JP5801512B1 - 支柱構造体 - Google Patents

支柱構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP5801512B1
JP5801512B1 JP2015504452A JP2015504452A JP5801512B1 JP 5801512 B1 JP5801512 B1 JP 5801512B1 JP 2015504452 A JP2015504452 A JP 2015504452A JP 2015504452 A JP2015504452 A JP 2015504452A JP 5801512 B1 JP5801512 B1 JP 5801512B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base block
box
reinforcing
main body
anchors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015504452A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016059657A1 (ja
Inventor
利充 野村
利充 野村
昭一 井上
昭一 井上
智弘 藤井
智弘 藤井
陽一 西田
陽一 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Protec Engineering Inc
Original Assignee
Protec Engineering Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Protec Engineering Inc filed Critical Protec Engineering Inc
Application granted granted Critical
Publication of JP5801512B1 publication Critical patent/JP5801512B1/ja
Publication of JPWO2016059657A1 publication Critical patent/JPWO2016059657A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01FADDITIONAL WORK, SUCH AS EQUIPPING ROADS OR THE CONSTRUCTION OF PLATFORMS, HELICOPTER LANDING STAGES, SIGNS, SNOW FENCES, OR THE LIKE
    • E01F7/00Devices affording protection against snow, sand drifts, side-wind effects, snowslides, avalanches or falling rocks; Anti-dazzle arrangements ; Sight-screens for roads, e.g. to mask accident site
    • E01F7/04Devices affording protection against snowslides, avalanches or falling rocks, e.g. avalanche preventing structures, galleries
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D27/00Foundations as substructures
    • E02D27/32Foundations for special purposes
    • E02D27/42Foundations for poles, masts or chimneys
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D5/00Bulkheads, piles, or other structural elements specially adapted to foundation engineering
    • E02D5/74Means for anchoring structural elements or bulkheads
    • E02D5/80Ground anchors
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D5/00Bulkheads, piles, or other structural elements specially adapted to foundation engineering
    • E02D5/74Means for anchoring structural elements or bulkheads
    • E02D5/80Ground anchors
    • E02D5/808Ground anchors anchored by using exclusively a bonding material

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Paleontology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
  • Foundations (AREA)

Abstract

[要約][課題]工費と工期を大幅に短縮して支柱構造体を構築できるとともに、支柱本体の交換を短時間のうちに簡易に行える支柱構造体を提供すること。[解決手段]支柱本体10と、支柱本体10の下部と切り離し可能に一体化したベースブロック20と、地中から反力を得てベースブロック20と連結する複数のアンカー40a,40bとを具備し、ベースブロック20は函体21と、固結材25と、複数の補強ガイド管30とを具備し、補強ガイド管30内に固化性の充填材41を充填してベースブロック20と一体の補強支持杭を形成する。

Description

本発明は雪崩、崩落土砂、落石等の衝撃が作用する防護柵に適した支柱構造体に関する。
防護柵を構成する支柱の基礎は、衝撃荷重に耐え得るだけの耐力が求められる。
一般的には斜面に重力式のコンクリート基礎を構築し、このコンクリート基礎に支柱の下部を埋設して立設している(特許文献1)。
支柱を短期間で経済的に立設する方法としては、山腹の斜面に穿孔した縦孔に支柱を直接建て込む方法が知られている(特許文献2,3)。
又、支柱を地中に建て込みせずに、杭体を先行して建て込み、杭体頭部に載置した支柱下部と杭体頭部との間をボルト連結した支柱構造体も知られている(特許文献4)
特開2004−19369号公報 特開2002−115213号公報 特開2008−31740号公報 特開2008−101467号公報
従来の支柱構造体にはつぎの問題点がある。
<1>特許文献1に代表されるコンクリート基礎に支柱を立設する形態にあっては、支柱の安定性確保が容易である反面、工事費が嵩むことと工期が長くかかるといった問題がある。
<2>特許文献2,3に開示されているような支柱を地中に直接建て込む形態では、支柱の耐力を確保するために支柱の根入れ深さが地表における支柱高さの概ね数倍の長さが必要とされている。
そのため、建込用の穴を深く削孔しなければならないだけでなく、根入れ深さに比例して支柱全長が長くなって支柱コストが嵩む。
<3>更に、建込用の穴の削孔や支柱の建て込み作業を行うには、削孔機械やクレーン等の大型重機の導入が必要であることにくわえて、これらの大型重機を搭載可能な作業構台を構築しなければならず、工事が大掛かりとなって施工コストが高くつく。
<4>特許文献4に開示されているような杭体の頭部に支柱をボルト連結する形態にあっては、支柱コストを低減できるものの、連結部に巨大な応力が作用する。
高強度ボルトを多用しても杭体と支柱間の連結強度に限界があるため、小規模用の防護柵に限られ、大規模用の防護柵には適用が難しい。
<5>従来の防護柵は、受撃後に変形した支柱を交換可能な構造にはなっていなかった。
そのため、支柱が変形すれば、支柱の支持形態に拘わらず、支柱全体を支持構造体から撤去して新たな支柱に建て替えており、支柱の交換に要する作業時間と作業コストが非常に嵩むといった問題を抱えている。
本発明は上記した問題点に鑑みて成されたもので、その目的とするところは、高い支持力を確保しつつ、支柱構造体を経済的に構築できて、工費と工期を大幅に短縮できる支柱構造体を提供することにある。
さらに本発明は変形した支柱本体の交換を短時間のうちに簡易に行える支柱構造体を提供することにある。
本発明は、支柱本体と、地面に接地し、支柱本体の下部と切り離し可能に一体化したベースブロックと、地中から反力を得てベースブロックと連結する複数のアンカーとを具備する防護柵用の支柱構造体であって、前記ベースブロックが内部を複数の補強板で区画して複数の区画室を形成した有底構造又は上下を開放した筒構造の函体と、前記函体内に充填した固結材と、前記函体の底面から下方へ向けて延出し、前記アンカーを挿通する複数の補強ガイド管とを具備し、前記函体の区画室内に支柱本体の下部の嵌挿部を嵌挿して、前記支柱本体をベースブロックに撤去可能に立設し、前記補強ガイド管内に固化性の充填材を充填してベースブロックと一体の補強支持杭を形成し、前記函体内の全域充填した固結材をして、支柱本体の嵌挿部とベースブロックの間と、前記複数の補強支持杭の基端をベースブロックの間を連結したことを特徴とする。
本発明の他の形態において、前記函体に対して複数の補強ガイド管と前記複数のアンカーは放射状に配置してもよい。
本発明の他の形態において、前記函体の中央区画室の周囲に複数の周辺区画室を形成し、一部の周辺区画室に充填した固結材により前記アンカーの基端を分離不能に連結する。
本発明の他の形態において、前記支柱本体の嵌挿部をべースブロックの厚さより長く形成し、該嵌挿部の一部をべースブロックの底部から地中へ向けて真下に突出させてもよい。
本発明はつぎの効果を奏する。
<1>支柱本体は地中に根入れせずに高剛性のベースブロックに立設し、ベースブロックは複数のアンカーと補強ガイド管を介して地盤に支持させる構造である。
したがって、ベースブロックの定着作業に大型重機や大型の作業構台を必要とせずに、支柱構造体を経済的に構築できて工費と工期を大幅に短縮できる。
<2>支柱構造体を構成する支柱本体とベースブロックは分離可能である。
支柱本体が変形した場合には、支柱構造体の全体を交換する必要はなく、必要最小限の支柱本体のみを交換できるから、支柱本体の交換作業を短時間のうちに経済的に行うことができる。
<3>固結材に補強材を埋設することで、ベースブロックの強度と剛性が非常に高くなる。そのため、ベースブロックの厚さを薄くして軽量化できる。
本発明に係る支柱構造体の分解斜視図 斜面に立設した支柱構造体の縦断面図 斜面に立設した支柱構造体の横断面図 支柱構造体の構築方法の説明図であって、函体を固定する工程から支柱を函体に建て込む工程までの説明図 図4における函体の平面図 支柱本体の嵌挿部を地中に貫入した他の形態の説明図
図1〜5を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
尚、本発明では雪崩、崩落土砂、落石等の防護柵用の支柱構造体について説明するが、支柱構造体は防護柵以外の種々の用途に適用可能である。
<1>支柱構造体の概要
図1,2を参照して説明すると、支柱構造体は、斜面等の地面Gに間隔を隔てて立設した複数の支柱本体10と、地面10に接地して、これらの支柱本体10の下部と切り離し可能に一体化したベースブロック20と、地中から反力を得てベースブロック20を固定する複数のアンカー40a,40bとを具備する。
<2>支柱本体
支柱本体10は曲げ強度の大きな構造要素であり、例えば公知の鋼管、形鋼、コンクリート柱等からなる。
支柱本体10の下部を除いた他の部位は公知の各種防護ネットの上下辺を横架したり、防護ネットの上辺を垂下したりして支持し得るように、防護ネットの支持構造に応じた構造要素を具備している。
支柱本体10の下部は、その下端から離隔した位置に補強縦リブ11を介して環状のフランジ12が突設してあると共に、フランジ12の下方の部位にベースブロック20と嵌挿可能な嵌挿部13を形成している。
<3>ベースブロック
複数のアンカー40a,40bで地中に反力を得ながら支柱本体10を支持するベースブロック20は、有底構造又は上下を開放した筒構造の函体21と、函体21の底面または側面を貫通して設置する複数の補強ガイド管30と、支柱本体10のフランジ22を固定する複数の固定ボルト26と、函体21内に充填する固結材25とを具備した合成構造のブロック体である。
<3.1>函体
函体21は内部に複数の補強板22を交差して配置してあって、内空を複数の区画室23(中央区画室23aと周辺区画室23b)に画成した剛性構造体である。
本例では函体21と各区画室23の平面形状がそれぞれ四角形を呈する場合について示すが、他の多角形、円形、又は楕円形でもよい。
<3.1.1>補強板
補強板22は函体21の内空を複数に区画するための板材である。
補強板22の高さは函体21の高さより低ければよく、要は縦横方向に向けて格子状に配置した複数の補強板22の端部が函体21の側面に固着してあればよい。
<3.1.2>区画室
函体21の中央には周囲を補強板22で区画した中央区画室23aを形成し、中央区画室23aの周囲には函体21との側面と補強板22で区画した複数の周辺区画室23bを形成している。
函体21の中央区画室23aは、支柱本体10の下部の嵌挿部23を嵌挿可能である。
周辺区画室23bはすべてが同一形状、同一容積である必要はなく、またその形成数も適宜選択が可能である。
又、周辺区画室23bは、補強ガイド管30及び複数のアンカー40a,40bを斜め方向から挿入設置する際に、補強板22が補強ガイド管30及びアンカー40a,40bと干渉しない寸法関係になっている。
<3.2>補強ガイド管
補強ガイド管30は表層部の孔壁を保護する機能と、複数のアンカー40a,40bを挿入セットする際のガイド機能と、ベースブロック20の支持地盤を補強するための機能と、せん断と曲げ抵抗が増す支持杭としての機能を併有する。
<3.2.1>補強ガイド管の配置方向
図2を参照しながら函体21に対する補強ガイド管30の配置方向について説明する。
補強ガイド管30の配置方向は、複数のアンカー40a,40bを地中に放射状に案内して設置し得るように、函体21の底面に対して垂直ではなく、斜め方向に傾斜している。
<3.2.2>補強ガイド管の位置決め手段
図2を参照しながら補強ガイド管30を函体21に位置決めする手段の一例について説明すると、函体20の周辺区画室23b内には、板面に補強ガイド管30を挿通可能な開口を有する中間取付板24が斜めに固着してある。
函体21の底板又は側板には補強ガイド管30を挿通可能な開口が開設してある。
補強ガイド管30は上記した中間取付板24と、函体21の底板又は側板の少なくとも二点で位置決してあればよい。
中間取付板24は細幅の板体であり、中間取付板24と函体21との間に形成した隙間を通じて周辺区画室23bの全域に固結材25を充填することが可能である。
中間中間取付板24は必須ではなく省略する場合もある。要は函体20に対して補強ガイド管30を所定の傾斜角度に保持できればよい。
<3.2.3>補強ガイド管と函体の関係
補強ガイド管30は函体31に対して、溶接等により予め一体に固着しておくか、又は固着せずに挿通する。
<3.3>固定ボルト
固定ボルト26は函体21の底面に上向きに固着したボルトであり、ボルト先端部が函体21の上口面から上方に突出する全長を有する。
支柱本体10のフランジ12に挿通させた固定ボルト25にナット27を螺着することで支柱本体10をべースブロック20に固定することができる。
<4>アンカー
アンカー40a,40bは、ロックボルト、グラウンドアンカー等の公知のアンカーであり、アンカー孔内に充填した充填材41を介して地中に定着する。
アンカー40a,40bは地中へ向けて放射状に配置し、その基端側をべースブロック20内に埋設する。
本例では、支柱本体10に対して斜面谷側に2本のアンカー40aを設置し、斜面山側に1本のアンカー40bを設置した形態について示すが、べースブロック20に対する各アンカー40a,40bの設置位置や設置本数は、現場の状況に応じて適宜選択するものとする。
べースブロック20の固定手段として、複数のアンカー40a,40bを採用したのは、小型の施工機械を用いて工事を簡略化することと、地質の影響を受けずに高い支持反力を得るためである。
<5>固結材
固結材25は、モルタル等のセメント系硬化材であり、後述するように現場で函体21の全域に充填する。
[支柱構造体の構築方法]
つぎに支柱構造体の構築方法について説明する。
<1>函体の設置
図4,5を参照して説明すると、斜面等の地面Gに函体21を水平に設置する。
<2>アンカー工
つぎに函体21に付設した補強ガイド管30の延長線上に向けて複数のアンカー孔42を放射状に削孔する。
これらのアンカー孔42は小型の構台と小型のボーリングマシンを使用して削孔する。
<2.1>アンカーの挿入
函体21が地面Gに接地し、複数の補強ガイド管30が各アンカー孔40a,40bの表層側に挿通された状態において、各補強ガイド管30を通じてアンカー孔42内にそれぞれアンカー40a,40bを挿入する。
<2.2>充填材の充填
アンカー孔42内にモルタル等の充填材41を充填して各アンカー40a,40bを地中に定着する。
さらに補強ガイド管30内の全域に固化性の充填材41を充填する。
各アンカー40a,40bの地表側において、補強ガイド管30内に充填材41を充填することで、補強ガイド管30が高剛性の杭体を形成する。
このように、補強ガイド管30内に充填材41を充填するだけの作業で以て、複数の杭体をアンカー40a,40bと同一線上に形成することができる。
<2.3>アンカー基端の定着
充填材41が未硬化の状態において、各補強ガイド管30の基端に突出する各アンカー40a,40bの露出部に定着具43を装着して、各アンカー40a,40bの基端を定着する。
このように地中に定着した複数のアンカー40a,40bの基端を函体21に連結して函体21を変位不能に固定する。
<3>支柱本体の立設
嵌挿部13を函体21の中央区画室23a内に嵌挿して、支柱本体10を函体21の中央に立設する。
この際、函体21に立設した固定ボルト26をフランジ12に貫通させてナット27で締め付けて支柱本体10を函体21に固定する。
嵌挿部13の径を中央区画室23aに内接可能に設定しておくと、支柱本体10を函体21に建て込んだときの安定性がよくなる。
支柱本体1の設置に際し、大型クレーンを必要とせず、人力、または小型重機類で支柱本体10を建て込むことができる。
<4>固結材の充填
前記した支柱本体10の立設作業の直前、又は支柱本体10の立設作業の直後に、函体21内の全域に固結材25を充填して、図2,3に示すような合成構造のベースブロック20を構築する。
各区画室23a,23bに充填した固結材25が硬化することで、補強板22と協働してベースブロック20の剛性と強度が高まる。
中央区画室23aに充填した固結材25は、支柱本体10の嵌挿部13に付着して支柱本体10とベースブロック20との一体化を高める。
更に固結材25は、複数の補強ガイド管30とベースブロック20とを一体化する。
ベースブロック20の底部に下方へ向けて延出した複数の補強ガイド管30は、ベースブロック20の支持地盤及びベースブロック20に対して補強支持杭として機能する。
以上の要領で斜面等の地面Gに所定の間隔を隔てて支柱構造体を構築し、隣り合う支柱本体10間に防護ネット等を取り付けて防護柵を構築する。
本発明の支柱構造体にあっては、支柱本体10をベースブロック20に立設するものであるから、従来の床掘を伴うコンクリート基礎や、長大な根入れ式の支柱は不要である。
したがって、本発明では従来の支柱の支持構造と比較して、工費と工期を大場に削減できる。
<5>支柱構造体の耐荷力について
図1,2を参照して支柱構造体の耐荷力について説明する。
支柱構造体を構成する支柱本体10はその嵌挿部13を合成構造のベースブロック20に建て込んで強固に一体化されている。
支柱本体10を支えるベースブロック20は、複数の補強ガイド管30と複数のアンカー40a,40bとにより、地中に反力を得て強固に支持されている。
殊に複数の補強ガイド管30と複数のアンカー40a,40bは、支持力及び支持反力が増すようにベースブロック20に対して放射状に向けて配置してある。
したがって、支柱本体10に衝撃が作用した場合に、支柱本体10が変形するもののベースプレート20は複数の補強ガイド管30と複数のアンカー40a,40bで強固に支持されるために横滑りや転倒を生じない。
このように支柱本体10に作用した衝撃力は、ベースブロック20の底面、及び複数の補強ガイド管30と複数のアンカー40a,40bを通じて地面Gへ伝達される。
殊にベースブロック20の支持手段として、複数のアンカー40a,40bのみを用いるのではなく、補強支持杭として機能する補強ガイド管30を併用するものである。
したがって、ベースブロック20の支持地盤が軟質であっても支持地盤の陥没を抑止してベースブロック20を安定した姿勢で支持できる。
<6>ベースブロックの強度について
ベースブロック20は、補強板22を省略した函体21と固結材25とにより合成構造とすることも可能であるが、剛性が不足するためにベースブロック20を厚くしなければならない。
本発明では函体21に複数の補強板22を配置したことで、ベースブロック20の剛性と強度を高められるので、ベースブロック20の厚さを薄くして固結材25の充填量を削減することができる。
複数の補強板22は函体21の補強材として機能するだけでなく、函体21内に充填した固結材25を小区画の単位で拘束して固結材25の拘束効果を高めるために機能する。
したがって、ベースブロック20に大きな衝撃力が作用してもベースブロック20の破壊を確実に防止できる。
又、支柱本体10に作用した衝撃荷重は、支柱本体10の下部とベースブロック20の嵌合部に集中して作用する。
ベースブロック20の中央区画室23aの周囲が、複数の補強板22と固結材25とにより補強されている。
そのため、支柱本体10の下部とベースブロック20の嵌合部に応力が集中しても、ベースブロック20の嵌合部が破壊されずに済み、支柱本体10からベースブロック20へ向けて衝撃力を伝達することができる。
<7>支柱本体の交換について
上記したように支柱構造体に衝撃が作用した場合、ベースプレート20、複数の補強ガイド管30、及び複数のアンカー40a,40bは損傷を受けずに健全なままであり、支柱本体10のみが変形する。
本発明では以下の要領で変形した支柱本体10を撤去して新たなものと交換することができる。
変形した支柱本体10を撤去するには、固定ボルト26からナット27を取り外した後に、支柱本体10をベースプレート20から抜き取る。
固結材25が嵌挿部13に付着している場合は、支柱本体10を前後左右に揺れ動かすか、固結材25の一部をはつる等して縁切りして支柱本体10を撤去することができる。
支柱本体10の撤去後において、ベースプレート20の中央部には撤去跡に中央区画室23aが現れる。
中央区画室23aを利用して新たな支柱本体10をベースプレート20に立設する。 支柱本体10の立設方法は既述したとおりであるので説明を省略する。
以上説明したように、支柱本体10が変形した場合には、支柱本体10のみを交換できて、既存のベースプレート20、複数の補強ガイド管30、及び複数のアンカー40a,40bを交換せずにそのまま活用できて、支柱本体10を経済的で、かつ短時間に交換することができる。
[他の実施形態]
<1>アンカーの基端を露出させておく他の形態
先の形態では、複数のアンカー40a,40bの基端を固結材25に埋め殺しする場合について説明したが、複数のアンカー40a,40bの基端のみを露出させておいてもよい。
函体21内に固結材25を充填する際に、複数のアンカー40a,40bの基端部に固結材25が入り込まないように遮蔽しておけば、複数のアンカー40a,40bの基端のみを露出させることが可能である。
本例にあっては、複数のアンカー40a,40bの基端がベースブロック20内で露出しているから、後発的理由で緩んだアンカー40a,40bを簡単に緊張できて、ベースブロック20の良好な支持力を長期間に亘って保証することができる。
<2>支柱本体をベースブロックに固定する他の形態
先の形態では、固定ボルト26をフランジ12に連結することで支柱本体10をべースブロック20に固定する形態について説明したが、フランジ12を固結材25に埋設して固定してもよい。
又、フランジ12を有しない嵌挿部13を固結材25に埋設して固定してもよい。
又、図6に示すように、支柱本体10の嵌挿部13をべースブロック20の厚さより長く形成して、支柱本体10の嵌挿部13の一部をべースブロック20の底部から地中へ向けて真下に突出させる場合もある。
本例にあっては、複数のアンカー40a,40b、及び複数の補強ガイド管30によってべースブロック20の高い安定性が確保されているため、支柱本体10の嵌挿部13の突出長をそれほど長くしなくとも、支柱本体10の安定性が格段に向上するといった利点がある。
又、上記した支柱本体10とベースブロック20の複数の固定手段を適宜組み合せてもよい。
<3>補強板と固結材の付着強度を高める他の形態
先の形態では、補強板22が無孔の板体である場合について説明したが、補強板22の板面に開口を開設したり、補強板22の板面にジベル等の突起物を突設したりしてもよい。
補強板22の開口を通じて隣り合う区画室23a,23b間で固結材25に連続性が付与され、又、補強板22に突起物を突設することで補強板22と固結材25との付着強度が高まり、ベースブロック20の全体としての剛性と強度がさらに高くなる。
G・・・・・・地面
10・・・・・支柱本体
11・・・・・補強縦リブ
12・・・・・フランジ
13・・・・・支柱本体の嵌挿部
20・・・・・ベースブロック
21・・・・・函体
22・・・・・補強板
23・・・・・区画室
23a・・・・中央区画室
23b・・・・周辺区画室
24・・・・・中間取付板
25・・・・・固結材
26・・・・・固定ボルト
26a・・・・開口
27・・・・・ナット
30・・・・・補強ガイド管
40a・・・・斜面谷側のアンカー
40b・・・・斜面谷側のアンカー
41・・・・・充填材
42・・・・・アンカー孔
43・・・・・定着具

Claims (4)

  1. 支柱本体と、地面に接地し、支柱本体の下部と切り離し可能に一体化したベースブロックと、地中から反力を得てベースブロックと連結する複数のアンカーとを具備する防護柵用の支柱構造体であって、
    前記ベースブロックが内部を複数の補強板で区画して複数の区画室を形成した有底構造又は上下を開放した筒構造の函体と、
    前記函体内に充填した固結材と、
    前記函体の底面から下方へ向けて延出し、前記アンカーを挿通する複数の補強ガイド管とを具備し、
    前記函体の区画室内に支柱本体の下部の嵌挿部を嵌挿して、前記支柱本体をベースブロックに撤去可能に立設し、
    前記補強ガイド管内に固化性の充填材を充填してベースブロックと一体の補強支持杭を形成し、
    前記函体内の全域充填した固結材をして、支柱本体の嵌挿部とベースブロックの間と、前記複数の補強支持杭の基端ベースブロックの間を連結したことを特徴とする、
    支柱構造体。
  2. 前記函体に対して複数の補強ガイド管と前記複数のアンカーを放射状に配置したことを特徴とする、請求項1に記載の支柱構造体。
  3. 前記函体の中央区画室の周囲に複数の周辺区画室を形成し、一部の周辺区画室に充填した固結材により前記アンカーの基端を分離不能に連結したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の支柱構造体。
  4. 前記支柱本体の嵌挿部をべースブロックの厚さより長く形成し、該嵌挿部の一部をべースブロックの底部から地中へ向けて真下に突出させたことを特徴とする、請求項1乃至3の何れか一項に記載の支柱構造体。
JP2015504452A 2014-10-14 2014-10-14 支柱構造体 Active JP5801512B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2014/005209 WO2016059657A1 (ja) 2014-10-14 2014-10-14 支柱構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5801512B1 true JP5801512B1 (ja) 2015-10-28
JPWO2016059657A1 JPWO2016059657A1 (ja) 2017-04-27

Family

ID=54477724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015504452A Active JP5801512B1 (ja) 2014-10-14 2014-10-14 支柱構造体

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5801512B1 (ja)
KR (1) KR101958126B1 (ja)
WO (1) WO2016059657A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112962650A (zh) * 2021-03-19 2021-06-15 杨帅 一种用于公路桥梁检测的桩基加固装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2015312521B2 (en) 2014-09-02 2020-07-16 Jarrod Conway WHITE Post support apparatus
CN107675722A (zh) * 2017-11-02 2018-02-09 重庆大学 用于登机桥后立柱的可调式导管基础及其施工方法
KR102221709B1 (ko) * 2020-12-16 2021-03-02 (주)대광 가공 배전선로의 통합 관리 시스템
KR102221708B1 (ko) * 2020-12-16 2021-03-02 (주)대광 배전선로의 위치 추적 시스템

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002047650A (ja) * 2000-08-01 2002-02-15 Toko Corp 組アンカー体及びその施工方法
JP2004143867A (ja) * 2002-10-28 2004-05-20 Minoru Kitagawa 支柱とロープの支持装置と、その設置工法
JP2010222936A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd 落石・雪崩防止柵
JP2010222935A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd 支柱固定構造

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002115213A (ja) 2000-10-04 2002-04-19 Yutaka Hosokawa 防護柵
JP3856731B2 (ja) 2002-06-19 2006-12-13 細川 豊 防護柵
JP4568766B2 (ja) 2004-07-21 2010-10-27 東京製綱株式会社 落石防止柵
JP4686794B2 (ja) 2006-07-28 2011-05-25 株式会社ライテク 崩壊土砂防護柵
JP4549427B1 (ja) * 2009-08-27 2010-09-22 株式会社プロテックエンジニアリング 防護柵
KR20120020739A (ko) * 2010-08-31 2012-03-08 재단법인 포항산업과학연구원 가로시설물용 두부 확장 지주 기초구조물 및 이의 시공방법
KR101157379B1 (ko) * 2011-07-20 2012-06-20 장수호 시공 시간이 단축되는 친환경 기둥 지지대
JP2013079516A (ja) * 2011-10-04 2013-05-02 Maruden-Kogyo Co Ltd 架台基礎

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002047650A (ja) * 2000-08-01 2002-02-15 Toko Corp 組アンカー体及びその施工方法
JP2004143867A (ja) * 2002-10-28 2004-05-20 Minoru Kitagawa 支柱とロープの支持装置と、その設置工法
JP2010222936A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd 落石・雪崩防止柵
JP2010222935A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd 支柱固定構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112962650A (zh) * 2021-03-19 2021-06-15 杨帅 一种用于公路桥梁检测的桩基加固装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR101958126B1 (ko) 2019-03-13
KR20170062531A (ko) 2017-06-07
WO2016059657A1 (ja) 2016-04-21
JPWO2016059657A1 (ja) 2017-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5801512B1 (ja) 支柱構造体
US6536181B1 (en) Composite retaining wall and construction method for underground structure
KR101242476B1 (ko) 지상구축물의 기초구축 방법 및 기초구축용 부재
JP2017523330A5 (ja)
KR101364805B1 (ko) 단위블록벽체 지하구조물 및 그 시공방법
CN211773698U (zh) 一种桩锚支护结构
JP2009097176A (ja) 盛土構造物およびその構築方法
JP5976373B2 (ja) 杭基礎の補強構造および補強方法
KR101181365B1 (ko) 도로변의 지반 보강용 펜스 및 그 시공 방법
EP2495394A1 (en) Tunnel with exterior tube and reinforced interior tube
JP6268698B2 (ja) 防護体とその施工方法
KR101587062B1 (ko) 강재합성 지중토류벽 가시설 및 이의 시공방법
CN107288147A (zh) 岩石地基杆塔基础施工方法
CN103233474B (zh) 立柱结构及包括该立柱结构的基坑支护系统
JP6461690B2 (ja) 基礎構造及び基礎施工方法
JP5628459B1 (ja) 防護柵の支柱構造体
JP5032255B2 (ja) 落石防護兼雪崩予防施設
CN203475438U (zh) 立柱结构及包括该立柱结构的基坑支护系统
CN103233475A (zh) 立柱结构及包括该立柱结构的基坑支护系统
JP6362863B2 (ja) 乗入構台杭の形成工法とその構造
JP5686414B2 (ja) 構真柱
JP4491840B1 (ja) 防護体の支柱構造
CN103485365A (zh) 排桩围护的地下混凝土墙模板的安装方法
CN217480138U (zh) 适用较硬地层的光伏压浆预制桩安装组件、太阳能光伏板支架
CN203307821U (zh) 立柱结构及包括该立柱结构的基坑支护系统

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5801512

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250