JP5794749B1 - くさび定着ナット - Google Patents

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Abstract

【課題】くさび機能を利用する場合にボルトの折損を回避すると共に、通常のボルト・ナットと全く同じ軸力管理を可能とし、且つ弛み止め効果に優れたくさび定着ナットを提供する。【解決手段】一方の端面部にくさび装着部を有する主ナット1と、主ナット1のくさび装着部に装着される弾性体くさび10と、弾性体くさび10を嵌合する凹部を有する定着ナット14とを備え、ボルト30と螺合している主ナット1を定着ナット14で締付けることにより、弾性体くさび10がボルト30方向に押し付けられ、弾性体くさび10の先端部がボルト30に圧着するように構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、振動が加わっても弛みが発生し難いナットに関し、特にくさび機能を利用して弛み止め効果を発揮するくさび定着ナットに関するものである。
従来の弛み止めナットとしては、くさび機能を利用したもの、プリベイリングトルク機能を有したもの及びピン留めする機能のものなどが知られている。特に、くさび機能を利用した例として、特開2002−206515号公報(特許文献1)に記載の発明は、非締結体との間に突出部をもち内径を偏芯させたワッシャーと断面視略台形の凹部を形成されたナットを螺合させ、ワッシャー突出部の偏芯内周縁をボルトの雄ねじ山頂部に食い込ませる構造となっている。しかし、ナットは突出部ワッシャーの一部の面にしか接触しないため、ナットとワッシャーは平行に接触せず、加えて、ボルトに対しても傾斜している為にボルトに曲げの応力がかかりボルトが折れることがある。
また、特開2013−213523号公報(特許文献2)に記載の発明は、上記特開2002−206515号公報(特許文献1)に記載の発明の欠陥をある程度補正しているが、根本的な欠陥は解決されていない。凸ワッシャーの平面が重力に対して直角の位置にある場合以外は、必ず凸ワッシャーを非締結体の接触面に対して直角でワッシャー内周縁がボルト雄ねじ外径に対して中心になるように設置後、ナットを螺合しなければならない。すなわち、ナット凹側が下向き以外はすべて凸ワッシャーを手で仮押さえし、ナットを仮止め後締め付ける必要となり、作業性に個人差やバラツキが生じる。加えて、ボルト雄ねじ山頂、及びねじ山フランク面に食い込みの傷を発生させるため反復使用が不可能である。時には凸ワッシャー内周縁と雄ねじ山とに焼き付きが発生しナットを戻そうとするとボルトが折れることがある。
上述した偏芯座金を使用した従来の弛み止めナットの根本的な欠陥として、以下のような問題が挙げられる。
(1)くさびとなる座金は、ボルト(雄ねじ)の応力集中する部所に円周状に押え付ける構造であり、ねじ山の頂点だけでなくねじ山のフランク面(谷径)にまでキズを付ける。
(2)偏芯座金は所定の位置におさまらず、締結面より離れた位置で喰い込みが始まる。よってナットと被締結面との間に隙間が発生し、ボルトに曲げ応力が掛かり、ボルトが折損する。加えてボルト、ナット本来のボルトに軸力を発生させて締結する事が出来なくなる。
(3)たとえ被締結部の締付面と偏芯座金、ナットが所定(正常)の位置で締付けされたとしても、ナットが雄ねじ外径の軸力線と交わる横方向に応力が分散され、通常正規の範囲を越えた締付けトルクが必要となる。又はそのバラツキが大きい。
(4)反復使用が不可能(キズが大きい)。締結されたナットを外す場合、上記の理由で焼付きが発生し、戻すとボルトねじ部が折損する。
(5)屋外で使用する為、錆発生防止の溶融亜鉛鍍金を施したボルト・ナットにおいては、顕著に現れる現象として、JIS規格350g/m2の溶融亜鉛を均一に付着させることが不可能で、表面は凹凸やねじ山谷部には亜鉛だまりが発生することにより、前記(2)(3)(4)の現象が著しく悪化する。
なお、ナット本体と一体に形成された弾性部を備えた従来の弛み止めナットの例として、特開平11−247824号公報(特許文献3)に記載の発明は、ねじ孔を備えたナット本体と、このナット本体端面に設けられた弾性部とを備え、この弾性部がナット本体に螺合するボルトを付勢することによって弛み止め効果を発揮するものである。しかし、弾性部とナット本体とが一体であり、ナットの機能を満足する上での素材の制約を受けるため、弾性部の素材にバネ弾性の大きなものを使用することができず、また弾性部の加工が困難である。加えて、ロック片が可動のものであり、このロック片が係合部と一体となっているため、係合部とロック片との境界部分に応力が集中してかかり、亀裂が発生するなどして破損してしまうおそれがあり、信頼性に欠けるものであった。
特開2002−206515号公報 特開2013−213523号公報 特開平11−247824号公報
そこで、本発明は、従来の弛み止めナットの根本的な欠陥の解決を図ることを目指し、くさび機能を利用する場合にボルトの折損を回避すると共に、通常のボルト・ナットと全く同じ軸力管理を可能とし、且つ弛み止め効果に優れたくさび定着ナットを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、一方の端面部にくさび装着部を有する主ナットと、前記主ナットの前記くさび装着部に装着される弾性体くさびと、前記弾性体くさびを嵌合する凹部を有する定着ナットとを備え、ボルトと螺合している前記主ナットを前記定着ナットで締付けることにより、前記弾性体くさびがボルト方向に押し付けられ、前記弾性体くさびの先端部がボルトに圧着するように構成され、前記主ナットのくさび装着部は、円弧状の括れ形状を有し、且つ雌ねじ部の開口部に前記弾性体くさびを装着して位置決めする1又は2箇所の溝部又は孔部を備え、前記弾性体くさびは、前記主ナットの括れ形状と一致する内側形状を有し、その長さは2分の1の周方向長さから4分の3の周方向長さの範囲に設定し、且つ片側又は両側の端部を内側に屈曲せしめ、その先端部が板状の形状を有し、前記先端部はボルトを圧着する圧着面を有し、その先端位置は、前記弾性体くさびが前記主ナットのくさび装着部に装着された状態において、前記弾性体くさびの先端部の圧着面がボルトの雄ねじの山頂部より外側に位置するように設定し、且つボルトと螺合している前記主ナットを前記定着ナットで締付けた状態において、前記弾性体くさびの先端部の圧着面が、ボルトの雄ねじの山頂部に干渉するように設定することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、一方の端面部にくさび装着部を有する主ナットと、前記主ナットの前記くさび装着部に装着される弾性体くさびと、前記弾性体くさびを嵌合する凹部を有する定着ナットとを備え、ボルトと螺合している前記主ナットを前記定着ナットで締付けることにより、前記弾性体くさびがボルト方向に押し付けられ、前記弾性体くさびの先端部がボルトに圧着するように構成され、前記主ナットのくさび装着部は、円弧状の括れ形状を有し、且つ雌ねじ部の開口部に前記弾性体くさびを装着して位置決めする1又は2箇所の溝部又は孔部を備え、前記弾性体くさびは、前記主ナットの括れ形状と一致する内側形状を有し、その長さは2分の1の周方向長さから4分の3の周方向長さの範囲に設定し、且つ片側又は両側の端部を内側に屈曲せしめ、その先端部が線状の形状を有し、前記先端部はボルトを圧着する圧着面を有し、その先端位置は、前記弾性体くさびが前記主ナットのくさび装着部に装着された状態において、前記弾性体くさびの先端部の圧着面がボルトの雄ねじの山頂部より外側に位置するように設定し、且つボルトと螺合している前記主ナットを前記定着ナットで締付けた状態において、前記弾性体くさびの先端部の圧着面が、ボルトの雄ねじのフランク部に干渉するように設定することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の前記主ナットのくさび装着部は、装着された前記弾性体くさびが抜け出るのを防止する抜け止め手段を備えていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の前記定着ナットの凹部は、前記弾性体くさびをボルト方向に順次押圧するテーパー部と、前記弾性体くさびの外径寸法と同一の内径寸法を有する嵌合部と、前記主ナットのくさび装着部の端面と当接する定着部とから構成されていることを特徴とする。
以上のように、本発明にかかるくさび定着ナットによれば、ボルトと螺合している主ナットを定着ナットで締付けて装着されている弾性体くさびをボルト方向に押し付け、弾性体くさびの先端部をボルトに圧着させるようにしたので、ボルトの応力が集中する被締結体との接触付近を避けた部所にくさびを圧着させボルトの折損を回避すると共に、通常のボルト・ナットと全く同じ軸力管理を可能とし、且つ弛み止め効果が高く、溶融亜鉛鍍金等の表面皮膜による影響も無いという著しい効果を奏する。このため、従来の弛み止めナットの根本的な欠陥の解決を図ることが可能になる。
本発明にかかる主ナットの一例を示す正面図(a)及び側面図(b)である。 本発明にかかる弾性体くさびの一例を示す正面図(a)及び側面図(b)である。 本発明にかかる定着ナットの一例を示す正面図(a)及び側面断面図(b)である。 主ナットに弾性体くさびを装着した状態を示す正面図(a)及び斜視図(b)である。 主ナットを定着ナットで締付けた状態を示す正面断面図である。 弾性体くさびの先端部がボルトに圧着する状態を示す説明図(a)及び拡大説明図(b)である。 弾性体くさびの全体形状の実施例を示す正面図(a)(b)(c)(d)である。 弾性体くさびの先端部の変更例を示す斜視図である。 図8に示す弾性体くさびの先端部がボルトに圧着する状態を示す説明図(a)及び拡大説明図(b)である。 主ナットのくさび装着部の抜け止め手段の変更例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の一形態について図面を参酌しながら説明する。なお、本発明のくさび定着ナットの各構成については、以下の実施例に限定されるものではなく、使用状況によって適宜変更することができる。
図1は本発明にかかる主ナットの一例を示す正面図(a)及び側面図(b)、図2は弾性体くさびの一例を示す正面図(a)及び側面図(b)、図3は定着ナットの一例を示す正面図(a)及び側面断面図(b)である。
図1に示すように、主ナット1は、外郭形状が六角形状をなし、中心部分にねじ孔2を有している。主ナット1の一方の端面4側には、くさび装着部5を備えた円筒凸部9が形成されている。くさび装着部5は、図1及び図4に示すように、円弧状の括れ形状を有しており、端面4側の円周状の抜け止め部7とその反対側の段部8による段差を設けた間の部分に後述する弾性体くさび10が装着される。また、雌ねじ3の開口部には、弾性体くさび10を装着して位置決めするための溝部6が軸方向に2箇所形成されている。なお、溝部6の数・形状又は位置等は本実施例の内容に限定されるものではなく、弾性体くさび10の形状・構造の変更に伴いに適宜設計する。また、抜け止め部7の変更例については後述する。
図2に示すように、弾性体くさび10は、本体部11と屈曲部12と先端部13とから構成される。弾性体くさび10の本体部11は、主ナット1の括れ形状と一致する円弧状の内側形状と約2分の1の周方向長さを有している。弾性体くさび10の両端部はそれぞれ屈曲形成され屈曲部12をなし、その先端部13は板状の形状を有している。なお、弾性体くさび10の本体部11の長さ、弾性体くさび10の先端部13の数又は形状等は本実施例の内容に限定されるものではなく、その変更例については後述する。
図3に示すように、定着ナット14は、外郭形状が六角形状をなし、中心部分にねじ孔15を有している。定着ナット14の一方の端面17側には、弾性体くさび10を嵌合する円筒凹部21が形成されている。この円筒凹部21は、締付ける際に弾性体くさび10をボルト方向に順次押圧するテーパー部18と、弾性体くさび10の本体部11の外径寸法と同一の内径寸法を有する嵌合部19と、主ナット1のくさび装着部5の端面4側と当接する定着部20とから構成されている。これにより、ボルトと螺合している主ナット1を定着ナット14で締付けることにより、弾性体くさび10がボルト方向に押し付けられ、弾性体くさび10の先端部13がボルトに圧着する(図5又は図6参照)。即ち、定着ナット14はテーパー部18により弾性体くさび10が順次雄ねじ31外径方向に絞られ食込みが起こり、弾性体くさび10の本体部11の外径寸法と同一の内径寸法を有する嵌合部19によって確実に弾性体くさび10の先端部13が食い込むようになる。また、定着ナット14の円筒凹部21の深さは、主ナット1の円筒凸部9の長さより短く設定することにより、定着ナット14の回転停止と同時に締付け完了となり、確認作業が容易になる。
図4は主ナットに弾性体くさびを装着した状態を示す正面図(a)及び斜視図(b)、図5は主ナットを定着ナットで締付けた状態を示す正面断面図、図6は弾性体くさびの先端部がボルトに圧着する状態を示す説明図(a)及び拡大説明図(b)である。
図4に示すように、弾性体くさび10が主ナット1のくさび装着部5に装着された状態において、弾性体くさび10の先端部13の圧着面13aが、ボルト30の雄ねじ31の山頂部32より外側に位置(ボルト雄ねじの外径寸法と同径〜5%程度大きく)するように設定する。また、図5又は図6に示すように、ボルトと螺合している主ナット1を定着ナット14で締付けた状態において、弾性体くさび10の先端部13の圧着面13aが、ボルト30の雄ねじ31の山頂部32に干渉(ボルト雄ねじの外径寸法より小さく)するように設定する。これにより、弾性体くさび10はボルト30の係合時には全く干渉せず、スムーズな締付けが可能となり、定着ナット14の締付け後は弾性体くさび10の先端部13の圧着面13aがボルト30の雄ねじ31の山頂部32に圧着することで弛み止め効果を発揮することができる。
以上のように、本発明のくさび定着ナットは、ボルト30の応力が集中する被締結体との接触付近を避けた部所に弾性体くさび10を圧着させ反復使用を可能とし、ボルト30の折損を回避できるばかりでなく、通常のボルト・ナットと全く同じ軸力管理を可能とし、且つ弛み止め効果が優れている。
次に、本発明にかかる弾性体くさびの特徴について詳しく説明する。図7は、弾性体くさびの全体形状の実施例を示す正面図(a)(b)(c)(d)である。
図7に示すように、弾性体くさび10の本体部11の形状は、上述したように主ナット1の括れ形状と一致する円弧状の内側形状をなし、その長さは約2分の1の周方向長さ(図中の(a)及び(b))〜約4分の3の周方向長さ(図中の(c)及び(d))の範囲に設定する。弾性体くさび10の両端部はそれぞれ屈曲形成され屈曲部12をなし、1個(図中の(b)及び(d))又は2箇(図中の(a)及び(c)の先端部13を有し、この先端部13は、上述したようにボルトを圧着する圧着面13aを有している。弾性体くさび10の幅は、ねじのサイズにより異なるが、ねじのピッチの1.5倍以上に設定する。なお、弾性体くさび10の幅は、大きい程弛み止め効果が得られると考えられるが、必ずボルト30の雄ねじ31の山頂部32に最低1箇所以上食込むようにする(図6(b)の記号w)。また、弾性体くさび10の板厚は、弛み止め効果と量産性により適宜決定されるが、例えば0.6〜1.2mmの範囲に設定する。また、弾性体くさび10の先端位置については、上述したように、弾性体くさび10が主ナット1のくさび装着部5に装着された状態(図4参照)において、弾性体くさび10の先端部13の圧着面13aがボルト30の雄ねじ31の山頂部32より外側に位置するように設定し、且つボルトと螺合している主ナット1を定着ナット14で締付けた状態において、弾性体くさび10の先端部13の圧着面13aが、ボルト30の雄ねじ31の山頂部32に干渉するように設定する(図5又は図6参照)。
また、本発明にかかる弾性体くさびの変更例について説明する。図8は弾性体くさびの先端部の変更例を示す斜視図、図9は弾性体くさびの先端部がボルトに圧着する状態を示す説明図(a)及び拡大説明図(b)である。
図8に示すように、弾性体くさび100は、本体部110と屈曲部120と先端部130とから構成される。弾性体くさび100の先端部130は、線状の形状を有し、本体部110の一端部に先端部130が圧入又は接合され形成される。なお、本体部110と屈曲部120の構成は、図7(b)に示す弾性体くさび10のものと同様である。一方、弾性体くさび100の先端部130が線状の形状であるため、主ナット1のくさび装着部5の溝部6は、孔部(図示省略)に変更できる。弾性体くさび100が主ナット1のくさび装着部5に装着された状態において、弾性体くさび100の先端部130の圧着面130aが、ボルト30の雄ねじ31の山頂部32より外側に位置するように設定する。また、図9に示すように、ボルトと螺合している主ナット1を定着ナット14で締付けた状態において、弾性体くさび100の先端部130の圧着面130aが、ボルト30の雄ねじ31のフランク部33に干渉するように設定する。これにより、弾性体くさび100はボルト30の係合時には全く干渉せず、スムーズな締付けが可能となり、定着ナット14の締付け後は弾性体くさび100の先端部130の圧着面130aがボルト30の雄ねじ31のフランク部33に圧着することで弛み止め効果を発揮することができる。
また、本発明にかかる主ナットのくさび装着部の抜け止め手段の変更例について説明する。上述した抜け止め部7は、括れ加工を切削で行うことにより形成されるのに対して、抜け止め部70は、図10に示すように、プレス等でカシメ加工を行うことにより形成される。このため、切削加工の抜け止め部7が円周状面であるのに対し、カシメ加工の抜け止め部70は複数個の点当りでの抜け止めとなり、抜け止め効果は少し弱いと考えられるが、カシメ加工は量産性に優れており、コスト的に優位である点で有利な効果を奏する。
1 主ナット
2 ねじ孔
3 雌ねじ
4 端面
5 くさび装着部
6 溝部
7 抜け止め部
70 抜け止め部
8 段部
9 円筒凸部
10 弾性体くさび
100 弾性体くさび
11 本体部
110 本体部
12 屈曲部
120 屈曲部
13 先端部
13a 圧着面
130 先端部
130a 圧着面
14 定着ナット
15 ねじ孔
16 雌ねじ
17 端面
18 テーパー部
19 嵌合部
20 定着部
21 円筒凹部
30 ボルト
31 雄ねじ
32 山頂部
33 フランク部

Claims (4)

  1. 一方の端面部にくさび装着部を有する主ナットと、前記主ナットの前記くさび装着部に装着される弾性体くさびと、前記弾性体くさびを嵌合する凹部を有する定着ナットとを備え、
    ボルトと螺合している前記主ナットを前記定着ナットで締付けることにより、前記弾性体くさびがボルト方向に押し付けられ、前記弾性体くさびの先端部がボルトに圧着するように構成され、
    前記主ナットのくさび装着部は、円弧状の括れ形状を有し、且つ雌ねじ部の開口部に前記弾性体くさびを装着して位置決めする1又は2箇所の溝部又は孔部を備え、前記弾性体くさびは、前記主ナットの括れ形状と一致する内側形状を有し、その長さは2分の1の周方向長さから4分の3の周方向長さの範囲に設定し、且つ片側又は両側の端部を内側に屈曲せしめ、その先端部が板状の形状を有し、前記先端部はボルトを圧着する圧着面を有し、その先端位置は、前記弾性体くさびが前記主ナットのくさび装着部に装着された状態において、前記弾性体くさびの先端部の圧着面がボルトの雄ねじの山頂部より外側に位置するように設定し、且つボルトと螺合している前記主ナットを前記定着ナットで締付けた状態において、前記弾性体くさびの先端部の圧着面が、ボルトの雄ねじの山頂部に干渉するように設定することを特徴とするくさび定着ナット。
  2. 一方の端面部にくさび装着部を有する主ナットと、前記主ナットの前記くさび装着部に装着される弾性体くさびと、前記弾性体くさびを嵌合する凹部を有する定着ナットとを備え、
    ボルトと螺合している前記主ナットを前記定着ナットで締付けることにより、前記弾性体くさびがボルト方向に押し付けられ、前記弾性体くさびの先端部がボルトに圧着するように構成され、
    前記主ナットのくさび装着部は、円弧状の括れ形状を有し、且つ雌ねじ部の開口部に前記弾性体くさびを装着して位置決めする1又は2箇所の溝部又は孔部を備え、前記弾性体くさびは、前記主ナットの括れ形状と一致する内側形状を有し、その長さは2分の1の周方向長さから4分の3の周方向長さの範囲に設定し、且つ片側又は両側の端部を内側に屈曲せしめ、その先端部が線状の形状を有し、前記先端部はボルトを圧着する圧着面を有し、その先端位置は、前記弾性体くさびが前記主ナットのくさび装着部に装着された状態において、前記弾性体くさびの先端部の圧着面がボルトの雄ねじの山頂部より外側に位置するように設定し、且つボルトと螺合している前記主ナットを前記定着ナットで締付けた状態において、前記弾性体くさびの先端部の圧着面が、ボルトの雄ねじのフランク部に干渉するように設定することを特徴とするくさび定着ナット。
  3. 前記主ナットのくさび装着部は、装着された前記弾性体くさびが抜け出るのを防止する抜け止め手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のくさび定着ナット。
  4. 前記定着ナットの凹部は、前記弾性体くさびをボルト方向に順次押圧するテーパー部と、前記弾性体くさびの外径寸法と同一の内径寸法を有する嵌合部と、前記主ナットのくさび装着部の端面と当接する定着部とから構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のくさび定着ナット。
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