JP5802761B2 - ポリエチレンテレフタレート延伸糸、タイヤコードおよびこれらの製造方法 - Google Patents

ポリエチレンテレフタレート延伸糸、タイヤコードおよびこれらの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5802761B2
JP5802761B2 JP2013546044A JP2013546044A JP5802761B2 JP 5802761 B2 JP5802761 B2 JP 5802761B2 JP 2013546044 A JP2013546044 A JP 2013546044A JP 2013546044 A JP2013546044 A JP 2013546044A JP 5802761 B2 JP5802761 B2 JP 5802761B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
polyethylene terephthalate
drawn
spinning
fineness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013546044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014504338A (ja
Inventor
パク,スン−ホ
チャン,イル
キム,ギ−ウン
Original Assignee
コーロン インダストリーズ インク
コーロン インダストリーズ インク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コーロン インダストリーズ インク, コーロン インダストリーズ インク filed Critical コーロン インダストリーズ インク
Publication of JP2014504338A publication Critical patent/JP2014504338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5802761B2 publication Critical patent/JP5802761B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/58Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products
    • D01F6/62Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from polyesters
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/08Melt spinning methods
    • D01D5/088Cooling filaments, threads or the like, leaving the spinnerettes
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/12Stretch-spinning methods
    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02GCRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
    • D02G3/00Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
    • D02G3/44Yarns or threads characterised by the purpose for which they are designed
    • D02G3/48Tyre cords
    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02JFINISHING OR DRESSING OF FILAMENTS, YARNS, THREADS, CORDS, ROPES OR THE LIKE
    • D02J1/00Modifying the structure or properties resulting from a particular structure; Modifying, retaining, or restoring the physical form or cross-sectional shape, e.g. by use of dies or squeeze rollers
    • D02J1/22Stretching or tensioning, shrinking or relaxing, e.g. by use of overfeed and underfeed apparatus, or preventing stretch
    • DTEXTILES; PAPER
    • D10INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2331/00Fibres made from polymers obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polycondensation products
    • D10B2331/04Fibres made from polymers obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polycondensation products polyesters, e.g. polyethylene terephthalate [PET]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • Y10T428/2913Rod, strand, filament or fiber
    • Y10T428/298Physical dimension

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、2000デニール以上の大きい繊度を有しながらも、優れた形態安定性および均一な物性を示すポリエチレンテレフタレート延伸糸、タイヤコードおよびこれらの製造方法に関するものである。
タイヤは、繊維/鋼鉄/ゴムの複合体であって、一般に、図1のような構造を有する。ここで、ボディプライ(body ply)は、タイヤ内部の核心補強材のコード層であって、カーカス(carcass)とも呼ばれ、自動車の全体的な荷重を支持しながら、タイヤの形状を維持し、衝撃に耐え、走行中の屈伸運動に対する強い耐疲労性が要求される部分である。このようなボディプライ、つまり、タイヤコードには、一般に、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステルなどの合成繊維素材が適用されている。
このような合成繊維コードは、高強力でタイヤの耐久性の向上に大きな寄与をしたが、熱に対する収縮率が高く、タイヤの加硫後、弾性および形態安定性が低下するという欠点があった。これを補完するために、PCI(Post Cure Inflation)などのような追加工程の適用によりコードの形態安定性を向上させる方法が提案されたが、その効果は十分でなかったのが事実である。
最近は、タイヤコードの製造工程に超高速紡糸技術が結びつくにつれ、PCI工程なくても、高弾性低収縮(High Modulus Low Shrinkage、HMLS)物性を有するポリエステルタイヤコードの製造が可能となった。
しかし、このような超高速紡糸技術の適用のためには、結晶化度が高い未延伸糸を用いる必要がある。しかし、結晶化度が高い未延伸糸は延伸可能な領域が相対的に狭いため、超高速紡糸技術を適用する場合、不均一延伸または摩擦による切糸が発生しやすくなる問題があった。このため、超高速紡糸設備では、高結晶化度の未延伸糸に対する延伸比の適用に制約が伴い、十分な延伸が行われないことにより、延伸糸の引張強度が大きく低下する損失が発生してしまった。特に、2000デニール以上の大きい繊度を有する延伸糸およびタイヤコードの製造工程中においては、口金内のホール間の十分な距離および冷却均一性が確保されることがさらに難しいため、強力低下などの物性の低下がより大きく生じ、均一な物性を有するタイヤコードを得ることが非常に難しくなった。
以前には、このような問題を解決するために、上記超高速紡糸技術を適用して低繊度の未延伸糸を形成した後、延伸中に合糸する方法が考慮されたこともあるが、このような合糸方式は、製造過程中に多くの費用が発生し、合糸による摩擦により強力が損傷するなど、太繊度の製造による生産性向上などの利益および十分な強力の発現に多くの困難があった。しかも、このような合糸方式によっても、十分に均一な物性を有する延伸糸およびタイヤコードを得ることは容易でなかった。
最近、RADIALタイヤの使用が増加するにつれ、大きい繊度を有し、かつ、優れていながらも均一な物性を有するタイヤコードの提供が要求されるにもかかわらず、上述した問題などにより、このような要求に適切に応じ得ないのが現状である。したがって、優れた強度、形態安定性および均一な物性を示しながらも、2000デニール以上の大きい繊度を有するポリエチレンテレフタレート延伸糸およびタイヤコードに関する技術の開発が要求され続けている。
そこで、本発明は、優れた形態安定性および均一な物性を示しながら、2000デニール以上の大きい繊度を有するポリエチレンテレフタレート延伸糸およびその製造方法を提供するものである。
また、本発明は、均一な物性および優れた形態安定性を示しながらも、大きい繊度を有するポリエチレンテレフタレートタイヤコードおよびその製造方法を提供するものである。
本発明は、ポリエチレンテレフタレートを90モル%以上含み、結晶化度が40〜50%であり、非結晶配向指数が0.01〜0.2であり、モノフィラメントの繊度が2.5〜4.0デニールであり、断面積の変動係数(C.V.)が8.0%以下であり、総繊度が2000〜4000デニールであるポリエチレンテレフタレート延伸糸を提供する。
また、本発明は、ポリエチレンテレフタレートを90モル%以上含む重合体を3本合わせ紡糸または4本合わせ紡糸方式で、紡糸口金を通して2500〜4000m/minの速度で溶融紡糸し、2000デニール以上の繊度を有する未延伸糸を形成するステップと、上記未延伸糸を1.4〜2.0倍の延伸比で延伸するステップとを含むポリエチレンテレフタレート延伸糸の製造方法を提供する。
本発明はさらに、上述した方法によりポリエチレンテレフタレート延伸糸を形成するステップと、上記延伸糸を合撚するステップと、上記合撚糸を接着剤溶液に浸漬し、熱処理するステップとを含むポリエチレンテレフタレートタイヤコードの製造方法を提供する。
また、本発明は、総繊度4000〜8000デニールであり、引張強度が7.2〜8.5g/dであり、0.01g/dの荷重下において、177℃で2分間熱処理した後の乾熱収縮率と、2.25g/dの荷重下における中間伸度との和である形態安定指数(E−S index)が5.0〜7.0%であるポリエチレンテレフタレートタイヤコードを提供する。
以下、発明の具体的な実施形態にかかるポリエチレンテレフタレート延伸糸、タイヤコードおよびこれらの製造方法について説明する。ただし、これは、発明の一実施形態として提示されるものであって、これによって発明の権利範囲が限定されるものではなく、発明の権利範囲内で様々な実施形態に対する多様な変形が可能であることは当業者にとって自明である。
同時に、本明細書全体において、明示的な別の記載がない限り、「含む」または「含有」とは、特定の構成要素(または構成成分)が特別な制限なく入っていることを指し、他の構成要素の付加を除くと解釈されない。
ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」とする)タイヤコードは、高分子のPETを溶融紡糸して未延伸糸を製造し、これを延伸して延伸糸を得た後、このようなPET延伸糸を合撚糸し、接着剤に浸漬してディップコード形態で製造できる。したがって、上記PETの溶融紡糸により製造された未延伸糸およびこれを延伸して製造された延伸糸の特性は、PETタイヤコードの物性に直接・間接的に反映される。
本発明者らは、タイヤコード用延伸糸に関する研究を重ねる過程において、3本合わせ紡糸または4本合わせ紡糸の多本合わせ紡糸方式と共に、超高速紡糸技術を共に適用することにより、2000デニール以上の大きい繊度を有しながらも、優れた強度、形態安定性および均一な物性を有するPET延伸糸が提供可能であり、これより、大きい繊度を有しながら、優れた形態安定性および均一な物性を有するPETタイヤコードが提供可能であることを見出し、本発明に至った。
そこで、発明の一実施形態により、所定の特性を有するPET延伸糸が提供される。このようなPET延伸糸は、ポリエチレンテレフタレートを90モル%以上含み、結晶化度が40〜50%であり、非結晶配向指数が0.01〜0.2であり、モノフィラメントの繊度が2.5〜4.0デニールであり、断面積の変動係数(C.V.)が8.0%以下であり、総繊度が2000〜4000デニールであり得る。
まず、このような延伸糸をなすPETは、その製造ステップで様々な添加剤が添加できるものであって、タイヤコードに適したPETの物性を示すためには、少なくとも90モル%以上のPET高分子が含まれることが好ましい。以下、PETという用語は、特別な説明なしにPET高分子が90モル%以上の場合を意味することができる。
上記一実施形態のPET延伸糸は、超高速紡糸技術が適用され、後述の調節された溶融紡糸条件および延伸条件下で製造できる。これにより、上記一実施形態のPET延伸糸は、結晶化度が40〜50%であり、非結晶配向指数が0.01〜0.2である特性を示すことができる。
このような延伸糸をなすPET高分子は、基本的に、一部が結晶化された形態を呈しており、結晶領域と非結晶領域とからなる。しかし、調節された溶融紡糸条件などによって得られた上記PET延伸糸は、配向結晶化現象により、以前に知られたPET延伸糸などに比べて結晶化された程度が高く、40%以上、例えば、40〜50%の高い結晶化度を示す。このような高い結晶化度により、上記PET延伸糸およびタイヤコードが高いモジュラスおよび優れた形態安定性を示すことができる。
これと同時に、上記PET延伸糸は、以前に知られた延伸糸に比べて低い0.2以下、例えば、0.01〜0.2の非結晶配向指数を示す。この時、非結晶配向指数とは、延伸糸内の非結晶領域に含まれているチェーンの配向程度を示すもので、上記非結晶領域のチェーンのもつれが増加するほど低い値を有する。一般には、非結晶配向指数が低くなると無秩序度が増加し、非結晶領域のチェーンが、緊張した構造でない、弛緩した構造となるため、延伸糸およびタイヤコードが低い収縮応力を示すこととなる。しかし、調節された溶融紡糸条件などによって得られた上記PET延伸糸は、これをなす分子チェーンが紡糸工程中に滑ることにより、微細ネットワーク構造を形成しながら、単位体積あたりにより多い架橋結合を含む。このため、上記PET延伸糸は、非結晶配向指数が大きく低下しながらも、非結晶領域のチェーンが緊張した構造となり得、これにより、発達した結晶構造および優れた配向特性を示すことができる。
その結果、一実施形態の延伸糸は、より高い収縮応力を示すことができ、これにより、より向上したモジュラスおよび優れた形態安定性を示すことができる。
また、一実施形態の延伸糸は、総繊度が2000デニール以上、例えば、2000〜4000デニール以上と非常に大きいながらも、モノフィラメントの繊度が2.5〜4.0デニールに調節され、後述する3本合わせまたは4本合わせ紡糸方式で製造され、断面積の変動係数(C.V.)が8.0%以下、例えば、2.5〜7.5%である特性を示すことができる。
この時、断面積の変動係数(coefficient of variation、C.V.)とは、延伸糸をなす各原糸の断面積の標準偏差を算術平均で割った値を指すものであって、上記断面積の変動係数が8.0%以下であるとは、上記延伸糸をなす各原糸が非常に均一な断面積を有することを意味することができる。したがって、上記一実施形態の延伸糸は、大きい繊度を有しながらも、非常に均一な物性を示すことができる。
結局、一実施形態の延伸糸は、2000デニール以上の大きい繊度を有しながらも、優れた形態安定性および均一な物性を示すことができるため、ボディプライ、特に、大きい繊度が要求されるRADIALタイヤなどのボディプライとして好適に適用可能なPETタイヤコードの提供を可能とする。
上述した一実施形態のPET延伸糸は、引張強度が8.0〜9.5g/d、好ましくは8.0〜9.3g/dとなり得、4.5g/dの荷重下における中間伸度が4.0〜6.5%、好ましくは4.5〜5.5%となり得る。また、上記PET延伸糸は、切断伸度が12.0〜20.0%、好ましくは13.0〜18.0%となり得る。
以前に知られたPET延伸糸は、超高速紡糸技術を適用して大きい繊度で製造される場合、高い延伸比の適用に限界がある上に、原糸間の摩擦や不均一な冷却などによる強力の低下が発生したため、高強力および優れていながらも均一な物性を示すのに限界があった。しかし、一実施形態の延伸糸は、後述する超高速紡糸条件および3本合わせ紡糸または4本合わせ紡糸を適用して製造されることにより、上述した範囲の優れた強力および諸物性を示すことができる。したがって、上記PET延伸糸は、優れた物性を示しながら、大きい繊度を有するタイヤコードを得ようとする当業界の要求に応じ得、ボディプライまたはキャッププライ(Capply)などの多様な用途に適用されるタイヤコードを提供するのに非常に好適に使用可能である。
一方、発明の他の実施形態によれば、上述したPET延伸糸の製造方法が提供される。このようなPET延伸糸の製造方法は、ポリエチレンテレフタレートを90モル%以上含む重合体を3本合わせ紡糸または4本合わせ紡糸方式で、紡糸口金を通して2500〜4000m/minの速度で溶融紡糸し、2000デニール以上の繊度を有する未延伸糸を形成するステップと、上記未延伸糸を1.4〜2.0倍の延伸比で延伸するステップとを含むことができる。
このような製造方法では、2500m/min以上の溶融紡糸速度などを適用した超高速紡糸条件を利用することとなるが、このような超高速紡糸条件などの適用により、一実施形態の高い結晶化度および低い非結晶配向指数を有するPET延伸糸が製造できる。このような技術的原理は、次のように予測可能である。
上述した超高速紡糸条件などにより製造される未延伸糸は、10〜30%の結晶化度および0.08〜0.2の低い非結晶配向指数(Amorphous Orientation Factor)を示すことができる。
このような未延伸糸をなすPET高分子は、基本的に、一部が結晶化された形態を呈しており、結晶領域と非結晶領域とからなる。しかし、上述した超高速紡糸条件などで得られた未延伸糸は、配向結晶化現象により、以前に知られた未延伸糸(通常7.0%未満で結晶化される)より結晶化された程度が高く、10%以上、例えば、10〜30%の高い結晶化度を示すことができる。
また、上記未延伸糸は、配向結晶化現象により、以前に知られた未延伸糸に比べて大きく低い0.2以下、例えば、0.08〜0.2の非結晶配向指数を示すことができ、ひいては、未延伸糸をなす分子チェーンが紡糸工程中に滑ることにより、微細ネットワーク構造を形成しながら、単位体積あたりにより多い架橋結合を含むことができる。
このような未延伸糸の結晶特性により、これより得られた延伸糸も、上述のような高い結晶化度および低い非結晶配向指数を示すことができ、これは、優れた形態安定性を示す延伸糸およびタイヤコードの提供を可能とする。
一方、他の実施形態の製造方法では、上述した超高速紡糸条件と共に、3本合わせまたは4本合わせ紡糸方式を適用してPET延伸糸を製造する。この場合、1つの紡糸筒内に冷却の対象となる高分子吐出物の量が比較的少なくなり、冷却風のフィラメント間の干渉による糸乱れを抑制することができ、制限された紡糸口金面積による口金ホール数の制約を脱することができ、高強度と優れた形態安定性の発現に必須の少ないモノフィラメント繊度、例えば、2.5〜4.0デニールを確保することができる。これは、超高速紡糸技術の適用時にも、全体的な高分子吐出物に対する均一な冷却が可能となり、冷却効率性が大きく向上できる。これにより、上記冷却を進行した後、冷却された結果物を合わせて未延伸糸を製造した後、延伸ステップを経て、2000デニール以上の大きい繊度を有する延伸糸を順次に形成する場合、強力などの物性の低下が最小化されながらも、均一な物性および断面積を有するだけでなく、超高速紡糸技術の利点が反映され、優れた強度および形態安定性を示すPET延伸糸などが効率的に製造できるのである。
また、このような3本合わせまたは4本合わせ紡糸方式の適用により、上述した超高速紡糸技術の適用による作用、効果も好適に維持できる。したがって、上述した延伸糸の高い結晶化度および低い非結晶配向指数が大きい繊度の延伸糸を製造する過程でも適切に発現可能であり、より優れた形態安定性を有する延伸糸およびタイヤコードが提供できる。
これに対し、単一紡糸または2本合わせ紡糸方式を適用して大きい繊度を有する延伸糸などを製造する場合には、紡糸筒内の過剰な高分子吐出物の滞留と口金ホール間の距離が小さく、冷却が不均一、不十分になり得、これにより、口金の内部と外部のモノフィラメント間の物性および断面積の偏差が大きくなり得る。このため、均一な物性および断面積などを有する一実施形態のPET延伸糸の製造が困難になる。また、上記2本合わせ紡糸方式の問題などを解決するために、冷却風の速度および供給量を増加させると、モノフィラメント間の干渉により糸切れおよび物性の低下が現れることがあって同じく好適でない。そして、4本合わせを超える合紡糸を進行する場合、生産効率性を期することが困難になる。また、後述する比較例などを通じても裏付けられるように、単一紡糸または2本合わせ紡糸方式で大きい繊度を有する延伸糸を製造する場合、超高速紡糸技術の適用による作用、効果も適切に発現しにくく、延伸糸の低い非結晶配向指数などが達成されにくくなり得る。これにより、延伸糸およびタイヤコードの形態安定性が低下することがある。
結局、他の実施形態の製造方法を利用してはじめて、一実施形態の物性を満たすPET延伸糸が製造され得、これは、大きい繊度を有しながらも、優れた強度および優れた形態安定性を示し、均一な物性および断面積を有するものである。これより、大きい繊度を有し、かつ、優れていながらも均一な物性および優れた形態安定性を示すタイヤコードの提供が可能となり、このようなPETタイヤコードなどは、空気注入式タイヤのボディプライ用タイヤコード、特に、大きい繊度が要求される用途のタイヤコードに非常に好適に使用可能である。
以下、このようなPET延伸糸の製造方法を各ステップごとに詳細に説明する。
上記製造方法では、まず、PET重合体を3本合わせまたは4本合わせ方式で溶融紡糸して未延伸糸を製造する。
このような未延伸糸製造ステップでは、超高速紡糸技術を利用することにより、高い結晶化度を有する未延伸糸を得ることとなり、これに対して、以降の工程を経て、優れた強度および形態安定性を示す延伸糸およびタイヤコードを製造することができる。このような未延伸糸の高い結晶化度を達成するために、2500〜4000m/min、好ましくは3500〜4000m/minの紡糸速度下で上記重合体を溶融紡糸する。つまり、高い結晶化度のような未延伸糸の物性または生産性などを達成するために、2500m/min以上の紡糸速度を適用することが好ましく、未延伸糸の製造時に要求される最低限の冷却時間を付与するために、紡糸速度は4000m/min以下となることが適切である。
また、上記重合体の溶融紡糸は、0.5〜1.2g/dの紡糸張力下で進行することが好ましい。つまり、本発明で要求される未延伸糸物性、例えば、高い結晶化度などを得るために、紡糸張力は0.5g/d以上であることが好ましく、必要以上の張力でフィラメントが切糸れしたり物性が低下するのを防止するために、紡糸張力は1.2g/d以下であることが好ましい。
そして、上述した紡糸速度および紡糸張力下で未延伸糸を製造するために、上記PET重合体は、固有粘度が0.8〜1.5dl/g、好ましくは1.2〜1.5dl/gとなり得る。固有粘度が比較的高い重合体を用い、超高速紡糸技術を適用することにより、延伸糸およびタイヤコードの強度をより向上させることができる。ただし、紡糸時、Packの過度の圧力上昇による切糸などを抑制するためには、1.5dl/g以下の固有粘度を有する重合体を溶融紡糸することが好ましい。
一方、上述した条件下でPET重合体を溶融紡糸した後には、冷却工程を付加して未延伸糸を製造することができるが、このような冷却工程は、15〜60℃の冷却風を加える方法で進行することが好ましく、それぞれの冷却風温度条件において、冷却風量を0.4〜1.5m/sに調節することが好ましい。
また、上述した溶融紡糸条件と共に、3本合わせまたは4本合わせ紡糸方式を適用することにより、均一な冷却を可能とするため、製造過程中の物性の低下が最小化されながらも、均一な物性および断面積を示す大きい繊度の延伸糸およびタイヤコードが製造できるのはすでに上述したとおりである。このような均一な物性および断面積は、上記均一な冷却が行われ、上記未延伸糸から均一な断面積などを有することによるもので、上述した工程で製造された未延伸糸は、断面積の変動係数(C.V.)が8.0%以下となり得る。
一方、上述のような未延伸糸を形成した後には、このような未延伸糸を延伸してPET延伸糸を製造する。このような延伸ステップは、通常の延伸糸製造工程により紡糸と延伸が単一工程で連続的に行われる直接紡糸延伸方式(Direct Spinning&Drawing、以下、「DSD方式」とする)で進行することができる。
また、上記延伸ステップは、延伸比1.4〜2.0倍となるように行うことが好ましい。つまり、優れた強度および形態安定性を有するタイヤコードを製造するためには、1.4倍以上であることが好ましく、紡糸速度が2500〜4000m/minで紡糸する超高速紡糸の場合、紡糸設備に伴う延伸比調整の制約が発生し、High−Multi Filament方式の適用によるモノフィラメントの繊度の減少による未延伸糸の配向度および結晶化度の増加により、延伸比は2.0倍以下であることが好ましい。
上記延伸ステップにより総繊度2000〜4000デニールの延伸糸を製造することができる。この時、モノフィラメントの繊度は、2.5〜4.0デニールを示すことが好ましい。製造された延伸糸をタイヤコードに適した物性を発現するために要求される延伸比を付与し、冷却風による糸乱れが防止されるためには、モノフィラメントの繊度が2.5デニール以上であることが好ましい。また、口金を通過した高分子吐出物に冷却風による均一な冷却を付与し、重合体の口金吐出速度を減少させ、紡糸張力の増加によるタイヤコード製品の形態安定性を改善するためには、モノフィラメントの繊度が4.0デニール以下であることが好ましい。
一方、発明のさらに他の実施形態によれば、上述したPET延伸糸の製造方法を利用したPETタイヤコードの製造方法が提供される。このようなPETタイヤコードの製造方法は、上述した方法によりポリエチレンテレフタレート延伸糸を形成するステップと、上記延伸糸を合撚して合撚糸を形成するステップと、上記合撚糸を接着剤溶液に浸漬し、熱処理するステップとを含むことができる。
このようなタイヤコードの製造方法において、この時、上記合撚ステップは、例えば、総繊度2000〜4000デニールの延伸糸を単位長さあたりの撚り数100〜400TPM(twist per meter)で「Z」撚りし、上記「Z」撚り原糸1〜3プライを100〜400TPMで「S」撚りして総繊度4000〜8000デニールの合撚糸を製造する方法で行うことができる。
また、上記接着剤溶液としては、通常のタイヤコードの製造のために使用されるもの、例えば、レゾルシノール−ホルムアルデヒド−ラテックス(Resorcinol−Formaldehyde−Latex、RFL)接着剤溶液を使用することができる。そして、上記熱処理工程は、230〜260℃の温度下で90〜360秒間進行することができ、好ましくは240〜250℃の温度下で90〜240秒間、より好ましくは245〜250℃の温度下で90〜120秒間行うことができる。
以上のような方法によりタイヤコードを製造することができる。ただし、上記各ステップは、タイヤコード製造方法の一例に過ぎず、これ以外にも、各ステップの前または後に本発明の属する技術分野において通常行われるステップをさらに含むことができるのはいうまでもない。
このような工程により製造されたタイヤコードは、総繊度4000〜8000デニールの大きい繊度を有しながらも、引張強度が7.2〜8.5g/dとなり得、0.01g/dの荷重下において、177℃で2分間熱処理した後の乾熱収縮率と、2.25g/dの荷重下における中間伸度との和である形態安定指数(E−S index)が5.0〜7.0%となり得る。この時、上記「形態安定指数(E−S index)」とは、「乾熱収縮率(@177℃で0.01g/dの荷重下において2分経過)」および「中間伸度(@2.25g/dの荷重)」の和であって、その数値が低いほど、タイヤコードの形態変化が小さく、引張強度が優れることを表す。また、上記タイヤコードは、2.25g/dの荷重下における中間伸度が3.0〜5.5%であり、切断伸度が15.0%以上、好適には15.0〜17.0%となる物性を示すことができる。
このように、上述した工程により製造されたタイヤコードは、超高速紡糸技術および3本合わせまたは4本合わせ紡糸方式が共に適用されて製造されたものであって、大きい繊度を有しながらも、優れた引張強度および優れた形態安定性を示すことができ、均一な諸物性を示すことができる。したがって、このようなタイヤコードは、空気注入式タイヤのボディプライ用コードとして非常に好適に適用され、全体的な車両の荷重を非常に効果的に支持することができる。ただし、上記タイヤコードの用途がこれに制限されるものではなく、キャッププライ(Capply)などの他の用途にも適用できるのはいうまでもない。
本発明によれば、大きい繊度を有しながらも、優れた形態安定性および強度を示し、均一な物性を有するタイヤコードおよびその製造方法が提供できる。このようなタイヤコードは、空気注入式タイヤのボディプライ用などの用途に好適に使用され、車両の操縦性および乗車感を向上させることができる。
一般的なタイヤの構成を示す部分切開斜視図である。
以下、本発明の理解のために好ましい実施例を提示する。しかし、下記の実施例は本発明を例示するためのものに過ぎず、本発明をこれらにのみ限定するものではない。
[延伸糸の製造]
実施例1〜6(3本合わせまたは4本合わせ紡糸方式および超高速紡糸技術が適用された2000デニール以上のPET延伸糸の製造)
3本合わせまたは4本合わせ紡糸方式を適用した超高速紡糸技術として、PET重合体チップを溶融紡糸して冷却する方法で、実施例1〜6のPET未延伸糸を製造した。この時、使用された紡糸の条件は、下記表1に示したとおりであり、残りの条件は、PET未延伸糸の製造のための通常の条件に従った。また、上記未延伸糸を、表1に示された所定の延伸比で延伸、熱固定および巻き取ってPET延伸糸を製造した。
比較例1〜5(単一または2本合わせ紡糸方式および超高速紡糸技術が適用された2000デニール以上のPET延伸糸の製造)
実施例1〜6とは異なり、単一または2本合わせ紡糸方式を適用した超高速紡糸技術として、PET延伸糸を製造した。この時、使用された溶融紡糸の条件を、下記表1に示した。
Figure 0005802761
[延伸糸の物性の測定]
実施例1〜6および比較例1〜5によるそれぞれの延伸糸に対して次のような方法で物性を測定し、測定された物性は、下記表2に示した。
1)結晶化度:CI、n−ヘプタンを用いて密度勾配管を製造した後、密度を測定し、下記の計算式を用いて結晶化度を測定した。
Figure 0005802761

(ここで、PETの場合、ρ=1.336およびρ=1.457の定数である。)
2)非結晶配向指数(AOF):偏光顕微鏡を用いて測定された複屈折率と、XRDから測定された結晶配向指数(COF)とを用い、下記の式によりAOFを算出した。
AOF=(複屈折率−結晶化度(%)*0.01*結晶配向指数(COF)*0.275)/((1−結晶化度(%)*0.01)*0.22)
3)引張強度(g/d):ASTMD885基準に従って、万能引張試験機を用いて原糸の強度を測定した。
4)中間伸度(%)および切断伸度(%):ASTMD885基準に従って、万能引張試験機を用いて4.5g/dの荷重下における伸度(中間伸度)、および切断伸度(breaking elongation)を測定した。
5)断面積C.V.(%):Olympus BX51光学顕微鏡を用いて原糸の断面を撮影して断面積を測定した後、Analysis Fiveプログラムを用いて断面積C.V.を測定した。
Figure 0005802761
上記表1および表2から明らかなように、比較例1〜5は、単一または2本合わせ紡糸方式を適用して2000デニール以上の延伸糸を製造したものであって、超高速紡糸技術が適用されたにもかかわらず、製造された延伸糸が0.01〜0.2の非結晶配向指数を満たさず、さらに、過度に大きい断面積の変動係数を示すことが確認された。また、上記比較例1〜5は、大体劣悪な引張強度を示すことが確認された。
特に、比較例1〜3の場合、ある程度の強度を示してはいるものの、断面積の変動係数が非常に大きく、均一な物性を示すことができないことが確認された。また、比較例4の場合、劣悪な強度および大きい断面積の変動係数による不均一な物性を示すことが確認された。
これに対し、実施例1〜6は、3本合わせあるいは4本合わせ紡糸方式で製造したものであって、結晶化度が40〜50%であり、非結晶配向指数が0.01〜0.2であり、モノフィラメントの繊度が2.5〜4.0デニールであり、断面積の変動係数(C.V.)が8.0%以下であり、総繊度が2000〜4000デニールである特性を同時に満たすことが確認された。特に、低い断面積の変動係数による均一な物性を示しながらも、引張強度、中間伸度、切断伸度などの物性に優れていることが確認された。
[タイヤコードの製造]
実施例7〜12
実施例1〜6のうちのいずれか1つによる延伸糸を用い、所定の総繊度、および単位長さあたりの撚り数(TPM)で「Z」撚りされた原糸2本を同一の撚係数の「S」撚りで合撚糸してRFL接着剤溶液に浸漬した後、乾燥および熱処理してPETタイヤコードを製造した。この時、使用された延伸糸、延伸糸の繊度、撚係数(Twist Multiplier、TM)およびコードの熱処理条件は、下記表3に示し、上記RFL接着剤溶液の組成と乾燥条件などは、通常のPETタイヤコードの製造条件に従った。
比較例6〜10
比較例1〜5の条件で製造された延伸糸を用いてPETタイヤコードを製造し、この時、使用された延伸糸、延伸糸の繊度、撚係数およびコードの熱処理条件は、下記表3に示した。
Figure 0005802761
[タイヤコードの物性の測定]
実施例7〜12および比較例6〜10によるそれぞれのタイヤコードに対して次のような方法で物性を測定し、測定された物性は、下記表4に示した。
1)引張強度(g/d):ASTMD885基準に従って、万能引張試験機を用いてコードの強度を測定した。
2)中間伸度(%)および切断伸度(%):ASTMD885基準に従って、万能引張試験機を用いて2.25g/dの荷重下における伸度(中間伸度)、および切断伸度(Breaking elongation)を測定した。
3)乾熱収縮率(%):乾熱収縮率測定装備(製造会社:TESTRITE、モデル名:MK−V)を用い、177℃で0.01g/dの荷重において2分経過後乾熱収縮率を測定した。
4)形態安定指数(E−S index):上記方法で測定した中間伸度と乾熱収縮率との和
Figure 0005802761
上記表3および表4から明らかなように、比較例6〜10は、単一または2本合わせ紡糸方式を適用して製造された延伸糸を用いることにより、引張強度または切断伸度、形態安定指数が好ましい範囲を外れることが明らかになった。特に、上述のように、比較例6から8の場合、形態安定性を示す形態安定指数(E−S Index)が増加することにより、不良な形態安定性の結果を示した。また、比較例9の場合、乾熱収縮率および形態安定指数などにおいて劣悪な物性を示すことが確認された。そして、比較例10の場合にも、低い引張強度など、劣悪な物性を示すことが確認された。これは、これら比較例のタイヤコードが適切な非結晶配向指数および断面積の変動係数を外れる比較例の延伸糸から製造されたためと考えられる。
それに対し、実施例7〜12は、実施例1〜6による延伸糸を用いることにより、コードの引張強度、切断伸度、中間伸度、乾熱収縮率、および形態安定指数が好ましい範囲を有し、物性に優れていながらも均一であることが分かった。

Claims (8)

  1. ポリエチレンテレフタレートを90モル%以上含み、
    結晶化度が40〜50%であり、
    非結晶配向指数が0.01〜0.2であり、
    モノフィラメントの繊度が2.5〜4.0デニールであり、
    断面積の変動係数(C.V.)が2.5〜7.5であり、
    総繊度が2000〜4000デニールであることを特徴とするポリエチレンテレフタレート延伸糸。
  2. 引張強度が8.0〜9.5g/dである請求項1記載のポリエチレンテレフタレート延伸糸。
  3. 4.5g/dの荷重下における中間伸度が4.0〜6.5%であり、切断伸度が12.0〜20.0%である請求項1又は2に記載のポリエチレンテレフタレート延伸糸。
  4. ポリエチレンテレフタレートを90モル%以上含む重合体を3本合わせ紡糸または4本合わせ紡糸方式で、紡糸口金を通して2500〜4000m/minの速度で溶融紡糸し、2000デニール以上の繊度を有する未延伸糸を形成するステップと、
    前記未延伸糸を1.4〜2.0倍の延伸比で延伸するステップとを含む請求項1〜3のいずれか1つに記載のポリエチレンテレフタレート延伸糸の製造方法。
  5. 前記溶融紡糸工程は、0.5〜1.2g/dの紡糸張力下で進行する請求項記載のポリエチレンテレフタレート延伸糸の製造方法。
  6. 前記未延伸糸は、10〜30%の結晶化度を有する請求項記載のポリエチレンテレフタレート延伸糸の製造方法。
  7. 請求項4〜6のいずれか1つ記載の方法によりポリエチレンテレフタレート延伸糸を製造するステップと、
    前記延伸糸を合撚して合撚糸を形成するステップと、
    前記合撚糸を接着剤溶液に浸漬し、熱処理するステップとを含むポリエチレンテレフタレートタイヤコードの製造方法。
  8. 前記熱処理ステップは、230〜260℃の温度下で90〜360秒間進行する請求項記載のポリエチレンテレフタレートタイヤコードの製造方法。
JP2013546044A 2010-12-29 2011-12-28 ポリエチレンテレフタレート延伸糸、タイヤコードおよびこれらの製造方法 Active JP5802761B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2010-0138191 2010-12-29
KR20100138191 2010-12-29
PCT/KR2011/010237 WO2012091455A2 (ko) 2010-12-29 2011-12-28 폴리에틸렌테레프탈레이트 연신사, 타이어 코오드 및 이들의 제조 방법

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014504338A JP2014504338A (ja) 2014-02-20
JP5802761B2 true JP5802761B2 (ja) 2015-11-04

Family

ID=46383723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013546044A Active JP5802761B2 (ja) 2010-12-29 2011-12-28 ポリエチレンテレフタレート延伸糸、タイヤコードおよびこれらの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20130302610A1 (ja)
EP (1) EP2660370B1 (ja)
JP (1) JP5802761B2 (ja)
KR (1) KR20120076324A (ja)
CN (1) CN103282561B (ja)
WO (1) WO2012091455A2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6018726B1 (ja) 2015-03-06 2016-11-02 株式会社ブリヂストン タイヤ
WO2016143757A1 (ja) * 2015-03-06 2016-09-15 株式会社ブリヂストン タイヤ
CN105063775A (zh) * 2015-08-18 2015-11-18 荣盛石化股份有限公司 一种熔体纺差别化纤维的制造方法
DE102016214276A1 (de) * 2016-08-02 2018-02-08 Continental Reifen Deutschland Gmbh Verstärkungslage für Gegenstände aus elastomerem Material, vorzugsweise für Fahrzeugluftreifen, und Fahrzeugluftreifen
EP3675920A4 (en) 2017-09-01 2021-05-26 Poly-Med, Inc. POLYMERS FOR ADDITIVE MANUFACTURING
KR101979353B1 (ko) * 2017-11-01 2019-05-17 효성첨단소재 주식회사 폴리에스터 타이어코드와 이를 이용한 레이디얼 타이어

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5224066B2 (ja) * 1972-06-28 1977-06-29
US4414169A (en) * 1979-02-26 1983-11-08 Fiber Industries, Inc. Production of polyester filaments of high strength possessing an unusually stable internal structure employing improved processing conditions
JPS57154410A (en) * 1981-03-13 1982-09-24 Toray Ind Inc Polyethylene terephthalate fiber and its production
US6828021B2 (en) * 1988-07-05 2004-12-07 Alliedsignal Inc. Dimensionally stable polyester yarn for high tenacity treated cords
JPH02221412A (ja) * 1989-02-16 1990-09-04 Toray Ind Inc 改善された耐熱接着性を有するゴム補強用ポリエステル繊維およびその製造方法
EP1054084B1 (en) * 1999-05-18 2005-07-06 Hyosung Corporation Industrial polyester fiber and preparation thereof
JP2002105751A (ja) * 2000-07-28 2002-04-10 Toyobo Co Ltd ゴム補強用ポリエステル繊維およびディップコード
US6511624B1 (en) * 2001-10-31 2003-01-28 Hyosung Corporation Process for preparing industrial polyester multifilament yarn
US7056461B2 (en) * 2004-03-06 2006-06-06 Hyosung Corporation Process of making polyester multifilament yarn
KR100595751B1 (ko) * 2004-11-11 2006-07-03 주식회사 효성 셀룰로오스 멀티 필라멘트의 제조방법
JP5641931B2 (ja) * 2007-06-20 2014-12-17 コーロン インダストリーズ インク ポリエチレンテレフタレート延伸糸、ポリエチレンテレフタレートタイヤコード、これらの製造方法、およびこれを含むタイヤ
EP2171140B1 (en) * 2007-06-20 2016-02-24 Kolon Industries Inc. Drawn poly(ethyleneterephthalate) fiber, poly(ethyleneterephthalate) tire-cord, their preparation method and tire comprising the same
KR101205948B1 (ko) * 2008-07-22 2012-11-28 코오롱인더스트리 주식회사 폴리에틸렌테레프탈레이트 타이어 코오드 및 이를 포함하는타이어
CN101978104B (zh) * 2008-03-31 2013-01-02 可隆工业株式会社 未被拉伸的聚对苯二甲酸乙二醇酯(pet)纤维、被拉伸的pet纤维以及包含被拉伸的pet纤维的轮胎帘线
KR101231093B1 (ko) * 2008-03-31 2013-02-07 코오롱인더스트리 주식회사 폴리에틸렌테레프탈레이트 미연신사, 연신사, 및 이를 포함하는 타이어 코오드
KR101231095B1 (ko) * 2008-03-31 2013-02-07 코오롱인더스트리 주식회사 폴리에틸렌테레프탈레이트 연신사 및 이를 포함하는 타이어코오드 및 타이어
PL2257663T3 (pl) * 2008-03-31 2013-05-31 Kolon Inc Rozciągane włókno z poli(tereftalanu etylenu) (PET), kord oponowy z PET i opona zawierająca ten kord
KR101205942B1 (ko) * 2008-07-22 2012-11-28 코오롱인더스트리 주식회사 폴리에틸렌테레프탈레이트 타이어 코오드, 및 이를포함하는 타이어
JP2010280995A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Teijin Fibers Ltd 工業用ポリエステル繊維の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN103282561A (zh) 2013-09-04
WO2012091455A2 (ko) 2012-07-05
EP2660370A4 (en) 2014-06-11
EP2660370B1 (en) 2019-03-06
KR20120076324A (ko) 2012-07-09
EP2660370A2 (en) 2013-11-06
US20130302610A1 (en) 2013-11-14
CN103282561B (zh) 2015-11-25
JP2014504338A (ja) 2014-02-20
WO2012091455A3 (ko) 2012-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5727675B2 (ja) ポリエチレンテレフタレート延伸糸の製造方法、ポリエチレンテレフタレート延伸糸およびタイヤコード
JP5641931B2 (ja) ポリエチレンテレフタレート延伸糸、ポリエチレンテレフタレートタイヤコード、これらの製造方法、およびこれを含むタイヤ
JP5802761B2 (ja) ポリエチレンテレフタレート延伸糸、タイヤコードおよびこれらの製造方法
JP5656628B2 (ja) ポリエチレンテレフタレート延伸糸、ポリエチレンテレフタレートタイヤコード、これらの製造方法、およびこれを含むタイヤ
KR20140090307A (ko) 하이브리드 섬유 코드 및 그 제조방법
KR20100010195A (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 타이어 코오드, 및 이를포함하는 타이어
WO2013100647A1 (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 연신사, 폴리에틸렌테레프탈레이트 타이어 코오드 및 이들의 제조 방법
KR20080112160A (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 타이어 코오드, 이의 제조 방법및 이를 포함하는 타이어
KR101231093B1 (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 미연신사, 연신사, 및 이를 포함하는 타이어 코오드
CN101652255B (zh) 缺气保用轮胎
KR101338505B1 (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 연신사의 제조방법, 연신사, 타이어 코오드의 제조방법, 및 타이어 코오드
KR20130079257A (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 연신사, 폴리에틸렌테레프탈레이트 타이어 코오드 및 이들의 제조 방법
KR101920703B1 (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 연신사의 제조방법, 폴리에틸렌테레프탈레이트 연신사 및 타이어 코오드
KR101552697B1 (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 연신사의 제조방법, 폴리에틸렌테레프탈레이트 연신사 및 타이어 코오드
KR101231095B1 (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 연신사 및 이를 포함하는 타이어코오드 및 타이어
KR20100010467A (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 타이어 코오드 및 이를 포함하는타이어
KR101271586B1 (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 타이어 코오드 및 이를 포함하는 타이어
KR101231096B1 (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 연신사, 이를 포함하는 타이어 코오드 및 타이어
KR20150055119A (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 연신사 및 타이어 코오드
KR101007331B1 (ko) 폴리에스테르 멀티 필라멘트사의 제조 방법, 이로부터제조된 폴리에스테르 멀티 필라멘트사 및 이를 포함하는폴리에스테르 타이어 코오드
KR20160071714A (ko) 치수안정성 및 내열강력이 우수한 타이어코드용 폴리에스테르 멀티필라멘트사의 제조방법
KR101228128B1 (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 연신사, 이를 포함하는 타이어코오드 및 타이어
KR101205943B1 (ko) 폴리에틸렌테레프탈레이트 타이어 코오드, 및 이를포함하는 타이어

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140930

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20141226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5802761

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250