JP5803471B2 - ハイブリッド式暖房装置 - Google Patents

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この発明は、液体燃料燃焼用バーナ装置と電気ヒータ装置を備えた暖房装置に関するものである。
液体燃料燃焼用バーナ装置を備えた温風暖房機や、電気ヒータ装置を備えた電気温風暖房機などの一般的な温風暖房機は、埃詰まりや送風ファンの異常が起こると枠体内が異常高温となるため、この異常高温を検出するためにハイリミットスイッチなどで構成する異常温度検出手段を備えており、異常温度検出手段が作動したときには、液体燃料燃焼用バーナ装置は燃焼停止指令を出力してバーナの燃焼を停止し、電気ヒータ装置は通電停止指令を出力してヒータへの通電を停止することで、異常高温によるトラブルを未然に防止する構成を備えている。
特許文献1には、液体燃料燃焼用バーナ装置と電気ヒータ装置の両方を備えた温風暖房機が開示されており、このような液体燃料燃焼用バーナ装置と電気ヒータ装置の両方を備えた温風暖房機では、液体燃料燃焼用バーナ装置と電気ヒータ装置は枠体内の区画された空間に配置されて、それぞれに送風ファンを備えているため、液体燃料燃焼用バーナ装置と電気ヒータ装置の両方に異常高温を検出するための異常温度検出手段が必要となる。
特開平7−318167号公報
異常高温の発生により異常温度検出手段が作動するときにおいて、異常高温の原因が埃詰まりのときは、枠体内の掃除をして埃を取り除けば異常高温は解消される。一方、異常高温の原因が送風ファンの異常のときは送風ファンの交換や修理が必要となる。また、送風ファンの異常が発生すると枠体内に風が送られなくなるため、埃詰まりのときに比べて枠体内が高温度になりやすく、樹脂部品の変形など他のトラブルを同時に発生させてしまう問題がある。
最近では暖房機に同じ異常が繰り返し発生したときに、その発生回数が指定回数に達すると暖房機を強制的に停止して、暖房機を使用できなくする異常停止手段を備えており、異常高温の検出時にも異常停止手段を作動する構成とすれば、上記のトラブルは防ぐことができる。しかし、埃詰まりのように掃除をすれば問題が解消され修理の必要がないような場合でも、暖房機が使用できなくなってしまい、業者に修理を依頼しなければならなくなるため、使い勝手は悪くなる。そのため、安全性は確保しながら使い勝手の向上を図るための工夫が必要となる。
この発明は上記の課題を解決するもので、燃焼開始指令を受信すると燃焼を開始し、燃焼停止指令を受信すると燃焼を停止し、燃焼量制御指令を受信すると該燃焼量制御指令により指令された燃焼量で燃焼を行う液体燃料燃焼用バーナ装置2と、通電開始指令を受信するとヒータ部31への通電を開始し通電停止指令を受信すると前記ヒータ部31への通電を停止する電気ヒータ装置3と、前記燃焼開始指令及び前記燃焼停止指令並びに前記通電開始指令及び前記通電停止指令を予め定めた制御モードに従って出力する指令発生部4とを備えた暖房装置であって、前記液体燃料燃焼用バーナ装置2と前記電気ヒータ装置3が収納される枠体1の内部が仕切壁1aによって仕切られて、前記仕切壁1aの下に位置する第1の空間1bと前記仕切壁1aの上に位置する第2の空間1cとに分けられており、前記第1の空間1bに前記液体燃料燃焼用バーナ装置2が収納され、前記第2の空間1cに前記電気ヒータ装置3が収納され、前記枠体1の背面には第1の空間1bに配置された前記液体燃料燃焼用バーナ装置2に送風する第1の送風ファン25と、前記第2の空間1cに配置された電気ヒータ装置3に送風する第2の送風ファン32とを備え、前記枠体1の前面には、前記第1の空間1bと連通する第1の吹き出し口12と、前記第2の空間1cと連通する第2の吹き出し口15が設けられ、前記枠体1内には前記第1の空間1bが異常高温となったときに作動する第1の異常温度検出手段5と、前記第2の空間1cが異常高温となったときに作動する第2の異常温度検出手段6とを備えると共に、前記電気ヒータ装置3の前記通電開始指令を受けて作動して所定時間を計時するタイマ手段7と、前記第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6の作動による前記燃焼停止指令並びに前記通電停止指令の出力回数をカウントするカウンタ手段8とを設け、前記指令発生部4は、前記タイマ手段7の計時中に前記第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6が作動したときは、前記燃焼停止指令並びに前記通電停止指令を出力すると共に前記カウンタ手段8を加算し、前記カウンタ手段8が指定回数になったときに作動して、前記燃焼開始指令と前記通電開始指令の出力を無効にする異常停止手段9と、異常停止を報知する警報手段10とを備えていることを特徴とするものである。
また、前記第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6の作動によって前記燃焼停止指令並びに前記通電停止指令が出力されたときにおいて、前記タイマ手段7の停止中は前記カウンタ手段8を加算しないものであり、電気ヒータ装置3が停止しているときや、電気ヒータ装置3の通電開始から所定時間が経過してタイマ手段7が停止後に、異常高温が検出されたときは、第2の送風ファン32の異常によるものではなく、第1の送風ファン25の異常もしくは埃詰まりであると判断して、カウンタ手段8は加算しないものである。
また、前記第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6が作動する前に前記タイマ手段7が計時終了したときは、前記カウンタ手段8をリセットするリセット手段8aを備えており、電気ヒータ装置3の運転開始から所定時間が経過しても異常高温が検出されないときは、第2の送風ファン32に異常がないと判断してカウンタ手段8をリセットすることで異常停止手段9の誤作動を防ぐものである。
この発明の暖房機は、電気ヒータ装置3の通電開始指令を受けてタイマ手段7が作動し、タイマ手段7は所定時間を計時すると停止する。また、第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6が作動すると、燃焼停止指令並びに通電停止指令を出力して液体燃料燃焼用バーナ装置2と電気ヒータ装置3の運転を停止する構成である。このタイマ手段7が作動中に第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6が作動して燃焼停止指令並びに通電停止指令を出力したときは、カウンタ手段8を加算する。そして、カウンタ手段8のカウント数が所定回数になったときは、異常停止手段9が作動して指令発生部4を停止させるので、燃焼開始指令と通電開始指令が出力されなくなり、液体燃料燃焼用バーナ装置2と電気ヒータ装置3が使用できなくなる。
電気ヒータ装置3の第2の送風ファン32の異常が発生しているときは、電気ヒータ装置3の通電から短時間で第2の空間1cが異常高温となるので、タイマ手段7が所定時間計時する前に異常高温が検出されるものであり、異常高温が連続して検出されるときは、暖房機が使用できなくなるので、修理を依頼することになる。したがって、第2の送風ファン32の異常発生時に樹脂部品の変形など他のトラブルを同時に発生させることがなくなった。
また、第2の送風ファン32の異常が発生していても電気ヒータ装置3への通電がないときは第2の空間1cが異常高温となる恐れはなく、樹脂部品の変形の恐れはない。一方、第1の送風ファン25の異常が発生しているときは第1の空間1bが異常高温となるが、樹脂部品の変形の恐れはない。また、第1の空間1bや第2の空間1cの埃詰まりのときは暖房機の運転開始から異常高温が検出されるまでに時間がかかるものである。この発明では、電気ヒータ装置3が停止しているときや、電気ヒータ装置3への通電開始指令から所定時間が経過して、タイマ手段7が停止しているときに、第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6が作動したときは、カウンタ手段8を加算しない構成としている。このため、異常高温の原因が埃詰まりであれば、掃除などによって埃を取り除けば異常高温は発生しなくなるから、暖房機が使用できなくなってしまうことはなく、業者へ修理を依頼する必要もないので、安全性を確保しながら使い勝手の向上が実現できるものとなった。
また、タイマ手段7が計時終了するまでに異常高温が検出されないときは、タイマ手段7が所定時間の計時を終了した時点でリセット手段8aが作動してカウンタ手段8をリセットする。タイマ手段7の作動中に異常高温が検出されるとカウンタ手段8に加算されるが、運転再開後にタイマ手段7の作動中に異常高温が検出されなければ、異常高温の原因が第2の送風ファン32の異常ではなく埃詰まりであるので、カウンタ手段8のカウントをリセットする。このため、第2の送風ファン32に異常がなく、埃詰まりによる異常高温ではカウンタ手段8が指定回数に達することはないから、異常停止手段9の誤作動を防ぐことができ、埃詰まりによる異常高温のときに暖房機が使用できなくなってしまうことはない。
この発明の実施例を示す暖房機の構成を示すブロック図である。 この発明の実施例を示す異常高温の検出動作を説明するフローチャートである。 この発明の実施例を示す暖房機の断面図である。
図に示す実施例によってこの発明を説明すると、1は暖房機の枠体、1aは枠体1の内部を上下に仕切る仕切壁、1bは仕切壁1aの下に位置する第1の空間、1cは仕切壁1aの上に位置する第2の空間、2は枠体1内の第1の空間1bに収納される液体燃料燃焼用バーナ装置、3は枠体1内の第2の空間1cに収納される電気ヒータ装置である。
11は枠体1の背面に形成された第1の空間1bと連通する第1の吸込口、12は枠体1の前面に形成された第1の空間1bと連通する第1の吹出口、13は第1の吸込口11と第1の吹出口12を連通する第1の空間1bに形成された第1の送風路である。21は第1の空間1bに配置される液体燃料燃焼用バーナ装置2の燃焼部を構成するバーナ、22はバーナ21を予熱する点火ヒータ、23はバーナ21に燃料を供給する燃料ポンプ、24はバーナ21に燃焼用空気を供給する燃焼用ファン、25はバーナ21に室内空気を送る第1の送風ファンであり、第1の送風路13内にバーナ21の一部が位置し、第1の送風ファン25がバーナ21と枠体1背面の第1の吸込口11との間に配置されている。
液体燃料燃焼用バーナ装置2の運転を開始すると、点火ヒータ22に通電されてバーナ21が加熱され、燃料ポンプ23と燃焼用ファン24とが作動してバーナ21に燃料と燃焼用空気が供給されて燃焼を開始し、バーナ21で発生する燃焼ガスと熱が第1の送風路13に放出される。第1の送風ファン25によって室内空気が第1の吸込口11から第1の送風路13に送られ、第1の送風路13内を流れるときにバーナ21で発生する燃焼ガスと混合して高温となり、温風となって枠体1の前面の第1の吹出口12から室内に吹出す。
14は枠体1の背面に形成された第2の空間1cと連通する第2の吸込口、15は枠体1の前面に形成した第2の空間1bと連通する第2の吹出口、16は第2の吸込口14と第2の吹出口15を連通する第2の空間1cに形成された第2の送風路である。31は第2の空間1cに配置される電気ヒータ装置3の発熱部を構成するヒータ部、32はヒータ部31に室内空気を送る第2の送風ファンであり、第2の送風路16内にヒータ部31が配置され、ヒータ部31と枠体背面の第2の吸込口14との間に第2の送風ファン32が配置されている。実施例の電気ヒータ装置3はヒータ部31をPTCヒータで構成しており、PTCヒータは絶縁物で覆う必要があり、絶縁物は耐熱性の樹脂部品で構成されている。
電気ヒータ装置3の運転を開始すると、ヒータ部31に通電すると共に第2の送風ファン32が駆動し、第2の送風ファン32によって室内空気が第2の吸込口14から第2の送風路16に送られてヒータ部31を通過するときに高温となり、温風となって第2の吹出口15から室内に吹出す。
4は液体燃料燃焼用バーナ装置2と電気ヒータ装置3に制御信号を出力して運転を制御する指令発生部、41は指令発生部4を備えた制御装置、42は暖房機の運転・停止を指示する運転スイッチ、43は電気ヒータ装置3の運転・停止を指示する電気ヒータスイッチであり、運転スイッチ42を操作して運転を開始すると、指令発生部4は液体燃料燃焼用バーナ装置2に燃焼開始指令を出力すると共に電気ヒータ装置3に通電開始指令を出力する。
暖房機の運転を開始後は、液体燃料燃焼用バーナ装置2と電気ヒータ装置3の両方が運転しており、この状態のときに電気ヒータスイッチ43を操作すると指令発生部4は通電停止指令を電気ヒータ装置3に出力してヒータ部31への通電が停止され、液体燃料燃焼用バーナ装置2の単独運転となる。また、液体燃料燃焼用バーナ装置2の単独運転中に電気ヒータスイッチ43を操作すると指令発生部4は電気ヒータ装置3に通電開始指令を出力してヒータ部31への通電が開始され、液体燃料燃焼用バーナ装置2と電気ヒータ装置3の両方が運転する。また、暖房機の停止中に電気ヒータスイッチ43を操作すると、指令発生部4は通電開始指令を電気ヒータ装置3に出力してヒータ部31への通電が開始され、電気ヒータ装置3の単独運転となる。
17は枠体1に設けた温度設定手段、18は枠体1の背面に備えた室温センサであり、室温センサ18で検出される室内温度が温度設定手段17によって設定された温度に近づくように、指令発生部4は燃焼量制御指令を出力して燃焼量を制御する。
33は電気ヒータ装置3のヒータ部31の通電を制御する通電回路、34は指令発生部4の発熱量制御指令により指令された発熱量でヒータ部31を発熱させるように通電回路33を制御する発熱量制御部である。
第1の送風路13及び第2の送風路16には、第1の吸込口11及び第2の吸込口14から送られる空気と一緒に埃が流入し、第1の送風路13及び第2の送風路16に埃が付着して堆積する。この埃の付着量が多くなると第1の送風路13及び第2の送風路16内の空気の流れが妨げられるため、第1の空間1bや第2の空間1cの温度が上昇する問題がある。また、第1の送風ファン25や第2の送風ファン32に異常が発生して、送風量の低下や送風が停止してしまったときにも第1の空間1bや第2の空間1cの温度が上昇する問題がある。
5は第1の送風路13壁に取り付けた第1の異常温度検出手段、6は第2の送風路16壁に取り付けた第2の異常温度検出手段であり、第1の異常温度検出手段5及び第2の異常温度検出手段6はハイリミットスイッチで構成されている。埃詰まりや第1の送風ファン25もしくは第2の送風ファン32の異常により第1の空間1bが異常高温となったときは第1の異常温度検出手段5が作動し、第2の空間1cが異常高温となったときは第2の異常温度検出手段6が作動する。第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6のいずれか一方が作動すると、この作動信号を受けて指令発生部4は液体燃料燃焼用バーナ装置2と電気ヒータ装置3に燃焼停止指令及び通電停止指令を出力する。
実施例では第1の異常温度検出手段5と第2の異常温度検出手段6は直列回路で制御装置41に接続されており、制御装置41では第1の異常温度検出手段5と第2の異常温度検出手段6のどちらが作動したかは判別していない。第1の異常温度検出手段5と第2の異常温度検出手段6を別回路とすれば作動を判別できるが、制御装置41の回路設計が複雑になり大幅な設計変更が必要となり、コスト高となってしまう。実施例のようにすれば制御装置41は異常温度検出手段が1個のときと同じ回路設計となるので、設計変更は必要なくコストの上昇を抑えることができる。また、第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6の作動は判別できないが、第1の空間1bや第2の空間1cの異常高温は検出できる。
10は警報手段であり、警報手段10が作動すると警告ランプなどを表示すると共に、警告ブザーなどを出力するものであり、暖房機の運転が停止して警報手段10が作動すれば、使用者は警報出力の内容をみることで異常の原因を確認して対応することができる。
このような異常高温の原因として多いのは埃詰まりであり、埃詰まりの場合は、第1の送風ファン25や第2の送風ファン32は駆動して、第1の空間1bや第2の空間1cには低温度の空気が供給されているため、異常高温が検出されるときでも急激な温度上昇はない。そして、第1・第2の吸込口11・14や第1・第2の吹出口12・15や第1・第2の送風路13・16などを掃除して埃を取り除けば、異常高温の問題は解消できる。
一方、異常高温の原因が第1の送風ファン25や第2の送風ファン32の故障であるときは、第1の送風ファン25や第2の送風ファン32を修理か交換しなければ異常高温の問題は解消できない。しかし、異常高温が発生したときは、はじめのうちは埃詰まりを疑うことが多く、掃除をして運転を再開することがあるが、この場合は再び異常高温が検出されて暖房機の運転が停止してしまうものであり、これを何回か繰り返してから原因が埃詰まりではないことに気が付くことがある。
そして、第1の送風ファン25や第2の送風ファン32の異常が発生すると、第1の空間1bや第2の空間1cは第1の送風ファン25や第2の送風ファン32による低温度の空気の供給がなくなるため、短時間で高温度になり、しかも埃詰まりのときに比べて温度は高くなる。特に第2の空間1cにはヒータ部31の絶縁部材として樹脂部品が使用されているため、第2の送風ファン32が故障した状態のまま暖房機の使用を続けてしまい、第2の空間1cの異常高温が繰り返されると、異常高温によって絶縁部材を構成する樹脂部品の変形を引き起こす可能性がある。
7は電気ヒータ装置3の通電開始指令が出力されたときに作動するタイマ手段、8は第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6が作動して燃焼停止指令もしくは通電停止指令が出力されたときに、その出力回数をカウントするカウンタ手段である。
図2は異常高温の検出動作を示すフローチャートであり、運転スイッチ42もしくは電気ヒータスイッチ43が操作されて、指令発生部4から通電開始指令が出力されるとタイマ手段7が作動を開始し、タイマ手段7は所定時間を計時する。実施例ではタイマ手段7の計時する所定時間を20分に設定している。
タイマ手段7が作動中に第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6が作動すると、指令発生部4は燃焼停止指令もしくは通電停止指令を出力して液体燃料燃焼用バーナ装置2と電気ヒータ装置3を停止し、カウンタ手段8をカウント加算する。
19はカウンタ手段8のカウント数を入力する判定部であり、判定部19はカウンタ手段8のカウント数が上限値に達しているかを確認する。実施例では上限値を「10」に設定しており、カウント数が「1」〜「9」のときは上限値に達していないと判定部19で判断し、警報手段10を作動して異常高温の警報のみを出力する。
9は指令発生部4を停止して燃焼開始指令と通電開始指令が出力されないようにする異常停止手段であり、カウンタ手段8のカウント数が上限値に達していると判定部19で判断したときは異常停止手段9を作動する。異常停止手段9が作動して指令発生部4が停止すると、運転スイッチ42や電気ヒータスイッチ43を操作しても燃焼開始指令と通電開始指令は出力されることがなく、暖房機が使用できなくなる。このとき警報手段10は異常停止の警報を出力し、暖房機が異常停止により使用できなくなったことを知らせる。
実施例において、第2の送風ファン32の異常が発生しているときは、ヒータ部31に通電が開始されるとすぐに第2の空間1cの温度上昇がはじまり、通電開始から5分程度で第2の空間1cが異常高温に達するものである。このため、タイマ手段7の所定時間である20分以内に第2の異常温度検出手段6が作動するので、カウンタ手段8にカウント加算される。第2の送風ファン32の異常が発生してしまうと、第2の空間1cの温度が低下してから運転を再開しても、電気ヒータ装置3への通電開始からタイマ手段7の所定時間である20分内に再び異常高温が検出され、カウンタ手段8にカウント加算される。
第2の送風ファン32の異常に気付かずに、電気ヒータ装置3の運転が繰り返されても、カウンタ手段8のカウント数が上限値である「10」に達すると、異常停止手段9が作動して燃焼開始指令と通電開始指令が出力されなくなり、暖房機が使用できなくなり、樹脂ケースの変形を発生させる前に業者に修理を依頼することになるので、第2の送風ファン32の故障時に他のトラブルを同時に発生させることはなくなり、第2の送風ファン32の修理や交換だけですみ、メンテナンスの対応が容易になった。
また、この発明では、タイマ手段7が停止しているときに、第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6が作動して、燃焼停止指令と通電停止指令が出力されたときは、カウンタ手段8は加算せず、警報手段10が作動して異常高温の警報を出力する構成となっている。
第2の送風ファン3に異常が発生して第2の異常温度検出手段6が作動するときは、ヒータ部31への通電開始から5分程度であり、第2の異常温度検出手段6の作動タイミングはタイマ手段7の作動中に限定される。一方、第1の送風ファン25の異常や、第1の空間1bもしくは第2の空間1cの埃詰まりが発生しているときは、ヒータ部31への通電に関係なく異常高温が発生する。また、埃詰まりの場合はバーナ21の燃焼やヒータ部31の通電を開始してから異常高温が検出されるまでには時間がかかるものであり、タイマ手段7の作動中に異常高温が検出されることはほとんどない。
このため、ヒータ部31への通電中であってもタイマ手段7が停止しているときと、ヒータ部31への通電が停止しているときは、第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6が作動しても、第2の送風ファン32の異常ではなく樹脂部品の変形の恐れはない。そして、第1の空間1bもしくは第2の空間1cの埃詰まりが原因である場合は、カウンタ手段8が加算されないので、異常停止手段9が作動して異常停止することはなく、掃除を行なって埃を除去することで異常高温は検出されなくなり、再び暖房機が使用可能となる。
また、第1の送風ファン25に異常が発生しているときは、第1の空間1bが異常高温となり第1の異常温度検出手段5が作動するが、液体燃料燃焼用バーナ装置2には樹脂部品が使用されていないから、樹脂部品の変形の恐れはない。このため、ヒータ部31への通電が停止しているときは、カウンタ手段8が加算されなくてもよいが、第1の送風ファン25の修理や交換が必要となる。この発明の構成では第1の送風ファン25に異常が発生しているときは、液体燃料燃焼用バーナ装置2の運転開始から5分程度で第1の空間1bが異常高温となるので、同時にヒータ部31への通電があったときはタイマ手段7の作動中に異常高温が検出されることになり、カウンタ手段8に加算されるものであり、カウンタ手段8のカウント数が上限値である「10」に達すると、異常停止手段9が作動するので、業者に修理を依頼することになる。
したがって、第1の送風ファン25や第2の送風ファン32の異常と、第1の空間1bや第2の空間1cの埃詰まりを区別できるものとなり、第1の送風ファン25や第2の送風ファン32の異常のときは暖房機を確実に異常停止させるので、暖房機が使用できなくなって必ず業者に修理を依頼することになるので、樹脂部品が変形を起こすことなく安全性を確保できるものとなった。一方、異常高温の原因が埃詰まりであるときは、掃除によって異常の原因となる埃を取り除いてしまえば運転が再開でき、暖房機が使用できなくなってしまうことはなくなり業者に修理を依頼する必要もないから、使い勝手の向上が実現できるものとなった。
また、この発明の他の実施例において、8aはカウンタ手段8をリセットするリセット手段であり、電気ヒータ装置3への通電後、第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6が作動せず、所定時間が経過してタイマ手段7が計時を終了したときは、リセット手段8aが作動してカウンタ手段8のカウント値をリセットする。
埃詰まりが発生しているときにおいて、液体燃料燃焼用バーナ装置2の単独運転中に温度が上昇し、第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段6が作動する直前に電気ヒータ装置3の通電が開始されると、タイマ手段7の作動中に異常高温が検出されてしまうことがある。この場合はカウンタ手段8にカウント加算されるが、第2の送風ファン32の異常が原因ではないため、運転再開後はタイマ手段7の作動中に異常高温が検出されることはない。しかし、カウンタ手段8のカウントが加算されたままであると、第2の送風ファン32の異常が発生していなくても、異常停止手段9が作動してしまう可能性がある。
この発明では、タイマ手段7の作動中に第1の異常温度検出手段5もしくは第2の異常温度検出手段が作動しないときは、カウンタ手段8のカウント数がリセットされるので、埃詰まりによる異常高温のときに異常停止手段9が作動してしまうことはなくなり、暖房機が使用できなくなってしまうことはなくなった。
1 枠体
1a 仕切壁
1b 第1の空間
1c 第2の空間
2 液体燃料燃焼用バーナ装置
3 電気ヒータ装置
4 指令発生部
5 第1の異常温度検出手段
6 第2の異常温度検出手段
7 タイマ手段
8 カウンタ手段
8a リセット手段
9 異常停止手段
10 警報手段
12 第1の吹き出し口
15 第2の吹き出し口
25 第1の送風ファン
32 第2の送風ファン

Claims (3)

  1. 燃焼開始指令を受信すると燃焼を開始し、燃焼停止指令を受信すると燃焼を停止し、燃焼量制御指令を受信すると該燃焼量制御指令により指令された燃焼量で燃焼を行う液体燃料燃焼用バーナ装置と、
    通電開始指令を受信するとヒータ部への通電を開始し通電停止指令を受信すると前記ヒータ部への通電を停止する電気ヒータ装置と、
    前記燃焼開始指令及び前記燃焼停止指令並びに前記通電開始指令及び前記通電停止指令を予め定めた制御モードに従って出力する指令発生部とを備えた暖房装置であって、
    前記液体燃料燃焼用バーナ装置と前記電気ヒータ装置が収納される枠体の内部が仕切壁によって仕切られて、前記仕切壁の下に位置する第1の空間と前記仕切壁の上に位置する第2の空間とに分けられており、
    前記第1の空間に前記液体燃料燃焼用バーナ装置が収納され、前記第2の空間に前記電気ヒータ装置が収納され、
    前記枠体の背面には第1の空間に配置された前記液体燃料燃焼用バーナ装置に送風する第1の送風ファンと、前記第2の空間に配置された電気ヒータ装置に送風する第2の送風ファンとを備え、
    前記枠体の前面には、前記第1の空間と連通する第1の吹き出し口と、前記第2の空間と連通する第2の吹き出し口が設けられ、
    前記枠体内には前記第1の空間が異常高温となったときに作動する第1の異常温度検出手段と、前記第2の空間が異常高温となったときに作動する第2の異常温度検出手段とを備えると共に、
    前記電気ヒータ装置の前記通電開始指令を受けて作動して所定時間を計時するタイマ手段と、前記第1の異常温度検出手段もしくは第2の異常温度検出手段の作動による前記燃焼停止指令並びに前記通電停止指令の出力回数をカウントするカウンタ手段とを設け、
    前記指令発生部は、前記タイマ手段の計時中に前記第1の異常温度検出手段もしくは第2の異常温度検出手段が作動したときは、前記燃焼停止指令並びに前記通電停止指令を出力すると共に前記カウンタ手段を加算し、
    前記カウンタ手段が指定回数になったときに作動して、前記燃焼開始指令と前記通電開始指令の出力を無効にする異常停止手段と、異常停止を報知する警報手段とを備えていることを特徴とするハイブリッド式暖房機。
  2. 前記第1の異常温度検出手段もしくは第2の異常温度検出手段の作動によって前記燃焼停止指令並びに前記通電停止指令が出力されたときにおいて、前記タイマ手段の停止中は前記カウンタ手段を加算しないことを特徴とする請求項1記載のハイブリッド式暖房機。
  3. 前記第1の異常温度検出手段もしくは第2の異常温度検出手段が作動する前に前記タイマ手段が計時終了したときは、前記カウンタ手段をリセットするリセット手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド式暖房機。
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