JP5807562B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エアバッグ装置に関する。
従来より、人体に取り付けられ、転倒時の人体に加わる衝撃を、エアバッグを展開することにより吸収するエアバッグ装置が知られている。
特許文献1には、センサと、処理通信部と、制御部と、出力部を有する多関節構造体が開示されている。センサは、可動部付関節を含む連結された関節群により構成され、可動部の角度変化を検出する。処理通信部は、センサ信号を処理して処理データを伝送する。制御部は、伝送された処理データを基に関節群の形状の変化及び/又は変化速度情報を算出しかつ算出された情報を予め保存している情報と対比して処理する。出力部は、制御部で処理された情報を出力する。この多関節構造体は、人の歩行及び/又は動作に伴う関節群の形状の変化及び/又は変化速度情報に基づいて人の運動の有無及び/又は人の運動状態を検出し、検出した情報を出力する。人の腹部には、エアバッグが装着されており、制御部により転倒があったことが検出されると、このエアバッグを展開し、転倒による衝撃を吸収する。
特開2010−22439号公報
しかしながら、特許文献1に開示された装置では、エアバッグが、頭部用のエアバッグや、腹部用のエアバッグというように、人体の各部位単位に設けられ、ユーザの各部位をそれぞれ支持できる大きさに展開するよう構成されている。そのため、センサによってユーザの転倒を検出してから、エアバッグが人体の各部位を支持できる形状に展開するまでに所定の時間を要し、瞬時にエアバッグを適切な大きさまで展開することができない。また、転倒の状況に応じてエアバッグを局所的に展開させることができないため、エアバッグの展開領域が不必要に広くなるといった問題もある。
よって、本発明は、このような問題点に対してなされたものであり、転倒の状況に応じて、人体の部位よりもより細分化された領域において局所的にエアバッグを瞬時に展開するエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係るエアバッグ装置は、一本以上のバスと、加速度及び圧力のうち少なくとも一方に関する情報を取得するセンサと、ガスが充填されることにより膨張するエアバッグと、前記エアバッグへのガスの充てんを制御する演算装置を有する複数のエアバッグユニットを備える。前記複数のエアバッグユニットは、前記バスに接続され、前記演算装置は、前記バスを介して隣接する前記エアバックユニットに前記情報を送信すると共に、自己の前記エアバッグユニットの前記センサによって取得された前記情報と、隣接した前記エアバッグユニットから受信した前記情報とに基づいて前記エアバッグのガスの充てんを制御する。
このように、エアバッグユニット毎にセンサ及び演算装置を設け、自己のユニットセンサによって取得された情報に基づいて、自己のユニットの演算装置がエアバッグの展開を制御することにより、展開が必要な位置のエアバッグに、瞬時にガスの充てんを開始することができる。また、複数のエアバッグユニットをバスに接続し、隣接するエアバッグユニットの情報を送ることで、隣接するエアバッグユニットの状況を考慮して自己のエアバッグの展開を制御することができる。
本発明の第2態様に係るエアバッグ装置は、第1の前記エアバッグユニットの前記演算装置は、前記第1のエアバッグユニットの前記情報に基づく値としきい値とを比較し、この比較結果に基づいて、前記第1のエアバッグユニットの前記エアバッグにガスを充てんすると判断した場合に、隣接する第2の前記エアバッグユニットに、前記第1のエアバッグユニットの前記情報を伝達する。
ここで、第1のエアバッグユニットのエアバッグが展開した場合には、第2のエアバッグユニットのセンサが第1のエアバッグユニットのエアバッグ展開によって生じる衝撃を検出してしまう。そのため、第2態様では、第1のエアバッグユニットのエアバッグにガスを充てんする場合には、隣接する第2のエアバッグユニットに、第1のエアバッグユニットの情報を伝達する。これによって、第2のエアバッグユニットにおける、第1のエアバッグユニットのエアバッグ展開による衝撃の影響を取り除くことができる。
本発明の第3態様に係るエアバッグ装置は、前記第1のエアバッグユニットが、前記第2の前記エアバッグユニットと第3の前記エアバッグユニットに隣接している場合において、前記第1のエアバッグユニットの前記演算装置は、前記第3のエアバッグユニットから前記情報を受信すると、前記第1のエアバッグユニットの前記情報に基づく値から、前記第3のエアバッグユニットから受信された前記情報に基づく値を減じた値と、前記しきい値とを比較し、この比較結果に基づいて、前記第1のエアバッグユニットの前記エアバッグにガスを充てんすると判断した場合に、隣接する第2の前記エアバッグユニットに、前記第1のエアバッグユニットの前記情報を伝達する。
このように、隣接するエアバッグユニットに連鎖的に情報を伝達していくことによって、エアバッグの展開が必要な範囲だけ、適切にエアバッグを展開していくことができる。
本発明の第4態様に係るエアバッグ装置は、前記第1のエアバッグユニットの前記演算装置は、前記第1のエアバッグユニットの前記情報に基づく値から、前記第3のエアバッグユニットから受信された前記情報に基づく値をk倍(k<1)した値を減じた値と、前記しきい値とを比較する。
ここで、エアバッグユニットが展開したことによって生じる衝撃は、伝播していく際に減衰する。そのため、第4形態では、第3エアバッグユニットから受信された情報に基づく値をk倍(k<1)することで、この減衰を考慮している。
本発明の第5態様に係るエアバッグ装置は、前記エアバッグユニットは、前記ガスを前記エアバッグに充填するガス供給装置を備える。
このように、エアバッグユニット毎にガス供給装置を設けることにより、瞬時にエアバッグを展開させることができる。
本発明の第6態様に係るエアバッグ装置は、複数のエアバッグユニットによって共有され、共有された前記エアバッグユニットに前記ガスを供給するガス供給装置を備える。
このように、複数のエアバッグユニットがガス供給装置を供給することで、装置全体の小型化を図ることができる。
本発明に係るエアバッグ装置の一態様によれば、転倒の状況に応じて、人体の部位よりもより細分化された領域において局所的にエアバッグを展開することができる。
実施の形態1に係るエアバッグ装置の構成を示す全体図である。 実施の形態1に係るエアバッグの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るエアバッグ装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るエアバッグ装置の動作を示す図である。 実施の形態1に係るエアバッグ装置の動作を示す図である。 実施の形態1に係るエアバッグ装置の動作を示す図である。 実施の形態1に係るエアバッグ装置のエアバッグユニットから送信されるデータ構成を示す図である。 実施の形態2に係るエアバッグ装置の構成を示す図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置の全体構成を示す概要図である。このエアバッグ装置100は、複数のエアバッグユニット10を備えている。複数のエアバッグユニット10は、図1に示すように人体に分散して配される。具体的には、エアバッグユニット10は、図1に示すように、人体の頭部、腹部、足部といった部位よりもさらに細かい箇所に対して取り付けられる。例えば、右足を例にとると、膝より下の部位に対して複数のエアバッグユニット10が設けられている。なお、エアバッグユニット10を配置する位置は、図1のように、側面に限られず、正面、背面などを組み合わせて自由に配置することができる。
エアバッグ装置は、1本以上のバスを有している。複数のエアバッグユニット10は、このバスに接続されている。図2の例では、バスが3線構成となっており、それぞれGND、VDD、信号線によって構成されている。このバスは、一条のひも状、ツリー条、人体の骨に沿った形状、網状、リング状、スター状、面状、格子状など様々な形状に構成することができる。また、個々のエアバッグユニット10は、エアバッグ装置100から任意にとり外して交換できるように構成されている。
なお、図1の例では、人体の上半身及び下半身の全身に沿って複数のエアバッグユニット10が設けられているが、ユーザの好みや取り付ける状況に応じて、例えば、上半身、右足部又は左腕だけに、エアバッグユニット10を設けるように構成してもよい。エアバッグユニット10は、後述するように、小型のエアバッグを備えている。この小型のエアバッグは、エアバッグユニット10毎に設けられた演算装置によって、展開するか否かが制御されている。
図2は、本発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置100のエアバッグユニット10の構成を示すブロック図である。エアバッグユニット10は、加速度センサ11、圧力センサ12、演算装置13、インフレータ(ガス供給装置)14及びエアバッグ15を備えている。加速度センサ11は、自己が設けられたエアバッグユニット10に対応する身体箇所の加速度を検出する。圧力センサ12は、自己が設けられたエアバッグユニット10に対応する身体箇所にかかる圧力を検出する。演算装置13は、加速度センサ11及び圧力センサ12によって検出された加速度及び圧力に関する情報を入力し、ユーザが転倒したか否かを判定する。なお、加速度及び圧力に関する情報は、加速度及び圧力の他、その微分値や積分値等、種々の値を用いることができる。
インフレータ14(ガス供給装置)は、エアバッグ15を膨らませて展開させるためのガスを発生させる装置である。インフレータ14は、高圧ガスを放出させるストアードガス方式のインフレータを用いることができる。エアバッグ15は、インフレータ14によって放出されたガスによって膨張し、展開する。エアバッグ15は、従来装置の腹部や頭部に設けられるような部位毎のエアバッグに比べ、小さいサイズのエアバッグにより構成されている。なお、インフレータ14としては、ストアードガス方式以外にも、パイロ式やハイブリッド式のインフレータを用いることもできる。複数のエアバッグユニット10には、GND、VDD、信号線が接続されている。例えば、信号線は、複数の信号線により構成することができる。
例えば、信号線を、2以上の信号線1及び2により構成してもよい。例えば、I2C(Inter-Integrated Circuit)方式であれば、信号線1を制御信号SCLの信号線とし、信号線2を制御信号SDAの信号線とすることができる。若しくは、UART (Universal Asynchronous Receiver Transmitter)方式であれば、信号線1を制御信号TXDの信号線とし、信号線2を制御信号RXDの信号線として用いることができる。
次に、このように構成されたエアバッグ装置の動作について説明する。図3は、本実施の形態1のエアバッグ装置100の動作を示すフローチャートである。はじめに、ある箇所(A)に設けられたエアバッグユニット10(A)の加速度センサ11及び圧力センサ12によって、衝撃を検出したとする(ステップS10)。ここで、ユーザの転倒時等では、瞬間的な衝撃が発生する。低周波域の応答においては、姿勢の変化等を衝撃として検出してしまう。そのため、加速度センサ11や圧力センサ12の出力を、高周波フィルタによってフィルタリングする(ステップS11)。
エアバッグユニット10(A)の演算装置13は、隣接するエアバッグユニット10(B)に設けられた演算装置13から、隣接するエアバッグユニット10(B)で検出された加速度及び圧力の高周波の変動情報を取得する。そして、自己のエアバッグユニット10(A)のセンサによって検出された加速度及び圧力に関する値から、隣接するエアバッグユニット10(Bやその他)から受信した加速度及び圧力に関する値を減じる。なお、上記の減算処理は、隣接するエアバッグユニット10(Bやその他)がエアバッグ展開をした場合に、エアバッグ展開よって生じる衝撃を、エアバッグユニット10(A)のセンサが検出してしまうため、この影響を取り除くために行われる処理である。なお、ここでは、エアバッグユニット10(Bやその他)からエアバッグユニット10(A)への入力は、なかったものと仮定する。
次に、演算装置13は、ステップS12によって算出された値、すなわち、エアバッグユニット10(A)のセンサによって検出された加速度及び圧力に関する値から、隣接するエアバッグユニット10(Bやその他)から受信した加速度及び圧力に関する値を減じた値を、予め設定されたしきい値と比較する。具体的には、演算装置13は、自己のエアバッグユニット10で高周波フィルタを介して取得された加速度及び圧力の変動情報から、隣接するエアバッグユニット10で高周波フィルタを介して取得された加速度及び圧力の変動情報を減じた値と、所定のしきい値を比較する(ステップS13)。
そして、減算後の値がしきい値を超えた場合に(ステップS13においてYES)、ユーザが転倒等の衝撃を受け得る事態が発生したと判断し、自己のエアバッグユニット10(A)のエアバッグ15を展開するよう制御指示を送る(ステップS16)。具体的には、演算装置13は、圧縮空気を貯めた容器のバルブの解放や、高圧ガスに着火するよう指示を送る。一方、ステップS13において、減算後の値がしきい値を超えない場合には(ステップS13においてNO)、ユーザに転倒等の事態は発生していないと判断し、エアバッグユニット10(A)のエアバッグ15を展開しないこととする(ステップS15)。
なお、ステップS13においては、加速度及び圧力センサによって検出された加速度及び圧力に関する値に対してFFT(高速フーリエ変換)を実施し、正常動作時の周波数スペクトルと、検出された周波数スペクトルとを比較し、検出された周波数スペクトルが正常動作の許容範囲外でると判断した場合に、ユーザが転倒したと判断するよう構成してもよい。
また、ステップS13において、エアバッグユニット10(A)の演算装置13は、ユーザが転倒等の衝撃を受け得る事態が発生したと判断して、自己のエアバッグ展開を行う場合には(YES)、近傍のエアバッグユニット10(B)の演算装置13に対して、エアバッグユニット10(A)においてエアバッグ展開に関する情報を送信する(ステップS17)。なお、エアバッグユニット10(A)から、近傍のエアバッグユニット10(B)に対して送信される情報は、エアバッグ展開によって生じる加速度及び圧力に関する情報を含む。ステップS17では、例えば、エアバッグユニット10(A)の加速度及び圧力センサによって検出された加速度及び圧力に関する情報を、ステップS13の判断直後に(エアバッグユニット10(A)のエアバッグ展開前)にエアバッグユニット10(B)に展開する。そして、それ以降も、エアバッグユニット10(A)から、近傍のエアバッグユニット10(B)に対して、エアバッグ展開時も含めて、所定の時間間隔毎に、エアバッグユニット10(A)の加速度及び圧力センサによって検出された加速度及び圧力に関する情報を展開する。
また、エアバッグユニット10(A)から近傍のエアバッグユニット10(B)に対して送信される情報は、エアバッグユニット10(A)の加速度及び圧力センサによって検出された加速度及び圧力に関する情報のみならず、エアバッグユニット10(A)で転倒を検出したか否か(エアバッグを展開したか否か)という情報を含んでいてもよい。
エアバッグユニット10(B)では、エアバッグユニット10(A)と同様に、ステップS11及びステップS12の処理が進められている。そして、ステップS12において、エアバッグユニット10(B)の演算装置13は、エアバッグユニット10(A)から転倒情報(エアバッグ展開によって生じる加速度及び圧力に関する情報等)を入力し、自己のエアバッグユニット10で高周波フィルタを介して取得された加速度及び圧力の変動情報から、隣接するエアバッグユニット10で高周波フィルタを介して取得された加速度及び圧力の変動情報に基づいた情報を減算し、減算後の値と所定のしきい値と比較する(ステップS13)。
そして、変動情報がしきい値を超えた場合には(YES)、エアバッグユニット10(B)の演算装置13は、ユーザが転倒等の衝撃を受け得る事態が発生したと判断する。そして、演算装置13は、エアバッグユニット10(B)のエアバッグ15を展開するよう制御指示を送る(ステップS16)。具体的には、演算装置13は、圧縮空気を貯めた容器のバルブの解放や、高圧ガスに着火するよう指示を送る。一方、ステップS13において、変動情報がしきい値を超えない場合には(NO)、ユーザに転倒等の事態は発生していないと判断する。そのため、エアバッグユニット10(B)のエアバッグ15は展開しない(ステップS15)。
また、ステップS13において、エアバッグユニット10(B)の演算装置13は、ユーザが転倒等の衝撃を受け得る事態が発生し、エアバッグ展開を行うと判断すると(YES)、近傍のエアバッグユニット10(C)の演算装置13に対して、エアバッグユニット10(B)において、自己のセンサによって検出された圧力及び加速度に関する情報を、転倒情報として送信する(ステップS17)。
これにより、図4に示すように、衝撃を検出したエアバッグユニット10(A)を中心にして連鎖的に転倒情報が伝達される。なお、図4以降の図において、斜線を付した四角がエアバッグ15を展開したエアバッグユニット10を示し、斜線を付していない四角がエアバッグ15を展開していないエアバッグユニット10を示すものとする。例えば、転倒情報は、図5に示すように、はじめに衝撃を検出したエアバッグを中心として、連鎖的にエアバッグ15が展開するように構成してもよい。換言すれば、図5に示すように、衝撃情報を、隣接するエアバッグユニットに放射状に伝達される。なお、情報が展開される方向は放射状に限られず、一方向に展開される場合もある。
次に、本発明のエアバッグ装置の効果について説明する。本実施の形態1に係るエアバッグ装置100では、衝撃を検出するセンサ11、12、演算装置13及びエアバッグ15がエアバッグユニット10毎に設けられている。そのため、センサ11、12によって衝撃を検出してからエアバッグ15を展開するまでに要する時間を従来の装置よりも短縮することができる。また、本実施の形態1に係るエアバッグ装置100では、各々のエアバッグユニット10に小型のエアバッグ15を設けている。そのため、従来の部位毎に設けられた大型のエアバッグを展開するよりも、短時間で必要箇所のエアバッグ15を展開することができる。そのため、衝撃を受ける部分において、優先的に集中してエアバッグ15を展開することができ、効率よく、身体に加わる衝撃を複数の小型エアバッグ15で吸収することができる。
具体的には、図6に示すように、ユーザが転倒し、両膝に地面が接触するような転倒状況では、ユーザの膝付近のエアバッグユニット10のエアバッグ15を瞬時に展開して、必要な箇所の衝撃を展開した複数のエアバッグ15により吸収することができる。
また、小型のエアバッグ15は、小さな領域で展開するため、ユーザが転倒後に立ちあがって活動を再開する場合に、ユーザの動作を邪魔することがない。また、展開したエアバッグ装置100を分解して、エアバッグユニット10毎にとり外すことができるため、転倒時に展開した使用済みのエアバッグユニット10をとり外し、新しいエアバッグユニット10に取り換えることもできる。
また、本実施の形態では、圧力センサ又は加速度センサによって検出された圧力又は加速度を隣接するエアバッグユニットに展開するよう構成されている。これにより、各エアバッグユニット10は、周囲のエアバッグユニットの状況に応じて、自己のエアバッグの展開の可否を判断することができる。具体的には、エアバッグ展開を行うエアバッグユニット10から、所定の時間間隔で、隣接するエアバッグユニットに対し、加速度及び圧力に関する情報を展開する。そして、隣接するエアバッグユニットでは、自己のセンサによって検出された加速度及び圧力から、受信した加速度及び圧力を減算し、この減算後の値をしきい値と比較する。これにより、隣接するエアバッグユニットのエアバッグ展開による衝撃の影響を取り除いた状態で、自己のエアバッグ展開の可否を判断することができる。
なお、ステップS17において隣接するエアバッグユニットに転倒情報を送信する際には、エアバッグユニットの相対位置に応じた係数k(k<1)を転倒情報(加速度及び圧力に関する情報)に乗じて、近傍の複数のエアバッグユニットに送信するように構成してもよい。ここで、エアバッグ展開によって隣接するエアバッグユニットに加わる衝撃は、エアバッグユニットの相対的な距離に応じて減衰する。そのため、相対的な位置に応じて、転倒情報に含まれる加速度や圧力をk倍することで、エアバッグ展開の衝撃の減衰を考慮することができる。なお、係数k(k<1)倍を行う処理は、転倒情報(加速度及び圧力に関する情報)を受け取った側のエアバッグユニットによって実施することもできる。
なお、ステップS13においてユーザが転倒したか否かを判断する方法は、前述のように、加速度及び圧力の周波数成分に基づいて判断しているが、高周波フィルタを用いる代わりに、FFT(高速フーリエ変換)を実施し、平常時の周波数スペクトルと、衝撃を受け得る状況の周波数スペクトルを比較し、許容範囲以外のスペクトルを検出した際に、ユーザが転倒したと判断するように構成してもよい。
また、上述のように、1つ前のエアバッグユニット10(A)の転倒情報を次のエアバッグユニット10(B)に送信するだけではなく、2つ以上前のエアバッグユニットの転倒情報を、後段のエアバッグユニットに送信するように構成してもよい。具体的には、エアバッグユニット10(C)に、図7で示すように、エアバッグユニット10(A)とエアバッグユニット10(B)の転倒情報を、隣接する他のエアバッグユニット10(C)に送るように構成することができる。これにより、エアバッグユニット10(C)では、より広い領域の転倒情報を考慮して、自己のエアバッグ15を展開するか否かを判定することができる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2に係るエアバッグ装置について説明する。図8は、本発明の実施の形態2に係るエアバッグ装置の構成を示すブロック図である。実施の形態2に係るエアバッグ装置は、実施の形態1のエアバッグユニット10に設けられたインフレータ14を備える代わりに、エアバッグに圧縮気体を貯めたアキュムレータ20が、複数のエアバッグユニット10で共有されている。
このように、アキュムレータ20を複数のエアバッグユニット10で共有することにより、それぞれのエアバッグユニット10のサイズを実施形態1よりも小型化することができる。
変形例.
次に、本発明のエアバッグ装置の変形例について説明する。実施の形態1及び2に係るエアバッグ装置は、歩行補助を行うウェアラブルロボットのようなロボットに適用することができる。具体的には、ウェアラブルロボットの各ユニットに、エアバッグユニット10を複数配置すればよい。これにより、ロボットを装着したユーザが転倒した場合であっても、ユーザやロボットに加わる転倒時の衝撃をエアバッグユニット10によって吸収することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、マイクロマシニング技術であるMEMSを利用して、加速度検知素子等のセンサと演算回路を1チップの素子サイズに集約化するように構成してもよい。これにより、エアバッグユニット10の更なる小型化を実現することができる。
また、上記で説明したエアバッグ装置では、エアバッグユニット10毎にセンサが設けられていたが、近接するエアバッグユニット10で1つのセンサを共有するように構成してもよい。
なお、上記の実施の形態1及び2では、衝撃を検出するセンサとして加速度センサ11及び圧力センサ12を設けているが、いずれか一方のセンサのみを設けて衝撃を検出するように構成することもできる。また、実施の形態1及び2を組み合わせ、インフレータ14とアキュムレータ20の両方をエアバッグ装置に設けるように構成してもよい。
また、複数のエアバッグユニット10の接続方法は、図2に示すようにバスに接続する以外にも、エアバッグユニット10の信号線を数珠つなぎに接続するよう構成してもよい。
なお、図3のステップS17では、エアバッグ展開したエアバッグユニット10から、圧力及び加速度に関する情報を隣接するエアバッグユニット10に展開することにより、隣接するエアバッグユニット10におけるエアバッグ展開によって生じる衝撃の検出を考慮しているが、エアバッグ展開によって生じる加速度や圧力は予め予想することができるため、エアバッグ展開したエアバッグユニット10からは、エアバッグユニットを展開したことを知らせる情報のみを送信するように構成してもよい。
また、図3の例では、しきい値との比較結果に応じて、エアバッグ展開を行うと共に、隣接するエアバッグユニットに転倒情報を送信するように構成されているが、エアバッグ展開を行うか否かを判断するしきい値と、隣接するエアバッグユニットに転倒情報を送信するか否かのしきい値を異なるように構成してもよい。
10 エアバッグユニット
11 加速度センサ
12 圧力センサ
13 演算装置
14 インフレータ
15 エアバッグ
20 アキュムレータ
100 エアバッグ装置

Claims (6)

  1. 一本以上のバスと、
    加速度及び圧力のうち少なくとも一方に関する情報を取得するセンサと、ガスが充填されることにより人体の部位よりも細分化された領域において膨張するエアバッグと、前記エアバッグへのガスの充てんを制御する演算装置を有する複数のエアバッグユニットを備え、
    前記複数のエアバッグユニットは、前記バスに接続され、
    前記演算装置は、前記バスを介して隣接する前記エアバックユニットに前記情報を送信すると共に、自己の前記エアバッグユニットの前記センサによって取得された前記情報と、隣接した前記エアバッグユニットから受信した前記情報とに基づいて前記エアバッグのガスの充てんを制御する、エアバッグ装置。
  2. 第1の前記エアバッグユニットの前記演算装置は、前記第1のエアバッグユニットの前記情報に基づく値としきい値とを比較し、
    この比較結果に基づいて、前記第1のエアバッグユニットの前記エアバッグにガスを充てんすると判断した場合に、隣接する第2の前記エアバッグユニットに、前記第1のエアバッグユニットの前記情報を伝達する、請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記第1のエアバッグユニットが、前記第2の前記エアバッグユニットと第3の前記エアバッグユニットに隣接している場合において、
    前記第1のエアバッグユニットの前記演算装置は、前記第3のエアバッグユニットから前記情報を受信すると、前記第1のエアバッグユニットの前記情報に基づく値から、前記第3のエアバッグユニットから受信された前記情報に基づく値を減じた値と、前記しきい値とを比較し、
    この比較結果に基づいて、前記第1のエアバッグユニットの前記エアバッグにガスを充てんすると判断した場合に、隣接する第2の前記エアバッグユニットに、前記第1のエアバッグユニットの前記情報を伝達する、請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記第1のエアバッグユニットの前記演算装置は、前記第1のエアバッグユニットの前記情報に基づく値から、前記第3のエアバッグユニットから受信された前記情報に基づく値をk倍(k<1)した値を減じた値と、前記しきい値とを比較する、請求項3に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記エアバッグユニットは、前記ガスを前記エアバッグに充填するガス供給装置を備える請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  6. 複数のエアバッグユニットによって共有され、共有された前記エアバッグユニットに前記ガスを供給するガス供給装置を備える請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
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