JP5810533B2 - ミラー付き光導波路の製造方法、ミラー付き光導波路、及びミラー付き光電気複合基板 - Google Patents

ミラー付き光導波路の製造方法、ミラー付き光導波路、及びミラー付き光電気複合基板 Download PDF

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Description

本発明は、ミラー付き光導波路及びその製造方法、並びに、そのミラー付き光導波路を備えるミラー付き光電気複合基板に関する。
電子素子間や配線基板間の高速・高密度信号伝送において、従来の電気配線による伝送では、信号の相互干渉や減衰が障壁となり、高速・高密度化の限界が見え始めている。これを打ち破るため電子素子間や配線基板間を光で接続する技術、いわゆる光インターコネクションが提案されており、電気配線と光配線の複合化に関して種々の検討が行われている。光伝送路としては、光ファイバに比べ、配線の自由度が高く、且つ高密度化が可能な光導波路(板状の光伝送路)を用いることが望ましく、中でも、加工性や経済性に優れたポリマー材料を用いた光導波路が有望である。
この光導波路として、光路を変換させるためのミラーを1対備えたものも提案されている。
例えば、特許文献1,2の導波路フィルム型光モジュールは、板状の光導波路フィルムの長手方向における一方の側面が傾斜したミラー面とされていると共に、この光導波路フィルムの長手方向の途中に光路変換部が設けられている。また、この光導波路フィルムの下面のうちこれらミラー面及び光路変換部と対応する位置に、それぞれ発光素子及び受光素子が設けられている。そして、この発光素子から上方に向けて光信号が送信されると、ミラー面に反射されて長手方向に光路を変えて進行した後、その一部が光路変換部によって下方に光路変換されて受光素子に受信され、残部が光路を変えることなく光路変換部を透過する。
なお、特許文献1には、この光路変換部の具体的な説明はない。
特許文献2の図1(C)及び段落0056,0058には、この光路変換部が傾斜面であることが開示されている。この光導波路フィルムを製造するには、まず鋳型内に下部クラッドフィルムを配置した後、導波路コア形成用硬化性樹脂を充填して導波路コアを成型する。この成型時に、導波路コアの上面に断面直角三角形状の切れ込み部が形成される。この切れ込み部の傾斜面が上記光路変換部となる。必要に応じてこの切れ込み部をダイシングソー等で仕上げた後、導波路コアの上に上部クラッドフィルムを積層する。この上部クラッドフィルムにより、切れ込み部内の空隙は埋められる。このようにして、傾斜面よりなる光路変換面が導波路コアに形成されてなる光導波路フィルムが製造される。
また、特許文献3の図2及び段落0020〜0023には、1対のミラーを有する光導波路の製造方法が記載されている。この製造方法について、第7図を用いて説明する。
基板11上に下部クラッド層25を形成する。この下部クラッド層25上にコア材料層を形成し、エッチング等により、下部クラッド層25の長手方向に沿って延在する角棒状のコア13aを3本形成する。次いで、切削加工等により、各コア13aの短手方向の全長にわたって延在する溝を、コア13aの長手方向に間隔をおいて1対形成する。これら1対の溝の形成により、各コア13aには4つの切断面が、長手方向に間隔をおいて形成されることになる。これら4つの切断面のうち、内側の1対の切断面は長手方向に対して直交した垂直面となっており、外側の1対の切断面は長手方向に対して斜交した傾斜面となっている。これら1対の傾斜面に金属を被覆してミラー16,18を形成する。その後、図示は省略するが、板状の上部クラッド層用材料を加温しながらコア13aの上面に加圧・融着して、上部クラッド層を形成する。このとき、この上部クラッド層用材料により、溝内の空隙が埋められる。このようにして、ミラー付き光導波路が製造される。
この光導波路の上方から一方の溝内に進行した光信号は、一方のミラー16でコア長手方向に光路変換され、一方の溝においてミラー16に隣接する垂直面を通ってコア13aを進行した後、他方の溝においてミラー18に隣接する垂直面を通過して他方の溝内に進行し、他方のミラー18で上方に光路変換され、光導波路の上方に送信される。
特開2006−011210号公報 特開2006−017885号公報 国際公開第2006/054569号
特許文献1,2の光導波路フィルムは、光路変換部が光信号の一部のみを反射し、残部を透過してしまうため、この反射後の光信号が弱くなるという問題がある。
特許文献3の光導波路にあっては、光信号がコア13aに形成された溝内を通過する必要があるため、以下の問題がある。すなわち、上部クラッド層の形成時に、溝内の空隙が上部クラッド層用材料によって十分に埋まらず、溝内に空気が残存すると、この空気に起因して光損失が生じるおそれがある。また、光信号は、ミラー16,18の間の前記2つの垂直面(長手方向における中央のコア13aの両端面)を通過する必要があるため、前記2つの垂直面をミラー面として利用することができない。
本発明は、ミラーによって光信号を小さい光損失にて光路変換することができるミラー付き光導波路及びその製造方法と、この光導波路を備えたミラー付き光電気複合基板とを提供することを課題とする。
本発明者らは、途切れることなく連続するコア層の両端又は片端を傾斜面としてこれら傾斜面に金属層を形成することにより、上記課題を解決し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、下記[1]〜[7]を提供するものである。
[1]下部クラッド層と、前記下部クラッド層上のコア層と、前記コア層に間隔をおいて形成された1対の傾斜面と、前記1対の傾斜面に形成された金属層よりなる1対のミラーとを有するミラー付き光導波路であって、前記コア層のうち前記1対の傾斜面の間の部分は、途切れることなく連なる連続部となっており、下部クラッド層側から入射された光信号が、一方のミラーによって光路変換され、前記連続部分を伝搬し、もう一方のミラーにより光路変換され、再度下部クラッド層側に出力されることを特徴とするミラー付き光導波路。
[2]前記コア層に間隔をおいて2つの溝が平行に形成されており、一方の溝のうち他方の溝に近い側の側面と、前記他方の溝のうち前記一方の溝に近い側の側面とが、前記1対の傾斜面となっている[1]に記載のミラー付き光導波路。
[3]前記2つの溝の少なくとも一方は、他方の溝に遠い側の側面も傾斜しており、この遠い側の側面にも前記ミラーが形成されている[1]又は[2]に記載のミラー付き光導波路。
[4]下部クラッド層と、前記下部クラッド層上のコア層と、前記コア層に間隔をおいて形成された傾斜面及び垂直面と、前記傾斜面に形成された金属層よりなるミラーとを有するミラー付き光導波路であって、前記コア層のうち傾斜面と垂直面の間の部分は、途切れることなく連なる連続部となっており、下部クラッド層側から入射された光信号が、ミラーによって光路変換され、前記連続部分を伝搬し、前記垂直面から出射される、又は、前記垂直面から入射された光信号が、前記連続部を伝搬し、ミラーにより光路変換され、下部クラッド層側に出射されることを特徴とするミラー付き光導波路。
[5]前記コア層の上面を被覆する上部クラッド層を有する[1]〜[4]のいずれかに記載のミラー付き光導波路。
[6]前記傾斜面に形成された金属層を被覆し、且つ前記コア層の上面を被覆する上部クラッド層を有する[1]〜[5]のいずれかに記載のミラー付き光導波路。
[7][1]〜[6]のいずれか1項に記載のミラー付き光導波路を製造する方法であって、前記コア層に前記傾斜面を形成する第1の工程と、前記第1の工程の後に、前記傾斜面に前記ミラーを形成する第2の工程とを有するミラー付き光導波路の製造方法。
[8]前記第2の工程の後に、前記コア層及び前記ミラー上に上部クラッド層を積層する第3の工程を有する[7]に記載のミラー付き光導波路の製造方法。
[9][1]〜[6]のいずれか1項に記載のミラー付き光導波路と電気配線板との積層体を含むミラー付き光電気複合基板。
本発明のミラー付き光導波路及びミラー付き光電気複合基板にあっては、一方のミラーで光路変換された光信号は、コア層の連続部内を一度も出光することなく進行して他方のミラーまで到達し、かつこの他方のミラーが光信号を透過させることなく確実に光路変換させるため、又は、ミラーで光路変換された(垂直面から入射した)光信号は、コア層の連続部内を一度も出光することなく進行して他方の垂直面(ミラー)まで到達し、かつこのミラーが光信号を透過させることなく確実に光路変換させるため、光損失が小さい。
また本発明のミラー付き光導波路の製造方法によれば、光信号伝達用のコア層に金属層よりなるミラーを直接形成するため、光導波路の厚みを薄く形成することができる。なお、この上に更に上部クラッド層を積層すると、光路変換用の斜面部を形成した際の溝が外部に露出しないミラー付き光導波路、並びにミラー付き光電気複合基板を得ることができる。
第1図(a)は第1の実施の形態に係るミラー付き光導波路の模式的な斜視図、第1図(b)は第1図(a)のB−B線に沿う断面図、第1図(c)は第1図(b)において上部クラッド層8及びミラー6a,6b,7a,7bを省略した断面図である。 第1図のミラー付き光導波路の製造方法の一例を示す模式的な断面図である。 本発明のミラー付き光電気複合基板の一例を示す模式的な断面図である。 第2の実施の形態に係るミラー付き光導波路の模式的な断面図である。 第3の実施の形態に係るミラー付き光導波路の模式的な断面図である。 第4の実施の形態に係るミラー付き光導波路の模式的な断面図である。 従来例に係るミラー付き光導波路の製造方法を説明する斜視図である。
〔ミラー付き光導波路の構成〕
本実施の形態に係るミラー付き光導波路について、第1図及び第2図を用いて説明する。第1図(a)は実施の形態に係るミラー付き光導波路の斜視図、第1図(b)は第1図(a)のB−B線に沿う断面図、第1図(c)は第1図(b)において上部クラッド層8及びミラー6a,6b,7a,7bを省略した断面図である。
詳細は後述するが、本実施の形態に係るミラー付き光導波路9は、主に、基板1と、基板1上の下部クラッド層2と、下部クラッド層2上のコアパターン3と、コアパターン3に間隔をおいて形成された1対の傾斜面4a,5a(第1図(c))と、これら1対の傾斜面4a,5aに形成された金属層よりなる1対のミラー6a,7aと、コアパターン3上の上部クラッド層8とを有する。コアパターン3のうち前記1対の傾斜面4a,5aの間の部分は、途切れることなく連なる連続部3aとなっている。
このミラー付き光導波路9にあっては、第1図(b)の矢印Aのとおり、一方のミラー6aで光路変換された光信号は、コアパターン3の連続部3a内を一度も出光することなく進行して他方のミラー7aまで到達し、かつこの他方のミラー7aが光信号を透過させることなく確実に光路変換させるため、光損失が小さいものとなる。
次に、このミラー付き光導波路9の構成について詳細に説明する。
(基板)
基板1の材料としては、特に制限はなく、例えば、ポリイミド基板、FR−4基板、ガラスエポキシ樹脂基板、セラミック基板、ガラス基板、シリコン基板、プラスチック基板、金属基板、樹脂層付き基板、金属層付き基板、プラスチックフィルム、樹脂層付きプラスチックフィルム、金属層付きプラスチックフィルム、電気配線板が挙げられる。
基板1として柔軟性及び強靭性のある基材、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルサルファイド、ポリアリレート、液晶ポリマー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミドを基板として用いることで、フレキシブルな光導波路としてもよい。
この基板1の厚さとしては、板の反りや寸法安定性により、適宜変えてよいが、好ましくは0.1〜10.0mmである。本実施の形態では、光信号の波長に対して透明な基板1を用いるとよい。
(下部クラッド層)
上記基板1の上面に、下部クラッド層2が設けられている。
下部クラッド層2としては、コアパターン3より低屈折率の樹脂が使用される。下部クラッド層2の厚さに関しては、特に限定するものではないが、乾燥後の厚さで、5〜500μmの範囲が好ましい。5μm以上であると、光の閉じ込めに必要なクラッド厚さが確保でき、500μm以下であると、膜厚を均一に制御することが容易である。以上の観点から、下部クラッド層2の厚さは、さらに10〜100μmの範囲であることがより好ましい。
(コアパターン)
本実施の形態では、この下部クラッド層2上に、2個のコアパターン3が設けられている。これらコアパターン3は、細長い角柱状であり、互いに間隔をおいて平行に設けられている。
コアパターン3の材料としては、下部クラッド層2及び上部クラッド層8より高屈折率の樹脂が好適に用いられる。
コア層形成用樹脂フィルムの厚さについては特に限定されず、乾燥後のコア層の厚さが、通常は10〜100μmとなるように調整される。該フィルムの仕上がり後のコア層3の厚さが10μm以上であると、光導波路形成後の受発光素子又は光ファイバとの結合において位置合わせトレランスが拡大できるという利点があり、100μm以下であると、光導波路形成後の受発光素子又は光ファイバとの結合において、結合効率が向上するという利点がある。以上の観点から、該フィルムの厚さは、さらに30〜90μmの範囲であることが好ましく、該厚みを得るために適宜フィルム厚みを調整すればよい。
(溝)
上記コアパターン3は、その長手方向に間隔をおいて2つの溝4,5(第1図(c))を有している。これらの溝4,5は、コアパターン3の短手方向に延在しており、その両端がコアパターン3の両側面にまで至っている。
これらの溝4,5は、コアパターン3の上面から下部クラッド層2の上面以下の深さにまで至っている。
これらの溝4,5は、コアパターン3の短手方向と直交する断面がV字形状となっている。溝4の2つの側面のうち、溝5に近い側の側面が傾斜面4a、溝5に遠い側の側面が側面4bとなっている。また、溝5の2つの側面のうち、溝4に近い側の側面が傾斜面5a、溝4に遠い側の側面が側面5bとなっている。
傾斜面4a,5aの法線とコアパターン3の長手方向(ないし下部クラッド層2の表面)とのなす傾斜角は、用途に応じて適宜設定することができるが、好ましくは30〜60°、より好ましくは40〜50°、更に好ましくは44〜46°である。一方、側面4b,5bの法線とコアパターン3の長手方向(ないし下部クラッド層2の表面)とのなす傾斜角は特に限定されず、0〜90°の範囲であれば尚よい。なお、側面4b、5bも光路変換用に用いる場合には、これらの側面4b、5bの傾斜角を傾斜面4a,5aと同様とするのが好ましい。
なお、コアパターン3のうち、これら傾斜面4a,5aの間の部分が、途切れることなく連なる連続部3aとなっている。この連続部3aは、コアパターン3の短手方向と直交する断面が台形状となっている。
(ミラー)
上記傾斜面4a,5a及び側面4b,5bに、金属層よりなるミラーが設けられている。このミラーの材料としては、Au、Ag、Cu、Cr、Ti、Al、Pd、Ni等の各種金属が好適に用いられる。反射率の観点から、Au、Ag、Cu、Alがより好適に用いられる。
なお、本実施の形態では傾斜面4a,5aの他に側面4b,5bにもミラーを設けているが、側面4b,5bにはミラーを設けなくてもよい。
(上部クラッド層)
これら下部クラッド層2の上面及びコアパターン3を覆うようにして、上部クラッド層8が設けられている。上記溝4,5は、この上部クラッド層8により充填されている。このように、溝4,5が上部クラッド層8で充填され、ミラー6a,7aが大気中に露出していないので、ミラー6a,7aが劣化したり損傷したりすることが防止される。
上部クラッド層8の材料としては、コアパターン3より低屈折率の樹脂が使用される。この上部クラッド層8と下部クラッド層2とは、材料が同一であっても異なっていてもよく、屈折率が同一であっても異なっていてもよい。
上部クラッド層の厚さに関しても下部クラッド層と同様に、特に限定するものではないが、乾燥後の厚さで、5〜500μmの範囲が好ましい。5μm以上であると、光の閉じ込めに必要なクラッド厚さが確保でき、500μm以下であると、膜厚を均一に制御することが容易である。以上の観点から、上部クラッド層8の厚さは、さらに10〜100μmの範囲であることがより好ましい。また、コアパターン3を埋め込むためには、上部クラッド層8の厚みはコアパターン3の厚さ以上にすることが好ましい。
次に、このように構成されたミラー付き光導波路9に光信号を送受信する一例について説明する。
図示は省略するが、例えば、ミラー付き光導波路9の下面(基板1の下面)のうち、ミラー6aの真下及びミラー7aの真下の位置に、それぞれ、発光素子及び受光素子を設置する。発光素子が発した光信号は、第1図(b)に矢印Aで示すとおり、ミラー付き光導波路9の内を上向きに進行し、基板1、下部クラッド層2を通過してコアパターン3内に進行した後、ミラー6aでコア層3の長手方向(図1(b)の右方向)に光路変換され、コアパターン3の連続部3a内を進行した後、ミラー7aで下向きに光路変換され、下部クラッド層2及び基板1を通過して受光素子に受信される。
このように、一方のミラー6aで光路変換された光信号は、コアパターン3の連続部3a内を一度も出光することなく進行して他方のミラー7aまで到達し、かつこの他方のミラー7aが光信号を通過することなく確実に光路変換させるため、光損失が小さいものとなる。
ミラーと垂直面を有する光導波路の場合は、下部クラッド層側から入射し、垂直面から光信号を出射させても、垂直面側から光信号を入射し、下部クラッド層側から出射させても良い。
〔ミラー付き光導波路の製造方法〕
次に、本発明のミラー付き光導波路の製造方法について、第2図を用いて説明する。第2図は、上記ミラー付き光導波路9の製造方法の一例を説明する模式的な断面図である。
<基板上への下部クラッド層の形成工程(第2図(a))>
基板1上に下部クラッド層2を積層する。下部クラッド層2の形成方法は特に限定されず、例えば、クラッド層形成用樹脂の塗布又はクラッド層形成用樹脂フィルムのラミネートにより形成すればよい。
クラッド層形成用樹脂としては、コアパターン3より低屈折率であり、光又は熱により硬化する樹脂組成物であれば特に限定されず、熱硬化性樹脂組成物や感光性樹脂組成物を好適に使用することができる。
塗布の方法は限定されず、クラッド層形成用樹脂組成物を常法により塗布すればよい。
また、ラミネートに用いるクラッド層形成用樹脂フィルムは、例えば、クラッド層形成用樹脂組成物を溶媒に溶解して、キャリアフィルムに塗布し、溶媒を除去することにより容易に製造することができる。
このクラッド層形成用樹脂フィルムは、支持フィルム上に形成することが好ましい。支持フィルムの種類としては、基板1として柔軟性及び強靭性のある基材として上記に列挙したフィルムが好適に挙げられる。支持体フィルムの厚さは、5〜50μmであることが好ましい。5μm以上であると、支持体フィルムとしての強度が得やすいという利点があり、50μm以下であると、パターン形成時のマスクとのギャップが小さくなり、より微細なパターンが形成できるという利点がある。以上の観点から、支持体フィルムの厚さは10〜40μmの範囲であることがより好ましく、15〜30μmであることが特に好ましい。
なお、後述するコア層形成用樹脂フィルム及び下部クラッド層用のクラッド層形成用樹脂フィルムも、この支持フィルム上に形成することが好ましい。
<コアパターンの形成工程(第2図(b))>
次いで、該下部クラッド層2上にコアパターン3を形成する。
このコアパターン3の形成方法には特に制限はなく、例えば、コア層形成用樹脂の塗布又はコア層形成用樹脂フィルムのラミネートによりコア層3’を形成し、エッチングによりコアパターン3を形成すればよい。
上記コア層形成用樹脂及びコア層形成用樹脂フィルムとしては、活性光線によりコアパターンを形成し得る樹脂組成物を用いることができる。
<第1の工程(傾斜面の形成工程)(第2図(c))>
第1の工程として、第2図(c)に示すとおり、コアパターン3の上面から下部クラッド層2の上面以下の深さまで切削し、溝4,5を形成する。溝4,5の形成方法は特に限定されず、レーザーアブレーションやダイシングソーによって形成すればよい。
この溝4の2側面のうち、溝5に近い側の側面が傾斜面4aとなり、溝5と遠い側の側面が側面4bとなる。また、この溝5の2側面のうち、溝4に近い側の側面が傾斜面5aとなり、溝4と遠い側の側面が側面5bとなる。
<第2の工程(ミラーの形成工程)(第2図(d))>
第2の工程として、第2図(d)に示すとおり、傾斜面4a,5a及び側面4b,5bに金属層よりなるミラー6a,7a及びミラー6b,7bを形成する。金属層の形成方法としては、特に限定はないが、蒸着、スパッタリング、めっき等が好ましい。
また、傾斜面4a,5aにのみミラー6a,7aを形成する場合は、傾斜面4a,5aに対応する箇所を開口させたメタルマスクを用いて蒸着、又はスパッタリングを行ったり、レジストを用いて傾斜面4a,5aを開口させ、蒸着、スパッタリング、めっき等を行い、その後、レジストを除去するのが好ましい。ミラーの形成範囲は適宜調節すればよく、少なくとも傾斜面4a,5aのうちコアパターン3aの一部に形成すればよいが、光損失を小さくする観点からは、傾斜面4a,5aの全面に形成することがより好ましい。
本実施の形態では、ミラー6a,7aのうち傾斜面4a,5aと接する面(下面)で光信号を反射するため、ミラーのうち傾斜面4a,5aと反対側の面(上面)に多少の凹凸が存在したとしても、光損失は生じない。したがって、ミラーを容易に形成することができる。
<第3の工程(上部クラッド層の形成工程)(第2図(e))>
第3の工程として、第2図(e)に示すとおり、コアパターン3の上面側から上部クラッド層8を積層する。上部クラッド層8の形成方法としては、特に限定はなく、スピンコートによってクラッド層形成用の樹脂をコーティングしたり、ドライフィルム型のクラッド層形成用の樹脂フィルムをロールラミネータや真空ラミネータ等を用いて積層することが好ましい。このとき、溝4,5がクラッド層形成用の樹脂又は樹脂フィルムで埋められる。これにより、ミラー付き光導波路の強度が高くなり、溝4,5近傍で折れ等が生じることが防止される。
本実施の形態では、光信号が溝4,5を通過することがない。このため、仮に溝4,5内に多少の空気が残存したとしても、光損失が生じることがない。
〔光電気複合基板〕
次に、第3図を参照して、本実施の形態に係る光電気複合基板を説明する。第3図は実施の形態に係る光電気複合基板の模式的な断面図である。
本実施の形態に係る光電気複合基板50は、上記のミラー付き光導波路9において、基板1に代えて、下面に電気配線52を備えた電気配線板51を用いたものである。
電気配線板51としては、特に限定されるものではなく、光電気複合部材に用いられる種々の電気配線板を用いることができる。例えば、基板に直接配線が設けられているもの(例えば、金属配線がFR−4上に形成された電気配線板)であってもよい。また、金属配線がポリイミドやポリアミドフィルム上に形成されたフレキシブル配線板(例えば、片面に銅が貼り付けられたポリイミド基板を用い、光導波路と積層した後に、電気配線パターンを形成したもの)であってもよい。更に、上記の配線板を多層化してあってもよい。
このようなミラー付き光導波路を備えた光電気複合基板50は、様々な光インターコネクションの分野に適用しうる、光電気複合モジュールとなり得る。本発明の光導波路を用いた光電気複合モジュールとしては、例えば、AOC(active optical cable)が挙げられる。
<その他の実施の形態>
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記ミラー付き光導波路9において、基板1は省略してもよい。上記ミラー付き光導波路9では、コアパターン3は2個であったが、1個でもよく、3個以上でもよい。上部クラッド層8は省略してもよいが、光信号がコアパターン3の連続部3aを通過する際の光損失の低減や、溝4,5近傍における高強度化のためには、上部クラッド層8は設けた方が好ましい。上記基板1、下部クラッド層2、コアパターン3及び上部クラッド層8は、それぞれ、接着剤によって接合してもよい。この場合、接着剤は光信号を透過するものであることが好ましい。
上記ミラー付き光導波路9において、コアパターン3のうち連続部3a以外の部分は、第4図のミラー付き光導波路9Aのように省略してもよい。
第5図のミラー付き光導波路9Bのとおり、コアパターン3のうち、溝4,5の間の箇所に、さらに断面V字状の溝30を設け、この溝30の2つの側面に金属層よりなるミラー31a,31bを設けてもよい。この場合、コアパターン3のうち溝4と溝30との間の部分が第1の連続部32となり、コアパターン3のうち溝30と溝5との間の部分が第2の連続部33となる。このように構成することにより、溝30の2つの側面の両方を、ミラー31a,31bの形成用の側面として有効に用いることができる。
なお、第5図のミラー付き光導波路9Bのように中央の溝30を断面V字状にすることに代えて、第6図のミラー付き光導波路9Cのように中央の溝40を断面逆台形状としてもよい。この溝40の両側面にミラー41a,42aが形成されている。また、この溝40により、コア3が第1の連続部41と第2の連続部42とに分割されている。これら第1の連続部41及び第2の連続部42の他端側の傾斜面にも、ミラー41b,42bが形成されている。
これにより、基板1の下面のうち左側のミラー31a及び右側のミラー31bの真下に相当する箇所に、それぞれ、左側の受発光素子及び右側の受発受光素子を設置したときに、これらの素子が干渉し合ったり、左側のミラー31aと右側の受発光素子との間で光信号の誤送受信がなされたり、右側のミラー31bと左側の受発光素子との間で光信号の誤受送信がなされたりすることが防止される。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されない。
実施例1
[クラッド層形成用樹脂フィルムの作製]
[(A)ベースポリマー;(メタ)アクリルポリマー(A−1)の作製]
撹拌機、冷却管、ガス導入管、滴下ろうと、及び温度計を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート46質量部及び乳酸メチル23質量部を秤量し、窒素ガスを導入しながら撹拌を行った。液温を65℃に上昇させ、メチルメタクリレート47質量部、ブチルアクリレート33質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート16質量部、メタクリル酸14質量部、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3質量部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート46質量部、及び乳酸メチル23質量部の混合物を3時間かけて滴下後、65℃で3時間撹拌し、さらに95℃で1時間撹拌を続けて、(メタ)アクリルポリマー(A−1)溶液(固形分45質量%)を得た。
[クラッド層形成用樹脂ワニスの調合]
(A)ベースポリマーとして、前記A−1溶液(固形分45質量%)84質量部(固形分38質量部)、(B)光硬化成分として、ポリエステル骨格を有するウレタン(メタ)アクリレート(新中村化学工業(株)製「U−200AX」)33質量部、及びポリプロピレングリコール骨格を有するウレタン(メタ)アクリレート(新中村化学工業(株)製「UA−4200」)15質量部、(C)熱硬化成分として、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート型三量体をメチルエチルケトンオキシムで保護した多官能ブロックイソシアネート溶液(固形分75質量%)(住化バイエルウレタン(株)製「スミジュールBL3175」)20質量部(固形分15質量部)、(D)光重合開始剤として、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュア2959」)1質量部、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド(チバ・ジャパン(株)製「イルガキュア819」)1質量部、及び希釈用有機溶剤としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート23質量部を攪拌しながら混合した。孔径2μmのポリフロンフィルタ(アドバンテック東洋(株)製「PF020」)を用いて加圧濾過後、減圧脱泡し、クラッド層形成用樹脂ワニスを得た。
上記で得られたクラッド層形成用樹脂組成物を、PETフィルム(東洋紡績(株)製「コスモシャインA4100」、厚み50μm)の非処理面上に、前記塗工機を用いて塗布し、100℃で20分乾燥後、保護フィルムとして表面離型処理PETフィルム(帝人デュポンフィルム(株)製「ピューレックスA31」、厚み25μm)を貼付け、クラッド層形成用樹脂フィルムを得た。このとき樹脂層の厚みは、塗工機のギャップを調節することで任意に調整可能であり、本実施例では使用した下部クラッド層2の厚みは15μm、上部クラッド層8の厚みは70μmのものを用いた。
[コア層形成用樹脂フィルムの作製]
(A)ベースポリマーとして、フェノキシ樹脂(商品名:フェノトートYP−70、東都化成株式会社製)26質量部、(B)光重合性化合物として、9,9−ビス[4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン(商品名:A−BPEF、新中村化学工業株式会社製)36質量部、及びビスフェノールA型エポキシアクリレート(商品名:EA−1020、新中村化学工業株式会社製)36質量部、(C)光重合開始剤として、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド(商品名:イルガキュア819、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)1質量部、及び1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(商品名:イルガキュア2959、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)1質量部、有機溶剤としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート40質量部を用いたこと以外は上記製造例と同様の方法及び条件でコア層形成用樹脂ワニスBを調合した。その後、上記製造例と同様の方法及び条件で加圧濾過さらに減圧脱泡した。
上記で得られたコア層形成用樹脂ワニスBを、PETフィルム(商品名:コスモシャインA1517、東洋紡績株式会社製、厚さ:16μm)の非処理面上に、上記製造例と同様な方法で塗布乾燥し、次いで保護フィルムとして離型PETフィルム(商品名:ピューレックスA31、帝人デュポンフィルム株式会社、厚さ:25μm)を離型面が樹脂側になるように貼り付け、コア層形成用樹脂フィルムを得た。このとき樹脂層の厚みは、塗工機のギャップを調節することで任意に調整可能であり、本実施例では使用したコア層形成用樹脂フィルム厚みは、50μmのものを用いた。
[光導波路の作製]
以下の手順で、第1〜3図のミラー付き光導波路9(但し、コアパターン3は1個)を作製した。
100mm×100mmのポリイミド基板(宇部日東化成株式会社製、商品名;ユーピレックスRN、厚さ;25μm)上に上記で得られたクラッド層形成用樹脂フィルムから保護フィルムである離型PETフィルム(ピューレックスA31)を剥離し、平板型ラミネータとして真空加圧式ラミネータ(株式会社名機製作所製、MVLP−500)を用い、500Pa以下に真空引きした後、圧力0.4MPa、温度50℃、加圧時間30秒の条件にて加熱圧着し、紫外線露光機(株式会社オーク製作所製、EXM−1172)にて紫外線(波長365nm)を4J/cm2照射し、その後、キャリアフィルムを剥離し、続いて、170℃で1時間加熱乾燥及び硬化し、下部クラッド層2を形成した(第3図(a)参照)。
次に、下部クラッド層2上に、ロールラミネータ(日立化成テクノプラント株式会社製、HLM−1500)を用い圧力0.4MPa、温度50℃、ラミネート速度0.2m/minの条件で上記コア層形成用樹脂フィルムをラミネートし、次に、開口幅が50μmネガ型フォトマスクを介し、上記紫外線露光機にて紫外線(波長365nm)を0.6J/cm2照射し、次いで80℃で5分間露光後加熱を行った。その後、支持フィルムであるPETフィルムを剥離し、現像液(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート/N,N−ジメチルアセトアミド=8/2、質量比)を用いて、コアパターンを現像した。続いて、洗浄液(イソプロパノール)を用いて洗浄し、100℃で10分間加熱乾燥し、1個のコアパターン3(長さ100mm×幅50μm×高さ50μm)を形成した(第3図(b)参照)。
上記で得られたコアパターン3の基板反対側からダイシングソー(DAC552、株式会社ディスコ製)を用いて、溝4(傾斜面4a、側面4b)及び溝5(傾斜面5a、側面5b)を形成した(第3図(c)参照)。
次いで傾斜面4a,5a部分に300μm×300μmの開口を有するメタルマスクをコアパターン3上に設置し、蒸着装置(RE−0025、株式会社ファースト技研製)を用いてミラー6a,7aとしてAuを0.5μm蒸着させた(第3図(d)参照)。
次いで、上部クラッド層8として厚さ70μmの上記クラッド層形成用樹脂フィルムを上記真空加圧式ラミネータ(株式会社名機製作所製、MVLP−500)を用い、500Pa以下に真空引きした後、圧力0.4MPa、温度120℃、加圧時間30秒ラミネートした。さらに、紫外線(波長365nm)を4J/cm2照射後、キャリアフィルムを剥離し、170℃で1時間加熱処理することによって、上部クラッド層8を形成し、第1〜3図に示すミラー付き光導波路を作製した(第3図(e)参照)。これにより溝4,5が上部クラッド層8で充填されたミラー付き光導波路9を得た。
得られた光導波路の一方のミラーをダイシングソーで切断し、一方がミラーで、もう一方が垂直面の光導波路を得た。
実施例2
[光電気複合基板の作製]
[電気配線板の作製]
(サブトラクティブ法による電気配線形成)
100mm×100mmの片面銅箔付きのポリイミドフィルム((ポリイミド;ユーピレックスVT(宇部日東化成製)、厚み;25μm)、(銅箔;NA−DFF(三井金属鉱業株式会社製)、厚み;9μm)の銅箔面に感光性ドライフィルムレジスト(商品名:フォテック、日立化成工業株式会社製、厚さ:25μm)をロールラミネータ(日立化成テクノプラント株式会社製、HLM−1500)を用い圧力0.4MPa、温度110℃、ラミネート速度0.4m/minの条件で貼り、次いで紫外線露光機(株式会社オーク製作所製、EXM−1172)にて感光性ドライフィルムレジスト側から幅50μmのネガ型フォトマスクを介し、紫外線(波長365nm)を120mJ/cm2照射し、未露光部分の感光性ドライフィルムレジストを35℃の1重量%炭酸ナトリウムの希薄溶液で除去した。その後、塩化第二鉄溶液を用いて、感光性ドライフィルムレジストが除去されむき出しになった部分の銅箔をエッチングにより除去し、35℃の3重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いて、露光部分の感光性ドライフィルムレジストを除去し、L(ライン幅)/S(間隙幅)=60/190μmの直線の電気配線を形成しフレキシブル配線板を得た。
(Ni/Auめっきの形成)
その後、フレキシブル配線板を、脱脂、ソフトエッチング、酸洗浄し、無電解Niめっき用増感剤(商品名:SA−100、日立化成工業株式会社製)に25℃で5分間浸漬後水洗し、83℃の無電解Niめっき液(奥野製薬工業株式会社製、ICPニコロンGM−SD溶液、pH4.6)に8分間浸漬して3μmのNi被膜を形成し、その後、純水にて洗浄を実施した。
次に、置換金めっき液(100mL;HGS−500及び1.5g;シアン化金カリウム/Lで建浴)(商品名:HGS−500、日立化成工業株式会社製)に85℃で8分間浸漬し、Ni被膜上に0.06μmの置換金被膜を形成した。このようにして、電気配線52を有するフレキシブルな電気配線板51を得た。
[光電気複合基板の作製]
基板1に代えて上記電気配線板21を用いたこと以外は実施例1と同様にして、光電気複合基板50を作製した(第4図参照)。
1 基板
2 下部クラッド層
3 コアパターン
4,5 溝
4a,5a 傾斜面
4a,5b 側面
6a,6b,7a,7b ミラー
8 上部クラッド層
9 ミラー付き光導波路
50 光電気複合基板
51 電気配線板
52 電気配線

Claims (8)

  1. 下部クラッド層と、
    前記下部クラッド層上のコア層と、
    間隔をおいて前記コア層に形成された1対の傾斜面と、
    前記1対の傾斜面のそれぞれに金属層を直接形成してなる1対のミラーと、
    前記金属層及び前記コア層を埋設する上部クラッド層と
    を有するミラー付き光導波路であって、
    前記金属層は、前記傾斜面に隣接する、前記コア層における前記上部クラッド層側の面の一部にも形成され、
    前記コア層のうち前記1対の傾斜面の間の部分は、途切れることなく連なる連続部となっており、前記下部クラッド層側から入射された光信号が、前記1対のミラーの一方のミラーによって光路変換され、前記連続部を伝搬し、前記1対のミラーの他方のミラーにより光路変換され、再度、前記下部クラッド層側に出力されることを特徴とするミラー付き光導波路。
  2. 間隔をおいて2つの溝が平行に前記コア層に形成されており、
    前記2つの溝の一方の溝の2つの側面のうち、前記2つの溝の他方の溝に近い側の側面と、前記他方の溝の2つの側面のうち前記一方の溝に近い側の側面とが、前記1対の傾斜面となっている請求項1に記載のミラー付き光導波路。
  3. 少なくとも前記一方の溝の2つの側面のうちの前記他方の溝に遠い側の側面も傾斜しており、この遠い側の側面にもミラーが形成されている請求項2に記載のミラー付き光導波路。
  4. 下部クラッド層と、
    前記下部クラッド層上のコア層と、
    間隔をおいて前記コア層に形成された傾斜面及び垂直面と、
    前記傾斜面に金属層を直接形成してなるミラーと、
    前記金属層及び前記コア層を埋設する上部クラッド層と
    を有するミラー付き光導波路であって、
    前記金属層は、前記傾斜面に隣接する、前記コア層における前記上部クラッド層側の面の一部にも形成され、
    前記コア層のうち前記傾斜面と前記垂直面との間の部分は、途切れることなく連なる連続部となっており、前記下部クラッド層側から入射された光信号が、前記ミラーによって光路変換され、前記連続部を伝搬し、前記垂直面から出射される、又は、前記垂直面から入射された光信号が、前記連続部を伝搬し、前記ミラーにより光路変換され、前記下部クラッド層側に出射されることを特徴とするミラー付き光導波路。
  5. 前記コア層に対して前記下部クラッド層側に、前記光信号を透過し、0.1〜10.0mmの厚さを有する基板をさらに有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のミラー付き光導波路。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のミラー付き光導波路を製造する方法であって、
    前記コア層に前記傾斜面を形成する第1の工程と、
    前記第1の工程の後に、前記傾斜面に隣接する、前記コア層における前記上部クラッド層側の面の一部にも形成されるように、前記傾斜面に金属層を直接形成することによって、前記傾斜面に前記ミラーを形成する第2の工程と
    を有するミラー付き光導波路の製造方法。
  7. 前記第2の工程の後に、前記コア層及び前記金属層上に前記上部クラッド層を積層する第3の工程を有する請求項6に記載のミラー付き光導波路の製造方法。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のミラー付き光導波路と電気配線板との積層体を含むミラー付き光電気複合基板。
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