JP5800622B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、加熱調理器に関し、特に、加熱室内に高周波および蒸気を供給可能な加熱調理器に関する。
被調理物の温度を測定する温度センサを有する加熱調理器を開示した先行文献として、特開2003−336849号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された蒸気発生機能付き高周波加熱装置においては、循環ファン室内に配置した赤外線センサで加熱室内の被調理物の温度を測定している。加熱室内と循環ファン室とには、蒸気の循環経路が形成されている。
特開2003−336849号公報
赤外線センサなどのセンサが蒸気に曝されると、センサに汚れが付着する、または、センサが結露することがある。また、センサが高温の蒸気により加熱される。その場合、センサの感度が低下して、正確な温度測定ができなくなる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、センサの感度低下を抑制して、所望の加熱温度で調理することができる、加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に基づく加熱調理器は、被調理物を収納して扉で開閉される加熱室と、加熱室内に熱源として蒸気を供給する第1の加熱装置である蒸気発生装置と、第1の加熱装置とは異なる熱源で加熱室内を加熱する第2の加熱装置と、加熱室内の被調理物の温度を加熱室に設けられた検出孔を通して測定するセンサとを備える。また、加熱調理器は、加熱室に設けられ、加熱室内に外気を供給する給気口と、給気口を開閉する給気開閉部と、給気口と連通して外気を導入する給気路とを備える。センサは、給気路内に位置する。蒸気発生装置が稼動している時は、給気開閉部により検出孔および給気口が閉じられて、加熱室内が密閉される。蒸気発生装置が稼動せずに第2の加熱装置が稼動している時に、給気開閉部により検出孔および給気口が開かれて、センサにより被調理物の温度が測定されつつ、給気路内に導入された外気がセンサを通過して給気口から加熱室内に供給される。
本発明の一形態においては、給気開閉部は、検出孔および給気口に対向して検出孔および給気口を閉塞する閉塞部と、閉塞部を移動させる駆動部とを含む。駆動部が閉塞部を移動させることにより、給気開閉部が検出孔および給気口を開閉する。
本発明の一形態においては、駆動部は、閉塞部を揺動させる。
本発明の一形態においては、駆動部は、閉塞部を検出孔および給気口と対向した状態で滑動させる。
本発明の一形態においては、センサは、被調理物の温度測定時には閉塞部の揺動範囲内の所定の位置に位置し、かつ、閉塞部が揺動して閉塞部から押圧されることにより揺動範囲内から離脱するように設けられている。
本発明の一形態においては、センサは、付勢機構により支持されている。付勢機構は、揺動範囲内から離脱したセンサを上記所定の位置に戻すようにセンサを付勢している。
好ましくは、センサが、放熱形状部を含む。
本発明の一形態においては、放熱形状部は、閉塞部からセンサが押圧される際に閉塞部と摺動する。
本発明の一形態においては、蒸気発生装置および第2の加熱装置の両方が稼動していないときは、給気開閉部により検出孔が閉じられている。
本発明の一形態においては、扉の開閉状態を検知する検知手段をさらに備える。検知手段が扉の開きを検知した際に、給気開閉部により検出孔が閉じられる。
本発明によれば、センサの感度低下を抑制して、所望の加熱温度で調理することができる。
本発明の実施形態1に係る加熱調理器の外観を示す斜視図である。 同実施形態に係る加熱調理器において断熱扉を開いた状態を示す斜視図である。 図2のIII−III線矢印方向から見た断面図である。 図1のIV−IV線矢印方向から見た図である。 給気開閉部により給気口が開いている状態を示す一部断面図である。 給気開閉部により給気口が閉じている状態を示す一部断面図である。 同実施形態に係るセンサのスライドリブの形状を示す底面図である。 本発明の実施形態2に係る加熱調理器において給気開閉部により給気口が開いている状態を示す一部断面図である。 同実施形態に係る加熱調理器において給気開閉部により給気口が閉じている状態を示す一部断面図である。
以下、本発明の実施形態1に係る加熱調理器について説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る加熱調理器の外観を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る加熱調理器において断熱扉を開いた状態を示す斜視図である。
図1,2に示すように、本発明の実施形態1に係る加熱調理器1は、図示しない断熱手段にて断熱処理を施されて前面が開口した箱体100と、その箱体100に設けられ、内部に被調理物を収納する加熱室10とを備える。箱体100の前面の開口は、加熱室10の前面側の端部に位置している。
箱体100の前面側に、上記開口を開閉自在に閉塞する断熱扉200が設けられている。すなわち、加熱室10は、断熱扉200で開閉される。本実施形態においては、断熱扉200は、タテ開きの構造を有しているが、これに限られず、ヨコ開きの構造を有していてもよい。
断熱扉200において、加熱室10内の温度および調理条件などを表示する表示部210が設けられている。また、断熱扉200において、加熱調理器1の使用者が調理条件を入力するための操作部220が設けられている。表示部210および操作部220は、箱体100の一部に配置された制御手段である制御部と接続されている。
さらに、断熱扉200において、加熱室10内を加熱調理器1の外側から視認可能とする窓部230が設けられている。窓部230は、電磁波を遮断可能、かつ、断熱性を有する透明な材料から形成されている。
箱体100の上記開口の周囲に、図示しないパッキンが設けられている。そのため、断熱扉200が閉じた状態において、加熱室10内は、パッキンを介して箱体100と断熱扉200とにより封止される。また、箱体100の上部に、排気を外部に放出するための吹出口110が設けられている。
図3は、図2のIII−III線矢印方向から見た断面図である。図4は、図1のIV−IV線矢印方向から見た図である。
図3,4に示すように、加熱室10内にトレー310が配置される。具体的には、トレー310は、加熱室10の底面120上に配置される。被調理物300は、トレー310上に載置される。
加熱調理器1は、後述する第1の加熱装置とは異なる熱源で加熱室10内を加熱する第2の加熱装置であり、加熱室10内に熱源である高周波を供給する高周波加熱装置を含む。なお、第2の加熱装置は、高周波加熱装置に限られず、コンベクションまたはグリルなどでもよい。
高周波加熱装置は、加熱室10の底面120の下方に配置されている。高周波加熱装置は、高周波を発生するマグネトロン450、および、マグネトロン450で発生した高周波を加熱室10内に伝播させる導波管410を含む。
また、高周波加熱装置は、底面120の下方で底面120と平行な平面内において回転する回転アンテナ400、および、回転アンテナ400を回転駆動させるモータ420を含む。回転アンテナ400が回転することにより、加熱室10内の所望の範囲に高周波が供給される。
高周波加熱装置は、制御部440と接続されている。制御部440は、操作部220から入力された調理条件に応じて、高周波加熱装置の動作を制御する。モータ420の近傍に、モータ420および制御部440などの電装部品を冷却する冷却ファン430が配置されている。
加熱室10の下方および右側方に、外気が通流する外気ダクト460が設けられている。外気ダクト460は、箱体100の底面に設けられた図示しない吸込口と繋がっている。外気ダクト460内に、電装部品および、マグネトロン450および冷却ファン430が配置されている。
電装部品は、加熱調理器1の各部を駆動する駆動回路およびこれを制御する制御回路などを含み、多数の発熱素子を実装している。冷却ファン430が駆動することにより、吸込口から外気ダクト460内に外気が取り込まれ、発熱する電装部品およびマグネトロン450が冷却される。外気ダクト460内に取り込まれた外気は、箱体100の背面に設けられた開口から流出する。
加熱調理器1は、加熱室10内に熱源として蒸気を供給する第1の加熱装置である蒸気発生装置を含む。蒸気発生装置は、加熱室10の右側方において、着脱自在に設けられた給水タンク500と接続されている。蒸気発生装置は、給水タンク500内からの水の取り込み量を調節する給水弁620、取り込んだ水を加熱して蒸発させる蒸気発生用ヒータ630、および、取り込んだ水の水位を測定する水位センサー640を含む。
また、蒸発器発生装置には、取り込んだ水を排出するための水抜き栓690が設けられている。水抜き栓690から排出された水の排出先に、露受け580が設けられている。
蒸気発生装置の上方に、循環ユニット530が配置されている。循環ユニット530は、蒸気用チューブ590により蒸気発生装置と接続されている。蒸気発生装置から発生した蒸気は、蒸気用チューブ590を通過して循環ユニット530内に流入する。循環ユニット530は、循環ファン560と循環ファン560を駆動するモータ570とを含む。
循環ユニット530は、加熱室10の上方に設けられた上部ダクト540と接続されている。上部ダクト540の内部には、シーズヒータなどの加熱ヒータ600が設けられている。上部ダクト540は、加熱室10の左側方に設けられた側部ダクト550と連通している。上部ダクト540および側部ダクト550は、断熱材610により覆われている。
加熱ヒータ600は、加熱室10内の被調理物300を輻射熱で加熱する。また、加熱ヒータ600は、上部ダクト540内を通流する蒸気または空気を加熱する。加熱ヒータ600は、蒸気を昇温して過熱蒸気を生成することができる。
加熱室10の天井部には、上部ダクト540内で加熱された蒸気または空気が加熱室10内に吹き出すための図示しない上部吹出口が設けられている。加熱室10の左側壁には、側部ダクト550内に到達した蒸気または空気を加熱室10内に吹き出すための図示しない側部吹出口が設けられている。また、加熱室10の右側壁には、加熱室10内の蒸気または空気を循環ユニット530内に移動させるための図示しない吸気口が設けられている。
さらに、加熱室10の右側壁において、吸気口より加熱室10の前方側に後述する給気口13、吸気口より加熱室10の後方側に図示しない排気口が設けられている。給気口13の近傍に、後述するセンサ用の検出孔12が設けられている。検出孔12および給気口13が位置する部分の加熱室10の右側壁は、横断面において三角形状に凹んでいる。
給気口13は、加熱室10内に外気を供給する。また、給気口13は、断熱扉200の近傍に配置され、給気口13から吹き出される気流が断熱扉200に沿って通流するようにされている。
循環ファン560が駆動することにより、加熱室10内の蒸気または空気は、吸気口から上部ダクト540内に吸い込まれて加熱ヒータ600により加熱された後、上部吹出口および側部吹出口から加熱室10内に吹き出される。このように、蒸気または空気が循環することにより、加熱室10内の蒸気または空気が所定の温度に維持される。
排気口は、加熱室10の右側方に設けられた排気ダクト670と排気チューブ510により繋がっている。排気ダクト670は、吹出口110と繋がっている。排気ダクト670には、排気流路を調節する排気ダンパ680が設けられている。
加熱室10の右側方において、外気ダクト460の側方に送風ダクト660が設けられている。送風ダクト660内の下部に、給気ファン650が設けられている。送風ダクト660は、上下に延びる縦通路、縦通路の上端と繋がって前後に延びる横通路、および、横通路の末端に位置するノズル部661を有する。
縦通路は、給気ファン650から上方に延びている。横通路は、縦通路から後方に屈曲して延び、排気ダクト670内に挿通されている。ノズル部661は、横通路からさらに上方に屈曲して延び、端部が上方に向かって開口している。上記の構成により、排気ダクト670内にエジェクタが形成され、給気ファン650が駆動することにより、排気口から吹出口110に向かう気流が発生する。
送風ダクト660の縦通路の上部には、給気チューブ520が分岐して設けられている。給気チューブ520は、加熱室10の右側方に設けられて加熱室10の給気口13と繋がった送風ダクト660に接続されている。
給気チューブ520および送風ダクト660は、給気ファン650が駆動することにより、給気口13から加熱室10内に外気を供給する給気路を構成する。すなわち、給気路は、給気口13と連通して外気を導入する。なお、給気チューブ520は、ダクトで構成されていてもよい。
給気口13側の給気ダクト790の右側下部に、給気口13を開閉する給気開閉部700が設けられている。給気開閉部700の構成については後述する。
給気開閉部700の近傍における給気ダクト790内に、加熱室10内の被調理物300の温度を検出孔12を通して測定するセンサ800が設けられている。すなわち、センサ800は、給気路内に位置している。センサ800は、検出孔12を通して赤外線810を受光することにより、被調理物300の温度を測定する。本実施形態においては、センサ800は赤外線センサであるが、センサ800はこれに限られず温度を非接触で測定できるものであればよい。なお、赤外線センサは、単眼式および複眼式のいずれでもよい。
センサ800による温度測定結果は、制御部440に送られる。制御部440は、送られた温度測定結果に基づいて所望の温度で被調理物300を加熱できるように、高周波加熱装置または蒸気発生装置を稼動させる。
図5は、給気開閉部により給気口が開いている状態を示す一部断面図である。図6は、給気開閉部により給気口が閉じている状態を示す一部断面図である。
図5,6に示すように、給気ダクト790においては、検出孔12および給気口13に対向するリーク孔791が形成されている。給気開閉部700は、検出孔12および給気口13とリーク孔791とを択一的に開閉する。給気ダクト790の一部は、給気開閉部700のハウジングを構成している。給気開閉部700のハウジングを構成している部分の給気ダクト790には、外気ダクト460と通じる開口が形成されている。
給気開閉部700は、検出孔12および給気口13に対向して検出孔12および給気口13を閉塞する閉塞部760と、閉塞部760を移動させる駆動部であるカム機構720とを含む。
閉塞部760は、略平板状に形成されている。閉塞部760の背面に、カム機構720のカムと当接するための当接部730が設けられている。当接部730の先端に、給気ダクト790の一部に回動自在に支持された軸部731が設けられている。また、当接部730には、給気ダクト790に連結された引張りばね740が取り付けられている。閉塞部760は、当接部730を介して引張りばね740により、検出孔12および給気口13から離れる方向に付勢されている。
カム機構720は、カムを駆動するモータを含む。カムが矢印721で示す方向に回動することにより、閉塞部760は、当接部730を介して矢印761で示す方向に揺動する。カムが当接部730から退避する方向に回転してカムによる当接部730の押圧が無くなると、引張りばね740の付勢力により閉塞部760が元の位置に戻される。
検出孔12および給気口13の周囲を囲むように、可撓性部材からなる環状のパッキン750が給気ダクト790内に配設されている。閉塞部760が当接部730を介してカム機構720のカムにより押圧されて検出孔12および給気口13を閉じた状態において、閉塞部760はパッキン750の全周と密接している。そのため、検出孔12および給気口13からの気流の漏れを防止できる。このように、駆動部が閉塞部760を移動させることにより、給気開閉部700が検出孔12および給気口13を開閉する。
給気ダクト790の給気口13側の端部に、センサ800をスライド可能にするためのスライドハウジング840が形成されている。スライドハウジング840は、左上方から右下方に延びて加熱室10の側壁に沿うように形成されている。スライドハウジング840の天井部の一部には、外気ダクト460と通じる開口が設けられている。
センサ800には、スライドハウジング840の天井部に連結された圧縮ばね830が取り付けられている。センサ800は、付勢機構である圧縮ばね830により支持されている。センサ800は、圧縮ばね830により、閉塞部760の表面を押圧するように付勢されている。
センサ800の圧縮ばね830側とは反対側に、閉塞部760と摺接するスライドリブ820が設けられている。スライドリブ820は、横断面において、曲線状の外形を有している。
図7は、本実施形態に係るセンサのスライドリブの形状を示す底面図である。図7に示すように、センサ800のスライドリブ820は、放熱形状部である複数のフィン821を含む。
図5に示すように、閉塞部760がリーク孔791を閉じている状態において、閉塞部760と当接しているスライドリブ820は、給気チューブ520から給気ダクト790内に流入する気流の中に位置している。この状態において、センサ800は、検出孔12と対向する位置に検出窓850を有している。検出窓850は、センサ800が赤外線を受光する際の受光部である。すなわち、センサ800は、被調理物300の温度測定時には、閉塞部760の揺動範囲内の所定の位置に位置している。
図6に示すように、閉塞部760が検出孔12および給気口13を閉じている状態において、閉塞部760により押圧されたセンサ800は、圧縮ばね830の付勢力に抗してスライドハウジング840内に収容されている。すなわち、センサ800は、閉塞部760が揺動して閉塞部760から押圧されることにより、閉塞部760の揺動範囲内から離脱するように設けられている。このとき、圧縮ばね830は、閉塞部760の揺動範囲内から離脱したセンサ800を、閉塞部760の揺動範囲内の所定の位置に戻すようにセンサ800を付勢している。
以下、本実施形態に係る加熱調理器1における動作について説明する。
加熱調理器1においては、高周波加熱装置および蒸気発生装置は、いずれか一方が選択的に稼動する。すなわち、操作部220から入力された調理条件により制御部440が、高周波加熱装置および蒸気発生装置のいずれか一方を稼動させる。
高周波による調理を開始すると、マグネトロン450が駆動される。また、検出孔12、給気口13および排気口が開かれた状態で、冷却ファン430および給気ファン650が駆動される。マグネトロン450によって導波管410を介して加熱室10内に高周波が供給されることにより、被調理物300が高周波によって加熱される。
冷却ファン430が駆動することにより、吸込口から外気ダクト460内に外気が流入する。外気ダクト460内に流入した外気は、電装部品およびマグネトロン450を冷却する。電装部品およびマグネトロン450を冷却して昇温した外気は、給気ファン650に導かれる。
給気ファン650は、外気を送出する。外気は、図4の矢印910,920で示すように、送風ダクト660、給気チューブ520および給気ダクト790内を通流する。給気ダクト790に到達した外気は、図3,5の矢印900で示すように、給気口13および検出孔12から加熱室10内に供給される。
このとき、断熱扉200の近傍に位置する給気口13から吹き出される気流が断熱扉200に沿って通流する。これにより、電装部品およびマグネトロン450を冷却して昇温された空気によって断熱扉200の結露を防止することができる。
また、図4の矢印930に示すように、送風ダクト660のノズル部661から排気ダクト670内に外気が供給される。
加熱室10内の空気は、排気口から排気ダクト670を通過して吹出口110から外部に排気される。このとき、送風ダクト660のノズル部661がエジェクタを形成するため、排気口には負圧が加わる。これにより、加熱室10内の空気が排気口に引かれるため、排気の逆流を防止することができる。
高周波加熱装置が稼動している時に、給気開閉部700により検出孔12および給気口13が開かれて、センサ800により被調理物300の温度が測定されつつ、給気路内に導入された外気がセンサ800を通過して給気口13から加熱室10内に供給される。
センサ800が測定した被調理物300の温度が、調理条件により設定された所定の温度に達した時点で、制御部440は高周波による調理を終了させる。
このように、高周波による調理中には、センサ800により被調理物300の温度を測定しつつ被調理物300を加熱できる。センサ800が温度を測定している間、外気がセンサ800側から給気口13側に向けて通流しているため、センサ800の検出窓850に被調理物300から発生した蒸気が付着して汚れることを抑制できる。
また、センサ800は、図5の矢印920,940で示すように、給気チューブ520から給気ダクト790を通過して外気ダクト460に向かうように通流している外気と接触することにより冷却される。本実施形態においては、センサ800は複数のフィン821を有するため、外気による冷却効率が高い。
そのため、検出窓850に蒸気が付着して結露すること、および、センサ800が高温になることによるセンサ800の感度低下を抑制でき、被調理物300を所望の温度まで高精度に加熱することができる。
蒸気による調理を開始すると、検出孔12、給気口13および排気口が閉じられた状態で、蒸気発生装置および加熱ヒータ600が駆動される。これにより、循環ユニット530、上部ダクト540および側部ダクト550内に蒸気が供給され、加熱ヒータ600の加熱によって過熱蒸気が生成される。
次に、冷却ファン430、給気ファン650および循環ファン560が駆動することにより、吸込口から外気ダクト460内に外気が流入する。外気の一部は、送風ダクト660のノズル部661から排気ダクト670内に供給される。
外気の他の一部は、図6の矢印920,940,950,960に示すように、給気チューブ520から給気ダクト790を通過して外気ダクト460に向かうように通流している。
循環ファン560が駆動することにより、加熱室10内の蒸気は吸気口から循環ユニット530内に流入する。循環ユニット530内に流入した蒸気は、上部吹出口および側部吹出口から加熱室10内に吹き出される。
このように、加熱室10内の蒸気が循環する。循環する蒸気が加熱ヒータ600により加熱されることにより、所定の温度に維持された蒸気で被調理物300を加熱することができる。また、低酸素状態で被調理物300を加熱することができる。なお、加熱ヒータ600の温度および駆動時間を調整することにより、飽和蒸気による調理を行なってもよい。
所定の調理時間が経過して調理が終了すると、蒸気発生装置および加熱ヒータ600が停止される。その後、循環ファン560が停止され、給気開閉部700により給気口13が開かれる。その結果、加熱室10内に給気口13から外気が供給されて加熱室10内が冷却される。所定の冷却時間が経過した後、冷却ファン430および給気ファン650が停止される。
このように、蒸気による加熱中には、給気開閉部700により検出孔12および給気口13が閉じられて加熱室10内が密閉されている。そのため、センサ800は、循環している蒸気と接触することがない。よって、センサ800の検出窓850に循環している蒸気が付着して結露することを防止できる。
また、センサ800は、通流している外気と接触することにより冷却される。そのため、加熱ヒータ600の輻射熱によりセンサ800が高温になることを抑制することができる。その結果、検出窓850に蒸気が付着すること、および、センサ800が高温になることによるセンサ800の感度低下を抑制できる。
本実施形態に係る加熱調理器1においては、高周波加熱装置および蒸気発生装置の両方が稼動していない時は、給気開閉部700により検出孔12が閉じられている。このようにすることにより、センサ800の検出窓850に検出孔12を通じて異物が付着することを抑制することができる。
また、本実施形態に係る加熱調理器1においては、断熱扉200の開閉状態を検知する図示しない検知手段をさらに備えている。検知手段が断熱扉200の開きを検知した際に、給気開閉部700により検出孔12が閉じられるようになっている。
このようにすることにより、加熱調理器1の使用者が誤って検出孔12を通じてセンサ800の検出窓850に触れることを防止することができる。その結果、検出窓850を清浄に維持してセンサ800の感度を高く維持することができる。
本実施形態に係る加熱調理器1においては、蒸気の供給を停止して加熱ヒータ600および循環ファン560を駆動して、空気の熱風による調理を行なうことができる。この場合も蒸気による調理と同様に動作して調理される。
以下、本発明の実施形態2に係る加熱調理器について説明する。本実施形態に係る加熱調理器は、給気開閉部およびセンサの構成のみ実施形態1に係る加熱調理器1と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2に係る加熱調理器において給気開閉部により給気口が開いている状態を示す一部断面図である。図9は、本実施形態に係る加熱調理器において給気開閉部により給気口が閉じている状態を示す一部断面図である。
図8に示すように、給気ダクト792においては、検出孔12および給気口13に沿う方向に延びるリーク孔部793が形成されている。給気開閉部701は、検出孔12および給気口13とリーク孔部793とを択一的に開閉する。リーク孔部793は、外気ダクト460と通じている。給気ダクト792の一部は、給気開閉部701のハウジングを構成している。給気ダクト792には、外気ダクト460と通じる開口が形成されている。
給気開閉部701は、検出孔12および給気口13を閉塞する閉塞部770と、閉塞部770を検出孔12および給気口13に対向した状態で滑動させる駆動部であるスライド機構780とを含む。
閉塞部770は、略平板状に形成されている。閉塞部770の表面は、検出孔12および給気口13が位置する加熱室10の側壁に密着している。閉塞部770の背面は、スライド機構780と連結されている。
スライド機構780は、リーク孔部793の壁面に沿うように延設された図示しないレール上を直線移動する。スライド機構780が矢印771で示す方向にスライドすることにより、図9に示すように、閉塞部770によって検出孔12および給気口13が閉塞される。スライド機構780が矢印771で示す方向と逆方向にスライドすることにより、リーク孔部793が閉塞される。
この状態において、給気チューブ520から給気ダクト792に流入した外気は、矢印940,970で示すように、給気ダクト792の開口またはリーク孔部793を通過して外気ダクト460に向けて通流する。
このように、スライド機構780が閉塞部770を移動させることにより、給気開閉部701が検出孔12および給気口13を開閉する。
給気ダクト792の給気口13側の端部に、センサ801を取り付けるための取付用ハウジング841が形成されている。取付用ハウジング841は、左上方から右下方に延びて加熱室10の側壁に沿うように形成されている。取付用ハウジング841の天井部の一部には、外気ダクト460と通じる開口が設けられている。
センサ801は、取付用ハウジング841の天井部に連結された支持部860により支持されている。センサ801は、支持部860で支持された状態において、検出孔12を通して加熱室10内の被調理物300の温度を測定する。
本実施形態においても、センサ801の検出窓850に蒸気が付着して結露すること、および、センサ801が高温になることによるセンサ801の感度低下を抑制できる。その結果、加熱室10内の温度を精度よく測定して、所望の温度で被調理物300を加熱することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 加熱調理器、10 加熱室、12 検出孔、13 給気口、100 箱体、110 吹出口、120 底面、200 断熱扉、210 表示部、220 操作部、230 窓部、300 被調理物、310 トレー、400 回転アンテナ、410 導波管、420,570 モータ、430 冷却ファン、440 制御部、450 マグネトロン、460 外気ダクト、500 給水タンク、510 排気チューブ、520 給気チューブ、530 循環ユニット、540 上部ダクト、550 側部ダクト、560 循環ファン、580 露受け、590 蒸気用チューブ、600 加熱ヒータ、610 断熱材、620 給水弁、630 蒸気発生用ヒータ、640 水位センサー、650 給気ファン、660 送風ダクト、661 ノズル部、670 排気ダクト、680 排気ダンパ、690 水抜き栓、700,701 給気開閉部、720 カム機構、730 当接部、731 軸部、740 ばね、750 パッキン、760,770 閉塞部、780 スライド機構、790,792 給気ダクト、791 リーク孔、793 リーク孔部、800,801 センサ、810 赤外線、820 スライドリブ、821 フィン、830 圧縮ばね、840 スライドハウジング、841 取付用ハウジング、850 検出窓、860 支持部。

Claims (6)

  1. 被調理物を収納して扉で開閉される加熱室と、
    前記加熱室内に熱源として蒸気を供給する第1の加熱装置である蒸気発生装置と、
    前記第1の加熱装置とは異なる熱源で前記加熱室内を加熱する第2の加熱装置と、
    前記加熱室内の被調理物の温度を前記加熱室に設けられた検出孔を通して測定するセンサと、
    前記加熱室に設けられ、前記加熱室内に外気を供給する給気口と、
    前記給気口を開閉する給気開閉部と、
    前記給気口と連通して外気を導入する給気路と
    を備え、
    前記センサは、前記給気路内に位置し、
    前記蒸気発生装置が稼動している時は、前記給気開閉部により前記検出孔および前記給気口が閉じられて前記加熱室内が密閉され、
    前記蒸気発生装置が稼動せずに前記第2の加熱装置が稼動している時に、前記給気開閉部により前記検出孔および前記給気口が開かれて、前記センサにより被調理物の温度が測定されつつ、前記給気路内に導入された外気が前記センサを通過して前記給気口から前記加熱室内に供給され
    前記給気開閉部は、前記検出孔および前記給気口に対向して前記検出孔および前記給気口を閉塞する閉塞部と、前記閉塞部を移動させる駆動部とを含み、
    前記駆動部が前記閉塞部を移動させることにより、前記給気開閉部が前記検出孔および前記給気口を開閉し、
    前記駆動部は、前記閉塞部を揺動させ、
    前記センサは、被調理物の温度測定時には前記閉塞部の揺動範囲内の所定の位置に位置し、かつ、前記閉塞部が揺動して前記閉塞部から押圧されることにより前記揺動範囲内から離脱するように設けられている、加熱調理器。
  2. 前記センサは、付勢機構により支持され、
    前記付勢機構は、前記揺動範囲内から離脱した前記センサを前記所定の位置に戻すように前記センサを付勢している、請求項に記載の加熱調理器。
  3. 前記センサが、放熱形状部を含む、請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記放熱形状部は、前記閉塞部から前記センサが押圧される際に前記閉塞部と摺動する、請求項に記載の加熱調理器。
  5. 前記蒸気発生装置および前記第2の加熱装置の両方が稼動していない時は、前記給気開閉部により前記検出孔が閉じられている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 前記扉の開閉状態を検知する検知手段をさらに備え、
    前記検知手段が前記扉の開きを検知した際に、前記給気開閉部により前記検出孔が閉じられる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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