JP5807737B2 - ハンド装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、この提案のハンド装置60では、高さ違いの部品箱2が隣接していると、部品箱2を持ち上げた際該部品箱2がたわみ、該部品箱2が周辺の部品箱2に干渉してスムーズに持ち上げることができない。しかも、大きな部品箱2ではそのたわみ量が大きくなり持ち上げることがさらに難しくなる。
しかしながら、この提案のハンド装置70では、部品箱2はその上面が開放されているため上面を吸着して持ち上げることはできない。また、部品箱2の側面にはリブや凹凸があるために、吸着体71を側面にスムーズに吸着させることができない。
しかしながら、この提案のハンド装置80では、高さ違いの部品箱2が隣接していると部品箱2の一方側を容易に持ち上げることができず、フォーク81を部品箱2と平パレット等との間の隙間に挿入することができない。つまり、部品箱2の大きさが異なる場合には対応が困難になる。
これにより、本ハンド装置は駆動源を必要とせず、部品箱の段積み及び段バラシを容易に行うことができる。
なお、本発明のハンド装置の各種態様およびそれらの作用については、以下の発明の態様の項において詳しく説明する。
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。なお、各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付して、必要に応じて他の項を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載、実施の形態等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要件を付加した態様も、また、各項の態様から構成要件を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の各項において、(1)項〜(4)項の各々が、請求項1乃至4の各々に相当する。
(1)項のハンド装置では、一方の把持手段を隣接する部品箱間の隙間に挿入する際には、把持爪は、部品箱の一方の被把持部と干渉するために、弾性部材の付勢力に抗するように没入された状態となるので、一方の把持手段(把持爪)を隣接する部品箱間の隙間に容易に挿入することができる。挿入後には、把持爪は、部品箱の一方の被把持部との干渉が解除された時点で再び弾性部材の付勢力により対向する縦アーム側に突出されるので、該把持爪により部品箱の一方の被把持部を容易に把持することができる。
また、各把持手段の他方には、部品箱の他方の被把持部を挟圧把持可能な把持部を備えているので、他方の把持手段の把持部により部品箱の他方の被把持部を挟圧把持した状態で、一方の把持手段(把持爪)を挿入する隣接する部品箱間の隙間を最大限開けるべく部品箱をスライドさせることができる。
(3)前記把持爪は、前記支持部材の開口部内を水平方向に延びるシャフトに回動自在に支持されることを特徴とする(2)項に記載のハンド装置。
(2)項及び(3)項のハンド装置では、把持手段全体をコンパクトにすることができる。
(4)項のハンド装置では、支持部材を隣接する部品箱間の隙間にスムーズに案内することができる。
(5)項のハンド装置では、把持手段を隣接する部品箱の隙間に精度良く挿入することが可能になる。
(6)項のハンド装置では、部品箱の段バラシ及び段積みを安全に行うことができる。
本発明の実施の形態に係るハンド装置1は、ロボット(図示略)等に連結され、図8(a)に示すように、上面が解放された部品箱2の上端で両側に突設させる各被把持部3a、3bを把持して部品箱2を持ち上げて段バラシ及び段積みを行うものである。部品箱2の被把持部3a、3bは、水平鍔部4と、該水平鍔部4の先端から下方に延びる鉛直鍔部5とからなる。
本発明の実施の形態に係るハンド装置1は、図1に示すように、ロボット等との連結部8と、該連結部8に連結され、水平方向に延び伸縮自在の横アーム9と、該横アーム9の両端から上下方向に延び伸縮自在の一対の縦アーム10a、10bと、一方の縦アーム10aの先端に設けた第1把持手段11と、他方の縦アーム10bの先端に設けた第2把持手段12とを備えている。
各縦アーム10a、10bは、鉛直方向に延びるアーム本体17、17が2本平行に延びて構成される。該各縦アーム10a、10bは、横アーム9と同様に、図示は省略するが、電動モータやエアシリンダ等の駆動手段によりボールネジ機構やLMガイド等の伝達機構を介して伸縮自在に駆動される。なお、横アーム9及び各縦アーム10a、10bの駆動手段はロボットの制御部からの信号に基づいて制御される。
また、各把持爪本体18aと支持本体23との間には、シャフト13が挿通されて配置されるコイルスプリング14がそれぞれ備えられる。該コイルスプリング14の一端が把持爪本体18aに固定されると共に、コイルスプリング14の他端が支持本体23に固定される。そして、把持爪18は、各コイルスプリング14により、支持本体23に対しシャフト13を中心として他方の縦アーム10b側に回動するように常時付勢され、支持部材20に設けた各ストッパ19に当接され斜め上方に略45°傾斜した位置で保持される。なお、把持爪18の、シャフト13を中心とした一方の縦アーム10a側への回動は、支持部材20の開口部22に面する上壁面に設けた傾斜面38aに、各把持爪本体18a及び連結板18b(把持爪18)の上面に設けた傾斜面38bが当接するまで許容される。
まず、図8(a)に示すように、ロボットの駆動により本ハンド装置1を把持する部品箱2の上方に移動させる。この時、一方の縦アーム10aは最も縮んだ状態であり、他方の縦アーム10b側に設けた第2把持手段12の各棒状把持部26が部品箱2の他方の被把持部3bの水平鍔部4と上下方向で重ならない位置に停止される。
次に、図8(c)に示すように、第2把持手段12の押圧手段27の押圧用縦アーム28を伸長させて、各押圧棒29により部品箱2の他方の被把持部3bの水平鍔部4を上方から押圧する。これにより、本ハンド装置1の第2把持手段12により、部品箱2の他方の被把持部3bを確実に把持することができる。
次に、図8(i)に示すように、本ハンド装置1全体を上方に移動させることで部品箱2を持ち上げるようにする。この時、把持検知手段30(図7参照)により、本ハンド装置1によって部品箱2が確実に把持されていることを検知する。なお、把持検知手段30により部品箱2の把持が検知されなかった場合には、すぐに、本ハンド装置1による部品箱2の持ち上げが停止される。
Claims (4)
- 部品箱を把持するためのハンド装置であって、
水平方向に延びる横アームと、該横アームから上下方向に延びる左右一対の縦アームと、該各縦アームの先端に設けた前記部品箱の両側の被把持部を把持するための各把持手段とを備え、
前記各把持手段のいずれか一方に、前記部品箱の一方の被把持部を把持すべく、弾性部材の付勢力により対向する縦アーム側に出没可能な把持爪を備え、前記各把持手段の他方に、前記部品箱の他方の被把持部を挟圧把持可能な把持部を備えたことを特徴とするハンド装置。 - 前記把持爪は、前記縦アームの先端に連結された板状の支持部材の開口部内に収容されることを特徴とする請求項1に記載のハンド装置。
- 前記把持爪は、前記支持部材の開口部内を水平方向に延びるシャフトに回動自在に支持されることを特徴とする請求項2に記載のハンド装置。
- 前記支持部材の先端は先細りのテーパ状に形成されることを特徴とする請求項2または3に記載のハンド装置。
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