JPH07277103A - 車両用信号送信装置 - Google Patents
車両用信号送信装置Info
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- JPH07277103A JPH07277103A JP7341894A JP7341894A JPH07277103A JP H07277103 A JPH07277103 A JP H07277103A JP 7341894 A JP7341894 A JP 7341894A JP 7341894 A JP7341894 A JP 7341894A JP H07277103 A JPH07277103 A JP H07277103A
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- JP
- Japan
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- signal
- transmission
- frequency
- vehicle
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2600/00—Indexing codes relating to particular elements, systems or processes used on suspension systems or suspension control systems
- B60G2600/20—Manual control or setting means
- B60G2600/202—Manual control or setting means using a remote, e.g. cordless, transmitter or receiver unit
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は車両用信号送信装置に関し、送信信
号の減衰が小さく伝送効率が向上することを目的とす
る。 【構成】 車体に対して直流的に絶縁された車両懸架手
段11と、上記車両懸架手段に設置され、センサの検出
信号を高周波信号として送信する送信手段1〜4とを有
し、上記送信手段の送信信号を車体に設置された受信手
段6,7へ伝送する経路として上記車両懸架手段11を
用いる。
号の減衰が小さく伝送効率が向上することを目的とす
る。 【構成】 車体に対して直流的に絶縁された車両懸架手
段11と、上記車両懸架手段に設置され、センサの検出
信号を高周波信号として送信する送信手段1〜4とを有
し、上記送信手段の送信信号を車体に設置された受信手
段6,7へ伝送する経路として上記車両懸架手段11を
用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用信号送信装置に関
し、特に、回転量、変位量、圧力等の車両用信号を送信
する車両用信号送信装置に関する。
し、特に、回転量、変位量、圧力等の車両用信号を送信
する車両用信号送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば車輪の回転量等の車両
用信号を送信する装置として実開平2−89361号公
報に記載のものがある。
用信号を送信する装置として実開平2−89361号公
報に記載のものがある。
【0003】この装置は車輪に取り付けた永久磁石の回
転を車体に固定された磁気検出器で検出し、この磁気検
出器の出力に応動する発振器の出力を送信コイルから電
磁波として空中に送出し、これを受信コイルで受信しコ
ンピュータで分析して走行速度等を求めることにより、
送信コイル等の送信部と、受信コイル等の受信部との間
の結線を不要にしている。
転を車体に固定された磁気検出器で検出し、この磁気検
出器の出力に応動する発振器の出力を送信コイルから電
磁波として空中に送出し、これを受信コイルで受信しコ
ンピュータで分析して走行速度等を求めることにより、
送信コイル等の送信部と、受信コイル等の受信部との間
の結線を不要にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来装置の如く、車両
用信号を電磁波を用いて空中伝播させると、空中伝播時
の減衰が大きく比較的大きな電力で送信する必要があ
り、消費電力が大きくなり電力の利用効率が悪い。ま
た、送信コイルや受信コイルに水滴や雪又は泥が付着し
た場合には送受信信号の減衰が大きくなるという問題が
あった。
用信号を電磁波を用いて空中伝播させると、空中伝播時
の減衰が大きく比較的大きな電力で送信する必要があ
り、消費電力が大きくなり電力の利用効率が悪い。ま
た、送信コイルや受信コイルに水滴や雪又は泥が付着し
た場合には送受信信号の減衰が大きくなるという問題が
あった。
【0005】しかし、車両において、受信部の設置部位
に対して、送信部の設置部位が可動する場合には送信部
と受信部との間を結線することは信号線の組み付けが容
易ではなく、車種が変わる毎に配線設計を行わなければ
ならないという問題があった。
に対して、送信部の設置部位が可動する場合には送信部
と受信部との間を結線することは信号線の組み付けが容
易ではなく、車種が変わる毎に配線設計を行わなければ
ならないという問題があった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
車両懸架手段を信号伝送路として用いることにより、送
信信号の減衰が小さく、伝送効率が向上する車両用信号
送信装置を提供することを目的とする。
車両懸架手段を信号伝送路として用いることにより、送
信信号の減衰が小さく、伝送効率が向上する車両用信号
送信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車体に対して直流的に絶縁された車両懸架手段と、上記
車両懸架手段に設置され、センサの検出信号を高周波信
号として送信する送信手段とを有し、上記送信手段の送
信信号を車体に設置された受信手段へ伝送する経路とし
て上記車両懸架手段を用いる。
車体に対して直流的に絶縁された車両懸架手段と、上記
車両懸架手段に設置され、センサの検出信号を高周波信
号として送信する送信手段とを有し、上記送信手段の送
信信号を車体に設置された受信手段へ伝送する経路とし
て上記車両懸架手段を用いる。
【0008】請求項2記載の発明は、前記車両懸架手段
内の送信手段設置部分から直流的に絶縁された部分に、
前記送信手段のグランドラインを接続する。
内の送信手段設置部分から直流的に絶縁された部分に、
前記送信手段のグランドラインを接続する。
【0009】請求項3記載の発明は、前記送信手段のグ
ランドラインをグランドプレーンアンテナに接続する。
ランドラインをグランドプレーンアンテナに接続する。
【0010】請求項4記載の発明では、前記送信手段
は、複数のセンサの検出信号を多重化して送信する。
は、複数のセンサの検出信号を多重化して送信する。
【0011】請求項5記載の発明では、前記送信手段
は、前記車両懸架手段の接地点における定在波が電圧0
点となるような送信信号周波数を用いる。
は、前記車両懸架手段の接地点における定在波が電圧0
点となるような送信信号周波数を用いる。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明においては、車両懸架手段
を高周波の送信信号の伝送路として用いるため、空中伝
播に比べて送信信号の減衰が小さく伝送効率が向上して
消費電力が小さくて済む。
を高周波の送信信号の伝送路として用いるため、空中伝
播に比べて送信信号の減衰が小さく伝送効率が向上して
消費電力が小さくて済む。
【0013】請求項2記載の発明においては、車両懸架
手段の信号伝送路とは絶縁された部分をグランドライン
として利用するため、グランドラインの構成が簡単とな
ると共に信号の伝送効率が更に向上する。
手段の信号伝送路とは絶縁された部分をグランドライン
として利用するため、グランドラインの構成が簡単とな
ると共に信号の伝送効率が更に向上する。
【0014】請求項3記載の発明においては、グランド
ラインをグランドプレーンアンテナに接続するため、ワ
イヤーハーネスを用いる必要がなくなる。
ラインをグランドプレーンアンテナに接続するため、ワ
イヤーハーネスを用いる必要がなくなる。
【0015】請求項4記載の発明においては、複数のセ
ンサの検出信号を多重化して送信するため、共通の伝送
路で複数の検出信号を伝送することが可能となる。
ンサの検出信号を多重化して送信するため、共通の伝送
路で複数の検出信号を伝送することが可能となる。
【0016】請求項5記載の発明においては、車両懸架
手段の接地点での定在波が電圧0点となるような送信信
号周波数を用いるため、上記接地点の電位が不安定であ
る場合であっても信号伝送が可能となる。
手段の接地点での定在波が電圧0点となるような送信信
号周波数を用いるため、上記接地点の電位が不安定であ
る場合であっても信号伝送が可能となる。
【0017】
【実施例】図1は本発明装置の第1実施例の構成図を示
す。同図中、ショックアブソーバ11,ロアアーム1
3,ステアリングタイロッド15,スタビライザーバー
16等のサスペンションリンク(車両懸架手段)はアッ
パーサポート10,ロアアームブッシュ17,スタビラ
イザーサポート18等の防振用ゴム部材で支持されてお
り、ばね下のナックル部12には送信部が取り付けられ
ている。
す。同図中、ショックアブソーバ11,ロアアーム1
3,ステアリングタイロッド15,スタビライザーバー
16等のサスペンションリンク(車両懸架手段)はアッ
パーサポート10,ロアアームブッシュ17,スタビラ
イザーサポート18等の防振用ゴム部材で支持されてお
り、ばね下のナックル部12には送信部が取り付けられ
ている。
【0018】送信部(送信手段)の挙動又は状態検出手
段1は、例えば車輪20の回転を検出する回転センサ、
タイヤ21の空気圧を検出する圧力センサ、車高等の変
位を検出する変位センサ等であり、その検出信号は変調
回路3に供給され、ここで高周波発振器2よりの高周波
信号が検出信号によってAM変調,FM変調,パルス幅
変調等の変調を受ける。被変調波信号は送信回路4で電
力増幅された後、ナックル部12からショックアブソー
バ11のシリンダに供給される。
段1は、例えば車輪20の回転を検出する回転センサ、
タイヤ21の空気圧を検出する圧力センサ、車高等の変
位を検出する変位センサ等であり、その検出信号は変調
回路3に供給され、ここで高周波発振器2よりの高周波
信号が検出信号によってAM変調,FM変調,パルス幅
変調等の変調を受ける。被変調波信号は送信回路4で電
力増幅された後、ナックル部12からショックアブソー
バ11のシリンダに供給される。
【0019】ショックアブソーバ10のピストンはエン
ジンルーム内のサスペンションタワーを通して受信部
(受信手段)の受信回路6に接続されている。受信回路
6で受信された信号は信号復調回路7に供給され、ここ
で復調された検出信号がABS(アンチロックブレーキ
システム)やトラクションコントロール等の電子制御回
路に供給される。
ジンルーム内のサスペンションタワーを通して受信部
(受信手段)の受信回路6に接続されている。受信回路
6で受信された信号は信号復調回路7に供給され、ここ
で復調された検出信号がABS(アンチロックブレーキ
システム)やトラクションコントロール等の電子制御回
路に供給される。
【0020】ここで、導電性部材のサスペンションリン
クはアッパーサポート10,ロアアームブッシュ17,
スタビラザサポート18等の絶縁性のゴム部材で支持さ
れており、車輪20からドライブシャフト14,トラン
スミッション25,エンジン26とつながるパワートレ
ーン部についても、エンジンマウント19のような絶縁
性のゴム部材で支持されている。なお、図中、絶縁部材
をハッチングで表わしている。エンジン26はワイヤハ
ーネス27によりボディグランドに落されているが、高
周波的に見ればナックル部12はかなり遠方でボディに
接地されていることになる。また、ショックアブソーバ
11のピストンとシリンダ間は非接触で直流的には導通
されてないが上記ピストンとシリンダ間の容量結合によ
って高周波信号の伝送は可能である。
クはアッパーサポート10,ロアアームブッシュ17,
スタビラザサポート18等の絶縁性のゴム部材で支持さ
れており、車輪20からドライブシャフト14,トラン
スミッション25,エンジン26とつながるパワートレ
ーン部についても、エンジンマウント19のような絶縁
性のゴム部材で支持されている。なお、図中、絶縁部材
をハッチングで表わしている。エンジン26はワイヤハ
ーネス27によりボディグランドに落されているが、高
周波的に見ればナックル部12はかなり遠方でボディに
接地されていることになる。また、ショックアブソーバ
11のピストンとシリンダ間は非接触で直流的には導通
されてないが上記ピストンとシリンダ間の容量結合によ
って高周波信号の伝送は可能である。
【0021】このように、サスペンションリンクの構成
上の特性を生かし、サスペンションまわりに搭載される
センサの検出信号の伝送経路としてサスペンションリン
クを利用することにより、空中伝播に比べて極めて小さ
い電力で、効率良くかつ不要輻射を最小限に抑えた信号
伝送が可能となる。
上の特性を生かし、サスペンションまわりに搭載される
センサの検出信号の伝送経路としてサスペンションリン
クを利用することにより、空中伝播に比べて極めて小さ
い電力で、効率良くかつ不要輻射を最小限に抑えた信号
伝送が可能となる。
【0022】図2は本発明装置の第2実施例の構成図を
示す。同図中、図1と同一部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。図2においては、信号の伝送効率を
更に向上させるために、送信部の挙動又は状態検出手段
1,高周波発振器2,変調回路3,送信回路4夫々のグ
ランドラインをワイヤハーネス28によってスタビライ
ザーバー16に接続し、スタビライザーバー16のフロ
ント部をワイヤーハーネス29によってボディグランド
に落し、受信部の受信回路6,復調回路7夫々のグラン
ドラインをボディグランドに落す。
示す。同図中、図1と同一部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。図2においては、信号の伝送効率を
更に向上させるために、送信部の挙動又は状態検出手段
1,高周波発振器2,変調回路3,送信回路4夫々のグ
ランドラインをワイヤハーネス28によってスタビライ
ザーバー16に接続し、スタビライザーバー16のフロ
ント部をワイヤーハーネス29によってボディグランド
に落し、受信部の受信回路6,復調回路7夫々のグラン
ドラインをボディグランドに落す。
【0023】スタビライザーバー16は防振用ゴム部材
のスタビライザーサポート18で支持されると共に、防
振用ゴム部材であるブッシュ30によってロアアーム1
3(及びナックル部12及びショックアブソーバ11)
から絶縁されているため、スタビライザーバー16をグ
ランドラインとして用いることができ、これによって送
信部と受信部とのグランドレベルを同電位とすることが
でき、信号の伝送効率が向上する。また、グランドライ
ンの接続を容易にできる。
のスタビライザーサポート18で支持されると共に、防
振用ゴム部材であるブッシュ30によってロアアーム1
3(及びナックル部12及びショックアブソーバ11)
から絶縁されているため、スタビライザーバー16をグ
ランドラインとして用いることができ、これによって送
信部と受信部とのグランドレベルを同電位とすることが
でき、信号の伝送効率が向上する。また、グランドライ
ンの接続を容易にできる。
【0024】図3は本発明装置の第3実施例の構成図を
示す。同図中、図2と同一部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。図3において、送信部の挙動又は状
態検出手段1,高周波発振器3,送信回路4夫々のグラ
ンドラインはグランドプレーンアンテナ31に接続され
ている。このグランドプレーンアンテナ31は送信回路
4の出力する高周波信号の周期λに対してλ/4の長さ
を持ち、ボディグランドに対向して設けられる。また、
受信部の受信回路6,復調回路夫々のグランドラインは
ボディグランドに落している。
示す。同図中、図2と同一部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。図3において、送信部の挙動又は状
態検出手段1,高周波発振器3,送信回路4夫々のグラ
ンドラインはグランドプレーンアンテナ31に接続され
ている。このグランドプレーンアンテナ31は送信回路
4の出力する高周波信号の周期λに対してλ/4の長さ
を持ち、ボディグランドに対向して設けられる。また、
受信部の受信回路6,復調回路夫々のグランドラインは
ボディグランドに落している。
【0025】このため、受信部のグランドラインと送信
部のグランドラインとの間はボディグランドとグランド
プレーンアンテナ間の電磁誘導結合によって結合され、
信号の伝送効率が向上すると共に、ワイヤーハーネス2
8を設ける必要がなくなる。ところで、図2の実施例で
はショックアブソーバ11を信号経路,スタビライザー
バー16をグランドラインとしているが、この逆にショ
ックアブソーバ11をグランドライン,スラビライザー
バ16を信号経路として用いても良い。また、図3の実
施例ではショックアブソーバ11を信号経路,グランド
プレーンアンテナ31をグランドラインとしているが、
ショックアブソーバ11の代りに図2の実施例の如くワ
イヤハーネス28,29を設け、スタビライザーバー1
6を信号経路として用いても良い。
部のグランドラインとの間はボディグランドとグランド
プレーンアンテナ間の電磁誘導結合によって結合され、
信号の伝送効率が向上すると共に、ワイヤーハーネス2
8を設ける必要がなくなる。ところで、図2の実施例で
はショックアブソーバ11を信号経路,スタビライザー
バー16をグランドラインとしているが、この逆にショ
ックアブソーバ11をグランドライン,スラビライザー
バ16を信号経路として用いても良い。また、図3の実
施例ではショックアブソーバ11を信号経路,グランド
プレーンアンテナ31をグランドラインとしているが、
ショックアブソーバ11の代りに図2の実施例の如くワ
イヤハーネス28,29を設け、スタビライザーバー1
6を信号経路として用いても良い。
【0026】図4は本発明装置の第4実施例の構成図を
示す。同図中、図1と同一部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。図4においてセンサ41aは例えば
車輪20の回転を検出するセンサであり、その検出信号
はセンサアンプ42aで増幅された後、変調回路44a
に供給され、ここで発振器43aよりの周波数10MH
zの高周波信号が上記の検出信号によって変調される。
被変調信号は出力ドライバ45aで電力された後、同調
回路46aで周波数10MHz近傍の信号成分だけが同
調されて出力される。
示す。同図中、図1と同一部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。図4においてセンサ41aは例えば
車輪20の回転を検出するセンサであり、その検出信号
はセンサアンプ42aで増幅された後、変調回路44a
に供給され、ここで発振器43aよりの周波数10MH
zの高周波信号が上記の検出信号によって変調される。
被変調信号は出力ドライバ45aで電力された後、同調
回路46aで周波数10MHz近傍の信号成分だけが同
調されて出力される。
【0027】センサ41bは例えば車輪20の上下方向
変位を検出するセンサであり、その検出信号はセンサア
ンプ42bで増幅された後、変調回路44bに供給さ
れ、ここで発振器43bよりの周波数1MHzの高周波
信号が上記の検出信号によって変調される。被変調信号
は出力ドライバ45bで電力された後、同調回路46b
で周波数1MHz近傍の信号成分だけが同調されて出力
される。
変位を検出するセンサであり、その検出信号はセンサア
ンプ42bで増幅された後、変調回路44bに供給さ
れ、ここで発振器43bよりの周波数1MHzの高周波
信号が上記の検出信号によって変調される。被変調信号
は出力ドライバ45bで電力された後、同調回路46b
で周波数1MHz近傍の信号成分だけが同調されて出力
される。
【0028】センサ41cは例えば車輪20の前後方向
変位を検出するセンサであり、その検出信号はセンサア
ンプ42cで増幅された後、変調回路44cに供給さ
れ、ここで発振器43cよりの周波数500KHzの高
周波信号が上記の検出信号によって変調される。被変調
信号は出力ドライバ45cで電力された後、同調回路4
6cで周波数500KHz近傍の信号成分だけが同調さ
れて出力される。
変位を検出するセンサであり、その検出信号はセンサア
ンプ42cで増幅された後、変調回路44cに供給さ
れ、ここで発振器43cよりの周波数500KHzの高
周波信号が上記の検出信号によって変調される。被変調
信号は出力ドライバ45cで電力された後、同調回路4
6cで周波数500KHz近傍の信号成分だけが同調さ
れて出力される。
【0029】センサ41dは例えば車輪20のタイヤ空
気圧を検出するセンサであり、その検出信号はセンサア
ンプ42dで増幅された後、変調回路44dに供給さ
れ、ここで発振器43dよりの周波数100KHzの高
周波信号が上記の検出信号によって変調される。被変調
信号は出力ドライバ45dで電力された後、同調回路4
6dで周波数100KHz近傍の信号成分だけが同調さ
れて出力される。
気圧を検出するセンサであり、その検出信号はセンサア
ンプ42dで増幅された後、変調回路44dに供給さ
れ、ここで発振器43dよりの周波数100KHzの高
周波信号が上記の検出信号によって変調される。被変調
信号は出力ドライバ45dで電力された後、同調回路4
6dで周波数100KHz近傍の信号成分だけが同調さ
れて出力される。
【0030】同調回路46a〜46d夫々の出力信号は
ワイヤードオアによって混合つまり周波数多重される。
上記のセンサ41a〜41d乃至同調回路46a〜46
dよりなる送信部はナックル部12上に設けられてお
り、上記周波数多重信号はナックル部12からショック
アブソーバ11のシリンダ11aからピストン11を通
り、エンジンルーム内の受信部の同調回路47a,47
b,47c,47d夫々に供給される。
ワイヤードオアによって混合つまり周波数多重される。
上記のセンサ41a〜41d乃至同調回路46a〜46
dよりなる送信部はナックル部12上に設けられてお
り、上記周波数多重信号はナックル部12からショック
アブソーバ11のシリンダ11aからピストン11を通
り、エンジンルーム内の受信部の同調回路47a,47
b,47c,47d夫々に供給される。
【0031】同調回路47aは周波数多重信号から周波
数10MHz近接の信号を同調選択して復調回路48a
に供給し、ここでセンサ41aの回転検出信号が復調さ
れ出力される。同調回路47bは周波数多重信号から周
波数1MHz近接の信号を同調選択して復調回路48b
に供給し、ここでセンサ41bの上下方向変位検出信号
が復調され出力される。
数10MHz近接の信号を同調選択して復調回路48a
に供給し、ここでセンサ41aの回転検出信号が復調さ
れ出力される。同調回路47bは周波数多重信号から周
波数1MHz近接の信号を同調選択して復調回路48b
に供給し、ここでセンサ41bの上下方向変位検出信号
が復調され出力される。
【0032】また、同調回路47cは周波数多重信号か
ら周波数500KHz近接の信号を同調選択して復調回
路48cに供給し、ここでセンサ41cの前後方向変位
検出信号が復調され出力される。同調回路47dは周波
数多重信号から周波数100KHz近接の信号を同調選
択して復調回路48dに供給し、ここでセンサ41dの
タイヤ空気圧検出信号が復調され出力される。
ら周波数500KHz近接の信号を同調選択して復調回
路48cに供給し、ここでセンサ41cの前後方向変位
検出信号が復調され出力される。同調回路47dは周波
数多重信号から周波数100KHz近接の信号を同調選
択して復調回路48dに供給し、ここでセンサ41dの
タイヤ空気圧検出信号が復調され出力される。
【0033】ところで、同調回路46a〜46d,47
a〜47d夫々は例えば図5に示す如く、入力端子50
と出力端子55との間の直列接続されたコンデンサ51
及びコイル52と、出力端子55とグランドラインとの
間に並列接続されたコイル53及びコンデンサ54とよ
り構成された帯域フィルタである。
a〜47d夫々は例えば図5に示す如く、入力端子50
と出力端子55との間の直列接続されたコンデンサ51
及びコイル52と、出力端子55とグランドラインとの
間に並列接続されたコイル53及びコンデンサ54とよ
り構成された帯域フィルタである。
【0034】このように周波数多重することにより、複
数のセンサの検出信号を共通の伝送路を経由させて伝送
することが可能となる。
数のセンサの検出信号を共通の伝送路を経由させて伝送
することが可能となる。
【0035】図6は本発明装置の第5実施例の構成図を
示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。図6において、送信部のセン
サ80は例えば車輪の回転を検出するセンサであり、そ
の検出信号はセンサアンプ81で増幅されてパルス変調
回路86に供給される。センサ82は例えばタイヤ空気
圧が所定値以上か未満かを検出するセンサであり、その
検出信号はセンサアンプ83で増幅されてFM変調回路
84に供給される。FM変調回路84は搬送波発振器8
5より供給される搬送波信号(例えば周波数1MHz)
をセンサアンプ83出力でFM変調し、例えばタイヤ空
気圧が所定値以上のとき周波数1.1MHz、タイヤ空
気圧が所定値未満のとき周波数0.9MHzの被FM変
調信号を生成してパルス変調回路86に供給する。
示す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。図6において、送信部のセン
サ80は例えば車輪の回転を検出するセンサであり、そ
の検出信号はセンサアンプ81で増幅されてパルス変調
回路86に供給される。センサ82は例えばタイヤ空気
圧が所定値以上か未満かを検出するセンサであり、その
検出信号はセンサアンプ83で増幅されてFM変調回路
84に供給される。FM変調回路84は搬送波発振器8
5より供給される搬送波信号(例えば周波数1MHz)
をセンサアンプ83出力でFM変調し、例えばタイヤ空
気圧が所定値以上のとき周波数1.1MHz、タイヤ空
気圧が所定値未満のとき周波数0.9MHzの被FM変
調信号を生成してパルス変調回路86に供給する。
【0036】パルス変調回路86は例えばセンサアンプ
81出力が正のとき、被FM変調信号を出力し、センサ
アンプ81出力が負のとき被FM変調信号の出力を阻止
することによりパルス変調を行ない、バースト状の被パ
ルス変調信号を出力ドライバ87に供給する。なお、セ
ンサ80は車輪20の回転に応じた周波数で最大周波数
が例えば100KNzで搬送波信号周波数(1MHz)
より充分に低いものとする。
81出力が正のとき、被FM変調信号を出力し、センサ
アンプ81出力が負のとき被FM変調信号の出力を阻止
することによりパルス変調を行ない、バースト状の被パ
ルス変調信号を出力ドライバ87に供給する。なお、セ
ンサ80は車輪20の回転に応じた周波数で最大周波数
が例えば100KNzで搬送波信号周波数(1MHz)
より充分に低いものとする。
【0037】センサ80乃至出力ドライバ87よりなる
送信部はナックル部12上に設けられており、出力ドラ
イバ87で電力増幅された被パルス変調信号はナックル
部12からショックアブソーバ11を通り、エンジンル
ーム内の受信部の同調回路90に供給される。同調回路
は周波数0.9〜1.1MHzの信号を同調選択してパ
ルス復調回路91に供給する。パルス復調回路91はバ
ースト状の被パルス変調信号を復調する。その復調信号
は波形整形回路94で矩形波の回転検出信号に整形され
て出力される。またパルス復調回路91を通った被パル
ス変調信号はFM復調回路92に供給され、例えば周波
数1.1MHzのときHレベルで、0.9MHzのとき
Lレベルの信号とされる。この信号は被パルス変調信号
がバースト状であるため波形整形回路93においてバー
スト間における補間つまり直前のバーストから復調され
た信号レベルの保持を行なってタイヤ圧検出信号とされ
出力される。
送信部はナックル部12上に設けられており、出力ドラ
イバ87で電力増幅された被パルス変調信号はナックル
部12からショックアブソーバ11を通り、エンジンル
ーム内の受信部の同調回路90に供給される。同調回路
は周波数0.9〜1.1MHzの信号を同調選択してパ
ルス復調回路91に供給する。パルス復調回路91はバ
ースト状の被パルス変調信号を復調する。その復調信号
は波形整形回路94で矩形波の回転検出信号に整形され
て出力される。またパルス復調回路91を通った被パル
ス変調信号はFM復調回路92に供給され、例えば周波
数1.1MHzのときHレベルで、0.9MHzのとき
Lレベルの信号とされる。この信号は被パルス変調信号
がバースト状であるため波形整形回路93においてバー
スト間における補間つまり直前のバーストから復調され
た信号レベルの保持を行なってタイヤ圧検出信号とされ
出力される。
【0038】このように、周波数多重の他に異なる変調
方式を多重化することによっても複数のセンサの検出信
号を共通の伝送路を経由させて伝送することが可能とな
る。また、この他にも、複数のセンサの検出信号に識別
用のヘッダーを付加して時分割多重することにより、共
通の伝送路を経由させて伝送することが可能である。図
7は本発明装置の第6実施例の構成図を示す。同図中、
図4と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図7において、受信部に併設された高周波電力供給
部の発振器100は周波数10MHzの高周波信号を出
力する。この高周波信号は電力増幅器101で電力増幅
された後、同調回路102で周波数10MHz近傍を同
調選択されショックアブソーバ11を通してナックル部
12の送信部に併設された高周波電力受給部の同調回路
104に供給される。同調回路104は周波数10MH
z近傍の高周波信号を取り出し、この高周波信号は整形
回路105で整流されてセンサ電源ライン106を通し
て送信部の各回路に供給される。
方式を多重化することによっても複数のセンサの検出信
号を共通の伝送路を経由させて伝送することが可能とな
る。また、この他にも、複数のセンサの検出信号に識別
用のヘッダーを付加して時分割多重することにより、共
通の伝送路を経由させて伝送することが可能である。図
7は本発明装置の第6実施例の構成図を示す。同図中、
図4と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図7において、受信部に併設された高周波電力供給
部の発振器100は周波数10MHzの高周波信号を出
力する。この高周波信号は電力増幅器101で電力増幅
された後、同調回路102で周波数10MHz近傍を同
調選択されショックアブソーバ11を通してナックル部
12の送信部に併設された高周波電力受給部の同調回路
104に供給される。同調回路104は周波数10MH
z近傍の高周波信号を取り出し、この高周波信号は整形
回路105で整流されてセンサ電源ライン106を通し
て送信部の各回路に供給される。
【0039】車輪速センサ111は例えば車輪20の回
転に応じて磁気的なパルスを発生するマグネティックピ
ックアップであり、その検出信号はセンサアンプ112
で増幅されアンド回路113に供給される。アンド回路
113は検出信号が所定レベル以上の時と発振器110
から供給される周波数1MHzの高周波信号を取り出
す。この高周波信号は出力ドライバで増幅された後、同
調回路115で周波数1MHz近傍の高周波信号だけが
同調選択され、ナックル部12からショックアブソーバ
11を通して受信部の同調回路119に供給される。
転に応じて磁気的なパルスを発生するマグネティックピ
ックアップであり、その検出信号はセンサアンプ112
で増幅されアンド回路113に供給される。アンド回路
113は検出信号が所定レベル以上の時と発振器110
から供給される周波数1MHzの高周波信号を取り出
す。この高周波信号は出力ドライバで増幅された後、同
調回路115で周波数1MHz近傍の高周波信号だけが
同調選択され、ナックル部12からショックアブソーバ
11を通して受信部の同調回路119に供給される。
【0040】同調回路119は周波数1MHz近傍の高
周波信号を取り出し、その高周波信号は検波器120で
エンベロープ検波される。この検波信号は波形整形器1
20で矩形波に整形されて出力される。
周波信号を取り出し、その高周波信号は検波器120で
エンベロープ検波される。この検波信号は波形整形器1
20で矩形波に整形されて出力される。
【0041】なお、高周波電力供給部及び受信部の各回
路のグランドラインはワイヤハーネス118でボディグ
ランドに落され、高周波電力供給部及び送信部の各回路
のグランドラインはワイヤハーネス116でグランドプ
レーンアンテナ117に接続されている。
路のグランドラインはワイヤハーネス118でボディグ
ランドに落され、高周波電力供給部及び送信部の各回路
のグランドラインはワイヤハーネス116でグランドプ
レーンアンテナ117に接続されている。
【0042】この実施例では共通の伝送路を通して検出
信号の伝送と、高周波電力の供給とを行なうことができ
る。
信号の伝送と、高周波電力の供給とを行なうことができ
る。
【0043】図8は本発明装置の第7実施例の構成図を
示す。同図中、図7と同一部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。図8において、受信部に併設された
センサ電源起動信号送信の発振器の出力する周波数10
MHzの高周波信号はアンド回路134に供給される。
また、ドライブシャフトの回転を検出して得たスピード
メータ用の車速信号が変換器131に供給され、ここで
車速を電圧に変換してコンパレータ133に供給する。
コンパレータ133はこの変換電圧を基準電位と比較し
て車速が所定値以上のときにHレベルとなる信号を生成
してアンド回路134に供給する。アンド回路134は
車速が所定値以上のとき高周波信号を通過させ高周波増
幅器101に供給する。これによって同調回路102か
ら周波数10MHzの高周波信号が電源起動信号として
出力され、ショックアバソーバ11を通して受信部に併
設された電源起動部の同調回路104に供給される。
示す。同図中、図7と同一部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。図8において、受信部に併設された
センサ電源起動信号送信の発振器の出力する周波数10
MHzの高周波信号はアンド回路134に供給される。
また、ドライブシャフトの回転を検出して得たスピード
メータ用の車速信号が変換器131に供給され、ここで
車速を電圧に変換してコンパレータ133に供給する。
コンパレータ133はこの変換電圧を基準電位と比較し
て車速が所定値以上のときにHレベルとなる信号を生成
してアンド回路134に供給する。アンド回路134は
車速が所定値以上のとき高周波信号を通過させ高周波増
幅器101に供給する。これによって同調回路102か
ら周波数10MHzの高周波信号が電源起動信号として
出力され、ショックアバソーバ11を通して受信部に併
設された電源起動部の同調回路104に供給される。
【0044】同調回路104で同調選択された電源起動
信号は電源起動回路135に供給されて、ダイオードD
1 で半波整流され、かつコンデンサC1 及び抵抗R1 で
平滑されてNチャンネルMOSトランジスタQ1 のゲー
トに供給される。つまり、周波数10MHzの電源起動
信号が伝送されていればトランジスタQ1 が導通する。
トランジスタQ1 のソースはダイオードD2 を介して1
次電池137に接続されると共に、ダイオードD3 を介
して整流回路136に接続されておりドレインはセンサ
電源ライン106に接続されている。
信号は電源起動回路135に供給されて、ダイオードD
1 で半波整流され、かつコンデンサC1 及び抵抗R1 で
平滑されてNチャンネルMOSトランジスタQ1 のゲー
トに供給される。つまり、周波数10MHzの電源起動
信号が伝送されていればトランジスタQ1 が導通する。
トランジスタQ1 のソースはダイオードD2 を介して1
次電池137に接続されると共に、ダイオードD3 を介
して整流回路136に接続されておりドレインはセンサ
電源ライン106に接続されている。
【0045】また、車輪速センサ111の出力する検出
信号はセンスアンプ112に供給されると共に整流回路
136に供給される。整流回路136は交流の回転検出
信号を整流平滑して自己発電電力としてダイオード13
5に供給する。このため、トランジスタQ1 が導通する
と1次電池の電力に自己発電電力が重畳されてセンサ電
源ライン106を通し送信部の各回路に供給される。
信号はセンスアンプ112に供給されると共に整流回路
136に供給される。整流回路136は交流の回転検出
信号を整流平滑して自己発電電力としてダイオード13
5に供給する。このため、トランジスタQ1 が導通する
と1次電池の電力に自己発電電力が重畳されてセンサ電
源ライン106を通し送信部の各回路に供給される。
【0046】従って、車速が所定値以上となったとき車
輪速センサ111で検出した車輪速信号が送信部からシ
ョックアブソーバ11を通して受信部へ伝送される。こ
の車輪速信号はABS,トラクションコントロール等に
用いられるため、車速が所定値未満の低速時には必要と
されない。
輪速センサ111で検出した車輪速信号が送信部からシ
ョックアブソーバ11を通して受信部へ伝送される。こ
の車輪速信号はABS,トラクションコントロール等に
用いられるため、車速が所定値未満の低速時には必要と
されない。
【0047】この実施例では共通の伝送路を通して検出
信号の伝送と、センサ電源起動信号との伝送を双対向に
行なうことができる。
信号の伝送と、センサ電源起動信号との伝送を双対向に
行なうことができる。
【0048】図9(A)は第1乃至第7実施例における
伝送路の等価回路図を示す。同図中、A点がナックル部
12の送信部からの被変調波信号注入位置であり、B点
がエンジンルーム内の受信部の信号入来位置である。
伝送路の等価回路図を示す。同図中、A点がナックル部
12の送信部からの被変調波信号注入位置であり、B点
がエンジンルーム内の受信部の信号入来位置である。
【0049】AB点間はショックアブソーバ11のシリ
ンダ11aの等価直列インダクタンスLo,ショックア
ブソーバ11のシリンダとピストン間の等価直列容量C
p、ショックアブソーバ11のピストン11bの等価直
列インダクタンスLrで接続されている。
ンダ11aの等価直列インダクタンスLo,ショックア
ブソーバ11のシリンダとピストン間の等価直列容量C
p、ショックアブソーバ11のピストン11bの等価直
列インダクタンスLrで接続されている。
【0050】また、A点はロアアーム13の等価直列イ
ンダクタンスLl,ロアアーム13とボディ間の等価直
列容量Clを介して接地され、これと並列にドライブシ
ャフト14の等価インダクタンスLd,ステアリングタ
イロッド15の等価インダクタンスLs夫々を介して接
地されている。B点はアッパーサポートの等価容量Cu
を接地され、また受信部はボディとの間の等価インダク
タンスLdを介して接地されている。ここで、信号周波
数をある値以下に限定すれば、信号に対する容量Cu,
Clによるインピーダンスは充分に大きく、インダクタ
ンスLdによるイピーダンスは充分に小さくみなすこと
ができる。
ンダクタンスLl,ロアアーム13とボディ間の等価直
列容量Clを介して接地され、これと並列にドライブシ
ャフト14の等価インダクタンスLd,ステアリングタ
イロッド15の等価インダクタンスLs夫々を介して接
地されている。B点はアッパーサポートの等価容量Cu
を接地され、また受信部はボディとの間の等価インダク
タンスLdを介して接地されている。ここで、信号周波
数をある値以下に限定すれば、信号に対する容量Cu,
Clによるインピーダンスは充分に大きく、インダクタ
ンスLdによるイピーダンスは充分に小さくみなすこと
ができる。
【0051】従って、これらの分布定数を図9(B)に
示す平衡伝送路におけに分布定数とみなし、定在波分布
を定義することができる。この場合、信号周波数がある
値以下という条件下において、AB点間のインダクタン
スLr,Lo及び容量Cpによる伝送路150の両端即
ちA点,B点が電圧最大点となる電圧分布で、またA点
とボディとの間のインダクタンスLd,Lsによる伝送
路151のA点が電圧最大点でボディ側接地点が電圧0
点となる電圧分布の周波数範囲を信号周波数として選択
する。これによって、伝送損失を最小限にすることがで
き、また、ボディ側接地点の電位が不安定である場合に
も信号伝送が可能となる。
示す平衡伝送路におけに分布定数とみなし、定在波分布
を定義することができる。この場合、信号周波数がある
値以下という条件下において、AB点間のインダクタン
スLr,Lo及び容量Cpによる伝送路150の両端即
ちA点,B点が電圧最大点となる電圧分布で、またA点
とボディとの間のインダクタンスLd,Lsによる伝送
路151のA点が電圧最大点でボディ側接地点が電圧0
点となる電圧分布の周波数範囲を信号周波数として選択
する。これによって、伝送損失を最小限にすることがで
き、また、ボディ側接地点の電位が不安定である場合に
も信号伝送が可能となる。
【0052】図10には乗用車における伝送路の構成例
を示す。ここで車輪20a,20bのナックル部12
a,12bかショックアブソーバを伝送部としたときの
送信部の伝送路入出力点であり、サスペンションタワー
上端11c,11dが受信部の伝送路入出力点である。
スタビライザーバー16が送信部のグランドラインとし
て用いられる。
を示す。ここで車輪20a,20bのナックル部12
a,12bかショックアブソーバを伝送部としたときの
送信部の伝送路入出力点であり、サスペンションタワー
上端11c,11dが受信部の伝送路入出力点である。
スタビライザーバー16が送信部のグランドラインとし
て用いられる。
【0053】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、車両懸架手段を高周波の送信信号の伝送路として用
いるため、空中伝播に比べて送信信号の減衰が小さく伝
送効率が向上して消費電力が小さくて済む。
ば、車両懸架手段を高周波の送信信号の伝送路として用
いるため、空中伝播に比べて送信信号の減衰が小さく伝
送効率が向上して消費電力が小さくて済む。
【0054】また、請求項2記載の発明によれば、車両
懸架手段の信号伝送路とは絶縁された部分をグランドラ
インとして利用するため、グランドラインの構成が簡単
となると共に信号の伝送効率が更に向上する。
懸架手段の信号伝送路とは絶縁された部分をグランドラ
インとして利用するため、グランドラインの構成が簡単
となると共に信号の伝送効率が更に向上する。
【0055】また、請求項3記載の発明によれば、グラ
ンドラインをグランドプレーンアンテナに接続するた
め、ワイヤーハーネスを用いる必要がなくなる。
ンドラインをグランドプレーンアンテナに接続するた
め、ワイヤーハーネスを用いる必要がなくなる。
【0056】また、請求項4記載の発明によれば、複数
のセンサの検出信号を多重化して送信するため、共通の
伝送路で複数の検出信号を伝送することが可能となる。
のセンサの検出信号を多重化して送信するため、共通の
伝送路で複数の検出信号を伝送することが可能となる。
【0057】また、請求項5記載の発明によれば、車両
懸架手段の接地点での定在波が電圧0点となるような送
信信号周波数を用いるため、上記接地点の電位が不安定
である場合であっても信号伝送が可能となり実用上きわ
めて有用である。
懸架手段の接地点での定在波が電圧0点となるような送
信信号周波数を用いるため、上記接地点の電位が不安定
である場合であっても信号伝送が可能となり実用上きわ
めて有用である。
【図1】本発明装置の第1実施例の構成図である。
【図2】本発明装置の第2実施例の構成図である。
【図3】本発明装置の第3実施例の構成図である。
【図4】本発明装置の第4実施例の構成図である。
【図5】同調回路の回路図である。
【図6】本発明装置の第5実施例の構成図である。
【図7】本発明装置の第6実施例の構成図である。
【図8】本発明装置の第7実施例の構成図である。
【図9】伝送路の等価回路図である。
【図10】乗用車における伝送路の構成例を示す図であ
る。
る。
1 検出手段 2 高周波発振器 3 変調回路 4 送信回路 6 受信回路 7 復調回路 10 アッパーサポート 11 ショックアブソーバ 12 ナックル部 13 ロアアーム 14 ドライブシャフト 15 ステアリングタイロッド 16 スタビライザザーバー 17 ロアアームブッシュ 18 スタビライザーサポート 19 エンジンマウント 20 車輪 21 タイヤ
Claims (5)
- 【請求項1】 車体に対して直流的に絶縁された車両懸
架手段と、 上記車両懸架手段に設置され、センサの検出信号を高周
波信号として送信する送信手段とを有し、 上記送信手段の送信信号を車体に設置された受信手段へ
伝送する経路として上記車両懸架手段を用いることを特
徴とする車両用信号送信装置。 - 【請求項2】 前記車両懸架手段内の送信手段設置部分
から直流的に絶縁された部分に、前記送信手段のグラン
ドラインを接続したことを特徴とする請求項1記載の車
両用信号送信装置。 - 【請求項3】 前記送信手段のグランドラインをグラン
ドプレーンアンテナに接続したことを特徴とする請求項
1記載の車両用信号送信装置。 - 【請求項4】 前記送信手段は、複数のセンサの検出信
号を多重化して送信することを特徴とする請求項1又は
2又は3記載の車両用信号送信装置。 - 【請求項5】 前記送信手段は、前記車両懸架手段の接
地点における定在波が電圧0点となるような送信信号周
波数を用いることを特徴とする請求項1又は2又は3又
は4記載の車両用信号送信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7341894A JPH07277103A (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 車両用信号送信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7341894A JPH07277103A (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 車両用信号送信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07277103A true JPH07277103A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13517651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7341894A Pending JPH07277103A (ja) | 1994-04-12 | 1994-04-12 | 車両用信号送信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07277103A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004064312A (ja) * | 2002-07-26 | 2004-02-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 携帯無線機用アンテナ装置 |
JP2008037254A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Murata Mfg Co Ltd | 車両通信システム |
JP2013247393A (ja) * | 2012-05-23 | 2013-12-09 | Denso Corp | 車載通信システム及び通信装置 |
KR20150102087A (ko) * | 2012-12-26 | 2015-09-04 | 알레그로 마이크로시스템스, 엘엘씨 | 온도 데이터 또는 다른 신호들을 처리하는 시스템 및 방법 |
-
1994
- 1994-04-12 JP JP7341894A patent/JPH07277103A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004064312A (ja) * | 2002-07-26 | 2004-02-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 携帯無線機用アンテナ装置 |
JP2008037254A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Murata Mfg Co Ltd | 車両通信システム |
JP2013247393A (ja) * | 2012-05-23 | 2013-12-09 | Denso Corp | 車載通信システム及び通信装置 |
KR20150102087A (ko) * | 2012-12-26 | 2015-09-04 | 알레그로 마이크로시스템스, 엘엘씨 | 온도 데이터 또는 다른 신호들을 처리하는 시스템 및 방법 |
JP2016502110A (ja) * | 2012-12-26 | 2016-01-21 | アレグロ・マイクロシステムズ・エルエルシー | 温度データまたは他の信号を処理するためのシステムおよび方法 |
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