JP5802179B2 - 電磁リレー - Google Patents

電磁リレー Download PDF

Info

Publication number
JP5802179B2
JP5802179B2 JP2012194796A JP2012194796A JP5802179B2 JP 5802179 B2 JP5802179 B2 JP 5802179B2 JP 2012194796 A JP2012194796 A JP 2012194796A JP 2012194796 A JP2012194796 A JP 2012194796A JP 5802179 B2 JP5802179 B2 JP 5802179B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
movable
electromagnetic relay
leaf spring
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012194796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014053077A (ja
Inventor
近藤 健
健 近藤
茂 ▲辻▼村
茂 ▲辻▼村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idec Corp
Original Assignee
Idec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idec Corp filed Critical Idec Corp
Priority to JP2012194796A priority Critical patent/JP5802179B2/ja
Priority to PCT/JP2013/073490 priority patent/WO2014038498A1/ja
Publication of JP2014053077A publication Critical patent/JP2014053077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5802179B2 publication Critical patent/JP5802179B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/64Driving arrangements between movable part of magnetic circuit and contact
    • H01H50/641Driving arrangements between movable part of magnetic circuit and contact intermediate part performing a rectilinear movement
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/54Contact arrangements
    • H01H50/56Contact spring sets
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/44Magnetic coils or windings
    • H01H2050/446Details of the insulating support of the coil, e.g. spool, bobbin, former

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
  • Electromagnets (AREA)

Description

本発明は、電磁リレーに関する。
従来より、電磁石のON/OFFにより、可動接触子を固定接触子に当接する当接位置と、固定接触子から離れた離間位置との間にて移動して、可動接触子と固定接触子との接点を物理的に開閉する電磁リレーが用いられている。例えば、特許文献1では、枠状のカードにおける往復移動方向に直交する内側面に係合用突起を突設し、板ばね状の可動接触片の上端部に設けた係合孔に係合用突起を係合した電磁リレーが開示されている。また、特許文献1の電磁リレーでは、枠状のカードにおける往復移動方向に平行な内側面に、可動接触片の上端部に当接可能な脱落防止用突部が突設されることにより、外部から衝撃力が加わった際におけるカードの脱落事故が防止される。
特開2005−294162号公報
ところで、特許文献1の電磁リレーでは、往復移動方向(係合用突起の突出方向)に関して、可動接触片の板厚が、係合用突起の先端と脱落防止用突部の垂直面との間の距離よりも小さいことにより、電磁リレーの組み立ての際に、可動接触片の係合孔に係合用突起を挿入することが可能となる。しかしながら、一端が固定された板ばね部である可動接触片が折れた場合には、可動接触片の係合孔が係合用突起の先端から外れて、板ばね部の自由端側の部位が落下する虞がある。この場合、当該自由端側の部位により可動接触片(可動端子部)の固定端側の部位と固定接触片(固定端子部)とが常時接続し、電磁リレーが用いられるシステムにおいて予期しない不具合が発生する可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、板ばね部が折れた場合でも、板ばね部の自由端側の部位が落下することを防止することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、電磁リレーであって、電磁石と、前記電磁石のON/OFFにより揺動する揺動部と、固定接触子を有する固定端子部と、一端が固定されるとともに導電性材料にて形成される板ばね部、および、前記板ばね部の前記一端から離れた部位に設けられる可動接触子を有し、前記板ばね部が撓むことにより、前記可動接触子が、前記固定接触子に当接する当接位置と、前記固定接触子から所定の可動方向に離れた離間位置との間にて移動可能な可動端子部と、前記揺動部の運動を前記板ばね部に伝達することにより前記可動接触子を前記当接位置と前記離間位置との間で移動する伝達部材とを備え、前記板ばね部が、他端近傍に貫通孔を有し、前記伝達部材が、前記可動方向におよそ沿って突出するとともに前記貫通孔に挿入される突起部を有し、前記突起部が前記貫通孔を通り抜けた先端側において前記可動方向に略垂直な方向に突出する係止部を有し、前記可動接触子が前記板ばね部における前記係止部側の面上に設けられ、前記可動接触子が前記離間位置に位置する際において、前記可動方向に関して、前記貫通孔から前記突起部の先端までの距離が、前記可動接触子と前記固定接触子との間の間隙の幅よりも長い
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電磁リレーであって、前記可動接触子が前記当接位置および前記離間位置のいずれに配置された状態においても、前記突起部が前記貫通孔の縁と非接触である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電磁リレーであって、前記可動方向に垂直な方向に関して、前記係止部の長さが前記貫通孔の直径よりも大きい。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の電磁リレーであって、もう1つの固定接触子を有するもう1つの固定端子部をさらに備え、前記可動端子部が、前記固定接触子とは反対方向を向くもう1つの可動接触子を有し、前記可動接触子が前記離間位置に位置する際に、前記もう1つの可動接触子が前記もう1つの固定接触子と当接する。
本発明によれば、板ばね部が折れた場合でも、板ばね部の自由端側の部位が落下することを防止することができる。
電磁リレーを示す平面図である。 カバー部を外した電磁リレーを示す図である。 電磁リレーを示す断面図である。 電磁リレーを示す断面図である。 樹脂部材の近傍を示す図である。 電磁リレーを示す断面図である。 比較例の電磁リレーを示す図である。 比較例の電磁リレーを示す図である。 可動端子部の上端部近傍を示す図である。 可動端子部の上端部近傍を示す図である。
図1は本発明の一の実施の形態に係る電磁リレー1を示す平面図であり、図2は図1の電磁リレー1における後述のカバー部22を外した状態を示す図である。また、図3は図2の矢印A−Aの位置における電磁リレー1の断面図であり、図4は図2中の矢印B−Bの位置における電磁リレー1の断面図である。図3および図4では、図2中の矢印A−Aおよび矢印B−Bの位置における断面よりも背後も図示しており、また、カバー部22の断面も図示している。また、図1ないし図4では、互いに直交する3方向をX方向、Y方向およびZ方向として示している。
図3に示すように、電磁リレー1は、電磁石3と、電磁石3のON/OFFにより揺動する揺動部4(アーマチュアとも呼ばれる。)と、それぞれが第1固定接触子512を有する2個の第1固定端子部51と、それぞれが第2固定接触子522を有する2個の第2固定端子部52と、それぞれが2個の可動接触子621,622を有する2個の可動端子部6と、揺動部4の運動を可動端子部6に伝達する伝達部材7(カードとも呼ばれる。)と、これらの構成を内部に収容する筐体2とを備える。なお、図3では、1つの第1固定端子部51、第2固定端子部52および可動端子部6のみを示している。
筐体2は、図3の上下方向(Z方向)に垂直な方向に広がる板状のベース21を有し、電磁石3、揺動部4、第1および第2固定端子部51,52、可動端子部6、並びに、伝達部材7は、ベース21の上面211側に配置される。筐体2は、ベース21上の電磁石3、揺動部4、第1および第2固定端子部51,52、可動端子部6、並びに、伝達部材7を覆うカバー部22をさらに有する。以下の説明における上下方向は図3および図4の上下方向であり、重力方向に一致するものとするが、図3および図4の上下方向は重力方向と相違してもよい。
図3に示すように、電磁石3は、上下方向に伸びる棒状の芯部31と、芯部31の周囲を囲む筒部321を有するボビン32と、筒部321の周囲に形成されたコイル33と、コイル33に接続された一対のコイル側端子34とを有する。芯部31は磁性材料(ここでは、鉄等の磁性金属)により形成される。ボビン32は、筒部321の両端部に設けられる一対のフランジ部322をさらに有し、筒部321および一対のフランジ部322は1つの部材として樹脂にて形成される。一対のコイル側端子34の上部はコイル33を形成する導電線の両端にそれぞれ接続される。コイル側端子34の下部は、ベース21に設けられたコイル側端子挿入孔を介してベース21の下面212から突出する。
電磁石3は、芯部31およびコイル33と共に磁気回路を形成するヨーク35をさらに有する。ヨーク35は、上側((+Z)側)のフランジ部322に沿うとともに芯部31の上端に接続される接続部351と、当該フランジ部322の縁近傍における接続部351の端部から他方のフランジ部322の近傍まで垂れ下がる垂下部352とを有する。上下方向に関して、垂下部352の下端は芯部31の下端とほぼ同じ高さであり、コイル33よりも下方に位置する。
揺動部4は略L字状であり、芯部31におよそ沿って伸びる揺動本体41と、上下方向に関してコイル33よりも下方に位置する揺動本体41の下端部411から電磁石3の真下(正確には、芯部31の真下)に向かって伸びて芯部31の下端面と対向する対向部42とを有する。揺動本体41は、下端部411から上方に伸びるとともに、鉄等の磁性金属により形成される金属部材413を有する。実際には、揺動本体41の金属部材413および対向部42は当該磁性金属により1つの部材として形成される。揺動本体41と対向部42とが連結する部位(すなわち、略L字状の揺動部4における屈曲部)は、ベース21上に設けられるヒンジばね213とヨーク35の下端との間にて挟持される。後述するように、電磁石3のON/OFFにより揺動部4が揺動する際には、当該屈曲部を支点として揺動本体41の上側の先端部412が電磁石3の上部に近接または離間する。すなわち、揺動部4は、上下方向に関してコイル33よりも下方に位置する支点を中心として揺動する。もちろん、揺動部4における支点は任意の位置に設定されてよい。
揺動本体41は、樹脂のみにより形成される樹脂部材414をさらに有する。当該樹脂の比重は、金属部材413を形成する磁性金属よりも小さい。樹脂部材414は、金属部材413の上端部と接続され、揺動本体41の先端部412を含む。図5は、(+Y)側から(−Y)方向を向いてを見た樹脂部材414の近傍を示す図である。図3および図5に示す電磁リレー1では、樹脂部材414と金属部材413(および対向部42)との一体成形により揺動部4が形成され、樹脂部材414により金属部材413の上端部の端面および上端部の全ての側面が覆われる。図5に示すように、金属部材413の上端部には貫通孔4131が形成されており、貫通孔4131内にも樹脂が充填される。これにより、樹脂部材414と金属部材413とが強固に固定される。また、樹脂部材414の上部、すなわち、揺動本体41の先端部412には貫通孔415が形成される。
図2に示すように、ベース21は、各辺がX方向またはY方向に平行な略矩形であり、電磁石3および揺動部4は、ベース21の(+Y)側の略半分の領域上に配置される。ベース21上には、電磁石3および揺動部4が配置される空間と、第1および第2固定端子部51,52、並びに、可動端子部6が配置される空間とを仕切る隔壁であって、絶縁性材料により形成される絶縁壁部23が設けられる。詳細には、絶縁壁部23は、揺動部4の(−Y)側にてZX平面に平行に広がる第1隔壁231と、X方向における第1隔壁231の各端部から(+Y)側に向かってYZ平面に平行に広がる第2隔壁232と、各第2隔壁232の(+Y)側の端部からY方向に平行なベース21のエッジに向かってZX平面に平行に広がる第3隔壁233とを有する。
絶縁壁部23は、YZ平面に平行かつベース21の中心を含む面に対して面対称な形状である。図3に示すように、ベース21の上面211からの第1隔壁231の高さは、第2隔壁232(および第3隔壁233)の高さよりも低く、後述するように伝達部材7は図2の第1隔壁231の上方、かつ、2個の第2隔壁232の間に位置しており、Y方向に移動する。図2に示すように、ベース21上には、さらに、第1隔壁231のX方向における中央から(−Y)側に向かってYZ平面に平行に広がるガイド壁部24が設けられる。図3に示すように、ベース21の上面211からのガイド壁部24の高さは、第1隔壁231の高さと同じである。
図2に示すように、ベース21上において絶縁壁部23よりも(−Y)側の領域は、ガイド壁部24により(+X)側の領域と(−X)側の領域とに仕切られる。これらの2つの領域のそれぞれには、図3に示すように、(+Y)側から(−Y)方向に向かって、すなわち、絶縁壁部23から離れる方向に向かって順に、第2固定端子部52、可動端子部6、第1固定端子部51が配置される。このように、電磁リレー1は、(+X)側の領域および(−X)側の領域のそれぞれに1つの端子群が設けられた、いわゆる2極タイプのリレーである。
図3および図4に示すように、伝達部材7は、ガイド壁部24の上端を挟む2つの板状部711が設けられた伝達本体71を有し、伝達部材7のY方向の移動がガイド壁部24の上端によりガイドされる。図3に示すように、伝達本体71の(+Y)側の端部には、(−Z)側へと突出する接続部72が形成され、接続部72の先端には(+Y)側へと突出する突出部721が設けられる。突出部721は、揺動部4の樹脂部材414に形成された貫通孔415内に、貫通孔415とは非接触の状態にて挿入される。換言すると、樹脂部材414の貫通孔415が、伝達部材7の一部である突出部721と係合することにより、伝達部材7の上方への移動を制限する抜止部として機能する。
図3および図4に示すように、伝達部材7の各板状部711においてガイド壁部24とは反対側の面には、可動端子部6と当接する当接部73が設けられる。当接部73には(−Y)側に突出する円柱状の突起部731が形成され、突起部731の先端には(+Z)側に向かって突出する円柱状の係止部732が設けられる。突起部731の直径と係止部732の直径はほぼ同じである。電磁リレー1では、伝達部材7の全体が1つの部材として樹脂にて形成される。
図3に示すように、可動端子部6は、一端がベース21に対して固定されるとともに導電性材料にて形成される板ばね部61と、板ばね部61の当該一端から離れた部位において(−Y)側および(+Y)側の面上にそれぞれ設けられる第1および第2可動接触子621,622と、板ばね部61を介して第1および第2可動接触子621,622と電気的に接続される接点側端子63とを有する。図3および図4に示すように、板ばね部61の他端(上端)近傍には、例えばバーリング加工により貫通孔611が形成され、当該貫通孔611には伝達部材7の突起部731が挿入される。既述のように、(−Y)方向に突出する突起部731には、貫通孔611を通り抜けた先端側においてY方向に略垂直な方向(ここでは、(+Z)方向)に突出する係止部732が設けられる。図4に示すように、貫通孔611の直径(内径)α1は円柱状の突起部731の直径(および、係止部732の直径)よりも十分に大きく、突起部731は貫通孔611のおよそ中央に配置される。したがって、突起部731は、常時、貫通孔611の縁と非接触である。また、貫通孔611の直径α1は、Z方向における係止部732の長さα2よりも僅かに小さい。
図3に示す第2固定端子部52は、一端がベース21に固定されるとともに導電性材料にて形成される板状部521と、板状部521の他端近傍にて(−Y)側の面上に設けられる第2固定接触子522と、板状部521を介して第2固定接触子522と電気的に接続される接点側端子523とを有する。第1固定端子部51は、一端がベース21に対して固定されるとともに導電性材料にて形成される板ばね部511と、板ばね部511の他端近傍にて(+Y)側の面上に設けられる第1固定接触子512と、板ばね部511を介して第1固定接触子512と電気的に接続される接点側端子513とを有する。第1および第2固定端子部51,52、並びに、可動端子部6における接点側端子513,523,63の下部は、ベース21に設けられた接点側端子挿入孔を介してベース21の下面212から突出する。
電磁リレー1では、電磁石3がOFFである、すなわち、コイル33に電流を流していない時には、ガイド壁部24の(+X)側および(−X)側のそれぞれの領域において、可動端子部6の板ばね部61の上端(より詳細には、貫通孔611の周囲の部位)が伝達部材7の当接部73を(+Y)側に付勢するとともに、(−Y)側の第1可動接触子621が(−Y)側の第1固定接触子512から離間する。一方、電磁石3がONである、すなわち、一対のコイル側端子34を介してコイル33に電流を流している時には、図6に示すように、揺動部4の対向部42が芯部31の下端面側に磁気的に吸引されて揺動本体41の先端部412および伝達部材7が(−Y)側に移動する。これにより、伝達部材7の当接部73が板ばね部61の上端を(−Y)側に付勢し、板ばね部61が撓んで第1可動接触子621が第1固定接触子512に当接する(いわゆる、NO接点(またはa接点)が閉状態となる)。以下の説明では、伝達部材7の移動方向(Y方向)を「可動方向」ともいう。
このように、伝達部材7が揺動部4の運動を板ばね部61に伝達して板ばね部61が撓むことにより、第1可動接触子621が、第1固定接触子512に当接する当接位置と、第1固定接触子512から可動方向に離れた離間位置との間にて移動可能である。実際には、電磁石のOFFにより、図3のように第1可動接触子621が離間位置に位置する(すなわち、第1固定接触子512から離間する)際に、第1固定接触子512とは反対方向を向く第2可動接触子622が(+Y)側の第2固定接触子522と当接する(いわゆる、NC接点(またはb接点)が閉状態となる)。また、電磁石のONにより、図6のように第1可動接触子621が当接位置に位置する際に、第2可動接触子622が第2固定接触子522と離間する。
本実施の形態に係る電磁リレー1では、仮に第1可動接触子621と第1固定接触子512とが溶着した場合であっても、電磁石3をOFFにした状態で第2可動接触子622と第2固定接触子522との間隔が所定値(例えば0.5ミリメートル)以上となり、仮に第2可動接触子622と第2固定接触子522とが溶着した場合であっても、電磁石3をONにした状態で第1可動接触子621と第1固定接触子512との間隔が所定値以上となり、強制ガイド接点構造が実現されている。このように、電磁リレー1は強制ガイドリレーである。
図7は比較例の電磁リレー9の一部を示す図である。比較例の電磁リレー9では、可動端子部91の板ばね部911の上端が、伝達部材92に形成されたスリット921に挿入(または圧入)されて可動端子部91が伝達部材92に接続される。図7の電磁リレー9において、電磁石のON/OFFの多数回の繰り返しにより、万一、板ばね部911が折れた場合、板ばね部911の自由端側(上端側)の部位がスリット921から抜け落ちて、図8に示すように当該自由端側の部位を介して第1固定端子部931と第2固定端子部932とが短絡する、あるいは、可動端子部91(板ばね部911の固定端側の部位)と第1固定端子部931または第2固定端子部932とが常時接続する虞がある。また、比較例の電磁リレー9の組み立てでは、伝達部材92を上方から下方に向けて移動させて、スリット921内に板ばね部911の上端を嵌め込むため、図7中に二点鎖線にて示すように、板ばね部911が塑性変形してしまう虞がある。
これに対し、図3の電磁リレー1では、可動端子部6の板ばね部61が貫通孔611を有し、伝達部材7が可動方向におよそ沿って突出するとともに貫通孔611に挿入される突起部731を有する。したがって、電磁リレー1の組み立てでは、図9中にて二点鎖線にて示すように、突起部731が貫通孔611に挿入されて、伝達部材7が可動端子部6に接続される。このとき、突起部731が貫通孔611の周囲に当接したとしても、板ばね部61が可動方向に向けて押し込まれて、板ばね部61が弾性変形する(撓む)のみであり塑性変形しない。このように、伝達部材7と可動端子部6とを接続する際に、板ばね部61が押し込まれても、その押し込まれる方向は可動方向であるため、板ばね部61が塑性変形することを防止することができる。既述のように、貫通孔611では、バーリング加工が施されており、貫通孔611の中心軸を含む面における断面(すなわち、図9に示す断面)において、貫通孔611における第2固定端子部52側のエッジが円弧状(いわゆる、R形状)となる。このように、突起部731を貫通孔611に挿入する際に、突起部731が当接する貫通孔611のエッジの断面が円弧状であることにより、突起部731が貫通孔611内に滑らかに案内され、突起部731が損傷することが防止される。実際には、バーリング加工により第1固定端子部51側に突出する部位の先端には、カーリング加工が施されており、図9において、この突出部位の第1固定端子部51側のエッジが円弧状(いわゆる、R形状)となる。したがって、仮に突起部731を貫通孔611から抜く場合であっても、突起部731が当接する突出部位のエッジの断面が円弧状であることにより、突起部731が損傷することが防止される。
また、電磁リレー1の使用時に、万一、板ばね部61が折れた場合であっても、突起部731が貫通孔611を通り抜けた先端側において可動方向に略垂直な方向に突出する係止部732を有することにより、図10に示すように、板ばね部61の自由端側の部位が落下することを防止することができる。その結果、第1固定端子部51と第2固定端子部52とが短絡する、あるいは、可動端子部6と第1固定端子部51または第2固定端子部52とが常時接続することを、より確実に防止することができ、予期しない危険側故障を防いで、電磁リレー1が用いられるシステムの安全性を確保することができる。
また、電磁リレー1では、可動方向に垂直な方向に関して、係止部732の長さが貫通孔611の直径よりも大きい。これにより、板ばね部61が折れた場合でも、板ばね部61の自由端側の部位が突起部731の先端側に移動したときに、貫通孔611が係止部732を通過することが防止される。その結果、板ばね部61の自由端側の部位が落下することをより確実に防止することができる。
さらに、図9に示すように、第1可動接触子621が板ばね部61における係止部732側の面上に設けられ、第1可動接触子621が離間位置に位置する際において、可動方向に関して、貫通孔611から突起部731の先端までの距離β1が、第1可動接触子621と第1固定接触子512との間の間隙の幅β2よりも長い。これにより、板ばね部61が折れた場合でも、板ばね部61の自由端側の部位が突起部731の先端側に移動したときに、第1可動接触子621と第1固定接触子512とが当接する。その結果、貫通孔611が突起部731から抜けることが防止され、板ばね部61の自由端側の部位が落下することをより確実に防止することができる。
電磁リレー1では、第1可動接触子621が当接位置および離間位置のいずれに配置された状態においても、突起部731が貫通孔611の縁と非接触であることにより、電磁リレー1の通常の動作時に、突起部731が損傷することを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
係止部732は必ずしも突起部731の先端に形成される必要はなく、当該先端と当接部73との間に形成されてもよい。
上記実施の形態では、図3および図4の上下方向が重力方向に一致する場合について述べたが、既述のように、図3および図4の上下方向は必ずしも重力方向に一致する必要はない。例えば、図3のX方向またはY方向が重力方向に平行となるように電磁リレー1が設置されてもよく、この場合に、板ばね部61が折れたときでも、係止部732により板ばね部61の自由端側の部位が落下することが防止される。
また、図3の(+Z)側および(−Z)側が重力方向の下側および上側となるように(すなわち、図3の上下を反転するように))電磁リレー1が設置される場合でも、係止部732の存在により板ばね部61の自由端側の部位が簡単に落下することが防止される。特に、係止部732が突出する方向に関して、係止部732の長さが貫通孔611の直径よりも大きい場合や、第1可動接触子621が離間位置に位置する際において貫通孔611から突起部731の先端までの距離β1が、第1可動接触子621と第1固定接触子512との間の間隙の幅β2よりも長い場合(図9参照)には、板ばね部61の自由端側の部位の落下がより確実に防止される。
伝達部材7の突起部731に設けられる係止部732により、板ばね部61が折れた際の板ばね部61の一部の落下を防止する手法は、1つの可動端子部(1つの可動接触子)に対して1つの固定端子部のみが設けられる電磁リレー(もちろん、1つの可動端子部および1つの固定端子部の複数の組合せを含む電磁リレーであってもよい。)にて採用されてもよい。この場合も、折れた板ばね部の部位により可動端子部と固定端子部とが常時接続することを防止することができる。
ただし、可動方向に関して1つの可動端子部6を挟むように第1および第2固定端子部51,52が設けられる図3の電磁リレー1では、第1固定端子部51と第2固定端子部52とが短絡すると、電磁リレー1が接続された回路の全体に大きなダメージが生じるため、板ばね部61の一部の落下を防止する本手法は、可動方向に関して第1固定端子部51と第2固定端子部52との間に可動端子部6が配置される電磁リレー1において特に適しているといえる。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 電磁リレー
3 電磁石
4 揺動部
6 可動端子部
7 伝達部材
51,52 固定端子部
61 板ばね部
512,522 固定接触子
611 貫通孔
621,622 可動接触子
731 突起部
732 係止部

Claims (4)

  1. 電磁リレーであって、
    電磁石と、
    前記電磁石のON/OFFにより揺動する揺動部と、
    固定接触子を有する固定端子部と、
    一端が固定されるとともに導電性材料にて形成される板ばね部、および、前記板ばね部の前記一端から離れた部位に設けられる可動接触子を有し、前記板ばね部が撓むことにより、前記可動接触子が、前記固定接触子に当接する当接位置と、前記固定接触子から所定の可動方向に離れた離間位置との間にて移動可能な可動端子部と、
    前記揺動部の運動を前記板ばね部に伝達することにより前記可動接触子を前記当接位置と前記離間位置との間で移動する伝達部材と、
    を備え、
    前記板ばね部が、他端近傍に貫通孔を有し、
    前記伝達部材が、前記可動方向におよそ沿って突出するとともに前記貫通孔に挿入される突起部を有し、
    前記突起部が前記貫通孔を通り抜けた先端側において前記可動方向に略垂直な方向に突出する係止部を有し、
    前記可動接触子が前記板ばね部における前記係止部側の面上に設けられ、
    前記可動接触子が前記離間位置に位置する際において、前記可動方向に関して、前記貫通孔から前記突起部の先端までの距離が、前記可動接触子と前記固定接触子との間の間隙の幅よりも長いことを特徴とする電磁リレー。
  2. 請求項1に記載の電磁リレーであって、
    前記可動接触子が前記当接位置および前記離間位置のいずれに配置された状態においても、前記突起部が前記貫通孔の縁と非接触であることを特徴とする電磁リレー。
  3. 請求項1または2に記載の電磁リレーであって、
    前記可動方向に垂直な方向に関して、前記係止部の長さが前記貫通孔の直径よりも大きいことを特徴とする電磁リレー。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の電磁リレーであって、
    もう1つの固定接触子を有するもう1つの固定端子部をさらに備え、
    前記可動端子部が、前記固定接触子とは反対方向を向くもう1つの可動接触子を有し、
    前記可動接触子が前記離間位置に位置する際に、前記もう1つの可動接触子が前記もう1つの固定接触子と当接することを特徴とする電磁リレー。
JP2012194796A 2012-09-05 2012-09-05 電磁リレー Active JP5802179B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012194796A JP5802179B2 (ja) 2012-09-05 2012-09-05 電磁リレー
PCT/JP2013/073490 WO2014038498A1 (ja) 2012-09-05 2013-09-02 電磁リレー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012194796A JP5802179B2 (ja) 2012-09-05 2012-09-05 電磁リレー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014053077A JP2014053077A (ja) 2014-03-20
JP5802179B2 true JP5802179B2 (ja) 2015-10-28

Family

ID=50237107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012194796A Active JP5802179B2 (ja) 2012-09-05 2012-09-05 電磁リレー

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5802179B2 (ja)
WO (1) WO2014038498A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016112663B4 (de) 2016-07-11 2018-04-12 Phoenix Contact Gmbh & Co. Kg Elektromechanisches Relais, Reihenklemme und elektromechanische Relaisbaugruppe

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH103840A (ja) * 1996-06-14 1998-01-06 Omron Corp 電磁継電器
JP4370967B2 (ja) * 2004-04-02 2009-11-25 オムロン株式会社 電磁継電器
JP4952325B2 (ja) * 2007-03-22 2012-06-13 オムロン株式会社 電磁継電器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014053077A (ja) 2014-03-20
WO2014038498A1 (ja) 2014-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3264437B1 (en) Electromagnetic relay
US8305166B2 (en) Electromagnetic relay
CN111599646B (zh) 电磁继电器和基体
JP6025414B2 (ja) 電磁継電器
JP6168785B2 (ja) 有極電磁継電器
CN106057582B (zh) 电磁继电器
JP6668997B2 (ja) 電磁継電器
US20230197387A1 (en) Electromagnetic relay and electromagnetic device
JP5120162B2 (ja) 電磁継電器
JP2007287524A (ja) 電磁継電器
EP2908327B1 (en) Electromagnetic relay
JP5802179B2 (ja) 電磁リレー
JP5083236B2 (ja) 電磁継電器
JP5822804B2 (ja) 電磁リレー
KR101677928B1 (ko) 릴레이 장치
JP5902072B2 (ja) 電磁リレー
JP2019530194A (ja) 電磁リレー
JP5722850B2 (ja) 電磁石装置および電磁リレー
JP2012199142A (ja) 接点装置及びそれを用いた電磁開閉装置
WO2020110912A1 (ja) 接点装置
JP2021125382A (ja) 接点装置
CN112635249A (zh) 电磁继电器
JP5546932B2 (ja) 電磁継電器
JP2019079652A (ja) リレーユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150828

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5802179

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150