JP5807211B2 - 農業用ハウス、開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、農作物の栽培に用いられる農業用ハウス、および農業ハウスに設けられたカーテンを開閉する開閉装置に関するものである。
一般的に、この種の農業用ハウス(ビニールハウス)は、室内の気温、湿度等を維持して外界とは異なる農作物の栽培に適した環境を実現する(たとえば特許文献1参照)。特許文献1に記載の農業用ハウスは、ハウス内の温度、湿度を一定に保つために、開閉可能なカーテン(樹脂フィルム等)が設けられている。
特開平8−70710号公報
しかし、カーテンを開閉可能に構成した場合、移動するカーテンがハウス内の構造物と干渉することを防止するために、カーテンと構造物との間に隙間が生じ、この隙間から太陽光が入射するおそれがあった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、カーテンの隙間からの入射光を遮光することができる農業用ハウス、およびこれに用いられる開閉装置を提供することにある。
本発明の農業用ハウスは、互いに対向する一対の側壁と一対の前記側壁の上端同士を繋ぐ屋根とが奥行方向に延長されたハウス本体と、前記ハウス本体の内側に前記屋根に沿って設けられ、前記奥行方向に延長されている支持部に支持され、前記奥行方向に沿って開閉する第1のカーテンと、上端部が前記第1のカーテンの下端部と重なり、下端部が前記第1のカーテンの下端部よりも下に位置する第2のカーテンとを備えることを特徴とする。
この農業用ハウスにおいて、一対の前記側壁に設けられ、上端部が前記第2のカーテンの下端部と重なり、下端部が上下方向に沿って移動する第3のカーテンを備えることが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記第2のカーテンの下端部と前記第3のカーテンの上端部とが連続して一体に形成されることが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記屋根の幅方向における両方の端部それぞれに沿って設けられる複数の端支持部と、前記端支持部に沿って奥行方向に移動自在であって、前記第1のカーテンの幅方向における端部を吊り下げるように構成される吊下げ部材とをさらに備えることが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記端支持部は、線状部材で構成され、前記吊下げ部材は、前記端支持部上を奥行方向に移動自在である滑車を有することが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記端支持部は、カーテンレールで構成され、前記吊下げ部材は、前記カーテンレールに沿って奥行方向に移動自在であるランナーを有することが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記第1のカーテンを開閉させる第1の開閉装置を備え、前記第1の開閉装置は、前記第1のカーテンを前記奥行方向に移動させる無端の第1の紐体と、前記奥行方向の一端側に配置され、前記第1の紐体が掛け回される第1の回転ドラムと、前記奥行方向の他端側に配置され、前記第1の紐体が掛け回される折返し部と、前記第1の回転ドラムと前記第1の紐体との間に摩擦力を付与する摩擦力付与手段とを有し、前記第1の回転ドラムおよび前記折返し部は前記屋根に沿って配置され、前記第1のカーテンは、前記奥行方向の一端が固定され、前記奥行方向の他端が前記第1の紐体に結合され、前記第1の回転ドラムの回転方向に応じて、前記第1のカーテンの他端が前記奥行方向に移動することが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記摩擦力付与手段は、前記第1の紐体に張力を与えるように前記折返し部を引っ張る弾性部材で構成されることが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記第1のカーテンの閉状態を検知する閉検知スイッチと、前記第1のカーテンの開状態を検知する開検知スイッチと、前記第1の紐体と一体に設けられ、前記第1のカーテンが閉状態となる位置で前記閉検知スイッチの第1の操作部に接触して接点を反転させる第1の接触部材と、前記第1の紐体と一体に設けられ、前記第1のカーテンが開状態でとなる位置で前記開検知スイッチの第2の操作部に接触して接点を反転させる第2の接触部材とを備えることが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記第1の接触部材および前記第2の接触部材は、前記第1の紐体の移動方向に沿った方向に弾性を有することが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記閉検知スイッチの前記第1の操作部は、前記第1の紐体の移動方向に沿った方向に弾性を有し、前記開検知スイッチの前記第2の操作部は、前記第1の紐体の移動方向に沿った方向に弾性を有することが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記閉検知スイッチの前記第1の操作部は、接点を反転させる第1の押しボタンと、前記第1の接触部材と接触可能に構成され、前記第1の紐体の移動方向に沿った方向に弾性を有し前記第1の押しボタンを操作する第1のレバーとを備え、前記開検知スイッチの前記第2の操作部は、接点を反転させる第2の押しボタンと、前記第2の接触部材と接触可能に構成され、前記第1の紐体の移動方向に沿った方向に弾性を有し前記第2の押しボタンを操作する第2のレバーとを備えることが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記閉検知スイッチが前記第1のカーテンの閉状態を検知した場合、または前記開検知スイッチが前記第1のカーテンの開状態を検知した場合、前記第1の回転ドラムの回転を停止させて前記第1のカーテンの開閉動作を停止させる制御回路を備え、前記制御回路は、前記第1の回転ドラムの回転停止後、前記第1の回転ドラムを逆回転させる指示が入力されるまで前記第1の回転ドラムの回転停止を継続することが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記第1の接触部材が前記閉検知スイッチから離れる方向に所定以上の力が加えられるまで、前記第1の接触部材と前記閉検知スイッチとの接触状態を保持する第1の跳ね返り防止部材と、前記第2の接触部材が前記開検知スイッチから離れる方向に所定以上の力が加えられるまで、前記第2の接触部材と前記開検知スイッチとの接触状態を保持する第2の跳ね返り防止部材とを備えることが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記第1の跳ね返り防止部材および前記第2の跳ね返り防止部材は、磁石で構成されることが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記第1の開閉装置は、前記第1の回転ドラムの上方または下方に配置され、前記第1の紐体が掛け回され、前記第1の紐体の移動方向を変更させる滑車を備え、前記閉検知スイッチおよび前記開検知スイッチは、前記滑車と前記折返し部との間に設けられることが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記閉検知スイッチおよび前記開検知スイッチは、前記滑車または前記折返し部に対して定位置に固定されることが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記第1のカーテンを開閉させる第2の開閉装置を備え、前記第2の開閉装置は、前記第1のカーテンの前記奥行方向の一端である自由端に結合された第2の紐体を巻き取ることにより、前記自由端を奥行方向に移動させる第2の回転ドラムと、前記第2の回転ドラムと前記自由端との間で前記第2の紐体が掛け回される第1滑車と、前記第2の回転ドラムと前記第1滑車との間で前記第2の紐体が掛け回される第2滑車とを有し、前記第2の回転ドラムおよび前記第1滑車は前記屋根に沿って配置されており、前記第2滑車は、前記第2の回転ドラムおよび前記第1滑車の下方に配置されていることが好ましい。
この農業用ハウスにおいて、前記第2の回転ドラムおよび前記第1滑車の下方には、前記第2滑車および前記第2の紐体の周囲を囲むように柵が設けられており、前記第2滑車は前記柵に固定されていることが好ましい。
本発明の開閉装置は、互いに対向する一対の側壁と一対の前記側壁の上端同士を繋ぐ屋根とが奥行方向に延長されたハウス本体の内側に前記屋根に沿って設けられ、前記奥行方向に延長されている支持部に支持され、前記奥行方向に沿って開閉するカーテンを開閉する開閉装置であって、前記カーテンを前記奥行方向に移動させる無端の第1の紐体と、前記奥行方向の一端側に配置され、前記第1の紐体が掛け回される第1の回転ドラムと、前記奥行方向の他端側に配置され、前記第1の紐体が掛け回される折返し部と、前記第1の回転ドラムと前記第1の紐体との間に摩擦力を付与する摩擦力付与手段とを有し、前記第1の回転ドラムおよび前記折返し部は前記屋根に沿って配置され、前記カーテンは、前記奥行方向の一端が固定され、前記奥行方向の他端が前記第1の紐体に結合され、前記第1の回転ドラムの回転方向に応じて前記第1の回転ドラムから前記第1の紐体が引き出され、前記カーテンの他端が前記奥行方向に移動することを特徴とする。
この開閉装置において、前記摩擦力付与手段は、前記第1の紐体に張力を与えるように前記折返し部を引っ張る弾性部材で構成されることが好ましい。
本発明の開閉装置は、互いに対向する一対の側壁と一対の前記側壁の上端同士を繋ぐ屋根とが奥行方向に延長されたハウス本体の内側に前記屋根に沿って設けられ、前記奥行方向に延長されている支持部に支持され、前記奥行方向に沿って開閉するカーテンを開閉する開閉装置であって、前記カーテンの前記奥行方向の一端である自由端に結合された第2の紐体を巻き取ることにより、前記自由端を奥行方向に移動させる第2の回転ドラムと、前記第2の回転ドラムと前記自由端との間で前記第2の紐体が掛け回される第1滑車と、前記第2の回転ドラムと前記第1滑車との間で前記第2の紐体が掛け回される第2滑車とを有し、前記第2の回転ドラムおよび前記第1滑車は前記屋根に沿って配置されており、前記第2滑車は、前記第2の回転ドラムおよび前記第1滑車の下方に配置されていることを特徴とする。
以上説明したように、本発明では、上端部が第1のカーテンの下端部と重なり、下端部が第1のカーテンの下端部よりも下に位置する第2のカーテンを備える。この第2のカーテンによって、第1のカーテンの隙間からの入射光を遮光することができるという効果がある。
実施形態1の農業用ハウスの概略構成を示す斜視図である。 実施形態1の農業用ハウスの概略構成図である。(a)は正面図、(b)は平面図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける第1のカーテンの支持状態を示す図である。(a)は正面図、(b)は側面図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける支持部の取付け状態を示す側面図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける支持部の取付け状態を示す一部拡大図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける支持部の取付け状態を示す側面図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける支持部の取付け状態を示す側面図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける補強部材の取付け状態を示す側面図である 実施形態1の農業用ハウスにおける補強部材の取付け状態を示す拡大図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける補強部材の取付け状態を示す拡大図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける第2のカーテンの取付け状態を示す図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける第2のカーテンと側カーテンの取付け状態を示す図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける一体カーテンの取付け状態を示す図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける端支持部の設置位置を示す概略構成図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける端支持部、吊下げ部材の概略構成図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける端支持部、吊下げ部材の変形例の概略構成図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける端支持部、吊下げ部材の変形例の概略構成図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける開閉装置の概略構成図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける開閉検知部の外観斜視図である。 実施形態1の農業用ハウスにおけるケースを取り外した開閉検知部の外観斜視図である。 実施形態1の農業用ハウスにおけるケースを取り外した開閉検知部の平面図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける開閉検知部の変形例の概略構成図である。(a)は平面図、(b)は正面図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける開閉検知部の変形例の構成を示す斜視図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける開閉検知部の変形例の概略構成図である。(a)は平面図、(b)は正面図である。 実施形態1の農業用ハウスにおける開閉検知部の変形例の概略構成図である。 実施形態2の農業用ハウスにおける開閉装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の農業用ハウス1は、室内の気温、湿度等を維持して外界とは異なる農作物の栽培に適した環境を実現する。以下では、主として軟弱野菜(ほうれん草、小松菜等)の栽培に用いられる農業用ハウス1を例として説明するが、農業用ハウス1の用途を限定する趣旨ではない。
本実施形態の農業用ハウス1の概略構成図を図1に示す。本実施形態の農業用ハウス1は、ハウス本体2と第1のカーテン5と第2のカーテン8とを備える。なお、図1に示したX軸方向(農業用ハウス1の幅方向)、Y軸方向(農業用ハウス1の奥行方向)、Z軸方向(農業用ハウス1の高さ方向)を用いて説明する。
ハウス本体2は、互いに対向する一対の側壁21,22と、一対の側壁21,22の上端同士を繋ぐ屋根23とがY軸方向(奥行方向)に延長された形状に構成される。第1のカーテン5は、ハウス本体2の内側に屋根23に沿って設けられ、Y軸方向に延長されている支持部6(図2(a)(b)参照)に支持され、Y軸方向に沿って開閉する。第2のカーテン8は、上端部が第1のカーテン5の下端部と重なり、下端部が第1のカーテン5の下端部よりも下に位置する。
以下に、図1,図2(a)(b)を用いて、本実施形態の農業用ハウス1について詳細に説明する。
ハウス本体2は、互いに対向する一対の側壁21,22と、一対の側壁21,22の上端同士を繋ぐ屋根23とがY軸方向(奥行方向)に延長された形状に構成されている。また、本実施形態では、ハウス本体2はY軸方向の両端部に妻壁24を有しており、この妻壁24には図示しない出入口が設けられている。
具体的には、ハウス本体2は、アルミニウム等の金属製のフレーム(骨組)3と、透光性を有しフレーム3に保持される被覆材20とを備えている。被覆材20は、ハウス本体2の略全体を覆うように設けられている。被覆材20は、たとえば太陽光を殆ど遮らずに雨風を凌ぎ、且つハウス本体2内の保温、保湿を実現すべく透明なビニルシートやガラス製であってもよいし、通気性を考慮して部分的に網(防虫網など)で構成されていてもよい。
フレーム3は、アーチ状を成しY軸方向(奥行方向)に複数本並ぶアーチ部31と、各々がY軸方向に延長され複数本のアーチ部31を連結する複数本の連結部材32とを有している。複数本のアーチ部31の各々は、Z軸方向(高さ方向)に沿う一対の壁片311,312と、これら一対の壁片311,312の上端同士を繋ぐ屋根片313とで構成されている。
つまり、Y軸方向に並ぶ複数本の壁片311およびこれらの壁片311間に設けられた被覆材20が側壁21を構成し、Y軸方向に並ぶ複数本の壁片312およびこれらの壁片312間に設けられた被覆材20が側壁22を構成する。また、Y軸方向に並ぶ複数本の屋根片313およびこれらの屋根片313間に設けられた被覆材20が屋根23を構成する。ここで、各アーチ部31は、屋根片313がX軸方向(幅方向)の中央部ほど高くなるように上方に凸となる形、たとえば半円状や三角形状に形成される。そのため、屋根23は、たとえば半円柱状や三角柱状に形成されることになる。
複数本の連結部材32は、少なくともY軸方向に並ぶ複数本の壁片311の上端(屋根片313との連結点)同士を連結する肩部321と、Y軸方向に並ぶ複数本の壁片312の上端(屋根片313との連結点)同士を連結する肩部322とを含んでいる。つまり、ハウス本体2の側壁21,22と屋根23とは、肩部321,322によって区切られている。さらに、複数本の連結部材32は、肩部321,322の他、Y軸方向に並ぶ複数本の屋根片313の頂部同士を連結する棟部323を含んでいる。
また、ハウス本体2のフレーム3は、Y軸方向の両端部に、Y軸方向に直交する平面(図1のX−Z平面)に沿って配置されており少なくとも屋根23を支持する梁33をさらに有している。梁33は、Y軸方向の両端に位置する各アーチ部31の内側に設けられている。つまり、Y軸方向の両端の各アーチ部31および梁33と、これら各アーチ部31の内側に設けられた被覆材20とが妻壁24を構成する。
ハウス本体2のY軸方向の両端に位置する各妻壁24にはファン241が設けられている。ファン241は、妻壁24におけるX軸方向の中央部であって、且つ上端部の近傍に設けられ、梁33に支持されている。したがって、この農業用ハウス1は、ファン241を作動(回転)させることでハウス本体2内に強制的に空気流が生じ、ハウス本体2の内部空間の換気(空気の入れ替え)を行うことができる。
また、本実施形態の農業用ハウス1は、図1に示すように散水を行うための散水装置11をさらに備えている。散水装置11は、ハウス本体2内に設けられた水噴射部111と、水噴射部111に水を供給するタンク112とを有している。水噴射部111は、Y軸方向に沿って各側壁21,22際に設けられたパイプまたはチューブからなり、タンク112から供給される水をハウス本体2内に噴射するように、その側面に適当な間隔で孔またはノズル(図示せず)が形成されている。ここで、散水装置11は、各側壁21,22の上端部と下端部とのそれぞれに対応する位置に水噴射部111が設けられている。側壁21,22の上端部に設けられた水噴射部111のノズルからはミスト状の水を噴射(噴霧)し、側壁21,22の下端部に設けられた水噴射部111の孔からは水が噴出(散水)する。
ところで、本実施形態の農業用ハウス1においては、第1のカーテン5は、上述したように構成されるハウス本体2の内側に屋根23に沿って設けられている。この第1のカーテン5は、Y軸方向(奥行方向)に延長されている支持部6(図2(a)(b)参照)にて支持され、支持部6に沿ってY軸方向に開閉するように構成されている。ここでは一例として、第1のカーテン5は、遮光率が65〜75%程度の減光用のカーテンであって、全閉状態では屋根23を通してハウス本体2内に照射する太陽光(日射)の一部を遮る機能を持つ。軟弱野菜などにおいては、ハウス本体2内に照射する光が強過ぎると光合成の効率が悪くなるが、農業用ハウス1は、このような減光用の第1のカーテン5を有することで、ハウス本体2内への日射量を調節して農作物の栽培に適した環境を実現できる。
以下に、第1のカーテン5および支持部6の具体的な構成について図2(a)(b)および図3(a)(b)を参照して説明する。
支持部6は、ハウス本体2のY軸方向の両端間、つまり一対の妻壁24間に張られた複数本の線状部材からなる。ここでいう線状部材はたとえばワイヤやロープなどである。本実施形態では、支持部6は梁33(図1参照)に固定されている。つまり、上述したようにハウス本体2のY軸方向の両端に位置する妻壁24には少なくとも屋根23を支持する梁33が設けられているので、本実施形態の農業用ハウス1は、この梁33を支持部6の両端部を固定するための部材として兼用している。第1のカーテン5は、支持部6に吊り下げられる形で支持部6にて支持される。
支持部6は、一対の側壁21,22の対向方向であるX軸方向(幅方向)に3本以上並べて設けられている。本実施形態では、支持部6は、各肩部321,322(図1参照)の近傍と、棟部323(図1参照)の近傍との各位置に1本ずつ設けられている。これら計3本の支持部6はX軸方向(幅方向)に略等間隔で設けられている。ここで、これら複数本(本実施形態では3本)の支持部6は、側壁21(または側壁22)から離れるほど第1のカーテン5の高さが高くなるように、側壁21(または側壁22)からの距離に応じてカーテンを支持する高さが異なっている。言い換えれば、複数本の支持部6は、図2(b)に示すようにX軸方向の中央に近い支持部6ほど高い位置に配置されており、これにより第1のカーテン5はX軸方向の中央部が最も高くなるように屋根23の形状に沿って支持される。
また、本実施形態の変形例として、支持部6の端部は地面付近に配置された構成であってもよい。図4,図5に示すように、妻壁24に柱331を設け、支持部6の端部は、柱331の上方に設けられたアイボルト332のリング部を介してターンバックル333の一端に固定される。ターンバックル333の他端は、柱331の地面付近に設けられたアイボルト334に固定される。したがって、ユーザは、ターンバックル333の胴体部を回転することによって、地面から近い位置で支持部6のテンション(張力)を調整することができ、作業性が向上する。また、高所での作業が減少するので安全性も向上し、施工費も削減することができる。なお、アイボルト332,334の代わりにアイナットを用いてもよい。
また、図6に示すように、ターンバックル333と支持部6の端部との間にコイルばね335を設けた構成でもよい。コイルばね335を設けることによって、張力測定器を用いることなく、コイルばね335の長さに基づいて支持部6の張力(テンション)を把握することができる。例えば、施工時またはメンテナンス時において、コイルばね335が所定の長さとなるようにターンバックル333の胴体部を回転させることによって、支持部6のテンションが所定値となるように容易に調整することができる。
さらに別の変形例として、図7に示すように、支持部6の端部におもり336を吊り下げた構成でもよい。おもり336を所定の重量とすることで、張力測定器を用いることなく、支持部6のテンションが所定値となるように容易に設定することができる。また、おもり336を用いることによって、支持部6が伸びた場合であっても、支持部6のテンションを所定値に維持することができる。
また、上述したようにハウス本体2は、一対の妻壁24間には複数の支持部6が張られ、さらに風を受けるので、妻壁24に大きな負荷がかかる。そこで、本実施形態では、ハウス本体2(妻壁24)の歪みを防止するために、補強部材34を設けている(図8,図9参照)。
図9に示すように、柱331は具体的には角柱状に形成されており、アイボルト332が設けられる上端部3311は押し潰されて平板状に形成されている。補強部材34は、奥行方向に延長された金属製のパイプで構成されており、一方の端部が柱331の上端部3311に接触した状態で複数のアーチ部31に固定部材341によって固定されている。これにより、妻壁24が受ける負荷が、補強部材34を介して複数のアーチ部31にも分散され、ハウス本体2(妻壁24)の歪みを防止することができる。また、平板状に形成された柱331の上端部3311を貫通するようにボルト342が取り付けられている。補強部材34は、柱331の上端部3311から突出したボルト342に挿し込まれた状態で固定されることによって、補強部材34の位置ずれを防止することができる。
また、本実施形態の変形例として、図10に示すように、妻壁24を構成するアーチ部31と柱331の上端部3311とを接続する断面U字状の接続金具343がボルト342によって固定され、補強部材34は、ボルト342に挿し込まれた状態で固定される。これにより、ボルト342は、接続金具343の固定と、補強部材34の位置ずれ防止とを兼用することができる。
また、各支持部6には、図3(a)(b)に示すように、その長手方向(Y軸方向)に並ぶように滑車71が複数個ずつ取り付けられており、これらの滑車71は、各々、支持部6に沿って支持部6上を移動自在に構成されている。そのため、同一の支持部6上においてY軸方向に隣接する滑車71間の間隔は変化する。各滑車71には、各々第1のカーテン5を保持するためのクランプ72が吊り下げられる形で連結されている。
第1のカーテン5は、たとえば合成樹脂製であって、開閉自在とするのに十分な可撓性を持つ。第1のカーテン5は、各滑車71に連結されたクランプ72に各部が挟まれる形で保持され、X軸方向の複数箇所において各支持部6に吊り下げられるようにして、複数本の支持部6にて支持される。これにより、第1のカーテン5のうちクランプ72に保持された各部位は、滑車71の移動に伴い支持部6に沿ってY軸方向に移動する。ただし、第1のカーテン5のY軸方向の一端部を保持するクランプ72は、支持部6の長手方向(Y軸方向)の一端部から移動しないように、ハウス本体2のフレーム3(梁33)に対して固定されている。
上記構成によれば、滑車71が支持部6に沿って支持部6上を移動すると、滑車71に連結されているクランプ72は第1のカーテン5と共にY軸方向に移動するので、結果的に、第1のカーテン5が開閉する。つまり、第1のカーテン5は、Y軸方向の一端を固定端、他端を自由端として、固定端を定位置に固定しつつ、滑車71の移動を伴って自由端をY軸方向に移動させることで、支持部6に沿ってY軸方向に開閉する。そのため、第1のカーテン5は、自由端が固定端に最も近づいた状態で全開状態となり、自由端が固定端から最も離れた状態で全閉状態となる。なお、全閉状態にある第1のカーテン5は、ハウス本体2における屋根23の略全域を覆うことになる。
さらに、この構成において、第1のカーテン5を支持する複数本の支持部6には同数の滑車71が取り付けられており、且つ、第1のカーテン5が全閉状態にあるとき、これら複数本の支持部6に支持されたクランプ72はX軸方向に沿った同一直線上に位置する。言い換えれば、第1のカーテン5は、異なる支持部6に吊り下げられた複数個のクランプ72にてY軸方向の同一位置が保持される形で、支持部6に支持される。したがって、第1のカーテン5は、全閉状態から全開状態になる際、Y軸方向においてクランプ72にて保持された部位の間が垂れ下がるようにして折り畳まれる。つまり、全開状態にある第1のカーテン5は、クランプ72にて保持された部位で山折りとなるように折り畳まれることになる。
ここで、Y軸方向に沿って開閉する第1のカーテン5が、ハウス本体2内のフレーム3等と干渉することを防止するために、第1のカーテン5のX軸方向の両端とフレーム3(各肩部321,322)との間に隙間が生じている。そのため、各肩部321,322付近において、第1のカーテン5と各肩部321,322との隙間を通して太陽光がハウス本体2内に入射するおそれがある。そこで、本実施形態の農業用ハウス1は、上記の隙間を塞ぐ第2のカーテン8を備える。
第2のカーテン8は、遮光性(減光性)を有する合成樹脂性であり、各肩部321,322の付近において、Y軸方向におけるハウス本体2の一端から他端に亘って屋根23に沿うように設けられている(図1参照)。具体的には、図11に示すように、第2のカーテン8は、複数の固定部材81を用いて、下端部が各肩部321,322に適当な間隔で固定され、上端部が屋根片313に固定されている。固定部材81は、断面がC字状の筒体で構成され、第2のカーテン8を挟み込んだ状態で肩部321,322および屋根片313がはめ込まれることで、第2のカーテン8を固定する。また、第1のカーテン5が開いているときに第2のカーテン8によって遮光される面積を減らすために、本実施形態では、第2のカーテン8は、上端部が第1のカーテン5の下端部と重なる寸法に形成されている。なお、図11の矢印は、太陽光の照射を示している。
すなわち、第2のカーテン8は、上端部が第1のカーテン5の下端部と重なり、下端部が第1のカーテン5の下端部よりも下側に位置している。したがって、第2のカーテン8によって、第1のカーテン5と屋根23との隙間が塞がれ、この隙間を通して太陽光がハウス本体2内に入射することを防止することができる。
さらに、本実施形態の農業用ハウス1は、各側壁21,22の内側に設けられた第1の側カーテン13(第3のカーテン)と、各側壁21,22の外側に設けられた第2の側カーテン14とを備えていてもよい(図1参照)。ここでは一例として、第1の側カーテン13は第1のカーテン5と同じ素材からなり遮光(減光)性を有し、第2の側カーテン14は透明である。第1の側カーテン13と第2の側カーテン14とは、いずれも上端部が肩部321,322の近傍に固定されており、Z軸方向(上下方向)に開閉自在に構成されている。
具体的には、第1および第2の側カーテン13,14は、その上端を固定端、下端を自由端として、地面からの自由端の高さ位置が変化することにより、Z軸方向に開閉する。ここで、第1の側カーテン13と第2の側カーテン14とでは開閉のための構成は同一であるので、以下では、第1の側カーテン13を例として、その詳しい構成について図12を参照して説明する。なお、図12の矢印は、太陽光の照射を示している。
側カーテン13は、図12に示すように、上端部は第2のカーテン8の下端部と重ね合わされた状態で固定部材81を用いて肩部321,322に固定され、下端部に棒状の芯材131を有している。ここで、側カーテン13を開閉するための開閉装置15は、各側壁21,22の上端部に固定された定滑車151と、定滑車151にて巻取可能な紐体152とを有している。ここでいう紐体152はたとえばロープやワイヤなどである。紐体152は、その一部に側カーテン13の自由端が結合されている。さらに本実施形態では、側カーテン13は、紐体152との結合部位のZ軸方向の延長線上に、フック等の引掛具(図示せず)を複数個有しており、これらの引掛具に紐体152が挿通されている。
これにより、開閉装置15は、定滑車151を回転させることにより、紐体152が移動して、側カーテン13の自由端を芯材131ごとZ軸方向に移動させることができる。開閉装置15は、側カーテン13を開くときには、芯材131が上昇するように紐体152を移動させ、側カーテン13を閉じるときには、芯材131が下降するように紐体152を移動させる。
ここで、開閉装置15は、定滑車151および紐体152の組み合わせを2組有しており、側カーテン13の自由端に設けられた芯材131の両端部に各組の紐体152を結合している。そのため、開閉装置15は、定滑車151を回転させて両方の紐体152を同時に移動させることにより、側カーテン13の自由端に設けられた芯材131のY軸方向の両端部を同時に移動させることができる。これにより、側カーテン13は、自由端がY軸方向の両端間に亘ってZ軸方向に一斉に移動するので、Y軸方向の全域に亘り一斉に開閉する。したがって、このような構成の農業用ハウス1によれば、側カーテン13の自由端の位置をY軸方向の両端間に亘って揃えることができ、Y軸方向において側カーテン13の開度のばらつきを抑制できる。
また、このように側カーテン13をY軸方向の全域に亘り一斉に開閉する場合、開閉装置15は、2組の定滑車151が同時に回転するように、定滑車151同士がシャフト(図示せず)にて連結されていることが望ましい。これにより、開閉装置15は、一方の定滑車151が回転すると、この回転力がシャフトを介して他方の定滑車151に伝達され、両方の紐体152が同時に移動するので、Y軸方向において側カーテン13の開度のばらつきを抑制できる。
また、開閉装置15は、モータなどの駆動源(図示せず)を備え、駆動源の発生する駆動力により定滑車151を回転させて側カーテン13を開閉する構成でもよいし、ユーザが手動で定滑車151を回転させて側カーテン13を開閉する構成であってもよい。いずれの構成であっても、上述したように定滑車151同士がシャフトで連結されている場合、開閉装置15は、一方の定滑車151のみを回転させることで側カーテン13を開閉できる。
なお、上記では、第2のカーテン8と第1の側カーテン13(第3のカーテン)とを別体に構成しているが、本実施形態の変形例として、第2のカーテン8の下端部と第1の側カーテン13の上端部とが連続して一体に形成された構成であってもよい。なお、第2のカーテン8と第1の側カーテン13とが一体に形成されたものを一体カーテン80と称して説明する。
本変形例の一体カーテン80は、側壁21,22と屋根23の一部とに沿って設けられている。そして、図13に示すように、上端部が第1のカーテン5の下端部と重なるように固定部材82で屋根片313に固定され、中間部が固定部材81で各肩部321,322に固定されている。固定部材82は、Y軸方向に沿って形成された溝を有する長尺状の取付部材821と、取付部材821の溝にはめ込まれ、取付部材821の溝の側面に付勢するばね状の弾性部材822とで構成されている。取付部材821は、各屋根片313を連結するようにY軸方向に沿って設けられており、取付部材821の溝の側面と弾性部材822とで一体カーテン80が挟み込まれることで一体カーテン80が屋根片313に固定される。一体カーテン80は、肩部321,322より上方が第2のカーテン8と同様の機能を有し、肩部321,322より下方が第1の側カーテン13と同様の機能を有する。なお、図13の矢印は、太陽光の照射を示している。
本変形例では、第2のカーテン8と第1の側カーテン13とが一体化されている。したがって、図12における第2のカーテン8と第1の側カーテン13との重なりがなくなるので、材料費を削減することができる。また、肩部321,322に取り付けられる固定部材81は、1つの部材(一体カーテン80)のみを挟み込むので、固定部材81が外れることが抑制される。また、材料をカットして第2のカーテン8と第1の側カーテン13とを形成する行程が不要となり、施工費も削減される。また、一体カーテン80は、固定部材81によって、各肩部321,322に固定されることによって、一体カーテン80と第1のカーテン5とが干渉することを防止され、一体カーテン80によって第1のカーテン5の移動が阻害されることが防止される。
ここで、上述した支持部6は、第1のカーテン5全体の荷重を支える必要があるので、第1のカーテン5の端部を支持することが困難であった。そのため、第1のカーテン5の端部が垂れ下がり、第2のカーテン8、第1の側カーテン13との隙間から太陽光が入射するおそれがあった。そこで、隙間からの入射光を低減するために、上述した支持部6に加えて、第1のカーテン5のX軸方向(幅方向)における端部を支持する端支持部61を備えた構成であってもよい。
端支持部61は、一対の妻壁24間において、屋根23のX軸方向(幅方向)における両方の端部それぞれに沿って設けられている。この端支持部61は、ワイヤ、エステル線などの線状部材で構成されており、第1のカーテンのX軸方向における端部を吊り下げる吊下げ部材62が複数設けられている(図15参照)。吊下げ部材62は、リング状に形成されており、端支持部61と、第1のカーテン5の端部に設けられたハトメ53とに通されることで、第1のカーテン5の端部を端支持部61に吊り下げている。そして、吊下げ部材62は、端支持部61に沿って奥行方向に移動自在であり、第1のカーテン5の開閉にともなって移動する。
上記構成の端支持部61、吊下げ部材62によって、第1のカーテン5のX軸方向における端部が第1の側カーテン13と近い位置で吊り下げられる。これにより、第1のカーテン5と第1の側カーテン13との隙間が低減されるので、第1のカーテン5と第1の側カーテン13との隙間からの入射光を低減することができ、上述した第2のカーテン8の幅も小さくすることができる。
また、端支持部61は、第1のカーテン5の端部のみを支持しているので、端支持部61および妻壁24への負荷が小さく、安価な線状部材を端支持部61に用いることができる。なお、端支持部61の張力は、25kgf以下に設定することが望ましい。
また、吊下げ部材62の変形例として、図16に示すように、端支持部61上をY軸方向(奥行方向)に移動自在である滑車621を備え、ハトメ53に掛けられるフック622を用いて第1のカーテン5の端部を保持する構成でもよい。吊下げ部材62が滑車621を備えることによって、吊下げ部材62と端支持部61との摩擦が低減され、吊下げ部材62の移動をスムーズにすることができる。
また、端支持部61、吊下げ部材62の変形例として、図17に示すように、端支持部61をパイプ611とカーテンレール612で構成し、吊下げ部材62をランナー623で構成してもよい。パイプ611は、一対の妻壁24間に設けられており、撓まないよう複数のアーチ部31に固定されている。カーテンレール612は、パイプ611に沿って固定されている。ランナー623は、カーテンレール612に沿ってY軸方向(奥行方向)に沿って移動自在であり、第1のカーテン5の端部を保持するためのフック624を備えている。このように、端支持部61を、パイプ611とカーテンレール612で構成し、吊下げ部材62をランナー623で構成することによって、第1のカーテン5の荷重による端支持部61の垂下を防止することができる。
また、本実施形態の農業用ハウス1は、ユーザが第1のカーテン5の開閉を比較的容易に行えるように、滑車71を移動させて第1のカーテン5を開閉するための開閉装置9(第1の開閉装置)を備える。
以下に、開閉装置9の構成について、図18を用いて説明する。開閉装置9は、ロープ91(第1の紐体)と、回転ドラム92(第1の回転ドラム)と、滑車93と、滑車94(折返し部)とを備える。
滑車93は、定滑車で構成され、ハウス本体2のY軸方向の一端側における屋根23付近に配置されている。滑車94は、定滑車で構成され、ハウス本体2のY軸方向の他端側における屋根23付近に配置されている。回転ドラム92は、ハウス本体2のY軸方向の一端側における滑車93近傍に配置されている。滑車93と滑車94とは、略同じ高さに配置されており、回転ドラム92は、滑車93よりやや低く、かつやや他端側の位置に配置されている。ロープ91は、端が無いループ形状(無端)に形成されており、屋根23に沿ってY軸方向の両端に配置された回転ドラム92と滑車94とに掛け回され、第1のカーテン5をY軸方向に移動(開閉)させる。なお、ロープ91の代わりにワイヤ等を用いてもよい。
また、第1のカーテン5は、滑車94側にあるY軸方向の一端部(固定端)が、支持部6のY軸方向の一端部から移動しないように梁33に対して固定され、滑車93側にあるY軸方向の他端部(自由端)が、ロープ91の一部に結合されている。
すなわち、無端のロープ91は、回転ドラム92と滑車94とで折り返されるように掛け回され、滑車93を支点としてロープ91の移動方向が変更される。なお、本実施形態では、ロープ91は、回転ドラム92と滑車94とに掛け回された1本の無端の紐体であるが、回転ドラム92と滑車94との間には見かけ上、2本のロープが架かっている。以下では説明の便宜上、第1のカーテン5の自由端が結合された一方のロープ91を第1のロープ911と呼び、他方のロープ91を第2のロープ912と呼ぶ。
したがって、回転ドラム92が図18の矢印A(実線)の向きに回転した場合、回転ドラム92に第1のロープ911が引き込まれ、回転ドラム92から第2のロープ912が引き出される。一方、回転ドラム92が図18の矢印B(点線)の向きに回転した場合、回転ドラム92から第1のロープ911が引き出され、回転ドラム92に第2のロープ912が引き込まれる。すなわち、ロープ91(第1のロープ911,第2のロープ912)は、回転ドラム92によって、つるべ式に動作する。なお、滑車93は、それぞれが独立して回転する2個の滑車を有する2連滑車からなり、一方の滑車に第1のロープ911が掛け回され、他方の滑車に第2のロープ912が掛け回される。
第1のロープ911には第1のカーテン5の自由端が結合されており、回転ドラム92を回転させることにより、第1のカーテン5の自由端をY軸方向に移動させて第1のカーテン5を開閉することができる。第1のカーテン5を閉じる場合、回転ドラム92を図18の矢印A(実線)の向きに回転させる。これにより、回転ドラム92に第1のロープ911が引き込まれ、第1のカーテン5の自由端が滑車93側に手繰り寄せられて第1のカーテン5の自由端が固定端から離れる向きに移動し、第1のカーテン5が閉じられる。一方、第1のカーテン5を開ける場合、回転ドラム92を図18の矢印B(点線)の向きに回転させる。これにより、回転ドラム92から第1のロープ911が引き出される(回転ドラム92に第2のロープ912が引き込まれる)。そして、第1のカーテン5の自由端が滑車94側に手繰り寄せられて第1のカーテン5の自由端が固定端に近づく向きに移動し、第1のカーテン5が開けられる。なお、本実施形態では、第1のカーテン5の固定端が滑車94側、自由端が回転ドラム92(滑車93)側に設けられているが、第1のカーテン5の固定端が回転ドラム92(滑車93)側、自由端が滑車94に設けられた構成でもよい。
さらに、本実施形態の開閉装置9は、回転ドラム92の空回りを防止するために、回転ドラム92とロープ91との間に摩擦力を付与する摩擦力付与手段として弾性部材95を備えている。弾性部材95は、コイルばねで構成されており、梁33と滑車94との間に固定される。そして、弾性部材95は、コイルばねの復帰力により滑車94を梁33側に引っ張ってロープ91に張力を与えることで、回転ドラム92とロープ91との間に摩擦力を付与する。この弾性部材95によって、回転ドラム92とロープ91との間の摩擦力が大きくなり、回転ドラム92は、ロープ91を複数回巻き付けることなくロープ91の引き込み・引き出しが可能となる。回転ドラム92にロープ91を複数回巻き付ける必要がないので、フリートアングルも考慮する必要がなくなり、回転ドラム92およびロープ91の全長も短くすることができる。また、開閉装置9は、屋根23付近に設けられるので、ハウス本体2内における圃場の有効利用面積が拡大する。
なお、本実施形態では、回転ドラム92とロープ91との間に摩擦力を付与する摩擦力付与手段として弾性部材95を用いているが、弾性部材95以外を用いてもよい。例えば、摩擦力付与手段として、摩擦係数の大きい回転ドラム92やロープ91を用いてもよい。
また、第1のカーテン5は、Y軸方向の各端部において、少なくともX軸方向の両端間を連結する芯材51,52(図2(b)参照)を有しており、芯材51が支持部6に沿ってY軸方向に移動することにより開閉する。そのため、開閉装置9は、ロープ91と回転ドラム92と滑車93,94と弾性部材95との組み合わせを2組有しており、第1のカーテン5の自由端に設けられた芯材51の両端部に各組のロープ91を結合している。つまり、開閉装置9は、両方の回転ドラム92を回転させて両方のロープ91を同時に移動させることにより、第1のカーテン5の自由端に設けられた芯材51のX軸方向の両端部を同時に移動させることができる。
さらに、本実施形態の開閉装置9は、図19に示すように、シャフト96とモータ97と開閉検知部98とを備える。第1のカーテン5をX軸方向の全域に亘り一斉に開閉させるために、2組の回転ドラム92が同時に回転するように、回転ドラム92同士がシャフト96によって連結されている。このシャフト96によって両方の回転ドラム92が同様に回転し、両方のロープ91が同時に移動するので、X軸方向における第1のカーテン5の開度のばらつきを抑制できる。また、モータ97は、発生する駆動力によりシャフト96を回転させることで、2つの回転ドラム92が回転し、第1のカーテン5が開閉する。
開閉検知部98は、一方の回転ドラム92とモータ97との間に設けられており、モータ97(回転ドラム92)の回転量に基づいて、第1のカーテン5の全開・全閉状態を検知する。開閉検知部98は、梁33に取付けられた板状の固定板9811に固定されており、矩形箱状のケース9812に収納されている。ケース9812を取り外した状態を図20,図21に示す。開閉検知部98の構成について図20,図21を用いて説明する。
開閉検知部98は、底板982と一対の側板983とシャフト984とガイド985と移動ブロック986と一対のスイッチ固定部987と一対のマイクロスイッチ988とを備える。
底板982は、矩形板状に形成され、図示しないビス等を用いて固定板9811に固定される。一対の側板983は、X軸方向に対向するように固定板9811の側面に取り付けられる。なお、一対の側板983のうち、モータ97側に取り付けられる側板983を側板9831と呼び、回転ドラム92側に取り付けられる側板983を側板9832と呼ぶ。
シャフト984は、丸棒状に形成され、一対の側板983を貫通し、かつ回転自在となるように一対の側板983に設けられている。側板9831から突出したシャフト984の一端には、モータ97の回転軸が接続され、側板9832から突出したシャフト984の他端には、シャフト96の端部が接続されている。すなわち、シャフト984は、モータ97の回転軸と、回転ドラム92が設けられるシャフト96とをX軸方向に連結しており、モータ97の回転軸に連動して、シャフト984およびシャフト96が同様に回転する。また、一対の側板983間におけるシャフト984の胴体部には、ネジ溝が形成されている。ガイド985は、丸棒状に形成され、一対の側板983間に設けられている。
移動ブロック986は、本体部9861と第1挿通孔9862と第2挿通孔9863と板バネ9864とを備える。本体部9861は、矩形体状に形成される。第1挿通孔9862は、本体部9861に形成され、シャフト984が挿通する。また、第1挿通孔9862の内面にはネジ溝が形成されており、このネジ溝と、シャフト984の胴体部に形成されたネジ溝とが螺合される。第2挿通孔9863は、ガイド985が挿通する。なお、第2挿通孔9863の径は、ガイド985の径よりもやや大きく形成されており、本体部9861は、ガイド985に沿って移動自在に構成される。板バネ9864は、本体部9861から突出するように、一端が本体部9861に固定されている。そして、移動ブロック986は、シャフト984の回転方向に応じてガイド985に沿って移動し、その移動量は、シャフト984の回転量によって決定される。
一対のスイッチ固定部987は、底板982上における一端側と他端側とに設けられており、上部にマイクロスイッチ988が固定される。なお、一対のスイッチ固定部987のうち、モータ97側に設けられたスイッチ固定部987をスイッチ固定部9871と呼び、回転ドラム92側に設けられたスイッチ固定部987をスイッチ固定部9872と呼ぶ。
各スイッチ固定部987の上部には、マイクロスイッチ988が固定されており、ガイド985に沿って移動する移動ブロック986の板バネ9864が接触する。各マイクロスイッチ988には、モータ97を制御する制御回路(図示なし)が接続されており、板バネ9864が接触すると、制御回路に検知信号を出力する。なお、スイッチ固定部9871に固定されるマイクロスイッチ988をマイクロスイッチ9881と呼び、スイッチ固定部9872に固定されるマイクロスイッチ988をマイクロスイッチ9882と呼ぶ。
そして、モータ97によってシャフト984が図20の矢印A(実線)の向きに回転した場合、移動ブロック986は、シャフト984の回転量に応じた移動量分だけ側板9831に近づく向きに移動する。さらに、回転ドラム92も図18の矢印A(実線)の向きに回転し、回転ドラム92の回転量に応じた移動量分だけ第1のカーテン5の自由端が固定端から離れる向きに移動し第1のカーテン5が閉じられる。一方、モータ97によってシャフト984が図20の矢印B(点線)の向きに回転した場合、移動ブロック986は、シャフト984の回転量に応じた移動量分だけ側板9832に近づく向きに移動する。さらに、回転ドラム92も図18の矢印B(点線)の向きに回転し、回転ドラム92の回転量に応じた移動量分だけ第1のカーテン5の自由端が固定端に近づく向きに移動し第1のカーテン5が開けられる。シャフト984と回転ドラム92の回転量は同一であるので、第1のカーテン5の自由端の移動量と移動ブロック986の移動量とが比例関係となる。
そこで、本実施形態では、移動ブロック986の位置を、第1のカーテン5が全閉状態である場合に板バネ9864がマイクロスイッチ9881に接触する位置に設定する。また、移動ブロック986の位置を、第1のカーテン5が全開状態である場合に板バネ9864がマイクロスイッチ9882に接触する位置に設定する。なお、図21において、第1のカーテン5が全閉状態である場合における移動ブロック986の位置を実線で示し、第1のカーテン5が全開状態である場合における移動ブロック986の位置を破線で示す。また、図21の矢印は、移動ブロック986の移動方向を示す。
上記構成により、第1のカーテン5の自由端が移動して第1のカーテン5が全閉状態になると、移動ブロック986の板バネ9864がマイクロスイッチ9881に接触する。そして、マイクロスイッチ9881から第1のカーテン5の全閉状態を示す検知信号が制御回路に出力される。一方、第1のカーテン5の自由端が移動して第1のカーテン5が全開状態になると、移動ブロック986の板バネ9864がマイクロスイッチ9882に接触する。そして、マイクロスイッチ9882から第1のカーテン5の全開状態を示す検知信号が制御回路99に出力される。制御回路99は、マイクロスイッチ9881またはマイクロスイッチ9882から検知信号が出力されるとモータ97を停止させる。これにより、第1のカーテン5のオーバーランを防止することができる。
このように、本実施形態の開閉検知部98は、モータ97(回転ドラム92)の回転量に基づいて第1のカーテン5の自由端の位置を検出し、第1のカーテン5の全開・全閉状態を検知することができる。したがって、第1のカーテン5の全開時に自由端の位置と、第1のカーテン5の全閉時における自由端の位置それぞれに検知スイッチを設ける必要がなく、1つの開閉検知部98を用いて、第1のカーテン5の全開状態と全閉状態とを検知することができる。また、開閉検知部98は、モータ97の近傍に設けられるので、電気系統を1箇所にまとめることができ、電気配線も短くすることができるので、施工性,信頼性が向上し、施工費,材料費も削減することができる。
また、底板982に対するスイッチ固定部9872の位置が調整可能に構成されており、第1のカーテン5が全開・全閉状態である場合に、板バネ9864がマイクロスイッチ988に接触するよう調整することができる。
なお、上記構成では、マイクロスイッチ9881,9882から検知信号が出力された際に制御回路99がモータ97を停止するように構成されているが、制御回路99を省略した構成であってもよい。例えば、モータ97は第1の入力端子、第2の入力端子、共通端子を有し、駆動電源から導出される第1の電力線を第1の入力端子に接続し、第2の電力端子を第2の入力端子に接続し、共通電力線を共通端子に接続する。モータ97を図20の矢印A(実線)の向きに回転させる場合、第1の電力線と共通電力線を用いてモータ97に電力を供給し、モータ97を図20の矢印B(点線)の向きに回転させる場合、第2の電力線と共通電力線を用いてモータ97に電力を供給する。そして、マイクロスイッチ9881をb接点型のスイッチで構成して第1の電力線に介挿し、板バネ9864が接触すると第1の電力線をオープン状態にしてモータ97への供給電力を遮断し、モータ97を停止させる。また、マイクロスイッチ9882をb接点型のスイッチで構成して第2の電力線に介挿し、板バネ9864が接触すると第2の電力線をオープン状態にしてモータ97への供給電力を遮断し、モータ97を停止させる。
このようにマイクロスイッチ9881,9882に板バネ9864が接触した際に、マイクロスイッチ9881,9882がモータ97への供給電力を直接遮断するように構成することで、制御回路99が不要となり、構成が簡略化される。
なお、開閉検知部98の構成は上記に限定せず、開閉検知部98の変形例である開閉検知部4の概略図を図22(a)(b)に示す。本変形例の開閉検知部4は、ロープ91の移動量に基づいて、第1のカーテン5の開閉状態を検知する。開閉検知部4は、滑車93の近傍における滑車93と滑車94との間に設けられており、閉検知スイッチ41と開検知スイッチ42を備える。また、ロープ91のうち、第1のカーテン5の自由端が結合された一方の第1のロープ911と一体に第1の接触部材43が取り付けられ、他方の第2のロープ912と一体に第2の接触部材44が取り付けられる。第1の接触部材43および第2の接触部材44は、ロープ91の周面から突出するように取り付けられる構造物であり、本実施形態では、円筒状に形成されている。
図23および図24(a)(b)を用いて開閉検知部4の具体的な構成について説明する。
開閉検知部4は、閉検知スイッチ41と開検知スイッチ42と第1の接触部材43と第2の接触部材44とを備える。閉検知スイッチ41は、押しボタン型のスイッチであり、接点を反転させることで第1のカーテン5の閉状態を検知する。開検知スイッチ42は、押しボタン型のスイッチであり、接点を反転させることで第1のカーテン5の開状態を検知する。閉検知スイッチ41および開検知スイッチ42は、曲げ加工された金属板で構成される土台40の先端部に取り付けられており、土台40は妻壁24を構成する梁33に固定されている。
閉検知スイッチ41は、接点を収納し土台40に固定される本体411と、本体411に設けられる第1の操作部412を備える。第1の操作部412は、本体411から突出し接点を反転させる第1の押しボタン413と、第1の押しボタン413を操作する第1のレバー414を備える。第1のレバー414は、本体411に固定された下端を支点とし、上端が本体411に近づく方向に力を加えられることで第1の押しボタン413を押すレバー本体415と、レバー本体415を上方向に延長するように設けられる弾性部材416を備える。弾性部材416は、コイルばねで構成されており、ロープ91の移動方向に沿った方向(奥行き方向)に弾性を有し、第1の接触部材43と接触可能に構成される。
第1の接触部材43は、ロープ91の移動方向に沿った方向(奥行き方向)に弾性を有する弾性部材(例えばゴムなど)で構成されており、第1のカーテン5が閉状態となる位置で閉検知スイッチ41の第1の操作部412に接触して接点を反転させる。具体的には、第1の接触部材43が弾性部材416に接触し弾性部材416が大きく撓むことで、レバー本体415が第1の押しボタン413を押し込み接点が反転する。これにより、閉検知スイッチ41は、第1のカーテン5の閉状態を検知する。そして、閉検知スイッチ41は、第1のカーテン5の閉状態を検知すると、モータ97の動作を制御する制御回路99(図19参照)に検知信号を出力する。制御回路99は、閉検知スイッチ41から検知信号が出力されるとモータ97の回転を停止させ、第1のカーテン5の閉動作を停止させる。これにより、第1のカーテン5のオーバーランを防止することができる。
次に、開検知スイッチ42は、閉検知スイッチ41と同様の構成であり、接点を収納し土台40に固定される本体421と、本体421に設けられる第2の操作部422を備える。第2の操作部422は、本体421から突出し接点を反転させる第2の押しボタン423と、第2の押しボタン423を操作する第2のレバー424を備える。第2のレバー424は、本体421に固定された下端を支点とし、上端が本体421に近づく方向に力を加えられることで第2の押しボタン423を押すレバー本体425と、レバー本体425を上方向に延長するように設けられる弾性部材426を備える。弾性部材426は、コイルばねで構成されており、ロープ91の移動方向に沿った方向(奥行き方向)に弾性を有し、第2の接触部材44と接触可能に構成される。
第2の接触部材44は、ロープ91の移動方向に沿った方向(奥行き方向)に弾性を有する弾性部材(例えばゴムなど)で構成されており、第1のカーテン5が開状態となる位置で開検知スイッチ42の第2の操作部422に接触して接点を反転させる。具体的には、第2の接触部材44が弾性部材426に接触し弾性部材426が大きく撓むことで、レバー本体425が第2の押しボタン423を押し込み接点が反転する。これにより、開検知スイッチ42は、第1のカーテン5の開状態を検知する。そして、開検知スイッチ42は、第1のカーテン5の開状態を検知すると、モータ97の動作を制御する制御回路99(図19参照)に検知信号を出力する。制御回路99は、開検知スイッチ42から検知信号が出力されるとモータ97の回転を停止させ、第1のカーテン5の開動作を停止させる。これにより、第1のカーテン5のオーバーランを防止することができる。
本変形例においても、第1のカーテンの全開時および全閉時における自由端の位置それぞれに検知スイッチを設ける必要がなく、1つの開閉検知部4を用いて、第1のカーテンの閉状態、開状態を検知することができる。また、開閉検知部4は、モータ97の近傍に設けられるので、電気系統を1箇所にまとめることができ、電気配線も短くすることができるので、施工性,信頼性が向上し、施工費,材料費も削減することができる。
また、閉検知スイッチ41の第1の操作部412および開検知スイッチ42の第2の操作部422は、弾性を有しており、第1,第2の接触部材43,44に接触した瞬間ではなく、弾性部材416,426が撓まされた際に接点が反転するように構成されている。これにより、第1のカーテン5の開閉動作が停止された際における反発(跳ね返り)によって第1,第2の接触部材43,44が第1,第2の操作部412,422から離れ、接点が再反転する(検知状態が解除される)チャタリングを防止することができる。さらに、第1,第2の接触部材43,44も奥行方向に弾性を有するので、チャタリングをより防止することができる。また、第1,第2の接触部材43,44は、第1,第2の操作部412,422を大きく撓ませることがきるよう、奥行方向に対して比較的長い形状に形成されている。これにより、第1,第2の接触部材43,44は、チャタリングを防止し、接点をより確実に反転せることができる。
さらに、第1,第2の接触部材43,44が弾性部材416,426と接触した際の反発による跳ね返りを防止するために、第1,第2の跳ね返り防止部材45,46を設けてもよい(図24(a)参照)。第1の跳ね返り防止部材45は、磁石で構成されており、第1の接触部材43における弾性部材416と接触する部位に設けられている。弾性部材416は、金属製のコイルばねで構成されている。したがって、第1の跳ね返り防止部材45は、第1の接触部材43が閉検知スイッチ41(弾性部材416)から離れる方向に所定以上の力が加えられるまで、第1の接触部材43と閉検知スイッチ41との接触状態を保持することができる。また、第2の跳ね返り防止部材46は、磁石で構成されており、第2の接触部材44における弾性部材426と接触する部位に設けられている。弾性部材426は、金属製のコイルばねで構成されている。したがって、第2の跳ね返り防止部材46は、第2の接触部材44が開検知スイッチ42(弾性部材426)から離れる方向に所定以上の力が加えられるまで、第2の接触部材44と開検知スイッチ42との接触状態を保持することができる。このように、第1,第2の跳ね返り防止部材45,46を用いることによって、第1,第2の接触部材43,44が弾性部材416,426と接触した際の反発による跳ね返りを防止することができ、チャタリングを防止することができる。なお、弾性部材416,426を非磁性体で構成する場合、弾性部材416,426にも磁石または金属部材を設けることで跳ね返りを防止することができる。なお、第1,第2の跳ね返り防止部材45,46の変形例として、第1,第2の接触部材43,44と弾性部材416,426とに設けた面ファスナーで構成してもよい。
また、制御回路99(図19参照)は、閉検知スイッチ41、開検知スイッチ42から検知信号が出力され、モータ97(回転ドラム92)の回転を停止後、回転ドラム92を逆回転させる指示が入力されるまで回転ドラム92の回転を停止するように構成される。これにより、第1のカーテン5の開閉動作が停止された際に、閉検知スイッチ41、開検知スイッチ42の検知状態が解除されるチャタリングが発生した場合であっても、第1のカーテン5の開閉動作停止を維持することができる。
また、上述した開閉検知部98と同様に、制御回路99を省略し、閉検知スイッチ41が閉状態を検知した際または開検知スイッチ42が開状態を検知した際に、モータ97への供給電力を直接遮断するように構成してもよい。これにより、制御回路99が不要となり、構成が簡略化される。
また、第1,第2の接触部材43,44は、円筒形状に形成されているので、他の構成部材との干渉を防止することができる。
また、モータ97は、過負荷状態となった場合に停止するように構成されている。開閉検知部4の故障や断線が発生した場合、第1,第2の接触部材43,44が弾性部材416,426を通過して滑車93で止められることによってモータ97が過負荷状態となり停止する。これにより、滑車93などの構成部材の破損を防止することができる。また、第1,第2の接触部材43,44は、弾性を有するので滑車93に接触した際の衝撃を低減し破損を防止することができる。
また、図23に示すように、土台40には閉検知スイッチ41、開検知スイッチ42とともに滑車93も固定されている。これにより、閉検知スイッチ41および開検知スイッチ42は、滑車93に対して定位置に固定されるので、ロープ91と弾性部材416,426との間隔が一定となり、開閉状態の検知精度を向上させることができる。
なお、本実施形態では、滑車93の近傍に開閉検知部4が設けられているが、滑車94(折返し部)の近傍に開閉検知部4を設けた構成でもよい。
また、上記変形例の開閉検知部4は、滑車93の近傍における滑車93と滑車94との間に設けられているが、図25に示すように、滑車93と回転ドラム92との間に設けられた構成であってもよい。
(実施形態2)
本実施形態の農業用ハウス1は、第1のカーテン5を開閉するための開閉装置90の構成が実施形態1の農業用ハウス1が備える開閉装置9と相違する。図26を用いて、本実施形態の開閉装置90について説明する。なお、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態の開閉装置90(第2の開閉装置)は、ロープ910(第2の紐体)と、ロープ910を巻き取る回転ドラム920(第2の回転ドラム)と、第1滑車930と、第2滑車940と、折返し滑車950とを有している。ロープ910は、実施形態1のロープ91(図18参照)と同様に、一部に第1のカーテン5の自由端が結合されている。なお、ロープ910の代わりにワイヤ等を用いてもよい。第1滑車930には、回転ドラム920と第1のカーテン5の自由端との間でロープ910が掛け回され、第2滑車940には回転ドラム920と第1滑車930との間でロープ910が掛け回される。
第1滑車930と折返し滑車950とは、ハウス本体2のY軸方向の両端部に固定された定滑車からなり、ハウス本体2の屋根23に沿って、つまり屋根23付近に配置されている。回転ドラム920は、ハウス本体2の屋根23に沿って配置されている。ここでは、回転ドラム920は、Y軸方向において第1滑車930と折返し滑車950との間の位置であって、第1滑車930の近傍に配置されている。さらに、第1滑車930と折返し滑車950とは略同じ高さに配置されており、回転ドラム920は、第1滑車930および折返し滑車950よりやや低い位置に配置されている。
第2滑車940は、回転ドラム920および第1滑車930の下方に配置されている。ここでは、第2滑車940は、地面(地表)付近の定位置に固定された定滑車からなり、回転ドラム920の真下に配置されている。
本実施形態では、ロープ910は、両端が回転ドラム920に保持された1本の紐体であるが、折返し滑車950を折り返し点として折り返されているため、回転ドラム920からは見かけ上、2本のロープが引き出されている。以下では説明の便宜上、回転ドラム920と第1のカーテン5の自由端との間に架かった一方のロープ910を第1のロープ9110と呼び、他方のロープ910を第2のロープ9120と呼ぶ。つまり、回転ドラム920からは第1のロープ9110と第2のロープ9120との2本のロープ910が引き出されている。これら第1のロープ9110と第2のロープ9120とは、先端(回転ドラム920と反対側の一端)同士が繋がっている。
ここで、第2のロープ9120は、その先端が折返し滑車950で折り返されて第1のロープ9110に繋がっている。そのため、第1のカーテン5の自由端は、第1のロープ9110が巻き取られると折返し滑車950から離れる向きに移動し、第2のロープ9120が巻き取られると折返し滑車950に近づく向きに移動する。
第1のロープ9110および第2のロープ9120は、いずれも回転ドラム920と第1のカーテン5の自由端との間で第1滑車930に掛け回されており、さらに、回転ドラム920と第1滑車930との間で第2滑車940に掛け回されている。言い換えれば、第1のロープ9110および第2のロープ9120は、いずれも回転ドラム920から引き出された部分が第2滑車940で一旦折り返された後、第1滑車930を介して第1のカーテン5の自由端に繋がっている。第1滑車930および第2滑車940は、それぞれ独立して回転する2個の滑車を有する2連滑車からなる。
回転ドラム920は、回転軸方向において2区画に等分されており、一方の区画を第1のロープ9110の巻き取りに使用し、他方の区画を第2のロープ9120の巻き取りに使用する。ただし、第1のロープ9110と第2のロープ9120とでは巻き取りの向きが反対に構成されている。回転ドラム920が図26の矢印A(実線)の向きに回転したときには第1のロープ9110が巻き取られ、矢印B(点線)の向きに回転したときには第2のロープ9120が巻き取られる。第1のロープ9110と第2のロープ9120とは先端同士が繋がっている。したがって、第1のロープ9110が巻き取られると第2のロープ9120が回転ドラム920から引き出され、第2のロープ9120が巻き取られると第1のロープ9110が回転ドラム920から引き出されることになる。
これにより、開閉装置90は、回転ドラム920を回転させることにより、ロープ910が移動して、第1のカーテン5の自由端をY軸方向に移動させることができる。開閉装置90は、第1のカーテン5を閉じるときには、回転ドラム920を図26の矢印A(実線)の向きに回転させ、第1のロープ9110にて第1のカーテン5の自由端を第1滑車930側に手繰り寄せる。これにより、第1のカーテン5の自由端が固定端から離れる向きに移動し第1のカーテン5が閉じられる。一方、開閉装置90は、第1のカーテン5を開くときには、回転ドラム920を図26の矢印B(点線)の向きに回転させ、第2のロープ9120にて第1のカーテン5の自由端を折返し滑車950側に手繰り寄せる。これにより、第1のカーテン5の自由端を固定端に近づく向きに移動し第1のカーテンが開けられる。
以上説明した構成の農業用ハウス1によれば、屋根23付近に配置されている回転ドラム920および第1滑車930の下方に配置された第2滑車940によって、回転ドラム920と第1滑車930との間でロープ910が折り返されることになる。したがって、農業用ハウス1は、回転ドラム920および第1滑車930の上方に空間的な余裕がなくても、回転ドラム920および第1滑車930の下方の空間を利用して回転ドラム920から第2滑車940までの距離を稼ぐことができる。つまり、農業用ハウス1は、ハウス本体2の高さを上げることなく、ハウス本体2内部の空間を有効利用して、回転ドラム920から第2滑車940までの距離を比較的大きく確保できる。回転ドラム920は、第2滑車940までの距離を大きくすることで、フリートアングルが小さくなって、ロープ910をきれいに巻き取ることができる。
さらにまた、本実施形態では、図26に示すように回転ドラム920および第1滑車930の下方には、第2滑車940およびロープ910の周囲を囲むように柵960が設けられており、第2滑車940は柵960に固定されている。柵960は、Y軸方向に直交する断面が略正方形状となる角筒形状であって、その内側における下端部に第2滑車940を固定している。これにより、回転ドラム920と第2滑車940との間のロープ910および第1滑車930と第2滑車940との間のロープ910の周囲が柵960で囲まれることになる。
なお、柵960は、回転ドラム920および第1滑車930の下方において、ロープ910への巻き込みを防止するために設けられており、その各面はたとえばポリカーボネートのような透光性の部材で構成されていてもよいし、網などで構成されていてもよい。
農業用ハウス1は、このような柵960が設けられていることにより、回転ドラム920および第1滑車930の下方に第2滑車940を設けながらも、ロープ910への巻き込みを防止することができる。しかも、第2滑車940は柵960に固定されているので、第2滑車940を固定するための部材を新たに設置する必要がない。さらに、第2滑車940は柵960への固定位置がZ軸方向において調整されることにより、ロープ910にかかるテンション(張力)調整することも可能である。
開閉装置90の他の構成は、実施形態1の開閉装置9と同様であり、実施形態1のシャフト96,モータ97,開閉検知部98(開閉検知部4)も備え、同様の効果を得ることができる。
1 農業用ハウス
2 ハウス本体
5 第1のカーテン
6 支持部
8 第2のカーテン
13 側カーテン(第3のカーテン)
23 屋根
33 梁

Claims (22)

  1. 互いに対向する一対の側壁と一対の前記側壁の上端同士を繋ぐ屋根とが奥行方向に延長されたハウス本体と、
    前記ハウス本体の内側に前記屋根に沿って設けられ、前記奥行方向に延長されている支持部に支持され、前記奥行方向に沿って開閉する第1のカーテンと、
    上端部が前記第1のカーテンの下端部と重なり、下端部が前記第1のカーテンの下端部よりも下に位置する第2のカーテンとを備える
    ことを特徴とする農業用ハウス。
  2. 一対の前記側壁に設けられ、上端部が前記第2のカーテンの下端部と重なり、下端部が上下方向に沿って移動する第3のカーテンを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の農業用ハウス。
  3. 前記第2のカーテンの下端部と前記第3のカーテンの上端部とが連続して一体に形成される
    ことを特徴とする請求項2記載の農業用ハウス。
  4. 前記屋根の幅方向における両方の端部それぞれに沿って設けられる複数の端支持部と、
    前記端支持部に沿って奥行方向に移動自在であって、前記第1のカーテンの幅方向における端部を吊り下げるように構成される吊下げ部材とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の農業用ハウス。
  5. 前記端支持部は、線状部材で構成され、
    前記吊下げ部材は、前記端支持部上を奥行方向に移動自在である滑車を有する
    ことを特徴とする請求項4記載の農業用ハウス。
  6. 前記端支持部は、カーテンレールで構成され、
    前記吊下げ部材は、前記カーテンレールに沿って奥行方向に移動自在であるランナーを有する
    ことを特徴とする請求項4記載の農業用ハウス。
  7. 前記第1のカーテンを開閉させる第1の開閉装置を備え、
    前記第1の開閉装置は、
    前記第1のカーテンを前記奥行方向に移動させる無端の第1の紐体と、
    前記奥行方向の一端側に配置され、前記第1の紐体が掛け回される第1の回転ドラムと、
    前記奥行方向の他端側に配置され、前記第1の紐体が掛け回される折返し部と、
    前記第1の回転ドラムと前記第1の紐体との間に摩擦力を付与する摩擦力付与手段とを有し、
    前記第1の回転ドラムおよび前記折返し部は前記屋根に沿って配置され、
    前記第1のカーテンは、前記奥行方向の一端が固定され、前記奥行方向の他端が前記第1の紐体に結合され、
    前記第1の回転ドラムの回転方向に応じて、前記第1のカーテンの他端が前記奥行方向に移動する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の農業用ハウス。
  8. 前記摩擦力付与手段は、前記第1の紐体に張力を与えるように前記折返し部を引っ張る弾性部材で構成される
    ことを特徴とする請求項7記載の農業用ハウス。
  9. 前記第1のカーテンの閉状態を検知する閉検知スイッチと、
    前記第1のカーテンの開状態を検知する開検知スイッチと、
    前記第1の紐体と一体に設けられ、前記第1のカーテンが閉状態となる位置で前記閉検知スイッチの第1の操作部に接触して接点を反転させる第1の接触部材と、
    前記第1の紐体と一体に設けられ、前記第1のカーテンが開状態でとなる位置で前記開検知スイッチの第2の操作部に接触して接点を反転させる第2の接触部材とを備える
    ことを特徴とする請求項7または8記載の農業用ハウス。
  10. 前記第1の接触部材および前記第2の接触部材は、前記第1の紐体の移動方向に沿った方向に弾性を有する
    ことを特徴とする請求項9記載の農業用ハウス。
  11. 前記閉検知スイッチの前記第1の操作部は、前記第1の紐体の移動方向に沿った方向に弾性を有し、
    前記開検知スイッチの前記第2の操作部は、前記第1の紐体の移動方向に沿った方向に弾性を有する
    ことを特徴とする請求項9または10記載の農業用ハウス。
  12. 前記閉検知スイッチの前記第1の操作部は、接点を反転させる第1の押しボタンと、前記第1の接触部材と接触可能に構成され、前記第1の紐体の移動方向に沿った方向に弾性を有し前記第1の押しボタンを操作する第1のレバーとを備え、
    前記開検知スイッチの前記第2の操作部は、接点を反転させる第2の押しボタンと、前記第2の接触部材と接触可能に構成され、前記第1の紐体の移動方向に沿った方向に弾性を有し前記第2の押しボタンを操作する第2のレバーとを備える
    ことを特徴とする請求項9乃至11のうちいずれか1項に記載の農業用ハウス。
  13. 前記閉検知スイッチが前記第1のカーテンの閉状態を検知した場合、または前記開検知スイッチが前記第1のカーテンの開状態を検知した場合、前記第1の回転ドラムの回転を停止させて前記第1のカーテンの開閉動作を停止させる制御回路を備え、
    前記制御回路は、前記第1の回転ドラムの回転停止後、前記第1の回転ドラムを逆回転させる指示が入力されるまで前記第1の回転ドラムの回転停止を継続する
    ことを特徴とする請求項9乃至12のうちいずれか1項に記載の農業用ハウス。
  14. 前記第1の接触部材が前記閉検知スイッチから離れる方向に所定以上の力が加えられるまで、前記第1の接触部材と前記閉検知スイッチとの接触状態を保持する第1の跳ね返り防止部材と、
    前記第2の接触部材が前記開検知スイッチから離れる方向に所定以上の力が加えられるまで、前記第2の接触部材と前記開検知スイッチとの接触状態を保持する第2の跳ね返り防止部材とを備える
    ことを特徴とする請求項9乃至13のうちいずれか1項に記載の農業用ハウス。
  15. 前記第1の跳ね返り防止部材および前記第2の跳ね返り防止部材は、磁石で構成される
    ことを特徴とする請求項14記載の農業用ハウス。
  16. 前記第1の開閉装置は、
    前記第1の回転ドラムの上方または下方に配置され、前記第1の紐体が掛け回され、前記第1の紐体の移動方向を変更させる滑車を備え、
    前記閉検知スイッチおよび前記開検知スイッチは、前記滑車と前記折返し部との間に設けられる
    ことを特徴とする請求項9乃至15のうちいずれか1項に記載の農業用ハウス。
  17. 前記閉検知スイッチおよび前記開検知スイッチは、前記滑車または前記折返し部に対して定位置に固定される
    ことを特徴とする請求項16に記載の農業用ハウス。
  18. 前記第1のカーテンを開閉させる第2の開閉装置を備え、
    前記第2の開閉装置は、
    前記第1のカーテンの前記奥行方向の一端である自由端に結合された第2の紐体を巻き取ることにより、前記自由端を奥行方向に移動させる第2の回転ドラムと、
    前記第2の回転ドラムと前記自由端との間で前記第2の紐体が掛け回される第1滑車と、
    前記第2の回転ドラムと前記第1滑車との間で前記第2の紐体が掛け回される第2滑車とを有し、
    前記第2の回転ドラムおよび前記第1滑車は前記屋根に沿って配置されており、
    前記第2滑車は、前記第2の回転ドラムおよび前記第1滑車の下方に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の農業用ハウス。
  19. 前記第2の回転ドラムおよび前記第1滑車の下方には、前記第2滑車および前記第2の紐体の周囲を囲むように柵が設けられており、
    前記第2滑車は前記柵に固定されている
    ことを特徴とする請求項18に記載の農業用ハウス。
  20. 互いに対向する一対の側壁と一対の前記側壁の上端同士を繋ぐ屋根とが奥行方向に延長されたハウス本体の内側に前記屋根に沿って設けられ、前記奥行方向に延長されている支持部に支持され、前記奥行方向に沿って開閉するカーテンを開閉する開閉装置であって、
    前記カーテンを前記奥行方向に移動させる無端の第1の紐体と、
    前記奥行方向の一端側に配置され、前記第1の紐体が掛け回される第1の回転ドラムと、
    前記奥行方向の他端側に配置され、前記第1の紐体が掛け回される折返し部と、
    前記第1の回転ドラムと前記第1の紐体との間に摩擦力を付与する摩擦力付与手段とを有し、
    前記第1の回転ドラムおよび前記折返し部は前記屋根に沿って配置され、
    前記カーテンは、前記奥行方向の一端が固定され、前記奥行方向の他端が前記第1の紐体に結合され、
    前記第1の回転ドラムの回転方向に応じて前記第1の回転ドラムから前記第1の紐体が引き出され、前記カーテンの他端が前記奥行方向に移動する
    ことを特徴とする開閉装置。
  21. 前記摩擦力付与手段は、前記第1の紐体に張力を与えるように前記折返し部を引っ張る弾性部材で構成される
    ことを特徴とする請求項20記載の開閉装置。
  22. 互いに対向する一対の側壁と一対の前記側壁の上端同士を繋ぐ屋根とが奥行方向に延長されたハウス本体の内側に前記屋根に沿って設けられ、前記奥行方向に延長されている支持部に支持され、前記奥行方向に沿って開閉するカーテンを開閉する開閉装置であって、
    前記カーテンの前記奥行方向の一端である自由端に結合された第2の紐体を巻き取ることにより、前記自由端を奥行方向に移動させる第2の回転ドラムと、
    前記第2の回転ドラムと前記自由端との間で前記第2の紐体が掛け回される第1滑車と、
    前記第2の回転ドラムと前記第1滑車との間で前記第2の紐体が掛け回される第2滑車とを有し、
    前記第2の回転ドラムおよび前記第1滑車は前記屋根に沿って配置されており、
    前記第2滑車は、前記第2の回転ドラムおよび前記第1滑車の下方に配置されている
    ことを特徴とする開閉装置。
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