JP5810976B2 - 重走検知装置、重走検知方法、及び重走検知プログラム、並びに当該重走検知装置を用いる自動取引装置 - Google Patents

重走検知装置、重走検知方法、及び重走検知プログラム、並びに当該重走検知装置を用いる自動取引装置 Download PDF

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本発明は、媒体の重走を検知する、重走検知装置、重走検知方法、及び重走検知プログラム、並びに当該重走検知装置を用いる自動取引装置に関する。
媒体を取り扱う媒体取扱装置としては、例えば、自動取引装置(ATM: Automated Teller Machine)、通帳記帳機、発券機等がある。自動取引装置は、金融機関や流通機関等に設置され、紙幣を入出金するための装置である。通帳記帳機は、主に金融機関に設置され、通帳を記帳するための装置である。発券機は、交通機関や流通機関等に設置され、チケットを発行するための装置である。なお、媒体は、通帳等のように冊子状のもの(以下では「冊子状媒体」と呼ぶ場合がある)もあれば、カード等のようにカード状のもの(以下では「カード状媒体」と呼ぶ場合がある)もあれば、紙幣やチケット等のように一枚のシート状のもの(以下では「シート状媒体」と呼ぶ場合がある)もある。
従来、自動取引装置において、ユーザにより二冊以上の通帳が重ねて挿入された場合に、通帳の重走を検知する方法として、厚さを測る方法(特許文献1参照)や、分離ローラを用いる方法(特許文献2参照)などが知られている。
特開平10−241013号公報 特開2003−312895号公報
しかしながら、自動取引装置は、複数の種類の媒体を取り扱うことも起こりうる。例えば、自動取引装置は、ページ数が少ない薄い二冊の媒体(通帳)と、ページ数が多く厚い一冊の媒体(通帳)との双方が挿入される場合がある。この場合、特許文献1に記載された厚さを測る方法では、ページ数が少ない薄い二冊の媒体(通帳)の厚さが、ページ数が多く厚い一冊の媒体(通帳)の厚さよりも薄くなったときには、媒体の重走を検知することが困難になるという問題があった。
また、特許文献2に記載された分離ローラを用いる方法では、ブレーキ力(制動力)により媒体が停止した場合に、ブレーキ力(制動力)を除く手段がなかったので、媒体が詰まって搬送できなくなるという問題があった。それにより、媒体搬送自体が停止するだけではなく、搬送路上で詰まった媒体が引き抜かれた場合に、装置の破壊や媒体の破損を生じるおそれがあった。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、搬送停止の発生を減少させつつ媒体の重走を検知することができる重走検知装置、重走検知方法、及び重走検知プログラム、並びに当該重走検知装置を用いる自動取引装置を提供することを課題とする。また、搬送路上で詰まった媒体が引き抜かれた場合に、装置の破壊や媒体の破損を防ぐことを別の課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る重走検知装置(100)は、搬送路内の媒体が重走媒体であるか否かを検知する重走検知装置であって、前記媒体に搬送方向への推進力を伝達する第1の搬送ローラ(上部ローラ30など)、前記第1の搬送ローラが回転するための駆動力を付与する第1の駆動力付与部(駆動部40)、及び前記搬送路を挟んで前記第1の搬送ローラに対向する位置に設けられ、前記媒体に従動して回転運動する第2の搬送ローラ(下部ローラ50など)を有する搬送部と、前記第2の搬送ローラ側に前記推進力に反する制動力を得るように、前記第2の搬送ローラの回転運動を抑制する回転抑制トルクを付与する回転力抑制部(トルクリミッタ機構60)と、前記媒体の搬送方向の長さを検出する媒体長検出部(長さ検出センサ27)と、前記媒体長検出部が検出した長さに基づいて、前記搬送路内の媒体が重走媒体であるか否かを判定する重走判定部(91)と、を備え、前記媒体は、表紙を有し、綴じ目を軸に開閉可能な冊子状媒体であり、前記冊子状媒体の綴じ目の軸方向が前記搬送方向に直交し、かつ表紙が前記第2の搬送ローラが配設させる側になるように開いた状態で前記搬送路内を搬送され、前記第1の搬送ローラの周面が前記冊子状媒体の前方頁部分に接触する区間で、前記第2の搬送ローラの回転運動を抑制することを特徴とする。但し、符号は例示である。
また、本発明に係る重走検知方法は、搬送路内の媒体が重走媒体であるか否かを検知する重走検知装置(100)が実行する重走検知方法であって、前記重走検知装置は、前記媒体に搬送方向への推進力を伝達する第1の搬送ローラ(上部ローラ30など)、前記第1の搬送ローラが回転するための駆動力を付与する第1の駆動力付与部(駆動部40)、及び前記搬送路を挟んで前記第1の搬送ローラに対向する位置に設けられ、前記媒体に従動して回転運動する第2の搬送ローラ(下部ローラ50など)を有する搬送部を備え、前記媒体は、表紙を有し、綴じ目を軸に開閉可能な冊子状媒体であり、前記冊子状媒体の綴じ目の軸方向が前記搬送方向に直交し、かつ表紙が前記第2の搬送ローラが配設させる側になるように開いた状態で前記搬送路内を搬送され、前記第1の搬送ローラの周面が前記冊子状媒体の前方頁部分に接触する区間で、前記第2の搬送ローラ側に前記推進力に反する制動力を得るように、前記第2の搬送ローラの回転運動を抑制する回転抑制トルクを付与し、前記媒体の搬送方向の長さを検出し、検出した長さに基づいて、前記搬送路内の媒体が重走媒体であるか否かを判定することを特徴とする。但し、符号は例示である。
また、本発明に係る重走検知プログラムは、上記の重走検知方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、搬送停止の発生を減少させつつ媒体の重走を検知することができる。また、搬送路上で詰まった媒体が引き抜かれた場合に、装置の破壊や媒体の破損を防ぐことができる。
第1実施形態に係る重走検知装置を備える自動取引装置の外観斜視図である。 第1実施形態に係る重走検知装置の概略側面図である。 第1実施形態に係る重走検知装置の概略正面図である。 第1実施形態に係る重走検知装置がブレーキを実施する範囲を説明するための図(1)である。 第1実施形態に係る重走検知装置がブレーキを実施する範囲を説明するための図(2)であり、(a)は冊子状媒体の前方頁部分にブレーキを実施した場合の図であり、(b)は冊子状媒体の後方頁部分にブレーキを実施した場合の図である。 第1実施形態に係る重走検知装置が行う重走判定の動作を説明するための図であり、(a)はブレーキ開始位置での状態を表す図であり、(b)はブレーキ解除位置での状態を表す図である。 第1実施形態に係る重走検知装置の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る重走検知装置の概略正面図である。 第2実施形態に係る重走検知装置の動作を示すフローチャートである。 第1変形例に係る重走検知装置の概略正面図である。 第2変形例に係る重走検知装置の概略正面図である。 第4変形例に係る重走検知装置の概略側面図である。 第6変形例に係る重走検知装置の概略側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態につき詳細に説明する。
各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、参照する図面において、本発明を構成する部材の寸法は、説明を明確にするために誇張して表現されている。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
以下、図1を参照して、第1実施形態に係る重走検知装置を備える自動取引装置の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る重走検知装置100を備える自動取引装置1の外観斜視図である。なお、以下説明する第1実施形態ないし第3実施形態に係る重走検知装置は、自動取引装置以外の媒体取扱装置にも広く適用することができる。
≪自動取引装置≫
自動取引装置1は、通帳挿入排出口2と、カード挿入排出口3と、自動取引装置1内部に通帳印字装置を少なくとも備え、通帳印字装置は、通帳挿入排出口2に近接する位置に重走検知装置100(図2参照)を備える。自動取引装置1は、例えば金融機関に配設され、冊子状媒体としての通帳を用いた金融口座への預け入れや、金融口座からの引き出し等の種々の処理を行う。以下では、自動取引装置1の全体構成の内、重走検知装置100(図2参照)及びそれに関する制御についてのみ説明し、その他の装置及び制御については説明を省略する。
<第1実施形態に係る重走検知装置の構成>
図2及び図3を参照して、第1実施形態に係る重走検知装置の構成について説明する。図2は、第1実施形態に係る重走検知装置100の概略側面図である。図3は、第1実施形態に係る重走検知装置100の概略正面図である。なお、図3では、図2に示す搬送路20の記載を省略してある。
重走検知装置100は、通帳挿入排出口2から挿入された冊子状媒体10が重ねて挿入されている重送状態であるか否かを検知する装置である。本実施形態で想定する冊子状媒体10は、表紙11及び用紙12を有し、綴じ目13を軸に開閉可能である。冊子状媒体10の表紙11は、用紙12よりも硬い素材が使用されている。
重走検知装置100は、搬送路20と、挿入検知センサ25と、ブレーキ開始センサ26と、長さ検出センサ27と、上部ローラ30と、駆動部40(図3)と、下部ローラ50と、トルクリミッタ機構60(図3)と、第2ローラ70と、記憶部80と、制御部90とを備える。重走検知装置100は、自動取引装置1内部であり通帳挿入排出口2に近接する位置に配設される。以下、各装置について説明する。なお、第1実施形態では、上部ローラ30が第1の搬送ローラであり、下部ローラ50が第2の搬送ローラである。また、上部ローラ30と、駆動部40と、下部ローラ50とをまとめて搬送部と呼ぶ場合がある。
(搬送路)
搬送路20は、上搬送ガイド板21、及び上搬送ガイド板21に対して所定の間隔で対向する下搬送ガイド板22で構成される。これにより、上搬送ガイド板21と下搬送ガイド板22との間には一定の空間が形成され、通帳挿入排出口2から挿入された冊子状媒体10が上搬送ガイド板21と下搬送ガイド板22により形成された空間を搬送方向に移動する。ここで、通帳挿入排出口2は、冊子状媒体10の綴じ目13の軸方向が搬送方向に直交し、かつ表紙11が下側(下部ローラ50が配設される側)になるように開いた状態で冊子状媒体10が挿入されるように設けられ、通帳挿入排出口2に挿入された冊子状媒体10はその状態のまま搬送路20の内部を搬送される。以下では、冊子状媒体10の搬送方向の頁を前方頁部分と呼び、搬送方向とは逆方向とは逆方向の頁を後方頁部分と呼ぶ場合がある(図4参照)。
上搬送ガイド板21及び下搬送ガイド板22は、非導電性のモールド(プラスチック)材で形成される。上搬送ガイド板21は、上部ローラ30や第2ローラ70の一部を突出させるための矩形状の切り欠きを設けている。また、下搬送ガイド板22は、その切り欠きの位置と対向するように下部ローラ50や第2ローラ70の一部を突出させるための矩形状の切り欠きを設けている。
(挿入検知センサ)
挿入検知センサ25は、光学式センサであり、自動取引装置1の操作者による、通帳挿入排出口2への冊子状媒体10の挿入を検知する。挿入検知センサ25は、挿入検知センサ25の直下に冊子状媒体10が存在している間は「ON」の信号を制御部90に出力する。
(上部ローラ)
上部ローラ30は、円柱形状を成し、搬送方向に対して直交するシャフト31が軸通する。上部ローラ30は、シャフト31を回転軸として回転自在である。上部ローラ30は、回転状態で周面が冊子状媒体10に接触し、周面と冊子状媒体10との摩擦力を用いて、冊子状媒体10に対して搬送方向への推進力を伝達する。上部ローラ30の周面は、ゴム等の弾性体で形成される。
(駆動部)
駆動部40は、シャフト31の一端に接続され、挿入検知センサ25が通帳挿入排出口2への冊子状媒体10の挿入を検知した場合に、上部ローラ30が破線矢印方向に回転する駆動力をシャフト31を介して付与する。駆動部40は、例えば、モータ、及びギヤを備えて構成される。
(下部ローラ)
下部ローラ50は、円柱形状を成し、搬送方向に対して直交するシャフト51が軸通し、搬送路20を挟んで上部ローラ30に対向する位置に設けられる。下部ローラ50は、シャフト51を回転軸として回転自在に軸支される。
上部ローラ30のシャフト31には駆動部40が接続されているため、上部ローラ30は自力で回転することができるが、下部ローラ50のシャフト51には駆動力を付与する装置が接続されていないので、自力で回転することができない。そのため、下部ローラ50は、上部ローラ30の回転運動に従動して破線矢印方向に回転運動する。具体的には、下部ローラ50の周面が冊子状媒体10に接触した状態で、冊子状媒体10が搬送方向に進行すると、周面と冊子状媒体10との摩擦力を用いて破線矢印方向に回転する。下部ローラ50の周面は、ゴム等の弾性体で形成される。
(ブレーキ開始センサ)
ブレーキ開始センサ26は、光学式センサであり、下部ローラ50の回転運動を、トルクリミッタ機構60を用いて抑制する(ブレーキを掛ける)タイミングを制御するための装置である。ブレーキ開始センサ26は、ブレーキ開始センサ26を配設する位置を変更することにより抑制する(ブレーキを掛ける)タイミングを変更することができる。ブレーキ開始センサ26は、ブレーキ開始センサ26の直下に冊子状媒体10が存在している間は「ON」の信号を制御部90に出力する。
本実施形態の重走検知装置100は、冊子状媒体10の前方頁部分が上部ローラ30と下部ローラ50との間に狭持されている状態で下部ローラ50の回転運動を抑制するように構成されている。このため、重走検知装置100は、上部ローラ30(又は下部ローラ50)に冊子状媒体10の綴じ目13が来るまでの間に、冊子状媒体10の先端がブレーキ開始センサ26を通過するように、ブレーキ開始センサ26を上部ローラ30(又は下部ローラ50)に近接して配設している。
一方、冊子状媒体10の後方頁部分が上部ローラ30と下部ローラ50との間に狭持されている状態で下部ローラ50の回転運動を抑制する場合には、重走検知装置100は、上部ローラ30(又は下部ローラ50)に冊子状媒体10の綴じ目13が来て、かつ終端が来るまでの間に、冊子状媒体10の先端がブレーキ開始センサ26を通過するように、ブレーキ開始センサ26を上部ローラ30(又は下部ローラ50)から比較的離間して配設する。
なお、ブレーキ開始センサ26を配設する位置を変更する以外にも、ブレーキ開始センサ26の位置を固定とし、ブレーキ開始センサ26による冊子状媒体10の先端の検知時刻と上部ローラ30の回転速度とを用いて、制御部90で抑制する(ブレーキを掛ける)タイミングを調整するようにしてもよい。
(トルクリミッタ機構)
トルクリミッタ機構60は、制動トルクを加えるとともに、制動トルクが所定値になったときにその制動トルクを解除する。すなわち、トルクリミッタ機構60は、回転方向に一定の負荷(回転抑制トルク)を発生させる機構であり、発生させることのできる負荷を超えた場合には空転させる。トルクリミッタ機構60は、下部ローラ50の近傍に配設され、ブレーキ開始センサ26からブレーキ開始指示が通知されたタイミングで、下部ローラ50のシャフト51に接続される。接続の方法は、トルクリミッタ機構60で発生したトルクを下部ローラ50に伝達できるものであればよく、例えば、トルクリミッタ機構60が移動する方法や、クラッチを用いる方法などでよい。トルクリミッタ機構60は、下部ローラ50のシャフト51と接続されると、下部ローラ50の破線矢印方向への回転運動を抑制する回転抑制トルク(ブレーキ力)を付与する。これにより、下部ローラ50の回転は停止する。
トルクリミッタ機構60によるブレーキ力により下部ローラ50が停止している状態において、冊子状媒体10が搬送方向に移動すると、冊子状媒体10は、下部ローラ50から推進力に反する摩擦力(制動力)を受ける。それに伴い、冊子状媒体10は、内部に摩擦力(制動力)と同じ大きさのせん断力が発生する。重走検知装置100は、冊子状媒体10の内部に発生するせん断力を用いて重走検知を行う。すなわち、重走検知装置100は、冊子状媒体10が重なっていなければ(非重走媒体であれば)、冊子状媒体10の剛性がせん断力を上回るので、冊子状媒体10の搬送方向の長さが変化することはないが、一方、冊子状媒体10が重なっていれば(重走媒体であれば)、重なっている冊子状媒体10相互間の摩擦力がせん断力を下回るので、冊子状媒体10同士がずれて重走媒体の搬送方向の長さが増加することになる。重走検知装置100は、冊子状媒体10の搬送方向の長さにより、搬送路内の冊子状媒体10が重走媒体か否かを判定する。詳細は、重走検知装置100の動作で説明する。
そして、トルクリミッタ機構60は、発生させることのできる負荷(回転抑制トルク)を超えた場合には空転するように構成されているので、冊子状媒体10の重走検知のために下部ローラ50にブレーキ力を付与することによる冊子状媒体10の詰まりの発生を減少できる。また、仮に冊子状媒体10が搬送路20上で詰まった場合に、詰まった冊子上媒体10が引き抜かれたとしても、下部ローラ50が空転するので、重走検知装置100の破壊や媒体の破損を防ぐことができる。
ここで、冊子状媒体10の重走検知を行う場合に、トルクリミッタ機構60が下部ローラ50の回転運動を抑制する回転抑制トルク(ブレーキ力)を付与する範囲(区間)は、図4に示すように、冊子状媒体10の前方頁部分に限定するようにする。ブレーキ開始位置の制御は、前記した通り、ブレーキ開始センサ26の位置に基づいて行い、ブレーキ解除位置は、ブレーキ開始位置からの上部ローラ30の回転数と上部ローラ30の周長とから冊子状媒体10の移動距離を算出して制御する。トルクリミッタ機構60が下部ローラ50の回転運動を抑制するトルク(ブレーキ力)を付与する範囲(区間)を、冊子状媒体10の前方頁部分に限定するのは、次の理由による。
すなわち、図5(a)に示すように、トルクリミッタ機構60(図3参照)が下部ローラ50の回転運動を抑制する回転抑制トルク(ブレーキ力)を付与する範囲が冊子状媒体10の前方頁部分の場合では、冊子状媒体10に働く推進力16は用紙12に対する引っ張り力となり、冊子状媒体10に働く制動力17は表紙11に対する圧縮力となる。
一方、図5(b)に示すように、トルクリミッタ機構60(図3参照)が下部ローラ50の回転運動を抑制する回転抑制トルク(ブレーキ力)を付与する範囲が冊子状媒体10の後方頁部分の場合では、冊子状媒体10に働く推進力16は用紙12に対する圧縮力となり、冊子状媒体10に働く制動力17は表紙11に対する引っ張り力となる。
ここで、一般的に用紙12は、引っ張り力に比べて圧縮力に弱いので、冊子状媒体10の後方頁部分に制動力を付与した場合は、図5(b)に示すように用紙12がめくれてしまう。なお、表紙11については、用紙12よりも硬い素材が使用されるのが一般的であるので、引っ張り力に比べて圧縮力に弱いとしても、図5(a)に示すように用紙11がめくれることはない。このため、トルクリミッタ機構60は、下部ローラ50にブレーキ力を付与する範囲を冊子状媒体10の前方頁部分に限定している。
(第2ローラ)
図2に戻り、第2ローラ70は、上部ローラ30及び下部ローラ50を通過した冊子状媒体10に搬送方向への推進力を付与し、冊子状媒体10を自動取引装置1のさらに奥に引き込む。第2ローラ70は、冊子状媒体10に搬送方向への推進力を付与する構成であればよく、例えば、上部ローラ30や下部ローラ50と同様の構成としてもよいし、その他の構成であっても構わない。
(長さ検出センサ)
長さ検出センサ27は、光学式センサであり、冊子状媒体10の搬送方向の長さを検出するためのセンサであり、長さ検出センサ27の直下に冊子状媒体10が存在している状態の時は「ON」の信号を出力する。
(記憶部)
記憶部80は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され、自動取引装置1の通帳印字装置の稼働に必要な種々の情報が格納される。例えば、記憶部80には、冊子状媒体10のサイズに関する情報、上部ローラ30のサイズや回転速度、各センサ25,26,27の位置情報などが格納される。
(制御部)
制御部90は、CPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現され、自動取引装置1の通帳印字装置の稼働に必要な種々の機能を実現する。例えば、制御部90は、各センサ25,26,27から受信した信号に基づく駆動部40やトルクリミッタ機構60の制御、各センサ25,26,27から受信した信号に基づく重走判定などを実現する。以下では、制御部の内、重走判定を実現する部分を「重走判定部91」と呼ぶ場合がある。制御部90の詳細は、重走検知装置100の動作で説明する。
以上で、第1実施形態に係る重走検知装置の構成に関する説明を終了する。
<第1実施形態に係る重走検知装置の動作>
図7(適宜図2ないし図6を参照)を参照して、第1実施形態に係る重走検知装置100の動作を説明する。図7は、第1実施形態に係る重走検知装置100の動作を示すフローチャートである。
最初に、自動取引装置1の操作者は、冊子状媒体10を通帳挿入排出口2から挿入する。制御部90は、挿入検知センサ25から「ON」信号を受信し、駆動部40を稼働させ上部ローラ30に駆動力を付与する。これにより、重走検知装置100は、駆動部40から上部ローラ30に回転力が伝えられ、上部ローラ30が回転を始める。上部ローラ30が回転すると、冊子状媒体10が上部ローラ30と下部ローラ50とに挟まれて自動取引装置1の奥(搬送方向)へ搬送される。このとき、下部ローラ50は、冊子状媒体10と接しているため、つられて回転する(ステップS10)。
続いて、冊子状媒体10が搬送方向に搬送されて、冊子状媒体10の先端がブレーキ開始センサ26に到達する(ステップS20)。制御部90は、ブレーキ開始センサ26から「ON」信号を受信し、下部ローラ50にトルクリミッタ機構60を接続する(ステップS30)。これにより、下部ローラ50は、下部ローラ50の回転運動を抑制する回転抑制トルク(ブレーキ力)を受ける。この回転抑制トルク(ブレーキ力)は、冊子状媒体10を搬送させる回転方向とは逆方向の力である。回転抑制トルク(ブレーキ力)により、下部ローラ50の回転は停止する。
まず、図5(a)に示すように、通帳挿入排出口2(図2参照)に1つの冊子状媒体10が重ねられずに挿入され、重なっていない状態のまま1つの冊子状媒体10が搬送路20(図2参照)を移動する非重走媒体として存在する場合を考える。冊子状媒体10は、その内部に、搬送方向への推進力16と、下部ローラ50の周面及び下部ローラ50側の冊子状媒体10の間に発生する摩擦力(制動力17)とにより、せん断力が発生する。
しかしながら、冊子状媒体10の剛性がせん断力を上回るので、冊子状媒体10は、摩擦力に反して搬送方向に移動する。そして、冊子状媒体10がブレーキ解除位置まで進む(ステップS40)と、制御部90は、トルクリミッタ機構60と下部ローラ50のシャフト51とを非接続にし(トルクリミッタ機構60を退避させ)、下部ローラ50の回転運動を抑制する回転抑制トルク(ブレーキ力)の付与を解除する(ステップS50)。1つの冊子状媒体10が重ねられずに挿入された場合は、冊子状媒体10の搬送方向の長さが、記憶部80に記憶される規定サイズと同様である。
一方、図6(a)に示すように、通帳挿入排出口2(図2参照)に複数の冊子状媒体10が重ねて挿入され(図6(a)では例示として二冊の冊子状媒体10を想定)、重なった状態のまま複数の冊子状媒体10が搬送路20(図2参照)を重走する重走媒体として存在する場合を考える。複数の冊子状媒体10が重なった重走媒体の内部には、搬送方向への推進力16と、下部ローラ50の周面及び下部ローラ50側の冊子状媒体10の間に発生する摩擦力(制動力17)とにより、せん断力が発生する。
重走媒体は、複数の冊子状媒体10が重なっているだけなので、上部ローラ30側の冊子状媒体10は、推進力16により搬送方向に搬送され、一方、下部ローラ50側の冊子状媒体10は、制動力17により搬送されずにその場に留まる。それに伴い、重走された複数の冊子状媒体10は、最初に上部ローラ30と下部ローラ50との間に狭持された状態よりも、搬送方向の長さが増した状態となる。すなわち、冊子状媒体10は、ずれた状態となる。そして、図6(b)に示すように、上部ローラ30側の冊子状媒体10がブレーキ解除位置まで進む(ステップS40)と、制御部90は、トルクリミッタ機構60と下部ローラ50のシャフト51とを非接続にし(トルクリミッタ機構60を退避させ)、下部ローラ50の回転運動を抑制する回転抑制トルク(ブレーキ力)の付与を解除する(ステップS50)。
続いて、冊子状媒体10が第2ローラ70を通過し、その後、制御部90は、冊子状媒体10の先端が長さ検出センサ27に到達した時点で、長さ検出センサ27から「ON」信号を受信し、また、冊子状媒体10の終端がブレーキ開始センサ26に到達した時点で、ブレーキ開始センサ26から「OFF」信号を受信する。制御部90は、長さ検出センサ27より「ON」信号を受信した時刻からブレーキ開始センサ26より「OFF」信号を受信した時刻までの時間と、2つのセンサの距離とを用いて挿入された冊子状媒体10の搬送方向の長さを算出する(ステップS60)。仮に、挿入されたのが重走媒体である場合、下部ローラ50のブレーキ力により、上下に重ねられた冊子状媒体10がずれ、全長が長くなっている。制御部90の重走判定部91は、センサのON/OFF時間より求めた冊子状媒体10の全長が記憶部80に記憶される規定サイズ以上の場合、二冊以上重ねられた冊子状媒体10が挿入されたと判断して(ステップS70)、通帳挿入排出口2から返却を行う。一方、重走判定部91は、センサのON/OFF時間より求めた冊子状媒体10の全長が記憶部80に記憶される規定サイズと同様である場合、一冊の冊子状媒体10が挿入されたと判断して(ステップS70)、以降の処理を行う。
重走判定において、下部ローラ50にブレーキ力を加えているのは、トルクリミッタ機構60であるが、トルクリミッタ機構60はある一定以上のトルクが加わると空転するようになっている。そのため、下部ローラ50は完全に固定されているわけではなく、ある一定以上のトルクが加わると下部ローラ50は回転することができる。もし下部ローラ50とトルクリミッタ機構60が接続されている状態で冊子状媒体10が詰まり、操作者によって無理やり引き抜かれるといった場合には、下部ローラ50が回転することで自動取引装置1や冊子状媒体10の破損を防ぐことができる。
以上で、第1実施形態に係る重走検知装置の動作に関する説明を終了する。
以上のように、第1実施形態に係る重走検知装置100は、ブレーキ力を発生させる下部ローラ50は、非重送状態では、冊子状媒体10の剛性がせん断力を上回るため冊子状媒体10の搬送を妨げることがない。一方、第1実施形態に係る重走検知装置100は、複数の冊子状媒体10が重走されている重送状態では、下部ローラ50により制動力が加えられることにより、最初に上部ローラ30と下部ローラ50との間に狭持された状態よりも、重なった冊子状媒体10は搬送方向に長さが増した状態となる。これにより、重走検知装置100は、長さ検出センサ27により重送状態を検知することができる。また、第1実施形態に係る重走検知装置100は、トルクリミッタ方式のため、仮に冊子状媒体10が搬送路20上で詰まって搬送できなくなった場合や、いたずらなどによりトルクリミッタ機構60を下部ローラ50に接続しているときに冊子状媒体10を引き抜かれたとしても、一定以上の負荷で下部ローラ50が空転するため自動取引装置1や冊子状媒体10を破損しない。
また、第1実施形態に係る重走検知装置100は、下部ローラ50にブレーキ開始センサ26の信号に基づいてブレーキ力を発生させ、冊子状媒体10をずらすことで二冊以上の冊子状媒体10が重なっているか判定するため、冊子状媒体10の厚みやページ数、見開きページに左右されない。従って、複数種類の冊子状媒体10を同時に取り扱う自動取引装置1の通帳印字装置に利用することができる。
また、第1実施形態に係る重走検知装置100は、冊子状媒体10が通帳挿入排出口2に挿入された時点では複数重なっているか判断できないため、挿入された冊子状媒体10が一冊の場合でも下部ローラ50にブレーキ力が加えられることになるが、下部ローラ50にブレーキ力を発生させる区間を冊子状媒体10の繋ぎ目13より前方頁部分に限定することで、冊子状媒体10(特に用紙12)の破損を防ぐことができる。
[第2実施形態]
第1実施形態に係る重走検知装置100は、下部ローラ50は、上部ローラ30に従動して回転していた。これに対して、第2実施形態に係る重走検知装置100aは、下部ローラ50にトルクリミッタ機構60を常に接続した状態とし、下部ローラ50を軸支するシャフト51から任意のタイミングで切り離しを行うことができる駆動部40aを接続する。
これにより、第2実施形態に係る重走検知装置100aは、上部ローラ30のみならず下部ローラ50についても駆動力を持って回転するため、滑りやすい材質の冊子状媒体10を用いる場合や、変形した冊子状媒体10を用いる場合や、低温状況で使用する場合などの搬送力が不足しやすくなる条件においても、十分な推進力を確保することが可能になる。
<第2実施形態に係る重走検知装置の構成>
図8を参照して、第2実施形態に係る重走検知装置の構成について説明する。図8は、第2実施形態に係る重走検知装置100aの概略正面図である。なお、図8では、搬送路20(図2参照)の記載を省略してある。
第1実施形態に係る重走検知装置100と、第2実施形態に係る重走検知装置100aとの違いは、駆動部40aが追加されている点と、トルクリミッタ機構60がトルクリミッタ機構60aに変更されている点である。以下では、第2実施形態に係る重走検知装置100aの構成の内、第1実施形態から変更されている構成のみを説明する。なお、第2実施形態では、上部ローラ30が第1の搬送ローラであり、下部ローラ50が第2の搬送ローラである。
(駆動部)
駆動部40aは、シャフト51の一端に切り離し可能に接続され、接続状態において、下部ローラ50が回転する駆動力(トルク)をシャフト51を介して付与する。駆動部40aが付与する駆動力(トルク)は、トルクリミッタ機構60aが抑制するブレーキ力(回転抑制トルク)よりも大きく設定される。駆動部40aは、例えば、モータ、及びギヤを備えて構成される。駆動部40aの切り離しの方法は、駆動部40aで発生したトルクを下部ローラ50に伝達しないようにするものであればよく、例えば、クラッチを用いる方法などでよい。駆動部40aは、ブレーキ開始センサ26からブレーキ開始指示が通知されたタイミングで切り離される。
(トルクリミッタ機構)
トルクリミッタ機構60aは、下部ローラ50のシャフト51に常に接続される。それ以外は、第1実施形態に係るトルクリミッタ機構60と同様である。
以上で、第2実施形態に係る重走検知装置の構成に関する説明を終了する。
<第2実施形態に係る重走検知装置の動作>
図9(適宜図8を参照)を参照して、第2実施形態に係る重走検知装置100aの動作を説明する。図9は、第2実施形態に係る重走検知装置100aの動作を示すフローチャートである。
最初に、自動取引装置1の操作者は、冊子状媒体10を通帳挿入排出口2(図2参照)から挿入する。制御部90は、挿入検知センサ25から「ON」信号を受信し、駆動部40及び駆動部40aを稼働させ、上部ローラ30及び下部ローラ50に駆動力を付与する。これにより、重走判定装置100aは、駆動部40から上部ローラ30に回転力が伝えられ上部ローラ30が回転を始め、また、駆動部40から下部ローラ50に回転力が伝えられ下部ローラ50が回転を始める(ステップS10a)。このとき、上部ローラ30と下部ローラ50の回転スピード(ローラ外周の周速度)は同じでなくてはならない。
続いて、冊子状媒体10が共に回転する上部ローラ30及び下部ローラ50に挟まれることで、冊子状媒体10が搬送方向に搬送されて、冊子状媒体10の先端がブレーキ開始センサ26(図2参照)に到達する(ステップS20)。制御部90は、ブレーキ開始センサ26から「ON」信号を受信し、下部ローラ50から駆動部40aを切り離す(ステップS30a)。これにより、駆動部40aの駆動トルクが下部ローラ50に伝達されなくなり、下部ローラ50に伝達されるトルクは、トルクリミッタ機構60aから与えられる下部ローラ50の回転運動を抑制する回転抑制トルク(ブレーキ力)のみとなる。この回転抑制トルク(ブレーキ力)は、冊子状媒体10を搬送させる回転方向とは逆方向の力である。回転抑制トルク(ブレーキ力)により、下部ローラ50の回転は停止する。
下部ローラ50の回転が停止することにより冊子状媒体10に起こる現象は、第1実施形態と同様である。そして、冊子状媒体10がブレーキ解除位置まで進む(ステップS40)と、制御部90は、下部ローラ50に駆動部40aを再び接続し、トルクリミッタ機構60aが発生する負荷以上の駆動トルクを付与することで、ブレーキ力を取り除く(ブレーキ力を相殺する)(ステップS50a)。その後の、重走判定についても第1実施形態と同様である。
以上で、第2実施形態に係る重走検知装置の動作に関する説明を終了する。
以上のように、第2実施形態に係る重走検知装置100aは、上部ローラ30のみならず下部ローラ50についても駆動力を持って回転する。そのため、第2実施形態に係る重走検知装置100aは、滑りやすい材質の冊子状媒体10を用いる場合や、変形した冊子状媒体10を用いる場合や、低温状況で使用される場合などの搬送力が不足しやすくなる条件においても、十分な推進力を確保することが可能である。
[第3実施形態]
第1実施形態に係る重走検知装置100及び第2実施形態に係る重走検知装置100aは、共に、挿入された冊子状媒体10が一冊の場合(非重走媒体の場合)も、複数重ねられた場合(重走媒体の場合)も、関係なくブレーキ動作を実施している。
そのため、冊子状媒体10が一冊の場合(非重走媒体の場合)は、冊子状媒体10と上部ローラ30との間、又は冊子状媒体10と下部ローラ50との間にスリップが発生することになる。重なった冊子状媒体10を検知する機能に問題は無いが、スリップが発生することにより冊子状媒体10の表面に汚れが発生する虞がある。また、上部ローラ30と冊子状媒体10との間でスリップが発生した場合、その間、冊子状媒体10の搬送が一時的に止まっているかのように見えてしまう。第3実施形態は、これらの点を留意した構成とする。
<第3実施形態に係る重走検知装置の構成>
第3実施形態に係る重走検知装置100b(図示せず)の構成は、第1実施形態に係る重走検知装置100の構成と同様である。ただし、トルクリミッタ機構60から下部ローラ50に与えられるブレーキ力は、複数の冊子状媒体10が重なって挿入された場合(重走媒体の場合)の冊子状媒体10をずらすために必要な相互間の力(冊子状媒体10相互間の最大静止摩擦力)よりも大きく、一冊の冊子状媒体10が挿入された場合(非重走媒体の場合)の冊子状媒体10と上部ローラ30若しくは下部ローラ50との間にスリップが発生する力(冊子状媒体10と上部ローラ30若しくは下部ローラ50との間の最大静止摩擦力)よりも小さく設定する。
すなわち、トルクリミッタ機構60から下部ローラ50に与えられるブレーキ力のリミッタ(上限値)は、次の条件に当てはまるように設定される。
〈ブレーキ力のリミッタ(上限値)の設定条件〉
・冊子状媒体10相互間の最大静止摩擦力<トルクリミッタ機構60のブレーキ力のリミッタ(上限値)<冊子状媒体10と上部ローラ30若しくは下部ローラ50との間の最大静止摩擦力
なお、駆動部40が上部ローラ30に付与する駆動力は、ブレーキ力のリミッタ(上限値)よりも強く設定する。
以上で、第3実施形態に係る重走検知装置の構成に関する説明を終了する。
<第3実施形態に係る重走検知装置の動作>
第3実施形態に係る重走検知装置100b(図示せず)の動作は、第1実施形態に係る重走検知装置100と同様なので説明を省略する。
以上のように、第3実施形態に係る重走検知装置100b(図示せず)は、トルクリミッタ機構60から下部ローラ50に与えられるブレーキ力のリミッタ(上限値)を「冊子状媒体10相互間の最大静止摩擦力<トルクリミッタ機構60のブレーキ力のリミッタ(上限値)<冊子状媒体10と上部ローラ30若しくは下部ローラ50との間の最大静止摩擦力」に設定する。これにより、複数の冊子状媒体10が重ねて挿入された場合(重走媒体の場合)は、冊子状媒体10をずらすことができ、また、一冊の冊子状媒体10が挿入された場合(非重走媒体の場合)は、上部ローラ30若しくは下部ローラ50との間でスリップが発生する前にトルクリミッタ機構60が空転を開始する。そのため、第3実施形態に係る重走検知装置100b(図示せず)は、スリップが発生することにより冊子状媒体10の表面に汚れが発生する虞がなく、また、冊子状媒体10の搬送が一時的に止まることもない。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で実施することができる。実施形態の変形例を以下に示す。
<第1変形例>
第1実施形態に係る重走検知装置100では、図3に示すように、上部ローラ30に駆動部40を接続し、下部ローラ50にトルクリミッタ機構60を任意のタイミングで接続するようにした。しかしながら、図10に示すように、下部ローラ50に駆動部40c(駆動部40に相当)を接続し、上部ローラ30にトルクリミッタ機構60c(トルクリミッタ60に相当)を接続する構成としてもよい。
この場合、トルクリミッタ機構60cがブレーキ力を付与するのは、冊子状媒体10の後方頁部分の範囲に限定する必要がある。用紙12がめくれることを防止するためである。なお、第1変形例では、下部ローラ50が第1の搬送ローラであり、上部ローラ30が第2の搬送ローラである。
第1変形例は、自動取引装置1の形状等の問題により、第1実施形態に係る重走検知装置100の構成を採用できない場合や、冊子状媒体10の形態等の問題によりブレーキ力を付与する範囲を変更したい場合などに有効である。
<第2変形例>
第2実施形態に係る重走検知装置100aでは、図8に示すように、上部ローラ30に駆動40を接続し、下部ローラ50にトルクリミッタ機構60aと駆動部40aとを接続し、ブレーキ開始センサ26からブレーキ開始指示が通知されたタイミングで駆動部40aを切り離せるようにした。しかしながら、図11に示すように、下部ローラ50に駆動部40d1(駆動部40に相当)を接続し、上部ローラ30にトルクリミッタ機構60d(トルクリミッタ機構60aに相当)と駆動部40d2(駆動部40a)とを接続し、ブレーキ開始センサ26からブレーキ開始指示が通知されたタイミングで駆動部40d2を切り離せる構成としてもよい。
この場合、トルクリミッタ機構60dがブレーキ力を付与するのは、冊子状媒体10の後方頁部分の範囲に限定する必要がある。用紙12がめくれることを防止するためである。なお、第2変形例では、下部ローラ50が第1の搬送ローラであり、上部ローラ30が第2の搬送ローラである。
第2変形例は、自動取引装置1の形状等の問題により、第2実施形態に係る重走検知装置100aの構成を採用できない場合や、冊子状媒体10の形態等の問題によりブレーキ力を付与する範囲を変更したい場合などに有効である。
<第3変形例>
第1実施形態ないし第3実施形態では、通帳挿入排出口2に近接する位置に重なった冊子状媒体10をずらすための上部ローラ30及び下部ローラ50を配設したが、自動取引装置1の奥(搬送方向に進んだ場所)に上部ローラ30及び下部ローラ50を配設し、冊子状媒体10を自動取引装置1の奥に引き込んでから冊子状媒体10の重走判定を行ってもよい。この場合、上部ローラ30及び下部ローラ50が冊子状媒体10に接触しているときには、それ以外のローラが冊子状媒体10に接触しないように配設するか、それ以外のローラを一時的に退避させるような仕組みを設ける必要がある。重なった冊子状媒体10をずらす動作の妨害をしないようにするためである。
<第4変形例>
第1実施形態ないし第3実施形態に係る重走検知装置100,100a,100bは、図2に示すように、上部ローラ30と下部ローラ50とを搬送路20に対向するように1つずつ配設していた。しかしながら、図12に示すように、上部ローラ30と下部ローラ50とが対になっていれば組数は特に限定されず、搬送路20に沿って複数組を配設するようにしてもよい。
この場合、トルクリミッタ機構60,60aが冊子状媒体10に対してブレーキ力を付与してもよい範囲(冊子状媒体10の前方頁部分又は後方頁部分)に同時に接触する上部ローラ30の摩擦力の合計や同時に接触する下部ローラ50の摩擦力の合計が、冊子状媒体10に付与されるブレーキ力の合計に対して第3実施形態の条件を満たすようにする。
なお、第4変形例では、複数の下部ローラ50の内、いずれか1つが第2の搬送ローラであり、それ以外の下部ローラ50が第3の搬送ローラである。
<第5変形例>
第1実施形態ないし第3実施形態では、制御部90は、ブレーキ開始センサ26と長さ検出センサ27とを用いて冊子状媒体10の長さを算出していた。しかしながら、ブレーキ開始センサ26のみの構成として、制御部90は、ブレーキ開始センサ26より「ON」信号を受信してから「OFF」信号を受信するまでの上部ローラ30の回転数を用いて冊子状媒体10の長さを算出するようにしてもよい。
<第6変形例>
第1実施形態ないし第3実施形態では、上部ローラ30や下部ローラ50を用いて複数の重ねられた冊子状媒体10を判定する方法について説明した。しかしながら、図13に示すように、下部ローラ50側から冊子状媒体10にブレーキ力を付与するブレーキパッド61eを、過負荷保護装置60eを用いることで上限値をもって押し付けてもよい。
この場合、ブレーキ力を付与している間は、下部ローラ50に対して駆動力を伝達してはならない。また、冊子状媒体10に対して、ブレーキ力を付与する範囲は、第1実施形態ないし第3実施形態と同様である。
<第7変形例>
第1実施形態ないし第3実施形態では、冊子状媒体10の搬送をローラで行っていたが、第1実施形態ないし第3実施形態に係る重走検知装置100,100a,100bは、ベルト等のその他の手段を用いた搬送方法にも適用可能である。
<第8変形例>
第1実施形態ないし第3実施形態では、重走検知装置100,100a,100bが取り扱う媒体として冊子状媒体10を想定して説明したが、第1実施形態ないし第3実施形態に係る重走検知装置100,100a,100bは、カード状媒体やシート状媒体のようにある程度薄い媒体であれば冊子状でなくとも取り扱うことができる。また、重走検知装置100,100a,100bが取り扱う媒体の材質は特に限定されず、紙やプラスチックなどの他に種々の材質を用いることができる。
さらに、第1実施形態ないし第3実施形態における重走判定は、ある形状の媒体とそれ以外の形状の媒体とが重ねて挿入された場合にも適用可能である。例えば、冊子状媒体とカード状媒体との重走判定や、冊子状媒体とシート状媒体との重走判定や、カード状媒体とシート状媒体との重走判定に適用可能である。
<第9変形例>
第1実施形態ないし第3実施形態では、トルクリミッタ機構60,60aを接続するローラやトルクリミッタ機構60,60aがブレーキ力を付与する範囲を固定していたが、挿入検知センサ25が、表紙11が下側(下部ローラ50が配設される側)にあるのかそれとも上側(上部ローラ30が配設される側)にあるのかを検知し、冊子状媒体10の表紙11の位置によりトルクリミッタ機構60,60aを接続するローラやトルクリミッタ機構60,60aがブレーキ力を付与する範囲を選択するようにしてもよい。
この場合、挿入検知センサ25を例えばイメージセンサなどを用い、冊子状媒体10の存在の有無に加えて画像イメージを認識するようにし、認識したイメージに基づいて表紙11が上下どちら側となっているか判断すればよい。また、挿入検知センサ25とは別にイメージセンサを新たに設けてもよい。
[参考例]
第1実施形態ないし第3実施形態では、トルクリミッタ機構60,60aを用いていたが、冊子状媒体10と下部ローラ50との間にスリップが発生しても構わない場合は、下部ローラ50を完全に固定した状態でブレーキ力を付与してもよい。
1 自動取引装置
2 通帳挿入排出口
3 カード挿入排出口
10 冊子状媒体
11 表紙
12 用紙
13 綴じ目
20 搬送路
25 挿入検知センサ
26 ブレーキ開始センサ(前方頁部分検知部、後方頁部分検知部)
27 長さ検出センサ(媒体長検出部)
30 上部ローラ(搬送ローラ)
40,40a,40c,40d1,40d2, 駆動部(駆動力付与部)
50 下部ローラ(搬送ローラ)
60,60a,60c,60d トルクリミッタ機構(回転力抑制部)
60e 過負荷保護装置(回転力抑制部、推進力抑制部)
61e ブレーキパッド(接触部)
80 記憶部
90 制御部
91 重走判定部
100,100a,100b,100c,100d,100e 重走検知装置

Claims (9)

  1. 搬送路内の媒体が重走媒体であるか否かを検知する重走検知装置であって、
    前記媒体に搬送方向への推進力を伝達する第1の搬送ローラ、前記第1の搬送ローラが回転するための駆動力を付与する第1の駆動力付与部、及び前記搬送路を挟んで前記第1の搬送ローラに対向する位置に設けられ、前記媒体に従動して回転運動する第2の搬送ローラを有する搬送部と、
    前記第2の搬送ローラ側に前記推進力に反する制動力を得るように、前記第2の搬送ローラの回転運動を抑制する回転抑制トルクを付与する回転力抑制部と、
    前記媒体の搬送方向の長さを検出する媒体長検出部と、
    前記媒体長検出部が検出した長さに基づいて、前記搬送路内の媒体が重走媒体であるか否かを判定する重走判定部と、を備え
    前記媒体は、表紙を有し、綴じ目を軸に開閉可能な冊子状媒体であり、前記冊子状媒体の綴じ目の軸方向が前記搬送方向に直交し、かつ表紙が前記第2の搬送ローラが配設させる側になるように開いた状態で前記搬送路内を搬送され、前記第1の搬送ローラの周面が前記冊子状媒体の前方頁部分に接触する区間で、前記第2の搬送ローラの回転運動を抑制する、ことを特徴とする重走検知装置。
  2. 搬送路内の媒体が重走媒体であるか否かを検知する重走検知装置であって、
    前記媒体に搬送方向への推進力を伝達する第1の搬送ローラ、前記第1の搬送ローラが回転するための駆動力を付与する第1の駆動力付与部、及び前記搬送路を挟んで前記第1の搬送ローラに対向する位置に設けられ、前記媒体に従動して回転運動する第2の搬送ローラを有する搬送部と、
    前記第2の搬送ローラ側に前記推進力に反する制動力を得るように、前記第2の搬送ローラの回転運動を抑制する回転抑制トルクを付与する回転力抑制部と、
    前記媒体の搬送方向の長さを検出する媒体長検出部と、
    前記媒体長検出部が検出した長さに基づいて、前記搬送路内の媒体が重走媒体であるか否かを判定する重走判定部と、を備え
    前記媒体は、表紙を有し、綴じ目を軸に開閉可能な冊子状媒体であり、前記冊子状媒体の綴じ目の軸方向が前記搬送方向に直交し、かつ表紙が前記第1の搬送ローラが配設させる側になるように開いた状態で前記搬送路内を搬送され、前記第2の搬送ローラの周面が前記冊子状媒体の後方頁部分に接触する区間で、前記第2の搬送ローラの回転運動を抑制する、ことを特徴とする重走検知装置。
  3. 前記回転力抑制部が、前記第2の搬送ローラの回転運動を抑制する以外の区間において、前記第2の搬送ローラが回転するための駆動力を付与する第2の駆動力付与部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項又は請求項に記載された重走検知装置。
  4. 前記回転抑制トルクの上限値は、
    前記媒体相互間の最大静止摩擦力よりも大きく、前記第1の搬送ローラの周面と前記媒体との間の最大静止摩擦力よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項ないし請求項のいずれか1項に記載の重走検知装置。
  5. 搬送路内の媒体が重走媒体であるか否かを検知する重走検知装置であって、
    前記媒体に搬送方向への推進力を伝達する第1の搬送ローラ、前記第1の搬送ローラが回転するための駆動力を付与する第1の駆動力付与部、及び前記搬送路を挟んで前記第1の搬送ローラに対向する位置に設けられ、前記媒体に従動して回転運動する第2の搬送ローラを有する搬送部と、
    前記第2の搬送ローラ側に前記推進力に反する制動力を得るように、前記第2の搬送ローラの回転運動を抑制する回転抑制トルクを付与する回転力抑制部と、
    前記媒体の搬送方向の長さを検出する媒体長検出部と、
    前記媒体長検出部が検出した長さに基づいて、前記搬送路内の媒体が重走媒体であるか否かを判定する重走判定部と、を備え
    前記第2の搬送ローラの搬送方向前後の一方又は双方の位置に、前記第1の搬送ローラに従動して回転運動する単数又は複数の第3の搬送ローラが配設され、
    前記回転力抑制部は、
    前記第2の搬送ローラ及び前記第3の搬送ローラの回転運動を抑制する前記回転抑制トルクを付与する、ことを特徴とする重走検知装置。
  6. 搬送路内の媒体が重走媒体であるか否かを検知する重走検知装置であって、
    前記媒体に搬送方向への推進力を伝達する第1の搬送ローラ、前記第1の搬送ローラが回転するための駆動力を付与する第1の駆動力付与部、及び前記搬送路を挟んで前記第1の搬送ローラに対向する位置に設けられ、前記媒体に従動して回転運動する第2の搬送ローラを有する搬送部と、
    前記第2の搬送ローラ側に前記推進力に反する制動力を得るように、前記第2の搬送ローラの回転運動を抑制する回転抑制トルクを付与する回転力抑制部と、
    前記媒体の搬送方向の長さを検出する媒体長検出部と、
    前記媒体長検出部が検出した長さに基づいて、前記搬送路内の媒体が重走媒体であるか否かを判定する重走判定部と、
    前記媒体の前記第2の搬送ローラ側に任意に接触することができる接触部と、を備え、
    前記回転力抑制部は、
    前記媒体が、前記制動力を前記接触部との摩擦力を介して得るように、前記接触部を前記媒体に押圧する押圧力を付与する、ことを特徴とする重走検知装置。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の重走検知装置を備えた自動取引装置。
  8. 搬送路内の媒体が重走媒体であるか否かを検知する重走検知装置が実行する重走検知方法であって、
    前記重走検知装置は、
    前記媒体に搬送方向への推進力を伝達する第1の搬送ローラ、前記第1の搬送ローラが回転するための駆動力を付与する第1の駆動力付与部、及び前記搬送路を挟んで前記第1の搬送ローラに対向する位置に設けられ、前記媒体に従動して回転運動する第2の搬送ローラを有する搬送部を備え、
    前記媒体は、表紙を有し、綴じ目を軸に開閉可能な冊子状媒体であり、前記冊子状媒体の綴じ目の軸方向が前記搬送方向に直交し、かつ表紙が前記第2の搬送ローラが配設させる側になるように開いた状態で前記搬送路内を搬送され、
    前記第1の搬送ローラの周面が前記冊子状媒体の前方頁部分に接触する区間で、前記第2の搬送ローラ側に前記推進力に反する制動力を得るように、前記第2の搬送ローラの回転運動を抑制する回転抑制トルクを付与し、
    前記媒体の搬送方向の長さを検出し、
    検出した長さに基づいて、前記搬送路内の媒体が重走媒体であるか否かを判定する、
    ことを特徴とする重走検知方法。
  9. 請求項に記載の重走検知方法をコンピュータに実行させることを特徴とする重走検知プログラム。
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