抽出された場合に、予め定められた処理を実行する実行手段(3
1,32)と、
を備えることを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記信号処理部(70)は、
前記伝送信号の周波数を識別する識別手段(72)と、
前記識別手段にて識別された周波数に対して予め対応づけられた処理を実行する選択実行手段(71)と、
を備えることを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれか1項に記載の通信装置。
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