JP5799881B2 - 同軸ケーブルの保護構造 - Google Patents

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本発明は同軸ケーブルの保護構造に関し、詳しくはハロゲンフリーの同軸ケーブルと接触可能に集束されるハロゲンフリーでない一般電線の可塑剤が前記同軸ケーブルに移行したり、ハロゲンフリーの同軸ケーブルに外装されるハロゲンフリーでない保護材の可塑剤が前記同軸ケーブルに移行したりするのを防止するものである。
同軸ケーブルは、図6に示すように、内部導体101および該内部導体101の外周面を覆う絶縁被覆層102からなるコア線103と、コア線103の外周面を覆う金属編組線からなる外部導体104と、該外部導体104の外周面を覆う絶縁被覆層のシース105からなり、近年、環境対策の一環として、コア線103の絶縁被覆層102および最外周のシース105にノンハロゲン系樹脂を用いたハロゲンフリーの同軸ケーブル100が普及している。
一方、車両に配索されるハロゲンフリーの同軸ケーブルは、一般電線からなるワイヤハーネスと部分的に集束して配索されたり、周辺部材との干渉を防止するチューブ状やシート状の保護材が所要箇所に外装されたりする場合が多く、前記一般電線や保護材がハロゲンフリーでない場合、具体的には、前記一般電線の絶縁被覆層や保護材がポリ塩化ビニル(PVC)などハロゲン元素を含む樹脂に可塑剤が添加された組成物からなる場合には、該組成物に含まれる可塑剤が隣接するハロゲンフリーの同軸ケーブル100に移行してコア線の絶縁被覆層102やシース105の劣化を進めてしまうという問題がある。その結果、シース105やコア線の絶縁被覆層102の電気特性や機械特性が悪化するおそれがある。
一方、特開2009−146704号公報(特許文献1)では、図7に示すように、コア線113の内部導体111を被覆する絶縁被覆層112の外周面に、合成樹脂製フィルムの片面もしくは両面に金属箔をラミネートしたシールドテープ114を巻き付けると共に、該シールドテープ114の外周に金属編組線からなる外部導体115を設け、該外部導体115の外周をシース116で被覆した同軸ケーブル110が開示されている。ハロゲンフリーの同軸ケーブル100においても、前記のような金属箔のシールドテープ114をコア線103の絶縁被覆層102と金属編組線からなる外部導体104との間に挟み込むことで、ハロゲンフリーでない一般電線の絶縁被覆層や保護材に含まれる可塑剤が同軸ケーブル100のコア線103の絶縁被覆層102まで移行することは防止可能である。しかし、前記シールドテープ114を追加したハロゲンフリーの同軸ケーブル100を用いることはコスト増大につながるうえ、同軸ケーブル100の最外周のシース105への可塑剤の移行は防止できず、シース105の劣化の進行を抑えにくいという問題がある。
特開2009−146704号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、ハロゲンフリーの同軸ケーブルと接触可能に集束されるハロゲンフリーでない一般電線に含まれる可塑剤が前記同軸ケーブルに移行したり、ハロゲンフリーの同軸ケーブルに外装されるハロゲンフリーでない保護材に含まれる可塑剤が前記同軸ケーブルに移行したりするのを防止して、同軸ケーブルのコア線の絶縁被覆層および最外周のシースの劣化を簡単な構造で抑制できることを課題としている。
前記課題を解決するため、第1の発明では、同軸ケーブルはコア線の絶縁被覆層および最外周層のシースとなる絶縁被覆層をいずれもノンハロゲン系樹脂で成形し、
ハロゲン元素を含む樹脂に可塑剤が添加された組成物から成形されている絶縁被覆層で芯線を被覆した一般電線と前記同軸ケーブルとが接触可能に集束される領域では、前記同軸ケーブルまたは前記一般電線のいずれか一方の外周面に前記一般電線の可塑剤が前記同軸ケーブルに移行するのを遮断できる非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを巻き付け
1本または複数本の前記同軸ケーブルと、絶縁被覆層がノンハロゲン系樹脂で成形されると共に可塑剤を含まない一般電線とを、前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを介さずに集束している同軸ケーブルの保護構造を提供している。
前記構成によれば、互いに接触可能に集束される所要領域のハロゲンフリーの前記同軸ケーブルまたはハロゲンフリーでない前記一般電線の外周面に、前記一般電線の可塑剤の移行を遮断できる非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを巻き付けるだけで、前記一般電線から前記同軸ケーブルへの可塑剤の移行が防止され、簡単な構造で前記同軸ケーブルのコア線の絶縁被覆層およびシースの劣化を効果的に抑制することができる。
なお、集束する前記同軸ケーブルおよび前記一般電線がそれぞれ複数本ある場合には、前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを、前記複数本の同軸ケーブルの外周面または前記複数本の一般電線の外周面に集束状態で巻き付けることが好ましい。
また、前記のように、同軸ケーブルと集束する一般電線の中に、絶縁被覆層がノンハロゲン系樹脂で成形され可塑剤を含まないハロゲンフリーの一般電線が混在している場合、1本または複数本の前記同軸ケーブルと前記ハロゲンフリーの一般電線とを、前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを介さずに集束している。
前記のように、1本または複数本の前記同軸ケーブルと前記ハロゲンフリーの一般電線とを前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを介さずに集束することで、前記ハロゲンフリーの一般電線と前記ハロゲンフリーでない一般電線とが前記樹脂シートまたは樹脂テープで遮断される。よって、ハロゲンフリーでない一般電線の可塑剤がハロゲンフリーの一般電線に移行して該電線の絶縁被覆層を劣化させることも同時に抑制できる。
前記一般電線のハロゲン元素を含む絶縁被覆層は塩化ビニル系樹脂からなり、
前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープはPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリアミド、ポリカーボネート、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、ナイロン等であることが好ましい。
前記PETやポリアミド、ポリカーボネート、PBT、ナイロンは結晶性が高く、一般電線の絶縁被覆層として一般的に用いられているポリ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂に含まれる可塑剤の透過を効果的に抑制して、ハロゲンフリーの同軸ケーブルへの可塑剤の移行を遮断することができる。
一方、前記同軸ケーブルのコア線の絶縁被覆層および最外周のシースを形成するノンハロゲン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体等のオレフィン樹脂が挙げられる。
前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープで同軸ケーブルまたは一般電線を被覆して両者を遮断する領域では、該領域の両端を含む所要位置に部分的に粘着テープを巻き付け、または前記樹脂シートまたは樹脂テープに粘着剤を塗布又は両面接着テープを貼着して巻き付けていることが好ましい。
なお、前記のように前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープに粘着剤を塗布又は両面接着テープを貼着する場合、該粘着剤又は両面接着テープは可塑剤を含まないノンハロゲン系樹脂からなることが好ましい。
前記同軸ケーブルは車両に配索されるマルチメディア用コードとして用いられ、一般電線からなる電源線または一般電線からなるワイヤハーネスと部分的に集束される領域に、前記第1の発明を適用することが好ましい。
さらに、第2の発明として、同軸ケーブルはコア線の絶縁被覆層および最外周層のシースとなる絶縁被覆層をいずれもノンハロゲン系樹脂で成形し、
ハロゲン元素を含む樹脂に可塑剤が添加された組成物から成形されている保護材が、前記同軸ケーブルに外装される領域では、前記同軸ケーブルの外周面に前記保護材の可塑剤が前記同軸ケーブルに移行するのを遮蔽できる非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを巻き付けて、前記保護材を外装し
1本または複数本の前記同軸ケーブルと、絶縁被覆層がノンハロゲン系樹脂で成形されると共に可塑剤を含まない一般電線とを集束して、前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを巻き付けて被覆している同軸ケーブルの保護構造を提供している。
前記構成によれば、ハロゲンフリーでない前記保護材を外装する所要領域のハロゲンフリーの前記同軸ケーブルの外周面に、前記保護材の可塑剤の移行を遮断できる非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを巻き付けるだけで、前記保護材から前記同軸ケーブルへの可塑剤の移行が防止され、同軸ケーブルのコア線の絶縁被覆層およびシースの劣化を簡単な構造で効果的に抑制することができる。
なお、前記同軸ケーブルが複数本ある場合には、前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを、複数本の前記同軸ケーブルを集束させた状態で巻き付けることが好ましい。
また、前記のように、絶縁被覆層がノンハロゲン系樹脂で成形され可塑剤を含まないハロゲンフリーの一般電線も前記同軸ケーブルと共に前記保護材で外装する必要がある場合、1本または複数本の前記同軸ケーブルと前記ハロゲンフリーの一般電線とを集束して、前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを巻き付けて被覆している。
前記のように、1本または複数本の前記同軸ケーブルと前記ハロゲンフリーの一般電線とを集束し、その集束体の外周面に前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを巻き付けることで、保護材の可塑剤がハロゲンフリーの一般電線に移行して該電線の絶縁被覆層を劣化させることも同時に抑制できる。
前記ハロゲン元素を含む保護材は塩化ビニル系樹脂からなるチューブ、シートまたはテープであり、
前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープは、第1の発明と同様に、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリアミド、ポリカーボネート、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、ナイロン等であることが好ましい。
前記PETやポリアミド、ポリカーボネート、PBT、ナイロンは結晶性が高く、保護材として一般的に用いられているポリ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂に含まれる可塑剤の透過を効果的に抑制し、ハロゲンフリーの同軸ケーブルへの可塑剤の移行を遮断することができる。
前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープで前記同軸ケーブルを被覆して前記同軸ケーブルと前記保護材とを遮断する領域では、該領域の両端を含む所要位置に部分的に粘着テープを巻き付け、または前記樹脂シートまたは樹脂テープに粘着剤を塗布又は両面接着テープを貼着して巻き付けていることが好ましい。
なお、前記のように前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープに粘着剤を塗布又は両面接着テープを貼着する場合、該粘着剤又は両面接着テープは可塑剤を含まないノンハロゲン系樹脂からなることが好ましい。
また、前記同軸ケーブルは、第1の発明と同様、車両に配索されるマルチメディア用コードとして用いられ、該マルチメディア用コードが保護材で部分的に外装される領域に前記第2の発明を適用することが好ましい。
前述したように、第1の発明によれば、互いに接触可能に集束される所要領域のハロゲンフリーの同軸ケーブルまたはハロゲンフリーでない一般電線の外周面に、前記一般電線の可塑剤の移行を遮断できる非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを巻き付けるだけで、前記一般電線から前記同軸ケーブルへの可塑剤の移行が防止され、同軸ケーブルのコア線の絶縁被覆層およびシースの劣化を簡単な構造で効果的に抑制することできる。
また、第2の発明によれば、ハロゲンフリーでない保護材を外装する所要領域のハロゲンフリーの前記同軸ケーブルの外周面に、前記保護材の可塑剤の移行を遮断できる非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを巻き付けるだけで、前記保護材から前記同軸ケーブルへの可塑剤の移行が防止され、同軸ケーブルのコア線の絶縁被覆層およびシースの劣化を簡単な構造で効果的に抑制することができる。
第1の発明の実施形態の同軸ケーブルの保護構造を示し、(A)は平面図、(B)はB−B線断面図である。 マルチメディア用コードを構成する同軸ケーブルの構造を示す説明図である。 マルチメディア用コードを構成する一般電線の構造を示す説明図である。 第1の発明の実施形態の変形例の同軸ケーブルの保護構造を示し、(A)は平面図、(B)はC−C線断面図である。 第2の発明の実施形態の同軸ケーブルの保護構造を示し、(A)は平面図、(B)はD−D線断面図である。 従来例を示す図である。 従来例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は第1の発明の実施形態を示す。本実施形態では、ラジオやデジタルテレビ等のアンプやGPSや電話等の通信モジュール(図示せず)にアンテナの受信信号を伝送する2本の同軸ケーブル2と1本の一般電線8とを集束して、車両に配索されるマルチメディア用コード1を形成している。
マルチメディア用コード1を構成する同軸ケーブル2は、図2に示すように、軟銅線、スズメッキ軟銅線等からなる内部導体3と該内部導体3の外周面を覆う絶縁被覆層4とからなるコア線5と、コア線5の外周面を覆う軟銅線、スズメッキ軟銅線等の編組線からなる外部導体6と、外部導体6の外周面を覆う絶縁被覆層のシース7とからなり、コア線5の絶縁被覆層4および最外周のシース7はノンハロゲン系樹脂で形成してハロゲンフリーの同軸ケーブル2としている。
また、マルチメディア用コード1を構成する一般電線8は、図3に示すように、軟銅線、スズメッキ軟銅線等からなる芯線9と、該芯線9の外周面を覆う絶縁被覆層10とからなり、該絶縁被覆層10を可塑剤を含まずかつノンハロゲン系樹脂で形成してハロゲンフリーの一般電線8としている。
一方、本実施形態のマルチメディア用コード1は、図1に示すように、ハロゲンフリーでない複数本の一般電線12からなるワイヤハーネス11と部分的に集束している。具体的には、一般電線12の芯線13の外周面を被覆する絶縁被覆層14をポリ塩化ビニル(PVC)に柔軟性や加工性等を高めるためにフタル酸エステル系等の可塑剤を添加した組成物から成形している。
本実施形態では、前記ワイヤハーネス11と接触可能に集束される領域Aのマルチメディア用コード1の外周面にポリエチレンテレフタレート(PET)からなる非透過性樹脂テープ(以下、PETテープという)15を隙間なく巻き付けた後、該PETテープ15を巻き付けたマルチメディア用コード1と前記ワイヤハーネス11とを粘着テープT等で結束している。なお、前記PETテープ15の片面にはノンハロゲン系樹脂からなり可塑剤を含まない粘着剤が塗布され、該粘着材によりPETテープ15をマルチメディア用コード1の外周面に固着している。
前記のように、絶縁被覆層14がPVCで形成された一般電線12からなるワイヤハーネス11と接触可能に集束されるマルチメディア用コード1の所要領域Aの外周面に、PETテープ15を巻き付けることにより、一般電線12の絶縁被覆層14のPVCに含まれる可塑剤がPETテープ15を透過してマルチメディア用コード1のハロゲンフリーの同軸ケーブル2や一般電線8に移行するのを防止できる。よって、同軸ケーブル2のコア線5の絶縁被覆層4とシース7、ならびに一般電線8の絶縁被覆層10の劣化を大幅に抑制することができる。特に、前記構成によれば、一般電線12からなるワイヤハーネス11に接触する可能性のあるマルチメディア用コード1の所要領域だけにPETテープ15を巻き付ければよいため、構造が簡単で製造コストも抑えることができる。
図4は前記実施形態の変形例を示す。本変形例では、マルチメディア用コード1と接触可能に集束される領域Aのワイヤハーネス11の外周面にPETテープ16を隙間なく巻き付けた後、該PETテープ16を巻き付けたワイヤハーネス11とマルチメディア用コード1とを粘着テープT等で結束している。
本変形例においても、ワイヤハーネス11の外周面に巻き付けたPETテープ16によって、一般電線12の絶縁被覆層14のPVCに含まれる可塑剤がPETテープ16を透過してマルチメディア用コード1のハロゲンフリーの同軸ケーブル2や一般電線8に移行するのを防止できる。よって、同軸ケーブル2のコア線5の絶縁被覆層4とシース7、ならびに一般電線8の絶縁被覆層10の劣化を抑制できる。
なお、前記実施形態および変形例では、非透過性樹脂テープ15、16をマルチメディア用コード1またはワイヤハーネス11の外周面に巻き付けているが、非透過性樹脂シートを巻き付けて粘着テープで固定してもよい。また、非透過性樹脂テープまたは樹脂シートを形成する樹脂として、ポリアミド、ポリカーボネート、PBT、ナイロン等を用いてもよい。
図5は第2の発明の実施形態を示す図である。
本実施形態でも、第1の発明の実施形態と同じ構造のマルチメディア用コード1が車両に配索されるが、図5に示すマルチメディア用コード1の所要領域BおよびCは、車両配索時に周辺部材と干渉して電線損傷を生じるおそれがあるため、該領域B、Cにハロゲンフリーでない保護材18を外装する構成としている。まず、保護材18を外装する前に、マルチメディア用コード1の領域BおよびCの外周面にPET樹脂からなる非透過性樹脂テープ(以下、PETテープという)17を巻き付け、該PETテープ17を巻き付けた領域Bおよび領域Cのマルチメディア用コード1に、ポリ塩化ビニル(PVC)にフタル酸エステル系等の可塑剤を添加した組成物からなるPVC樹脂チューブを保護材18として外装して両端を粘着テープTで固定している。
前記のように、PVC樹脂チューブからなる保護材18を外装するマルチメディア用コードの外周面にPETテープ17を巻き付けることにより、保護材18のPVCに含まれる可塑剤がマルチメディア用コード1のハロゲンフリーの同軸ケーブル2や一般電線8に移行するのを防止できる。よって、同軸ケーブル2のコア線5の絶縁被覆層4とシース7、ならびに一般電線8の絶縁被覆層10の劣化を大幅に抑制することができる。特に、前記構成によれば、保護材18を外装するマルチメディア用コード1の所要領域だけにPETテープ17を巻き付ければよいため、構造が簡単で製造コストも抑えることができる。
なお、本実施形態では、保護材18を外装するマルチメディア用コード1の外周面に非透過性樹脂テープ17を巻き付けているが、非透過性樹脂シートを巻き付けて粘着テープで固定してもよい。また、非透過性樹脂テープまたは樹脂シートを形成する樹脂として、ポリアミド、ポリカーボネート、PBT、ナイロン等を用いてもよい。
1 マルチメディア用コード
2 (ハロゲンフリーの)同軸ケーブル
4 絶縁被覆層
5 コア線
7 シース
8 (ハロゲンフリーの)一般電線
10 絶縁被覆層
11 ワイヤハーネス
12 (ハロゲンフリーでない)一般電線
14 絶縁被覆層
15、16、17 非透過性樹脂テープ(PETテープ)
18 保護材

Claims (8)

  1. 同軸ケーブルはコア線の絶縁被覆層および最外周層のシースとなる絶縁被覆層をいずれもノンハロゲン系樹脂で成形し、
    ハロゲン元素を含む樹脂に可塑剤が添加された組成物から成形されている絶縁被覆層で芯線を被覆した一般電線と前記同軸ケーブルとが接触可能に集束される領域では、前記同軸ケーブルまたは前記一般電線のいずれか一方の外周面に前記一般電線の可塑剤が前記同軸ケーブルに移行するのを遮断できる非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを巻き付け、
    1本または複数本の前記同軸ケーブルと、絶縁被覆層がノンハロゲン系樹脂で成形されると共に可塑剤を含まない一般電線とを、前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを介さずに集束している同軸ケーブルの保護構造。
  2. 前記一般電線のハロゲン元素を含む絶縁被覆層は塩化ビニル系樹脂からなり、
    前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープはPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリアミド、ポリカーボネート、PBT(ポリブチレンテレフタレート)またはナイロンのいずれか一つからなる請求項1に記載の同軸ケーブルの保護構造。
  3. 前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープで同軸ケーブルまたは一般電線を被覆して両者を遮断する領域では、該領域の両端を含む所要位置に部分的に粘着テープを巻き付け、または前記樹脂シートまたは樹脂テープに粘着剤を塗布又は両面接着テープを貼着して巻き付けている請求項1または請求項2に記載の同軸ケーブルの保護構造。
  4. 前記同軸ケーブルが車両に配索されるマルチメディア用コードとして用いられ、一般電線からなる電源線または一般電線からなるワイヤハーネスと部分的に集束されるものである請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の同軸ケーブルの保護構造。
  5. 同軸ケーブルはコア線の絶縁被覆層および最外周層のシースとなる絶縁被覆層をいずれもノンハロゲン系樹脂で成形し、
    ハロゲン元素を含む樹脂に可塑剤が添加された組成物から成形されている保護材が、前記同軸ケーブルに外装される領域では、前記同軸ケーブルの外周面に前記保護材の可塑剤が前記同軸ケーブルに移行するのを遮蔽できる非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを巻き付けて、前記保護材を外装し、
    1本または複数本の前記同軸ケーブルと、絶縁被覆層がノンハロゲン系樹脂で成形されると共に可塑剤を含まない一般電線とを集束して、前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープを巻き付けて被覆している同軸ケーブルの保護構造。
  6. 前記ハロゲン元素を含む保護材は塩化ビニル系樹脂からなるチューブ、シートまたはテープであり、
    前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープはPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリアミド、ポリカーボネート、PBT(ポリブチレンテレフタレート)またはナイロンのいずれか一つからなる請求項5に記載の同軸ケーブルの保護構造。
  7. 前記非透過性を有する樹脂シートまたは樹脂テープで前記同軸ケーブルを被覆して前記同軸ケーブルと前記保護材とを遮断する領域では、該領域の両端を含む所要位置に部分的に粘着テープを巻き付け、または前記樹脂シートまたは樹脂テープに粘着剤を塗布又は両面接着テープを貼着して巻き付けている請求項5または請求項6に記載の同軸ケーブルの保護構造。
  8. 前記同軸ケーブルが車両に配索されるマルチメディア用コードとして用いられるものである請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の同軸ケーブルの保護構造。
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