JP5801239B2 - 水処理システム - Google Patents

水処理システム

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    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Description

本発明の実施形態は、水処理システムに関する。
従来、嫌気状態で嫌気性微生物群によって、汚水中の有機物を低級脂肪酸の生成過程を経て、メタンと二酸化炭素に有機物を分解する嫌気性処理プロセスが知られており、嫌気性処理プロセスはいくつかの排水処理技術に適用されている。
その一つとして、汚水をリアクタの下部に供給し、上向流で嫌気性微生物層と接触させ、嫌気性微生物群の働きで水処理を行うとする上向流嫌気性汚泥床(UASB:Upflow Anaerobic Sludge Bed)が知られている。
汚水中の有機物の除去を向上させるために、汚水と嫌気性微生物の接触する機会を増加する必要があり、そのため汚水の一部を循環させることにより攪拌効率を向上させ、汚水と嫌気性微生物の接触効率を向上させたシステムが提案されている。
しかし、給水の流量が上がる場合、反応槽内の上昇流速が上昇し、グラニュールの流出の原因となる可能性がある。
これを解決すべく、特許文献1記載の技術は、循環水を処理水と別に引抜く循環配管が設置されており、引き抜いた循環水をリアクタの外部に設置した調整槽に重力で流すようにされている。原水も調整槽に流入されることにより、原水と循環水を混合する。そして、混合水を給水としてリアクタの下部にポンプで供給し、処理水は従来と同様にオーバーフローで流出する構造となっている。
米国特許第8,021,552号公報
しかしながら、従来技術においては、調整槽に流入している原水の流量が急激に増えた場合、循環水引抜管に逆流する可能性があり、原水が嫌気性微生物層に接触することなく流出してしまう可能性があった。
このように原水が循環水引抜管を逆流した場合には、混合水または原水が直接にセパレータに流れこんで、処理されずに流出することとなり、処理水の水質が悪化する可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、開発途上国等のようにインフラが整備されていない場所に設置される水処理システムであっても、循環水引抜管への原水の逆流を避けるとともに、原水流量の変動、特に原水流量の急激な増加に対して順応力を高めることが可能な水処理システムを提供することにある。
実施形態の水処理システムは、処理対象の被処理水を嫌気性微生物群により嫌気性処理するリアクタと、前記リアクタにおいて得られた処理水とバイオガスとを分離するセパレータと、を備えている。
そして、調整槽は、原水をリアクタで処理され、セパレータにより分離された処理水の一部である循環水と混合して調整水としてリアクタに供給する。
ここで、調整槽は、互いに第1の隔壁により隔てられ、調整水が貯留される原水貯留部分と、循環水が貯留される循環水貯留部分と、を有し、循環水は循環水貯留部分の第2の隔壁により、リアクタから供給された調整水を一旦当該循環水貯留部分の底部側に導き、さらに第1の隔壁を乗り越えてオーバーフローすることにより原水貯留部分側に一方的に流れ込むようにされている。
図1は、第1実施形態の水処理システムの概要構成ブロック図である。 図2は、第2実施形態の水処理システムの概要構成ブロック図である。 図3は、第3実施形態の水処理システムの概要構成ブロック図である。 図4は、第4実施形態の水処理システムの概要構成ブロック図である。
次に実施形態について詳細に説明する。
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態の水処理システムの概要構成ブロック図である。
第1実施形態の水処理システム100は、処理対象の原水W1を供給する供給配管1と、原水W1のpH及び温度などを処理に対して好適な状態にするために、後述する循環水W2と混合して調整水WMとする調整を行う原水貯留部分2a及び循環水W2を貯留する循環水貯留部分2bを備えた調整槽2と、原水貯留部分2aの限界水位を検出するレベルスイッチ(LS)3と、原水貯留部分2a内の調整水WM(=W1+W2)を原水貯留部分2aの底部からリアクタ(反応槽)9に供給するための搬送配管4と、を備えている。
さらに水処理システム100は、循環水貯留部分2b内にリアクタ9から供給された循環水W2とともに搬送された嫌気整備生物群を含むグラニュール9bを搬送配管4を介して再びリアクタ9に戻す際に開状態とされるバルブ5a及び戻し配管5bを有する引抜配管5と、搬送配管4を介して供給される調整水WMあるいはリアクタ9に戻されるグラニュール9bをリアクタ9に戻すためのポンプ6と、リアクタ9内で分離された処理後の調整水WMの一部を循環水W2として戻すための循環配管7と、リアクタ9内で気液分離を行うセパレータ8と、調整水WMをグラニュール9と接触させて嫌気消化を行わせるためのリアクタ9と、セパレータ8により分離されたバイオガスを引き抜くためガス送出配管10と、セパレータ8により分離された処理水W3を送出する処理水送出配管11と、を備えている。
上記構成において、調整槽2内において、原水貯留部分2aと、循環水貯留部分2bとは、隔壁SWを介して仕切られている。
隔壁SWの高さは、原水貯留部分2aにおける最大水量時の水面よりも十分に高く設定されている。これにより、循環水W2は、隔壁SWを乗り越えてオーバーフローして原水貯留部分2aに流れ込むが、原水W1及び原水W1の浮遊物等が隔壁SWを乗り越えて循環水貯留部分2b側に流れ込むことはないようになっている。
次に第1実施形態の動作を説明する。
まず、原水W1は供給配管1によって調整槽2の原水貯留部分2aに供給される。
循環水貯留部分2bに収集された循環水W2は、循環水貯留部分2bからオーバーフローすると、原水貯留部分2aに流れ込んで、原水W1と混合し、調整水WMとなる。このとき、調整水WMは、pH及び温度が原水W1よりも循環水W2に近づくこととなる。
そして得られた調整水WMは、原水貯留部分2aの底部(下部)から図示しないフィルタ(金網等)を通すことにより大きなゴミなどが除かれた後、ポンプ6により搬送配管4を介して引き抜かれてリアクタ9の下部に供給される。
そして、調整水WMは、リアクタ9内で上向きに流される。
この結果、調整水WMは、グラニュール9aを介して、嫌気性微生物と接触し、嫌気性消化プロセスにより処理がなされることとなる。
ここで、嫌気性消化プロセスについて説明する。
嫌気性消化プロセスは、実際には、四つの主要ステージで構成されている。
このため、グラニュール9aは、嫌気性消化の4段階に関与する細菌で構成されている。
第1ステージ[加水分解]: 炭水化物、脂肪、および蛋白質は、単純な糖、脂肪酸、およびアミノ酸に分解される。
第2ステージ[酸生成] :第1ステージにおける反応生成物は、さらに小さなコンポーネント(炭酸酸、アルコール、水素、二酸化炭素、アンモニア)に分割される。
第3ステージ[酢酸生成]:第2ステージの反応生成物は、水素、酢酸、および二酸化炭素に分解される。
第4ステージ[メタン生成]:第4ステージにおいては、第3ステージの反応生成物はメタンと二酸化炭素に変換される。
上記嫌気性消化プロセスにおける一般的なプロセスは、次の化学反応式で表すことができる。
12 → 3CO + 3CH
再び第1実施形態の動作について説明する。
上述したように、リアクタ9内において、嫌気性消化プロセスによりバイオガスが発生するが、バイオガスがグラニュール9aに付着し、グラニュール9aの一部が上昇流に乗って上昇する。
そこで、リアクタ9の上部に設置されているセパレータ8により、バイオガスをグラニュール9aと水から分離することとなる。
そして、セパレータ8により分離されたバイオガスは、ガス送出配管10によりガス出口まで送出される。
一方、バイオガスと分離されたグラニュール9aは、グラニュール9aの高沈降性によりリアクタ9の下部に滞留し、保持される。
また、セパレータ8に設置された循環配管7を介して、処理水W3の一部は、循環水貯留部分2bに送られ、残った処理水W3は、順次、処理水送出配管11により送出される。
上記動作と並行して、レベルスイッチ3は、調整水WMの水位(レベル)が上限水位(図中▽印で示す。)に至ったか否かを判別し、調整水WMの水位が上限水位に至った場合には、警報を出すなどの動作を行う。
また、循環水W2の供給に伴って、循環水貯留部分2bの底部にグラニュール9bが沈殿した場合には、バルブ5aをオペレータが開状態とし、戻し配管5bを介して、引き抜き、ポンプ6により調整水WMと一緒に流すことで、リアクタ9内に戻されることとなる。
以上の構成によれば、原水W1の原水貯留部分2aへ流れ込む原水W1の流量の変化が循環水W2の流れには影響せず、原水W1あるいは調整水WMが循環水貯留部分2bに流れ込むことがない。
したがって、循環水貯留部分2b及び循環配管7を介して、原水W1及び調整水WMがリアクタ9内のセパレータ8内に直接逆流することがなく、逆流に起因して処理水W3の水質が悪化することがない。
また、循環水W2とともにセパレータ8から循環水貯留部分2bに引き出されているグラニュール9bがある場合でも、バルブ5a及び戻し配管5bを介して、循環水貯留部分2bの底部に沈殿したグラニュール9bをリアクタ9に戻すことができ、循環水貯留部分2b内のグラニュール9bの蓄積を避けることができる。
[2]第2実施形態
図2は、第2実施形態の水処理システムの概要構成ブロック図である。図2において、図1と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
第2実施形態の水処理システム200は、処理対象の原水W1を供給する供給配管1と、原水W1のpH及び温度などを処理に対して好適な状態にするために後述する循環水W2と混合して調整水WMとする調整を行う原水貯留部分2a及び循環水W2を貯留する循環水貯留部分2bを備えた調整槽2と、原水貯留部分2aの限界水位を検出するレベルスイッチ(LS)3と、原水貯留部分2a内の調整水WM(=W1+W2)を原水貯留部分2aの底部からリアクタ(反応槽)9に供給するための搬送配管4と、を備えている。
さらに水処理システム200は、循環水貯留部分2b内にリアクタ9から供給された循環水W2とともに搬送された嫌気整備生物群を含むグラニュール(グラニュール層)9bを搬送配管4を介して再びリアクタ9に戻す際に開状態とされるバルブ5a及び戻し配管5bを有する引抜配管5と、搬送配管4を介して供給される調整水WMあるいはリアクタ9に戻されるグラニュール9bをリアクタ9に戻すためのポンプ6と、リアクタ9内で分離された処理後の調整水WMの一部を循環水W2として戻すための循環配管7と、リアクタ9内で気液分離を行うセパレータ8と、調整水WMをグラニュール9と接触させて嫌気消化を行わせるためのリアクタ9と、セパレータ8により分離されたバイオガスを引き抜くためガス送出配管10と、セパレータ8により分離された処理水W3を送出する処理水送出配管11と、を備えている。
上記構成において、調整槽2内において、原水貯留部分2aと、循環水貯留部分2bとは、隔壁SW1を介して仕切られている。隔壁SW1の最下部には、原水貯留部分2aと、循環水貯留部分2bとを連通する孔が設けられている。
本第2実施形態においても、隔壁SW1の高さは、原水貯留部分2aにおける最大水量時の水面よりも十分に高く設定されている。これにより、循環水W2は、隔壁SW1を乗り越えてオーバーフローして原水貯留部分2aに流れ込むが、原水W1及び原水W1の浮遊物等が隔壁SWを乗り越えて循環水貯留部分2b側に流れ込むことはないようになっている。
さらに本第2実施形態においては、循環水貯留部分2bは、隔壁SW2により、第1循環水貯留部分2b−1と、第2循環水貯留部分2b−2と、に分けられている。
次に第2実施形態の動作を説明する。
まず、原水W1は供給配管1によって調整槽2の原水貯留部分2aに供給される。
一方、循環水貯留部分2bにおいては、セパレータ8から循環配管7を介して送出された循環水W2は、第2循環水貯留部分2b−2に導入される。このとき、第2循環水貯留部分2b−2の上面は隔壁SW2により覆われているため、第1実施形態の場合と異なり、循環配管7を介して流れ込んだばかりの高濃度のグラニュール9bが浮遊した状態の循環水W2が直接的に隔壁SW1を乗り越えてオーバーフローして、原水貯留部分2a側に流れ込むことはない。
すなわち、より確実に循環水貯留部分2bの底部にグラニュール9bを堆積させることができる。
したがって、循環水W2とともにセパレータ8から循環水貯留部分2bに引き出されて浮遊しているグラニュール9bがある場合でも、確実に堆積させて、バルブ5a及び戻し配管5bを介して、リアクタ9に戻してグラニュール9bの再利用を効率的に行える。
そして、循環水W2は、循環水貯留部分2bからオーバーフローすると、原水貯留部分2aに流れ込んで、原水W1と混合し、調整水WMとなり、ポンプ6により搬送配管4を介して引き抜かれてリアクタ9の下部に供給され、第1実施形態と同様に処理がなされることとなる。
以上の説明のように、本第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、循環水W2中に浮遊している高濃度のグラニュール9bがそのまま原水貯留部分2a側に流れ込むことによる調整水WMの泡立ちを避けることができる。
[3]第3実施形態
図3は、第3実施形態の水処理システムの概要構成ブロック図である。図3において、図1と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
第3実施形態の水処理システム300は、処理対象の原水W1を供給する供給配管1と、原水W1のpH及び温度などを処理に対して好適な状態にするために後述する循環水W2と混合して調整水WMとする調整を行う原水貯留部分2a、循環水W2を貯留する循環水貯留部分2b及び原水調整部分2cを備えた調整槽2と、原水貯留部分2aの限界水位を検出するレベルスイッチ(LS)3と、原水貯留部分2a内の調整水WM(=W1+W2)を原水貯留部分2aの底部からリアクタ(反応槽)9に供給するための搬送配管4と、循環水貯留部分2b内にリアクタ9から供給された循環水W2とともに搬送された嫌気整備生物群を含むグラニュール(グラニュール層)9bを搬送配管4を介して再びリアクタ9に戻す際に開状態とされるバルブ5a及び戻し配管5bを有する引抜配管5と、を備えている。
さらに水処理システム300は、搬送配管4を介して供給される調整水WMあるいはリアクタ9に戻されるグラニュール9bをリアクタ9に戻すためのポンプ6と、リアクタ9内で分離された処理後の調整水WMの一部を循環水W2として戻すための循環配管7と、リアクタ9内で気液分離を行うセパレータ8と、調整水WMをグラニュール9と接触させて嫌気消化を行わせるためのリアクタ9と、セパレータ8により分離されたバイオガスを引き抜くためガス送出配管10と、セパレータ8により分離された処理水W3を送出する処理水送出配管11と、原水調整部分2c内に原水W1とともに導入されたスラッジ12が原水調整部分2cの底部に堆積した場合に、開状態とされるバルブ13と、バルブ13を介して導入されたスラッジ12を原水調整部分2c外に排出する排出配管14と、を備えている。
上記構成において、調整槽2内において、原水調整部分2cと、原水貯留部分2aとは、隔壁SW11を介して仕切られ、原水貯留部分2aと、循環水貯留部分2bとは、隔壁SW12を介して仕切られている。
ここで、隔壁SW11の高さは、原水貯留部分2aにおける最大水量時の水面よりも十分に高く設定されている。これにより、原水調整部分2cに供給された原水W1は、当該原水W1に含まれるスラッジやゴミ(例えば、石、流木など)が沈殿させられた後に、隔壁SW11を乗り越えてオーバーフローして原水貯留部分2aに流れ込むが、原水W1及び原水W1の浮遊物等が隔壁SW11を乗り越えて原水貯留部分2a側に流れ込むのを抑制することができるようになっている。
また、本第3実施形態においても、隔壁SW12の高さは、原水貯留部分2aにおける最大水量時の水面よりも十分に高く設定されている。これにより、循環水W2は、隔壁SW12を乗り越えてオーバーフローして原水貯留部分2aに流れ込むが、原水W1及び原水W1の浮遊物等が隔壁SW12を乗り越えて循環水貯留部分2b側に流れ込むことはないようになっている。
次に第3実施形態の動作を説明する。
まず、原水W1は供給配管1によって調整槽2の原水調整部分2cに供給された原水W1は、当該原水W1に含まれるスラッジやゴミが沈殿させられた後に、隔壁SW11を乗り越えてオーバーフローして原水貯留部分2aに供給される。
一方、循環水貯留部分2bにおいては、セパレータ8から循環配管7を介して送出された循環水W2は、循環水貯留部分2bからオーバーフローすると、原水貯留部分2aに流れ込んで、原水W1と混合し、調整水WMとなり、ポンプ6により搬送配管4を介して引き抜かれてリアクタ9の下部に供給され、第1実施形態と同様に処理がなされることとなる。
また、原水調整部分2c内に原水W1とともに導入されたスラッジ12が原水調整部分2cの底部に堆積した場合には、バルブ13が開状態とされて、自重により、あるいは、図示しないポンプを接続して、排出配管14を介して、スラッジ12を原水調整部分2c外に排出する。
以上の説明のように、本第3実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、原水W1に含まれているスラッジ成分やゴミの原水貯留部分2a内へ流れ込みや堆積を抑制できるので、メンテナンス性が向上する。
以上の説明は、第1実施形態の水処理システムに、原水調整部分2cを設けた構成となっていたが、第2実施形態の水処理システムに同様に原水調整部分2cを設けるように構成することも可能である。
[4]第4実施形態
図4は、第4実施形態の水処理システムの概要構成ブロック図である。
第4実施形態の水処理システム400は、処理対象の原水W1を供給する供給配管1Bと、供給配管1Bを介して供給された原水W1を貯留する原水タンク21と、原水タンク21に貯留された原水W1を原水W1の自重により調整タンク23に供給する供給配管22と、原水W1のpH及び温度などを処理により好適な状態にするために後述する循環水W2と混合して調整水WMとする調整を行う調整タンク23と、を備えている。
さらに水処理システム400は、調整タンク23内の調整水WMを調整水WMの自重によりリアクタ28の底部に供給する複数の供給配管24と、リアクタ28内でセパレータ27により分離された処理後の調整水WMである処理水W3の一部をポンプ26により循環水W2として調整タンク23に戻すための循環配管25と、リアクタ28内で気液分離を行うセパレータ27と、調整水WMをグラニュール28aと接触させて嫌気消化を行わせるためのリアクタ28と、セパレータ27により分離されたバイオガスを引き抜くためガス送出配管29と、セパレータ27により分離された処理水W3を送出する処理水送出配管30と、を備えている。
上記構成において、原水タンク21へ流れ込む原水W1の流量の変化が循環水W2の流れには影響せず、原水W1あるいは調整水WMが循環配管25の系統に流れ込むことがない。
したがって、原水W1及び調整水WMがリアクタ28内のセパレータ27内に直接逆流することがなく、逆流に起因して処理水W3の水質が悪化することがない。
次に第4実施形態の動作を説明する。
まず、原水W1は供給配管1Bによって、原水タンク21に供給される。
これにより、原水タンク21は、供給配管1Bを介して供給された原水W1を貯留する。
原水タンク21に貯留された原水W1を原水W1の自重により供給配管22を介して、調整タンク23に供給される。
これと並行して、リアクタ28内でセパレータ27により分離された処理後の調整水WMである処理水W3の一部はポンプ26により循環配管25を介して循環水W2として調整タンク23に戻される。
これにより、調整タンク23内では、原水W1のpH及び温度などを処理に対して好適な状態にするために循環水W2と混合して調整水WMとする調整がなされる。
そして、調整タンク23内で調整された調整水WMは、複数の供給配管24を介して自重によりリアクタ28の底部に供給される。
この結果、リアクタ28では、調整水WMをグラニュール28aと接触させて嫌気消化を行わせる。
そして、セパレータ27は、リアクタ28内で気液分離を行い、セパレータ27により分離された処理後の調整水WMである処理水W3の一部は、ポンプ26により循環水W2として循環配管25を介して、調整タンク23に戻される。
そして、セパレータ27により分離されたバイオガスは、ガス送出配管29によりガス出口まで送出される。
一方、バイオガスと分離されたグラニュール28aは、グラニュール28aの高沈降性によりリアクタ28の下部に滞留し、保持される。
以上の説明のように、本第4実施形態によれば、原水タンク21へ流れ込む原水W1の流量の変化が循環水W2の流れには影響せず、原水W1あるいは調整水WMが循環配管25の系統に流れ込むことがなく、原水W1及び調整水WMがリアクタ28内のセパレータ27内に直接逆流することがなく、逆流に起因して処理水W3の水質が悪化することがない。
また、原水W1の流入量などの影響が直接的に調整タンク23に及ぶのを抑制でき、メンテナンス性が向上する。
[5]実施形態の効果
以上の説明のように、各実施形態によれば、極力、ポンプなどの使用を避けて水処理システムを構築しているので、開発途上国等のように電源供給インフラなどのインフラが整備されていない場所に設置される水処理システムであっても、循環水引抜管への原水の逆流を避けるとともに、原水流量の変動、特に原水流量の急激な増加に対して順応力を高めることが可能となる。
[6]実施形態の変形例
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、1B 供給配管
2 調整槽
2a 原水貯留部分
2b 循環水貯留部分
2b−1 第1循環水貯留部分
2b−2 第2循環水貯留部分
2c 原水調整部分
3 レベルスイッチ
4 搬送配管
5 引抜配管
5a バルブ
5b 配管
6 ポンプ
7 循環配管
8 セパレータ
9 リアクタ
9a グラニュール
9b グラニュール
W3 処理水
10 ガス送出配管
11 処理水送出配管
12 スラッジ
13 バルブ
14 排出配管
21 原水タンク
22 供給配管
23 調整タンク
24 供給配管
25 循環配管
26 ポンプ
27 セパレータ
28 リアクタ
28a グラニュール
29 ガス送出配管
30 処理水送出配管
SW11 隔壁
SW12 隔壁
100 水処理システム
200 水処理システム
300 水処理システム
400 水処理システム
SW、SW1、SW2、SW12 隔壁
SW11 隔壁(原水隔壁)
W1 原水
W2 循環水
WM 調整水

Claims (4)

  1. 処理対象の原水を嫌気性微生物群により嫌気性処理するリアクタと、前記リアクタにおいて得られた処理水とバイオガスとを分離するセパレータと、を備えた水処理システムにおいて、
    前記原水を前記リアクタで処理され、セパレータにより分離された処理水の一部である循環水と混合して調整水として前記リアクタに供給するための調整槽を有し、
    前記調整槽は、互いに第1の隔壁により隔てられ、前記調整水が貯留される原水貯留部分と、
    前記循環水が貯留される循環水貯留部分と、を有し、
    前記循環水貯留部分は、前記循環水が前記リアクタから供給された調整水を一旦当該循環水貯留部分の底部側に導く第2の隔壁を備え
    前記循環水は、前記第1の隔壁を乗り越えてオーバーフローすることにより前記原水貯留部分側に一方的に流れ込むようにされている、
    水処理システム。
  2. 前記第1の隔壁の高さは、前記原水が前記隔壁を乗り越えてオーバーフローして、前記循環水貯留部分側に流れ込むことがないように、前記原水貯留部分における最大水量時の水面よりも十分に高く設定されている、
    請求項1記載の水処理システム。
  3. 前記原水貯留部分の底部からポンプを介して前記調製水を前記リアクタの下部に供給する、
    請求項1又は請求項2記載の水処理システム。
  4. 前記調整槽は、さらに前記原水貯留部分と原水隔壁により隔てられた原水調整部分を有し、
    前記原水は、前記原水隔壁を乗り越えてオーバーフローすることにより前記原水貯留部分側に一方的に流れ込むようにされている、
    請求項1乃至請求項のいずれか一項記載の水処理システム。
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