JP3844729B2 - スイッチ付きトランシーバ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載され、常時、任意の間隔で接続許可信号を送信するとともに、相手装置から接続許可信号を受信した時のみ、電界を用いて相手装置とのデータ通信を行うスイッチ付きトランシーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電界を用いてデータ通信を行うトランシーバは、図5に示すように、人間に装着して使用されるウェアラブルコンピュータ1に接続され、そのデータ通信を仲介するトランシーバ3である。
【0003】
このトランシーバ3は、図5に示すように、入出力(I/O)回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に接続されるとともに、送受信電極105および絶縁膜107を介して人間である生体100に接続されて使用され、ウェアラブルコンピュータ1からの送信データを送受信電極105により電界として生体100に誘起して相手に伝達し、相手から誘起され生体100を伝達されてきた電界を送受信電極105で受信して受信データとしてウェアラブルコンピュータ1に供給することによりデータ通信を行うようになっている。
【0004】
更に詳しくは、トランシーバ3は、ウェアラブルコンピュータ1からの送信データを入出力回路101を介して受け取ると、この送信データを送信回路103を介して送受信電極105に供給し、該送受信電極105から絶縁膜107を介して電界伝達媒体である生体100に電界を誘起させ、この電界を生体100を介して生体100の他の部位に伝達させる。
【0005】
また、トランシーバ3は、生体100の他の部位に装着された別のトランシーバ3から生体100に誘起されて伝達されてくる電界を絶縁膜107を介して送受信電極105で受信し、この受信した電界を電界検出光学部110に結合して電気信号に変換することによりデータを受信する。この電気信号は、信号処理回路113で増幅、雑音除去などの信号処理を施され、更に波形整形回路115で波形整形されデジタル信号に変換されてから、入出力回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給されるようになっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−352298号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−298425号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような電界を利用したトランシーバを、車両に搭載して、送受信電極を絶縁膜を介して車体表面に取り付け、車両が衝突した時に車両の速度などの走行データをトランシーバにより送受信電極から衝突で車体表面の接触している相手に電界により高速に伝送するとともに、相手からもデータを受信して、衝突時の走行データなどを保存するようにすれば、衝突時の走行データなどを適確に取得できる。これにより衝突時の車両の走行状態などを分析でき、ひいては安全運転の向上につながるが、従来は、このように電界を用いたトランシーバを車両、特に車両の衝突時のデータ保存用に利用した装置はなく、このような装置の開発が要望されている。
【0009】
また、このような電界を利用したトランシーバを搭載した車両において、接触した任意の相手とデータの送受信を行い得るようにしている場合には、車両に搭載したトランシーバに不正アクセスされる。例えば同じようなトランシーバを所有している者が車体表面にトランシーバの送受信電極を接触させて不正アクセスして、車載トランシーバからデータを取得したり、ウィルスを感染させたり、誤動作させるなどの問題がある。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、電界を利用したトランシーバを車両に搭載し、車両が接触した相手との電界データ通信を接続許可信号の有無判別により行うか判定して不正アクセスを回避し、電界データ通信可の場合に走行データなどを伝送して保存するスイッチ付きトランシーバを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、車両に搭載され、電界を用いて相手装置とのデータ通信を行うスイッチ付きトランシーバであって、自車両の走行状態を含むデータを蓄積するデータ蓄積手段と、前記自車両の車体表面に電界を誘起すると共に車体表面に誘起された電界を受信するように構成される電界送受信手段と、この電界送受信手段で車体表面から受信した電界を検出し検出信号を出力する電界検出手段と、この電界検出手段から出力される検出信号に応じて、データ蓄積手段に蓄積されるデータを車体表面から電界として送信すべく電界送受信手段に供給するように制御する制御手段とを有することを要旨とする。
【0012】
請求項1記載の本発明にあっては、検出信号に応じて、具体的には接続許可信号によりデータ通信してよい相手であることを確認してからデータ通信を行っているので、不正アクセスを完全に回避することができ、情報の漏洩、誤動作の危険性も回避することができる。
【0013】
また、具体的には車両が他車両などと衝突したとき、車体表面に誘起された電界を電界送受信手段を構成する送受信電極で受信し、この電界を電界検出光学部等の電界検出手段で検出し、この検出信号を受信回路で信号処理して出力される受信データを監視し、この受信データから接続許可信号を検出したときのみ、データ蓄積手段に逐次蓄積していた走行データを含むデータを電界送受信手段から車体表面に電界として誘起して他車両などの相手装置に送信し、且つ、相手装置からのデータをデータ蓄積手段に保存する。これにより、他車両との衝突時の走行データなどを含むデータの生き残る確率が2倍以上となる。さらに、この保存した走行データを含むデータを分析することにより、例えば他車両との衝突時の車両の走行状態などを詳しく知ることができる。
【0014】
また、請求項2記載の本発明は、車両に搭載され、電界を用いて相手装置とのデータ通信を行うスイッチ付きトランシーバであって、自車両の走行状態を検知する検知手段と、この検知した走行データを含むデータを蓄積するデータ蓄積手段と、相手装置とのデータ通信を許可する接続許可信号を生成する接続許可信号生成手段と、この接続許可信号生成手段からの接続許可信号に基づく電界および前記データ蓄積手段からのデータに係るデータ信号に基づく電界を車体表面に誘起させる電界送受信手段と、当該接続許可信号およびデータ信号を前記電界送受信手段へ供給する送信手段と、前記電界送受信手段で車体表面から受信した電界を検出する電界検出手段と、この電界検出手段から出力される検出信号から相手装置からの接続許可信号を検出したときには、データ蓄積手段に逐次蓄積していたデータを車体表面から電界として送信すべく電界送受信手段に供給するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0015】
なお制御手段は、前記接続許可信号に続いて受信するデータを前記データ蓄積手段に蓄積するように制御するものであっても良い。
【0016】
請求項2記載の本発明にあっては、車両が例えば他車両などと衝突したとき、車体表面に誘起された電界を電界送受信手段で受信し、この電界を電界検出手段で検出し、この検出信号から接続許可信号を検出したときのみ、この検出時点において検知した走行データおよびこの時点まで蓄積していた走行データを含むデータを電界送受信手段から車体表面に電界として誘起して他車両などの相手装置に送信するとともに、接続許可信号に続いて受信した走行データを含むデータをデータ蓄積手段に蓄積するため、例えば他車両との衝突時点における走行データおよび今までの走行データなどを含むデータを不要に漏洩することなく、且つ、データを保存する確率が2倍以上になる。さらに、この保存した衝突時点における走行データおよび今までの走行データを含むデータを分析することにより、例えば他車両との衝突時の車両の走行状態などを更に詳しく知ることができる。
【0017】
更に、請求項3記載の本発明は、請求項2記載の発明において、前記制御手段が、前記接続許可信号を検出したとき、前記検知手段で検知した走行データと相手装置からのデータに基づき接触状況を判断して、車両の運転および走行を制御する走行制御手段を有することを要旨とする。
【0018】
請求項3記載の本発明にあっては、接続許可信号を検出したとき、検知手段で検知した走行データと相手装置からのデータに基づき接触状況を判断して車両の運転および走行を制御するため、例えば衝突時の損傷や危険を極力回避することが可能となる。
【0019】
請求項4記載の本発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明において、前記車体表面が、導電性塗料を塗布されていることを要旨とする。
【0020】
請求項5記載の本発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、前記電界を用いたデータ通信が、相手装置とは非接触で行われることを要旨とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るスイッチ付きトランシーバの構成を示す図であり、通信許可相手とのデータ通信が存在しない場合を示している。
【0022】
同図に示す実施形態のスイッチ付きトランシーバ11は、電界を利用したトランシーバを車両に搭載し、この車両が例えば他の車両に衝突などした場合に、車両の走行データなどを衝突などで接触している他の車両に車体表面から電界により高速に伝送するとともに、他の車両からもデータを受信して、衝突時の走行データなどを保存するものであり、車両の走行状態などを常時検知する検知手段および検知手段で検知した走行データを含むデータを所定の間隔で逐次蓄積するデータ蓄積手段などから構成される外部処理装置10が接続され、この外部処理装置10との間にデータの入出力を行う入出力(I/O)回路13および車体表面25に絶縁膜107を介して取り付けられ、送信データに基づく電界を車体表面25に誘起したり、車体表面25に伝達されてくる電界を受信する電界送受信手段を構成する送受信電極105を有する。
【0023】
外部処理装置10は、上述したように検知手段で検知した走行データなどのデータをデータ蓄積手段で逐次蓄積するだけでなく、入出力回路101を介して入力されるデータ、具体的には衝突時に相手装置から受信したデータもデータ蓄積手段に蓄積するように構成されている。
【0024】
車体表面25は、電界の誘起および伝達を適確に行い得るように、例えば導電性塗料、あるいは導電性被膜などが塗布されていることが好ましいものである。これにより、車体のすべての方向からの接触を検知することができるため、接触検知用のセンサを必要としない利点がある。
【0025】
図3(a)は、このようなスイッチ付きトランシーバ11および外部処理装置10を搭載した車両91を示しているものであり、車体表面25には導電性塗料が塗布されている。
【0026】
また、スイッチ付きトランシーバ11は、例えば衝突した他の車両などの相手装置とのデータ通信を許可する接続許可信号を常時生成する接続信号生成部15を有し、この接続信号生成部15からの接続許可信号は入出力回路13を介して外部処理装置10から供給されるデータと合成回路17で合成される。この合成回路17で合成された接続許可信号および外部処理装置10からのデータは、送信回路103を介して送受信電極105に供給され、送受信電極105から絶縁膜107を介して車体表面25に電界として誘起され、相手装置に伝達されるようになっている。
【0027】
また、相手装置から車体表面25に誘起されて伝達されてくる電界は、絶縁膜107を介して送受信電極105で受信され、送受信電極105から電界検出光学部110に供給される。電界検出光学部110は、例えばレーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法により電界を検出し、さらにフォトダイオードにより電気信号に変換して、電気信号を出力するものである。これにより電界検出光学部110は、送受信電極105からの電界を検出すると、この検出信号を信号処理回路113および波形整形回路115からなる受信回路114に供給し、信号処理回路113で増幅、雑音除去などの信号処理を施し、更に波形整形回路115で波形整形し受信データとして出力する。
【0028】
なお、相手装置も接続許可信号を常時任意間隔で送信するように構成されており、本スイッチ付きトランシーバとデータ通信を行っても良い場合には接続許可信号に続いて例えば走行データなどのデータも送信するようになっているので、受信回路114から出力される受信データには、相手装置からの接続許可信号と走行データなどのデータが含まれている。従って、図1に示すスイッチ付きトランシーバでは、この受信データを分離回路33に供給して、接続許可信号とデータとに分離し、接続許可信号を接続判定部35に供給し、データを入出力回路13に供給するようになっている。
【0029】
接続判定部35は、分離回路33から出力される信号が接続許可信号であることを識別すると、オン制御信号を入出力回路13に供給するようになっている。
【0030】
また、この接続判定部35に入力された信号が、予め当該システムにおいて設定された接続許可信号では無い場合、あるいは接続許可信号に異常がある場合にはオン制御信号は出力しない。なお、このとき接続許可信号ではない場合であっても、データ送信に問題が無いと判断される場合に、予め限定的に設定された情報のみ(例えば自車への通信等の情報を入手するための外部への問い合わせのための信号)を送信するようにしても良い。これによりなりすましを含む不正アクセスを回避し、自車両に係る情報の漏洩を防止することが可能となる。
【0031】
入出力回路13は、接続判定部35からオン制御信号を供給されると、分離回路33から供給される相手装置からのデータを外部処理装置10に供給して蓄積するように制御するとともに、外部処理装置からのデータを相手装置に供給するように制御する。なお、図1の実施形態では、スイッチ付きトランシーバ11は、外部処理装置10を含まないものとして図示されているが、スイッチ付きトランシーバ11は、外部処理装置10を含むものとして構成されてもよいものである。
【0032】
次に、図2および図3を参照して、以上のように構成される本実施形態のスイッチ付きトランシーバの作用について説明する。図2は通信許可相手と接触した瞬間を示している。
【0033】
まず、図1に示すスイッチ付きトランシーバ11および外部処理装置10を搭載した車両91が図3(a)に示すように走行していて、この車両91が図3(b)に示すようにスイッチ付きトランシーバ11および外部処理装置10を搭載している他の車両91と衝突すると、この衝突により両車両91は車体表面25が互いに接触し、この車体表面25の接触により電界を介してデータ通信可能となる。
【0034】
ここで、両車両91は、スイッチ付きトランシーバ11の接続信号生成部15から接続許可信号を常時生成し、この接続許可信号を図2に示すように合成回路17、送信回路103、送受信電極105、絶縁膜107を介して車体表面25に電界として誘起して出力しているので、図3(b)に示すように、両車両91が衝突して、両者の車体表面25が接触すると、この接触により、各車両からの車体表面25に誘起されている接続許可信号は、相手車両の送受信電極105で受信され、電界検出光学部110で検出され、図2に示すように、受信回路114を通って分離回路33に供給される。
【0035】
分離回路33は、この接続許可信号を分離して(この場合には、接続許可信号しか存在していないが)、接続判定部35に供給する。接続判定部35は、接続許可信号の存在を判定すると、オン制御信号を入出力回路13に供給する。入出力回路13は、接続判定部35からオン制御信号を受信すると、外部処理装置10のデータ蓄積手段に蓄積している車両91の走行データを含むデータを読み出し、このデータを合成回路17に供給する。合成回路17は、このデータを接続信号生成部15からの接続許可信号と合成して送信回路103に供給する。送信回路103は、合成回路17で合成された接続許可信号とデータを送受信電極105に供給し、接続許可信号およびデータに基づく電界を車体表面25に誘起する。
【0036】
このように車体表面25に電界として誘起された接続許可信号およびデータは、相手車両の送受信電極105で受信され、電界検出光学部110で検出され、受信回路114を通って分離回路33に供給される。
【0037】
分離回路33は、接続許可信号とデータを分離して、接続許可信号を接続判定部35に供給し、データを入出力回路13に供給する。接続判定部35は、接続許可信号を分離回路33から受信すると、オン制御信号を入出力回路13に供給する。入出力回路13は、接続判定部35からオン制御信号を受信すると、分離回路33からのデータを外部処理装置10のデータ蓄積手段に蓄積するように制御する。このようにして各車両91は、相手車両91からの衝突時の走行データを含むデータを外部処理装置10内のデータ蓄積手段に保存することができる。従って、この外部処理装置10に保存したデータを分析することにより衝突時の車両の走行状態などを知ることができる。
【0038】
上述したように、本実施形態のスイッチ付きトランシーバ11および外部処理装置10を搭載した車両が同様にスイッチ付きトランシーバ11および外部処理装置10を搭載している他の車両と衝突すると、互いが出力している接続許可信号に基づきデータ通信を行っても良いことを判定し、これにより各車両は逐次蓄積している走行データを含むデータを外部処理装置10から読み出して相手車両に出力するとともに、また相手車両からの走行データを含むデータを受信して外部処理装置10に入力して保存することができ、このデータを分析することにより衝突時の車両の走行状態などを知ることができる。
【0039】
なお、この場合において、接続許可信号によりデータ通信を行ってもよい相手であるか否かを判定しているため、この判定を高速に行うことができるとともに、データ伝送を高速に開始することができる。また、接続許可信号によりデータ通信してよい相手であることを確認してからデータ通信を行っているので、不正アクセスを完全に回避することができ、情報の漏洩、誤動作の危険性も回避することができる。
【0040】
図3(c)は、本実施形態のスイッチ付きトランシーバ11および外部処理装置10を搭載した車両91が電柱93に衝突した場合の図である。
【0041】
この電柱93は、本実施形態のスイッチ付きトランシーバ11を例えば電柱93の真下の地中に備えるとともに、電界を誘起して伝達し得るように導電性塗料などを塗布された外表面を有し、この外表面にスイッチ付きトランシーバ11の送受信電極105が絶縁膜107を介して取り付けられているものである。
【0042】
また、電柱93の真下に設けられたスイッチ付きトランシーバ11は地中を介して警察署95に設けられた本実施形態の外部処理装置10を構成するハードディスク(HDD)96に接続されているとともに、スイッチ付きトランシーバ11で受信した電界を地中を介して受信データとしてハードディスク96に伝達することができるように構成されていて、スイッチ付きトランシーバ11からのデータをハードディスク96に送信して蓄積することができるようになっている。
【0043】
従って、図3(c)に示すように、スイッチ付きトランシーバ11を搭載した車両91がスイッチ付きトランシーバ11を備えている電柱93に衝突した場合においても、図3(b)に示した車両同士の衝突と同様に、車両91からの走行データを含むデータは、車両91のスイッチ付きトランシーバ11から電柱93の真下のスイッチ付きトランシーバ11に伝達され、このスイッチ付きトランシーバ11から地中を通って警察署内のハードディスク96に保存されることになる。なお、同図では、電柱93を例に説明しているが、これに限定されるものでなく、ガードレールなどでもよいし、また通信/保存先は警察署に限られる事無く、例えば当該車両が契約している保険会社などであってもよいものである。
【0044】
次に、図4を参照して、本発明の他の実施形態に係るスイッチ付きトランシーバについて説明する。
【0045】
同図に示す実施形態のスイッチ付きトランシーバ12は、図1に示したスイッチ付きトランシーバ11に対して接続判定部35に接続された駆動命令部37を新たに設け、この駆動命令部37からの駆動制御信号を外部処理装置10に供給し、これにより接続判定部35が接続許可信号の存在を判定した時点、具体的には車両の衝突時点において外部処理装置10の検知手段で検知した衝突時走行データを今まで外部処理装置10のデータ蓄積手段に蓄積していたデータとともに衝突した相手車両に送信するように構成するとともに、また上記衝突時点において検知手段で検知した衝突時走行データに基づいて車両の運転および走行を例えば衝突状況または接触状況に応じて制御するように構成している点が図1に示すスイッチ付きトランシーバ11と異なるものであり、その他の構成および作用は同じであり、同じ構成要素には同じ符号を付している。なお、上述したように、車両の衝突時点において外部処理装置10の検知手段で検知した衝突時走行データを今まで外部処理装置10のデータ蓄積手段に蓄積していたデータとともに衝突した相手車両に送信するように制御する手段は制御手段として、また車両の運転および走行を制御する手段は走行制御手段として駆動命令部37により構成されているものである。
【0046】
なお、上述したように、車両の衝突時点において外部処理装置10の検知手段で検知した衝突時走行データを今まで外部処理装置10のデータ蓄積手段に蓄積していたデータとともに衝突した相手車両に送信する理由は、外部処理装置10の検知手段においては、車両の走行状態を常時検知するように動作しているが、この常時検知した走行データは、常時、データ蓄積手段に蓄積されるものでなく、所定の間隔で逐次蓄積されているものであるため、この所定の間隔の間で車両の衝突が発生した場合には、この衝突時の走行データを得ることができないため、接続許可信号を受信した衝突時の走行データを検知手段から取得して相手車両に送信して保存するようにしているものである。
【0047】
このように構成されるスイッチ付きトランシーバ12を搭載した車両は、同様に本実施形態のスイッチ付きトランシーバ12を搭載した車両と衝突したとすると、各車両のトランシーバの接続信号生成部15から合成回路17、送信回路103、送受信電極105、絶縁膜107を介して車体表面25に誘起されている接続許可信号を送受信電極105で受信し、電界検出光学部110で検出し、受信回路114を通って分離回路33に供給する。
【0048】
分離回路33は、この接続許可信号を分離して接続判定部35に供給する。接続判定部35は、接続許可信号の存在を判定すると、オン制御信号を入出力回路101に供給して、外部処理装置10からのデータを入出力回路101を介して出力するように制御するとともに、駆動命令部37を駆動し、駆動命令部37から外部処理装置10に駆動制御信号を供給する。
【0049】
外部処理装置10は、駆動命令部37から駆動制御信号を受信すると、この接続許可信号の受信時点において、すなわち車両の衝突時点において検知手段が検知した衝突時走行データを取得し、この衝突時走行データにより前記走行制御手段が車両の運転および走行を制御し、また上述したように接続判定部35からのオン制御信号で入出力回路13により外部処理装置10のデータ蓄積手段から出力される今までに蓄積されていた走行データを含むデータとともに衝突時走行データを上述したように接続判定部35からのオン制御信号で制御されている入出力回路101を介して合成回路17に供給し、合成回路17から接続許可信号とともに送信回路103、送受信電極105、絶縁膜107を介して車体表面25に電界として誘起し、相手車両に送信する。相手車両においては、この電界として誘起された衝突時の走行データおよび今までの走行データを含むデータを接続許可信号とともに送受信電極105で受信すると、この受信した衝突時走行データ、今までの走行データを含むデータおよび接続許可信号を電界検出光学部110、受信回路114を介して分離回路33に供給する。
【0050】
分離回路33は、受信回路114から受信した信号から衝突時走行データおよび今までの走行データを含むデータと接続許可信号とを分離し、衝突時走行データおよび今までの走行データを含むデータを入出力回路13に供給し、接続許可信号を接続判定部35に供給する。接続判定部35は、接続許可信号を受信すると、オン制御信号により入出力回路101を制御して分離回路33から入出力回路101に供給されている衝突時走行データおよび今までの走行データを含むデータを入出力回路101から外部処理装置10のデータ蓄積手段に保存することができ、この衝突時の走行データおよび今までの走行データを含むデータを分析することにより衝突時の車両の真の走行状態などを更に詳しく知ることができる。
【0051】
なお、上述した衝突時の走行データにより走行制御手段が車両の運転および走行を制御する方法としては、例えば車両のエンジンやブレーキなどを制御する方法が考えられるが、このように衝突時の走行データにより車両の運転および走行を衝突状況または接触状況に応じて制御することにより、衝突時の損傷や危険を極力回避することが可能となる。
【0052】
なお、上述した各実施形態では、スイッチ付きトランシーバ11または12を搭載した車両が他の車両や電柱93などの相手に衝突して、車体表面25が相手に接触した場合に、電界を用いて相手とデータの送受信を行うものと説明したが、電界は相手に接触しなくても近接しただけで誘起することができるので、更に詳しくは、車体表面25が相手に接触しなくても、車体表面25が相手に近接した場合にも、車体表面25から相手に対して、具体的には車体表面25から相手の車体表面25または導電性塗料などを塗布された電柱93の外表面に対して電界を誘起することができるので、車両が衝突する直前にスイッチ付きトランシーバ11または12により接続許可信号およびデータを電界により相手装置と送受信することができる。この衝突直前とは、時間的にはほんの僅かであるが、高速なデータ伝送ではかなりの情報を伝送し、処理することができるので、この衝突直前に高速データ伝送される情報である接続許可信号およびデータを用いて、衝突となる直前の状況に応じて衝突回避に向けての車両の運転制御を行い、衝突による衝撃を軽減することが可能となる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、車両が例えば他車両などとの衝突により車体表面に誘起された電界を電界送受信手段で受信した場合には、この電界を電界検出手段で検出し、この検出信号に応じて、データ蓄積手段に蓄積していた走行データを含むデータを電界送受信手段から車体表面に電界として誘起して他車両などの相手装置に送信するので、例えば他車両との衝突時の走行データなどを含むデータを相手装置のデータ蓄積手段に保存することができるとともに、この保存した走行データを含むデータを分析することにより、例えば他車両との衝突時の車両の走行状態などを詳しく知ることができる。
【0054】
また、本発明によれば、接続許可信号によりデータ通信してよい相手であることを確認してからデータ通信を行っているので、不正アクセスを完全に回避することができ、情報の漏洩、誤動作の危険性も回避することができる。
【0055】
また、本発明によれば、車両が例えば他車両などとの衝突により車体表面に誘起された電界を電界送受信手段で受信した場合には、この電界を電界検出手段で検出し、この検出信号から接続許可信号を検出した場合、この検出時点において検知した走行データおよびこの時点まで蓄積していた走行データを含むデータを電界送受信手段から車体表面に電界として誘起して他車両などの相手装置に送信するとともに、接続許可信号に続いて受信した走行データを含むデータをデータ蓄積手段に蓄積するので、例えば他車両との衝突時点における走行データおよび今までの走行データなどを含むデータをデータ蓄積手段に保存することができるとともに、この保存した衝突時点における走行データおよび今までの走行データを含むデータを分析することにより、例えば他車両との衝突時の車両の走行状態などを更に詳しく知ることができる。
【0056】
更に、本発明によれば、接続許可信号を検出した場合、検知手段で検知した時点の走行データに基づき接触状況に応じて車両の運転および走行を制御するので、例えば衝突時の損傷や危険を極力回避することが可能となる。なお、このとき非接触でデータ通信が行われる場合にはさらに事前に衝突回避動作を早めることが可能となる。
【0057】
また、車体に誘起された電界によって車両の接触もしくは、車両の近接を検知することが可能となるため、検出用のセンサが不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスイッチ付きトランシーバの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す実施形態のスイッチ付きトランシーバの作用を説明するために図1に示す回路ブロック図に信号の流れを示す矢印を示している図である。
【図3】図1に示すスイッチ付きトランシーバおよび外部処理装置を搭載した車両、この車両同士の衝突、およびこの車両が電柱に衝突した場合の状況を示す説明図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係るスイッチ付きトランシーバの構成を示すブロック図である。
【図5】ウェアラブルコンピュータを生体に取りつけるためのトランシーバの回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 外部処理装置
11 スイッチ付きトランシーバ
13 入出力回路
15 接続信号生成部
17 合成回路
25 車体表面
33 分離回路
35 接続判定部
37 駆動命令部
103 送信回路
110 電界検出光学部
114 受信回路

Claims (5)

  1. 車両に搭載され、電界を用いて相手装置とのデータ通信を行うスイッチ付きトランシーバであって、
    自車両の走行状態を含むデータを蓄積するデータ蓄積手段と、
    前記自車両の車体表面に電界を誘起すると共に車体表面に誘起された電界を受信するように構成される電界送受信手段と、
    この電界送受信手段で車体表面から受信した電界を検出し検出信号を出力する電界検出手段と、
    この電界検出手段から出力される検出信号に応じて、データ蓄積手段に蓄積されるデータを車体表面から電界として送信すべく電界送受信手段に供給するように制御する制御手段と
    を有することを特徴とするスイッチ付きトランシーバ。
  2. 車両に搭載され、電界を用いて相手装置とのデータ通信を行うスイッチ付きトランシーバであって、
    自車両の走行状態を検知する検知手段と、
    この検知した走行データを含むデータを蓄積するデータ蓄積手段と、
    相手装置とのデータ通信を許可する接続許可信号を生成する接続許可信号生成手段と、
    この接続許可信号生成手段からの接続許可信号に基づく電界および前記データ蓄積手段からのデータに係るデータ信号に基づく電界を車体表面に誘起させる電界送受信手段と、
    当該接続許可信号およびデータ信号を前記電界送受信手段へ供給する送信手段と、
    前記電界送受信手段で車体表面から受信した電界を検出する電界検出手段と、
    この電界検出手段から出力される検出信号から相手装置からの接続許可信号を検出したときには、データ蓄積手段に逐次蓄積していたデータを車体表面から電界として送信すべく電界送受信手段に供給するように制御する制御手段と
    を有することを特徴とするスイッチ付きトランシーバ。
  3. 前記制御手段は、前記接続許可信号を検出したとき、前記検知手段で検知した走行データと相手装置からのデータに基づき接触状況を判断して車両の運転および走行を制御する走行制御手段を有することを特徴とする請求項2記載のスイッチ付きトランシーバ。
  4. 前記車体表面は、導電性塗料を塗布されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスイッチ付きトランシーバ。
  5. 前記電界を用いたデータ通信は、相手装置とは非接触で行われることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスイッチ付きトランシーバ。
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